説明

通信装置及びその制御方法

【課題】近距離無線通信を用いながらも、操作性(ユーザビリティ)に優れた通信装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】外部の表示装置と近距離無線通信を行う通信装置であって、前記外部の表示装置との間で通信を行う通信手段と、前記外部の表示装置との接続状態を検出する検出手段と、前記通信手段による画像データの送信を制御する制御手段と、を有し、前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、前記制御手段は、所定の画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする通信装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部の表示装置と近距離無線通信を行う通信装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電磁誘導による電磁式コイル間通信やアンテナからの出力を減衰させて通信可能距離を短くした近距離無線通信を利用した通信装置が提案されている(特許文献1参照)。通信装置と通信対象装置(通信相手)との通信可能距離を数センチ程度にすることによって、通信対象装置の特定が容易になるなどの利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−188805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近距離無線通信において、データの通信中にユーザが通信装置の操作を行う場合には、通信装置と通信対象装置との接続を一旦切断し、通信装置を手元に近づけて操作を行った後、通信装置を通信対象装置に近接させて再接続させることになる。例えば、近距離無線通信を用いて外部の表示装置に画像データを送信して画像を表示させる場合を考える。この場合、外部の表示装置に表示させる画像を変更するためには、ユーザは通信装置を手元に近づけて画像データ(即ち、変更する画像の画像データ)を選択する操作を行った後、通信装置を外部の表示装置に近接させなければならない。このように、近距離無線通信を用いた従来の通信装置では、ユーザにとって操作の負担が大きく、操作性(ユーザビリティ)を著しく欠いていた。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、近距離無線通信を用いながらも、操作性(ユーザビリティ)に優れた通信装置及びその制御方法を提供することを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての通信装置は、外部の表示装置と近距離無線通信を行う通信装置であって、前記外部の表示装置との間で通信を行う通信手段と、前記外部の表示装置との接続状態を検出する検出手段と、前記通信手段による画像データの送信を制御する制御手段と、を有し、前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、前記制御手段は、所定の画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする。
【0007】
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、近距離無線通信を用いながらも、操作性(ユーザビリティ)に優れた通信装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一側面としての通信装置を含む通信システムを示す外観図である。
【図2】図1に示す通信装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】図1に示す通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示すS320の画像ファイル選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4に示すS402で表示される画像データ一覧画面の一例を示す図である。
【図6】図3に示すS324のメニュー選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6に示すS604で表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図8】図6に示すS608で表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図9】図6に示すS610で表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図10】図3に示すS338の再接続処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10に示すS1004の次画像データ選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図10に示すS1008の次チャプタ選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図10に示すS1012の先頭位置選択処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図10に示すS1016の途中位置選択処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
図1を参照して、本発明の一側面としての通信装置100を含む通信システムについて説明する。通信装置100は、内部バッテリー(不図示)を用いて動作し、外部の表示装置200と近距離無線通信を行う。従って、通信装置100は、表示装置200に近接すると、表示装置200に接続してデータの通信(送受信)を実行する。通信装置100は、外部の表示装置200との近距離無線通信を行うための通信部130と、ユーザからの操作(指示)を受け付けるための操作部140と、ユーザに対して通知を行うための表示部150とを有する。
【0012】
表示装置200は、通信装置100と近距離無線通信を行うための通信部210と、画像を表示するための表示部220とを有する。表示装置200は、通信装置100(通信部130)から送信される動画や静止画などの画像データを受信して、かかる画像データに対応する画像を表示する。但し、表示装置200は、表示部220を有する装置に限定されるものではなく、例えば、画像データに対応する画像を投影する投影部を有するプロジェクタ装置であってもよい。
【0013】
図2を参照して、通信装置100の構成を説明する。制御部110は、CPUで構成され、記憶部120に記憶されたプログラムを実行して各部を制御することで、通信装置100の動作全体を制御する。制御部110は、例えば、操作部140で受け付けたユーザの操作の解析や記憶部120に記憶された画像データの管理を行う。また、制御部110は、画像データの送信中に表示装置200との接続が切断され、その後、表示装置200に再接続した場合に、所定の画像データが自動的に送信されるように、通信部130による画像データの送信を制御する。
【0014】
記憶部120は、制御部110が使用するプログラムデータを記憶する。また、記憶部120は、画像データや処理動作時の一時的なデータを記憶する。画像データは、例えば、ファイル形式で記憶部120に記憶され、所定のファイルシステムで管理される。なお、ファイルシステムには、特別な制限はなく、ファイル及びファイル属性を識別するための情報と、記憶位置に関する情報とが管理されていればよい。更に、記憶部120は、画像データの送信中に表示装置200との接続が切断されたことが検出された場合に、切断時の状態を示す切断時状態情報を記憶する。なお、切断時状態情報は、切断前に接続していた表示装置を特定するための装置情報や表示装置との接続が切断されたときに送信していた画像データに関する送信情報などを含む。例えば、切断時状態情報は、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データであった場合には、接続が切断されたときに送信していた動画像データ中の送信位置を送信情報として含む。
【0015】
通信部130は、表示装置200との間で通信を行う機能を有する。具体的には、通信部130は、非接触型の近距離無線通信により、表示装置200に画像データを送信すると共に、表示装置200から送信されるデータを受信する。通信部130は、アンテナ132と、アンテナ132を介して表示装置200との近距離無線通信を制御するための通信制御部134とを含む。通信制御部134は、アンテナ132から出力される信号レベルを減衰させる減衰器(不図示)を備え、アンテナ132から出力される信号レベルを減衰させることで、表示装置200との通信可能距離を数センチ乃至数十センチの範囲に制御する。なお、減衰器は、抵抗器などを用いて、信号レベルの減衰量を変更することができるように構成されている。また、通信制御部134は、アンテナ132を介して、表示装置200との接続状態(即ち、表示装置200と接続しているか、表示装置200との接続が切断されているか)を検出する。
【0016】
操作部140は、通信装置100の電源のON又はOFFの切り替え、表示装置200に送信する画像データの選択、各種設定などを行うためのスイッチやボタンを含む。
【0017】
表示部150は、例えば、TFT、LCD、有機EL等の表示素子を含み、ユーザからの入力(操作)を促すためのメニュー画面及び設定画面や記憶部120に記憶された画像データに対応する画像を表示する。
【0018】
以下、図3を参照して、通信装置100の動作、詳細には、通信装置100が表示装置200に画像データを送信する動作について説明する。かかる動作は、ユーザが操作部140を操作して通信装置100の電源がONになることで開始され、通信装置100の電源がOFFになるまでループ処理となる。また、かかる動作は、制御部110が通信装置100の各部を統括的に制御することで実現される。
【0019】
S302において、制御部110は、通信部130を介して、通信装置100が通信可能な外部装置が存在するか(即ち、通信対象装置が近接しているか)どうかを確認する。通信可能な外部装置の存在を確認するためには、まず、通信装置100が予め定められた近距離無線通信の規格に沿った問い合わせ信号を送信する。通信装置100からの問い合わせ信号を外部装置が受信した場合には、外部装置から通信装置100に対して、問い合わせ信号に応答する応答信号が送信される。そして、外部装置からの応答信号を通信装置100が受信することで、外部装置が存在していることを確認する。また、外部装置の存在を確認した時点で、通信装置100と外部装置との接続が確立される。なお、近距離無線通信の通信規格には、当業界で周知のいかなる規格をも適用することができるため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0020】
通信装置100が通信可能な外部装置が存在しない場合(S302のNO)には、制御部110は、所定の時間間隔で、通信装置100が通信可能な外部装置が存在するかどうかを確認する(即ち、S302を繰り返す)。
【0021】
一方、通信装置100が通信可能な外部装置が存在する場合(S302のYES)には、S304において、制御部110は、通信対象装置となる外部装置から外部装置の装置情報(プロファイル情報)を取得する。ここで、装置情報は、外部装置がどのような装置であるか、即ち、装置の種類を特定する情報を含む。外部装置の装置情報を取得するためには、まず、通信装置100が機器情報の送信を要求する要求信号を外部装置に対して送信する。通信装置100からの要求信号に応じて、外部装置から通信装置100に対して、装置の種類を含む装置情報が送信される。そして、外部装置からの装置情報を通信装置100が受信することで、外部装置の装置情報を取得する。
【0022】
S306において、制御部110は、S304で取得した外部装置の装置情報を解析して、通信可能な外部装置が表示装置であるかどうかを確認する。通信可能な外部装置が表示装置でない場合(S306のNO)には、S308において、制御部110は、ユーザに対して、通信可能な外部装置が表示装置でない旨を通知する。具体的には、制御部110は、通信可能な外部装置が表示装置でない旨のメッセージ画面を表示部150に表示させる。そして、S310において、制御部110は、通信装置100と外部装置との接続を切断する。通信装置100と外部装置との接続を切断したら、制御部110は、一定時間待機して、通信装置100が通信可能な外部装置が存在するかどうかを再度確認する(即ち、S302に移行する)。
【0023】
一方、通信可能な外部装置が表示装置(以下、「表示装置200」とする)である場合(S306のYES)には、S312において、制御部110は、通信部130を介して、表示装置200の表示部220に表示させる画像に対応する画像データを送信する。具体的には、制御部110は、記憶部120に記憶されている画像データにデコード処理を施して所定の表示用データを生成し、通信部130を介して、表示装置200に送信する。本実施形態では、表示装置200の表示部220に静止画像又は動画像を表示させることが可能であり、動画像を表示させる場合には、動画像に対応する動画像データ(MPEG等の一般的な動画像形式のデータ)を通信装置100は送信するものとする。また、ユーザは、操作部140を介して、記憶部120に記憶されている画像データのうち、表示装置200に送信する画像データ(即ち、表示装置200に表示させる画像)を任意に選択(決定)することができる。かかる画像データの選択は、通信装置100の電源をONにした後、通信装置100を表示装置200に近接させる前に行えばよい。
【0024】
S314において、制御部110は、通信部130を介して、表示装置200との接続状態を検出し、画像データの送信中において、表示装置200との接続が維持されているかどうかを確認する。表示装置200との接続が維持されている場合(S314のYES)には、S312に戻り、表示装置200への画像データの送信を継続する(即ち、S312及びS314を繰り返す)。
【0025】
一方、表示装置200との接続が切断されている場合(S314のNO)には、S316において、制御部110は、通信部130による画像データの送信を停止すると共に、切断時状態情報を記憶部120に記憶させる。なお、切断時状態情報とは、表示装置200との接続が切断されたときの通信装置100の状態に関する情報である。
【0026】
S318において、制御部110は、表示装置200との接続が切断された際に移行するモードとして、画像ファイル選択モードが設定されているかどうかを確認する。画像ファイル選択モードが設定されている場合(S318のYES)には、S320において、制御部110は、後述する画像ファイル選択処理を実行して、S326に移行する。
【0027】
一方、画像ファイル選択モードが設定されていない場合(S318のNO)には、S322において、制御部110は、表示装置200との接続が切断された際に移行するモードとして、メニュー選択モードが設定されているかどうかを確認する。メニュー選択モードが設定されている場合(S322のYES)には、S324において、制御部110は、後述するメニュー選択処理を実行して、S326に移行する。メニュー選択モードが設定されていない場合(S322のNO)には、表示装置200との接続が切断された際に移行するモードが設定されていないとみなして、S326に移行する。なお、表示装置200との接続が切断された際に移行するモードは、操作部140を介して、設定、変更及び解除を行うことができる。
【0028】
S326において、制御部110は、通信部130を介して、外部装置に再接続したかどうかを確認する。なお、外部装置に再接続したかどうかの確認は、所定の時間内、定期的に行う。外部装置に再接続していない場合(S326のNO)には、S328に移行する。また、外部装置に再接続している場合(S326のYES)には、S332に移行する。
【0029】
S328において、制御部110は、操作部140を介して、表示装置に送信する画像データの選択や表示装置との接続が切断された際に移行するモードの変更などのユーザによる操作(ユーザ操作)が行われたかどうかを確認する。ユーザ操作が行われていない場合(S328のNO)には、S326に移行して、外部装置への再接続又はユーザ操作を待つ。ユーザ操作が行われている場合(S328のYES)には、S330において、制御部110は、記憶部120に記憶させた切断時状態情報を消去すると共に、ユーザ操作に応じた処理を実行して、S302に移行する。
【0030】
S332において、制御部110は、再接続している外部装置から装置情報(プロファイル情報)を取得する。なお、再接続している外部装置の装置情報の取得は、S304と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0031】
S334において、制御部110は、S332で取得した装置情報とS316で記憶部120に記憶させた切断時状態情報に含まれる装置情報とを比較して、再接続している外部装置が前回接続していた外部装置であるかどうかを判定する。換言すれば、S334では、再接続している外部装置が、接続が切断された外部装置と同一であるか(本実施形態では、表示装置200であるか)どうかを判定する。
【0032】
再接続している外部装置が前回接続していた外部装置でない場合(S334のNO)には、S336において、制御部110は、記憶部120に記憶させた切断時状態情報を消去して、S306に移行する。
【0033】
一方、再接続している外部装置が前回接続していた外部装置である場合(S334のYES)には、S338において、制御部110は、後述するように、通信装置100に設定されている再接続処理を実行して、S306に移行する。なお、ユーザは、操作部140を介して、通信装置100に再接続処理を予め設定することができる。
【0034】
ここで、画像ファイル選択モード及びメニュー選択モードについて説明する。画像ファイル選択モード及びメニュー選択モードは、画像データの送信中に外部装置との接続が切断された後、かかる外部装置に再接続した場合に、通信装置100が送信する画像データを選択(設定)するためのモードである。画像ファイル選択モードは、画像ファイル選択処理を実行するモードである。画像ファイル選択処理では、外部装置との接続が切断された際に、外部装置に送信する画像データをユーザに選択させるための画面を表示部150に表示する。そして、ユーザが選択した画像データを、外部装置と再接続した際に送信する画像データとして選択する。また、メニュー選択モードは、メニュー選択処理を実行するモードである。メニュー選択処理では、外部装置との接続が切断された際に、メニューをユーザに選択させるための画面を表示部150に表示する。そして、ユーザが選択したメニューに従って、外部装置と再接続した際に送信する画像データを選択する。なお、メニューは、外部装置と再接続した際に、画像データをどのように送信するか(例えば、どの画像データから送信するか)を示すものである。
【0035】
図4を参照して、画像ファイル選択処理(S320)を具体的に説明する。画像ファイル選択処理によって、通信装置100が表示装置200と再接続した際に表示装置200に送信する画像データ(即ち、表示装置200に表示させる画像)の選択が実行される。
【0036】
S402において、制御部110は、記憶部120に記憶されている画像情報から画像データ一覧情報を取得し、かかる画像データ一覧情報に基づいて、画像データ一覧画面を表示部150に表示する。なお、ユーザは、操作部140を用いて、S402で表示部150に表示される画像データ一覧画面から、所定の画像データ(即ち、表示装置200に表示させたい画像に対応する画像データ)を選択することができる。
【0037】
図5は、S402で表示部150に表示される画像データ一覧画面の一例を示す図である。画像データ一覧画面は、記憶部120に記憶されている画像データ(動画像データ)をユーザに選択させるための画像アイコンII乃至IIを含む。本実施形態では、1つの画像データ一覧画面は、第1の画像データ乃至第6の画像データに対応して6つの画像アイコンII乃至IIを含んでいるが、これに限定されるものではない。換言すれば、1つの画像データ一覧画面は、記憶部120に記憶されている画像データの数の範囲内において、任意の数の画像アイコンを含むことが可能である。なお、画像データに対応する画像アイコンの配列にも制限はなく、データ名順であってもよいし、記憶部120に記憶された日時順やデータサイズ順であってもよい。
【0038】
S404において、制御部110は、画像データ一覧画面を介してユーザによって選択された画像データを記憶部120に記憶させる。そして、S406において、制御部110は、表示部150に表示されている画像データ一覧画面を消去する。
【0039】
図6を参照して、メニュー選択処理(S324)を具体的に説明する。
【0040】
S602において、制御部110は、記憶部120に記憶させた切断時状態情報に含まれる送信情報を参照し、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データであるかどうかを確認する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データでない(即ち、静止画像データである)場合(S602のNO)には、S604に移行する。また、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データである場合(S602のYES)には、S606に移行する。
【0041】
S604において、制御部110は、静止画像用のメニュー選択画面を表示部150に表示する。図7は、S604で表示部150に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。図7に示すメニュー選択画面は、ユーザに選択させるための3つのメニューMN乃至MNを含む。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データの次の画像データを選択するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データと同一の画像データを選択するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データの前の画像データを選択するためのメニューである。
【0042】
S606において、制御部110は、記憶部120に記憶させた切断時状態情報に含まれる送信情報を参照し、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データであるかどうかを確認する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データでない(即ち、単一のチャプタで構成された動画像データである)場合(S606のNO)には、S608に移行する。また、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データである場合(S606のYES)には、S610に移行する。
【0043】
S608において、制御部110は、単一のチャプタで構成された動画像用のメニュー選択画面を表示部150に表示する。図8は、S608で表示部150に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。図8に示すメニュー選択画面は、ユーザに選択させるための3つのメニューMN乃至MNを含む。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データの次の画像データを選択するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、接続が切断されたときに送信していた動画像データの先頭から再度送信するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、接続が切断されたときに送信していた位置から続けて画像データを送信するためのメニューである。このように、図8に示すメニュー選択画面は、表示装置200に再接続したときに送信する画像データに対応する動画像データの送信位置を選択するための画面である。
【0044】
S610において、制御部110は、複数のチャプタで構成された動画像用のメニュー選択画面を表示部150に表示する。図9は、S610で表示部150に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。図9に示すメニュー選択画面は、ユーザに選択させるための5つのメニューMN乃至MN11を含む。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データの次の画像データを選択するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データのチャプタの先頭から再度画像データ送信するためのメニューである。メニューMNは、表示装置200に再接続した際に、接続が切断されたときに送信していた位置から続けて画像データを送信するためのメニューである。メニューMN10は、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データのチャプタの次のチャプタの先頭から画像データを送信するためのメニューである。メニューMN11は、表示装置200に再接続した際に、表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データのチャプタの前のチャプタの先頭から画像データを送信するためのメニューである。このように、図9に示すメニュー選択画面は、表示装置200に再接続したときに送信する画像データに対応する動画像データの送信位置を、チャプタを含めて選択するための画面である。
【0045】
なお、ユーザは、操作部140を用いて、S604、S608又はS610で表示部150に表示されるメニュー選択画面から、所望のメニューを選択することができる。
【0046】
S612において、制御部110は、メニュー選択画面を介してユーザによって選択されたメニューを記憶部120に記憶させる。そして、S614において、制御部110は、表示部150に表示されているメニュー選択画面を消去する。
【0047】
次に、図10を参照して、再接続処理(S338)について説明する。なお、以下では、再接続処理として、次画像データ選択処理、次チャプタ選択処理、先頭位置選択処理、途中位置選択処理、画像ファイル選択処理及びメニュー選択処理を説明するが、これ以外の処理を設定することも可能である。
【0048】
ユーザは、操作部140を操作することにより、再接続時に、これらの各種の処理のうち、何れを実行するかを任意に設定することができる。換言すれば、ユーザは、表示装置200に送信する画像データの条件を任意の設定することができる。そして、画像ファイル選択処理、及び、メニュー選択処理が選択されていた場合には、送信の中断に伴い、図4乃至図9に従う処理が実行され、設定された条件に基づいて表示装置200に送信する画像データが決定される。
【0049】
また、画像ファイル選択処理、及び、メニュー選択処理以外の処理が選択されていた場合には、送信の中断時には図4乃至図9の処理を実行せず、再接続時に、選択された処理に従い送信すべき画像データを選択して送信する。
【0050】
S1002において、制御部110は、通信装置100に次画像データ選択処理が設定されているかどうかを確認する。次画像データ選択処理が設定されている場合(S1002のYES)には、S1004において、制御部110は、後述する次画像データ選択処理を実行する。一方、次画像データ処理が設定されていない場合(S1002のNO)には、S1006に移行する。
【0051】
S1006において、制御部110は、通信装置100に次チャプタ選択処理が設定されているかどうかを確認する。次チャプタ選択処理が設定されている場合(S1006のYES)には、S1008において、制御部110は、後述する次チャプタ選択処理を実行する。一方、次チャプタ選択処理が設定されていない場合(S1006のNO)には、S1010に移行する。
【0052】
S1010において、制御部110は、通信装置100に先頭位置選択処理が設定されているかどうかを確認する。先頭位置選択処理が設定されている場合(S1010のYES)には、S1012において、制御部110は、後述する先頭位置選択処理を実行する。一方、先頭位置選択処理が設定されていない場合(S1010のNO)には、S1014に移行する。
【0053】
S1014において、制御部110は、通信装置100に途中位置選択処理が設定されているかどうかを確認する。途中位置選択処理が設定されている場合(S1014のYES)には、S1016において、制御部110は、後述する途中位置選択処理を実行する。一方、途中位置選択処理が設定されていない場合(S1014のNO)には、S1018に移行する。
【0054】
S1018において、制御部110は、通信装置100に画像ファイル選択処理が設定されているかどうかを確認する。画像ファイル選択処理が設定されている場合(S1018のYES)には、S1020において、制御部110は、後述する画像ファイル選択処理を実行する。一方、画像ファイル選択処理が設定されていない場合(S1018のNO)には、S1022に移行する。
【0055】
S1022において、制御部110は、通信装置100にメニュー選択処理が設定されているかどうかを確認する。メニュー選択処理が設定されている場合(S1022のYES)には、S1024において、制御部110は、後述するメニュー選択処理を実行する。一方、メニュー選択処理が設定されていない場合(S1022のNO)には、再接続処理が設定されていないとみなして、通常の処理に戻る。
【0056】
図11を参照して、次画像データ選択処理(S1004)を具体的に説明する。次画像データ選択処理では、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データとは異なる画像データを選択する。
【0057】
S1102において、制御部110は、記憶部120に記憶させた切断時状態情報を参照する。そして、S1104において、制御部110は、切断時情報に含まれる送信情報(即ち、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データに関する情報)を取得する。換言すれば、S1104では、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データを特定する。
【0058】
S1106において、制御部110は、S1102で取得した送信情報に基づいて、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データと異なる画像データを選択する。そして、その先頭から送信を開始する。本実施形態では、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データの次の画像データを選択する。なお、画像データを選択する順序は、データ名順、記憶部120に記憶された日時順やデータサイズ順であってもよいし、ユーザによって予め指定されていてもよい。
【0059】
このように、通信装置100に次画像データ選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、表示装置200に送信する画像データが変更される。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する画像データを変更することができる。
【0060】
図12を参照して、次チャプタ選択処理(S1008)を具体的に説明する。次チャプタ選択処理では、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していたチャプタ(第1のチャプタ)の次のチャプタ(第2のチャプタ)の画像データを選択する。なお、S1202及びS1204は、図11に示すS1102及びS1104と同じ処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0061】
S1206において、制御部110は、S1204で取得した送信情報に基づいて、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データであるかどうかを確認する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データでない(即ち、静止画像データである)場合(S1206のNO)には、S1208に移行する。また、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データである場合(S1206のYES)には、S1210に移行する。
【0062】
S1208において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データと同一の画像データを選択する。
【0063】
S1210において、制御部110は、S1204で取得した送信情報に基づいて、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データであるかどうかを確認する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データでない(即ち、単一のチャプタで構成された動画像データである)場合(S1210のNO)には、S1212に移行する。また、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが複数のチャプタで構成された動画像データである場合(S1210のYES)には、S1214に移行する。
【0064】
S1212において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、動画像データのチャプタの先頭の画像データを選択する。
【0065】
S1214において、制御部110は、S1204で取得した送信情報に基づいて、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが最終チャプタの画像データであるかどうかを確認する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが最終チャプタの画像データでない場合(S1214のNO)には、S1216に移行する。また、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが最終チャプタの画像データである場合(S1214のYES)には、S1218に移行する。
【0066】
S1216において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データのチャプタの次のチャプタを選択する。そして、その先頭の画像データから送信を開始する。
【0067】
また、S1218において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データの次の動画像データを選択する。そして、その先頭の画像データから送信を開始する。
【0068】
このように、通信装置100に次チャプタ選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、表示装置200に送信する画像データが次のチャプタの画像データに変更される。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する画像データを次のチャプタの画像データに変更することができる。なお、本実施形態では、表示装置200との接続が切断されたときに送信していたチャプタの次のチャプタの画像データを選択する場合を説明したが、例えば、前のチャプタの画像データや同一のチャプタの画像データを選択するようにしてもよい。
【0069】
図13を参照して、先頭位置選択処理(S1012)を具体的に説明する。先頭位置選択処理では、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データの先頭の画像データを選択する。なお、S1302、S1304及びS1306は、図12に示すS1202、S1204及びS1206と同じ処理であるため、ここでの説明は省略する。表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データでない(即ち、静止画像データである)場合(S1306のNO)には、S1308に移行する。S1308において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データと同一の画像データを選択する。そして、その先頭の画像データから送信を開始する。
【0070】
一方、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データである場合(S1306のYES)には、S1310に移行する。S1310において、制御部110は、表示装置200との接続が切断したときに送信していた動画像データの送信位置に関わらず、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、動画像データの先頭の画像データを選択する。そして、かかる画像データの送信を開始する。
【0071】
このように、通信装置100に先頭位置選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、表示装置200に送信する画像データが動画像データの先頭の画像データに変更される。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する画像データを動画像データの先頭の画像データに変更することができる。
【0072】
図14を参照して、途中位置選択処理(S1016)を具体的に説明する。途中位置選択処理では、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた動画像データの位置から引き続いて画像データの送信を開始する。なお、S1402、S1404及びS1406は、図12に示すS1202、S1204及びS1206と同じ処理であるため、ここでの説明は省略する。但し、S1402においては、送信を中断した画像データに加え、この画像データにおける送信を中断した位置の情報も取得する。
【0073】
表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データでない(即ち、静止画像データである)場合(S1406のNO)には、S1408に移行する。S1408において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データと同一の画像データを選択する。そして、送信を中断した位置から引き続き送信を開始する。
【0074】
一方、表示装置200との接続が切断されたときに送信していた画像データが動画像データである場合(S1406のYES)には、S1410に移行する。S1410において、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、表示装置200との接続が切断したときに送信していた動画像データの送信位置と同一の画像データを選択する。
【0075】
このように、通信装置100に途中位置選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、動画像データの送信及び停止が切り替わる。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する動画像データの再生及び停止を制御することができる。
【0076】
画像ファイル選択処理(S1020)を具体的に説明する。画像ファイル選択処理では、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、図4に示すS404で記憶部120に記憶させた画像データを選択する。
【0077】
このように、通信装置100に画像ファイル選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、表示装置200に送信する画像データがユーザによって選択された画像データに変更される。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する画像データをユーザによって選択された画像データに変更することができる。
【0078】
メニュー選択処理(S1024)を具体的に説明する。メニュー選択処理では、制御部110は、表示装置200に再接続した際に表示装置200に送信する画像データとして、図6に示すS612で記憶部120に記憶させたメニューに従って画像データを選択する。
【0079】
このように、通信装置100にメニュー選択処理が設定されている場合には、通信装置100と表示装置200との接続及びかかる接続の切断に応じて、表示装置200に送信する画像データがユーザによって選択されたメニューに従った画像データに変更される。換言すれば、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりすることで、通信装置100が表示装置200に送信する画像データをユーザによって選択されたメニューに従った画像データに変更することができる。
【0080】
本実施形態の通信装置100では、通信装置100を表示装置200に近接させたり遠ざけたりする簡単な操作によって、所定の画像データ(即ち、表示装置200に表示させたい画像に対応する画像データ)を送信することができる。換言すれば、通信装置100は、近距離無線通信を用いながらも、優れた操作性(ユーザビリティ)を実現することができる。
【0081】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の表示装置と近距離無線通信を行う通信装置であって、
前記外部の表示装置との間で通信を行う通信手段と、
前記外部の表示装置との接続状態を検出する検出手段と、
前記通信手段による画像データの送信を制御する制御手段と、
を有し、
前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、前記制御手段は、所定の画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記所定の画像データとして、前記外部の表示装置との接続が切断されたときに送信していた画像データに続く画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記画像データは、複数のチャプタで構成された動画像データであって、
前記検出手段によって、前記通信手段による前記複数のチャプタのうち第1のチャプタの画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、前記制御手段は、前記所定の画像データとして、前記第1のチャプタの次の第2のチャプタの画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記画像データは、動画像データであって、
前記制御手段は、前記接続が切断していたときに送信していた動画像データの先頭から送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記画像データは、動画像データであって、
前記制御手段は、前記外部の表示装置との接続が切断されたときに送信していた動画像データにおける送信を中断した位置から引き続き送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された場合に、前記外部の表示装置に接続したときに送信する画像データを選択するための画面を表示する表示手段を更に有し、
前記制御手段は、前記所定の画像データとして、前記画面を介して選択された画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記画像データは、動画像データであって、
前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された場合に、前記外部の表示装置に接続したときに送信する動画像データの送信位置を選択するための画面を表示する表示手段を更に有し、
前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、前記制御手段は、前記画面を介して選択された前記動画像データの送信位置から送信を開始するように、前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記検出手段によって前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出されると、前記表示装置に対する画像データの送信を停止するように前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記検出手段によって前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出されたときに送信していた画像データに関する切断時状態情報を生成し、前記切断時状態情報に基づいて前記所定の画像データを決定することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記検出手段によって前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出されたときに送信していた画像データが動画像データであった場合には、前記接続が切断されたときに送信していた前記動画像データ中の送信位置の情報を含む前記切断時状態情報を生成することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記外部の表示装置に送信する画像データの条件を設定する設定手段を更に有し、
前記制御手段は、前記設定された条件に基づいて前記所定の画像データを決定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項12】
前記画像データは、動画像データであって、
前記条件は、接続が切断したときに送信していた動画像データの次の動画像データの送信、接続が切断したときに送信していた動画像データの先頭からの送信、接続が切断したときに送信していた動画像データにおける位置からの送信のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
外部の表示装置との間で通信を行う通信手段と、前記外部の表示装置との接続状態を検出する検出手段とを備え、前記外部の表示装置と近距離無線通信を行う通信装置の制御方法であって、
前記通信手段による画像データの送信を制御する制御ステップを有し、
前記制御ステップでは、前記検出手段によって、前記通信手段による画像データの送信中に前記外部の表示装置との接続が切断されたことが検出された後、前記外部の表示装置に接続したことが検出された場合に、所定の画像データを送信するように、前記通信手段を制御することを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−9879(P2011−9879A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149178(P2009−149178)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】