通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管
【課題】 通水管の端部部分の所定位置に、係合体を簡単に配置することができる、通水管の接続端部形成具を提供する。
【解決手段】 係合体2は、筒状の係合体本体2aの内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪2cを有する。そこで、接続端部形成具6は、前記係合体2を、通水管1の端部部分1aの外側に嵌めることで、継手3への接続端部4を形成する形成具である。この接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aが挿入される通水管挿入口6aと、その挿入された通水管1の端部部分1aが突き当たる通水管突当たり部6bと、係合体2が挿入される係合体挿入口6dと、係合体2の先端が当接する係合体当接部6cとを備える。
【解決手段】 係合体2は、筒状の係合体本体2aの内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪2cを有する。そこで、接続端部形成具6は、前記係合体2を、通水管1の端部部分1aの外側に嵌めることで、継手3への接続端部4を形成する形成具である。この接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aが挿入される通水管挿入口6aと、その挿入された通水管1の端部部分1aが突き当たる通水管突当たり部6bと、係合体2が挿入される係合体挿入口6dと、係合体2の先端が当接する係合体当接部6cとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、継手への通水管の接続端部を形成する、通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、継手に通水管を接続するにあたって、継手に設けられた係合手段に係合する係合体を備えた、通水管の接続端部が知られていた(例えば、特許文献1参照)。図13に示されるように、この接続端部13は、通水管11の端部部分11aにおける、オーリング等の止水部材(図示せず)が密接するための端部部分前部11bよりも後方の端部部分後部11cの外側に、筒状の係合体12が嵌められて形成されていた。
【0003】
【特許文献1】特開2007−247892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記通水管11の接続端部13を形成するには、通水管11の端部部分11aにおける所定位置に、係合体12を正確に配置しなければならず、その配置が非常に面倒であった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通水管の端部部分の所定位置に、係合体を簡単に配置することができる、通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具は、筒状の係合体本体の内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪が設けられた係合体を、通水管の端部部分の外側に、前記係止爪が前記端部部分の先端側を向く向きで前記通水管を係止するように、嵌めることで、継手への接続端部を形成する、接続端部形成具である。この接続端部形成具は、前記通水管の端部部分が挿入される通水管挿入口と、その挿入された通水管の端部部分が突き当たる通水管突当たり部と、前記係合体の先端が当接する係合体当接部とを備える。
【0007】
この接続端部形成具によると、係合体の先端を係合体当接部に当接させた状態で、通水管の端部部分を、係合体および通水管挿入口に挿入していき、その端部部分を通水管突当たり部に突き当てる。こうして、通水管の端部部分に対する係合体の配置位置が一意的に定まり、係合体は、端部部分の所定位置に嵌められることになる。そして、この通水管の端部部分に係合体が嵌められて形成された接続端部を、継手に接続する際には、その接続端部を接続端部形成具から抜き出した後に継手に接続する。なお、通水管がインコア付きの通水管である場合に、通水管の端部部分は、そのインコアを含み、また、そのインコアの先端が突出する場合には、インコアが通水管突き当たり部に突き当たることになる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項1に記載の接続端部形成具において、この接続端部形成具は、透明または半透明となっていてもよい。これにより、通水管の端部部分を通水管挿入口に挿入したとき、その端部部分が通水管突当たり部に突き当たっているかどうかを目視により確認することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項1または2に記載の接続端部形成具において、前記係合体が挿入される係合体挿入口を備え、その係合体挿入口の奥端が前記係合体当接部となってもよい。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項3に記載の接続端部形成具において、前記係合体挿入口に挿入された前記係合体を抜け出さないように保持する保持部を備えてもよい。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなる。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置は、請求項3または4に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなり、前記係合体が、前記接続端部形成具の前記係合体挿入口に挿入されている。
【0013】
また、請求項7に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置体は、請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管の端部部分に挿入されるインコアとからなり、前記インコアが、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されている。
【0014】
また、請求項8に記載の発明に係る接続端部形成装置付き通水管は、請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管とからなり、前記通水管の前記端部部分が、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されて、前記端部部分の外側に前記係合体が嵌められた状態にある。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管によれば、係合体の先端を係合体当接部に当接させ、係合体および通水管挿入口に挿入した通水管の端部部分を通水管突当たり部に突き当てることで、通水管の端部部分の所定位置に、係合体を簡単に配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図8は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、配管材としての、通水管(特に、可撓性を有する合成樹脂製の通水管)であり、例えば、架橋ポリエチレンとかポリブデン等の合成樹脂管からなる。2は、前記通水管1の端部部分1aの外側に嵌められる係合体である。3は、前記通水管1が接続される継手である。6は、前記継手3への、前記通水管1の接続端部4を形成する、接続端部形成具である。7は、通水管1の接続端部形成装置であって、前記接続端部形成具6と前記係合体2とからなる。
【0018】
ここで、係合体2には、筒状の係合体本体2aの内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪2cが設けられている。詳細には、係合体2は、前記係合体本体2aと、その係合体本体2aの内側に保持される抜止めリング2bとを備える。そして、抜止めリング2bに、内側に向けて延出されて通水管1を係止する前記係止爪2cが複数設けられる。係合体2は、この抜止めリング2bを複数(図示実施の形態においては、3枚)備える。さらに、係合体2は、係合体本体2aの内側に挿入されて、係合体本体2aの各端に位置する端部リング2dおよび中間に位置する中間リング2e、2eを備える。そこで、一方の端部リング2dと中間リング2eとの間、そして、各中間リング2e、2e間に、抜止めリング2bが挟み込まれて保持される。
【0019】
接続端部4は、継手3に通水管1を接続するために、継手3の受口3aに差し込まれる、通水管1の端部である。この接続端部4は、通水管1の端部部分1aと、その端部部分1aの外側に嵌められた前記係合体2とからなる。ただし、図示実施の形態のように、通水管1がインコア5付きの通水管である場合には、通水管1の端部部分1aは、そのインコア5を含む。また、前記係合体2は、通水管1の端部部分1aにおける、外周面に止水部材3bが密着するための端部部分前部1bよりも後方の、端部部分後部1cに設けられる。
【0020】
接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aの外側に、前記係合体2を、係止爪2cが端部部分1aの先端側を向く向きで通水管1を係止するように、嵌めることで、継手3への接続端部4を形成する形成具である。この接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aが挿入される通水管挿入口6aと、その挿入された通水管1の端部部分1aが突き当たる通水管突当たり部6bと、係合体2の先端が当接する係合体当接部6cとを備える。詳細には、接続端部形成具6は、係合体2が挿入される係合体挿入口6dを備え、その係合体挿入口6dの奥端が前記係合体当接部6cとなっている。そして、接続端部形成具6は、係合体挿入口6dに挿入された係合体2を抜け出さないように保持する保持部6eを備える。
【0021】
具体的には、接続端部形成具6は、例えば合成樹脂製であって、内側が前記通水管挿入口6aとなる筒形状をしている。そして、その通水管挿入口6aの奥端が、前記通水管突当たり部6bとなる。また、通水管挿入口6aの口元側は、奥側の径小部6fよりも径大に形成されて、前記係合体挿入口6dとなっている。すなわち、通水管挿入口6aの、前記通水管突当たり部6bとは反対側にある一部が、前記係合体挿入口6dを兼ねている。そして、係合体挿入口6dの奥端、すなわち係合体挿入口6dから通水管挿入口6aの径小部6fに移る段部が、前記係合体当接部6cとなる。そこで、この接続端部形成具6の軸方向における通水管突当たり部6bと係合体当接部6cとの距離を、通水管1の前記端部部分前部1bの長さ寸法と一致するように設定する。
【0022】
ここにおいて、係合体挿入口6dは、係合体2が圧入気味に挿入される内径寸法を有しており、これによって、係合体挿入口6dの内周面が、係合体2を抜け出さないように保持する前記保持部6eとなる。つまり、係合体挿入口6dの内周面と係合体2の外周面との摩擦により、係合体2は、係合体挿入口6d内に保持される。なお、図示実施の形態においては、係合体2は、その一部が係合体挿入口6dから外方に突き出るようにして、係合体挿入口6dに挿入されるが、係合体2全体が係合体挿入口6d内に収納させるようにして、その係合体挿入口6dに挿入されてもよい。
【0023】
また、接続端部形成具6には、通水管挿入口6aの奥端を通水管突当たり部6bとして一部残すようにして、この接続端部形成具6の軸方向に貫く貫通孔6gが明けられ、さらに、通水管突当たり部6b部分において、貫通孔6gに連通するようにして側方に貫く切り欠き6hが明けられている。そこで、これら貫通孔6gと切り欠き6hとが、通水管1の端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認する確認窓6iとなる。
【0024】
ところで、図4は、接続端部形成装置7において、接続端部形成具6に係合体2を組み付ける前の状態(つまり接続段部形成具6と係合体2とが分離した状態)を示す。そして、図5は、接続端部形成具6に係合体2を組み付けた状態の接続端部形成装置7(つまり係合体2が接続端部形成具6の係合体挿入口6dに挿入された接続端部形成装置7)と、その接続端部形成装置7に挿入される通水管1を示す。また、図6は、接続端部形成装置7に通水管1を挿入した接続端部形成装置付き通水管8を示す。すなわち、接続端部形成装置付き通水管8は、接続端部形成装置7と通水管1とからなり、通水管1の端部部分1aが、接続端部形成装置7における接続端部形成具6の通水管挿入口6aに挿入されて、その端部部分1aの外側に係合体2が嵌められた状態にある。つまり、接続端部形成具6内で、継手3への接続端部4が形成されている。そして、図7は、接続端部形成装置付き通水管8において、接続端部形成具6から通水管1を抜き出した状態を示し、通水管1には、その端部部分1aに係合体2が嵌められて、接続端部4が形成されている。さらに、図8は、通水管1の接続端部4を継手3の受口3aに差し込んだ状態を示す。ここで、通水管1の端部部分1aにおける、係合体2よりも前の端部部分前部1bには、オーリング等のパッキンからなる止水部材3bが密着し、継手3と通水管1との間を止水する。そして、係合体2の後方には、係止手段としての、ピン等からなる抜止め具3cが、通水管1の軸心に対して直交する向きで、前記受口3aに取り付けられ、この抜止め具3cが係合体2(詳細には、係合体2の後端)を係止することで、通水管1を継手3に対し抜け止めする。
【0025】
次に、以上の構成からなる接続端部形成具6の作用効果について説明する。この接続端部形成具6によると、係合体2の先端を係合体当接部6cに当接させた状態で、通水管1の端部部分1aを、係合体2および通水管挿入口6aに挿入していき、その端部部分1aを通水管突当たり部6bに突き当てる(図6参照)。こうして、通水管1の端部部分1aに対する係合体2の配置位置が一意的に定まり、係合体2は、端部部分1aの所定位置に嵌められることになる。つまり、係合体2の先端を係合体当接部6cに当接させ、係合体2および通水管挿入口6aに挿入した、通水管1の端部部分1aを、通水管突当たり部6bに突き当てることで、通水管1の端部部分1aの所定位置に、係合体2を簡単に配置することができる。そして、この通水管1の端部部分1aに係合体2が嵌められて形成された接続端部4を、継手3に接続する際には、その接続端部4を接続端部形成具6から抜き出して継手3に接続する(図7、図8参照)。なお、前述したように、通水管1の端部部分1aは、インコア5を含み、特に、図示実施の形態のように、インコア5の先端が突出する場合には、そのインコア5が通水管突き当たり部6bに突き当たることになる。
【0026】
また、接続端部形成具6には、確認窓6iが設けられており、この確認窓6iにより、通水管1の端部部分1aを通水管挿入口6aに挿入したとき、その端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認することができる。これにより、係合体2を通水管1の端部部分1aの所定位置に確実に嵌めることができる。
【0027】
また、接続端部形成装置7においては、接続端部形成具6に備わる保持部6eによって、係合体2は、接続端部形成具6の係合体挿入口6dから安易に抜け出ることはなく、接続端部形成具6に係合体2が挿入されたままの状態で、保管したり運搬したりすることができ、その取扱いが容易となる。すなわち、接続端部形成具6に係合体2が挿入された接続端部形成装置7を、工場とか保管場所から施工現場に運び、施工現場では、その接続端部形成装置7に通水管1を挿入することで、簡単に通水管1に接続端部4を形成することができる。
【0028】
また、接続端部形成装置付き通水管8においては、通水管1を、この状態で保管したり運搬したりすれば、通水管1の端部部分1aが保護され、その端部部分1a(特に、止水部材3bが密着する端部部分前部1b)を傷つけることがない。そして、施工現場では、この接続端部形成装置付き通水管8において、接続端部形成具6から接続端部4を抜き出せば、速やかに、その接続端部4を継手3の受口3aに差し込んで、通水管1を継手3に接続することができる。
【0029】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図9および図10に示すように、接続端部形成具6には、確認窓6iが設けられなくともよい。この図に示す接続端部形成具6は、例えば板材等により薄肉に形成されており、通水管挿入口6aの奥端は閉じている。そして、この接続端部形成具6は、透明または半透明であって、内部が透けて見える。したがって、通水管1の端部部分1aを通水管挿入口6aに挿入したとき、その端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認することができ、これにより、係合体2を通水管1の端部部分1aの所定位置に確実に嵌めることができる。また、この接続端部形成具6は、係合体挿入口6dが深く、係合体2の全体が係合体挿入口6d内に収納されるように、その係合体2は、係合体挿入口6dに挿入される。そして、係合体挿入口6dの口元に、内方側に突出して係合体2の後端に係合する突起6jが設けられている。そこで、この突起6jが、係合体2を抜け出さないように保持する保持部6eとなる。また、このように、係合体2は、その全体が係合体挿入口6dに収納されているため、係合体2に触れることでその係合体2が通水管1に対して後方に動くようなことがなく、したがって、通水管1が挿入された接続端部形成装置付き通水管8の状態で(図10参照)、通水管1の端部部分1aに対する係合体2の位置を安定して保持することができる。
【0030】
また、図11および図12は、接続端部形成装置7側に、予め、通水管1の端部部分1aに挿入されるインコア5が挿入されて、接続端部形成装置体9が形成されている例を示す。すなわち、接続端部形成装置体9は、接続端部形成装置7とインコア5とからなり、インコア5が、接続端部形成装置7における接続端部形成具6の通水管挿入口6aに挿入されている。したがって、この接続端部形成装置体9に対しては、インコア5のない通水管1が挿入される。また、この接続端部形成装置体9を構成する接続端部形成具6は、その通水管挿入口6aの奥端に、手前側に向かって突出した、インコア保持部としての突出部6kが設けられる。すなわち、この突出部6kが、インコア5の内周面と密接して、インコア5を通水管挿入口6a内に保持する。その他の構成は、図9および図10に示す接続端部形成具6と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0031】
また、以上の実施の形態において、接続端部形成具6は、保持部6eを備えているが、この保持部6eは無くともよい。また、接続端部形成具6は、係合体挿入口6dを備えているが、この係合体挿入口6dは無くともよい。そして、このように接続端部形成具6に係合体挿入口6dが設けられない場合には、接続端部形成具6の、通水管挿入口6aの口端を形成する端面が、係合体当接部6cとなる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の一実施の形態の、接続端部形成具の斜視図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、係合体の断面図である。
【図4】同じく、接続端部形成具に係合体を組み付ける前の状態を示す断面図である。
【図5】同じく、接続端部形成具に係合体を組み付けた状態の接続端部形成装置と、その接続端部形成装置に挿入される通水管を示す、断面図である。
【図6】同じく、接続端部形成装置に通水管を挿入した接続端部形成装置付き通水管を示す断面図である。
【図7】同じく、接続端部形成具から通水管を抜き出した状態を示す断面図である。
【図8】同じく、通水管の接続端部を継手の受口に差し込んだ状態を示す断面図である。
【図9】この発明の他の実施の形態の、図5相当図である。
【図10】同じく、図6相当図である。
【図11】この発明のさらに他の実施の形態の、図5相当図である。
【図12】同じく、図6相当図である。
【図13】従来の通水管の接続端部を示す一部断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 通水管
1a 端部部分
2 係合体
2a 係合体本体
2c 係止爪
3 継手
4 接続端部
5 インコア
6 接続端部形成具
6a 通水管挿入口
6b 通水管突当たり部
6c 係合体当接部
6d 係合体挿入口
6e 保持部
7 接続端部形成装置
8 接続端部形成装置付き通水管
9 接続端部形成装置体
【技術分野】
【0001】
この発明は、継手への通水管の接続端部を形成する、通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、継手に通水管を接続するにあたって、継手に設けられた係合手段に係合する係合体を備えた、通水管の接続端部が知られていた(例えば、特許文献1参照)。図13に示されるように、この接続端部13は、通水管11の端部部分11aにおける、オーリング等の止水部材(図示せず)が密接するための端部部分前部11bよりも後方の端部部分後部11cの外側に、筒状の係合体12が嵌められて形成されていた。
【0003】
【特許文献1】特開2007−247892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記通水管11の接続端部13を形成するには、通水管11の端部部分11aにおける所定位置に、係合体12を正確に配置しなければならず、その配置が非常に面倒であった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通水管の端部部分の所定位置に、係合体を簡単に配置することができる、通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具は、筒状の係合体本体の内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪が設けられた係合体を、通水管の端部部分の外側に、前記係止爪が前記端部部分の先端側を向く向きで前記通水管を係止するように、嵌めることで、継手への接続端部を形成する、接続端部形成具である。この接続端部形成具は、前記通水管の端部部分が挿入される通水管挿入口と、その挿入された通水管の端部部分が突き当たる通水管突当たり部と、前記係合体の先端が当接する係合体当接部とを備える。
【0007】
この接続端部形成具によると、係合体の先端を係合体当接部に当接させた状態で、通水管の端部部分を、係合体および通水管挿入口に挿入していき、その端部部分を通水管突当たり部に突き当てる。こうして、通水管の端部部分に対する係合体の配置位置が一意的に定まり、係合体は、端部部分の所定位置に嵌められることになる。そして、この通水管の端部部分に係合体が嵌められて形成された接続端部を、継手に接続する際には、その接続端部を接続端部形成具から抜き出した後に継手に接続する。なお、通水管がインコア付きの通水管である場合に、通水管の端部部分は、そのインコアを含み、また、そのインコアの先端が突出する場合には、インコアが通水管突き当たり部に突き当たることになる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項1に記載の接続端部形成具において、この接続端部形成具は、透明または半透明となっていてもよい。これにより、通水管の端部部分を通水管挿入口に挿入したとき、その端部部分が通水管突当たり部に突き当たっているかどうかを目視により確認することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項1または2に記載の接続端部形成具において、前記係合体が挿入される係合体挿入口を備え、その係合体挿入口の奥端が前記係合体当接部となってもよい。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る通水管の接続端部形成具のように、請求項3に記載の接続端部形成具において、前記係合体挿入口に挿入された前記係合体を抜け出さないように保持する保持部を備えてもよい。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなる。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置は、請求項3または4に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなり、前記係合体が、前記接続端部形成具の前記係合体挿入口に挿入されている。
【0013】
また、請求項7に記載の発明に係る通水管の接続端部形成装置体は、請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管の端部部分に挿入されるインコアとからなり、前記インコアが、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されている。
【0014】
また、請求項8に記載の発明に係る接続端部形成装置付き通水管は、請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管とからなり、前記通水管の前記端部部分が、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されて、前記端部部分の外側に前記係合体が嵌められた状態にある。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る通水管の接続端部形成具、通水管の接続端部形成装置、通水管の接続端部形成装置体、および接続端部形成装置付き通水管によれば、係合体の先端を係合体当接部に当接させ、係合体および通水管挿入口に挿入した通水管の端部部分を通水管突当たり部に突き当てることで、通水管の端部部分の所定位置に、係合体を簡単に配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図8は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、配管材としての、通水管(特に、可撓性を有する合成樹脂製の通水管)であり、例えば、架橋ポリエチレンとかポリブデン等の合成樹脂管からなる。2は、前記通水管1の端部部分1aの外側に嵌められる係合体である。3は、前記通水管1が接続される継手である。6は、前記継手3への、前記通水管1の接続端部4を形成する、接続端部形成具である。7は、通水管1の接続端部形成装置であって、前記接続端部形成具6と前記係合体2とからなる。
【0018】
ここで、係合体2には、筒状の係合体本体2aの内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪2cが設けられている。詳細には、係合体2は、前記係合体本体2aと、その係合体本体2aの内側に保持される抜止めリング2bとを備える。そして、抜止めリング2bに、内側に向けて延出されて通水管1を係止する前記係止爪2cが複数設けられる。係合体2は、この抜止めリング2bを複数(図示実施の形態においては、3枚)備える。さらに、係合体2は、係合体本体2aの内側に挿入されて、係合体本体2aの各端に位置する端部リング2dおよび中間に位置する中間リング2e、2eを備える。そこで、一方の端部リング2dと中間リング2eとの間、そして、各中間リング2e、2e間に、抜止めリング2bが挟み込まれて保持される。
【0019】
接続端部4は、継手3に通水管1を接続するために、継手3の受口3aに差し込まれる、通水管1の端部である。この接続端部4は、通水管1の端部部分1aと、その端部部分1aの外側に嵌められた前記係合体2とからなる。ただし、図示実施の形態のように、通水管1がインコア5付きの通水管である場合には、通水管1の端部部分1aは、そのインコア5を含む。また、前記係合体2は、通水管1の端部部分1aにおける、外周面に止水部材3bが密着するための端部部分前部1bよりも後方の、端部部分後部1cに設けられる。
【0020】
接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aの外側に、前記係合体2を、係止爪2cが端部部分1aの先端側を向く向きで通水管1を係止するように、嵌めることで、継手3への接続端部4を形成する形成具である。この接続端部形成具6は、通水管1の端部部分1aが挿入される通水管挿入口6aと、その挿入された通水管1の端部部分1aが突き当たる通水管突当たり部6bと、係合体2の先端が当接する係合体当接部6cとを備える。詳細には、接続端部形成具6は、係合体2が挿入される係合体挿入口6dを備え、その係合体挿入口6dの奥端が前記係合体当接部6cとなっている。そして、接続端部形成具6は、係合体挿入口6dに挿入された係合体2を抜け出さないように保持する保持部6eを備える。
【0021】
具体的には、接続端部形成具6は、例えば合成樹脂製であって、内側が前記通水管挿入口6aとなる筒形状をしている。そして、その通水管挿入口6aの奥端が、前記通水管突当たり部6bとなる。また、通水管挿入口6aの口元側は、奥側の径小部6fよりも径大に形成されて、前記係合体挿入口6dとなっている。すなわち、通水管挿入口6aの、前記通水管突当たり部6bとは反対側にある一部が、前記係合体挿入口6dを兼ねている。そして、係合体挿入口6dの奥端、すなわち係合体挿入口6dから通水管挿入口6aの径小部6fに移る段部が、前記係合体当接部6cとなる。そこで、この接続端部形成具6の軸方向における通水管突当たり部6bと係合体当接部6cとの距離を、通水管1の前記端部部分前部1bの長さ寸法と一致するように設定する。
【0022】
ここにおいて、係合体挿入口6dは、係合体2が圧入気味に挿入される内径寸法を有しており、これによって、係合体挿入口6dの内周面が、係合体2を抜け出さないように保持する前記保持部6eとなる。つまり、係合体挿入口6dの内周面と係合体2の外周面との摩擦により、係合体2は、係合体挿入口6d内に保持される。なお、図示実施の形態においては、係合体2は、その一部が係合体挿入口6dから外方に突き出るようにして、係合体挿入口6dに挿入されるが、係合体2全体が係合体挿入口6d内に収納させるようにして、その係合体挿入口6dに挿入されてもよい。
【0023】
また、接続端部形成具6には、通水管挿入口6aの奥端を通水管突当たり部6bとして一部残すようにして、この接続端部形成具6の軸方向に貫く貫通孔6gが明けられ、さらに、通水管突当たり部6b部分において、貫通孔6gに連通するようにして側方に貫く切り欠き6hが明けられている。そこで、これら貫通孔6gと切り欠き6hとが、通水管1の端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認する確認窓6iとなる。
【0024】
ところで、図4は、接続端部形成装置7において、接続端部形成具6に係合体2を組み付ける前の状態(つまり接続段部形成具6と係合体2とが分離した状態)を示す。そして、図5は、接続端部形成具6に係合体2を組み付けた状態の接続端部形成装置7(つまり係合体2が接続端部形成具6の係合体挿入口6dに挿入された接続端部形成装置7)と、その接続端部形成装置7に挿入される通水管1を示す。また、図6は、接続端部形成装置7に通水管1を挿入した接続端部形成装置付き通水管8を示す。すなわち、接続端部形成装置付き通水管8は、接続端部形成装置7と通水管1とからなり、通水管1の端部部分1aが、接続端部形成装置7における接続端部形成具6の通水管挿入口6aに挿入されて、その端部部分1aの外側に係合体2が嵌められた状態にある。つまり、接続端部形成具6内で、継手3への接続端部4が形成されている。そして、図7は、接続端部形成装置付き通水管8において、接続端部形成具6から通水管1を抜き出した状態を示し、通水管1には、その端部部分1aに係合体2が嵌められて、接続端部4が形成されている。さらに、図8は、通水管1の接続端部4を継手3の受口3aに差し込んだ状態を示す。ここで、通水管1の端部部分1aにおける、係合体2よりも前の端部部分前部1bには、オーリング等のパッキンからなる止水部材3bが密着し、継手3と通水管1との間を止水する。そして、係合体2の後方には、係止手段としての、ピン等からなる抜止め具3cが、通水管1の軸心に対して直交する向きで、前記受口3aに取り付けられ、この抜止め具3cが係合体2(詳細には、係合体2の後端)を係止することで、通水管1を継手3に対し抜け止めする。
【0025】
次に、以上の構成からなる接続端部形成具6の作用効果について説明する。この接続端部形成具6によると、係合体2の先端を係合体当接部6cに当接させた状態で、通水管1の端部部分1aを、係合体2および通水管挿入口6aに挿入していき、その端部部分1aを通水管突当たり部6bに突き当てる(図6参照)。こうして、通水管1の端部部分1aに対する係合体2の配置位置が一意的に定まり、係合体2は、端部部分1aの所定位置に嵌められることになる。つまり、係合体2の先端を係合体当接部6cに当接させ、係合体2および通水管挿入口6aに挿入した、通水管1の端部部分1aを、通水管突当たり部6bに突き当てることで、通水管1の端部部分1aの所定位置に、係合体2を簡単に配置することができる。そして、この通水管1の端部部分1aに係合体2が嵌められて形成された接続端部4を、継手3に接続する際には、その接続端部4を接続端部形成具6から抜き出して継手3に接続する(図7、図8参照)。なお、前述したように、通水管1の端部部分1aは、インコア5を含み、特に、図示実施の形態のように、インコア5の先端が突出する場合には、そのインコア5が通水管突き当たり部6bに突き当たることになる。
【0026】
また、接続端部形成具6には、確認窓6iが設けられており、この確認窓6iにより、通水管1の端部部分1aを通水管挿入口6aに挿入したとき、その端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認することができる。これにより、係合体2を通水管1の端部部分1aの所定位置に確実に嵌めることができる。
【0027】
また、接続端部形成装置7においては、接続端部形成具6に備わる保持部6eによって、係合体2は、接続端部形成具6の係合体挿入口6dから安易に抜け出ることはなく、接続端部形成具6に係合体2が挿入されたままの状態で、保管したり運搬したりすることができ、その取扱いが容易となる。すなわち、接続端部形成具6に係合体2が挿入された接続端部形成装置7を、工場とか保管場所から施工現場に運び、施工現場では、その接続端部形成装置7に通水管1を挿入することで、簡単に通水管1に接続端部4を形成することができる。
【0028】
また、接続端部形成装置付き通水管8においては、通水管1を、この状態で保管したり運搬したりすれば、通水管1の端部部分1aが保護され、その端部部分1a(特に、止水部材3bが密着する端部部分前部1b)を傷つけることがない。そして、施工現場では、この接続端部形成装置付き通水管8において、接続端部形成具6から接続端部4を抜き出せば、速やかに、その接続端部4を継手3の受口3aに差し込んで、通水管1を継手3に接続することができる。
【0029】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図9および図10に示すように、接続端部形成具6には、確認窓6iが設けられなくともよい。この図に示す接続端部形成具6は、例えば板材等により薄肉に形成されており、通水管挿入口6aの奥端は閉じている。そして、この接続端部形成具6は、透明または半透明であって、内部が透けて見える。したがって、通水管1の端部部分1aを通水管挿入口6aに挿入したとき、その端部部分1aが通水管突当たり部6bに突き当たっているかどうかを目視により確認することができ、これにより、係合体2を通水管1の端部部分1aの所定位置に確実に嵌めることができる。また、この接続端部形成具6は、係合体挿入口6dが深く、係合体2の全体が係合体挿入口6d内に収納されるように、その係合体2は、係合体挿入口6dに挿入される。そして、係合体挿入口6dの口元に、内方側に突出して係合体2の後端に係合する突起6jが設けられている。そこで、この突起6jが、係合体2を抜け出さないように保持する保持部6eとなる。また、このように、係合体2は、その全体が係合体挿入口6dに収納されているため、係合体2に触れることでその係合体2が通水管1に対して後方に動くようなことがなく、したがって、通水管1が挿入された接続端部形成装置付き通水管8の状態で(図10参照)、通水管1の端部部分1aに対する係合体2の位置を安定して保持することができる。
【0030】
また、図11および図12は、接続端部形成装置7側に、予め、通水管1の端部部分1aに挿入されるインコア5が挿入されて、接続端部形成装置体9が形成されている例を示す。すなわち、接続端部形成装置体9は、接続端部形成装置7とインコア5とからなり、インコア5が、接続端部形成装置7における接続端部形成具6の通水管挿入口6aに挿入されている。したがって、この接続端部形成装置体9に対しては、インコア5のない通水管1が挿入される。また、この接続端部形成装置体9を構成する接続端部形成具6は、その通水管挿入口6aの奥端に、手前側に向かって突出した、インコア保持部としての突出部6kが設けられる。すなわち、この突出部6kが、インコア5の内周面と密接して、インコア5を通水管挿入口6a内に保持する。その他の構成は、図9および図10に示す接続端部形成具6と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0031】
また、以上の実施の形態において、接続端部形成具6は、保持部6eを備えているが、この保持部6eは無くともよい。また、接続端部形成具6は、係合体挿入口6dを備えているが、この係合体挿入口6dは無くともよい。そして、このように接続端部形成具6に係合体挿入口6dが設けられない場合には、接続端部形成具6の、通水管挿入口6aの口端を形成する端面が、係合体当接部6cとなる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の一実施の形態の、接続端部形成具の斜視図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、係合体の断面図である。
【図4】同じく、接続端部形成具に係合体を組み付ける前の状態を示す断面図である。
【図5】同じく、接続端部形成具に係合体を組み付けた状態の接続端部形成装置と、その接続端部形成装置に挿入される通水管を示す、断面図である。
【図6】同じく、接続端部形成装置に通水管を挿入した接続端部形成装置付き通水管を示す断面図である。
【図7】同じく、接続端部形成具から通水管を抜き出した状態を示す断面図である。
【図8】同じく、通水管の接続端部を継手の受口に差し込んだ状態を示す断面図である。
【図9】この発明の他の実施の形態の、図5相当図である。
【図10】同じく、図6相当図である。
【図11】この発明のさらに他の実施の形態の、図5相当図である。
【図12】同じく、図6相当図である。
【図13】従来の通水管の接続端部を示す一部断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 通水管
1a 端部部分
2 係合体
2a 係合体本体
2c 係止爪
3 継手
4 接続端部
5 インコア
6 接続端部形成具
6a 通水管挿入口
6b 通水管突当たり部
6c 係合体当接部
6d 係合体挿入口
6e 保持部
7 接続端部形成装置
8 接続端部形成装置付き通水管
9 接続端部形成装置体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の係合体本体の内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪が設けられた係合体を、通水管の端部部分の外側に、前記係止爪が前記端部部分の先端側を向く向きで前記通水管を係止するように、嵌めることで、継手への接続端部を形成する、接続端部形成具であって、
前記通水管の端部部分が挿入される通水管挿入口と、その挿入された通水管の端部部分が突き当たる通水管突当たり部と、前記係合体の先端が当接する係合体当接部とを備えてなる、通水管の接続端部形成具。
【請求項2】
前記接続端部形成具は、透明または半透明である、請求項1に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項3】
前記係合体が挿入される係合体挿入口を備え、その係合体挿入口の奥端が前記係合体当接部となっている、請求項1または2に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項4】
前記係合体挿入口に挿入された前記係合体を抜け出さないように保持する保持部を備える、請求項3に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなる、通水管の接続端部形成装置。
【請求項6】
請求項3または4に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなり、
前記係合体が、前記接続端部形成具の前記係合体挿入口に挿入されてなる、通水管の接続端部形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管の端部部分に挿入されるインコアとからなり、
前記インコアが、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されてなる、通水管の接続端部形成装置体。
【請求項8】
請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管とからなり、
前記通水管の前記端部部分が、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されて、前記端部部分の外側に前記係合体が嵌められた状態にある、接続端部形成装置付き通水管。
【請求項1】
筒状の係合体本体の内側に斜め内方に向けて延出する弾性変形可能な係止爪が設けられた係合体を、通水管の端部部分の外側に、前記係止爪が前記端部部分の先端側を向く向きで前記通水管を係止するように、嵌めることで、継手への接続端部を形成する、接続端部形成具であって、
前記通水管の端部部分が挿入される通水管挿入口と、その挿入された通水管の端部部分が突き当たる通水管突当たり部と、前記係合体の先端が当接する係合体当接部とを備えてなる、通水管の接続端部形成具。
【請求項2】
前記接続端部形成具は、透明または半透明である、請求項1に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項3】
前記係合体が挿入される係合体挿入口を備え、その係合体挿入口の奥端が前記係合体当接部となっている、請求項1または2に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項4】
前記係合体挿入口に挿入された前記係合体を抜け出さないように保持する保持部を備える、請求項3に記載の、通水管の接続端部形成具。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなる、通水管の接続端部形成装置。
【請求項6】
請求項3または4に記載の接続端部形成具と前記係合体とからなり、
前記係合体が、前記接続端部形成具の前記係合体挿入口に挿入されてなる、通水管の接続端部形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管の端部部分に挿入されるインコアとからなり、
前記インコアが、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されてなる、通水管の接続端部形成装置体。
【請求項8】
請求項6に記載の接続端部形成装置と、前記通水管とからなり、
前記通水管の前記端部部分が、前記接続端部形成具の前記通水管挿入口に挿入されて、前記端部部分の外側に前記係合体が嵌められた状態にある、接続端部形成装置付き通水管。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−138980(P2010−138980A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314880(P2008−314880)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]