説明

遊技媒体処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】会員(登録者)として容易に登録できるようにする。
【解決手段】意思判定部54aは、生体情報読取装置34に入力される生体情報の有無により登録の意思を確認し、意思確認された場合、生体情報読取部54bは、前記生体情報を取得し、カードリーダライタ32は、取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行し、払出部37は、前記有価価値媒体に記録された有価価値情報に基づいて、遊技媒体を払い出す。本発明は、遊技媒体管理システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、遊技者が容易に自らを遊技店の会員(登録者)として登録できるようにした遊技媒体処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店またはパチスロ店などに代表される遊技店においては、顧客サービスの一環としての会員管理システムが多数導入されている。会員管理システムとは、遊技者を、遊技店毎に会員として登録して管理するものであり、このような管理システムにより、遊技により獲得した遊技媒体を会員ID毎に預けられるようにする(貯球できるようにする)といったサービスや、再度来店の際、会員IDが提示されることにより預けておいた遊技媒体の返却を受けて遊技できる(再プレイできる)ようなサービスを提供することが可能となる。この会員管理システムでは、遊技媒体を預ける他にも、会員登録された遊技者にのみ、登録された住所に宛てて、遊技店の新遊技台の導入のチラシなどを配信するといったサービスもなされている。
【0003】
これらの会員登録システムとしては、会員カード発行時にホール係員の負担を軽減するようにしたもの(特許文献1参照)や、また、会員登録されていない遊技者により利用される有価価値媒体であるビジタカードと、会員登録されている遊技者により利用される有価価値媒体である会員カードにて運用されるもの(特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−210211号公報
【0005】
【特許文献2】特開平11−175823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した会員管理システムにおいては、遊技者は遊技店内に設置された発行機で会員カードを発行する必要があるが、例えば、一旦遊技を開始した遊技客が途中で会員登録する場合、遊技を中断して離席し、精算機でビジタカード内の有価価値を現金精算し、会員登録用紙に氏名や生年月日などの本人を特定するための様々な個人情報を記入して会員カードを発行し、さらに台間遊技媒体貸機に会員カードを投入して現金をチャージする必要があった。
【0007】
このため、遊技客は一旦遊技を開始してしまうと、煩わしさから会員加入申込をしないことが多く、また、昨今は個人情報漏洩の問題もあり、遊技店への個人情報提供が必要な会員加入をしたがらない遊技客も多い。
【0008】
結果として、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みができなくなってしまう恐れがあった。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、遊技者が自らを会員(登録者)として容易に登録できるようにし、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面の遊技媒体処理装置は、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認手段と、前記意思確認手段により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記生体情報取得手段により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行手段と、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体処理手段とを含む。
【0011】
前記生体情報には、指紋、静脈、光彩、または網膜を含ませるようにすることができる。
【0012】
前記意思確認手段には、前記生体情報のうち、前記生体情報の有無を検知するのに必要とされる特徴量が検出されるとき、登録の意思を確認させるようにすることができる。
【0013】
前記生体情報取得手段には、前記生体情報のうち、前記生体情報を個別に識別するのに必要とされる特徴量を取得させるようにすることができる。
【0014】
前記遊技媒体管理手段には、前記有価価値媒体に記録されている生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0015】
本発明の遊技媒体貸出装置は、請求項5に記載の遊技媒体管理装置を含ませるようにさせることができる。
【0016】
前記遊技媒体管理手段には、前記遊技媒体を計数させ、前記遊技媒体の計数結果を、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて登録させるようにすることができる。
【0017】
前記遊技媒体を計数し、前記遊技媒体の計数結果と前記生体情報取得手段により取得された生体情報とを管理サーバに送信する送信手段を含ませるようにすることができ、前記管理サーバに、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて前記遊技媒体の計数結果を貯球数としてデータベースに登録させるようにすることができる。
【0018】
本発明の遊技媒体計数装置は、請求項7または8に記載の遊技媒体処理装置を含ませるようにすることができる。
【0019】
前記遊技媒体処理手段には、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体の計数結果である、貯球数が所定数より多いとき所定数の遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0020】
前記有価価値媒体に記録された生体情報を読み取る生体情報読取手段と、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報を管理サーバに送信する送信手段とを含ませるようにすることができ、前記遊技媒体管理手段には、前記管理サーバより、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けてデータベースに登録されている貯球数が、所定数より多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0021】
前記遊技媒体管理手段には、前記管理サーバより、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報が、前記データベースに登録されている場合であって、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けて登録されている貯球数が所定数よりも多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0022】
本発明の遊技媒体貸出装置は、請求項10乃至12のいずれかに記載の遊技媒体処理装置を含ませるようにさせることができる。
【0023】
本発明の遊技媒体処理システムは、請求項13に記載の遊技媒体貸出装置、および請求項9に記載の遊技媒体計数装置を含ませるようにさせることができる。
【0024】
本発明の一側面の遊技媒体処理方法は、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認ステップと、前記意思確認ステップの処理により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得ステップと、前記生体情報取得ステップの処理により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行ステップと、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理ステップとを含む。
【0025】
本発明の一側面のプログラムは、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認ステップと、前記意思確認ステップの処理により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得ステップと、前記生体情報取得ステップの処理により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行ステップと、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0026】
本発明の一側面の遊技媒体処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、生体情報の有無により登録の意思が確認され、意思確認された場合、前記生体情報が取得され、取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体が発行され、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体が管理される。
【0027】
本発明の遊技媒体処理装置における、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認手段とは、例えば、意思判定部であり、前記意思確認手段により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得手段とは、例えば、取得部であり、前記生体情報取得手段により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行手段とは、例えば、カードリーダライタであり、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理手段とは、例えば、払出部である。
【0028】
すなわち、遊技者が、自らの、例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報を提示することにより、意思判定部が会員登録(登録者としての登録)を望んでいることを示す意思表示を検知すると、読取部が提示された生体情報を取得する。そして、カードリーダライタは、取得した生体情報を有価価値と供に有価価値媒体に記録する。さらに、払出部は、有価価値媒体に記録されている生体情報に対応付けて登録されている遊技球(貯球)のうち、所定数の遊技媒体を払い出す。
【0029】
このため、遊技者は、自らの指紋、静脈、光彩、または網膜を提示するだけで、有価価値媒体に記録されている生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体のうち所定数の遊技媒体を払い出しを受け取ることができる。
【0030】
このため、遊技者は、遊技媒体貸出装置などからなる遊技媒体処理装置において、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報を提示するだけで会員(登録者)として容易に登録する(加入する)ことが可能になり、結果として、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報を提示するだけで会員(登録者)として容易に登録する(加入する)ことが可能になると供に、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0033】
すなわち、本発明の一側面の遊技媒体処理装置は、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認手段(例えば、図3の意思判定部54a)と、前記意思確認手段により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得手段(例えば、図3の生体情報読取部54b)と、前記生体情報取得手段により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行手段(例えば、図3のカードリーダライタ32)と、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理手段(例えば、図3の払出部37)とを含む。
【0034】
前記意思確認手段(例えば、図3の意思判定部54a)には、前記生体情報のうち、前記生体情報の有無を検知するのに必要とされる特徴量が検出されるとき、登録の意思を確認させるようにすることができる。
【0035】
前記生体情報取得手段(例えば、図3の生体情報読取部54b)には、前記生体情報のうち、前記生体情報を個別に識別するのに必要とされる特徴量を取得させるようにすることができる。
【0036】
前記遊技媒体管理手段(例えば、図3の払出部37)には、前記有価価値媒体に記録されている生体情報に対応付けて登録されている所定数の遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0037】
本発明の遊技媒体貸出装置(例えば、図3の遊技媒体貸機2)は、請求項5に記載の遊技媒体処理装置を含ませるようにさせることができる。
【0038】
前記遊技媒体管理手段(例えば、図3の計数部106)には、前記遊技媒体を計数させ、前記遊技媒体の計数結果を、前記生体情報取得手段(例えば、図3の生体情報読取装置103)により取得された生体情報に対応付けて登録させるようにすることができる。
【0039】
前記遊技媒体を計数し、前記遊技媒体の計数結果と前記生体情報取得手段(例えば、図3の生体情報読取装置103)により取得された生体情報とを管理サーバに送信する送信手段(例えば、図3の通信制御部51)を含ませるようにすることができ、前記管理サーバ(例えば、図3の管理サーバ3)に、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて前記遊技媒体の計数結果を貯球数としてデータベース(例えば、図3のデータベース11)に登録させるようにすることができる。
【0040】
本発明の遊技媒体計数装置(例えば、図3の計数機4)は、請求項7または8に記載の遊技媒体処理装置を含ませるようにすることができる。
【0041】
前記遊技媒体管理手段(例えば、図3の払出部37)には、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体の計数結果である、貯球数が所定数より多いとき所定数の遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0042】
前記有価価値媒体に記録された生体情報を読み取る生体情報読取手段(例えば、図3の生体情報読取書込部52b)と、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報を管理サーバに送信する送信手段(例えば、図3の通信制御部51)とを含ませるようにすることができ、前記遊技媒体管理手段(例えば、図3の払出部37)には、前記管理サーバ(例えば、図3の管理サーバ3)より、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けてデータベース(例えば、図3のデータベース11)に登録されている貯球数が、所定数より多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0043】
前記遊技媒体管理手段(例えば、図3の払出部37)には、前記管理サーバ(例えば、図3の管理サーバ3)より、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報が、前記データベースに登録されている場合であって、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けて登録されている貯球数が所定数よりも多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出させるようにすることができる。
【0044】
本発明の遊技媒体貸出装置(例えば、図3の遊技媒体貸機2)には、請求項10乃至12のいずれかに記載の遊技媒体処理装置を含まれるようにさせることができる。
【0045】
本発明の遊技媒体処理システム(例えば、図3の遊技媒体処理システム)には、請求項13に記載の遊技媒体貸出装置(例えば、図3の遊技媒体貸機2)、および請求項9に記載の遊技媒体計数装置(例えば、図3の計数機4)を含ませるようにさせることができる。
【0046】
本発明の一側面の遊技媒体処理方法およびプログラムは、生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認ステップ(例えば、図7のステップS13,S29)と、前記意思確認ステップの処理により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得ステップ(例えば、図7のステップS14,S30)と、前記生体情報取得ステップの処理により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行ステップ(例えば、図7のステップS16)と、前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体処理ステップ(例えば、図7のステップS9,S24,S38)とを含む。
【0047】
図1は、本発明に係る遊技店の遊技媒体処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【0048】
遊技台1−1乃至1−nは、図2で示されるように、いわゆるパチンコ台であり、遊技店内に配設され、遊技者が、遊技媒体である遊技球を投入することにより遊技するものである。
【0049】
尚、本実施例においては、パチンコ台が設置されている遊技店を例にして説明を進めるものとするが、遊技台1−1乃至1−nは、パチンコ台に限るものではなく、例えば、パチスロ台などであってもよいことは言うまでもないし、パチンコ台およびパチスロ台が混在していても良い。ただし、パチンコ台においては、遊技媒体が遊技球となり、パチスロ台においては、メダルとなる。以降においては、これらの遊技球やメダルなどの各種の遊技台1−1乃至1−nにおいて遊技に利用される媒体を遊技媒体と総称するものとする。また、以降において、遊技台1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技台1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0050】
遊技台1−1乃至1−nのそれぞれの間には、図2で示されるように、いわゆる台間球貸機と呼ばれる遊技媒体貸機2−1乃至2−nが、それぞれ遊技台1に対して、1対1に対応するように設けられている。遊技媒体貸機2は、プリペイドカードに代表される有価価値媒体に記憶されている有価価値に応じて所定数の遊技媒体を貸し出す。また、遊技媒体貸機2は、現金が投入されると、投入された現金の金額に応じた有価価値を含む有価価値媒体であるプリペイドカードを発行する。この際、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報が提示されると、会員登録する意思があるものとみなし、プリペイドカードに有価価値に加えて、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報が生体情報IDとして記録される。
【0051】
尚、以降において、有価価値に加えて生体情報IDを含むプリペイドカードについては、会員カードと称するものとし、生体情報IDを含まず、有価価値情報のみが記録されているプリペイドカードについてはビジタカードと称するものとする。会員カードは、有価価値を後からでもチャージすることが可能であり、有価価値が0となっても返却されるが、ビジタカードは、有価価値を後からチャージすることはできず、有価価値が0になると回収される。さらに、会員カードは、遊技媒体の計数時に計数機4に提示することで、会員カードに記録されている生体情報IDに対応付けて、計数結果が貯球として管理サーバ3によりデータベース11(図3)に登録される。さらに、貯球が登録されている場合、遊技するときに、会員カードが遊技媒体貸機2に提示されると、管理サーバ3に問い合わされて、生体情報IDが認証され、認証が認められると対応付けてデータベース11に貯球として登録されている分の遊技球の返却を受けることができ、再び遊技を開始することができる。
【0052】
管理サーバ3は、遊技店に設けられた遊技台1、遊技媒体貸機2、計数機4、および精算機5の全体を管理している。また、管理サーバ3は、遊技台1、遊技媒体貸機2、計数機4、および精算機5より供給されてくる生体情報に対応付けて、貯球の有価価値をデータベースとして管理する。
【0053】
計数機4は、遊技者が、遊技台1で遊技することにより獲得した遊技媒体を計数し、会員カードが提示されなかった場合、計数結果をレシートなどの紙に印字する。また、計数時に、会員カードが提示された場合、生体情報を読み出し、計数結果を管理サーバ3に供給し、貯球としてデータベース11に登録させる。
【0054】
精算機5は、会員カード、または、ビジタカードが投入されると、記録されている有価価値を読み出して、有価価値に相当する金額を計算し、計算された金額を現金として返却する。
【0055】
次に、図3を参照して、遊技媒体貸機2、管理サーバ3、計数機4、および、精算機5の構成例について説明する。
【0056】
遊技媒体貸機2の制御部31は、遊技媒体貸機2の全体の動作を制御しており、通信制御部51、カードデータ読取書込制御部52、紙幣読取制御部53、生体情報読取制御部54、操作入力制御部55、表示制御部56、払出制御部57、および認証部58を備えている。
【0057】
カードリーダライタ32は、カードデータ読取書込制御部52により制御され、例えば、図4で示されるように、遊技媒体貸機2の下部に設けられた会員カード、または、ビジタカードからなる有価価値媒体であるプリペイドカードの挿入返却口に設けられており、プリペイドカードに磁気記録式、またはIC記録式などで、有価価値を読み出し、または書き込む(記録する)と供に、会員カードの場合、さらに、生体情報IDを読み出す、または、書き込む(記録する)。
【0058】
紙幣読取装置33は、紙幣読取制御部53に制御され、図4で示されるように、遊技媒体貸機2の上部に設けられており、紙幣の投入を受け付けると供に、紙幣の特徴量を、例えば、光学的、または磁気的な手法で読み取り、紙幣読取制御部53に供給し、真券である場合、図示せぬ格納部に格納すると供に、真券ではない場合(例えば、偽造紙幣の疑いがある場合)、投入された紙幣を排出する。
【0059】
生体情報読取装置34は、図4で示されるように、紙幣読取装置33の下部に設けられたCCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子からなるカメラであり、指紋、静脈、光彩、または網膜などを撮像することにより読み取り、読み取った画像を生体情報として生体情報読取制御部54に供給する。生体情報読取装置34は、図4の表面位置に焦点位置が設定されており、指がかざされることにより、指紋、静脈、光彩、または網膜を撮像することが可能となる。
【0060】
再プレイボタン35−1は、図4で示されるように、カードリーダライタ32の上部に設けられた操作ボタンなどから構成されており、遊技者が、会員カードを挿入した状態で、貯球を使った遊技、すなわち、再プレイをするとき、操作され、操作内容に応じた信号を操作入力制御部55に供給する。
【0061】
貸出ボタン35−2(図3の貸出ボタン35−2−1乃至35−2−n)は、その操作により発生する操作信号を遊技媒体貸機2で捉えて処理を行うが、図3で示されるように、例えば、遊技台1に設けるようにしても良いものである。図3においては、遊技台1で遊技する際に使用する遊技媒体を蓄える上皿の側面部の図中左側のボタンが貸出ボタン35−2であり、有価価値媒体に記録されている有価価値に対応して遊技媒体を貸し出したいとき操作され、操作に対応した操作信号が発生される。
【0062】
返却ボタン35−3も、その操作により発生する操作信号を遊技媒体貸機2で捉えて処理を行うが、図3で示されるように、例えば、貸出ボタン35−2の図中右側に設けられるようにしてもよいものであり、有価価値媒体の返却を受けたいとき操作され、操作に対応した操作信号が発生される。
【0063】
表示部36は、図4で示されるように、遊技媒体貸機2より前方に突出した状態で設けられたLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスから構成されており、表示制御部56により制御され、各種の情報を表示する。
【0064】
払出部37は、図2においては、遊技媒体貸機2に設けられたものであるが、厳密には、遊技台1に設けられるものであり、払出制御部57により制御され、有価価値に対応して、または、再プレイの際の貯球されている遊技球数に対応して、所定数の遊技媒体を払い出す。
【0065】
通信制御部51は、例えば、LAN(Local Area Network)による通信を行うLANコントローラなどから構成されており、管理サーバ3と生体情報ID、有価価値、および貯球数の所定数との比較結果などを授受する。
【0066】
カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aを制御して、カードリーダライタ32に挿入されている有価価値媒体に記録されている有価価値の読み出し、または、書き込みを実行させる。カードデータ読取書込制御部52は、生体情報読取書込部52bを制御して、カードリーダライタ32に挿入されている有価価値媒体に記録されている生体情報IDの読み出し、または、書き込みを実行させる。カードデータ読取書込制御部52は、判定部52cを制御して、カードリーダライタ32に挿入されている有価価値媒体に生体情報IDが記録されているか否か、すなわち、有価価値媒体が会員カードであるか、または、ビジタカードであるかを判定させる。
【0067】
紙幣読取制御部53は、紙幣読取装置33を制御して、投入された紙幣の特徴量を読み取らせ、読み取らせた特徴量に基づいて、投入された紙幣が真券であるか、または、偽造券であるかを判定し、真券である場合、特徴量に基づいて、投入金額を認識し、投入された紙幣を格納するように紙幣読取装置33に指示する。また、真券ではない場合、紙幣読取制御部53は、投入された紙幣を排出するように紙幣読取装置33に指示する。
【0068】
生体情報読取制御部54は、意思判定部54aを制御して、生体情報読取装置34で読み取られた、例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)、生体情報の有無のみを認識するための特徴量(例えば、指の輪郭や、指紋、静脈、光彩、または網膜のY字分岐が所定数以上確認できるといった、遊技者の認証には使用できないが、生体情報として指をかざしていることが認識できる特徴量)を抽出させ、その特徴量が存在すると判定するとき、遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置34にかざしている、すなわち、生体情報を登録して生体情報IDを有価価値媒体に記録し、会員カードを発行しようとしているものと認識する。遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置34にかざしているものと認識された場合、生体情報読取制御部54は、生体情報読取部54bを制御して、生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などのY字分岐のパターンといった認証に必要とされる特徴量)を抽出して取得させる。尚、生体情報の有無のみを認識するための特徴量は、遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量に含まれるものであっても良いものである。
【0069】
操作入力制御部55は、再プレイボタン35−1、貸出ボタン35−2、および返却ボタン35−3より供給されてくる操作信号に基づいて、貯球による再プレイ、有価価値による遊技媒体の貸し出し、または、遊技媒体の返却のいずれが要求されているかを判定すし、対応する処理を実行する。
【0070】
表示制御部56は、各種の情報を表示部36に表示させる。
【0071】
払出制御部57は、会員カードまたはビジタカードに記録されている有価価値に対応した遊技媒体を払い出すとき、有価価値払出部57aを制御して、払出部37より所定数の遊技媒体を払い出させる。また、払出制御部57は、会員カードに記録されている生体情報IDに対応付けて登録されている貯球に対応して、再プレイ用の遊技媒体を払い出すとき、再プレイ払出部57bを制御して、払出部37より所定数の遊技媒体を払い出させる。
【0072】
認証部58は、カードデータ読取書込制御部52が生体情報読取書込部52bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部54が生体情報読取部54bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とを比較し、一致するか否かにより会員カードが遊技者本人のものであるか否かを認証する。
【0073】
管理サーバ3の制御部71は、管理サーバ3の動作の全体を制御している。
【0074】
登録部81は、通信制御部82を介して、遊技媒体貸機2、および精算機5より供給されてくる生体情報IDをデータベース11に登録する。
【0075】
貯球部83は、通信制御部82を介して、計数機4より供給されてくる計数結果を貯球として、計数結果と供に供給されてくる生体情報IDに対応付けてデータベース11に登録(更新)する。
【0076】
再プレイ処理部84は、再プレイの要求が、生体情報IDと供に供給されると、判定部84aを制御して、生体情報IDに基づいて、データベース11を検索し、登録されている貯球数が所定数以上であるか否かを判定させ、判定結果を通信制御部82を介して、遊技媒体貸機2に送信させる。
【0077】
計数機4の制御部101は、計数機4の全体の動作を制御しており、通信制御部121、カードデータ読取制御部122、生体情報読取制御部123、表示制御部124、ボタン入力制御部125、計数制御部126、および印字制御部127を備えている。
【0078】
カードリーダ102は、カードデータ読取制御部122により制御され、例えば、図5で示されるように、計数機4の右上部に設けられた会員カード、または、ビジタカードからなる有価価値媒体であるプリペイドカードの挿入返却口に設けられており、プリペイドカードに磁気記録式、またはIC記録式などで、有価価値を読み出す。
【0079】
生体情報読取装置103は、図5で示されるように、計数機4の手前部に設けられたCCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子からなるカメラであり、指紋、静脈、光彩、または網膜などを撮像することにより読み取り、読み取った画像を生体情報として生体情報読取制御部123に供給する。生体情報読取装置103は、図5の表面位置に焦点位置が設定されており、指がかざされることにより、指紋、静脈、光彩、または網膜を撮像することが可能となる。
【0080】
表示部104は、図5で示されるように、計数機4より上部に突出した状態で設けられたLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスから構成されており、表示制御部124により制御され、各種の情報を表示する。
【0081】
処理開始ボタン105−1、貯球ボタン105−2、および計数ボタン105−3は、図5の生体情報読取装置103の上部に設けられており、計数の処理を開始するとき、貯球が要求されるとき、および計数が指示されるとき、それぞれ操作されるボタンであり、操作内容に応じた操作信号をボタン入力制御部125に供給する。
【0082】
計数部106は、図5で示されるように、遊技媒体を投入する開口部に設けられており、計数制御部126により制御されて、投入された遊技媒体の個数を計数し、計数結果を計数制御部126に供給する。
【0083】
印字部107は、図5で示されるように、処理開始ボタン105−1、貯球ボタン105−2、および計数ボタン105−3の奥側に設けられたプリンタであり、印字制御部127により制御されて、ビジタカードを用いた遊技者が計数するとき、または、会員カードを用いた遊技者が貯球を選択せずに計数するとき、計数結果を印字する。
【0084】
通信制御部121は、例えば、LAN(Local Area Network)による通信を行うLANコントローラなどから構成されており、管理サーバ3と生体情報ID、有価価値、および計数結果などを授受する。
【0085】
カードデータ読取制御部122は、有価価値読取部122aを制御して、カードリーダ102に挿入されている有価価値媒体に記録されている有価価値の読み出しを実行させる。カードデータ読取制御部122は、生体情報読取部122bを制御して、カードリーダ102に挿入されている有価価値媒体に記録されている生体情報IDの読み出しを実行させる。カードデータ読取制御部122は、判定部122cを制御して、カードリーダ102に挿入されている有価価値媒体に生体情報IDが記録されているか否か、すなわち、有価価値媒体が会員カードであるか、または、ビジタカードであるかを判定させる。
【0086】
生体情報読取制御部123は、意思判定部123aを制御して、生体情報読取装置103で読み取られた、例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)、生体情報の有無のみを認識するための特徴量(例えば、指の輪郭や、指紋、静脈、光彩、または網膜のY字分岐が所定数以上確認できるといった、遊技者の認証には使用できないが、生体情報として指をかざしていることが認識できる特徴量)を抽出させ、その特徴量が存在すると判定するとき、遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置103にかざしている、すなわち、生体情報を登録して生体情報IDを有価価値媒体に記録し、会員カードを発行しようとしているものと認識する。遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置103にかざしているものと認識された場合、生体情報読取制御部123は、生体情報取得部123bを制御して、生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などのY字分岐のパターンといった認証に必要とされる特徴量)を抽出して取得させる。尚、生体情報の有無のみを認識するための特徴量は、遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量に含まれるものであっても良いものである。
【0087】
表示制御部124は、各種の情報を表示部104に表示させる。
【0088】
ボタン入力制御部125は、処理開始ボタン105−1、貯球ボタン105−2、および計数ボタン105−3より供給されてくる操作信号に基づいて、処理開始、貯球、または計数が要求されているか否かを判定する。
【0089】
計数制御部126は、計数部106を制御して、投入された遊技媒体を計数させて、計数結果を取得する。
【0090】
印字制御部127は、印字部107を制御して、計数結果を印字させる。
【0091】
精算機5の制御部151は、精算機5の全体の動作を制御しており、通信制御部171、カードデータ読取書込制御部172、生体情報読取制御部173、表示制御部174、および金銭払出制御部175を備えている。
【0092】
カードリーダライタ152は、カードデータ読取書込制御部172により制御され、例えば、図6で示されるように、精算機5の左上部に設けられた会員カード、または、ビジタカードからなる有価価値媒体であるプリペイドカードの挿入返却口に設けられており、プリペイドカードに磁気記録式、またはIC記録式などで、有価価値を読み出し、または書き込む(記録する)と供に、会員カードの場合、さらに、生体情報IDを記録する、または、書き込む(記録する)。
【0093】
生体情報読取装置153は、図6で示されるように、精算機5のカードリーダライタ152の下部に設けられたCCD(Charge Coupled Devices)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子からなるカメラであり、指紋、静脈、光彩、または網膜などを撮像することにより読み取り、読み取った画像を生体情報として生体情報読取制御部173に供給する。生体情報読取装置153は、図6の表面位置に焦点位置が設定されており、指がかざされることにより、指紋、静脈、光彩、または網膜を撮像することが可能となる。
【0094】
表示部154は、図6で示されるように、精算機5の右上部に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスから構成されており、表示制御部174により制御され、各種の情報を表示する。
【0095】
紙幣払出装置155および硬貨払出装置156は、図6で示されるように、精算機5の右中部および左下部にそれぞれ設けられており、金銭払出制御部175により制御されて、それぞれ会員カードまたはビジタカードの有価価値媒体に記録されている残価値(有価価値)から算出される金額に対応する紙幣および硬貨をそれぞれ払い出す。
【0096】
通信制御部171は、例えば、LAN(Local Area Network)による通信を行うLANコントローラなどから構成されており、管理サーバ3と生体情報ID、および有価価値などを授受する。
【0097】
カードデータ読取書込制御部172は、有価価値情報読取書込部172aを制御して、カードリーダライタ152に挿入されている有価価値媒体に記録されている有価価値の読み出しを実行させる。カードデータ読取書込制御部172は、生体情報読取制御部172bを制御して、カードリーダライタ152に挿入されている有価価値媒体に記録されている生体情報IDの読み出しを実行させる。カードデータ読取書込制御部172は、判定部172cを制御して、カードリーダライタ152に挿入されている有価価値媒体に生体情報IDが記録されているか否か、すなわち、有価価値媒体が会員カードであるか、または、ビジタカードであるかを判定させる。
【0098】
生体情報読取制御部173は、意思判定部173aを制御して、生体情報読取装置153で読み取られた、例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜などの生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)、生体情報の有無のみを認識するための特徴量(例えば、指の輪郭や、指紋、静脈、光彩、または網膜のY字分岐が所定数以上確認できるといった、遊技者の認証には使用できないが、生体情報として指をかざしていることが認識できる特徴量)を抽出させ、その特徴量が存在すると判定するとき、遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置103にかざしている、すなわち、生体情報を登録して生体情報IDを有価価値媒体に記録し、会員カードを発行しようとしているものと認識する。遊技者が、意思を持って生体情報を生体情報読取装置153にかざしているものと認識された場合、生体情報読取制御部173は、生体情報取得部173bを制御して、生体情報のうち(例えば、指紋、静脈、光彩、または網膜の画像のうち)遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量(例えば、指紋静脈、光彩、または網膜などのY字分岐のパターンといった認証に必要とされる特徴量)を抽出して取得させる。尚、生体情報の有無のみを認識するための特徴量は、遊技者を個別に認証するのに必要とされる特徴量に含まれるものであっても良いものである。
【0099】
表示制御部174は、各種の情報を表示部154に表示させる。
【0100】
金銭払出制御部175は、会員カードまたはビジタカードの有価価値媒体に記録されている残価値(有価価値)から算出される金額に対応する紙幣および硬貨をそれぞれ紙幣払出装置155および硬貨払出装置156を制御して、払い出させる。
【0101】
認証部176は、カードデータ読取書込制御部172が生体情報読取書込部172bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部173が生体情報読取部173bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とを比較し、一致するか否かにより会員カードが遊技者本人のものであるか否かを認証する。
【0102】
次に、図7のフローチャートを参照して、遊技媒体管理処理について説明する。尚、以降においては、例えば、表示制御部56が、例えば、「会員カードの登録、またはビジタカードから会員カードからの登録変更をご希望の方は、生体情報読取装置に指をかざして下さい」といった会員登録をするための操作方法を示す説明画面を表示部36の一部個所に常に表示した状態としているか、または、同様の情報の張り紙、または、アナウンスなどがあるものとして説明を進めるものとする。
【0103】
ステップS1において、遊技媒体貸機2の紙幣読取制御部53は、紙幣読取装置33を制御して、現金(紙幣)が投入されたか否かを判定する。ステップS1において、例えば、現金が投入されたと判定された場合、ステップS2において、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、図示せぬカード収納部に収納されている有価価値が0価値(度数)の有価価値媒体を1枚取り出させる。
【0104】
ステップS3において、紙幣読取制御部53は、紙幣読取装置33より供給されてくる投入された紙幣の特徴量に基づいて投入金額を求める。カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aを制御して、カードリーダライタ32により取り出された0価値の有価価値媒体に、紙幣読取制御部53により求められた投入金額に対応する有価価値を書き込ませる(記録させる)。
【0105】
すなわち、ステップS2,S3の処理によりビジタカードが生成され、さらに、ビジタカードが投入された状態と同一の状態とされる。
【0106】
ステップS4において、操作入力制御部55は、貸出ボタン35−2が操作されて、有価価値による遊技媒体の貸し出しが要求されているか否かを判定する。ステップS4において、貸出ボタン35−2が操作されていないと判定された場合、ステップS5において、操作入力制御部55は、返却ボタン35−3が操作されたか否か、すなわち、ビジタカードの返却が要求されているか否かを判定する。
【0107】
ステップS5において、例えば、返却ボタン35−3が操作されたと判定された場合、すなわち、ビジタカードの返却が要求されたと判定された場合、ステップS6において、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、挿入されているカードであるビジタカードを返却させるように指示する。これに応じて、カードリーダライタ32は、挿入されていたビジタカードを排出し、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、有価価値が0ではないビジタカードは、再度ビジタカードとして使用することができるので、遊技者に返却される。
【0108】
一方、ステップS4において、貸出ボタン35−2が操作されたと判定された場合、すなわち、遊技媒体の貸し出しが指示されたと判定された場合、ステップS7において、制御部31は、カードデータ読取書込制御部52の有価価値読取書込部52aにより読み出された有価価値より所定数の遊技媒体の貸し出しに係る有価価値を減算する。すなわち、例えば、有価価値媒体に記録されていた有価価値が250度数であって、1度数について1遊技球を貸し出すものとする場合、一回の貸し出しで遊技球50個を貸し出すとき、制御部31は、250度数から貸し出す分の50度数を減算し、遊技媒体を貸し出したと仮定した場合の残りの有価価値を200度数として計算する。
【0109】
ステップS8において、制御部31は、有価価値の計算結果に基づいて、遊技媒体を貸し出すことができるか否かを判定する。すなわち、ステップS8において、制御部31は、所定数の遊技媒体を貸し出したと仮定した場合の残りの有価価値が0以上であるか否かにより貸し出しが可能であるか否かを判定する。ステップS8において、例えば、上述したように遊技媒体を貸し出したと仮定した場合の残りの有価価値が200である場合、0以上なので、貸し出し可能であると判定されることになり、処理は、ステップS9に進む。
【0110】
ステップS9において、制御部31は、払出制御部57に対して有価価値に対する所定数の遊技媒体の払い出しを指示する。これにより、払出制御部57は、有価価値払出部57aを制御して、払出部37より所定数の遊技媒体を払い出させる。また、制御部31は、カードデータ読取書込制御部52に対して、遊技媒体を払い出した分の有価価値を減算した値となるように有価価値媒体の有価価値を更新するように指示する。カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aを制御して、カードリーダライタ32に投入されている有価価値媒体の有価価値を払い出した遊技媒体分を減算した有価価値とするように更新させる。したがって、上述の例の場合、有価価値媒体に記録されている有価価値は、250から200に更新される。
【0111】
ステップS10において、制御部31は、更新されて記録された状態における有価価値があるか、すなわち、価値が0よりも大きく遊技媒体の貸し出しが可能な状態であるか否かを判定する。ステップS10において、例えば、更新されて記録された状態における有価価値が0であるような場合、ステップS11において、制御部31は、カードデータ読取書込制御部52に対して投入されている有価価値媒体を回収するように指示する。これに対応して、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、図示せぬカード収納部に、有価価値媒体を収納することにより回収させ、処理は、ステップS1に戻る。この際、表示制御部56は、投入された有価価値媒体の価値が0となったので、回収したことを示す画面を表示部36に表示させる。すなわち、ビジタカードは、有価価値がなくなると現金によるチャージができないため、実質的に不要となるので、0価値の有価価値媒体として回収される。
【0112】
一方、ステップS8において、貸し出しが不可であると判定された場合、所定数の遊技媒体を貸し出すことができないので、ステップS9の処理がスキップされる。
【0113】
また、ステップS10において、例えば、上述したように、価値が200であって、0よりも大きく、以降においても遊技媒体の貸し出しが可能な状態である場合、処理は、ステップS4に戻る。
【0114】
すなわち、ビジタカードは、有価価値が0価値(度数)となるまでは、貸出ボタン35−2が操作される度に、所定数の遊技媒体が払い出されて、貸し出される。また、ビジタカードは、有価価値が0とならない場合、返却ボタン35−3が操作されると、返却される。
【0115】
一方、ステップS1において、例えば、現金が投入されていないと判定された場合、ステップS12において、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、会員カード、または、ビジタカードのいずれかのカードが投入されてきたか否かを判定する。
【0116】
ステップS12において、会員カードまたはビジタカードのいずれのカードも投入されなかったと判定された場合、ステップS13において、生体情報読取制御部54は、意思判定部54aを制御して、生体情報読取装置34で生体情報が読み取られたか否か、すなわち、会員カードを発行する意思の有無を判定する。より詳細には、意思判定部54aは、遊技者の認証には使用できないが、例えば、生体情報として指をかざしていることが認識できる情報量としては比較的小さな特徴量の抽出を試みて、抽出可能であるか否かを判定し、特徴量を抽出できたとき、生体情報の入力として、指がかざされていると判定し、会員カードを発行する意思があると判定する。
【0117】
ステップS13において、例えば、遊技者が、最初から会員カードを発行する意思があり、生体情報読取装置34に指をかざしたと判定された場合、すなわち、会員カードを発行する意思があるとみなされた場合、ステップS14において、生体情報読取制御部54は、生体情報読取部54bを制御して、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量を抽出する。
【0118】
ステップS15において、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、図示せぬカード収納部に収納されている有価価値が0価値(度数)の有価価値媒体を1枚取り出させる。
【0119】
ステップS16において、カードデータ読取書込制御部52は、生体情報読取書込部52bを制御して、カードリーダライタ32に対して、取り出した有価価値媒体に、生体情報読取制御部54の生体情報読取部54bにより抽出された、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報を生体情報IDとして記録させる。
【0120】
ステップS17において、制御部31は、通信制御部51を制御して、生体情報IDを管理サーバ3に送信し、会員カードを使用する遊技者を会員としてデータベース11に登録するように要求する。
【0121】
ステップS61(図8)において、管理サーバ3の通信制御部82は、生体情報IDと供に会員としてデータベース11への登録が要求されてきたか否かを判定する。ステップS61において、例えば、生体情報IDが送信されてきていない場合、ステップS62乃至S64の処理がスキップされる。一方、ステップS61において、例えば、ステップS17の処理により、遊技媒体貸機2より生体情報IDと供に会員カードを使用する遊技者としてデータベース11に登録するように要求があった場合、ステップS62において、通信制御部82は、送信されてきた生体情報IDを受信する。
【0122】
ステップS63において、制御部71は、登録部81を制御して、受信した生体情報IDと供に、対応する貯球の情報を対応付けてデータベース11に登録する。尚、登録のみの場合、貯球される遊技媒体の個数などは申告できないので、0として登録される。
【0123】
ステップS64において、通信制御部82は、要求のあった生体情報IDのデータベース11への登録完了を通知する。
【0124】
ステップS18(図7)において、通信制御部51は、管理サーバ3より送信されてくる登録完了の通知を受信する。
【0125】
ステップS19において、遊技媒体貸機2の紙幣読取制御部53は、紙幣読取装置33を制御して、現金(紙幣)が投入されたか否かを判定する。ステップS19において、例えば、現金が投入されたと判定された場合、ステップS20において、紙幣読取制御部53は、紙幣読取装置33より供給されてくる投入された紙幣の特徴量に基づいて投入金額を求める。カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aを制御して、カードリーダライタ32により取り出された有価価値媒体に、紙幣読取制御部53により求められた投入金額に対応する有価価値を加算して書き込ませる(記録させる)。したがって、0価値の有価価値媒体に対しては、投入された金額に相当する有価価値が記録されることになる。尚、ステップS19において、現金が投入されていないと判定された場合、ステップS20の処理はスキップされる。
【0126】
ステップS21において、操作入力制御部55は、貸出ボタン35−2が操作されて、有価価値による遊技媒体の貸し出しが要求されているか否かを判定する。ステップS21において、貸出ボタン35−2が操作されたと判定された場合、すなわち、遊技媒体の貸し出しが指示されたと判定された場合、ステップS22において、制御部31は、カードデータ読取書込制御部52の有価価値読取書込部52aにより読み出された有価価値より所定数の遊技媒体の貸し出しに係る有価価値を減算する。
【0127】
ステップS23において、制御部31は、有価価値の計算結果に基づいて、遊技媒体を貸し出すことができるか否かを判定する。ステップS23において、例えば、遊技媒体を貸し出したと仮定した場合の残りの有価価値が0以上の場合、貸し出し可能であると判定されることになり、処理は、ステップS24に進む。
【0128】
ステップS24において、制御部31は、払出制御部57に対して有価価値に対する所定数の遊技媒体の払い出しを指示する。これにより、払出制御部57は、有価価値払出部57aを制御して、払出部37より所定数の遊技媒体を払い出させる。また、制御部31は、カードデータ読取書込制御部52に対して、遊技媒体を払い出した分の有価価値を減算した値となるように有価価値媒体の有価価値を更新するように指示する。カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aを制御して、カードリーダライタ32に投入されている有価価値媒体の有価価値を払い出した遊技媒体分を減算した有価価値とするように更新させる。
【0129】
ステップS25において、操作入力制御部55は、返却ボタン35−3が操作されたか否か、すなわち、会員カードの返却が要求されているか否かを判定する。ステップS25において、例えば、返却ボタン35−3が操作されたと判定された場合、すなわち、会員カードの返却が要求されたと判定された場合、ステップS26において、カードデータ読取書込制御部52は、カードリーダライタ32を制御して、挿入されているカードである会員カードを返却させるように指示する。これに応じて、カードリーダライタ32は、挿入されていた会員カードを排出し、処理は、ステップS1に戻る。すなわち、会員カードは、有価価値の値と関係なく再度使用することができるので、遊技者に返却される。
【0130】
また、ステップS23において、例えば、遊技媒体を貸し出したと仮定した場合の残りの有価価値が0以上ではない場合、貸し出し不能であると判定されることになり、ステップS24,S25の処理はスキップされ、処理はステップS19に戻る。
【0131】
さらに、ステップS25においても、返却ボタン35−3が操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS19に戻る。
【0132】
すなわち、会員カードを発行する意思がある場合、遊技者は、生体情報を提示することにより、その生体情報に基づいた生体情報IDを管理サーバ3のデータベース11に登録させ、有価価値媒体に生体情報IDを記録させることにより、会員カードを発行することができ、さらに、現金を投入することで、何度でも有価価値をチャージすることができるので、有価価値の有無に関わらず、有価価値媒体を投入したまま、遊技を継続し続けることもでき、有価価値がなくなれば、再びチャージすることが可能となる。
【0133】
以上の処理により、遊技者は、遊技前に生体情報を提示するだけで、生体情報に基づいた生体情報IDを管理サーバ3のデータベース11に登録させることが可能となり、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【0134】
一方、ステップS12において、ビジタカード、または会員カードのいずれかのカードが投入された場合、ステップS27において、カードデータ読取書込制御部52は、有価価値読取書込部52aおよび生体情報読取書込部52bを制御して、それぞれカードリーダライタ32より読み取られる情報より、有価価値、および生体情報IDを読み取らせる。
【0135】
ステップS28において、カードデータ読取書込制御部52は、判定部52cを制御して、生体情報読取書込部52bの読取結果に基づいて、生体情報IDがカードに記録されている情報に含まれているか否かを判定する。ステップS28において、例えば、生体情報読取書込部52bの読取結果から、生体情報IDが含まれていないと判定された場合、すなわち、投入されたカードが、ビジタカードであった場合、処理は、ステップS29に進む。
【0136】
ステップS29において、生体情報読取制御部54は、意思判定部54aを制御して、生体情報読取装置34で生体情報が読み取られたか否か、すなわち、会員カードを発行する意思の有無を判定する。
【0137】
ステップS29において、例えば、生体情報の入力がないと判定された場合、すなわち、投入されたカードがビジタカードであって、遊技者は、ビジタカードとしてそのまま使用したいという場合、処理は、ステップS4に進む。
【0138】
また、ステップS29において、例えば、生体情報の入力があり、ビジタカードから会員カードに変更する意思があるとみなされた場合、ステップS30において、生体情報読取制御部54は、生体情報読取部54bを制御して、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量を抽出し、処理は、ステップS16に進む。尚、この場合、ステップS16において、カードデータ読取書込制御部52は、生体情報読取書込部52bを制御して、カードリーダライタ32に対して、ビジタカードとして投入されている有価価値媒体に、生体情報読取制御部54の生体情報読取部54bにより抽出された、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報を生体情報IDとして記録させる。この処理により、ビジタカードから生体情報IDを含む、会員カードへと変更されることになる。
【0139】
すなわち、ビジタカードを作成した場合、または、ビジタカードを再投入した場合、生体情報を入力することにより、ビジタカードから会員カードに変更する意思表示をしない限り、ビジタカードとして利用され続ける。この場合、有価価値があり、返却ボタン35−3が操作されず、かつ、生体情報が入力されない限り、ステップS29,S4,S5の処理が順次繰り返されることになる。この状態においては、例えば、貸出ボタン35−2が操作されたとしても、有価価値が残されている限り、再び、ステップS29,S4,S5の処理が順次繰り返される。
【0140】
したがって、ビジタカードを利用している遊技者は、ビジタカードを購入した後であって、遊技中でも有価価値が残っているビジタカードを投入した状態であれば、いつでも、生体情報を生体情報読取装置34に入力するだけで、すなわち、今の場合、指をかざすだけで、会員カードに変更させることが可能となる。
【0141】
結果として、ビジタカードを購入した後であって、遊技中でも、これまで遊技を一時中断し、さらに、別紙に必要事項を記入すると言った煩雑な処理を一切せずに、生体情報を提示するだけで、生体情報IDとして登録することが可能になるので、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【0142】
また、一方、ステップS28において、生体情報IDが含まれていると判定された場合、すなわち、投入されたカードが会員カードであると判定された場合、ステップS31において、生体情報読取制御部54は、意思判定部54aを制御して、生体情報読取装置34で生体情報が読み取られたか否かを判定する。ただし、ステップS31においては、意思判定部54aが、遊技者の認証には使用できないが、例えば、生体情報として指をかざしていることが認識できる情報量としては比較的小さな特徴量の抽出を試みて、抽出可能であるか否かを判定する処理については、同様であるが、ここでは、会員カードに記録されている生体情報IDとの認証用の生体情報を受け付けるので、生体情報が入力されるまで、同様の処理が繰り返されることになる。したがって、この処理において、同様のタイミングで、表示制御部56が、表示部36を制御して、「認証するため、指をかざして下さい」といった生体情報の提示を求めるような画面を表示させるようにしても良い。
【0143】
ステップS31において、生体情報が入力されたと判定された場合、ステップS32において、生体情報読取制御部54は、生体情報読取部54bを制御して、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量を抽出する(読み取る)。
【0144】
ステップS33において、認証部58は、カードデータ読取書込制御部52が生体情報読取書込部52bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部54が生体情報読取部54bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とを比較し、一致するか否かにより会員カードが遊技者本人のものであるか否かを認証する。
【0145】
ステップS33において、例えば、カードデータ読取書込制御部52が生体情報読取書込部52bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部54が生体情報読取部54bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とが一致せず、会員カードが、本人のものではないと判定された場合、処理は、ステップS26に進み、会員カードを返却する。尚、この場合、盗難の可能性もあるので、会員カードを回収するようにしても良い。
【0146】
一方、ステップS33において、例えば、カードデータ読取書込制御部52が生体情報読取書込部52bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部54が生体情報読取部54bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とが一致し、会員カードが遊技者本人のものであると判定された場合、処理は、ステップS19に進む。
【0147】
以上の処理により、生体情報IDとして登録されることにより、会員カードは、生体情報IDと生体情報に基づいて、認証処理がなされることになるため、ビジタカードに比べて有価価値、または、貯球などの不正利用を防止することが可能となる。
【0148】
また、ステップS21において、貸出ボタン35−2が操作されなかった場合、ステップS34において、操作入力制御部55は、再プレイボタン35−1が操作されて、貯球されている遊技媒体の払い戻しによる再プレイが要求されているか否かを判定する。
【0149】
ステップS34において、操作入力制御部55は、再プレイボタン35−1が操作されているか否かを判定し、例えば、操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。すなわち、会員カードが投入された場合、または、ビジタカードから会員カードに変更された場合、生体情報による認証が認められると、処理は、ステップS25に進む。
【0150】
一方、ステップS34において、再プレイボタン35−1が操作されたと判定された場合、ステップS35において、通信制御部51は、カードデータ読取書込制御部52が生体情報読取書込部52bを制御することにより取得した生体情報IDと供に、再プレイが可能であるか否かを管理サーバ3に問合せる情報を送信する。
【0151】
ステップS65(図8)において、通信制御部82は、遊技媒体貸機2より再プレイ可か否かの問合せがあるか否かを判定する。ステップS65において、例えば、ステップS35の処理により、再プレイが可能であるか否かの問合せがあった場合、ステップS66において、通信制御部82は、遊技媒体貸機2からの再プレイ可か否かの問合せの情報を受信し、再プレイ処理部84に供給する。
【0152】
ステップS67において、再プレイ処理部84は、問合せと供に送信されてきている生体情報IDを抽出する。
【0153】
ステップS68において、再プレイ処理部84は、抽出した生体情報IDに基づいて、データベース11を検索し、その生体情報IDに対応付けて登録されている貯球数の情報を読み出す。尚、遊技者が遊技台1にて遊技により獲得した遊技球を貯球として登録する処理については、詳細を後述する。
【0154】
ステップS69において、再プレイ処理部84は、判定部84aを制御して、生体情報IDに対応付けて登録されている貯球数が、再プレイにより払い出される遊技球の所定数よりも多いか否かを判定させる。
【0155】
ステップS69において、生体情報IDに対応付けて登録されている貯球数が、再プレイにより払い出される所定数よりも多いと判定された場合、ステップS70において、再プレイ処理部84は、払い出される遊技球数分だけ貯球数より減算し、生体情報IDに対応付けて登録されているデータベース11の貯球数を更新し、再プレイは、可能であることを通信制御部82に通知する。
【0156】
ステップS71において、通信制御部82は、問合せのあった遊技媒体貸機2に対して、再プレイ可であることを通知する。
【0157】
一方、ステップS69において、再プレイ不可であると判定された場合、ステップS72において、再プレイ処理部84は、再プレイ不可であることを通信制御部82に通知する。通信制御部82は、問合せのあった遊技媒体貸機2に対して、再プレイ不可であることを通知する。
【0158】
ステップS36(図7)において、通信制御部51は、再プレイが可能であるか否かの問合せ結果である通知を受信し、払出制御部57に供給する。
【0159】
ステップS37において、払出制御部57は、問合せ結果の通知が再プレイ可であるか否かを判定し、例えば、ステップS71の処理による再プレイ可の通知である場合、ステップS38において、払出制御部57は、再プレイ払出部57bを制御して、払出部37より所定数の遊技球を再プレイ用の遊技球として払い出させる。
【0160】
一方、ステップS37において、例えば、ステップS73の処理による再プレイ不可の通知である場合、再プレイはできないことになるので、ステップS38の処理はスキップされる。
【0161】
尚、ステップS65(図8)において、再プレイ可か否かの問合せがないと判定された場合、ステップS66乃至S72の処理は、スキップされる。
【0162】
以上の処理により、会員カードを取得した遊技者は、生体情報IDに対応付けて管理サーバ3のデータベース11に登録された貯球を再プレイボタン35−1を操作することにより、払い出しを受けて利用することができる。この際、会員カードを利用している遊技者が、会員カードに記録されている生体情報IDと一致するか否かにより認証してから貯球されている遊技球を再プレイ用に払い出すようにしているので、第三者により会員カードが盗難に遭うような事があっても、貯球されている遊技球や有価価値の不正利用を防止することが可能となる。
【0163】
次に、図9のフローチャートを参照して、計数機3による媒体管理処理について説明する。
【0164】
ステップS111において、ボタン入力制御部125は、計数部106に遊技媒体が投入され計数の開始を指示するとき操作される処理開始ボタン105−1が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定されるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS111において、例えば、処理開始ボタン105−1が操作されたと判定された場合、ステップS112において、ボタン入力制御部125は、処理開始が指示されたことを計数制御部126に通知する。そして、計数制御部126は、投入されて遊技媒体を計数する。
【0165】
ステップS113において、カードデータ読取制御部122は、カードリーダ102を制御して、会員カード、または、ビジタカードのいずれかのカードが投入されてきたか否かを判定し、投入されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS113において、会員カードまたはビジタカードのいずれのカードが投入されてきた場合、ステップS114において、ボタン入力制御部125は、貯球ボタン105−2が操作されたか否かを判定する。
【0166】
ステップS114において、貯球ボタン105−2が操作されていないと判定された場合、ステップS120において、計数ボタン105−3が操作されているか否かを判定し、操作されていないと判定された場合、処理は、ステップS114に戻る。すなわち、貯球ボタン105−2または計数ボタン105−3のいずれかが操作されなければ、いずれかのボタンが操作されるまで、ステップS114,S120の処理が繰り返される。
【0167】
ステップS114において、例えば、貯球ボタン105−2が操作されたと判定された場合、ステップS115において、カードデータ読取制御部122は、有価価値読取部122aおよび生体情報読取部122bを制御して、それぞれカードリーダ102より読み取られる情報より、有価価値、および生体情報IDを読み取らせる。
【0168】
ステップS116において、カードデータ読取制御部122は、判定部122cを制御して、生体情報読取部122bの読取結果に基づいて、生体情報IDがカードに記録されている情報に含まれているか否かを判定する。ステップS116において、例えば、生体情報読取部122bの読取結果から、生体情報IDが含まれていると判定された場合、すなわち、投入されたカードが、会員カードであった場合、処理は、ステップS117に進む。
【0169】
ステップS117において、通信制御部121は、計数制御部126より計数結果を取得すると供に、生体情報読取制御部123の生体情報読取部123bより読み取られた生体情報IDを取得し、それらの情報を含めて、貯球を要求する情報を生成し、管理サーバ3に送信する。
【0170】
ステップS73(図8)において、通信制御部82は、計数機4より貯球を要求する情報が送信されてきたか否かを判定する。ステップS73において、例えば、ステップS117(図9)の処理により貯球が要求されてきた場合、ステップS74において、通信制御部82は、送信されてきた貯球を要求する情報を受信し、貯球部83に供給する。
【0171】
ステップS75において、貯球部83は、貯球を要求する情報に含まれている生体情報IDに基づいて、データベース11にアクセスし、その生体情報IDと対応付けて登録されている貯球数の情報を読み出し、貯球を要求する情報に含まれている計数結果分を加算して更新し、更新完了を通信制御部82に供給する。
【0172】
ステップS76において、通信制御部82は、貯球の登録が完了したことを示す通知を、貯球を要求してきた計数機4に送信する。
【0173】
ステップS118(図9)において、通信制御部121は、管理サーバ3より送信されてくる貯球完了を示す通知を受信する。
【0174】
ステップS119において、カードデータ読取制御部122は、カードリーダ102を制御して、投入されているカードを排出させて、返却させる。このとき、表示制御部124は、表示部104を制御して、計数結果と供に、貯球が完了したことを表示させる。
【0175】
一方、ステップS120において、計数ボタン105−3が操作されたと判定された場合、ステップS122において、印字制御部127は、計数制御部126より計数結果を取得し、印字部107を制御して、計数結果をレシート用紙などに印字させて出力し、処理は、ステップS119に進む。
【0176】
また、ステップS116において、生体情報IDが記録されていない、すなわち、ビジタカードが投入されていると判定された場合、処理は、ステップS122に進む。
【0177】
以上の処理により、会員カードが投入されると、遊技者の意思により、必要に応じて生体情報IDに対応付けて計数結果を貯球することが可能となる。また、ビジタカード、または、会員カードのいずれが投入されても、貯球を選択しない場合、計数結果をレシート用紙などに印字させることが可能となる。
【0178】
次に、図10のフローチャートを参照して、精算機5による遊技媒体管理処理について説明する。
【0179】
ステップS151において、カードデータ読取書込制御部172は、カードリーダライタ152を制御して、会員カード、または、ビジタカードのいずれかのカードが投入されてきたか否かを判定し、何れかのカードが投入されるまで、同様の処理を繰り返す。
【0180】
ステップS151において、会員カード、または、ビジタカードのいずれかのカードが投入された場合、ステップS152において、カードデータ読取書込制御部172は、有価価値読取書込部172aおよび生体情報読取書込部172bを制御して、それぞれカードリーダライタ152より読み取られる情報より、有価価値、および生体情報IDを読み取らせる。
【0181】
ステップS153において、カードデータ読取書込制御部172は、判定部172cを制御して、生体情報読取書込部172bの読取結果に基づいて、生体情報IDがカードに記録されている情報に含まれているか否かを判定する。ステップS153において、例えば、生体情報読取書込部172bの読取結果から、生体情報IDが含まれていないと判定された場合、すなわち、投入されたカードが、ビジタカードであった場合、処理は、ステップS154に進む。
【0182】
ステップS154において、表示制御部174は、ビジタカードから会員カードへの変更の意思の有無を確認する画像を表示部154に表示する。すなわち、会員カードに変更するには、指をかざすように促す画面が表示される。
【0183】
ステップS155において、生体情報読取制御部173は、意思判定部173aを制御して、生体情報読取装置153で生体情報が読み取られたか否か、すなわち、会員カードを発行する意思の有無を判定する。
【0184】
ステップS155において、例えば、生体情報の入力がないと判定された場合、すなわち、投入されたカードがビジタカードであって、遊技者は、ビジタカードとしてそのまま使用したいという場合、ステップS156において、金銭払出制御部175は、カードデータ読取書込制御部172の有価価値読取書込部172aにより読み取られた有価価値の情報に基づいて、精算金額を計算し、紙幣払出装置155および硬貨払出装置156を制御して、精算金額分の現金を払い出す。
【0185】
ステップS157において、制御部151は、カードデータ読取書込制御部172に対して投入されている有価価値媒体を0価値化して回収するように指示する。これに対応して、カードデータ読取書込制御部172は、カードリーダライタ152を制御して、図示せぬカード収納部に、有価価値媒体を0価値化して収納することにより回収させ、処理は、ステップS151に戻る。
【0186】
以上の処理により、ビジタカードの場合、記録されている有価価値に相当する現金が精算金額として払い出され、有価価値媒体であるカードは、0価値化されて回収される。
【0187】
ステップS155において、例えば、生体情報の入力があり、ビジタカードから会員カードに変更する意思があるとみなされた場合、ステップS158において、生体情報読取制御部173は、生体情報読取部173bを制御して、生体情報読取装置153より供給されてくる画像より、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量を生体情報として抽出して読み出す。
【0188】
ステップS159において、カードデータ読取書込制御部172は、生体情報読取書込部172bを制御して、カードリーダライタ152に対して、今現在投入されているビジタカードに、生体情報読取制御部173の生体情報読取部173bにより抽出された、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報を生体情報IDとして記録させる。
【0189】
ステップS160において、制御部151は、通信制御部171を制御して、生体情報IDを管理サーバ3に送信し、会員カードを使用する遊技者を会員としてデータベース11に登録するように要求する。尚、以降の管理サーバ3の処理は、上述した図8のステップS61乃至S64の処理と同様であるので、その説明は、省略する。
【0190】
ステップS161において、通信制御部171は、管理サーバ3より送信されてくる登録完了の通知を受信する。
【0191】
ステップS162において、表示制御部174は、登録完了を示す画面を表示部154に表示する。
【0192】
ステップS163において、金銭払出制御部175は、カードデータ読取書込制御部172の有価価値読取書込部172aにより読み取られた有価価値の情報に基づいて、精算金額を計算し、紙幣払出装置155および硬貨払出装置156を制御して、精算金額分の現金を払い出す。
【0193】
ステップS164において、制御部151は、カードデータ読取書込制御部172に対して投入されている有価価値媒体を返却するように指示する。これに対応して、カードデータ読取書込制御部172は、カードリーダライタ152を制御して、有価価値媒体を排出させることにより返却し、処理は、ステップS151に戻る。
【0194】
以上の処理により、精算時にビジタカードから会員カードに変更するような場合、精算時に生体情報を入力するだけで、すなわち、今の場合、指をかざすだけで生体情報を登録させることが可能となる。結果として、ビジタカードを購入し、精算するタイミングでも、別紙に必要事項を記入すると言った煩雑な処理を一切せずに、生体情報を提示するだけで、生体情報IDとして登録することが可能になるので、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【0195】
一方、ステップS153において、生体情報IDが含まれていると判定された場合、すなわち、投入されたカードが会員カードであった場合、ステップS165において、生体情報読取制御部173は、意思判定部173aを制御して、生体情報読取装置153で生体情報が読み取られたか否かを判定する。尚、ステップS165における、意思判定部54aの処理は、会員カードに記録されている生体情報IDとの認証用の生体情報を受け付けるものであるので、生体情報が入力されるまで、同様の処理が繰り返されることになる。したがって、この処理において、同様のタイミングで、表示制御部174が、表示部154を制御して、「認証するため、指をかざして下さい」といった生体情報の提示を求めるような画面を表示させるようにしても良い。
【0196】
ステップS165において、生体情報が入力されたと判定された場合、ステップS166において、生体情報読取制御部173は、生体情報読取部173bを制御して、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量を抽出する(読み取る)。
【0197】
ステップS167において、認証部176は、カードデータ読取書込制御部172が生体情報読取書込部172bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部173が生体情報読取部173bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とを比較し、一致するか否かにより会員カードが遊技者本人のものであるか否かを認証する。
【0198】
ステップS167において、カードデータ読取書込制御部172が生体情報読取書込部172bを制御することにより取得した生体情報IDと、生体情報読取制御部173が生体情報読取部173bを制御して取得した、遊技者の認証に使用可能な、遊技者個人を特定するための特徴量となる生体情報とが、一致する場合、すなわち、会員カードが遊技者本人のものであると判定された場合、処理は、ステップS163に進み、一致しない場合、すなわち、会員カードが遊技者本人のものではないと判定された場合、処理は、ステップS151に戻る。
【0199】
以上の処理により、会員カードとして登録した遊技者は、本人であることが確認されない限り、精算ができない。結果として、万が一会員カードを紛失したり、盗難に遭うようなことがあったとしても、会員カードに登録されている本人のみしか精算される現金を受け取ることができないので、第三者により会員カードの有価価値が精算されるようなことが防止される。
【0200】
本発明によれば、図7乃至図10のフローチャートを参照して説明したように、遊技者は、有価価値媒体を購入するタイミング、遊技中、または、精算時といった様々なタイミングで、生体情報を入力するだけで、生体情報を生体情報IDとして、会員登録することが可能となる(登録者として登録することが可能となる)。結果として、遊技店が意図する会員加入申込者への貯球または再プレイ等のサービスの提供による、優良顧客の囲い込みを実現させるようにすることが可能となる。
【0201】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0202】
図11は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0203】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0204】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0205】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0206】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0207】
【図1】本発明を適用した遊技媒体処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1の遊技媒体貸機の設置例を示す図である。
【図3】図1の遊技媒体貸機、管理サーバ、計数機、および精算機の構成例を説明するブロック図である。
【図4】図1の遊技媒体貸機の外観図である。
【図5】図1の計数機の外観斜視図である。
【図6】図1の精算機の外観図である。
【図7】遊技媒体管理処理を説明するフローチャートである。
【図8】遊技媒体管理処理を説明するフローチャートである。
【図9】遊技媒体管理処理を説明するフローチャートである。
【図10】遊技媒体管理処理を説明するフローチャートである。
【図11】パーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0208】
1,1−1乃至1−n 遊技台
2,2−2乃至2−n 遊技媒体貸機
3 管理サーバ
4 計数機
5 精算機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認手段と、
前記意思確認手段により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記生体情報取得手段により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行手段と、
前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理手段と
を含む遊技媒体処理装置。
【請求項2】
前記生体情報は、指紋、静脈、光彩、または網膜を含む
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項3】
前記意思確認手段は、
前記生体情報のうち、前記生体情報の有無を検知するのに必要とされる特徴量が検出されるとき、登録の意思を確認する
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項4】
前記生体情報取得手段は、
前記生体情報のうち、前記生体情報を個別に識別するのに必要とされる特徴量を取得する
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項5】
前記遊技媒体管理手段は、
前記有価価値媒体に記録されている生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体を払い出す
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の遊技媒体処理装置を含む遊技媒体貸出装置。
【請求項7】
前記遊技媒体管理手段は、
前記遊技媒体を計数し、前記遊技媒体の計数結果を、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて登録させる
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項8】
前記遊技媒体を計数し、前記遊技媒体の計数結果と前記生体情報取得手段により取得された生体情報とを管理サーバに送信する送信手段を含み、
前記管理サーバに、前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて前記遊技媒体の計数結果を貯球数としてデータベースに登録させる
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の遊技媒体管理装置を含む遊技媒体計数装置。
【請求項10】
前記遊技媒体管理手段は、
前記生体情報取得手段により取得された生体情報に対応付けて登録されている遊技媒体の計数結果である、貯球数が所定数より多いとき所定数の遊技媒体を払い出す
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項11】
前記有価価値媒体に記録された生体情報を読み取る生体情報読取手段と、
前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報を管理サーバに送信する送信手段とを含み、
前記遊技媒体管理手段は、
前記管理サーバより、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けてデータベースに登録されている貯球数が、所定数より多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出す
請求項1に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項12】
前記遊技媒体管理手段は、
前記管理サーバより、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報が、前記データベースに登録されている場合であって、前記生体情報読取手段により有価価値媒体より読み出された生体情報に対応付けて登録されている貯球数が所定数よりも多くあることを示す判定結果が送信されてきたとき、所定数の前記遊技媒体を払い出す
請求項11に記載の遊技媒体処理装置。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれかに記載の遊技媒体処理装置を含む遊技媒体貸出装置。
【請求項14】
請求項13に記載の遊技媒体貸出装置、および請求項9に記載の遊技媒体計数装置を含む遊技媒体処理システム。
【請求項15】
生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認ステップと、
前記意思確認ステップの処理により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
前記生体情報取得ステップの処理により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行ステップと、
前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理ステップと
を含む遊技媒体処理方法。
【請求項16】
生体情報の有無により登録の意思を確認する意思確認ステップと、
前記意思確認ステップの処理により意思確認された場合、前記生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
前記生体情報取得ステップの処理により取得された生体情報、および、有価価値情報を含む有価価値媒体を発行する発行ステップと、
前記生体情報に対応付けて、遊技媒体を管理する遊技媒体管理ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−67765(P2008−67765A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246805(P2006−246805)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】