説明

通信機能付き画像表示装置

【課題】 操作に不慣れな使用者でも使い易い画像表示装置を提供する。
【解決手段】 通信機能付き画像表示装置1は、画像データを添付した電子メールを受信する通信部を備える。電子メールを受信した時に、画像データを記録する記録部を備える。画像データを表示する表示部15を備える。画像データに基づく画像、電子メールを表示部に表示させる操作に使用される第1操作部11を備える。第1操作部11は、表示部15の近傍に一行に並べられた、第1操作キー11a〜第6操作キー11fを有し、表示部15は、第1操作キー11a〜第6操作キー11fの近傍に、操作キーのそれぞれを操作した時に動作する機能を表示する機能表示領域15aの表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信機能付き画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のように、タッチパネルを具備した携帯端末が提案されている。タッチパネルを具備した携帯端末は、画面上に表示されたアイコンなどに触れることにより、表示画面が変化したり、特定の機能が動作したりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−249874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タッチパネルは、画面遷移をある程度理解していないと使いづらく、操作に不慣れな使用者には使いこなせない問題があった。
【0005】
したがって本発明の目的は、操作に不慣れな使用者でも使い易い画像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信機能付き画像表示装置は、画像データを添付した電子メールを受信する通信部と、電子メールを受信した時に、画像データを記録する記録部と、画像データを表示する表示部と、画像データに基づく画像、電子メールを表示部に表示させる操作に使用される第1操作部とを備え、第1操作部は、表示部の近傍に一列、若しくは一行に並べられた、4以上、8以下の操作キーを有し、表示部は、操作キーの近傍に、操作キーのそれぞれを操作した時に動作する機能を表示する機能表示領域の表示を行う。
【0007】
通信機能付き画像表示装置の操作は、他の操作ボタンを必要とせず、機能表示領域に表示された情報(文字やアイコン)を見ながら、機能表示領域に対応する操作キーを操作することにより行われる。機能表示領域は、操作キーそれぞれの近傍に配置されるため、対応関係は分かりやすく、誤操作する可能性が低い。また、様々な機能を動作させるための操作キーであるが、その機能は、機能表示領域に表示されるし、動作状態に応じてその表示内容も変化する。このため、操作キーのそれぞれに、機能を説明する表記を行う必要もない。また、タッチパネルに触れる形態に比べて、操作した感覚を使用者が感じることが出来、操作に不慣れな使用者でも、簡単に操作を行うことが可能になる。
【0008】
なお、通信機能付き画像表示装置の表示部に表示する画像のデータは、画像データを添付した電子メールを受信した時に、自動的に記録部に記録されるため、使用者が画像データの取り込みの為に特別な操作を行う必要はない。
【0009】
好ましくは、表示部のバックライトのオンオフ、若しくは表示部の画面表示のオンオフを操作するために使用される操作キーを有する第2操作部を更に備え、第2操作部は、表示部の近傍に設けられ、第2操作部の操作キーの近傍若しくは表面には、オンオフを表す文字表記または図形表記が施される。
【0010】
第2操作部の操作キーの押下により、通信機能付き画像表示装置の主電源のオンオフ操作は行われないが、表示部のバックライトのオンオフにより、表示画面が見えない(若しくは見えにくい)状態になり、通信機能付き画像表示装置の使用者は、あたかも通信機能付き画像表示装置1の主電源のオンオフ切り替えを出来た感覚になる。ただし、実際には主電源はオン状態のまま維持されているので、次に使用する際に立ち上げに時間を要することもないし、電話の着信や電子メールの受信を継続して行うことが出来る。
【0011】
また、好ましくは、表示部が、電子メールの内容を表示する場合、機能表示領域の一つで、返信を行う機能の表示が行われ、返信を行う機能が表示された機能表示領域に対応する操作キーが操作されると、通信部を介して、電子メールの送信元に対して、定型文を含む返信メールが送信される。
【0012】
受信した電子メールの返信についても、使用者による一定の動作だけで、定型文を送り返すことが出来る。このため、通信機能付き画像表示装置に対して電子メールを送った送信者は、かかる定型文の返信メールを受け取ることにより、通信機能付き画像表示装置の使用者の安否を確認することが可能になる。
【0013】
また、好ましくは、第1操作部の操作キーを操作することにより、通信部を介して、電話の着信、予め設定した電話番号への発信や、予め設定した電子メールアドレスへのメール送受信が行われ、他の電話番号への発信や他の電子メールアドレスへのメール送受信は禁止される。
【0014】
他の電話番号への発信や他の電子メールアドレスへのメール送受信は行われないため、電話番号や電子メールを登録するためのメモリ容量を節約出来るし、迷惑メールの受信を防止することが可能になる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明によれば、操作に不慣れな使用者でも使い易い画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態における通信機能付き画像表示装置の斜視図である。
【図2】通信機能付き画像表示装置の各部を示す構成図である。
【図3】第1状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図4】第2状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図5】第4状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図6】第5状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図7】第7状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図8】第8状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【図9】第9状態における表示部の画面と第1操作キー〜第6操作キーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本実施形態における通信機能付き画像表示装置の構成について、図を用いて説明する。本実施形態に係る通信機能付き画像表示装置1は、第1操作部11、第2操作部12、制御部13、表示部15、通信部17、記録部19、外部接続インターフェース21、記録媒体保持部23、マイク25、スピーカー27を備える(図1、図2参照)。
【0018】
本実施形態における通信機能付き画像表示装置1は、横長に立てた状態で載置出来る携帯情報端末であり、例えば、Android(アンドロイド)プラットフォームで構成される。本実施形態における画像表示プログラムは、Widget(ウィジェット:デスクトップ上で特定の機能を実行するための簡易的なアプリケーション)で構成される。
【0019】
Androidプラットフォームで構成することにより、他のプラットフォームを使用する場合に比べて拡張性を持った上で、開発コストを安く抑えることが可能になる。ただし、通信機能付き画像表示装置1のプラットフォームは、他のものであってもよい。Widgetで構成することにより、比較的簡単に画像表示プログラムを開発することが可能になるが、画像表示プログラムはWidget以外で構成されるものであってもよい。
【0020】
第1操作部11は、第1操作キー11a、第2操作キー11b、第3操作キー11c、第4操作キー11d、第5操作キー11e、第6操作キー11fを有する。
【0021】
第2操作部12は、「オンオフ」表記(図1では、「入/切」表記)の近傍に配置された操作キー(若しくは、表面に「オンオフ」若しくは「入/切」と表記された操作キー)を有する。第2操作部12の操作キーを押下することにより、表示部15のバックライトのオンオフが切り替えられる(表示部15の表示デバイスが有機ELなどの自発光体の場合には、画面表示のオンオフが切り替えられる)。さらに、第2操作部12の操作キーの押下により、表示部15の画面表示、第1操作部11の第1操作キー11a〜第6操作キー11fの操作受付が中止されるスリープ状態のオンオフ切り替えが行われる形態であってもよい。
【0022】
第2操作部12の操作キーの近傍(若しくは操作キーの表面)には、オンオフを表す文字表記が施される(図形表記であってもよい)。第2操作部12の操作キーの押下により、通信機能付き画像表示装置1の主電源のオンオフ操作は行われないが、表示部15のバックライトのオンオフにより、表示画面が見えない(若しくは見えにくい)状態になり、通信機能付き画像表示装置1の使用者は、あたかも通信機能付き画像表示装置1の主電源のオンオフ切り替えを出来た感覚になる。ただし、実際には主電源はオン状態のまま維持されているので、次に使用する際に立ち上げに時間を要することもないし、電話の着信や電子メールの受信を継続して行うことが出来る。
【0023】
画像表示プログラムは、通信機能付き画像表示装置1の主電源がオン状態にされると起動し、第2操作部12の操作キーの押下に関係なくプログラムの実行は維持される。
【0024】
制御部13は、CPUなど各部を制御し、特に、本実施形態では、記録部19にインストールされた画像表示プログラムを実行する。
【0025】
表示部15は、記録部19に記録された画像、記録媒体保持部23が保持する記録媒体に記録された画像、受信した電子メール(以下、「受信メール」とする。)の内容、記録部19にインストールされた画像表示プログラムの実行画面などを表示する。
【0026】
通信部17は、PHSを含む電話回線を介して、外部機器と通信を行う装置で、携帯電話モジュールを有する。本実施形態では、通信部17を介して、電話の着信、予め設定した電話番号への発信(例えば、1つの電話番号への発信)や、予め設定した電子メールアドレスへのメール送受信が行われる(例えば、20の電子メールアドレスとのメール送受信)。他の電話番号への発信や他の電子メールアドレスへのメール送受信は行われないため、電話番号や電子メールを登録するためのメモリ容量を節約出来るし、迷惑メールの受信を防止することが可能になる(迷惑メールに埋もれて、重要なメールを見逃す可能性を少なくできる)。
【0027】
記録部19には、通信部17を介して受信メールに添付された画像データが記録されたり、本実施形態における画像表示プログラムがインストールされたりする。画像データは、画像データを添付した電子メールを受信した時に、画像表示プログラムの実行に中で、自動的に記録される。
【0028】
外部接続インターフェース21は、USB端子など、外部機器と接続するためのインターフェースを有する。記録媒体保持部23は、SDカードなど着脱可能な記録媒体を保持する。マイク25は、通話時の音声入力に使用され、スピーカー27は、通話時の音声出力や着信音の出力に使用される。
【0029】
第1操作キー11a〜第6操作キー11fは、表示部15の近傍に一行に並べられ、一定のストロークがある押しボタンで構成される。本実施形態では、表示部15の上部(通信機能付き画像表示装置1の上面)に一行に並べられた形態を説明するが、表示部15の側部に一列に並べられる形態や表示部15の下部に一行に並べられる形態であってもよい。第2操作部12は、表示部15の横(正面から見て右横)に設けられる。
【0030】
第1操作部11として使用される操作キーとしては、最低4つの操作キー(表示部の画像表示領域に表示されたサムネール画像、若しくは受信メール一覧の一つを選択するカーソルを正方向に移動させる操作キー、負方向に移動させる操作キー、選択したカーソル位置で決定する操作キー、前画面に戻る操作キー)があれば良く、さらに、電話の発信を決定する操作キーなどで、合計6〜8つの操作キーがあるのが望ましい。
【0031】
表示部15は、画像表示プログラムの実行時に、機能表示領域(ヘッダー領域)15a(第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6)、画像表示領域15b、状態表示領域(フッター領域)15cの表示、若しくは、機能表示領域15aや状態表示領域15cを非表示にして、画像表示領域15bを拡大させた全画面表示を行う。
【0032】
表示部15は、タッチパネルを有さず、表示画面の切り替えなどの操作は、機能表示領域15aを見ながら、第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6に対応する第1操作キー11a〜第6操作キー11fの押下により行われる。
【0033】
第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6は、それぞれ、第1操作キー11a〜第6操作キー11fの近傍に一行に並べられた状態で設けられ、第1操作キー11a〜第6操作キー11fを押下した時に対応する機能に関する情報(文字やアイコン)を表示する。
【0034】
すなわち、第1操作キー11a〜第6操作キー11fのいずれかを押下することにより、対応する機能表示領域15a(第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6のいずれか)に表示された機能が実行され、表示部15に表示される内容(機能表示領域15a、画像表示領域15b、状態表示領域15cの表示内容)が変化する。
【0035】
画像表示領域15bは、記録部19に記録された画像、記録媒体保持部23が保持する記録媒体に記録された画像、受信メールの内容などを表示する。
【0036】
状態表示領域15cは、画像表示領域15bに表示された画像の情報(記録部19に記録されたものであるか、記録媒体保持部23が保持する着脱可能な記録媒体に記録されたものであるか、画像の順序)、未読メールの有無(未読メールがあると表示されるアイコン)、通信部17の受信感度、通話音量など、通信機能付き画像表示装置1の状態に関する情報を表示する。
【0037】
通信機能付き画像表示装置1の主電源がオン状態にされ、画像表示プログラムが起動すると、通信機能付き画像表示装置1が第1状態(初期状態、図3参照)にされ、第1操作キー11a〜第6操作キー11fの操作(押下)により、通信機能付き画像表示装置1が第2状態〜第8状態に変化し、表示部15の表示内容が変化する。特に、通信機能付き画像表示装置1の動作状態(第1状態〜第8状態)に応じて、第1操作キー11a〜第6操作キー11fの近傍に表示される第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6の表示内容が変化し、第1操作キー11a〜第6操作キー11fを押下した時の動作が変化する。
【0038】
通信機能付き画像表示装置1の動作状態(第1状態〜第8状態)は一例であり、これに限られるものではなく、例えば、後述するように、着信時の割り込み処理(第9状態)や、別の機能を実行するための画面表示に対応する動作状態が考えられる。以下、第1状態〜第9状態における画面表示や、各操作キーを押下した時の画面遷移などについて説明する。
【0039】
第1状態(初期状態)では、第1機能表示領域15a1に「写真一覧(本体)」が表示され、第2機能表示領域15a2に「写真一覧(SD)」が表示され、第3機能表示領域15a3に「メール」が表示され、第5機能表示領域15a5に「発信」が表示され、第6機能表示領域15a6に「設定」が表示される。第4機能表示領域15a4は、空白表示される(図3参照)。
【0040】
第1状態では、画像表示領域15bには、第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6に表示されたメニューの選択を促す表示(「ホーム、メニューを選んでください」)が行われ、状態表示領域15cには、未読メールの有無を示すアイコンの表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる。
【0041】
第1状態で、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「写真一覧(本体)」に対応して、機能表示領域15aには、サムネール表示に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、記録部19に記録された画像のサムネール表示(写真の一覧表示)が行われ、状態表示領域15cには、サムネール表示対象の画像が記録部19に記録されたものであることを示す表示、サムネール表示のページ数と総ページ数を示す表示、未読メールの有無を示すアイコンの表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第2状態、図4参照)。
【0042】
第1状態で、第2操作キー11bが押下されると、第2機能表示領域15a2に表示された内容「写真一覧(SD)」に対応して、機能表示領域15aには、サムネール表示に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、記録媒体保持部23が保持する着脱可能な記録媒体に記録された画像のサムネール表示(写真の一覧表示)が行われ、状態表示領域15cには、サムネール表示対象の画像が、記録媒体保持部23が保持する着脱可能な記録媒体に記録されたものであることを示す表示、サムネール表示のページ数と総ページ数を示す表示、未読メールの有無を示すアイコンの表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第3状態、不図示)。
【0043】
第1状態で、第3操作キー11cが押下されると、第3機能表示領域15a3に表示された内容「メール」に対応して、機能表示領域15aには、メール受信画面に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、受信メールの一覧(件名と受信日時を示す一覧)を示すメール受信画面表示が行われ、状態表示領域15cには、メール一覧表示のページ数と総ページ数を示す表示、未読メールの有無を示すアイコンの表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第4状態、図5参照)。
【0044】
第1状態で、第4操作キー11dは無効キーで、押下されても状態変化はない。
【0045】
第1状態で、第5操作キー11eが押下された場合には、第5機能表示領域15a5に表示された内容「発信」に対応して、通信部17を介して、予め設定した電話番号への発信が行われ、機能表示領域15aには、通話音量など電話の発信に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、発信中であることを示す画像表示が行われ、状態表示領域15cには、通話音量を示す表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第5状態、図6参照)。
【0046】
第1状態で、第6操作キー11fが押下された場合には、第6機能表示領域15a6に表示された内容「設定」に対応して、通信機能付き画像表示装置1の設定を行うための画像表示が行われる(第6状態、不図示)。
【0047】
記録部19に記録された画像のサムネール表示を行う第2状態では、第1機能表示領域15a1に「前へ」が表示され、第2機能表示領域15a2に「次へ」が表示され、第3機能表示領域15a3に「次のページ」が表示され、第4機能表示領域15a4に「表示」が表示され、第5機能表示領域15a5に「写真の管理」が表示され、第6機能表示領域15a6に「戻る」が表示される(図4参照)。記録媒体保持部23が保持する着脱可能な記録媒体に記録された画像のサムネール表示を行う第3状態も同様である。
【0048】
第2状態で、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「前へ」に対応して、画像表示領域15bにサムネール表示された画像のうち選択状態(アクティブ)にされた画像が負方向に隣接した画像(前に並べられた画像)に変更される、若しくは、画像表示領域15bのサムネール表示が前ページのものに変更される。
【0049】
第2状態で、第2操作キー11bが押下されると、第2機能表示領域15a2に表示された内容「次へ」に対応して、画像表示領域15bにサムネール表示された画像のうち選択状態(アクティブ)にされた画像が正方向に隣接した画像(後ろに並べられた画像)に変更される。
【0050】
第2状態で、第3操作キー11cが押下されると、第3機能表示領域15a3に表示された内容「次のページ」に対応して、画像表示領域15bのサムネール表示が次ページのものに変更される。
【0051】
第2状態で、第4操作キー11dが押下されると、第4機能表示領域15a4に表示された内容「表示」に対応して、機能表示領域15aには、拡大表示された画像に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、サムネール表示された画像のうち選択状態(アクティブ)にされた画像の拡大表示が行われ、状態表示領域15cには、拡大表示対象の画像が記録部19に記録されたものであることを示す表示、画像表示のページ数と総ページ数を示す表示、未読メールの有無を示すアイコンの表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第7状態、図7参照)。
【0052】
第2状態で、第5操作キー11eが押下されると、第5機能表示領域15a5に表示された内容「写真の管理」に対応して、画像データのコピー、移動、削除などを行う管理画面が表示される(不図示)。
【0053】
第2状態で、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「戻る」に対応して、第1状態に戻される。
【0054】
受信メールの一覧表示を行う第4状態では、第1機能表示領域15a1に「上へ」が表示され、第2機能表示領域15a2に「下へ」が表示され、第3機能表示領域15a3に「次のページ」が表示され、第4機能表示領域15a4に「見る」が表示され、第5機能表示領域15a5に「削除」が表示され、第6機能表示領域15a6に「戻る」が表示される(図5参照)。
【0055】
第4状態で、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「上へ」に対応して、画像表示領域15bに一覧表示された受信メールのうち選択状態(アクティブ)にされた受信メールが上方向に隣接した受信メールに変更される、若しくは、画像表示領域15bの受信メールの一覧表示が前ページのものに変更される。
【0056】
第4状態で、第2操作キー11bが押下されると、第2機能表示領域15a2に表示された内容「下へ」に対応して、画像表示領域15bに一覧表示された受信メールのうち選択状態(アクティブ)にされた受信メールが下方向に隣接した受信メールに変更される、若しくは、画像表示領域15bの受信メールの一覧表示が次ページのものに変更される。
【0057】
第4状態で、第3操作キー11cが押下されると、第3機能表示領域15a3に表示された内容「次のページ」に対応して、画像表示領域15bの受信メールの一覧表示が次ページのものに変更される。
【0058】
第4状態で、第4操作キー11dが押下されると、第4機能表示領域15a4に表示された内容「見る」に対応して、機能表示領域15aには、受信メールの内容表示に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bには、画像表示領域15bの受信メールの一覧表示された受信メールのうち選択状態(アクティブ)にされた受信メールの内容の表示が行われ、状態表示領域15cには、通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(第8状態、図8参照)。
【0059】
第4状態で、第5操作キー11eが押下されると、第5機能表示領域15a5に表示された内容「削除」に対応して、画像表示領域15bの受信メールの一覧表示された受信メールのうち選択状態(アクティブ)にされた受信メールを削除する確認画面表示が行われる(不図示)。
【0060】
第4状態で、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「戻る」に対応して、第1状態に戻される。
【0061】
予め設定した電話番号への発信中であることを示す画像表示を行う第5状態では、第3機能表示領域15a3に「音量を上げる」が表示され、第4機能表示領域15a4に「音量を下げる」が表示され、第6機能表示領域15a6に「終了」が表示される(図6参照)。第1機能表示領域15a1、第2機能表示領域15a2、第5機能表示領域15a5は、空白表示される。また、通信部17を介して、予め設定した電話番号への発信が行われる。
【0062】
予め設定した電話番号の電話が着信応答した場合には、マイク25、スピーカー27を使って通話が可能な状態にされ、発信中であることを示す画面表示から、通話中であることを示す画面表示に切り替えられる(不図示)。通信機能付き画像表示装置1が載置された状態で、マイク25、スピーカー27を使って通話が可能である。
【0063】
第5状態で、第3操作キー11cが押下されると、第3機能表示領域15a3に表示された内容「音量を上げる」に対応して、通話時の音量が上げられ、状態表示領域15cにおける通話音量を示す表示も変化し、第4操作キー11dが押下されると、第4機能表示領域15a4に表示された内容「音量を下げる」に対応して、通話時の音量が下げられ、状態表示領域15cにおける通話音量を示す表示も変化する。
【0064】
第5状態で、第1操作キー11a、第2操作キー11b、第5操作キー11eは無効キーで、押下されても状態変化はない。
【0065】
第5状態で、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「終了」に対応して、発信動作が中止され、第1状態に戻される。
【0066】
選択された画像の拡大表示を行う第7状態では、第1機能表示領域15a1に「写真の操作」が表示され、第2機能表示領域15a2に「前の写真」が表示され、第3機能表示領域15a3に「次の写真」が表示され、第4機能表示領域15a4に「スライドショー開始」が表示され、第5機能表示領域15a5に「発信」が表示され、第6機能表示領域15a6に「戻る」が表示される(図7参照)。
【0067】
第7状態で、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「写真の操作」に対応して、機能表示領域15aを非表示にして、拡大された画像を更に拡大して表示(全画面表示)したり、拡大された画像の画像データを添付したメールの内容を表示したりする操作画面表示が行われる(不図示)。全画面表示された場合には、機能表示領域15aが非表示にされるが、かかる状態で、第1操作キー11a〜第6操作キー11fのいずれかが押下されると、第7状態に戻される。
【0068】
第7状態で、第2操作キー11bが押下されると、第2機能表示領域15a2に表示された内容「前の写真」に対応して、画像表示領域15bにおける、現在表示されている画像の表示が、現在表示されている画像よりも前に並べられた画像の表示に変更される。
【0069】
第7状態で、第3操作キー11cが押下されると、第3機能表示領域15a3に表示された内容「次の写真」に対応して、画像表示領域15bにおける、現在表示されている画像の表示が、現在表示されている画像よりも後ろに並べられた画像の表示に変更される。
【0070】
第7状態で、第4操作キー11dが押下されると、第4機能表示領域15a4に表示された内容「スライドショー開始」に対応して、表示対象の画像が指定時間間隔ごとに切り替わる全画面表示が行われる。
【0071】
第7状態で、第5操作キー11eが押下された場合には、第5機能表示領域15a5に表示された内容「発信」に対応して、通信部17を介して、予め設定した電話番号への発信が行われ、機能表示領域15aには、通話音量など電話の発信に関連した機能の表示が行われ、画像表示領域15bに表示された画像の上に重畳して、発信中であることを示す画像表示が行われ、機能表示領域15aには、状態表示領域15cには、拡大表示対象の画像が記録部19に記録されたものであることを示す表示、画像表示のページ数と総ページ数を示す表示、通話音量を示す表示、及び通信部17の受信感度を示すアイコンの表示が行われる(不図示)。
【0072】
第7状態で、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「戻る」に対応して、第2状態に戻される。
【0073】
選択された受信メールの内容の表示を行う第8状態では、第1機能表示領域15a1に「上へ」が表示され、第2機能表示領域15a2に「下へ」が表示され、第4機能表示領域15a4に「ありがとう」が表示され、第6機能表示領域15a6に「閉じる」が表示される(図8参照)。第3機能表示領域15a3、第5機能表示領域15a5は、空白表示される。
【0074】
第8状態で、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「上へ」に対応して、画像表示領域15bにおける受信メールの内容の表示が上方向にスクロールされる(文頭に近い部分が表示される)。
【0075】
第8状態で、第2操作キー11bが押下されると、第2機能表示領域15a2に表示された内容「下へ」に対応して、画像表示領域15bにおける受信メールの内容の表示が下方向にスクロールされる(文末に近い部分が表示される)。
【0076】
第8状態で、第3操作キー11c、第5操作キー11eは無効キーで、押下されても状態変化はない。
【0077】
第8状態で、第4操作キー11dが押下されると、第4機能表示領域15a4に表示された内容「ありがとう」に対応して、受信メールの送信元に、定型文「ありがとう」を含む内容の返信メールが送信され、送信結果を示す画像表示が行われる(不図示)。第8状態における第4操作キー11dの押下により、通信機能付き画像表示装置1の使用者は、定型文のメール返信を行うことが可能になる。
【0078】
第8状態で、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「閉じる」に対応して、第4状態に戻される。
【0079】
通信機能付き画像表示装置1に対して電話の着信があった場合には、割り込み処理で、着信を示す表示、スピーカー27による着信音出力が行われる(第9状態、図9参照)。
【0080】
着信中を示す表示を行う第9状態では、第1機能表示領域15a1に「応答」が表示され、第6機能表示領域15a6に「終了」が表示される(図9参照)。第2機能表示領域15a2、第3機能表示領域15a3、第4機能表示領域15a4、第5機能表示領域15a5は、空白表示される。
【0081】
第9状態において、第1操作キー11aが押下されると、第1機能表示領域15a1に表示された内容「応答」に対応して、着信応答が行われ、マイク25、スピーカー27を使って通話が可能な状態にされ、着信中であることを示す画面表示から、通話中であることを示す画面表示に切り替えられる(不図示)。通信機能付き画像表示装置1が載置された状態で、マイク25、スピーカー27を使って通話が可能である。
【0082】
第9状態で、第2操作キー11b、第3操作キー11c、第4操作キー11d、第5操作キー11eは無効キーで、押下されても状態変化はない。
【0083】
第9状態において、第6操作キー11fが押下されると、第6機能表示領域15a6に表示された内容「終了」に対応して、着信応答が行われず、着信中であることを示す画面表示から、割り込み処理が行われる前の状態に戻される。
【0084】
本実施形態では、通信機能付き画像表示装置1の操作は、他の操作ボタンを必要とせず、第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6に表示された情報(文字やアイコン)を見ながら、第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6に対応する第1操作キー11a〜第6操作キー11fを押下することにより行われる。第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6は、第1操作キー11a〜第6操作キー11fそれぞれの近傍に配置されるため、対応関係は分かりやすく、誤操作する可能性が低い。また、第1操作キー11a〜第6操作キー11fは、様々な機能を動作させるための操作キーであるが、その機能は、第1機能表示領域15a1〜第6機能表示領域15a6に表示されるし、動作状態に応じてその表示内容も変化する。このため、第1操作キー11a〜第6操作キー11fのそれぞれに、機能を説明する表記を行う必要もない。
【0085】
また、第1操作キー11a〜第6操作キー11fは、表示画面上のタッチスイッチではなく、一定のストロークがある押しボタンで構成されるため、タッチパネルに触れる形態に比べて、操作した感覚を使用者が感じることが出来、操作に不慣れな使用者でも、簡単に操作を行うことが可能になる。
【0086】
なお、通信機能付き画像表示装置1の表示部15に表示する画像のデータは、画像データを添付した電子メールを受信した時に、自動的に記録部19に記録されるため、使用者が画像データの取り込みの為に特別な操作を行う必要はない。
【0087】
また、受信メールの返信についても、使用者による一定の動作(第8状態で、第4操作キー11dを押下すること)だけで、定型文を送り返すことが出来る。このため、通信機能付き画像表示装置1に対して電子メールを送った送信者は、かかる定型文の返信メールを受け取ることにより、通信機能付き画像表示装置1の使用者の安否を確認することが可能になる。
【符号の説明】
【0088】
1 通信機能付き画像表示装置
11 第1操作部
11a〜11f 第1操作キー〜第6操作キー
12 第2操作部
13 制御部
15 表示部
15a 機能表示領域
15a1〜15a6 第1機能表示領域〜第6機能表示領域
15b 画像表示領域
15c 状態表示領域
17 通信部
19 記録部
21 外部接続インターフェース
23 記録媒体保持部
25 マイク
27 スピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを添付した電子メールを受信する通信部と、
前記電子メールを受信した時に、前記画像データを記録する記録部と、
前記画像データを表示する表示部と、
前記画像データに基づく画像、前記電子メールを前記表示部に表示させる操作に使用される第1操作部とを備え、
前記第1操作部は、前記表示部の近傍に一列、若しくは一行に並べられた、4以上、8以下の操作キーを有し、
前記表示部は、前記操作キーの近傍に、前記操作キーのそれぞれを操作した時に動作する機能を表示する機能表示領域の表示を行うことを特徴とする通信機能付き画像表示装置。
【請求項2】
前記表示部のバックライトのオンオフ、若しくは前記表示部の画面表示のオンオフを操作するために使用される操作キーを有する第2操作部を更に備え、
前記第2操作部は、前記表示部の近傍に設けられ、
前記第2操作部の操作キーの近傍若しくは表面には、オンオフを表す文字表記または図形表記が施されることを特徴とする請求項1に記載の通信機能付き画像表示装置。
【請求項3】
前記表示部が、前記電子メールの内容を表示する場合、前記機能表示領域の一つで、返信を行う機能の表示が行われ、
前記返信を行う機能が表示された機能表示領域に対応する操作キーが操作されると、前記通信部を介して、前記電子メールの送信元に対して、定型文を含む返信メールが送信されることを特徴とする請求項1に記載の通信機能付き画像表示装置。
【請求項4】
前記第1操作部の操作キーを操作することにより、前記通信部を介して、電話の着信、予め設定した電話番号への発信や、予め設定した電子メールアドレスへのメール送受信が行われ、他の電話番号への発信や他の電子メールアドレスへのメール送受信は禁止されることを特徴とする請求項1に記載の通信機能付き画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−234225(P2012−234225A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94637(P2011−94637)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(505203911)株式会社トライウイン (4)
【Fターム(参考)】