説明

遅消化性または消化抵抗性オリゴ糖組成物を含んでなる食用組成物

食用組成物は、(1)消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはその組合せを含んでなるデンプン由来可溶性繊維組成物、および(2)フルクトース、ソルビトール、プルラン、非栄養性高強度甘味料およびそれらのいずれか2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の物質を含んでなる。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
様々な炭水化物、例えば様々な糖類およびデンプン類が食品で用いられている。これら炭水化物の多くはヒトの胃および小腸で消化される。対照的に食品中の食物繊維は胃または小腸で通常消化されず、可能性として大腸で微生物により発酵されうる。
【0002】
インビトロおよびインビボ試験の双方が、ヒトで炭水化物消化の速度および程度を調べるために行える。Englystアッセイは、速消化性、遅消化性または消化に抵抗性である炭水化物成分の量を調べるために用いられるインビトロ酵素試験である。European Journal of Clinical Nutrition(1992)Volume 46(Suppl.2),pages S33-S50
【0003】
速消化性炭水化物が消費されると、消費者の血流は典型的には摂食後短時間で、通常15〜45分間でピークグリセミック応答を示す。ピークに続き、膵臓により放出されるインスリンの作用で血糖降下“オーバーシュート”がしばしば起きる。血糖降下は空腹感を一般に伴う。空腹が速消化性炭水化物の消費で補われると、その後すぐに空腹感が続いてしまう、食べることの悪循環が生じうる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一面は、デンプンに由来する可溶性繊維組成物を含んでなり、しかも消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはその組合せを含んでなる食用組成物である。本食用組成物は、フルクトース、ソルビトール、プルラン、非栄養性高強度甘味料、およびそれらのいずれか2種以上の組合せから選択される、少なくとも1種の物質も含んでなる。
【0005】
本発明の他の面は、上記の食用組成物を含んでなる食品である。該食用組成物は、食品において、他の甘味料、例えばスクロースの代替物として用いうる。
【0006】
本発明の他の面は、食品に対する哺乳動物のグリセミック応答を低下させる方法である。この方法は、食品の成分中における栄養性甘味料を上記の食用組成物と置き換えることからなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】10DEマルトデキストリン、またはブレンド1、ブレンド2、ブレンド3およびブレンド4とラベルされた本発明による組成物を与えられたイヌにおける、経時的な血中グルコース濃度に関する変化のグラフである。
【具体的態様の説明】
【0008】
本発明の一面は、食物で使用に適した食用組成物である。該食用組成物は、デンプンから作られて、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはその組合せを含んでなる、可溶性繊維組成物を含んでなる。該食用組成物はフルクトースも含んでなる。消化抵抗性であるかまたは遅消化性である可溶性繊維組成物のフラクションは、Englystアッセイで調べられる。
【0009】
“オリゴ糖”および“糖オリゴマー”という用語は、少なくとも2つの糖単位を含んでなる糖類、例えば約2〜30の重合度(“DP”)を有する糖類へ言及するために、ここでは用いられている。例えば、二糖は2のDPを有する。
【0010】
一態様において、本組成物は乾燥固形物ベースで多量の可溶性繊維組成物を含んでなる。換言すれば、存在するいかなる水も除外すると、食用組成物に存在する可溶性繊維組成物の割合は他成分の割合より大きいかまたはそれと等しい。
【0011】
可溶性繊維組成物は様々なデンプン源、例えば穀粒、ポテトまたはタピオカから誘導しうる。可溶性繊維組成物は様々な穀粒、例えばコーン、小麦、コメおよびそれらの組合せのいずれからも作られる。コーンが出発物質として用いられる場合、可溶性繊維組成物は時にはSCF(可溶性コーン繊維)と称される。略称SCFがこの特許でときどき用いられているが、可溶性繊維組成物はコーンから作られなくてもよいと理解すべきである。
【0012】
一態様において、デンプン源は遺伝子組換え作物(GMO)ではない。例えば、デンプン源は非GMOコーンである。
【0013】
可溶性繊維ではない物質も可溶性繊維組成物が含有しうる、とも理解すべきである。多くの態様において、可溶性繊維が乾燥固形物ベースで可溶性繊維組成物の大部分を構成する。しかしながら、例えば組成物中に、少量の不溶性繊維および/または速消化性炭水化物も存在しうる。
【0014】
少なくとも一部の態様において、SCFはコーンシロップまたはマルトデキストリンとして分類されるため、それはU.S.でポリデキストロースに課される規制制限を負わない。
【0015】
一態様において、可溶性繊維組成物は、
穀粒に由来するデンプンの糖化により、少なくとも1種のオリゴ糖および少なくとも1種の単糖を含んでなる水性組成物を生成し、
少なくとも1回の膜濾過および連続擬似移動床クロマトグラフィーを含んでなる方法により水性組成物を分別して、単糖に富んだ流れおよび消化抵抗性オリゴ糖に富んだ流れを形成し、そして、
オリゴ糖に富んだ流れを回収する
ことを含んでなる方法により製造されるものである。
【0016】
この態様の1つの具体的バージョンにおいて、オリゴ糖に富んだ流れは少量のデキストロースおよびフルクトースを含んでなり、該方法では更に、デキストロースの少なくとも一部がフルクトースへ変換されて、それにより異性化されたオリゴ糖に富んだ流れを作るように、オリゴ糖に富んだ流れを異性化酵素と接触させることを含んでなる。この態様の他の具体的バージョンにおいて、オリゴ糖に富んだ流れは少量の単糖類を含んでなり、その際に該方法では更に、その中における単糖類の少なくとも一部をアルコール類に変換し、それにより水素添加されたオリゴ糖に富んだ流れを作るために、オリゴ糖に富んだ流れを水素添加することを含んでなる。この態様の更に他の具体的バージョンにおいて、該方法では更に、該流れ中に存在する残留単糖類の少なくとも一部がオリゴ糖類または他の単糖類と共有結合されるように、オリゴ糖に富んだ流れをグルコシダーゼ酵素と接触させることを含んでなる。
【0017】
この態様に関する追加の詳細および情報は、2005年3月17日付で出願されてUS‐2006‐0210696‐A1として公開されたU.S.特許出願11/083,347でみられ、これは参照のためここに組み込まれる。
【0018】
他の態様において、可溶性繊維組成物は、
穀粒に由来する少なくとも1種の単糖または線状糖オリゴマーを含んでなり、かつ、少なくとも約70重量%の固形物濃度を有する水性投入組成物を、少なくとも約40℃の温度に加熱し、そして、
非線状糖オリゴマーの形成を引き起こすために十分な時間にわたり、グルコシル結合の開裂または形成の速度を加速させる少なくとも1種の触媒と該投入組成物を接触させ、その際に線状糖オリゴマーより高濃度の非線状糖オリゴマーを含有する生成組成物が生成される
ことを含んでなる方法により作られる。
【0019】
この態様の1つの具体的バージョンにおいて、触媒はグルコシル結合の開裂または形成の速度を加速させる酵素である。グルコアミラーゼ酵素組成物が1つの適切な例である。この態様の他の具体的バージョンにおいて、触媒は酸である。適切な酸としては、塩酸、硫酸、リン酸およびそれらの組合せがある。他の具体的バージョンにおいて、該方法で用いられる触媒は酸および酵素の組合せを含んでなる。酸および酵素はどの順序でも連続的に用いうる(例えば、酸の次に酵素、または酵素の次に酸)。この態様の他の具体的バージョンにおいて、投入組成物は約70〜99%の固形物濃度を有し、酸との接触に際して約70〜180℃の温度で維持される。この態様の更に他の具体的バージョンにおいて、生成組成物は乾燥固形物ベースで少なくとも約50重量%の濃度で少なくとも3の重合度を有する非線状糖オリゴマーを含んでなる。
【0020】
この態様に関する追加の詳細および情報は、2006年1月25日付で出願されたU.S.特許出願11/339,306、2006年9月15日付で出願された11/532,219および2006年12月14日付で出願された11/610,639でみられ、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0021】
可溶性繊維組成物はいくつかの異なる物理的形態で、例えばシロップまたは濃縮シロップ固形物として用いられる。一態様において、可溶性繊維組成物は微粒子形態をとる。該微粒子は、結合剤、例えば多量のマルトデキストリンを含んでなる結合剤組成物で一緒に繋がれる。微粒子の凝集は溶解および分散の速度に関して利点を有することがある。これは、ミキシングのより速い溶解と低い剪断速度が重要である用途、例えば卓上砂糖代替物、卓上繊維サプリメントおよびオン・ザ・ゴー(on-the-go)乾燥粉末ドリンクミックス製品で有用となりうる。
【0022】
場合により、食用組成物は追加の栄養性または非栄養性糖類および/または多糖類も含んでなる。一態様において、食用組成物はソルビトール、プルランまたはそれらの組合せを含んでなる。ソルビトールは糖の甘味の約60%を食物へ供するが、カロリー分の有意な低下(2.6 vs.4.0kcal/g,Livesay)と無に近いグリセミック応答をもたらす。プルランゴムは、速消化性炭水化物と比較してヒトで約50%相対グリセミック応答を示す遅消化性炭水化物であるが、糖と類似したカロリー分を食物へ供しうる。
【0023】
一態様において、食用組成物は約50〜99%可溶性繊維組成物、0〜50%フルクトース、0〜33%プルランおよび0〜33%ソルビトールを含んでなるが、但しフルクトース、プルランまたはソルビトールの少なくとも1種の濃度は少なくとも1%である(これら割合のすべてが重量による)。他の態様において、食用組成物は約60〜80%可溶性繊維組成物、1〜20%フルクトース、0〜20%プルランおよび0〜20%ソルビトールを含んでなる。更に他の態様において、食用組成物は約65〜75%可溶性繊維組成物、5〜15%フルクトース、5〜15%プルランおよび5〜15%ソルビトールを含んでなる。高強度甘味料を含んでなる態様において、その成分の濃度は約0.001〜0.5%である。
【0024】
食用組成物は、場合により、抵抗性デンプンまたは他の繊維源も含有しうる。
【0025】
食物中で甘味料組成物として使用に適した食用組成物を作るために、多くの場合では非栄養性高強度甘味料を含有させることも、それには望ましいであろう。このような非栄養性高強度甘味料の適切な例としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテームおよびそれらの組合せがあるが、それらに限定されない。
【0026】
本食用組成物は食品で用いうる。“食物”および“食品”という用語は、ヒトにより摂取されうる様々な物品、例えば飲料および医薬カプセルまたは錠剤を含めて、ここでは広い意味で用いられる、と理解すべきである。食用組成物が用いられうる適切な食品としては、ベークドフード、朝食シリアル、乳製品、菓子、ジャムおよびゼリー、飲料、フィリング、押出およびシート状スナック、ゼラチンデザート、スナックバー、チーズおよびチーズソース、食用および水溶性フィルム、スープ、シロップ、ソース、ドレッシング、クリーマー、アイシング、フロスティング、グレーズ、ペットフード、トルティーヤ、肉および魚、ドライフルーツ、乳幼児食、ならびに衣用生地およびパン粉があるが、それらに限定されない。
【0027】
本発明の他の面は、食品に対する哺乳動物のグリセミック応答を低下させる方法である。該方法は、食品の成分中における栄養性甘味料を上記の食用組成物と置き換えることからなる。本食用組成物は、食品においてスクロース、高フルクトースコーンシロップ(HFCS)、フルクトース、デキストロース、レギュラーコーンシロップまたはコーンシロップ固形物のような栄養性甘味料の全部または一部代替物に用いられる。
【0028】
食品中における本食用組成物の含有はいくつかの利益、例えば通常の炭水化物が用いられている類似食品よりも低いグリセミック応答、低いグリセミック指数および低いグリセミック負荷をもたらしうる。更に、オリゴ糖の少なくとも一部は非常にゆっくり消化されるにすぎないかあるいはヒト胃または小腸で全く消化されないため、食品のカロリー分は減少しうる。
【0029】
本食用組成物は、フレーバー、口内感または食感にネガティブな影響を与えることなく、可溶性繊維源として食品へ加えうる。食物中の可溶性繊維はいくつかの有益な効果、例えばコレステロールの低下、血中グルコースの減少および胃腸健康の維持をもたらしうる。
【0030】
本食用組成物は、栄養性甘味料系および他の類似炭水化物が2〜3g(またはそれ以上)/食で含有される食物において、特に有用である。
【0031】
本食用組成物を含有した食品は、糖尿病を患う哺乳動物、例えばヒトで、血中グルコース濃度のコントロールを助けるために用いうる。該食品が哺乳動物で消費されると、食品中の遅消化性および/または消化抵抗性成分は血流中でより穏やかな相対グリセミック応答を生じることができ、そのことが糖尿病患者に有益となりうる。この関連で“コントロール”とは相対的な用語として理解されるべきである;即ち、このような消化抵抗性および/または遅消化性成分を含有しない類似食品を同一哺乳動物が消費した場合に生じるものと比較してグリセミック応答は改善されうるが、グリセミック応答は糖尿病を患わない哺乳動物で観察されるものと必ずしも同等でないかもしれない。
【0032】
表1は、成分スクラロース、フルクトース、スクロース、ソルビトール、可溶性コーン繊維(SCF)およびプルランの相対甘味度、相対グリセミック応答(RGR)、カロリー分および食物繊維分を示している。
【0033】
表1で試験された可溶性コーン繊維(SCF)サンプルはほぼ無色で少し甘かった。AOAC法2001.03を用いた測定では、その物質が乾燥固形物ベースで約75%消化抵抗性炭水化物を含有することを示した。SCFはヒトにおいて約30%相対グリセミック応答(RGR、コントロールとして25gデキストロースと比較)を有する。更に、家禽における正味代謝エネルギー(TME,Parsons)測定では、該成分について約2kcal/グラムのカロリー分を示した。
【表1】

(食物繊維はAOAC 2001.03で測定された。RGRおよびカロリー法は以下で記載されている。)
【0034】
相対甘味度は、テーブルシュガー(スクロース)が1の相対甘味度を有すると規定した場合の感覚測定値である。スクラロースは、典型的使用レベルにおいて、無に近いグリセミック応答およびカロリー分を有すると仮定される。同様に、スクラロース、フルクトース、スクロースおよびソルビトールは食物繊維への寄与から規定上除外される。単糖類および二糖類(例えば、スクラロース、フルクトースおよびスクロース)は食物表示上で糖として定量され、食物繊維計算から常に除外される。SCFは約10〜15%のその単糖分のせいで0.1の相対甘味度と定められ、インビボTME測定の結果に基づき約2kcal/グラムのエネルギー分を有すると評価される。製品表示上における“良い食物繊維源”適格は、1食当たり3gの食物繊維を供することで獲得できる。SCFでは、75%のその分析繊維分に基づくと4g/食の含有で3gの食物繊維を供する。
【0035】
“持続性エネルギー”とは、完全消化性炭水化物に由来するエネルギーを含むのみならず、大腸の微生物叢による発酵で代謝産物として形成される短鎖脂肪酸(SCFA)に由来するエネルギーも含めて、ここでは用いられる。約2kcal/グラムの平均値が、食物繊維の発酵により形成されるSCFAのカロリー分(エネルギー値)に関して示されていた(Livesay)。対照的に、完全消化性炭水化物は小腸による加水分解単糖の吸収をうけ、約4kcal/グラムの典型的炭水化物カロリー分をもたらす。
【0036】
上記のように、速消化性炭水化物は典型的には短時間内で、通常15〜45分間で生じるピークグリセミック応答へ至る。ピークに続き、膵臓により放出されるインスリンの作用で血糖降下“オーバーシュート”がしばしば起きる。血糖降下は空腹感を一般に伴う。空腹が速消化性炭水化物の消費で補われると、その後すぐに空腹感が続いてしまう、食べることの悪循環が生じうる。それより遅い消化性の炭水化物は、より緩やかな血糖応答の増加、次いでプラトーへのゆっくりした減少に至り、それで血糖降下オーバーシュートを避けられ、こうして空腹で後続される上記のような消費の悪循環を避けられる。
【0037】
一部の態様において、本食用組成物は、遅消化性炭水化物の特徴(徐々に増加するグリセミック応答、次いでゆっくり減少するプラトー)を有するのみならず、大腸へ通過してそこに存在する微生物叢の発酵基質となる消化抵抗性フラクションも有する、持続性エネルギー炭水化物を提供する。宿主で吸収されて、それ自体エネルギー源として働く短鎖脂肪酸(SCFA)を、発酵が放出するのである。事実、酪酸が結腸の内側を形成する宿主細胞にとり好ましいエネルギー源であり、こうして健全な細胞機能と病気および癌に対する抵抗を促進している。
【0038】
インビトロ試験(後の実施例2でより詳しく記載されている)では、この特許で記載された組成物が消化抵抗性炭水化物を大腸へ運ぶことができ、それらが新鮮糞便から播種された生物による発酵後にSCFAへ変換されうる(持続性エネルギーを供しうる)ことを示していた。
【表2A】

【0039】
したがって、本食用組成物は、伝統的砂糖甘味料に置き換わり、持続的エネルギーおよび食物繊維をほぼあらゆる食物へ供しながら、同時に低いカロリーおよびグリセミック負荷で甘味をコントロールするために用いられる。フルクトース(および場合によりソルビトール)は、SCFのグリセミック応答を鈍化させて、低いグリセミック負荷と減少したカロリー分へ至るために必要な最小比で用いられる。SCFおよびSCF/プルランブレンドで加えられる可溶性繊維は可溶性で良いフレーバーと低い色を有し、したがって食物系で高度に融通性がある。SCF/プルランブレンドは、ダイエタリー・トレランス(dietary tolerance)およびプレバイオティック効果に関して、どちらか単独の成分よりも繊維効果を発揮しうる。
【0040】
本発明の一態様は1回分に包装された甘味料組成物である。該組成物は、穀粒から作られて、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはその組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物を含んでなる。該組成物は非栄養性高強度甘味料(例えば、スクラロース)も含んでなり、消費者に開けられるように構成された包装中に存在する。一部の態様において、包装された甘味料組成物はフルクトース、プルラン、ソルビトールおよびそれら2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の物質を更に含んでなり、場合によりマルトデキストリンも含んでなる。1つの具体的態様において、デンプン由来可溶性繊維組成物は包装された甘味料組成物の約70〜99重量%を占める。
【0041】
凝集可溶性コーン繊維(SCF)を含有したこのような組成物は、SCF単独と比較して大きく改善された分散性および溶解速度を有しうる。例えば10DEマルトデキストリンの水溶液が凝集プロセスで原料SCF粒子を一緒に結合させるために用いうる。こうすると、より低い嵩密度の製品をもたらす(例えば、一部の態様で0.1〜0.85g/立方センチメートル、または一部他の態様で0.45〜0.65g/立方センチメートル)。凝集製品の高い分散性および溶解速度は、ミキシングのより短い時間と低い剪断速度が重要である用途、例えば卓上砂糖代替物、卓上繊維サプリメントおよびオン・ザ・ゴー乾燥粉末ドリンクミックス製品で、特に有益となりうる。
【0042】
本発明の他の態様は、(上記のような)デンプン由来可溶性繊維組成物、フルクトースおよび非栄養性高強度甘味料(例えば、スクラロース)を含んでなる、コーンシロップ組成物に関する。1つの具体的態様において、該組成物は乾燥固形物ベースで約35〜50重量%のフルクトースおよび約35〜50重量%の可溶性繊維組成物を含んでなる。このコーンシロップ組成物は、HFCS単独よりも低いカロリー分を有する甘味料組成物を作るために、通常の高フルクトースコーンシロップとブレンドしうる。
【0043】
本発明の他の態様は、(上記のような)デンプン由来可溶性繊維組成物と少なくとも1種のカルシウム化合物を含んでなる、食用カルシウムサプリメントに関する。カルシウム化合物はカルシウム塩、例えばクエン酸カルシウム、炭酸カルシウムまたはその組合せである。SCFを含有したカルシウムサプリメントはSCF発酵のpH低下効果のせいでカルシウム吸収を高められ、該サプリメントをより有効にさせる。
【0044】
本発明の他の態様は、(上記のような)デンプン由来可溶性繊維組成物、プルラン、非栄養性高強度甘味料(例えば、スクラロース)および少なくとも1種のフレーバーを含んでなる、ダイエット飲料に関する。1つの具体的態様において、該飲料は約3〜7重量%のデンプン由来可溶性繊維組成物と約0.1〜3重量%のプルランを含んでなる。
【0045】
このダイエット飲料は、従来のダイエット飲料で観察される味覚問題を克服する上で役立つ。特に、多くのダイエット飲料はそれらの全糖対応物と同じ味がしない。ダイエット vs.全糖飲料の消費に伴う感覚的経験は多面的であるが、主要な感覚差のうち2つは“甘味”および“口内感”の項目に分類される。ダイエット飲料は、スクラロース、アスパルテームおよびアセスルファムカリウムのような高強度甘味料(HIS)の含有からそれらの甘味を出している。非常に低い濃度の、典型的には重量で0.02%〜0.06%の範囲内にあるHISが、完全カロリー飲料で(約10重量%で)用いられる砂糖または高フルクトースコーンシロップと置き換わるために、ダイエット飲料で用いられる。この置換えはダイエット飲料に類似した甘味でより低いカロリー分をもたらすが、溶解固形物濃度の大きな差異(0.06% vs.10%)が有意に低い粘性と、ひいてはかなり水様の口内感をダイエット飲料にもたらす。ダイエット飲料の感覚的経験における欠点は水様の口内感だけでなく、固形分の減少が全糖対応物と比較してダイエット飲料で甘味およびタートフレーバーに関して感覚認知の強度および時間枠も変化させてしまう。
【0046】
ダイエット飲料のこれらの望ましくない特徴は、プルラン(例えば、18.9の多分散度で重量平均分子量=99,600を有するプルラン)および可溶性コーン繊維の組合せを用いることにより、消失または大きく減少させうる。この組合せはダイエット飲料に粘性と口内感を戻すだけでなく、甘味およびタートフレーバーの感覚的経験も全糖飲料でみられるものにかなり近づける。
【実施例】
【0047】
本発明のある態様は以下の実施例から更に理解することができる。
【0048】
実施例1‐イヌグリセミック応答試験プロトコール
以下の操作が、イヌで数種成分および諸成分のブレンドのグリセミック応答を評価するために用いられた。
【0049】
動物.ハウンド血統、25.1kgの平均初体重(範囲、19.9〜29.5kg)、5年の平均年齢のパーパスブレッド雌性イヌ(n=5;Butler Farms USA,Clyde,NY)が用いられる。
【0050】
食餌処置.実験用炭水化物を4組に分け、各組をマルトデキストリンコントロール(Star-Dri 10; Tate & Lyle)と比較した。イヌは食負荷試験において約240mL dd(二重蒸留)水で25〜50gの炭水化物を消費した。投与の量は使い捨て60ccシリンジ(針なし)を用いて測定し、10分間かけてイヌに供した。消費される量は、240mL水に溶解しうる能力に基づいていた。同量の全炭水化物を各5×5ラテン方格内で全イヌに投与した。炭水化物源を溶液/懸濁液にするために、攪拌プレートを用いて水と炭水化物を混ぜた。血中グルコースの正確な測定が行われるように、イヌは試験炭水化物の全部を10min以内で消費した。
【0051】
実験法.一連の5×5ラテン方格法を用い、そこではイヌを3回の別々な3hr食負荷試験へ付した。負荷試験は3〜4日離した。15hrの絶食後、イヌは割当分を消費する。
全イヌに同一の市販餌(lams Weight Control;The lams Co.,Lewsburg,OH)を与えた。餌の主成分はコーンミール、トリ肉、粗挽きソルガム、トリ肉副産物粉、粗挽きオオムギおよび魚粉であった。水は自由に入手しうる。各食負荷試験前の夕方1700hrに、残った食物を除去し、イヌを15hr絶食させ、その間に彼らは水のみを消費した。食負荷試験の朝、血液サンプルを絶食イヌから得た。次いでイヌに適切な炭水化物溶液を投与し、追加の血液サンプルを食後15、30、45、60、90、120、150および180minに採取した。約1mLの血液を頸部または橈骨静脈穿刺でシリンジに採取した。血液の一部をグルコース分析のため直ちに抜き取った。
【0052】
化学分析.採取直後に、Precision-G Blood Glucose Testing System(Medisense,Inc.,Bedford,MA)を利用してグルコースオキシダーゼ法でグルコースについて血液サンプルを検査した。得られた値の範囲に関するこの試験系の精度は、製造業者により報告されているように、3.4〜3.7%(変動係数)である。
【0053】
統計分析.各ラテン方格内のデータをSAS(SAS Institute,Cary,NC)の混合モデル手法で分析した。統計モデルには、処置の固定効果と動物および期間のランダム効果を含めた。Tukey法を用いて処置の最小二乗平均値を比較した。P<0.05の確率は統計学的に有意であると認められた。0.06〜0.10の確率はトレンドと称した。
【0054】
このプロトコールは以下のサンプルで用いた(プルランは“pu”、可溶性コーン繊維は“SCF”、ソルビトールは“sorb”、およびフルクトースは“fruc”と略記される):
10DEマルトデキストリン
CHOブレンド1(1:7:1:1 pu:SCF:sorb:fruc重量比)
CHOブレンド2(3:5:1:1 pu:SCF:sorb:fruc重量比)
CHOブレンド3(3:3:2:2 pu:SCF:sorb:fruc重量比)
CHOブレンド4(2:6:1:1 pu:SCF:sorb:fruc重量比)
【0055】
結果は図1と以下の表2で示されている。
【表2B】

【0056】
データで示されているように、小部分のフルクトース(fruc)、ソルビトール(sorb)およびプルラン(pu)をSCFと一緒に含有した組成物はイヌで減弱したグリセミック応答を呈した。例えば、SCF単独では40%のRGRを呈し、一方で1:7:1:1 pu:SCF:sorb:fruc(CHOブレンド1)重量比ブレンドはRGRを39%に低下させた。同様に、3:5:1:1pu:SCF:sorb:fruc(CHOブレンド2)重量比ブレンドはRGRを26%に低下させた。3:3:2:2pu:SCF:sorb:fruc(CHOブレンド3)重量比ブレンドはRGRを7%に低下させた。2:6:1:1pu:SCF:sorb:fruc(CHOブレンド4)重量比ブレンドはRGRを5%に低下させた。この情報の概要が下記表3で示されている:
【表3】

【0057】
実施例2:インビトロ発酵‐3段階単胃
ある組成物がインビトロで発酵されたときにおけるSCFAの産生を評価するために、以下の試薬および操作を用いた。
【0058】
リファレンス:
Boisen,S.,In Vitro Digestion for Pigs and Poultry,ed.M.F.Fuller,1991,135-145
Boisen and Eggum,Nutr.Res.Rev.,1991,4:141-162
Bourquin,Titgemeyer and Fahey,1993,J.Nutr.,123(5):860-869
【0059】
試薬:
1.リン酸緩衝液I,0.1M,pH6.0‐1リットルメスフラスコ中で2.1gの無水二塩基性リン酸ナトリウムおよび11.76gの一塩基性リン酸ナトリウム一水和物を溶解させる。蒸留水で所定容量に合わせる。pH測定によりチェックする。この溶液は冷蔵すれば48hrまで保てる。
2.塩酸,0.2N‐1リットルメスフラスコに16.7mL HClを入れる。dd水で所定容量に合わせる。
3.HCl:ペプシン溶液‐100mLメスフラスコに1gペプシン(Sigma P-7000)を入れる。50mL蒸留水に溶解する。10mL HClを加える。蒸留水で所定容量に合わせる。使用日に新しく調製する。
4.クロラムフェニコール溶液‐100mLメスフラスコに0.5gクロラムフェニコール(Sigma C-0378)を入れる。95%エタノールで所定容量に合わせる。
5.水酸化ナトリウム溶液,0.6N‐1リットルメスフラスコに24g NaOHを入れる。dd水で所定容量に合わせる。
6.リン酸緩衝液II,0.2M,pH6.8‐1リットルメスフラスコ中で16.5gの無水二塩基性リン酸ナトリウムおよび11.56gの一塩基性リン酸ナトリウム一水和物を溶解させる。蒸留水で所定容量に合わせる。pH測定によりチェックする。この溶液は冷蔵すれば48hrまで保てる。
7.パンクレアチン溶液‐100mLメスフラスコに5gブタパンクレアチン(Sigma P-1750)を入れる。リン酸緩衝液IIで所定容量に合わせる。使用日に新しく調製する。
8.ミネラル溶液A‐1リットルメスフラスコに、5.4g塩化ナトリウム、2.7g無水一塩基性リン酸カリウム、0.18g塩化カルシウム二水和物、0.12g塩化マグネシウム六水和物、0.06g塩化マンガン四水和物、0.06g塩化コバルト六水和物および5.4g硫酸アンモニウムを入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
9.ミネラル溶液B‐1リットルメスフラスコに2.7g無水二塩基性リン酸カリウムを入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。48hr安定。
10.微量ミネラル溶液‐1リットルメスフラスコに、0.5g EDTA(二ナトリウム塩)、0.2g硫酸第一鉄七水和物、0.01g硫酸亜鉛七水和物、0.003g塩化マンガン四水和物、0.03gリン酸、0.02g塩化コバルト六水和物、0.001g塩化第二銅二水和物、0.002g塩化第一ニッケル六水和物および0.003gモリブデン酸ナトリウム二水和物を入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
11.水溶性ビタミン溶液‐100mLメスフラスコに、0.0025gビタミンB12を入れる。dd水で所定容量に合わせる。とっておく。1リットルメスフラスコに、0.1gチアミンHCl、0.01gパントテン酸、0.1gナイアシン、0.1gピリドキシンおよび0.005g p‐アミノ安息香酸を入れる。10mLのビタミンB12混合液を加える。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
12.葉酸:ビオチン溶液‐1リットルメスフラスコに、0.01g葉酸、0.002gビオチンおよび0.1g炭酸アンモニウムを入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
13.リボフラビン溶液‐100mLメスフラスコに、0.001gリボフラビンおよび0.13g HEPESを入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
14.ヘミン溶液‐100mLメスフラスコに、0.05gヘミンおよび0.04g水酸化ナトリウムを入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
15.短鎖脂肪酸ミックス‐等量のn‐バレレート、イソバレレート、イソブチレートおよびDL‐2‐メチルブチレートを一緒に混ぜる。
16.レザズリン溶液0.1%‐100mLメスフラスコに0.1gレザズリンを入れる。dd水で所定容量に合わせる。安定。
17.培地‐オートクレーブ用フラスコで、330mLの溶液A、330mLの溶液B、10mLの微量ミネラル溶液、1mLのレザズリン溶液、0.5gの酵母エキス、0.5gのトリプチカーゼ、4gの炭酸ナトリウム、0.5gシステインHCl一水和物および296mL dd水を混ぜる。銅乾燥二酸化炭素で30分間還元し、密閉し、20分間オートクレーブ処理する。溶液が冷えた後、0.4mLの短鎖脂肪酸ミックスを加える。フィルター滅菌された、20mLの水溶性ビタミン溶液、5mLの葉酸:ビオチン溶液、5mLのリボフラビン溶液および5mLのヘミン溶液を加える。
18.ミネラル溶液No.1‐500mLメスフラスコに3g無水二塩基性リン酸カリウムおよび1gクエン酸ナトリウム二水和物を入れる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
19.ミネラル溶液No.2‐500mLメスフラスコで、6g塩化ナトリウム、6g硫酸アンモニウム、3g無水一塩基性リン酸カリウム、0.6g塩化カルシウム二水和物、1.23g硫酸マグネシウム七水和物および10gクエン酸ナトリウム二水和物を連続的に溶解させる。dd水で所定容量に合わせる。冷蔵庫で貯蔵する。安定。
20.重炭酸ナトリウム溶液‐1リットルメスフラスコに91g重炭酸ナトリウムを入れる。dd水で所定容量に合わせる。室温で貯蔵する。安定。
21.嫌気性希釈溶液‐37.5mLのミネラル溶液No.1、37.5mLのミネラル溶液No.2、1mLのレザズリン溶液、70mLの重炭酸ナトリウム溶液および854mLのdd水を一緒に混ぜる。乾燥COで30分間パージする。0.5gシステインHCl一水和物を加え、溶解させる。所要量を二酸化炭素パージオートクレーブ用容器へ入れる。密閉して20分間オートクレーブ処理する。オートクレーブ処理後に桃色のままである容器を捨てる。
【0060】
操作:
1.105℃オーブンにWhatman 541濾紙を一夜入れ、翌日秤量する。
2.三重に、0.5gサンプルを秤量して50mL遠心管へ入れる。更に、3つのブランクを調製する。サンプルは1mmに砕いておくとよい。
3.12.5mLリン酸緩衝液Iを各管へ加える。穏やかに混ぜる。
4.5mL 0.2N HClを各管へ加える。HClまたはNaOHでpH2に調整する。
5.0.5mL HCl:ペプシンを各管へ加える。
6.0.25mLクロラムフェニコール溶液を各管へ加える。
7.管に栓を付す。穏やかに混ぜる。39℃で6時間インキュベートする。定期的に混ぜる。
8.インキュベート後、2.5mL 0.6N NaOHを各管へ加える。
9.5mLリン酸緩衝液IIを加える。穏やかに混ぜる。HClまたはNaOHでpH6.8に調整する。
10.0.5mLパンクレアチン溶液を各管へ加える。
11.管に栓を付す。39℃で18時間インキュベートする。定期的に混ぜる。
12.管を6750×gで15分間遠心する。デカントして上清を捨てる。
13.新鮮糞便をプラスチック袋に集める。過剰空気を出した後に袋を密閉し、37℃でサンプルを維持する。
14.CO下においてWaringブレンダーで15秒間ブレンドすることにより、糞便を嫌気性希釈溶液で1:10希釈する。ブレンドされた希釈糞便をCO下において4層のチーズクロスで濾過して血清瓶へ入れ、密閉する。
15.26mL培地を各管へ加える。COでパージする。Bunsenバルブ付きストッパーで密閉する。
16.4mLの希釈糞便で管に播種する。穏やかに混ぜる。
17.39℃で18時間インキュベートする。定期的に混ぜる。
18.インキュベート後、管の内容物を400mL Berzeliusビーカーへ移す。120mLの95%エタノールを加え、1hr沈降させる。
SCFA分析が望まれるならば、2mLサブサンプルを管からピペットで取出し、残り28mLを112mL95%エタノールで沈降させる。
19.予め風袋を測ったWhatman 541濾紙で沈降サンプルを濾過する。10mLずつ3回の78%エタノール、2回の95%エタノールおよび2回のアセトンですすぐ。105℃で一夜乾燥させ、秤量する。有機物残渣を調べるためにサンプルは灰化させてもよい。
【0061】
このプロトコールは表4に掲載された物質を試験するために用いられた:
【表4】

SCF55‐55%繊維入り可溶性コーン繊維
HSCF55‐55%繊維入り水素添加可溶性コーン繊維
Sol 繊維デキストリン‐タピオカデキストリン食物成分
【0062】
実施例3‐繊維入りドリンクドライミックス
ドライドリンクミックスを下記成分で調製した(重量ベースで掲載された割合):
CHOブレンド1 93.56
クエン酸 3.01
ストロベリーフレーバー 2.01
キウイフレーバー 1.00
スクラロース,乾燥 0.40
リン酸三カルシウム 0.02
100.0
製品は次のように調製した:制御された雰囲気、低湿度を用いてドライブレンドする。100mLの水当たり4.98gを加える。溶解するまで混ぜる。
【0063】
実施例4‐炭酸入りソフトドリンク
ソフトドリンクミックスを下記成分で調製した:
CHOブレンド1 23.28
クエン酸 0.63
カフェイン 0.06
クエン酸ナトリウム 0.10
ソルビン酸カリウム 0.05
スクラロース液体濃縮液 0.19
レモン‐ライムフレーバー 0.30
濾過水 75.39
100.0
製品は次のように調製した:炭水化物ブレンドを水へ溶解させる。保存料を加え、完全に溶解させる。酸を加える。次いでカフェインを溶解させ、フレーバーを加える。これで濃縮液を作る。最終飲料に該濃縮液を5:1スロー(throw)で用いる。
【0064】
実施例5‐補液ドリンク
ドリンクミックスを下記成分で調製した:
CHOブレンド1 84.91
クエン酸 2.73
リンゴ酸 1.82
塩化ナトリウム 1.18
クエン酸ナトリウム,二水和物 1.55
クエン酸カリウム,一水和物 1.82
リン酸三カルシウム,固結防止剤 0.02
スクラロース,微粒子 0.45
グレープフレーバー 5.47
赤色色素#40 0.04
青色色素#1 0.01
100.00
製品は次のように調製した:制御された雰囲気、低湿度を用いてドライブレンドする。溶解するまで100mLの水当たり5.48gを加える。
【0065】
実施例6‐オレンジマンゴ低温殺菌飲料
飲料ミックスを下記成分で調製した:
CHOブレンド1 4.658
クエン酸 0.17
リンゴ酸 0.07
塩化ナトリウム 0.065
クエン酸ナトリウム,二水和物 0.085
クエン酸カリウム,一水和物 0.10
スクラロース,微粒子 0.035
赤色色素#40(1%溶液) 0.17
黄色色素#5(5%溶液) 0.43
マンゴフレーバー 0.20
オレンジフレーバー 0.20
濾過水 93.817
100.00
製品は次のように調製した:乾燥成分を水へ溶解させる。190°Fで30秒間低温殺菌する。ボトルへ熱時充填する。冷却する。
【0066】
実施例7‐ドライプディングミックス
プディングミックスを下記成分で調製した:
MiraSperse 2000 37.275
(Tate & Lyle,食用加工デンプン)
CHOブレンド1 52.319
ピロリン酸四ナトリウム 2.572
リン酸二ナトリウム 2.572
乳化剤,bealite EV 1.959
二酸チタン 1.225
バニラフレーバー 0.98
塩 0.796
スクラロース,乾燥 0.230
ベーカーズ・エッグ・シェード色素 0.037
アセスルファムK 0.036
100.00
製品は次のように調製した:制御された雰囲気、低湿度を用いてドライブレンドする。2カップのミルクに52.26gを加える。高速で2分間混ぜる。食べる前にそのままで5分間置く。
【0067】
実施例8‐ワイヤーカットクッキー
クッキーミックスを下記成分で調製した:
ショートニング 18.22
砂糖 11.72
CHOブレンド1 6.50
塩 0.42
バニラフレーバー 0.21
チョコレートフレーバー 0.21
水 5.88
液体カラメル色素 0.21
スクラロース25%溶液 0.047
Isosweet 100(HFCS) 0.85
スイートホエー 0.42
薄力粉 27.42
抵抗性デンプン 12.00
重曹 0.64
チョコレートチップス‐ミニ 15.25
100.00
製品は次のように調製した:Kitchenaidミキサーでショートニング、砂糖、CHOブレンドおよび塩を一緒に攪拌する。側面をこすり取り、スピード2で2分間攪拌する。フレーバー、水、色素、スクラロース、Isosweet、抵抗性デンプンおよびホエーを加える。ボウルをこすり落とし、スピード1で1分間攪拌する。ボウルをこすり落とし、スピード2で2分間混ぜる。ボウルをこすり落とし、チップス以外の残成分を加える。スピード1で1分間攪拌し、30秒間後にボウルをこすり取る。48gを1.5″クッキーカッターに成形し、ワイヤーカッターで〜12gクッキーに切る。1枚の羊皮紙を敷いた1/2シートパンの上で425°Fで6:45分間焼く。パンの上で冷やす。
【0068】
実施例9‐クッキー
ミックスを下記成分で調製した:
3/4c CHOブレンド1(標準糖に1:1で置き換わる)
3/4c黒砂糖
1cバターまたはマーガリン
製品は次のように調製した:砂糖およびバターをクリーム状に混ぜる。卵2個および1tバニラを加える。よく混ぜる。2 1/4c小麦粉、1t重曹および1t塩を加える。よく混ぜる。12ozのチョコレートチップスを加え、クッキーシート上にすくい取り、375°Fで7〜10分間焼く。
【0069】
実施例10‐テーブルシュガー代替バージョン1(TSR1,500グラムバッチのレシピ)
卓上砂糖代替ミックスを下記成分で調製した:
Core M-60 8.3グラム
可溶性コーン繊維 491.7グラム
Core M-60は10DEマルトデキストリンに10重量%のスクラロースである。スクラロースは重量でテーブルシュガーより600倍甘い。SCFは4g茶さじ当たり3グラムの食物繊維を供する。このブレンドされた成分は重量当たりでテーブルシュガーと同じ甘みだが、半分のカロリーである。
【0070】
実施例11‐テーブルシュガー代替バージョン2(TSR2,500グラムバッチのレシピ)
卓上砂糖代替ミックスを下記成分で調製した:
スクラロース 0.83グラム
可溶性コーン繊維 499.17グラム
【0071】
実施例12‐高フルクトースコーンシロップ繊維(HFCSF42,71%ds,645gバッチのレシピ)
ミックスを次のように調製した:
水でTSR2(前記実施例11)の67.2重量%溶液395グラムを調製する。フルクトースの77重量%溶液(KrystarLiquid)250グラムとブレンドし、2溶液を完全に混ぜる。これで、71%乾燥固形分、乾燥固形物ベースで42%フルクトースおよび乾燥固形物ベースで43.5%繊維のシロップ製品を得る。このシロップは、等量の標準高フルクトースコーンシロップ(HFCS)、例えばISOSWEET 100(Tate & Lyle)より29%低いカロリーも呈する。
この物質は、あらゆる用途のほぼいかなる食品または飲料のニーズにも合うよう繊維レベルとカロリー低下を調整するために、類似の乾燥固形物およびフルクトース濃度のHFCS(ISOSWEET 100)とブレンドすることができる。
【0072】
実施例13‐高フルクトースコーンシロップ繊維(HFCSF42,80%ds,573gバッチのレシピ)
ミックスを次のように調製した:
水でTSR2(前記実施例11)の82.3重量%溶液323グラムを調製する。フルクトースの77重量%溶液(KrystarLiquid)250グラムとブレンドし、2溶液を完全に混ぜる。これで、80%乾燥固形分、乾燥固形物ベースで42%フルクトースおよび乾燥固形物ベースで43.5%繊維のシロップ製品を得る。このシロップは、等量の標準HFCS、例えばISOSWEET 180より29%低いカロリーも呈する。
この物質は、あらゆる用途のほぼいかなる食品または飲料のニーズにも合うよう繊維レベルとカロリー低下を調整するために、類似の乾燥固形物およびフルクトース濃度のHFCS(ISOSWEET 180)とブレンドすることができる。
【0073】
実施例14‐高フルクトースコーンシロップ繊維(HFCSF55,77%ds,454gバッチのレシピ)
ミックスを次のように調製した:
水でTSR2(前記実施例11)の77重量%溶液204グラムを調製する。フルクトースの77重量%溶液(KrystarLiquid)250グラムとブレンドし、2溶液を完全に混ぜる。これで、77%乾燥固形分、乾燥固形物ベースで55%フルクトースおよび乾燥固形物ベースで33.7%繊維のシロップ製品を得る。このシロップは、等量の標準HFCS、例えばISOSWEET 5500より23%低いカロリーも呈する。
この物質は、あらゆる用途のほぼいかなる食品または飲料のニーズにも合うよう繊維レベルとカロリー低下を調整するために、類似の乾燥固形物およびフルクトース濃度のHFCS(ISOSWEET 5500)とブレンドすることができる。
【0074】
実施例15‐凝集可溶性コーン繊維
GFバッチインサート装備で、トップスプレー方式でGlatt ProCell 5流動床凝集器を用いて、可溶性コーン繊維(SCF)を凝集させた。25% StarDri 10(10DEマルトデキストリン)溶液を結合液として用いた。
450グラムのSCFを流動床へ入れ、200gのマルトデキストリン溶液で凝集させた。該プロセスを次のパラメーターで行った:53℃の製造温度、70m/hrの空気量、1.5barの噴射空気、約8g/minのスプレー速度。
200gの溶液をスプレーした後、ポンプとヒーターを止め、製品を1分間乾燥させた。最終製品を次いでチャンバーから取り出し、大きな粒子を除去するために10メッシュの篩にかけた。これで、原料SCF(〜0.8g/cc)と比較して低い嵩密度(0.2〜0.5グラム/立方センチメートル)の製品を得る。
場合により、SCFは凝集前に60メッシュで篩にかけてもよい。該篩を通過した製品は次いで床へ投入するために用いられる。微細な出発産品を用いると、最終製品の分散性を改善しうる。
【0075】
実施例16‐スクラロース入り凝集可溶性コーン繊維
GFインサート装備で、トップスプレー方式でGlatt ProCell 5を用いて、可溶性コーン繊維(SCF)を凝集させた。25% StarDri 10(10DEマルトデキストリン)溶液を結合液として用いた。最終製品へ甘味を加えるために、少量のスクラロースを結合剤へ加える。
450グラムのSCFを流動床へ入れ、200gのマルトデキストリン溶液で凝集させた。〜0.32%スクラロースの最終製品を作るために、加工前に1.6gのスクラロースを結合剤溶液へ加えた。該プロセスを次のパラメーターで行った:53℃の製造温度、70m/hrの空気量、1.5barの噴射空気、約8g/minのスプレー速度。
200gの溶液をスプレーした後、ポンプとヒーターを止め、製品を1分間乾燥させた。最終製品を次いでチャンバーから取り出し、大きな粒子を除去するために10メッシュの篩にかけた。
場合により、SCFは凝集前に60メッシュで篩にかけてもよい。該篩を通過した製品は次いで床へ投入するために用いられる。微細な出発産品を用いると、最終製品の分散性を改善しうる。
【0076】
実施例17‐クエン酸カルシウム入りカラメルチュー
チュアブルカラメルフレーバーカルシウムサプリメントを下記成分で調製した:
グラム
砂糖 54
可溶性コーン繊維 55(72%乾燥固形物を含有したシロップ)
無脂肪ドライミルク 5
乳バター 27
塩 0.4
バニラフレーバー 0.2
水 25
クエン酸カルシウム 80
製品は次のように調製した:調理用ケトルに砂糖、無脂肪ドライミルクおよび水を入れる。塊がなくなるまで攪拌する。可溶性コーン繊維シロップを加える。沸騰温度(〜216°F)より少し高めに調理する。攪拌下でバターを加える。〜236°Fまで調理する。塩、カルシウムおよびフレーバーを加える。油を塗ったスラブ上に注ぐ。冷却させ、各5〜6グラム重量の断片で望ましい形状に切る。包む。
【0077】
実施例18‐炭酸カルシウム入りカラメルチュー
チュアブルカラメルフレーバーカルシウムサプリメントを下記成分で調製した:
グラム
砂糖 54
可溶性コーン繊維 55(72%乾燥固形物を含有したシロップ)
無脂肪ドライミルク 5
乳バター 27
塩 0.4
バニラフレーバー 0.2
水 25
炭酸カルシウム 40
製品は次のように調製した:調理用ケトルに砂糖、無脂肪ドライミルクおよび水を入れる。塊がなくなるまで攪拌する。可溶性コーン繊維シロップを加える。沸騰温度(〜216°F)より少し高めに調理する。攪拌下でバターを加える。〜236°Fまで調理する。塩、カルシウムおよびフレーバーを加える。油を塗ったスラブ上に注ぐ。冷却させ、各5〜6グラム重量の断片で望ましい形状に切る。包む。
これらチュアブルカラメルフレーバーカルシウムサプリメント(実施例17および18)のいずれか一方の2切れが、約30カロリーの総カロリー摂取で1グラムのカルシウムと2グラムの食物繊維を供する。
【0078】
実施例19‐ダイエットコーラ飲料
コントロールダイエットコーラ飲料は、規定濃度で下記成分を水に溶解させ、炭酸を入れることにより調製した:
成 分 %
コーラフレーバー 0.100
カラメルDS 0.050
PO 85% 0.060
クエン酸Na 0.030
カフェイン 0.010
安息香酸Na 0.010
スクラロース 0.021
ダイエットコーラ飲料は、プルランおよびSCFのブレンドを用い、規定濃度で下記成分を水に溶解させ、炭酸を入れることにより調製した:
成 分 %
SCF 5.000
プルラン 1.000
コーラフレーバー 0.100
カラメルDS 0.050
PO 85% 0.060
クエン酸Na 0.030
カフェイン 0.010
安息香酸Na 0.010
スクラロース 0.021
コード化されたサンプル表示を用いて、訓練された官能パネルにより2種のダイエット飲料を試験した。SCFおよびプルランを含有した飲料がコントロールダイエットコーラと比較して高いフレーバーと口内感を呈した、とパネルはわかった。
【0079】
本発明の具体的態様の先の記載は本発明で可能な全態様のリストとなるものではない。当業者であれば、他の態様も下記請求項の範囲内に属することを認めるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
フルクトース、プルラン、ソルビトール、非栄養性高強度甘味料およびそれら2種以上の組合せから選択される、少なくとも1種の物質と
を含んでなる食用組成物。
【請求項2】
組成物がソルビトール、プルランまたはその組合せを含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
組成物が非栄養性高強度甘味料を含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
可溶性繊維組成物が微粒子形態をとり、該微粒子が結合剤で一緒に繋がれている、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
結合剤が多量のマルトデキストリンを含んでなる、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
デンプン由来可溶性繊維組成物が穀粒に由来する、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
穀粒がコーンであり、可溶性繊維組成物が可溶性コーン繊維組成物である、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
可溶性繊維組成物が、
穀粒に由来するデンプンの糖化により、少なくとも1種のオリゴ糖および少なくとも1種の単糖を含んでなる水性組成物を生成し、
少なくとも1回の膜濾過および連続擬似移動床クロマトグラフィーを含んでなる方法により水性組成物を分別して、単糖に富んだ流れおよび消化抵抗性オリゴ糖に富んだ流れを形成し、そして、
オリゴ糖に富んだ流れを回収する
ことを含んでなる方法により製造されるものである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
オリゴ糖に富んだ流れが少量のデキストロースおよびフルクトースを含んでなり、前記方法が、デキストロースの少なくとも一部がフルクトースへ変換されて、それにより異性化されたオリゴ糖に富んだ流れを生成するように、オリゴ糖に富んだ流れを異性化酵素と接触させることを更に含んでなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
オリゴ糖に富んだ流れが少量の単糖類を含んでなり、前記方法が、その中における単糖類の少なくとも一部をアルコール類に変換し、それにより水素添加されたオリゴ糖に富んだ流れを生成するために、オリゴ糖に富んだ流れを水素添加することを更に含んでなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
前記方法が、オリゴ糖に富んだ流れ中に存在する残留単糖類の少なくとも一部がオリゴ糖類または他の単糖類と共有結合されるように、オリゴ糖に富んだ流れをグルコシダーゼ酵素と接触させることを更に含んでなる、請求項9に記載の組成物。
【請求項13】
可溶性繊維組成物が、
穀粒に由来する少なくとも1種の単糖または線状糖オリゴマーを含んでなり、かつ、少なくとも約70重量%の固形物濃度を有する水性投入組成物を、少なくとも約40℃の温度に加熱し、そして、
非線状糖オリゴマーの形成を引き起こすために十分な時間にわたり、グルコシル結合の開裂または形成の速度を加速させる少なくとも1種の触媒と該投入組成物を接触させ、その際に線状糖オリゴマーより高濃度の非線状糖オリゴマーを含有する生成組成物が生成される
ことを含んでなる方法により製造される、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
少なくとも1種の触媒が、グルコシル結合の開裂または形成の速度を加速させる酵素である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
酵素がグルコアミラーゼ酵素組成物である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
少なくとも1種の触媒が酸である、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
酸が塩酸、硫酸、リン酸またはそれらの組合せである、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
少なくとも1種の触媒が、どの順序でも連続的に用いられる、酸および酵素の組合せを含んでなる、請求項13に記載の組成物。
【請求項19】
投入組成物が約70〜99%の固形物濃度を有し、酸との接触の間、約70〜180℃の温度で維持される、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
生成組成物が、乾燥固形物ベースで少なくとも約50重量%の濃度で少なくとも3の重合度を有する非線状糖オリゴマーを含んでなる、請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
請求項1に記載の食用組成物を含んでなる食品。
【請求項22】
食用組成物が、食品におけるスクロースの代替物である、請求項21に記載の食品。
【請求項23】
食品が、ベークドフード、朝食シリアル、乳製品、菓子、ジャムおよびゼリー、飲料、フィリング、押出およびシート状スナック、ゼラチンデザート、スナックバー、チーズおよびチーズソース、食用および水溶性フィルム、スープ、シロップ、ソース、ドレッシング、クリーマー、アイシング、フロスティング、グレーズ、ペットフード、トルティーヤ、肉および魚、ドライフルーツ、乳幼児食、ならびに衣用生地およびパン粉から選択される、請求項21に記載の食品。
【請求項24】
食品の成分中における栄養性甘味料を請求項1に記載の食用組成物と置き換えることからなる、食品に対する哺乳動物のグリセミック応答を低下させる方法。
【請求項25】
栄養性甘味料が、スクロース、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、またはそれらの組合せである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
非栄養性高強度甘味料と
を含んでなり、組成物が、消費者に開けられるように構成された包装中に存在する、1回分に包装された甘味料組成物。
【請求項27】
組成物が、フルクトース、プルラン、ソルビトール、およびそれら2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の物質を更に含んでなる、請求項26に記載の包装された甘味料組成物。
【請求項28】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項26に記載の包装された甘味料組成物。
【請求項29】
マルトデキストリンを更に含んでなる、請求項26に記載の包装された甘味料組成物。
【請求項30】
デンプン由来可溶性繊維組成物が、包装された甘味料組成物の約70〜99重量%を占める、請求項26に記載の包装された甘味料組成物。
【請求項31】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
フルクトースと、
非栄養性高強度甘味料と
を含んでなる、コーンシロップ組成物。
【請求項32】
組成物が、乾燥固形物ベースで約35〜50重量%のフルクトースおよび約35〜50重量%の可溶性繊維組成物を含んでなる、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項31に記載の組成物。
【請求項34】
高フルクトースコーンシロップと請求項31に記載のコーンシロップ組成物のブレンドを含んでなる、甘味料組成物。
【請求項35】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
少なくとも1種のカルシウム化合物と
を含んでなる、食用カルシウムサプリメント。
【請求項36】
カルシウム化合物が、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、またはそれらの組合せである、請求項35に記載のサプリメント。
【請求項37】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
プルランと、
非栄養性高強度甘味料と、
少なくとも1種のフレーバーと
を含んでなる、ダイエット飲料。
【請求項38】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項37に記載の飲料。
【請求項39】
飲料が、約3〜7重量%のデンプン由来可溶性繊維組成物および約0.1〜3重量%のプルランを含んでなる、請求項37に記載の飲料。
【請求項40】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
マルトデキストリンと
の凝集からなる微粒子を含んでなる、食用組成物。
【請求項41】
微粒子が非栄養性高強度甘味料を更に含んでなる、請求項40に記載の食用組成物。
【請求項42】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項41に記載の食用組成物。
【請求項43】
組成物が0.1〜0.85g/立方センチメートルの嵩密度を有する、請求項40に記載の食用組成物。
【請求項44】
組成物が0.45〜0.65g/立方センチメートルの嵩密度を有する、請求項43に記載の食用組成物。
【請求項45】
(a)水性マルトデキストリン溶液と、(b)穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せとを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物を混合して、混合物を形成し、
該混合物を凝集させて微粒子を形成する
ことを含んでなる、食用組成物を製造するための方法。
【請求項46】
混合物が非栄養性高強度甘味料を更に含んでなる、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
非栄養性高強度甘味料がスクラロースである、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
微粒子が0.1〜0.85g/立方センチメートルの嵩密度を有する、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
微粒子が0.45〜0.65g/立方センチメートルの嵩密度を有する、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
混合物がスプレー凝集により凝集される、請求項45に記載の方法。
【請求項51】
(a)穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、(b)フルクトース、プルラン、ソルビトール、非栄養性高強度甘味料、およびそれら2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の物質とを混合して、混合物を形成し、
該混合物を凝集させて微粒子を形成する
ことを含んでなる、食用組成物を製造するための方法。
【請求項52】
穀粒から作られ、かつ、消化抵抗性であるオリゴ糖、遅消化性であるオリゴ糖、またはそれらの組合せを含んでなる、デンプン由来可溶性繊維組成物と、
フルクトース、プルラン、ソルビトール、非栄養性高強度甘味料、およびそれら2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の物質と
の凝集からなる微粒子を含んでなる、食用組成物。

【図1】
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【公表番号】特表2010−527613(P2010−527613A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509513(P2010−509513)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/064321
【国際公開番号】WO2008/147798
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(505410597)テイト アンド ライル イングレディエンツ アメリカス インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】