説明

透過性のある一体型結露防止フィルム

【課題】結露するおそれのある窓などのガラス面に貼り付けて、結露を防止する結露防止フィルムを提供する。
【解決手段】ポリエステルフィルムを使い、ガラス面に接着する部分とガラス面に接していない中空状態の部分を設け、ガラス面に張り付きながらガラス面の温度に影響されにくい部分を設けたものである。つまり、冷たくならないフィルムではなく、上昇する室温に影響されやすいフィルム部分を設けることによって結露を防止するという特徴を持つ透過性のある結露防止フィルム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結露するおそれのある窓などのガラス面に貼り付けて、結露を防止する一体型結露防止フィルムに関するものである。
【技術背景】
【0002】
従来、結露を防止するには、例えば特開2004−76545号に開示されているように、ガラス面に直接触れないフィルムを設けることによる断熱、結露防止構造が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それには次のような問題点があった。
(イ)フィルムの材質並びに厚み、構造によっては透過性が低下する。
(ロ)特開2004−76545号は、スペーサーとフィルムという二重構造で取り付ける作業が容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
飛散防止、UVカット、熱線遮へいなどの目的で使われている一枚のポリエステルフィルムを使い、ガラス面に接着する部分とガラス面に接していない、厚さ0.3mm程度の中空状態の部分を設け、ガラス面に張り付きながらガラス面の温度に影響されにくい部分を設けたものである。つまり、冷たくならないフィルムではなく、上昇する室温に影響されやすいフィルム部分を設けることによって結露を防止するという特徴を持つ透過性のある一体型結露防止フィルムである。
【発明の効果】
【0005】
内側のガラス面にフィルムを貼り付けるだけで、結露を防止し、透過性も保て、作業も簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
一枚のように見える薄いフィルムも幾層にも貼り合わせて作られている。厚く貼り合わせた部分と、薄く貼り合わせた部分を使い分け、フィルムを貼り付けるガラス面とフィルムの間に0.3ミリ程度の中空状態を作る。全体の厚みは中空部分も含め0.4mm程度。これを5cm四方の升目状に並べた連続体のフィルムとする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の分解斜視図
【図3】本発明の断面図
【図4】本発明の連続体
【符号の説明】
【0008】
1 枠
2 蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着する部分と接着しない中空の部分ができるようにポリエステルフィルムをガラス面に貼り付けたことを特徴とするガラス面の温度に影響されにくい透過性のある一体型結露防止フィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−202557(P2009−202557A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−79091(P2008−79091)
【出願日】平成20年2月26日(2008.2.26)
【出願人】(508089956)
【Fターム(参考)】