説明

通信端末装置及び情報表示プログラム

【課題】通信端末装置に、取得元が同じである複数の保存データのうちの任意の保存データを選択して表示させること。
【解決手段】通信端末装置1は、記憶部2及び制御部4を備えている。記憶部2は、取得したHTMLファイル5とHTMLファイル5の取得元を識別する識別情報6とを対応付けて記憶する。制御部4は、識別情報6に対応付けられたリンク文字列7を含む画面を表示部3に表示させ、画面に含まれるリンク文字列7に対応付けられた識別情報6に対応するHTMLファイルである対応HTMLファイル5が記憶部2に複数存在する場合に、対応HTMLファイル5のいずれかを選択するための選択肢8を表示部3に表示させる。表示部3には、識別情報6に対応付けられたリンク文字列7を含む画面が表示される。表示部3には、複数の対応HTMLファイル5のいずれかを選択するための選択肢8が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通信端末装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して、サーバからハイパーテキストデータを取得して画面に表示するブラウザと呼ばれるプログラムが広く利用されている。このようなブラウザに関し、下記特許文献には、一度取得したハイパーテキストデータをキャッシュメモリ上に格納しておき、ユーザに指示されたリンク先に対応するハイパーテキストデータが当該キャッシュメモリに格納されている場合には、サーバから再度取得するのではなく、当該キャッシュメモリから対応するハイパーテキストデータを取得して表示する技術が説明されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−304413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のハイパーテキスト表示装置では、ユーザに指定されたリンク先のハイパーテキストデータが過去に何度かダウンロードされていたとしても、キャッシュメモリには最後にダウンロードされたハイパーテキストデータのみが保存される。そのため、最後のダウンロードよりも前にダウンロードされたハイパーテキストデータを表示することができないという問題点がある。
【0005】
取得元が同じである複数の保存データのうちの任意の時点の保存データを選択して表示させることができる通信端末装置及び情報表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通信端末装置は、記憶部及び制御部を備えている。記憶部は、取得したHTML(HyperText Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイルとHTMLファイルの取得元を識別する識別情報とを対応付けて記憶する。制御部は、識別情報に対応付けられたリンク文字列を含む画面を表示部に表示させ、画面に含まれるリンク文字列に対応付けられた識別情報に対応するHTMLファイルである対応HTMLファイルが記憶部に複数存在する場合に、対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢を表示部に表示させる。表示部には、識別情報に対応付けられたリンク文字列を含む画面が表示される。表示部には、複数の対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢が表示される。
【発明の効果】
【0007】
この通信端末装置及び情報表示プログラムによれば、取得元が同じである複数の保存データのうちの任意の保存データを選択して表示させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施例1にかかる通信端末装置を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例2にかかる通信端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施例2にかかる通信端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施例2にかかる通信端末装置のキャッシュ機能を説明する模式図である。
【図5】図5は、実施例2にかかる通信端末装置のキャッシュ機能を説明する模式図である。
【図6】図6は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュ履歴処理を説明するフローチャートである。
【図7】図7は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュ表示処理を説明するフローチャートである。
【図8】図8は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュURL検索処理を説明するフローチャートである。
【図9】図9は、実施例2にかかる通信端末装置における記録キャッシュ表示処理を説明するフローチャートである。
【図10】図10は、実施例3にかかる通信端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、実施例3にかかる通信端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、実施例3にかかる通信端末装置の画面メモ機能を説明する模式図である。
【図13】図13は、実施例3にかかる通信端末装置の画面メモ機能を説明する模式図である。
【図14】図14は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモ履歴処理を説明するフローチャートである。
【図15】図15は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモ表示処理を説明するフローチャートである。
【図16】図16は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモURL検索処理を説明するフローチャートである。
【図17】図17は、実施例3にかかる通信端末装置における記録画面メモ表示処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この通信端末装置及び情報表示プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
(実施例1)
・通信端末装置の説明
図1は、実施例1にかかる通信端末装置を示すブロック図である。図1に示すように、通信端末装置1は、記憶部2、表示部3及び制御部4を備えている。
【0011】
記憶部2は、取得したHTMLファイル5とHTMLファイル5の取得元を識別する識別情報6とを対応付けて記憶する。
【0012】
制御部4は、識別情報6に対応付けられたリンク文字列7を含む画面を表示部3に表示させる。制御部4は、画面に含まれるリンク文字列7に対応付けられた識別情報6に対応するHTMLファイル5である対応HTMLファイルが記憶部2に複数存在する場合に、対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢8を表示部3に表示させる。
【0013】
表示部3は、識別情報6に対応付けられたリンク文字列7を含む画面を表示する。表示部3は、複数の対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢8を表示する。
【0014】
実施例1によれば、記憶部2に、取得元が同じである複数の対応HTMLファイルが記憶されている場合、表示部3に選択肢8が表示される。従って、ユーザは、その選択肢8の中から任意の対応HTMLファイルを選択して表示部3に表示させることができる。
【0015】
(実施例2)
通信端末装置の一例として、例えば携帯電話機、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。識別情報の一例として、例えばURL(Uniform Resource Locator)情報やURN(Uniform Resource Name)情報等のURI(Uniform Resource Identifier)が挙げられる。実施例2では、通信端末装置がパーソナルコンピュータ等の電子計算機であり、識別情報としてURLを使用した例を説明するものとする。パーソナルコンピュータ等の電子計算機で実行されるブラウザには、表示部3に表示された画面を記憶部に記憶するキャッシュ機能がある。
【0016】
・通信端末装置のハードウェア構成の説明
図2は、実施例2にかかる通信端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、通信端末装置101は、スピーカ112、マイク113、通信部114、オーディオ入出力部115、制御部の一例として例えばプロセッサ116、記憶部2、表示部3及び入力部117を備えている。
【0017】
プロセッサ116は、キャッシュ記録処理、キャッシュ履歴処理、キャッシュ表示処理、キャッシュURL検索処理及び記録キャッシュ表示処理を実行する。プロセッサ116は、ブラウザを実行する。キャッシュ履歴処理、キャッシュ表示処理、キャッシュURL検索処理及び記録キャッシュ表示処理については、後述する。
【0018】
通信部114は、プロセッサ116に接続されており、有線または無線により、図示省略した公衆回線や、インターネット、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続する。記憶部2は、プロセッサ116に接続されており、ROM(Read Only Memory、読み出し専用メモリ)118及びRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)119を含む。ROM118はメモリの一例であって、例えばフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリであってもよい。
【0019】
記憶部2には、上述したキャッシュ履歴処理、キャッシュ表示処理、キャッシュURL検索処理及び記録キャッシュ表示処理、並びにブラウザをプロセッサ116に実行させるプログラムが格納されている。記憶部2には、例えば実施例1において説明したHTMLファイル5が格納される。また、記憶部2には、識別情報6の一例として例えばURL情報が格納される。RAM119は、プロセッサ116の作業領域として使用される。
【0020】
なお、これらのプログラムは、必ずしも記憶部2に記憶されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこれらのプログラムを、通信端末装置101が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN等を介して通信端末装置101に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこれらのプログラムを記憶させておいてもよい。この場合には、通信端末装置101がこれらからプログラムを読み出して実行する。
【0021】
スピーカ112及びマイク113は、オーディオ入出力部115に接続されている。オーディオ入出力部115は、プロセッサ116に接続されており、音声の出力及び入力に関する処理を行う。表示部3は、プロセッサ116に接続されており、プロセッサ116での処理結果を表示する。入力部117は、プロセッサ116に接続されており、ユーザからのキー入力やマウス等のポインティングデバイスによる入力を受け付ける。
【0022】
・通信端末装置の機能的構成の説明
図3は、実施例2にかかる通信端末装置の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、通信端末装置101の制御部4は、記憶部2に記憶された各種のプログラムを実行することで、キャッシュ記録処理部121、キャッシュ履歴処理部122、キャッシュ表示処理部123、キャッシュURL検索処理部124及び記録キャッシュ表示処理部125を実現する。
【0023】
キャッシュ記録処理部121は、キャッシュ記録処理を実行する。キャッシュ記録処理の実行によって、記憶部2に、ブラウザがダウンロードしたHTMLデータを記録することができる。キャッシュ履歴処理部122は、キャッシュ記録処理部121から呼び出されて後述するキャッシュ履歴処理を実行する。キャッシュ履歴処理の実行結果として、記憶部2に、キャッシュ履歴一覧131、及びHTMLファイル5の一例として例えばキャッシュ記録データ132が記録される。
【0024】
キャッシュ表示処理部123は、後述するキャッシュ表示処理を実行する。キャッシュURL検索処理部124は、キャッシュ表示処理部123から呼び出されて後述するキャッシュURL検索処理を実行する。記録キャッシュ表示処理部125は、キャッシュ表示処理部123から呼び出されて後述する記録キャッシュ表示処理を実行する。
【0025】
・キャッシュ機能の説明
図4及び図5は、実施例2にかかる通信端末装置のキャッシュ機能を説明する模式図である。図4は、キャッシュ機能のうち、ブラウザの画面をキャッシュデータとして記録する機能について説明する図である。ブラウザの画面を記録する機能は、制御部4のキャッシュ記録処理部121及びキャッシュ履歴処理部122によって実現される。
【0026】
図4に示すように、通信端末装置101では、表示部3にブラウザ画面141,142,143,144が表示される。例えばブラウザ画面141において、「ブラウザ画面」は、ブラウザ画面が表示されていることを表している。「日時1」は、表示した日時が表示されていることを表している。「メインページA」は、メインページAが表示されていることを表している。「トピックス1」は、リンク文字列であり、トピックス1にリンクが張られていることを表している。「トピックス2」は、リンク文字列であり、トピックス2にリンクが張られていることを表している。
【0027】
例えばブラウザ画面142において、「ブラウザ画面」は、ブラウザ画面が表示されていることを表している。「日時2」は、表示した日時が表示されていることを表している。「トピックス1」は、トピックス1が表示されていることを表している。「2011年3月11日」及び「出来事1」は、2011年3月11日に更新された出来事1がトピックス1のコンテンツとして表示されていることを表している。
【0028】
例えばブラウザ画面143では、「ブラウザ画面」は、ブラウザ画面が表示されていることを表している。「日時4」は、表示した日時が表示されていることを表している。「トピックス1」は、トピックス1が表示されていることを表している。「2011年3月14日」及び「出来事2」は、2011年3月14日に更新された出来事2がトピックス1のコンテンツとして表示されていることを表している。
【0029】
例えばブラウザ画面144では、「ブラウザ画面」は、ブラウザ画面が表示されていることを表している。「日時3」は、表示した日時が表示されていることを表している。「メインページA」は、メインページAが表示されていることを表している。「トピックス1」は、リンク文字列であり、トピックス1にリンクが張られていることを表している。「トピックス2」は、リンク文字列であり、トピックス2にリンクが張られていることを表している。
【0030】
ブラウザ画面142に表示されている「トピックス1」の画面と、ブラウザ画面143に表示されている「トピックス1」の画面とは、トピックス1のコンテンツが更新された日時が異なる。従って、図示例のように、日時2のトピックス1のコンテンツは「出来事1」であり、日時4のトピックス1のコンテンツは「出来事2」であるというように、コンテンツが異なることがあってもよい。
【0031】
例えばブラウザが、ブラウザ画面に表示させるHTMLデータを例えばインターネットを介してウェブサーバからダウンロードすると、ダウンロードされたHTMLデータがキャッシュ記録データ132に記録される。特に限定しないが、ここでは、ブラウザ画面141,142,143に表示されているコンテンツのHTMLデータがキャッシュ記録データ132に記録されているとして説明する。
【0032】
コンテンツのHTMLデータは、当該HTMLデータの例えばURLの情報(キャッシュURL)、及び当該HTMLデータがブラウザによってダウンロードされてキャッシュ記録データ132に記録された日時の情報(キャッシュ日時)と紐付けされて、例えば一つのHTMLファイル133,134,135として記録される。例えばブラウザ画面141に対応するHTMLファイル133では、ブラウザ画面141に対応する「キャッシュURL」及び「キャッシュ日時1」の各HTMLデータ、「ブラウザ画面」及び「メインページA」を表示する各HTMLデータ、並びに「トピックス1」及び「トピックス2」の各リンク文字列を表示するHTMLデータがキャッシュ記録データ132に記録されていてもよい。
【0033】
例えばブラウザ画面142に対応するHTMLファイル134では、ブラウザ画面142に対応する「キャッシュURL」及び「キャッシュ日時2」の各HTMLデータ、「日時2」のHTMLデータ、並びに「ブラウザ画面」、「トピックス1」及び「2011年3月11日」に更新された「出来事1」を表示する各HTMLデータがキャッシュ記録データ132に記録されていてもよい。例えばブラウザ画面143に対応するHTMLファイル135では、ブラウザ画面143に対応する「キャッシュURL」及び「キャッシュ日時4」の各HTMLデータ、「日時4」のHTMLデータ、並びに「ブラウザ画面」、「トピックス1」及び「2011年3月14日」に更新された「出来事2」を表示する各HTMLデータがキャッシュ記録データ132に記録されていてもよい。
【0034】
また、キャッシュ履歴一覧131に、キャッシュ記録データ132に記録されたHTMLファイル133,134,135の先頭アドレス136,137,138が追加される。キャッシュ履歴一覧131において、「キャッシュデータ−日時1」は、日時1のときに表示されたブラウザ画面141に対応するHTMLファイル133の先頭アドレスがキャッシュ履歴一覧131に格納されていることを表している。「キャッシュデータ−日時2」及び「キャッシュデータ−日時4」についても同様である。
【0035】
図5は、キャッシュ機能のうち、キャッシュデータを表示する機能について説明する図である。キャッシュデータを表示する機能は、制御部4のキャッシュ表示処理部123、キャッシュURL検索処理部124及び記録キャッシュ表示処理部125によって実現される。予め、ブラウザのダウンロードによってキャッシュ記録データ132にHTMLファイル133,134,135が記録されているとする。
【0036】
図5に示すように、例えばユーザが通信端末装置101の表示部3にブラウザ画面151を表示させ、キャッシュ機能によってブラウザ画面151に「メインページA」の画面を表示させたとする。「キャッシュ表示」は、キャッシュデータが表示されていることを表している。このときのブラウザ画面151にリンク文字列として「トピックス1」及び「トピックス2」が表示されてもよい。そして、ユーザが例えばブラウザ画面151に表示されているカーソル54をリンク文字列の一つである「トピックス1」に合わせると、ブラウザ画面152に、日時2のHTMLファイル134と日時4のHTMLファイル135とを選択する選択肢の窓55が表示される。
【0037】
選択肢の窓55には、例えばキャッシュ記録データ132にHTMLファイルが記録された日時である「日時2」及び「日時4」がリンク文字列として表示されてもよい。選択肢の窓55は、例えば「トピックス1」のリンク文字列に接して表示されてもよい。トピックス1のように、キャッシュ記録データ132に、対応するHTMLファイルが記録されている場合、「トピックス1」のリンク文字列が、対応するHTMLファイルがキャッシュ記録データ132に記録されていないリンク文字列の色と異なる色、例えば赤色で表示されてもよい。
【0038】
このようにすれば、ユーザは、カーソル54をリンク文字列に合わせるだけで、キャッシュ記録データ132に、対応するHTMLファイルが記録されていることを知ることができる。選択肢の窓55に表示される「日時2」及び「日時4」のリンク文字列も、例えば赤色で表示されてもよい。
【0039】
ブラウザ画面152において、ユーザが選択肢の窓55の「日時4」のリンク文字列にカーソル56を合わせて「日時4」のリンク文字列を選択する動作をすると、キャッシュ記録データ132から日時4のHTMLファイル135が読み出される。そして、ブラウザ画面153に日時4のトピックス1のコンテンツ(例えば、出来事2など)が表示される。例えば、ブラウザ画面153では、「トピックス1」のキャッシュデータが表示されており、「トピックス1」のコンテンツとして「2011年3月14日」に更新された「出来事2」が表示されていてもよい。ユーザがブラウザ画面152において「日時2」のリンク文字列を選択した場合も同様であり、ブラウザ画面153に日時2のトピックス1のコンテンツ(例えば、出来事1など)が表示される。
【0040】
ブラウザ画面152において、ユーザが「日時2」または「日時4」のリンク文字列を選択しないで、「トピックス1」のリンク文字列を選択した場合には、通信端末装置101は、トピックス1のリンク先にあるコンテンツを例えばインターネットを介してウェブサーバから取得する。また、ユーザが、キャッシュ記録データ132に、対応するHTMLファイルが記録されていないリンク文字列を選択した場合も、通信端末装置101は、当該リンク文字列に対応付けられたURLにより指定されるリンク先のコンテンツをウェブサーバから取得する。
【0041】
・キャッシュ履歴処理
ブラウザによってダウンロードされると、キャッシュ履歴処理が実行される。図6は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュ履歴処理を説明するフローチャートである。図6に示すように、キャッシュ記録処理部121から呼び出されたキャッシュ履歴処理部122は、キャッシュ履歴一覧131に、キャッシュ記録データ132に新たに追加するHTMLファイルの、キャッシュ記録データ132における格納領域の先頭アドレスを追加する(ステップS111)。
【0042】
次いで、キャッシュ履歴処理部122は、キャッシュ記録データ132に、ブラウザによってダウンロードされたHTMLファイルのURLの情報(キャッシュURL)を記録する(ステップS112)。次いで、キャッシュ履歴処理部122は、キャッシュ記録データ132に、ブラウザによってダウンロードされたHTMLファイルの日時の情報(キャッシュ日時)を記録する(ステップS113)。日時の情報(キャッシュ日時)は、例えばキャッシュ記録データ132に、ブラウザによってダウンロードされたHTMLファイルを記録する時刻の情報であってもよい。
【0043】
次いで、キャッシュ履歴処理部122は、キャッシュ記録データ132に、ブラウザによってダウンロードされたHTMLファイル、当該HTMLファイルのURLの情報(キャッシュURL)及び日時の情報(キャッシュ日時)をキャッシュデータとして1ファイルにして記録し(ステップS114)、終了する。
【0044】
・キャッシュ表示処理
図7は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュ表示処理を説明するフローチャートである。図7に示すように、ユーザが表示部3にブラウザ画面を表示させ、キャッシュ機能によって記録されているキャッシュデータを表示させる操作を行うと、キャッシュ表示処理部123が起動する。ユーザが、キャッシュ記録データ132に記録されているキャッシュデータの一覧から表示させたいキャッシュデータを選択すると、キャッシュ表示処理部123は、そのユーザの操作に基づいて、表示部3に表示するキャッシュデータを選択する(ステップS121)。
【0045】
次いで、キャッシュ表示処理部123は、選択したキャッシュデータのデータ内にURLが含まれているか否かを判断する(ステップS122)。URLがある場合(ステップS122:Yes)、キャッシュ表示処理部123は、キャッシュURL検索処理部124を呼び出す。キャッシュURL検索処理部124は、後述するキャッシュURL検索処理を実行する(ステップS123)。
【0046】
キャッシュ表示処理部123は、キャッシュURL検索処理部124によるキャッシュURL検索処理の実行結果であるリンク先URLとして、一以上のURLが一時保存されているか否かを判断する(ステップS124)。同一のURLがある場合(ステップS124:Yes)、キャッシュ表示処理部123は、記録キャッシュ表示処理部125を呼び出す。記録キャッシュ表示処理部125は、後述する記録キャッシュ表示処理を実行する(ステップS125)。
【0047】
一方、ステップS121で選択したキャッシュデータ内にURLがない場合(ステップS122:No)、キャッシュ表示処理部123は、ステップS121で選択したキャッシュデータを通常のキャッシュデータとして表示部3に表示する(ステップS126)。また、キャッシュURL検索処理の実行結果において、同一のURLがない場合(ステップS124:No)、キャッシュ表示処理部123は、通常のキャッシュデータとして表示部3に表示する(ステップS126)。
【0048】
キャッシュデータの表示後、キャッシュ表示処理部123は、キャッシュデータを表示させる処理を終了するか否かを判断する(ステップS127)。終了しない場合(ステップS127:No)、ステップS121に戻り、キャッシュ表示処理部123は、ステップS121以降の処理を繰り返す。終了する場合(ステップS127:Yes)、キャッシュ表示処理部123は、一連のキャッシュ表示処理を終了する。
【0049】
・キャッシュURL検索処理
図8は、実施例2にかかる通信端末装置におけるキャッシュURL検索処理を説明するフローチャートである。図8に示すように、キャッシュ表示処理部123から呼び出されたキャッシュURL検索処理部124は、キャッシュ表示処理において選択されたキャッシュデータ、すなわち表示部3に表示されるキャッシュデータに含まれているURLを抽出する(ステップS131)。次いで、キャッシュURL検索処理部124は、抽出したURLの一つを、キャッシュ記録データ132に記録されているキャッシュデータのURLと比較する(ステップS132)。
【0050】
そして、キャッシュURL検索処理部124は、抽出したURLと同じURLが、キャッシュ記録データ132に記録されているキャッシュデータのURLの中にあるか否かを判断する(ステップS133)。同じURLがある場合(ステップS133:Yes)、キャッシュURL検索処理部124は、その同じURLをリンク先URLとして一時保存する(ステップS134)。これにより、同一URLに対して複数のキャッシュデータがキャッシュ記録データ132に記録されているキャッシュデータのURLが、リンク先URLとして一時保存される。同じURLがない場合(ステップS133:No)、キャッシュURL検索処理部124は、何もしない。
【0051】
そして、キャッシュURL検索処理部124は、抽出したURLと、キャッシュ記録データ132に記録されている全てのキャッシュデータのURLとの比較が済んだか否かを判断する(ステップS135)。済んでいない場合(ステップS135:No)、ステップS132に戻り、キャッシュURL検索処理部124は、ステップS132以降の処理を繰り返す。
【0052】
全てのキャッシュデータのURLとの比較が済んでいる場合(ステップS135:Yes)、キャッシュURL検索処理部124は、キャッシュ表示処理において選択されたキャッシュデータから抽出した全てのURLについて比較が済んだか否かを判断する(ステップS136)。済んでいない場合(ステップS136:No)、ステップS132に戻り、キャッシュURL検索処理部124は、抽出したURLの別の一つについてステップS132以降の処理を繰り返す。抽出した全てのURLについて比較が済んでいる場合(ステップS136:Yes)、キャッシュURL検索処理部124は、一連のキャッシュURL検索処理を終了する。
【0053】
・記録キャッシュ表示処理
図9は、実施例2にかかる通信端末装置における記録キャッシュ表示処理を説明するフローチャートである。図9に示すように、キャッシュ表示処理部123から呼び出された記録キャッシュ表示処理部125は、表示部3に表示するキャッシュデータのリンク文字列の色を、キャッシュ記録データ132に対応するHTMLファイルが記録されていることを表す色、例えば赤色で表示する(ステップS141)。
【0054】
そして、記録キャッシュ表示処理部125は、カーソルがリンク文字列に隣接しているか否かを判断する(ステップS142)。隣接している場合(ステップS142:Yes)、記録キャッシュ表示処理部125は、カーソルが隣接しているリンク文字列に対応するURLと同一のURLがリンク先URLとして一時保存されているか否かを判断する(ステップS143)。
【0055】
存在する場合(ステップS143:Yes)、記録キャッシュ表示処理部125は、表示部3に、このURLに該当するHTMLファイルの日時(キャッシュ日時)をキャッシュ記録データ132から読み出して表示する。該当するHTMLファイルが複数ある場合には、記録キャッシュ表示処理部125は、日時(キャッシュ日時)の一覧を表示する(ステップS144)。記録キャッシュ表示処理部125は、日時(キャッシュ日時)またはその一覧を、カーソルが隣接しているリンク文字列の近く、例えば当該リンク文字列の左側に接するように表示してもよい。
【0056】
一方、カーソルがリンク文字列に隣接していない場合(ステップS142:No)、またはリンク先URLが存在しない場合(ステップS143:No)、記録キャッシュ表示処理部125は、日時(キャッシュ日時)またはその一覧を表示しない。そして、記録キャッシュ表示処理部125は、カーソルが隣接しているリンク文字列、または当該リンク文字列に対して表示された日時(キャッシュ日時)のリンク文字列のいずれかのリンクが選択されたか否かを判断する(ステップS145)。
【0057】
選択された場合には(ステップS145:Yes)、記録キャッシュ表示処理部125は、一連の記録キャッシュ表示処理を終了し、図7に示すフローチャートの処理に戻り、選択された日時に対応するキャッシュデータをキャッシュ記録データ132から選択して表示する。選択されなかった場合には(ステップS145:No)、ステップS142に戻り、記録キャッシュ表示処理部125は、ステップS142以降の処理を繰り返す。
【0058】
実施例2によれば、パーソナルコンピュータ等の電子計算機において、実施例1と同様、記憶部2に、取得元が同じである複数の対応HTMLファイルが記憶されている場合、表示部3に選択肢の窓55が表示される。従って、ユーザは、その選択肢の窓55に表示された選択肢の中から任意の対応HTMLファイルを選択して表示部3に表示させることができる。
【0059】
(実施例3)
通信端末装置は、例えば表示部に表示された画面をメモとして記憶部に記憶する、例えば画面メモと呼ばれる機能を備えている。画面メモ機能は、携帯電話機などの通信端末装置においてアプリケーションの一つとして実現される。実施例3は、実施例1にかかる通信端末装置を、画面メモ機能を備えた携帯電話機またはスマートフォンに適用した例である。実施例3では、識別情報としてURLを使用した例を説明するものとする。
【0060】
・通信端末装置のハードウェア構成の説明
図10は、実施例3にかかる通信端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図10に示すように、通信端末装置1は、アンテナ11、スピーカ12、マイク13、無線部14、オーディオ入出力部15、制御部の一例として例えばプロセッサ16、記憶部2、表示部3及びキー入力部17を備えている。
【0061】
プロセッサ16は、画面メモ記録処理、画面メモ履歴処理、画面メモ表示処理、画面メモURL検索処理及び記録画面メモ表示処理を実行する。プロセッサ16は、ブラウザを実行する。画面メモ履歴処理、画面メモ表示処理、画面メモURL検索処理及び記録画面メモ表示処理については、後述する。
【0062】
アンテナ11は、無線部14に接続されている。無線部14は、プロセッサ16に接続されており、送信処理及び受信処理を行う。記憶部2は、プロセッサ16に接続されており、ROM18及びRAM19を含む。ROM18はメモリの一例であって、例えばフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリであってもよい。
【0063】
記憶部2には、上述した画面メモ履歴処理、画面メモ表示処理、画面メモURL検索処理及び記録画面メモ表示処理、並びにブラウザをプロセッサ16に実行させるプログラムが格納されている。記憶部2には、例えば実施例1において説明したHTMLファイル5が格納される。また、記憶部2には、識別情報6の一例として例えばURL情報が格納される。RAM19は、プロセッサ16の作業領域として使用される。なお、これらのプログラムは、必ずしも記憶部2に記憶されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこれらのプログラムを、通信端末装置1が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN等を介して通信端末装置1に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこれらのプログラムを記憶させておいてもよい。この場合には、通信端末装置1がこれらからプログラムを読み出して実行する。
【0064】
スピーカ12及びマイク13は、オーディオ入出力部15に接続されている。オーディオ入出力部15は、プロセッサ16に接続されており、音声の出力及び入力に関する処理を行う。表示部3は、プロセッサ16に接続されており、プロセッサ16での処理結果を表示する。キー入力部17は、プロセッサ16に接続されており、ユーザからのキー入力を受け付ける。
【0065】
・通信端末装置の機能的構成の説明
図11は、実施例3にかかる通信端末装置の機能的構成を示すブロック図である。図11に示すように、通信端末装置1の制御部4は、記憶部2に記憶された各種のプログラムを実行することで、画面メモ記録処理部21、画面メモ履歴処理部22、画面メモ表示処理部23、画面メモURL検索処理部24及び記録画面メモ表示処理部25を実現する。
【0066】
画面メモ記録処理部21は、画面メモ記録処理を実行する。画面メモ記録処理の実行によって、記憶部2に画面メモのHTMLデータを記録することができる。画面メモ履歴処理部22は、画面メモ記録処理部21から呼び出されて後述する画面メモ履歴処理を実行する。画面メモ履歴処理の実行結果として、記憶部2に、画面メモ履歴一覧31、及びHTMLファイル5の一例として例えば画面メモ記録データ32が記録される。
【0067】
画面メモ表示処理部23は、後述する画面メモ表示処理を実行する。画面メモURL検索処理部24は、画面メモ表示処理部23から呼び出されて後述する画面メモURL検索処理を実行する。記録画面メモ表示処理部25は、画面メモ表示処理部23から呼び出されて後述する記録画面メモ表示処理を実行する。
【0068】
・画面メモ機能の説明
図12及び図13は、実施例3にかかる通信端末装置の画面メモ機能を説明する模式図である。図12は、画面メモ機能のうち、画面メモを記録する機能について説明する図である。画面メモを記録する機能は、制御部4の画面メモ記録処理部21及び画面メモ履歴処理部22によって実現される。
【0069】
図12に示すように、通信端末装置1では、表示部3にブラウザ画面41,42,43,44が表示される。各ブラウザ画面41,42,43,44の表示内容の例については、実施例2において図4を参照しながら説明した各ブラウザ画面141,142,143,144と同様であるので、省略する。実施例3では、各ブラウザ画面41,42,43,44にそれぞれ、ユーザの入力を受け付ける画面メモボタン45,46,47,48が表示されている。
【0070】
表示部3がタッチパネルである場合、例えばブラウザ画面41,42,43,44に表示されている画面メモボタン45,46,47,48にユーザが触れると、その時点でブラウザ画面41,42,43,44に表示されているコンテンツのHTMLデータが画面メモ記録データ32に記録される。特に限定しないが、ここでは、ブラウザ画面41,42,43に表示されているコンテンツのHTMLデータが画面メモ記録データ32に記録されているとして説明する。
【0071】
コンテンツのHTMLデータは、当該HTMLデータの例えばURLの情報(画面メモURL)、及びユーザが画面メモボタン45,46,47,48を押下して当該HTMLデータが画面メモ記録データ32に記録された日時の情報(画面メモ日時)と紐付けされて、例えば一つのHTMLファイル33,34,35として記録される。例えばブラウザ画面41に対応するHTMLファイル33では、ブラウザ画面41に対応する「画面メモURL」及び「画面メモ日時1」の各HTMLデータ、「ブラウザ画面」及び「メインページA」を表示する各HTMLデータ、並びに「トピックス1」及び「トピックス2」の各リンク文字列を表示するHTMLデータがキャッシュ記録データ32に記録されていてもよい。
【0072】
例えばブラウザ画面42に対応するHTMLファイル34では、ブラウザ画面42に対応する「画面メモURL」「画面メモ日時2」の各HTMLデータ、「日時2」のHTMLデータ、並びに「ブラウザ画面」、「トピックス1」及び「2011年3月11日」に更新された「出来事1」を表示する各HTMLデータがキャッシュ記録データ32に記録されていてもよい。例えばブラウザ画面43に対応するHTMLファイル35では、ブラウザ画面43に対応する「画面メモURL」及び「画面メモ日時4」の各HTMLデータ、「日時4」のHTMLデータ、並びに「ブラウザ画面」、「トピックス1」及び「2011年3月14日」に更新された「出来事2」を表示する各HTMLデータがキャッシュ記録データ32に記録されていてもよい。
【0073】
また、画面メモ履歴一覧31に、画面メモ記録データ32に記録されたHTMLファイル33,34,35の先頭アドレス36,37,38が追加される。画面メモ履歴一覧31において、「画面メモ−日時1」は、日時1のときに表示されたブラウザ画面41に対応するHTMLファイル33の先頭アドレスが画面メモ履歴一覧31に格納されていることを表している。「画面メモ−日時2」及び「画面メモ−日時4」についても同様である。
【0074】
実施例2において説明したように、日時2のトピックス1のコンテンツは「出来事1」であり、日時4のトピックス1のコンテンツは「出来事2」であるというように、日時によってトピック1のコンテンツが異なることがあってもよい。
【0075】
図13は、画面メモ機能のうち、画面メモを表示する機能について説明する図である。画面メモを表示する機能は、制御部4の画面メモ表示処理部23、画面メモURL検索処理部24及び記録画面メモ表示処理部25によって実現される。予め、ユーザによって画面メモ記録データ32にHTMLファイル33,34,35が記録されているとする。
【0076】
図13に示すように、例えばユーザが通信端末装置1の表示部3にブラウザ画面51を表示させ、画面メモ機能を実行してブラウザ画面51に「メインページA」の画面を表示させたとする。「画面メモ表示」は、記録されている画面メモが表示されていることを表している。このときのブラウザ画面51にリンク文字列として「トピックス1」及び「トピックス2」が表示されてもよい。そして、ユーザが例えばブラウザ画面51に表示されているカーソル54をリンク文字列の一つである「トピックス1」に合わせると、ブラウザ画面52に、日時2のHTMLファイル34と日時4のHTMLファイル35とを選択する選択肢の窓55が表示される。
【0077】
選択肢の窓55には、例えば画面メモ記録データ32にHTMLファイルが記録された日時である「日時2」及び「日時4」がリンク文字列として表示されてもよい。選択肢の窓55は、例えば「トピックス1」のリンク文字列に接して表示されてもよい。トピックス1のように、画面メモ記録データ32に、対応するHTMLファイルが記録されている場合、「トピックス1」のリンク文字列が、対応するHTMLファイルが画面メモ記録データ32に記録されていないリンク文字列の色と異なる色、例えば赤色で表示されてもよい。
【0078】
このようにすれば、ユーザは、カーソル54をリンク文字列に合わせるだけで、画面メモ記録データ32に、対応するHTMLファイルが記録されていることを知ることができる。選択肢の窓55に表示される「日時2」及び「日時4」のリンク文字列も、例えば赤色で表示されてもよい。
【0079】
ブラウザ画面52において、ユーザが選択肢の窓55の「日時4」のリンク文字列にカーソル56を合わせて「日時4」のリンク文字列を選択する動作をすると、画面メモ記録データ32から日時4のHTMLファイル35が読み出される。そして、ブラウザ画面53に日時4のトピックス1のコンテンツ(例えば、出来事2など)が表示される。例えば、ブラウザ画面53では、「トピックス1」の画面メモが表示されており、「トピックス1」のコンテンツとして「2011年3月14日」に更新された「出来事2」が表示されていてもよい。ユーザがブラウザ画面52において「日時2」のリンク文字列を選択した場合も同様であり、ブラウザ画面53に日時2のトピックス1のコンテンツ(例えば、出来事1など)が表示される。
【0080】
ブラウザ画面52において、ユーザが「日時2」または「日時4」のリンク文字列を選択しないで、「トピックス1」のリンク文字列を選択した場合には、通信端末装置1は、トピックス1のリンク先にあるコンテンツを例えばインターネットを介してウェブサーバから取得する。また、ユーザが、画面メモ記録データ32に、対応するHTMLファイルが記録されていないリンク文字列を選択した場合も、通信端末装置1は、当該リンク文字列に対応付けられたURLにより指定されるリンク先のコンテンツをウェブサーバから取得する。
【0081】
・画面メモ履歴処理
通信端末装置1の表示部3に表示されたブラウザ画面の画面メモボタンにユーザが触れると、画面メモ履歴処理が実行される。図14は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモ履歴処理を説明するフローチャートである。図14に示すように、画面メモ記録処理部21から呼び出された画面メモ履歴処理部22は、画面メモ履歴一覧31に、画面メモ記録データ32に新たに追加するHTMLファイルの、画面メモ記録データ32における格納領域の先頭アドレスを追加する(ステップS11)。
【0082】
次いで、画面メモ履歴処理部22は、画面メモ記録データ32に、現在ブラウザ画面52に表示されているHTMLファイルのURLの情報(画面メモURL)を記録する(ステップS12)。次いで、画面メモ履歴処理部22は、画面メモ記録データ32に、現在ブラウザ画面52に表示されているHTMLファイルの日時の情報(画面メモ日時)を記録する(ステップS13)。日時の情報(画面メモ日時)は、例えば画面メモ記録データ32に、現在ブラウザ画面52に表示されているHTMLファイルを記録する時刻の情報であってもよい。
【0083】
次いで、画面メモ履歴処理部22は、画面メモ記録データ32に、現在ブラウザ画面52に表示されているHTMLファイル、当該HTMLファイルのURLの情報(画面メモURL)及び日時の情報(画面メモ日時)を画面メモとして1ファイルにして記録し(ステップS14)、終了する。
【0084】
・画面メモ表示処理
図15は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモ表示処理を説明するフローチャートである。図15に示すように、ユーザが表示部3にブラウザ画面を表示させ、記録されている画面メモを表示させる操作を行うと、画面メモ表示処理部23が起動する。ユーザが、画面メモ記録データ32に記録されている画面メモの一覧から表示させたい画面メモを選択すると、画面メモ表示処理部23は、そのユーザの操作に基づいて、表示部3に表示する画面メモを選択する(ステップS21)。
【0085】
次いで、画面メモ表示処理部23は、選択した画面メモのデータ内にURLが含まれているか否かを判断する(ステップS22)。URLがある場合(ステップS22:Yes)、画面メモ表示処理部23は、画面メモURL検索処理部24を呼び出す。画面メモURL検索処理部24は、後述する画面メモURL検索処理を実行する(ステップS23)。
【0086】
画面メモ表示処理部23は、画面メモURL検索処理部24による画面メモURL検索処理の実行結果であるリンク先URLとして、一以上のURLが一時保存されているか否かを判断する(ステップS24)。同一のURLがある場合(ステップS24:Yes)、画面メモ表示処理部23は、記録画面メモ表示処理部25を呼び出す。記録画面メモ表示処理部25は、後述する記録画面メモ表示処理を実行する(ステップS25)。
【0087】
一方、ステップS21で選択した画面メモのデータ内にURLがない場合(ステップS22:No)、画面メモ表示処理部23は、ステップS21で選択した画面メモを通常の画面メモとして表示部3に表示する(ステップS26)。また、画面メモURL検索処理の実行結果において、同一のURLがない場合(ステップS24:No)、画面メモ表示処理部23は、通常の画面メモとして表示部3に表示する(ステップS26)。
【0088】
画面メモの表示後、画面メモ表示処理部23は、画面メモを表示させる処理を終了するか否かを判断する(ステップS27)。終了しない場合(ステップS27:No)、ステップS21に戻り、画面メモ表示処理部23は、ステップS21以降の処理を繰り返す。画面メモを表示させる処理を終了する場合(ステップS27:Yes)、画面メモ表示処理部23は、一連の画面メモ表示処理を終了する。
【0089】
・画面メモURL検索処理
図16は、実施例3にかかる通信端末装置における画面メモURL検索処理を説明するフローチャートである。図16に示すように、画面メモ表示処理部23から呼び出された画面メモURL検索処理部24は、画面メモ表示処理において選択された画面メモ、すなわち表示部3に表示される画面メモに含まれているURLを抽出する(ステップS31)。次いで、画面メモURL検索処理部24は、抽出したURLの一つを、画面メモ記録データ32に記録されている画面メモのURLと比較する(ステップS32)。
【0090】
そして、画面メモURL検索処理部24は、抽出したURLと同じURLが、画面メモ記録データ32に記録されている画面メモのURLの中にあるか否かを判断する(ステップS33)。同じURLがある場合(ステップS33:Yes)、画面メモURL検索処理部24は、その同じURLをリンク先URLとして一時保存する(ステップS34)。これにより、同一URLに対して複数の画面メモが画面メモ記録データ32に記録されている画面メモのURLが、リンク先URLとして一時保存される。同じURLがない場合(ステップS33:No)、画面メモURL検索処理部24は、何もしない。
【0091】
そして、画面メモURL検索処理部24は、抽出したURLと、画面メモ記録データ32に記録されている全ての画面メモのURLとの比較が済んだか否かを判断する(ステップS35)。済んでいない場合(ステップS35:No)、ステップS32に戻り、画面メモURL検索処理部24は、ステップS32以降の処理を繰り返す。
【0092】
全ての画面メモのURLとの比較が済んでいる場合(ステップS35:Yes)、画面メモURL検索処理部24は、画面メモ表示処理において選択された画面メモから抽出した全てのURLについて比較が済んだか否かを判断する(ステップS36)。済んでいない場合(ステップS36:No)、ステップS32に戻り、画面メモURL検索処理部24は、抽出したURLの別の一つについてステップS32以降の処理を繰り返す。抽出した全てのURLについて比較が済んでいる場合(ステップS36:Yes)、画面メモURL検索処理部24は、一連の画面メモURL検索処理を終了する。
【0093】
・記録画面メモ表示処理
図17は、実施例3にかかる通信端末装置における記録画面メモ表示処理を説明するフローチャートである。図17に示すように、画面メモ表示処理部23から呼び出された記録画面メモ表示処理部25は、表示部3に表示する画面メモのリンク文字列の色を、画面メモ記録データ32に対応するHTMLファイルが記録されていることを表す色、例えば赤色で表示する(ステップS41)。
【0094】
そして、記録画面メモ表示処理部25は、カーソルがリンク文字列に隣接しているか否かを判断する(ステップS42)。隣接している場合(ステップS42:Yes)、記録画面メモ表示処理部25は、カーソルが隣接しているリンク文字列に対応するURLと同一のURLがリンク先URLとして一時保存されているか否かを判断する(ステップS43)。
【0095】
存在する場合(ステップS43:Yes)、記録画面メモ表示処理部25は、表示部3に、このURLに該当するHTMLファイルの日時(画面メモ日時)を画面メモ記録データ32から読み出して表示する。該当するHTMLファイルが複数ある場合には、記録画面メモ表示処理部25は、日時(画面メモ日時)の一覧を表示する(ステップS44)。記録画面メモ表示処理部25は、日時(画面メモ日時)またはその一覧を、カーソルが隣接しているリンク文字列の近く、例えば当該リンク文字列の左側に接するように表示してもよい。
【0096】
一方、カーソルがリンク文字列に隣接していない場合(ステップS42:No)、またはリンク先URLが存在しない場合(ステップS43:No)、記録画面メモ表示処理部25は、日時(画面メモ日時)またはその一覧を表示しない。そして、記録画面メモ表示処理部25は、カーソルが隣接しているリンク文字列、または当該リンク文字列に対して表示された日時(画面メモ日時)のリンク文字列のいずれかのリンクが選択されたか否かを判断する(ステップS45)。
【0097】
選択された場合には(ステップS45:Yes)、記録画面メモ表示処理部25は、一連の記録画面メモ表示処理を終了し、図15に示すフローチャートの処理に戻り、選択された日時に対応する画面メモを画面メモ記録データ32から選択して表示する。選択されなかった場合には(ステップS45:No)、ステップS42に戻り、記録画面メモ表示処理部25は、ステップS42以降の処理を繰り返す。
【0098】
実施例3によれば、携帯電話機またはスマートフォンにおいて、実施例1と同様、記憶部2に、取得元が同じである複数の対応HTMLファイルが記憶されている場合、表示部3に選択肢の窓55が表示される。従って、ユーザは、その選択肢の窓55に表示された選択肢の中から任意の対応HTMLファイルを選択して表示部3に表示させることができる。
【符号の説明】
【0099】
1,101 通信端末装置
2 記憶部
3 表示部
4,16,116 制御部
5 HTMLファイル
6 識別情報
7 リンク文字列
8 選択肢

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得したHTMLファイルと前記HTMLファイルの取得元を識別する識別情報とを対応付けて記憶した記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
識別情報に対応付けられたリンク文字列を含む画面を表示部に表示させ、
前記画面に含まれるリンク文字列に対応付けられた識別情報に対応するHTMLファイルである対応HTMLファイルが前記記憶部に複数存在する場合に、前記対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記画面に含まれるリンク文字列が指示されたことに応じて、前記選択肢を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記取得したHTMLファイルの取得日時を、前記取得したHTMLファイルと対応付けて記憶し、
前記選択肢は、前記対応HTMLファイルに対応する取得日時に基づく情報を示すものであることを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末装置。
【請求項4】
取得したHTMLファイルと前記HTMLファイルの取得元を識別する識別情報とを対応付けて記憶した記憶部を備えた通信端末装置により実行される情報表示プログラムであって、
前記通信端末装置に、
識別情報に対応付けられたリンク文字列を含む画面を表示部に表示させ、
前記画面に含まれるリンク文字列に対応付けられた識別情報に対応するHTMLファイルである対応HTMLファイルが前記記憶部に複数存在する場合に、前記対応HTMLファイルのいずれかを選択するための選択肢を前記表示部に表示させる
処理を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2013−97474(P2013−97474A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238026(P2011−238026)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】