説明

透析用剤収納容器

【課題】
使用後の容積を容易に減らすことができ、また、固体透析用剤などの透析用剤の溶解性を向上させることができる透析用剤収納容器を提供する。
【解決手段】
可撓性シート材からなる袋体2の内部に、剛体からなる貫通部材3を上下方向に貫通させて設け、袋体2から突出した上記貫通部材3の上端部分に入口4を設けると共に、該貫通部材3の内部に入口から袋体2の内部に連通する入口流路10を形成し、袋体2から突出した上記貫通部材の下端部分に出口5を設けると共に、該貫通部材3の内部に出口5から袋体2の内部に連通する出口流路11を形成し、袋体2の内部に透析用剤12を収納するように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工透析に用いる透析液の調製に使用される固体透析用剤などの透析用剤を収納する容器に関する。
【背景技術】
【0002】
透析用剤には、液体型と固体型の2種類の型がある。液体型の透析用剤は、その大部分が水で占められており、重量と容量が大きくなるため、透析医療従事者への運搬作業の負荷が大きく、保管スペースも大きくなってしまう。そのため、近年、透析液を使用する際に、自動溶解装置に投入して、水に溶解させて透析液を調製する固体型の透析用剤(以下、固体透析用剤という)が急速に普及している。
この固体透析用剤を収納する容器は、現在、袋式とボトル式がある。
【特許文献1】特開2001−340447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
袋式透析用剤収納容器は、点滴用液の容器と同様に、可撓性を有するシート材で袋体に構成されているので、使用後の嵩高を減少させることができる利点がある。しかし、透析医療従事者が一袋ずつ手作業で開封し、自動溶解装置に投入して、透析液の調製をしているので、人為ミスによる数量違いの危険性があり、自動溶解装置投入時の浮遊塵、袋に付着したゴミ、人間の毛髪等の異物混入の危険性も高いという問題がある。
そして、袋式透析用剤収納容器を自動溶解装置にセットしようとした場合、袋体の形状が不安定なために、カッターで開封する際やノズルを挿入する際に、袋体が潰れてしまう。また、ノズルを挿入できたとしても、ノズルと袋体との接合部の密閉状態を維持することができないので、ノズルから袋体内に水を供給して固体透析用剤を溶解した場合に溶解液が漏れて、透析液を調製することが困難になってしまう。
【0004】
一方、ボトル式透析用剤収納容器は、自動溶解装置にセットすれば、全自動で透析液の調製が可能となり、数量違いや異物混入の危険性は袋式に比べて低い。しかし、ボトル式は、袋式に比べて剛性の高い材料で構成されているので、使用後空になっても、つぶして容量を小さくし難く、ゴミとして処分する際に嵩張るという問題がある。
また、ボトル式透析用剤収納容器は、開口部が1カ所で循環液の入口と出口を兼ねている構成が一般的である。この構成では、自動溶解装置で固体透析用剤を溶解するのに十分な水流を与えることができないため、溶け残りが発生しやすく、透析液の調製が安定し難いという問題がある。
【0005】
本発明は上記した事情に鑑みなされたもので、その目的は、使用後の容積を容易に減らすことができ、また、透析用剤の溶解性を向上させることができる透析用剤収納容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、 可撓性シート材からなる袋体の内部に、剛体からなる貫通部材を上下方向に貫通させて設け、袋体から突出した上記貫通部材の上端部分に入口を設けると共に、該貫通部材の内部に入口から袋体の内部に連通する入口流路を形成し、袋体から突出した上記貫通部材の下端部分に出口を設けると共に、該貫通部材の内部に出口から袋体の内部に連通する出口流路を形成し、袋体の内部に透析用剤を収納するように構成したことを特徴とする透析用剤収納容器である。
【0007】
請求項2に記載のものは、前記貫通部材が、上端部分に入口を、下端部分に出口を有する筒材から構成され、該筒材の側面に連通孔が開設されていることを特徴とする請求項1に記載の透析用剤収納容器である。
【0008】
請求項3に記載のものは、前記袋体の底部のなる部分を、出口流路側に向けて下り傾斜させて成形したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透析用剤収納容器である。
【0009】
請求項4に記載のものは、前記袋体の肩部を貫通部材側に向けて上り傾斜させて成形し、上下の区別なく使用可能としたことを特徴とする請求項3に記載の透析用剤収納容器である。
【0010】
請求項5に記載のものは、前記貫通部材が、軸方向の内部の途中に、入口流路と出口流路とを区画する区画部を有し、この区画部よりも上方の側面に入口流路用連通孔を、下方の側面に出口流路用連通孔を開設したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の透析用剤収納容器である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、以下の特有の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、可撓性シート材からなる袋体の内部に、剛体からなる貫通部材を上下方向に貫通させて設け、袋体から突出した上記貫通部材の上端部分に入口を設けると共に、該貫通部材の内部に入口から袋体の内部に連通する入口流路を形成し、袋体から突出した上記貫通部材の下端部分に出口を設けると共に、該貫通部材の内部に出口から袋体の内部に連通する出口流路を形成し、袋体の内部に透析用剤を収納するように構成としたので、上下方向からの圧力を受け得るだけの剛性を確保することができ、これにより自動溶解装置との接続が可能となる。したがって、袋体を開封して薬剤を自動溶解装置に投入する手作業が無くなり、透析液の調製が容易であり、透析医療従事者の作業負担を軽減でき、数量違いや異物混入の危険性を低減することができる。
また、使用後の廃棄の際には、特殊な装置を使用することなく袋体を容易に押し潰して容積の削減(減容)ができる。
さらに、入口と出口を備えているので、溶解効率を従来のボトル式容器よりも高めることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、前記貫通部材は、上端部分に入口を、下端部分に出口を有する筒材から構成され、該筒材の側面に連通孔が開設されているので、入口より導入した水を袋体内部全体に行き渡せることができる。したがって、袋体の透析用剤を効率よく溶解して、短時間で安定な透析液の調製が可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、前記袋体の底部を出口流路側に向けて下り傾斜させて成形するので、溶解した透析液を出口流路にスムーズに誘導することができる。したがって、透析用剤が袋体の底部に残留することが殆どなくなる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記袋体の肩部を貫通部材側に向けて上り傾斜させて成形して上下の区別なく使用することができるので、取り扱いが容易である。
【0015】
請求項5の発明によれば、貫通部材の内部の途中に、入口流路と出口流路とを区画する区画部を有し、この区画部よりも上方の側面に入口流路用連通孔を、下方の側面に出口流路用連通孔を開設したので、入口に供給した水が袋体の内部に確実に流入する。したがって、溶解効率が一層向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る透析用剤収納容器の正面図であり、図2は透析用剤収納容器の側面図である。図3(a)は貫通部材の正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は貫通部材の斜視図である。図4は、自動溶解装置にセットした状態における透析用剤収納用容器の正面図であり、貫通部材下端部と出口側の接合部材は断面図で示してある。
【0017】
透析用剤収納容器1は、固体の透析用剤を収納する袋体2と、この袋体2の内部を上下に貫通する貫通部材3とから構成され、袋体2から上方に突出した貫通部材3の上端部分に入口4を、下方に突出した下端部分に出口5を有する。
なお、本実施形態において、上記透析用剤収納容器1は、上下・左右対称の形状で構成してある(図1参照)。
【0018】
上記袋体2は、図1及び図2に示すように、例えばポリエチレンフィルムなど可撓性のある合成樹脂シート材(フィルム)で構成されており、重ねたフィルム材の左右側縁同士を溶着し、また、貫通部材3を中心に挟み込むように上縁同士並びに下縁同士を溶着して成形してある。また、上記袋体2の底部となる部分を、下方に行くにしたがって貫通部材3側に絞り込むように下り傾斜させて傾斜底部6を成形してある。また、本実施形態では、袋体2の肩部を貫通部材3側に上り傾斜させて上下対称形に成形し、上下の区別なく使用可能としてある。
【0019】
上記貫通部材3は、図3及び図4に示すように、プラスチックや金属など剛性を有する素材により成形した円筒状の中空部材であり、袋体2の上下に突出する部分の外径を自動溶解装置(図示せず)の上接続部材7a、下接続部材7bにそれぞれ合わせた形状及び寸法に成形し、袋体2に内包される途中部分の外径を上下の小径部分よりも大きく成形してある。そして、この大径部分の側面に、軸方向に長尺な略四角形の連通孔8を周方向に60度位相を変えて6カ所開設し、これらの連通孔8を通じて、入口4から袋体2の内部に連通する入口流路10と、出口5から袋体2の内部に連通する出口流路11を形成するように構成してある。また、上記貫通部材3の袋体2と接合する接合部9は、舟形のフランジ状に成形してある。すなわち、接合部9は、外周となる側面が鋭角に合わさる尖端部を両端に有し、両尖端を繋ぐ両方の側面が、上下方向から見て舟形あるいは両端が鋭角の紡錘形を呈した厚板フランジ状に成形されている。そして、この様な接合部9を有する貫通部材3を袋体2内に貫通させて袋体2の上下のシール部分と接合する際には、袋体3のシール部分を舟形接合部9の側面に液密状にヒートシール接合すると共に、連通孔8の下辺と袋体2の底部の最下部分とがほぼ同じ高さになるように位置を合わせて接合する。
なお、本実施形態においては、貫通部材3として、内部の中空部分が上下に貫通した円筒を用い、且つ大径部の側面に、縦長な連通孔8を大径部のほぼ全長に亘って開設してあるので、入口流路10と出口流路11との境界は存在しない。
【0020】
透析用剤12は、ブドウ糖、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸水素ナトリウムなどの薬剤を粉末状あるいは顆粒状にしたものであり、透析用剤収納容器1の袋体2内に所定量が収納される。透析用剤12を透析用剤収納容器1の袋体2内に収納するには、例えば、袋体2の上縁を密着することなく開口して底部は貫通部材3に接合しておき、この状態で袋体2の内部に所定量の透析用剤12を投入し、その後、袋体2の上縁同士を接合すると共に貫通部材3に接合して封止する。なお、貫通部材3の入口4及び出口5は、封止用シール材(図示せず)を貼付するなどして封止されている。したがって、この透析用剤収納容器1内に透析用剤12を収納して封止すると、内部の透析用剤12が変質することもないので保管や搬送が容易である。
【0021】
次に、人工透析を行う病院で透析用剤収納容器1を使用する場合の操作等について説明する(図4参照)。
まず、貫通部材3の上端面と下端面の封止用シール材を剥がして入口4と出口5を開き、この状態で貫通部材3の下端を自動溶解装置の下接続部材7bの上向き凹部内に嵌合し、上端を上接続部材7aの下向き凹部内に嵌合し、両接続部材7a,7bを相対的に近づけることにより貫通部材3を上下に挟み付ける。また、上記のように貫通部材3を自動溶解装置にセットする際は、貫通部材3の上端面と下端面の封止用シール材を剥がさずに、両接続部材7a,7bの流路に貫通部材3側に突き出したノズル(図示せず)をそれぞれ設けることで、そのノズルの先端で封止用シール材を破壊し、入口4と出口5を貫通させるようにしてもよい。
両接続部材7a,7bの各凹部内にはシール材としてOリング13が設けられており、両接続部材7a,7bにより貫通部材3を上下から挟み付けると、上端の入口4が上接続部材7aの流路14に、下端の出口5が下接続部材7bの流路15にそれぞれ液密状に接続される。この様に、透析用剤収納容器1を自動溶解装置にセットして上下の接続部材7a,7bにより加圧して挟み付けても、貫通部材3が十分な強度を備えているので座屈することもないし、袋体2には加圧力が作用しないので潰れることもない。また、透析用剤収納容器1は、上下対称の形状をしているため、上下区別することなく自動溶解装置にセットすることができて取り扱いが容易である。このため、医療従事者が透析用剤収納容器1を上下間違えて自動溶解装置にセットしても、透析用剤の調製に悪影響を及す虞がない。
【0022】
そして、自動溶解装置を作動して溶媒(水)を上接続部材7aから入口4内に供給すると、この水は貫通部材3の入口流路10を流下し、側面に開口した連通孔8から袋体2の内部に流入し、透析用剤12を溶かす。透析用剤12を溶かした溶解液は連通孔8から貫通部材3内の中空部内に戻り、即ち出口流路11に流入して出口5から下接続部材7bを通って自動溶解装置内に透析液として供給される。なお、透析用剤12を袋体2内に充填すると、貫通部材3の中空部内にも入り込むので、入口4から供給された水がそのまま貫通部材3の中空部内を流下して出口5から出ても、その途中で透析用剤12を溶かすことになる。
【0023】
この操作を継続すると、袋体2内の透析用剤12が順次溶けて溶解液となって自動溶解装置に供給され、袋体2内の透析用剤12の量が次第に減少する。そして、透析用剤12の残量が少なくなっても、本実施形態では袋体2の底部を傾斜させてあるので、殆ど残ることなく溶けて自動溶解装置側に供給される。なお、袋体2内の透析用剤12が水に溶けて減少すると、減少するにつれて袋体2が大気圧で押し潰される。
【0024】
この様にして、袋体2内の全ての透析用剤12が溶け出たならば水の供給を停止し、上下の両接続部材7a,7bを相対的に上下方向に移動して間隔を広げたならば、空になった透析用剤収納容器1を取り外して、回収箱など所定の廃棄場所に廃棄する。この廃棄の際に、袋体2は可撓性を有するので、容易に押し潰して容器全体の容積を大幅に減少させることができる。したがって、廃棄の際に嵩張ることがない。なお、貫通部材3に関しても、中空であって側面に連通孔8が開口しているので、軸方向に潰すには難しいが側面から押圧すると変形して嵩高を一層減少させることができる。
【0025】
図5に示す透析用剤収納容器1´は、貫通部材3´が前記実施形態と異なり、他の部分は前記実施形態と同様である。このため、異なる構成について説明し、同様な部分については同じ符号を付して説明を省略する。
貫通部材3´は、中空部分の途中に、上半と下半とを区画する区画部17を設け、この区画部17よりも上方の側面に入口流路用連通孔8aを開設し、下方の側面に出口流路用連通孔8bを開設したものである。したがって、この貫通部材3´を袋体2内を上下に貫通した状態で取り付けると、入口流路用連通孔8aを通じて、入口4から袋体2の内部に連通する入口流路10が形成され、出口流路用連通孔8bを通じて、出口5から袋体2の内部に連通する出口流路11が形成される。
【0026】
この様な構成からなる貫通部材3´を備えた透析用剤収納容器1´においては、前記の場合と同様に、自動溶解装置にセットして上下の接続部材7a,7bで加圧して挟み付けても貫通部材3´がこの加圧力を受けて袋体2には力が加わることがない。そして、自動溶解装置を作動して上接続部材7aから入口4内に水を供給すると、この水は貫通部材3´の上半に形成された入口流路10を流下し、側面に開口した入口流路用連通孔8aから袋体2の内部に必ず流入して透析用剤12を溶かし、透析用剤12を溶かした溶解液が出口流路用連通孔8bから貫通部材3´内の下半に形成された出口流路11を流下し、出口5から下接続部材7bを通って自動溶解装置内に透析液として供給される。
【0027】
この様に、本実施形態では、入口4から供給された水がそのまま出口5から流出してしまうことを区画部17により阻止することができ、入口流路用連通孔8aから必ず貫通部材3´の外部に出て、即ち、入口4に供給された水が袋体2の内部に確実に流入して透析用剤12を溶かすことになる。このため、溶解効率を一層高めることができる。
【0028】
また、上記入口流路用連通孔8aに関し、上記実施形態で例示した長尺な略四角形状よりも小さく設定してもよい。これにより、入口流路用連通孔8aから袋体2の内部に流入する水の流速を高めることができる。したがって、入口4に供給された水が袋体2の内部に流入する際の攪拌効果を高めることができ、これにより溶解効率をより一層高めることができる。
【0029】
なお、袋体2を構成する可撓性シート材は、前記したポリエチレンフィルムに限定されるものではなく、他の樹脂シートでも良いし、シリカ(二酸化珪素)を蒸着した複合材でもよい。また、この袋体2内に収納する透析用剤12は前記に限らず、ゲル状の型、液体型などでもよく、適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】透析用剤収納容器の正面図である。
【図2】透析用剤収納容器の側面図である。
【図3】(a)は貫通部材の正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は斜視図である。
【図4】自動溶解装置に取り付けた状態における透析用剤収納容器の正面図である。
【図5】区画部を有する貫通部材を設けた透析用剤収納容器の一部欠截正面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 透析用剤収納容器
2 袋体
3 貫通部材
4 入口
5 出口
6 傾斜底部
7 自動溶解装置の接続部材
8 連通孔
9 接合部
10 入口流路
11 出口流路
12 透析用剤
13 Oリング
14,15 自動溶解装置の流路
17 区画部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性シート材からなる袋体の内部に、剛体からなる貫通部材を上下方向に貫通させて設け、袋体から突出した上記貫通部材の上端部分に入口を設けると共に、該貫通部材の内部に入口から袋体の内部に連通する入口流路を形成し、
袋体から突出した上記貫通部材の下端部分に出口を設けると共に、該貫通部材の内部に
出口から袋体の内部に連通する出口流路を形成し、
袋体の内部に透析用剤を収納するように構成したことを特徴とする透析用剤収納容器。
【請求項2】
前記貫通部材は、上端部分に入口を、下端部分に出口を有する筒材から構成され、該筒材の側面に連通孔が開設されていることを特徴とする請求項1に記載の透析用剤収納容器。
【請求項3】
前記袋体の底部を、貫通部材の出口流路側に向けて下り傾斜させて成形したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の透析用剤収納容器。
【請求項4】
前記袋体の肩部を貫通部材側に向けて上り傾斜させて成形し、上下の区別なく使用可能としたことを特徴とする請求項3に記載の透析用剤収納容器。
【請求項5】
前記貫通部材は、軸方向の内部の途中に、入口流路と出口流路とを区画する区画部を有し、この区画部よりも上方の側面に入口流路用連通孔を、下方の側面に出口流路用連通孔を開設したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の透析用剤収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−136615(P2006−136615A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−330403(P2004−330403)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000226242)日機装株式会社 (383)
【Fターム(参考)】