説明

通信システムにおけるサウンディング基準信号の送信を動的にトリガーするための方法と構成

本発明は、SRS送信のより柔軟な設定を提供するための方法および構成に関する。これは、SRSを送信するように移動端末を動的にトリガーすることによって達成できる。したがって、本発明の実施形態によって、リソースの確保をセルレベルで準静的に行う必要なく、任意のアップリンクサブフレームにおいて、SRSを動的にトリガーすることが可能になる。これは、移動端末がサウンディング基準信号のために、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきか、またはそれをデータ送信のために使用するべきかを、移動端末に対してシグナリングすることによって命令できる。サウンディング基準信号のために端末が最後のシンボルをブランクのまま残しておく場合には、2つの可能性が存在する。これらは、端末が、1つのまたはいくつかの基準信号を1つのまたはいくつかのアンテナから送信するか、または、端末が、別の端末がサウンディングのためにそのリソースを使用する可能性があるという理由で、最後のシンボルをブランクのまま残しておくかである。したがって、ある特定の実施形態では、端末に伝達することができる、少なくとも3つの異なるメッセージが存在する。これらは、所定のアップリンクシンボルをデータのために使用するようにというメッセージと、ブランクのまま残しておくようにというメッセージと、または、それをサウンディング基準信号のために使用するようにというメッセージである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウンディング基準シンボル(SRS)を送信するための方法および構成に関する。
【背景技術】
【0002】
サウンディング基準信号(SRS)は、移動端末が使用しているアップリンクチャネルの品質を、基地局が推定できるように、移動端末によって送信される1つのタイプの基準信号である。長期的進化(LTE)の場合には、移動端末はユーザ装置(UE)と呼ばれ、また基地局は、eNBと呼ばれる。チャネル推定は、アップリンクスケジューリングおよびリンクアダプテーション(リンク適合)に対して使用することができるとともに、ダウンリンクのマルチアンテナ送信に使用することもできる。特に、LTEにおけるTDD(時分割複信)に対して使用することができ、この場合には、アップリンクとダウンリンクとは、同一の周波数を使用する。サウンディング基準信号は、一部が技術仕様書3GPPTS36.211の中で規定されており、単一のOFDM(直交周波数分割多重)シンボルの継続時間で送信される。LTEシステムのアップリンクでは、DFTS−OFDM(離散フーリェー変換拡散OFDM)と呼ばれる、特別なタイプのOFDMが使用される。
【0003】
サウンディング基準信号は、1msのアップリンクサブフレームの最後のシンボルの中で送信することができる。これは、図1に示されており、ここでは、10msのフレームが示されている。各フレームは、10個のサブフレームに分割される。1つのサブフレームは、通常の巡回プレフィックスまたは拡張巡回プレフィックスが使用されるかによって、12シンボルまたは14シンボルを搬送することができる。LTEにおいては、アップリンクシンボルは、DFTS−OFDM(離散フーリェー変換拡散・直交周波数分割変調)シンボルであり、これはまた、SC−FDMA(単一搬送波周波数分割多元接続)とも呼ばれる。
【0004】
TDDの場合に対しては、サウンディング基準信号は、UpPTSと呼ばれる特別なタイムスロットの中で送信することもできる。このUpPTSは、1つの特別のサブフレームのアップリンク部分である。この特別なサブフレームは、さらに、ダウンリンク部分(DwPTS)、およびガード時間を備えている。UpPTSの長さは、1または2シンボルに設定することができる。図2は、10msの1無線フレームの中に3つのダウンリンクサブフレームと、2つのアップリンクサブフレームとを有するTDDに対する1つの例を示す。8シンボルまでを、サウンディング基準信号のために取っておくことができる。
【0005】
SRS帯域幅、SRS周波数領域位置、SRSホッピングパターン、およびSRSサブフレーム構成等のSRSシンボルの構成は、技術仕様書3GPPTS36.331の中で規定されているRRC情報要素の一部として、準静的に設定される。実際には、2つの異なる構成がある。
【0006】
・セルに特化したSRS構成。これは、3GPPTS36.211の中でさらに詳細に記述されている。
【0007】
・UEに特化した構成。これは、3GPPTS36.213の中でさらに詳細に記述されている。
【0008】
セルに特化した構成は、どのサブフレームの中で、サブフレームの最後のシンボル、または特別なスロット(UpPTSと呼ばれる)をサウンディングのために使用できるかを、セルの中の全てのUEに対して指示する。
【0009】
通常のアップリンクサブフレームの中では、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)送信は、セルに特化したサブフレームと周波数領域で重なり合っており、したがって、アップリンクにおけるデータ送信に対しては、最後のアップリンクシンボルは使用しないという意味で、短縮される。さらに、セルに特化したSRSリソースが既に確保確保されている場合のサブフレームの中では、セルの中の端末は、ACK/NACKまたはスケジューリング要求を送信するときには、短縮されたPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)フォーマット(フォーマット1a/1b/1と呼ばれている)を使用しなければならない。この短縮したPUCCHフォーマットは、サブフレームの中の最後のシンボルが制御情報の送信には使用されないということを意味する。また、UEがSRSを送信するべきときには、適用するべきいくつかのルールがある。例えば、PUCCHフォーマット2を使用しているCQI(チャネル品質指示)報告が送信されているときには、UEは、サブフレームの中でSRSを送信してはならない。
【0010】
UEに特化した構成は、その名が示すとおりに、UEに特有であり、SRSのために使用するべきサブフレームのパタンと周波数領域リソースとを、端末に対して指示する。UEに特化した構成はまた、UEがSRSを送信するときに使用するべき他のパラメータ(周波数領域コム(frequency domain comb)および巡回シフト等)も指示する。
【0011】
これは、異なる端末からのSRSは、SRSを異なるサブフレームの中で送信することにより、時間領域の中で多重化することができるということを意味している。さらに、サウンディング基準信号は、同一のシンボルの中で、周波数領域で多重化することもできる。サブキャリアのセットは、2つのセットのサブキャリア、またはこれらの各セットの中の、それぞれ、偶数および奇数のサブキャリアを有するコムに分割される。さらに、UEは、さらなる周波数分割多重(FDM)を行うために、異なる帯域幅を有することができる。コムによって、異なる帯域幅を有し、また重なり合っている信号の周波数領域における多重化が可能になる。さらに符号分割多重(CDM)を使用することもできる。これにより、異なるユーザは、基本ベースバンドシーケンスの異なるシフトを使用することにより、正確に同じ時間領域および周波数領域のリソースを使用することができる。多重化の可能性を示す例を図3に示す。ここでは、異なるユーザからのSRSが、どのようにして周波数領域および時間領域において多重化することができるかを示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
LTEリリース8/リリース9では、サウンディング基準信号の送信に対するリソースは、上位のレイヤーによってセルレベルの上に確保される。したがって、セルの中のユーザは、準静的に設定され、セルの中に確保されているリソースを使用して、サウンディング基準信号を送信する。リソースがサウンディングのために確保されているときには、これらのリソースは、セルから取られるので、したがってセルの中の全てのユーザから取られることになる。その結果、UEがチャネルのサウンディングを行う必要があるか否かに拘わらず、リソースは、全てのユーザから取り去られて、データ送信に使用することができなくなる。
【0013】
いくつかの数のユーザを有するセルでは、SRS送信を行う周期は、ユーザの数とSRSの帯域幅によって規定される。多くの数のユーザがSRSリソースを共有している場合には、SRS送信の周期は、あるユーザ(高速に変化するチャネルを有し、高い頻度のチャネルの更新を必要とするユーザ等)にとっては、非常に長くなる可能性がある。一方で、他のユーザにとっては、この周期は、非常に高い頻度となる可能性がある。
【0014】
準静的なSRS送信の設定は、柔軟性に欠けているという点に注意することができる。この理由は、リソースには、UEの現在の必要度にしたがって優先度を付けるということができないからである。したがって、本発明の実施形態の目的は、SRS送信の柔軟な設定を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これは、移動端末を動的に始動してSRSを送信させることによって達成することができる。したがって、本発明の実施形態によって、リソースをセルレベルで準静的に確保する必要なく、任意のアップリンクサブフレームの中でSRSを動的にトリガー(始動)することが可能になる。これは、サウンディング基準信号のために、移動端末が所定のアップリンクシンボルを未使用(ブランク)のまま残しておくべきか、またはそれをデータ送信に使用するべきかを、端末に対してシグナリングすることにより行うことができる。端末がサウンディング基準信号のために所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておく場合には、2つの可能性が存在する。これらは、UEは、1つのまたは複数のアンテナから、1つのまたは複数の基準信号を送信するか、または、端末は、別の端末がサウンディングのためにリソースを使用する可能性があるという理由で、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくかである。
【0016】
したがって、ある特定の実施形態では、端末に伝達することができる、少なくとも3つの異なるメッセージが存在する。これらは、所定のアップリンクシンボルをデータのために使用するようにというメッセージか、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくようにというメッセージか、または、それをサウンディング基準信号のために使用するようにというメッセージかである。
【0017】
本発明の実施形態の第1の観点に従えば、移動端末を動的に始動してSRSを送信させるための、基地局における方法が提供される。アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように設定される。本方法では、移動端末が、アップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かが判定される。
【0018】
したがって、移動端末が、アップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令が、移動端末に対してシグナリングされる。シグナリングされた命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないということを示している場合には、このシグナリングされた命令は、移動端末が所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。
【0019】
本発明の実施形態の第2の観点に従えば、SRSを動的に送信するための移動端末における方法が提供される。アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように設定される。本方法では、移動端末は、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令を受信する。受信された命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、この受信された命令は、移動端末が所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。引き続くステップで、移動端末は、受信された命令に基づいて、所定のアップリンクシンボルの中で、データを送信するか否かを判定し、前記判定にしたがって、アップリンクの中で送信する。
【0020】
本発明の実施形態の第3の観点に従えば、移動端末を動的に始動してSRSを送信させる基地局が提供される。アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように設定される。基地局は、プロセッサと送信機とを備えている。プロセッサは、移動端末が、アップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを判定するように構成され、また送信機は、移動端末が、アップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令を、移動端末に対してシグナリングするように構成される。シグナリングされた命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないということを示している場合には、シグナリングされた命令は、移動端末が所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。
【0021】
本発明の実施形態の第4の観点に従えば、SRSを動的に送信するための移動端末が提供される。アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように設定される。移動端末は、受信機を備え、この受信機は、移動端末が、アップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令を受信するように構成される。受信された命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないということを示している場合には、受信された命令は、移動端末が所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。移動端末は、プロセッサと送信機とをさらに備える。プロセッサは、受信された命令に基づいて、所定のアップリンクシンボルの中でデータを送信するか否かを判定するように構成され、また送信機は、前記判定にしたがって、アップリンクの中で送信するように構成される。
【0022】
本発明の実施形態が有する1つの利点は、SRSが必要になったときにはいつでも、SRSの使用に対する高い柔軟性が達成できるという点である。したがって、SRSリソースが準静的に確保されているサブフレームに限らず、任意のアップリンクサブフレームをSRSのために使用することができる。
【0023】
本発明の実施形態が有する更なる利点は、ユーザに基づいたSRS割り当てが提供されるという点であり、このSRS割り当ては、SRS送信を必要としないユーザに対して、より公正なものである。
【0024】
本発明の実施形態が有するさらに別の利点は、SRSが必要でないときには、SRSに対するリソースを確保する必要がないという点である。これは、より高い頻度でSRSを送信する必要がある移動端末に対して、SRSに対してより多くのリソースを割り当てることができるということを意味している。
【0025】
本発明の他の目的、利点、および新規な特徴は、以下に示す本発明の詳細な記述とともに、添付した図面および特許請求の範囲から、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】10msのアップリンクフレームを示す図である。
【図2】10msの1無線フレームの中に3ダウンリンクサブフレームと、2アップリンクサブフレームとを有するTDDに対する1つの例を示す図である。
【図3】異なるユーザからのSRSが、どのようにして周波数領域および時間領域において多重化することができるかを示す図である。
【図4】所定のアップリンクシンボルとして第4のシンボルを使用した例を示す図である。
【図5】本発明の1つの実施形態を示す図である。
【図6】データ送信に対して所定のアップリンクシンボルが使用されるべきである場合のアップリンク送信を示す図である。
【図7】第2の選択肢において、追加的なSRSの送信を示す図である。
【図8】第3の選択肢において、移動端末が所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておく場合を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の更なる例におけるデータおよびSRSの構成を示す図である。
【図10】本発明の基地局における方法のフローチャートである。
【図11】本発明の移動端末における方法のフローチャートである。
【図12】本発明による移動端末と基地局とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の記述では、本発明の十分な理解を与えるために、非限定的かつ説明の目的で、特定な構成、インタフェース、技術等の、具体的詳細が記載されている。しかしながら、本発明は、他の実施形態によっても実行可能であり、これらは、ここに述べる具体的詳細から逸脱するものではない。他の点に関しては、公知のデバイス、回路、および方法に関する詳細な記述は、不必要な詳細によって本発明の説明を蒙昧なものにしないために、省略してある。
【0028】
本発明は、本発明の実施形態によって説明を行う。これらの実施形態は、本発明の非限定的な実施例である。さらに、以下の実施形態は、LTEネットワークの状況の中で記述されているが、本発明の実施形態は、他のネットワークにも適用することができる。
【0029】
SRS送信に使用されるべき所定のアップリンクシンボルの例として、最後のシンボルが示されているが、所定のアップリンクシンボルとしては、サブフレームの中の任意の所定のアップリンクシンボルであってよいという点も注意するべきである。図4においては、第4のシンボルが所定のアップリンクシンボルの例として示されている。さらに、本発明の実施形態は、LTEの状況の中で例示されているので、アップリンクシンボルは、DFTS−OFDMアップリンクシンボルである。しかしながら、当業者には、本発明の実施形態は、DFTS−OFDMAに限定されるものではないということが理解されるべきである。
【0030】
上記で述べたように、現行のLTEネットワーク(例えば、LTEリリース8/9)においては、SRSは、準静的に割り当てられた帯域幅および周期で送信される。将来のネットワークにおいては、ユーザ毎のUEアンテナの数は増加すると考えられる。これは、SRSに対するリソースが不足してくることを意味する。これによって、SRSに対する利用可能なリソースのより効率的な管理が必要になり、また使用頻度が低いリソースを確保しないようにすることがより重要になる。
【0031】
さらに、チャネルの時間変動および周波数選択性、さらにはトラフィックのバースト性によって、いくつかのUE、または1つのUEのいくつかのアンテナは、他のUEまたは他のアンテナと比較して、自分のチャネルをより高い頻度で更新する必要が生ずる可能性がある。しかし、トラフィックのバースト性にしたがって送信されるべきトラフィックが存在する場合には、典型的にはSRSだけが必要になる。
【0032】
より柔軟なSRS設定が必要であることに対する解決策として、現在の状況に基づいてSRS送信を動的に設定するための方法および構成が提供される。本発明の実施形態を使用することにより、UEに特化したSRS設定を、動的に任意のサブフレームの上に行うことができる。
【0033】
図5は、本発明の1つの実施形態を示す。図5の基地局501は、移動端末502を動的にトリガー(始動)してサウンディング基準信号(SRS)を送信させるように構成される。ここでは、アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボル(DFTS−OFDMシンボル等)は、SRSのために移動端末が使用するように構成される。これは、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを、基地局501が判定することにより達成される。チャネルが急速に変化し(例えば、チャネルの時間変動および周波数選択性によって)、またトラフィックがバースト的である状況では、SRS送信は、他の状況における場合よりも高い頻度で行われる必要がある。したがって、このことは、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを、基地局が判定する時に考慮に入れられる。したがって、基地局501は、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令(503)を、移動端末に対してシグナリングする。シグナリングされた命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、シグナリングされた命令は、移動端末がSRSのために所定のアップリンクシンボルを使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルを未使用(ブランク)のまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。図5に示されているように、シグナリングされた命令「0」(503a)は、「データを送信せよ」を意味し、「11」(503b)は、「SRSを送信せよ」を意味する。また、「10」(503c)は、所定のアップリンクシンボルはブランクのまま残しておくことを意味する。移動端末は、受信された命令(503)に基づいて、それにしたがって自分のアップリンクを設定する(504)。
【0034】
したがって、UEに対して動的なSRS設定をシグナリングする必要がある場合には、3つの選択肢がある。
【0035】
第1の選択肢では、基地局は、所定のアップリンクシンボルの上のデータをパンクチャしないように(すなわち、データを送信するように)という情報を、移動端末に対してシグナリングする。第2の選択肢では、基地局は、所定のアップリンクシンボルの上のデータをパンクチャするように(すなわち、データを送信しないように)という情報を、移動端末に対してシグナリングする。そしてこの情報は、第2の選択肢にしたがってSRSを送信させるための情報、また第3の選択肢にしたがって所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残させるための情報を備えている。これらの3つの場合のシグナリングには、図5で示されているように、2ビットだけで十分である。
【0036】
これらの命令を構成するときには、図5に示されているようにハイアラーキー構造になっている必要はないという点に注意するべきである。この場合、基地局から移動端末に対して送信することができる少なくとも3つの異なるメッセージがあればそれでよい。さらに、移動端末が1組の異なるSRSパラメータを設定されて、異なるメッセージを使用してSRSパラメータ(例えば、異なる帯域幅、または周波数領域の中の異なる周波数位置)を送信することができるという場合を想定することも可能である。この例を示すと、移動端末に対してシグナリングされる命令は、以下の場合を含むことができる。
1.所定のアップリンクシンボルの中でも、PUSCHの上でデータを送信するようにという命令。
2.所定のアップリンクシンボルの中では、PUSCHの上でいずれのデータも送信せず、それをブランクのまま残すようにという命令。
3.所定のアップリンクシンボルの中のPUSCHの上では、いずれのデータも送信しないように。その代わりに、所定のアップリンクシンボルの中で、帯域幅b1、コムc1、巡回シフトs1、および周波数領域出発位置f1を有するSRSを送信するようにという命令。
4.所定のアップリンクシンボルの中のPUSCHの上では、いずれのデータも送信しないように。その代わりに、最後のシンボルの中で、帯域幅b2、コムc2、巡回シフトs2、および周波数領域出発位置f2を有するSRSを送信するようにという命令。
【0037】
次に図10および図11の説明を行う。図10および図11は、それぞれ、基地局および移動端末における本方法のフローチャートである。図10は、SRSを送信するように移動端末を動的に始動する、基地局における方法を示す。アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように構成される。第1のステップにおいて、基地局は、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを判定する(301)。次のステップでは、基地局は、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令を、移動端末に対してシグナリングする(302)。シグナリングされた命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、シグナリングされた命令は、移動端末がSRSのために所定のアップリンクシンボルを使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。
【0038】
動的にSRSを送信するための、移動端末における方法を図11に示す。上記で述べたように、アップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルは、SRSのために移動端末が使用するように構成される。移動端末は、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令を受信する(310)。受信された命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、受信された命令は、移動端末がSRSのために所定のアップリンクシンボルを使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。移動端末は、受信した命令を解釈し、受信した命令に基づいて、所定のアップリンクシンボルの中でデータを送信するか否かを判定し(311)、前記判定にしたがって所定のアップリンクシンボルの中でSRSを送信する(312)。
【0039】
基地局からシグナリングされて移動端末のところで受信された命令は、引き続く1つのアップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボル、または引き続く複数のアップリンクサブフレームの所定のアップリンクシンボルに対して有効であってよい。
【0040】
所定のアップリンクシンボルは、デフォルトとして、データ送信のために使用することができる。またはデフォルトとして、SRSのために使用することもできる。所定のアップリンクシンボルが、デフォルトとして、現在の移動端末または他の移動端末によってSRSのために使用されている場合で、所定のアップリンクシンボルが、現在の移動端末によってブランクのまま残されている場合には、移動端末に対するシグナリング302は、所定のアップリンクシンボルがデータ送信のために使用されるべきである場合に実行される。現在の移動端末が、SRSを送信するべきか、または所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残して、所定のアップリンクシンボルが他の移動端末によって使用できるようにするかは、基地局から命令することができる。
【0041】
しかしながら、所定のアップリンクシンボルが、デフォルトとして、データ送信のために使用される場合には、移動端末に対するシグナリング302は、所定のアップリンクシンボルがデータ送信のために使用されるべきでない場合に実行される。このことは、基地局から移動局に対してシグナリングされた命令は、移動端末がSRSを送信するべきか、または他の移動端末のために所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報を備えているということを意味している。
【0042】
したがって、図12を参照すると、基地局401は、プロセッサ410と送信機412とを備えている。プロセッサ410は、移動端末402がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを判定するように構成され、送信機412は、移動端末402がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令415を、移動端末402に対してシグナリングするように構成される。シグナリングされた命令415が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、シグナリングされた命令415は、移動端末がSRSのために所定のアップリンクシンボルを使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備える。さらに、基地局は、受信機411を備え、受信機411は、移動端末402からのアップリンク送信を受信する。
【0043】
本発明の1つの実施形態では、送信機412は、物理ダウンリンク制御チャネルが搬送するダウンリンク制御情報として、移動端末に対して命令415をシグナリングするように構成される。
【0044】
さらに、移動端末は、受信機420を備え、受信機420は、移動端末402がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す命令415を受信するように構成される。受信された命令が、所定のアップリンクシンボルはデータ送信のために使用されるべきでないという場合には、受信された命令は、移動端末402がSRSのために所定のアップリンクシンボルを使用するべきか、または、所定のアップリンクシンボルをブランクのまま残しておくべきかを示す情報をさらに備えている。移動端末402は、プロセッサ440と送信機430とをさらに備えている。プロセッサ440は、受信された命令に基づいて、所定のアップリンクシンボルの中でデータを送信するか否かを判定するように構成され、送信機430は、前記判定にしたがって、所定のアップリンクシンボルの中でSRSを送信するように構成される。
【0045】
本発明の1つの実施形態では、受信機420は、物理ダウンリンク制御チャネルが搬送するダウンリンク制御情報として、命令415を受信するように構成される。
【0046】
動的な設定を行う場合には、移動端末がアップリンク送信の間に、データ送信のために所定のアップリンクシンボルを使用するべきであるか否かを示す情報は、例えば、アップリンクスケジューリンググラントの中で送信され、これは、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0の一部分である。このDCIは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によって搬送され、各サブフレームの中の1〜4OFDMシンボルの上で送信される。これは、動的なSRS設定が、各サブフレームに相当する精度の分解能を有することができるということを意味している。
【0047】
本発明の実施形態にしたがって動的に設定される基準信号は、例えば、周波数領域における、各第2のサブキャリアに、または各サブキャリアにマッピングすることができる。前者は、反復因数と呼ばれている因数の値を2として、LTEにおけるリリース8/9に対して規定されているサウンディング基準信号の場合であり、後者は、LTEにおけるリリース8/9に対するアップリンク復調基準信号の場合である。異なる移動端末アンテナに関連するSRSは、ある特定のシーケンス(Zadoff−Chuシーケンス等)の異なる巡回シフトを使用して符号分割による多重化を行うことができる。
【0048】
LTEにおいては、10msの1つの無線フレームは、継続時間が1msの10のサブフレームに分割され、各1msのサブフレームの中には、通常の巡回プレフィックス、または拡張巡回プレフィックスの長さのどちらが使用されるかにしたがって、12または14のDFTS−OFDMシンボルが送信される。これらは、図1および図4に示されている。上記で述べたように、動的に設定されたSRSは、サブフレームの最後のアップリンクシンボルの中で送信される必要はなく、シンボルは、任意のアップリンクシンボルの中で、事前に規定することもできるし、動的または準静的に設定することもできる。また、1つのアップリンクシンボルに限らず、複数のアップリンクシンボルを使用することもできるという点にも注意するべきである。
【0049】
本発明の実施形態にしたがって動的に設定されるSRSは、自己完結にすることができる。これは、SRSはデータ送信のために割り当てられたリソース(すなわち、PUSCHリソース)の中で送信されるということを意味している。また、RRM(無線リソース管理)パラメータを設定することにより、本発明の動的なSRSに対する設定パラメータを、周期的SRS送信における設定パラメータと同じに設定することができ、また、この設定を、RRC(無線リソース制御)情報要素の一部分として、準静的に行うことができる。
【0050】
本発明の実施形態によって提供される、動的に設定された非周期的SRSによって、サウンディングが必要な時に、SRS送信を要求することができる。したがって、基地局は、ある特定のサブフレームの中で、SRSの送信を動的に要求することができる。例えば、要求は、アップリンクグラントの一部として行い、これによりSRSは、データと同じサブフレームの中で送信することができる。シグナリングされる命令は、種々のパラメータを含むことができ、これらは、準静的に設定、したがって、サブフレームに依存した形として設定することができ、また、部分的にPUSCH割り当てによって決定することができ、または、部分的に動的にアップリンクグラントの中でシグナリングすることもできる。
【0051】
しかしながら、セルに特化したリソースが確保されていない場合には、他のユーザは、サブフレームの所定のアップリンクシンボルの中でデータを送信することができるが、この場合には、SRS送信と衝突する可能性がある。したがって、本発明の実施形態においては、移動端末に対しては、最後のシンボルをブランクのまま残しておくように、動的に命令することもでき、これにより、別の移動端末は、重なり合うことなくSRSを送信することができる。
【0052】
別の場合では、セルは、SRSに対するリソースを確保しておくことができる(例えば、最後のシンボルを)。これは、現在の移動端末(例えば、LTEリリース8/9のUE)は、最後のシンボルをブランクのまま残しておかなければならないということを意味する。したがって、データ送信に使用できるシンボル数は減少する。同時に、本発明による移動端末は、基地局から命令された場合には、これらのリソースをデータ送信のために使用することができる。SRSリソースの割り当ては、基地局の制御のもとで行われ、基地局は、セルの中のどのユーザからSRSが送信されるであろうかを知っている。したがって、サブフレームの中に動的にSRSを設定する場合には、基地局は、ある移動端末に対しては、SRSを送信するように命令し、また同時に、指定したSRSリソースの上でデータを送信しようとする他の移動端末に対しては、それらの移動端末のデータをパンクチャするように、すなわち、データを送信しないように命令する。
【0053】
図6は、データ送信に対して所定のアップリンクシンボルが使用されるべきである場合のアップリンク送信504(図5)を示す。第1の選択肢(図5の503aに対応している)に従った場合である。基準信号と書かれている黒文字は、SRS以外の基準信号を示しており、これらのSRS以外の基準信号は、全てのアップリンク送信の中で使用される。したがって、図6は、従来技術に従った、追加的なSRS送信がない時のPUSCH送信の場合、および、本発明の実施形態にしたがって、所定のアップリンクシンボルを使用してデータ送信を行うように、移動端末が動的に命令された場合を示している。
【0054】
さらに、第2の選択肢(図5の503bに対応している)においては、移動端末が追加的なSRSを送信するべき場合(例えば、移動端末が動的にこれを行う(例えば、アップリンクの中の指示子によって)ように命令された場合)には、技術仕様書3GPPTS36.212によるスケジューリンググラントは、少なくとも3サブフレーム前の、ダウンリンクサブフレームの中で送信される。この追加的なSRSの送信は、図7に示されている。
【0055】
第3の選択肢(図5の503cに対応している)においては、移動端末は、所定のアップリンクシンボルをブランクのままに残しておくように命令され、したがって、別の移動端末がSRSを送信するためにこのリソースを使用することができる。この送信は、図8に示されている。
【0056】
次に、図9では、本発明の実施形態をさらに説明する例が示されている。この例では、3つの移動端末が1つのアップリンク(UL)サブフレームの中にスケジューリングされている。そして、移動端末1に対して動的なSRS送信が、PUSCH(PUSCH1と示されている)の上に設定されている。ここでは、移動端末1に対するSRS送信の帯域幅(SRS1と示されている)は、移動端末1の帯域幅と移動端末2の帯域幅との合計をカバーしている。この場合には、移動端末1は、自分のデータをパンクチャして、終部にSRS1を挿入する必要があり、移動端末2は、自分のデータをパンクチャしなければならず、また移動端末3は、基地局からの命令にしたがって、自分の通常の動作を続けることができる(例えば、ULスケジューリンググランによって)。図9は、データおよびSRSの構成を示している。
【0057】
ここで説明しているパンクチャとは、データが送信されないことと理解されるべきである。これは、符号速度または転送ブロックサイズが適応的に変化されるという意味でもある。主として意味するところは、所定のアップリンクシンボルの中では、データは送信されず、その代わりに、例えば、SRSを送信することができるということである。
【0058】
また、SRSは、各第2のサブキャリアにマッピングすることができ、これは、反復因数と呼ばれている因数の値を2として、LTEにおけるリリース8/9に対して規定されているサウンディング基準信号の場合であり、または、各サブキャリアにマッピングすることもでき、これは、LTEにおけるリリース8/9に対するアップリンク復調基準信号の場合であるという点も注意されるべきである。
【0059】
本発明は、本明細書に具体的に記載されている様式とは異なる様式で実行することもでき、これらは、本発明の必須な特徴から逸脱するものではない。本明細書に記載した実施形態は、全ての観点からして、事例として示されているものであり、限定を目的とするものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末にサウンディング基準信号(SRS)を送信させることを動的にトリガーするために基地局において実行される方法であって、アップリンクサブフレームにおける所定のアップリンクシンボルがSRSのために移動端末によって使用されるように構成されており、前記方法は、
前記移動端末が、アップリンク送信において、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきでないかを決定するステップと、
前記移動端末が前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきではないかを示す命令を前記移動端末にシグナリングするステップと
を有し、
前記命令は、前記移動端末が前記所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用すべきこと、または、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のためには使用すべきではない場合に前記所定のアップリンクシンボルをブランクのままに残しておくべきことを示す情報を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記シグナリングされる命令は、1つの後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シグナリングされる命令は、複数の後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記移動端末へのシグナリングは、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきでない場合に、実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記移動端末へのシグナリングは、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべき場合に、実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記移動端末へのシグナリングは、物理ダウンリンク制御チャネルによって搬送されるダウンリンク制御情報として送信されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記シグナリングされる命令は、準静的に設定されているか、または、前記アップリングサブフレームの機能であるSRSパラメータを含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記シグナリングされる命令は、アップリンクグラントによって少なくとも部分的に動的にシグナリングされることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
サウンディング基準信号(SRS)を動的に送信するために移動端末において実行される方法であって、アップリンクサブフレームにおける所定のアップリンクシンボルがSRSのために前記移動端末によって使用されるように構成されており、前記方法は、
前記移動端末が、アップリンク送信において、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきではないのかを示す命令であって、前記移動端末が前記所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用すべきこと、または、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のためには使用すべきでない場合に前記所定のアップリンクシンボルをブランクのままに残しておくべきことを示す情報を含む当該命令を受信するステップと、
前記受信した命令に基づいて、前記所定のアップリンクシンボルで、データを送信すべきか、送信すべきでないかを判定するステップと、
前記判定の結果に応じてアップリンクで送信するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記受信した命令は、1つの後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記受信した命令は、複数の後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記移動端末への命令は、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきでない場合に、受信されることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記移動端末への命令は、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべき場合に、受信されることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記移動端末への命令は、物理ダウンリンク制御チャネルによって搬送されるダウンリンク制御情報として受信されることを特徴とする請求項9ないし13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記受信した命令は、準静的に設定されているか、または、前記アップリングサブフレームの機能であるSRSパラメータを含んでいることを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記受信される命令は、アップリンクグラントによって少なくとも部分的に動的にシグナリングされることを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
移動端末にサウンディング基準信号(SRS)を送信させることを動的にトリガーする基地局であって、アップリンクサブフレームにおける所定のアップリンクシンボルがSRSのために移動端末によって使用されるように構成されており、前記基地局は、
前記移動端末が、アップリンク送信において、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきではないかを決定するプロセッサと、
前記移動端末が、アップリンク送信において、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきではないのかを示す命令を前記移動端末にシグナリングする送信機と
を有し、
前記命令は、前記移動端末が前記所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用すべきこと、または、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のためには使用すべきではない場合に前記所定のアップリンクシンボルをブランクのままに残しておくべきことを示す情報を含むことを特徴とする基地局。
【請求項18】
前記シグナリングされる命令は、1つの後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【請求項19】
前記シグナリングされる命令は、複数の後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【請求項20】
前記送信機は、前記移動端末へのシグナリングを、物理ダウンリンク制御チャネルによって搬送されるダウンリンク制御情報として送信することを特徴とする請求項17ないし19のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項21】
サウンディング基準信号(SRS)を動的に送信する移動端末であって、アップリンクサブフレームにおける所定のアップリンクシンボルがSRSのために前記移動端末によって使用されるように構成されており、前記移動端末は、
前記移動端末が、アップリンク送信において、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のために使用すべきか、使用すべきでないのかを示す命令であって、前記移動端末が前記所定のアップリンクシンボルをSRSのために使用すべきこと、または、前記所定のアップリンクシンボルをデータ送信のためには使用すべきではない場合に前記所定のアップリンクシンボルをブランクのままに残しておくべきことを示す情報を含む当該命令を受信する受信機と、
前記受信した命令に基づいて、前記所定のアップリンクシンボルで、データを送信すべきか、送信すべきでないかを判定するプロセッサと、
前記判定の結果に応じてアップリンクで送信する送信機と
を有することを特徴とする方法。
【請求項22】
前記受信した命令は、1つの後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項21に記載の移動端末。
【請求項23】
前記受信した命令は、複数の後続のアップリンクサブフレームにおける前記所定のアップリンクシンボルについて有効な命令であることを特徴とする請求項21に記載の移動端末。
【請求項24】
前記移動端末への命令は、物理ダウンリンク制御チャネルによって搬送されるダウンリンク制御情報として受信されることを特徴とする請求項21ないし23のいずれか1項に記載の移動端末。
【請求項25】
前記受信した命令は、準静的に設定されているか、または、前記アップリングサブフレームの機能であるSRSパラメータを含んでいることを特徴とする請求項21ないし23のいずれか1項に記載の移動端末。
【請求項26】
前記受信される命令は、アップリンクグラントによって少なくとも部分的に動的にシグナリングされることを特徴とする請求項21ないし25のいずれか1項に記載の移動端末。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−520862(P2013−520862A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553840(P2012−553840)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050685
【国際公開番号】WO2011/102768
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】