説明

連絡橋のヒンジ構造

【課題】フラップの傾斜角度によらず、連絡橋本体とフラップとの隙間を一定に保ちつつ、かつ、この小さくすることができる連絡橋のヒンジ構造を提供することを課題とする。
【解決手段】フラップ2を有する連絡橋のヒンジ構造H1であって、連絡橋本体1は、床版6を備えた本体部3と、この本体部3からフラップ2側に張り出した一対の連絡橋ヒンジプレート4,4と、を有し、フラップ2は、フラップ板11と、このフラップ板11から連絡橋本体1側に張り出した一対のフラップヒンジプレート12,12と、フラップ板11の連絡橋本体1側の端部に取り付けられた円柱状の軸部材14と、を有し、連絡橋本体1とフラップ2とは、連絡橋ヒンジプレート4及びフラップヒンジプレート12を介して回動可能に軸支され、軸部材14は、フラップ2の回動中心と同軸上に配設され、かつ、床版6に近接して配設されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラップを備えた連絡橋のヒンジ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、陸地と水面に浮かぶ浮体との間に架設された連絡橋が記載されている。連絡橋は、連絡橋本体とこの連絡橋本体の延長方向両端にヒンジ構造を介して取り付けられたフラップとを有している。連絡橋本体の延長方向両端の下部にはそれぞれ回転体が取り付けられており、この回転体及び前記ヒンジ構造によって連絡橋本体と各フラップとが相対的に回動するため、例えば波浪や、潮位による水位の変化に追従して浮体が上下動することができる。
【0003】
ここで、従来の連絡橋のヒンジ構造について詳細に説明する。ヒンジ構造は陸地側と浮体側の両方に設けられているが、ここでは陸地側に係るヒンジ構造について説明する。図6は、従来の連絡橋のヒンジ構造を示した模式側面図であって、(a)は、平常時、(b)は、満潮時、(c)は、干潮時を示す。従来の連絡橋のヒンジ構造は、図6の(a)に示すように、連絡橋本体101の連絡橋ヒンジプレート105と、フラップ102のフラップヒンジプレート108とを水平軸回りに回動自在に軸支して構成されている。
【0004】
連絡橋本体101は、本体部103と、本体部103の上に配置された床版104と、本体部103からフラップ102側に張り出した連絡橋ヒンジプレート105とを備えている。一方、フラップ102は、本体部106と、本体部106の上に配置された床版107と、本体部106から連絡橋本体101側に張り出したフラップヒンジプレート108とを備えている。連絡橋ヒンジプレート105とフラップヒンジプレート108とは、水平方向に穿設された貫通孔にピンが挿通されて軸支されている。
【0005】
対向する床版104の端部104a及び床版107の端部107aは、隙間をあけて平行にかつ斜めに切り欠かれている。また、ヒンジ構造の回動中心110は、連絡橋本体101とフラップ102との隙間のセンターラインCLよりもフラップ102側に形成されている。かかる構成を備えているので、図6の(b)及び(c)に示すように、例えば浮体が波によって上下動した際に、回動中心110回りに連絡橋本体101とフラップ102とが相対的に回動するとともに、対向する床版104の端部104aと床版107の端部107aとが互いに干渉しないように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−226293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の連絡橋のヒンジ構造のように、床版104の端部104aと床版107の端部107aとの隙間が大きいと、歩行者が連絡橋を歩きづらくなるという問題があった。さらに、従来の連絡橋のヒンジ構造では、図6の(a)、(b)、(c)に示すように、例えば波浪によってフラップ102の傾斜角度が変化すると、これに伴って床版104の端部104aと床版107の端部107aとの隙間の大きさも変化する。これにより、歩行者が連絡橋をより歩きづらくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、前記した問題に鑑みて創案されたものであり、フラップの傾斜角度によらず、連絡橋本体とフラップとの隙間を一定に保ちつつ、かつ、この隙間を小さくすることができる連絡橋のヒンジ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は、連絡橋本体とこの連絡橋本体に設けられたフラップとを有する連絡橋のヒンジ構造であって、前記連絡橋本体は、床版を備えた本体部と、この本体部から前記フラップ側に張り出した一対の連絡橋ヒンジプレートと、を有し、前記フラップは、フラップ板と、このフラップ板から前記連絡橋本体側に張り出した一対のフラップヒンジプレートと、前記フラップ板の前記連絡橋本体側の端部に幅方向に取り付けられた軸部材と、を有し、前記連絡橋本体と前記フラップとは、前記連絡橋ヒンジプレート及び前記フラップヒンジプレートを介して回動可能に軸支され、前記軸部材は、前記フラップの回動中心と同軸上に配設され、かつ、前記床版に近接して配設されていることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、フラップの端部に取り付けられた軸部材が、フラップの回動中心と同軸上に配設されるとともに、前記床版に近接して配設されるため、連絡橋本体とフラップとの隙間を一定に保ちつつ、かつ、この隙間を小さくすることができる。
【0011】
また、前記連絡橋本体は、前記床版の裏側から前記フラップ側に張り出した支持手段をさらに有し、前記軸部材は、前記支持手段に支持されていることが好ましい。
【0012】
かかる構成によれば、軸部材が支持手段に支持されるため、ヒンジ構造の強度を高めることができる。また、軸部材を支持手段に支持させた状態で、連絡橋本体とフラップとを軸支することができるため、連結作業を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、連絡橋本体とフラップとの隙間を一定に保ちつつ、かつ、この隙間を小さくすることができる。これにより、歩行者が連絡橋を歩きやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態に係る連絡橋の全体側面図である。
【図2】本実施形態に係るヒンジ構造を示した斜視図である。
【図3】本実施形態に係るヒンジ構造を示した分解斜視図である。
【図4】本実施形態に係るフラップを示した斜視図である。
【図5】本実施形態に係るヒンジ構造の動作状況を示した模式側面図であって、(a)は、平常時、(b)は、満潮時、(c)は、干潮時を示す。
【図6】従来の連絡橋のヒンジ構造を示した模式側面図であって、(a)は、平常時、(b)は、満潮時、(c)は、干潮時を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係るヒンジ構造H1,H2は、水面に浮かぶ浮体Fと陸地Lとの間に架設される連絡橋Rにおいて、連絡橋本体1と、連絡橋本体1の両端に設けられたフラップ2,2とを連結する構造に関するものである。まず、連絡橋Rの全体構造について説明する。
【0016】
連絡橋本体1の陸地L側の端部は、支承Sを介して陸地Lに固定されている。これにより、連絡橋本体1は、支承Sを回動中心として水平軸回りに回動可能となる。一方、連絡橋本体1の浮体F側の端部には、回転体Kが取り付けられており、浮体Fの上面に当接されている。これにより、連絡橋本体1は、回転体Kを回動中心として水平軸回りに回動可能となるとともに、浮体F上を移動可能となる。連絡橋本体1の両端には、ヒンジ構造H1,H2を介してそれぞれフラップ2,2が連結されている。このような構造を備えているため、例えば波浪や、潮位による水位の変化に追従して浮体Fが上下動することができる。
【0017】
ヒンジ構造H1,H2は、設置位置を除いては略同等の構成であるため、本実施形態では、陸地L側に設けられたヒンジ構造H1を例に説明する。なお、連絡橋本体1及びフラップ2において人が通行する方向を延長方向、延長方向に水平に直交する方向を幅方向とする。
【0018】
図2及び図3に示すように、連絡橋本体1は、本体部3と、本体部3の幅方向両側に設けられた連絡橋ヒンジプレート4,4とを備えている。本体部3は、主桁5,5と、主桁5,5の間に設けられた床版6と、床版6の裏側からフラップ2側に張り出した四つの縦部材7と、縦部材7の上にそれぞれ設けられたベースプレート8と、ベースプレート8の上にそれぞれ設けられたライナー9とを備えている。
【0019】
主桁5は、ウェブ5aの上下端にフランジ5b,5cを備えたI形鋼であり、幅方向に所定の間隔をあけて一対配設されている。床版6は、主桁5,5の間に設けられた鋼製の板状部材であって人が通行する部分である。床版6のフラップ2側の表面には舗装止め6aが幅方向に亘って突設されている。床版6の舗装止め6a以外の部位には、滑り止め舗装6bが施されている。床版6のフラップ2側の幅方向両端には、後記するナット32を逃がすための切欠き部6c,6cが形成されている。なお、図5の(a)に示すように、床版6のフラップ2側の端部6dは、上側に向けて厚みが薄くなるように傾斜している。
【0020】
縦部材7は、図3に示すように、SS製の板状部材であって床版6に対して垂直に形成されており、床版6の裏側に所定の間隔をあけて四つ設けられている。縦部材7は、床版6を補強するとともに、後記する軸部材14を支持する部材である。
【0021】
縦部材7は、床版6の裏側(下面)に取り付けられる基部7aと、基部7aからフラップ2側に張り出した張出部7bとを備えている。張出部7bは、基部7aに対して軸部材14の径やベースプレート8及びライナー9の厚みを考慮して形成されており、床版6の端部6dよりもフラップ2側に張り出している。
【0022】
ベースプレート8は、SS製であって、縦部材7の張出部7bの上部に設けられる平面視矩形の板状部材である。ベースプレート8は、下面が張出部7bに溶接され、幅方向に張り出している。
【0023】
ライナー9は、SUS製であって、ベースプレート8と同形状となっており、ベースプレート8の上に例えばボルトを介して取り付けられている。張出部7b、ベースプレート8及びライナー9で特許請求の範囲に示す「支持手段」を構成している。
ライナー9は、後記する軸部材14との磨耗によって消耗した場合、容易に交換可能となっている。また、ベースプレート8とライナー9との間に厚みの薄いプレートを入れることで高さ調整を行うことができる。
【0024】
連絡橋ヒンジプレート4は、図3に示すように、両面が幅方向に向けられた鋼製の板状部材であって、主桁5のウェブ5aの高さ方向中央に溶接されている。連絡橋ヒンジプレート4には、ボルト31を通すための貫通孔4aが幅方向に穿設されている。
【0025】
フラップ2は、図4に示すように、フラップ板11と、フラップ板11の両側に設けられたフラップヒンジプレート12,12と、フラップ板11の裏側(下面)に配設された四つの縦部材13と、フラップ板11の連絡橋本体1側の端部に設けられた軸部材14とを有する。
【0026】
フラップ板11は、鋼製の板状部材であって人が通る部分である。フラップ板11の連絡橋本体1側及び陸地L側の端部には舗装止め11a,11bがそれぞれ突設されている。フラップ板11の表面において舗装止め11a,11bの間には滑り止め舗装11cが施されている。フラップ板11の連絡橋本体1側の幅方向両端には、後記するナット32(図3参照)を逃がすための切欠き部11d,11dが形成されている。
【0027】
フラップヒンジプレート12は、図4に示すように、両面が幅方向に向けられた鋼製の板状部材であって、フラップ板11の幅方向の両側に溶接されている。フラップヒンジプレート12には、ボルト31(図3参照)を通すための貫通孔12aが幅方向に穿設されている。
【0028】
縦部材13は、鋼製の板状部材であってフラップ板11に対して垂直に形成されており、フラップ板11の裏側(下面)に、幅方向に所定の間隔をあけて四つ設けられている。縦部材13は、フラップ板11を補強するとともに、後記する軸部材14を支持する部材である。縦部材13は、連絡橋本体1の縦部材7及びベースプレート8とは干渉しない位置にそれぞれ形成されている。
【0029】
縦部材13は、フラップ板11の裏側に取り付けられる基部13aと、基部13aから連絡橋本体1側に延設された延設部13bとを備えている。延設部13bの上側には、円弧状に切り欠かれた保持部13cが形成されている。保持部13cには、軸部材14の下部が嵌め込まれる。
【0030】
軸部材14は、図4に示すように、円柱状を呈するSUS製の部材である。軸部材14は、フラップ板11の連絡橋本体1側の端部11eと略同等の長さで形成されている。軸部材14は、縦部材13の保持部13cに配置されるとともに、フラップ板11の連絡橋本体1側の端部11e及び保持部13cに溶接される。本実施形態では、軸部材14の上端とフラップ板11の表面とが同じ高さ位置となるように形成されている。また、軸部材14とフラップヒンジプレート12の貫通孔12aは同心となるように形成されている。軸部材14の径は、連絡橋を使用する荷重条件に基づいて設定する。
【0031】
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態に係るヒンジ構造H1の連結方法について説明する。連絡橋本体1及びフラップ2を溶接などによってそれぞれ形成した後、フラップ2の軸部材14を連絡橋本体1のライナー9上に載置しつつ、連絡橋ヒンジプレート4の貫通孔4aと、フラップヒンジプレート12の貫通孔12aとを連通させる。そして、ボルト31及びナット32で連絡橋ヒンジプレート4とフラップヒンジプレート12とを軸支する。
【0032】
以上により連結されたヒンジ構造H1は、連絡橋本体1とフラップ2とが回動中心C回りに相対的に回動可能となる。また、連絡橋本体1の床版6の端部6dは、軸部材14とわずかな隙間をあけて配設される。床版6の端部6dは、軸部材14の一部と上下方向に重なる位置に配設される。これにより、軸部材14は、連絡橋本体1の端部6dとフラップ2の端部11eとの間を幅方向に亘って塞ぐように配設される。軸部材14の上部は、連絡橋本体1及びフラップ2の間から露出する。図5の(a)に示すように、軸部材14の上端、連絡橋本体1の床版6の表面及びフラップ2のフラップ板11の表面は、同じ高さ位置になる。また、軸部材14の下端は、ライナー9に当接している。
【0033】
次に、本実施形態に係るヒンジ構造H1の作用について説明する。図5の(b)に示すように、満潮の場合は浮体Fが上昇し、回動中心Cを軸として連絡橋本体1が陸地L側に低くなるように傾斜するとともに、フラップ2が陸地L側に高くなるように傾斜する。
【0034】
一方、図5の(c)に示すように、干潮の場合は浮体Fが下降し、回動中心Cを軸として連絡橋本体1が陸地L側に高くなるように傾斜するとともに、フラップ2が陸地L側に低くなるように傾斜する。
【0035】
図5の(a)〜(c)に示すように、本実施形態に係るヒンジ構造H1によれば、平常時、満潮時及び干潮時のいずれの場合であっても、フラップ2の端部11eに取り付けられた軸部材14が、フラップ2の回動中心Cと同軸上に配設されるとともに、床版6に近接して配設されるため、連絡橋本体1とフラップ2との隙間を一定に保ちつつ、かつ、この隙間を小さくすることができる。これにより、歩行者が連絡橋Rを渡りやすくなる。また、連絡橋本体1とフラップ2との間に物が落下するのを防ぐことができる。
【0036】
ここで、従来の連絡橋本体とフラップのヒンジ構造では、連絡橋本体及びフラップの両者のヒンジプレートの軸孔の高さを合わせる作業が困難であった。
しかし、本実施形態では、軸部材14を連絡橋本体1に形成された支持手段(張出部7b、ベースプレート8及びライナー9)に支持させた状態で、連絡橋本体1とフラップ2とを軸支することができるため、連結作業を容易に行うことができる。特に、連絡橋本体1とフラップ2との連結作業は現場で行うことが多いため、本実施形態によれば、現場での連結作業の省力化を図れる。
【0037】
また、従来の連絡橋本体及びフラップをそれぞれ製作する際には、連絡橋本体とフラップとの距離や両者のヒンジプレートの孔の位置などを考慮しつつ、溶接作業等を行わなければならず、製作作業が煩雑であった。
しかし、本実施形態では、ライナー9などで軸部材14の高さ位置を容易に調整することができるため、連絡橋本体1及びフラップ2の製作性を高めることができるとともに、両者の連結作業を容易に行うことができる。
【0038】
また、連絡橋本体1には、軸部材14を支持する支持手段(張出部7b、ベースプレート8及びライナー9)が形成されているため、ヒンジ構造H1の強度及び精度を高めることができる。また、本実施形態では、軸部材14の下側に軸部材14を保持する縦部材13が形成されているため、ヒンジ構造H1の強度及び精度をより高めることができる。
【0039】
また、連絡橋本体1の床版6の端部6dは、上側に向けて厚みが薄くなるように傾斜するとともに、軸部材14の一部と上下方向に重なるように配設されるため、連絡橋本体1の端部6dと軸部材14との隙間をより小さくすることができる。また、図5の(a)に示すように、軸部材14の上端、連絡橋本体1の床版6の表面及びフラップ2のフラップ板11の表面は、同じ高さ位置に形成されているため通行しやすい。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更可能である。例えば、支持手段は、本実施形態では、連絡橋本体1の張出部7b、ベースプレート8及びライナー9で構成したが、軸部材14を支持する形態であれば他の構成であってもよい。また、本実施形態では軸部材14を、軸部材14の上端と床版6及びフラップ板11の表面とが面一になるように取り付けたが、これに限定されるものではなく、連絡橋本体1とフラップ2との間隔等に応じて適宜設定すればよい。
【符号の説明】
【0041】
1 連絡橋本体
2 フラップ
3 本体
4 連絡橋ヒンジプレート
5 主桁
6 床版
7 縦部材
7a 基部
7b 張出部
8 ベースプレート
9 ライナー
11 フラップ板
12 フラップヒンジプレート
13 縦部材
13a 基部
13b 延設部
13c 保持部
14 軸部材
C 回動中心
K 回転体
F 浮体
H1 ヒンジ構造
H2 ヒンジ構造
L 陸地
R 連絡橋
S 支承

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連絡橋本体とこの連絡橋本体に設けられたフラップとを有する連絡橋のヒンジ構造であって、
前記連絡橋本体は、床版を備えた本体部と、この本体部から前記フラップ側に張り出した一対の連絡橋ヒンジプレートと、を有し、
前記フラップは、フラップ板と、このフラップ板から前記連絡橋本体側に張り出した一対のフラップヒンジプレートと、前記フラップ板の前記連絡橋本体側の端部に幅方向に取り付けられた軸部材と、を有し、
前記連絡橋本体と前記フラップとは、前記連絡橋ヒンジプレート及び前記フラップヒンジプレートを介して回動可能に軸支され、
前記軸部材は、前記フラップの回動中心と同軸上に配設され、かつ、前記床版に近接して配設されていることを特徴とする連絡橋のヒンジ構造。
【請求項2】
前記連絡橋本体は、前記床版の裏側から前記フラップ側に張り出した支持手段をさらに有し、前記軸部材は、前記支持手段に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の連絡橋のヒンジ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−202443(P2011−202443A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71855(P2010−71855)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】