説明

通信装置、ファクシミリ通信装置、直列信号伝送線割当プログラム

【課題】通信制御と画像情報送受信制御とを共通のシリアルバスで実行する場合に、通信制御及び画像情報送受信制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、通信断を含む誤り対応制御に至ることを防止する。
【解決手段】通信プロトコルにおける、コマンド−PIX間は、75msタイマが起動する。この期間は、例えば、(A)PIX−MPS間、(B)TSI/DCS−TCF間、(C)CFR−PIX間に相当する。なお、TCFは、画像情報が埋め込んであるため、PIXと同等の扱いとなる。この(A)、(B)、(C)の間は、前述した75msタイマが起動するため、このときに、記憶媒体アクセス装置34に対してデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、ファクシミリ通信装置、直列信号伝送線割当プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、シリアルバス使用権の分散調停に関して提案されており、共用時間帯内でメッセージ送信が許される局を、システム全体においてメッセージを偏りなく消化することを目的として、バス使用権要求部が、自局の現在の状況に基づいて、自局の優先順位データを動的に作成し、この動的優先順位データを付加したバス使用権要求をブロードキャストで送信すると共に、優先順位データ格納部が、自局及びバス使用権要求を送信した他局の優先順位データ格納を記憶し、調停部が、優先順位データ格納部に記憶した優先順位データに基づいてバス使用権の調停を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−148815公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、通信手順情報を送受信する通信制御と画像情報を記憶媒体に対して格納し、読み出す操作制御とを、共通の直列信号伝送線(シリアルバス)で実行する場合に、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、通信断を含む誤り対応処理に至ることを防止することができる通信装置、ファクシミリ通信装置、直列信号伝送線割当プログラムを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、直列信号伝送線と、前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、前記通信制御手段における送受信の時間切れの発生を回避する、或いは前記操作制御手段における画像情報格納又は読出の失敗の発生を回避するように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、を有している。
【0006】
請求項2に記載の発明は、直列信号伝送線と、前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、前記通信制御手段におけるファクシミリモデムのチップセレクト信号がアクティブとなっていない期間を、前記操作制御手段による画像情報の格納又は読出を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、を有している。
【0007】
請求項3に記載の発明は、直列信号伝送線と、前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、前記通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記通信制御手段による手順情報の送受信と前記画像情報の送受信との間に必須の、75msタイマ期間を、前記操作制御手段による画像情報の送受信を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、を有している。
【0008】
請求項4に記載の発明は、直列信号伝送線と、前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、前記自局と相手局とで送受信するための画像情報を、出力用紙を基準として複数ページ分の画像情報量を一時記憶する一時記憶手段と、前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで画像情報を送受信するための画像情報を、前記一時記憶手段から記憶媒体へ、或いは記憶媒体から前記一時記憶手段へ転送するための画像情報転送制御手段と、前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、前記通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記ページ間を、前記画像情報転送制御手段による画像情報の転送を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、を有している。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記ページ間に、強制的に予め定めた期間の前記通信制御手段による前記直列信号伝送線の非使用期間を生成する非使用期間設定手段をさらに有する。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記非使用期間設定手段が、前記通信制御手段が自局から相手局への画像情報送信時の場合は、相手局から受信したメッセージ確認コマンドMCFを無視することで実行される、相手局からの前記メッセージ確認コマンドMCFの再受信までの期間を前記非使用期間とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記非使用期間設定手段が、前記通信制御手段が相手局から自局への画像情報受信時の場合、かつ通信失敗時にコマンドを再送する機能が起動しているときは、1ページ分の画像情報を受信した後、予め定められた期間遅延させて受信不可コマンドRNRを送信することで、当該予め定められた期間を前記非使用期間とし、前記通信制御手段が相手局から自局への画像情報受信時の場合、かつ通信失敗時にコマンドを再送する機能が起動していないときは、メッセージ確認コマンドMCFを予め定められた期間送信停止することで、当該予め定められた期間を前記非使用期間とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、前記請求項5から請求項7の何れか1項記載の発明において、前記一時記憶手段と前記記憶媒体と間の画像情報の転送において、予め定めた画像情報量が転送しきれていない場合に、前記割当手段が前記直列伝送信号線を通信制御手段に割当てて、相手局に対して当該相手局を待機させるコマンドを送信する。
【0013】
請求項9に記載の発明は、直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、前記通信制御手段における送受信の時間切れの発生を回避する、或いは前記操作制御手段における画像情報格納又は読出の失敗の発生を回避するように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段とを、コンピュータに実行させる直列信号伝送線割当プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1及び請求項9に記載の発明によれば、通信手順情報を送受信する通信制御と画像情報を記憶媒体に対して格納し、読み出す操作制御とを、共通の直列信号伝送線で実行する場合に、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、通信断を含む誤り対応処理に至ることを防止することができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、通信制御手段におけるファクシミリモデムのチップセレクト信号がアクティブとなっていない期間を、前記操作制御手段による画像情報の格納又は読出を実行する期間としない場合に比べて、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、かつ既存のハード構成の下で直列信号伝送線を共有することができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記通信制御手段による手順情報の送受信と前記画像情報の送受信との間に必須の、75msタイマ期間を、前記操作制御手段による画像情報の送受信を実行する期間としない場合に比べて、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、かつ既存のハード構成の下で直列信号伝送線を共有することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記ページ間を、前記画像情報転送制御手段による画像情報の転送を実行する期間としない場合に比べて、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、かつ既存のハード構成の下で直列信号伝送線を共有することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、強制的に予め定めた期間の前記通信制御手段による前記直列信号伝送線の非使用期間を生成しない場合に比べて、通信制御及び操作制御のそれぞれが互いに影響を及ぼすことなく、かつ既存のハード構成の下で直列信号伝送線を共有することができる。
【0019】
請求項6から請求項8に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、簡便に非使用期間を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るマルチファンクションコントロール部の制御系を示す概略構成図である。
【図3】本実施の形態に係るファクシミリモデムによる通信プロトコル図である。
【図4】本実施の形態に係る「必然的非使用期間1」に基づく、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態に係る「必然的非使用期間2」に基づく、記憶媒体アクセス装置のシリアルバスの使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係る「強制的非使用期間」に基づく、記憶媒体アクセス装置のシリアルバスの使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】ECMが有る場合の、延長対策を施した通信プロトコル図である。
【図8】バッファ増加に基づく、データ転送時間の違いを示す具体例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1には、本実施の形態に画像処理装置10の制御ブロック図が示されている。
【0022】
画像処理装置10は、所謂複合機であり、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能を兼ね備えた構成となっている。
【0023】
スキャナモジュール部12、プリンタモジュール部14は、それぞれバス16によって接続されており、このバス16には、コントロールパネル18が接続されている。
【0024】
また、バス16は、インターフェイス20を介して、複合機制御部(以下、「マルチファンクションコントロール部22」という)に接続されている。このマルチファンクションコントロール部22が、前記スキャナモジュール部12及びプリンタモジュール部14を制御する。
【0025】
ここで、本実施の形態のマルチファンクションコントロール部22には、ファクシミリモデム24が設けられている。
【0026】
前記マルチファンクションコントロール部22は、CPU26、RAM28、ROM30を備えており、これらはバス32によって相互に接続されている。
【0027】
また、前記CPU26には、前記ファクシミリモデム24と、ファクシミリモデム24による通信機能の下で、相手局と送受信するための画像情報を格納したり読み出したりする記憶媒体アクセス装置34が接続されている。
【0028】
この接続は、シリアルバス(PCI)36(後述するデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46(図2参照)のそれぞれ、或いは両方に相当)が適用されており、かつ、ファクシミリモデム24と記録媒体アクセス装置34とは、共通のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46によってCPU26と接続されている。
【0029】
なお、本実施の形態では、記憶媒体としてSDカード(図示省略)が適用され、記憶媒体アクセス装置34に装填されている。なお、記憶媒体としてSDカードに限定されるものではなく、MS(Memory Stick)、CF(Compact Flash)、MD(Mini Disk)、SM(Smart Media(登録商標))等、所謂マルチメディアカード全般、あるいはシリアル通信が可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、シリアルRAM(Random Access Memory)等に適用可能である。
【0030】
図2は、マルチファンクションコントロール部22の、ファクシミリモデム24によるファクシミリ通信を主体とした、マルチファンクションコントロール部22のハード構成の詳細図である。
【0031】
CPU26とバス32によって接続されているRAM28は、本実施の形態における一時格納部として機能する。
【0032】
CPU26とファクシミリモデム24とは、クロック信号線40、チップセレクト信号線42、データ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の4信号線で接続されている。
【0033】
また、CPU26と記憶媒体アクセス装置34は、クロック信号線48、チップセレクト信号線50、データ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の4信号線で接続されている。なお、データ信号線(DO)44とデータ信号線(DI)46は、分岐されて、前記ファクシミリモデム24と記憶媒体アクセス装置34に接続されることで共有化されている。データ信号線(DO)44とデータ信号線(DI)46は、それぞれ1ビットずつデータを直列に信号を伝送するシリアル伝送方式となっている。
【0034】
ここで、ファクシミリモデム24では、自局と相手局とで画像情報を送受信するための準備として、予め定められた通信プロトコル(通信のための手順制御)を実行し、かつこの通信プロトコル実行中に、画像情報を送受信する。
【0035】
一方、記憶媒体アクセス装置34では、ファクシミリ原稿として画像情報を受信した場合は格納し、送信する場合は読み出す処理を実行する。
【0036】
これらは、それぞれ同時期に実行される要素が高く、共有するデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の調停(使用権の割り当て)を確立する必要がある。
【0037】
但し、通常の調停と異なる点は、特に、ファクシミリモデム24において、通信プロトコル実行中に、予め定められた期間、相手局からのコマンドがないと、通信エラーが発生する場合がある。より具体的には、ファクシミモデム24での画像情報を送受信(PIX)中、或いは、通信プロトコルコマンド間で、データ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46を開放(非使用)すると、5ms以内にファクシミリモデム24にデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権が戻らなければ、通信エラーとなり、リアルタイム通信が成り立たなくなる。
【0038】
また、記憶媒体アクセス装置34においても、画像情報格納中、画像情報読出中(以下、総称して「画像情報アクセス」という)にシリアルバス24の使用権が途切れると、正確に画像情報アクセスができなくなる場合がある。
【0039】
そこで、本実施の形態では、少なくとも、ファクシミリモデム24における、必然的に存在するデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の非使用期間中を、記憶媒体アクセス装置34に使用権を与えるようにした。
【0040】
(必然的非使用期間1)
前述したファクシミリモデム24での画像情報を送受信(PIX)中、或いは、通信プロトコルコマンド間で発生する、データ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の開放(非使用)期間を、記憶媒体アクセス装置34の使用権期間とする。この期間は、5msであり、記憶媒体アクセス装置34側では、画像情報量を64KBとすると、64KB/5ms=104.4Mbpsの通信速度が必要となる。これは、通常の通信速度(10Mbps前後)に比べて、極めて高速ではあるが、将来的なクロック速度を鑑みる上では、適用範囲である。
【0041】
(必然的非使用期間2)
通信プロトコルにおける、通信を確保するためのコマンド送受信と、画像情報の送受信(PIX)との間は、75msタイマが起動する。言い換えれば、75msの間は、通信プロトコル上の送受信が実行されないことになる。
【0042】
この期間は、図3に示される、(A)の画像情報送受信PIX−マッチページコマンドMPS間、(B)の送信端末識別/ディジタル命令コマンドTSI/DCS−トレーニングチェックコマンドTCF間、並びに(C)の受信準備確認CFR−画像情報送受信PIX間に相当する。なお、トレーニングチェックコマンドTCFは、画像情報が埋め込んであるため、PIXと同等の扱いとなる。
【0043】
この図3(A)、(B)、(C)の間は、前述した75msタイマが起動するため、このときに、記憶媒体アクセス装置34に対してデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を与える。
【0044】
この75msは、画像情報量(64KB)を送信するために、前記必然的使用期間1における5msに対して、1/15(=75/5)の速度(6.83Mbps)で住むため、特別な通信デバイス等は不要である。
【0045】
本実施の形態では、さらに、前記必然的に存在するデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の非使用期間とは別に、通信エラーが発生しない範囲で、強制的に非使用期間を設定し、この強制的に生成した非使用期間を、記憶媒体アクセス装置34に使用権を与えるようにした。
【0046】
(強制的非使用期間)
前記一時記憶装置として使用するRAM28には、ファクシミリ原稿サイズの2ページ分の画像情報が一時的に記憶される記憶領域が確保されている。
【0047】
この画像情報量は、原稿サイズがJIS規格でA3サイズの場合は9MBであり、A4サイズの場合は4.5MBとしている。
【0048】
ここで、ファクシミリモデム24による送受信が2ページに亘ることを前提として、ページ間に、RAM28と記憶媒体アクセス装置34とで画像情報転送を実行する。
【0049】
上記を実現するために、通信プロトコルにおいて、通信断が生じない程度に、コマンドを待機させたり、繰り返し送信を要求したりするようにしている。
【0050】
より具体的には、ファクシミリモデム24の送信時と受信時とで、対象とする通信プロトコルコマンドが異なる。
【0051】
ファクシミリモデム24が送信時の場合は、相手局から受信したメッセージ確認コマンドMCFを1回無視する。この無視により、相手局は、メッセージ確認コマンドMCFを再送信する。
【0052】
この結果、自局がメッセージ確認コマンドMCFを再受信するまで、1秒程度の時間が確保される。この期間中、記憶媒体アクセス装置34にデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を与える。
【0053】
ファクシミリモデム24の受信時の場合は、エラー時に再送する機能ECMの有無によって異なる。
(ECM有の場合)
1ページ分の画像情報を受信した後、本来は、次ページに対するメッセージ確認コマンドMCFを送信するところを、1.5秒後に受信不可コマンドRNRを送信する。
【0054】
この場合、相手局からは受信可能コマンドRRが返信されてくるため、最初の受信不可コマンドRNRから1分を限度に、さらに、1.5秒後に受信不可コマンドRNRを送信する。
【0055】
前記1分の限度は、最初の受信不可コマンドRNRから1分以内に、メッセージ確認コマンドMCFを送信しないと、通信断状態になるからである。言い換えれば、1分間の記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権が確保されることになる。
(ECM無の場合)
メッセージ確認コマンドMCFを、1秒から1.5秒間送信を停止する。基本的に、1.5秒以上通信が途絶えると、通信断となる場合があるからである。この送信停止により、1秒から1.5秒の期間、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権が確保されることになる。
【0056】
以下に、図4から図6のフローチャートに従い、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権付与のための制御を、上記複数の使用権確保の形態別に説明する。
【0057】
(必然的非使用期間1の設定制御)
図4は、「必然的非使用期間1」に基づく、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。
【0058】
ステップ100では、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、かつCPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始して、ステップ102へ移行する。ステップ102では、ファクシミリ通信を開始する。
【0059】
次のステップ104では、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSがLowか否かが判断され、肯定判定されている間は維持(ファクシリミリ通信中)される。このステップ104で、否定判定、すなわち、チップセレクト信号CSがHighになると、ステップ106へ移行して、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、CPU26による記憶媒体アクセス装置34の制御を開始する。この間、約5msである。
【0060】
次のステップ108では、記憶媒体アクセス装置34のアクセスが完了したか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ110へ移行して、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをHighとし、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLowとして、CPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始(再開)し、このルーチンは終了する。
【0061】
(必然的非使用期間2の設定制御)
図5は、「必然的非使用期間2」に基づく、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。現状においては、この75msタイマ期間中における、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権確保が有効な手段である。
【0062】
ステップ120では、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、かつCPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始して、ステップ122へ移行する。ステップ122では、ファクシミリ通信を開始する。
【0063】
次のステップ124では、ファクシミリモデム24の信号が画像情報PIXとコマンドとの間であるか否かが判断される(図3の(A)、(B)、(C)参照)。
【0064】
このステップ124で肯定判定されると、ステップ126へ移行して、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSがLowか否かが判断される。通常は、上記画像情報PIXとコマンドとの間では、チップセレクト信号CSがLowなるはずであるが、確認のため判定する。
【0065】
このステップ126で、肯定判定されている間は維持(ファクシリミリ通信中)される。このステップ126で、否定判定、すなわち、チップセレクト信号CSがHighになると、ステップ128へ移行して、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、CPU26による記憶媒体アクセス装置34の制御を開始する。
【0066】
次のステップ130では、前記画像情報PIXとコマンドとの間の信号切り替わり初期から75ms経過したか否かが判断される。この期間は、75msタイマが起動している期間であり、これと同期して、記憶媒体アクセス装置34へデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を付与している期間を計数する。
【0067】
ステップ130で肯定判定、すなわち、75msタイマがタイムアップすると、ステップ132へ移行して、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをHighとし、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLowとして、CPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始(再開)し、このルーチンは終了する。
【0068】
(強制的必然的非使用期間の設定制御)
図6は、「強制的非使用期間」に基づく、記憶媒体アクセス装置34のデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権確保のための制御の流れを示すフローチャートである。
【0069】
ステップ150では、ファクシミリモデム24での送信おいては、当該送信画像情報をRAM28に一時格納する。なお、このとき、2ページ分の画像情報を格納する。
【0070】
次のステップ152では、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、かつCPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始して、ステップ154へ移行する。ステップ154では、ファクシミリ通信を開始する。
【0071】
次のステップ156では、ファクシミリモデム24での受信おいては、受信した画像情報をRAM28に一時格納する。
【0072】
次のステップ158では、ファクシミリモデム24の信号が、ページ間を表すものか否かが判断され、否定判定された場合は、ファクシミリ通信が維持される。また、ステップ158で肯定判定、すなわち、ページ間であると判断されると、ステップ160へ移行して、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをHighとし、ステップ162へ移行する。
【0073】
ステップ162では、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをLow(本実施の形態では、Low→アクティブ、High→被アクティブ)とし、CPU26による記憶媒体アクセス装置34の制御を開始する。
【0074】
このとき、ステップ162では、送信時では、次ページを記憶媒体アクセス装置34に装着されたSDカードから読み出してRAM28へ転送する。また、受信時では、受信した画像情報(1ページ分)をRAM28から記憶媒体アクセス装置34に装着されたSDカードへ転送する。
【0075】
次のステップ164では、ファクシミリモデム24の信号切り替えから1000ms(1秒)経過したか否かが判断される。例えば、1.5秒以上の中断は、通信断となる場合があり、これよりも前(ここでは、1秒)経過した時点で、記憶媒体アクセス装置34へのデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を剥奪し、ファクシミリモデム24へデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を移転する。
【0076】
次のステップ166では、記憶媒体アクセス装置34のチップセレクト信号CSをHighとし、ファクシミリモデム24のチップセレクト信号CSをLowとして、CPU26によるファクシミリモデム24の制御を開始(再開)し、このルーチンは終了する。
【0077】
参考として、ファクシミリモデム24における通信プロトコルに用いるコマンドを表1に示す。なお、この表1のコマンドは一例である。
【0078】
【表1】

【0079】
ところで、図6では、ページ間において、記憶媒体アクセス装置34がデータ信号線(DO)44、データ信号線(DI)46の使用権を得る期間を1秒(1000ms)したため、一般的な1ページ分の画像情報の転送(RAM28−SDカード間)は完了するが、写真画像等場合、画像情報量が文字画像に比べて多くなる場合がある。
【0080】
そこで、ページ間の通信プロトコルにおいて、通信断が発生しない範囲で、通信手順を操作することで、延長を図る。
【0081】
図7は、ECM(エラー時に再送する機能)が有る場合の、延長対策を施した通信プロトコルを示している。
【0082】
1ページ分の画像情報を受信した後、1.5秒後に受信不可コマンドRNRを送信する。これにより、1.5秒の使用権の確保期間を得る。
【0083】
受信不可コマンドRNRを受けた相手局からは、受信可能コマンドRRが返信されてくる。このとき、再度、1.5秒後に受信不可コマンドRNRを送信する。
【0084】
ここで、最初の受信不可コマンドRNRから1分以内に、メッセージ確認コマンドMCFを送信しないと、通信断状態になるため、前記繰り返しは、この1分間が限度である。
【0085】
また、ECMが無の場合は、メッセージ確認コマンドMCFを、1秒から1.5秒間送信を停止すればよい。
【0086】
なお、本実施の形態では、ファクシミリモデム24のバッファを通常の16Byteとしているが、256Byteに、エキストラバッファを使用することで拡大するようにしてもよい。
【0087】
一度の送信データ数を増やしてファクシミリモデム24のアクセス回数及び割り込み回数を少なくすることでオーバーヘッド減らすものである。この場合、バッファを増加しない場合に比べてタイマ精度を細かくする必要がなく、汎用性が高くなる。
【0088】
図8は、このバッファ増加に基づく、データ転送時間の違いを示す具体例を示している。
【0089】
まず、デフォルトのバッファ(16Byte)時のパフォーマンスを計算する。
・割込み頻度は、1msタイマー割込み(送信中1ms毎)とする。
・遅延耐性は、2msから4ms遅延でFIFOが空になる場合がある。
・シリアルバスのデータ転送時間は、前提条件として20.833MHzで動作するものとする(0.048us/bit=0.384us/Byte)。
・バッファには、1ms毎に8Byte書込みとする。
・シリアルバスのデータ転送時間は、約50μsec(8Byteデータ転送時)とする。
【0090】
上記条件において、以下、通信時間の計算を行う。
【0091】
バッファへ1Byte書込みに、ステータス読込み・コマンド含めトータル4Byteの読み書きが必要である。
【0092】
また、FAXMINI実測からオーバーヘッド分は通信時間の4倍かかっている。よって1ms毎にシリアルバスのでファクシミリモデム24に4Byte送信するとデータ転送時間は、(0.384μs×4×4×4×8=)49.152μsとなる(MAX16Byte送信時は約100μs)。
【0093】
次に、送信拡張バッファ128Byte(デフォルト)で拡張バッファスレッショルドを64Byteとした場合のパフォーマンスを計算する。
・割込み頻度は、拡張バッファが64Byte以下となった場合に割込みが発生する(33.6Kbps通信で約16ms毎)。
・割込み遅延耐性は、割込み処理が遅れても16ms以内に処理完了すればFIFOは空にならない。
・シリアルバスのデータ転送時間は、前提条件としてシリアルバスは20.833MHz動作するものとする(0.048μs/bit=0.384μs/Byte)
・バッファには、1回の割り込みで64Bye書込み
・シリアルバスのデータ転送時間は、約400μsec(64Byteデータ転送時))とする。
【0094】
上記条件において以下、通信時間の計算を行う。
【0095】
バッファへ1Byte書込みに、ステータス読込み・コマンド含めトータル4Byteの読み書きが必要である。
【0096】
また、FAXMINI実測からオーバーヘッド分は通信時間の4倍かかっている。よってシリアルバスでファクシミリモデム24に64Byte送信するとデータ転送時間は、(0.384μs×64×4×4=)393.2μsとなる。
【0097】
本実施例では、通信制御手段の一例として、ファクシミリモデムを例に挙げたが、コンピュータ間の通信においてコンピュータとインターネット、LAN(Local Area Network)等の通信回線の間でデータの送受信を制御するCCU(Communication Control Unit)などであっても良い。
【符号の説明】
【0098】
10 画像処理装置
12 スキャナモジュール部
14 プリンタモジュール部
16 バス
18 コントロールパネル
20 インターフェイス
22 マルチファンクションコントロール部
24 ファクシミリモデム
26 CPU
28 RAM
30 ROM
32 バス
34 記憶媒体アクセス装置
40 クロック信号線
42 チップセレクト信号線
44 データ信号線(DO)
46 データ信号線(DI)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列信号伝送線と、
前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、
前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、
前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、
前記通信制御手段における送受信の時間切れの発生を回避する、或いは前記操作制御手段における画像情報格納又は読出の失敗の発生を回避するように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、
を有する通信装置。
【請求項2】
直列信号伝送線と、
前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、
前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、
前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、
前記通信制御手段におけるファクシミリモデムのチップセレクト信号がアクティブとなっていない期間を、前記操作制御手段による画像情報の格納又は読出を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、
を有するファクシミリ通信装置。
【請求項3】
直列信号伝送線と、
前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信をするために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、
前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、
前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、
前記通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記通信制御手段による手順情報の送受信と前記画像情報の送受信との間に必須の、75msタイマ期間を、前記操作制御手段による画像情報の送受信を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、
を有するファクシミリ通信装置。
【請求項4】
直列信号伝送線と、
前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とでファクシミリモデムを用いて通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、
前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、
前記自局と相手局とで送受信するための画像情報を、出力用紙を基準として複数ページ分の画像情報量を一時記憶する一時記憶手段と、
前記直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで画像情報を送受信するための画像情報を、前記一時記憶手段から記憶媒体へ、或いは記憶媒体から前記一時記憶手段へ転送するための画像情報転送制御手段と、
前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、
前記通信制御手段におけるファクシミリモデムの前記ページ間を、前記画像情報転送制御手段による画像情報の転送を実行する期間とするように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段と、
を有するファクシミリ通信装置。
【請求項5】
前記ページ間に、強制的に予め定めた期間の前記通信制御手段による前記直列信号伝送線の非使用期間を生成する非使用期間設定手段をさらに有する請求項4記載のファクシミリ通信装置。
【請求項6】
前記非使用期間設定手段が、
前記通信制御手段が自局から相手局への画像情報送信時の場合は、相手局から受信したメッセージ確認コマンドMCFを無視することで実行される、相手局からの前記メッセージ確認コマンドMCFの再受信までの期間を前記非使用期間とする請求項5記載のファクシミリ通信装置。
【請求項7】
前記非使用期間設定手段が、
前記通信制御手段が相手局から自局への画像情報受信時の場合、かつ通信失敗時にコマンドを再送する機能が起動しているときは、1ページ分の画像情報を受信した後、予め定められた期間遅延させて受信不可コマンドRNRを送信することで、当該予め定められた期間を前記非使用期間とし、
前記通信制御手段が相手局から自局への画像情報受信時の場合、かつ通信失敗時にコマンドを再送する機能が起動していないときは、メッセージ確認コマンドMCFを予め定められた期間送信停止することで、当該予め定められた期間を前記非使用期間とする、請求項5記載のファクシミリ通信装置。
【請求項8】
前記一時記憶手段と前記記憶媒体と間の画像情報の転送において、予め定めた画像情報量が転送しきれていない場合に、前記割当手段が前記直列伝送信号線を通信制御手段に割当てて、相手局に対して当該相手局を待機させるコマンドを送信する請求項5から請求項7の何れか1項記載のファクシミリ通信装置。
【請求項9】
直列伝送信号線を介して、自局と相手局とで通信するために必要な手順情報を送受信し、かつ自局と相手局とで画像情報を送受信するための通信制御手段と、
前記直列伝送信号線を介して、画像情報を記憶媒体へ格納する操作又は記憶媒体から読み出すための読出操作を制御する操作制御手段と、
前記直列伝送信号線を、時系列に前記通信制御手段又は前記操作制御手段に割り当てる割当手段と、
前記通信制御手段における送受信の時間切れの発生を回避する、或いは前記操作制御手段における画像情報格納又は読出の失敗の発生を回避するように、前記割当手段による割り当て先の変更時期を決定する決定手段とを、
コンピュータに実行させる直列信号伝送線割当プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−40874(P2011−40874A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−184526(P2009−184526)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MEMORY STICK
2.COMPACTFLASH
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】