説明

遊技システム

【課題】遊技の見返りとして提供する利用特典を、遊技を行っていない遊技者についても利用できることを防止できるようにした遊技システムを提供する。
【解決手段】遊技機では、遊技に関する遊技履歴情報に基づき、特典情報を用いて指定サービスを有効利用できる有効回数を設定した特典情報を含むコード情報を生成する。このコード情報が情報端末に入力されることによって、このコード情報に含まれる特典情報を登録しておき、指定サービスの利用をうけるときに、登録している特典情報に対して設定されている有効回数を減算する。そして、減算後の有効回数に応じて前記特典情報の取り扱いを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のパチンコ台などの遊技機では遊技者により楽しんでもらうため遊技以外にもさまざまな機能を搭載しており、これによって、遊技者の興味を引き出してその遊技の興趣性を高めている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ラッキーナンバー表示装置の表示結果がラッキーナンバーに一致した場合に遊技者に、何らかの景品のクーポン券を提供すること等の遊技場で考え得る遊技者に対するあらゆるサービスを提供することが記載されている。
【0004】
このように、遊技に付随する新たな利用特典を与えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−131425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような利用特典は、遊技機を使用して遊技を行ってくれたことに対する見返りとして与えるものであることから、遊技を行っていない者に対して利用特典を与えることは避けたいことは遊技機の提供者の意図するところである。
【0007】
しかしながら、利用特典の種類にもよるが、遊技機を提供する提供者の意図とは異なる者が利用して、特典を得てしまうことがある。
【0008】
そこで、本発明は、遊技の見返りとして提供する利用特典を、遊技を行っていない遊技者についても利用できることを防止できるようにした遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技機と、指定サービスの利用の際に用いる特典情報を記憶手段に記憶している情報端末とを備え、前記遊技機は、前記遊技に関する遊技履歴情報に基づき、前記特典情報に該特典情報を用いて前記指定サービスを有効利用できる有効回数を設定する設定手段と、前記設定手段によって前記有効回数を設定した前記特典情報を含むコード情報を生成するコード情報生成手段とを備え、前記情報端末は、前記コード情報生成手段によって生成したコード情報が入力されることによって当該コード情報に含まれる特典情報を前記記憶手段に登録する情報登録手段と、前記指定サービスの利用に際して前記情報登録手段によって登録された前記特典情報に対して設定されている有効回数を減算する有効回数減算手段と、前記有効回数減算手段によって減算した減算後の有効回数に応じて前記特典情報の取り扱いを決定する決定手段とを具備する。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記遊技を受ける遊技者ごとに前記遊技履歴情報を保存する情報処理装置をさらに備え、前記設定手段は、前記遊技の開始に際して前記情報処理装置から発行された前記遊技者の遊技履歴情報に関する遊技者履歴情報が入力されることによって該遊技者履歴情報と前記遊技における遊技履歴情報とに基づいた有効回数を前記特典情報に設定する。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記決定手段は、前記有効回数減算手段による減算によって有効回数がなくなった場合には前記特典情報を削除扱いに決定し、前記情報端末は、前記決定手段によって削除扱いとして決定した前記特典情報を削除する削除手段とをさらに具備する。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記情報端末は、前記有効回数減算手段によって減算した有効回数が1回以上である場合には、当該情報端末を識別する端末識別情報を前記特典情報に関連付ける関連付け手段と、前記指定サービスの利用に際して、前記関連付け手段によって前記特典情報に前記端末識別情報が関連付けられている場合には、該端末識別情報と当該指定サービスの利用に用いる情報端末の端末識別情報とを判別する判別手段と、前記判別手段によって同一の端末識別情報であると判別されない場合には前記特典情報の利用を禁止する禁止手段とをさらに具備する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、遊技の見返りとして提供する利用特典を、遊技を行っていない遊技者についても利用できることを防止できるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の正面図。
【図2】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の前面に設けられたガラス枠を開放させた状態の斜視図。
【図3】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の裏面側の斜視図。
【図4】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機全体の詳細な構成を示すブロック図。
【図5】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する主制御基板で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図6】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する主制御基板で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図7】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する主制御基板で行われる特図特電制御処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図8】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する主制御基板で行われる特別図柄記憶判定処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図9】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する演出制御基板で行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図10】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する演出制御基板で行われるタイマ割込処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図11】図4に示す遊技機全体のブロック図を構成する演出制御基板で行われるコマンド解析処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図12】図4に示す演出制御基板で行われるコマンド解析処理の続きの詳細な流れを示すフローチャート。
【図13】画像制御基板において行われるメイン処理の詳細な流れを示すフローチャート。
【図14】本発明の実施の形態における遊技機を用いて構成した遊技システムの全体構成を示す図。
【図15】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の情報制御部をより詳細に示したブロック図。
【図16】図15に示す利用特典情報作成制御部の詳細な構成を示すブロック図。
【図17】有効回数設定テーブルの一例を示す図。
【図18】本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した情報端末の詳細な構成を示すブロック図。
【図19】本発明の実施の形態における遊技システムを構成する遊技機の情報制御部において行われる処理の流れを示すフローチャートの一例。
【図20】図19に示す特典情報を作成する作成処理の流れを示すフローチャート。
【図21】本発明の実施の形態における遊技システムを構成する情報端末において行われる処理の流れを示すフローチャート。
【図22】本発明の実施の形態における遊技システムを構成する情報処理サーバにおいて行われる処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係わる遊技システムの一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の装置構成図の一例であって、図2は、本発明のガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図3は、1つの遊技機1の裏面側の斜視図である。
【0017】
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50とが備えられている(図1、図2参照)。また、外枠60には、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプを有する演出用照明装置34と、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン等によって構成される入力装置35とが設けられている。
【0018】
さらに、ガラス枠50には、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、玉送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ1個ずつ送り出される。
【0019】
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させる停止するストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
【0020】
そして、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることとなる。
【0021】
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
【0022】
また、上記遊技領域6には、複数の一般入賞口12が設けられている。これら各一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
【0023】
また、上記遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17とが設けられている。
【0024】
この第2始動口15は、一対の可動片15bを有しており、これら一対の可動片15bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片15bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。なお、第2始動口15が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口15の真上に位置する第2大入賞口17の入賞部材が障害物となって、遊技球の受入れを不可能としている。
【0025】
一方で、第2始動口15が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動口15は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
【0026】
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、特別図柄判定用乱数値等を取得し、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。
【0027】
また、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
【0028】
また、第2大入賞口17は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。この第2大入賞口17の下部には、遊技盤面側からガラス板52側に突出可能な第2大入賞口開閉扉17bを有しており、この第2大入賞口開閉扉17bが遊技盤面から突出する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。
【0029】
そして、第2大入賞口開閉扉17bが遊技盤面に突出していると、遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
【0030】
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13と、遊技球が入球可能な第1大入賞口16とが設けられている。
【0031】
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、普通図柄ゲート13と第1大入賞口16とには遊技球が、通過または入賞しないように構成されている。
【0032】
特に、後述する時短遊技状態に移行したとしても、遊技領域6の左側の領域に遊技球を流下させてしまうと、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しないことから、第2始動口15にある一対の可動片15bが開状態とならず、第2始動口15に遊技球が入賞することが困難になるように構成されている。
【0033】
この普通図柄ゲート13には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられており、このゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出すると、普通図柄判定用乱数値を取得し、後述する「普通図柄の抽選」が行われる。
【0034】
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
【0035】
さらには、遊技領域6の最下部の領域には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
【0036】
また、遊技領域6の中央には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。この飾り部材7の略中央部分には、液晶表示装置(LCD)31が設けられており、この液晶表示装置31の上方には、ベルトの形をした演出用駆動装置33が設けられている。
【0037】
この液晶表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、後述する大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄36が表示され、特定の演出図柄36の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当りの抽選結果として大当りが報知される。
【0038】
より具体的には、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄36をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄36を停止表示するものである。また、この演出図柄36の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
【0039】
上記演出用駆動装置33は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。演出用駆動装置33は、例えば、ベルトが下方に移動したり、ベルト中央部の回転部材が回転したりする動作を行う。これら演出用駆動装置33の動作態様によって、遊技者にさまざまな期待感を与えるようにしている。
【0040】
さらに、上記の各種の演出装置に加えて、音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置34は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。
【0041】
また、演出ボタンおよび十字キーにより構成される入力装置35は、例えば、上記液晶表示装置31に当該演出ボタンおよび十字キーを操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。入力装置35には、検出スイッチ35aが設けられている。
【0042】
遊技領域6の右下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25が設けられている。
【0043】
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
【0044】
ここで、「大当たりの抽選」とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
【0045】
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
【0046】
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
【0047】
つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
【0048】
また、普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、第2の態様に制御される。
【0049】
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
【0050】
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。
【0051】
より詳細には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
【0052】
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
【0053】
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
【0054】
また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
【0055】
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
【0056】
ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
【0057】
またガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
【0058】
ガラス枠50の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
【0059】
遊技機1の裏面には、図3に示すように、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30などが設けられている。また、電源基板170に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
【0060】
次に、図4の遊技機1全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
【0061】
主制御基板110は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
【0062】
この主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と少なくとも備えている。
【0063】
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
【0064】
また、主制御用の出力ポートには、払出制御基板130、第2始動口15の一対の可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉扉17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
【0065】
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
【0066】
このメインCPU110aでは、保留球における大当たり抽選を当該保留球における抽選処理よりも前に行い、抽選結果を先取得する(先読みする)ことも可能であって、このとき、先取得した抽選結果を演出制御基板120を介して画像制御基板150へと送出する。
【0067】
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、普通図柄の抽選に参照される当り判定テーブル、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル、大入賞口開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル、大入賞口開放態様テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等がメインROM110bに記憶されている。
【0068】
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
【0069】
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
【0070】
例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普通図柄データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
【0071】
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
【0072】
電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
【0073】
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。さらに、この演出制御基板120は、情報制御部200を具備しており、検出スイッチ35aから入力された情報を用いて情報制御を行う。この情報制御部200の詳細な構成を図15に示し、以下で説明する。
【0074】
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、または、上記検出スイッチ35a、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140または画像制御基板150に送信する。サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0075】
例えば、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像制御基板150やランプ制御基板140へ送信する。
【0076】
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
【0077】
例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄36の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。
【0078】
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
【0079】
演出制御基板120のサブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
【0080】
サブRAM120cには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
【0081】
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う。この払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ132、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
【0082】
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。
【0083】
このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
【0084】
ランプ制御基板140は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置34を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用駆動装置33を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板140は、演出制御基板120に接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
【0085】
画像制御基板150は、上記液晶表示装置31および音声出力装置32と接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、液晶表示装置31における画像の表示制御、音声出力装置32における音声の出力制御を行う。
【0086】
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
【0087】
図5を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。
【0088】
電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
【0089】
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
【0090】
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の更新を行う演出用乱数値更新処理を行う。
【0091】
ステップS30において、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
【0092】
図6を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
【0093】
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
【0094】
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
【0095】
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う。
【0096】
ステップS120において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
【0097】
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
【0098】
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
【0099】
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。
【0100】
この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各スイッチに入力があったか否か判定する入力処理を行う。
【0101】
具体的には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15aからの各種検出信号を入力した場合には、それぞれの入賞口毎に設けられた賞球のために用いる賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
【0102】
さらに、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
【0103】
同様に、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力した場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第2特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
【0104】
また、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算し、普通図柄判定用乱数値を取得して、取得した普通図柄判定用乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
【0105】
さらに、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新する。
【0106】
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たりの抽選、特別電動役物、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う。
【0107】
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄の抽選、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。
【0108】
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
【0109】
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
【0110】
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
【0111】
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を3.5秒間、第2の態様に制御する。
【0112】
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。
【0113】
この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
【0114】
ステップS600において、メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
【0115】
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。
【0116】
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
【0117】
さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
【0118】
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
【0119】
図7を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
【0120】
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当り遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当り遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
【0121】
この「特図特電処理データ」は、特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
【0122】
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。ここで、図8を用いて、特別図柄記憶判定処理の具体的な内容を説明する。
【0123】
図8は、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を示す図である。
【0124】
まず、ステップS311において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定する。
【0125】
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ、特図特電処理データ=0を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
【0126】
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、ステップS312に処理を移す。
【0127】
ステップS312において、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う。
【0128】
具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
【0129】
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
【0130】
本実施形態では、第1特別図柄乱数値記憶領域よりも第2特別図柄乱数値記憶領域に記憶された乱数値が優先してシフト(消化)されることになる。
【0131】
これに限定されることなく、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄乱数値記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄乱数値記憶領域を第2特別図柄乱数値記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
【0132】
ステップS313において、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う。
【0133】
この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(ステップS312)において「大当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「小当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
【0134】
そして、決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
【0135】
ステップS314において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間決定処理を行う。
【0136】
具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
【0137】
ステップS315において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
【0138】
さらに、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS314で決定された特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動パターン指定コマンド(第1特別図柄用変動パターン指定コマンドまたは第2特別図柄用変動パターン指定コマンド)をメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
【0139】
ステップS316において、メインCPU110aは、「特図特電処理データ=0」から「特図特電処理データ=1」にセットして、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄記憶判定処理を終了する。
【0140】
図9を用いて、演出制御基板120のメイン処理を説明する。
【0141】
ステップS1000において、サブCPU120aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1400に処理を移す。
【0142】
ステップS1100において、サブCPU120aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される乱数(演出用乱数値1、演出用乱数値2、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値等)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
【0143】
図10を用いて、演出制御基板120のタイマ割込処理を説明する。
【0144】
図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
【0145】
まず、ステップS1400において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
【0146】
ステップS1500において、サブCPU120aは、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
【0147】
ステップS1600において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図11および図12を用いて後述する。なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1600において受信したコマンドの解析処理が行われる。
【0148】
ステップS1700において、サブCPU120aは、検出スイッチ35aの信号のチェックを行い、入力装置35に関する演出入力制御処理を行う。
【0149】
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドをランプ制御基板140や画像制御基板150へ送信するデータ出力処理を行う。
【0150】
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1400で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
【0151】
図11および図12を用いて、演出制御基板120のコマンド解析処理を説明する。なお、図12のコマンド解析処理2は、図11のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
【0152】
ステップS1601において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。
【0153】
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあればステップS1610に処理を移す。
【0154】
ステップS1610において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する。
【0155】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば、ステップS1611に処理を移し、デモ指定コマンドでなければステップS1620に処理を移す。
【0156】
ステップS1611において、サブCPU120aは、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う。
【0157】
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
【0158】
ステップS1620において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する。
【0159】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば、ステップS1621に処理を移し、特別図柄記憶指定コマンドでなければステップS1630に処理を移す。
【0160】
ステップS1621において、サブCPU120aは、特別図柄記憶指定コマンドを解析して、液晶表示装置31に表示させる特図保留画像の表示個数を決定するとともに、決定した特図保留画像の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する特別図柄記憶数決定処理を行う。
【0161】
ステップS1630において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。
【0162】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1631に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1640に処理を移す。
【0163】
ステップS1631において、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、液晶表示装置31に停止表示させる演出図柄36を決定する演出図柄決定処理を行う。
【0164】
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄36の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、演出図柄データ示す停止図柄指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
【0165】
ステップS1632において、サブCPU120aは、上記ステップS1100において更新されている演出モード決定用乱数値から1つの乱数値を取得し、取得した演出モード決定用乱数値と受信した演出図柄指定コマンドに基づいて、複数の演出モード(例えば、ノーマル演出モードやチャンス演出モード)の中から1つの演出モードを決定する演出モード決定処理を行う。また、決定した演出モードは、演出モード記憶領域にセットされる。
【0166】
ステップS1640において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。
【0167】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1641に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1650に処理を移す。
【0168】
ステップS1641において、サブCPU120aは、上記ステップS1100において更新されている演出用乱数値1から1つの乱数値を取得し、取得した演出用乱数値1、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
【0169】
その後、かかる演出パターンに基づいて、液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34が制御されることになる。なお、ここで決定した変動演出パターンに基づいて、演出図柄36の変動態様が決定されることとなる。
【0170】
ステップS1650において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。
【0171】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1651に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1660に処理を移す。
【0172】
ステップS1651において、サブCPU120aは、演出図柄36を停止表示させるために、演出図柄を停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
【0173】
ステップS1660において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
【0174】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1661に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1670に処理を移す。
【0175】
ステップS1661において、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域にセットする。
【0176】
ステップS1670において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。
【0177】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであればステップS1671に処理を移し、オープニングコマンドでなければステップS1680に処理を移す。
【0178】
ステップS1671において、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。
【0179】
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
【0180】
ステップS1680において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。
【0181】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1681に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1690に処理を移す。
【0182】
ステップS1681において、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。
【0183】
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
【0184】
ステップS1690において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。
【0185】
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであればステップS1691に処理を移し、エンディングコマンドでなければコマンド解析処理を終了する。
【0186】
ステップS1691において、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。
【0187】
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、コマンド解析処理が終了する。
【0188】
図13を用いて、画像制御基板150のメイン処理を説明する。
【0189】
電源基板170により電源が供給されると、ホストCPU150aにシステムリセットが発生し、ホストCPU150aは、以下のメイン処理を行う。
【0190】
ステップS1710において、ホストCPU150aは、初期化処理を行う。この処理において、ホストCPU150aは、電源投入に応じて、ホストROM150cからメイン処理プログラムを読み込むとともに、ホストCPU150aの各種モジュールやVDP2000の初期設定を指示する。
【0191】
ここで、ホストCPU150aは、VDP2000の初期設定の指示として、
【0192】
(1)表示回路に映像信号を作成して出力させることを指示するため、映像信号作成の指示をしたり(表示レジスタの0bit目に1をセットしたり)、
【0193】
(2)伸長回路に使用頻度の高い画像データ(演出図柄36等の画像データ)をVRAM153の展開記憶領域153bに伸長させて展開させるために、伸長レジスタに所定の初期値データをセットしたり、
【0194】
(3)描画回路に初期値画像データ(「電源投入中」という文字画像等)を描画させるため、初期値ディスプレイリストを出力したりする。
【0195】
ステップS1720において、ホストCPU150aは、描画実行開始処理を行う。この処理において、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行をVDP2000に指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。
【0196】
すなわち、電源投入開始時には上記ステップS1710で出力された初期値ディスプレイリストに対する描画の実行が指示され、通常のルーチン処理時には後述するS1750で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。
【0197】
ステップS1730において、ホストCPU150aは、演出制御基板120から送信された演出指示コマンド(ホストRAM150bの受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出指示コマンド解析処理を行う。
【0198】
なお、画像制御基板150は、演出制御基板120から送信されたコマンドを受信すると、図示しない画像制御基板150のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1730において受信したコマンドの解析処理が行われる。
【0199】
演出指示コマンド解析処理は、受信バッファに演出指示コマンドが記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出指示コマンドが記憶されていなければ、そのままステップS1740に処理を移す。
【0200】
受信バッファに演出指示コマンドが記憶されていれば、新たな演出指示コマンドを読み込み、読み込んだ演出指示コマンドに基づいて、実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出指示コマンドを送信バッファから消去する。
【0201】
ステップS1740において、ホストCPU150aは、アニメーション制御処理を行う。この処理において、後述するステップS2210において更新される「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記ステップS1730で決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
【0202】
ステップS1750において、ホストCPU150aは、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していく。
【0203】
そして、ディスプレイリストの生成が完了すると、ホストCPU150aはディスプレイリストをVDP2000に出力する。
【0204】
なお、ここで出力されたディスプレイリストは、VDP2000におけるCPU I/Fを介して、VRAM153のディスプレイリスト記憶領域153aに記憶される。
【0205】
ステップS1760において、ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=01」であるか否かを判定する。
【0206】
ここで、FB切換えフラグは、1/60秒(約16.6ms)毎のVブランク割込みにおいて、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。すなわち、ステップS1760では、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。
【0207】
ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=01」であれば、ステップS1770に処理を移し、「FB切換えフラグ=00」であれば、「FB切換えフラグ=01」になるまで待機をする。
【0208】
ステップS1770において、ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=00」をセットして(FB切換えフラグを「オフ」にして)、ステップS1720に処理を移す。
【0209】
以降は、所定の割り込みが発生するまで、ステップS1720〜ステップS1770の処理を繰り返し行う。
【0210】
図14は、本発明の実施の形態における遊技機を用いて構成した遊技システムの全体構成を示す図である。
【0211】
図14において、遊技システムは、図1乃至図4に示すような構成からなる遊技機1が複数(遊技機1−1、遊技機1−2、・・・、遊技機1−N)設けられた構成と、遊技機に表示されるコード情報を読み取るコード情報読み取り機能を有する情報端末300と、情報端末300によって読み取ったコード情報に基づく情報を元に処理を行う情報処理サーバ400と、情報端末300と情報処理サーバ400との通信を制御する通信制御装置500とを少なくとも有する構成である。
【0212】
情報端末300は、遊技機1に表示されたコード情報を読み取るために撮像する撮像装置(以下、「カメラ」という)を搭載し、このカメラを用いてコード情報を撮像する。撮像したコード情報に基づいて情報処理サーバ400へと通信制御装置500を介して遊技者に関する情報(以下、「遊技者情報」という)、例えば遊技者IDや遊技者の遊技履歴情報などの取得要求を行う。
【0213】
情報処理サーバ400は、情報端末300からの遊技者情報の要求に対する応答を行う。なお、この通信制御装置500は、一般的に通信に用いる回線等を提供するキャリアにおける処理制御装置であって、通信制御を行う。
【0214】
図15は、本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した遊技機の情報制御部をより詳細に示したブロック図である。
【0215】
図15において、情報制御部200は、情報受付部201、演出制御部202、演出情報記憶部203、情報登録制御部204、情報記憶部205、指定ミッション制御部206、ミッション達成判断部207、ミッション識別部208、特典情報作成制御部209、情報保持部210、コード情報作成部211、表示制御部212を具備して構成される。
【0216】
遊技媒体を用いた遊技の開始前若しくは開始後に、演出ボタン等の入力装置35若しくはカメラ等の撮像装置(図示せず)を用いて遊技者に関する情報(以下、「遊技者情報」という)が入力されると、これを情報受付部201で受け付ける。この遊技者情報は、例えば、数字、記号、アルファベットなどからなる文字列のほか、二次元コードなどのコード情報によって構成されるものであって、遊技を行う遊技者に関する情報である。この遊技者情報には、遊技者を識別する遊技者識別情報(以下、「遊技者ID」ともいう)や遊技機を用いて遊技を行った遊技履歴情報などが含まれる。さらに、この遊技履歴情報には以前までの遊技で達成したミッションを識別する「達成ミッション識別情報」が含まれている。
【0217】
情報受付部201は、「遊技者情報」がコード情報によって構成されている場合には、撮像装置によってこのコード情報を撮像することによってそのコード情報に含まれる情報を受け付け、また、「遊技者情報」が文字列によって構成されている場合には、タッチパネル式の入力ディスプレイや演出ボタンからなる入力装置35でその文字列の入力を受け付ける。
【0218】
情報受付部201で遊技者情報を受け付けると、遊技者情報を情報登録制御部204へと送出する。これにより、情報登録制御部204は、遊技者情報をRAM等によって構成される情報記憶部205へと記憶するほか、指定ミッション制御部206に対して遊技者情報を送出する。
【0219】
この情報記憶部205は、遊技に関する情報を記憶する記憶領域であって、この遊技者情報のほか、演出制御部202から演出制御を行った遊技に関する履歴情報を受信することによりこれを記憶する。すなわち、情報記憶部205では、遊技者情報に含まれる遊技者ID、達成ミッション識別情報を記憶している状態にある。
【0220】
さらに、情報受付部201では、図4に示す主制御基板110から送信されるコマンドによる演出指示を受け付けると、演出制御部202にこの演出指示を送出する。
【0221】
演出制御部202は、その演出指示に基づいてサブROM120b等によって構成される演出情報記憶部203が記憶している、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルに基づいて画像制御基板150へと演出画像の表示制御を指示する。この演出制御部202では、情報受付部201から演出指示が送出されてくると、指定ミッション制御部206に対して遊技が開始されたことを通知する。
【0222】
この演出情報記憶部203では、遊技者情報に対して「総合遊技ミッション」を設定して記憶する。この「総合遊技ミッション」は、遊技者情報を情報受付部201で受け付けてから遊技を開始したときにその開始から終了までに常時、課されているミッションであって、この「総合遊技ミッション」は、ある条件が達成したことによって課されるミッション(以下では「固有遊技ミッション」と示している)に対比されるものである。
【0223】
また、この「総合遊技ミッション」および「固有遊技ミッション」を含むミッションは、遊技に関して遊技者に課する指令や課題であって、予め指定された演出を実行させるほか、指定された遊技状態へと移行させるものである。各ミッションには、そのミッションの達成(クリア)により与えられる特典(ボーナス)が対応付けて設定されているものがある。
【0224】
この特典として遊技における特典のほか、図14に示す情報端末300を用いて利用するコンテンツやゲームなどにおいて使用できる特典が含まれる。このコンテンツやゲームなどで使用できる特典として、例えば、特定のコンテンツを利用できる特典やゲーム内の特定のアイテムを利用できる若しくは低額で購入できる特典が含まれる。
【0225】
演出制御部202から遊技が開始されたことが通知され、情報登録制御部204から遊技者情報が送出されてきている場合、指定ミッション制御部206は、演出情報記憶部203で記憶している、その遊技者情報に基づいて指定されている総合遊技ミッションの情報(以下、「総合遊技ミッション情報」という)および固有遊技ミッションの情報(以下、「固有遊技ミッション情報」という)を読み出してミッション達成判断部207へと送出する。
【0226】
ミッション達成判断部207では、指定ミッション制御部206から「総合遊技ミッション情報」および「固有遊技ミッション情報」を受信すると、情報記憶部205で記憶している「達成ミッション識別情報」を読み出してこの達成ミッション識別情報で識別されるミッション以外の未達成のミッションであって、受信した「総合遊技ミッション情報」および「固有遊技ミッション情報」で指定された総合遊技ミッションおよび固有遊技ミッションが達成(成立)したか否かを演出制御部202から受信する遊技情報に基づいて判断する。
【0227】
ミッション達成判断部207でこれらのミッションが達成したと判断する場合、その達成したミッションに関する情報をミッション識別部208へと送出し、ミッション識別部208は、このミッションに関する情報から達成したミッションを識別することでミッション識別情報を特定する。すなわち、このミッション識別情報は新たな達成ミッション識別情報となる。
【0228】
そして、ミッション識別部208は、このミッション識別情報(新たな達成ミッション識別情報)を情報記憶部205へと記憶する。このとき、情報記憶部205では、新たな達成ミッション識別情報として追加記憶する。
【0229】
このミッション識別部208では、ミッションを識別して情報記憶部205に達成ミッション識別情報を記憶すると、特典情報作成制御部209へと「達成ミッション情報」を送出する。
【0230】
特典情報作成制御部209では、ミッション識別部208から達成ミッション情報を受信することによりその「達成ミッション情報」に対するコード情報を情報保持部210で保持しているかを判断する。
【0231】
情報保持部210でこの達成ミッション情報に対するコード情報を記憶している場合には、このコード情報を読み出して表示制御部212へと送出する。これにより、表示制御部212では、特典情報作成制御部209から送出されてきたコード情報の表示要求を図4に示す画像制御基板150へと送信する。
【0232】
これに対して、情報保持部210でミッション識別部208から受信した達成ミッション情報に対するコード情報を保持していない場合には、演出情報記憶部203で記憶している当該達成ミッション情報に対応付けて記憶している特典に関する情報を元に「特典情報」を作成制御する。
【0233】
この特典情報作成制御部209において行われる作成制御処理の詳細な流れを図16に示し、以下で説明する。
【0234】
特典情報作成制御部209によって特典情報が作成制御されると、その特典情報をコード情報作成部211へと送出し、コード情報作成部211は、受信した特典情報を含むコード情報を作成する。このとき作成されるコード情報は、遊技者情報を含むコード情報と区別するために、「特典コード情報」とも称される。
【0235】
そして、コード情報作成部211では、作成した「特典コード情報」を表示制御部212へと送出する。これにより、表示制御部212では、特典情報作成制御部209から送出されてきた特典コード情報の表示要求を図4に示す画像制御基板150へと送信する。
【0236】
図16は、図15に示す特典情報作成制御部209の詳細な構成を示すブロック図である。
【0237】
図16において、特典情報作成制御部209は、特典情報特定部209−1、設定処理部209−2、特典情報作成部209−3を具備して構成される。
【0238】
情報保持部210でミッション識別部208から受信した達成ミッション情報に対するコード情報を保持していないと判断する場合において、図15に示すミッション識別部208からのミッション識別情報(新たな「達成ミッション識別情報」)を、特典情報特定部209−1で受信する。
【0239】
この特典情報特定部209−1では、受信した達成ミッション情報に対して設定されている特典に関する情報を元に情報保持部210で保持している特典情報から所定の特典情報を特定する。この特典に関する情報として、例えば、情報端末を用いて利用するコンテンツの使用が許可されるコンテンツ使用権や、同じく情報端末で行うゲーム内で用いるアイテムの使用権(クーポン)やアイテムの低額購入権などがある。
【0240】
この特典情報を特定すると、特典情報特定部209−1は、設定処理部209−2に対して特典情報を送出する。この設定処理部209−2は、情報記憶部205で記憶している遊技履歴情報を元に特典情報の利用上限回数(以下、「有効回数」ともいう)を設定する。このときの遊技履歴情報は、入力装置35から入力された遊技者情報に含まれる本遊技が開始する前の遊技履歴情報と、その遊技者情報が入力されて遊技を開始してから記憶している遊技履歴情報とを含む。
【0241】
遊技者情報に遊技履歴情報が含まれておらず、情報記憶部205で、本遊技が開始する前の遊技履歴情報を記憶していない場合には、遊技者情報が入力されて遊技を開始してから記憶している遊技履歴情報のみを用いて有効回数を設定する。
【0242】
このときの有効回数の設定処理では、情報保持部210で保持している図17に示すような有効回数設定テーブルを用いて特典情報に有効回数を設定する。
【0243】
図17に示す有効回数設定テーブルは、[図柄変動回数]項目1701、[総遊技時間]項目1702、[規定演出実行回数]項目1703、[大当たり回数]項目1704、[有効回数]項目1705、[優先度]項目1706によって構成されており、[図柄変動回数]項目1701、[総遊技時間]項目1702、[規定演出実行回数]項目1703、[大当たり回数]項目1704におけるデータは有効回数を決定するための条件情報であって、[有効回数]項目1705は、条件情報を満たす場合に設定する有効回数である。
【0244】
すなわち、情報記憶部205から取得した遊技履歴情報が、条件情報のいずれの条件に該当するかを判断して該当する条件情報に対して設定された有効回数を特典情報に設定する(関連付ける)。このとき、複数の条件情報に該当する場合には[優先度]項目1706に設定されている優先度の最も高い条件情報に対する有効回数を特典情報に設定するか、若しくはその条件情報に対する有効回数のうち、最も大きな有効回数を設定する。
【0245】
このようにして設定処理部209−2で有効回数を設定すると、特典情報とともにその有効回数の情報を特典情報作成部209−3へと送出する。
【0246】
これにより、特典情報作成部209−3は、特典情報にその有効回数の情報を設定した特典情報を作成して図15に示すコード情報作成部211へと送出する。
【0247】
図18は、本発明の実施の形態における遊技システムを適用して構成した情報端末の詳細な構成を示すブロック図である。
【0248】
図18において、情報端末は、操作部301、操作制御部302、通信制御部303、画像読み取り制御部304、撮像部305、コード情報解析部306、登録制御部307、特典情報利用制御部308、記憶部309、表示部310、情報端末判別部311、数量化部312、有効回数判断制御部313、特典処理部314を具備して構成される。
【0249】
ボタンやタッチパネル等により構成される操作部301が遊技者によって操作されることにより、操作制御部302は、その操作に基づく処理指示を行う。遊技者により遊技の開始に基づく遊技者情報の取得操作が操作部301において行われると、操作制御部302は、通信制御部303に遊技者情報の取得要求を行う。
【0250】
この通信制御部303は、操作制御部302から取得要求が行われると、予め指定した情報処理サーバに対して要求元情報を含む遊技者情報の取得要求を送信する。この要求元情報は、例えば、情報端末を識別する情報であるほか遊技者名称や遊技者番号などである。
【0251】
通信制御部303が情報処理サーバとの通信制御を行うことにより、遊技者情報を取得すると、この遊技者情報を表示ディスプレイやタッチパネルによって構成される表示部310に表示する。なお、表示部310がタッチパネルによって構成されている場合、操作部301と表示部310は同装置においても構成できるものである。
【0252】
これにより、遊技者は、表示部310に表示された遊技者情報、例えば二次元コードなどのコード情報や文字列において表示された遊技者情報を遊技機へと入力して遊技を開始する。
【0253】
また、遊技機において遊技を行って当該遊技機で遊技に関する情報を含むコード情報、上記では「特典コード情報」と称しているものの読取指示操作が操作部301において行われると、操作制御部302は、画像読み取り制御部304に対して特典コード情報の読み取りを行うために、カメラ等で構成される撮像部305を起動させる。撮像部305がその特典コード情報に向けられて特典コード情報を読み取ると、画像読み取り制御部304は、読み取った情報をコード情報解析部306へと送出する。
【0254】
コード情報解析部306では、特典コード情報に含まれる情報を解析する。この特典コード情報には、少なくとも特典情報が含まれており、この特典情報を登録制御部307へと送出する。
【0255】
登録制御部307では、コード情報解析部306から特典情報を受信すると、情報端末を識別する情報端末識別情報を関連づけてその特典情報を記憶部309へと登録する。この記憶部309で記憶した特典情報は上述するようにコンテンツやゲームなどで使用できるものである。
【0256】
さらに、記憶部309で記憶している特典情報の利用指示操作が操作部301において行われると、操作制御部302は、特典情報利用制御部308に対して特典情報の利用指示を行う。
【0257】
特典情報利用制御部308は、記憶部309で特典情報を記憶しているかを判断し、記憶している場合にはその特典情報を読み出す。続いて、その特典情報に対して設定された有効回数が「1」以上であるかを判断し、「1」以上の有効回数が設定されていない場合には特典情報を利用することはできない旨の表示を表示部310に表示させる。
【0258】
また、有効回数が「1」以上である場合であって、その特典情報が他のゲームとの連携に関する情報であるときには、特典情報利用制御部308は、数量化部312に特典情報を送出する。これにより、数量化部312は、その他のゲームで用いることができるポイントへと特典情報の数量化(ポイント化)を行う。
【0259】
続いて、数量化部312は、ポイント化した特典情報を情報端末判別部311へと送出し、また、特典情報利用制御部308は、他のゲームとの連携に関する情報でないと判断した特典情報を情報端末判別部311へと送出する。
【0260】
この情報端末判別部311では、受信した特典情報に関連付けられている「情報端末識別情報」と、当該情報端末から取得した「情報端末識別情報」とが同一であるかを判別する。すなわち、記憶部309で記憶している特典情報を取り出して、他の情報端末の記憶部へと移動させたときには情報端末識別情報が同一であると判別されないこととなる。
【0261】
情報端末識別情報が同一であると判断されると、情報端末判別部311は、表示部310にその特典情報を表示させるほか、特典情報を利用可能な状態とする。
【0262】
また、この情報端末判別部311は、有効回数判断制御部313へと特典情報を送出する。
【0263】
有効回数判断制御部313は、特典情報を情報端末判別部311から受信すると、有効回数を減算(デクリメント)する。そして、有効回数判断制御部313は、有効回数を減算した特典情報を特典処理部314へと送出する。
【0264】
この特典処理部314では、特典情報に関連付けられている減算後の有効回数が「0(ゼロ)」であるかを判断し、有効回数が「0(ゼロ)」である場合には当該特典情報の利用禁止処理を行う。この利用禁止処理として、例えば、特典情報の削除処理のほか、無効化処理がある。
【0265】
また、減算後の有効回数が「0(ゼロ)」でない場合、特典処理部314は、記憶部309に対して有効回数の減算後の特典情報を記憶する。
【0266】
図19は、本発明の実施の形態における遊技システムを構成する遊技機の情報制御部において行われる処理の流れを示すフローチャートの一例である。
【0267】
図19において、情報制御部200は、入力装置によって情報入力が行われたことを検出スイッチにおいて検出すると、「遊技者情報」が入力されたかを判断する(S1901)。この「遊技者情報」が入力された場合(S1901でYES)には、入力された「遊技者情報」を遊技機内の記憶領域に登録する(S1902)。
【0268】
このようにして「遊技者情報」が登録された場合や、「遊技者情報」が入力されていない場合(S1902でNO)には、続いて、遊技が開始されたことを検出したかを判断する(S1903)。遊技が開始されるまでは(S1903でNO)、「遊技者情報」が入力されたかを判断する処理(S1901)以降を繰り返し行う。
【0269】
また、遊技が開始されたことを検出すると(S1903でYES)、登録されている遊技者情報に対して「総合遊技ミッション」が設定されているかを判断する(S1904)。
【0270】
遊技者情報に対して「総合遊技ミッション」が設定されている場合(S1904でYES)には、その「総合遊技ミッション情報」および「固有ミッション情報」の読込みを行う(S1905)。これに対して、遊技者情報が入力されていない場合や入力された遊技者情報に対して「総合遊技ミッション」が設定されていない場合(S1904でNO)には、「固有ミッション情報」の読込みを行う(S1906)。
【0271】
ミッション情報が読み込まれた状態で遊技が行われると、その遊技における遊技履歴情報を登録していく(S1907)。
【0272】
このように、遊技が行われて遊技履歴情報を登録している状態において、読み込んだミッション情報の「総合遊技ミッション」のうち、未達成の「総合遊技ミッション」を達成したかを判断する(S1908)。未達成の「総合遊技ミッション」を達成したと判断する場合(S1908でYES)には、達成した「総合遊技ミッション」を記録し(S1909)、さらに達成した「総合遊技ミッション」を識別して達成ミッション識別情報を特定する(S1910)。
【0273】
また、未達成の「総合遊技ミッション」を達成したと判断しない場合(S1908でNO)および未達成の「総合遊技ミッション」を達成したと判断して「達成ミッション識別情報」を特定した場合(S1910)には、続いて、読み込んだ「固有遊技ミッション」のうち未達成の「固有遊技ミッション」を達成したかを判断する(S1911)。
【0274】
この読み込んだ「固有遊技ミッション」のうち未達成の「固有遊技ミッション」を達成したと判断する場合(S1911でYES)には、達成した「固有遊技ミッション」を記録し(S1912)、さらに達成した「固有遊技ミッション」を識別して達成ミッション識別情報を特定する(S1913)。
【0275】
また、未達成の「固有遊技ミッション」を達成したと判断しない場合(S1911でNO)および未達成の「固有遊技ミッション」を達成したと判断して「達成ミッション識別情報」を特定した場合(S1913)には、識別したミッションに対して特典を付与することが指定されているかを判断する(S1914)。
【0276】
識別したミッションに対して特典を付与することが指定されている場合(S1914でYES)には、続いて、特定したミッション識別情報に対するコード情報を記憶しているかを判断する(S1915)。予めミッション識別情報に対してコード情報を記憶している場合(S1915でYES)には、そのコード情報の表示制御を行う(S1916)。
【0277】
特定したミッション識別情報に対するコード情報を記憶していない場合(S1915でNO)には、遊技者に与える特典情報を作成する処理を行う(S1917)。
【0278】
この特典情報の作成処理の詳細な流れを図20に示している。
【0279】
図20は、図19に示す特典情報を作成する作成処理の流れを示すフローチャートである。
【0280】
図20において、達成したミッション(達成ミッション)のミッション識別情報に対応するコード情報を予め記憶していない場合に処理が行われ、その「ミッション識別情報」に対する特典情報を特定する(S2001)。
【0281】
続いて、「遊技者情報に含まれる遊技履歴」および「遊技が開始した以降で登録している遊技履歴」から特典情報の利用を可能とする利用上限回数(「有効回数」ともいう)を算出する(S2002)。
【0282】
そして、算出した「有効回数」を特定した特典情報に設定する(S2003)。
【0283】
このようにして、特典情報が作成されると、図19においては作成した特典情報を含むコード情報、例えば二次元コードを生成する(S1918)。そして、生成したコード情報を指定時間だけ、表示制御を行う(S1919)。
【0284】
以上に示すような、識別したミッションに対して特典を付与することが指定されている場合(S1914でYES)にコード情報の表示制御が行われた場合(S1916、S1919)、若しくは、識別したミッションに対して特典を付与することが指定されていない場合(S1914でNO)には、遊技が終了したかを判断する(S1920)。
【0285】
遊技が終了していない場合(S1920でNO)には、行われている遊技における遊技履歴情報を登録する処理(S1907)以降を行い、遊技が終了する場合(S1920でYES)には、本フローチャートにおける処理を終了する。
【0286】
なお、上記の情報制御部における処理の説明内に含まれているが、再度、「遊技者情報」が入力されることなく遊技が行われるときの処理のみを抽出して以下で説明する。
【0287】
すなわち、「遊技者情報」が入力されたかを判断する処理(S1901)において、遊技者情報が入力されずに、遊技が開始されたことを検出した場合(S1903でYES)における処理である。
【0288】
この場合、遊技者情報に対して設定された「遊技者指定ミッション」があるかを判断する処理(S1904)については遊技者情報が入力されていないことから、「遊技者指定ミッション」が存在しないと判断されることになる(S1904)。そして、「固有ミッション情報」の読込む処理(S1906)が行われた状態で遊技に関する履歴情報を登録することとなる(S1907)。
【0289】
これに続いて行われる、予め設定された「総合遊技ミッション」のうち未達成の「総合遊技ミッション」を達成したかの判断処理(S1908)においては、遊技者情報が入力されていないことからこの総合遊技ミッションの情報が読み込まれておらず、「総合遊技ミッション」を達成したとは判断されない(S1908でNO)。
【0290】
続いて、予め設定された「固有遊技ミッション」のうち未達成の「固有遊技ミッション」を達成したかの判断処理が行われ(S1911)、この「固有遊技ミッション」を達成したと判断する場合にのみ、達成した「固有遊技ミッション」を記録して(S1912)識別する処理(S1913)を行う。
【0291】
そして、識別したミッションに対して特典を付与することが指定されているかの判断処理(S1914)を行う。特典を付与することが指定されている場合(S1914でYES)には、上記のS1916またはS1917乃至S1919のいずれかの処理を行った後に遊技を終了するかを判断する処理(S1920)を行う。また、特典を付与することが指定されていない場合(S1914でNO)にはこれらの処理を行うことなく、遊技を終了するかを判断する処理(S1920)を行う。
【0292】
図21は、本発明の実施の形態における遊技システムを構成する情報端末において行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【0293】
図21において、情報端末は、遊技者によるコード情報の読み取り操作が行われることにより読み取り指示が行われたかを判断する(S2101)。このコード情報の読み取り指示が行われていない場合(S2101でNO)には、続いて、遊技者(情報端末のユーザ)による操作によって特典情報の利用指示が行われたかを判断する(S2106)。
【0294】
この利用指示も行われるまで(S2106でNO)は何も処理が行われない状態にある。
【0295】
それに対して、遊技者により読み取り指示が行われたと判断する場合(S2101でYES)には、カメラ等の撮像部を起動し(S2102)、この撮像部においてコード情報の読み取りが行われたかを判断する(S2103)。読み取りが行われるまで(S2103でNO)の一定時間は撮像部が起動した状態を継続させ、コード情報の読み取りが行われると(S2103でYES)、読み取ったコード情報に含まれている「特典情報」に、当該情報端末を識別する「情報端末識別情報」を関連付けて記憶領域に記憶する(S2104)。
【0296】
これにより、起動した撮像部を終了させる(S2105)。
【0297】
続いて、特典情報の利用指示が行われた場合(S2106でYES)には、特典情報が記憶された状態にあってその特典情報に関連付けられた有効回数が「1」以上であるかを判断する(S2107)。
【0298】
すなわち、遊技機に表示されたコード情報の読み取りが遊技者によって行われていないにもかかわらず、特典情報の利用指示がされたときや、既に利用済みであって特典情報を記憶していないときのほか、有効回数が「0(ゼロ)」であるときには、特典情報を利用することができない旨を表示(S2108)して処理を終了する。
【0299】
それに対して、記憶されている特典情報に関連付けられた有効回数が「1」以上である場合(S2107でYES)には、続いて、その利用指示された特典情報が、他のゲームと連携して用いられるものであるかを判断する(S2109)。特典情報が、他のゲームと連携して用いられるものである場合(S2109でYES)には、その特典情報を数量化(ポイント換算)したものとする(S2110)。
【0300】
これにより、数量化された特典情報若しくは記憶している特典情報を利用可能な状態となる。
【0301】
続いて、特典情報を利用する情報端末に設定されている「情報端末識別情報」を読み出し(S2111)、その「情報端末識別情報」と特典情報に関連付けられている「情報端末識別情報」とが同一であるか判別する(S2113)。
【0302】
同一でない場合(S2113でNO)には、その特典情報を利用できない旨(不正利用の可能性があるため利用できない旨)を表示(S2108)して処理を終了する。
【0303】
それに対して、情報端末識別情報が同一であると判別された場合(S2113でYES)には、その特典情報(数量化された特典情報若しくは記憶している特典情報)に関連付けられた「有効回数」を減算(デクリメント)する(S2114)。
【0304】
そして、減算後の有効回数が「0(ゼロ)」であるかを判断し(S2115)、有効回数が「0(ゼロ)」であって特典情報を利用できない状態にある場合(S2115でYES)には、その特典情報の利用禁止処理、例えば、特典情報を情報端末から削除する処理や無効化する処理を行う(2116)。有効回数が「0(ゼロ)」でなく特典情報の再利用ができる状態にある場合(S2115でNO)には、その特典情報の利用指示が行われたかの処理(S2106)以降を行う。
【0305】
図22は、本発明の実施の形態における遊技システムを構成する情報処理サーバにおいて行われる処理の流れを示すフローチャートである。
【0306】
図22(a)は、情報端末から遊技者情報の取得要求を受けたときに行う処理の流れを示すフローチャートであり、図22(b)は、情報端末から遊技者情報が送信されてきたときに行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0307】
まず、図22(a)において、まず、遊技者情報の取得要求が行われたかを判断し(S2201)、遊技者情報の取得要求が行われた場合(S2201でYES)には、記憶している遊技者に関する情報を用いて「遊技者情報」を作成する(S2202)。この遊技者に関する情報として、遊技者を識別する遊技者識別情報のほか、その遊技者が過去に遊技を行ったことがあってその遊技の履歴情報が記憶されている場合にはその遊技履歴情報などがこれに該当する。
【0308】
この遊技者に関する情報を用いて「遊技者情報」が作成されると、要求元の情報端末に、作成した遊技者情報を送信する(S2203)。
【0309】
次に、図22(b)において、情報端末から遊技者情報を受信したかを判断し(S2204)、遊技者情報を受信したと判断する場合(S2204でYES)には、続いて、受信した遊技者情報として、遊技履歴情報が含まれるかを判断する(S2205)。
【0310】
遊技者情報に遊技履歴情報が含まれる場合(S2205でYES)には、その遊技者情報に含まれている遊技者識別情報から遊技者を識別し(S2206)、識別した遊技者に対する遊技履歴情報として、受信した遊技履歴情報を「遊技者に関する情報」に追加登録する(S2207)。遊技履歴情報が含まれていない場合(S2205でNO)には、本フローチャートにおける処理を終了する。
【0311】
以上に示す実施の形態は、本発明の実施の一形態であって、これらの実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【符号の説明】
【0312】
200 情報制御部
201 情報受付部
202 演出制御部
203 演出情報記憶部
204 情報登録制御部
205 情報記憶部
206 指定ミッション制御部
207 ミッション達成判断部
208 ミッション識別部
209 特典情報作成制御部
209−1 特典情報特定部
209−2 設定処理部
209−3 特典情報作成部
210 情報保持部
211 コード情報作成部
212 表示制御部
300 情報端末
301 操作部
302 操作制御部
303 通信制御部
304 画像読み取り制御部
305 撮像部
306 コード情報解析部
307 登録制御部
308 特典情報利用制御部
309 記憶部
310 表示部
311 情報端末判別部
312 数量化部
313 有効回数判断制御部
314 特典処理部
400 情報処理サーバ
500 通信制御装置(キャリア側装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を用いた遊技を提供する遊技機と、
指定サービスの利用の際に用いる特典情報を記憶手段に記憶している情報端末と
を備え、
前記遊技機は、
前記遊技に関する遊技履歴情報に基づき、前記特典情報に該特典情報を用いて前記指定サービスを有効利用できる有効回数を設定する設定手段と、
前記設定手段によって前記有効回数を設定した前記特典情報を含むコード情報を生成するコード情報生成手段と
を備え、
前記情報端末は、
前記コード情報生成手段によって生成したコード情報が入力されることによって当該コード情報に含まれる特典情報を前記記憶手段に登録する情報登録手段と、
前記指定サービスの利用に際して前記情報登録手段によって登録された前記特典情報に対して設定されている有効回数を減算する有効回数減算手段と、
前記有効回数減算手段によって減算した減算後の有効回数に応じて前記特典情報の取り扱いを決定する決定手段と
を具備する遊技システム。
【請求項2】
前記遊技を受ける遊技者ごとに前記遊技履歴情報を保存する情報処理装置
をさらに備え、
前記設定手段は、
前記遊技の開始に際して前記情報処理装置から発行された前記遊技者の遊技履歴情報に関する遊技者履歴情報が入力されることによって該遊技者履歴情報と前記遊技における遊技履歴情報とに基づいた有効回数を前記特典情報に設定する請求項1記載の遊技システム。
【請求項3】
前記決定手段は、
前記有効回数減算手段による減算によって有効回数がなくなった場合には前記特典情報を削除扱いに決定し、
前記情報端末は、
前記決定手段によって削除扱いとして決定した前記特典情報を削除する削除手段と
をさらに具備する請求項1または2に記載の遊技システム。
【請求項4】
前記情報端末は、
前記有効回数減算手段によって減算した有効回数が1回以上である場合には、当該情報端末を識別する端末識別情報を前記特典情報に関連付ける関連付け手段と、
前記指定サービスの利用に際して、前記関連付け手段によって前記特典情報に前記端末識別情報が関連付けられている場合には、該端末識別情報と当該指定サービスの利用に用いる情報端末の端末識別情報とを判別する判別手段と、
前記判別手段によって同一の端末識別情報であると判別されない場合には前記特典情報の利用を禁止する禁止手段と
をさらに具備する請求項1または2に記載の遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−157491(P2012−157491A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18660(P2011−18660)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】