説明

連結構築物

【課題】
厚さ2.5mm程の薄い部材の連結をも可能とする連結板と連結板装填部、及び、連結板と複数の連結板装填部形成部材から成り、組立が容易な連結構築物を提供する。
【解決手段】
変形復元能を有する連結板に切欠部、孔または凹部を設け、2つの連結板装填部形成部材から形成される連結板装填部に対し、連結板が、湾曲しながら挿入されて行き、連結板の復元能により嵌合位置で嵌合する様に、連結板装填部の挿入用口、スライド用溝、嵌合用凸部、連結板が湾曲する時に沿う為の隆起部を配置し、嵌合状態において、2つの連結板装填部形成部材の一方が有する凸部の一部と、他方が有する凸部の残りの一部を、切欠部、孔または凹部に嵌合させ、連結板で凸部の一部と凸部の残りの一部を両側から挟んで2つの連結板装填部形成部材を連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の部材を連結部材で連結した連結構築物があり、連結に関する技術が特許文献1で公開されている。
【特許文献1】特開平11−155648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の連結構築物においては、複数の部材を連結する為の連結部材が複雑な構造をしており、厚みが薄い小さな板状の部材同士を連結する為に用いることが困難であった。
例えば、厚みが2.5mm程度、直径が24mm程度の小さな円板状の2つの部材を、厚み方向に連結することを目的として、連結部材を厚み方向に差し込んで埋設した場合、2つの円板状の部材を連結部材の差し込み方向に繋ぎ留める効果を連結部材が有していない為に、2つの円板状の部材が、厚み方向に容易に分離してしまうといった問題があった。
また、例えば、厚みが2.5mm程度、直径が24mm程度の小さな円板状の2つの部材を、厚み方向に連結することを目的として、円板状の2つの部材の厚み方向に垂直な方向に、複雑な構造の連結部材を差し込んで埋設する様にすると、円板状の部材の連結部材挿入用の溝の作製コストおよび連結部材の小型化のコストが高くなるという問題があった。
【0004】
また、ネジ留めにより連結構築物を構築することも可能であるが、連結構築物がペンダントなどの身飾用具の場合、外部からネジ頭が見えると美観を損ねると言った問題があり、連結構築物が振動を受ける場合、ネジの緩み止めが必要となるが、ネジの緩み止め部材であるバネ座金(スプリングワッシャー)を通したネジのネジ頭が連結する2つの部材からはみ出さない様に埋没することは、連結する部材の厚みが薄い場合は難しいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、専用の工具を必要とせず、厚みが2.5mm程度の薄い板状の部材同士の連結をも可能とする連結板、および、連結板を装填するための連結板装填部の構造を提供することを目的し、更に、連結板と複数の連結板装填部形成部材から成り、組立が容易な連結構築物を提供することを目的とする。
【0006】
なお、本発明内において、連結板とは、2つの異なる部材を連結する為の板状の部材のことを言い、表示板とは、外部から視認可能な何らかの情報を有している板状の部材のことを言う。
また、本発明内において、連結板装填部とは、連結板を装填することが可能で、連結板で連結される部位となる為、2つの異なる部材により形成されている部位のことを言い、表示板装填部とは、表示板を装填することが可能で、装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有している部位のことを言い、表示板非表示装填部とは、表示板を装填することが可能で、装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有していない部位のことを言う。
ここで、本発明内の表示板非表示装填部は、予備の表示板を収納するスペースや、外方から視認されたくない願い事あるいはメッセージ等の情報が付された表示板を収納するスペースとして用いることが可能な部位ではあるが、収納された表示板を外部に表示する機能が無い為、装填された表示板は表示板としての機能を発揮することが出来なくなる。
また、本発明内において、連結板または表示板を装填することが可能な部位を単に装填部と言い、連結板装填部と表示板装填部と表示板非表示装填部とを総称して装填部と言う。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、本発明に係る連結構築物は、複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板支持部材を貫通し、前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、前記連結板装填部は、前記連結板挿入用口を前記連結板スライド用溝の両端にそれぞれ有し、前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の切欠部、孔または凹部を有し、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部または前記挿入時側方部の近傍となる位置にそれぞれ存在し、前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置に隆起する隆起部を備え、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝、前記連結板嵌合用凸部および前記隆起部は設けられており、前記連結板嵌合用凸部は、前記連結板スライド用溝の両端に存在する前記連結板挿入用口の間の中間もしくは中間付近の位置であり、前記第一の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第二の壁の側の互いに対向する位置、あるいは、前記第二の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第一の壁の側の互いに対向する位置、にそれぞれ存在し、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板スライド用溝の両端に存在する前記連結板挿入用口の内の一方の端に存在する前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記連結板スライド用溝の両端に存在する前記連結板挿入用口の内の他方の端に存在する前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結することを特徴とする。
【0008】
この構造においては、連結板の連結板挿入用スペースへの挿入時、連結板は連結板挿入用口から連結板スライド用溝の中を決められた方向にスライドしながら挿入されるが、連結板は連結板嵌合用凸部に行き当たると、それ以降は、連結板嵌合用凸部を避けて、隆起部の効果で隆起部側に凹状に変形しながら、隆起部に沿うようにして全体的に湾曲して、連結板支持部材用嵌合部と連結板嵌合用凸部の嵌合位置まで挿入されることになる。
【0009】
つまり、この構造により、連結板挿入用口から連結板を、2つの連結板装填部形成部材により形成される連結板装填部の連結板挿入用スペースへ押し込むことにより、連結板の両側の挿入時側方部付近と、両側の挿入時側方部の間の中央付近では、連結板に反対方向の力を加えることが可能である。連結板の両側と中央とでは、第一の面側から第二の面側に向かう方向または第二の面側から第一の面側に向かう方向のどちらかの異なる力を加えることにより、連結板が全体的に第一の面側に凸状または凹状となる変形を生じさせることが可能となる。つまり、変形能が十分ではない為に、局所的に強い変形を生じさせることが困難な連結板であっても、緩やかに湾曲させることが可能な連結板でさえあれば、この構造を用いれば、連結板の連結板装填部への挿入時に、連結板を一方の挿入時側方部から反体側のもう一方の挿入時側方部にかけて全体的に緩やかに湾曲させることにより、連結板が連結板嵌合用凸部を乗り越えることを可能に出来る。
その結果、連結板の復元能を利用して、嵌合位置において、連結板の連結板支持部材用嵌合部が有する切欠部、孔または凹部に、連結板支持部材の連結板嵌合用凸部が嵌合することにより、2つの連結板装填部形成部材の一方が有する凸部の一部と、2つの連結板装填部形成部材の他方が有する凸部の残りの一部を、連結板が両側から挟むことになり、2つの連結板装填部形成部材を連結板で連結することが可能となる。
【0010】
また、上述の連結板支持部材においては、連結板挿入用スペースは、連結板支持部材を貫通し、連結板装填部は、連結板挿入用口を連結板スライド用溝の両端にそれぞれ有しているので、連結板支持部材の連結板装填部に、連結板を指などで押し込んで装填した後、取り出し時には、一方の連結板挿入用口から反対側のもう一方の連結板挿入用口に向けて、爪などで連結板を押し出すことが可能である。また、一方の連結板挿入用口から他の別の連結板を押し込むことにより、他の別の連結板の装填と、反対側のもう一方の連結板挿入用口からの先に装填されていた連結板の取り出しとを同時に行うことが可能となる。例えば、指でつかむ為のつかみしろを割り当てる余裕がない、3方向の長さが、厚み0.5mm程度、横7mm程度、縦5mm程度の小さな連結板の場合、連結板を指で挟んで引っ張り出すことは困難であるが、この構造により、爪や他の別の連結板などを用いて、一方の連結板挿入用口から反対側のもう一方の連結板挿入用口に向けて、装填されている連結板を容易に押し出すことが可能となる。
その結果、連結構築物から連結板を取り出して、容易に連結板支持部材を連結板装填部形成部材に分解することが可能である。
【0011】
連結板の取り出しに関して具体的に説明すると、連結板支持部材用嵌合部と連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置(嵌合位置)から連結板を取り出す場合には、互いに嵌合する位置まで、連結板を連結板装填部の連結板挿入用口から挿入する時とは異なり、どちらか一方の連結板挿入用口から連結板を押すことにより、連結板が、変形能により、連結板嵌合用凸部を避けて変形して、連結板支持部材用嵌合部と連結板嵌合用凸部の嵌合が外れ、連結板は連結板装填部から取り出すことが可能となる。また、この場合、連結板挿入用口は、連結板を挿入する際の入口としての機能だけではなく、連結板を押し出す際の出口としての機能をも有する為、挿抜可能な出入り口、つまり、挿抜用口であると言う事が出来る。
【0012】
また、この構造により、本発明の連結板支持部材を形成する連結板装填部形成部材は、例えば、図13〜図15に示す様な形態をとることができ、連結板装填部形成部材の互いの合せ面を合わせて連結板装填部を形成してから、図3に示す様な連結板を連結板装填部に装填することで、連結板装填部形成部材同士を結合(連結)させることが可能となる。
【0013】
詳しく説明すると、2つの連結板装填部形成部材を合わせて形成された連結板装填部に、連結板を装填すると、連結板の復元能を利用して、連結板の切欠部、孔または凹部に、連結板嵌合用凸部が嵌まり込んだ状態となり、2つの連結板装填部形成部材のそれぞれが有する凸部の一部により形成される連結板嵌合用凸部が連結板に両側から挟まれた状態となるので、2つの連結板装填部形成部材は、連結板により結合(連結)された状態となる。また、連結板により結合(連結)された2つの連結板装填部形成部材は、2つの連結板装填部形成部材を合わせて形成された連結板装填部に装填された連結板を変形させながら取り出すことにより、分離することが可能となる。
【0014】
また、連結板装填部形成部材同士の結合(連結)に関して、2つの連結板装填部形成部材のそれぞれが有する凸部の一部により形成される連結板嵌合用凸部が連結板に両側から挟まれた状態にすることが可能であれば、連結板嵌合用凸部の位置は、連結板スライド用溝の両端に存在する連結板挿入用口の間の中間でなくても構わない。連結板挿入用口に隣接していなければ、連結板嵌合用凸部を連結板に両側から挟まれた状態にすることが可能であるからである。
【0015】
この様に、本発明においては、工具を利用せずに、連結板を用いて、連結板装填部形成部材の連結および連結解除を容易に行うことが出来る。
【0016】
また、勿論、連結板挿入用スペースは、連結板支持部材を貫通せず、連結板装填部は、連結板挿入用口を連結板スライド用溝の一方の端にのみ有するとしても良い。
この構造により、連結板を用いて、連結板装填部形成部材同士を一度連結すると、連結板の取出しが困難となり、連結解除が困難になり、連結後に分解をしたくない場合に有利となる。
【0017】
また、上記課題を解決する為に、本発明に係る連結構築物は、複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板支持部材を貫通し、前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、前記連結板装填部は、前記連結板挿入用口を前記連結板スライド用溝の両端にそれぞれ有し、前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の孔または凹部を有し、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部の間の中間もしくは中間付近となる位置に存在し、前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置であり、前記連結板挿入用スペースの両端に存在する前記連結板挿入用口の間の中間または中間付近の位置に、隆起する隆起部を備え、前記隆起部が、前記連結板嵌合用凸部でもあり、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝および前記連結板嵌合用凸部は設けられており、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板スライド用溝の両端に存在する前記連結板挿入用口の内の一方の端に存在する前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記連結板スライド用溝の両端に存在する前記連結板挿入用口の内の他方の端に存在する前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結することを特徴とすることもできる。
【0018】
この構造により、本発明の連結板装填部形成部材は、図8および図9に示した表示板支持部材130を、各表示板装填部が有する表示板嵌合用凸部を2つに分割する位置で分割して得られる表示板装填部形成部材の様な形状を採ることが出来る。また、この様な形状の連結板装填部形成部材を合せ面で合わせて連結板装填部を形成してから、図9(e)〜図9(k)に示す様な連結板を装填することにより、連結構築物を容易に構築することが可能となる。
【0019】
詳しく説明すると、2つの連結板装填部形成部材を合わせて形成された連結板装填部に、連結板を装填すると、連結板の復元能を利用して、連結板の孔または凹部に連結板嵌合用凸部が嵌まり込んだ状態となり、2つの連結板装填部形成部材のそれぞれが有する凸部の一部により形成される連結板嵌合用凸部が連結板に両側から挟まれた状態となるので、2つの連結板装填部形成部材は、連結板により結合(連結)された状態となる。また、連結板により結合(連結)された2つの連結板装填部形成部材は、2つの連結板装填部形成部材を合わせて形成された連結板装填部に装填された連結板を変形させながら取り出すことにより、分離することが可能となる。
【0020】
また、連結板の連結板装填部への挿入時に、連結板が隆起部の隆起によって凸状に変形出来る様にする為には、隆起部を備える第一の壁または第二の壁と対向する第二の壁または第一の壁を、隆起に合わせて傾斜させれば良く、そうすることにより、連結板の両側の挿入時側方部の間の部分が隆起部に沿って全体的に湾曲することが可能となる。
【0021】
また、勿論、連結板挿入用スペースは、連結板支持部材を貫通せず、連結板装填部は、連結板挿入用口を連結板スライド用溝の一方の端にのみ有するとしても良い。
この構造により、連結板を用いて、連結板装填部形成部材同士を一度連結すると、連結板の取出しが困難となり、連結解除が困難になり、連結後に分解をしたくない場合に有利となる。
【0022】
また、上記課題を解決する為に、本発明に係る連結構築物は、複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の切欠部、孔または凹部を有し、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部または前記挿入時側方部の近傍となる位置にそれぞれ存在し、前記連結板装填部は、前記連結板を前記連結板装填部に装填した状態において、前記連結板の前記挿入時後方部が位置する側に前記連結板挿入用口を有し、前記連結板の前記挿入時前方部が位置する側に連結板押出用孔または連結板押出用溝を有し、前記連結板押出用孔は、前記連結板装填部に装填されている前記連結板を前記連結板挿入用口から取り出す為の前記連結板の押し出しに利用する孔であり、前記連結板押出用溝は、前記連結板装填部に装填されている前記連結板を前記連結板挿入用口から取り出す為の前記連結板の押し出しに利用する溝であり、前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置に隆起する隆起部を備え、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝、前記連結板嵌合用凸部および前記隆起部は設けられており、前記連結板嵌合用凸部は、前記連結板挿入用口と前記連結板押出用孔の間の中間もしくは中間付近の位置、または、前記連結板挿入用口と前記連結板押出用溝の間の中間もしくは中間付近の位置、であり、前記第一の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第二の壁の側の互いに対向する位置、あるいは、前記第二の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第一の壁の側の互いに対向する位置、にそれぞれ存在し、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記連結板押出用孔または前記連結板押出用溝と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結することを特徴とすることもできる。
【0023】
この構造により、本発明の連結板装填部形成部材は、図10に示した表示板支持部材140を、各表示板装填部が有する表示板嵌合用凸部を2つに分割する位置で分割して得られる表示板装填部形成部材の様な形状を採ることが出来る。また、この様な形状の連結板装填部形成部材を合せ面で合わせて連結板装填部を形成してから、連結板を装填することにより、連結構築物を容易に構築することが可能となる。
【0024】
また、上記課題を解決する為に、本発明に係る連結構築物は、複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の孔または凹部を有し、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部の間の中間もしくは中間付近となる位置に存在し、前記連結板装填部は、前記連結板を前記連結板装填部に装填した状態において、前記連結板の前記挿入時後方部が位置する側に前記連結板挿入用口を有し、前記連結板の前記挿入時前方部が位置する側に連結板押出用孔または連結板押出用溝を有し、前記連結板押出用孔は、前記連結板装填部に装填されている前記連結板を前記連結板挿入用口から取り出す為の前記連結板の押し出しに利用する孔であり、前記連結板押出用溝は、前記連結板装填部に装填されている前記連結板を前記連結板挿入用口から取り出す為の前記連結板の押し出しに利用する溝であり、前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置であり、前記連結板挿入用口と前記連結板押出用孔の間の中間もしくは中間付近の位置、あるいは、前記連結板挿入用口と前記連結板押出用溝の間の中間もしくは中間付近の位置に、隆起する隆起部を備え、前記隆起部が、前記連結板嵌合用凸部でもあり、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝および前記連結板嵌合用凸部は設けられており、前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記連結板押出用孔または前記連結板押出用溝と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結することを特徴とすることもできる。
【0025】
この構造により、本発明の連結板装填部形成部材は、図8および図9に示した表示板支持部材130の表示板表示用窓部を、無くすか、あるいは図10に示した表示板支持部材140の表示板表示用窓部と同様形状としてから、更に、表示板挿入用口を表示板スライド用溝の両端ではなく一端にのみ設けるようにした上に、表示板スライド用溝の表示板挿入用口が設けられていない他端側に、表示板支持部材140と同様の表示板押出用孔または表示板押出用溝を形成することにより構成される表示板支持部材を、各表示板装填部が有する表示板嵌合用凸部を2つに分割する位置で分割して得られる表示板装填部形成部材の様な形状にすることが出来る。また、この様な形状の連結板装填部形成部材を合せ面で合わせて連結板装填部を形成してから、連結板を装填することにより、本発明の連結構築物を容易に構築することが可能となる。
【0026】
また、本発明の連結板装填部形成部材において、前記2つの連結板装填部形成部材の有する前記合せ面の少なくとも一方は、陥凹部を有するとしてもよい。
【0027】
この構造により、本発明の連結板装填部形成部材は、例えば、図13(a1)〜図13(a4)に示す様な形態をとることができ、陥凹部を収納スペースとして用いて、カードやコインなどの物品を収納してから、他の別の連結板装填部形成部材と互いの合せ面を合わせて連結板装填部を形成してから、連結板を連結板装填部に装填することで、物品を収納した状態で連結板装填部形成部材同士を結合(連結)させることが可能となる。これにより連結構築物は、収納スペースを有するペンダントやブローチなどとして利用することが可能となる。
【0028】
また、他の別の連結板装填部形成部材が合せ面から外側面に至る円形、ハート型、星型などの貫通孔を有している場合、合せ面に陥凹部を有する連結板装填部形成部材の陥凹部に、貫通孔から脱落しない程度の大きさの板状の彫刻物や写真などを収納してから連結板で連結板装填部形成部材同士を結合(連結)すると、貫通孔から陥凹部に収納された物品を認識することが可能となる。これにより、例えば、図15に示す様な形態の連結板装填部形成部材および連結板支持部材が考えられる。これにより、ペンダントやブローチなど以外に、名前の書いたプレートを陥凹部に収納することにより、名札として用いることが可能となる。
【0029】
また、本発明の連結板装填部形成部材において、前記陥凹部を有する連結板装填部形成部材は、更に貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記陥凹部と外側面とを連絡する位置にあるとしてもよい。
【0030】
この構造により、例えば、図13(a1)〜図13(a4)に示す様な連結板装填部形成部材の陥凹部に円形、ハート型、星型などの貫通孔を設け、貫通孔を通り抜けない程度の大きさの写真などの物品を陥凹部に収納した後に、他の別の連結板装填部形成部材と互いの合せ面を合わせて連結板装填部を形成してから、連結板を連結板装填部に装填して、連結板装填部形成部材同士を結合(連結)させると、たとえ他の別の連結板装填部形成部材が貫通孔や透明部分を有していない場合であっても、陥凹部を有する連結板装填部形成部材の貫通孔を通して、陥凹部に収納した物品を認識することが可能となる。勿論、貫通孔に代えて、透明性のある部材を用いても、陥凹部に収納した物品の認識は可能であり、貫通孔に透明性のある部材を嵌めても、陥凹部に収納した物品の認識は可能となる。
【0031】
また、本発明の連結板装填部形成部材において、前記2つの連結板装填部形成部材が、蝶番で連結されているとしてもよい。
【0032】
この構造により、2つの連結板装填部形成部材が形成する連結板装填部から連結板を取り出した状態において、蝶番を軸にして互いの合せ面を離すようにして2つの連結板装填部形成部材を開いたり、蝶番を軸にして互いの合せ面を合わせるようにして2つの連結板装填部形成部材を閉じたりすることが可能となる。
【0033】
また、本発明の連結板装填部形成部材において、前記2つの連結板装填部形成部材の有する前記合せ面は、それぞれ外側面に至る貫通孔を有するとしてもよい。
【0034】
この構造により、連結構築物の大きさを調整すれば、連結構築物を指輪または腕輪として利用することが可能となる。例えば、図13(b1)〜図13(b4)に示す連結板装填部形成部材を2つ用いて、互いの合せ面を合わせて連結板装填部を形成してから、連結板を連結板装填部に装填することで、中央部に貫通孔を持つ連結構築物を組み立てることが可能となり、指輪または腕輪などとして用いることが可能となる。
【0035】
ここで、本発明の連結構築物は、ブローチやペンダントなどの身飾用具として用いることが可能である。
例えば、連結板装填部形成部材自体が彫刻、図案や模様などを有している場合には、彫刻、図案や模様などを有している連結板装填部形成部材を自由に組み合わせて、バリエーション豊富な身飾用具を構築することが可能である。
また、例えば、少なくとも1つの連結板装填部形成部材が透明性を有しているか、合わせ面から外側面に到る貫通孔を有している場合には、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材の側に、飾りとなる薄いプレート、図案等を有する紙、写真などの表面を向けてから、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材と、他の連結板装填部形成部材とで、プレート、紙、写真などを挟んでから、連結板で留めることによっても身飾用具を構築することも可能である。
また、収納スペースとなる陥凹部を連結板装填部形成部材の合わせ面に設けることにより、プレート、紙、写真などは勿論のこと、厚みの有る彫刻物などを挟み込んで、身飾用具を構築することが可能となる。
【0036】
また、本発明の連結構築物は、写真立てとして用いることが可能である。
例えば、少なくとも1つの連結板装填部形成部材が透明性を有しているか、合わせ面から外側面に到る貫通孔を有している場合には、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材の側に、写真の表面を向けてから、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材と、他の連結板装填部形成部材とで、写真を挟んでから、連結板で留めることによって写真立てを構築することが可能である。
勿論、更に、写真を挟む為の少なくとも1つの連結板装填部形成部材が、写真を収納する為の陥凹部を合わせ面に備えていても構わない。写真を陥凹部に収納することによって、連結構築物自体の厚みの変化を抑えることが出来るので、写真の厚みが異なっても安定して写真立てを構築することが可能となる。
【0037】
また、本発明の連結構築物は、お守り札として用いることが可能である。
例えば、2つの連結板装填部形成部材の間に、お払いを受けた薄い布や紙などを挟んでから、連結板で留めることによってお守り札を構築することが可能である。
勿論、更に、お払いを受けた薄い布や紙などを挟む為の少なくとも1つの連結板装填部形成部材が、お払いを受けた薄い布や紙などを収納する為の陥凹部を合わせ面に備えていても構わない。お払いを受けた薄い布や紙などを陥凹部に収納することによって、連結構築物自体の厚みの変化を抑えることが出来るので、お払いを受けた布や紙などの厚みが厚くても安定してお守り札を構築することが可能となる。
【0038】
また、本発明の連結構築物は、名札として用いることが可能である。
例えば、少なくとも1つの連結板装填部形成部材が透明性を有しているか、合わせ面から外側面に到る貫通孔を有している場合には、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材の側に、名前を記載したプレートや紙などの表面を向けてから、透明性あるいは貫通孔を有している連結板装填部形成部材と、他の連結板装填部形成部材とで、名前を記載したプレートや紙などを挟んでから、連結板で留めることによって名札を構築することが可能である。
勿論、更に、名前を記載したプレートや紙などを挟む為の少なくとも1つの連結板装填部形成部材が、名前を記載したプレートや紙などを収納する為の陥凹部を合わせ面に備えていても構わない。名前を記載したプレートや紙などを陥凹部に収納することによって、連結構築物自体の厚みの変化を抑えることが出来るので、名前を記載したプレートや紙などの厚みが厚くても安定して名札を構築することが可能となる。
【0039】
また、本発明により、連結板を局所的に強く変形させることなく、連結板支持部材に対して着脱可能に出来る為、変形復元能に乏しい材質を、連結構築物の連結板に用いることが可能となる。
【0040】
この様に、本発明の連結板と連結板装填部形成部材とから成る連結構築物は、2つの連結板装填部形成部材で形成される連結板装填部に対する連結板の挿入時に、連結板を全体的に湾曲させるだけで、局所的に強く変形させる必要がなく、連結板を単に押し込むだけで連結板装填部に装填が可能であり、連結板挿入用スペースの両側に連結板挿入用口を作製することにより、どちら側の連結板挿入用口からでも連結板の挿入が可能で、更にどちら側の連結板挿入用口からでも連結板を単に押すだけで、反対側の連結板挿入用口からの取出しが可能であるため、組立および分解が行いやすい連結構築物となる。
【発明の効果】
【0041】
本発明により、変形能および復元能を有する薄い単純な板状形状の連結部材を用いて、複数の部材の連結および連結解除をすることが可能となり、厚さが2.5mm程度の板状の部材同士でさえ、連結および連結解除が、工具を用いなくても容易に行える。
また、構築される連結構築物の外面に、連結板挿入用口であるスリット状の溝は必要となるが、留めネジを用いた場合に外面から視認されるネジ頭ほど美観を損ねることがないので、連結される部材に、収納スペースの陥凹部などを設けることにより、本発明の連結構築物は、ペンダントやブローチ等の身飾用具、写真立て、お守り札あるいは名札など様々な物への用途が見込める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明するが、最初に、図1〜図12を用いて、本発明の連結板と構造上の違いがなく外形状が同一である表示板と、本発明の連結板装填部と基本的な構造が同じである表示板装填部により、表示板と表示板装填部の構造上の特徴および着脱時の形状変化について説明する。なお、本発明内における連結板と連結板装填部の着脱に必要な構造上の特徴および形状変化と、表示板と表示板装填部の着脱に必要な構造上の特徴および形状変化とは同じである。また、図12は、表示板装填部から表示板を表示する為の窓部を取り去った形状である表示板非表示装填部の例を説明する為の図でもある。
【0043】
次に、複数の連結板装填部形成部材の連結板による連結に関しては、連結板として機能することが可能な表示板と、連結板装填部として機能することが可能な表示板装填部を形成する表示板装填部形成部材とを用いて、図13〜図15で説明し、その後に、複数の連結板装填部形成部材から形成することが可能な連結板支持部材の外形状の異なった例を図16〜図17を用いて説明し、図1、図2および図4〜図12に示した連結板装填部として機能することが可能な表示板装填部とは異なる形状の、連結板装填部として機能することが可能な表示板装填部の例を、図18を用いて説明する。
【0044】
なお、連結板装填部と表示板装填部と表示板非表示装填部の構造上の違いは、装填部が2つの異なる部材により形成されている必要があるかどうかと言う点と、装填部に装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有している必要があるかどうかと言う点である。
【0045】
具体的に説明すると、連結板装填部は2つの異なる部材により形成されている必要があるが、表示板装填部と表示板非表示装填部は必ずしも2つの異なる部材により形成されている必要がなく、1つの部材で形成されていても2つ以上の異なる部材により形成されていても構わない。つまり、連結板装填部は連結板で連結される部位となる為、2つの異なる部材により形成されている必要があるが、表示板装填部と表示板非表示装填部は表示板の装填が可能でさえあれば、形成する部材の数に制限はない。
【0046】
また、表示板装填部は装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有している必要があるが、連結板装填部は必ずしも装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有している必要がなく、表示板非表示装填部は装填された部材に記された情報の視認を装填部の外方から可能とする窓部を有していない。
【0047】
つまり、本発明の装填部は、1)表示板装填部の機能のみの場合、2)表示板非表示装填部の機能のみの場合、3)連結板装填部の機能と表示板非表示装填部の機能の両方を有する場合、4)連結板装填部の機能と表示板装填部の機能の両方を有する場合の四通りが考えられ、連結板装填部は、構造上、表示板装填部の機能か表示板非表示装填部の機能のどちらかを有していることになる。
【0048】
ここで、外部から視認可能な何らかの情報を有している板状の部材が、表示板装填部の機能のみの装填部に用いられた場合には、板状の部材は表示板としての機能のみを発揮し、表示板非表示装填部の機能のみの装填部に用いられた場合には、板状の部材は表示板としての機能をも発揮できなくなり、連結板装填部の機能と表示板非表示装填部の機能の両方を有する装填部に用いられた場合には、板状の部材は連結板としての機能のみを発揮し、連結板装填部の機能と表示板装填部の機能の両方を有する装填部に用いられた場合には、板状の部材は表示板としての機能と連結板としての機能の両方を発揮することになる。
【0049】
しかし、外部から視認可能な情報を全く有していない板状の部材の場合、例えば、板状の部材が、数字、文字、記号、絵、色または模様などを一切有しておらず無色透明の場合には、板状の部材を表示板装填部の機能のみの装填部に用いることや表示板非表示装填部の機能のみの装填部に用いることは、予備の板状の部材を収納しておくという以外には意味のないものになり、板状の部材を連結板装填部の機能と表示板非表示装填部の機能の両方を有する装填部に用いた場合にも、連結板装填部の機能と表示板装填部の機能の両方を有する装填部に用いた場合にも、板状の部材は連結板としての機能しか発揮しない。
【0050】
つまり、本発明に記載の板状の部材は、条件により、表示板として機能する場合と、連結板として機能する場合と、表示板および連結板として機能する場合がある。具体的に説明すると、板状の部材の発揮する機能は、板状の部材自体が外部からの視認可能な情報を有しているか否か以外に、装填される装填部により異なり、板状の部材が外部からの視認可能な情報を有しているか否かに関わらず、連結板装填部の機能を有する装填部に用いられた場合には、板状の部材は連結板として機能し、外部からの視認可能な情報を有している板状の部材が、表示板装填部の機能を有する装填部に用いられた場合にのみ、板状の部材は表示板として機能する。
【0051】
図1は、表示板装填物10を様々な方向から見た図と、表示板装填物10の構成要素の1つである表示板支持部材100を右前上方から見た図である。
【0052】
図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、図1(e)、図1(f)は順に、表示板装填物10の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、底面図(下面図)、右前上方から見た斜視図である。また、図1(g)は、表示板支持部材100を右前上方から見た斜視図である。
【0053】
図1(a)〜図1(f)に示す様に、表示板装填物10は、表示板装填物10の構成の中心となる表示板支持部材100と、複数の表示板300とから構成されている。
【0054】
図1(a)〜図1(f)に示す例では、表示板装填物10の構成部材である表示板300は6つであり、それぞれの表示板300は、数字が付された表示面を有している。また、表示面には、数字の代わりに文字、記号、マーク、絵、色や模様などを付けることが可能であり、後述する他の表示板についても同様である。
【0055】
図1(g)は、表示板支持部材100の斜視図であるが、図1(f)に示す状態の表示板装填物10から、6つの表示板300を全て取り除くと、図1(g)に示す表示板支持部材100の状態となる。
【0056】
図2は、図1(g)に示した表示板支持部材100の左側面、正面(前面)、右側面および断面を示す図である。
【0057】
図2(a)、図2(b)、図2(c)は順に、表示板支持部材100の左側面図、正面図(前面図)、右側面図であり、図2(d)は、表示板支持部材100のA−A断面図、図2(e)は、表示板支持部材100のB−B断面図である。なお、図2(d)は、表示板支持部材100のA−A断面を、左側面の側から見た図で、斜線部106AAはA−A断面を表しており、図2(e)は、表示板支持部材100のB−B断面を、正面の側から見た図で、斜線部106BBはB−B断面を表している。
【0058】
図1(g)および図2(a)〜図2(e)に示す様に、表示板支持部材100は、左外側面101、右外側面102、円形陥凹部103、窓部側外側面104、表示板装填部105を備えており、表示板装填部105は、窓部壁105a、対向壁105b、間壁105c、表示板挿入用口105d、表示板表示用窓部105e、凸部105fを有している。また、対向壁105bには、隆起部105gと陥凹部105hが存在し、対向壁105bは、窓部壁105aに対向する壁であり、窓部壁105aと対向壁105bの間の間隙(スペース)が表示板挿入用スペースであり、表示板挿入用スペースの両側に存在する側方の溝部分が表示板スライド用溝105kである。表示板スライド用溝105kは、表示板300を表示板挿入用スペースに挿入する際に表示板300が沿う為の溝である。なお、表示板挿入用口105dは、表示板300の表示板挿入用スペースへの挿入を可能とする広さを有している。
【0059】
表示板支持部材100は、図1(g)および図2に示す様に、全体としては薄い円柱状であり、円柱の軸方向に円形陥凹部103と6つの表示板装填部105を作製した形状となっている。また、表示板支持部材100の左外側面101と右外側面102は互いに平行な面であり、窓部側外側面104は左外側面101と右外側面102の両方の面に対して垂直な面となっており、表示板挿入用スペースも左外側面101と右外側面102の両方の面に対して垂直となっている。なお、窓部側外側面104は、表示板支持部材100の外側面の内、特に表示板表示用窓部105eが存在する外側面のことをと言う。しかし、表示板支持部材の外側面が曲面の場合、例えば、球体の外側面などの場合、窓部側外側面と他の外側面の間に明確に境界がなく、互いに垂直でない場合も存在する。また、表示板支持部材の左外側面と右外側面が互いに平行な面でない場合も存在する。
【0060】
表示板挿入用スペースは、表示板300を収納する為のスペースであり、表示板挿入用口105dに続く位置に存在し、表示板装填部105の有する窓部壁105aと対向壁105bの間の間隙(スペース)であるが、図1(g)に示す様に、表示板装填部105は、表示板挿入用スペースの両側に間壁105cを有している。間壁105cは、窓部壁105aと対向壁105bをつなぐ間の壁であり、表示板スライド用溝105kの底となる部分であるが、間壁105cは、必ず必要な訳ではなく、窓部壁105aと対向壁105bが、直接に鋭角につながった状態や、直接に湾曲面でつながった状態などでも構わない。つまり、溝の底は平面でなくても構わない。後述する他の表示板支持部材においても同様である。なお、表示板挿入用スペースを形成する壁の内、表示板表示用窓部105eが存在する側の壁が窓部壁105aであり、窓部壁105aと向かい合う壁が対向壁105bである。
【0061】
表示板挿入用口105dは、表示板300を表示板挿入用スペースに挿入する為の入口であり、図1および図2に示す様に、表示板挿入用スペースの両端に存在し、表示板表示用窓部105eとは異なる位置で、表示板支持部材100の左外側面101と右外側面102に開口している。これにより、表示板支持部材100の左外側面101の側からも、右外側面102の側からも、表示板装填部105の表示板挿入用スペースへの表示板300の挿入が可能であり、表示板300の装填後は、左外側面101の側からも、右外側面102の側からも表示板300の抜去が可能となる。
【0062】
表示板表示用窓部105eは、表示板装填部105に装填された表示板300の表示面を、窓部側外側面104の外方から認識する為の窓となる部分であり、図1(g)、図2(a)、図2(c)、図2(d)に示す様に、表示板挿入用スペースから窓部側外側面104に至る切欠部、つまり、窓部壁105aから窓部側外側面104に至る切欠部となっている。
【0063】
表示板スライド用溝105kは、窓部壁105aと対向壁105bの間の間隙(スペース)である表示板挿入用スペースの両側に存在する側方の溝部分であり、表示板300を表示板挿入用スペースに挿入する際に表示板300が沿う為の溝である。つまり、表示板装填部105の両側の表示板スライド用溝105kの間の空間が表示板挿入用スペースであり、表示板300は、表示板挿入用口105dから、表示板スライド用溝105kに沿いながら、スライド式に表示板装填部105に装填されることになる。
【0064】
凸部105fは、表示板挿入用スペースの両側の表示板スライド用溝105kの底の窓部壁105aの側の対向する位置にそれぞれ存在し、表示板挿入用スペースに装填された表示板300と嵌合する為の表示板嵌合用凸部を形成する凸部である。また、凸部105fは、表示板300の表示板挿入用スペースへの装填時に表示板の少なくとも一部が通過する位置に存在することにより嵌合が可能となる。
【0065】
図2(d)は、表示板支持部材100のA−A断面を示す図であり、A−A断面は、表示板支持部材100の厚みの半分の位置での断面となっている。なお、ここで言う表示板支持部材100の厚みとは、左外側面101と右外側面102の間の厚みことである。
【0066】
図2(d)に示す様に、斜線で表された断面106AAには、凸部105fの断面が描かれている。つまり、凸部105fは、表示板スライド用溝105kの両端に存在する表示板挿入用口105dの間の中間に位置しており、表示板支持部材100の厚みの半分の位置に位置している。
【0067】
また、表示板支持部材100の各表示板装填部105は、図2に示した様に、左右対称形状、つまり、A−A断面において鏡像関係となっている。
【0068】
また、対向壁105bに存在する陥凹部105hは、隆起部105gの存在により相対的に陥凹部となっている部分であると言うことも出来る。
【0069】
図3(a)〜図3(f)は、表示板装填物10の構成要素である表示板300を示す図であり、図3(a)は平面図(上面図)、図3(b)は左側面図、図3(c)は正面図(前面図)、図3(d)は右側面図、図3(e)は底面図(下面図)、図3(f)は右前上方から見た斜視図である。
【0070】
図3(a)は、上面に異なる表記がなされた表示板300の平面図(上面図)であり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の異なった表記がなされた表示板300の例を示している。
【0071】
図3(a)に示す各表示板300はそれぞれ、表示面301、挿入時側方部305と切欠部306を有している。
【0072】
図3(e)は、表示板300の底面図(下面図)であり、裏面302は、表示面301の裏の面となっている。
【0073】
図3(f)は、図3(a)に示した上面に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の異なる表記がなされた表示板300の斜視図である。
【0074】
なお、図3(a)〜図3(f)に示す表示板300は、金属やプラスチックなどの変形復元能を有している物で形成されている。また、後述する他の表示板も、変形復元能を有しているものとして説明する。
【0075】
図4は、例として、上面に「0」の表記がなされた表示板300を用いて、表示板支持部材100に対する表示板300の装填過程を説明するための図である。
【0076】
また、図4は、表示板支持部材100に表示板300を装填する過程における、表示板300の変形能と復元能による形状変化について説明する図でもあるが、図示の都合上、図1〜図3における大きさよりも、やや縮小して描いている
【0077】
図4(a1)は、表示板支持部材100の表示板装填部105に、表示板300を挿入する前の状態を、右前上方から見た斜視図である。
【0078】
図4(a2)は、表示板支持部材100の表示板装填部105に、表示板300を挿入する前の状態を、正面(前面)から見た図である。
【0079】
なお、図4(a1)と図4(a2)は、同じ状態を異なる方向から見た図となっている。
【0080】
図4(a1)および図4(a2)に示す表示板300は、「0」と記されている表示面301、表示板支持部材100の表示板装填部105に対して挿入される時に、前方部分となる挿入時前方部303、後方部分となる挿入時後方部304、側方部分になる挿入時側方部305、装填時に表示板支持部材100の表示板装填部105が有する凸部105fが形成する表示板嵌合用凸部と嵌合する為の、表示板支持部材用嵌合部を形成する切欠部306を備えている。
【0081】
図4(b1)は、表示板装填部105に表示板300を、挿入時前方部303と挿入時後方部304の間の長さの4分の1程度まで挿入した状態である。この状態では、挿入時前方部303は、まだ凸部105fに行き当たっていない状態である為、表示板300は、まだ変形する必要がない。
【0082】
図4(b2)は、表示板装填部105に表示板300を、挿入時前方部303と挿入時後方部304の間の長さの半分程度まで挿入した状態である。
【0083】
図4(b1)に示した状態から、表示板300を更に押し込むと、挿入時前方部303から挿入時側方部305にかけての部分が、凸部105fに行き当たった後、両側の挿入時側方部305の間の中央付近は、円形陥凹部103側への変位が隆起部105gの存在により止められるが、挿入時側方部305の周辺部は、陥凹部105hのスペースを利用して、凸部105fを避けて、円形陥凹部103側に変位するので、表示板300は、図4(b2)に示す様に、一方の挿入時側方部305からもう一方の挿入時側方部305にかけて、表示面301側が凸状となる様に変形する。
【0084】
図4(b3)は、図4(b2)に示した状態から更に押し込まれて装填が完了した状態である。
【0085】
図4(b3)に示す様に、表示板300の切欠部306が、表示板装填部105の凸部105fと嵌合する位置まで来ると、表示板300の復元能により、挿入時側方部305が、陥凹部105hおよび円形陥凹部103から離れる方向に復位するので、切欠部306と凸部105fは嵌合することになる。つまり、表示板300の表示板支持部材用嵌合部と表示板支持部材100の表示板嵌合用凸部が嵌合することになる。
【0086】
図4(c1)は、図4(b1)と同じ状態を正面(前面)から見た図である。
【0087】
図4(c2)は、図4(b2)と同じ状態を正面(前面)から見た図である。
【0088】
図4(c3)は、図4(b3)と同じ状態を正面(前面)から見た図である。
【0089】
図4(d1)は、図4(c1)に示した状態のC−C断面を右方から見た図である。
【0090】
図4(d2)は、図4(c2)に示した状態のD−D断面を右方から見た図である。
【0091】
図4(d3)は、図4(c3)に示した状態のE−E断面を右方から見た図である。
【0092】
ここで、表示板支持部材100の表示板装填部105への表示板300の装填手順を具体的に説明する。
【0093】
最初に第一段階として、表示板300の表示面301が表示板装填部105の対向壁105bとは反対側に向くようにして、表示板表示用窓部105e側に位置するようにした上で、表示板支持部材100の表示板装填部105の表示板挿入用口105dに表示板300の挿入時前方部303を合わせる。
【0094】
次に第二段階として、表示板300の挿入時前方部303から挿入時側方部305にかけての部分が、凸部105fに行き当たるまで挿入する。
【0095】
第三段階として、挿入時前方部303の間壁105cの近くの部分から挿入時側方部305にかけての部分が、凸部105fの傾斜する斜面を乗り越えるように力を加えて、更に挿入する。
【0096】
最後に第四段階として、切欠部306と凸部105fが一致する所まで、更に挿入する。
【0097】
以上の手順により、表示板300の表示板装填部105への装填が完了する。
【0098】
ここで、もし、凸部105f側に斜面が無い場合には、表示板300側の挿入時前方部303から挿入時側方部305にかけての部分に斜面を形成すれば、同様の手順で、表示板支持部材100の表示板装填部105へ、表示板300を装填することが可能である。この場合、第三段階は、「挿入時前方部303から挿入時側方部305にかけての斜面が凸部105fを乗り越えるように力を加えて、更に挿入する。」となる。
【0099】
また、表示板支持部材100の表示板装填部105に装填されて、図4(b3)、図4(c3)および図4(d3)に示す状態となった表示板300を、表示板支持部材100の表示板装填部105から取り出す場合には、以下の手順で行うことが可能である。
【0100】
最初に第一段階として、表示板支持部材100の左外側面101と右外側面102に開口する表示板挿入用口105dのどちらか一方の側から、もう一方の側の表示板挿入用口105dに向けて、表示板300を、切欠部306が凸部105fの傾斜する斜面を乗り越えるように押す。
【0101】
次に第二段階として、そのまま、表示板300が、表示板装填部105から完全に脱出するまで押し出すか、あるいは、表示板挿入用口105dから一部脱出した表示板300を抜き出す。
【0102】
上記手順にて、表示板300を、表示板支持部材100から取り出すことが可能である。
【0103】
つまり、図1(g)および図2(a)〜図2(e)に示す様に、表示板支持部材100の凸部105fにおいては、窓部壁105aの側の凸部105fの基部から頂部に向けての立ち上がりの傾斜角度が緩やかな為、図4(d3)の様に、表示板支持部材100の凸部105fと表示板300の切欠部306が嵌合していても、どちらか一方の表示板挿入用口105dから表示板300を、もう一方の表示板挿入用口105dに向けて押すことにより、表示板支持部材100と表示板300の嵌合を外すことが可能となる。
【0104】
具体的に説明すると、どちらか一方の表示板挿入用口105dから表示板300を、もう一方の表示板挿入用口105dに向けて押した場合、表示板300が変形復元能を有しており、凸部105fの傾斜角度が緩やかな為、凸部105fの傾斜に沿って、表示板300の切欠部306の縁から挿入時側方部305にかけての部分が、陥凹部105hおよび円形陥凹部103の側に変位することで、表示板支持部材100と表示板300の嵌合が外れる。
【0105】
また、表示板300は、図3(a)〜図3(f)に示した様に、表示面301の表示内容を除くと、左右および前後が対称形状の為、挿入時後方部304と挿入時前方部303を入れ換えても挿入が可能である。つまり、図3(b)に示した表示板300の左側面側からでも、図3(d)に示した表示板300の右側面側からでも、表示板300を表示板装填部105に挿入することが可能である。
【0106】
また、表示板300は、図3(a)〜図3(f)に示した様に、表示面301の表示内容を除くと表裏対称形状の為、表示面301と裏面302を入れ換えても挿入が可能である。つまり、裏面302に、目印となる数字、文字、記号、絵、色、模様などを付けることにより、裏面を表示面として利用することが可能となる。
【0107】
図5(a)、図5(b)、図5(c)は順に、図4(c1)に示した状態のC−C断面、図4(c2)に示した状態のD−D断面、図4(c3)に示した状態のE−E断面を右前上方から見た斜視図であるが、詳細が分り易い様に、図4(d1)、図4(d2)および図4(d3)に比べ、拡大して描いている。
【0108】
例えば、ポリアセタールを用いて、左外側面および右外側面の最大径が24mm、左外側面と右外側面の間の厚みが6mmの表示板支持部材100を作製し、硬質塩化ビニールを用いて、挿入時前方部から挿入時後方部にかけての長さが6mm、両側の挿入時側方部の間の長さが7mm、表示面と裏面の間の厚みが0.5mmの表示板300を作製した場合、図4を用いて説明した表示板支持部材100に対する表示板300の着脱を、容易に繰り返し行うことが可能である。
【0109】
次に、図6と図7は、表示板支持部材100とは異なる別の表示板支持部材110を示す図である。
【0110】
図6(a)、図6(b)、図6(c)、図6(d)は順に、表示板支持部材110の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図であり、図6(e)は、F−F断面を、右側面の側から見た図で、斜線部116FFはF−F断面を表しており、図6(f)は、G−G断面を、正面の側から見た図で、斜線部116GGはG−G断面を表している。なお、F−F断面は、表示板支持部材110の厚みの半分の位置での断面となっている。
【0111】
図7(a)は、表示板支持部材110のF−F断面を右前上方から見た図であり、図7(b)は、表示板支持部材110のG−G断面を右前上方から見た図である。
【0112】
また、図7(c)と図7(d)は、共に、表示板支持部材110を右前上方から見た斜視図であるが、少し異なる位置から見た図となっており、図7(e)は、表示板支持部材110を右やや下方から見た図である。
【0113】
図6(a)〜図6(f)と図7(a)〜図7(e)に示す様に、表示板支持部材110は、表示板支持部材100と同様に、左外側面111、右外側面112、円形陥凹部113、窓部側外側面114、表示板装填部115を備えており、表示板装填部115は、窓部壁115a、対向壁115b、間壁115c、表示板挿入用口115d、表示板表示用窓部115e、凸部115fを有している。また、対向壁115bには、隆起部115gと陥凹部115hが存在し、対向壁115bは、窓部壁115aに対向する壁であり、窓部壁115aと対向壁115bの間の間隙(スペース)が表示板挿入用スペースであり、表示板挿入用スペースの両側に存在する側方の溝部分が表示板スライド用溝115kである。表示板スライド用溝115kは、表示板300を表示板挿入用スペースに挿入する際に表示板300が沿う為の溝である。なお、表示板挿入用口115dは、表示板300の表示板挿入用スペースへの挿入を可能とする広さを有している。
【0114】
表示板支持部材110が有する表示板表示用窓部115eは、表示板支持部材100が有する表示板表示用窓部105eとは異なり、孔となっている。つまり、表示板表示用窓部105eは、切欠部となっているが、表示板表示用窓部115eは、孔となっており、開窓孔となっている。
【0115】
表示板支持部材110は、表示板支持部材100とは異なり、窓部側外側面114の左外側面111付近および窓部側外側面114の右外側面112付近が共に周方向につながった形状となっている。
【0116】
なお、表示板表示用窓部以外の形状において、表示板支持部材110は、表示板支持部材100と同じとなっており、表示板支持部材100と同様に、表示板支持部材110は、表示板300の装填が可能であり、挿入および抜去の方法も同じである。
【0117】
また、表示板支持部材110の各表示板装填部115は、図6に示す様に、左右対称形状、つまり、F−F断面において鏡像関係となっている。

図8と図9は、表示板支持部材100および表示板支持部材110とは異なる別の表示板支持部材130と、表示板支持部材130に装填することが可能な表示板320と表示板330を示す図である。
【0118】
図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)は順に、表示板支持部材130の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。また、図8(e)は、J−J断面を、右側面の側から見た図で、斜線部136JJはJ−J断面を表しており、図8(f)は、K−K断断面を、正面の側から見た図で、斜線部136KKはK−K断面を表している。なお、J−J断面は、表示板支持部材130の厚みの半分の位置での断面となっている。
【0119】
図9(a)は、J−J断面を右前上方から見た図であり、図9(b)は、K−K断面を右前上方から見た図である。また、図9(c)は、表示板支持部材130を右前上方から見た斜視図であり、図9(d)は、表示板支持部材130を右後上方から見た斜視図である。
【0120】
図8(a)〜図8(f)と図9(a)〜図9(d)に示す様に、表示板支持部材130は、左外側面131、右外側面132、円形陥凹部133、窓部側外側面134、表示板装填部135を備えており、表示板装填部135は、窓部壁135a、対向壁135b、間壁135c、表示板挿入用口135d、表示板表示用窓部135e、凸部135fを有している。また、対向壁135bは、窓部壁135aに対向する壁であり、窓部壁135aと対向壁135bの間の間隙(スペース)が表示板挿入用スペースであり、表示板挿入用スペースの両側に存在する側方の溝部分が表示板スライド用溝135kである。表示板スライド用溝135kは、表示板を表示板挿入用スペースに挿入する際に表示板が沿う為の溝である。なお、表示板挿入用口135dは、表示板の表示板挿入用スペースへの挿入を可能とする広さを有している。また、各表示板装填部135は、左右対称形状、つまり、J−J断面において鏡像関係となっている。
【0121】
図8および図9(a)〜図9(d)に示す様に、表示板スライド用溝135kは、表示板表示用窓部135eの近く程、溝の幅が広くなっている。つまり、対向壁135bは、突起状の凸部135fを除き平坦であるが、窓部壁135aは、表示板表示用窓部135eに近づく程、対向壁135bから離れる様に、表示板表示用窓部135eの側に傾斜している。これは、凸部135fにより、表示板の両側の挿入時側方部の間の中央部が表示板表示用窓部135e側に凸状に湾曲し易い様にするためである。
【0122】
図9(e)〜図9(h)は、表示板支持部材130に装填することが可能な表示板320を示す図であり、図9(i)〜図9(k)は、表示板支持部材130に装填することが可能な異なる形状の別の表示板330を示す図である。
【0123】
図9(e)、図9(f)、図9(g)と図9(h)は順に、表示板320の平面図(上面図)、底面図(下面図)、L−L断面図とM−M断面図である。
【0124】
図9(e)〜図9(h)に示す様に、表示板320は、表示面321、裏面322と凹部327を有している。また、図4(a1)と図4(a2)に示した表示板300と同様に、表示板支持部材の表示板装填部に挿入される時に前方となる部分が挿入時前方部323であり、挿入時に後方となる部分が挿入時後方部、挿入時に側方になる部分が挿入時側方部である。なお、図9(e)においては、右側面側が挿入時前方部323となっているが、表示板320は、左右および前後が対称形状となっているので、左側面側を挿入時前方部とすることも可能である。また、表示面321には、例として「0」が記されている。
【0125】
表示板320は、裏面322に凹部327を有しており、凹部327は、凸部135fが形成する表示板嵌合用凸部と嵌合する為の表示板支持部材用嵌合部を形成している。また、凹部327は、窪み状(穴状)の凹部となっている。なお、本発明内においては、穴とは貫通せずに行き止まりの状態を言い、孔とは貫通している状態を言う。
【0126】
図9(i)、図9(j)と図9(k)は順に、表示板330の平面図(上面図)、底面図(下面図)と正面図(前面図)である。
【0127】
図9(i)〜図9(k)に示す様に、表示板330は、表示面331、裏面332と凹部337を有している。また、図4(a1)と図4(a2)に示した表示板300と同様に、表示板支持部材の表示板装填部に挿入される時に前方となる部分が挿入時前方部333であり、挿入時に後方となる部分が挿入時後方部、挿入時に側方になる部分が挿入時側方部である。なお、図9(i)においては、右側面側が挿入時前方部333となっているが、表示板330は、左右および前後が対称形状となっているので、左側面側を挿入時前方部とすることも可能である。また、表示面331には、例として「0」が記されている。
【0128】
表示板330は、裏面332に凹部337を有しており、凹部337は、凸部135fが形成する表示板嵌合用凸部と嵌合する為の表示板支持部材用嵌合部を形成している。また、凹部337は、溝形状の凹部となっている。
【0129】
なお、図9(e)〜図9(h)に示す表示部材320と、図9(i)〜図9(k)に示す表示板330は、表示板300と同様に、金属やプラスチックなどの変形復元能を有するもので作製されている。
【0130】
前述の表示板支持部材100と表示板支持部材110は、表示板嵌合用凸部を形成する凸部を、表示板スライド用溝の底の窓部壁に有していたが、表示板支持部材130は、対向壁135bの中央付近に凸部135fを有している。
【0131】
つまり、表示板嵌合用凸部を形成する凸部は、窓部壁に存在しても、対向壁に存在しても構わない。
【0132】
なお、表示板支持部材100と表示板支持部材110の場合は、表示板が有する変形能により、表示板の挿入時前方部の間壁の近くの部分から挿入時側方部に至る部分が変形しながら、表示板支持部材の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を乗り越えて嵌合位置まで挿入されると、表示板が有する復元能で嵌合することができたが、表示板支持部材130の場合は、表示板が有する変形能により、表示板320や表示板330などの表示板が、まず、挿入時前方部の中央付近を中心として変形しながら、表示板支持部材の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を乗り越えて、表示板の凹部が嵌合位置まで挿入されると、表示板が有する復元能で嵌合することができる。
【0133】
図10は、表示板支持部材110とは、異なる別の表示板支持部材140を示す図である。
【0134】
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)と図10(g)は順に、表示板支持部材140の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図と右前上方から見た斜視図である。また、図10(e)は、N−N断面を、正面の側から見た図で、斜線部146はN−N断面を表しており、図10(f)は、N−N断面を右前上方から見た図である。
【0135】
図10(a)〜図10(g)に示す様に、表示板支持部材140は、左外側面141、右外側面142、円形陥凹部143、窓部側外側面144、表示板装填部145を備えており、表示板装填部145は、窓部壁145a、対向壁145b、間壁145c、表示板挿入用口145d、表示板表示用窓部145e、凸部145fを有している。また、対向壁145bには、表示板支持部材110と同様に、隆起部と陥凹部が存在し、対向壁145bは、窓部壁145aに対向する壁であり、窓部壁145aと対向壁145bの間の間隙(スペース)が表示板挿入用スペースであり、表示板挿入用スペースの両側に存在する側方の溝部分が表示板スライド用溝145kである。
【0136】
図10に示す、表示板支持部材140は、表示板支持部材110に似た形状をしているが、表示板挿入用口145dを、左側面側に有していない点と、表示板押出用孔147を左側面側に有している点で異なる。
【0137】
表示板支持部材100、表示板支持部材110と表示板支持部材130においては、左外側面と右外側面のどちら側からでも、表示板挿入用口から表示板装填部に表示板の装填が可能であり、また、左外側面と右外側面のどちら側からでも表示板の押し出しと取り出しが可能である点では、便利であるが、一方の表示板挿入用口から、表示板を強く押し込んだ場合に、勢い余って、反対側の表示板挿入用口に押し出してしまう恐れがある。しかし、表示板支持部材140の場合、各表示板装填部145が有する表示板挿入用口145dが、右外側面142の側にしか存在せず、反対側の左外側面141には壁があり、行き止まりとなっている為、表示板を表示板挿入用口145dから強く押し込んでも、勢い余って反対側の左外側面141の側に押し出してしまう恐れがない。
【0138】
また、表示板支持部材100、表示板支持部材110と表示板支持部材130においては、左外側面と右外側面の両側に表示板挿入用口を有しているので、一方の表示板挿入用口から、装填後の表示板を取り出したい場合には、反対側の表示板挿入用口から取り出したい方の表示板挿入用口に向けて、表示板を押し出して取り出せば良かったが、表示板支持部材140の場合は、右外側面142の側にしか、表示板挿入用口145dを有していない為に、表示板の表示板装填部145への装填後の取出しが難しくなる。その為、表示板支持部材140は、装填後に表示板を表示板挿入用口145dに向けて押し出す為の表示板押出用孔147を有している。表示板の表示板装填部145への装填後の取出しは、ピンなどの棒状の物を用いて、表示板押出用孔147から表示板挿入用口145dに向けて、表示板を押し出すことにより可能となる。
【0139】
また、表示板支持部材140に使用可能な表示板であるが、表示板支持部材140の表示板装填部145には、表示板300と同様の形状の表示板を使用することが可能である。具体的に説明すると、表示板挿入用口145dの幅や表示板挿入用スペースの奥行きに合わせて、表示板の両側の挿入時側方部の間の長さと、挿入時前方部と挿入時後方部の間の長さを決定し、表示板装填部145が有する凸部145fの位置や形状に応じて、表示板の切欠部を作製すれば良く、表示面と裏面の間の厚みに関しても、表示板挿入用スペースの形状に合わせて決定すれば良い。
【0140】
また、表示板支持部材140は、表示板支持部材140が有する表示板押出用孔147の代わりに、表示板を押し出す為に利用できる表示板押出用溝を有していても構わない。例えば、表示板押出用孔147の存在する位置から、窓部側外側面144に至る溝である表示板押出用溝を有していれば、薄い板状の物を用いて、表示板押出用溝から表示板挿入用口145dに向けて、表示板を押すことにより、表示板と表示板支持部材の嵌合を外して、表示板を表示板支持部材から押し出して、取り出すことが可能となる。
【0141】
図11は、基部から頂部に向けての傾斜角度が緩やかな上り傾斜とはなっていない凸部を有する表示板装填部を備える表示板支持部材の例を示す図である。
【0142】
図11(a1)は、表示板支持部材160の右側面図であり、図11(a2)は、R−R断面図である。また、図11(a3)は、S−S断面を、正面側のやや下方から見た図である。
【0143】
図11(b1)は、表示板支持部材170の右側面図であり、図11(b2)は、T−T断面図である。
【0144】
図11(c1)は、表示板支持部材180の右側面図であり、図11(c2)は、U−U断面図である。
【0145】
図11(a1)〜図11(a3)に示す様に、表示板支持部材160は、表示板装填部に凸部165fを有している。
【0146】
表示板支持部材160の凸部165fは、半円柱状であり、基部から頂部に向けては、表示板装填部の窓部壁に対して垂直となっている。
【0147】
図11(b1)と図11(b2)に示す様に、表示板支持部材170は、表示板装填部に凸部175fを有している。
【0148】
表示板支持部材170の凸部175fは、逆の傾斜、つまり、基部から頂部に向けて、オーバーハングとなっている。
【0149】
図11(c1)と図11(c2)に示す様に、表示板支持部材180は、表示板装填部に凸部185fを有している。
【0150】
表示板支持部材180の凸部185fは、基部から頂部に向けての傾斜角度が急であるが、オーバーハングとはなっていない。
【0151】
凸部165f、凸部175fや凸部185fなどで形成される表示板嵌合用凸部の場合、表示板の表示板支持部材用嵌合部の側に、表示板を押すことにより、表示板支持部材の表示板嵌合用凸部を乗り越えることが可能な程度の傾斜がなければ、表示板を押すことにより、表示板の表示板支持部材用嵌合部と、表示板支持部材の表示板嵌合用凸部の嵌合を外すことは出来なくなる。
【0152】
表示板を表示板装填部に、一度装填したら外す必要がない場合、又は一度装填したら外したくない場合には、表示板の表示板支持部材用嵌合部の側に、凸部165f、凸部175fや凸部185fなどで形成される表示板嵌合用凸部を乗り越えることが可能な程度の傾斜を付けなければ良い。また、この場合には、表示板挿入用口は、挿入時に限り用いられる為、挿抜用口とはならない。
【0153】
しかし、表示板の表示板支持部材用嵌合部の側に、凸部165f、凸部175fや凸部185fなどで形成される表示板嵌合用凸部を乗り越えることが可能な程度の傾斜を付けた場合には、表示板挿入用口が表示板挿入用スペースの両側にあれば、表示板を一方の表示板挿入用口から、もう一方の表示板挿入用口に向けて押すことにより、表示板支持部材用嵌合部と表示板嵌合用凸部の嵌合を外し、表示板を表示板装填部から取り出すことが可能となるので、表示板挿入用口は、挿入時にも抜去時にも用いられ、挿抜用口となる。
【0154】
なお、凸部165f、凸部175fや凸部185fなどで形成される表示板嵌合用凸部の場合、表示板の表示板装填部への挿入開始から嵌合完了までの挿入過程において、表示板の表示板嵌合用凸部に行き当たる部分に、表示板支持部材側の表示板嵌合用凸部を乗り越えることが可能な程度の傾斜を付けることで、表示板の表示板支持部材に対する押し込んでの装填が可能となる。
【0155】
図12は、表示板支持部材110と基本的な構造は同じであるが、表示板支持部材の外方から認識される為の表示目的ではない表示板を装填することが可能な表示板支持部材190を示す図である。
【0156】
図12(a)、図12(b)、図12(c)、図12(d)、図12(e)は順に、表示板支持部材190の平面図(上面図)、右前上方から見た斜視図、左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。また、図12(f)は、W−W断面を、右側面の側から見た図で、斜線部196WWはW−W断面を表しており、図12(g)は、W−W断面を右前上方から見た図であり、図12(h)は、X−X断面を、正面の側から見た図で、斜線部196XXはX−X断面を表している。なお、W−W断面は、表示板支持部材190の厚みの半分の位置での断面となっている。
【0157】
図12(a)〜図12(h)に示す様に、表示板支持部材190は、左外側面191、右外側面192、円形陥凹部193、窓部側外側面194、表示板装填部195、表示板非表示装填部198を備えている。表示板装填部195は、表示板装填部115と同様に、窓部壁、対向壁、間壁、表示板挿入用口、表示板表示用窓部195e、凸部195fを有しており、対向壁には、隆起部と陥凹部が存在し、窓部壁と対向壁の間の間隙の両側に存在する側方の溝部分が表示板スライド用溝195kである。また、表示板非表示装填部198は、凸部198fを有しており、円形陥凹部193の側の壁には、隆起部と陥凹部が存在する。なお、窓部壁、対向壁、間壁、表示板挿入用口、隆起部および陥凹部などについては、図示を省略している。また、各表示板装填部195および各表示板非表示装填部198は、左右対称形状、つまり、W−W断面において鏡像関係となっている。
【0158】
表示板支持部材190は、図3(a)〜図3(f)などに示した表示板300を装填して表示する為の表示板装填部195を6つ有しているが、それ以外に、表示板を表示する目的ではない表示板の装填部である表示板非表示装填部198を6つ有している。表示板非表示装填部198は、表示板装填部195と同様に、左外側面191と右外側面192に表示板挿入用口を有し、円形陥凹部193の側の壁ではなく、窓部側外側面194の側の壁の間壁の近傍であり、左外側面191と右外側面192の間の中ほどの位置に凸部198fを有しているが、表示板表示用窓部を有していない。つまり、表示板非表示装填部198と表示板装填部195は、表示板300の挿入および嵌合に関する基本構造は同じであるが、表示板非表示装填部198は、表示板装填部195とは異なり、表示板表示用窓部を有していない為、内部に装填した表示板の表示面を表示板支持部材190の外方から認識することが出来ない。
【0159】
表示板支持部材190の有する表示板非表示装填部198は、表示板300の交換を目的とした予備の表示板300を入れておくスペースとして利用することや、願い事などが記された表示板300を込めるスペースとしての利用が可能である。
【0160】
具体的に説明すると、表示板支持部材の外部から、他人に認知されたくない願い事や目標、例えば、「校内数学1番」を目的とする場合に、「校」、「内」、「数」、「学」、「1」、「番」と記された表示板を、「営業部長昇進」を目標とする場合には、「営」、「業」、「部」、「長」、「昇」、「進」と記された表示板を、「全国大会優勝」を目標とする場合には、「全」、「国」、「大」、「会」、「優」、「勝」と記された表示板を表示板非表示装填部198に装填することが可能である。
【0161】
また、他人に知られると困る、恥ずかしいなどの内容の願い事や目標を表示板非表示装填部198に装填することも可能である。例えば、「15Kg減量」を目標とする場合には、「1」、「5」、「K」、「g」、「減」、「量」と記された表示板を、表示板非表示装填部198に装填することが可能である。
【0162】
図13は、2つの表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の例を説明する為の図である。図13(a1)〜図13(a4)は、表示板装填部形成部材200Aを様々な方向から見た図、図13(b1)〜図13(b4)は、表示板装填部形成部材200Bを様々な方向から見た図、図13(c1)〜図13(c4)は、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bにより形成される表示板支持部材200を様々な方向から見た図、図13(d1)と図13(d2)は、表示板支持部材200のY−Y断面を異なる方向から見た図である。
【0163】
図13(a1)、図13(a2)、図13(a3)、図13(a4)は順に、表示板装填部形成部材200Aの左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。表示板装填部形成部材200Aは図に示すように、左外側面201A、円形陥凹部203A、窓部側外側面204A、12個の凸部205fA、合せ面209Aを備えている。なお、左外側面201A側に存在する表示板挿入用口の図示は省略している。
【0164】
図13(b1)、図13(b2)、図13(b3)、図13(b4)は順に、表示板装填部形成部材200Bの左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。表示板装填部形成部材200Bは図に示すように、右外側面202B、円形孔203B、窓部側外側面204B、12個の凸部205fB、合せ面209Bを備えている。なお、右外側面202B側に存在する表示板挿入用口の図示は省略している。
【0165】
図13(c1)、図13(c2)、図13(c3)、図13(c4)は順に、表示板支持部材200の左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。表示板支持部材200は図に示すように、6つの表示板装填部205を備え、各表示板装填部205は、表示板表示用窓部205e、2つの凸部205f、隆起部205gを有している。なお、左外側面、右外側面、窓部側外側面、窓部壁、対向壁、間壁、表示板挿入用口、表示板スライド用溝などの図示は省略している。また、各表示板装填部205が有する凸部205fは、表示板挿入用スペースの両側の表示板スライド用溝の底の窓部壁の側の対向する位置であり、表示板スライド用溝の両端に存在する表示板挿入用口の間の中間の位置に存在している。
【0166】
図13(d1)は、表示板支持部材200のY−Y断面を、正面の側から見た図で、図13(d2)は、右前上方から見た図である。なお、斜線部206Aは表示板装填部形成部材200AのY−Y断面を表し、斜線部206Bは表示板装填部形成部材200BのY−Y断面を表している。
【0167】
図13(a1)〜図13(a4)に示す様に、表示板装填部形成部材200Aは、図1および図2に示した表示板支持部材100を、図2(b)に示したA−A断面で切断し分割して得られる左外側面101の側の部分の円形陥凹部103の深さは変えずに、円形陥凹部103の円の直径を大きくした形状である。
【0168】
図13(b1)〜図13(b4)に示す様に、表示板装填部形成部材200Bは、図1および図2に示した表示板支持部材100を、A−A断面で切断し分割して得られる右外側面102の側の部分と同じ形状であり、合せ面209Bは、斜線部106AAと同一形状である。
【0169】
図13(c1)〜図13(c4)および図13(d1)と図13(d2)に示す様に、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bは、合せ面209Aと合せ面209Bを合せ、凸部205fAと凸部205fBの位置を合わせて凸部205fを形成することにより、表示板支持部材200となる。つまり、合せ面209Aと合せ面209Bは、表示板支持部材200を形成する為に、互いに対向させて合わせる面となっている。
【0170】
表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bとで形成された表示板支持部材200の表示板装填部205に、図3に示した、表示板300を装填することにより、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bは結合(連結)された状態となる。これは、表示板装填部205に、表示板300を装填すると、表示板300の切欠部306に、凸部205fが嵌まり込んだ状態となり、凸部205fAと凸部205fBが、表示板300に両側から挟まれた状態となるからである。
【0171】
また、結合(連結)された表示板支持部材200の表示板装填部205から全ての表示板300を取り出すことにより、表示板支持部材200は、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bとに分離することが可能となる。これは、表示板装填部205に装填された表示板300は、変形させながら取り出すことが可能であり、全ての表示板装填部205から表示板300を取り出すと、凸部205fAと凸部205fBを両側から挟みつけるものがなくなるからである。
【0172】
この様に、表示板装填部を2つの部材から形成される様にすることにより、表示板装填部を形成する2つの部材を連結する為の連結部材である連結板として、表示板を機能させることが可能となる。
【0173】
また、表示板装填部205が表示板表示用窓部205eを有していない場合、つまり、図12に示した表示板非表示装填部198の様な場合でも、表示板非表示装填部を2つの部材から形成されるようにすることにより、表示板非表示装填部を形成する2つの部材を連結する為の連結板として、表示板を機能させることが可能となる。
【0174】
上述の様に、本発明内に記載の表示板は、2つの部材を連結する連結板として用いることが可能であるが、表示板が連結板として機能する場合、表示板の連結板として機能は、表示板の有する外部から視認可能な情報とは無関係であるので、表示板と外形状が同じ板状の部材は、外部から視認可能な情報を有していなくても、2つの部材を連結する連結板として用いることが可能である。つまり、表示板と外形状が同じ板状の部材は、全体が透明であっても連結板として機能することが可能である。
【0175】
また、表示板が連結板として機能する場合、2つの部材から形成される表示板装填部あるいは表示板非表示装填部は、連結板を装填する為の連結板装填部として機能し、表示板装填部を形成する表示板装填部形成部材あるいは表示板非表示装填部を形成する表示板非表示装填部形成部材は、連結板装填部を形成する為の連結板装填部形成部材として機能する。
【0176】
この様に、表示板装填部は連結板装填部として機能するので、表示板装填部205を連結板装填部205、表示板装填部形成部材200Aを連結板装填部形成部材200A、表示板装填部形成部材200Bを連結板装填部形成部材200B、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bから成る表示板支持部材を連結板装填部形成部材200Aと連結板装填部形成部材200Bから成る連結板支持部材と呼ぶことが可能であり、連結板装填部205である表示板装填部205が有する表示板挿入用口を連結板挿入用口、表示板挿入用スペースを連結板挿入用スペース、表示板スライド用溝を連結板スライド用溝と呼ぶことが可能である。なお、表示板支持部材の窓部側外側面は、連結板支持部材の周方向外側面と呼ぶことが可能である。
【0177】
ここで、表示板装填部が有する表示板挿入用スペースを形成する壁においては、その位置関係から、表示板表示用窓部が存在する側の壁を窓部壁、窓部壁と向かい合う壁を対向壁と呼んだが、連結板装填部は連結板による連結のための装填部であり、窓部を有している必要はないので、連結板装填部が有する連結板挿入用スペースを形成する二つの互いに向かい合う壁においては、その位置関係による区別をする必要がなく、二つの壁の内のどちらか一方を第一の壁、第一の壁に対向するもう一方の壁を第二の壁と呼ぶことにする。
【0178】
また、装填部が、表示板装填部でもあり、連結板装填部でもある場合においては、窓部壁が第一の壁であっても第二の壁であっても構わない。それに対応して、対向壁が第二の壁であっても第一の壁であっても構わない。これは、二つの壁の内のどちらか一方を、第一の壁と呼ぶか第二の壁と呼ぶかの違いだけであり、それに対応して二つの壁の内の他方を、第二の壁と呼ぶか第一の壁と呼ぶかの違いだけで、ただ単に、呼び名の違いだけである。
【0179】
また、本発明内においては、連結板の連結板装填部に対する装填時に、連結板挿入用スペースの第一の壁に対向する連結板の面を第一の面と呼び、連結板挿入用スペースの第二の壁に対向する連結板の面を第二の面と呼ぶ。
【0180】
また、本発明内における連結板と表示板は、構造上の違いがなく外形状が同一であり、連結板が表示板でもある場合、第一の面と第二の面の内のどちらか一方が表示面となり、他方が裏面となる。
【0181】
また、連結板装填部が、表示板装填部の機能をも有し、表示板装填部でもある場合、表示板装填部の窓部壁と対向壁でもある第一の壁と第二の壁を、その間隙であり表示板挿入用スペースでもある連結板挿入用スペースに装填した表示板の表示面が、連結板装填部の外方から表示板表示用窓部を通して視認し易い方向に、位置させる必要があるが、連結板装填部が、連結板装填部の機能しか有さない場合、連結板挿入用スペースを形成する第一の壁と第二の壁においては、その制約がなくなる。
【0182】
その結果、図13に示した2つの連結板装填部形成部材から成る円板状の連結板支持部材が備える連結板装填部が有する連結板挿入用スペースを形成する第一の壁と第二の壁は、円板状の連結板支持部材の外周方向に沿って並んでいたが、連結板装填部が、連結板装填部の機能しか有さなくて良い場合においては、第一の壁と第二の壁が、円板状の連結板支持部材の中心から放射状の方向に形成されても構わないし、外周方向や放射状の方向とは無関係に不規則な方向に形成されても構わない。つまり、連結板の連結板装填部への装填により、2つの連結板装填部形成部材が連結可能であれば、第一の壁と第二の壁の方向性に制限はない。
【0183】
また、図13(d1)と図13(d2)に示す様に、円形陥凹部203Aの円の方が円形孔203Bの円より、直径の大きな円となっている為、円形陥凹部203Aの空間に、写真やプレート等の物品を入れた状態で、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bを表示板300で結合(連結)させることにより、物品を保持することが可能となる。
【0184】
また、表示板装填部形成部材に透明性のある素材を用いることにより、表示板装填部形成部材同士の間に写真等を挟んでから、表示板で結合(連結)し、表示板装填物を写真立て等として用いることが可能であり、円形孔は省略することが出来る。この場合、表示板支持部材用嵌合部と表示板嵌合用凸部の大きさや位置を調節すれば、合せ面同士の間に直接写真等を挟むことが出来るので、円形陥凹部を省略することも可能であり、表示板装填物の窓部側外側面やその付近に脚を付けることにより、安定して窓部側外側面を下にして表示板装填物を立てることが可能である。勿論、表示板装填物の外形状を薄い円柱状から、薄い四角柱状等にすることも可能である。
【0185】
図14は、3つの表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の例を示す図である。
【0186】
また、図14は、3つの連結板装填部形成部材から形成される連結板支持部材の例を示す図でもある。
【0187】
図14(a1)〜図14(a4)は、表示板装填部形成部材200Baを様々な方向から見た図、図14(b1)〜図14(b4)は、表示板装填部形成部材200Bbを様々な方向から見た図、図14(c1)〜図14(c4)は、表示板装填部形成部材200A、表示板装填部形成部材200Baおよび表示板装填部形成部材200Bbにより形成される表示板支持部材200を様々な方向から見た図である。
【0188】
図14に示す様に、表示板装填部形成部材200Baと表示板装填部形成部材200Bbはそれぞれ、図13(b1)〜図13(b4)に示した表示板装填部形成部材200Bを2分割して得られる形状となっている。
【0189】
この様に、表示板支持部材は、3つの表示板装填部形成部材から形成されても良く、更に4つ以上の表示板装填部形成部材から形成されても良い。表示板装填部形成部材のそれぞれが、表示板スライド用溝の両端に存在する表示板挿入用口を一つずつと、表示板嵌合用凸部を形成する凸部の一部を互いに対向させて合わせる面に有していれば、表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の表示板装填部に表示板を装填することにより、表示板装填部形成部材同士を結合(連結)することが可能で、表示板装填部から表示板を抜去することにより分解が可能となる。
勿論、表示板装填部を形成する表示板装填部形成部材の一方が表示板挿入用口を有し、もう一方が表示板挿入用口を有していない場合には、表示板による結合(連結)のみが可能となる。しかし、図10に示した表示板押出用孔などを、表示板挿入用口を有していない表示板装填部形成部材の側に作製することにより、分解可能にすることも出来る。
【0190】
この様に、表示板装填部形成部材200Baと表示板装填部形成部材200A、表示板装填部形成部材200Bbと表示板装填部形成部材200Aにより形成される表示板装填部は連結板装填部として機能するので、表示板装填部形成部材200Baを連結板装填部形成部材200Ba、表示板装填部形成部材200Bbを連結板装填部形成部材200Bb、表示板装填部形成部材200Aを連結板装填部形成部材200Aと呼ぶことが可能である。
【0191】
図15は、図13に示した表示板装填部形成部材200Aと組み合わせることが可能な別の表示板装填部形成部材の例を示す図である。
【0192】
また、図15は、図13に示した連結板装填部形成部材200Aと組み合わせることが可能な別の連結板装填部形成部材の例を示す図でもある。
【0193】
図15(a1)〜図15(a4)は、表示板装填部形成部材210Bを様々な方向から見た図、図15(b1)〜図15(b4)は、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材210Bにより形成される表示板支持部材を様々な方向から見た図、図15(c1)〜図15(c4)は、表示板装填部形成部材220Bを様々な方向から見た図、図15(d1)〜図15(d4)は、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材220Bにより形成される表示板支持部材を様々な方向から見た図である。
【0194】
図15(a1)、図15(a2)、図15(a3)、図15(a4)は順に、表示板装填部形成部材210Bの左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。図に示す様に、表示板装填部形成部材210Bは、右外側面212B、ハート型の孔213B、孔218B、合せ面219Bを備えており、図16(b1)〜図16(b4)に示した表示板装填部形成部材200Bの円形孔203Bの形状をハート型の孔213Bに変更して、孔218Bを有する環状部を付加した形状となっている。なお、12個ある凸部の図示は省略している。
【0195】
図15(b1)、図15(b2)、図15(b3)、図15(b4)は順に、合せ面209Aと合せ面219Bおよび表示板嵌合用凸部を形成する凸部の一部同士を合致させて表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材210Bにより形成される表示板支持部材の左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。
【0196】
図15(c1)、図15(c2)、図15(c3)、図15(c4)は順に、表示板装填部形成部材220Bの左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。図に示す様に、表示板装填部形成部材220Bは、右外側面222B、星型の孔223B、孔228B、合せ面229Bを備えており、図15(a1)〜図15(a4)に示した表示板装填部形成部材210Bのハート型の孔213Bの形状を星型の孔223Bに変更した形状となっている。なお、12個ある凸部の図示は省略している。
【0197】
図15(d1)、図15(d2)、図15(d3)、図15(d4)は順に、合せ面209Aと合せ面229Bおよび表示板嵌合用凸部を形成する凸部の一部同士を合致させて表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材220Bにより形成される表示板支持部材の左側面図、正面図(前面図)、右側面図、右前上方から見た斜視図である。
【0198】
ここで、図13(c1)〜図13(c4)に示した表示板支持部材200を形成する表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200Bが表示板により連結可能であったのと同様に、図15(b1)〜図15(b4)に示した表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材210Bにより形成される表示板支持部材の表示板装填部に、表示板を装填することにより、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材210Bを表示板により連結することが可能であり、図15(d1)〜図15(d4)に示した表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材220Bにより形成される表示板支持部材の表示板装填部に、表示板を装填することにより、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材220Bを表示板により連結することが可能である。この場合、表示板は、連結部材として機能するので、連結板と呼ぶことが出来る。
【0199】
この様に、表示板装填部形成部材210Bと表示板装填部形成部材200A、表示板装填部形成部材220Bと表示板装填部形成部材200Aにより形成される表示板装填部は連結板装填部として機能するので、表示板装填部形成部材210Bを連結板装填部形成部材210B、表示板装填部形成部材220Bを連結板装填部形成部材220Bと呼ぶことが可能である。
【0200】
また、ここで、図1(g)および図2(a)〜図2(e)に示した表示板支持部材100の表示板装填部105は、A−A断面で2つに切断して分割することにより、図13に示した表示板装填部205と同様に連結板装填部として機能することが可能となり、連結板装填部となる。
つまり、表示板支持部材100をA−A断面で2つに切断して分割することにより得られる2つの表示板装填部形成部材は、図13(a1)〜図13(a4)に示した表示板装填部形成部材200A、図13(b1)〜図13(b4)に示した表示板装填部形成部材200B、図15(a1)〜図13(a4)に示した表示板装填部形成部材210Bや図15(c1)〜図13(c4)に示した表示板装填部形成部材220Bと同様に、切断面を合致させて連結板装填部を形成した後、連結板を装填することにより、連結することが可能な連結板装填部形成部材となる。
【0201】
また、同様に、図6(a)〜図6(f)および図7(a)〜図7(e)に示した表示板支持部材110の表示板装填部115は、F−F断面で2つに切断して分割することにより、連結板装填部となり、図8(a)〜図8(f)および図9(a)〜図9(d)に示した表示板支持部材130の表示板装填部135は、J−J断面で2つに切断して分割することにより、連結板装填部となり、図12(a)〜図12(h)に示した表示板支持部材190の表示板装填部195あるいは表示板非表示装填部198は、W−W断面で2つに切断して分割することにより、連結板装填部となり、各々の表示板支持部材を上記各断面で2つに切断して分割することにより得られる各々2つの表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材となる。
【0202】
また、勿論、各表示板装填部の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を分割する様に切断して分割すれば、A−A断面、F−F断面、J−J断面およびW−W断面のように各表示板支持部材の厚みの完全な半分での位置で分割しなくても表示板装填部は連結板装填部となることが可能である。
つまり、連結板の切欠部や孔や陥凹部に凸部が嵌合して、凸部が連結板により両側から挟まれるようにすれば、分割により得られる各表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材となることが可能である。
【0203】
また、図10(a)〜図10(g)に示した表示板支持部材140の表示板装填部145、図11(a1)〜図11(a3)に示した表示板支持部材160の表示板装填部、図11(b1)および図11(b2)に示した表示板支持部材170の表示板装填部、図11(c1)および図11(c2)に示した表示板支持部材170の表示板装填部においても、各表示板装填部の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を分割する様に切断して分割すれば、表示板装填部は連結板装填部となることが可能であり、連結板の切欠部や孔や陥凹部に凸部が嵌合して、凸部が連結板により両側から挟まれるようにすれば、分割により得られる各表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材となることが可能である。
【0204】
また、ここで、表示板装填部を分割することにより連結板装填部となると表現したが、本発明内に記載の連結板装填部の実際の形成においては、別々に独立した連結板装填部形成部材を作製した後に、合せ面を合わせて連結板装填部を形成しても構わない。
つまり、連結板装填部形成部材の実際の作製においては、分割することにより連結板装填部形成部材ができる元の部材を作製してから分割して連結板装填部形成部材を作製しても、別々に独立した連結板装填部形成部材を作製しても構わない。別々に独立した連結板装填部形成部材を作製する方が、型から抜きやすいので作製は容易である。
【0205】
また、表示板支持部材140が有している表示板押出用孔は、表示板支持部材140を分割して得られる連結板装填部形成部材を、合せ面で合わせて形成される連結板支持部材において、連結板を押し出す為の連結板押出用孔として機能する。
【0206】
また、図13(b3)〜、図13(b4)に示した円形孔203B、図15(a3)〜、図13(a4)に示したハート型の孔213B、および図15(c3)〜、図13(c4)に示した星型の孔223Bは、円形陥凹部203Aに収納した物品を外部から見られる様にする為の窓である。勿論、これらの孔を円形・ハート型・星型以外の形状にしても構わないし、これらの孔に透明性のあるガラスやプラスチックを嵌めても構わない。また、円形陥凹部203Aの形状を円形以外にしても構わない。また、円形陥凹部203Aに、ハート型や星型などの孔を作製することにより、表示板装填部形成部材200Aの左外側面201Aの側から、円形陥凹部203Aに収納した物品を見られる様にしても構わない。
【0207】
孔218Bや孔228Bは、表示板装填物と他の部材の連結を容易にする為の孔である。これにより、本発明内に記載の表示板装填物は、例えば、孔に環状のリングを取り付け、リングの中に鎖や紐などを通すことにより、ペンダントとして使用することが可能となる。
【0208】
また、孔218Bや孔228Bの孔の貫通方向は合せ面および右外側面に対して垂直であるが、孔の貫通方向を、付加した環状部以外とは交差しない様にして90度変えることにより、本発明内に記載の表示板装填物は、直接、鎖や紐などを通してペンダントとして使用することが可能となる。
【0209】
また、本発明内に記載の表示板装填物は、孔218Bや孔228Bなどの連結のための孔を利用して、ピアスなどに連結し、耳飾りとして使用することも可能である。
【0210】
また、本発明内に記載の表示板装填物は、孔218Bや孔228Bなどの連結のための孔の位置を工夫することにより、安全ピンなどと連結して、ブローチやバッジ、名札等として使用することが可能となる。
【0211】
この様に、本発明内に記載の表示板装填物は、他の部材との連結を容易とする孔などの構造を付加することにより、様々な用途に使用可能となる。
【0212】
また、表示板の着脱に関する以外の構造として、本発明内に記載の表示板支持部材を形成する表示板装填部形成部材同士は、一部を蝶番で連結されていても構わない。表示板装填部形成部材同士が蝶番でつながることで、表示板装填部から全ての表示板を抜去した場合でも、表示板装填部形成部材同士が離れ離れにならず、紛失しにくくなり、蝶番の回転軸を軸にして表示板装填部形成部材同士を合わせるだけで、互いの備える凸部同士が正確に合わさるので、簡単に表示板の装填が行える様になる。
【0213】
図16は、平板状ではなく球状の表示板支持部材の例を示す図である。
【0214】
図16(a)、図16(b)、図16(c)、図16(d)、図16(e)、図16(f)は順に、表示板支持部材230の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、底面図(下面図)、右前上方から見た斜視図である。また、図16(g)と図16(h)は、図16(c)に示したZ1−Z1断面を、異なる方向から見た図であり、図16(g)は、表示板支持部材230のZ1−Z1断面を、右側面の側から見た図で、図16(h)は、右前上方から見た図である。なお、斜線部236はZ1−Z1断面を表している。
【0215】
表示板支持部材230は図16に示す様に、左外側面231、右外側面232、窓部側外側面234、表示板装填部235を備え、表示板装填部235は、表示板挿入用口235d、表示板表示用窓部235e、凸部235f、隆起部235gを有している。なお、窓部壁、対向壁、間壁、表示板スライド用溝などの図示は省略している。
【0216】
この様に、窓部側外側面と左外側面、窓部側外側面と右外側面が、垂直ではなくて、曲面でつながっていても良く、本発明内に記載の表示板支持部材は、平板状ではなくて、球状であっても構わない。勿論、窓部側外側面と左外側面、窓部側外側面と右外側面の関係が、斜めであっても構わない。つまり、表示板支持部材の形状は、表示板装填部を形成できる形状であれば良く、表示板の表示板装填部に対する機能は、表示板支持部材の外形状に係わらない。
【0217】
また、図16に示す様に、本発明内に記載の表示板支持部材は、円形陥凹部を備えていなくても構わない。円形陥凹部は表示板装填物の用途に応じて作製すれば良い。
【0218】
また、図2では、表示板スライド用溝105kの溝方向は直線状となっており、左外側面および右外側面に対して垂直となっていが、図16に示す表示板支持部材230の表示板スライド用溝は、左外側面および右外側面に対して垂直となってはいない。この様に表示板支持部材の外形状によっては垂直とならないこともある。また、必ずしも垂直とする必要はない。
【0219】
また、表示板支持部材230を、表示板支持部材200の様に2つの表示板装填部形成部材から形成される構造としても良い。例えば、表示板支持部材230をZ1―Z1断面で切断して、2つの表示板装填部形成部材に分割すると、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200B同様に、表示板を表示板装填部に装填することにより連結することが可能となり、切断面となる斜線部236に、表示板装填部形成部材200Aが備える円形陥凹部203Aの様な陥凹部を作製すると、物品の収納スペースとして利用することが可能となる。勿論、表示板支持部材230を、3つ以上の表示板装填部形成部材から形成される構造にしても良い。また、結合(連結)された表示板支持部材の表示板装填部から全ての表示板を取り出すことにより、表示板支持部材は、表示板装填部形成部材に分離することも可能となる。
【0220】
つまり、表示板支持部材230をZ1―Z1断面で切断して得られる2つの表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材と呼ぶことが可能であり、表示板支持部材230を連結板支持部材230と呼ぶことが可能である。また、連結板支持部材230を3つ以上の連結板装填部形成部材から形成される様にすることも可能である。
【0221】
図17は、十字状の表示板支持部材の例を示す図である。
【0222】
図17(a)、図17(b)、図17(c)、図17(d)、図17(e)、図17(f)は順に、表示板支持部材240の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、底面図(下面図)、右前上方から見た斜視図である。また、図17(g)と図17(h)は、図17(c)に示したZ2−Z2断面を、異なる方向から見た図であり、図17(g)は、表示板支持部材240のZ2−Z2断面を、右側面の側から見た図で、図17(h)は、右前上方から見た図である。なお、斜線部246はZ2−Z2断面を表している。
【0223】
表示板支持部材240は図17に示すように、表示板装填部245を備え、表示板装填部245は、表示板挿入用口245d、表示板表示用窓部245e、凸部245fを有している。なお、左外側面、右外側面、窓部側外側面、窓部壁、対向壁、間壁、隆起部、表示板スライド用溝などの図示は省略している。
【0224】
この様に、表示板支持部材は、十字状であっても構わない。つまり、表示板支持部材の形状は、表示板装填部を形成できる形状であれば良く、表示板の表示板装填部に対する機能は、表示板支持部材の外形状に係わらない。
【0225】
また、表示板支持部材240を、表示板支持部材200の様に2つの表示板装填部形成部材から形成される構造としても良い。例えば、表示板支持部材240をZ2―Z2断面で切断して、2つの表示板装填部形成部材に分割すると、表示板装填部形成部材200Aと表示板装填部形成部材200B同様に、表示板を表示板装填部に装填することにより連結することが可能となる。また、結合(連結)された表示板支持部材の表示板装填部から全ての表示板を取り出すことにより、表示板支持部材は、表示板装填部形成部材に分離することも可能となる。
【0226】
つまり、表示板支持部材240をZ2―Z2断面で切断して得られる2つの表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材と呼ぶことが可能であり、表示板支持部材240を連結板支持部材240と呼ぶことが可能である。また、連結板支持部材240を3つ以上の連結板装填部形成部材から形成される様にすることも可能である。
【0227】
また、図13〜図17を参照して説明した様に、本発明内に記載の表示板支持部材を形成する表示板装填部形成部材の構造上の特徴は、表示板を表示板としての機能を損なわせず、着脱可能な連結具として機能させることが可能である。
【0228】
また、図16および図17に示した様に、色々な形状の物体に、本発明内に記載の表示板装填部は作製することが可能であり、図13〜図15に示したように、表示板装填部を2つに分割する様にして、表示板支持部材を、表示板により連結可能な表示板装填部形成部材に分割することが可能である。更に、表示板装填部形成部材の間に収納スペースを設けることにより、物品の収納が可能な表示板装填物を作製することが可能となる。
【0229】
また、表示板により連結可能に分割されて得られる表示板装填部形成部材は、連結板により連結される機能を有しているので、連結板装填部形成部材と呼ぶことが可能である。
【0230】
図18は、上述の例とは異なる別の表示板支持部材250、表示板支持部材260および表示板350を示す図である。
【0231】
図18(a1)〜図18(a3)は、表示板支持部材250を様々な方向から見た図、図18(b1)〜図18(b3)は、表示板支持部材260を様々な方向から見た図、図18(c1)〜図18(c3)は、表示板350を様々な方向から見た図である。
【0232】
図18(a1)、図18(a2)、図18(a3)は順に、表示板支持部材250の左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。なお、左外側面、右外側面、窓部側外側面、表示板装填部、窓部壁、対向壁、間壁、表示板挿入用口、表示板表示用窓部、凸部、隆起部、表示板スライド用溝などの図示は省略している。また、凸部は、両側の表示板スライド用溝の間の中間または中間付近に存在している。
【0233】
表示板支持部材250は図に示すように、窓部壁に隆起部が存在し、スライド用溝の底の対向壁の側に凸部を有している。また、表示板支持部材250の窓部側外側面に切欠部や孔が存在していないのは、表示板表示用窓部が透明性を有しているからである。つまり、表示板表示用窓部を透明性のある材質で形成することにより、窓部側外側面に窓部として切欠部や孔を作製する必要がなくなり、窓部壁に隆起部を作製することが可能となる。
【0234】
この様に、本発明内に記載の表示板支持部材は、表示板表示用窓部が、切欠部や切欠部ではなく、透明性のある素材で形成されていてもよく、隆起部が窓部壁の側にあっても構わない。表示板装填物の使用目的や製作コストに応じて選択すれば良い。
【0235】
また、表示板嵌合用凸部を形成する凸部は、両側の表示板スライド用溝の間の中間または中間付近にあれば、窓部壁に存在しても、対向壁に存在しても構わない。表示板挿入用スペースへの表示板の挿入時に表示板が沿って湾曲する為の隆起部が、表示板嵌合用凸部を形成する凸部が存在する壁に対向する壁に存在する場合は、凸部が表示板スライド用溝の底または底近くの位置にあれば、凸部が窓部壁または対向壁のどちらに存在しても、表示板の両側の挿入時側方部の間の部分を挿入時側方部に対して効果的に凸状または凹状に湾曲させることが可能である。
【0236】
また、表示板嵌合用凸部を形成する凸部が、表示板の挿入時に表示板が沿って湾曲する為の隆起部でもあり、凸部が存在する壁に対向する壁に、表示板挿入用スペースへの表示板の挿入時に表示板が沿って湾曲する為の隆起部が存在しない場合は、凸部が両側の表示板スライド用溝の間の中間または中間付近にあれば、凸部が窓部壁または対向壁のどちらに存在しても、表示板の両側の挿入時側方部の間の部分を挿入時側方部に対して効果的に凸状または凹状に湾曲させることが可能であり、両側の表示板スライド用溝の間の中間または中間付近に存在する凸部を各々2つに分割する位置で、
【0237】
図18(b1)、図18(b2)、図18(b3)は順に、表示板支持部材260の左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。表示板支持部材260は、表示板支持部材100とは異なり、表示板スライド用溝の底よりも表示板表示用窓部の側に少しずれた位置に突起状の凸部265fを有しており、それ以外は表示板支持部材100と同じ形状をしている。なお、左外側面、右外側面、窓部側外側面、表示板装填部、窓部壁、対向壁、間壁、表示板挿入用口、表示板表示用窓部、隆起部、表示板スライド用溝などの図示は省略している。
【0238】
図18(c1)、図18(c2)、図18(c3)は順に、表示板支持部材260に装填が可能となる表示板350の平面図(上面図)、底面図(下面図)、右前上方から見た斜視図である。表示板350は図に示す様に、表示板支持部材260の凸部265fと嵌合する為の孔359を挿入時側方部355の付近に有している。しかし、凸部265fの高さを調節することにより、孔359を穴にすることも可能である。
【0239】
なお、図18(c1)に示した表示板350の上面には、「0」が記されているが、実際の使用に際しては、どの様な表記がなされていても構わない。使用に際し、必要な内容を表記することが可能である。
【0240】
以上、図18(a1)〜図18(a3)に示した表示板支持部材250の表示板装填部および、図18(b1)〜図18(b3)に示した表示板支持部材260の表示板装填部においても、各表示板装填部の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を分割する様に切断して分割すれば、表示板装填部は連結板装填部となり、分割により得られる各表示板装填部形成部材は、連結板装填部形成部材となる。
【0241】
つまり、本発明内に記載の表示板支持部材が備える表示板装填部は、表示板装填部の分割位置により、連結板装填部となることが可能であり、表示板支持部材は連結板支持部材となることが可能である。また、表示板装填部の分割に伴い、表示板支持部材を分割して得られる表示板装填部形成部材は、連結装填部を形成する連結板装填部形成部材となる。
【0242】
また、連結板嵌合用凸部を形成する凸部が、両側の連結板スライド用溝の底または底近くの対向する位置に存在し、凸部の存在する壁に対向する壁が有する隆起部が緩やかで、一様な曲率の曲面となっている場合、連結板を全体的に一様に湾曲させることが可能である。
【0243】
具体的な例として、連結板支持部材100と連結板300を用いて説明すると、連結板支持部材100の連結板挿入用スペースへ連結板300を挿入する時、連結板挿入用スペースの両側の連結板スライド用溝105kの底の対向する位置にある窓部壁105aの側の凸部105fで、連結板300の両側の挿入時側方部305の外側を対向壁105bの側に押し下げることになる。つまり、対向壁105bの隆起部105gを支えとして、連結板300を両側の挿入時側方部305の外側の2点で対向壁105bの側に押し下げることにより、連結板300を全体的に湾曲させることが可能となる。また、図1および図2に示すように、連結板支持部材100の備える連結板装填部105の有する対向壁105bの隆起部105gは、一定の曲率で緩やかに湾曲する曲面となっている。その為、窓部壁105aの凸部105fにより、両側の挿入時側方部305の外側を対向壁105bの側に押し下げられ、連結板300は隆起部105gに沿って一様に湾曲することが可能となる。
【0244】
この様に、連結板を一様に湾曲させることのメリットは、湾曲しにくいプラスチック素材や金属素材であっても連結板の材料として用いることが可能となる点である。また、連結板を一様に湾曲させることにより、折れ曲がりや、歪んだ所が白くなる白化現象が、より生じにくくなる。
【0245】
つまり、ある程度の変形復元能を有する連結板の場合は、隆起部が緩やかに湾曲する曲面でなくても構わないが、連結板の材質によっては、隆起部を緩やかに湾曲する曲面にして、連結板を隆起部に沿って一様に湾曲させることにより、連結板に折れ曲がりや白化現象などの損傷が生じることを防ぐことが可能となる。
【0246】
また、表示板支持部材240は4つの表示板装填部を有し、その他の表示板支持部材は6つの表示板装填部を有していたが、表示板支持部材が有する表示板装填部の数に制限はない。1つであっても、2つであっても構わないし、5つであっても、8つであっても構わない。使用に適した数だけ表示板装填部を表示板支持部材に作製すれば良い。なお、表示板非表示装填部に関しても同様に、使用に適した数だけ、表示板支持部材に作製すれば良い。
【0247】
また、同様に、連結板支持部材が有する連結板装填部の数に制限はない。1つであっても、2つであっても構わないし、5つであっても、8つであっても構わない。使用に適した数だけ連結板装填部を連結板支持部材に作製すれば良い。
【0248】
また、連結板嵌合用凸部を形成する凸部の数が、1つの同じ連結板支持部材が有する各連結板装填部によって異なっても構わない。連結板と連結板支持部材の嵌合が可能であれば、各連結板装填部が有する凸部の数に制限はない。つまり、連結板装填部形成部材の連結に適した数だけ、連結板嵌合用凸部を形成する凸部があれば良い。
具体的に説明すると、連結板支持部材200などにおいて、一方の連結板挿入用口から他方の連結板挿入用口に向けて、凸部が複数並んでいても構わない。
なぜなら、連結板の有する切欠部、孔または凹部を大きくすることで、複数の凸部をまとめて嵌合させることが可能であるからである。
また、勿論、連結板に切欠部、孔または凹部を複数作製して、複数の凸部を個別に嵌合させても構わない。
【0249】
また、表示板支持部材140が備える表示板装填部の表示板嵌合用凸部を形成する凸部を分割する様に切断して得られる連結板装填部形成部材の場合、連結板を装填後に、取り出す必要がなければ、連結板を押し出す為に用いる連結板押出用孔を作製する必要はない。
【0250】
また、表示板支持部材100、表示板支持部材110、表示板支持部材130および表示板支持部材190の各表示板装填部はそれぞれ、A−A断面、F−F断面、H−H断面、J−J断面、P−P断面、W−W断面により対称形状であるとしたが、各表示板装填部は対称形状でなくても構わない。各表示板支持部材が有する表示板装填部が各断面により対称形状でない場合には、表示板挿入用口の幅や表示板装填部の奥行きに合わせて、表示板の両側の挿入時側方部の間の長さと、挿入時前方部と挿入時後方部の間の長さを決定し、表示板装填部が有する表示板嵌合用凸部の位置や形状に応じた位置に、表示板の表示板支持部材用嵌合部を作製すれば良く、表示面と裏面の間の厚みに関しても、表示板装填部の形状に合わせて決定すれば良い。つまり、表示板も、必ずしも対称形状でなければならない訳ではない。なお、本発明の連結板装填部も同様に、対称形状でなくても構わない。また、連結板装填部に対する連結板も、対称形状でなくても構わない。
【0251】
また、表示板支持部材160、表示板支持部材170、表示板支持部材180の各表示板装填部も同様の断面により対称形状となる様に描いているが、実際には対称形状でなくても構わない。
【0252】
また、表示板支持部材160、表示板支持部材170、表示板支持部材180を分割して得られる連結板装填部形成部材により形成される各連結板装填部も同様に対称形状であっても対称形状でなくても構わない。
【0253】
また、表示板支持部材100、表示板支持部材110、表示板支持部材130、表示板支持部材160、表示板支持部材170、表示板支持部材180、表示板支持部材190などの有する各表示板装填部は、左外側面と右外側面の側に表示板挿入用口を備えていたが、表示板支持部材は、左外側面と右外側面のどちらか一方の側にだけ、表示板挿入用口を備えていても構わないし、1つの同じ表示板支持部材が有する各表示板装填部によって異なっても構わない。つまり、ある1つの表示板装填部が、表示板挿入用口を左外側面の側にだけ有していて、別の1つの表示板装填部が、表示板挿入用口を右外側面の側にだけ有していて、更に別の1つの表示板装填部が、表示板挿入用口を左外側面と右外側面の両側に有していても構わない。
【0254】
同様に、連結板装填部形成部材により形成される連結板支持部材の有する各連結板装填部は、連結板スライド用溝の両端に連結板挿入用口を備えていても構わないし、連結板装填部形成部材により形成される連結板支持部材が、連結板スライド用溝のどちらか一方の側にだけ、連結板挿入用口を備えていても構わないし、連結板装填部形成部材により形成される連結板支持部材が有する連結板装填部の内、ある1つの連結板装填部が、連結板挿入用口を連結板スライド用溝のどちらか一端にだけ有していて、別の1つの連結板装填部が、連結板挿入用口を連結板スライド用溝の両端に有していても構わない。
また、本発明内において、表示板挿入用口または連結板挿入用口を単に挿入用口、表示板スライド用溝または連結板スライド用溝を単にスライド用溝、表示板嵌合用凸部または連結板嵌合用凸部を単に嵌合用凸部と呼ぶことがある。
【0255】
また、本発明内に記載の表示板装填物の表示板は、色々なプラスチックで形成することが可能であり、プラスチックの一種であるポリプロピレンで表示板を作製した場合には、強く歪ませると、白化現象が生じる可能性が高まるが、図4(b2)、図4(c2)、図4(d2)および図5(b)に示した程度の歪の場合には、ほとんど白化現象が生じないので、機械的強度、耐熱性に優れているポリプロピレンで表示板を形成することも可能である。
また、本発明の連結板についても同様のことが言える。
【0256】
また、変形復元能を有する表示板を、金属で作製することも容易である。例えば、銅板を用いて、表示板を作製することが可能であり、硬度の高いステンレスなどであっても、厚さを薄くすることで、表示板として、利用可能な程度の変形能と復元能を得ることが可能である。
また、本発明の連結板についても同様である。
【0257】
以上のように、本発明の複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材と連結板から構築される連結構築物においては、変形復元能に乏しい小さな連結板でも、連結板支持部材に対して着脱が可能な為、連結構築物自体あるいは連結板のみを小型化することが出来る。また、連結板装填部形成部材の間に収納スペースを設けることにより、物品の収納および取り出しを可能にすることが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0258】
複数の連結板装填部形成部材を連結板により連結させて構築する本発明の連結構築物は、組み立ておよび分解が容易であり、例えば、連結板装填部形成部材の厚みが2.5mm程度の薄い部材であっても、2つの連結板装填部形成部材同士を合わせて連結板装填部を形成してから、3方向の長さが、厚み方向0.5mm程度、横方向7mm程度、縦方向5mm弱の小さな板状の連結板を縦方向に押し込むだけで、2つの連結板装填部形成部材同士を確実に連結して連結構築物を構築することが出来るので、収納スペースを有するブローチ、ペンダント、バッジ、お守り札、名札、迷子札、荷札、持ち物札など様々な物として利用することが可能となり、ねじ回しなどの工具を使用せずに、使用者が組み立ておよび分解が可能な為、安価でバリエーションの豊富な連結構築物を提供できる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0259】
【図1】図1は、表示板装填物10を様々な方向から見た図と、表示板支持部材100の斜視図である。
【図2】図2は、表示板支持部材100の側面図、正面図および断面図である。
【図3】図3は、表示板300を様々な方向から見た図である。
【図4】図4は、表示板支持部材100に、表示板300を装填する過程を示す図である。
【図5】図5は、表示板支持部材100に、表示板300を装填する過程を示す断面図である。
【図6】図6は、表示板表示用窓部として開窓孔を有する例としての表示板支持部材110を、様々な方向から見た図と、表示板支持部材110の断面図である。
【図7】図7は、表示板支持部材110の断面の斜視図と、表示板支持部材110の斜視図である。
【図8】図8は、表示板支持部材の例として、表示板用嵌合部を形成する凸部を、対向壁に有する表示板支持部材130を、様々な方向から見た図と、表示板支持部材130の断面図である。
【図9】図9は、表示板支持部材130の断面の斜視図、表示板支持部材130の斜視図および表示板320と表示板330を様々な方向から見た図である。
【図10】図10は、表示板支持部材の例として、左外側面に表示板押出用孔を有する表示板支持部材140を、様々な方向から見た図と、表示板支持部材140の断面を異なる方向から見た図である。
【図11】図11は、基部から頂部に向けての傾斜角度が緩やかな上り傾斜とはなっていない凸部を有する表示板装填部を備える表示板支持部材の例を示す図である。
【図12】図12は、表示板非表示装填部を有する表示板支持部材の例を示す図である。
【図13】図13は、2つの表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の例を示す図であると共に、2つの連結板装填部形成部材から形成される連結板支持部材の例を示す図である。
【図14】図14は、3つの表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の例を示す図であると共に、3つの連結板装填部形成部材から形成される連結板支持部材の例を示す図である。
【図15】図15は、2つの表示板装填部形成部材から形成される表示板支持部材の別の例を示す図であると共に、2つの連結板装填部形成部材から形成される連結板支持部材の別の例を示す図である。
【図16】図16は、表示板装填部を備える球形状の表示板支持部材230の例を示す図である。
【図17】図17は、表示板装填部を備える十字形状の表示板支持部材240の例を示す図である。
【図18】図18は、表示板表示用窓部が透明性を有し、窓部壁に隆起部を有する表示板支持部材250と、突起状の凸部を有する表示板支持部材260および表示板支持部材260に装填可能な表示板350を示す図である。
【符号の説明】
【0260】
10 表示板装填物
100 表示板支持部材
101 左外側面
102 右外側面
103 円形陥凹部
104 窓部側外側面
105 表示板装填部
105a 窓部壁
105b 対向壁
105c 間壁
105d 表示板挿入用口
105e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
105f 表示板嵌合用凸部
105g 対向壁の隆起部
105h 対向壁の陥凹部
105k 表示板スライド用溝
106AA 表示板支持部材100のA−A断面
106BB 表示板支持部材100のB−B断面
110 表示板支持部材
111 左外側面
112 右外側面
113 円形陥凹部
114 窓部側外側面
115 表示板装填部
115a 窓部壁
115b 対向壁
115c 間壁
115d 表示板挿入用口
115e (窓部側外側面の側の壁の孔である)表示板表示用窓部
115f 表示板嵌合用凸部
115g 対向壁の隆起部
115h 対向壁の陥凹部
115k 表示板スライド用溝
116FF 表示板支持部材110のF−F断面
116GG 表示板支持部材110のG−G断面
130 表示板支持部材
131 左外側面
132 右外側面
133 円形陥凹部
134 窓部側外側面
135 表示板装填部
135a 窓部壁
135b 対向壁
135c 間壁
135d 表示板挿入用口
135e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
135f 対向壁の隆起部でもある表示板嵌合用凸部
135k 表示板スライド用溝
136JJ 表示板支持部材130のJ−J断面
136KK 表示板支持部材130のK−K断面
140 表示板支持部材
141 左外側面
142 右外側面
143 円形陥凹部
144 窓部側外側面
145 表示板装填部
145a 窓部壁
145b 対向壁
145c 間壁
145d 表示板挿入用口
145e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
145f 表示板嵌合用凸部
145k 表示板スライド用溝
146 表示板支持部材140のN−N断面
147 表示板押出用孔
160 表示板支持部材
165f 表示板嵌合用凸部
170 表示板支持部材
175f 表示板嵌合用凸部
180 表示板支持部材
185f 表示板嵌合用凸部
190 表示板支持部材
191 左外側面
192 右外側面
193 円形陥凹部
194 窓部側外側面
195 表示板装填部
195e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
195f 表示板嵌合用凸部
195k 表示板スライド用溝
196WW 表示板支持部材190のW−W断面
196XX 表示板支持部材190のX−X断面
198 表示板非表示装填部
198f 表示板嵌合用凸部
200 表示板支持部材
205 表示板装填部
205e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
205f 表示板嵌合用凸部
205g 対向壁の隆起部
200A 表示板装填部形成部材
201A 左外側面
203A 円形陥凹部
204A 窓部側外側面
205fA (凸部205fを形成する)凸部
206A 表示板装填部形成部材200AのY−Y断面
209A (他の表示板装填部形成部材に対向させて合わせる為の)合せ面
200B 表示板装填部形成部材
202B 右外側面
203B 円形孔
204B 窓部側外側面
205fB (凸部205fを形成する)凸部
206B 表示板装填部形成部材200BのY−Y断面
209B (他の表示板装填部形成部材に対向させて合わせる為の)合せ面
200Ba 表示板装填部形成部材
200Bb 表示板装填部形成部材
210B 表示板装填部形成部材
212B 右外側面
213B ハート型の孔
218B 孔
219B (他の表示板装填部形成部材に対向させて合わせる為の)合せ面
220B 表示板装填部形成部材
222B 右外側面
223B 星型の孔
228B 孔
229B (他の表示板装填部形成部材に対向させて合わせる為の)合せ面
230 表示板支持部材
231 左外側面
232 右外側面
234 窓部側外側面
235 表示板装填部
235d 表示板挿入用口
235e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
235f 表示板嵌合用凸部
235g 対向壁の隆起部
236 表示板支持部材230のZ1−Z1断面
240 表示板支持部材
245 表示板装填部
245d 表示板挿入用口
245e (窓部側外側面の側の壁の切欠部である)表示板表示用窓部
245f 表示板嵌合用凸部
246 表示板支持部材240のZ2−Z2断面
250 表示板支持部材
260 表示板支持部材
265f 表示板嵌合用凸部
300 表示板
301 表示面
302 裏面
303 挿入時前方部
304 挿入時後方部
305 挿入時側方部
306 (表示板支持部材用嵌合部を形成する為の)切欠部
320 表示板
321 表示面
322 裏面
323 挿入時前方部
327 (表示板支持部材用嵌合部を形成する為の穴状の)凹部
330 表示板
331 表示面
332 裏面
333 挿入時前方部
337 (表示板支持部材用嵌合部を形成する為の溝状の)凹部
350 表示板
355 挿入時側方部
359 (表示板支持部材用嵌合部を形成する為の)孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、
前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、
前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、
前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板挿入用口と反対側の位置に行き止まりとなる壁を備え、
前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、
前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、
前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、
前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、
前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、
前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、
前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、
前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、
前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、
前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の切欠部、孔または凹部を有し、
前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部または前記挿入時側方部の近傍となる位置にそれぞれ存在し、
前記連結板装填部は、前記連結板を前記連結板装填部に装填した状態において、前記連結板の前記挿入時後方部が位置する側に前記連結板挿入用口を有し、前記連結板の前記挿入時前方部が位置する側に前記行き止まりとなる壁を有し、
前記行き止まりとなる壁は、前記連結板装填部に装填された前記連結板が、前記挿入時前方部の側から前記連結板挿入用口に向けて押し出して取り出されること妨げる為の壁であり、
前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置に隆起する隆起部を備え、
前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝、前記連結板嵌合用凸部および前記隆起部は設けられており、
前記連結板嵌合用凸部は、前記連結板挿入用口と前記行き止まりとなる壁の間の中間もしくは中間付近の位置、であり、前記第一の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第二の壁の側の互いに対向する位置、あるいは、前記第二の壁が前記隆起部を備えている場合には前記連結板挿入用スペースの両側の前記連結板スライド用溝の底または底近くの前記第一の壁の側の互いに対向する位置、にそれぞれ存在し、
前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、
前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、
前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、
前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記行き止まりとなる壁と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、
前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、
前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記切欠部、前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結する
ことを特徴とする連結構築物。
【請求項2】
複数の連結板装填部形成部材から成る連結板支持部材が備える連結板装填部に、連結板を装填することにより構築される連結構築物であって、
前記連結板装填部は、連結板挿入用口と、連結板挿入用スペースと、連結板スライド用溝とを有し、
前記連結板挿入用口は、前記連結板を挿入する為の入口であり、前記連結板支持部材の外側面に開口し、
前記連結板挿入用スペースは、前記連結板挿入用口に続く位置に存在し、前記連結板をスライド式に挿入して収納する為の空間であり、二つの向かい合う壁である第一の壁と第二の壁の間の間隙であり、前記連結板挿入用口と反対側の位置に行き止まりとなる壁を備え、
前記連結板スライド用溝は、前記第一の壁と前記第二の壁の間の両側に存在する側方の溝部分であり、前記連結板挿入用スペースの両側に存在し、前記連結板を前記連結板挿入用スペースに挿入する際に前記連結板が沿う為の溝であり、
前記第一の壁または前記第二の壁は、前記連結板の装填時に前記連結板の少なくとも一部が通過する位置に連結板嵌合用凸部を備え、
前記連結板は、板状で、第一の面、第二の面、挿入時前方部、挿入時後方部、挿入時側方部と連結板支持部材用嵌合部を有し、変形能と復元能を備え、
前記第一の面と前記第二の面は、表裏の関係となる面であり、
前記第一の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第一の壁の側に位置して、前記第一の壁に対向し、
前記第二の面は、前記連結板挿入用スペースへ前記連結板を挿入した状態において、前記第二の壁の側に位置して、前記第二の壁に対向し、
前記挿入時前方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に前方となる部分であり、
前記挿入時後方部は、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に後方となる部分であり、
前記挿入時側方部は、前記第一の面と前記第二の面の間で前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間となる側方部分で、前記連結板が前記連結板挿入用スペースにスライド式に挿入される際に、両側の前記連結板スライド用溝の中に位置する部分であり、
前記連結板支持部材用嵌合部は、前記連結板嵌合用凸部と嵌合する為の孔または凹部を有し、
前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部は、前記挿入時前方部と前記挿入時後方部の間の中間もしくは中間付近であり、両側の前記挿入時側方部の間の中間もしくは中間付近となる位置に存在し、
前記連結板装填部は、前記連結板を前記連結板装填部に装填した状態において、前記連結板の前記挿入時後方部が位置する側に前記連結板挿入用口を有し、前記連結板の前記挿入時前方部が位置する側に前記行き止まりとなる壁を有し、
前記行き止まりとなる壁は、前記連結板装填部に装填された前記連結板が、前記挿入時前方部の側から前記連結板挿入用口に向けて押し出して取り出されること妨げる為の壁であり、
前記第一の壁または前記第二の壁のどちらか一方は、両側の前記連結板スライド用溝の間の中間または中間付近の位置であり、前記連結板挿入用口と前記行き止まりとなる壁の間の中間もしくは中間付近の位置に、隆起する隆起部を備え、
前記隆起部が、前記連結板嵌合用凸部でもあり、
前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部が互いに嵌合する位置まで、前記連結板を前記連結板挿入用口から前記連結板挿入用スペースに挿入する際に、前記連結板が前記変形能により前記連結板嵌合用凸部を避けて、前記連結板の両側の前記挿入時側方部の間の部分が前記挿入時側方部に対して前記第一の面側に凸状または凹状に変形するように、両側の前記連結板スライド用溝および前記連結板嵌合用凸部は設けられており、
前記連結板支持部材用嵌合部と前記連結板嵌合用凸部は、互いに嵌合する位置において、前記連結板の前記復元能により嵌合し、
前記複数の連結板装填部形成部材の中の2つの連結板装填部形成部材は、それぞれ、互いに合わせる為の合せ面を備え、
前記2つの連結板装填部形成部材の一方は、前記連結板挿入用口と、前記連結板嵌合用凸部の一部を有し、
前記2つの連結板装填部形成部材の他方は、前記行き止まりとなる壁と、前記連結板嵌合用凸部の残りの一部を有し、
前記連結板装填部は、前記2つの連結板装填部形成部材がそれぞれ備える前記合せ面で互いに合わされることにより形成され、
前記2つの連結板装填部形成部材により形成される前記連結板装填部に、前記連結板を挿入して装填することにより、前記連結板支持部材用嵌合部が有する前記孔または前記凹部に、前記連結板嵌合用凸部が嵌合し、前記連結板が、前記2つの連結板装填部形成部材を連結する
ことを特徴とする連結構築物。
【請求項3】
前記2つの連結板装填部形成部材の有する前記合せ面の少なくとも一方は、陥凹部を有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項4】
前記陥凹部を有する連結板装填部形成部材は、更に貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記陥凹部と外側面とを連絡する位置にある
ことを特徴とする請求項3記載の連結構築物。
【請求項5】
前記2つの連結板装填部形成部材が、蝶番で連結されている
ことを特徴とする請求項3記載の連結構築物。
【請求項6】
前記2つの連結板装填部形成部材の有する前記合せ面は、それぞれ外側面に至る貫通孔を有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項7】
前記連結構築物が身飾用具である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項8】
前記2つの連結板装填部形成部材の内の少なくともどちらか一つの連結板装填部形成部材が、透明性か、あるいは前記合せ面から外側面に到る貫通孔を有しており、前記連結構築物が写真立てである
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項9】
前記連結構築物がお守り札である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項10】
前記2つの連結板装填部形成部材の内の少なくともどちらか一つの連結板装填部形成部材が、透明性か、あるいは前記合せ面から外側面に到る貫通孔を有しており、前記連結構築物が名札である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の連結構築物。
【請求項11】
請求項1記載の連結板装填部形成部材であって、前記2つの連結板装填部形成部材のうちの前記一方の連結板装填部形成部材。
【請求項12】
請求項1記載の連結板装填部形成部材であって、前記2つの連結板装填部形成部材のうちの前記他方の連結板装填部形成部材。
【請求項13】
請求項2記載の連結板装填部形成部材であって、前記2つの連結板装填部形成部材のうちの前記一方の連結板装填部形成部材。
【請求項14】
請求項2記載の連結板装填部形成部材であって、前記2つの連結板装填部形成部材のうちの前記他方の連結板装填部形成部材。
【請求項15】
前記連結板装填部形成部材の有する前記合せ面は、陥凹部を有する
ことを特徴とする請求項11、請求項12、請求項13または請求項14記載の連結板装填部形成部材。
【請求項16】
前記陥凹部を有する連結板装填部形成部材は、更に貫通孔を有し、前記貫通孔は、前記陥凹部と外側面とを連絡する位置にある
ことを特徴とする請求項15記載の連結板装填部形成部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−190936(P2011−190936A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136987(P2011−136987)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【分割の表示】特願2009−176389(P2009−176389)の分割
【原出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(304027280)
【Fターム(参考)】