連携定義情報設定装置及びプログラム
【課題】新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けする。
【解決手段】連携定義情報設定装置においては、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストL1と各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30をそれぞれ表示し、指定された入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とを関連付ける結線c1〜c7を表示処理する一方、指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線c21〜c23を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。従って、上記課題を解決できる。
【解決手段】連携定義情報設定装置においては、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストL1と各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30をそれぞれ表示し、指定された入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とを関連付ける結線c1〜c7を表示処理する一方、指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線c21〜c23を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。従って、上記課題を解決できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスを定義するための連携定義情報設定装置及びプログラムに係り、例えば、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間のデータを関連付けし得る連携定義情報設定装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、Webアプリケーションの全体あるいは一部を、ユーザに利用可能なサービスとして公開する技術としてスクレイピングが知られている。また、公開された複数のサービスを組み合わせて新規サービスを構成する技術としてマッシュアップがある。
【0003】
この種のマッシュアップでは、新規サービスを構成するサービス(部品サービス)を連携させるための新規サービスの定義を設定する必要がある。新規サービスの定義を設定する方式としては、各部品サービスを抽象的な記号(アイコン)により表示し、ユーザによるマウス等の操作により、各アイコン間を結線する技術が広く用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】森谷 直哉, " エンタープライズでも“マッシュアップ” ", [online], [2009年08月31日検索]、インターネット<URL:http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/dw/jp/events/tn23-moritani.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上のような新規サービスの定義を設定する方式は、通常は特に問題ないが、本発明者の検討によれば、以下のような不都合により、改良の余地があると考えられる。
【0006】
例えば、新規サービスの定義を設定する際に、各部品サービスをアイコンで表示し、表示したアイコン間を結線させる技術を用いるとする。このとき、アイコンで表示された各部品サービスに入出力データが複数存在した場合、アイコン間を結線させた状態から各部品サービスが連携することは分かるものの、各部品サービスの入出力データ間の連携の仕方は分かりづらい。
【0007】
このように、アイコンが表す各部品サービスに複数の入出力データがある場合、アイコン間の結線では、ユーザにとって各サービス間の入出力データの関連付けが直感的に理解しづらいという不都合がある。
【0008】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けし得る連携定義情報設定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一つの局面は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスの定義を設定する連携定義情報設定装置であって、前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、前記新規サービスに関し、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段と、前記インターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段と、前記画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段と、前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段と、この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段と、前記各部品サービスの入出力画面の表示中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段と、この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段と、を備えた連携定義情報設定装置である。
【0010】
なお、本発明の一つの局面は、「装置」として表現したが、これに限らず、「方法」、「プログラム」又は「プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」等として表現することができる。
【0011】
(作用)
本発明の一つの局面においては、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストと各部品サービスの入出力画面をそれぞれ表示し、指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する一方、指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。
【0012】
従って、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る連携定義情報設定装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における画面情報の構成例を示す模式図である。
【図3】同実施形態における入出力データ一覧情報の構成例を示す模式図である。
【図4】同実施形態におけるインターフェース連携定義情報(結線前)の構成例を示す模式図である。
【図5】同実施形態におけるインターフェース連携定義情報(結線後)の構成例を示す模式図である。
【図6】同実施形態における内部連携定義情報の構成例を示す模式図である。
【図7】同実施形態における部品サービス画面取得部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】同実施形態における入出力データ定義部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】同実施形態におけるサービスインターフェース定義部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】同実施形態におけるサービス連携定義情報編集部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図12】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図13】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図14】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の連携定義情報設定装置は、ハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体からコンピュータにインストールされ、連携定義情報設定装置の機能を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る連携定義情報設定装置の構成例を示すブロック図であり、図2乃至図6は同装置に格納される各情報の構成例を示す模式図である。この連携定義情報設定装置は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービス(マッシュアップサービス)の定義を設定するものであり、例えば、マッシュアップ定義設定装置と読み替えてもよい。連携定義情報設定装置は、具体的には、入出力部1、部品サービス定義情報管理部10及びサービス連携定義情報管理部20を備えている。
【0017】
入出力部1は、各部10,20に接続された入力装置及び表示装置からなる機能部であり、例えば、ユーザの操作に応じてデータ等を各部10,20に入力する入力装置の機能と、各部10,20による表示処理に応じてデータを表示する表示装置の機能とをもっている。入力装置としては、例えば、データ入力の場合にキーボードを使用し、結線の場合にマウス等を使用することが操作性の観点から好ましい。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ装置等の任意の表示装置が使用可能となっている。
【0018】
部品サービス定義情報管理部10は、スクレイピングによりサービスとして公開されたWebアプリケーション(部品サービス)の定義を管理している。部品サービス定義情報管理部10は、具体的には、部品サービス定義情報格納部11、部品サービス画面取得部12及び入出力データ定義部13を備えている。
【0019】
部品サービス定義情報格納部11は、各部12,13及び22から読出/書込可能であり、画面情報及び入出力データ一覧情報のように、部品サービスを定義するための情報を記憶するためのメモリである。
【0020】
ここで、画面情報は、図2に示すように、部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた情報である。なお、図2中、連続番号(No.)が画面名毎に付されているが、この連続番号は省略してもよい。この連続番号(No.)を省略してもよいことは、図3乃至図6に示す他の情報でも同様である。
【0021】
入力データ一覧情報は、図3に示すように、部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた情報である。なお、図3中、使用/不使用情報が入出力データ名毎に付されているが、この使用/不使用情報は、必須ではなく省略してもよい。例えば、使用しない全ての入出力データ名とその関連情報とを削除し、使用する入出力データ名とその関連情報を残すこと等により、使用/不使用情報は省略可能となっている。
【0022】
部品サービス画面取得部12は、図示しないネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得機能と、取得した画面情報を部品サービス定義情報記憶部11に書き込む機能とをもっている。画面情報取得機能は、例えば、ユーザによる入出力部1の操作により指定されたアドレスに存在する部品サービスの入出力画面の画面情報を、画面ごとに取得する機能として実現可能となっている。画面情報を書き込む機能は、例えば、取得した画面情報の入出力データ名毎に連続番号(No.)を割り振り、この連続番号を含む画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納するようにしてもよい。
【0023】
入出力データ定義部13は、例えば、以下の各機能(f13-1)〜(f13-4)を持っている。
【0024】
(f13-1) 部品サービス定義情報格納部11内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出機能。
【0025】
(f13-2) 抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理機能。
【0026】
(f13-3) 入出力データ表示処理機能により表示処理された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付機能。
【0027】
(f13-4) 抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に書き込む機能。
【0028】
サービス連携定義情報管理部20は、部品サービス定義情報管理部10で管理されている部品サービスを組み合わせて、新規サービスを定義するものである。サービス連携定義情報管理部20は、具体的には、サービス連携定義情報格納部21、サービスインターフェース定義部22及びサービス連携定義情報編集部23を備えている。
【0029】
サービス連携定義情報格納部21は、各部22,23から読出/書込可能であり、インターフェース連携定義情報及び内部連携定義情報のように、サービス連携を定義するための情報を記憶するためのメモリである。なお、「連携定義情報」の用語は「連携情報」と読み替えてもよい。
【0030】
ここで、インターフェース連携定義情報は、図4及び図5に示すように、新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けた情報である。図4は結線前(連携定義前)の状態を示しており、新規サービスに連携する部品サービスのサービス名と入出力データ名とが空欄になっている。図5は結線後(連携定義後)の状態を示しており、新規サービスに連携する部品サービスのサービス名と入出力データ名とが書き込まれている。なお、インターフェース連携定義情報は、データ構造が同一であれば、サービスインターフェース関連付け情報などのように任意の名称に読み替えてもよい。
【0031】
内部連携定義情報は、新規サービスのサービス名、連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた情報である。また同様に、内部連携定義情報は、データ構造が同一であれば、部品間連携定義情報のように任意の名称に読み替えてもよい。
【0032】
サービスインターフェース定義部22は、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別の入力を受け付けると、これら新規サービスのサービス名、入出力データ、データ型及び入出力種別を関連付けた状態(結線前の状態)のインターフェース連携定義情報をサービス連携定義情報格納部21に設定する機能とをもっている。
【0033】
サービス連携定義情報編集部23は、以下の各機能(f22-1)〜(f22-6)をもっている。
【0034】
(f22-1) サービス連携定義情報格納部21内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理機能。
【0035】
(f22-2) 部品サービス定義情報格納部11内の画面情報に基づいて、各部品サービスの入出力画面を、新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理機能。
【0036】
(f22-3) 新規サービス入力リスト及び各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理機能。
【0037】
(f22-4) この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とをサービス連携定義情報記憶部21内のインターフェース連携定義情報に設定する機能。
【0038】
(f22-5) 各部品サービスの入出力画面の表示処理中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理機能。なお、第1及び第2結線表示処理機能における各指定がなされる順序は、ユーザの任意の操作に応じた任意の順序となっている。これに伴い、第1及び第2結線表示処理機能は、ユーザの任意の操作に応じた任意の順序で実行される。また、第1及び第2結線表示処理機能における各指定に関しては、変数名領域の指定に代えて、当該変数名領域に対応する入出力データ名を指定するように変形してもよい。
【0039】
(f22-6) この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する機能。
【0040】
次に、以上のように構成された連携定義情報設定装置の動作について図面を用いて説明する。以下の説明は、部品サービス画面取得部12の処理、入出力データ定義部13の処理、サービスインターフェース定義部22の処理、及びサービス連携定義情報編集部23の処理、の順に述べる。
【0041】
(部品サービス画面取得部12の処理:図7)
始めに、連携定義情報設定装置においては、ユーザによる入出力部1の操作により、部品サービスの画面情報を取得するためのURL等のアドレス情報が部品サービス画面取得部12に指定される(ST11)。
【0042】
部品サービス画面取得部12は、指定されたアドレス情報に基づいて、ネットワーク上に公開された部品サービスの入出力画面の画面情報を、画面ごとに取得する(ST12)。
【0043】
続いて、部品サービス画面取得部12は、この画面情報に連続番号(No.)を割り振り、図2に示した如き、この連続番号を含む画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納する(ST13)。
【0044】
しかる後、部品サービス画面取得部12は、画面情報を未取得の画面があるか否かを判定する(ST14)。この判定の結果、未取得の画面がある場合には、ステップST12〜ST14の処理を継続する。また、ステップST14の判定の結果、否の場合、部品サービス画面取得部12は処理を終了する。
【0045】
なお、ステップST14の判定は、部品サービス画面取得部12が行ってもよいし、ユーザが行ってもよいものとする。また、ステップST11〜ST14を省略して、予め画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納しておいてもよい。
【0046】
以上が部品サービス画面取得部12の処理である。続いて、入出力データ定義部13の処理について述べる。
【0047】
(入出力データ定義部13の処理:図8)
入出力データ定義部13は、部品サービス定義情報格納部11内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出すると共に、抽出した部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する(ST21)。具体的には、入力データを示す要素として、input要素やselect要素などがある。また、出力データを示す要素として、入力データを示す要素に加え、p要素、table要素の中のtd要素などがある。これら要素を基に、例えば、入出力データとして変数名もしくは部品サービスの入出力データが抽出される。
【0048】
入出力部1は、表示処理された入出力データ名及び変数名を表示し、ユーザの操作に応じて、これら入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別と、サービス名及び入出力画面名とを入出力データ定義部13に入力する。このとき、入出力部1は、ユーザの操作に応じて、入出力データ名に関連付けて使用/不使用情報を入力してもよい。使用/不使用情報は、全て入力してもよいが、デフォルトで“使用”が入力済みであり、ユーザが適宜、“使用”を“不使用”に書き換える形態としてもよい。
【0049】
入出力データ定義部13は、表示処理した入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける(ST22)。
【0050】
また、入出力データ定義部13は、図3に示したように、抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成する。なお、入出力データ定義部13は、使用/不使用情報の入力があった場合には、その入力を受け付けると共に、使用/不使用情報も入出力データ名に関連付けて入出力一覧データ情報を作成する。
【0051】
続いて、入出力データ定義部13は、抽出した入出力データ名及び変数名に関連した情報の入力が完了したか否かを判定する(ST23)。この判定は、例えば空欄の有無により実行可能となっている。
【0052】
ステップST23の判定の結果、否の場合には、ステップST22〜ST23の処理を継続する。ステップST23の結果、完了した場合には、入出力データ定義部13は、作成した入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に格納し(ST24)、処理を終了する。
【0053】
なお、ステップST21からST24を省略して、予め入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に格納しておいてもよい。また、ステップST23を省略し、例えば、格納命令の入力に応じてステップST24を実行するように変形してもよい。
【0054】
以上が入出力データ定義部13の処理である。続いて、サービスインターフェース定義部22の処理について述べる。
【0055】
(サービスインターフェース定義部22の処理:図9)
入出力部1は、ユーザの操作により、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別をサービスインターフェース定義部22に入力する。
【0056】
サービスインターフェース定義部22は、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別の入力を受け付けると(ST31)、図4に示したように、これら新規サービスのサービス名、入出力データ、データ型及び入出力種別を関連付けた状態(結線前の状態)のインターフェース連携定義情報をサービス連携定義情報格納部21に設定する(ST32)。
【0057】
以上がサービスインターフェース定義部22の処理である。続いて、サービス連携定義情報編集部23の処理について述べる。
【0058】
(サービス連携定義情報編集部23の処理:図10)
サービス連携定義情報編集部23は、サービス連携定義情報格納部21内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する(ST41)。なお、サービス連携定義情報編集部23は、ユーザによる入出力部1の操作によって指定された新規サービスのサービス名に基づいて、ステップST41を実行してもよい。
【0059】
いずれにしても入出力部1は、図11に示すように、表示処理された新規サービス入力リストL1をサービス連携定義情報編集画面G100内に表示する。表示中の新規サービス入力リストL1内の入力データ名は、ユーザによりマウスなどの入出力部1の操作により、選択可能となっている。
【0060】
次に、サービス連携定義情報編集部23は、部品サービス定義情報格納部11内の画面情報に基づいて、各部品サービスの入出力画面を、新規サービス入力リストL1とは異なる領域に表示処理する(ST42)。なお、サービス連携定義情報編集部23は、ユーザによる入出力部1の操作によって指定された部品サービスのサービス名に基づいて、ステップST42を実行してもよい。
【0061】
いずれにしても入出力部1は、図12及び図13に順次、示すように、表示処理された各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30を、新規サービス入力リストL1とは異なる領域に表示する。
【0062】
新規サービス入力リストL1及び各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30の表示中、入出力部1は、ユーザによるマウス等の操作により、当該新規サービス入力リストL1内の入力データ名d1〜d7と、当該入出力画面G10内の入出力データ名に対応する変数名領域d11〜d17とをサービス連携定義情報編集部23に指定する。なお、画面G10の変数名領域d11〜d17を指定することは、図2に示した画面データ内の変数名“textfield”,…,“textfield7”を指定することを意味している。このため、変数名領域は、変数名と読み替えてもよい。
【0063】
さてサービス連携定義情報編集部23は、この指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する(ST43)。
【0064】
入出力部1は、図14の左上方に示すように、表示処理された結線c1〜c7を表示する。
【0065】
同様に、入出力部1は、各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30の表示処理中、ユーザによるマウス等の操作により、ある入出力画面G20の入出力データ名に対応する変数名領域d21〜d23と、他方の入出力画面G30の入出力データ名に対応する変数名領域d31〜d33とをサービス連携定義情報編集部23に指定する。
【0066】
サービス連携定義情報編集部23は、この指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線を表示処理する(ST43)。
【0067】
入出力部1は、図14の中央下方から右上方に示すように、表示処理された結線c21〜c23を表示する。
【0068】
しかる後、サービス連携定義情報編集部23は、図5に示したように、結線c1〜c7により関連付けられた入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とに対応する入出力データ名及び入出力画面G10に基づいて、インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名“乗車駅”,…,“分”と、この部品サービスのサービス名“経路探索サービス”,…,“経路探索サービス”とをサービス連携定義情報記憶部21内のインターフェース連携定義情報に設定する。
【0069】
また、サービス連携定義情報編集部23は、図6に示したように、結線c21〜c23により関連付けられた両変数名領域d21〜d23,d31〜d33に対応する入出力データ名及び入出力画面G20,G30と新規サービス入力リストL1に基づき、内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する(ST44)。すなわち、サービス連携定義情報編集部23は、新規サービスのサービス名“出張旅費精算サービス”、連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名“経路探索サービス”,…,“経路探索サービス”、この連携元部品サービスの入出力データ名“乗車駅”,…,“料金”、連携先部品サービスのサービス名“交通費精算サービス”,…,“交通費精算サービス”及びこの連携先部品サービスの入出力データ名“From”,…,“交通費”を関連付けた内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する。
【0070】
上述したように本実施形態によれば、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストL1と各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30をそれぞれ表示し、指定された入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とを関連付ける結線c1〜c7を表示処理する一方、指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線c21〜c23を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。
【0071】
従って、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けることができる。
【0072】
また、本実施形態は、図7及び図8に示す処理により、ネットワーク上に公開された既存のサービスの画面情報を取得できる。よって、様々な既存のサービスを利用し、新規サービスの定義を設定することができる。
【0073】
なお、上記実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0074】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
【0075】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
【0076】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0077】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
【0078】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
【0079】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0080】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1…入出力部、10…部品サービス定義情報管理部、11…部品サービス定義情報格納部、12…部品サービス画面取得部、13…入出力データ定義部、20…サービス連携定義情報管理部、21…サービス連携定義情報格納部、22…サービスインターフェース定義部、23…サービス連携定義情報編集部、L1…新規サービス入力リスト、G10,G20,G30…入出力画面、G100…サービス連携定義情報編集画面、d1〜d7…入力データ名、d11〜d17,d21〜d23,d31〜d33…変数名領域、c1〜c7,c21〜c23…結線。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスを定義するための連携定義情報設定装置及びプログラムに係り、例えば、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間のデータを関連付けし得る連携定義情報設定装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、Webアプリケーションの全体あるいは一部を、ユーザに利用可能なサービスとして公開する技術としてスクレイピングが知られている。また、公開された複数のサービスを組み合わせて新規サービスを構成する技術としてマッシュアップがある。
【0003】
この種のマッシュアップでは、新規サービスを構成するサービス(部品サービス)を連携させるための新規サービスの定義を設定する必要がある。新規サービスの定義を設定する方式としては、各部品サービスを抽象的な記号(アイコン)により表示し、ユーザによるマウス等の操作により、各アイコン間を結線する技術が広く用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】森谷 直哉, " エンタープライズでも“マッシュアップ” ", [online], [2009年08月31日検索]、インターネット<URL:http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/dw/jp/events/tn23-moritani.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上のような新規サービスの定義を設定する方式は、通常は特に問題ないが、本発明者の検討によれば、以下のような不都合により、改良の余地があると考えられる。
【0006】
例えば、新規サービスの定義を設定する際に、各部品サービスをアイコンで表示し、表示したアイコン間を結線させる技術を用いるとする。このとき、アイコンで表示された各部品サービスに入出力データが複数存在した場合、アイコン間を結線させた状態から各部品サービスが連携することは分かるものの、各部品サービスの入出力データ間の連携の仕方は分かりづらい。
【0007】
このように、アイコンが表す各部品サービスに複数の入出力データがある場合、アイコン間の結線では、ユーザにとって各サービス間の入出力データの関連付けが直感的に理解しづらいという不都合がある。
【0008】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けし得る連携定義情報設定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一つの局面は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスの定義を設定する連携定義情報設定装置であって、前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、前記新規サービスに関し、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段と、前記インターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段と、前記画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段と、前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段と、この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段と、前記各部品サービスの入出力画面の表示中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段と、この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段と、を備えた連携定義情報設定装置である。
【0010】
なお、本発明の一つの局面は、「装置」として表現したが、これに限らず、「方法」、「プログラム」又は「プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」等として表現することができる。
【0011】
(作用)
本発明の一つの局面においては、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストと各部品サービスの入出力画面をそれぞれ表示し、指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する一方、指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。
【0012】
従って、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る連携定義情報設定装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における画面情報の構成例を示す模式図である。
【図3】同実施形態における入出力データ一覧情報の構成例を示す模式図である。
【図4】同実施形態におけるインターフェース連携定義情報(結線前)の構成例を示す模式図である。
【図5】同実施形態におけるインターフェース連携定義情報(結線後)の構成例を示す模式図である。
【図6】同実施形態における内部連携定義情報の構成例を示す模式図である。
【図7】同実施形態における部品サービス画面取得部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】同実施形態における入出力データ定義部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】同実施形態におけるサービスインターフェース定義部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】同実施形態におけるサービス連携定義情報編集部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図12】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図13】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【図14】同実施形態における動作を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の連携定義情報設定装置は、ハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体からコンピュータにインストールされ、連携定義情報設定装置の機能を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る連携定義情報設定装置の構成例を示すブロック図であり、図2乃至図6は同装置に格納される各情報の構成例を示す模式図である。この連携定義情報設定装置は、複数の部品サービスを連携させてなる新規サービス(マッシュアップサービス)の定義を設定するものであり、例えば、マッシュアップ定義設定装置と読み替えてもよい。連携定義情報設定装置は、具体的には、入出力部1、部品サービス定義情報管理部10及びサービス連携定義情報管理部20を備えている。
【0017】
入出力部1は、各部10,20に接続された入力装置及び表示装置からなる機能部であり、例えば、ユーザの操作に応じてデータ等を各部10,20に入力する入力装置の機能と、各部10,20による表示処理に応じてデータを表示する表示装置の機能とをもっている。入力装置としては、例えば、データ入力の場合にキーボードを使用し、結線の場合にマウス等を使用することが操作性の観点から好ましい。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ装置等の任意の表示装置が使用可能となっている。
【0018】
部品サービス定義情報管理部10は、スクレイピングによりサービスとして公開されたWebアプリケーション(部品サービス)の定義を管理している。部品サービス定義情報管理部10は、具体的には、部品サービス定義情報格納部11、部品サービス画面取得部12及び入出力データ定義部13を備えている。
【0019】
部品サービス定義情報格納部11は、各部12,13及び22から読出/書込可能であり、画面情報及び入出力データ一覧情報のように、部品サービスを定義するための情報を記憶するためのメモリである。
【0020】
ここで、画面情報は、図2に示すように、部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた情報である。なお、図2中、連続番号(No.)が画面名毎に付されているが、この連続番号は省略してもよい。この連続番号(No.)を省略してもよいことは、図3乃至図6に示す他の情報でも同様である。
【0021】
入力データ一覧情報は、図3に示すように、部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた情報である。なお、図3中、使用/不使用情報が入出力データ名毎に付されているが、この使用/不使用情報は、必須ではなく省略してもよい。例えば、使用しない全ての入出力データ名とその関連情報とを削除し、使用する入出力データ名とその関連情報を残すこと等により、使用/不使用情報は省略可能となっている。
【0022】
部品サービス画面取得部12は、図示しないネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得機能と、取得した画面情報を部品サービス定義情報記憶部11に書き込む機能とをもっている。画面情報取得機能は、例えば、ユーザによる入出力部1の操作により指定されたアドレスに存在する部品サービスの入出力画面の画面情報を、画面ごとに取得する機能として実現可能となっている。画面情報を書き込む機能は、例えば、取得した画面情報の入出力データ名毎に連続番号(No.)を割り振り、この連続番号を含む画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納するようにしてもよい。
【0023】
入出力データ定義部13は、例えば、以下の各機能(f13-1)〜(f13-4)を持っている。
【0024】
(f13-1) 部品サービス定義情報格納部11内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出機能。
【0025】
(f13-2) 抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理機能。
【0026】
(f13-3) 入出力データ表示処理機能により表示処理された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付機能。
【0027】
(f13-4) 抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に書き込む機能。
【0028】
サービス連携定義情報管理部20は、部品サービス定義情報管理部10で管理されている部品サービスを組み合わせて、新規サービスを定義するものである。サービス連携定義情報管理部20は、具体的には、サービス連携定義情報格納部21、サービスインターフェース定義部22及びサービス連携定義情報編集部23を備えている。
【0029】
サービス連携定義情報格納部21は、各部22,23から読出/書込可能であり、インターフェース連携定義情報及び内部連携定義情報のように、サービス連携を定義するための情報を記憶するためのメモリである。なお、「連携定義情報」の用語は「連携情報」と読み替えてもよい。
【0030】
ここで、インターフェース連携定義情報は、図4及び図5に示すように、新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けた情報である。図4は結線前(連携定義前)の状態を示しており、新規サービスに連携する部品サービスのサービス名と入出力データ名とが空欄になっている。図5は結線後(連携定義後)の状態を示しており、新規サービスに連携する部品サービスのサービス名と入出力データ名とが書き込まれている。なお、インターフェース連携定義情報は、データ構造が同一であれば、サービスインターフェース関連付け情報などのように任意の名称に読み替えてもよい。
【0031】
内部連携定義情報は、新規サービスのサービス名、連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた情報である。また同様に、内部連携定義情報は、データ構造が同一であれば、部品間連携定義情報のように任意の名称に読み替えてもよい。
【0032】
サービスインターフェース定義部22は、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別の入力を受け付けると、これら新規サービスのサービス名、入出力データ、データ型及び入出力種別を関連付けた状態(結線前の状態)のインターフェース連携定義情報をサービス連携定義情報格納部21に設定する機能とをもっている。
【0033】
サービス連携定義情報編集部23は、以下の各機能(f22-1)〜(f22-6)をもっている。
【0034】
(f22-1) サービス連携定義情報格納部21内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理機能。
【0035】
(f22-2) 部品サービス定義情報格納部11内の画面情報に基づいて、各部品サービスの入出力画面を、新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理機能。
【0036】
(f22-3) 新規サービス入力リスト及び各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理機能。
【0037】
(f22-4) この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とをサービス連携定義情報記憶部21内のインターフェース連携定義情報に設定する機能。
【0038】
(f22-5) 各部品サービスの入出力画面の表示処理中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理機能。なお、第1及び第2結線表示処理機能における各指定がなされる順序は、ユーザの任意の操作に応じた任意の順序となっている。これに伴い、第1及び第2結線表示処理機能は、ユーザの任意の操作に応じた任意の順序で実行される。また、第1及び第2結線表示処理機能における各指定に関しては、変数名領域の指定に代えて、当該変数名領域に対応する入出力データ名を指定するように変形してもよい。
【0039】
(f22-6) この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する機能。
【0040】
次に、以上のように構成された連携定義情報設定装置の動作について図面を用いて説明する。以下の説明は、部品サービス画面取得部12の処理、入出力データ定義部13の処理、サービスインターフェース定義部22の処理、及びサービス連携定義情報編集部23の処理、の順に述べる。
【0041】
(部品サービス画面取得部12の処理:図7)
始めに、連携定義情報設定装置においては、ユーザによる入出力部1の操作により、部品サービスの画面情報を取得するためのURL等のアドレス情報が部品サービス画面取得部12に指定される(ST11)。
【0042】
部品サービス画面取得部12は、指定されたアドレス情報に基づいて、ネットワーク上に公開された部品サービスの入出力画面の画面情報を、画面ごとに取得する(ST12)。
【0043】
続いて、部品サービス画面取得部12は、この画面情報に連続番号(No.)を割り振り、図2に示した如き、この連続番号を含む画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納する(ST13)。
【0044】
しかる後、部品サービス画面取得部12は、画面情報を未取得の画面があるか否かを判定する(ST14)。この判定の結果、未取得の画面がある場合には、ステップST12〜ST14の処理を継続する。また、ステップST14の判定の結果、否の場合、部品サービス画面取得部12は処理を終了する。
【0045】
なお、ステップST14の判定は、部品サービス画面取得部12が行ってもよいし、ユーザが行ってもよいものとする。また、ステップST11〜ST14を省略して、予め画面情報を部品サービス定義情報格納部11に格納しておいてもよい。
【0046】
以上が部品サービス画面取得部12の処理である。続いて、入出力データ定義部13の処理について述べる。
【0047】
(入出力データ定義部13の処理:図8)
入出力データ定義部13は、部品サービス定義情報格納部11内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出すると共に、抽出した部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する(ST21)。具体的には、入力データを示す要素として、input要素やselect要素などがある。また、出力データを示す要素として、入力データを示す要素に加え、p要素、table要素の中のtd要素などがある。これら要素を基に、例えば、入出力データとして変数名もしくは部品サービスの入出力データが抽出される。
【0048】
入出力部1は、表示処理された入出力データ名及び変数名を表示し、ユーザの操作に応じて、これら入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別と、サービス名及び入出力画面名とを入出力データ定義部13に入力する。このとき、入出力部1は、ユーザの操作に応じて、入出力データ名に関連付けて使用/不使用情報を入力してもよい。使用/不使用情報は、全て入力してもよいが、デフォルトで“使用”が入力済みであり、ユーザが適宜、“使用”を“不使用”に書き換える形態としてもよい。
【0049】
入出力データ定義部13は、表示処理した入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける(ST22)。
【0050】
また、入出力データ定義部13は、図3に示したように、抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成する。なお、入出力データ定義部13は、使用/不使用情報の入力があった場合には、その入力を受け付けると共に、使用/不使用情報も入出力データ名に関連付けて入出力一覧データ情報を作成する。
【0051】
続いて、入出力データ定義部13は、抽出した入出力データ名及び変数名に関連した情報の入力が完了したか否かを判定する(ST23)。この判定は、例えば空欄の有無により実行可能となっている。
【0052】
ステップST23の判定の結果、否の場合には、ステップST22〜ST23の処理を継続する。ステップST23の結果、完了した場合には、入出力データ定義部13は、作成した入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に格納し(ST24)、処理を終了する。
【0053】
なお、ステップST21からST24を省略して、予め入出力一覧データ情報を部品サービス定義情報格納部11に格納しておいてもよい。また、ステップST23を省略し、例えば、格納命令の入力に応じてステップST24を実行するように変形してもよい。
【0054】
以上が入出力データ定義部13の処理である。続いて、サービスインターフェース定義部22の処理について述べる。
【0055】
(サービスインターフェース定義部22の処理:図9)
入出力部1は、ユーザの操作により、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別をサービスインターフェース定義部22に入力する。
【0056】
サービスインターフェース定義部22は、インターフェース連携定義情報のうちの新規サービスのサービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別の入力を受け付けると(ST31)、図4に示したように、これら新規サービスのサービス名、入出力データ、データ型及び入出力種別を関連付けた状態(結線前の状態)のインターフェース連携定義情報をサービス連携定義情報格納部21に設定する(ST32)。
【0057】
以上がサービスインターフェース定義部22の処理である。続いて、サービス連携定義情報編集部23の処理について述べる。
【0058】
(サービス連携定義情報編集部23の処理:図10)
サービス連携定義情報編集部23は、サービス連携定義情報格納部21内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する(ST41)。なお、サービス連携定義情報編集部23は、ユーザによる入出力部1の操作によって指定された新規サービスのサービス名に基づいて、ステップST41を実行してもよい。
【0059】
いずれにしても入出力部1は、図11に示すように、表示処理された新規サービス入力リストL1をサービス連携定義情報編集画面G100内に表示する。表示中の新規サービス入力リストL1内の入力データ名は、ユーザによりマウスなどの入出力部1の操作により、選択可能となっている。
【0060】
次に、サービス連携定義情報編集部23は、部品サービス定義情報格納部11内の画面情報に基づいて、各部品サービスの入出力画面を、新規サービス入力リストL1とは異なる領域に表示処理する(ST42)。なお、サービス連携定義情報編集部23は、ユーザによる入出力部1の操作によって指定された部品サービスのサービス名に基づいて、ステップST42を実行してもよい。
【0061】
いずれにしても入出力部1は、図12及び図13に順次、示すように、表示処理された各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30を、新規サービス入力リストL1とは異なる領域に表示する。
【0062】
新規サービス入力リストL1及び各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30の表示中、入出力部1は、ユーザによるマウス等の操作により、当該新規サービス入力リストL1内の入力データ名d1〜d7と、当該入出力画面G10内の入出力データ名に対応する変数名領域d11〜d17とをサービス連携定義情報編集部23に指定する。なお、画面G10の変数名領域d11〜d17を指定することは、図2に示した画面データ内の変数名“textfield”,…,“textfield7”を指定することを意味している。このため、変数名領域は、変数名と読み替えてもよい。
【0063】
さてサービス連携定義情報編集部23は、この指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する(ST43)。
【0064】
入出力部1は、図14の左上方に示すように、表示処理された結線c1〜c7を表示する。
【0065】
同様に、入出力部1は、各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30の表示処理中、ユーザによるマウス等の操作により、ある入出力画面G20の入出力データ名に対応する変数名領域d21〜d23と、他方の入出力画面G30の入出力データ名に対応する変数名領域d31〜d33とをサービス連携定義情報編集部23に指定する。
【0066】
サービス連携定義情報編集部23は、この指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線を表示処理する(ST43)。
【0067】
入出力部1は、図14の中央下方から右上方に示すように、表示処理された結線c21〜c23を表示する。
【0068】
しかる後、サービス連携定義情報編集部23は、図5に示したように、結線c1〜c7により関連付けられた入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とに対応する入出力データ名及び入出力画面G10に基づいて、インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名“乗車駅”,…,“分”と、この部品サービスのサービス名“経路探索サービス”,…,“経路探索サービス”とをサービス連携定義情報記憶部21内のインターフェース連携定義情報に設定する。
【0069】
また、サービス連携定義情報編集部23は、図6に示したように、結線c21〜c23により関連付けられた両変数名領域d21〜d23,d31〜d33に対応する入出力データ名及び入出力画面G20,G30と新規サービス入力リストL1に基づき、内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する(ST44)。すなわち、サービス連携定義情報編集部23は、新規サービスのサービス名“出張旅費精算サービス”、連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名“経路探索サービス”,…,“経路探索サービス”、この連携元部品サービスの入出力データ名“乗車駅”,…,“料金”、連携先部品サービスのサービス名“交通費精算サービス”,…,“交通費精算サービス”及びこの連携先部品サービスの入出力データ名“From”,…,“交通費”を関連付けた内部連携定義情報をサービス連携定義情報記憶部21に設定する。
【0070】
上述したように本実施形態によれば、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストL1と各部品サービスの入出力画面G10,G20,G30をそれぞれ表示し、指定された入力データ名d1〜d7と変数名領域d11〜d17とを関連付ける結線c1〜c7を表示処理する一方、指定された両変数名領域d21〜d23,d31〜d33を関連付ける結線c21〜c23を表示処理することにより、各サービス間のデータの関連付けを行う。
【0071】
従って、複数の部品サービスを連携させ、新規サービスの定義を設定する場合、ユーザにとって直感的に理解しやすく各サービス間の入出力データを関連付けることができる。
【0072】
また、本実施形態は、図7及び図8に示す処理により、ネットワーク上に公開された既存のサービスの画面情報を取得できる。よって、様々な既存のサービスを利用し、新規サービスの定義を設定することができる。
【0073】
なお、上記実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0074】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
【0075】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
【0076】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0077】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
【0078】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
【0079】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0080】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【符号の説明】
【0081】
1…入出力部、10…部品サービス定義情報管理部、11…部品サービス定義情報格納部、12…部品サービス画面取得部、13…入出力データ定義部、20…サービス連携定義情報管理部、21…サービス連携定義情報格納部、22…サービスインターフェース定義部、23…サービス連携定義情報編集部、L1…新規サービス入力リスト、G10,G20,G30…入出力画面、G100…サービス連携定義情報編集画面、d1〜d7…入力データ名、d11〜d17,d21〜d23,d31〜d33…変数名領域、c1〜c7,c21〜c23…結線。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスを定義するための連携定義情報設定装置であって、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、
前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、
前記新規サービスのサービス名、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段と、
前記インターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段と、
前記画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段と、
前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段と、
この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段と、
前記各部品サービスの入出力画面の表示処理中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段と、
この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段と、
を備えたことを特徴とする連携定義情報設定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の連携定義情報設定装置において、
ネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得手段と、
前記取得した画面情報を前記画面情報記憶手段に書き込む手段と、
前記画面情報記憶手段内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出手段と、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理手段と、
前記入出力データ表示処理手段により表示処理された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付手段と、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、前記入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を前記入出力データ一覧情報記憶手段に書き込む手段と、
を更に備えたことを特徴とする連携定義情報設定装置。
【請求項3】
複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスの定義を設定するための連携定義情報設定装置であり、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、
前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、
前記新規サービスのサービス名、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段とを備えた前記連携定義情報設定装置に用いられるプログラムであって、
前記連携定義情報設定装置を、
前記インターフェース連携定義情報記憶手段内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段、
前記画面情報記憶手段内の画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段、
前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段、
この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段、
前記各部品サービスの入出力画面の表示中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段、
この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムにおいて、
前記連携定義情報設定装置を、
ネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得手段、
前記取得した画面情報を前記画面情報記憶手段に書き込む手段、
前記画面情報記憶手段内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出手段、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理手段、
前記入出力データ表示処理手段により表示された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付手段、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、前記入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を前記入出力データ一覧情報記憶手段に書き込む手段、
として更に機能させるためのプログラム。
【請求項1】
複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスを定義するための連携定義情報設定装置であって、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、
前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、
前記新規サービスのサービス名、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段と、
前記インターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段と、
前記画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段と、
前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段と、
この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段と、
前記各部品サービスの入出力画面の表示処理中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段と、
この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段と、
を備えたことを特徴とする連携定義情報設定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の連携定義情報設定装置において、
ネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得手段と、
前記取得した画面情報を前記画面情報記憶手段に書き込む手段と、
前記画面情報記憶手段内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出手段と、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理手段と、
前記入出力データ表示処理手段により表示処理された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付手段と、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、前記入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を前記入出力データ一覧情報記憶手段に書き込む手段と、
を更に備えたことを特徴とする連携定義情報設定装置。
【請求項3】
複数の部品サービスを連携させてなる新規サービスの定義を設定するための連携定義情報設定装置であり、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名及び入出力画面データを関連付けた画面情報を記憶する画面情報記憶手段と、
前記部品サービス毎に、サービス名、入出力画面名、入出力データ名、データ型、入出力種別及び変数名を関連付けた入出力データ一覧情報を記憶する入出力データ一覧情報記憶手段と、
前記新規サービスに関し、サービス名、入出力データ名、データ型及び入出力種別と、当該新規サービスの入力データ名を表す部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを関連付けたインターフェース連携定義情報を記憶するためのインターフェース連携定義情報記憶手段と、
前記新規サービスのサービス名、前記連携させる各部品サービスのうちの連携元部品サービスのサービス名、この連携元部品サービスの入出力データ名、連携先部品サービスのサービス名及びこの連携先部品サービスの入出力データ名を関連付けた内部連携定義情報を記憶するための内部連携定義情報記憶手段とを備えた前記連携定義情報設定装置に用いられるプログラムであって、
前記連携定義情報設定装置を、
前記インターフェース連携定義情報記憶手段内のインターフェース連携定義情報に基づいて、新規サービスのサービス名及び入力データ名を含む新規サービス入力リストを表示処理する入力リスト表示処理手段、
前記画面情報記憶手段内の画面情報に基づいて、前記各部品サービスの入出力画面を、前記新規サービス入力リストとは異なる領域に表示処理する入出力画面表示処理手段、
前記新規サービス入力リスト及び前記各部品サービスの入出力画面の表示中、当該新規サービス入力リスト内の入力データ名と、当該入出力画面内の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された入力データ名と変数名領域とを関連付ける結線を表示処理する第1結線表示処理手段、
この結線により関連付けられた入力データ名と変数名領域とに対応する入出力データ名及び入出力画面に基づいて、前記インターフェース連携定義情報のうちの部品サービスの入出力データ名と、この部品サービスのサービス名とを前記インターフェース連携定義情報記憶手段に設定する手段、
前記各部品サービスの入出力画面の表示中、ある入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域と、他方の入出力画面の入出力データ名に対応する変数名領域との指定を受け付けると、当該指定された両変数名領域を関連付ける結線を表示処理する第2結線表示処理手段、
この結線により関連付けられた両変数名領域に対応する入出力データ名及び入出力画面と新規サービス入力リストに基づき、前記内部連携定義情報を前記内部連携定義情報記憶手段に設定する手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムにおいて、
前記連携定義情報設定装置を、
ネットワーク上に公開された部品サービスの画面情報を取得するための画面情報取得手段、
前記取得した画面情報を前記画面情報記憶手段に書き込む手段、
前記画面情報記憶手段内のHTMLの画面情報から、入出力データに関するHTML要素に基づき、入出力データ名及び変数名を抽出する入出力データ抽出手段、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名を表示処理する入出力データ表示処理手段、
前記入出力データ表示処理手段により表示された入出力データ名及び変数名に関連付けてデータ型及び入出力種別の入力と、サービス名及び入出力画面名の入力とを受け付ける入出力データ情報入力受付手段、
前記抽出された部品サービスの入出力データ名及び変数名と、前記入力を受け付けたデータ型及び入出力種別とサービス名及び入出力画面名とを関連付けて入出力一覧データ情報を作成し、この入出力一覧データ情報を前記入出力データ一覧情報記憶手段に書き込む手段、
として更に機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−233112(P2011−233112A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105616(P2010−105616)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】
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