説明

造型パッド、立体造型品、及び造形品支持体造型のための方法

【課題】 修理/保守問題が軽減され、操作がより簡単で、費用がより少なく、効率がより高い、造型パッド、立体造型品、及び造形品支持体造型のための方法を提供する。
【解決手段】 立体造形のための造形パッドにおいて、造形パッドの表側の第1の平表面及び裏側の第2の平表面;及び第1及び第2の平表面のそれぞれから突き出し、第1及び第2の平表面に平行で単一のあらかじめ定められた距離だけ前記平表面の平面に対して垂直ではない角度を成して前記平表面から突き出す複数の第2の不連続平表面を定める、複数の離散構造;を有する。単一のあらかじめ定められた距離はパッドの表側と裏側で同じとするかまたは異ならせることができる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の説明】
【0001】
本出願は、2007年1月17日に出願された、名称を「立体造形装置用カートリッジ;造形材料を一層ずつ運搬するための方法;空気引込みを低減するため及び立体造形装置における整合性のある反復が可能な位置合せのために立体像造形プラットフォームを傾けるためのエレベーターを含む、立体造形装置及び方法(Solid Imaging Apparatus and Method Including: Cartridge for Solid Imaging Apparatus; Method for Conveying Build Material Layer-by-Layer; Elevator for Tilting Solid Image Build Platform for Reducing Air Entrainment and for Consistent Repeatable Alignment in a Solid Imaging Apparatus)」とする、米国仮特許出願第60/885257号、2007年7月13日に出願された、名称を「立体造形装置用カートリッジ;造形材料を一層ずつ運搬するための方法;空気引込みを低減するため及び造形品離脱のために立体像造形プラットフォームを傾けるためのエレベーター;造形プラットフォーム、立体像及び立体造形のための方法;立体造形装置における整合性のある反復が可能な位置合せのための像形成装置及び方法;構築材はみ出しを低減するための偏心往復ブラシ及び方法を含む、立体造形装置及び方法(Solid Imaging Apparatus and Method Including: Cartridge for Solid Imaging Apparatus; Method for Conveying Build Material Layer-by-Layer; Elevator for Tilting Solid Image Build Platform for Reducing Air Entrainment and for Build Release; Build Platform, Solid Image, and Method for Solid Imaging; Imager and Method for Consistent Repeatable Alignment in a Solid Imaging Apparatus; Eccentric Reciprocating Brush and Method for Reducing Overbuild)」とする、米国仮特許出願第60/949614号、及び、2007年8月15日に出願された、名称を「立体造形装置用カートリッジ、造形材料を一層ずつ運搬するための方法;空気引込みを低減するため及び造形品離脱のために立体像造形プラットフォームを傾けるためのエレベーター;造形プラットフォーム、立体像及び立体造形のための方法;立体造形装置における整合性のある反復が可能な位置合せのための像形成装置及び方法;及び余剰未硬化造形材料を除去するための集成イントラレイヤークリーニング装置及び方法を含む、立体造形装置及び方法(Solid Imaging Apparatus and Method Including: Cartridge for Solid Imaging Apparatus; Method for Conveying Build Material Layer-by-Layer; Elevator for Tilting Solid Image Build Platform for Reducing Air Entrainment and for Build Release; Build Platform, Solid Image, and Method for Solid Imaging; Imager and Method for Consistent Repeatable Alignment in a Solid Imaging Apparatus; and Intra-Layer Cleaning Assembly and Method for Removing Excess Uncured Build Material)」とする、米国仮特許出願第60/956051号による優先権を主張する。上記出願の明細書の内容は、それぞれの全体が本明細書に参照として含まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は立体造形装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
立体造形装置は製品開発のためのモデルの高速試作に用いられ、さらに最近では製造工程に用いられている。立体造形装置は、一般にコンピュータ制御に応答する露光により、可融性粉末または光硬化性液体から3次元物体を作成する。3次元物体の薄い断面層を表すデータが物体の、一般には一層毎の、自動化造形に対するプログラムのための制御パラメータをコンピュータに与える。立体造形に適するレーザまたはその他の光源が順次に造形材料の個々の薄層を照射し、光照射に応答して材料が固体に転換し、層に層を重ねて、立体造形品が作成される。
【0004】
立体造形は時に「高速試作及び製造」と称され、ステレオリソグラフィ、レーザシンタリング、インクジェットプリンティング及びその他のような、多様な手法を包含する。立体造形のための粉末、液体及びその他の材料は時に「造形材料」と称され、立体造形で作成される3次元物体は時に「造形品」、「パーツ」及び「立体造形品」と呼ばれ、これらは様々な形状を有することができる。造形品は通常、造形品の表面を像形成光と接触させるために上昇または下降させることができる、「造形パッド」または「造形プラットフォーム」と称される表面上で作成される。造形材料が露光される領域は時に「造形面」または「像面」と称される。
【0005】
立体造形のために開発された装置及び方法は多様であるにもかかわらず、多くの欠点が未だに解決されなければならない。立体造形を実施するための装置及び方法は、ある程度特徴的に、修理、保守及び操作に多大な労力が必要となり得る、非常に多くの可動部品及び複雑なシステムになりがちである。レーザ像形成システム及びUV像形成システムは高価になる傾向があり、これらのシステムは多くの応用の適用範囲から外されがちである。光源と像面との複雑で退屈な位置合せ工程は効率を下げ、費用を高める。ステレオリソグラフィに用いられる液体樹脂の大型液体容器は高価であり、硬化した樹脂片で汚染され得る。立体造形装置では一般に「未硬化」3次元品が作成され、「未硬化」3次元品では未硬化造形材料が表面を濡らして、3次元品を粘着させ、3次元品を硬化させる前に造形品全体にかけてのクリーニングが必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、修理/保守問題が軽減され、操作がより簡単で、費用がより少なく、効率がより高い、立体造形システム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、造形材料を入れる交換可能な集成カートリッジ、カートリッジから造形面に一層ずつ造形材料を輸送するための輸送面及び層の塗布の間に造形品から余剰未硬化造形材料を除去するための輸送面に取り付けられた集成クリーニング部品を有する、改善されたシステムを提供するための多くの副集成装置/部品で根底から完全に再設計された立体造形装置及び方法に関する。本発明のカートリッジは、保管または輸送中に漏れをおこすことはなく、光に対して密閉され、操作担当者によって装置に挿入されてスイッチが入れられるまでは、造形材料の計量分配が起動されることはない。本システムの操作担当者は、使用済カートリッジを取り出して新しい造形材料が入っている未使用のカートリッジと交換し、使用済カートリッジを廃棄するかまたはリサイクルすることしか必要ではない。
【0008】
カートリッジの特定の実施形態においては、一般に可撓性フィルムが輸送面としてはたらく。カートリッジは、造形材料が入っている筐体、造形材料をフィルムに供給するためのポンプ、フィルムを格納するための内部集成部品及び、フィルムを造形材料でコーティングし、フィルムを引き出し、フィルムを引き込むために外部モーターと協同する集成クリーニング部品を有する。フィルムは集成クリーニング部品に取り付けられ、集成クリーニング部品によって引き出される。集成クリーニング部品は、フィルムが引き込まれる際に余剰未硬化造形材料を除去するために造形品に接触するためのブラシを有し、余剰未硬化造形材料は濾過及び再使用のためにカートリッジ筐体に戻される。
【0009】
本発明は立体造形装置のための集成像形成装置を提供し、集成像形成装置は、像形成装置の造形装置への精確な取付けのために像形成装置に固定態様で取り付けられた位置合せ取付治具を有する。装置の操作担当者は、複雑な位置合せ工程をさらに行うことなく、像形成装置の簡単な取外し及び交換を行うことができる。像形成装置は下側から造形品を照射する。
【0010】
本発明は、ほぼ600W程度の、高輝度UVランプ及び、空気を流すための、付帯冷却チャネルを含み、UVランプは像形成及びクリーニング後のパーツのそれぞれの層に対する硬化工程のために底面から造形品を照射する。本装置によって作成された造形品は粘着性が実質的に低減されているかまたは全くなく、装置内で完全に硬化された状態で作成され得る。
【0011】
一実施形態において、造形パッドは、造形品のための支持面のための格子をその上に構築することができるグリッドを形成し、造形パーツへの接合を強化し、天地反転位置でのパーツの造形を一層よく可能にする、不連続突起面を一方の側に有する。造形品を天地反転位置で保持することにより、造形品上の余剰未硬化造形材料をより少なくして造形することが容易になる。造形パッドは、研削された平坦な金属の造形プラットフォームに対して真空下で造形パッドを支持する目的のためのグリッドを形成する、不連続突起面を反対側に有する。この造形パッドの側面の周縁に沿って真空封止部品が設けられる。
【0012】
別の実施形態において、造形パッドは硬化光に対して透明であり、真空支持グリッドをもたず、造形プラットフォームは造形品への硬化光の妨げられない照射を提供するブラケットであり、造形パッド全体を支持する。この実施形態においては、複数の、約100Wの、比較的低電力の集成UV源がイントラレイヤー硬化のために備えられ、より輝度が高いUV源は通常用いられない。
【0013】
集成エレベーターアームが造形品への空気引込みの可能性を低め、輸送面からの造形品の離脱を容易にする。造形パッドが造形面において輸送面上の造形材料に近づくにつれて、独立に操作されるエレベーターアームが造形パッドのための保持フレーム及び支持プラットフォームを若干傾ける。接近時に傾けることにより空気の脱出路が与えられる。像形成が行われた後に造形プラットフォームを傾けると同時に造形品を輸送面から持ち上げて離すことにより、輸送面からの造形品の離脱が容易になる。
【0014】
輸送面をもつ集成カートリッジ、集成コーティング/クリーニング部品、及び造形材料、集成像形成装置及び補助集成後硬化部品、造形パッド及びグリッド、傾け機構をもつ集成エレベーター、並びに追加の集成部品及び機構が協同して、立体造形による、さらに乾燥し、さらに清浄で、さらに精密で、完全に硬化した造形品の作成を促進する。輸送面により、フレキシブル輸送造形装置に本発明を用いることが可能になる。望ましければ、カートリッジ、集成像形成装置及び集成後硬化部品、造形パッド、集成エレベーター、及び追加の機構を組み合せて、卓上型造形装置形態を含む、小型形態にすることができる。
【0015】
すなわち、本発明はとりわけ、単一容器内の造形材料及び輸送フィルムの取外し可能で交換可能な消耗コンポーネントを備えるフレキシブル輸送立体造形のための卓上型造形装置を提供する。本発明は、造形後のクリーニング及び硬化をほとんど必要としない造形品を作成でき、完全に反応した、非粘着性の造形品を作成できる、卓上型造形装置を提供する。本発明は、他の立体造形装置及び方法と関連して用いるための個別に適合させることができる副集成装置/部品もいくつか提供する。
【0016】
本発明の上述の及びその他の利点及び特徴並びにそれらの利点及び特徴が達成される態様は、本発明のフレキシブル輸送卓上型造形装置の好ましく、例示的な実施形態を示す添付図面とともになされる、以下の本発明の詳細な説明を考察すれば一層容易に明らかなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面の内のいくつかの図にわたり、対応する参照数字は対応する要素を示す。
【0018】
本発明は、本明細書に以下に説明される、図面に示される特定の実施形態及びその異形態を参照することで最善に理解され得る。本発明はそのようにして説明されるが、本発明を図面に示される実施形態に限定する意図はないことは当然である。逆に、本発明は、添付される特許請求の範囲に定められるような本発明の範囲及び精神内に含められ得る、別形、改変及び等価形態の全てを含む。
【0019】
図1は本発明の卓上型造形装置のための、全体として参照数字99で示される、筐体の一実施形態を斜視図で示す。筐体99は蝶番式の右扉102及び左扉104を有する。扉102のための蝶番は見ることができ、参照数字106で示されている。扉102には把手110,114がそれぞれ扉の前面及び上部に設けられ、扉104には把手112,116がそれぞれ扉の前面及び上部に設けられる。広範な把手配置を有益に用い得ることは当然であり、第一義的な要件は筐体または少なくともその下で装置が用いられる条件が稼働中に光を侵入させないことである。トラック118が扉上に設けられ、トラック118には、造形が進行中であるときまたは造形が完了したとき、あるいはドアが施錠されているときまたはアクセスできるように解錠されているときのような、装置の様々な動作段階を示すための、コントローラに応答する発光ダイオード(LED)のような、信号光源を収めることができる。
【0020】
筐体99は右側面外装パネル122,左側面外装パネル124及び上面パネル126も有する。電気コントロールパネル128が装置の背部に設けられる。筐体コンポーネントは一般に、ステンレス鋼板を含む、金属板材からつくられるがその他の材料も有用なはずである。強制空冷のための数多くの通気口の内の1つが右側面パネル122に設けられ、参照数字130で示されている。通気口130は、以降の図で見ることができる、装置の像形成装置のための2つの強制通気口の内の1つである。
【0021】
内部を見せるために選択された筐体コンポーネントが取り外されている本発明の立体造形装置が、図2及び2Aでは全体として参照数字100で示される別の実施形態の斜視図で示され、図3では全体として参照数字101で示される別の実施形態の斜視図で示される。図2及び3は装置の前面側を右手上方から見た図である。図2Aは、図2の装置を反時計回りに回転させて装置の前面側を左手上方から見た図を提供する。これらの装置はフレキシブルな造形のための卓上型造形装置であり、内部の図は支持フレームコンポーネントに取り付けられた関係にある内部集成装置/部品を示す。本明細書にはフレキシブル輸送卓上型造形装置が説明され、図示されているが、図示されるような卓上型造形装置に限定されない適用性を有する、いくつかの特徴、コンポーネント及び副集成部品を本発明が導入していることは当然である。ここでの詳細な説明は本発明のいくつかの副集成部品及びさらなる態様の図示及び説明を提示し、添付される特許請求の範囲に述べられるような本発明の範囲を逸脱しない様々な改変及び変更がなされ得る。
【0022】
卓上型造形装置100,101がコンピュータ制御装置であり、操作担当者のコンピュータ制御ステーションが造形装置の動作及び、本明細書には示されていない、様々な副集成部品の動作を制御するために電気パネルを介して通信可能な態様で造形装置に接続することも当然である。
【0023】
図2,2A及び3は造形装置の実施形態のいくつかの主要な動作コンポーネント副集成部品を示し、副集成部品として参照数字が図2,2A及び3の便宜が良く、容易な場所に付されている。図2,2A及び3において参照数字が付されている個々のコンポーネントが副集成部品のいくつかのコンポーネントの1つに過ぎず、そのような場合には副集成部品を詳細に示す後の図面で異なる参照数字を帯び得ることは当然である。
【0024】
図2及び2Aに示される副集成部品には、
1) 支柱132,フロア134,上部水平支持体136及び下部水平支持体137,上部キャップ138,及び、図示されていない、電気パネルがその上に取り付けられるスロット付後壁139を有する、外部フレームコンポーネント、
2) 概ね前後及び天地の方向に延び、強制空気循環及び電気通路のため並びにいくつかの副集成部品を支持するためのいくつかの切り欠き部分をもつ、垂直な左壁140及び右壁142、及び、像形成装置1100(図2A)を支持する、概ね側面から側面の方向に延びる垂直な壁143を有する、本発明の副集成部品のための内部フレームコンポーネント、
3) 造形材料供給源、集成イントラレイヤークリーニング部品300及び、造形材料を輸送するための、引出し及び引込みが可能な輸送フィルム400を備える、取外し及び交換が可能な自足型集成カートリッジ200'。集成カートリッジは、集成イントラレイヤークリーニング部品300及び輸送面400を引き込むためのモーター524及び輸送面400に造形材料を塗布するためのモーター526を有する、図1に示されるようなフレーム500に取り付けられる、
4) 輸送面400が像形成のためにそれにかけて引き出されて造形材料を送り、立体造形光及び後硬化光がそれを通って造形品表面に到達する、集成造形面600、
5) 造形プラットフォーム及び集成フレーム700、
6) 集成造形面600に対して集成造形プラットフォーム700を上昇及び下降させるための、独立に動作する一対の左エレベータアーム900及び右エレベータアーム1000を有する集成エレベーター、
7) 造形品を構築するために造形品に光を供給するための、取付ブラケット1102のトング及び嵌合溝を介して垂直内部構造壁143に取り付けられている、集成像形成装置1100、
8) 1つは図1で右側にあり、1つは図2で左側にある、像形成装置1100のための複数の集成通気口1300の内の1つ、
9) UVシールド1400及び壁1402で形成され、一対のミラーを収め、シールド1400内にUV基準フォトダイオード1401,像形成装置からの像を造形面に送るミラーを有し、ミラーの内の1つを引き出し、引き込むための図2Aのモーター1425を有する、ミラーボックス1400,1402(図65,66及び67)、
10) 造形品を層毎に後硬化させるための、高輝度紫外光源である、UVボックス1500、
11) UV光源1500のための複数の集成通気口1600の一実施形態、
がある。
【0025】
図3の実施形態に示される副集成部品または副集成部品の各部分には、
1) 外部フレームコンポーネントの一部であるフロア134'。外部フレームの残部は明解さのために取り除いてある、
2) 像形成装置1100(図2)を支持する、概ね側面から側面の方向に延びる内部フレームコンポーネントである、垂直壁143'。内部フレームの残部は明解さのために取り除いてある、
3) 造形材料供給源、(図3には示されていない)集成イントラレイヤークリーニング部品及び、造形材料を輸送するための、(図3には示されていない)引出し及び引込みが可能な輸送フィルムを備える、取外し及び交換が可能な自足型集成カートリッジ200''。集成カートリッジは、集成イントラレイヤークリーニング部品及び輸送面を引き込むためのモーター524''及び輸送面に造形材料を塗布するためのモーター526''を有する、フレーム500'に取り付けられる、
4) 造形のために輸送面がそれにかけて引き出されて造形材料を送り、立体造形光及び後硬化光がそれを通って造形品表面に到達する集成造形面600'、
5) 造形プラットフォーム及び集成フレーム700'、
6) 集成造形面600'に対して集成造形プラットフォーム700'を上昇及び下降させるための、独立に動作する一対の左エレベータアーム900及び右エレベータアーム1000を有する集成エレベーター、
7) 造形品を構築するために造形品に光を供給するための、取付ブラケット1102のトング及び嵌合溝を介して垂直内部構造壁143'に取り付けられている集成像形成装置1100、
8) 1つは図1で右側にあり、1つは左側にある(図3には示されていないが、図2に参照数字1300で示される通気口と同様の)、像形成装置1100のための複数の集成通気口1300の内の1つ、
9) 像形成装置からの像を造形面に送るための集成固定ミラー1399。ミラーの方位は図13に参照数字1405及び1407で示されるように造形面に対して定められる、
10) 造形品を層毎に後硬化させるための、紫外光源、エレベーター1501'に取り付けられた集成ハロー光照射部品1500'及び集成フード光照射部品1500''、
がある。
【0026】
本発明の実施に関して以下で説明される造形材料は可視領域及び紫外領域の化学線に反応する。術語「立体造形光」は、本明細書において、可視光源またはUV光源あるいはその他の光源のいずれであるかにかかわらず、光硬化性液体に反応をおこさせて固体にするいかなる化学線も指して用いられる。以下で説明される像形成装置は、可視領域及び紫外領域の両方で造形材料像を初期硬化させるための立体造形光を造形品表面に与える。これらの像形成装置は、それについての特定の実施形態が図示され、論じられる、改修された市販のデジタル光処理プロジェクタ(DLPプロジェクタ)を含む、それを行うための装置の限界内で、可視光及びUV光のいずれをも与えるように改修されている。像形成装置に用いられる改修DLPプロジェクタはUV光よりも可視光を多く発生し、造形材料は用いられる特定のプロジェクタから最大の利益を受けるように調製することができる。UV光源または可視光を含まないその他の立体造形化学線源及びそのような光源のために調製された造形材料に基づく像形成装置作成できることも当然である。
【0027】
初期造形後にさらに十分にまたは完全に反応した造形品を得るための、後硬化工程に用いられる立体造形光のための化学線源は、一般には可視光を供給せず、紫外光だけを供給する。そのようなUV光源も以下でさらに詳細に説明される。
【0028】
次にカートリッジの議論に移る。図4及び4Aは、全体として参照数字200で示される、本発明のカートリッジの一実施形態を背面側からの斜視図で示す。カートリッジは、例えば、ボールドライブ及び、カートリッジフレーム上に取り付けられた対応するモーター524及び526(図2及び2A)と嵌合するための、蓋204と上部区画220の間のスペースから延びる、ヘックスシャフトカップリングとすることができる、可撓性カップリング224及び226を有する。カップリングとモーターは協同して集成クリーニング部品300及び輸送面400(図2及び2A)をカートリッジに引き込み、輸送面を新鮮な造形材料でコーティングする。カートリッジ内部の造形材料流量を制御するためのロータリーバルブ203の末端は、造形材料が貯蔵されている下部区画250の上面に隣接するオリフィスからカートリッジの外部に突き出る。バルブ203は、バネロックプレート205で固定された、直立の閉位置で示される。
【0029】
図3の実施形態に示されるカートリッジ200''は、カートリッジ内部に関して以下でさらに説明するように、モーター524''及び526''とのボールヘックス駆動カップリングの相互作用においてある程度同様の設計であり、同様の内部コンポーネントを有する。カートリッジ200''は集成クリーニング部品300を有さず、代りに、造形品表面から余剰未硬化造形材料を除去するために輸送面を用いるために以下で説明される態様で動作する。カートリッジ200''はまた、図4及び4Aのカートリッジ200には存在しない、必要に応じる把手を含めて示される。
【0030】
図4及び4Aに示されるように、一実施形態におけるカートリッジは、フィッティング207を有するバネロックプレート205を有し、バネロックプレートは、プレートが外されるまでは、バルブ203にかみ合って造形材料流開位置へのバルブの回転を防止することができる。プレートは、バネロックプレートが外されるまでは、輸送フィルの引込みまたはコーティングを防止するために歯付カップリング224及び226のそれぞれとかみ合うコーナーフィッティング209及び211を有する。バネロックプレートは、図4Aに方向指示矢印で示されるように、プレートを押し下げることによって外される。
【0031】
図5及び6はカートリッジの背面図であり、ロックプレートの解放を時系列で示す。ロックプレートは、カートリッジ筐体から延びるスタンドオフ上に取り付けられたねじりバネ206によってカップリング224,226及びバルブ203とかみ合うロック位置に押し込まれる。
【0032】
図7,8及び9はロックプレートのさらに詳細な側面図を与え、カートリッジフレーム上のカートリッジ作動/ロック解除素子505とのロックプレートの相互作用を示す。フレーム上の部材505がロックプレート上の対応する傾斜面205と接して、カートリッジがカートリッジフレームに完全に挿入されるように、ロックプレートを押し下げる。カートリッジが完全に挿入されるまで、カートリッジ上のロータリーバルブ及びカップリングは完全に回転可能である。この機構は図3のカートリッジ実施形態に関しても用いることができ、造形材料をこぼさずに、使用準備ができるまでカートリッジの安全な輸送及び保管を提供する。カートリッジは光侵入に対して完全に密閉されて、保管及び本発明の装置における使用のいずれの間も、同様に、造形材料を保護する。
【0033】
図10及び11は、カートリッジの背面からではなく前面からロータリーバルブ203(図11)をロックするための別の手段を示す。ロータリーバルブの末端にあるスナップ262に取り付けられた把手1900が歯付部材1901とかみ合い、操作担当者が把手を意識的につかみ、把手を持ち上げて、歯を飛び越し、よって上に論じられる実施形態のバネブラケットロック部材を無視して、バルブを開位置まで回すまで、バルブの回転を防止する。
【0034】
図10及び11は、図4及び4Aの蓋250,上部区画220及び下部区画204にそれぞれ対応する、蓋250',上部区画220'及び下部区画204'という同じ基本構造を有し、より丸みを帯びた好ましい外観を有する筐体202'も示す。これらの構造は全てカートリッジ内部及びカートリッジの動作に関して以下で詳細に論じられる。
【0035】
図12から15は、ボールヘックスフレキシブルカップリングの取付け及び、卓上型造形装置のカートリッジがフレーム500,500(図2及び3)に完全に挿入されるまでの、作業に対してカートリッジの安全確保のための別の構成を示す。筐体上部区画220'のブラケット224''及び226''並びに対応する筐体下部区画のブラケットは、カートリッジ内に収められるフレキシブルカップリングのヘックス部分上の歯1150'(図13)に対応する、内部ノッチ1550を有する。ヘックスカップリングは、コンタクトロール及び塗りロールの軸1717,1728のそれぞれの回転を防止するために歯1550'が対応するノッチ1550に挿入されるように、バネ(図14の1726,1826)で押し付けられる。対応するボール524',526'がヘックスカップリングに入ると、ヘックスカップリングはバネに対抗してノッチとの接触が外され、回転できるようになる(図15)。この実施形態の一利点はヘックスカップリングがカートリッジ筐体内部にあることである。
【0036】
図16はカートリッジ筐体の底250を背面右手下方から見た斜視図を示し、カートリッジ内で造形材料を循環させるため及び造形材料を輸送面に運ぶための膜ポンプを動作させるための内部空気流路1650におけるカートリッジの空気源への接続のための一実施形態を示す。膜ポンプは用意されたチャンバ内の参照数字1350で示される場所におかれ、その特徴及び動作は以下で詳細に説明される。
【0037】
図17及び18は図16の空気流路1650を通しての膜ポンプへの空気供給を示す。卓上型造形装置の空気ポンプに接続された、電気パネル128(図1)に一般に配置される、対応する空気プローブ1650'は、カートリッジがフレーム500(図17;図3には500'で示される)に挿入されたときに、流路1650に入る。空気流路はオリフィス1351を介して、カートリッジ筐体下部250(図18;図10の250')にある、膜ポンプチャンバ278に連結する。
【0038】
フレーム500(図3の500')は膜ポンプへの空気プローブ連結を有する実施形態についての図17に十分に示されている。空気プローブは、カートリッジがフレームに挿入されたときに、フレームの後壁にあるオリフィス及びフレームフロア530を通して入り、空気流路1650(図16)の嵌合のためにフレームフロアに固定される。カートリッジは、造形材料を識別して、互換性を保証するために、フレーム上の読取装置545に対応する、フレキシブル駆動モーターカップリングの下に取り付けられる無線周波識別タグを筐体上に有することもできる。
【0039】
図19から22は膜ポンプのための空気供給の別の実施形態を示す。フレキシブル吸気供給コンジット1653(図19及び20)が造形装置の背面のエレクトロニクスコンポーネントパネル(図1)に収められた空気源(図示せず)から空気供給を受ける。空気供給コンジット1653はフレーム500(図17;図3の500')のフロア530の下を通る。操作担当者がカートリッジをカートリッジフレームに挿入すると、カートリッジはフレームフロアにおかれたレバーアームアクチュエータ1654のバネ押え傾斜面1652に接し、空気供給コンジットを押して、膜ポンプ上の空気受けオリフィス1352と通じさせる(図36)(図21及び22)。カートリッジを支持しているフレームフロアの下側に取り付けられたバネ1655が、アクチュエータ1654を通過する、空気コンジットをカートリッジと空気供給連結状態に保つ(図22)。
【0040】
次にカートリッジ内部の詳細な議論に進む。内部コンポーネントは図4の筐体実施形態を参照して論じられるが、図3の実施形態は単独の集成クリーニング部品を有さず、集成クリーニング部品の代替が以下で提示されることを除いて、図4の内部コンポーネントは図3及び10の内部コンポーネントと概ね同様であることを読者は認識すべきである。
【0041】
図23及び24は、蓋204が取り外され、余剰未硬化造形材料の除去のためのローラーブラシ314が筐体320に回転可能な態様で取り付けられている集成イントラレイヤークリーニング部品を含む、筐体の上部区画220の内部コンポーネントがあらわにされている、カートリッジ筐体202を示す。余剰未硬化造形材料は、クリーニングのためにブラシを回転させるか、または、集成クリーニング部品の詳細図面に関連して以下で詳細に説明されるように、再使用のために絞りロールを用いて余剰未硬化造形材料を回収することによって、除去することができる。カートリッジが費消されて、交換されるまで、造形品表面から除去された余剰未硬化造形材料は、フィルム上に残っている余剰未硬化造形材料とともに、再使用のために粒子を除去するためのフィルタ267(図28及び29)を通して、カートリッジの下部区画250に送ることができる。
【0042】
コンタクトロール230が引出し及び引込みのためにフィルムに接し、モーター524(図2及び3)によって駆動されるフィルムの引込みのために回転可能な態様でカップリング224に結合される。グラビア塗りロール240が造形材料をフィルムに塗布する。塗りロール240は、フィルムをコーティングするために、モーター526(図2及び3)に連結されたカップリング226によって駆動されるロッド245によって起動される。塗りロールにある厚さの造形材料410を塗布するために、この図には示されていない、トレイ液槽が塗りロールの直下に配置される。図23では、フィルムは完全に引き込まれ、集成クリーニング部品は筐体に完全に引き込まれて示される。図24では、フィルムは引き出されて、コーティングされて示される。
【0043】
図25は、フィルムに塗布される造形材料の厚さの制御を説明するために、取り出された塗りロールの詳細図を提示する。図25に示されるように、造形材料の厚さは塗りロール240と塗りロールの末端の硬質プラスチック製止めディスク242'及び243'の間の距離によって決定される。隣接する末端部242及び243は塗りロール240と同じエラストマー材料、一般にはシリコーンゴムでつくられるが、コンタクトロール上のフィルムとの締り嵌めのために若干大きな直径を有し、フィルムの引出しに対抗して塗りロールを回転させるための駆動タイアとして作用する。末端部242及び243は弾性があり、フィルムに塗布される造形材料の厚さを制御するために硬質プラスチック製止め242'及び243'の直径まで圧縮される。
【0044】
図26及び27の断面図はさらに、塗りロールがコンタクトロールとどのように接するかを示す。アクチュエータロッド245が造形材料410を収めているトレイ液槽246及び塗りロール240にレバーとして連結される。図26に示されるように、アクチュエータロッド245が作動させられない限り、塗りロールはフィルムに接触せず、造形材料を塗布することはできない。図27に示されるように、ロッドが前に押されると、液槽及び塗りロールはコンタクトロール上のフィルム400に接触して、フィルムが引き出されるにつれてフィルムをコーティングする。
【0045】
フィルムに塗布された造形材料の層はフィルムにかけて塗布されるときに実質的に一様な深さを有するべきであるが、深さはそれぞれの層においてある上限と下限の間で変わることができる。輸送フィルム上の造形材料の厚さは、造形プロセス中に形成されている、対応する断面の層と少なくとも同じ厚さにするべきである。フィルムに塗布される造形材料の層が厚すぎれば、造形品が所望の層厚をもつパーツ層を形成するに十分な造形材料を造形品から除くことができない。フィルムに塗布される造形材料の層が薄すぎれば、造形品上に形成される断面は所望の厚さより薄くなり、おそらくは造形品を損なうことになろう。一般的に言って、フィルムに塗布される層の深さは約0.0045〜0.0055インチ(114.3〜139.7μm)厚の範囲にあるであろう。補聴器の外殻の製造においては、より薄い、約0.002〜0.0025インチ(50.8〜63.5μm)厚の層が一般的である。
【0046】
造形プロセス中に造形品に塗布される造形材料の層の厚さは作成される造形体の分解能に寄与する。個々の層の深さは造形されているパーツまたは作成の段階に依存して層毎に変わり得る。支持構造体のための造形材料の初期層は若干厚くされることがあり、一方で繊細な薄い造形構造体のための層は若干薄くされることがある。
【0047】
造形品に塗布されたままでの造形材料層の厚さは、輸送フィルムの厚さ及び造形プロセス中に輸送フィルムに塗布される初期層及び後続層の厚さの2つの主要な要因によって決定される。フィルムは通常造形材料層厚より若干厚く、一般には約0.0005〜0.0015インチ(12.7〜38.1μm)厚い。フィルム厚は全長にわたりある程度変わり得るが、実質的に一様なフィルム厚が望ましい。
【0048】
次にカートリッジの内部コンポーネントの議論に移る。これらのコンポーネントはカートリッジ筐体の3つの区画に配置され、図28及び29は、引き出されているフィルム(図28)及び引き込まれて格納されているフィルム(図29)を示すために、集成カートリッジ200の断面図を示す。集成クリーニング部品300が示されているが、この機構は図3の実施形態にはなく、以下でさらに説明されるように、それでも残りのコンポーネントの動作及び配置は実質的に同じであることは当然である。
【0049】
図28及び29はカートリッジ筐体の蓋204内でフィルム400に取り付けられた集成イントラレイヤークリーニング部品300を示す。図28は、筐体の上部区画220に隣接する蓋204の開口から引き出されているフィルム並びに蓋とカートリッジ筐体の上部区画の間及び筐体の上部区画と下部区画の間に形成される封止280を示す。完全に引き込まれた集成イントラレイヤークリーニング部品のための封止を含め、封止は、UV光を含む、光による造形材料の損失及び汚染を防止する。
【0050】
カートリッジ筐体の上部区画内のグラビア液槽246が筐体の下部区画内の液貯液槽290から造形材料410を受け取り、図24から27に関連して上述した態様で輸送フィルムをコーティングするために、造形材料がグラビア液槽246から塗りロール242に運ばれる。
【0051】
筐体下部区画には造形材料のための液槽である第1のウエットチャンバ290があり、ウエットチャンバ290は、シャーシー脚276を収め、カートリッジが組み立てられるときに引き込まれたフィルムを格納するための第2のドライチャンバを定める内壁291によって隔てられ、さらに、塗りロール242による輸送フィルム400への塗布のために液槽290から上部区画220に造形材料を運ぶための膜ポンプ(図36)のための第3のチャンバ278がある。組み立てられると、シャーシー脚276は筐体の上部区画を通って筐体下部区画のドライチャンバ内に延び、一方、塗りロール242及びコンタクトロール230は筐体上部区画におかれる。全シャーシーは図30及び30Aの斜視図に全体として参照数字275で示される。
【0052】
図28及び29はカートリッジ筐体の内壁291の鋭角をなす上端で定められるスクレーパ260も示す。スクレーパは、フィルムが引き込まれたときにフィルムに接し、清浄なフィルムが得られるであろうように、フィルムから樹脂を除去する。
【0053】
筐体220の上部区画のフロア221は、フィルムから除去され、集成イントラレイヤークリーニング部品から得られた、余剰未硬化造形材料をエラストマーフィッティング252及び254(図31)を通して、回収された造形材料を通過させてカートリッジの下部区画の造形材料貯液槽290に送る、開放ロータリーバルブ203に導く。
【0054】
造形材料は固体を除去するために、筐体の下部区画の造形材料貯液槽の下の第3のポンプチャンバ278におかれた膜ポンプによって、フィルタ267を通して引かれる。膜ポンプは均質性を維持するために使用中は造形材料を連続的に循環させる。
【0055】
図30及び30Aは、コンタクトロール230,塗りロール242及びグラビア液槽246がその上に取り付けられている(図28及び29)、フィルムシャーシー275を斜視図で示す。シャーシーは細長い脚276及び、フィルムが塗りロールに隣接する終点までそのまわりを進む従動ロッド265のためのトラックを提供する細長い縦スロット276'をそれぞれの脚に有する。従動ロッドはフィルムの引出し中または引込み中にフィルムに張力を与える。牽引モーター524(図2)が、それぞれの脚276の外側に配置され、アイドラーロッド279に取り付けられた、引上げストラップ277を使って、従動ロッド265をスロット内で押し下げてフィルムを引き込ませる。
【0056】
図31から34はロータリーバルブ203の動作を示し、カートリッジの上部区画220の底に向かって見上げてロータリーバルブの下側を見ている。バルブ203の末端は筐体下部区画250(図4;図10では250')の開口を通して突き出し、一端262は延び出してバルブ把手(図2,3参照;図10のコンポーネント1900)に嵌合し、他端264は、図4の実施形態において、延び出してバネロックブラケット205に嵌合する(図10の実施形態においてロックブラケットは必要ではなく、代りにロックバルブ把手に頼る)。
【0057】
バルブ203は、開位置において、未使用造形材料の戻りのために下部区画の造形材料貯液槽(本図には示されていない)との流通を確立する。閉位置において、バルブは下部ウエット区画へのまたはウエット区画からの造形材料の液流を封じる。未使用造形材料は、集成クリーニング部品300による除去によって造形品またはフィルム及び、未使用造形材料がその上に残っている、引き込まれたフィルム自体のいずれからも戻ってくる。未使用造形材料は通し開口253を介してバルブとカートリッジの下部区画の間のフロア250に嵌め込まれたエラストマーフィッティング252,254に進む。
【0058】
貯液槽から上部区画(本図には示されていない)のグラビアトレイ246に造形材料を供給するためのコンジット258が備えられる。図31及び33においてバルブは流通可能状態にある。図32及び34におけるように、バルブが閉位置にあると、コンジットは上部区画の下側から延びる支持部材260との間で締め付けられ、エラストマー部材252及び254に対して封じられて、下部区画の液槽へのまたは液槽からの液流を防止する。
【0059】
集成カートリッジには、蓋を外し、開口253を通して、上面側から造形材料が充填されることに注意すべきである。あるいは、図示されるように、それを通して造形材料を充填することができ、次いでキャップで封じられる、オリフィス269を設けることができよう。
【0060】
図35及び36は膜ポンプ1350をかなり詳細に示す。膜ポンプは造形材料410を筐体200の第1のウエットチャンバ290(図28及び29)からコーティング液槽246に送り込む。ポンプは造形材料貯液槽(第1のウエットチャンバ290)の下の第3のチャンバ278にあり、よって、造形材料をポンプに流すために重力を用い、したがって、カートリッジが交換されるかまたは排気される前に、ウエット区画内に入れられた造形材料の全てが使い尽くされ得ることが保証される。
【0061】
膜ポンプは、ポンプ内の造形材料を、コンジット258を通してグラビア液槽246に押し込むために膜レトラクタ1354を作動させるための、空気取入口1352(図36)を有する。空気が切られると、造形材料の重量がウエットチャンバ(図示せず)の底のスロットを通してリードバルブ1355を押して、ポンプキャビティを造形材料で満たし、膜をポンプカバーに対して平らにする。リードバルブは、ウエットチャンバからポンプに造形材料を流れさせるが、ウエットチャンバに逆流させない。同様に、コーティング液槽へのコンジットの造形材料流出口に設けられたボールチェックバルブ1356が、ポンプからコンジットを通してコーティング液槽に造形材料を流れさせるが、ポンプへの逆流は防止する。
【0062】
ポンプ送流のために膜を作動させるため、空気がオリフィス1352を通して供給され、膜1354に当たって、膜を上方に押し上げ、造形材料コンジット258を通して上部区画の集成コーティング液槽246に造形材料を送り込む。空気を交互に入れたり切ったりすることにより、間断なくポンプキャビティを満たしたり空にして、造形材料を液槽に運ぶ。
【0063】
カートリッジがユーザに配送されるときには、膜ポンプは造形材料で満たされており、ロータリーバルブ把手は閉位置にあるであろう。造形材料液流のためのロータリーバルブ開口は側方に回されており、液流コンジットを締め付け、コンジットを通る筐体の上部区画への液流を防止しているであろう。ロックが解除される(図10)まで、あるいは、集成カートリッジが卓上型造形装置に完全に挿入されて、バネクリップがカートリッジフレーム(図4A)の後壁上のフィッティングとかみ合うまでは、バルブ把手でロータリーバルブを回すことはできない。これらの機構は、集成クリーニング部品及び、以下で論じられる筐体区画の結合具に関するその他の封止機構とともに、カートリッジから造形材料が漏れる可能性を大きく低下させる。
【0064】
閉位置に回されると、バルブは膜ポンプからコーティング液槽へのコンジットを締め付け、極めておこりそうもないことであるが、膜ポンプの機能不良のリードバルブ及びチェックバルブを通り抜けることができたとしても、液が液槽に入ることを防止する。作動させられると、膜ポンプに空気が供給され、ロータリーバルブは液コンジットを解放し、バルブはスクレーパ及びフィルタから主液槽へのリサイクル通路を提供する。このリサイクル通路は、カートリッジが造形装置に完全に挿入されたときにバルブが回されるまでは閉じられている。
【0065】
次にカートリッジからのフィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品の引出しの議論に移る。図37から46は様々な集成イントラレイヤークリーニング部品を示し、図47及び47Aは集成クリーニング部品がフィルムに取り付けられていない、図3の装置の集成イントラレイヤークリーニング部品を含む実施形態を示す。
【0066】
図37及び37Aは集成イントラレイヤークリーニング部品の一実施形態のコンポーネント及び動作を示す。ローラーブラシ314が、軸315を中心とする筐体320内での回転のために、軸に沿って取り付けられる。軸315はモーター駆動アーム310を介して駆動モーター312に回転可能な態様で連結される。モーター駆動アーム310は集成クリーニング部品及びフィルムを引き出すために、以下で説明される態様で、個別に駆動される。
【0067】
適するローラーブラシ314には接着剤または塗料を塗布するためのローラーに用いられる合成モヘアブラシがある。これらのローラーブラシは、造形品を損なわず、未硬化造形材料を容易に除去できる、柔らかなパイル及び約3/16インチ(約1.6mm)の短い繊維を有する。
【0068】
ローラーブラシはフィルムとともに引き出され、図37Aの矢印の方向への引込み時に造形品の表面に接触して余剰未硬化造形材料を除去する。回転するブラシが造形品の表面に接触し、通常は反時計回り方向の約360rpm(回転/分)程度の、適する速度で回転して余剰未硬化造形材料を除去する。図示される実施形態においては、クリーニングローラーブラシ314から余剰未硬化造形材料を除去するための絞りロール322が備えられる。バネ322'の張力の下でクリーニングブラシに押し付けられている絞りロールは、クリーニングブラシの繊維を連続的に絞り、造形材料を除去して(図37A)カートリッジに戻す。
【0069】
余剰未硬化造形材料は筐体320から筐体の開口321を通ってフィルム上に進み、回収のためにカートリッジに進む。集成クリーニング部品がカートリッジに戻ると、カートリッジは、図39から40Eの実施形態に関して以下で説明されるように、UV露光に対して密閉される。
【0070】
図38から38Bは、先の図37及び37Aのローラーブラシ314の別形を示す。図38から38Bの集成クリーニング部品は、モーター312'によって偏心アーム311上で振動させられる、直進振動ブラシ314'である。集成クリーニング部品筐体320及び直進振動ブラシ314'のカートリッジ202内での固定を補助するために板バネ323'が備えられる。図38はカートリッジから引き出され、造形のために造形面605及びフレーム610にかけて矢印の方向に走行している集成クリーニング部品及びフィルムを示す。図38A及び38Bはモーター312'及び直進ブラシ314'と偏心アームの関係を示す。
【0071】
図39から40Gは、回転するブラシ314が図37のローラーブラシの態様におけるように余剰未硬化造形材料を除去する、本発明の集成クリーニング部品300のまた別の実施形態を示す。絞りロールを用いてブラシから余剰未硬化造形材料を除去する代りに、図39から40Gの実施形態では、ローラーブラシ314及び筐体320がカートリッジ筐体に完全に引き込まれて密閉されると、ローラーブラシが約5000rpmで時計回り方向に高速回転する。ローラーブラシは、余剰未硬化造形材料をブラシから跳ね飛ばすために、約3000から6000rpmないしさらに高く、通常は約5000rpmの、十分に高い回転速度で回転する。筐体は集成イントラレイヤークリーニング部品に適するはね除け323,323'(図40F及び40G)を備え、濾過及び循環のために余剰未硬化造形材料をカートリッジに戻すための筐体の開口321'(図39)は図37の開口に比較して若干広くなっている。
【0072】
これらの実施形態の全てにおいて、筐体320は、光の侵入を遮り、ブラシから除去された造形材料によるカートリッジの外部領域の汚染を防止するために、周縁が封止される。図39は、カートリッジ筐体の内部のカム面337とかみ合うようにレバーアーム335によって作動させられる、光侵入に対して密閉するための、エラストマーシール320'を示す。しぶき除け323(図40F)がブラシから跳ね飛ばされた造形材料からシール320'を保護する。材料は約45°の角度でブラシから跳ね飛ばされる。
【0073】
図40A及び40Bはカム面に当るレバーアームを示す。図40C及び40Dは、カートリッジ筐体に嵌合して遮光するために支持体341上のシール320'を持ち上げるための、カムにかかるレバーアーム335の運動で作動させられるピボットヒンジ339を示す。蓋204の表面には、ブラシがカートリッジに入るときにブラシが蓋にあたって濡らすことのないように、そうでないとUV光源が濡れた蓋上の材料を硬化させるであろうから、集成クリーニング部品のための入口スロット近傍で参照数字327により示される(図40F)ようにテーパがかけられていることに注意すべきである。ブラシは、ブラシがシール320'を過ぎると蓋204に接触し、完全にカートリッジに挿入されるように、垂直に配置される。この配置は、ブラシは回転しているから、ブラシが蓋上に堆積した材料を連続的に除去し、よって未硬化造形材料がクリーニングされ、ブラシは蓋上に残らないことが保証されることを意味する。
【0074】
図40E及び40Fは高速回転位置でカートリッジ筐体に引き込まれた集成クリーニング部品を示す。造形材料が蓄積すると、回転速度が低下して造形材料の跳ね飛ばしを停止し、ブラシから跳ね飛ばされた造形材料をクリーニングするために少なくとも1回は前後に動き、造形材料は、はね除け323'で与えられる右側の開口(図40G)に集まる。図40Gを参照して示されるように、造形材料はカートリッジ筐体上部区画内に滴り落ち、バルブを通って流れて、輸送フィルムから掻き取られた余剰未硬化造形材料とともに下部区画の造形材料ウエットチャンバに入る。ピボットヒンジ339が、シールを持ち上げてカートリッジ筐体の蓋部分204とかみ合わせるためにT字形の両側でシール支持体を嵌合させ、図40Gに示されるように、ブラシから跳ね飛ばされた造形材料をクリーニングするためにブラシ筐体を左に移動させている間、シールは蓋に押し付けられたままである。
【0075】
図41から46は集成クリーニング部品300のモーターアーム310(図37から40)への取付けを示す。カートリッジが卓上型造形装置に挿入されると、操作担当者は可回転機械式レバーアーム316を介して集成イントラレイヤークリーニング部品をモーター駆動アームに連結する。レバーアーム316は軸330を中心とするレバーの回転のための把手を備える。軸330は筐体320から延び出して、レバーアームの開口に入る。軸を中心にしてレバーアームを回転させると、軸を囲むレバーアームのエラストマーフィッティング334が筐体320をモーター駆動アームに密に合せ込む。
【0076】
ブラシの動作に強く影響するいくつかの要因がある。直進ブラシまたは回転ブラスのいずれが選ばれるかにかかわらず、十分な余剰未硬化造形材料を除去するに十分な回数、ブラシは造形品表面を擦過するべきであり、造形品表面に材料を再付着させず、カートリッジを汚染しないように、ブラシから造形材料がクリーニングされるべきである。造形品から材料を、同時にまた別のクリーニング工程に先立ち、ブラシから材料を跳ね飛ばさずに可能な限り迅速に除去するような擦過を与えることが望ましい。擦過速度は経験的に決定される。ブラシ上に材料を保持する力はブラシを構成する繊維上の材料の表面エネルギーに比例する。表面エネルギーが高い場合には、表面エネルギーが低い場合より擦過速度が一般に若干高くなる。
【0077】
回転ブラシについては、樹脂にかかる遠心力をrpmで表した角速度及びブラシ直径の関数である。直径1.25インチ(約31.8mm)の剛毛ナイロンブラシ及び本明細書で説明する造形材料に対しては、360rpmが、速すぎないでブラシからの材料の跳ね飛びを避けられ、クリーニングが無効になるほど遅すぎない、クリーニングに適する回転速度であることが実証されている。
【0078】
左方向及び右方向のいずれにも、造形品表面にかけてブラシを複数回掃引することが一般的である。図に示されるように、右方向に動くときは、回転ブラシは時計回り方向に回転する。左方向に動いて集成クリーニング部品の再引出しをおこなうときは、回転ブラシは反時計回り方向に回転する。すなわち、回転ブラシは単に造形品表面に接することで自由に回転するであろう方向に逆らって動く。
【0079】
集成ブラシが造形品表面にかけて引き出され、引き込まれる速度は、ある限界範囲内で変わり得るが、速度を高めるほど一般にサイクルタイムが向上し、速度を低めるほどクリーニング効果が強くなる。掃引回数と速度の適する組合せは、約1〜9インチ/秒(25.4〜228.6mm/秒)において約1〜5掃引である。
【0080】
剛毛の先端と造形品表面の間の干渉の大きさである、ブラシ侵入深さも造形品表面からの余剰未硬化材料の除去に寄与する。侵入深さが大きくなるほど効果は高くなるが、大きすぎると繊細な造形品表面を損ない得る。図示される実施形態では約0.080インチ(約2.03mm)の侵入深さが考えられている。
【0081】
上で論じたパラメータは造形の段階に応じて若干変わることに注意すべきである。例えば、支持体の造形時には、清浄な側壁(垂直壁)はそれほど必要とされず、水平面から大量の未硬化材料を拭き取るために一層低速でブラシを当てることができる。回転ブラシは、自由に回転するであろう方向及び速度と同じ方向及び速度で回転することができる。
【0082】
カートリッジ内部でブラシから造形材料を除去するには、速ければ速いほどよい。材料除去速度はrpmの二乗で高くなる。3000rpmで1.5インチブラシをクリーニングでき、5000rpmでは同じブラシをより高速にクリーニングできるであろう。ブラシが小さくなるほど一般により高いrpmが必要になるであろう。機械的な回転装置が十分であれば、6000rpmをこえる速度を達成できる。ブラシから除去されるべき余剰材料が大量であれば、掃引間にブラシがカートリッジに引き込まれてクリーニングされる。少量の材料しかなければ、クリーニングサイクルに対する掃引を完了することができ、UVランプ露光が行われている間にブラシは引き込まれてクリーニングされる。
【0083】
図47及び48は、輸送フィルム上に単独の集成クリーニング部品が備えられておらず、輸送フィルム自体が余剰未硬化造形材料のイントラレイヤー除去のために用いられる、別の構成を示す。図47及び48に示される構成は、例えば、図3の実施形態とともに用いることができる。図48は、集成造形面にかけて輸送フィルムを引き出すための牽引モーター312'及び輸送フィルムを造形面605上の所定の位置に保持する真空及び剪断力を解放するためのソレノイドポペット313を示す。輸送フィルムは集成クリーニング部品300(図2)の代りにプルストラップ(図示せず)に取り付けられ、プルストラップは、カートリッジが挿入されたときに、操作担当者によって牽引モーターに取り付けられる。プルストラップは輸送面がカートリッジに完全に引き込まれたときに造形面にかけて引き出されるから、後硬化作業の選択肢も選ばれる場合には、この実施形態ではストラップ像のアーティファクトを有する造形品が作成され得る。集成クリーニング部品の代りにプルストラップが連結される輸送フィルムの末端402'は図47に見ることができる。
【0084】
動作において、図47及び48の実施形態では、カートリッジから造形面に造形材料を運ぶために輸送フィルムが牽引モーターによって引き出される。以下で説明される態様で、フィルムを造形面に固定するために真空が印加され、造形材料層が造形品表面上に造形される。真空が解放され、ソレノイドポペットがフィルムの末端を押し上げて、引込みのための造形面からのフィルムの解放を補助する。フィルムがカートリッジに引き込まれ、その時にカートリッジが造形材料をフィルムから掻き取る。フィルムは次いで、層間でまたは造形プロセスの様々な段階において必要に応じて、及び、余剰未硬化造形材料を除去し、余剰造形材料をカートリッジに戻すために造形品表面に当てるための造形材料がない場合に、何回も引き出すことができる。
【0085】
次に集成造形面並びに集成クリーニング部品及び輸送フィルムの造形面との相互作用の議論に移る。図49から55Dはこれらの構造に向けられたばらし図を与える。図49は、全体として参照数字600で示される本発明の集成造形面及び全体として参照数字200で示されるカートリッジの、左手上方から見た斜視図を与える。集成カートリッジ200は、蓋204,上部区画220及び下部区画250を有する筐体202を有する。集成造形面600は造形面605及び造形面を収めて支持するためのフレーム610を有する。一般に光透過ガラスが造形面を構成する。造形面は、意図された目的のために装置の動作を可能にするための、十分に強く、選択された立体造形光及び硬化光を十分に透過させる、様々なプラスチックを含む、いずれかの材料で作成することができる。
【0086】
図49には、カートリッジから集成イントラレイヤークリーニング部品300を引き出すためのモーター駆動アーム310も示される。この集成クリーニング部品は図3の実施形態に存在せず、図47及び48に関連して上で説明したように、この目的のための牽引モーターに取り付けるためにプルストラップが用いられることが認識されるべきである。
【0087】
モーター駆動アーム310は、モーター駆動アーム310に取り付けられ、集成イントラレイヤークリーニング部品300の一部を形成するブラシ(この図には示されていない)と連結されている、ローラーブラシまたは直進ブラシ用のモーター312を有する。モーター駆動アーム310には、集成イントラレイヤークリーニング部品300がそれによってモーター駆動アームに取り付けられる機械的レバーアーム316も取り付けられる。
【0088】
図49Aは図49と同様の図であり、カートリッジ200から造形面605にかけて、集成イントラレイヤークリーニング部品300及び、造形材料410でコーティングされた、取り付けられたフィルム400を引き出しているモーター駆動アーム310を示す。この実施形態における集成イントラレイヤークリーニング部品は概ね矩形の、3つの側面をもつ、開放筐体320を有し、筐体320の左手側面は機械的アーム316によってモーター駆動アーム310に固定される。筐体320はローラーブラシ回転モーター312とブラシ回転態様で連結している可回転ローラーブラシ314を収める。ブラシ314は造形材料の層が造形品上で硬化された後に、余剰の、照射及びUV硬化後に造形品表面上に残り、造形品の精度におそらくは干渉し得る、未硬化材料と回転しながら接触することによって余剰未硬化造形材料を除去するために、造形品と接触する。
【0089】
ローラーブラシ筐体320には、光透過性のフレキシブルフィルム400である、造形材料のための輸送面が機械的レバーアーム316の反対側に取り付けられる。図49Aは造形面605の反対側の上方を向いている表面上に造形材料が塗布されているフィルム400を示す。
【0090】
交互に引出し及び引込みが可能な輸送面400は一般に、ポリプロピレン、ポリカーボネート、フッ素化エチレンプロピレン並びにこれらの混合物及びコポリマーのような、1つまたはそれより多くのフルオロポリマー樹脂からなるフレキシブルフィルムである。テフロン(商標)フィルムを含むポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムが、硬化した樹脂が容易に離れて造形品表面に移ることが一因で、有用である。一般に、フィルムは弾性的ではない。用いられる材料にかかわらず、交互に引出し及び引込みが可能な面は、立体造形に十分な光を透過させるように、少なくともある程度は透明であるべきである。本明細書で用いられるように、本明細書に用いられるように、本発明の状況で用いられるような術語「透明」材料は、造形材料を固化させる光重合反応をおこさせるに十分な(UV光または可視光のような)光の通過を可能にする、いずれか適する材料を意味する。そのような透明材料は非常に薄くすることができるから、この術語には半透明材料またはある程度透明な材料も含まれる。
【0091】
造形材料410は、一般に「樹脂」と称される、立体造形に適する多くの化合物材料の内のいずれかとすることができ、第一義的な要件は造形材料が流動可能なことである。造形材料は、フィルム400表面への適切な厚さの層の塗布のために集成カートリッジ200の下部区画250からポンプで送ることができなければならない。造形材料は、あらかじめ選ばれた波長の立体造形光で露光されると固化しなければならず、造形体への良好な密着性を有するべきであり、固化したときは輸送フィルムから容易に離れるべきである。造形材料は、可視光及びUV光のいずれへの露光時にも固化するように、すなわち、初期液相においては可視光によって卓越して硬化され、その後、未硬化状態においてはUV光で卓越して硬化されるように、UV光重合開始剤及び可視光重合開始剤のいずれをも含有する。本発明の実施において造形材料として使用するに適する樹脂には、2005年4月1日に出願された、名称を「像投影システムにおいて有用な光硬化性組成物(Radiation Curable Compositions Useful In Image Projection Systems)」とする、米国特許出願第11/096739号の明細書に説明される樹脂がある。上記明細書の内容はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0092】
図49Bは図49Aと同様の図であり、集成イントラレイヤークリーニング部品300及びこれに取り付けられた、造形材料でコーティングされ、カートリッジ筐体202から造形面605(図49)にかけて完全に引き出されている、造形材料輸送フィルムを示す。図49Bにおいて輸送フィルムは造形材料410で隠されている。歯車2000のある層の2次元像が像形成装置から受け取られ、上方に反射されて、造形面605を通り、輸送フィルム400(図49)を通って、輸送フィルムの上面上の造形材料層410に届く。この像が造形品のウエット面上で2次元像の形状2001に造形材料を硬化させる。
【0093】
図49Cでは図49Bの図に、造形品2002がそれに載せられている、集成造形プラットフォーム700が付け加えられている。集成造形プラットフォーム700は造形品を矢印で示される方向に下降させて、輸送面400上の造形材料層410と接触させる。像2001が生造形材料に照射されると、像が造形品表面上で硬化させられ、よって別の層が1つ付け加えられて、最終的に3次元物体が造形される。
【0094】
図49Dは、輸送面400との接触から持ち上げられた造形品2002,造形材料をその形で含む、フィルム400の領域から造形品表面上に硬化されている像2001並びに輸送フィルム400及び余剰未硬化造形材料410の集成イントラレイヤークリーニング部品300と一緒の引込みを示す。コンピュータ制御造形プラットフォーム(図49C)が像表面2001をローラーブラシ314と接触させるために造形品を約1インチ(25.4mm)の高さまで持ち上げる。モーター312が像表面2001で造形品2002の接触しているブラシを回転させていかなる未硬化造形材料も除去する。
【0095】
図50,50A及び50Bは集成イントラレイヤークリーニング部品300及び輸送フィルム400のカートリッジ内の元の位置(図50)からの、集成造形面600上の走行(図50A)及び、対向端までの走行による、造形面を覆うフィルムの展開(図50B)を示す時系列図である。造形面フレーム610(図49)の両端は角度が付けられて下方傾斜面620及び622(図50,50A及び50B)を形成することに注意すべきである。
【0096】
集成イントラレイヤークリーニング部品300には図示されるように、弾性気泡体ブロック305が、引き出されて造形面フレームに当ったときに気泡体ブロックが傾角面620に接して、フィルムを造形面605押し付けながら上方に圧縮されるように、下面とフィルムの間に配置されている。造形面にかけて完全に引き出された後、気泡体ブロックは傾斜面上で膨張してフィルムを造形面表面よりやや下に押し下げながら、傾斜面622上を下方に走行する。この効果は、太鼓の皮をきつく張る効果に類似であり、以下で説明するようなフィルムへの真空印加とともに、輸送フィルムの造形面への確実な密着を保証する。
【0097】
集成コーティング部品300用モーター駆動アーム310(図49)はモーター309(図2)で駆動される。モーター309は、駆動時の比較的大きなトルクに耐え、減速することなく逆回転させることができる、DC遊星ギアモーターである。モーターは造形面フレーム(図示せず)の長さにわたって伸びるガイドに取り付けられた、アーム310に対して往復運動するカートリッジを駆動する。走行の終端において、フィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品が造形面支持フレームの左端の下方傾斜端をこえた位置につくと、モーターは真空印加及び密着のためにアームを解放する。
【0098】
モーター309はフィルム及び集成クリーニング部品を引き込まず、引込みは代りにカートリッジ内の引込みコンタクトロール230(図23)及びカートリッジフレーム上の牽引モーター524(図2)によって達成される。それでも、引込み時にモーター309によって印加される小さな起電力が引込みに抵抗する摩擦力に打ち勝つに役立つ。
【0099】
図51及び52は図50Bおよび50Aのそれぞれと同様の時系列図であり、完全に引き出されてコーティングされた輸送フィルム400上の照射のための位置に降ろされた集成造形プラットフォーム700及び造形品2002(図49C)、次いで、イントラレイヤークリーニング並びに輸送フィルムの引込み及び再コーティングのために持ち上げられた集成造形プラットフォーム700及び造形品2002(図49D)を示す。集成造形プラットフォームは、以下でさらに詳細に論じられる、造形品2002を固定するための造形品支持体のための複数の不連続な離散突出面715をもつ取外し及び交換が可能な造形パッド710及び造形プラットフォームを固定するための造形プラットフォーム支持/固定フレーム750を有する。独立に動作するエレベーターブラケット901,1001が、造形プラットフォームを上昇及び下降させるための集成エレベーター900,1000(図2)のそれぞれに取り付けられる。ここでも、集成クリーニング部品300及びこれに関連する機構がないことを別にすれば、造形プラットフォーム、パッド及びエレベーターを含む、図3の実施形態の機構はいくつかの実施形態と実質的に同様とすることができる。
【0100】
図53及び54は集成イントラレイヤークリーニング部品300への輸送フィルム400の取付けの一実施形態を示す。フィルムは、フィルムが集成イントラレイヤークリーニング部品にそれによって取り付けられる薄板金クランプフィッティング402に挿入される。クランプフィッティングは、フィルムと造形面の間への空気引込みの可能性を低めるために、望ましければ、造形面にフィルムを押し付けるため、クリップから延びるフィルム部分に隣接する領域で下方に曲げることができる。図50から50Bに示される実施形態によれば、弾性部材305がこの目的に役立つから、この曲げは必要がないはずである。
【0101】
集成造形面600(図2及び3)は、(図55から55Dには示されていない)輸送フィルムへの真空印加を示す目的のための図55から55Dにさらに十分に示される。図55は、造形面を取り付けるための、オリフィス630をもつフレーム610に載せられている造形面605を示す。フレーム610には、造形面コーナーのクリアランスのために、それぞれの内部コーナーにチャネル627が設けられる。空気を排除し、造形中及び造形された造形品を持ち上げて輸送フィルムから外すときに輸送フィルムを所定の場所に保持するために、造形面(図55A,55B及び55C)の上面625に真空を印加するためのチャネル628が設けられる。造形面フレームの垂直壁629の上面611と造形面605の上面625の間には、真空路のための狭い間隙がある。
【0102】
図55Aから55Cは、真空チャネルを破断斜視図(図55A)及び断面図(図55B及び55C)でさらに詳細に示し、造形面がそれに押し付けられて配置される壁629に切り込まれたチャネル628を示す。造形面が造形面と壁629の間の真空路を塞がないように、水平に伸ばされたエッジ629'が造形面を支持する。エッジ629'は造形面を支持して、オリフィス626(図55D)を通して引かれる真空がチャネル628を通り、造形面の上面とフレームの上面の間の間隙に輸送フィルムを引き込むために輸送フィルムの下を通って進むように、約0.001〜0.005インチ(25.4〜127.0μm)の狭いオフセット間隙を造形面625の上面とフレーム611の上面の間につくる。間隙が広すぎるとフィルムがエッジで巻き上がってフィルム端とフレームの間に漏洩経路をつくり、真空が低下するであろう。間隙が狭すぎると、造形品が持ち上げられたときにフィルムは十分に造形面に密着することができない。
【0103】
フィルムにかかる補助真空引きは、輸送面及び輸送面上の造形材料層が可能な限り平らになるように、そうしなければ輸送面と平シートの間にトラップされるであろう空気を除去する。補助真空引きは造形中及び造形品が持ち上って輸送フィルム表面から離れるときにも平シートに輸送面を固定する。その後、図3の実施形態においては図48のソレノイドポペットを用いることにより、または集成クリーニング部品300(図2)の引込みにより、輸送面が引込みのために造形面における剪断力に打ち勝つことができるように、真空を解放することができる。
【0104】
造形面支持フレームの下に配置されたニップル626(図55D)が適する真空ポンプへのコンジットのための真空チャネル628への連結点を提供する。コンジット及びポンプはいずれも図示されていない。一般に真空ポンプは造形装置に取り付けられた、同じく図示されていない、電気筐体内に配置されるであろう。真空は単に真空ブリードを行うことで解放されるが、造形面においてフィルムと硬質平シートの間に発現し得る剪断力に打ち勝つためにはさらに追加の工程をとることが望ましいであろう。真空ポンプを逆転させることによって剪断力の克服を補助するための陽圧空気流を与えることができる。
【0105】
次に図56から58に参照数字700で示される造形パッド及び造形パッドプラットフォーム及び集成フレームに移る。造形パッド710は造形体またはパーツをそれに取り付けることができる表面である。造形パッドは初期造形品支持層に密着する表面を有するべきである。造形材料支持体の造形パッドへの密着を容易にするため、造形パッドは、複数の不連続な離散平表面を定める、造形パッドの平表面から突き出す複数の構造715を有することができる。図56から58に示される造形パッドの実施形態において、造形パッドから突き出しているこれらの構造は造形パッドの表面に平行な平表面を有する平頭角錐の形状をとるが、この構造は、円柱、矩形、正方形、楕円形の上部形状、または造形パーツへの支持を与えるために造形パッドの平表面から突き出すことができるその他のいずれかの形状とすることができる。造形パッドが射出成形されたプラスチックでつくられる場合は、構造は、射出成形金型からの容易な離型のために十分な非直角で造形パッドの表面から構造が突き出すような形状にすることができる。造形を開始するための不連続面を与えるいずれかの形状に完全に硬化した像形成構造をもつガラス造形パッドをつくることができる。形状のいかなる配置、寸法及び間隔も、構造が必要な支持基体を提供する限り、用いることができる。
【0106】
図56から58の図示される実施形態において、平頭角錐構造は、約0.140〜約0.562インチ(約3.56〜約14.3mm)間隔の、格子パターンで配列されている。有用な実施形態の1つは0.281インチ(約7.14mm)間隔の角錐を有する。平頭角錐構造は全て、造形パッドの表面から約0.1インチ(約2.5mm)のあらかじめ定められた単一の距離だけ突き出している。
【0107】
一実施形態(図56,56A及び56C)において、造形パッドは、一対のエレベーターアーム900,1000(図2及び3)のそれぞれに取り付けられた、エレベーターブラケット901,1001に取り付けられている磨き平造形プラットフォーム750に取り付けられたフレームスナップアタッチメント751に支持された透明パッドとして示される。造形パッドの切欠き751'(図56B)がスナップアタッチメント751のための取付点を提供する。図56Aは、切欠き751'との嵌合を示すために、図56Cの矢印に沿って示されるような、スナップアタッチメント及び造形パッドの一部を通る横断面を与える。造形プラットフォームへの確実な固定のために造形パッドを真空で引くために、装置のための電気筐体128(図1)内の真空ポンプに連結された、真空ホース753(図2及び56)が備えられる。
【0108】
図57から57Aは透明ではない別形の造形パッドを示し、パッドの造形品に面する側に造形品支持のための上述と同様の角錐構造715'を有するが、これらの実施形態は、逆側に、磨き平造形プラットフォーム(図56)と連結するための複数の離散支持構造714,真空オリフィス711及び確実な真空取付けのための周縁を囲む気泡体シールを有する。支持構造714は、支持を与え、同時にパッドの表面にかけて均等な真空引きが可能になるように、構成される。シールは、エレベーターに関連して以下で説明されるように、造形プラットフォームがそれに取り付けられるエレベーターの初期圧縮行程時に支持構造の上面との点レベルまで圧縮され、よって封止が形成される。
【0109】
図56の磨き平造形プラットフォームのまた別の形態が図58に示される。造形パッドの取外し及び交換のための蝶番止め部分718をもつ開放フレーム716が造形パッドに備えられる。このフレームに用いられる透明造形パッド710は、層への像形成後の、造形パッドを通した造形品の紫外(UV)硬化を提供する。この実施形態は図3に示され、UV硬化は以下で論じられる。
【0110】
図59及び60は造形品2002のための支持体構造を示す。造形品がその上につくられる支持体構造の基体を形成する、一連の立体造形材料(図59)の離散部分740の固化層を、造形パッドから延びるこれらの構造715(図57では715')から構築することができる。これらの、離散部分740にかけて複数の縦部材として突き出す複数の固化立体造形材料層を形成することにより、離散部分から格子748/749(図59及び60)が構築される。縦部材は、交差して、造形パッドから隔てられて造形パッドに平行な格子を形成する、二連の平行部材748,749を有する。二連の縦部材はほぼ90°の角度で交差することができ、よって正方グリッドが得られる。
【0111】
格子のグリッドは、図60に示される、45°の角度で突き出す造形パッドの構造で造形された離散部分を対角線的に連結するように、造形することができる。格子は、造形品パーツのための支持のために用いられるべき大きさの領域にわたることができ、バッファ領域を形成し、よって支持体のグリッドへの固着を可能にするために、そのような領域より数ピクセル分大きく広がることができる。支持体は、格子面に概ね垂直な、間隔をおいて隔てられた離散縦部材として格子から突き出す、複数の固化立体造形材料層として構築される。格子及び造形パッダから突き出す支持体を構築するために、同じかまたは異なる、様々な立体造形樹脂を用いることができる。造形品パーツの全ての表面の照射を可能にするためにパーツを造形パッドから隔てるだけでなく、支持体の使用は一層複雑な三次元物体に対する造形中の構造的支持をさらに提供する。造形パッド上の格子形態の突起表面及び突起表面から突き出す支持体の使用によって、集成二次/後硬化部品で、造形パッドの連結された表面を含む、造形品パーツの全ての表面を硬化させて不粘着性にすることが可能になる。
【0112】
次に、集成エレベーター及びその動作の議論に移る。エレベーターアーム900,1000(図2及び3)は、造形品の表面を、固化可能な感光性ポリマー造形材料である、立体造形材料と接触させ、露光後、固化可能な感光性ポリマー造形材料から離して、造形プロセス中に連続層が形成されるように、造形プラットフォーム及びパッド、したがって造形品を移動させる。造形プラットフォームの造形面に向かう運動及び造形面から離れる運動を可能にするため、図2及び3に示されるような、一組の独立な集成z軸エレベーターが、図56に示されるエレベーターブラケット901,1001によって造形プラットフォームに取り付けられる。
【0113】
集成エレベーターは図61に示される。それぞれの集成エレベーターは、親ねじ1007とともに作動して、取り付けられた造形プラットフォームの親ねじの長さに沿う運動を行わせるための、独立動作のステップモーター1005またはDCサーボモーターを有する。ガイドシャフト1009が、取り付けられた造形プラットフォームの運動を案内する。ガイドシャフトは、装置内に装着された、上部取付けブロック1111及び下部取付ブロック1113を固定する。ステップモーターは、ガイドシャフトに沿って上部取付ブロックと下部取付けブロックの間を走行できる、ステップモーター取付ブロック1115に取り付けられる。親ねじは一端で上部取付ブロックに固定され、親ねじの他端は連結されていない自由終端になっている。造形プラットフォームは、ステップモーター取付ブロックから突き出し、造形プラットフォームに取り付けられた、一対のブラケット901,1001(図56)によって集成エレベーターに連結することができる。
【0114】
それぞれの集成エレベーターは互いに独立に運動するから、造形プラットフォームの位置は、造形プラットフォームが造形面に平行であることを保証するため、いかなる造形プロセスにも先立って、初期化されなければならない。さもないと、造形パッド全体にわたって造形パッドと造形面の間隔が一様になり得ず、層厚が不等になり得る。この初期化は集成エレベーターの圧縮行程を用いて達成される。この圧縮行程中に、造形プラットフォームは、造形パッドが造形面に接するまで、造形面に向けて降下させられる。造形パッドが造形面に押し付けられると、集成エレベーターのそれぞれの上部取付ブロック上の親ねじの取付端に固定された押込スイッチ1117と協同するバネ作動プランジャー1120が、印加される力を登録する。
【0115】
一実施形態において、プランジャーは約22ポンドすなわち約97.86ニュートンの力で押込スイッチ1117を作動させる。造形プラットフォームがその上限位置に到達したことを示すためのホーミングスイッチ1116を押込スイッチに隣接して備えることもできる。圧縮行程はさらに、図57に関連して上述した真空シールをはたらかせるために、または造形パッドが存在するか否かさえも検出するために役立つ。圧縮行程の動向は監視することができ、コンポーネントの相対位置の少なくともある程度の近似により、集成エレベーターが可能であるはずよりも遠くまで造形プラットフォームを移動させることができれば、造形パッドが存在しないことを知ることができよう。
【0116】
プラットフォーム及びパッドの初期化後、造形品を、支持体で出発させて、進行させることができる。図62に示されるように、集成エレベーターが造形品表面をフィルム上の造形材料の層に近づけるときには、一端が他端より先に造形材料に接するように、造形品表面を傾けることが望ましい。次いで造形品を造形材料層内で水平にすることができる。下押し傾斜は造形材料層間の気泡または気孔の排除に役立つ。その後、新鮮な造形材料層に、図62に矢印で示されるように、造形品表面上に層を固化させるために造形光源からの光で像形成がなされる。
【0117】
下押し傾斜動作は左または右のエレベーターを初めに下に動かすことで開始させることができ、造形中に右エレベーターと左エレベーターを交互させて下押し傾斜を形成することで、一方または他方のエレベーターで開始される傾きの間に生じ得る若干の差を均等化できることは当然である。
【0118】
樹脂層が像形成装置によって硬化すると、図63に示されるように、造形体を輸送フィルムから離脱させることができる。集成エレベーターが造形プラットフォームを動かして造形面から離し、コーティングフィルム上に残っているいかなる樹脂も除去して濾過するために、矢印の方向にフィルムをカートリッジに戻すことが可能になる。集成イントラレイヤーコーティング部品300(図2)によるか、または造形材料がない状態で輸送面を引き出す(図3)ことにより、余剰未硬化造形材料の除去のためのコーティング落し手順を開始することができる。輸送フィルムを再び引き出して、造形体に付け加えられる別の層で造形品を再びコーティングする前に樹脂を堅くするために、以下で説明される、後造形UV硬化をさらに実施することができる。
【0119】
層の付加に続く輸送フィルムへの造形体の密着によって生じる、造形パーツにかかる過度の応力を避けるため、剥取り動作の付加によってコーティングフィルムからの造形体の離脱を補助するために集成エレベーターを用いることができる。これはより大きな断面をもつパーツに対して特に重要である。図62に示されるように、下押し傾斜を形成して造形材料の層間の気泡または気孔を排除するために集成エレベーターを独立に作動させることができるのとちょうど同じように、図62の一次硬化が完了すると、図63に示されるように、上揚げ傾斜を形成するために集成エレベーターを独立に作動させることができる。この上揚げ傾斜は輸送フィルムと造形材料の間に生じる引力を無効にし、よって造形パーツを陰面から離脱させるに必要な力を小さくし、造形品の構造に応力を与えるかまたは構造を破壊する機会を少なくするためにはたらく。上揚げ傾斜工程には、独立な集成エレベーターの非同期運動の結果としての造形品構造の、歪、曲げまたは裂けを避けるための、造形プラットフォームの水平変位を含めることができる。
【0120】
上揚げ傾斜動作は左または右のエレベーターを初めに上に動かすことで開始させることができ、造形中に右エレベーターと左エレベーターを交互させて上揚げ傾斜を形成することで、一方または他方のエレベーターで開始される傾きの間に生じ得る若干の差を均等化できる。
【0121】
造形プラットフォームを傾斜に対応する方向に横に移動させることにより、造形体全体は単に一端が持ち上がるのではなく回転し、これは剪断力を生じさせ得る。エレベーター装置が移動する必要がある水平距離は、傾斜を生じさせるためにエレベーターの一方が動く垂直距離にエレベーター間の距離で造形パーツの高さを除した値を乗じた値に等しい。例えば、高さがHのパーツの離脱プロセスを開始するために左エレベーターが距離Dだけ上に動かされ、2つのエレベーターが距離Wで隔てられているとすれば、造形プラットフォームは距離d=D・H/Wだけ右に移動させられるべきである。理想的には、2つの運動に対する加速が整合させられるべきである。コーティングされたフィルムに接するためにパーツが降ろされるときに、エレベーター、したがって造形パーツの、同じ移動動作を反転態様で実施することができる。
【0122】
あるいは、同じ回転を達成するため、造形プラットフォームに取り付けられたエレベーターの代りにフィルムを移動させることができる。フィルムは造形面に、自然にまたは真空保持によって、密着し得るから、パーツをコーティングフィルムから引き離しながら、コーティングフィルム及び造形面の両者を造形面内で移動させることができる。
【0123】
次に、本発明の集成照射部品、特に像形成装置1100の照射部品に移る。図64から64Bは像形成装置アライメント筐体の分解組立図を示す。像形成装置1100は、特注のUVプロジェクタまたはレーザシステム、あるいはフレキシブル輸送造形システムの配置に基づいて確立される所望の焦点距離及び用いられる造形材料に基づいて調節される光強度を有する、フィルタリングされていないUV-A波長及び可視光波長を出すように光学系が改修された市販のデジタル光処理(DLP)プロジェクタとすることができる。その他の有用な像形成装置には、液晶ディスプレイ(LCD)プロジェクタ、液晶オンシリコン(LCoS)プロジェクタ及び、LCDプロジェクタと同様であり、アークランプの代りに高輝度発光ダイオード(LED)を光源に用いる、LEDプロジェクタがある。UV専用につくられたDLPプロジェクタも考えられるが、そのようなプロジェクタを十分に利用するためには造形材料を改変する必要があり得る。変換レンズをもつプロジェクタにおけるUV専用LEDアレイまたはプラズマアレイの、像形成装置を考えることもできる。従来のCRTプロジェクタを可視及びUV用に、あるいはUV専用に用いることができる。
【0124】
特定の実施形態の1つにおいて、像形成装置は、ランプ及び、9インチ×6.75インチ(228.6mm×171.45mm)の像領域にかけて400mmの投影距離で焦点を結ぶ350〜450nmを含む立体造形に適するスペクトル範囲にわたるランプからの光を像形成する、9素子投影レンズを有する、DLPプロジェクタである。DLPプロジェクタは所望のスペクトル範囲を外れるランプからの光を取り除くためのUV/IRフィルタを有することができる。ランプからの光を像形成素子にかけて一様に分布させるために照明レンズを用いることができる。ランプと照明レンズを相互に結合するUV強化光パイプ並びに照明レンズ及び像形成素子と指向性をもって光を伝達するUV強化ミラーも備えることができる。
【0125】
像形成装置は造形パッドの寸法に対応する特定の焦点距離を有しており、したがって造形品が大きくなるほど必要な焦点距離は長くなるから、造形品が大きくなるほど対応して必要な立体造形装置は大きくなるであろう。あるいは、より長い焦点距離を維持しながら装置内で投影光を実効的に「曲げ」て、より小さなフレーム内で造形面上に投射光を反射させるために、図65及び660に示されるような一組のミラー1405,1407、または図3に示されるような集成ミラー1399が備えられる。
【0126】
像の位置合せは一般に、位置が合された像を得るために本発明の装置のユーザが行わなければならないことは使用済みの造形装置を取り外して新しい装置と交換することだけであるように、ユーザへの出荷前に既になされている。像形成装置の位置合せは、ユーザが造形装置を購入する前に、以下で説明されるように、像形成装置位置合せ取付治具及び位置合せ手順を用いて達成される。
【0127】
像形成装置は一般に、像形成装置コンポーネントがそれに固定される、フレーム1109,1107を有し、フレームは位置合せ取付治具1105のレセプタクル1105'(図64)に対応する位置合せ部材1106(図64A)を有する。レセプタクルはフレームを所定の位置で確実に位置合せ取付治具に固定するために接着剤を入れることができる。3つのそのようなフレーム位置合せ部材1106のための、位置合せ取付治具レセプタクル1105'を有する、位置合せ取付治具1105の一実施形態が図64から64Bに示される。
【0128】
像形成装置位置合せ取付治具は、次いで、立体造形装置(図2及び3)に配置された対応する位置合せ取付治具1102内に嵌め込むために、精確に位置合せして、インターロックすることができる。対応する位置合せ取付治具間の結合は装置側取付治具の1つまたはそれより多くの溝に対応する像形成装置側取付治具の1つまたはそれより多くのさねとすることができる。像形成装置及び付帯する位置合せ取付治具1105を収める筐体1109,1109'及び1107は像形成装置で発生する熱を排出するための通気口も有する。
【0129】
したがって、ユーザへの出荷前に像形成装置を位置合せして焦点を合せるためには、像形成装置位置合せ取付治具が精確に配置されるべきであり、ターゲットと像形成装置の間の固定された距離においてターゲットに像形成がなされるべきであり、ターゲット上の精確な場所に像形成がなされるように適宜に像形成装置の位置が調節されるべきであり、像形成装置の焦点が合せられるべきであり、次いで位置合せ取付治具が調節された像形成装置に固定されるべきである。このシステムにおいて像形成装置を位置合せするため、造形パッドの所定の位置で造形面上にターゲット取付治具を置くことができ、造形パッド支持フレームを調節することによって取付治具を調節することができる。その後、ユーザによって対応する支持フレームに挿入される造形パッドが像形成装置に対して位置合せされることになろう。
【0130】
像形成装置の位置合せが完了すると、ユーザへの出荷前に、造形品の境界の固化のあらかじめ定められた閾値に対し、像のいずれのピクセルについても像形成装置をグレイスケールで性能を評価することができる。グレイスケール調節は、2006年8月29日に出願された、名称を「改善された壁面平滑性(Improved Wall Smoothness)」とする、同時係属の、共通に所有される、米国特許出願第11/468090号の明細書に説明されている。上記明細書の内容はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0131】
別の、ただし造形品の境界を改善するにはそれほど有効ではなく、必ずしも等価な結果は得られない、方法は、2005年4月1日に出願された、名称を「立体造形に用いるための低解像度投射像による縁端平滑性(Edge Smoothness with Low Resolution Projected Images for Use in Solid Imaging)」とする、同時係属の、共通に所有される、米国特許出願第11/096748号の明細書に説明されているように、造形品の境界においてより高い解像度を達成するためにサブピクセル範囲内で像をシフトさせながら、1回より多く造形材料層に像形成することである。上記明細書の内容はその全体が本明細書に参照として含まれる。
【0132】
次に、造形層をさらに反応させて乾燥させるための二次硬化に用いられる、本発明の補助集成照射装置の議論に移る。図65及び66は集成高輝度UVランプ1500及び像形成装置1100を簡略に示す。コンパクトな形態で像を造形面に送るように、一対のミラー1405及び1407が、卓上型造形装置内でUVシールド1400(図2)の背後に配置される。ミラー1405は卓上型造形装置内に固定された態様で配置されるが、ミラー1407はトラックホイール1409によって前後に移動させるために往復運動可能な態様で配置される。
【0133】
ミラー1405は一般に垂直線に対して約30°の角度をなして配置され、ミラー1407は一般に垂直線に対して約60°の角度をなして配置される。ミラー1407は、引き出されたとき(図65)には集成造形面600の照射に用いられ、引きた込まれとき(図66)には集成高輝度UV装置1500による集成造形面の照射に用いられるように、往復運動可能な態様で取り付けられる。強度をモニタするための基準フォトダイオード1401(図2)が、像形成装置の累積使用時間に応じてプロセス調節を行うため及び高輝度UV源の性能をモニタするために有用であり、いずれもUVシールド1400に有用に配置することができる。
【0134】
主として露光時間を調節して一定の露光を達成するために、上述したフォトダイオードのような、UVセンサ/ランプ劣化インジケータが用いられる。像形成装置及び高輝度UVランプの光強度は像形成装置の累積使用時間とともに低下し得るから、UVセンサ/ランプ劣化インジケータは、いかなる劣化にも対抗するために像形成装置の強度を高める必要がある場合、あるいは最終的に像形成装置または高輝度UVランプを交換する必要がある場合に信号を出すこともできる。
【0135】
投影された像の強度は黒から白まで0〜255段階のグレイスケールに対して測定し、評価することができる。グレイスケールは1つの場所で測定され、強度測定値は、造形面にわたりコーナーからコーナーへの対角線方向並びに造形面にわたり水平方向及び垂直方向で選ばれた16の異なる場所でとることができる。
【0136】
集成高輝度UVランプ1500は、必要に応じて交換するための卓上型造形装置への挿入及び卓上型造形装置からの取外しが容易にできる、引出式筐体フレーム1501(図2)を有する。フレーム内に高強度UVランプ1502及び放物面反射器1503が配置され、UVランプ1502は個々の層のそれぞれによる造形品を硬化させて先に造形された層に付加することができる、図示される実施形態においては一般に約600Wである、強度をもつ。透明造形パッドは通常、高輝度UV源による造形品通し硬化を達成するには必要ではない。高強度UVは、それぞれの層が初めに像形成装置1100によって硬化され、集成イントラレイヤークリーニング部品300(図2)によってクリーニングされた後に、印加される。高輝度UV源は、不粘着性の、完全に硬化した造形品をつくる、最終硬化を提供する。
【0137】
造形品通し硬化は、利用できるUVエネルギー及び層を通す硬化と造形品の、造形パッド上の支持体に取り付けられた側である、裏側における不粘着性条件を得るにかかる時間の関数である。一般的に言って、造形品通し硬化は、感光性が比較的強い造形材料を用い、約0.64J/cmの、80mW/cmのUV-Aの約8秒の印加によって得ることができる。造形材料の感度が低くなるほど必要なエネルギーは多くなり、したがって有用なUV-Aの範囲は特定の造形材料の必要量に依存して約0.5〜3J/cmである。図67Aに示される反射器入力パワーが600Wの中圧水銀アークランプによって、9×6.75インチ、すなわち392cmの造形面積にわたり、80mW/cmを達成することができ、これは約31WのUV-A総利用になる。
【0138】
個々のランプは効率がさらに高いかまたはさらに低いことがあり、本発明は、操作担当者が硬化速度を高めたいかまたは低めたいかに依存して、さらに強いかまたはさらに弱いUV-Aを用いて実施することができよう。例えば、約300Wまでの低めのパワーをもつか、あるいは数1000Wまでの高めのパワーをもつ、水銀アークランプを利用することができる。これらの光源は時間及び冷却の実用限界内並びに使用状況の範囲内で用いることができよう。高パワーシステムはオフィス用卓上型造形装置での使用には適合し得ない。
【0139】
像形成装置またはその他の光源が、上述したように、造形品の後硬化を得るに十分なUVを与える限り、像形成装置として上述した光源を含み、可視光またはその他の光も与えるUV源を含む、その他の様々なUV源を用い得ることは当然である。
【0140】
次に、図67から68にさらに詳細に示されるような往復運動ミラー1407(図65及び66)の動作の議論に移る。図67は往復運動ミラー1407のための筐体ボックスフレーム1400,1402の上面に取り付けられた集成造形面600を示す。右端の歯付ゴムローラーホイール1410が摩擦トラック1412と接してミラーの引込み及び引出しを行う。1つはミラー1407の左側にあり、1つは右側にある、2つのそのようなローラー及びトラックがある。図67において、ミラーは集成造形面への像形成のために完全に引き出されている。図67Aにおいて、ミラーは引き込まれて下側にあるUVランプ1502及び放物面反射器1504に対して造形面を露出させている。ローラーホイールは、輸送フィルム及び集成イントラクリーニング部品を引き出すために用いられるモーターと同様のDC遊星ギアモーターの、モーター1425(図2及び68)によって駆動される。
【0141】
UVランプは大量の熱を発生させることができ、UVランプは瞬時に消灯及び点灯させることができないから、この熱は一般に装置の使用中は常時とどまっている。ランプ表面は1000°F(約540℃)ないしそれ以上に達することができ、ランプ蔽いの表面は200°F(約93℃)ないしそれ以上に達することができる。装置には、過剰な熱を除去するための強制空冷のための複数の冷却チャネル及び(図2の一実施形態では参照数字1600で示される)ファンが備えられ、望ましければ、吸気のための塵埃フィルタ及び臭気抑制のための活性炭フィルタも備えることができる。
【0142】
例えば、図3のフロア134'に示されるように装置の排気口付筐体フロアに塵埃フィルタを備えることができる。筐体フロアの塵埃フィルタを通して空気を引き込む、適切に配置された吸気ファンがミラーボックスフレーム1402内及びUVボックスフレーム1500,1501(図67B)背後を排熱する。吸気ファンから受け取った空気を放物面反射器1503(図65)の周囲に吹き渡らせ、ミラーボックスフレーム1400,1402(図67)に吹き込むために、UVボックス内部にファンを配置することができる。ミラーボックスフレームは筐体周囲、したがって筐体外に排熱するために開放型とすべきである。この目的のために有用な排気ファン及び臭気抑制のための活性炭フィルタは筐体の背部に配置することができる。
【0143】
図67Bは、引き込まれたミラーを示し、ミラーボックスフレーム1415及び、ホイール1410(図67A)に対応する、左端の歯付ゴムホイール1409のための支持体1413のさらに詳細な図を示す。ミラーはミラーフレーム1402の上に往復運動可能な態様で取り付けられたボックスフレーム素子1415の上で支持体1413に載る。歯付ホイール1409を通る断面は、モーターM(図2のコンポーネント1425)との電気接続及び摩擦トラック1416,ミラー1407及びミラー支持フレーム1413の関係を示す。
【0144】
同様の一対のミラーを有する別の集成固定ミラー1399が図3に示される。図3の別の構成において、ミラーの下には個別のUV源が配置されていないから、集成ミラー1399のミラーは図2及び65のミラーと同じ角度で固定され、往復運動動作のために引き込まれることはない。代りに、あるとすれば、後硬化用UVは以下で上の図3との関連において説明されるように、ミラー及び、別のUV源、集成ハロー光照射部品1500'及び集成フード光照射部品1500''を介して、像形成装置によって造形面を通して与えられる。
【0145】
図69は集成ハロー光照射部品1500'を示す。集成ハロー光照射部品はステップモーター/ガイドロッドエレベーター上を走行して、造形品の垂直方向表面に約100Wより若干低い強度のUV光を与える。フレーム1503'に収められたUVランプ1502'は造形品の垂直表面周囲をUV光で満たす。
【0146】
図70は、透明造形パッド(図58)を通して支持体及び初期造形層にUV光を与えるための(分解組立図で示される)レバーアーム及び集成モーター1504''を有する(同じく分解組立図で示される)フレーム1503'''に取り付けられた、約100WのUVランプ1502'を有する、集成フード光照射部品1500''を示す。
【0147】
本発明を好ましい実施形態を特に参照して説明した。しかし、上記明細書で説明され、添付される特許請求の範囲で定められるような、本明細書の精神及び範囲内において変形がなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】図1は、本発明の装置のための筐体の、右手上方から見た、斜視図である
【図2−1】図2は、外部筐体が取り外され、内部支持フレームコンポーネントに取り付けられた関係にある内部集成コンポーネントを示す、斜視図である
【図2−2】図2Aは、前面の様子を示すために反時計回りに回転させた図2の装置の、左手上方から見た斜視図である
【図3】図3は、図2の装置とは別の本発明の装置の斜視図である
【図4−1】図4は、右後方から見た本発明のカートリッジの一実施形態の斜視図であり、ロック機構を示す
【図4−2】図4Aは、ロック開状態を示す、図4のカートリッジの斜視図である
【図5】図5は、図4のカートリッジの後面図である
【図6】図6は、造形材料に対するフロー位置へのロータリーバルブの回転並びに輸送面への造形材料の塗布及び輸送面の引込みのためのカップリングの回転をさらに示す、図4のカートリッジの後面図である
【図7】図7は、図4のカートリッジの後壁の側面から見た部分平面図である
【図8】図8は、図4のカートリッジの後壁の側面から見た部分平面図である
【図9】図9は、スプリングブラケットロックの下からとられ、下方から見た、図4のカートリッジの後壁の断面図である
【図10】図10は、図4のカートリッジとは別のカートリッジ及びロック機構の前面図である
【図11】図11は、図10の装置の一部の部分斜視図である
【図12】図12は、図10の装置の後部の部分斜視図である
【図13】図13は、図12に示される装置の一部の斜視図である
【図14】図14は、図12に示される装置の、装置の別の部分に対する関係を図15と時系列で示す断面図である
【図15】図15は、図12に示される装置の、装置の別の部分に対する関係を図14と時系列で示す断面図である
【図16】図16は、本発明のカートリッジの下側の右手下方から見た部分斜視図である
【図17】図17は、本発明のカートリッジの選択された実施形態をそれに挿入できるフレームの部分斜視図である
【図18】図18は、図17の装置の部分側断面図である
【図19】図19は、カートリッジを支持している、図3に示されるフレームのフロアの上方から見た部分斜視図であり、カートリッジフロアと接し、カートリッジに圧気を確実に接続するための封止部品のための連結筐体を示す
【図20】図20は、図3に示されるカートリッジフレームフロアの下からとられた、図19に示される連結封止筐体の部分下方斜視図であり、筐体に接しているカートリッジフレームの下側に取り付けられた板バネを示す
【図21】図21は、図20のカートリッジフレームフロアの下側から見た、板バネ及び連結封止筐体の部分平面図であり、フレームへの挿入に際してカートリッジが接しつつある、封止筐体を示す
【図22】図22は、図20のカートリッジフレームフロアの下側から見た、板バネ及び連結封止筐体の部分平面図であり、カートリッジが完全に挿入されたときの、所定の位置にある筐体を示す
【図23】図23は、カバーが取り外されている図4のカートリッジの上方から見た部分斜視図であり、集成イントラレイヤークリーニング部品、輸送面を引き込むための集成コンタクトロール及び造形材料を輸送面に塗布するための集成塗りロールを示す
【図24】図24は、23と同様の図であり、集成イントラレイヤークリーニング部品及びカートリッジからある程度引き出された輸送面を示す
【図25】図25は、図23および24の取り出されたコンポーネントの斜視図である
【図26】図26は、図23のカートリッジの上部区画の部分側断面図である
【図27】図27は、図24のカートリッジの上部区画の部分側断面図である
【図28】図28は、造形材料がコーティングされていない輸送面の引出しを、図29と時系列で示す、図10のカートリッジの横断面図である
【図29】図29は、輸送面からの造形材料の掻取り及び回収を含む輸送面の引込みを、図28と時系列で示す、図10のカートリッジの横断面図である
【図30−1】図30は、本発明の集成シャーシーの斜視図である
【図30−2】図30Aは、本発明の集成シャーシーの斜視図である
【図31】図31は、図2の装置の前面に図25のカートリッジが面しているときに、カートリッジの前面からとられたカートリッジの一区画の下部を左手上方から見た、開位置にある、造形材料の流量を制御するためのロータリーバルブを図32と時系列で示す
【図32】図32は、図2の装置の前面に図25のカートリッジが面しているときに、カートリッジの前面からとられたカートリッジの一区画の下部を左手上方から見た、閉位置に回された、造形材料の流量を制御するためのロータリーバルブを図31と時系列で示す
【図33】図33は、図31の線33-33に沿ってとられた、図34と時系列で示す、断面図である
【図34】図34は、図32の線34-34に沿ってとられた、図33と時系列で示す、断面図である
【図35】図35は、主造形材料液槽、造形材料用膜ポンプ及び下部区画の上方におかれた造形材料用トレイ型容器への供給コンジットを示す、図4のカートリッジの下部区画の、一部破断部分断面図である
【図36】図36は、膜ポンプ及びポンプへの造形材料流量を制御するためのリードバルブの斜視図である
【図37−1】図37は、集成イントラレイヤークリーニング部品の一実施形態の、カートリッジ側からとられた、右手上方から見た斜視図である
【図37−2】図37Aは、図37の集成イントラレイヤークリーニング部品の、余剰未硬化造形材料が除去されて再使用のために収集されているときの造形品の断面をさらに示す、部分横断面図である
【図38−1】図38は、カートリッジから引き出され、造形面に覆って示される、集成イントラレイヤークリーニング部品の別の実施形態の上方から見た斜視図である
【図38−2】図38Aは、図38の装置の一部の部分斜視図である
【図38−3】図38Bは、図38の装置の一部の部分斜視図である
【図39】図39は、輸送フィルムとともに引き出されて示される、本発明の集成イントラレイヤークリーニング部品のまた別の実施形態の上方から見た斜視図である
【図40−1】図40Aは、本発明のカートリッジ内の図39の集成イントラレイヤークリーニング部品の密閉工程を示す一連の断面図及び平面図の第1の図である
【図40−2】図40Bは、本発明のカートリッジ内の図39の集成イントラレイヤークリーニング部品の密閉工程を示す一連の断面図及び平面図の第2の図である
【図40−3】図40Cは、本発明のカートリッジ内の図39の集成イントラレイヤークリーニング部品の密閉工程を示す一連の断面図及び平面図の第3の図である
【図40−4】図40Dは、本発明のカートリッジ内の図39の集成イントラレイヤークリーニング部品の密閉工程を示す一連の断面図及び平面図の第4の図である
【図40−5】図40Eは、本発明のカートリッジ内の図39の集成イントラレイヤークリーニング部品の密閉工程を示す一連の断面図及び平面図の第5の図である
【図40−6】図40Fは、図40A〜40Eの、集成イントラレイヤークリーニング部品のコンポーネントから造形材料を除去するための位置にある、集成イントラレイヤークリーニング部品を簡略に示す
【図40−7】図40Gは、図40A〜40Eの、集成イントラレイヤークリーニング部品自体から造形材料を除去するための位置にある、集成イントラレイヤークリーニング部品を簡略に示す
【図41】図41は、輸送フィルムの引出しのために集成イントラレイヤークリーニング部品を固定するための集成部品の、集成イントラレイヤークリーニング部品とは逆の側からの、上方から見た部分斜視図である
【図42】図42は、集成牽引モーターに集成イントラレイヤークリーニング部品を固定していることを示すために反時計回りに回転させた、図41と同様の図である
【図43】図43は、集成イントラレイヤークリーニング部品を固定するための、直立した、非固定位置にある、図41からとられた集成モーターのレバーアームの前面図である
【図44】図44は、図43の線44-44に沿ってとられた図43のレバーアームの側断面図である
【図45】図45は、固定位置に回転させられたレバーアームを示す、図43と同様の前面図である
【図46】図46は、図45の線46-46に沿ってとられた図45のレバーアームの側断面図である
【図47】図47は、本発明の、図3に対応する、別の実施形態の上面図である
【図48】図48は、本発明の、図3及び47の実施形態に付帯する、装置の一部の部分斜視図である
【図49−1】図49は、図2からとられた、本発明の、取り出された、造形面、造形面支持フレーム及びカートリッジの、左手上方から見た斜視図である
【図49−2】図49Aは、引き出し中の集成イントラレイヤークリーニング部品及び、造形材料がコーティングされた、集成イントラレイヤークリーニング部品に取り付けられた輸送フィルムをさらに示す、図49と同様の図である
【図49−3】図49Bは、完全に引き出された集成イントラレイヤークリーニング部品、完全に引き出されたコーティング済輸送フィルム及びフィルム上の造形材料層の下側からの像形成をさらに示す、図49及び49Aと同様の図である
【図49−4】図49Cは、フィルム上の造形材料と接し、集成造形プラットフォームによって所定の位置に保持された造形品をさらに示す、図49Bと同様の図である
【図49−5】図49Dは、輸送フィルム上の造形材料層の像形成後のカートリッジへの輸送フィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品の引込みを示す、図5と同様の斜視図である
【図50−1】図50は、カートリッジからの引出し及び造形面への重なりを示す、造形面、造形面支持フレーム、輸送フィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品の初期状態の前面図である
【図50−2】図50Aは、カートリッジからの引出し及び造形面への重なりを示す、造形面、造形面支持フレーム、輸送フィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品の中間状態の前面図である
【図50−3】図50Bは、カートリッジからの引出し及び造形面への重なりを示す、造形面、造形面支持フレーム、輸送フィルム及び集成イントラレイヤークリーニング部品の最終状態の前面図である
【図51】図51は、図50Bの位置から開始される、図50,50A及び50Bと同様の、硬化のために輸送フィルム上の造形材料に接している造形品及び集成プラットフォームをさらに示す前面図である
【図52】図52は、図50Bの位置から開始される、図50,50A及び50Bと同様の、図51に続き、集成イントラレイヤークリーニング部品によるイントラレイヤークリーニングのために造形面から持ち上げられている造形品をさらに示す前面図である
【図53】図53は、ブラケットに取り付けられた輸送フィルムの一端を示す部分斜視図である
【図54】図54は、図53の線24−24に沿ってとられた断面図である
【図55−1】図5は、造形面及び造形面支持フレームの右手上方から見た前面斜視図である
【図55−2】図55Aは、真空チャネルを示す、造形面支持フレームの1つのコーナーの上方から見た部分斜視図である
【図55−3】図55Bは、造形面のための支持フレームにおける光透過造形面の配置を図55Cと時系列で示す簡略な部分断面図である
【図55−4】図55Cは、造形面のための支持フレームにおける光透過造形面の配置を図55Bと時系列で示す簡略な部分断面図である
【図55−5】図55Dは、ブラケットにおける輸送フィルムの一端の取付け及び本発明の集成イントラレイヤークリーニング部品への取付けを示す、図2に示されるような装置の下側前方右手からみた部分斜視図である
【図56−1】図56は、造形プラットフォーム、支持フレーム、一対の独立エレベーターブラケット及び、造形プラットフォームを集成造形プラットフォームに確実に取り付けるための、真空供給系を含む、集成造形プラットフォームに挿入されている造形プラットフォームを示す、図2の装置の前面右手から見た部分斜視図である
【図56−2】図56Aは、造形品を支持するための造形プラットフォームの下側の不連続突起構造体及び造形プラットフォーム支持フレームの一区画がはまり込む造形プラットフォームのリセスを示す図56Cの線59−59に沿ってとられた断面を示す、造形プラットフォームが挿入されている図56の集成造形プラットフォームの下側から見た部分断面平面図である
【図56−3】図56Bは、図56の造形プラットフォームの下側左手から見た斜視図である
【図56−4】図56Cは、支持フレームに固定された造形プラットフォームを示す図56の集成造形プラットフォームの前面図である
【図57−1】図57は、本発明の造形パッドの別の実施形態の上面の斜視図である
【図57−2】図57Aは、本発明の造形パッドの別の実施形態の下面の斜視図である
【図58】図58は、本発明の別の造形プラットフォームの斜視図である
【図59】図59は、造形面に接近しつつある造形品及び本発明の造形プラットフォームの断面図である
【図60】図60は、造形パッド及び造形品のための支持構造体の平面図である
【図61】図61は、本発明の集成エレベーターの斜視分解組立図である
【図62】図62は、造形面に入りつつある造形品及び本発明の造形プラットフォームの断面図である
【図63】図63は、造形面から持ち上げられた造形品及び本発明の造形プラットフォームの断面図である
【図64−1】図64は、本発明の集成像形成装置及び位置合せ取付治具の斜視分解組立図である
【図64−2】図64Aは、本発明の集成像形成装置及び位置合せ取付治具の斜視分解組立図である
【図64−3】図64Bは、本発明の集成像形成装置及び位置合せ取付治具の斜視分解組立図である
【図65】図65は、像を折り返すための集成ミラーを介して光透過性造形面の下側を照射しているデジタル光処理(DLP)像形成装置を示す、図2の装置を反時計回りに回転させることによって装置の右側からとられた、図66と時系列をなす、簡略な平面図である
【図66】図66は、像形成後硬化のための集成高輝度UV装置による造形面の照射のための1つのミラーの引込みを示す、図2の装置を反時計回りに回転させることによって装置の右側からとられた、図66と時系列をなす、簡略な平面図である
【図67−1】図67は、図2の装置の前面を左手上方から見た、図67Aと時系列をなす、引込み可能ミラーを示す、造形面の一部及び集成UV装置の上に取り付けられた造形面のためのフレームの斜視図である
【図67−2】図67Aは、図2の装置の前面を左手上方から見た、図67と時系列をなす、集成UV装置による造形面の照射のためのミラーの引込みを示す斜視図である
【図67−3】図67Bは、摩擦面に対して回転してミラーの引込み及び引出しを行う左端のゴムローラーホイールに面して、造形面の下側から、図67Aの引き込まれたミラーを示す、図67Aの集成UV装置の前面右手コーナーの内側から見た部分斜視図である
【図68】図68は、歯付ゴムローラーホイール、駆動モーターM、摩擦面、ミラー支持フレーム及びミラー引込みトラックを示す、図67Bからとられた簡略な部分側断面図である
【図69】図69は、造形品の側面の二次硬化UV露光のための本発明の集成ハロー光照射部品の斜視図である
【図70】図70は、造形プラットフォームを通過する二次硬化UV露光のための本発明の集成フード光照射部品の斜視図である
【符号の説明】
【0149】
100,101 卓上型造形装置
200 カートリッジ
300 集成イントラレイヤークリーニング部品
400 輸送フィルム
1100 像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体造形装置においてその上に立体造形品を支持するための造形パッドにおいて、前記造形パッドが、
a) 第1の平表面、及び
b) 前記第1の平表面から突き出す、複数の不連続な第2の平表面を定める、複数の離散構造であって、前記不連続平表面上に立体造形品を支持するための、離散構造、
を有することを特徴とする造形パッド。
【請求項2】
前記不連続平表面が前記第1の平表面に平行であることを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項3】
前記複数の不連続平表面が単一のあらかじめ定められた距離だけ前記第1の平表面から突き出すことを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項4】
前記構造が前記第1の平表面の平面に対して垂直ではない角度を成して前記第1の平表面から突き出すことを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項5】
前記第1の平表面がガラスであり、前記複数の離散構造が完全に硬化した立体造形像であることを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項6】
前記造形パッドが射出成形でつくられた造形パッドであり、前記複数の離散構造が射出成形金型からの前記造形パッドの離型を容易にするような角度で前記第1の平表面から突き出すことを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項7】
平面図で見て、前記不連続平表面の周囲の前記第1の平表面の面積のプラットフォームの総面積に対する百分率が50〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項8】
前記総面積に対する前記百分率が少なくとも約75%であることを特徴とする請求項7に記載の造形パッド。
【請求項9】
前記総面積に対する前記百分率が少なくとも約85%であることを特徴とする請求項7に記載の造形パッド。
【請求項10】
前記構造が、前記第1の平表面から突き出してグリッド様パターンを形成し、前記構造の間隔を定める、平頭角錐構造であり、平面図で見て、前記不連続平表面の周囲の前記第1の平表面の面積のプラットフォームの総面積に対する百分率が50〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項11】
前記不連続平表面が、円柱、長方柱、正方柱または楕円柱の上面であり、前記構造が前記上面に対応することを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項12】
前記造形パッドが立体造形光に対して透明であることを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項13】
前記第1の平表面の裏側にあって前記第1の平表面に平行な第2の平表面をさらに有し、前記第2の平表面が、前記第2の平表面から突き出す、真空の力に対して造形プラットフォーム上に前記造形パッドを支持するための複数の第2の不連続平表面を定める複数の離散構造を有し、前記第2の平表面が真空源への連結のための取付具をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項14】
前記造形プラットフォームが前記造形パッドに押し付けられたときの前記造形プラットフォームの真空封止密接のための、前記第2の平表面の周縁から突き出し、前記造形パッドの前記第2の平表面上の前記第2の不連続平表面より垂直上方に突き出す、シールをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の造形パッド。
【請求項15】
周縁及び前記周縁のあらかじめ定められた場所に、前記プラットフォーム上に前記パッドを保持するための保持ブラケットと嵌合するための、切欠き部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の造形パッド。
【請求項16】
概ね垂直下方の位置において立体造形品を支持するための造形パッドにおいて、前記造形パッドが、平表面から突き出し、立体造形品を支持するための複数の不連続平表面を定める、複数の平頭角錐を有することを特徴とする造形パッド。
【請求項17】
前記不連続表面が、等間隔であり、平面図で見たときに前記平表面の総面積の10〜15%を占めることを特徴とする請求項12に記載の造形パッド。
【請求項18】
立体造形のための造形パッドにおいて、
a) 前記造形パッドの表側の第1の平表面及び裏側の第2の平表面、及び
b) 前記第1及び第2の平表面のそれぞれから突き出し、前記第1及び第2の平表面に平行で単一のあらかじめ定められた距離だけ前記平表面の平面に対して垂直ではない角度を成して前記平表面から突き出す複数の第2の不連続平表面を定める、複数の離散構造、
を有し、
前記単一のあらかじめ定められた距離は前記パッドの表側と裏側で同じとするかまたは異ならせることができる、
ことを特徴とする造形パッド。
【請求項19】
造形パッド上に立体造形品支持構造を造形する方法において、
a) 造形パッド上に立体造形材料の複数の離散固化層領域を形成する工程、
b) 前記離散領域上に格子を形成する工程であって、前記格子は前記離散領域にわたる複数の縦部材として突き出す複数の固化立体造形材料層を有し、前記縦部材は第1の組及び第2の組の間隔がとられた平行部材を有し、前記第1の組は前記第2の組と交差して、前記造形パッドから隔てられ、前記造形パッドに平行な、格子を形成するものである工程、及び
c) 前記格子上に立体造形品のための支持体を形成する工程であって、前記支持体は、前記格子の平面に概ね垂直な、縦方向に間隔がとられた複数の離散部材の形態で突き出す、複数の固化立体造形材料層を有するものである工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
格子を形成する前記工程が、前記第1の組の間隔がとられた平行部材及び前記第2の組の間隔がとられた平行部材を約90°の角度で交差させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
あらかじめ定められた造形品のための前記支持体の境界領域の外側に全体として広がる領域まで造形パッド上に前記離散領域及び前記格子を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記支持体上に造形品を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記離散領域、前記格子及び前記支持体が同じかまたは異なる立体造形材料で形成されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記離散領域、前記格子及び前記支持体が、立体造形光により、同じかまたは異なる流動可能立体造形材料で形成されることを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項25】
造形パッド上の立体造形において、
a) 第1の平表面及び、前記第1の平表面から突き出し、前記第1の表面から持ち上げられた複数の第2の不連続平表面を定める、複数の構造を有する立体造形パッドであって、前記パッドの前記第1の表面の光透過可能な面積は前記持ち上げられた第2の表面の面積より小さく、平面図で見て、前記第1の平表面及び前記第2の平表面の総面積の約50〜90%である造形パッド、
b) 前記造形パッドの前記第2の平表面の内の選ばれた平表面上の複数の離散固化立体造形材料層領域、
c) 前記離散領域にわたる複数の縦部材として突き出す複数の固化立体造形材料層の格子であって、前記縦部材は第1の組及び第2の組の間隔がとられた平行部材を有し、前記第1の組は前記第2の組と約90°の角度で交差して、前記造形パッドの前記第1及び第2の面から隔てられ、前記造形パッドの前記第1及び第2の面に平行な、前記格子を形成するものである格子、
d) 前記格子上の支持体であって、前記支持体は前記格子の平面に概ね垂直な、縦方向に間隔がとられた複数の離散部材の形態で突き出す、複数の固化立体造形材料層を有するものである支持体、及び
e) 前記支持体上の立体造形品、
を含むことを特徴とする立体造形。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30−1】
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【図30−2】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37−1】
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【図37−2】
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【図38−1】
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【図38−2】
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【図38−3】
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【図39】
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【図40−1】
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【図40−2】
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【図40−3】
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【図40−4】
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【図40−5】
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【図40−6】
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【図40−7】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49−1】
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【図49−2】
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【図49−3】
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【図49−4】
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【図49−5】
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【図50−1】
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【図50−2】
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【図50−3】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55−1】
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【図55−2】
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【図55−3】
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【図55−4】
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【図55−5】
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【図56−1】
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【図56−2】
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【図56−3】
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【図56−4】
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【図57−1】
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【図57−2】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64−1】
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【図64−2】
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【図64−3】
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【図65】
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【図66】
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【図67−1】
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【図67−2】
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【図67−3】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【公開番号】特開2008−195069(P2008−195069A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−8324(P2008−8324)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(597013711)スリーディー システムズ インコーポレーテッド (43)
【復代理人】
【識別番号】100116540
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 香
【復代理人】
【識別番号】100139723
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 洋
【Fターム(参考)】