説明

通信装置

【課題】仮想空間が出会い系サイト等として悪用されるのを防止する技術を提供する。
【解決手段】仮想空間において会話等の通信を行うユーザーAおよびBは、ユーザーAが使用する携帯端末装置10とユーザーBが使用する携帯端末装置20を接近させ、近距離通信装置を用いて、携帯端末装置に固有の固体識別情報を受信する。各携帯端末装置10、20は、近距離通信装置を用いて受信した固体識別情報を、通信相手の固体識別情報として管理装置60に送信し、ユーザー情報データベース70aに登録する。管理装置60は、ユーザー情報データベース70aに通信相手として登録されている携帯端末装置10、20のみ仮想空間への入場を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想通信空間への複数の端末装置の入場を管理装置によって管理する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置間で通信を行う通信装置として、端末装置が通信回線を介して接続可能なサーバー上に仮想通信空間を設け、このサーバー上の仮想通信空間を複数の端末装置で共有することによって複数の端末装置間で種々の通信(コミュニケーション)を行う通信装置が提案されている(特許文献1参照)。このような通信装置では、例えば、ユーザーは、端末装置を用いて適宜のタイミングで仮想空間に入場し、仮想空間内の掲示板等にメッセージを書き込み、あるいは、他のユーザーが掲示板等に書き込んだメッセージを読むことができる。これにより、時間に束縛されずにユーザー同士の会話を楽しむことができる。また、複数のユーザーが端末装置を用いて同時に仮想空間に入場することにより、テキストデータ形式の会話やアバタと呼ばれるユーザーの分身の表示や動きによる会話をリアルタイムで行うこともできる(「チャット」と呼ばれている)。
【特許文献1】特開2002−140278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
携帯電話機の普及にともない、携帯電話機を用いて仮想通信空間への入場を可能とする通信装置が提案されている。携帯電話機を用いて仮想通信空間に入場可能とすることにより、ユーザーは、場所やタイミングに束縛されずに仮想通信空間に入場することができるため、ユーザー同士の会話をより楽しむことができる。
ところで、互いに見知らぬユーザーであっても仮想通信空間に入場することができるため、仮想通信空間が、見知らぬユーザー同士の出会いの目的のためのサイト(「出会い系サイト」と呼ばれている)等に悪用される虞がある。特許文献1に開示されている通信装置では、仮想通信空間を占有するユーザー(仮想通信空間を開設したユーザー)は、仮想通信空間に入場可能なユーザーを制限することができる。しかしながら、仮想通信空間を占有するユーザーが許可すれば、仮想通信空間を占有するユーザーが見知らぬユーザーであっても仮想通信空間への入場が可能である。このため、仮想通信空間を出会い系サイト等に悪用されるのを防止することができない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、実際に出会った者のみが仮想通信空間への入場が許可される技術を提供することによって、仮想通信空間が出会い系サイト等として悪用されるのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1発明は、少なくとも第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の仮想通信空間への入場を管理装置によって管理する通信装置に関する。本発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置は、近距離通信装置を用いた近距離通信を行われないと、仮想通信空間への入場が許可されないように構成されている。「仮想通信空間」には、管理装置を介して第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間で通信する仮想通信空間(クライアントサーバー)(「管理装置を介する仮想通信空間」という)や、管理装置を介することなく、アドレス情報を用いて第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間で直接通信する仮想通信空間(P2P:Peer to Peer)(「管理装置を介さない仮想通信空間」とい)が含まれる。本発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置のうちの一方の携帯端末装置から入場要求情報が送信されている場合には、一方の携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間に入場させ、両方の携帯端末装置から入場要求情報が送信されている場合には、両方の携帯端末装置を、管理装置を介さない仮想通信空間に入場させるように構成されている。
第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、携帯無線通信回線を介して管理装置に接続する第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)と、携帯無線通信回線とは異なる近距離通信回線を介して第2の携帯端末装置の第2の近距離通信装置(第1の携帯端末装置の第1の近距離通信装置)に接続する第1の近距離通信装置(第2の近距離通信装置)と、第1の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第1の記憶装置(第2の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第2の記憶装置)と、第1の入力装置(第2の入力装置)を有している。「携帯端末装置」としては、典型的には、携帯電話機が用いられ、「携帯無線通信装置」としては、典型的には、携帯電話機用無線通信回線を介して基地局に接続される携帯電話機用無線通信装置が用いられる。「近距離通信装置」としては、携帯端末装置を携帯しているユーザーが、通信相手を互いに目で確認することができる距離(例えば、数メートル)内で、携帯無線通信回線と異なる近距離通信回線を介して直接に携帯端末装置間で通信を行う通信装置が用いられる。例えば、赤外線等の光を用いて通信を行う通信装置(例えば、IrDA:Infrared DATA Association)、通信範囲が数メートル以内である微弱な電波を用いる通信装置(例えば、ブルートゥース、RFID:Radio Frequency Identification)、数メートル以内の長さの信号線を用いた通信装置等を用いることができる。携帯端末装置の固有識別情報としては、携帯端末装置に固有の識別情報、例えば、製造番号等が用いられる。第1の記憶装置、第2の記憶装置は、必要に応じて、1つあるいは複数のROMやRAM等により構成される。
第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、通信相手の携帯端末装置を登録する場合には、第1の携帯端末装置の第1の近距離通信装置と第2の携帯端末装置の第2の近距離通信装置との間での近距離通信を行うことによって、第2の携帯端末装置の固有識別情報(第1の携帯端末装置の固有識別情報)を受信する。近距離通信を行って通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を受信するには、例えば、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置を、近距離通信を行うことができる距離まで接近させた状態で、一方の携帯端末装置の近距離通信装置を送信動作モードに設定する送信操作および他方の携帯端末装置の近距離通信装置を受信動作モードに設定する受信操作を行う。なお、近距離通信を行うことができる距離まで接近した時に、自動的に一方の近距離通信装置から他方の近距離通信装置に固有識別情報が送受信されるように構成することもできる。そして、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報(第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報と、近距離通信を行って受信した通信相手である第2の携帯端末装置の固有識別情報(第1の携帯端末装置の固有識別情報)を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。送信元情報は、携帯端末装置の固有識別情報を示す情報であればよく、携帯端末装置の固有識別情報そのものを用いることもできるし、携帯端末装置を携帯しているユーザーを示すユーザーIDを用いることもできる。通信相手情報は、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す情報であればよく、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報そのものを用いることもできる。送信元情報と通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を送信する方法としては、管理装置が、送信元情報と通信相手情報の登録が要求されたことを判別可能な種々の送信方法を用いることができる。例えば、送信元情報と通信相手情報と通信相手登録要求情報を同時に送信する送信方法や、送信元情報と通信相手情報と通信相手登録要求情報を異なるタイミングで送信する送信方法を用いることができる。
また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、仮想通信空間(管理装置を介する仮想通信空間あるいは管理装置を介さない仮想通信空間)に入場する場合には、第1の携帯端末装置の固有識別情報(第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す)を示す送信元情報を含む入場要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。送信元情報を含む入場要求情報を送信する送信態様としては、管理装置が、送信元情報に対応する携帯端末装置が仮想通信空間への入場を要求していることを判別可能な種々の方法を用いることができる。例えば、送信元情報と入場要求情報を同時に送信する送信方法や、送信元情報と入場要求情報を異なるタイミングで送信する送信方法を用いることができる。
また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、仮想通信空間(管理装置を介する仮想通信空間あるいは管理装置を介さない仮想通信区間)に入場した状態で、第1の入力装置(第2の入力装置)により入力されたメッセージ情報を送信する。メッセージ情報は、文字、記号、キャラクター、画像等を用いて構成される。ここで、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信していない(通信相手の携帯端末装置が仮想通信空間に入場していない)場合には、メッセージ情報を管理装置に送信する。一方、管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している(通信相手の携帯端末装置が仮想通信空間に入場している)場合には、メッセージ情報を、管理装置を介することなく、受信したアドレス情報を有する携帯端末装置に直接に送信する。なお、この場合、管理装置側での管理のために、メッセージ情報を管理装置にも送信するのが好ましい。メッセージ情報を、管理装置を介することなく、アドレス情報を用いて通信相手の携帯端末装置に直接に送信する方法としては、典型的には、P2P通信方法が用いられる。アドレス情報としては、典型的には、携帯端末装置のIPアドレスが用いられる。これにより、管理装置の処理負担を軽減することができる。
管理装置は、第1の携帯端末装置あるいは第2の携帯端末装置から通信相手登録要求情報、入場要求情報、メッセージ情報を受信すると、以下のように動作する。
通信相手登録要求情報を受信すると、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報に対応させて記憶する。典型的には、ユーザーを示すユーザーIDに対応させて、ユーザーの携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す通信相手情報を記憶するユーザー情報データベースに記憶される。
入場要求情報を受信すると、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置と、当該送信元情報に対応して記憶されている通信相手情報に対応する携帯端末装置(「通信相手の携帯端末装置」という)が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場している場合には、通信相手の携帯端末装置のアドレス情報を、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する。この場合には、入場要求情報を受信した時点から、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置を、管理装置を介さない仮想通信空間に入場させる。一方、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場していない場合には、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間に入場させる。そして、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された後に、通信相手の携帯端末装置のアドレス情報を、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する。この時、通信相手の携帯端末装置にも通信相手の携帯端末装置のアドレス情報が送信される。この場合には、入場要求情報を送信した携帯端末装置を、まず、管理装置を介する仮想通信空間に入場させる。そして、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信されると、管理装置を介さない仮想通信空間に入場させる。
一方の携帯端末装置が、管理装置介する仮想通信空間に入場している(通信相手の携帯端末装置が仮想通信空間に入場していない)場合には、一方の携帯端末装置は、メッセージ情報を管理装置に送信する。この場合、管理装置は、受信したメッセージ情報を記憶しておき、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された時に、記憶しているメッセージ情報を通信相手の携帯端末装置に送信する。
本発明では、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、通信相手の携帯端末装置との間で近距離通信を行って受信した通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を管理装置に送信しなければ、仮想通信空間(管理装置を介する仮想通信空間あるいは管理装置を介さない仮想通信空間)への入場が許可されないように構成されている。すなわち、仮想通信空間内で第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間でメッセージ情報を送受信することができない。これにより、仮想空間が出会い系サイト等として悪用されるのを防止することができる。
【0005】
1つの送信元情報に対して複数の通信相手情報を登録し、通信する通信相手を選択可能に構成することができる。
第1発明の他の形態では、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、送信元情報と、通信相手情報と、当該通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。通信相手識別情報としては、送信元情報に対応して登録される複数の通信相手情報を区別することができる情報が用いられる。例えば、通信相手ID、アカウント情報等が用いられる。なお、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、通信相手の携帯端末装置毎に、近距離通信を行って通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を受信する処理と、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を含む通信相手登録要求情報を管理装置に送信する処理を実行する。
管理装置は、通信相手登録情報を受信すると、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶する。また、管理装置は、入場要求情報を受信すると、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置と、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶されている通信相手情報に対応する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場している場合には、通信相手の携帯端末装置のアドレス情報を、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する。一方、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場していない場合には、先ず、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間に入場させる。そして、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された時に、通信相手の携帯端末装置のアドレス情報を、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信し、管理装置を介さない仮想通信空間に入場させる。
本形態では、1つの送信元情報に対して複数の通信相手情報を登録することができる。これにより、ユーザーは、自己の携帯端末装置を用いて、複数の通信相手と随時会話を行うことができる。
【0006】
本通信装置の利用を促進するために、メッセージ情報の送信に対してポイント情報を付与するように構成することができる。ポイント情報は、種々のサービスと交換することができる。例えば、仮想通信空間で使用可能なアイテムと交換することができる。
第1発明の異なる他の形態では、第1の携帯端末装置は、第1の処理装置と、第1の表示装置を有しており、また、第1の記憶装置には、ポイント情報が記憶されている。第1の処理装置は、第1の端末用ポイント付与手段と、第1の端末用処理手段を有している。第1の端末用ポイント付与手段は、第1の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。ポイント情報の更新は、メッセージ情報が送信された場合に実行される。第1の端末用処理手段は、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を、第1の表示装置に表示するとともに、第1の携帯無線通信装置を用いて管理装置に送信する。なお、第1の端末用処理手段は、第1の携帯端末装置の種々の処理を実行する。典型的には、第1の記憶装置に記憶されるポイント情報として合計ポイント数が用いられ、メッセージ情報に対してポイント数が算出され、算出したポイント情報が、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報に加算される。メッセージ情報に対するポイント情報を算出する方法としては、適宜の方法を用いることができる。例えば、メッセージ情報に、特定のキーワードが含まれている場合に、含まれているキーワードに対応する+ポイント数を算出する方法、メッセージ情報を送信する毎に+ポイント数を算出する方法、メッセージ情報にNGワードが含まれている場合に、含まれているNGワードに対応する−ポイント数を算出する方法等を用いることができる。管理装置に送信するポイント情報としては、ユーザーが獲得した合計ポイント数を用いてもよいし、メッセージ情報に対して算出されたポイント数を用いてもよい。第2の携帯端末装置は、第1の携帯端末装置と同様に、第2の処理装置、第2の表示装置、第2の端末用ポイント手段、第2の端末用処理手段を有している。
また、管理装置は、送信元情報に対応させてポイント情報を記憶している。典型的には、ユーザーIDに対応させて、ユーザーIDで示されるユーザーの携帯端末装置で獲得したポイント情報を記憶するユーザー情報データベースが設けられる。そして、管理装置は、ポイント情報を受信すると、受信したポイント情報により、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
本形態では、携帯端末装置側にポイント付与手段が設けられているため、メッセージ情報を送信すると、更新されたポイント情報が直ちに表示装置に表示される。これにより、メッセージ情報の送信に対する興味が増加する。
【0007】
携帯端末装置側にポイント付与手段を設ける場合、携帯端末装置でのメッセージ情報の受信に対してもポイント情報を付与するように構成することもできる。
第1発明のさらに異なる他の形態では、第1の端末用ポイント付与手段は、第1の携帯端末装置が管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合(通信相手も仮想通信空間に入場している場合)には、受信したアドレス情報を有する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)から受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。第2の端末用ポイント付与手段も、第1の端末用ポイント付与手段と同様に、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第2の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。なお、管理装置からアドレス情報を受信していない場合(通信相手が仮想通信空間に入場していない場合)においても、受信したメッセージ情報に対するポイント情報の算出、記憶装置に記憶されているポイント情報の更新を実行するように構成することもできる。
本形態では、第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置が仮想通信空間に入場している場合には、メッセージの送信およびメッセージの受信に対してポイントが付与される。これにより、ユーザーの興味を増加させることができる。
【0008】
ポイント情報の付与処理は、管理装置側で実行することもできる。
第1発明のさらに異なる他の形態では、第1の携帯端末装置は、第1の表示装置を有しており、また、第1の記憶装置には、ポイント情報が記憶されている。第1発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の一方が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している場合には、メッセージ情報は管理装置に送信される。一方、両方が、管理装置を介さない仮想通信空間に入場している場合には、メッセージ情報は、管理装置を介することなく、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間で直接に送受信される。このため、本形態の第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している(通信相手の携帯端末装置も仮想通信空間に入場している)場合には、第1の入力装置(第2の入力装置)により入力されたメッセージ情報を、通信相手である第2の携帯端末装置(第1の携帯端末装置)に送信するとともに、管理装置にも送信する。さらに、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、管理装置からポイント情報を受信すると、受信したポイント情報により、第1の記憶装置(第2の記憶装置)に記憶されているポイント情報を更新し、また、第1の記憶装置(第2の記憶装置)に記憶されているポイント情報を第1の表示装置(第2の表示装置)に表示する。
管理装置は、管理用ポイント付与手段と、管理用処理手段を有しており、また、送信元情報に対応させてポイント情報を記憶している。管理用ポイント付与手段は、管理装置がメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。管理用処理手段は、送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を、送信元情報に対応する携帯端末装置(メッセージ情報を送信した携帯端末装置)に送信する。なお、携帯端末装置に送信するポイント情報としては、受信したメッセージ情報に対して算出されたポイント数や合計ポイント数を用いることができる。携帯端末装置に送信するポイント情報の内容に応じて、携帯端末装置でのポイント情報の更新処理の方法が決定される。
本形態では、ポイント情報の算出処理および更新処理を管理装置で行っているため、携帯端末装置の処理負担が軽減される。
【0009】
管理装置側にポイント付与手段を設ける場合、携帯端末装置でのメッセージ情報の受信に対してもポイント情報を付与するように構成することもできる。
第1発明のさらに異なる他の形態では、管理用ポイント付与手段は、管理装置が、第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置に携帯端末装置のアドレス情報を出力した後に(第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置が、管理装置を介さない仮想通信空間に入場している)、メッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、判別した通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を判別する。そして、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
本形態では、第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置が仮想通信空間に入場している場合には、メッセージの送信およびメッセージの受信に対してポイントが付与される。これにより、ユーザーの興味を増加させることができる。
【0010】
第2発明は、第1発明と同様に、少なくとも第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の仮想通信空間への入場を管理装置によって管理する通信装置に関する。本発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置は、近距離通信装置を用いた近距離通信が行われないと、仮想通信空間への入場が許可されないように構成されている。本発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間に入場させるように構成されている。
第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)と、第1の近距離通信装置(第2の近距離通信装置)と、第1の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第1の記憶装置(第2の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第2の記憶装置)と、第1の入力装置(第2の入力装置)を有している。携帯端末装置としては、典型的には、携帯電話機が用いられ、携帯無線通信装置としては、典型的には、携帯電話機用無線通信回線を介して基地局に接続される携帯電話機用無線通信装置が用いられる。近距離通信装置としては、例えば、赤外線等の光を用いて通信を行う通信装置、通信範囲が数メートル以内である微弱な電波を用いる通信装置、数メートル以内の長さの信号線を用いた通信装置等を用いることができる。携帯端末装置の固有識別情報としては、例えば、製造番号が用いられる。第1の記憶装置、第2の記憶装置は、必要に応じて、1つあるいは複数のROMやRAM等により構成される。
第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、通信相手を登録する場合には、第1の携帯端末装置の第1の近距離通信装置と第2の携帯端末装置の第2の近距離通信装置との間での近距離通信を行うことによって、第2の携帯端末装置の固有識別情報(第1の携帯端末装置の固有識別情報)を受信する。そして、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、第1の携帯端末装置の固有識別情報(第2の携帯端末装置の固有識別情報)を示す送信元情報と、近距離通信を行って受信した通信相手の第2の携帯端末装置の固有識別情報(第1の携帯端末装置の固有識別情報)を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。
また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、仮想通信空間に入場する場合には、第1の携帯端末装置の固有識別情報(第2の携帯端末装置の固有識別情報)を示す送信元情報を含む入場要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。
また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、仮想通信空間に入場した状態で、第1の入力装置(第2の入力装置)により入力されたメッセージ情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。
管理装置は、第1の携帯端末装置あるいは第2の携帯端末装置から通信相手登録要求情報、入場要求情報、メッセージ情報を受信すると、以下のように動作する。
通信相手登録要求情報を受信すると、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報に対応させて記憶する。
入場要求情報を受信すると、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置と、当該送信元情報に対応して記憶されている通信相手情報に対応する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)が入場可能であり、管理装置が管理している仮想通信空間に入場させる。
また、メッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別する。そして、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置が入場している、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手情報に対応する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)が入場している場合には、受信したメッセージ情報を、通信相手の携帯端末装置に送信する。一方、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場していない場合には、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された時に、受信したメッセージ情報を通信相手の携帯端末装置に送信する。
本発明では、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、通信相手の携帯端末装置との間で近距離通信を行って受信した通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を管理装置に送信しなければ、仮想通信空間(管理装置を介する仮想通信空間)への入場が許可されないように構成されている。すなわち、仮想通信空間内で第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間でメッセージ情報を送受信することができない。これにより、仮想空間が出会い系サイト等として悪用されるのを防止することができる。
【0011】
1つの送信元情報に対して複数の通信相手情報を登録し、通信する通信相手を選択可能に構成することができる。
第2発明の他の形態では、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、送信元情報と、通信相手情報と、当該通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。また、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を、第1の携帯無線通信装置(第2の携帯無線通信装置)を用いて管理装置に送信する。
管理装置は、通信相手登録情報を受信すると、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶する。また、管理装置は、入場要求情報を受信すると、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置と、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶されている通信相手情報に対応する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に入場させる。
本形態では、1つの送信元情報に対して複数の通信相手情報を登録することができる。これにより、ユーザーは、自己の携帯端末装置を用いて、複数の通信相手と随時会話を行うことができる。
【0012】
本通信装置の利用を促進するために、メッセージ情報の送信に対してポイント情報を付与するように構成することができる。
第2発明の異なる他の形態では、第1の携帯端末装置は、第1の処理装置と、第1の表示装置を有しており、また、第1の記憶装置には、ポイント情報が記憶されている。第1の処理装置は、第1の端末用ポイント付与手段と、第1の端末用処理手段を有している。第1の端末用ポイント付与手段は、第1の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。ポイント情報の更新は、メッセージ情報が送信された場合に実行される。第1の端末用処理手段は、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を、第1の表示装置に表示するとともに、第1の携帯無線通信装置を用いて管理装置に送信する。なお、第1の端末用処理手段は、第1の携帯端末装置の種々の処理を実行する。メッセージ情報に対するポイントの算出方法、ポイント情報の更新方法としては、前述した方法を用いることができる。第2の携帯端末装置は、第1の携帯端末装置と同様に、第2の処理装置、第2の表示装置、第2の端末用ポイント手段、第2の端末用処理手段を有している。
また、管理装置は、送信元情報に対応させてポイント情報を記憶している。そして、管理装置は、ポイント情報を受信すると、受信したポイント情報により、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
本形態では、携帯端末装置側にポイント付与手段が設けられているため、メッセージ情報を送信すると、更新されたポイント情報が直ちに表示装置に表示される。これにより、メッセージ情報の送信に対する興味が増加する。
【0013】
携帯端末装置側にポイント付与手段を設ける場合、携帯端末装置でのメッセージ情報の受信に対してもポイント情報を付与するように構成することもできる。
第2発明のさらに異なる他の形態では、第1の端末用ポイント付与手段は、第1の携帯端末装置が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、管理装置からメッセージ情報を受信すると(通信相手の携帯端末装置も、管理装置を介する仮想通信空間に入場している)、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第1の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。第2の端末用ポイント付与手段も、第1の端末用ポイント付与手段と同様に、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、第2の記憶装置に記憶されているポイント情報を更新する。なお、第1の携帯端末装置から入場要求情報を管理装置に送信した時に、管理装置からメッセージ情報を受信した場合においても、受信したメッセージ情報に対するポイント情報の算出、記憶装置に記憶されているポイント情報の更新を実行するように構成することもできる。
本形態では、第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置が仮想通信空間に入場している場合には、メッセージの送信およびメッセージの受信に対してポイントが付与される。これにより、ユーザーの興味を増加させることができる。
【0014】
ポイント情報の付与処理は、管理装置側で実行することもできる。
第2発明のさらに異なる他の形態では、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、第1の表示装置(第2の表示装置)を有しており、また、第1の記憶装置(第2の記憶装置)には、ポイント情報が記憶されている。さらに、第1の携帯端末装置(第2の携帯端末装置)は、管理装置からポイント情報を受信すると、受信したポイント情報により、第1の記憶装置(第2の記憶装置)に記憶されているポイント情報を更新し、また、第1の記憶装置(第2の記憶装置)に記憶されているポイント情報を第1の表示装置(第2の表示装置)に表示する。
管理装置は、管理用ポイント付与手段と、管理用処理手段を有しており、また、送信元情報に対応させてポイント情報を記憶している。管理用ポイント付与手段は、管理装置がメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。管理用処理手段は、送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を、送信元情報に対応する携帯端末装置(メッセージ情報を送信した携帯端末装置)に送信する。
本形態では、ポイント情報の算出処理および更新処理を管理装置で行っているため、携帯端末装置の処理負担が軽減される。
【0015】
管理装置側にポイント付与手段を設ける場合、携帯端末装置でのメッセージ情報の受信に対してもポイント情報を付与するように構成することもできる。
第2発明のさらに異なる他の形態では、管理用ポイント付与手段は、管理装置がメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、判別した通信相手情報に対応する携帯端末装置(通信相手の携帯端末装置)の固有識別情報を示す送信元情報を判別する。そして、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置が入場している、管理装置を介する仮想通信空間に、通信相手の携帯端末装置が入場している(両携帯端末装置が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している)場合には、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
本形態では、第1の携帯端末装置および第2の携帯端末装置が仮想通信空間に入場している場合には、メッセージの送信およびメッセージの受信に対してポイントが付与される。これにより、ユーザーの興味を増加させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置は、第1の携帯端末装置のユーザーと第2の携帯端末装置のユーザーが実際に出会って、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の間で近距離通信を行わない限り、仮想空間への入場が許可されない。これにより、仮想空間が出会い系サイト等として悪用されるのを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の通信装置の第1の実施の形態の概略構成を図1に示す。
本実施の形態の通信装置は、携帯端末装置10、20、基地局30、40、制御局50、管理装置60等により構成されている。なお、図1には、携帯端末装置10、20と基地局30、40のみが示されているが、携帯端末装置や基地局の数はこれに限定されない。
なお、本実施の形態では、携帯端末装置10、20は、仮想通信空間に入場することによって、仮想通信空間内でメッセージ情報等の送受信(通信)を行う。本実施の形態では、携帯端末装置10、20は、管理装置を介する仮想通信空間あるいは管理装置を介さない通信空間に入場することができる。「管理装置を介する仮想通信空間」は、メッセージ情報が、管理装置を中継して携帯端末装置間で送受信される通信空間を意味する。例えば、一方の携帯端末装置は、メッセージ情報を管理装置に送信し、管理装置は、受信したメッセージ情報を他方の携帯端末装置に送信する(例えば、「クライアントサーバー通信」と呼ばれている)。「管理装置を介さない仮想通信空間」は、メッセージ情報が、管理装置を中継することなく携帯端末装置間で送受信される通信空間を意味する。例えば、一方の端末装置は、メッセージ情報を他方の携帯端末装置のアドレス情報(典型的には、IPアドレス)宛に直接送信する(例えば、「P2P(Peer to Peer)通信」と呼ばれる)。
また、本明細書では、「端末用」という記載は、携帯端末装置側に設けられていることを表すために用いられ、「管理用」という記載は、管理装置側に設けられていることを表すために用いられている。
【0018】
携帯端末装置10、20としては、携帯電話機や携帯情報端末装置等が用いられる。携帯端末装置10、20は同じ構成であるため、携帯端末装置10の構成について説明する。携帯端末装置10は、端末用処理装置11、液晶表示装置等の端末用表示装置12、キーボードやタッチスイッチあるいは記憶媒体に記憶されている情報を読み取る情報読取装置等の端末用入力装置13、端末用記憶装置14、端末用携帯無線通信装置15、アンテナ16、近距離通信装置17、送受信器18等を有している。
端末用処理装置11は、CPU等により構成され、端末用処理手段11a、端末用ポイント付与手段11b等を有している。端末用処理手段11aは、携帯端末装置11全体の処理を実行する。端末用ポイント付与手段11bは、携帯端末装置10を用いて仮想通信空間内でメッセージ情報を送信した場合やメッセージ情報を受信した場合等にポイント情報を算出し、ユーザーのポイント情報を更新する。ポイント情報は、種々のサービスと交換することができる。例えば、仮想通信空間内で使用するアイテム等と交換することができる。
端末用携帯無線通信装置(第1の通信装置)15は、アンテナ16を有し、基地局30、40の携帯無線通信領域内で、携帯無線通信回線120a、120bを介して、基地局30、40(さらには、他の携帯端末装置や管理装置60)と通信を行う。通常の携帯電話機では、基地局20、30の携帯無線通信領域は2〜3Km程度である。
近距離通信装置(第2の通信装置)17は、近距離通信領域内で、携帯無線通信回線120a、120bとは異なる近距離通信回線110を介して、携帯端末装置同士で直接に通信を行う。本実施の形態では、近距離通信装置17として、通信距離(近距離通信領域)が、直接に通信を行う、携帯端末装置30を携帯しているユーザーと携帯端末装置40を携帯しているユーザーが互いに相手を目で確認することができる距離(例えば、数メートル以内)である通信装置が用いられる。例えば、赤外線等の光信号を発光および受光する発光/受光器を送受信部18として用い、光信号によって形成される近距離通信回線110を介して通信を行う通信装置(例えば、IrDA:Infrared DATA Association)を用いることができる。あるいは、微弱な電波を送信および受信するアンテナを送受信部18として用い、通信可能距離が数メートル以下である微弱な電波によって形成される近距離通信回線110を介して通信を行う通信装置(例えば、ブルートゥース、RFID:Radio Frequency Identification)を用いることができる。あるいは、電気信号を送信あるいは受信する入力/出力端子を送受信部18として用い、数メートル以内の信号線(ケーブル)によって形成される近距離通信回線110を介して通信を行う通信装置を用いることができる。
端末用記憶装置14は、1つあるいは複数のROMやRAM等により構成される。端末用記憶装置14には、処理プログラムや、固有識別情報14a、ポイント情報14b、通信相手の固有識別情報14c等が記憶されている。固有識別情報としては、携帯端末装置に固有の情報が用いられる。例えば、製造番号等が用いられる。なお、携帯端末装置10の固有識別情報14aは、製造時等に予め記憶される。また、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報14cは、通信相手の携帯端末装置と近距離通信を行うことによって受信され、記憶される(詳細は後述する)。ポイント情報は、ポイント付与手段11bにより更新される。端末用記憶装置14に記憶するポイント情報としては、好適には、合計ポイント数が用いられるが、通信相手毎の合計ポイント数や、メッセージ情報に対して算出されたポイント数等を用いることもできる。
なお、携帯端末装置20の各構成要素のうち、携帯端末装置10の構成要素と同等のものには、20番台の符号が付されている。
携帯端末装置10、20の一方が本発明の「第1の携帯端末装置」に対応し、他方が本発明の「第2の携帯端末装置」に対応する。また、携帯端末装置に設けられている端末用表示装置、端末用入力装置、端末用記憶装置、端末用携帯無線通信装置、近距離通信装置、端末用処理手段、端末用ポイント付与手段のうち、一方の携帯端末装置に設けられているものが、それぞれ本発明の「第1の表示装置」、「第1の入力装置」、「第1の記憶装置」、「第1の携帯無線通信装置」、「第1の近距離通信装置」、「第1の端末用処理手段」、「第1の端末用ポイント付与手段」に対応し、他方の携帯端末装置に設けられているものが、それぞれ本発明の「第2の表示装置」、「第2の入力装置」、「第2の記憶装置」、「第2の携帯無線通信装置」、「第2の近距離通信装置」、「第2の端末用処理手段」、「第2の端末用ポイント付与手段」に対応する。
【0019】
基地局30、40は同じ構成であるため、基地局30の構成について説明する。基地局30は、基地局用携帯無線通信装置31とアンテナ32等を有している。基地局用携帯無線通信装置31は、アンテナ32を用いて、携帯無線通信回線120aを介して携帯端末装置10、20の端末用携帯無線通信装置15、25と通信を行う。基地局30は、基地局通信回線130を介して制御局50に接続されている。基地局30は、制御局50と基地局通信回線130を介して通信を行うための基地局用通信装置を有している。
制御局50は、基地局30、40と基地局通信回線130を介して通信を行うための制御局用通信装置を有している。また、制御局50は、インターネット回線140を介して管理装置60と通信を行うためのインターネット通信装置を有している。制御局50は、携帯無線通信回線120a、120b、基地局通信回線130、インターネット回線140等を介した携帯端末装置10、20間の通信や、携帯端末装置10、20と管理装置60との間の通信を制御する。
なお、携帯端末装置10、20と管理装置60を接続する構成や携帯端末装置10、20間を接続する構成等は、図1に示した構成に限定されない。
【0020】
管理装置60は、携帯端末装置10、20が入場する仮想通信空間を管理、設定する。管理装置60は、管理用処理手段60a、ユーザー情報管理手段60b、認証手段60c等を有している。
管理用処理手段60aは、管理装置60の種々の処理を実行する。例えば、携帯端末装置の仮想通信空間への入場処理、仮想通信空間に入場している携帯端末装置間のメッセージ情報等の中継処理、仮想通信空間に入場している携帯端末装置から送信されたメッセージ情報等を掲示板等に書き込み処理(記憶する処理)や掲示板等に書き込まれているメッセージ情報(記憶されている情報)を仮想通信空間に入場した携帯端末装置に送信する処理(読み取り処理)等を実行する。
ユーザー情報管理手段60bは、ユーザー情報を管理する。例えば、管理装置60がアクセス可能な管理用記憶装置70に設けられているユーザー情報データベース70aに記憶される情報を管理する。
ユーザー情報データベース70aの1例が図2に示されている。図2に示されているユーザー情報データベースには、ユーザーID(ユーザー識別情報)に対応させてユーザー情報が記憶されている。図2では、ユーザー情報として、送信元を示す送信元情報、通信相手を識別する通信相手ID(通信相手識別情報)、通信相手名、通信相手を示す通信相手情報、ポイント情報等が記憶されている。送信元情報としては、例えば、ユーザーの携帯端末装置の固有識別情報(以下、「ユーザの固有識別情報」という)を示す情報が用いられる。ユーザーの携帯端末装置の固有識別情報を送信元情報として用いることもできる。通信相手情報としては、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報(以下、「通信相手の固有識別情報」という)を示す情報を用いることもできる。送信元情報と通信相手情報によって、仮想通信空間が設定される。言い換えれば、送信元情報と通信相手情報によって設定される仮想通信空間には、送信元情報で示されるユーザーの固有識別情報に対応する携帯端末装置と、通信相手情報で示される通信相手の固有識別情報に対応する携帯端末装置以外の携帯端末装置は入場することができない。なお、通信相手IDは、複数の通信相手の携帯端末装置の中から、通信を希望する通信相手の携帯端末装置を選択する際に使用される。ポイント情報としては、典型的には、各携帯端末装置を用いて通信を行うことによって獲得したポイント数を合計した合計ポイント数を示す合計ポイント情報が用いられるが、通信相手別の合計ポイント数を示すポイント情報等の種々のポイント情報を用いることができる。
【0021】
ユーザー情報管理手段60bは、携帯端末装置10、20から通信相手登録要求情報を受信すると、ユーザー情報データベース70aに、受信したユーザー登録要求情報に含まれている送信元情報(通信登録要求情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す情報)に対応させて、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報(通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す情報)および通信相手ID(通信相手を識別する情報)を記憶する(登録する)。
また、ユーザー情報管理手段60bは、携帯端末装置10、20から入場要求情報を受信すると、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を入場させる仮想通信空間を判別する。本実施の形態では、互いに通信相手として登録されている携帯端末装置のうちの一方の携帯端末装置から入場要求情報が送信されている場合には、この一方の携帯端末装置を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させ、両方の携帯端末装置から入場要求情報が送信された場合には、両方の携帯端末装置を、管理装置60を介さない仮想通信空間(アドレス情報を用いて直接に通信する仮想通信空間)に入場させる。すなわち、携帯端末装置から入場要求情報を受信した時、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報および通信相手IDに対応してユーザー情報データベース70aに記憶されている通信相手情報に対応する携帯端末装置(入場要求情報を送信した携帯端末装置の通信相手の携帯端末装置)から、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を通信相手とする入場要求情報が送信されていない場合には、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。一方、携帯端末装置から入場要求情報を受信した時、通信相手の携帯端末装置から、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を通信相手とする入場要求情報が送信されている場合、あるいは、携帯端末装置から入場要求情報を受信した時には、通信相手の携帯端末装置から、受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を通信相手とする入場要求情報が送信されていなかったが、管理装置60を介する仮想通信空間に入場している状態で、通信相手の携帯端末装置から、当該仮想通信空間に入場している携帯端末装置を通信相手とする入場要求情報が送信された時に、両方の携帯端末装置を、管理装置60を介さない仮想通信空間に入場させる。
また、管理用処理手段60aは、携帯端末装置からメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報を通信相手の携帯端末装置に送信する。本実施の形態では、互いに通信相手として登録されている携帯端末装置のうちの両方の携帯端末装置から入場要求情報が送信されている場合には、両方の携帯端末装置を、管理装置60を介さない仮想通信空間に入場させる。この場合には、メッセージ情報は、管理装置60を介さないで、一方の携帯端末装置から通信相手の携帯端末装置に直接送信される。これに対し、一方の携帯端末装置から入場要求情報が送信されている場合には、一方の携帯端末装置を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。この場合には、メッセージ情報は、一方の携帯端末装置から管理装置60に送信される。すなわち、管理装置60が、携帯端末装置からメッセージ情報を受信した場合には、通信相手の携帯端末装置は、仮想通信空間に入場していない。このため、管理用処理手段60aは、携帯端末装置からメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージを記憶する。そして、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された時に、記憶しているメッセージ情報を、通信相手の携帯端末装置に送信する。なお、通信相手の携帯端末装置にメッセージ情報を送信するタイミングは、通信相手の携帯端末装置から入場要求情報が送信された時点、通信相手の携帯端末装置からメッセージ情報送信要求情報が送信された時点等適宜設定することができる。
認証手段60cは、通信相手登録要求情報を送信した携帯端末装置、入場要求情報を送信した携帯端末装置等を認証する認証処理を実行する。認証手段60cでの認証方法としては、例えば、携帯端末装置から送信された会員IDあるいは会員IDを、ユーザー情報データベース70aに記憶されている会員IDあるいは会員IDと暗証番号を比較する方法、通信相手登録要求情報あるいは入場要求情報に含まれている送信元情報をユーザー情報データベース70aに記憶されている送信元情報と比較する方法等を用いることができる。
【0022】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、携帯端末装置10、20の端末用表示装置12、22に表示される画面の1例を図3に示す。なお、以下では、携帯端末装置10を用いて管理装置に接続した場合について説明する。
ユーザーが携帯端末装置10を、本発明の通信装置の処理を実行する通信サービスを提供している通信サイトを管理している管理装置60に接続すると、端末用表示装置12に、図3(a)に示されている[通信サイトメニュー画面]が表示される。
図3(a)に示されている通信サイトメニュー画面では、[会員登録]、[アプリケーションダウンロード]、[会員専用サイト]等の操作部が表示されている。[会員登録]部を選択すると、会員IDや暗証番号等の会員情報の入力が可能となる。[アプリケーションダウンロード]部を選択すると、通信サイトで提供されている通信サービスを受けるために必要なアプリケーションを、管理装置60から携帯端末装置にダウンロードすることができる。[会員専用サイト]部が選択されると、端末用表示装置12に、図3(b)に示されている[会員用メニュー画面]が表示される。
図3(b)に示されている[会員用メニュー画面]では、[通信相手登録]、[アプリケーション起動]等の操作部が表示されている。
[会員用メニュー画面]で[通信相手登録]部が選択されると、端末用表示装置12に、図3(c)に示されている[通信相手登録画面]が表示される。図3(c)に示されている[通信相手登録画面]では、通信相手ID(例えば、ユーザーアカウント)、通信相手名(例えば、通信相手のニックネーム等)を入力することができる。通信相手名の入力は、省略することもできる。通信相手ID等を入力した後、[次へ]部を選択すると、通信相手情報(通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す情報)の登録処理に移行する。通信相手情報の登録処理については、後述する。本実施の形態では、1つの通信相手ID(アカウント)に対して1つの通信相手情報を登録可能に構成されている。すなわち、ユーザーの携帯端末装置10と通信相手の携帯端末装置のみが入場可能な仮想通信空間が設定されるように構成されている。このため、複数の通信相手情報を登録する場合には、通信相手毎に通信相手ID(アカウント)を更新して、通信相手情報を登録する処理を実行する。なお、1つの通信相手IDに複数の通信相手情報を登録可能に構成することもできる。このように構成すると、仮想通信空間内で3人以上のユーザーが会話等を行うことができる。
[会員用メニュー画面]で[アプリケーション起動]が選択されると、図3(d)に示されている[通信相手選択画面]が表示される。図3(d)に示されている[通信相手選択画面]では、ユーザーが登録した通信相手の通信相手ID、通信相手名の一覧が表示されている。ユーザーは、通信相手の一覧の中から、希望する通信相手を選択する。[通信相手選択画面]で、希望する通信相手を選択して[送信]部を選択すると、通信処理が開始される。通信処理については、後述する。
なお、アプリケーションのダウンロードは、通信相手を登録するまでに行えばよい。
【0023】
通信相手を登録する処理の概要を、図4を参照して説明する。なお、以下では、ユーザーAが携帯する携帯端末装置10とユーザーBが携帯する携帯端末装置20を互いの通信相手として登録する場合について説明する。また、携帯端末装置10の端末用記憶装置14には固有識別情報[111]が記憶され、携帯端末装置20の端末用記憶装置24には固有識別情報[222]が記憶されているものとする。また、携帯端末装置10、20には、管理装置60からアプリケーションがダウンロードされているものとする。
まず、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を近距離通信により受信する。
携帯端末装置10の端末用表示装置12に、図3(c)に示されている[通信相手登録画面]が表示されている状態で、ユーザーAが、通信相手ID(アカウント)[A1]を入力して[次へ]部を選択すると、端末用表示装置12には、「近距離通信を行って、通信相手情報(通信相手の携帯端末装置の固有情報)を受信する操作を実行する」旨のメッセージが表示される。同様に、携帯端末装置20の端末用表示装置22に[通信相手登録画面]が表示されている状態で、ユーザーBが、通信相手ID(アカウント)[B1]を入力して[次へ]部を選択すると、端末用表示装置22には、同様のメッセージが表示される。
次に、ユーザーAとユーザーBは、携帯端末装置10と携帯端末装置20を、携帯端末装置10の近距離中心装置12と携帯端末装置20の近距離通信装置27の間で近距離通信を行うことができる距離まで接近させる。そして、一方の近距離通信装置を送信動作、他方の近距離通信装置を受信動作に設定する。例えば、携帯端末装置10の端末用表示装置12に表示されている[送信動作]部を選択して近距離通信装置17を送信動作させ、携帯端末装置20の端末用表示装置22に表示されている[受信動作]部を選択して近距離通信装置27を受信動作させる。これにより、近距離通信装置17から、携帯端末装置10の固有識別情報[111]が送信され、近距離通信装置27は、近距離通信装置17から送信された携帯端末装置10の固有識別情報[111]を受信する。近距離通信装置27で受信した、携帯端末装置10の固有識別情報[111]は、通信相手ID[B1]に対応する通信相手の携帯端末装置の固有識別情報24cとして端末用記憶装置24に記憶される。同様に、携帯端末装置10の端末用表示装置12に表示されている[受信動作]部を選択して近距離通信装置17を受信動作させ、携帯端末装置20の端末用表示装置22に表示されている[送信動作]部を選択して近距離通信装置27を送信動作させて、携帯端末装置20の固有識別情報を近距離通信装置17で受信し、通信相手ID[A1]に対応する通信相手の携帯端末装置の固有識別情報として14cとして端末用記憶装置14に記憶される。
【0024】
次に、受信した通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を用いて、通信相手情報を管理装置60に送信して登録する。
通信相手の携帯端末装置20の固有識別情報[222]を受信すると、携帯端末装置110の端末用表示装置12に、受信した通信相手の固有識別情報を管理装置60に送信する[送信画面]が表示される。例えば、図3(c)と同様の画面が表示される。端末用表示装置12に[送信画面]が表示されている状態で、ユーザーAが送信操作を行う(例えば、端末用表示装置12に表示されている[送信]部を選択する)と、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、通信相手ID[A1]、通信相手名(省略可能)、通信相手情報(受信した通信相手の携帯端末装置20の固有識別情報[222])を含む通信相手登録要求情報が携帯端末装置10から管理装置60に送信される。なお、送信元情報[111]としては、異なるタイミングで送信したものを兼用することができる。例えば、携帯端末装置10を管理装置60に接続する時あるいは携帯端末装置10が管理装置60に接続されている適宜のタイミングで、携帯端末装置10から管理装置60に送信された、携帯端末装置10の固有識別情報[111]を兼用することができる。このように、送信元情報、通信相手ID、通信相手情報、通信相手登録要求情報を異なるタイミングで送信する送信態様も、「送信元情報、通信相手ID、通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を送信する」構成に含まれる。なお、送信元情報としてユーザーIDを用いることもできる。
同様に、通信相手の携帯端末装置10の固有識別情報[111]を受信した後、携帯端末装置20の端末用表示装置22に[送信画面]が表示されている状態で、ユーザーが送信操作を行うと、送信元情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])、通信相手ID[B1]、通信相手名(省略可能)、通信相手情報(受信した通信相手の携帯端末装置10の固有識別情報[111])を含む通信相手登録要求情報が携帯端末装置20から管理装置60に送信される。
管理装置60(詳しくは、ユーザー情報管理手段60b)は、携帯端末装置10から通信相手登録要求情報を受信すると、ユーザー情報データベース70aに、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報[111]および通信相手ID[A1]に対応させて、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])を記憶させる(登録する)。同様に、携帯端末装置20から通信相手登録要求情報を受信すると、ユーザー情報データベース70aに、受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報[222]および通信相手ID[B1]に対応させて、受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])を記憶させる(登録する)。
以上のように、本実施の形態では、携帯端末装置10と携帯端末装置20を、携帯端末装置10を携帯するユーザーAと携帯端末装置20を携帯するユーザーBが目で相手を確認することができる距離に接近させた状態で、通信相手の固有識別情報を近距離通信によって受信し、受信した通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を用いて通信相手情報を登録する。すなわち、実際に出会った者同士が仮想通信空間内で通信を行うことになり、見知らぬ者同士が仮想通信空間内で通信を行うのを防止することができる。
【0025】
次に、本実施の形態で用いる携帯端末装置10、22(具体的には、端末用処理手段11a、21a)の通信相手登録要求処理を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下では、携帯端末装置10の処理について説明する。
通信相手登録処理開始操作が行われると(例えば、端末用表示装置12に、図3(b)に示されている[会員用メニュー画面]状態で、[通信相手登録]部が選択されると)、図5に示されているフローチャートの処理が開始される。
ステップA1では、通信相手ID(アカウント)が入力されたか否か判断する。通信相手IDが入力されると(例えば、通信相手ID[A1]が入力されると)ステップA2に進み、通信相手IDが入力されない場合には待機する。なお、図5に示すフローチャートでは、通信相手名の入力処理が省略されている。
ステップA2では、近距離通信装置17の送信動作が指示されたか否か(例えば、端末用表示装置12に表示されている[送信動作]が選択されか否か)を判断する。近距離通信装置17の送信動作が指示された場合にはステップA3に進み、送信動作が指示されなかった場合にはステップA4に進む。送信動作が指示されなかったことは、例えば、受信動作が指示されたことによって、あるいは、一定期間送信動作が指示されなかったことによって判断する。なお、送信動作の指示は、携帯端末装置10と通信相手の携帯端末装置20が、近距離通信が可能な距離まで接近した状態で行われる。
ステップA3では、近距離通信装置17を用いて、端末用記憶装置14に記憶されている携帯端末装置10の固有識別情報[111]を送信する。固有識別情報の送信動作は、設定期間が経過することによってあるいは通信相手の携帯端末装置20の近距離通信装置27から受信完了情報を受信することによって停止される。
ステップA4では、近距離通信装置17の受信動作が指示されたか否か(例えば、端末用表示装置12に表示されている[受信動作]が選択されか否か)を判断する。近距離通信装置17の受信動作が指示された場合にはステップA5に進み、受信動作が指示されなかった場合にはステップA8に進む。受信動作が指示されなかったことは、例えば、送信動作が指示されたことによって、あるいは、一定期間受信動作が指示されなかったことによって判断する。なお、受信動作の指示は、携帯端末装置10と通信相手の携帯端末装置20が、近距離通信が可能な距離まで接近した状態で行われる。
ステップA5では、近距離通信装置17により、通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を受信したか否かを判断する。通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を受信した場合(例えば、固有識別情報[222]を受信)にはステップA6に進み、受信しない場合には待機する。固有識別情報の受信動作は、設定期間が経過することによって停止される。
ステップA6では、ステップA5で受信した固有識別情報[222]を、ステップA1で入力した通信相手ID[A1]に対応する通信相手の携帯端末装置の固有識別情報24cとして端末用記憶装置14に記憶する。
ステップA7では、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、通信相手ID[A1]、通信相手情報(通信相手の携帯端末装置の固有識別情報[222])を含む通信相手登録要求情報を管理装置60に送信する。
ステップA8では、通信相手登録要求処理が終了したか否かを判断する。例えば、携帯端末装置10の固有識別情報[111]の送信および通信相手の携帯端末装置20の固有識別情報[222]の受信を終了したか否かあるいは終了操作が行われたか否か等を判断する。通信相手登録要求処理が終了していない場合にはステップA2に戻り、終了した場合には処理を終了する。
【0026】
なお、図5に示すフローチャートでは、「携帯端末装置10の固有識別情報の近距離通信装置17からの送信処理および携帯端末装置20の近距離通信装置27での、通信相手の携帯端末装置10の固有識別情報の受信処理」、「帯端末装置10の近距離通信装置27での、通信相手の携帯端末装置20の固有識別情報[222]の受信処理と通信相手の携帯端末装置20の固有識別情報[222]の近距離通信装置27からの送信処理」、「携帯端末装置10から管理装置60への通信相手登録要求情報の送信処理」、「通信相手の携帯端末装置20から管理装置60への通信相手登録要求情報の送信処理」を連続して行っているが、それぞれの処理は、別々のタイミングで行うこともできる。この場合には、それぞれの処理に対応するフローチャートが用意される。
【0027】
次に、本実施の形態の仮想通信空間における通信処理の概要を、図6を参照して説明する。
携帯端末装置10から、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、通信相手ID(固有識別情報[222]を有する携帯端末装置20を通信相手として選択する通信相手ID[A1])を含む入場要求情報(1)を管理装置60に送信する。
この時、携帯端末装置20から、携帯端末装置10を通信相手とする入場要求情報が管理装置60に送信されていない。このため、管理装置60は、入場要求情報を送信した携帯端末装置10を、携帯端末装置10と携帯端末装置20が入場可能な、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。なお、管理装置60は、携帯端末装置10から管理装置に送信された情報に付加されている、携帯端末装置10のアドレス情報(IPアドレス)を判別する。
管理装置60を介する仮想通信空間に携帯端末装置10が入場している状態で、携帯端末装置10の端末用入力装置13によりメッセージ情報が入力されると、入力されたメッセージ情報が携帯端末装置10から管理装置60に送信される。この時、通信相手の携帯端末装置20が、管理装置60を介する仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、携帯端末装置10から送信されたメッセージ情報を、未送信のメッセージ情報として記憶する。
携帯端末装置10が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、携帯端末装置20の端末用入力装置23により、固有識別情報[111]を有する携帯端末装置10を通信相手として選択する通信相手ID[B1]が選択されると、携帯端末装置20から、送信元情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])、通信相手ID[B1]を含む入場要求情報(3)が管理装置60に送信される。この時、管理装置60は、携帯端末装置20に未送信のメッセージ情報を記憶している。また、通信相手ID[B1]で選択された通信相手の携帯端末装置10が、携帯端末装置10と携帯端末装置20が入場可能な、管理装置60を介する仮想通信空間に入場している。このため、管理装置60は、携帯端末装置20のアドレス情報(IPアドレス)(4)を、携帯端末装置10に送信する。また、管理装置60は、未送信のメッセージ情報と携帯端末装置10のアドレス情報(IPアドレス)(5)を携帯端末装置20に送信する。
携帯端末装置10および携帯端末装置20は、管理装置60から通信相手の携帯端末装置のアドレス情報(IPアドレス)を受信すると、管理装置60を介さない仮想通信空間に入場する。この場合、携帯端末装置10は、管理装置60から受信した、通信相手の携帯端末装置20のアドレ情報(IPアドレス)宛にメッセージ情報(6)を直接送信する。同様に、携帯端末装置20は、管理装置60から受信した、通信相手の携帯端末装置10のアドレス情報(IPアドレス)宛にメッセージ情報(9)を直接送信する。
【0028】
ところで、通信サイトにおいて、本発明の通信装置の処理を実行する通信サービスを提供する場合、ユーザーによる通信サイトの利用を促進する方法として、ポイントを付与する方法が考えられる。第1の実施の形態では、携帯端末装置10、20側に端末用ポイント付与手段11b、21bを設けている。また、このような通信サイトの利用を促進するには、携帯端末装置10あるいは携帯端末相違20が、仮想通信空間に入場している状態でメッセージ情報を送信した場合にポイントを付与する方法を用いるのが効果的である。また、携帯端末装置10および20が仮想通信空間に入場している状態でメッセージを受信した場合にポイントを付与する方法を用いることも効果的である。第1の実施の形態では、端末用ポイント付与手段11b、21bは、携帯端末装置10あるいは携帯端末装置20が仮想通信空間に入場している状態でメッセージ情報を送信した場合、また、携帯端末装置10および20が仮想通信空間に入場している状態でメッセージ情報を受信した場合にポイントを付与するように構成されている。
端末用ポイント付与手段11b、21bは、メッセージ情報に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14、24に記憶されているポイント情報(合計ポイント数)14c、15cを更新する。典型的には、メッセージ情報に対してポイント数を算出し、算出したポイント数を、端末用記憶装置14、24に記憶されている合計ポイント数14b、24bに加算する。
メッセージ情報に対してポイント情報を算出する方法としては、適宜の方法を用いることができる。例えば、メッセージ情報に特定のキーワードが含まれている場合に、含まれているキーワードに対応する[+ポイント数]を算出する方法、メッセージ情報を送信する毎に[+ポイント数]を算出する方法、メッセージ情報にNGワードが含まれている場合に、含まれているNGワードに対応する[−ポイント数]を算出する方法等を用いることができる。
【0029】
第1の実施の形態のポイント付与処理の概要を、図6を参照して説明する。
通信相手の携帯端末装置20が、携帯端末装置10と携帯端末装置20が入場可能な、管理装置60を介する仮想通信空間に入場していない状態で、当該仮想通信空間に入場している携帯端末装置10の端末用入力装置13によりメッセージ情報(2)が入力されると、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報(2)を管理装置60に送信する。この時、端末用ポイント付与手段11bは、送信したメッセージ情報(2)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。そして、管理装置60側のユーザー情報データベース70aに記憶されているポイント情報を更新させるために、算出したポイント情報あるいは更新されたポイント情報14bを管理装置60に送信する。ポイント情報を管理装置60に送信する時期は、メッセージ情報(2)と同時でもよいし、メッセージ情報(2)を送信した後の適宜の時期でもよい。
管理装置60(詳しくは、ユーザー情報管理手段60b)は、携帯端末装置10からポイント情報を受信すると、ユーザー情報データベース70aに、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置10の送信元情報[111]に対応させて記憶されているポイント情報を、受信したポイント情報により更新する。ユーザー情報データベース70aに記憶されているポイント情報を更新する方法は、携帯端末装置10から送信されるポイント情報の内容によって適宜選択される。
また、携帯端末装置10と携帯端末装置20が、管理装置を介さない仮想通信空間に入場している状態において、携帯端末装置10の端末用入力装置12によりメッセージ情報(6)が入力されると、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報(6)を通信相手の携帯端末装置20に直接に送信する。この時、端末用ポイント付与手段11bは、送信したメッセージ情報(6)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。また、管理装置60側のユーザー情報データベース70aに記憶されているポイント情報を更新させるために、算出したポイント情報あるいは更新されたポイント情報14bと、携帯端末装置20に送信したメッセージ情報(7)を管理装置60に送信する。ポイント情報とメッセージ情報(7)を管理装置60に送信する時期は、メッセージ情報(6)を携帯端末装置20に送信する時期と同時でもよいし、メッセージ情報(6)を携帯端末装置20に送信した後の適宜の時期でもよい。
また、携帯端末装置20の端末用ポイント付与手段21bは、携帯端末装置20が、携帯端末装置10から送信されたメッセージ情報(6)を受信すると、受信したメッセージ情報(6)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置24に記憶されているポイント情報24bを更新する。また、管理装置60側のユーザー情報データベース70aに記憶されているポイント情報を更新させるために、算出したポイント情報あるいは更新されたポイント情報24b(8)を管理装置60に送信する。メッセージ情報(6)は、携帯端末装置10から管理装置60に送信されているため、携帯端末装置20からの送信は省略することができる。
同様に、携帯端末装置20から携帯端末装置10にメッセージ情報(9)が送信されると、端末用ポイント付与手段21bは、送信したメッセージ情報(9)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ポイント情報24bを更新する。また、算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報24b(10)を管理装置60に送信する。携帯端末装置10のポイント付与手段11bは、携帯端末装置10が受信したメッセージ情報(9)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ポイント情報14bを更新する。た、算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報14b(11)を管理装置60に送信する。
さらに、本実施の形態では、端末用処理手段11aは、端末用記憶装置14に記憶されているユーザーのポイント情報14bを端末用表示装置12に表示する。
本実施の形態では、携帯端末装置10、20側にポイント付与手段11b、21bが設けられている。このため、携帯端末装置10、20からメッセージ情報を送信するタイミングで、端末用記憶装置14に記憶されているユーザーのポイント情報14bが更新され、端末用処理手段11aによって、更新されたユーザーのポイント情報14bが端末用表示装置12に直ちに表示される。このように、メッセージ情報を送信すると直ちにユーザーのポイント情報が変化するため、ユーザーは、メッセージ情報の送信に興味を持ち、メッセージの送信を促進する効果を期待することができる。
【0030】
本実施の形態で用いる携帯端末装置10、20の通信処理(ポイント付与処理を含む)を、図7に示されているフローチャートを用いて説明する。
図7に示されているフローチャートの処理は、通信開始操作により(例えば、端末用表示装置12に、図3(b)に示されている[会員用メニュー画面]が表示されている状態で、[アプリケーション起動]部が選択されると)開始される。
ステップB1では、通信相手ID(アカウント)が選択されたか否か(例えば、端末用表示装置12に、図3(d)に示されている[通信相手選択画面]が表示されている状態で、いずれかの通信相手IDが選択されたか否か)を判断し、通信相手IDが選択された場合(例えば、携帯端末装置20を通信相手とする通信相手ID[A1]が選択された)場合にはステップB2に進み、選択されない場合には待機する。
ステップB2では、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])と、選択された通信相手ID[A1]を含む入場要求情報を管理装置60に送信する。
ステップB3では、管理装置60から、未送信のメッセージ情報を受信したか否かを判断する。未送信のメッセージ情報を受信した場合にはステップB4に進み、受信しなかった場合にはステップB5に進む。
ステップB4では、受信したメッセージ情報を端末用表示装置12に表示する。
ステップB5では、管理装置60から、通信相手の携帯端末装置20のアドレス情報(IPアドレス)を受信したか否かを判断する。通信相手の携帯端末装置20のアドレス情報を受信しなかった場合にはステップB6に進み、受信した場合にはステップB11に進む。なお、ステップB6に進むと、携帯端末装置10は、管理装置60を介する仮想通信空間に入場し、ステップB11に進むと、携帯端末装置10は、管理装置60を介さない仮想通信空間(P2P通信)に入場する。
ステップB6では、端末用入力装置13によりメッセージ情報が入力されたか否かを判断する。メッセージ情報が入力された場合にはステップB7に進み、入力されなかった場合にはステップB10に進む。
ステップB7では、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報を管理装置60に送信する。
ステップB8では、端末用ポイント付与手段11bは、送信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bを更新する。また、端末用処理手段11aは、算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報14bを管理装置60に送信する。
ステップB9では、端末用処理手段11aにより、更新されたポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bが端末用表示装置12に表示される。
ステップB10では、通信処理が終了したか否か(例えば、終了操作が行われたか否か)を判断する。通信処理が終了していない場合にはステップB5に戻り、終了している場合には処理を終了する。
【0031】
ステップB11では、端末用入力装置13によりメッセージ情報が入力されたか否かを判断する。メッセージ情報が入力された場合にはステップB12に進み、入力されなかった場合にはステップB15に進む。
ステップB12では、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報を管理装置60に送信する。
ステップB13では、端末用ポイント付与手段11bは、送信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bを更新する。また、端末用処理手段11aは、算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報14bを管理装置60に送信する。
ステップB14では、端末用処理手段11aにより、更新されたポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bが端末用表示装置12に表示される。
ステップB15では、通信相手の携帯端末装置20からメッセージ情報を受信したか否かを判断する。例えば、P2P通信でメッセージ情報を受信したか否かを判断する。通信相手の携帯端末装置20からメッセージ情報を受信した場合にはステップB16に進み、受信しなかった場合にはステップB18に進む。
ステップB16では、端末用ポイント付与手段11bは、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bを更新する。また、端末用処理手段11aは、算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報14bを管理装置60に送信する。メッセージ情報は、送信側の携帯端末装置20から管理装置60に送信されるため省略可能である。
ステップB17では、端末用処理手段11aにより、受信したメッセージ情報と更新されたポイント情報(ユーザーのポイント情報)14bが端末用表示装置12に表示される。
ステップB10では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップB5に戻り、終了している場合には処理を終了する。
【0032】
本実施の形態で用いる管理装置60の通信処理を、図8に示されているフローチャートを用いて説明する。
図8に示されているフローチャートの処理は、適宜の時期に開始される。
ステップC1では、入場要求情報を受信したか否かを判断する。入場要求情報を受信した場合にはステップC2に進み、受信していない場合には待機する。
ステップC2では、受信した入場要求情報に含まれている通信相手IDで選択された通信相手の携帯端末装置から送信されたメッセージ情報の中に、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置に未送信のメッセージ情報があるか否かを判断する。未送信のメッセージ情報がある場合にはステップC3に進み、未送信のメッセージ情報がない場合にはステップC4に進む。
巣テプステップC3では、未送信のメッセージ情報を、受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応する携帯端末装置(受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置)に送信する。
ステップC4では、入場要求情報に含まれている通信相手IDで選択された通信相手の携帯端末装置が、入場要求情報を送信した携帯端末装置と通信相手の携帯端末装置が入場可能な仮想通信空間に入場しているか否か(通信相手の携帯端末装置から、入場要求情報を送信した携帯端末装置を通信相手とする入場要求情報が送信されているか否か)を判断する。通信相手が仮想通信空間に入場していない場合にはステップC5に進み、入場している場合にはステップC8に進む。ステップC4に進むと、入場要求情報を送信した携帯端末装置は、管理装置60を介する仮想通信空間に入場し、ステップC8に進むと、入場要求情報を送信した携帯端末装置は、管理装置を介さない仮想通信空間に入場する。
ステップC5では、メッセージ情報とポイント情報を携帯端末装置(この場合、管理装置60を介する仮想通信空間に入場している携帯端末装置)から受信したか否かを判断する。メッセージ情報とポイント情報を受信した場合にはステップC6に進み、受信しなかった場合にはステップC7に進む。
ステップC6では、受信したメッセージ情報を未送信のメッセージ情報として記憶する。また、受信したポイント情報により、メッセージ情報データベース70aに、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
なお、メッセージ情報とポイント情報を異なる時期に送信するように構成することもできる。この場合には、メッセージ情報の記憶処理とポイント情報の更新処理は、異なる時期に実行される。
ステップC7では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップC4に戻り、終了している場合には処理を終了する。
ステップC8では、通信相手のアドレス情報(IPアドレス)を、入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する。なお、この時、通信相手の携帯端末装置にも、入場要求情報を送信した携帯端末装置のアドレス情報(IPアドレス)を送信する。
ステップC9では、メッセージ情報とポイント情報を携帯端末装置(この場合、管理装置60を介さない仮想通信空間に入場している携帯端末装置)から受信したか否かを判断する。メッセージ情報とポイント情報を受信した場合にはステップC10に進み、受信しなかった場合にはステップC11に進む。
ステップC10では、受信したメッセージ情報を記憶する。また、受信したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報(ユーザーのポイント情報)、および、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の通信相手の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
ステップC11では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップC4に戻り、終了している場合には処理を終了する。
【0033】
以上の説明では、携帯端末装置からメッセージ情報を送信した場合、仮想通信空間に入場している携帯端末装置がメッセージ情報を受信した場合(両携帯端末装置が仮想通信空間に入場している状態でメッセージ情報を受信した場合)にポイントを付与したが、携帯端末装置からメッセージ情報を送信した場合にのみポイントを付与するように構成することもできる。この場合には、図7に示されているステップB16、B17でのポイントに関する処理、図8に示されているステップC9、C10でのポイントに関する処理が省略される。
【0034】
第1の実施の形態では、ポイント付与手段を携帯端末装置側に設けたが、管理装置側に設けることもできる。管理装置側にポイント付与手段を設けた第2の実施の形態が図9に示されている。第2の実施の形態は、第1の実施の形態の端末用ポイント付与手段が11b、21bが削除され、管理装置60に、管理用ポイント付与手段60dが設けられている点が異なるだけで、他の構成が同じである。
管理用ポイント付与手段60dは、携帯端末装置10、20から送信されたメッセージ情報に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。そして、ポイント情報(メッセージ情報に対して算出したポイント情報あるいは更新されたポイント情報)を携帯端末装置10、20に送信する。
【0035】
第2の実施の形態の通信処理(ポイント付与処理を含む)の概要を、図10を参照して説明する。
携帯端末装置10から、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、携帯端末装置20を通信相手として選択する通信相手ID[A1]を含む入場要求情報(1)を管理装置60に送信する。
この時、通信相手の携帯端末装置20が仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、入場要求情報(1)を送信した携帯端末装置10を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。
管理装置60を介する仮想通信空間に携帯端末装置10が入場している状態で、携帯端末装置10の端末用入力装置13によりメッセージ情報(2)が入力されると、入力されたメッセージ情報(2)が携帯端末装置10から管理装置60に送信される。この時、通信相手の携帯端末装置20が、管理装置60を介する仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、携帯端末装置10から送信されたメッセージ情報を、未送信のメッセージ情報として記憶する。また、管理用ポイント付与手段60dは、管理装置60で受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、ユーザー情報データベース70aに、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。さらに、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)(3)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10に送信する。携帯端末装置10は、管理装置60から受信したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。
携帯端末装置10が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、携帯端末装置20から、送信元情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])、携帯端末装置10を通信相手として選択する通信相手ID[B1]を含む入場要求情報(3)が管理装置60に送信される。この時、管理装置60は、携帯端末装置20に未送信のメッセージ情報と携帯端末装置10のアドレス情報(IPアドレス)(4)を、携帯端末装置20に送信する。また、管理装置60は、携帯端末装置20のアドレス情報(IPアドレス)(5)を携帯端末装置10に送信する。これにより、携帯端末装置10と携帯端末装置20は、管理装置60を介さない仮想通信空間)(P2P通信)に入場する。
【0036】
携帯端末装置10と携帯端末装置20が、管理装置を介さない仮想通信空間に入場している状態において、携帯端末装置10の端末用入力装置12によりメッセージ情報(7)が入力されると、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報(7)を通信相手の携帯端末装置20に送信するとともに、管理装置60にも送信する。管理用ポイント付与手段60dは、管理装置60で受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、ユーザー情報データベース70aに、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報、メッセージ情報を受信する携帯端末装置20の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。また、ポイント情報(8)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10に送信するとともに、ポイント情報(9)を。メッセージ情報を受信する携帯端末装置20に送信する。メッセージ情報を送信した携帯端末装置10に送信するポイント情報(8)とメッセージを受信する携帯端末装置20に送信するポイント情報(9)は、異なっていてもよいし同じでもよい。携帯端末装置10は、管理装置60から受信したポイント情報(8)により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新し、携帯端末装置20は、管理装置60から受信したポイント情報(9)により、端末用記憶装置24に記憶されているポイント情報24bを更新する。
同様に、携帯端末装置20は、メッセージ情報(10)を通信相手の携帯端末装置10および管理装置60に送信する。管理用ポイント付与手段60dは、管理装置60で受信したメッセージ情報(10)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに記憶されているポイント情報を更新する。また、ポイント情報(11)、メッセージ情報を送信した携帯端末装置20に送信するとともに、ポイント情報(12)を、メッセージ情報を受信する携帯端末装置10に送信する。
【0037】
本実施の形態で用いる携帯端末装置10、20の通信処理(ポイント付与処理を含む)を、図11に示されているフローチャートを用いて説明する。
図11に示されているステップD1〜D4は、図7に示されているステップB1〜B4と同じであるため説明を省略する。
ステップD5では、管理装置60から、通信相手の携帯端末装置20のアドレス情報(IPアドレス)を受信したか否かを判断する。通信相手の携帯端末装置20のアドレス情報を受信しなかった場合にはステップD6に進み、受信した場合にはステップD11に進む。なお、ステップB6に進むと、携帯端末装置10は、管理装置60を介する仮想通信空間に入場し、ステップB11に進むと、携帯端末装置10は、管理装置60を介さない仮想通信空間(P2P通信)に入場する。
ステップD6では、端末用入力装置13によりメッセージ情報が入力されたか否かを判断する。メッセージ情報が入力された場合にはステップD7に進み、入力されなかった場合にはステップD10に進む。
ステップD7では、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報を管理装置60に送信する。
ステップD8では、管理装置60からポイント情報を受信したか否かを判断する。ポイント情報を受信した場合にはステップD9に進み、受信しなかった場合にはステップD10に進む。
ステップD9では、管理装置から受信したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。なお、更新されたポイント情報14bは、端末用表示装置12に表示される。
ステップD10では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップD5に戻り、終了している場合には処理を終了する。
ステップD11では、端末用入力装置13によりメッセージ情報が入力されたか否かを判断する。メッセージ情報が入力された場合にはステップD12に進み、入力されなかった場合にはステップD15に進む。
ステップD12では、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報を通信相手の携帯端末装置10に送信するとともに、ポイント付与のために管理装置60にも送信する。
ステップD13では、管理装置60からポイント情報を受信したか否かを判断する、ポイント情報を受信した場合にはステップD14に進み、受信しなかった場合にはステップD15に進む。
ステップD14では、管理装置60から受信したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。更新されたポイント情報14bは、端末用表示装置12に表示される。
ステップD15では、通信相手の携帯端末装置20からメッセージ情報を受信したか否かを判断する。通信相手の携帯端末装置20からメッセージ情報を受信した場合にはステップD16に進み、受信しなかった場合にはステップD18に進む。
ステップD16では、受信したメッセージ情報を端末用表示装置12に表示する。
ステップD17では、管理装置60からポイント情報を受信したか否かを判断する。ポイント情報を受信した場合にはステップD17に進み、受信しなかった場合にはステップD18に進む。
ステップD17では、管理装置から受信したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。なお、更新されたポイント情報14bは、端末用表示装置12に表示される。
ステップD18では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップD5に戻り、終了している場合には処理を終了する。
【0038】
本実施の形態で用いる管理装置60の通信処理を、図12に示されているフローチャートを用いて説明する。
図12に示されているステップE1〜E3は、図8に示されているステップC1〜C3と同じであるため説明を省略する。
ステップE4では、入場要求情報に含まれている通信相手IDで選択された通信相手の携帯端末装置が仮想通信空間に入場しているか否かを判断する。通信相手が仮想通信空間に入場していない場合にはステップE5に進み、入場している場合にはステップE9に進む。ステップE4に進むと、入場要求情報を送信した携帯端末装置は、管理装置60を介する仮想通信空間に入場し、ステップE9に進むと、入場要求情報を送信した携帯端末装置は、管理装置を介さない仮想通信空間に入場する。
ステップE5では、メッセージ情報を携帯端末装置(この場合、管理装置60を介する仮想通信空間に入場している携帯端末装置)から受信したか否かを判断する。メッセージ情報を受信した場合にはステップE6に進み、受信しなかった場合にはステップE8に進む。
ステップE6では、受信したメッセージ情報を未送信のメッセージ情報として記憶する。
ステップE7では、管理用ポイント付与手段60dは、受信したメッセージ情報に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報(メッセージ情報を送信したユーザーのポイント情報)を更新する。また、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置(メッセージ情報を送信したユーザーの携帯端末装置)に送信する。
ステップE8では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップE4に戻り、終了している場合には処理を終了する。
ステップE9では、通信相手のアドレス情報(IPアドレス)を、入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する。なお、この時、通信相手の携帯端末装置にも、入場要求情報を送信した携帯端末装置のアドレス情報(IPアドレス)を送信する。
ステップE10では、メッセージ情報を携帯端末装置(この場合、管理装置60を介さない仮想通信空間に入場している携帯端末装置)から受信したか否かを判断する。メッセージ情報を受信した場合にはステップE11に進み、受信しなかった場合にはステップeE14に進む。
ステップE11では、受信したメッセージ情報を記憶する。
ステップE12では、管理用ポイント付与手段60dは、受信したメッセージ情報に対してポイント情報を算出する。また、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、判別した通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を判別する。そして、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。また、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)を、通信相手情報に対応する携帯端末装置(メッセージ情報を受信するユーザーの携帯端末装置)に送信する。
ステップE13では、管理用ポイント付与手段60dは、受信したメッセージ情報に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報(メッセージ情報を送信したユーザーのポイント情報)を更新する。また、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置(メッセージ情報を送信したユーザーの携帯端末装置)に送信する。
ステップE13では、通信処理が終了したか否かを判断する。通信処理が終了していない場合にはステップE4に戻り、終了している場合には処理を終了する。
【0039】
以上の説明では、携帯端末装置からメッセージ情報を送信した場合、仮想通信空間に入場している携帯端末装置がメッセージ情報を受信した場合(両携帯端末装置が仮想通信空間に入場している状態でメッセージ情報を受信した場合)にポイントを付与したが、携帯端末装置からメッセージ情報を送信した場合にのみポイントを付与するように構成することもできる。この場合には、図11に示されているステップD16およびD17の処理、図12に示されているステップE12の処理が省略される。
【0040】
また、以上の実施の形態では、管理装置を介さない仮想通信空間を設けたが、管理装置を介する仮想通信空間のみ設けることもできる。携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間内で通信を行わせる第3の実施の形態の通信処理の概要(ポイント付与処理を含む)を、図13を参照して説明する。なお、第3の実施の形態は、図1に示されている第1の実施の形態と同じ構成であり、携帯端末装置10、20側にポイント付与手段14b、23bが設けられている。
携帯端末装置10から、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、携帯端末装置20を通信相手として選択する通信相手ID[A1]を含む入場要求情報(1)を管理装置60に送信する。
この時、通信相手の携帯端末装置20が仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、入場要求情報(1)を送信した携帯端末装置10を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。
管理装置60を介する仮想通信空間に携帯端末装置10が入場している状態で、携帯端末装置10の端末用入力装置13によりメッセージ情報(2)が入力されると、入力されたメッセージ情報(2)が携帯端末装置10から管理装置60に送信される。この時、通信相手の携帯端末装置20が、管理装置60を介する仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、携帯端末装置10から送信されたメッセージ情報を、未送信のメッセージ情報として記憶する。端末用ポイント付与手段14bは、送信したメッセージ情報に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。そして、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報14b)を管理装置60に送信する。管理装置60は、受信したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
携帯端末装置10が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、携帯端末装置20から、送信元情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])、携帯端末装置10を通信相手として選択する通信相手ID[B1]を含む入場要求情報(3)が管理装置60に送信される。この時、管理装置60は、携帯端末装置20に未送信のメッセージ情報(4)を携帯端末装置20に送信する。また、管理装置60は、携帯端末装置20を、携帯端末装置10が入場している、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。
【0041】
携帯端末装置10と携帯端末装置20が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態において、携帯端末装置10の端末用入力装置12によりメッセージ情報(5)が入力されると、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報(5)を管理装置60に送信する。端末用ポイント付与手段11bは、管理装置に送信したメッセージ情報に送対するポイント情報を算出し、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報を更新する。
管理装置60は、携帯端末装置10からメッセージ情報を受信すると受信したメッセージ情報(6)を、通信相手の携帯端末装置20に送信する。
携帯端末装置20の端末用ポイント付与手段21bは、携帯端末装置20が管理装置60から送信されたメッセージ情報を受信すると、受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置24に記憶されているポイント情報24bを更新する。また、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報24b(7)を管理装置60に送信する。管理装置60は、受信したポイント情報(7)により、ユーザー情報データベース70aに、ポイント情報(7)を送信した携帯端末装置(メッセージ情報を送信した携帯端末装置10の通信相手の携帯端末装置)の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。
携帯端末装置20から管理装置60にメッセージ情報(10)が送信された場合も同様である。すなわち、携帯端末装置20の端末用ポイント付与手段21bは、送信したメッセージ情報(7)に対するポイント情報を算出し、端末用記憶装置24に記憶されているポイント情報24bを更新する。また、ポイント情報(8)を管理装置60に送信する。さらに、携帯端末装置10の端末用ポイント付与手段11bは、管理装置60から受信したメッセージ情報(9)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。また、ポイント情報(10)を管理装置60に送信する。管理装置60は、携帯端末装置20、10から送信されたポイント情報により、ユーザー情報データベースに記憶されているポイント情報を更新する。
【0042】
次に、携帯端末装置を、管理装置を介する仮想通信空間内で通信を行わせる第4の実施の形態の通信処理の概要(ポイント付与処理を含む)を、図14を参照して説明する。なお、第4の実施の形態は、図9に示されている第2の実施の形態と同じ構成であり、管理装置60側にポイント付与手段60dが設けられている。
携帯端末装置10から、送信元情報(携帯端末装置10の固有識別情報[111])、携帯端末装置20を通信相手として選択する通信相手ID[A1]を含む入場要求情報(1)を管理装置60に送信する。
この時、通信相手の携帯端末装置20が仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、入場要求情報(1)を送信した携帯端末装置10を、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。
管理装置60を介する仮想通信空間に携帯端末装置10が入場している状態で、携帯端末装置10の端末用入力装置13によりメッセージ情報(2)が入力されると、入力されたメッセージ情報(2)が携帯端末装置10から管理装置60に送信される。この時、通信相手の携帯端末装置20が、管理装置60を介する仮想通信空間に入場していないため、管理装置60は、携帯端末装置10から送信されたメッセージ情報(2)を、未送信のメッセージ情報として記憶する。管理用ポイント付与手段60dは、携帯端末装置10から受信したメッセージ情報(2)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。そして、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)(3)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10に送信する。携帯端末装置10は、管理装置60から受信したポイント情報(3)により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。
携帯端末装置10が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、携帯端末装置20から、送信元情報(携帯端末装置20の固有識別情報[222])、携帯端末装置10を通信相手として選択する通信相手ID[B1]を含む入場要求情報(4)が管理装置60に送信される。この時、管理装置60は、携帯端末装置20に未送信のメッセージ情報(5)を携帯端末装置20に送信する。また、管理装置60は、携帯端末装置20を、携帯端末装置10が入場している、管理装置60を介する仮想通信空間に入場させる。
【0043】
携帯端末装置10と携帯端末装置20が、管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態において、携帯端末装置10の端末用入力装置12によりメッセージ情報(6)が入力されると、携帯端末装置10は、入力されたメッセージ情報(6)を管理装置60に送信する。管理装置60は、携帯端末装置10からメッセージ情報(6)を受信すると、携帯端末装置10の通信相手である携帯端末装置20が仮想通信区間に入場しているため、受信したメッセージ情報(8)を携帯端末措置20に送信する。
管理用ポイント付与手段60dは、携帯端末装置10から受信したメッセージ情報(6)に対してポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。そして、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)(7)を、メッセージ情報を送信した携帯端末装置10に送信する。携帯端末装置10は、管理装置60から受信したポイント情報(7)により、端末用記憶装置14に記憶されているポイント情報14bを更新する。
さらに、管理用ポイント付与手段60dは、受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置10の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、判別した通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を判別する。そして、携帯端末装置10から受信したメッセージ情報に対するポイント情報を算出し、算出したポイント情報により、ユーザー情報データベース70aに、通信相手情報に対応する携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されているポイント情報を更新する。また、ポイント情報(算出したポイント情報あるいは更新したポイント情報)(8)を、通信相手情報に対応する携帯端末装置20に送信する。携帯端末装置20は、管理装置60から受信したポイント情報(8)により、端末用記憶装置24に記憶されているポイント情報24bを更新する。
【0044】
第3の実施の形態および第4の実施の形態は、ポイント付与手段を管理装置側に設けているため、携帯端末装置側の負担が軽減される。
なお、送信メッセージに対するポイント情報の算出方法と受信メッセージに対するポイント情報の算出方法としては、同じ方法を用いることもできるし異なる方法を用いることもできる。また、第3の実施の形態および第4の実施の形態は、メッセージ情報の送信に対してのみポイントを付与するように構成することもできる。
【0045】
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
携帯端末装置10、20と管理装置(サーバ)60を接続する通信回線としては、種々の通信回線を用いることができる。
携帯端末装置10、20や管理装置60の動作は、実施の形態で説明した動作に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲内で適宜変更可能である。例えば、処理の内容や、処理の順番は適宜変更可能である。
実施の形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて構成することもできる。
携帯端末装置10、20は、携帯電話機や携帯情報端末機に限定されず、携帯無線通信装置を用いて通信を行うことができる種々の端末装置を用いることができる。
近距離通信装置17、27としては、ユーザー同士が目で顔を確認にすることができる距離の範囲内で情報を送受信可能な種々の通信装置を用いることができる。
仮想通信空間に2つの携帯端末装置が入場可能に構成したが、3以上の携帯端末装置が入場可能に構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】第1の実施の形態の概略構成図である。
【図2】ユーザー情報データベースの一例を示す図である。
【図3】携帯端末装置の表示画面の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の通信相手登録処理の概要を説明する図である。
【図5】第1の実施の形態で用いる携帯端末装置の通信相手登録要求処理を説明するフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態の通信処理の概要を説明する図である。
【図7】第1の実施の形態で用いる携帯端末装置の通信処理を説明するフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態で用いる管理装置の通信処理を説明する図である。
【図9】第2の実施の形態の概略構成図である。
【図10】第2の実施の形態の通信処理の概要を説明する図である。
【図11】第2の実施の形態で用いる携帯端末装置の通信処理を説明するフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態で用いる管理装置の通信処理を説明するフローチャートである。
【図13】第3の実施の形態の通信処理の概要を説明する図である。
【図14】第4の実施の形態の通信処理を説明する概要を説明する図である。
【符号の説明】
【0047】
10、20 携帯端末装置
11、21 携帯用処理装置
11a、21a 端末用処理手段
11b、21b ポイント付与手段
12、22 端末用表示装置
13、23 端末用入力装置
14、24 端末用記憶装置
15、25 端末用携帯無線通信装置
16、26 アンテナ
17、27 近距離通信装置
18、28 送受信部
30、40 基地局
31、41 基地局用携帯無線通信装置
32、42 アンテナ
50 制御局
60 管理装置
60a 管理用処理手段
60b ユーザー情報管理手段
60c 認証手段
60dポイント付与手段
70 管理用記憶装置
70a ユーザー情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想通信空間への第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の入場を管理装置によって管理する通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、携帯無線通信回線を介して前記管理装置に接続する第1の携帯無線通信装置と、前記携帯無線通信回線とは異なる近距離通信回線を介して前記第2の携帯端末装置の第2の近距離通信装置に接続する第1の近距離通信装置と、第1の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第1の記憶装置と、第1の入力装置を有し、
前記第2の携帯端末装置は、前記携帯無線通信回線を介して前記管理装置に接続する第2の携帯無線通信装置と、前記近距離通信回線を介して前記第1の携帯端末装置の第1の近距離通信装置に接続する第2の近距離通信装置と、第2の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第2の記憶装置と、第2の入力装置を有し、
前記第1の携帯端末装置は、
前記第1の記憶装置に記憶されている第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報と、前記第1の近距離通信装置を用いて受信した前記第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第1の記憶装置に記憶されている第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を含む入場要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報を、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信していない場合には、前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記第1の携帯無線通信装置を用いて、前記受信したアドレス情報を有する携帯端末装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記第2の記憶装置に記憶されている第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報と、前記第2の近距離通信装置を用いて受信した前記第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の記憶装置に記憶されている第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を含む入場要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報を、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信していない場合には、前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記第2の携帯無線通信装置を用いて、前記受信したアドレス情報を有する携帯端末装置に送信し、
前記管理装置は、
通信相手登録要求情報を受信すると、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報に対応させて記憶し、
入場要求情報を受信すると、
前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報で示される携帯端末装置と、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応して記憶されている通信相手情報で示される携帯端末装置が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置が入場している場合には、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置のアドレス情報を、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信し、
前記管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報で示される携帯端末装置が入場していない場合には、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、前記管理装置を介する仮想通信空間に入場させ、前記通信相手情報で示される携帯端末装置から入場要求情報が送信された後に、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置のアドレス情報を、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信し、
また、メッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報で示される携帯端末装置から入場要求情報が送信された後に、前記受信したメッセージ情報を前記通信相手情報に対応する携帯端末装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、
前記送信元情報と、前記通信相手情報と、前記通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記送信元情報と、前記通信相手情報と、前記通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
通信相手登録要求情報を受信すると、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶し、
入場要求情報を受信すると、
前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報で示される携帯端末装置と、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶されている通信相手情報で示される携帯端末装置が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置が入場している場合には、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置のアドレス情報を、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信し、
前記管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報で示される携帯端末装置が入場していない場合には、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、前記管理装置を介する仮想通信空間に入場させ、前記通信相手情報で示される携帯端末装置から入場要求情報が送信された後に、前記通信相手情報に対応する携帯端末装置のアドレス情報を、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の処理装置と、第1の表示装置を有しており、また、前記第1の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第1の処理装置は、第1の端末用ポイント付与手段と、第1の端末用処理手段を有しており、
前記第1の端末用ポイント付与手段は、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第1の端末用処理手段は、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第1の表示装置に表示し、また、ポイント情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の処理装置と、第2の表示装置を有しており、また、前記第2の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第2の処理装置は、第2の端末用ポイント付与手段と、第2の端末用処理手段を有し、
前記第2の端末用ポイント付与手段は、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第2の端末用処理手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第2の表示装置に表示し、また、ポイント情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記送信元情報に対応させて合計ポイント数を記憶しており、ポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の通信装置であって、
前記第1の端末用ポイント付与手段は、前記第1の携帯端末装置が前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記受信したアドレス情報で示される携帯端末装置から受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第2の端末用ポイント付与手段は、前記第2の携帯端末装置が前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記受信したアドレス情報で示される携帯端末装置から受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の表示装置を有しており、また、前記第1の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第1の携帯端末装置は、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報を、前記第1の携帯無線通信装置を用いて、前記受信したアドレス情報を有する携帯端末装置に送信するとともに、前記管理装置に送信し、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、また、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第1の表示装置に表示し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の表示装置を有しており、また、前記第2の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第2の携帯端末装置は、前記管理装置から携帯端末装置のアドレス情報を受信している場合には、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報を、前記第2の携帯無線通信装置を用いて、前記受信したアドレス情報を有する携帯端末装置に送信するとともに、前記管理装置に送信し、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、また、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第2の表示装置に表示し、
前記管理装置は、管理用ポイント付与手段と、管理用処理手段を有しており、また、前記送信元情報に対応させてポイント情報を記憶しており、
前記管理用ポイント付与手段は、前記管理装置がメッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記管理用処理手段は、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置にポイント情報を送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の通信装置であって、
前記管理用ポイント付与手段は、前記管理装置が、前記第1の携帯端末装置および前記第2の携帯端末装置に携帯端末装置のアドレス情報を出力した後に、メッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、前記判別した通信相手情報で示される携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を判別し、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記通信相手情報で示される携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新することを特徴とする通信装置。
【請求項7】
仮想通信空間への第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の入場を管理装置によって管理する通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、携帯無線通信回線を介して前記管理装置に接続する第1の携帯無線通信装置と、前記携帯無線通信回線とは異なる近距離通信回線を介して前記第2の携帯端末装置の第2の近距離通信装置に接続する第1の近距離通信装置と、第1の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第1の記憶装置と、第1の入力装置を有し、
前記第2の携帯端末装置は、前記携帯無線通信回線を介して前記管理装置に接続する第2の携帯無線通信装置と、前記近距離通信回線を介して前記第1の携帯端末装置の第1の近距離通信装置に接続する第2の近距離通信装置と、第2の携帯端末装置の固有識別情報を記憶する第2の記憶装置と、第2の入力装置を有し、
前記第1の携帯端末装置は、
前記第1の記憶装置に記憶されている第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報と、前記第1の近距離通信装置を用いて受信した前記第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第1の記憶装置に記憶されている第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を含む入場要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記第2の記憶装置に記憶されている第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報と、前記第2の近距離通信装置を用いて受信した前記第1の携帯端末装置の固有識別情報を示す通信相手情報を含む通信相手登録要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の記憶装置に記憶されている第2の携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を含む入場要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
通信相手登録要求情報を受信すると、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報に対応させて記憶し、
入場要求情報を受信すると、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報で示される携帯端末装置と、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報に対応して記憶されている通信相手情報で示される携帯端末装置が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を入場させ、
また、メッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別し、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置が入場している、前記管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報で示される携帯端末装置が入場している場合には、前記受信したメッセージ情報を前記通信相手情報で示される携帯端末装置に送信し、前記管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報で示される携帯端末装置が入場していない場合には、前記通信相手情報で示される携帯端末装置から入場要求情報が送信された後に、前記受信したメッセージ情報を前記通信相手情報で示される携帯端末装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項8】
請求項7に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、
前記送信元情報と、前記通信相手情報と、前記通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記送信元情報と、前記通信相手情報と、前記通信相手情報を示す通信相手識別情報を含む通信相手登録要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
また、前記送信元情報と、通信相手識別情報を含む入場要求情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
通信相手登録要求情報を受信すると、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている通信相手情報を、前記受信した通信相手登録要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶し、
入場要求情報を受信すると、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報で示される携帯端末装置と、前記受信した入場要求情報に含まれている送信元情報および通信相手識別情報に対応させて記憶されている通信相手情報で示される携帯端末装置が入場可能な、管理装置を介する仮想通信空間に入場させることを特徴とする通信装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の処理装置と、第1の表示装置を有しており、また、前記第1の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第1の処理装置は、第1の端末用ポイント付与手段と、第1の端末用処理手段を有しており、
前記第1の端末用ポイント付与手段は、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第1の端末用処理手段は、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第1の表示装置に表示し、また、ポイント情報を、前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の処理装置と、第2の表示装置を有しており、また、前記第2の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第2の処理装置は、第2の端末用ポイント付与手段と、第2の端末用処理手段を有し、
前記第2の端末用ポイント付与手段は、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第2の端末用処理手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第2の表示装置に表示し、また、ポイント情報を、前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記送信元情報に対応させて合計ポイント数を記憶しており、ポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記受信したポイント情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
請求項9に記載の通信装置であって、
前記第1の端末用ポイント付与手段は、前記第1の携帯端末装置が、前記管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、前記管理装置からメッセージ情報を受信した場合には、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第2の端末用ポイント付与手段は、前記第2の携帯端末装置が、前記管理装置を介する仮想通信空間に入場している状態で、前記管理装置からメッセージ情報を受信した場合には、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項11】
請求項7または8に記載の通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の表示装置を有しており、また、前記第1の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第1の携帯端末装置は、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、また、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第1の表示装置に表示し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の表示装置を有しており、また、前記第2の記憶装置には、合計ポイント数が記憶されており、
前記第2の携帯端末装置は、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、また、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を前記第2の表示装置に表示し、
前記管理装置は、管理用ポイント付与手段と、管理用処理手段を有しており、また、前記送信元情報に対応させて合計ポイント数を記憶しており、
前記管理用ポイント付与手段は、前記管理装置がメッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記管理用処理手段は、ポイント情報を、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項12】
請求項11に記載の通信装置であって、
前記管理用ポイント付与手段は、前記管理装置がメッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている通信相手情報を判別するとともに、前記判別した通信相手情報で示される携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報を判別し、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置が入場している、管理装置を介する仮想通信空間に、前記通信相手情報で示される携帯端末装置が入場している場合には、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記通信相手情報で示される携帯端末装置の固有識別情報を示す送信元情報に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新することを特徴とする通信装置。
【請求項13】
仮想通信空間への第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の入場を管理装置によって管理する通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の携帯無線通信装置と、第1の入力装置と、合計ポイント数を記憶する第1の記憶装置を有し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の携帯無線通信装置と、第2の入力装置と、合計ポイント数を記憶する第2の記憶装置を有し、
前記管理装置は、合計ポイント数を携帯端末装置に対応させて記憶する管理用記憶装置を有し、
前記第1の携帯端末装置は、
前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理措置に入場要求情報を送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第1の入力装置によりメッセージ情報が入力されると、前記入力されたメッセージ情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記仮想通信空間に送信し、また、前記入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新するとともに、ポイント情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第1の無線通信装置を用いて前記仮想通信空間からメッセージ情報を受信し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理措置に入場要求情報を送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第2の入力装置によりメッセージ情報が入力されると、前記入力されたメッセージ情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記仮想通信空間に送信し、また、前記入力されたメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新するとともに、ポイント情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理装置に送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第2の無線通信装置を用いて前記仮想通信空間からメッセージ情報を受信し、
前記管理装置は、
携帯端末装置から入場要求情報を受信すると、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を仮想通信空間に入場させ、
携帯端末装置からポイント情報を受信すると、前記管理用記憶装置に、前記受信したポイント情報を送信した携帯端末装置に対応させて記憶されている合計ポイント数を、前記受信したポイント情報により更新する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項14】
仮想通信空間への第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置の入場を管理装置によって管理する通信装置であって、
前記第1の携帯端末装置は、第1の携帯無線通信装置と、第1の入力装置と、合計ポイント数を記憶する第1の記憶装置を有し、
前記第2の携帯端末装置は、第2の携帯無線通信装置と、第2の入力装置と、合計ポイント数を記憶する第2の記憶装置を有し、
前記管理装置は、合計ポイント数を携帯端末装置に対応させて記憶する管理用記憶装置を有し、
前記第1の携帯端末装置は、
前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記管理措置に入場要求情報を送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第1の入力装置により入力されたメッセージ情報を前記第1の携帯無線通信装置を用いて前記仮想通信空間に送信し、前記第1の無線通信装置を用いて前記仮想通信空間からメッセージ情報を受信し、
また、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記第1の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記第2の携帯端末装置は、
前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記管理措置に入場要求情報を送信し、
仮想通信空間に入場している状態で、前記第2の入力装置により入力されたメッセージ情報を前記第2の携帯無線通信装置を用いて前記仮想通信空間に送信し、前記第2の無線通信装置を用いて前記仮想通信空間からメッセージ情報を受信し、
また、前記管理装置からポイント情報を受信すると、前記受信したポイント情報により、前記第2の記憶装置に記憶されている合計ポイント数を更新し、
前記管理装置は、
携帯端末装置から入場要求情報を受信すると、前記受信した入場要求情報を送信した携帯端末装置を仮想通信空間に入場させ、
仮想通信空間に入場している携帯端末装置からメッセージ情報を受信すると、前記受信したメッセージ情報に対するポイント数を算出し、前記算出したポイント数により、前記管理用記憶装置に、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置に対応させて記憶されている合計ポイント数を更新するとともに、ポイント情報を、前記受信したメッセージ情報を送信した携帯端末装置に送信する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の通信装置であって、前記第1の携帯端末装置と前記第2の携帯端末装置あるいは前記管理措置は、前記メッセージ情報に含まれているキーワード、前記メッセージ情報の種類、前記メッセージ情報の長さのうちの少なくとも1つに基づいてポイント数を算出することを特徴とする通信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2010−157172(P2010−157172A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11(P2009−11)
【出願日】平成21年1月4日(2009.1.4)
【出願人】(000106690)サン電子株式会社 (161)
【Fターム(参考)】