説明

通信システム、通信端末装置及び端末連携方法

【課題】ユーザが所有する複数の端末同士を自在に連携させるようにすること。
【解決手段】通信システムは、SIP(Session Initiation Protocol)ベースのネットワークNWに収容される複数の端末の呼制御を行う呼処理サーバ1と、発信側を識別する識別情報と、この発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて記憶するアドレス変換サーバ2とを備える。また、呼処理サーバ1は、アドレス変換サーバをもとに発信側の識別情報に対応する通知情報をネットワークNWを介して着信側の端末に送信する。着信側の端末は、自端末と連携させる通知先の端末の宛先を表す宛先情報を記憶し、ネットワークNWを介して通知情報を受信すると、上記記憶された宛先情報をもとに、上記受信された通知情報を通知先の端末に選択的に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、同一ユーザが所有する複数の端末間で連携させる通信システム、通信端末装置及び端末連携方法に関する。
【背景技術】
【0002】
同一ユーザが所有する携帯端末と固定端末とを連携させる方法としては、携帯端末間の発着信時にネットワーク側から着信者の所有する固定端末に通知する技術がある(例えば、非特許文献1を参照。)。この手法では、IMS(IP Multimedia Subsystem)網への着信を契機に網内の呼処理サーバがアドレス変換サーバに通知し、アドレス変換サーバが固定端末に連携させるための情報を通知していた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】清水他、「着信を契機とした発信者のURL通知方式の検討」、B−19−27、2009年信学全大、2009年3月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記手法では、ユーザは着信時以外の任意のタイミングで端末間連携を行うことができなかった。さらに、上記手法では、網側から直接固定端末に連携させるための情報を通知しているため、不要な場合でも常に通知が行われてしまうという問題点がある。さらに複数の固定端末がある場合に連携させる端末を任意に選択できないという問題がある。
【0005】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザが所有する複数の端末同士を自在に連携させることができる通信システム、通信端末装置及び端末連携方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、以下のような手段を講じている。
第1の態様は、IP(Internet Protocol)ベースのネットワークに収容される複数の端末の呼制御を行う手段と、発信側を識別する識別情報と、前記発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて記憶する通知情報記憶手段と、前記通知情報記憶手段をもとに前記発信側の識別情報に対応する前記通知情報を前記ネットワークを介して前記着信側の端末に送信する手段とを具備し、前記着信側の端末は、自端末と連携させる通知先の端末の宛先を表す宛先情報を記憶する宛先情報記憶手段と、前記ネットワークを介して前記通知情報を受信する手段と、前記宛先情報記憶手段をもとに前記受信された通知情報を前記通知先の端末に選択的に通知する通知手段とを備える通信システムを提供する。
上記第1の態様では、着信側の端末から連携させるための情報を通知先の端末に通知する手段を有する。このため、着信時のみならず通話中の任意のタイミングで着信側の端末と通知先の端末を連携させることが可能となる。
【0007】
第2の態様は、前記第1の態様において、前記通知情報記憶手段は、前記発信側の電話番号とURL(Uniform Resource Locator)との対応付けを記憶するものである。
上記第2の態様によれば、通知先の端末には、URLのみが通知され、URLをもとにウェブブラウザより発信側に関する情報を取得する。このようにすることで、上記ネットワークに伝送されるデータ量を削減しつつ、通知先の端末で多くの情報にアクセスできるようになる。
【0008】
第3の態様は、前記第1又は2の態様において、前記通知手段は、前記受信された通知情報を前記ネットワーク上に配置されたメッセージ通知サーバを介して前記通知先の端末に通知する。
上記第3の態様によれば、着信側の端末と通知先の端末とが直接通信できない場合にも、メッセージ通知サーバを介して通知情報を送信することが可能となる。
【0009】
第4の態様は、前記第1乃至3のいずれかの態様において、前記着信側の端末は、前記通知先の端末の宛先情報を収集する手段をさらに具備する。
上記第4の態様によれば、着信側の端末は、例えば、上記ネットワークのほかに、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線回線やLAN経由で連携可能な端末の宛先情報を収集する。このようにすることで、着信側の端末に通知先の宛先情報を入力する手間を省くことができる。
【0010】
第5の態様は、前記第1乃至4のいずれかの態様において、前記通知手段は、前記宛先情報記憶手段に記憶された複数の通知先の端末のうち、前記受信された通知情報を通知する端末を選択する手段をさらに具備する。
上記第5の態様によれば、着信側の端末で連携させる通知先の端末を任意に選択可能になるため、さらに利便性が向上する。
【0011】
第6の態様は、前記第1乃至5のいずれかの態様において、前記着信側の端末は、前記受信された通知情報を前記通知先の端末に通知しないことを選択する手段をさらに具備する。
上記第6の態様によれば、着信側の端末で通知先の端末に連携させるための通知情報を通知する・しないを着信後に選択可能になるため、連携が不要な場合には通知しないようにすることもできる。
【0012】
第7の態様は、前記第1乃至6のいずれかの態様において、前記発信側の端末は、発信時又は通話中に前記通知情報を前記着信側に通知することを指示する手段を備えるようにする。
上記第7の態様によれば、発信側の端末から通知情報を着信側の端末に通知することを指示する手段を有する。このようにすることで、発信時のみならず通話中の任意のタイミングで着信側の端末に通知情報を送信することが可能となる。
【0013】
第8の態様は、前記第1乃至7のいずれかの態様において、前記ネットワークは、IMS(IP Multimedia Subsystem)網で構成される。
上記第8の態様によれば、IMS網においては、携帯端末と固定端末とがIPベースでシームレスに通信を行うことが可能となるため、例えば、前記発信側及び着信側の端末を携帯端末で構成し、通知先の端末を固定端末で構成することができる。
【発明の効果】
【0014】
したがってこの発明によれば、ユーザが所有する複数の端末同士を自在に連携させることができる通信システム、通信端末装置及び端末連携方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の一実施形態に係る通信システムを示す全体構成図。
【図2】発信側通知情報データベースの構成例を示す図。
【図3】携帯端末の構成を示す機能ブロック図。
【図4】通知先端末情報データベースの構成例を示す図。
【図5】着信側の携帯端末の動作手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る通信システムを示す全体構成図である。
この通信システムにおいて、呼処理サーバ1、アドレス変換サーバ2、及びメッセージ通知サーバ3は、IP(Internet Protocol)ベースのネットワークNW上に設けられる。ネットワークNWは、例えばIMS(IP Multimedia Subsystem)網で構成される。IMS網上では、移動体通信網と固定通信網とが融合され、IPベースのシームレスなマルチメディアサービスを提供することができる。
【0017】
携帯端末4−1、4−2はユーザA、Bにそれぞれ用いられる電話端末などであり、ネットワークNWを介して呼処理サーバ1に接続可能である。固定端末5−1、5−2は、ユーザBに用いられるパーソナルコンピュータ(PC)端末などであり、ネットワークNWを介してメッセージ通知サーバ3に接続可能である。また、固定端末5−1は、インターネットを介してWEBサイト6にアクセス可能である。以下、携帯端末4−1を発信側、携帯端末4−2を着信側として説明を行う。
【0018】
呼処理サーバ1は、電話の発着信の制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いて、携帯端末4−1、4−2に対して呼のセッション制御を行う。また、呼処理サーバ1は、携帯端末4−1から発信があると、アドレス変換サーバ2に携帯端末4−1の電話番号と共に着信を通知する。
【0019】
アドレス変換サーバ2は、発信側の端末を固有に識別する発信端末識別情報と、発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて発信側通知情報データベースDB1に記憶する。図2は、発信側通知情報データベースDB1の一例である。本実施形態では、発信端末識別情報は発信電話番号とし、通知情報はURL(Uniform Resource Locator)情報とする。アドレス変換サーバ2は、呼処理サーバ1から発信電話番号と共に着信通知を受けると、発信側通知情報データベースDB1をもとに発信電話番号に対応するURL情報を送信する。
メッセージ通知サーバ3は、着信側の携帯端末4−2からURL情報と通知先端末情報とを受信し、通知先端末情報に対応する固定端末5−1にURL情報を通知する。このようにすることで、着信側の携帯端末4−2と通知先の端末とが直接通信できない場合にも、メッセージ通知サーバ3を介してURL情報を通知することが可能となる。
【0020】
図3は、携帯端末4−1、4−2の構成を示す機能ブロック図である。
第1の無線部401は、携帯電話用の無線通信インタフェースであり、MAC・PHY・RF部を含む。音声処理部403や制御部406から渡されたデータをネットワークNWに送信する。またネットワークNWより受信されたデータを音声処理部403又は制御部406に送信する。
【0021】
第2の無線部403は、無線LAN(Local Area Network)用又はPAN(Personal Area Network)等の近距離無線用の無線通信インタフェースであり、MAC・PHY・RF部を含む。制御部406から渡されたデータを他の無線LAN装置・近距離無線装置に送信する。また他の無線LAN装置・近距離無線装置より受信されたデータを制御部406に送信する。URL情報を送信する通知先の固定端末を検出したり、URL情報を無線LAN又は近距離無線回線経由で通知先の固定端末に送信する場合に利用する。
【0022】
音声処理部403は、音声通話の処理を行う。マイク・スピーカ部404と音声のやりとりを行い、D/A変換・A/D変換を行うとともに、第1の無線部401との間で、音声データの送受信を行う。制御部406からの命令を受けて動作し、適宜必要なデータを制御部406に送信する。
【0023】
ユーザインタフェース(UI)部405は、10キー・キーボード・液晶ディスプレイ等で構成される。制御部406からの指示により液晶ディスプレイに表示を行うともに、キー操作による入力情報を制御部406に送信する。
情報蓄積部407は、通知先端末情報データベースDB2やその他各種データの蓄積を行う。制御部406からの指示により、蓄積されたデータを制御部406に送信したり、蓄積されたデータの書き換えを行う。通知先端末情報データベースDB2には、自端末と連携させる通知先端末の宛先を表す宛先情報が記憶される。図4に、通知先端末情報データベースDB2の構成例を示す。本実施形態では、宛先情報として、着信側の携帯端末5−2の通知先の固定端末5−1、5−2のIPアドレス等が記憶される。
【0024】
制御部406は、発信側として動作する場合は、UI部405においてユーザから発信操作が行われると、第1の無線部401から発信呼を呼処理サーバ1に送信する。また、発信時又は通話中に、UI部405においてユーザから発信側に関するURL情報を着信側に通知する指示を受けると、第1の無線部401からその指示を呼処理サーバ1に通知する手段を備える。これらの動作を行う際に、制御部406は、必要に応じてSIP信号等の生成を行う。
【0025】
一方、着信側として動作する場合は、制御部406は、第1の無線部401で受信されたURL情報を受け取ると、自端末と連携させる通知先の端末の宛先情報を情報蓄積部407に蓄積された通知先端末情報データベースDB2から取得する。そして、取得された宛先情報と共に上記受信されたURL情報を第1の無線部401からメッセージ通知サーバ3に送信させる。または、通知先の固定端末と直接通信が可能な場合は、取得された宛先情報に基づいて上記受信されたURL情報を第2の無線部402から通知先の固定端末に送信させる。URL情報の送信は必要に応じてUI部405のキー操作による入力情報に基づいて決定する。また、必要に応じてURL情報をUI部405の液晶ディスプレイに出力する。第1の無線部401又は第2の無線部402からURL情報の通知先端末の情報が入力された場合には、必要に応じて情報蓄積部407の通知先端末情報データベースDB2の更新を行う。
【0026】
次に、このように構成された通信システムの動作について説明する。
上記図1において、ユーザAは、ユーザAの携帯端末4−1からユーザBの携帯端末4−2に発信する(ステップS1)。呼処理サーバ1は、携帯端末4−1から発信を受けると、アドレス変換サーバ2に発信側の携帯端末4−1の電話番号を通知する(ステップS2)。アドレス変換サーバ2は、発信側通知情報データベースDB1からユーザAの電話番号に対応するURL情報を検索し、検索されたURL情報を呼処理サーバ1に送信する(ステップS3)。呼処理サーバ1は、ユーザBの携帯端末4−2に着信させると共に、上記受信したURL情報を携帯端末4−2に送信する(ステップS4)。
【0027】
なお、携帯端末4−1において、発信時又は通話中に通知情報を着信側に通知することを指示する手段を備えるように構成することもできる。上記ステップS3、S4において、URL情報を呼処理サーバ1に通知し、着信の通知のための信号とともに送信しているが、発信時に限らず、携帯端末4−1においてユーザAにより指定された任意のタイミングの信号で送信することもできる。また、呼制御サーバ1を介さずにアドレス変換サーバ2から直接携帯端末4−2に通知してもよい。
【0028】
ユーザBは、携帯端末4−2において、通知先端末を選択し、URL情報の通知を指示する(ステップS5)。携帯端末4−2は、通知先端末情報とURL情報とをメッセージ通知サーバ3に送信する(ステップS6)。ここで、このステップS5、S6の処理の詳細について図5を参照して説明する。
【0029】
図5は、ステップS5における着信側の携帯端末4−2の動作の詳細を示したものである。なお、図5のフローチャートに先立ち、着信側の携帯端末4−2は、通知可能な端末の宛先情報を収集し、収集した端末の宛先情報を通知先端末情報データベースDB2に記憶しておくものとする。情報の収集手段としては、例えば、上記ネットワークNW経由で収集する以外にも、Bluetooth等の近距離無線回線やLAN経由で連携可能な端末の宛先情報を収集することができる。このようにすることで、着信側の携帯端末4−2に通知先の宛先情報をユーザが手入力する手間を省くことができる。
【0030】
図5において、携帯端末4−2がURL情報を受信すると(ステップS5a)、制御部406は通知先端末情報データベースDB2から通知先端末情報を読み出す。通知先端末情報データベースDB2に通知先端末情報がない場合は(ステップS5b:No)、処理を終了する。
【0031】
通知先端末情報データベースDB2に通知先端末情報がある場合は(ステップS5b:Yes)、ユーザBによる操作の入力待ち状態となる(ステップS5c)。ここで、通知先端末が予め定められている場合は、指定は不要である(図5中※1)。また、通知しないという選択肢(通知不要)があり、通知が不要な場合にはユーザは通知不要を選択することができる。また、ユーザからの指示によらずに、着信時、通話開始時に通知をする場合は、ユーザからの指示は不要であり、ステップS5c〜S5eまでの処理は省略される(図5中※2)。
【0032】
ユーザBから通知指示及び通知先端末の選択があり(ステップS5d:Yes)、通知不要が選択された場合は(ステップS5e:Yes)、処理を終了する。通知を行う場合には(ステップS5e:No)、制御部406は、メッセージ通知サーバ3に通知先端末情報とURL情報とを通知する(ステップS5f)。
【0033】
上記図1に戻って、メッセージ通知サーバ3は、携帯端末4−2から送信された通知先端末情報に対応する通知先端末である固定端末5−1にURL情報を通知する(ステップS7)。また、上記ステップS6、S7において、通知先端末情報とURL情報とをメッセージ通知サーバ3を介して固定端末5−1に送信しているが、メッセージ通知サーバ3を介さずに通知することや、図1中のネットワークNWを介さずに、LANや近距離無線を利用して通知するようにしても良い。
【0034】
URL情報を通知された固定端末5−1は、通知されたURL情報をもとにブラウザによりインターネットを介してユーザAのWEBサイトにアクセスする(ステップS8)。このようにして、固定端末5−1にユーザAに関する情報が表示される。
以上述べたように、上記実施形態によれば、着信者は、固定端末を連携させる場合に着信後の任意の時点で連携させることや、連携が不要の場合には連携させないように選択すること、また複数の固定端末がある場合には連携させる端末を着信後に選択することが可能となる。
【0035】
また、上記実施形態では、通知先の固定端末には、URLのみが通知され、URLをもとにウェブブラウザより発信側に関する情報を取得するようにしている。このようにすることで、上記ネットワークに伝送されるデータ量を削減しつつ、通知先の固定端末で多くの情報にアクセスできるようになる。
【0036】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1…呼処理サーバ、2…アドレス変換サーバ、3…メッセージ通知サーバ、4−1、4−2…携帯端末、5−1、5−2…固定端末、6…WEBサイト、NW…ネットワーク、DB1…発信側通知情報データベース、DB2…通知先端末情報データベース、401…第1の無線部、402…第2の無線部、403…音声処理部、404…マイク・スピーカ部、405…ユーザインタフェース部、406…制御部、407…情報蓄積部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP(Internet Protocol)ベースのネットワークに収容される複数の端末の呼制御を行う手段と、
発信側を識別する識別情報と、前記発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて記憶する通知情報記憶手段と、
前記通知情報記憶手段をもとに前記発信側の識別情報に対応する前記通知情報を前記ネットワークを介して前記着信側の端末に送信する手段と
を具備し、
前記着信側の端末は、
自端末と連携させる通知先の端末の宛先を表す宛先情報を記憶する宛先情報記憶手段と、
前記ネットワークを介して前記通知情報を受信する手段と、
前記宛先情報記憶手段をもとに前記受信された通知情報を前記通知先の端末に選択的に通知する通知手段と
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記通知情報記憶手段は、前記発信側の電話番号とURL(Uniform Resource Locator)との対応付けを記憶することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記通知手段は、前記受信された通知情報を前記ネットワーク上に配置されたメッセージ通知サーバを介して前記通知先の端末に通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記着信側の端末は、前記通知先の端末の宛先情報を収集する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記通知手段は、前記宛先情報記憶手段に記憶された複数の通知先の端末のうち、前記受信された通知情報を通知する端末を選択する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記着信側の端末は、前記受信された通知情報を前記通知先の端末に通知しないことを選択する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記発信側の端末は、発信時又は通話中に前記通知情報を前記着信側に通知することを指示する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記ネットワークは、IMS(IP Multimedia Subsystem)網で構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項9】
IP(Internet Protocol)ベースのネットワークに収容される複数の端末の呼制御を行う手段と、発信側を識別する識別情報と、前記発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて記憶する通知情報記憶手段と、前記通知情報記憶手段をもとに前記発信側の識別情報に対応する前記通知情報を前記ネットワークを介して前記着信側の端末に送信する手段とを具備する通信システムに用いられる前記着信側の端末であって、
自端末と連携させる通知先の端末の宛先を表す宛先情報を記憶する宛先情報記憶手段と、
前記ネットワークを介して前記通知情報を受信する手段と、
前記宛先情報記憶手段をもとに前記受信された通知情報を前記通知先の端末に選択的に通知する通知手段と
を具備することを特徴とする通信端末装置。
【請求項10】
IP(Internet Protocol)ベースのネットワークに収容される複数の端末の呼制御を行う通信システムに用いられる端末連携方法であって、
発信側を識別する識別情報と、前記発信側から着信側に通知する通知情報とを対応づけて記憶する過程と、
前記発信側の識別情報に対応する前記通知情報を前記ネットワークを介して前記着信側の端末に送信する過程と
を具備し、
前記着信側の端末は、
自端末と連携させる通知先の端末の宛先を表す宛先情報を記憶する過程と、
前記ネットワークを介して前記通知情報を受信する過程と、
前記記憶された宛先情報をもとに前記受信された通知情報を前記通知先の端末に選択的に通知する過程と
を備えることを特徴とする端末連携方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−49679(P2011−49679A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194625(P2009−194625)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】