説明

連続適正遅延構成成分統合装置付き即席混合製品包装

上部部分の開いた容器(1)、製品の第1成分用の内側区画(18)ならびに別の製品成分用の別の内側区画(23,24)を定める取り出し容器(11)および要素(21)からなる混合製品調合用包装。容器(1)は容器(1)の横壁(2)のフランジ付き縁(3)に貼り付けられるフィルム(17)によって閉じられ、区画(23)は容器(1)の同一ふた要素(17)によって区画(24)を同時に定める滑動要素(21)によって閉じられるかあるいは独立したふた要素によって閉じられる区画(24)が設置可能である。他の内側区画(23,24)が閉じられる場合、これらの内容物が内側区画(18)の内容物と混合することはありえない。取り出し容器(11)の可動基部(12)および要素(21)を適切に動かして、残りの内側区画(23,24)を開けることができて、前記区画に含まれる成分は連続してかつ適当にゆっくりした形で取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(14,15)を経由して主区画(18)に進むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は使用時点まで別々に維持される少なくとも3成分からなる製品を入れる包装分野であって特に食物製品を入れるための包装分野に関する。実用範囲としては、本発明はさらに調理用のパン粉または粉末混合物付きの肉、魚あるいは野菜の衣付けの調理に利用されうるものである。
【背景技術】
【0002】
食物製品に関する限り様々なタイプの包装が今日知られている。これらの包装の多くには、パン粉との混合物の入った袋およびパン粉で衣が付けられる製品および前述の混合物が導入されると同時に一緒にかき混ぜられる振り出し袋が含まれる。
【0003】
このような包装の利用に関連した欠点は多くある。すなわち、パン衣のくっつき具合をより良好にするために予防的に製品を覆う必要があることが多い液体成分(油、卵等)の入手と同時に使用が追加して必要であったり、前述の袋を開ける間にその内容物がたまには流れ出すことがあったり、袋が軟らかいので食物製品および/または前記追加の液体との接触によって濡れたその壁がくっつく傾向にあってパン衣の導入が困難となる場合があって、製品およびパン衣の漏れを回避する適切な袋の閉じ込みの確保が特にかき混ぜの段階では必要である。さらに加えて過剰なパン衣を回避するよう下検分するとともに、調理までには、調理の利便さをたいして増さずに、汚れた手、皿、および様々な用具が必要となり、以前のすべての操作と同じように操作を行う必要があるといった具合である。
【発明の開示】
【0004】
従って、本発明の目的は、主として、その使用時まで製品の成分を適宜分離して維持し、実用的、衛生的かつ効率的な方法であるばかりでなく連続してかつ適正に遅延可能な方式で様々な製品成分を混合し、特別な仕切り内に一部の過剰成分を保持できる包装の入手を可能にすることにある。
[図の詳細説明]
【0005】
図1を参照すると、包装は、全体がプラスチック材料で加熱溶接あるいはその他の利用可能な技術を用いて下部除去縁(7)の平坦面(6)に接合される、縁(3)で終わる横壁(2)が設けられた容器(1)、ならびに部分的に穴があくと同時に底がフィルム(5)によって閉じられる基部(4)によって構成される。前記下部除去縁(7)および前記フィルム(5)は容器(1)の開口部と反対側の基部面(4)の部分で穴あき部分と通じる仕切り(8)および固体部分と通じる追加の分離された仕切り(9)を一致させて境界を区切っており、図には示されない様々な付属品(吸収紙、焼き調理製品用のつまみなど)の配置が可能であると同時に、前記付属品を保持する前記仕切り(9)を閉じているフィルム張り部分が穴あき部分に対応する仕切り(8)を閉じるフィルム部分を除去しないでも切り離せる。
【0006】
前記容器(1)の基部面(4)には穴(10)が作られる。前記穴に接して、窓(14,15)が開いている横壁(13)によって構成される取り出し容器(11)が導入される。横壁(13)はフランジ付きの縁(16)で終わり、その上に、包装端部でそのフランジ付き縁(3)とつながって容器(1)を閉じる同じ上部シールフィルム(17)が貼り付けられる。
【0007】
容器(1)と取り出し容器(11)により主な区画(18)が定められる。
【0008】
取り出し容器(11)には可動基部(12)がある。その内側の凹み部分に掴み手(19)が置かれると同時に、その連絡には凸面側にボタンハンドル(20)が置かれるがその機能は後で説明される。
【0009】
取り出し容器(11)内部に要素(21)が置かれる。その基部から、掴み手(19)を補足する掴み手(22)が始まる。前記掴み手は取り出し容器(11)の可動基部(12)上に置かれ、これに下記に明らかになるように包装使用の特定の段階でつながる。
【0010】
取り出し容器(11)の要素(21)を取り出し容器に導入した後、区画(23)が定められ、通常、主区画(18)にある製品と最初に一体化される液体成分が入れられる。
【0011】
要素(21)により、その回転時に、例えば、パン粉を含むべき区画(24)が定められる。
【0012】
図2には、底から上に向かって次の諸部品が示される包装断面が示される。すなわち、
-シールフィルム(5)、
-様々な付属品(吸収紙、焼き調理製品用つまみなど)が入れられるとともに対応するシールフィルム(5)が除去可能である外側仕切り(9)
- シールフィルム(5)の残りの部分によって永続的に閉じられ、容器(1)の基部面(4)の穴を通って過剰なパン粉を集めることができる外側仕切り(8)
-パン粉で衣が付けられる製品が入れられる主区画(18)
-穴(10)および液体成分が入れられる関連区画(23)に固定される取り出し容器(11)
-要素(21)およびパン粉が入れられる対応区画(24)
-それぞれフランジ付きの縁(3)および(16)に貼り付けられる区画(18)および区画(24)を閉じる上部シールフィルム(17)
【0013】
包装段階では、取り出し容器(11)は、シール接合を利用して容器(1)の基部面(4)の穴(10)に挿入される一方、本発明の別の実施例では、直接容器(1)と一体の単一ブロック状での取り出し容器(11)の製作あるいは使用段階での結合穴(10)を利用した容器(1)への挿入もまた可能である。
【0014】
さらに、区画(23)向けの成分(通常、液体)が導入されると同時に、必要に応じて区画を取り出し容器(11)の内側に押す要素(21)を置くように進む。取り出し容器(11)の横壁(13)内部に適宜製作される対応する角部(27,28)と干渉する要素(21)の横壁上にあるリブ(25,26)により、取り出し容器(11)内部で要素(21)の位置を安定化させるだけでなく、さらに前記取り出し容器で定められる各区画(23,24)を分離させる。
【0015】
それで、区画(24)が充填されると同時に、最後に容器(1)が加熱溶接あるいはその他の既知技術を利用して、容器(1)のフランジ付き縁(3)ならびに取り出し容器(11)のフランジ付き縁(16)に貼り付けられるフィルム(17)によって同時にシールされる。
【0016】
図3aには、使用段階で要素(21)が可動基部(12)と一緒に利用者によって包装内部に完全に押出されるときに、包装自体により、取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(14) が、区画(23)および(18)と連絡可能となる前に開かずに見つかるある特別な用途に応じた包装断面が示されている。
利用によって、この段階で包装が利用者によって可動基部(12)に加えられる圧力が滑動要素(21)に伝達される場合に、この要素が、この場合には前記硬質平坦部とぶつかる区画(24)の上方縁(29)位置にある一部の一定位置を越えては確実に移動できないようにするため硬質の平坦部で逆さまに押出されるべきことが下見される。これにより、この段階で、掴み手(19)が十分安定的に補完掴み手(22)と結合することが確保されることになる。
【0017】
前記結合は図3bに示されるようにも行うことができる。
【0018】
この実施例では、前記滑動要素(21)が干渉によって区画される位置を越えて移動不可能である(図3aに示される実施例で説明されたものと同じ範囲について)ものとすれば、滑動要素(21)の横壁にある角部(30)が取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(15)の縁(31)と干渉する。
【0019】
それで、包装の使用により同一のものが区画(23)から外に漏れた成分が区画(18)に含まれる製品と混合することを可能にしてかき混ぜられることが下見される。
【0020】
図4は同一方向に要素(21)も押出す可動基部(12)に置かれるボタンハンドル(20)を引っ張って補完掴み手(19,22)間の留め金留めの利用がどのように可能であるかを示す。このように作動して、取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(15)の開口部が決定されて、包装をひっくり返しかつかき混ぜることによって、区画(24)の成分が区画(18)に進んで製品調合が完了しうる。
【0021】
包装を逆さまにおくと同時にいま少しかき混ぜると、過剰なパン粉が基部面(4)の穴が開いた部分を通って仕切り(8)内に進む。
【0022】
容器(1)が開けられるとすぐ、詳しく下見された側面(32)から例えばポットに製品の注ぎ出しができる。この操作中、基部面(4)の帯(33)は製品の注ぎ出しができるよう容器が傾けられるときに、仕切り(8)内の余分のパン粉が前記仕切りから外に進む障害となろう。
【0023】
仕切り(9)内にあると同時にここに図示されない吸収紙は、より良い効果のため基部面(4)の穴あき部分の存在も利用して揚げ物製品の油を落とすためにもこれが使用可能であるように、空の容器(1)によって支持されるよう適宜合わせることができる。
【0024】
別の実施例では取り出し容器(11)内部の可動基部(12)が滑動することも下見されてもよい。
【0025】
これらの追加実施例のうちのあるものでは、可動基部(12)と要素(21)が接合されて取り出し容器(11)内側に可動するピストンを形成できる。
【0026】
この実施例では、可動基部(12)が挿入され、区画(23)が満たされ、要素(21)が挿入され、区画(24)が満たされる。この区画(24)はこの場合には適当な独立したふた要素によって閉じられる上部開口部によってだけでなく、横開口部が接触する取り出し容器(11)の壁(13)の部分によって一時的に閉じられる横開口部によっても設けられる.
【0027】
使用段階では、可動基部(12)が押出されると同時に、窓(14)を開いて、区画(23)が区画(18)と連絡して、液体内容物の区画(18)に含まれる製品と接する区画(23)への拡散へと進む。その後、区画(24)の前記横開口部を取り出し容器(11)の開口部(15)と一致させるまで独立したふた要素上を押すことによって、区画(24)は区画(18)と連絡し、パン粉付きの製品の最終的な衣付けに進む。
【0028】
本発明は、確実に、図の表示に限定されず、特許の範囲を外れないで当業者からの手直しや修正を受け入れることができる。
【0029】
本発明により数多くの利点が可能となると同時に、特に、現在市販されている方式を利用して克服できない困難の解決が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】非等角断面における包装の実施例図
【図2】取り出し容器(11)および要素(21)と閉じられた内部区画(18,23,24)とを伴う図1の容器(1)の鉛直断面図
【図3a】掴み手(19,22)間の十分安定した留め金の作動ならびに取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(14)に連結した開口部により停止点まで内側に押される可動基部(12)を伴う図1の包装の鉛直断面
【図3b】取り出し容器(11)の横壁(13)の窓の縁(31)を干渉するよう動かされる角部(30)が要素(21)上にある包装実施例の鉛直断面
【図4】掴み手(19,22)間の十分安定した留め金およびこれに当然伴う取り出し容器(11)の横壁(13)の窓(15)の開口部ゆえに可能となる要素(21)の容器(1)の底の方へ関連した引張を伴う当初位置で説明された可動基部(12)を伴った図1の容器(1)の鉛直断面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縁(3)で終わる基部(4)および横壁(2)が装備された上部部分が開いた容器(1)、ならびに製品の第1成分を含む第1内側区画(18)を定める縁(16)および可動基部(12)で終わる横壁(13)も設置される取り出し容器(11)によって構成される連続かつ適正に遅延可能な統合装置を伴う即席混合製品用包装であって、前記容器(1) の前記縁(3)および前記取り出し容器(11)の前記縁(16)が上部ふた要素にこれら自身が関係するように動く点、前記取り出し容器(11)の前記横壁(13)に窓(14,15)が設置される点、1要素(21)が前記取り出し容器(11)内部に滑動の形で挿入されて、前記取り出し容器(11)の可動基部(12)と一緒に製品の第2成分用の内部区画(23)および1つあるいは1つ以上の製品の追加成分用の1つまたは1つ以上の追加内部区画(24)の両方が定められる点、前記基部(12)および前記要素(21)が外側から操作可能である点、可動基部(12)および要素(21)上で適宜動き、この要素が取り出し容器(11)の前記横壁(13)の1つあるいは1つ以上の前記窓(14,15)が開くまで取り出し容器(11)内部の決定方向に沿って移動可能であって、この段階で開かれる前記窓によって同一の前記内部区画(18)と連絡する内部区画成分の区画(18)自身内への通行が可能となる点、ならびに、要素(21)が、さらに、前段階で閉鎖されたままの窓が開くまで取り出し容器(11)内部で反対方向に移動可能であって、この段階で開かれる前記窓を介して同一の前記内部区画(18)と連絡する内部区画成分の区画(18)自身内への通行が可能となる点を特徴とする即席混合製品用包装
【請求項2】
前記可動基部(12)および前記要素(21)に安定した形態で結合するよう動かされるそれぞれ掴み手(19)および補完掴み手(22)がある点を特徴とする請求項1による即席混合製品用の包装
【請求項3】
前記可動基部(12)に押すかあるいは引くボタンハンドル(20)が設置される点を特徴とする請求項1または請求項2による即席混合製品用の包装
【請求項4】
前記容器(1)および前記取り出し容器(11)が単一部品として製作される点を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項5】
前記容器(1)および前記取り出し容器(11)が分離されるとともにその後組立て可能である部品として製作される点、ならびに前記容器(1)が取り出し容器(11)の安定した掴み手を可能にするよう働かされる基部(4)上に穴(10)を呈している点を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項6】
要素(21)が窓の縁(31)と干渉するように働かされる角部(30)を呈して要素(21)がこの干渉によって定められる位置を越えて移動することはあり得ないことが確保される点を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項7】
要素(21)上に適宜置かれるリブ(25,26)が取り出し容器(11)の横壁(13)内部に存在する対応する角部(27,28)と干渉し、取り出し容器(11)内部で要素(21)の位置を安定化させるだけでなくさらに前記取り出し容器で定められる各区画(23,24)を分離させる点を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項8】
前記容器(1)の前記基部(4)がその表面全体にあるいはその一部分だけに1つの穴を呈する点を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項9】
前記容器(1)の前記基部(4)が1つあるいは1つ以上の外側区画(8,9)を定める包装内部の反対側に除去縁(7)を呈する点を特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項10】
前記外側区画(8,9)で製品の利用あるいは調合用の付属品が配置できる点を特徴とする請求項9による即席混合製品用の包装
【請求項11】
前記除去縁(7)が下部ふた要素(5)にかかわるよう動かされる点を特徴とする請求項9による即席混合製品用の包装
【請求項12】
前記下部ふた要素(5)が穴(10)ならびにどんな方法にせよ基部(4)の穴のない部分に外側区画と連絡する状態でのみ除去可能である点を特徴とする請求項11による即席混合製品用の包装
【請求項13】
容器(1)の基部(4)の穴部分に対応する外側仕切り(8)が前記包装における前記製品の調合から生ずる製品の過度の成分を内部に維持するよう動かされる点、ならびに容器(1)が製品の注出を可能にする分だけ傾斜される場合に、基部表面(4)の帯(33)が前記区画(8)から外に流出する仕切り(8)内の過度の成分を妨害する点を特徴とする請求項9による即席混合製品用の包装
【請求項14】
前記要素(21)に容器(1)の上部ふた要素(17)に似た独立した上部ふた要素が設置される点を特徴とする請求項1から請求項13までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装
【請求項15】
容器(1)および要素(21)の上部ふたの前記要素が外側区画(8,9)の下部ふた(5)のものと合わせてプラスチック材料のフィルムによって構成される点を特徴とする請求項1から請求項14までのいずれかの請求項による即席混合製品用の包装

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−511366(P2009−511366A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534153(P2008−534153)
【出願日】平成18年10月9日(2006.10.9)
【国際出願番号】PCT/IT2006/000718
【国際公開番号】WO2007/043088
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(506418965)デヴェルパック エス.アール.エル. (3)
【Fターム(参考)】