説明

通信装置、通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラム

【課題】外部から受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判別し、キー操作に相当するコマンドである場合に、当該コマンドに応じたキー制御を行うことが可能な通信制御システムを提供する。
【解決手段】外部制御装置(2)は、通信装置(1)を制御するためのコマンドを通信装置(1)に送信する。通信装置(1)は、コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の通信装置に関し、特に、通信装置を操作する操作者が介在しなくても通信装置のキー操作制御を自動的に行うことが可能な通信装置、通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
<従来の通信装置:100>
まず、図1を参照しながら、従来の通信装置(100)について説明する。
【0003】
従来の通信装置(100)は、全体制御部(101)と、キー入力部(102)と、キー制御部(103)と、外部通信部(104)と、を有して構成している。
【0004】
全体制御部(101)は、通信装置(100)全体の制御を行う制御部である。
【0005】
キー入力部(102)は、通信装置(100)の操作を行うためのマシンインタフェースであり、キー入力部(102)から入力されたキー操作を認識し、キー入力部(102)からキー操作されたキーのON/OFFに相当するキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報をキー制御部(103)に送信する。
【0006】
キー制御部(103)は、キー入力部(102)から受信したキー操作情報を基に、キーのON/OFF情報を生成し、該生成したキーのON/OFF情報を全体制御部(101)に送信する。
【0007】
外部通信部(104)は、外部制御装置(200)と接続し、外部制御装置(200)と通信を行う入出力インタフェースを制御するものである。
【0008】
<従来の通信装置:100における制御動作>
次に、図2、図3を参照しながら、従来の通信装置(100)における制御動作について説明する。なお、図2は、外部制御装置(200)から送信されたコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合を示し、図3は、キー入力部(102)から入力されたキー操作情報を基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示す。
【0009】
まず、図2を参照しながら、外部制御装置(200)から送信されたコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合について説明する。
【0010】
まず、外部制御装置(200)は、無線通信を制御するためのコマンドを発行し、該発行した無線通信を制御するためのコマンドを通信装置(100)に送信する(ステップS101)。
【0011】
通信装置(100)の外部通信部(104)は、外部制御装置(200)から無線通信を制御するためのコマンドを受信した場合に、該受信した無線通信を制御するためのコマンドを全体制御部(101)に送信する(ステップS102)。
【0012】
全体制御部(101)は、外部通信部(104)から無線通信を制御するためのコマンドを受信した場合に、その無線通信を制御するためのコマンドに応じた無線通信の制御を行うことになる(ステップS103)。
【0013】
次に、図3を参照しながら、キー入力部(102)から入力されたキー操作情報を基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合について説明する。
【0014】
まず、キー入力部(102)は、キー操作が行なわれた場合に、キー入力部(102)から入力されたキー操作を認識し、キー入力部(102)からキー操作されたキーのON/OFFに相当するキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報をキー制御部(103)に送信する(ステップS201)。
【0015】
なお、キー操作情報とは、図4に示す『出力信号』である。キー入力部(102)は、キーの押下操作が行われたと認識した場合に、図4に示すように、出力信号を『HIGH』→『LOW』に切替える。また、キーの離し操作が行われたと認識した場合に、出力信号を『LOW』→『HIGH』に切替える。なお、図4では、出力信号が『HIGH』の場合に、キーがOFFの状態を示し、出力信号が『LOW』の場合に、キーがONの状態を示している。また、出力信号は、図4に示すように、『HIGH』→『LOW』または、『LOW』→『HIGH』の切替操作が行われた場合に、ハード的にチャタリングが発生することになる。
【0016】
キー制御部(103)は、キー入力部(102)からキー操作情報を受信した場合に、その受信したキー操作情報を基に、キーのON/OFF情報を生成し、該生成したキーのON/OFF情報を全体制御部(11)に送信する(ステップS202)。
【0017】
なお、キーのON/OFF情報とは、図4に示す『出力情報』である。キー制御部(103)は、キー入力部(102)から図4に示す『出力信号』を受信した場合に、その『出力信号』からチャタリング等が発生した信号成分を除去し、図4に示す『出力情報』を生成することになる。なお、図4では、出力情報が『OFF』の場合に、キーがOFF状態のキー制御を行い、出力情報が『ON』の場合に、キーがON状態のキー制御を行う旨を示している。
【0018】
全体制御部(101)は、キー制御部(103)からキーのON/OFF情報を受信した場合に、そのキーのON/OFF情報に応じたキー制御を行うことになる(ステップS203)。
【0019】
このように、従来の通信装置(100)は、外部制御装置(200)から受信した無線通信を制御するためのコマンドに応じた無線通信の制御を行ったり、キー入力部(102)から入力されたキー操作情報に応じたキー制御を行ったりしていた。
【0020】
なお、上述した図1〜図3に示す従来の通信装置(100)は、次のような問題点が挙げられる。
【0021】
第1の問題点は、通信装置(100)の通信試験作業を行う場合に、ロボット等の自動機器を用いて通信装置(100)キー操作の自動化を図る場合には、大がかりな自動試験機器を導入する必要があることである。様々な無線環境下で通信試験作業を行うことを想定した場合、大がかりな自動試験機器を導入することは非常に困難となる。
【0022】
第2の問題点は、通信装置(100)の無線通信を外部から直接制御するためのコマンドは存在するが、通信装置(100)の画面操作や文字入力といったキー操作を外部から直接制御するためのコマンドが存在しないため、通信装置(1)の操作者が操作するキー操作と等価のキー制御を、操作者の介入無しで、自動的に行うことができないことである。
【0023】
このようなことから、通信装置(1)の操作者が操作するキー操作と等価なキー制御を、操作者の介在無しで、自動的に行うことが可能な制御方法の開発が必要視されることになる。
【0024】
なお、本発明より先に出願された技術文献として、携帯電話機のキー操作部に代わってユーザの入力を受け付けるエミュレート機能を有する入力装置について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
【0025】
また、特定の実行環境下で動作するように開発された既存のソフトウェアを別のハードウェア環境下でそのまま実行するにあたって、特定のハードウェアを全く必要としないエミュレートシステムについて開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
【0026】
また、携帯電話のソフトウェアに対する機能試験作業を自動化し、試験作業を効率化するとともに、ソフトウェアの信頼性を向上させる自動試験方法について開示された文献がある(例えば、特許文献3、4参照)。
【特許文献1】特開2001−159946号公報
【特許文献2】特開2000−194582号公報
【特許文献3】特開2003−99287号公報
【特許文献4】特開2003−99288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
しかしながら、上記特許文献1〜4には、外部から受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判別し、キー操作に相当するコマンドである場合に、当該コマンドに応じたキー制御を行う点については何ら記載もその必要性についても示唆されていない。
【0028】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、外部から受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判別し、キー操作に相当するコマンドである場合に、当該コマンドに応じたキー制御を行うことが可能な通信装置、通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0029】
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
【0030】
本発明にかかる通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御手段を有することを特徴とする。
【0031】
また、本発明にかかる通信装置において、
前記制御手段は、
前記コマンドに応じたキー操作に相当するキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報に応じたキー制御を行うことを特徴とする。
【0032】
また、本発明にかかる通信装置において、
前記制御手段は、
前記コマンドと、キー操作部から本来入力されるキー操作情報と、の論理和を算出し、該算出した論理和をキー操作情報として生成することを特徴とする。
【0033】
また、本発明にかかる通信装置は、
キー操作に相当するコマンドと、当該コマンドに応じたキー操作パターンと、を対応づけて記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、
前記コマンドに応じたキー操作パターンを前記記憶手段から取得し、該取得したキー操作パターンに応じたキー制御を行うことを特徴とする。
【0034】
また、本発明にかかる通信装置は、
前記受信したコマンドが無線通信を制御するためのコマンドである場合には、当該コマンドに応じた無線通信の制御を行うことを特徴とする。
【0035】
また、本発明にかかる通信装置は、
コマンドを受信した場合に、キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドであるか否かを判断し、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドである場合には、キー操作に相当するコマンドであると判断し、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含まないコマンドである場合には、キー操作に相当するコマンドでないと判断することを特徴とする。
【0036】
また、本発明にかかる通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドに含まれるフラグを基に、受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断することを特徴とする。
【0037】
また、本発明にかかる通信制御システムは、
通信装置と、前記通信装置を制御する外部制御装置と、を有する通信制御システムであって、
前記外部制御装置は、
前記通信装置を制御するためのコマンドを前記通信装置に送信する送信手段を有し、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御手段を有することを特徴とする。
【0038】
また、本発明にかかる通信制御システムにおいて、
前記外部制御装置は、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドを前記通信装置に送信し、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行うことを特徴とする。
【0039】
また、本発明にかかる通信制御方法は、
通信装置で行う通信制御方法であって、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御工程を、前記通信装置が行うことを特徴とする。
【0040】
また、本発明にかかる通信制御方法は、
通信装置と、前記通信装置を制御する外部制御装置と、を有する通信制御システムで行う通信制御方法であって、
前記外部制御装置は、
前記通信装置を制御するためのコマンドを前記通信装置に送信する送信工程を行い、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御工程を行うことを特徴とする。
【0041】
また、本発明にかかる通信制御プログラムは、
通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御処理を、前記通信装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、外部から受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判別し、キー操作に相当するコマンドである場合に、当該コマンドに応じたキー制御を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
<通信制御システムの特徴>
まず、図5を参照しながら、本実施形態における通信制御システムの特徴について説明する。
【0044】
本実施形態における通信制御システムは、通信装置(1)と、通信装置(1)を制御する外部制御装置(2)と、を有する通信制御システムである。
【0045】
そして、外部制御装置(2)は、通信装置(1)を制御するためのコマンドを通信装置(1)に送信する。
【0046】
通信装置(1)は、コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う。
【0047】
これにより、通信装置(1)は、外部から受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判別し、キー操作に相当するコマンドである場合に、当該コマンドに応じたキー制御を行うことが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の通信制御システムについて詳細に説明する。
【0048】
<通信制御システムの構成>
まず、図5を参照しながら、本実施形態における通信制御システムのシステム構成について説明する。
【0049】
本実施形態における通信制御システムは、通信装置(1)と、外部制御装置(2)と、を有して構成している。
【0050】
通信装置(1)は、携帯電話機、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants)、PC等の通信装置である。
【0051】
外部制御装置(2)は、通信装置(1)を制御するための外部装置であり、通信装置(1)を制御するためのコマンドを生成し、該生成したコマンドを通信装置(1)に送信し、通信装置(1)の制御を外部から行うものである。
【0052】
<通信装置:1の構成>
次に、図5を参照しながら、本実施形態における通信装置(1)の構成について詳細に説明する。
【0053】
本実施形態における通信装置(1)は、図5に示すように、全体制御部(11)と、キー入力部(12)と、キー制御部(13)と、外部通信部(14)と、キーエミュレート部(15)と、を有して構成している。
【0054】
全体制御部(11)は、通信装置(1)全体の制御を行う制御部である。
【0055】
キー入力部(12)は、通信装置(1)の操作を行うためのマシンインタフェースであり、キー入力部(12)から入力されたキー操作を認識し、キー入力部(12)からキー操作されたキーのON/OFFに相当するキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報をキーエミュレート部(15)を介してキー制御部(13)に送信する。
【0056】
キー制御部(13)は、キーエミュレート部(15)を介してキー入力部(12)から受信したキー操作情報を基に、キーのON/OFF情報を生成し、該生成したキーのON/OFF情報を全体制御部(11)に送信する。
【0057】
外部通信部(14)は、外部制御装置(2)と接続し、外部制御装置(2)と様々な通信を行う入出力インタフェースを制御するものである。
【0058】
キーエミュレート部(15)は、外部通信部(14)を介して外部制御装置(2)からキー操作情報に相当するコマンド群を受け取り、その受け取ったコマンド群と、キー入力部(12)から本来通知されるキー操作情報と、の論理和を算出し、該算出した論理和をキー操作情報としてキー制御部(13)に通知する。
【0059】
また、キーエミュレート部(15)は、キー入力部(12)からキー操作情報を受信した場合に、該受信したキー操作情報を、キー制御部(13)に送信する。
【0060】
<通信装置:1における制御動作>
次に、図6、図7を参照しながら、本実施形態の通信装置(1)における制御動作について詳細に説明する。なお、図6は、外部制御装置(200)から送信されたキー操作情報に相当するコマンドを基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示し、図7は、外部制御装置(200)から送信された無線通信を制御するためのコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合を示す。
【0061】
まず、外部制御装置(2)は、外部通信部(14)とのインタフェース規則に則り、コマンド群を発行し、該発行したコマンド群を通信装置(1)に送信する(ステップS1)。
【0062】
なお、外部制御装置(2)は、通信装置(1)内の各部を識別するためのフラグをコマンド群の一部に含め、そのフラグを含めたコマンド群を通信装置(1)に送信することになる。
【0063】
例えば、外部制御装置(2)は、無線通信を制御するためのコマンド群を発行する場合には、そのコマンド群を全体制御部(11)宛に送信するため、外部制御装置(2)は、フラグの値を『0』としたコマンド群を通信装置(1)に送信する(図7のステップS1)。
【0064】
また、外部制御装置(2)は、キー操作情報に相当するコマンド群を発行する場合には、そのコマンド群をキーエミュレート部(15)宛に送信するため、外部制御装置(2)は、フラグの値を『1』としたコマンド群を通信装置(1)に送信する(図6のステップS1)。
【0065】
これにより、通信装置(1)の外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群に含まれるフラグを認識し、そのフラグを基に、コマンド群の送信先を選別することになる。
【0066】
例えば、外部通信部(14)は、コマンド群に含まれるフラグの値が『0』の場合には、無線通信を制御するためのコマンド群と判断し、通信制御部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群を、全体制御部(11)に送信する(図7のステップS11)。
【0067】
また、外部通信部(14)は、コマンド群に含まれるフラグの値が『1』の場合には、キー操作情報に相当するコマンド群と判断し、通信制御部(14)は、外部制御装置(2)から受信したキー操作情報に相当するコマンド群を、キーエミュレート部(15)に送信する(図6のステップS2)。
【0068】
これにより、外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群に含まれるフラグを認識し、その認識したフラグを基に、無線通信を制御するためのコマンド群を選別し、該選別した無線通信を制御するためのコマンド群を全体制御部(11)に送信することが可能となる。
【0069】
また、外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群に含まれるフラグを認識し、その認識したフラグを基に、キー操作情報に相当するコマンド群を選別し、該選別したキー操作情報に相当するコマンド群をキーエミュレート部(15)に送信することが可能となる。
【0070】
次に、キーエミュレート部(15)は、キー操作情報に相当するコマンド群を、外部通信部(14)から受信した場合に、そのキー操作情報に相当するコマンド群と、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報と、の論理和を算出し、該算出した論理和をキー操作情報としてキー制御部(13)に送信する(図6のステップS3)。
【0071】
例えば、キー操作情報に相当するコマンド群が、図8に示す『キー操作コマンド群』であり、また、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報が、図8に示す『出力データ』である場合には、キーエミュレート部(15)は、図8に示す『キー操作コマンド群』と、『出力データ』と、の論理和を算出し、図8に示す『内部信号』を生成し、その生成した『内部信号』をキー操作情報としてキー制御部(13)に送信することになる。
【0072】
また、キー操作情報に相当するコマンド群が、図9に示す『キー操作コマンド群』であり、また、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報が、図9に示す『出力データ』である場合に、キーエミュレート部(15)は、図9に示す『キー操作コマンド群』と、『出力データ』と、の論理和を算出し、図9に示す『内部信号』を生成し、その生成した『内部信号』をキー操作情報としてキー制御部(13)に送信することになる。
【0073】
また、図8では、キーエミュレート部(15)は、キー操作情報に相当するコマンド群が、キーONを示すコマンド群である場合には、出力データを『HIGH』→『LOW』に切り替え、キー操作情報に相当するコマンド群が、キーOFFを示すコマンド群である場合には、出力データを『LOW』→『HIGH』に切り替え、図8に示すように、キーのON/OFF状態を示す『内部信号』を生成することになる。
【0074】
また、図9では、キーエミュレート部(15)は、キー操作情報に相当するコマンド群が、キーONを示すコマンド群であり、そのキーON時間が時間『T』である場合には、出力データを時間Tの間だけ『HIGH』→『LOW』に切り替え、図9に示すように、時間『T』の時間だけ、キーのON状態を示す『内部信号』を生成することになる。
【0075】
なお、図8、図9に示す出力データ、内部信号は、『HIGH』の場合に、キーがOFFの状態を示し、『LOW』の場合に、キーがONの状態を示している。
【0076】
これにより、キーエミュレート部(15)は、キー入力部(12)からキー操作情報を受信しなくても、キー操作情報に相当するコマンド群を外部通信部(14)から受信した場合には、そのコマンド群を基に、キー入力部(12)から本来受信するキー操作情報と同様のキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報をキー制御部(13)に送信することが可能となる。
【0077】
キー制御部(13)は、キーエミュレート部(15)からキー操作情報を受信した場合に、その受信したキー操作情報を基に、キーのON/OFF情報を生成し、該生成したキーのON/OFF情報を全体制御部(11)に送信する(図6のステップS4)。
【0078】
全体制御部(11)は、キー制御部(13)からキーのON/OFF情報を受信した場合に、その受信したキーのON/OFF情報に応じたキー制御を行うことになる(図6のステップS5)。
【0079】
また、全体制御部(11)は、外部通信部(14)から無線通信に相当するコマンド群を受信した場合に、その受信したコマンド群に応じた無線通信の制御を行うことになる(図7のステップS12)。
【0080】
なお、外部制御装置(2)が、キー操作情報に相当するコマンド群を通信装置(1)に送信した場合には、通信装置(1)は、図6に示すように、ステップS2→S3→S4→S5の制御を行うことになる。
【0081】
また、外部制御装置(2)が、無線通信に相当するコマンド群を通信装置(1)に送信した場合には、通信装置(1)は、図7に示すように、ステップS11→S12の制御を行うことになる。
【0082】
このように、本実施形態の通信装置(1)は、外部制御装置(2)からコマンド群を受信した場合に、その受信したコマンド群がキー操作情報に相当するコマンド群である場合には、そのコマンド群と、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報と、の論理和を算出し、該算出した論理和をキー操作情報として生成し、該生成したキー操作情報に応じたキー制御を行うことになる。これにより、通信装置(1)を操作する操作者が介在しなくても通信装置(1)のキー制御を自動的に行うことが可能となる。
【0083】
このため、様々な無線環境下で行う通信装置(1)の通信試験作業等において、多くの人手を必要とせず、かつ、大がかりな自動試験機器を導入しなくとも、通信装置(1)の操作者が操作するキー操作と等価のキー制御を、操作者の介入無しで行うことが可能となるため、試験作業にかかる人件費用や設備費用を低減することが可能となる。
【0084】
また、通信装置(1)は、外部制御装置(2)から受信したキー操作情報に相当するコマンド群に応じたキー制御を行うことになるため、常に同一のキー制御を行うことが可能となる。
【0085】
このため、操作者のスキルに関係なく、かつ、キー操作を間違えることなく、通信試験作業の同一性を図ることができ、かつ、通信試験結果の信頼性を向上させることが可能となる。
【0086】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
【0087】
第2の実施形態における通信装置(1)は、図10に示すように、外部制御装置(2)から発行される複数のコマンド群をキー操作パターンとして格納するキー操作パターン格納部(16)を有し、外部制御装置(2)からキー操作情報に相当するコマンドを受信した場合に、その受信したコマンドに応じたキー操作パターンをキー操作パターン格納部(16)から取得し、該取得した操作パターンに応じたキー制御を行うことを特徴とするものである。
【0088】
これにより、通信装置(1)は、外部制御装置(2)から受信したコマンドに応じて様々な操作パターンのキー制御を行うことが可能となる。また、外部制御装置(2)から送信するコマンドには、キー操作パターンの情報を含めて送信する必要がないため、データ転送量を低減させ、データ転送効率を向上させることが可能となる。
【0089】
また、通信装置(1)と外部制御装置(2)との間のインタフェース、及び、外部通信部(14)に過度な負荷をかけずに、上述した第1の実施形態と同様な制御を行うことが可能となる。以下、図10〜図12を参照しながら、第2の実施形態の通信装置(1)について詳細に説明する。
【0090】
<通信装置:1の構成>
まず、図10を参照しながら、本実施形態の通信装置(1)の内部構成について詳細に説明する。
【0091】
本実施形態における通信装置(1)は、全体制御部(11)と、キー入力部(12)と、キー制御部(13)と、外部通信部(14)と、キーエミュレート部(15)と、キー操作パターン格納部(16)と、を有して構成している。
【0092】
なお、本実施形態における通信装置(1)は、上述した図5に示す第1の実施形態の通信装置(1)に対し、キー操作パターン格納部(16)を有して構成している点が相違する。
【0093】
キー操作パターン格納部(16)は、外部制御装置(2)から発行される複数のコマンド群をキー操作パターンとして格納しておくデータ記憶部である。
【0094】
例えば、キー操作パターン格納部(16)は、図11に示すように、コマンド1に対しては、キー操作パターン1を対応づけて格納し、コマンド2に対しては、キー操作パターン2を対応づけて格納して管理することになる。
【0095】
これにより、外部制御装置(2)から受信したキー操作情報に相当するコマンドがコマンド1の場合には、そのコマンド1に対応づけられたキー操作パターン1をキー操作パターン格納部(16)から取得し、該取得したキー操作パターン1に応じたキー制御を行うことが可能となる。
【0096】
<通信装置:1における制御動作>
次に、図12を参照しながら、本実施形態の通信装置(1)における制御動作について詳細に説明する。なお、図12は、外部制御装置(200)から送信されたキー操作情報に相当するコマンドを基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示す。なお、外部制御装置(200)から送信された無線通信を制御するためのコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合については、第1の実施形態と同様な処理を行うため、以下の説明では省略する。
【0097】
まず、外部制御装置(2)は、外部通信部(14)とのインタフェース規則に則り、キー操作パターン格納部(16)に格納されているキー操作パターンを指定するコマンドを発行し、該発行したコマンドを通信装置(1)に送信する(ステップS1)
【0098】
なお、外部制御装置(2)は、通信装置(1)内の各部を識別するためのフラグをコマンドの一部に含め、そのフラグを含めたコマンドを通信装置(1)に送信することになる。
【0099】
これにより、通信装置(1)の外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンドに含まれるフラグを認識し、その認識したフラグを基に、キー操作情報に相当するコマンドを選別し、該選別したキー操作情報に相当するコマンドをキーエミュレート部(15)に送信することが可能となる(ステップS2)。
【0100】
キーエミュレート部(15)は、キー操作情報に相当するコマンドを、外部通信部(14)から受信した場合に、そのキー操作情報に相当するコマンドを基に、キー操作パターン格納部(16)を検索し、コマンドに対応付けられたキー操作パターンを取得する。そして、その取得したキー操作パターンをキー操作情報としてキー制御部(13)に送信する(ステップS3)
【0101】
これにより、キーエミュレート部(15)は、キー入力部(12)からキー操作情報を受信しなくても、キー操作情報に相当するコマンドを外部通信部(14)から受信した場合には、そのコマンドを基に、キー操作パターン格納部(16)を検索し、コマンドに対応付けられたキー操作パターンを取得し、該取得したキー操作パターンを基に、キー入力部(12)から本来受信するキー操作情報と同様なキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報をキー制御部(13)に送信することが可能となる。
【0102】
キー制御部(13)は、キーエミュレート部(15)からキー操作情報を受信した場合に、その受信したキー操作情報を基に、キーのON/OFF情報を生成し、該生成したキーのON/OFF情報を全体制御部(11)に送信する(ステップS4)。
【0103】
全体制御部(11)は、キー制御部(13)からキーのON/OFF情報を受信した場合に、その受信したキーのON/OFF情報に応じたキー制御を行うことになる(ステップS5)。
【0104】
このように、本実施形態の通信装置(1)は、外部制御装置(2)から発行される複数のコマンド群をキー操作パターンとして格納しておくキー操作パターン格納部(16)を有し、外部制御装置(2)からキー操作情報に相当するコマンドを受信した場合に、該受信したコマンドに応じたキー操作パターンをキー操作パターン格納部(16)から取得し、該取得した操作パターンに応じたキー制御を行うことになる。
【0105】
これにより、通信装置(1)は、外部制御装置(2)から受信したコマンドに応じて様々な操作パターンのキー制御を行うことが可能となる。また、外部制御装置(2)から送信するコマンドには、キー操作パターンの情報を含めて送信する必要がないため、データ転送量を低減させ、データ転送効率を向上させることが可能となる。また、通信装置(1)と外部制御装置(2)との間のインタフェース、及び、外部通信部(14)に過度な負荷をかけずに、上述した第1の実施形態と同様な制御を行うことが可能となる。
【0106】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0107】
例えば、上述した実施形態においては、外部無線装置(2)は、通信装置(1)内の各部を識別するためのフラグをコマンド群の一部に含め、そのフラグを含めたコマンド群を通信装置(1)に送信し、通信装置(1)の外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群に含まれるフラグを認識し、そのフラグを基に、キー操作情報に相当するコマンド群であるか、または、無線通信を制御するためのコマンド群であるかを判別することにしたが、キー操作情報に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンド群、または、無線通信を制御するためのコマンドである旨を示す情報を含むコマンド群を、通信装置(1)に送信し、通信装置(1)の外部通信部(14)は、外部制御装置(2)から受信したコマンド群に含まれる情報を基に、キー操作情報に相当するコマンド群であるか、または、無線通信を制御するためのコマンド群であるかを判別するように構築することも可能である。
【0108】
また、上述した実施形態における通信装置(1)における制御動作は、ハード構成ではなく、コンピュータプログラム等のソフトウェアにより実行することも可能であり、また、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録し、その記録媒体から上記プログラムを、上述した通信装置(1)に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置(1)において実行させることも可能である。また、所定のネットワークを介して接続されている外部機器から上記プログラムを上述した通信装置(1)に読み込ませることで、上述した制御動作を、通信装置(1)において実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明にかかる通信装置、通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラムは、操作者が介在しなくても装置のキー制御を可能とする機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】従来の通信装置(100)の構成を示す図である。
【図2】従来の通信装置(100)における制御動作を示す第1の図であり、外部制御装置(200)から送信されたコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合を示す図である。
【図3】従来の通信装置(100)における制御動作を示す第2の図であり、キー入力部(102)から入力されたキー操作情報を基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示す図である。
【図4】キー操作情報と、キーのON/OFF情報と、を説明するための図である。
【図5】本実施形態の通信装置(1)の構成を示す図である。
【図6】本実施形態の通信装置(1)における制御動作を示す第1の図であり、外部制御装置(200)から送信されたキー操作情報に相当するコマンドを基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示す図である。
【図7】本実施形態の通信装置(1)における制御動作を示す第2の図であり、外部制御装置(200)から送信された無線通信を制御するためのコマンドを基に、通信装置(100)が無線通信の制御を行う場合を示す図である。
【図8】キー操作情報に相当するコマンド群と、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報と、キー操作情報と、を説明するための第1の図である。
【図9】キー操作情報に相当するコマンド群と、キー入力部(12)から本来入力されるキー操作情報と、キー操作情報と、を説明するための第2の図である。
【図10】第2の実施形態の通信装置(1)の構成を示す図である。
【図11】第2の実施形態の通信装置(1)を構成するキー操作パターン格納部(16)のデータ構成例を示す図である。
【図12】第2の実施形態の通信装置(1)における制御動作を示す図であり、外部制御装置(200)から送信されたキー操作情報に相当するコマンドを基に、通信装置(100)がキー制御を行う場合を示す図である。
【符号の説明】
【0111】
1 通信装置
2 外部制御装置
11 全体制御部
12 キー操作部
13 キー制御部
14 外部通信部
15 キーエミュレート部
16 キー操作パターン格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御手段を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記コマンドに応じたキー操作に相当するキー操作情報を生成し、該生成したキー操作情報に応じたキー制御を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記コマンドと、キー操作部から本来入力されるキー操作情報と、の論理和を算出し、該算出した論理和をキー操作情報として生成することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
キー操作に相当するコマンドと、当該コマンドに応じたキー操作パターンと、を対応づけて記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、
前記コマンドに応じたキー操作パターンを前記記憶手段から取得し、該取得したキー操作パターンに応じたキー制御を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項5】
前記受信したコマンドが無線通信を制御するためのコマンドである場合には、当該コマンドに応じた無線通信の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項6】
コマンドを受信した場合に、キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドであるか否かを判断し、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドである場合には、キー操作に相当するコマンドであると判断し、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含まないコマンドである場合には、キー操作に相当するコマンドでないと判断することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項7】
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドに含まれるフラグを基に、受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断することを特徴とする請求項1または6記載の通信装置。
【請求項8】
通信装置と、前記通信装置を制御する外部制御装置と、を有する通信制御システムであって、
前記外部制御装置は、
前記通信装置を制御するためのコマンドを前記通信装置に送信する送信手段を有し、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御手段を有することを特徴とする通信制御システム。
【請求項9】
前記外部制御装置は、
キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドを前記通信装置に送信し、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、キー操作に相当するコマンドである旨を示す情報を含むコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行うことを特徴とする請求項8記載の通信制御システム。
【請求項10】
通信装置で行う通信制御方法であって、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御工程を、前記通信装置が行うことを特徴とする通信制御方法。
【請求項11】
通信装置と、前記通信装置を制御する外部制御装置と、を有する通信制御システムで行う通信制御方法であって、
前記外部制御装置は、
前記通信装置を制御するためのコマンドを前記通信装置に送信する送信工程を行い、
前記通信装置は、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御工程を行うことを特徴とする通信制御方法。
【請求項12】
通信装置に実行させる通信制御プログラムであって、
コマンドを受信した場合に、該受信したコマンドがキー操作に相当するコマンドか否かを判断し、キー操作に相当するコマンドである場合には、当該コマンドに応じたキー制御を行う制御処理を、前記通信装置に実行させることを特徴とする通信制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−219641(P2008−219641A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−56301(P2007−56301)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】