説明

遊技場管理システム及び管理装置

【課題】 遊技場係員による不正の発見を支援する遊技場管理システム及び管理装置を提供する。
【解決手段】 パチンコ機の本体枠と機枠、前面枠と本体枠に監視タグとその監視タグと通信する監視アンテナを取り付け、R/Wユニットが監視アンテナを介して監視タグと通信を行って、開閉の監視を行う。また、遊技場係員は認証カードを所有し、パチンコ機の作業を行う際には、R/Wユニットを認証状態とする。認証状態中に監視場所の開閉が検知された場合には、異常でなく作業が行われていると判断され、その作業の状況を示す作業情報がホールコンピュータに送信される。ホールコンピュータでは作業回数を計数し、所定数以上になると図15のような報知画面を表示し、作業回数が多く不正が行われている可能性があることを報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場管理システム及び管理装置に関し、詳細には、遊技場係員による不正の発見を支援する遊技場管理システム及び管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機においては、遊技者が不当に遊技媒体を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。例えば、遊技機の制御を司る制御基板や内蔵ROMを不正なものに交換して遊技状況を有利にする不正行為に対しては、制御基板を収納する基板ボックスに様々な工夫が施されている。また、遊技機の一種であるパチンコ機においては、遊技領域を覆う前面扉の隙間からセルロイド板等の薄い板を挿入して多数の遊技媒体を取得可能な入賞口を不当に開放し、その間に遊技媒体をその入賞口へ入賞させるという不正行為もあり、前面扉からの不正部材の挿入を防止するための様々な工夫が施されている。
【0003】
そこで、ICタグを用いて遊技機に対する不正行為を監視するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような監視システムにおいては、遊技機の所定の位置にICタグが貼り付けられ、ICタグ監視装置によりこれらのICタグを呼び出す呼出波が送信され、予め登録されている識別データのICタグから呼出波に対する反射波が返送された場合には、監視されている部材が正常であるとされ、反射波が返送されなかったり、予め登録されていない識別データのICタグからの反射波を受信したりした場合には、監視場所に異常があるとして異常を示す情報がICタグ監視装置に記憶されている。そして、特許文献1の発明では、遊技機の前面枠及び本体枠の開閉に用いられる鍵に認証用ICタグが設けられており、鍵が鍵穴に差し込まれている間は認証状態とされている。そして、認証状態中に監視用ICタグの状態に異常が発生したとしても、それは係員による作業による異常であるとみなされ、管理端末装置で異常発生の報知を行わないようにしている。
【特許文献1】特開2004−199124号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、係員が不正を働く可能性があるという問題点がある。この場合には、異常の発生が報知されないため、不正が行われていることに気がつかない。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技場係員による不正の発見を支援する遊技場管理システム及び管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技場管理システムでは、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグを遊技機の監視場所に取り付け、自身が接続している遊技機の前記監視タグと無線通信を行うことで当該遊技機の監視を行う監視制御装置と、当該監視制御装置にネットワークを介して接続し、前記監視制御装置による監視結果を管理する管理装置とを有する遊技場管理システムであって、前記監視タグと無線通信が行えない場合、又は、予め当該監視制御装置に記憶されている識別情報とは異なる識別情報の監視タグと通信を行った場合に異常と判断する異常判断手段と、前記遊技機の操作を許可する人物を識別するための情報である認証識別情報を記憶する認証識別情報記憶手段と、前記認証識別情報を入力する認証識別情報入力手段と、当該認証識別情報入力手段により入力された前記認証識別情報が前記認証識別情報記憶手段に記憶されているか否かに基づいて、前記認証識別情報を入力した人物が前記遊技機の操作を許可されている人物であるか否かを判断する人物認証手段と、当該人物認証手段により前記遊技機の操作を許可されている人物であると判断された場合には、前記監視制御装置を認証状態とする認証状態設定手段と、前記異常判断手段により異常と判断された場合に前記認証状態中であれば、前記人物認証手段により認証された人物により前記遊技機に対する作業が行われていると判断する作業判断手段と、当該作業判断手段により判断された作業に関する情報である作業情報を記憶する作業情報記憶手段と、当該作業情報記憶手段に記憶されている前記作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数する作業回数計数手段と、当該作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断する作業回数判断手段と、当該作業回数判断手段により前記作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。尚、呼出波を送信し、当該呼出波を受信した前記ICタグから返送される反射波を受信することにより前記ICタグと無線通信を行う通信手段を備えていてよい。
【0007】
また、請求項2に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記監視制御装置は、前記異常判断手段と、前記認証識別情報記憶手段と、前記認証識別情報入力手段と、前記人物認証手段と、前記認証状態設定手段と、前記作業判断手段とを備えており、前記作業情報を前記管理装置へ送信する作業情報送信手段を備え、前記管理装置は、前記作業情報記憶手段と、前記作業回数計数手段と、前記作業回数判断手段と、前記報知手段とを備えており、前記作業情報送信手段から送信された前記作業情報を受信する作業情報受信手段を備え、前記作業情報記憶手段は前記作業情報受信手段が受信した前記作業情報を記憶することを特徴とする構成となっている。尚、前記監視制御装置は、呼出波を送信し、当該呼出波を受信した前記ICタグから返送される反射波を受信することにより前記ICタグと無線通信を行う通信手段を備えていてよい。
【0008】
また、請求項3に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記認証識別情報と、個人を特定するための情報である人物情報と関連付けて記憶する人物特定情報記憶手段と、当該人物特定情報記憶手段に記憶されている前記認証識別情報及び前記人物情報に基づいて、前記認証識別情報入力手段により前記認証識別情報を入力した人物を特定する人物特定手段とを備え、前記報知手段は、前記人物特定手段により特定された前記人物情報も報知することを特徴とする構成となっている。
【0009】
また、請求項4に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記管理装置は、複数の前記監視制御装置を接続し、遊技場内に設置された第1管理装置と、複数の当該第1管理装置を接続した総合管理装置とで構成され、報知手段は総合管理装置に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0010】
また、請求項5に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記認証識別情報は、遊技場係員が所有する認証部材に搭載されている前記ICタグである認証タグの識別情報であり、前記認証識別情報入力手段は、前記認証タグから前記識別情報を読み出す認証タグ読出手段であることを特徴とする構成となっている。
【0011】
また、請求項6に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することを特徴とする構成となっている。
【0012】
また、請求項7に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異なることを特徴とする構成となっている。
【0013】
また、請求項8に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段による報知は、作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われることを特徴とする構成となっている。
【0014】
また、請求項9に係る発明の管理装置では、自身が接続している遊技機に取り付けられた、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグと無線通信を行うことで当該遊技機の監視を行う監視制御装置に、ネットワークを介して接続し、前記監視制御装置による監視の結果を管理する管理装置であって、前記監視制御装置から送信された、前記遊技機に対して行われた作業に関する情報である作業情報を記憶する作業情報記憶手段と、当該作業情報記憶手段に記憶されている前記作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数する作業回数計数手段と、当該作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断する作業回数判断手段と、当該作業回数判断手段により前記作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
【0015】
また、請求項10に係る発明の管理装置では、請求項9に記載の発明の構成に加えて、複数の前記監視制御装置を接続し、遊技場内に設置された第1管理装置と、複数の当該第1管理装置を接続した総合管理装置とで構成され、報知手段は総合管理装置に備えられていることを特徴とする構成となっている。
【0016】
また、請求項11に係る発明の管理装置では、請求項9又は10に記載の管理装置発明の構成に加えて、前記作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することを特徴とする構成となっている。
【0017】
また、請求項12に係る発明の管理装置では、請求項9乃至11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異なることを特徴とする構成となっている。
【0018】
また、請求項13に係る発明の管理装置では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段による報知は、作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われることを特徴とする構成となっている。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る発明の遊技場管理システムでは、異常判断手段は、監視タグと無線通信が行えない場合、又は、予め監視制御装置に記憶されている識別情報とは異なる識別情報の監視タグと通信を行った場合に異常と判断し、認証識別情報記憶手段は、遊技機の操作を許可する人物を識別するための情報である認証識別情報を記憶し、認証識別情報入力手段は、認証識別情報を入力し、人物認証手段は、認証識別情報入力手段により入力された認証識別情報が認証識別情報記憶手段に記憶されているか否かに基づいて、認証識別情報を入力した人物が遊技機の操作を許可されている人物であるか否かを判断し、認証状態設定手段は、人物認証手段により遊技機の操作を許可されている人物であると判断された場合には、監視制御装置を認証状態とし、作業判断手段は、異常判断手段により異常と判断された場合に認証状態中であれば、人物認証手段により認証された人物により遊技機に対する作業が行われていると判断し、作業情報記憶手段は、作業判断手段により判断された作業に関する情報である作業情報を記憶し、作業回数計数手段は、作業情報記憶手段に記憶されている作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数し、作業回数判断手段は、作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断し、報知手段は、作業回数判断手段により作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行うことができる。したがって、遊技機の操作を許可されている人物により遊技機の操作が行われた場合には、その作業回数を計数することができるので、頻繁に作業を行った人物を知ることができる。よって、不正を行っている可能性のある係員を割り出す支援をすることができる。
【0020】
また、請求項2に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、監視制御装置には、異常判断手段と、認証識別情報記憶手段と、認証識別情報入力手段と、人物認証手段と、認証状態設定手段と、作業判断手段とが備えられており、作業情報送信手段が作業情報を管理装置へ送信することができる。そして、管理装置には作業情報記憶手段と、作業回数計数手段と、作業回数判断手段と、報知手段とが備えられており、作業情報受信手段が作業情報送信手段から送信された作業情報を受信することができる。そして、作業情報記憶手段は作業情報受信手段が受信した作業情報を記憶することができる。したがって、管理装置において、監視制御装置で作製された作業情報に基づいて作業回数を計測して報知することができる。
【0021】
また、請求項3に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、人物特定情報記憶手段は、認証識別情報と、個人を特定するための情報である人物情報と関連付けて記憶し、人物特定手段は、人物特定情報記憶手段に記憶されている認証識別情報及び人物情報に基づいて、認証識別情報入力手段により認証識別情報を入力した人物を特定することができ、報知手段は、人物特定手段により特定された人物情報も報知することができる。したがって、報知手段では所定回数以上作業を行った人物を特定して報知することができる。
【0022】
また、請求項4に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、管理装置は、第1管理装置と総合管理装置とで構成されており、尚、総合管理装置は複数の第1管理装置を接続し、第1管理装置は遊技場内に設置されており、複数の監視制御装置を接続しているので、例えば、遊技場内の遊技機設置島に備えられている島管理端末のような装置を第1管理装置として機能させ、遊技店の事務室等に設置されている所謂ホールコンピュータを総合管理装置として機能させて、報知手段は総合管理装置に備えられているので、総合管理装置で一括して遊技場内の管理を行うことができる。
【0023】
また、請求項5に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の効果に加えて、遊技場係員が所有する認証部材に搭載されているICタグである認証タグの識別情報を認証識別情報とし、認証タグ読出手段は認証識別情報入力手段として、認証タグから識別情報を読み出すことができる。したがって、係員に認証タグを備えた認証部材を所有させて、作業を行う前にその認証部材の認証タグの識別情報を監視制御装置の認証タグ読み出し手段に読み出させることにより、監視制御装置を認証状態とすることができる。
【0024】
また、請求項6に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の発明の効果に加えて、作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することができる。したがって、作業が行われた場所、作業の内容、人物ごとに作業回数を知ることができる。
【0025】
また、請求項7に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異ならせることができるので、例えば、通常頻繁に作業が行われるような場所については、判断基準回数を多めに設定したり、通常では作業が行われないような場所については判断基準回数を少なめに設定したりすることができる。また、過去に不正を行ったことがあるような注意人物や新人には判断基準回数を他の人物よりも少なめに設定したり、通常頻繁に作業を行う係員には判断基準回数を他の人物よりも多めに設定したりすることができる。また、監視タグが取り替えるような重要な作業については判断基準回数を少なめに設定したりすることができる。
【0026】
また、請求項8に係る発明の遊技場管理システムでは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、報知手段による報知は作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われる。よって、作業回数が所定回数以上となった際に報知する場合にはリアルタイムで作業状況を知ることができ、また、予め定められた時刻(例えば、営業開始前や営業終了後といった業務の区切りになる時刻、毎時0分など1時間ごとや2時間ごとなど)に報知することができるので、定期的に状態を知ることができる。
【0027】
また、請求項9に係る発明の管理装置では、作業情報記憶手段は、監視制御装置から送信された、遊技機に対して行われた作業に関する情報である作業情報を記憶し、作業回数計数手段は、作業情報記憶手段に記憶されている作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数し、作業回数判断手段は、作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断し、報知手段は、作業回数判断手段により作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行うことができる。したがって、遊技機の操作を許可されている人物により遊技機の操作が行われた場合には、その作業回数を計数することができるので、頻繁に作業を行った人物を知ることができる。よって、不正を行っている可能性のある係員を割り出す支援をすることができる。
【0028】
また、請求項10に係る発明の管理装置は、請求項9に記載の発明の効果に加えて、第1管理装置と総合管理装置とで構成され、総合管理装置は複数の第1管理装置を接続し、第1管理装置は、遊技場内に設置されたて複数の監視制御装置を接続し、報知手段は総合管理装置に備えられているので、例えば、遊技場内の遊技機設置島に備えられている島管理端末のような装置を第1管理装置として機能させ、遊技店の事務室等に設置されている所謂ホールコンピュータを総合管理装置として機能させて、報知手段は総合管理装置に備えられているので、総合管理装置で一括して遊技場内の管理を行うことができる。
【0029】
また、請求項11に係る発明の管理装置では、請求項9又は10に記載の発明の効果に加えて、作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することができる。したがって、作業が行われた場所、作業の内容、人物ごとに作業回数を知ることができる。
【0030】
また、請求項12に係る発明の管理装置では、請求項9乃至11のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異なるので、例えば、通常頻繁に作業が行われるような場所については、判断基準回数を多めに設定したり、通常では作業が行われないような場所については判断基準回数を少なめに設定したりすることができる。また、過去に不正を行ったことがあるような注意人物や新人には判断基準回数を他の人物よりも少なめに設定したり、通常頻繁に作業を行う係員には判断基準回数を他の人物よりも多めに設定したりすることができる。また、監視タグが取り替えるような重要な作業については判断基準回数を少なめに設定したりすることができる。
【0031】
また、請求項13に係る発明の管理装置では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、報知手段による報知は、作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われるので、作業回数が所定回数以上となった際に報知する場合にはリアルタイムで作業状況を知ることができ、また、予め定められた時刻(例えば、営業開始前や営業終了後といった業務の区切りになる時刻、毎時0分など1時間ごとや2時間ごとなど)に報知することができるので、定期的に状態を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.パチンコ機及びR/Wユニットの説明
3.ホールコンピュータの説明
4.R/Wユニット30の動作の説明
5.ホールコンピュータの処理についての説明
6.実施の形態と請求項との対比
7.変形例の説明
【0033】
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の遊技場管理システムの構成図である。「遊技機」であるパチンコ機1にはパチンコ機1の部材の監視を行うリーダライタユニット(以下、R/Wユニットと称する)30が付属している(「監視制御装置」及び「第1管理装置」に該当する)。そして、遊技機設置島200には、複数のパチンコ機1が背中合わせに2列に並べて設置されており、その遊技機設置島200の各々に島管理端末100が設置されている。さらに、パチンコ機1に付属のR/Wユニット30が店内ネットワーク150を介して島管理端末100に接続する構成となっている。また、島管理端末100は遊技場全体を管理するホールコンピュータ300(「総合管理装置」に該当する)に接続している。
【0034】
尚、パチンコ機1には、監視を行う場所に「ICタグ」である監視タグ86が備えられ、正常に設置されている場合に監視タグ86と通信可能な位置に監視アンテナ68が備えられている。本実施の形態では、機枠や基板ボックス等合計3箇所に備えられているが、具体的な設置場所については図2および図3を参照して後述する。そして、R/Wユニット30による監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が「監視情報」としてR/Wユニット30のRAM34(図4参照)に記録され、島管理端末100において異常の発生が報知される。
【0035】
また、R/Wユニット30は認証アンテナ69を備えたカード読み取り器90(図4参照)を接続しており、遊技場の係員が所有する認証カード96に組み込まれている認証タグ99と通信する。そして、R/Wユニット30では認証カード96を認識すると、係員作業中と判断して、R/Wユニット30を「認証状態」とする。そして、「認証状態」中に監視タグ86に異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、係員により作業が行われていると判断されて、「監視情報」でなく「作業情報」が記憶される。また、認証カード96によりR/Wユニット30が「認証状態」とされた履歴は「認証情報」としてR/Wユニット30のRAM34に記録される。尚、カード読み取り器90は、パチンコ機1の上部、パチンコ機1とパチンコ機1との間に設置されているカードサンド(図示外)の上部等パチンコ機1の近隣に設置されている。
【0036】
これらの監視情報や作業情報や認証情報は島管理端末100に送信されて、さらにホールコンピュータ300へ送信される。島管理端末100では、監視情報を受信した際に、異常の発生や回復の報知が行われる。また、ホールコンピュータ300では店内ネットワーク150に接続している全てのパチンコ機1の監視情報や作業情報や認証情報を収集し、蓄積することができるように構成されている。尚、作業情報は、R/Wユニット30において作業の開始又は終了の都度、島管理端末100へ送信され、監視情報はR/Wユニット30において異常又は異常の回復を検知した都度、島管理端末100へ送信され、認証情報は「認証状態」の開始又は終了の都度、島管理端末100へ送信される。
【0037】
2.パチンコ機及びR/Wユニットの説明
次に、図2乃至図7を参照してパチンコ機1の構造、パチンコ機1に備えられたR/Wユニット30について説明する。図2はパチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図3はパチンコ機1の背面図である。図4はパチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図であり、図5はR/Wユニット30のRAM34の記憶エリアを示す模式図である。図6は作業情報記憶エリア342の構成を示す模式図であり、図7は認証設定情報記憶エリア345の構成を示す模式図である。
【0038】
図2に示すように、パチンコ機1は、機枠112と、本体枠110と、前面枠111とから構成されている。機枠112は、パチンコ機1を遊技機設置島200に固定するためのものである。また、本体枠110には、パチンコ機1の制御を司る種々の基板、図示外の発射機に遊技球を供給し、かつ、賞品球を受ける上皿5、賞品球を受ける下皿6、遊技球を発射するための発射ハンドル7、音声を発するスピーカー48から成る本体113及び遊技盤2がはめ込まれている。種々の基板は、本体枠110の背面に備えられている。また、略正方形の遊技盤2は、本体113の正面の上半分の部分に設けられ、遊技盤2の下方部には上皿5が設けられ、上皿5の直下には下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6の間にはスピーカー48が設けられている。そして、前面枠111は、透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を保護のため覆っている。また、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられていおり、発射ハンドル7を操作することにより発射された遊技球がガイドレール3に導かれて、遊技領域4へ侵入し、流下する。尚、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられ、さらに、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
【0039】
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した透明な樹脂製の主基板ボックス81が設けられ、主基板ボックス81の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められ、その下方には払出制御基板45が透明な樹脂製の払出制御基板ボックス82に収められて配置されている。さらに、主基板ボックス81の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー80が配置され、そのセンターカバー80の外側には、R/Wユニット30が設置されている。尚、R/Wユニット30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
【0040】
次に、図4を参照してパチンコ機1及びR/Wユニット30の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや遊技領域4に設けられた図柄表示装置への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66が接続されている。電源基板42は遊技機設置島に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
【0041】
また、R/Wユニット30では、R/Wユニット30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32はフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cへ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、パチンコ機1の主基板41の出力ポート55と接続する入力ポート39、時間管理を行うRTC71、I/Oインタフェイス37が接続している。I/Oインタフェイス37には、島管理端末100に接続するための店内ネットワーク150に接続する通信回路36が接続されている。さらに、RF回路38に監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信するための監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68c、及び、認証カード96の認証タグ99と通信するための認証アンテナ69が接続されている。尚、認証アンテナ69は、パチンコ機1の近隣に設置されたカード読み取り器90に取り付けられている。
【0042】
尚、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cは、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられており、各監視場所が閉じられている状態で各監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信可能な位置に監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68cが設置されている。そして、監視アンテナ68aは監視タグ86aと通信をし、監視アンテナ68bは監視タグ86bと通信をし、監視アンテナ68cは監視タグ86cと通信をする。
【0043】
ここで、図2、図3を参照して、監視タグ86a〜86cが備えられている監視場所について説明する。監視場所は、主基板41が収容されている主基板ボックス81(第1監視場所)、本体枠110と機枠112(第2監視場所)、前面枠111と本体枠110(第3監視場所)の3箇所であり、その開閉が監視されている。尚、第1監視場所である主基板ボックス81を監視するために、監視タグ86a及び監視アンテナ68a(図3では図示外、図4参照)が使用され、第2監視場所である本体枠110と機枠112を監視するために、監視タグ86b及び監視アンテナ68bが使用され、第3監視場所である前面枠111と本体枠110を監視するために、監視タグ86c及び監視アンテナ68cが使用される。
【0044】
図3に示すように、主基板ボックス81の図3における正面視右下の内面には監視タグ86aが貼り付けられている。尚、主基板ボックス81は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部と、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部とから構成されおり、上蓋部に対向する下蓋部上にパチンコ機1の主制御を司る主基板41が配置されている。そして、上蓋部の裏面側には、小型で長方形の監視タグ86aが接着剤等で接着されている。さらに、主基板41の右下端部には切り欠きが設けられ、下蓋部の切り欠きに対向する位置にコイル状の監視アンテナ68a(図3においては図示外、図4参照)が設けられ、監視アンテナ68aは同軸ケーブルによりR/Wユニット30のRF回路38に接続されている。よって、主基板ボックス81が開けられた場合には、監視タグ86aは監視アンテナ68aと通信不能となる。
【0045】
また、図2に示すように、機枠112の図2における右枠の内面には監視タグ86bが貼り付けられており、本体113の右側面には監視アンテナ68bが備えられている。尚、監視タグ86bと監視アンテナ68bとは本体枠110と機枠112とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、本体枠110と機枠112とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信可能となり、本体枠110と機枠112とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信不能となる。また、前面枠111と本体枠110とが閉じられた状態での、前面枠111の正面視右上の裏面(本体枠110と向き合う面)には、監視タグ86cが貼り付けられている。そして、本体枠110の上枠の表面(前面枠111と向き合う面)には、監視アンテナ68cが備えられている。尚、監視タグ86cと監視アンテナ68cとは前面枠111と本体枠110とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、前面枠111と本体枠110とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信可能となり、前面枠111と本体枠110とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信不能となる。
【0046】
尚、監視タグ86a〜86cは、それぞれ同様の構造をしており、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ及びICチップが設けられている。ICチップにはR/Wユニット30からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路とEEPROMが一体となって構成されており、RF回路はアンテナを接続している。そして、EEPROMには、監視タグ86を他のICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。この監視タグ86は、R/Wユニット30から監視アンテナ68を介して呼出波が送られてくると、アンテナがこれを受信する。この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路で整流して直流電圧を得る。したがって、監視タグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROMからIDコードを読み出して反射波に乗せ、RF回路がアンテナから送信する。また、認証タグ99は、認証カード96内に埋め込まれているが、監視タグ86と同様にアンテナ及びICチップが設けられ、ICチップにはR/Wユニット30からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路とEEPROMが一体となって構成されており、RF回路はアンテナを接続している。そして、EEPROMには、認証タグ99を他のICタグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。尚、このIDコードが「認証識別情報」に該当する。
【0047】
また、本実施形態で使用する監視タグ86と監視アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいため、パチンコ機1の設置環境に適している。監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離は、上蓋部と下蓋部を組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視アンテナ68aを介したR/Wユニット30からの呼び出しに監視タグ86aが応答することができ、監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部のわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視タグ86や監視アンテナ68は、ソレノイドを使用している払出装置や発射基板66の発射モータから離した位置である主基板41の右下端部に配置している。
【0048】
次に、図5を参照して、R/Wユニット30のRAM34の記憶エリアについて説明する。図5に示すように、RAM34には監視情報記憶エリア341、作業情報記憶エリア342、認証情報記憶エリア343、監視設定情報記憶エリア344、認証設定情報記憶エリア345、フラグ情報記憶エリア346等が設けられている。監視情報記憶エリア341には、監視場所の異常の発生や回復についての監視データが記憶されている。作業情報記憶エリア342には、「認証状態」中に行われた作業についての作業情報が記憶されている(図6参照)。認証情報記憶エリア343には、「認証状態」の開始日時、終了時刻や「認証状態」とした認証カード96の認証ID等が記憶されている。また、監視設定情報記憶エリア344には、各監視場所ごとにそこに設置されている監視タグ86のIDコードが記憶されている。例えば、第1監視場所の監視を行う際には、監視アンテナ68aから呼出波を送信し、受信した反射波に含まれる識別情報と、監視場所情報記憶エリアに第1監視場所に対応して記憶されている識別情報とが比較される。認証設定情報記憶エリア345には、使用可能な認証カード96の認証IDが記憶されている(図7参照)。フラグ情報記憶エリア346には、後述するメイン処理(図12参照)で使用されるフラグの記憶エリアが設けられている。
【0049】
ここで、図6を参照して、作業情報記憶エリア342について説明する。ここには、日時欄、場所番号欄、内容欄、状態欄、認証ID欄が設けられている。そして、日時欄には、作業が開始又は終了した日時が記憶され、場所番号欄には、監視場所を示すコードが記憶される。第2監視場所であれば「2」、第3監視場所であれば「3」がセットされる。また、内容欄には作業の内容を示すコードがセットされる。監視場所が開閉された際には「1」、監視タグ86が貼られている部材の交換が行われた際には「2」がセットされる。状態欄には作業の開始か終了かを示すコードがセットされる。開始であれば「1」、終了であれば「2」がセットされる。そして、認証ID欄には「認証状態」としている認証IDがセットされる。
【0050】
図6に示す例では、2004年9月1日の10:11に認証ID「A943JE4B」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、10:13に閉じている。そして、11:26に認証ID「A943JE4B」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、11:27に閉じている。そして、12:32に認証ID「9A4J9AT4」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、12:35に場所番号「2」を開け、12:41に場所番号「2」を閉じ、12:41に場所番号「3」を閉じている。そして、14:22に認証ID「9A4J9AT4」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、14:23に閉じている。また、17:32に認証ID「GA09NG93」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、17:35に閉じている。さらに、17:41に認証ID「GA09NG93」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、17:42に閉じている。さらに、18:12に認証ID「GA09NG93」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、18:15に閉じている。さらに、18:20に認証ID「GA09NG93」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、18:21に閉じている。さらに、18:45に認証ID「GA09NG93」の認証カード96を所有した係員が場所番号「3」を開け、18:46に閉じている。
【0051】
次に、図7を参照して、認証設定情報記憶エリア345について説明する。ここには、使用可能な認証カード96の認証タグ99のIDコードが登録されている。図7に示す例では、「34JG95KJ」,「A943JE4B」,「GK0945JG」,「GA09NG93」,「AREIOTJA」,「A4893IOB」,「B0645YM5」,「9A4J9AT4」,「N0945JQW」,「KH049WYO」の10つのIDコードが登録されている。
【0052】
3.ホールコンピュータの説明
次に、図8乃至図11を参照して、ホールコンピュータ300について説明する。図8は、ホールコンピュータ300の電気的構成を示すブロック図である。そして、図9は人物情報記憶エリア382の構成を示す模式図であり、図10は作業情報記憶エリア384の構成を示す模式図であり、図11は計数情報記憶エリア386の構成を示す模式図である。
【0053】
図8に示すように、ホールコンピュータ300には、ホールコンピュータ300の制御を司るCPU301が設けられ、CPU301には、各種のデータを一時的に記憶するRAM302と、BIOS等を記憶したROM303と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス304とが接続されている。I/Oインタフェイス304には、ハードディスク装置380が接続され、当該ハードディスク装置380には、監視設定情報記憶エリア381と、人物情報記憶エリア382(図9参照)と、監視情報記憶エリア383と、作業情報記憶エリア384(図10参照)と、認証情報記憶エリア385と、計数情報記憶エリア386(図11参照)と、プログラム記憶エリア387と、その他の情報記憶エリア388とが設けられている。
【0054】
尚、監視設定情報記憶エリア381には、R/Wユニット30ごとに各監視場所に設置されている監視タグ86のIDコードが記憶されており、人物情報記憶エリア382には、遊技場の係員名と、その係員が所有する認証カード96の認証タグ99に記憶されている認証IDとが対応して記憶されており、監視情報記憶エリア383には、遊技場内の全てのパチンコ機1の監視情報が記憶されており、作業情報記憶エリア384には、遊技場内の全てのパチンコ機1の作業情報が記憶されており、認証情報記憶エリア385には、遊技場内の全てのパチンコ機1の認証情報が記憶されており、計数情報記憶エリア386には、各パチンコ機1で行われる作業の回数が記録されており、プログラム記憶エリア387にはCPU301で実行されるプログラムが記憶されている。
【0055】
また、I/Oインタフェイス304には、ビデオコントローラ305と、キーコントローラ306と、CD−ROMドライブ307と、通信装置308とが接続され、ビデオコントローラ305にはディスプレイ311が接続され、キーコントローラ306にはキーボード312が接続され、通信装置308は店内ネットワーク150に接続可能となっている。尚、CD−ROMドライブ307に挿入されるCD−ROM313には、ホールコンピュータ300の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM313から、ハードディスク装置380にセットアップされてプログラム記憶エリア387に記憶されるようになっている。
【0056】
ここで、図9を参照して、人物情報記憶エリア382について説明する。この人物情報記憶エリア382には、遊技場の係員名と、その係員が所有する認証カード96の認証タグ99に記憶されている認証IDとが対応して記憶されており、それぞれに係員番号が割り当てられている。図9に示す例では、係員番号「1」の認証IDは「34JG95KJ」、係員名は田中であり、係員番号「2」の認証IDは「A943JE4B」、係員名は鈴木であり、係員番号「3」の認証IDは「GK0945JG」、係員名は加藤であり、係員番号「4」の認証IDは「GA09NG93」、係員名は佐藤であり、係員番号「5」の認証IDは「AREIOTJA」、係員名は山田であり、係員番号「6」の認証IDは「A4893IOB」、係員名は森下であり、係員番号「7」の認証IDは「B0645YM5」、係員名は伊藤であり、係員番号「8」の認証IDは「9A4J9AT4」、係員名は田村であり、係員番号「9」の認証IDは「N0945JQW」、係員名は近藤であり、係員番号「10」の認証IDは「KH049WYO」、係り員名は山下であるであると登録されている。なお、この他に認証カード96の有効期限や発効日、係員の身分(店長、店員、リーダー、アルバイトなど)などを記憶していてもよい。
【0057】
次に、図10を参照して、作業情報記憶エリア384について説明する。この作業情報記憶エリア384には、島管理端末100を介してR/Wユニット30から送信された作業情報が、パチンコ機1の台番号毎に記憶されている。図10に示すように、台番号ごとに、図6に示したR/Wユニット30の作業情報記憶エリア342と同様の内容(日時、場所番号、内容、状態、認証ID)が記憶されている。尚、台番号「101」以外については省略されている。
【0058】
次に、図11を参照して、計数情報記憶エリア386について説明する。この計数情報記憶エリア386は、ホールコンピュータ300が作業情報を受信した際に、その作業情報の内容を集計するためのエリアである。図11に示すように、係員番号「1」〜「10」までの係員について、それぞれ台番号ごとに第2監視場所及び第3監視場所のカウンタエリアが設けられている。さらに、各係員番号の合計である係員合計欄、各パチンコ機1ごとの合計である台合計欄、遊技場内すべての合計作業回数がセットされるエリア(総合計欄)が設けられている。尚、作業回数をカウントする際には、作業情報の認証IDに対応した係員番号、台番号、監視場所番号に該当するカウンタエリアに「1」が加算され、係員ごとの合計回数、監視場所ごとの合計回数、遊技場全体の合計回数の集計が行われる。尚、この計数情報記憶エリア386は、ホールコンピュータ300の起動時に行われる初期処理においてクリアされる。すなわち、この計数情報記憶エリア386には1日の作業回数が計数されている。
【0059】
図11に示す例では、係員番号「1」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っておらず、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っていない。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を2回行っている。そして、係員番号「1」の係員の合計作業回数は12回である。また、係員番号「2」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を4回行っており、102番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を2回行っている。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を4回行っている。そして、係員番号「2」の係員の合計作業回数は18回である。
【0060】
また、係員番号「3」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「3」の係員の合計作業回数は0回である。係員番号「4」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を10回行っており、102番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を4回行っている。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「4」の係員の合計作業回数は26回である。
【0061】
また、係員番号「5」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っておらず、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っていない。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所で2回行っており、第3監視場所で作業を2回行っている。そして、係員番号「5」の係員の合計作業回数は8回である。係員番号「6」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っておらず、102番のパチンコ機1の第2監視場所で作業を2回行っており、第3監視場所で作業を4回行っている。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所では作業を行っておらず、第3監視場所で作業を4回行っている。そして、係員番号「6」の係員の合計作業回数は16回である。
【0062】
また、係員番号「7」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「7」の係員の合計作業回数は0回である。係員番号「8」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所で作業を2回行っており、第3監視場所で作業を4回行っており、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも作業を行っていない。そして、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「8」の係員の合計作業回数は18回である。
【0063】
また、係員番号「9」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「9」の係員の合計作業回数は0回である。係員番号「10」の係員は、101番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、102番のパチンコ機1の第2監視場所でも第3監視場所でも、820番のパチンコ機1の第2監視場所でも、第3監視場所でも作業を行っていない。そして、係員番号「10」の係員の合計作業回数は0回である。
【0064】
また、101番のパチンコ機1の合計作業回数は20回、102番のパチンコ機1の合計作業回数は12回、820番のパチンコ機1の合計作業回数は14回である。そして、遊技場全体の作業回数は98回である。尚、その他のパチンコ機についての情報は省略されている。
【0065】
4.R/Wユニット30の動作の説明
次に、図12乃至図14のフローチャートを参照して、R/Wユニット30の動作について説明する。図12は、R/Wユニット30で行われるメイン処理の本発明に関する主な処理を示すフローチャートであり、図13は、メイン処理の中で実施される認証処理のフローチャートであり、図14は、メイン処理の中で実施される監視処理のフローチャートである。
【0066】
まず、図12のフローチャートを参照して、メイン処理について説明する。このメイン処理は、R/Wユニット30に電源が供給されると、CPU32において実行され、認証処理、監視処理が繰り返し実施される。まず、フラグ情報記憶エリア346の各フラグに初期値の「0」がセットされる等の初期処理が行われる(S1)。このフラグ情報記憶エリア346には、エラーフラグ及び認証フラグが設けられている。エラーフラグは、第1監視場所〜第3監視場所ごとに応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが設けられており、「0」が記憶され「OFF」とされている場合には監視タグ86との通信が正常に行われており、「1」が記憶され「ON」とされている場合には監視タグ86との通信が正常に行われていないこと、つまり異常が発生していることを示している。尚、応答エラーは監視アンテナ68から送信された呼出波に対して、監視タグ86が反射波を返信してこなかった場合を示し、IDエラーは反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと異なっている場合を示している。また、認証フラグは、R/Wユニット30が「認証状態」であるか否かを示すフラグであり、「認証状態」中には「1」が記憶されて「ON」となっており、「認証状態」中でなければ「0」が記憶されて「OFF」となっている。
【0067】
次いで、監視場所をカウントするための変数nに初期値の「0」がセットされ(S2)、変数nに「1」が加算される(S3)。変数nの値は「1」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われる(S5、図13参照)。
【0068】
この認証処理では、図13に示すように、まず、カード読み取り器90に設置されている認証アンテナ69から呼出波が送信される(S11)。そして、認証カード96の認証タグ99から反射波が返送されてくるか否かの判断が行われる(S12)。そして、反射波を認証アンテナ69が受信した場合には(S12:YES)、予め認証設定情報記憶エリア345に登録されているIDコード(認証ID)を含む反射波であるか否かの判断が行われる(S13)。そこで、予め認証設定情報記憶エリア345に登録されている認証IDを受信していれば(S13:YES)、カード読み取り器90に正規の認証カード96が挿入されているということになる。
【0069】
そこで、認証フラグが「ON」であるか否かにより、すでに「認証状態」となっているか否かの判断が行われる(S14)。認証フラグが「ON」であり「認証状態」であれば(S14:YES)、そのまま「認証状態」が継続されるので、何もせずに認証処理は終了され、メイン処理へ戻る。認証フラグが「ON」でなければ(S14:NO)、認証フラグに「1」が記憶され「ON」とされ(S15)、「認証状態」の開始を示す認証情報が作成されて認証情報記憶エリア343に記憶されて(S16)、さらに認証情報が島管理端末100へ送信される(S17)。そして、認証処理は終了され、メイン処理へ戻る。
【0070】
また、認証アンテナ69から呼出波を送信しても反射波が返送されてこなかった場合や(S12:NO)、認証設定情報記憶エリア345に登録されていないIDコードの反射波が返送されてきた場合には(S13:NO)、「認証状態」であってはならない。そこで、認証フラグが「ON」であり「認証状態」となっている場合には(S18:YES)、認証フラグに「0」が記憶され「OFF」とされる(S19)。そして、「認証状態」の終了を示す認証情報が作成されて認証情報記憶エリア343に記憶されて(S20)、さらに認証情報が島管理端末100へ送信される(S21)。そして、認証処理は終了され、メイン処理へ戻る。尚、認証フラグが「ON」でなく「認証状態」でない場合には(S18:NO)、何もする必要がないので、認証処理は終了され、メイン処理へ戻る。
【0071】
そして、メイン処理では、図12に示すように、変数nが示す監視場所、すなわち、変数nの値が「1」の場合には第1監視場所(主基板ボックス81)の監視処理が行われる(S6、図14参照)。この監視処理の詳細については図14を参照して、後に詳述する。
【0072】
そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算される(S3)。この時変数nの値が「2」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われ(S5)、第2監視場所(本体枠110と機枠112)の監視処理が行われる(S6)。そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算されて、この時変数nの値が「3」であり、監視場所数「3」より大きくないので(S4:NO)、認証処理が行われ(S5)、第3監視場所(前面枠111と本体枠110)の監視処理が行われる(S6)。そして、S3へ戻り、変数nに「1」が加算されると(S3)、変数nの値が「4」となり、監視場所数「3」よりも大きく(S4:YES)、第1監視場所〜第3監視場所の監視が終了したので、S2へ戻り、変数nの値を初期値「0」とする。そして、S3〜S6の処理を繰り返すことにより、引き続き認証処理、第1監視場所〜第3監視場所の監視処理が行われる。
【0073】
次に、図14のフローチャートを参照して、監視処理について説明する。まず、メイン処理から指示されている変数nが示す監視場所の監視アンテナ68から呼出波が送信される(S41)。そして、監視タグ86から反射波の返送があるか否かの判断が行われる(S42)。反射波の返送がない場合には(S42:NO)、その監視場所は開けられている。しかし、応答エラーフラグが「ON」となっている場合には、既に監視タグ86からの応答がない状態(開けられた状態)を検知している。そこで、応答エラーフラグが「ON」となり「応答エラー」となっているか否かの判断が行われる(S43)。
【0074】
応答エラー中である場合(S43:YES)、そのまま監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。応答エラー中でない場合(S43:NO)には、当該監視場所の応答エラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされる(S44)。そして、「認証状態」であるか否かの判断が行われる(S45)。認証フラグが「ON」であり「認証状態」であれば(S45:YES)、監視タグ86から応答がないのは「異常」ではなく、「作業」が行われていると判断されて、作業の開始を示す作業情報が作業情報記憶エリア342に記憶されて(S48)、さらに島管理端末100へ作業情報が送信される(S49)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。また、「認証状態」でない場合には(S45:NO)、監視タグ86から応答がないのは「異常」が発生しているということなので、応答エラーの発生を示す監視情報が監視情報記憶エリア341に記憶されて(S46)、さらに島管理端末100へ監視情報が送信される(S47)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
【0075】
また、監視タグ86から反射波の返送がある場合には(S42:YES)、監視タグ86と無線通信が成立している。そこで、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと一致しているか否かの判断が行われる(S52)。尚、各監視場所に備えられている監視タグ86のIDコードは監視場所を示すコードに対応して監視設定情報記憶エリア344に記憶されている。IDコードが一致していない場合には(S52:NO)、監視タグ86の取り付けられた部材がすり替えられていたり、監視タグ86がすり替えられていたりしている。しかし、IDエラーフラグが「ON」となっている場合には、既に監視タグ86が取り付けられている部材や監視タグ86のすり替えは検知されている。そこで、IDエラーフラグが「ON」となり「IDエラー」となっているか否かの判断が行われる(S53)。
【0076】
IDエラー中である場合(S53:YES)、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。IDエラー中でない場合には(S53:NO)、当該監視場所のIDエラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされる(S54)。そして、「認証状態」であるか否かの判断が行われる(S55)。認証フラグが「ON」であり「認証状態」であれば(S55:YES)、未登録のIDコードの反射波が送信されてくるのは「異常」ではなく、「作業」が行われていると判断されて、作業の開始を示す作業情報が作業情報記憶エリア342に記憶されて(S58)、さらに島管理端末100へ作業情報が送信される(S59)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。また、「認証状態」でない場合には(S55:NO)、未登録のIDコードの反射波が送信されてくるのは「異常」が発生しているということなので、IDエラーの発生を示す監視情報が監視情報記憶エリア341に記憶されて(S56)、さらに島管理端末100へ監視情報が送信される(S57)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
【0077】
また、反射波に含まれているIDコードと予め登録されているIDコードとが一致している場合には(S52:YES)、監視タグ86と正常に通信が行われており、監視タグ86も不正なものではないということ、すなわち、当該監視場所は正常であるということになる。そこで、応答エラー中又はIDエラー中であるかの確認が行われる。応答エラーフラグ又はIDエラーフラグが「ON」となっている場合には、異常発生中又は作業中という状態になっているので、異常の回復又は作業の終了についての処理を行う必要がある。
【0078】
そこで、まず、応答エラーフラグが「ON」であるか否かにより、応答エラー中か否かの判断が行われる(S62)。応答エラー中である場合には(S62:YES)、当該監視場所の応答エラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S64)。そして、「認証状態」であるか否かの判断が行われる(S65)。認証フラグが「ON」であり「認証状態」であれば(S65:YES)、監視場所が正常な状態であるのは「異常」の回復ではなく、「作業」の終了であると判断されて、作業の終了を示す作業情報が作業情報記憶エリア342に記憶されて(S68)、さらに島管理端末100へ作業情報が送信される(S69)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。また、「認証状態」でない場合には(S65:NO)、監視場所が正常な状態であるのは「異常」の回復なので、応答エラーの回復を示す監視情報が監視情報記憶エリア341に記憶されて(S66)、さらに島管理端末100へ監視情報が送信される(S67)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
【0079】
また、応答エラー中でない場合には(S62:NO)、IDエラーフラグが「ON」であるか否かにより、IDエラー中であるか否かの判断が行われる(S72)。IDエラー中である場合には(S72:YES)、当該監視場所のIDエラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S74)。そして、「認証状態」であるか否かの判断が行われる(S75)。認証フラグが「ON」であり「認証状態」であれば(S75:YES)、監視場所が正常な状態であるのは「異常」の回復ではなく、「作業」の終了であると判断されて、作業の終了を示す作業情報が作業情報記憶エリア342に記憶されて(S78)、さらに島管理端末100へ作業情報が送信される(S79)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。また、「認証状態」でない場合には(S75:NO)、監視場所が正常な状態であるのは「異常」の回復なので、監視情報が監視情報記憶エリア341に記憶されて(S76)、さらに島管理端末100へ監視情報が送信される(S77)。そして、監視処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
【0080】
以上のようにして、各監視場所の監視が行われ、監視場所の状態が変化した際に「認証状態」であれば、作業が行われたとして作業情報がR/Wユニット30に記録され、さらに島管理端末100を経由してホールコンピュータ300へ送信される。
【0081】
5.ホールコンピュータの処理についての説明
次に、図15乃至図17を参照して、ホールコンピュータ300の処理について説明する。ホールコンピュータ300では、作業情報を島管理端末100を経由してR/Wユニット30から受信した際に作業回数を計数し、所定回数以上の作業が行われた場合にはそれを報知している。本実施の形態では、第2監視場所(本体枠110と機枠112)及び第3監視場(前面枠111と本体枠110)の作業回数を計数している。そして、ある係員の作業回数が60回以上である場合、あるパチンコ機1の作業回数が20回以上である場合、ある係員のあるパチンコ機1のある監視場所の作業回数が10回以上である場合に報知が行われる。尚、作業回数は、ホールコンピュータ300が作業情報を1つ受信する度に「1」加算される。つまり、ある係員が前面枠111を開けて、閉めた場合には、開けた時点での作業情報(作業の開始)で「1」加算され、閉めた時点での作業情報(作業の終了)で「1」加算されることになる。
【0082】
尚、図15は、ある係員のあるパチンコ機1のある監視場所の作業回数が10回以上となった場合の報知画面401のイメージ図であり、図16は、あるパチンコ機1の作業回数が20回以上でとなった場合の報知画面402のイメージ図であり、図17は、ホールコンピュータ300が作業情報を受信した際に行われるホールコンピュータ処理のフローチャートである。
【0083】
まず、図15を参照して、ある係員のあるパチンコ機1のある監視場所の作業回数が10回以上となった場合の報知画面401について説明する。図15に示すように、「101番台の前面枠で、係員:鈴木により本日10回以上の作業が行われています。確認して下さい。」とのメッセージが表示されており、係員名「鈴木」が101番台のパチンコ機1の前面枠111(第3監視場所)の作業回数が10回以上となったことを報知している。そして、さらにその下には作業履歴として、その10回の作業内容が表示されている。作業履歴は、17:32の前面枠開放、17:35の前面枠閉鎖、17:41の前面枠開放、17:42の前面枠閉鎖、18:12の前面枠開放、18:15の前面枠閉鎖、18:20の前面枠開放、18:21の前面枠閉鎖、18:45の前面枠開放、18:46の前面枠閉鎖である。また、作業履歴の下には「確認」ボタンが設けられており、この「確認」ボタンが選択されると、報知画面401は消去される。
【0084】
次に、図16を参照して、あるパチンコ機1の作業回数が20回以上となった場合の報知画面402について説明する。図16に示すように、「101番台で、本日20回以上の作業が行われています。確認して下さい。」とのメッセージが表示されており、101番台のパチンコ機1での作業回数が20回以上となったことを報知している。そして、さらにその下には作業履歴として、その20回の作業内容が表示されている。作業履歴は、係員田中による10:11の前面枠開放、係員田中による10:13の前面枠閉鎖、係員加藤による11:26の前面枠開放、係員加藤による11:27の前面枠閉鎖、係員田中による12:32の前面枠開放、係員田中による12:35の本体枠開放、係員加藤による12:41の本体枠閉鎖、係員加藤による12:41の前面枠閉鎖、係員加藤による14:22の前面枠閉鎖、係員加藤による14:23の前面枠閉鎖、係員鈴木による17:32の前面枠開放、係員鈴木による17:35の前面枠閉鎖、係員鈴木による17:41の前面枠開放、係員鈴木による17:42の前面枠閉鎖、係員鈴木による18:12の前面枠開放、係員鈴木による18:15の前面枠閉鎖、係員鈴木による18:20の前面枠開放、係員鈴木による18:21の前面枠閉鎖、係員鈴木による18:45の前面枠開放、係員鈴木による18:46の前面枠閉鎖である。また、作業履歴の下には「確認」ボタンが設けられており、この「確認」ボタンが選択されると、報知画面402は消去される。
【0085】
次に、図17を参照して、ホールコンピュータ処理について説明する。このフローチャートは、ホールコンピュータ300が島管理端末100から作業情報を受信した際に行われるホールコンピュータ処理の主な内容を示したものである。まず、作業情報の受信に伴う処理が行われ(S100)、作業情報記憶エリア384へ受信した作業情報が記憶される(S101)。この作業情報には、R/Wユニット30の作業情報記憶エリア342の1レコードと同じ内容に台番号を追加した内容がセットされており、その作業情報の発生した日時、監視場所を示す場所番号、作業の内容を示す内容コード、作業の状態(開始・終了)を示す状態コード、その作業を行った係員を示す認証ID、台番号がセットされている。ここで、本実施の形態では第2監視場所及び第3監視場所の作業回数のみを計測するので、第1監視場所での作業に関する作業情報であれば(S102:YES)、何もせずに処理を終了する。第1監視場所での作業でなければ(S102:NO)、作業情報にセットされている認証IDに対応した係員番号及び係員名が人物情報記憶エリア382から読み出される(S103)。次いで、計数情報記憶エリア386へ加算される(S104)。具体的には、作業情報にセットされている認証IDに対応した係員番号、台番号、場所番号に対応する欄に「1」が加算され、さらにその欄の合計欄(台合計、係員合計、総合計)が再計算される。
【0086】
そして、S104で加算された欄の回数が10回以上となったか否かの判断(S105)、台合計が20回以上となったか否かの判断(S106)、係員合計が60回以上となったか否かの判断(S107)が行われる。何れにも該当しない場合には(S105:NO,S106:NO,S107:NO)、報知の必要はないので何もせずに本処理は終了する。
【0087】
受信した作業情報の係員、台番号、場所番号の作業回数が10回以上となった場合には(S105:YES)、まず、RAM302内に設けられている、報知画面に表示する情報を一時的に記憶するための記憶エリア(図示外)に、受信した作業情報の台番号と場所番号がセットされる(S111)。次いで、作業情報記憶エリア384から、受信した作業情報の係員、台番号、場所番号に該当する作業情報が読み出されて、報知画面に表示するため記憶エリアにセットされる(S112)。そして、S103で読み出された係員名とRAM302の記憶エリアに記憶された情報とに基づいて報知画面が作成され(S113)、ディスプレイ311に表示され(S114)、処理は終了する。
【0088】
また、受信した作業情報の台番号の合計が20回以上となった場合には(S106:YES)、まず、RAM302内に設けられている報知画面に表示する情報を一時的に記憶するための記憶エリア(図示外)に、受信した作業情報の台番号と場所番号がセットされる(S121)。そして、作業情報記憶エリア384から、受信した作業情報の台番号に該当する作業情報が読み出されて、報知画面に表示するため記憶エリアにセットされる(S122)。次いで、S122で読み出された作業情報について、認証IDでなく係員名を表示するために、人物情報記憶エリア382から認証IDに対応している係員名が読み出され、報知画面に表示するための記憶エリアにセットされる(S123)。そして、RAM302の記憶エリアに記憶された情報に基づいて報知画面が作成され(S124)、ディスプレイ311に表示され(S125)、処理は終了する。
【0089】
また、受信した作業情報の係員の合計が60回以上となった場合には(S107:YES)、作業情報記憶エリア384から、受信した作業情報の係員に該当する作業情報が読み出されて、報知画面に表示するため記憶エリアにセットされる(S131)。そして、RAM302の記憶エリアに記憶された情報に基づいて報知画面が作成され(S132)、ディスプレイ311に表示され(S133)、処理は終了する。
【0090】
以上のようにして、ホールコンピュータ300では、作業情報を受信する度に作業回数を計数し、所定回数以上となった場合に報知することができる。よって、特定の係員が頻繁に本体枠110と機枠112を開閉したり、前面枠111と本体枠110を開閉したりしているような場合には、不正を行っている可能性があるとして、その係員の挙動に注意をする等の対処を行うことができる。また、係員が不正を行っていないにもかかわらず、作業の多いパチンコ機1については、故障の可能性もあり点検をするなどの対応を取ることができる。
【0091】
6.実施の形態と請求項との対比
上記実施の形態では、島管理端末100及びホールコンピュータ300が「管理装置」に該当し、R/Wユニット30のRAM34の認証設定情報記憶エリア345が「認証識別情報記憶手段」に該当し、ホールコンピュータ300のHDD380の作業情報記憶エリア384が「作業情報記憶手段」に該当する。
【0092】
また、図14に示す監視処理のS42,S52の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「異常判断手段」に相当し、S45,S55,S65,S75の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「作業判断手段」に相当し、S49,S59,S69,S79の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「作業情報送信手段」に相当する。また、図13に示す認証処理のS11〜S12の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「認証識別情報入力手段」に相当し、S13の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「人物認証手段」に相当し、S15の処理を行うR/Wユニット30のCPU32が「認証状態設定手段」に相当する。
【0093】
また、図17に示すホールコンピュータ処理のS104の処理を行うホールコンピュータ300のCPU301が「作業回数計数手段」に相当し、S105,S106,S107の処理を行うホールコンピュータ300のCPU301が「作業回数判断手段」に相当し、S114,S125,S133の処理を行うホールコンピュータ300のCPU301が「報知手段」に相当し、S100の処理を行うホールコンピュータ300のCPU301が「作業情報受信手段」に相当する。
【0094】
また、認証タグ99のIDコードが「認証識別情報」に該当し、ホールコンピュータ300のHDD380の人物情報記憶エリア382が「人物特定情報記憶手段」に該当し、係員名が「人物特定情報」に該当する。また、図17に示すホールコンピュータ処理のS103の処理を行うホールコンピュータ300のCPU301が「人物特定手段」に相当する。
【0095】
7.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
【0096】
また、上記実施の形態では、被監視部材としてパチンコ機1の主基板ボックス81、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110、夫々一箇所に監視タグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の基板収納ボックスや、大入賞口や普通図柄始動ゲート等の入賞口に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、監視タグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、遊技機がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、遊技機に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視タグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
【0097】
また、本実施の形態では、頻繁に不正の行われやすい本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110の作業についてのみ作業回数を計数したが、その他の場所についての作業回数を計数するようにしてもよいことは言うまでもなく、第1監視場所(主基板ボックス81)での作業についても計数を行ってもよい。また、上記実施の形態では、作業の開始、終了毎に「1」カウントアップしているが、作業の開始と終了とをセットにして「1」カウントアップしてもよい。
【0098】
また、上記実施の形態では、ある係員の作業回数が60回以上である場合、あるパチンコ機1の作業回数が20回以上である場合、ある係員のあるパチンコ機1のある監視場所の作業回数が10回以上である場合に報知を行ったが、報知を行う基準となる回数はこれに限らない。また、監視場所ごとに基準となる回数を設けて、監視場所ごとの作業回数を計数し、所定回数以上となったら報知を行うようにしてもよい。この場合には、報知の判断(上記実施の形態ではS105,S106,S107)を行う際に、監視場所を示す場所番号のチェックも設けて、その場所番号に対応した基準回数で報知の判断を行えばよい。
【0099】
また、上記実施の形態では、作業内容(開閉と監視タグの交換)に関わらず作業回数を計測しているが、作業内容ごとに集計を行ってもよい。そして、所定回数以上となったら報知を行うようにしてもよい。さらに、作業内容により、報知の基準となる回数を異ならせてもよい。例えば、監視タグの交換では回数を少なくするようにしてもよい。
【0100】
また、上記実施の形態では、管理装置は、島管理端末100及びホールコンピュータ300により構成され、R/Wユニット30(第1管理装置)が異常判断手段と、認証識別情報記憶手段と、認証識別情報入力手段と、人物認証手段と、認証状態設定手段と、作業判断手段とを備え、ホールコンピュータ300(総合管理装置)が作業情報記憶手段と、作業回数計数手段と、作業回数判断手段と、報知手段と、人物特定情報記憶手段と、人物特定手段とを備えているが、各手段は必ずしも各装置に備えられていなくてもよい。例えば、R/Wユニット30(第1管理装置)に人物特定情報記憶手段と、人物特定手段とを備え、人物を特定した後にホールコンピュータ300へ作業情報を送信してもよい。また、島管理端末100を存在させずにR/Wユニット30とホールコンピュータ300とを直接接続させて、ホールコンピュータ300のみを管理端末として機能させてもよい。
【0101】
また、上記実施の形態では、認証識別情報として認証カード96に組み込まれている認証タグ99の認証IDを用い、人物情報入力手段としてこの認証タグ99を読み出し、そのIDコードを読み出す手段を用いたが、人物情報はこれに限らない。例えば、指紋を読み取る指紋読取手段、瞳の虹彩を読み取る虹彩読取手段、音声を入力する音声入力手段、カメラ等の係員の生体情報を入力する人物情報入力手段を備え、人物情報としてそれらの人物情報入力手段から入力される係員の生体情報(指紋、虹彩、音声、顔写真など)を用いてもよい。そして、人物認証手段では、人物情報入力手段から入力された人物情報をパターンニングして、予め登録されている生体情報と比較することにより認証の可否を判断する。また、パスワードを入力させたり、認証IDの記録されている磁気カードを使用したりしてもよい。また、上記実施の形態では、「管理装置」であるホールコンピュータ300のHDD380の人物情報記憶エリア382が「人物特定情報記憶手段」に該当し、CPU301により「人物特定手段」が実施されているが、「監視制御装置」であるR/Wユニット30に「人物特定情報記憶手段」を備え、R/Wユニット30のCPU32において「人物特定手段」を実施してもよい。
【0102】
また、上記実施の形態では、作業回数が所定回数以上になった時点で報知を行ったが、報知のタイミングはこの限りではない。例えば、1日の営業が終了した後や営業開始前などの決まった時間や、毎時30分など定期的に作業回数のチェックを行い、報知してもよい。また、上記実施の形態のように所定回数以上となった都度報知を行っている場合には、所定回数以上になりその後作業が行われ、作業回数に加算される都度報知されることになる。そこで、一度報知された場合にはカウントエリアをクリアしたり、一度報知されたらその後は所定回数ごとに報知するようにしたりしてもよい。
【0103】
また、作業の実施と遊技機から払い出された遊技球の数(払出球数)や大当たり抽選処理の開始(特別図柄の変動開始)とを関連付けて報知を行ってもよい。不正のための作業であれば、作業が行われた後に払出球数が増加したり、大当たり抽選の処理が開始されたりすることが考えられる。例えば、前面枠112を開放し、入賞口へ遊技球を入賞させたり、特別図柄始動電動役物へ遊技球を入賞させたりして、前面枠112を閉じる。そこで、遊技機から管理装置へ払出球の発生を示す信号や大当たり抽選の開始を示す信号を送信する。この信号は監視制御装置を介して送信してもよい。そして、例えば、作業が1回(所定回数=1回)行われた場合に、そのことを即座に報知するのではなく、その後所定時間(例えば1分)の払出球数を計数し、その値が所定数以上(例えば、10球以上)であれば、報知を行う。また、所定時間(例えば10秒)以内に大当たり抽選の開始を示す信号を受信すれば、報知を行う。こうすることにより、不正のために行われた可能性がより高い作業の報知を行うことができる。
【0104】
また、作業が1回行われた場合に、払出球数や大当たり抽選の開始のチェックを行うのではなく、所定のタイミング(1日の営業が終了した後や営業開始前などの決まった時間や、毎時30分など)でチェックを行い、作業回数を計測している期間の払出球数の数や大当たり抽選の回数が所定数以上であるか否かを判断して、所定数以上である場合に報知を行ってもよい。所定数は、固定の数値を設定してもよいし、前週の平均球数や平均回数としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明の遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ機等の各種の遊技機に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本実施の形態の遊技場管理システムの構成図である。
【図2】パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。
【図3】パチンコ機1の背面図である。
【図4】パチンコ機1及びパチンコ機1に付属したR/Wユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】R/Wユニット30のRAM34の記憶エリアを示す模式図である。
【図6】作業情報記憶エリア342の構成を示す模式図である。
【図7】認証設定情報記憶エリア345の構成を示す模式図である。
【図8】ホールコンピュータ300の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】人物情報記憶エリア382の構成を示す模式図である。
【図10】作業情報記憶エリア384の構成を示す模式図である。
【図11】計数情報記憶エリア386の構成を示す模式図である。
【図12】R/Wユニット30で行われるメイン処理の本発明に関する主な処理を示すフローチャートである。
【図13】メイン処理の中で実施される認証処理のフローチャートである。
【図14】メイン処理の中で実施される監視処理のフローチャートである。
【図15】係員のあるパチンコ機1の作業回数が10回以上となった場合の報知画面401のイメージ図である。
【図16】パチンコ機1の作業回数が20回以上となった場合の報知画面402のイメージ図である。
【図17】ホールコンピュータ300が作業情報を受信した際に行われるホールコンピュータ処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1 パチンコ機
30 R/Wユニット
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 EEPROM
36 通信回路
37 I/Oインタフェイス
38 RF回路
68 監視アンテナ
69 認証アンテナ
86 監視タグ
90 カード読み取り器
96 認証カード
99 認証タグ
100 島管理端末
150 店内ネットワーク
300 ホールコンピュータ
301 CPU
302 RAM
303 ROM
304 I/Oインタフェイス
311 ディスプレイ
342 作業情報記憶エリア
345 認証設定情報記憶エリア
380 ハードディスク装置
382 人物情報記憶エリア
384 作業情報記憶エリア
386 計数情報記憶エリア
401 報知画面
402 報知画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグを遊技機の監視場所に取り付け、自身が接続している遊技機の前記監視タグと無線通信を行うことで当該遊技機の監視を行う監視制御装置と、当該監視制御装置にネットワークを介して接続し、前記監視制御装置による監視結果を管理する管理装置とを有する遊技場管理システムであって、
前記監視タグと無線通信が行えない場合、又は、予め当該監視制御装置に記憶されている識別情報とは異なる識別情報の監視タグと通信を行った場合に異常と判断する異常判断手段と、
前記遊技機の操作を許可されている人物を識別するための情報である認証識別情報を記憶する認証識別情報記憶手段と、
前記認証識別情報を入力する認証識別情報入力手段と、
当該認証識別情報入力手段により入力された前記認証識別情報が前記認証識別情報記憶手段に記憶されているか否かに基づいて、前記認証識別情報を入力した人物が前記遊技機の操作を許可されている人物であるか否かを判断する人物認証手段と、
当該人物認証手段により前記遊技機の操作を許可されている人物であると判断された場合には、前記監視制御装置を認証状態とする認証状態設定手段と、
前記異常判断手段により異常と判断された場合に前記認証状態中であれば、前記人物認証手段により認証された人物により前記遊技機に対する作業が行われていると判断する作業判断手段と、
当該作業判断手段により判断された作業に関する情報である作業情報を記憶する作業情報記憶手段と、
当該作業情報記憶手段に記憶されている前記作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数する作業回数計数手段と、
当該作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断する作業回数判断手段と、
当該作業回数判断手段により前記作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項2】
前記監視制御装置は、
前記異常判断手段と、前記認証識別情報記憶手段と、前記認証識別情報入力手段と、前記人物認証手段と、前記認証状態設定手段と、前記作業判断手段とを備えており、
前記作業情報を前記管理装置へ送信する作業情報送信手段を備え、
前記管理装置は、
前記作業情報記憶手段と、前記作業回数計数手段と、前記作業回数判断手段と、前記報知手段とを備えており、
前記作業情報送信手段から送信された前記作業情報を受信する作業情報受信手段を備え、
前記作業情報記憶手段は前記作業情報受信手段が受信した前記作業情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
前記認証識別情報と、個人を特定するための情報である人物情報と関連付けて記憶する人物特定情報記憶手段と、
当該人物特定情報記憶手段に記憶されている前記認証識別情報及び前記人物情報に基づいて、前記認証識別情報入力手段により前記認証識別情報を入力した人物を特定する人物特定手段とを備え、
前記報知手段は、前記人物特定手段により特定された前記人物情報も報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
前記管理装置は、
複数の前記監視制御装置を接続し、遊技場内に設置された第1管理装置と、
複数の当該第1管理装置を接続した総合管理装置とで構成され、
報知手段は総合管理装置に備えられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
前記認証識別情報は、遊技場係員が所有する認証部材に搭載されている前記ICタグである認証タグの識別情報であり、
前記認証識別情報入力手段は、前記認証タグから前記識別情報を読み出す認証タグ読出手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技場管理システム。
【請求項6】
前記作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技場管理システム。
【請求項7】
前記作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の遊技場管理システム。
【請求項8】
前記報知手段による報知は、作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の遊技場管理システム。
【請求項9】
自身が接続している遊技機に取り付けられた、他のICタグと識別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグと無線通信を行うことで当該遊技機の監視を行う監視制御装置に、ネットワークを介して接続し、前記監視制御装置による監視の結果を管理する管理装置であって、
前記監視制御装置から送信された、前記遊技機に対して行われた作業に関する情報である作業情報を記憶する作業情報記憶手段と、
当該作業情報記憶手段に記憶されている前記作業情報について、所定の作業が行われた回数を計数する作業回数計数手段と、
当該作業回数計数手段により計数された作業回数が所定回数以上となったか否かを判断する作業回数判断手段と、
当該作業回数判断手段により前記作業回数が所定回数以上となったと判断された場合に報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項10】
複数の前記監視制御装置を接続し、遊技場内に設置された第1管理装置と、
複数の当該第1管理装置を接続した総合管理装置とで構成され、
報知手段は総合管理装置に備えられていることを特徴とする請求項9に記載の管理装置。
【請求項11】
前記作業回数計数手段は、作業が行われた場所、作業の内容、及び、作業を行った人物のうちの少なくとも1つごとに作業回数を計数することを特徴とする請求項9又は10に記載の管理装置。
【請求項12】
前記作業回数判断手段における判断基準となる作業回数は、作業が行われた場所、作業の内容、又は、作業を行った人物により異なることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の管理装置。
【請求項13】
前記報知手段による報知は、作業回数が所定回数以上となった際、又は、予め定められた時刻に行われることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−81702(P2006−81702A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−269205(P2004−269205)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(000241234)豊丸産業株式会社 (428)
【Fターム(参考)】