説明

遊技機

【課題】 遊技球が始動領域へ誘導される確率を極端に高めることなく、始動領域へ誘導される遊技球の動きに変化を生じさせることができるとともに、遊技球が始動領域に誘導されたときの充実感を効果的に高めることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】 遊技球を始動領域に誘導する遊技球誘導領域30は、始動領域に遊技球を誘導する確率が高い第1の遊技球誘導路23と、始動領域に遊技球を誘導する確率が第1の遊技球誘導路23よりも低い第2の遊技球誘導路24a、24bと、第1の遊技球誘導路23、23aに向けて複数併設されるとともに、遊技球を保持する保持手段36a、36b、37a、37bを移動させることで遊技球を移送する移送部材26a〜26cと、移送部材26a〜26cにより移送した遊技球を、第1の遊技球誘導路23または第2の遊技球誘導路24a、24bのいずれかに振り分けて誘導する振分手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示領域を形成する表示領域形成部材と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技球の通過により前記可変表示装置を変動表示させる始動領域と、を有する遊技盤を備える遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊技機として代表されるパチンコ機にあっては、一般的に可変表示装置の下方に配置された始動入賞口に打球が入賞することで前記可変表示部の表示状態が変化し、該可変表示装置の表示結果が特定の表示結果となったときに遊技者にとって有利となる特定遊技状態が発生するようになっている。
【0003】
この種のパチンコ機において、可変表示装置の可変表示部の周囲を囲むように設けられた表示枠形成部材に形成した球誘導領域に、パチンコ球を吸着する磁石が配置された球誘導部材を回動自在に設け、該球誘導部材を回動させることにより、磁石に吸着されたパチンコ球が始動入賞口に向けて誘導されるようにしたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−124309号公報(第5頁、第4図)
【特許文献2】特開2000−175530号公報(第 頁、第 図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の球誘導部材にあっては、球誘導部材に配置された磁石にパチンコ球が吸着するか否かにより、始動入賞口へのパチンコ球の入賞確率が極端に変わってしまう。よって、例えば入賞確率を抑制するには、パチンコ球が磁石に吸着される頻度を低減させなければならないため、パチンコ球が磁石に吸着して移動される際の面白みが減衰してしまうといった問題があった。
【0006】
また、磁石に吸着されたパチンコ球は高確率で始動入賞口に向けて誘導されることになるため、パチンコ球が磁石に吸着した時点でパチンコ球の動きに対する興味が失われてしまうとともに、始動入賞口まで誘導されたときの充実感が十分に高まらないといった問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技球が始動領域へ誘導される確率を極端に高めることなく、始動領域へ誘導される遊技球の動きに変化を生じさせることができるとともに、遊技球が始動領域に誘導されたときの充実感を効果的に高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技機は、
表示状態を変化させることが可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示領域を形成する表示領域形成部材と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技球の通過により前記可変表示装置を変動表示させる始動領域と、を有する遊技盤を備える遊技機において、
前記表示領域形成部材には、遊技球を前記始動領域に誘導する遊技球誘導領域が形成されており、
前記遊技球誘導領域は、
前記始動領域に遊技球を誘導する確率が高い第1の遊技球誘導路と、
前記始動領域に遊技球を誘導する確率が前記第1の遊技球誘導路よりも低い第2の遊技球誘導路と、
前記第1の遊技球誘導路に向けて複数併設されるとともに、遊技球を保持する保持手段を有し、該保持手段を移動させることで該保持手段にて保持した遊技球を移送する移送部材と、
前記移送部材を駆動する駆動手段と、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球を、前記第1の遊技球誘導路または前記第2の遊技球誘導路のいずれかに振り分けて誘導する振分手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、遊技球は複数の移送部材の保持手段により保持されながら第1の遊技球誘導路に向けて移送されることで、遊技球が保持手段により保持される機会が増加するとともに、互いに隣り合う移送部材間において振分手段により第2の遊技球誘導路に誘導されることがあるため、遊技球が始動領域へ誘導される確率を極端に高めることなく、始動領域へ誘導される遊技球の動きに変化を生じさせることができるばかりか、遊技球は各移送部材間での振分けを経て第1の遊技球誘導路に誘導されることになるため、第1の遊技球誘導路まで誘導されたときの充実感が効果的に高まる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機であって、
前記移送部材は、前記保持手段の保持部を複数備えることを特徴としている。
この特徴によれば、各移送部材において遊技球が保持手段にて保持される機会がより増加するため、遊技球の動きの変化を効果的に生じさせることができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の遊技機は、請求項1または2に記載の遊技機であって、
前記保持手段は、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球が、前記振分手段により前記第2の遊技球誘導路よりも前記第1の遊技球誘導路に向けて誘導される確率が高い第1の保持手段と、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球が、前記振分手段により前記第1の遊技球誘導路よりも前記第2の遊技球誘導路に向けて誘導される確率が高い第2の保持手段と、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技球が第1の保持手段にて保持された場合と第2の保持手段にて保持された場合とで、遊技球が始動領域へ誘導される確率が変わることになるため、遊技球が保持手段に保持されるときの面白みを効果的に高めることができる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の遊技機は、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記移送部材は、遊技球の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフトからなり、
前記第2の遊技球誘導路は、前記回転シャフトの側方にそれぞれ配設されており、
前記振分手段は、
前記回転シャフトの周面に形成され、遊技球を回転シャフトの長手方向に向けて誘導する傾斜面にて構成されており、該傾斜面は、前記回転シャフトの長手方向の中央に向けて傾斜する第1の傾斜面と、前記回転シャフトの長手方向の端部側に向けて傾斜する第2の傾斜面と、を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、回転シャフトの回転方向に遊技球が移送されるだけでなく、移送部材間において遊技球が傾斜面により回転シャフトの回転軸方向に誘導されることで、遊技球の動きが複雑になるため、遊技の興趣が向上する。
【0012】
本発明の請求項5に記載の遊技機は、請求項3または4に記載の遊技機であって、
前記移送部材は、遊技球の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフトからなり、
前記回転シャフトは、
前記第1の保持手段の保持部が配置される第1の保持領域と、前記第2の保持手段の保持部が当該回転シャフトの回転方向に対して前記第1の保持領域とは異なる位置に配置される第2保持領域と、が周面に形成されるとともに、
前記第1の保持領域を装飾する装飾手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技球誘導路に誘導される確率が高い第1の保持領域が装飾されることで、第1の保持領域の存在を効果的にアピールし、第1の保持手段にて保持されることへの期待感を効果的に高めることができる。
【0013】
本発明の請求項6に記載の遊技機は、請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記移送部材による遊技球の移送速度がそれぞれ異なることを特徴としている。
この特徴によれば、各移送部材間で遊技球の動きに変化が生じ、遊技球の動きが複雑になるため、遊技の興趣が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0015】
図1には、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機1の正面図が示されており、該パチンコ機1は、図示しない基枠に対して開閉自在に設けられた前面枠2と、前面枠2の前面側上部に開閉自在に設けられたガラス扉枠3並びに前面板4と、から主に構成され、前面板4の前面には打球供給皿5が設けられているとともに、打球供給皿5よりも下方の前記前面枠2の下部位置には、打球供給皿5から溢れた遊技球としてのパチンコ球を貯留する余剰球受皿6と、打球を発射する打球操作ハンドル7とが設けられている。
【0016】
ガラス扉枠3の後面側には、遊技盤10が前面板4に着脱可能に取り付けられている。遊技盤10の前面には遊技領域11が設けられており、この遊技領域11の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報(特別図柄)が可変表示される表示領域を形成する可変表示部12を前面に備える液晶表示器と、該可変表示部12の周囲を囲むように設けられた表示領域形成部材としての飾り枠13と、からなる可変表示装置14が設けられている。また遊技盤10には、複数の入賞口や通過ゲート、始動領域を形成する始動入賞口15と可動片16とから構成された可変始動入賞球装置17、大当り状態において開成する開閉板18を備える可変入賞球装置19が設けられているとともに、遊技領域11の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口20が形成されている。
【0017】
打球操作ハンドル7の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打球は、打球レール21を通って遊技領域11に入り、その後、遊技領域11を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域11に達しなかったパチンコ球は図示しない環流経路(図示略)を通じて余剰玉受皿6に環流されるようになっている。
【0018】
始動入賞口15にパチンコ玉が入賞すると、該入賞したパチンコ球が検出され、該検出に基づいて可変表示部12において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、例えば左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777や444)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置19に設けられた開閉板18が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打球の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置19の大入賞口内に進入した打球が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0019】
また、前記可変表示部12で可変表示された左、中、右の特別図柄が所定の確率変動図柄に一致した大当り図柄の組合せ(たとえば777や333)で停止表示される特別の表示態様となったときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを、前記確率変動図柄以外(たとえば444や888)の「通常の大当り」と区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当りの発生に伴って大当り信号が外部に出力される。
【0020】
これら確率変動状態においては、確率変動状態であることが遊技効果ランプ等の点灯態様が確率変動状態に対応した態様に変更されることで報知されるとともに、次の大当りが発生するまでの間において、前記可変始動入賞球装置17に設けられた可動片16が遊技者にとって有利な第1の状態となる頻度が、前記可変表示部12に表示される普通図柄(図示略)の可変表示開始から停止表示までの時間が通常の遊技状態よりも短縮(例えば前記可変表示から停止表示までの時間が通常遊技状態において30秒から3秒へ短縮)されることで向上されるとともに、前記可動片16が開成している期間が通常遊技状態よりも延長(通常遊技状態では0.5秒が3秒に延長)されることで、前記可変表示部12での可変表示が開始される始動入賞がし易い状態が保持されるとともに、該始動入賞に伴う賞球が払い出されることで、これら確率変動状態中において、遊技者の持ち玉が大きく減少しないようになっている。
【0021】
これら確率変動状態中において発生した大当りが、再度、確率変動図柄による「確変大当り」である場合には、該大当り状態の終了後に再度確率変動状態となり、これら確率変動状態が該確率変動状態中において発生した大当りが「確変大当り」である場合に継続されることで大当り状態が連続して発生する連荘状態となる。
【0022】
また、確率変動状態中において発生した大当りが、前記確率変動図柄以外の「通常の大当り」であった場合には、該大当り状態の終了後には、前記確率変動状態とならずに、前記可変表示部12が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うまでの間、前記始動入賞口15に設けられた可動片16が、遊技者にとって有利な第1の状態に変化する頻度が向上する時短状態(普通有利状態)が発生する。
【0023】
これら時短状態における遊技者にとって有利な第1の状態である可動片16が開成状態となる頻度の向上は、前記確率変動中における可動片16の開成頻度の向上とほぼ同様に、前記可変表示部12に表示される普通図柄(図示略)の可変表示から停止表示までの時間が通常の遊技状態よりも短縮(例えば前記可変表示から停止表示までの時間が通常遊技状態において30秒から3秒へ短縮)されることで向上されるとともに、前記可動片16が開成している期間が通常遊技状態よりも延長(通常遊技状態では0.5秒が3秒に延長)されることで、前記可変表示部12での可変表示が開始される始動入賞がし易い状態が保持されるとともに、該始動入賞に伴う賞球が払い出されることで、これら時短状態中において、遊技者の持ち玉が大きく減少しないようになっている。
【0024】
これら本実施例に用いたパチンコ機1の構成を簡単に説明すると、該パチンコ機1には、前記可変表示部12の表示制御を行う表示制御基板(図示略)と、前記打球操作ハンドル7の操作に基づき打球供給皿5に払い出されたパチンコ玉を遊技領域11に発射する打球発射装置(図示略)の制御を行う発射制御基板(図示略)と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置(図示略)に接続され、後述の遊技制御基板(図示略)から出力される賞球信号より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行うとともに、前記玉払出装置(図示略)から払い出された賞球数の情報を出力する賞球制御基板(図示略)と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板(図示略)と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板(図示略)と、前記大当り状態や前記時短状態や前記大当り状態或いは確率変動状態或いは時短状態のいずれかである非通常遊技状態を示す情報と、前記可変表示部12における可変表示回数を特定可能な情報や、打玉が前記可変始動入賞球装置17に入賞したことを示す特別始動領域通過情報、並びに各入賞口への入賞情報を、所定の信号形態にて出力する情報出力基板(図示略)と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板(図示略)と、が設けられている。
【0025】
次に、前述した可変表示装置14の詳細な構造を、図2〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、パチンコ機1の前面を正面から見て手前側を前方、奥側を後方として説明する。可変表示装置14は、前述したように、可変表示部12を前面に備える液晶表示器と、該可変表示部12の周囲を囲むように形成された表示領域形成部材としての飾り枠13と、から主に構成されており、遊技盤10の略中央部に形成された開口(図示略)に嵌合された状態で装着されている。液晶表示器は前記表示制御基板(図示略)を介して前記遊技制御基板に接続されており、前述したような表示制御が行われるようになっている。
【0026】
本実施例における飾り枠13は、その前端が可変表示部12の表示面よりも前方に突出するように形成された合成樹脂材製の枠状部材からなり、特に該飾り枠13における左右方向に延びる下辺部13aには、パチンコ球を始動領域としての始動入賞口15に誘導する球誘導領域30が形成されている。
【0027】
球誘導領域30には、図3に示されるように、左右方向を向く通路状のステージ22と、始動入賞口15にパチンコ球を誘導する確率が高い第1の遊技球誘導路としての特定通路23と、始動入賞口15にパチンコ球を誘導する確率が前記特定通路よりも低い第2の遊技球誘導路としての非特定通路24a、24bと、前記特定通路23の流入口23aに向けて複数併設されるとともに、パチンコ球を吸着により保持する保持手段としての磁石37a、37bを有し、該磁石37a、37bを移動させることで該磁石37a、37bに吸着したパチンコ球を移送する移送部材としての回転シャフト26a〜26cと、が設けられている。
【0028】
具体的には、ステージ22は、パチンコ球の載置面となる上面が下辺部13aの長手方向の中央位置に向けて下方に傾斜するとともに、幅方向の後方の回転シャフト26aに向けて若干傾斜する傾斜面状に形成されており、球誘導領域30の前部に左右方向に向けて形成されている。また、ステージ22の中央付近においては、前後幅方向に略水平な水平面とされている。
【0029】
ステージ22の前縁部には、ステージ22上のパチンコ球の前方への落下を抑制するための落下抑制壁28が該ステージ22の長手方向に沿って立設されているとともに、該落下抑制壁28における長手方向の中央位置、並びに前記非特定通路24a、24bの前方位置には、パチンコ球が落下可能に切り欠かれた中央落下部29a、左落下部29b、右落下部29cがそれぞれ形成されており、ステージ22上のパチンコ球が落下しやすいようになっている。
【0030】
特に中央落下部29aは、前記始動入賞口15の鉛直上方位置に形成されているが、パチンコ球1個分の直径よりも幅広の上向き円弧状に切り欠かれており、パチンコ球の落下位置は特定されないため、該中央落下部29aから落下したパチンコ球の始動入賞口15への入賞確率は、流出口23bから流出したときよりも低くなっている。
【0031】
なお、特に図示はしないが、飾り枠13の一部には、遊技領域11内に打ち出された飾り枠13外部のパチンコ球を飾り枠13内に流入させる流入口を有し、該流入口から流入したパチンコ球を飾り枠13内を通過させて該飾り枠13内に形成される球誘導領域30のステージ22上に流出させるワープ通路が形成されており、ステージ22上には、遊技領域11内に打ち出された後に該ワープ通路を通過してきたパチンコ球またはステージ22近傍に形成された釘等にて弾かれたパチンコ球が流入するようになっている。
【0032】
特定通路23は、前記ステージ22並びに該ステージ22の後方に並設される複数の回転シャフト26a〜26cの左右方向の中央位置で、前記ステージ22並びに回転シャフト26a〜26cの下方位置に、球誘導領域30の前後方向に向けて形成されており、球誘導領域30の後部に形成された流入口23aを介してパチンコ球が通路内に流入され、飾り枠13の前面13aに形成された流出口23bから流出するようになっている。
【0033】
非特定通路24a、24bは、回転シャフト26a〜26cの左右側方位置に形成された側壁27a、27bの内側に形成されており、後方から前方に向けて下る3段の階段状に形成され、後述するように、各回転シャフト26a〜26c間を移動してきたパチンコ球を前方のステージ22に向けて流下させるように形成されている。
【0034】
回転シャフト26a〜26cは、特に図5並びに図6に示されるように、ステージ22の後方、すなわち、可変表示部12側に向けて併設される3本の円筒形部材にて構成されており、左右に離間配置された側壁27a、27bに両端が軸支された回転軸31を介して回転自在に設けられており、右側壁27bの側方に設けられた駆動手段としての駆動モータ32の駆動により回転するようになっている。
【0035】
詳しくは、図6に示されるように、上段及び中段の回転シャフト26a、26bの回転軸31の右側端部には、駆動モータ32の駆動軸32aの先端に固着された駆動ギヤ32bに噛合する従動ギヤ33a、33bが固着されているとともに、下段の回転シャフト26cの回転軸31の右側端部には、従動ギヤ33bに噛合するように側壁27bに回転自在に軸支された従動ギヤ33dに噛合する従動ギヤ33cが固着されており、駆動ギヤ32bの回転力が従動ギヤ33a、33bに直接伝達されるとともに、従動ギヤ33bの回転力が従動ギヤ33dを介して従動ギヤ33cに伝達され、3つの回転シャフト26a〜26cが連動するようになっている。
【0036】
本実施例においては、これら従動ギヤ33a、33b、33cのギヤ比は6:5:4とされており、駆動モータ32の駆動により、従動ギヤ33a、33b、33cのうち、従動ギヤ33aが低速で、従動ギヤ33bが中速で、従動ギヤ33cが高速で回転するようになっている。すなわち、3つの回転シャフト26a〜26cは、回転シャフト26aが低速で、回転シャフト26bが中速で、回転シャフト26cが高速で回転する。
【0037】
回転シャフト26a〜26cは、図3〜図5に示されるように、中空状に形成された半透明の合成樹脂材により内部が中空となる円筒形状に形成されてなり、回転軸31を中心に回転するように形成されている。これら回転シャフト26a〜26cは、球誘導領域30の前部のステージ22から後部の流入口23aに向けて、互いに前後方向に離間するように、かつ、ステージ22側から流入口23a側に向けて上方向に段違いとなるように階段状に併設されており、下段の回転シャフト26aと中段の回転シャフト26bと間並びに中段の回転シャフト26bと上段の回転シャフト26cと間において、互いに隣り合う両回転シャフトの周面にて、パチンコ球が左右方向に移動自在に保持されるようになっている(図6参照)。
【0038】
各回転シャフト26a〜26cは、周面の長手方向に向けて複数のくびれ部が形成されており、回転シャフト26a〜26cの長手方向の中央に向けて軸心寄りに傾斜する第1傾斜面34aと、回転シャフト26a〜26cの長手方向の端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34bとからなる傾斜面が周面に形成されており、これら傾斜面は、後述するように各回転シャフト26a〜26c間に保持されるパチンコ球を、該回転シャフト26a〜26cの長手方向に向けて誘導する誘導面、すなわち、回転シャフト26a〜26cにより互いに隣り合う回転シャフト26a〜26c間に移送したパチンコ球を、特定通路23の流入口23aまたは左右側に配置された非特定通路24a、24bのいずれかに振り分けて誘導する振分手段を構成している。
【0039】
これら第1傾斜面34a、第2傾斜面34bの連設部のうち、周面の直径が他の周面の直径よりも大寸となる拡径部35の周面には、球状のパチンコ球の一部を嵌合可能な球面凹状の保持部36a、36bが複数凹設されているとともに、これら保持部36a、36bの内方には、パチンコ球を吸着するための磁石37a、37bが近接配置されており、これら保持部36a、36b並びに磁石37a、37bにより、パチンコ球を吸着して保持する保持手段が構成されている。
【0040】
具体的には、回転シャフト26a、26cの周面には、長手方向に向かって左側、中央、右側に拡径部35が形成される同形状の回転シャフトからなるとともに、回転シャフト26bの周面には、長手方向に向かって左側、右側に拡径部35が形成されており、互いに隣り合う回転シャフト26a〜26cの拡径部35とくびれ部とが互いに対向するように配設されている。
【0041】
ここで、各回転シャフト26a〜26cにおける保持部36a、36b並びに磁石37a、37bの配置状態を詳しく説明すると、まず、下段の回転シャフト26aにあっては、長手方向の左右側に形成された拡径部35の周面には、パチンコ球が第1の遊技球誘導路としての中央の特定通路23の流入口23aに向けて誘導される確率が高い第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aと、パチンコ球が第1の遊技球誘導路としての中央の特定通路23の流入口23aに向けて誘導される確率よりも第2の遊技球誘導路としての左右側の非特定通路24a、24bに向けて誘導される確率が高い第2の保持手段としての保持部36b並びに磁石37bとが、回転軸31を挟んで互いに反対側を向くように配設されており、中央の拡径部35の周面には、前記第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aのみが配設されている。
【0042】
この回転シャフト26aにおける中央の拡径部35に配置される第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aは、互いに隣接する第2傾斜面34b、34bにそれぞれ均等に跨るように、すなわち、拡径部35の左右方向中央に配置されている。従って、これら左右の保持部36a内に嵌合されて磁石37aに吸着したパチンコ球は、当該回転シャフト26aの回転により上流側の回転シャフト26bとの間に移送された後、当該回転シャフト26aの左右いずれかの端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34bにより、該回転シャフト26aの長手方向の端部側に向けて誘導されるが、非特定通路24a、24bに流出する前に、中央の拡径部35の両側に形成されたくびれ部において第1傾斜面34aにて端部側への移動が規制されて滞留するため、上流側の回転シャフト26bの左右の保持部36に保持されることになる。すなわち、該回転シャフト26aの中央の保持部36a並びに磁石37aは前記第1の保持手段を構成している。
【0043】
また、回転シャフト26aにおける左右側の拡径部35に配置される第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aは、互いに隣接する第1傾斜面34a並びに第2傾斜面34bのうち、回転シャフト26aの長手方向の中央に向けて軸心寄りに傾斜する第1傾斜面34a側に偏った状態で両傾斜面34a、34bに跨るように、すなわち、拡径部35における中央寄りに偏った状態で配置されている。従って、これら左右の保持部36a内に嵌合されて磁石37aに吸着したパチンコ球は、回転シャフト26aの回転により上流側の回転シャフト26bとの間に移送された後、当該回転シャフト26aの中央に向けて軸心寄りに傾斜する第1傾斜面34aにより、該回転シャフト26aの長手方向の中央に向けて誘導されてくびれ部にて滞留するため、上流側の回転シャフト26bの左右の保持部36に保持されることになる。すなわち、該回転シャフト26aの左右の保持部36a並びに磁石37aは前記第1の保持手段を構成している。
【0044】
また、回転シャフト26aにおける第2の保持手段としての左右の保持部36b並びに磁石37bは、互いに隣接する第1傾斜面34a並びに第2傾斜面34bのうち、回転シャフト26aの長手方向の端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34b側に偏った状態で両傾斜面34a、34bに跨るように、すなわち、拡径部35における端部寄りに偏った状態で配置されている。従って、これら左右の保持部36b内に嵌合されて磁石37bに吸着したパチンコ球は、当該回転シャフト26aの回転により上流側の回転シャフト26bとの間に移送された後、当該回転シャフト26aの端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34bにより該回転シャフト26aの長手方向の端部側に向けて誘導され、左右側の非特定通路24a、24bに流出することになる。すなわち、該回転シャフト26aの左右の保持部36b並びに磁石37bは前記第2の保持手段を構成している。
【0045】
中段の回転シャフト26bにあっては、長手方向の左右側に形成された拡径部35、35の周面には、前記第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aと、前記第2の保持手段としての保持部36b並びに磁石37bとが、回転軸31を挟んで互いに反対側を向くように配設されている。
【0046】
この回転シャフト26bにおける第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aは、互いに隣接する第1傾斜面34a並びに第2傾斜面34bのうち、回転シャフト26bの長手方向の中央に向けて軸心寄りに傾斜する第1傾斜面34a側に偏った状態で両傾斜面34a、34bに跨るように、すなわち、拡径部35における中央寄りに偏った状態で配置されている。従って、これら左右の保持部36a内に嵌合されて磁石37aに吸着したパチンコ球は、回転シャフト26bの回転により上流側の回転シャフト26cとの間に移送された後、当該回転シャフト26bの長手方向の中央に向けて軸心寄りに傾斜する第1傾斜面34aにより、該回転シャフト26bの長手方向の中央に形成されたくびれ部に向けて誘導されて該くびれ部にて滞留するため、上流側の回転シャフト26cの中央の保持部36に保持されることになる。すなわち、該回転シャフト26bの中央の保持部36a並びに磁石37aは前記第1の保持手段を構成している。
【0047】
また、回転シャフト26bにおける第2の保持手段としての保持部36b並びに磁石37bは、互いに隣接する第1傾斜面34a並びに第2傾斜面34bのうち、回転シャフト26bの長手方向の端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34b側に偏った状態で両傾斜面34a、34bに跨るように、すなわち、拡径部35における端部寄りに偏った状態で配置されている。従って、これら左右の保持部36b内に嵌合されて磁石37bに吸着したパチンコ球は、回転シャフト26bの回転により上流側の回転シャフト26cとの間に移送された後、当該回転シャフト26bの端部側に向けて軸心寄りに傾斜する第2傾斜面34bにより、該回転シャフト26bの長手方向の端部側に向けて誘導され、左右側の非特定通路24a、24bに流出することになる。すなわち、該回転シャフト26bの中央の保持部36b並びに磁石37bは前記第2の保持手段を構成している。
【0048】
上段の回転シャフト26cにあっては、前記第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aが、互いに隣接する第2傾斜面34b、34bにそれぞれ均等に跨るように、すなわち、拡径部35の左右方向の中央に配置されている。この中央の拡径部35は、回転シャフト26cの長手方向の中央位置、すなわち、その上流側に形成された流入口23aと対向する位置に形成されているため、該保持部36a内に嵌合されて磁石37aにて吸着したパチンコ球は、回転シャフト26cの回転により流入口23aに向けて移送されて該流入口23a内に流入することになる。すなわち、該回転シャフト26cの中央の保持部36a並びに磁石37aは前記第1の保持手段を構成している。
【0049】
このように、下段、中段の回転シャフト26a、26bにあっては、長手方向の左右側に形成された拡径部35の周面に、前記第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aが配置される第1の保持領域と、前記第2の保持手段としての保持部36b並びに磁石37bとが配置される第2の保持領域とが、回転軸31を挟んで互いに反対側、すなわち、回転シャフト26a、26bの回転方向に対して異なる位置に形成されている。そして、これら中空状の回転シャフト26a〜26cの内部空間には、一面に複数のLED38が配置された横長の表示基板38aが、該LED38が配置された発光面が、前記第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aが配置される第1の保持領域を向くように配置されており、図7に示されるように、該第1の保持領域を内部から照射して発光させるようになっている。なお、これら表示基板38aから延設されるコードやケーブルは、回転軸31の内部を通して外部に排出され、図示しない表示制御基板に接続されている。
【0050】
なお、本実施例においては、前記第1の保持領域と前記第2の保持領域とが、回転シャフト26a、26bの周面に回転軸31を挟んで反対側に形成されていたが、回転シャフト26a、26b、の回転方向に対して異なる位置に形成されていれば、それぞれが回転軸31を挟んで反対側でなくてもよい。
【0051】
これにより、回転シャフト26a〜26cにより互いに隣り合う回転シャフト26a〜26c間に移送したパチンコ球が、非特定通路24a、24bよりも特定通路23に誘導される確率が高い第1の保持手段としての保持部36a並びに磁石37aが配置される第1の保持領域がLED38の発光により装飾されることで、図7に示されるように、回転シャフト26a〜26cの回転により前記第1の保持領域がどの位置にあるかを遊技者に認識させることができるため、特定通路23に誘導される確率が保持部36b並びに磁石37bにてパチンコ球が吸着されたときよりも高い保持部36a並びに磁石37aの存在を効果的にアピールし、該保持部36a並びに磁石37aにてパチンコ球が吸着により保持されることに対する期待感を効果的に高めることができる。
【0052】
ここで、前述したように構成される球誘導領域30におけるパチンコ球の流れ(動き)について、図3及び図4に基づいて説明する。
【0053】
まず、駆動モータ32が駆動して駆動軸32aが回転すると、該駆動軸32aの回転力が、駆動ギヤ32bから従動ギヤ33a〜33dに伝達されて、各回転シャフト26a〜26cが上方に向けて縦回転する(図6参照)。各回転シャフト26a〜26cの回転速度は、これらのうち上段の回転シャフト26aが最も低速で回転し、下段の回転シャフト26cが最も高速で回転する。よって、パチンコ球が下段の回転シャフト26cから上段の回転シャフト26aに移送されるにつれて移送速度が遅くなっていく。
【0054】
遊技領域11内に打ち出されたパチンコ球が、飾り枠13の下辺部13a近傍に打設された釘等によりステージ22上に飛入、または前述したようなワープ通路(図示略)を通過してステージ22上に流入すると、ステージ22における長手方向の中央位置に向けて誘導される。このとき、パチンコ球がステージ22後側に近接配置された下段の回転シャフト26aの近傍を通過する際において、当該回転シャフト26aの周面に形成されたいずれかの保持部36a、36bが前方であるステージ22側を向いていれば、該保持部36a、36bの手前を通過する際に、パチンコ球は磁石37a、37bの磁力作用により下段の回転シャフト26a側に向けて吸引(誘導)されて吸着し、保持部36a、36bに一部を嵌合させた状態で保持される。
【0055】
ここで、図3に示されるように、下段の回転シャフト26aの左右の磁石37aに吸着して保持部36a(図5参照)に保持されたパチンコ球は、回転シャフト26aの回転によりステージ22上から持ち上げられて該回転シャフト26aの回転軸31を中心に回転(移送)する。そして、上流側の中段の回転シャフト26bとの間まで移送され、回転シャフト26bの周面との当接により回転が規制されたときに、回転を続ける保持部36a内からパチンコ球が離脱され、回転シャフト26aの周面上部に支持されるとともに、回転シャフト26aの回転により回転シャフト26bの周面前部に向けて付勢された状態で当接することにより両回転シャフト26a、26b間に保持された後、当該回転シャフト26aの第1傾斜面34a(図5参照)により、回転シャフト26aの長手方向の中央に向けて誘導されることになる。
【0056】
また、回転シャフト26aの中央の磁石37aに吸着して保持部36aに保持されたパチンコ球は、左右の磁石37aに吸着して保持部36aに保持されたパチンコ球と同様に移送されて両回転シャフト26a、26b間に保持された後、当該回転シャフト26aの第2傾斜面34b(図5参照)により回転シャフト26aの長手方向の左右端部側に向けて誘導されることになる。
【0057】
これら回転シャフト26aの磁石37aに吸着して保持部36aに保持された状態で両回転シャフト26a、26b間に移送された後、くびれ部に向けて誘導されて滞留しているパチンコ球は、滞留している間に中段の回転シャフト26bにおける左右の磁石37a並びに保持部36aが配置された第1の保持領域が前方を向けば、これら磁石37aに吸着して保持部36aに保持され、さらに上流側の上段の回転シャフト26cに向けて移送される。
【0058】
両回転シャフト26b、26c間にて滞留するパチンコ球は、滞留している間に上段の回転シャフト26cにおける中央の磁石37a並びに保持部36aが配置された第1の保持領域が前方を向けば、磁石37aに吸着して保持部36aに保持され、上流側の流入口23aに向けて移送され、パチンコ球が流入口23a内に流入して回転が規制されることで保持部36aから離脱され、特定通路23内に流入することになる。
【0059】
後方の流入口23aから特定通路23内に流入したパチンコ球は、特定通路23内を流下して、飾り枠13の前面13aに形成された流出口23bから流出するため、その鉛直下方に配設された始動入賞口15内に高確率で入賞することになる。
【0060】
このようにステージ22上に飛入または流入したパチンコ球は、図3中矢印で示されるように、下段の回転シャフト26aの周面に形成された第1の保持領域に配置された磁石37aに吸着して保持部36aに保持されることで、当該回転シャフト26aの回転により流入口23a側に向けて移送された後、さらに上流側の回転シャフト26b、26cにより段階的に移送されていく。
【0061】
そして、各回転シャフト26a〜26c間において保持部36aに保持されて移送されたパチンコ球は、該パチンコ球を移送した回転シャフト26a〜26cの周面に形成された第1傾斜面34aにより長手方向の中央に誘導されるため、上流側に移送されながら回転シャフト26a〜26cの中央に誘導され、流入口23aに近づいていくことになる。
【0062】
一方、図4に示されるように、ステージ22から下段の回転シャフト26aの左右の磁石37bに吸着して保持部36bに保持されたパチンコ球は、回転シャフト26aの回転によりステージ22上から持ち上げられて該回転シャフト26aの回転軸31を中心に回転(移送)する。そして、上流側の中段の回転シャフト26bとの間まで移送され、回転シャフト26bの周面との当接により回転が規制されたときに、回転を続ける保持部36a内からパチンコ球が離脱され、回転シャフト26aの周面上部に支持されるとともに、回転シャフト26aの回転により回転シャフト26bの周面前部に向けて付勢された状態で当接することにより両回転シャフト26a、26b間に保持された後、当該回転シャフト26aの第2傾斜面34b(図5参照)により、回転シャフト26aの長手方向の左右端部側に向けて誘導されることになる。
【0063】
また、両回転シャフト26a、26b間まで移送されたパチンコ球は、当該回転シャフト26bの第2傾斜面34bにより、回転シャフト26aの長手方向の左右端部側に向けて誘導されることになる。このように、各回転シャフト26aの左右端部側に誘導されたパチンコ球は、左右の非特定通路24a、24bに流入した後、下方位置のステージ22まで流下する。
【0064】
なお、この前後方向を向く非特定通路24a、24bを流下してきたパチンコ球は、その勢いによりステージ22を横切るように移動して、非特定通路24a、24bの前方位置に形成された左落下部29b、右落下部29cを介してステージ22上から落下する。また、勢いが弱ければステージ22の傾斜面により中央に向けて誘導され、誘導途中、または中央位置にて磁石37a、37bに吸着されて再び移送されるか、あるいは中央落下部29aから落下することになる。よって、流出口23bの鉛直下方に配設された始動入賞口15内に入賞する確率は、特定通路23を通過して流出口23bから流出したときよりも低くなる。
【0065】
このように各回転シャフト26a〜26c間において保持部36bに保持されて移送されたパチンコ球は、該パチンコ球を移送した回転シャフト26a〜26cの周面に形成された第2傾斜面34bにより長手方向の左右端部側に誘導されるため、上流側に移送される途中で非特定通路24a、24bに流入してしまう確率が高くなる。
【0066】
以上説明したように、球誘導領域30のステージ22上に飛入または流入したパチンコ球は、複数の回転シャフト26a〜26cにより特定通路23の流入口23aに向けて段階的に移送されることで、パチンコ球が保持手段としての保持部36a、36bにより保持される機会が増加するとともに、互いに隣り合う回転シャフト26a〜26c間において、各回転シャフト26a〜26cの第2傾斜面34b(振分手段)により左右側に配設された非特定通路24a、24bに誘導されることがあるため、パチンコ球が流入口23aに流入し、特定通路23を通過して始動入賞口15へ誘導される確率を極端に高めることなく、始動入賞口15へ誘導されるパチンコ球の動きに変化を生じさせることができるばかりか、パチンコ球は各回転シャフト26a〜26c間での振分けを経て特定通路23に誘導されることになるため、特定通路23の流入口23aまで誘導されたときの充実感が効果的に高まる。
【0067】
さらに、各回転シャフト26a〜26c間での振分けが、周面に形成された第1傾斜面34a、第2傾斜面34bにより行われることで、回転シャフト26a〜26cの回転方向にパチンコ球が移送されるだけでなく、回転シャフト26a〜26c間においてパチンコ球が第1傾斜面34aや第2傾斜面34bにより回転シャフト26a〜26cの長手方向に誘導されることで、パチンコ球の動きが複雑になるため、遊技の興趣が向上する。
【0068】
また、各回転シャフト26a〜26cには、複数の磁石37a、37b並びに保持部36a、36bが配設されており、各回転シャフト26a〜26cにおいてパチンコ球が磁石37a、37bにて吸着される機会が増加するため、パチンコ球の動きの変化を効果的に生じさせることができる。
【0069】
また、各回転シャフト26a〜26cには、磁石37a並びに保持部36aが配置される第1の保持領域と、磁石37b並びに保持部36bが配置される第2の保持領域とが形成されているため、パチンコ球が第1の保持手段としての保持部36aに磁石37aによる吸着にて保持された場合と、第2の保持手段としての保持部36bに磁石37bによる吸着にて保持された場合とで、パチンコ球が始動入賞口15へ誘導される確率が変わることになるため、パチンコ球が保持部36a、36bに保持されるときの面白みを効果的に高めることができる。
【0070】
また、図7に示されるように、各回転シャフト26a〜26c内には、磁石37a並びに保持部36aが配置される第1の保持領域を発光により装飾するためのLED38が内設されているため、流入口23aに誘導される確率が高い第1の保持領域が照射(装飾)されることで、第1の保持領域の存在を効果的にアピールし、磁石37a並びに保持部36aにて吸着されることへの期待感を効果的に高めることができる。
【0071】
特にこのような装飾手段としてのLED38が回転シャフト26a〜26c内に内設され、内部からの照射により装飾することで、該回転シャフト26a〜26cの周面に吸着により保持されることで移送されるパチンコ球の動きに影響を与えることなく、装飾を行うことができる。
【0072】
なお、本実施例においては、第1の保持領域を照射することにより、該第1の保持領域を遊技者が視認可能に装飾するLED38が装飾手段として構成されていたが、第1の保持領域を装飾できるものであれば、LED38等の発光体に限定されるものではなく、例えば周面における第1の保持領域を、他の領域とは異なる色にて着色すること等によって装飾するようにしてもよい。
【0073】
次に、図8並びに図9には、本発明の変形例が示されている。前記実施例においては、下段の回転シャフト26aから上段の回転シャフト26c(前方から後方)に向けてパチンコ球が移送され、球誘導領域30の上部に形成された特定通路23の流入口23aに流入するようになっていたが、本発明においては、複数の移送部材により移送されることで始動領域である始動入賞口15に向けてパチンコ球が誘導されるようになっていれば、例えば以下に説明する本変形例のように、球誘導領域30の上部から下部(後方から前方)に向けてパチンコ球が移送されるようにしてもよい。
【0074】
具体的には、図8、図9に示されるように、前記実施例における回転シャフト26aと26cとが上下逆に配置され、これら回転シャフト26a〜26cにより、球誘導領域30の後方から前方に向けてパチンコ球が下るように移送されるようになっている。また、上段の回転シャフト26aの後方にはステージ22と同様のステージ22aが形成されており、該ステージ22aには、特に図示はしないが前述したように飾り枠13に形成されるワープ通路(図示略)からのパチンコ球が流入されるようになっている。
【0075】
図8には、各回転シャフト26a〜26cにおける第1の保持領域に配置された保持部36a並びに磁石37aにてパチンコ球が移送される状態が示されており、上段から下段の回転シャフト26a〜26cに向けてパチンコ球が中央に誘導され、最終的には中央の落下部29aからパチンコ球が落下してその下方の始動入賞口15へ高確率で入賞する。
【0076】
図9には、各回転シャフト26a〜26cにおける第2の保持領域に配置された保持部36b並びに磁石37bにてパチンコ球が移送される状態が示されており、上段から下段の回転シャフト26a〜26cに向けてパチンコ球が移送される途中で左右に誘導され、左右の非特定領域24a、24bを流下して始動入賞口15の左右側に落下してしまうため、始動入賞口15への入賞確率は低下する。このように構成される本変形例においても、前述の実施例と同様の作用・効果を奏する。
【0077】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0078】
例えば、前記実施例においては、パチンコ球を保持する保持手段が、回転シャフト26a〜26cの周面に形成された凹状の保持部36a、36bと、該保持部36a、36bの内部に配置された磁石37a、37bとにより構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、移動部材の可動によりパチンコ球を保持して移送させることができるようになっていれば、例えばパチンコ球を収容することにより保持して移送することが可能な深さを有する凹部を、回転シャフト26a〜26cの周面に凹設または周面から突出するように設け、これら凹部のみにて保持手段を構成してもよいし、あるいはパチンコ球を吸着することにより保持することができる磁石や、パチンコ球を挟持することで保持することが可能な挟持部材等により保持手段を構成してもよい。
【0079】
また、前記実施例においては、移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球を、前記第1の遊技球誘導路または前記第2の遊技球誘導路のいずれかに振り分けて誘導する振分手段が、移送部材としての回転シャフト26a〜26cの周面に形成された第1傾斜面34a、第2傾斜面34bにて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば回転シャフト26a〜26cを傾斜面を有しない円筒形状とし、各回転シャフト26a〜26c間に、該回転シャフト26a〜26cにより移送されてきたパチンコ球を特定通路23の流入口23aまたは左右の非特定通路24a、24bのいずれかに誘導するように振り分ける振分部材等を設け、該振分部材等により振り分けるようにしてもよい。すなわち、振分手段は前記実施例のように移送部材としての回転シャフト26a〜26c自体に形成する必要はなく、各回転シャフト26a〜26c間に別途形成するようにしてもよい。
【0080】
また、前記実施例においては、移送部材は3本の回転シャフト26a〜26cにて構成されていたが、移送部材の数量や形状、配置形態等は種々に変形可能である。
【0081】
また、前記実施例における移送部材としての回転シャフト26a〜26cは、保持手段としての保持部36a、36bを当該回転シャフト26a〜26cの回転動作により回転移動させることでパチンコ球を移送するものであるが、例えば移送部材をベルトコンベアのようなものにて構成し、コンベア面に保持部を形成したベルトをスライド移動させることにより該保持部を移動してパチンコ球を移送させるものであってもよく、移送部材の可動形態は回転に限定されるものではない。
【0082】
また、前記実施例における移送部材としての回転シャフト26a〜26cは、各回転シャフト26a〜26c間において、互いに隣り合う回転シャフト26a〜26cにてパチンコ球を支持するように配置されていたが、各回転シャフト26a〜26c間に設けた通路等にて移送されてきたパチンコ球が上流側の移動部材に移るようにしてもよい。
【0083】
また、前記実施例における特定通路23の流出口23bから流出したパチンコ球が始動入賞口15に入賞する確率は、非特定通路24a、24bを流下したパチンコ球が始動入賞口15に入賞する確率よりも高くなるようになっていれば、入賞確率は100%でなくてもよい。
【0084】
また、前記実施例において、球誘導領域30は、飾り枠13の下辺部13a形成されていたが、下辺部13aに限らず、例えば飾り枠13の上下方向の略中央位置等に形成される横辺部等に設けられていてもよい。
【0085】
また、前記実施例においては、始動領域は、パチンコ球の入賞により可変表示部12を可変表示させる始動入賞口15にて形成されていたが、パチンコ球の通過により可変表示部12を変動表示させるものであれば、例えば通過ゲート等により形成されていてもよい。
【0086】
また、前記実施例においては、可変表示装置として液晶表示器が適用されていたが、表示状態を変化させることが可能な表示装置であれば、例えばCRT、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス、ドットマトリックス表示や7セグメント表示器を利用したもの等、画像表示式のものであってもよいし、周面に図柄等が配列された回転ドラム等の機械式のものであってもよい。
【0087】
また、前記実施例においては、特別図柄(数字)を変動表示させることで表示状態を変化させる可変表示装置14が適用されていたが、表示状態を変化させることが可能であれば、数字や文字等の識別情報を変動表示させるものだけではなく、図形や模様等を変化させることが可能であるもの等も含む。
【0088】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0089】
本発明の請求項1は、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(14)と、該可変表示装置の表示領域(可変表示部12)を形成する表示領域形成部材(飾り枠13)と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技球(パチンコ球)の通過(入賞)により前記可変表示装置を変動表示させる始動領域(始動入賞口15)と、を有する遊技盤(10)を備える遊技機(パチンコ機2)において、前記表示領域形成部材には、遊技球を前記始動領域に誘導する遊技球誘導領域(球誘導領域30)が形成されており、前記遊技球誘導領域は、前記始動領域に遊技球を誘導する確率が高い第1の遊技球誘導路{特定通路23(流入口23a、流出口23b)}と、前記始動領域に遊技球を誘導する確率が前記第1の遊技球誘導路よりも低い第2の遊技球誘導路(非特定通路24a、24b、ステージ22)と、前記第1の遊技球誘導路に向けて複数(3本)併設されるとともに、遊技球を保持(吸着)する保持手段(保持部36a、36b、磁石37a、37b)を有し、該保持手段を移動させることで該保持手段にて保持した遊技球を移送する移送部材(回転シャフト26a〜26c)と、前記移送部材を駆動する駆動手段(駆動モータ32)と、前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球を、前記第1の遊技球誘導路または前記第2の遊技球誘導路のいずれかに振り分けて誘導する振分手段(第1傾斜面34a、第2傾斜面34b)と、を備える。
【0090】
本発明の請求項2は、前記移送部材(回転シャフト26a〜26c)は、前記保持手段(保持部36a、36b、磁石37a、37b)の保持部(保持部36a、36b)を複数備える。
【0091】
本発明の請求項3は、前記保持手段は、前記移送部材(回転シャフト26a〜26c)により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球(パチンコ球)が、前記振分手段(第1傾斜面34a、第2傾斜面34b)により前記第2の遊技球誘導路(非特定通路24a、24b、ステージ22)よりも前記第1の遊技球誘導路{特定通路23(流入口23a、流出口23b)}に向けて誘導される確率が高い第1の保持手段(保持部36a、磁石37a)と、前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球が、前記振分手段により前記第1の遊技球誘導路よりも前記第2の遊技球誘導路に向けて誘導される確率が高い第2の保持手段(保持部36b、磁石37b)と、を含む。
【0092】
本発明の請求項4は、前記移送部材は、遊技球(パチンコ球)の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフト(回転シャフト26a〜26c)からなり、前記第2の遊技球誘導路(非特定通路24a、24b、ステージ22)は、前記回転シャフトの側方にそれぞれ配設されており、前記振分手段は、前記回転シャフトの周面に形成され、遊技球を回転シャフトの回転軸方向に向けて誘導する傾斜面(第1傾斜面34a、第2傾斜面34b)にて構成されており、該傾斜面は、前記回転シャフトの長手方向の中央に向けて傾斜する第1の傾斜面(第1傾斜面34a)と、前記回転軸の長手方向の端部側に向けて傾斜する第2の傾斜面(第2傾斜面34b)と、を含む。
【0093】
本発明の請求項5は、前記移送部材は、遊技球(パチンコ球)の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフト(回転シャフト26a〜26c)からなり、前記回転シャフトは、前記第1の保持手段(保持部36a、磁石37a)の保持部(保持部36a)が配置される第1の保持領域と、前記第2の保持手段(保持部36b、磁石37b)の保持部(保持部36b)が当該回転シャフトの回転方向に対して前記第1の保持領域とは異なる位置に配置される第2保持領域と、が周面に形成されるとともに、前記第1の保持領域を装飾する装飾手段(LED38)を備える。
【0094】
本発明の請求項6は、前記移送部材(回転シャフト26a〜26c)による遊技球(パチンコ球)の移送速度(回転速度)がそれぞれ異なる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施例としてのパチンコ機を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ機の可変表示装置を示す正面図である。
【図3】球誘導領域におけるパチンコ球の流れを示す斜視図である。
【図4】同じく球誘導領域におけるパチンコ球の流れを示す斜視図である。
【図5】回転シャフトの内部構造を示す断面図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【図7】回転シャフトの第1保持領域がLEDにより装飾された状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の変形例としての球誘導領域を示す斜視図である。
【図9】同じく本発明の変形例としての球誘導領域を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0096】
1 パチンコ機
12 可変表示部
13 飾り枠
13a 下辺部
14 可変表示装置
15 始動入賞口
22 ステージ
23 特定通路
24a、24b 非特定通路
26a〜26c 回転シャフト
36a、36b 保持部
37a、37b 磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示状態を変化させることが可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示領域を形成する表示領域形成部材と、前記可変表示装置の下方に配置され、遊技球の通過により前記可変表示装置を変動表示させる始動領域と、を有する遊技盤を備える遊技機において、
前記表示領域形成部材には、遊技球を前記始動領域に誘導する遊技球誘導領域が形成されており、
前記遊技球誘導領域は、
前記始動領域に遊技球を誘導する確率が高い第1の遊技球誘導路と、
前記始動領域に遊技球を誘導する確率が前記第1の遊技球誘導路よりも低い第2の遊技球誘導路と、
前記第1の遊技球誘導路に向けて複数併設されるとともに、遊技球を保持する保持手段を有し、該保持手段を移動させることで該保持手段にて保持した遊技球を移送する移送部材と、
前記移送部材を駆動する駆動手段と、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球を、前記第1の遊技球誘導路または前記第2の遊技球誘導路のいずれかに振り分けて誘導する振分手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記移送部材は、前記保持手段の保持部を複数備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記保持手段は、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球が、前記振分手段により前記第2の遊技球誘導路よりも前記第1の遊技球誘導路に向けて誘導される確率が高い第1の保持手段と、
前記移送部材により互いに隣り合う移送部材間に移送した遊技球が、前記振分手段により前記第1の遊技球誘導路よりも前記第2の遊技球誘導路に向けて誘導される確率が高い第2の保持手段と、
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記移送部材は、遊技球の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフトからなり、
前記第2の遊技球誘導路は、前記回転シャフトの側方にそれぞれ配設されており、
前記振分手段は、
前記回転シャフトの周面に形成され、遊技球を回転シャフトの長手方向に向けて誘導する傾斜面にて構成されており、該傾斜面は、前記回転シャフトの長手方向の中央に向けて傾斜する第1の傾斜面と、前記回転シャフトの長手方向の端部側に向けて傾斜する第2の傾斜面と、を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】
前記移送部材は、遊技球の移送方向に向けて回転自在に設けられた円筒形状をなす回転シャフトからなり、
前記回転シャフトは、
前記第1の保持手段の保持部が配置される第1の保持領域と、前記第2の保持手段の保持部が当該回転シャフトの回転方向に対して前記第1の保持領域とは異なる位置に配置される第2保持領域と、が周面に形成されるとともに、
前記第1の保持領域を装飾する装飾手段を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記移送部材による遊技球の移送速度がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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