説明

通信システム、サーバ、帯域制御装置、帯域制御方法およびプログラム

【課題】帯域制御を容易に行う。
【解決手段】セッション管理サーバ100が、グループ毎の利用者情報と、グループ毎の利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域をグループ毎に算出し、算出したグループ毎の利用通信帯域を制限通信帯域として帯域制御装置200へ通知し、帯域制御装置200が、セッション管理サーバ100から通知された制限通信帯域内でグループ毎に通信回線400における通信帯域を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信帯域を制御する通信システム、サーバ、帯域制御装置、帯域制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信ネットワーク(通信回線)において、利用できる通信帯域は無限ではない。そのため、その通信回線の状況や利用方法に応じて、通信帯域を制御することが必要である。例えば、利用者ごとに帯域を管理して制御する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような通信帯域制御においては、利用することができる最大限の帯域(制限通信帯域)の情報を管理する必要がある。一般的には、通信回線に接続された帯域制御装置にて、制限通信帯域を管理しておき、利用している通信帯域が、その制限通信帯域を超えた場合、保守者がその制限通信帯域を変更して管理している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−129429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術においては、保守者が通信帯域と制限通信帯域とを監視し、その監視の結果に応じて、制限通信帯域を変更しなければならず、手間がかかってしまうという問題点がある。特に、利用者を複数のグループに分けて管理する場合、さらにその監視・変更が複雑となってしまうという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決する通信システム、サーバ、帯域制御装置、帯域制御方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の通信システムは、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と、該帯域制御装置と接続されたサーバとを有する通信システムにおいて、
前記サーバは、前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出し、該グループ毎の利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知し、
前記帯域制御装置は、前記サーバから通知された前記制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のサーバは、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と接続されたサーバであって、
利用者当たりの上限通信帯域を前記グループ毎に記憶する記憶部と、
前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記記憶部に記憶されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する利用通信帯域算出部と、
前記利用通信帯域算出部が算出した前記グループ毎の利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する制限通信帯域通知部とを有する。
【0009】
また、本発明の帯域制御装置は、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置であって、
当該帯域制御装置と接続されたサーバから通知された、あらかじめ設定されたグループ毎の制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する通信帯域制御部と、
前記通信回線を利用している利用者の数を前記グループ毎にカウントする利用者数カウント部と、
前記サーバから前記利用者数を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者数を前記サーバへ送信する利用者数送信部とを有する。
【0010】
また、本発明の帯域制御方法は、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と、該帯域制御装置と接続されたサーバとを有する通信システムにおける帯域制御方法であって、
前記サーバが、前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する処理と、
前記サーバが、前記算出した利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する処理と、
前記帯域制御装置が、前記サーバから通知された前記制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する処理とを行う。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と接続されたサーバに実行させるためのプログラムであって、
前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者数と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する手順と、
前記算出した利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する手順とを実行させる。
【0012】
また、
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置に実行させるためのプログラムであって、
当該帯域制御装置と接続されたサーバから通知された、あらかじめ設定されたグループ毎の制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する手順と、
前記通信回線を利用している利用者数を前記グループ毎にカウントする手順と、
前記サーバから前記利用者数を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者数を前記サーバへ送信する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明においては、帯域制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の通信システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示したセッション管理サーバの内部構成の一例を示す図である。
【図3】図2に示した記憶部に記憶されているグループ毎の制限通信帯域の一例を示す図である。
【図4】図2に示した記憶部に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。
【図5】図1に示した帯域制御装置の内部構成の一例を示す図である。
【図6】図5に示した記憶部に記憶されたグループテーブルの一例を示す図である。
【図7】図5に示した記憶部に記憶された帯域利用中テーブルの一例を示す図である。
【図8】図5に示した記憶部に記憶された制限通信帯域テーブルの一例を示す図である。
【図9】本形態における帯域制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【図10】グループ毎の制限通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えてしまった場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】更新された利用通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えているときの記憶部に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。
【図12】上限通信帯域算出部の処理によって更新されたグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の通信システムの実施の一形態を示す図である。
【0017】
本形態における通信システムは図1に示すように、セッション管理サーバ100と、帯域制御装置200と、通信端末300−1〜300−n(nは自然数)とから構成されている。
【0018】
通信端末300−1〜300−nは、通信回線400を介して、帯域制御装置200と接続された通信装置である。この通信回線400は、例えば、光回線や移動体通信システム等を提供する通信事業者の回線である。
【0019】
セッション管理サーバ100は、帯域制御装置200が制御する、通信回線400における通信帯域の上限値を制御するサーバである。
【0020】
図2は、図1に示したセッション管理サーバ100の内部構成の一例を示す図である。
【0021】
図1に示したセッション管理サーバ100には図2に示すように、制限通信帯域通知部110と、利用者情報要求部120と、記憶部130と、利用通信帯域算出部140と、上限通信帯域算出部150とが設けられている。なお、図2には、図1に示したセッション管理サーバ100が具備する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0022】
制限通信帯域通知部110は、あらかじめ設定されたグループ毎に設定されている制限通信帯域を帯域制御装置200へ通知する。このグループ毎に設定された制限通信帯域は、記憶部130に記憶されている。したがって、制限通信帯域通知部110がこの通知を行う場合、記憶部130に記憶されている制限通信帯域を読み出して、その数値を帯域制御装置200へ通知(送信)する。
【0023】
利用者情報要求部120は、帯域制御装置200に対して、グループ毎に通信回線400を利用している利用者情報を要求する。この要求には、SNMP(Simple Network Management Protocol)等のプロトコルを用いた所定の要求信号の送信を用いるものであっても良い。要求信号の送信を用いる場合、帯域制御装置200にて、当該要求信号が、グループ毎に通信回線400を利用している利用者情報を要求するものであることを認識することができるものであれば良い。また、利用者情報要求部120は、所定のタイミング(例えば、1分周期)で、帯域制御装置200に対して、グループ毎に通信回線400を利用している利用者情報を要求する。
【0024】
記憶部130は、最大制限通信帯域と、利用者当たりの上限通信帯域とを、あらかじめ設定されたグループ毎に記憶する。
【0025】
図3は、図2に示した記憶部130に記憶されているグループ毎の最大制限通信帯域の一例を示す図である。
【0026】
図2に示した記憶部130には、図3に示すように、グループを識別可能な情報であるグループ識別情報と、そのグループにおける最大制限通信帯域とが対応付けられて記憶されている。ここで、グループとは、利用サービスや、地域、IP(Internet Protocol)アドレス等に基づいて、あらかじめ分けられた利用者(通信端末)の組である。
【0027】
例えば図3に示すように、グループ識別情報「グループA」と、最大制限通信帯域「5Gbps」とが対応付けられて記憶されている。これは、グループAに属する利用者(通信端末)が全体で利用できる通信帯域が5Gbpsまでであることを示している。また、グループ識別情報「グループB」と、最大制限通信帯域「4Gbps」とが対応付けられて記憶されている。これは、グループBに属する利用者(通信端末)が全体で利用できる通信帯域が4Gbpsまでであることを示している。
【0028】
なお、このグループ識別情報と最大制限通信帯域との対応付けは、セッション管理サーバ100から帯域制御装置200へ送信される。
【0029】
図4は、図2に示した記憶部130に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。
【0030】
図2に示した記憶部130には、図4に示すように、グループを識別可能な情報であるグループ識別情報と、各グループにおける利用中の人数(利用者数)と、各グループにおける利用者1人当たりの上限通信帯域(上限帯域/利用者)と、利用通信帯域とが対応付けられて記憶されている。
【0031】
ここで、利用中の人数(利用者数)は、帯域制御装置200にてカウントされたものであり、セッション管理サーバ100が帯域制御装置200から取得するものであっても良いし、セッション管理サーバ100が帯域制御装置200から利用者のIPアドレス等の利用者情報を取得し、取得した利用者情報に基づいてカウントされたものであって良い。また、各グループにおける利用者1人当たりの上限通信帯域は、各グループにおいて、利用者が1人につき、利用することができる通信帯域の上限値(目安値)を示すものである。この値は、あらかじめ設定されるものである。ここで、利用通信帯域は、各グループ内の利用者が利用可能な通信帯域を示すものであって、各グループが現在利用している通信帯域を示すものではない。また、この値は、利用通信帯域算出部140が算出するものであり、「利用中の人数(利用者数)」と「上限帯域/利用者」とを掛け合わせた値である。
【0032】
例えば、図4に示すように、グループ識別情報「グループA」と、利用中人数「20人」と、上限帯域/利用者「200Mbps」と、利用通信帯域「4Gbps」とが対応付けられて記憶されている。これは、グループAに属する利用者(通信端末)の数が20人であり、その利用者1人当たりで利用することができる通信帯域が200Mbpsであり、グループA全体で利用できる通信帯域が(20人)×(200Mbps)=4Gbpsであることを示している。また、グループ識別情報「グループB」と、利用中人数「10人」と、上限帯域/利用者「200Mbps」と、利用通信帯域「2Gbps」とが対応付けられて記憶されている。これは、グループBに属する利用者(通信端末)の数が10人であり、その利用者1人当たりで利用することができる通信帯域が200Mbpsであり、グループB全体で利用できる通信帯域が(10人)×(200Mbps)=2Gbpsであることを示している。
【0033】
利用通信帯域算出部140は、グループ毎の利用者数(利用者情報要求部120からの要求に対して帯域制御装置200から送信されてきたものや、セッション管理サーバ100内でカウントされたもの)と、記憶部130に記憶されている利用者1人当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域をグループ毎に算出する。また、利用通信帯域算出部140は、算出した利用通信帯域をグループ毎に記憶部130に書き込む。そのとき、利用通信帯域がすでに記憶部130に記憶されている場合、利用通信帯域算出部140は、算出した値を上書きする。
【0034】
上限通信帯域算出部150の動作については、後述する。
【0035】
帯域制御装置200は、通信回線400と接続され、通信回線400における通信帯域を制御する。つまり、帯域制御装置200は、通信回線400と接続されている通信端末300−1〜300−nが利用することができる通信帯域を制御する。例えば、帯域制御装置200は、ISP(Internet Service Provider)の回線と通信回線400(例えば、光回線や移動体通信システム等を提供する通信事業者の回線)との間に接続され、通信端末300−1〜300−nがISPの回線と通信回線400とを介してインターネットに接続するために利用する際に、それらの間の通信帯域を制御する。
【0036】
図5は、図1に示した帯域制御装置200の内部構成の一例を示す図である。
【0037】
図1に示した帯域制御装置200には図5に示すように、記憶部210と、通信帯域制御部220と、利用者数カウント部230と、利用者数送信部240とが設けられている。なお、図5には、図1に示した帯域制御装置200が具備する構成要素のうち、本発明に関わる構成要素のみを示した。
【0038】
記憶部210は、グループテーブルと、帯域利用中テーブルと、制限通信帯域テーブルとを記憶する。
【0039】
図6は、図5に示した記憶部210に記憶されたグループテーブルの一例を示す図である。
【0040】
図5に示した記憶部210には図6に示すように、グループ識別情報と、IPアドレスの範囲とが対応付けられたグループテーブルが記憶されている。
【0041】
グループ識別情報は、図3に示したものと同じであり、あらかじめ分けられたグループを識別できる情報である。
【0042】
IPアドレスの範囲は、対応付けられているグループに属するIPアドレスの範囲を示す。
【0043】
例えば、図6に示すように、グループ識別情報「グループA」と、IPアドレスの範囲「***.○○○.△△△.1〜10」とが対応付けられている。これは、IPアドレスが「***.○○○.△△△.1」から「***.○○○.△△△.10」までの通信端末は、グループAに属することを示している。また、グループ識別情報「グループB」と、IPアドレスの範囲「***.○○○.△△△.11〜20」とが対応付けられている。これは、IPアドレスが「***.○○○.△△△.11」から「***.○○○.△△△.20」までの通信端末は、グループBに属することを示している。
【0044】
図7は、図5に示した記憶部210に記憶された帯域利用中テーブルの一例を示す図である。
【0045】
図5に示した記憶部210には図7に示すように、グループ識別情報と、アクティブ利用者のIPアドレスとが対応付けられた帯域利用中テーブルが記憶されている。
【0046】
グループ識別情報は、図3に示したものと同じであり、あらかじめ分けられたグループを識別できる情報である。
【0047】
アクティブ利用者のIPアドレスは、通信を行っている(アクティブな)通信端末に付与されているIPアドレスである。
【0048】
例えば、図7に示すように、グループ識別情報「グループA」と、アクティブな利用者のIPアドレス「***.○○○.△△△.1」、「***.○○○.△△△.3」および「***.○○○.△△△.5」とが対応付けられている。これは、図6に示したグループテーブルにてグループAに属するIPアドレスの範囲「***.○○○.△△△.1〜10」で、IPアドレス「***.○○○.△△△.1」、「***.○○○.△△△.3」および「***.○○○.△△△.5」が、現在アクティブな(通信を行っている)状態であることを示している。また、グループ識別情報「グループB」と、アクティブな利用者のIPアドレス「***.○○○.△△△.11」、「***.○○○.△△△.14」および「***.○○○.△△△.16」とが対応付けられている。これは、図6に示したグループテーブルにてグループBに属するIPアドレスの範囲「***.○○○.△△△.11〜20」で、IPアドレス「***.○○○.△△△.11」、「***.○○○.△△△.14」および「***.○○○.△△△.16」が、現在アクティブな(通信を行っている)状態であることを示している。
【0049】
図8は、図5に示した記憶部210に記憶された制限通信帯域テーブルの一例を示す図である。
【0050】
図5に示した記憶部210には図8に示すように、グループ識別情報と、制限通信帯域とが対応付けられた制限通信帯域テーブルが記憶されている。この制限通信帯域テーブルは、図4に示したグループ識別情報と、そのグループにおける制限通信帯域である利用通信帯域との対応付けと同じものであり、セッション管理サーバ100から送信されてきたこれらの情報が記憶されているものである。
【0051】
通信帯域制御部220は、セッション管理サーバ100から通知されたグループ毎の制限通信帯域内で、通信回線400における通信帯域をグループ毎に制御する。つまり、通信帯域制御部220は、当該制限通信帯域の範囲で、通信端末300−1〜300−nが利用できる通信帯域をグループ毎に制御する。
【0052】
利用者数カウント部230は、通信回線400を利用している(通信回線400と接続されている)利用者(通信端末)に付与されたIPアドレスを検出し、検出したIPアドレスをグループ毎に管理する。この検出のタイミングは、例えば、1分程度の短い時間周期であっても良い。また、利用者数カウント部230は、管理しているIPアドレスを記憶部210の帯域利用中テーブルに書き込んだり、すでに書き込まれているIPアドレスの中で所定の時間(回数)、検出されていないものを削除したりすることで管理する。また、利用者数カウント部230は、記憶部210の帯域利用中テーブルに書き込んだIPアドレスをグループ毎に管理することで、通信回線400を利用している利用者(通信端末)の数をグループ毎にカウントする。
【0053】
例えば、図7に示すような帯域利用中テーブルが記憶部210に記憶されている場合、利用者数カウント部230は、グループAの利用者数は「3」とカウントし、グループBの利用者数は「3」とカウントする。
【0054】
利用者数送信部240は、セッション管理サーバ100から利用者数を要求された場合、利用者数カウント部230がカウントしたグループ毎の利用者数をセッション管理サーバ100へ送信する。
【0055】
以下に、本形態における帯域制御方法について説明する。
【0056】
図9は、本形態における帯域制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0057】
ここで、セッション管理サーバ100の記憶部130には、グループ識別情報と最大制限通信帯域との対応付け(図3に示したもの)、およびグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域(図4に示したもの)があらかじめ記憶されている。また、帯域制御装置200の記憶部210には、グループテーブル(図6に示したもの)があらかじめ記憶されている。これらの情報は、保守者の操作により、セッション管理サーバ100および帯域制御装置200に対して直接入力され、記憶部130,210に書き込まれるものであっても良いし、セッション管理サーバ100または帯域制御装置200と接続された端末装置等に対して入力され、記憶部130,210に書き込まれるものであっても良い。このときの入力(設定)画面の表示形式や入力形式については、特に規定しない。
【0058】
まず、利用者数カウント部230によって、通信回線400上で通信を行っている利用者数がグループ毎にカウントされる(ステップS1)。このカウント方法は、上述した方法である。
【0059】
その後、セッション管理サーバ100の利用者情報要求部120から、帯域制御装置200に対して、利用者数の要求が行われると(ステップS2)、その要求を受けた通信帯域制御部220から、利用者数カウント部230に対して、利用者数の読み出しが指示される。すると、利用者数カウント部230によって記憶部210の帯域利用中テーブルに記憶されているグループ毎のアクティブ利用者の数が利用者数として読み出され、読み出されたグループ毎の利用者数が利用者数送信部240からセッション管理サーバ100へ送信される(ステップS3)。なお、この利用者数の送信のタイミングは、セッション管理サーバ100からの要求をトリガにするものであっても良いし、要求を受けてから所定の時間が経過した後に行うものであっても良い。また、ステップS1の処理とステップS2の処理との順序は逆であっても良い。つまり、セッション管理サーバ100の利用者情報要求部120から、帯域制御装置200に対して、利用者数の要求が行われると、利用者数カウント部230によって、通信回線400上で通信を行っている利用者数がグループ毎にカウントされるものであっても良い。
【0060】
すると、利用通信帯域算出部140によって、帯域制御装置200から送信されてきたグループ毎の利用者数と、記憶部130に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域がグループ毎に算出される(ステップS4)。
【0061】
具体的には、利用通信帯域算出部140が、帯域制御装置200から送信されてきたグループ毎の利用者数と、記憶部130に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域とを掛け合わせて(乗算して)、グループ毎の利用通信帯域を算出する。例えば、帯域制御装置200から送信されてきたグループAの利用者数が「23人」であり、記憶部130に記憶されているグループAの利用者当たりの上限通信帯域が「200Mbps」である場合、グループAの利用通信帯域は、(23人)×(200Mbps)=4.6Gbpsとなる。
【0062】
そして、算出された利用通信帯域が、利用通信帯域算出部140によって、記憶部130に記憶されている利用通信帯域に上書きされることで更新される(ステップS5)。図4に示した状態から上述した例となる場合、記憶部130に記憶されているグループAの利用通信帯域が「4Gbps」から「4.6Gbps」へ更新される。
【0063】
すると、算出された利用通信帯域が制限通信帯域として、制限通信帯域通知部110から帯域制御装置200へ通知され(ステップS6)、通知された制限通信帯域は、通信帯域制御部220によって、記憶部210の制限通信帯域テーブルに記憶される(ステップS7)。
【0064】
なお、セッション管理サーバ100は、利用者数カウント部230がカウントした利用者数が、記憶部130に記憶してある、そのグループの前回の算出で用いた利用者数と同じ数もしくは既定数以内(例えば、プラスマイナス3人以内、1割以内など)であった場合、そのグループの利用通信帯域の算出や更新、通知を省略するものであっても良い。
【0065】
その後、その制限通信帯域に基づいて、通信帯域制御部220によって通信回線400の通信帯域が制御される(ステップS8)。
【0066】
ここで、制限通信帯域を無限に大きな値に更新できるわけではないことは言うまでもない。利用者数が増えれば、グループ毎の利用通信帯域の合計が、これ以上の値を設定することができない「最大制限通信帯域」を超えてしまう現象が発生することも考えられる。そうなると、制限通信帯域を更新することはできなくなる。以下に、そのような場合の処理について説明する。
【0067】
図10は、グループ毎の制限通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えてしまった場合の処理を説明するためのフローチャートである。この処理の主体は、図2に示した上限通信帯域算出部150である。また、ここで、最大制限通信帯域が、図3に示すように(5Gbps)+(4Gbps)=9Gbpsである場合を例に挙げる。
【0068】
まず、利用通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えたかどうかが、上限通信帯域算出部150によって判定される(ステップS21)。
【0069】
利用通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えた場合、上限通信帯域算出部150によって最大制限通信帯域以下の所定の通信帯域(例えば、最大制限通信帯域の9割程度等)が現在の利用者数の合計で除算される(ステップS22)。この除算されて得た値が、利用者当たりの上限通信帯域となる。
【0070】
続いて、上限通信帯域算出部150によって得られた利用者当たりの上限通信帯域と、グループ毎の利用者数とに基づいて、利用通信帯域算出部140によって利用通信帯域が算出される(ステップS23)。算出方法は、上述したものと同じである。
【0071】
そして、上限通信帯域算出部150によって得られた利用者当たりの上限通信帯域と、利用通信帯域算出部140によって算出された利用通信帯域とが、記憶部130に上書きされて記憶される(ステップS24)。
【0072】
算出された利用通信帯域は、制限通信帯域通知部110から帯域制御装置200へ通知される(ステップS25)。
【0073】
図11は、更新された利用通信帯域の合計が最大制限通信帯域を超えているときの記憶部130に記憶されているグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。
【0074】
図11に示すように、グループAの利用通信帯域が(30人)×(200Mbps)=6Gbpsである。また、グループBの利用通信帯域が(25人)×(200Mbps)=5Gbpsである。すると、利用通信帯域の合計が(6Gbps)+(5Gbps)=11Gbpsとなり、最大制限通信帯域である9Gbpsを超えてしまう。
【0075】
図12は、上限通信帯域算出部150の処理によって更新されたグループ毎の利用者当たりの上限通信帯域の一例を示す図である。ここでは、最大制限通信帯域である9Gbps以下の8.25Gbpsに更新する例を挙げる。
【0076】
図12に示すように、上限通信帯域算出部150は、8.25Gbpsを利用者数の合計である(30人)+(25人)=55人で除算し、その結果である(8.25Gbps)÷(55人)=150Mbpsが利用者1人当たりの上限通信帯域となる。また、各グループにおいて、利用通信帯域算出部140は、利用者数と利用者当たりの上限通信帯域とを掛け合わせて、利用通信帯域を算出する。例えば、グループAについては、(30人)×(150Mbps)=4.5Gbpsが利用通信帯域となる。また、グループBについては、(25人)×(150Mbps)=3.75Gbpsが利用通信帯域となる。このように算出されると、利用通信帯域の合計は(4.5Gbps)+(3.75Gbps)=8.25Gbpsとなり、最大制限通信帯域である9Gbpsを下回る値となる。
【0077】
また、グループ毎に最大制限通信帯域を設けておき、グループ毎の制限通信帯域を大きな値に更新した結果、そのグループの制限通信帯域がグループ毎の最大制限通信帯域を超えた場合、上限通信帯域算出部150は、そのグループの最大制限通信帯域をそのグループの制限通信帯域として、制限通信帯域通知部110から帯域制御装置200へ通知するものであっても良い。
【0078】
また、グループ毎に最小制限通信帯域を設けておき、グループ毎の制限通信帯域を小さな値に更新した結果、そのグループの制限通信帯域がグループの最小制限通信帯域を下回った場合、上限通信帯域算出部150は、そのグループの最小制限通信帯域をそのグループの制限通信帯域として、制限通信帯域通知部110から帯域制御装置200へ通知するものであっても良い。
【0079】
なお、算出された利用者1人当たりの上限通信帯域を、利用通信帯域の算出を所定の回数行った場合や、所定の時間が経過した後に、利用通信帯域が所定の値を下回るまで使用してから元の数値に戻すものであっても良いし、今回のみで次回の利用通信帯域の算出には元の数値に戻すものであっても良い。
【0080】
また、帯域制御装置200にて利用者数をカウントするものではなく、アクティブなIPアドレスを一覧としたIPアドレスリストを帯域制御装置200からセッション管理サーバ100へ送信し、セッション管理サーバ100にて利用者リストとIPアドレスリストとを用いて、グループ毎の利用者数を算出するものであっても良い。
【0081】
また、利用者当たりの上限通信帯域は、グループ間で統一した値を用いても、グループ間で異なる値を用いても良く、例えば、光通信やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、無線通信等の通信回線毎に設けるものであっても良い。このとき、通信回線毎に帯域制御装置がある場合、帯域制御装置に識別情報を付与し、その識別情報に基づいて、セッション管理サーバ100が帯域制御装置を管理する。
【0082】
このように、利用者数に応じて、総通信帯域制御値を動的に割り当てるため、帯域制御を容易に行うことができる。
【0083】
上述したセッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれに設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)をセッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをセッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。セッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、セッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれに内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、セッション管理サーバ100および帯域制御装置200それぞれに設けられたCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0084】
100 セッション管理サーバ
110 制限通信帯域通知部
120 利用者情報要求部
130,210 記憶部
140 利用通信帯域算出部
150 上限通信帯域算出部
200 帯域制御装置
220 通信帯域制御部
230 利用者数カウント部
240 利用者数送信部
300−1〜300−n 通信端末
400 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と、該帯域制御装置と接続されたサーバとを有する通信システムにおいて、
前記サーバは、前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出し、該グループ毎の利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知し、
前記帯域制御装置は、前記サーバから通知された前記制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記サーバは、前記利用者情報として前記グループ毎の利用者数を用いることを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記サーバは、前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントすることを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記サーバは、前記帯域制御装置に対して、前記グループ毎に前記利用者情報を要求し、該要求に対して前記帯域制御装置から送信されてきた前記グループ毎の利用者情報と、前記利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出し、
前記帯域制御装置は、前記サーバから前記利用者情報を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者情報を前記サーバへ送信することを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項2または請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記サーバは、すべてのグループの前記利用通信帯域の合計が、あらかじめ設定されている最大制限通信帯域を超えた場合、該最大制限通信帯域以下の所定の通信帯域を現在の利用者数の合計で除算し、該除算した通信帯域を前記利用者当たりの上限通信帯域とし、該利用者当たりの上限通信帯域と前記グループ毎の利用者数とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と接続されたサーバであって、
利用者当たりの上限通信帯域をグループ毎に記憶する記憶部と、
前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記記憶部に記憶されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する利用通信帯域算出部と、
前記利用通信帯域算出部が算出した前記グループ毎の利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する制限通信帯域通知部とを有するサーバ。
【請求項7】
請求項6に記載のサーバにおいて、
前記利用通信帯域算出部は、前記利用者情報として前記グループ毎の利用者数を用いることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバにおいて、
前記利用通信帯域算出部は、前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントすることを特徴とするサーバ。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか1項に記載のサーバにおいて、
前記帯域制御装置に対して、前記グループ毎に前記利用者情報を要求する利用者情報要求部をさらに有し、
前記利用通信帯域算出部は、前記要求に対して前記帯域制御装置から送信されてきた前記グループ毎の利用者情報と、前記利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出することを特徴とするサーバ。
【請求項10】
請求項7または請求項8に記載のサーバにおいて、
前記利用通信帯域のすべてのグループの合計が、あらかじめ設定されている最大制限通信帯域を超えた場合、該最大制限通信帯域以下の所定の通信帯域を現在の利用者数の合計で除算し、該除算した通信帯域を前記利用者当たりの上限通信帯域として算出する上限通信帯域算出部をさらに有し、
前記利用通信帯域算出部は、前記上限通信帯域算出部が算出した利用者当たりの上限通信帯域と前記グループ毎の利用者数とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出することを特徴とするサーバ。
【請求項11】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置であって、
当該帯域制御装置と接続されたサーバから通知された、あらかじめ設定されたグループ毎の制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する通信帯域制御部と、
前記通信回線を利用している利用者の数を前記グループ毎にカウントする利用者数カウント部と、
前記サーバから前記利用者数を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者数を前記サーバへ送信する利用者数送信部とを有する帯域制御装置。
【請求項12】
請求項11に記載の帯域制御装置において、
前記利用者数カウント部は、前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントすることを特徴とする帯域制御装置。
【請求項13】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と、該帯域制御装置と接続されたサーバとを有する通信システムにおける帯域制御方法であって、
前記サーバが、前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する処理と、
前記サーバが、前記算出した利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する処理と、
前記帯域制御装置が、前記サーバから通知された前記制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する処理とを行う帯域制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の帯域制御方法において、
前記サーバが、前記利用者情報として前記グループ毎の利用者数を用いて前記利用通信帯域を算出する処理を行うことを特徴とする帯域制御方法。
【請求項15】
請求項14に記載の帯域制御方法において、
前記サーバが、前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントする処理を行うことを特徴とする帯域制御方法。
【請求項16】
請求項13から15のいずれか1項に記載の帯域制御方法において、
前記サーバが、前記帯域制御装置に対して、前記グループ毎に前記利用者情報を要求する処理と、
前記帯域制御装置が、前記サーバから前記利用者情報を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者情報を前記サーバへ送信する処理と、
前記サーバが、前記帯域制御装置から送信されてきた前記グループ毎の利用者情報と、前記利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出する処理とを行うことを特徴とする帯域制御方法。
【請求項17】
請求項14または請求項15に記載の帯域制御方法において、
前記サーバが、前記利用通信帯域のすべてのグループの合計が、あらかじめ設定されている最大制限通信帯域を超えた場合、該最大制限通信帯域以下の所定の通信帯域を現在の利用者数の合計で除算する処理と、
前記サーバが、前記除算した通信帯域を前記利用者当たりの上限通信帯域とし、該利用者当たりの上限通信帯域と前記グループ毎の利用者数とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出する処理とを行うことを特徴とする帯域制御方法。
【請求項18】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置と接続されたサーバに、
前記帯域制御装置を利用しているグループ毎の利用者情報と、前記グループ毎にあらかじめ設定されている利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、利用通信帯域を前記グループ毎に算出する手順と、
前記算出した利用通信帯域を制限通信帯域として前記帯域制御装置へ通知する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のプログラムにおいて、
前記利用者情報として前記グループ毎の利用者数を用いて前記利用通信帯域を算出する手順を実行させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムにおいて、
前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントする手順を実行させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項18から20のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記帯域制御装置に対して、前記グループ毎に前記利用者情報を要求する手順と、
前記要求に対して前記帯域制御装置から送信されてきた前記グループ毎の利用者情報と、前記利用者当たりの上限通信帯域とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項22】
請求項19または請求項20に記載のプログラムにおいて、
前記利用通信帯域のすべてのグループの合計が、あらかじめ設定されている最大制限通信帯域を超えた場合、該最大制限通信帯域以下の所定の通信帯域を現在の利用者数の合計で除算し、該除算した通信帯域を前記利用者当たりの上限通信帯域として算出する手順と、
前記算出した利用者当たりの上限通信帯域と前記グループ毎の利用者数とに基づいて、前記利用通信帯域を前記グループ毎に算出する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項23】
通信回線における通信帯域を制御する帯域制御装置に、
当該帯域制御装置と接続されたサーバから通知された、あらかじめ設定されたグループ毎の制限通信帯域内で前記グループ毎に前記通信帯域を制御する手順と、
前記通信回線を利用している利用者数を前記グループ毎にカウントする手順と、
前記サーバから前記利用者数を要求された場合、前記グループ毎に前記利用者数を前記サーバへ送信する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムにおいて、
前記利用者のIPアドレスに基づいて、前記グループ毎の利用者数をカウントする手順を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−66116(P2013−66116A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204686(P2011−204686)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】