説明

遊技機

【課題】遊技盤を装飾する装飾部材に関して、その装飾性を高めることができ、取り付け後の位置ずれを確実に防止することができ、成型時のアンダーカットを不要にすると共に部材自体の高い精度も不要にすることでコスト低減が可能となり、遊技機の取付面に対する取り付け作業を容易に行うこともできる遊技機を提供する。
【解決手段】ベース部材221の対向壁2210の端縁に、装飾部材222の第1係合部2221〜2224にある側方当接面2221a〜2224aを当接させると共に、ベース部材221の取付部2212,2213に、装飾部材222の第2係合部2231,2232にある前方当接面2231a,2232aを当接させる。この状態で、止着ネジ224を第2係合部2231,2232の切欠部2233と取付部2212,2213の止着孔2214とに貫通させて基板201に固着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機を装飾する装飾装置を備えた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機に代表される遊技機においては、発光部材(LED)を覆うと共に、その表面に装飾として凹凸模様を設けた装飾部材によって、遊技機の装飾性を向上させるように構成されている。このような装飾部材としては、例えば、特許文献1に開示されたものが既に知られている。
【0003】
特許文献1に開示された装飾部材は、その正面から側面にかけて連なる規則性のある凹凸模様が施されており、また、装飾部材の上端面後方には、取付基板の係合溝に係合する係合片が突設され、さらに、装飾部材の上端面の裏面側には、装飾部材を取付基板に取り付けるために、取付基板のビス挿通穴にネジ止めするためのビスが螺着するビス止めネジ孔が穿設されている(特許文献1、段落0019、0022参照。)。
【0004】
前述した装飾部材は樹脂材料により形成されるものであり(特許文献1、段落0022参照。)、通常は成形型によって一体成形される成形品であるため、装飾部材に形成される凹凸模様、係合片、ビス止めネジ孔は、全て成形型の型抜き方向に沿って形成することができる形状となっている(特許文献1、図2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−35225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した特許文献1に記載の装飾部材では、成形型から型抜きできる形状であることが前提であるために、装飾部材の正面と側面の凹凸が連続するような規則性のある模様だけしか施すことができなかった。このため、装飾部材における模様が単調なものとなり遊技者が飽きやすく、装飾性の向上に寄与できる面が少ないという問題があった。
【0007】
また、取付基板に装飾部材を組み合わせるための構造として、ビス止めするためのビス止めネジ孔とビス挿通穴の他、互いに係合する係合片と係合溝とがあるが、これらは正確に位置決めすることが求められる構造であった。従って、組み付け作業が面倒であり、時間がかかると共に、相互の位置関係に高い精度が必要とされ、コストアップの要因になると言う問題もあった。
【0008】
ところで、装飾部材の装飾性を高めるために、装飾部材の正面の凹凸と側面の凹凸が連続した規則性のある凹凸ではなく、例えば、各々の凹凸を成形型の型抜き方向が異なるようにして、多彩な模様を施すようにする場合には、装飾部材の正面側と側面側とを別々の部材により成形する必要がある。
【0009】
ここで装飾部材の側面側にあたる部材は、遊技機の取付面に対して、非対向状態(例えば垂直)となるように配置し、例えば図10において、装飾部材Aの端縁より遊技機の取付面に対向するよう屈曲した状態に突設する取付部Bに、止着部材(例えば止着ネジ)が挿通可能な取付孔Cを穿設し、該取付孔Cに止着部材を挿通して遊技機の取付面に固着する構成が考えられる。
【0010】
しかしながら、このような構成であれば、装飾部材Aの表面に凹凸を形成するための成形型の型抜き方向と、取付孔Cを形成するための成形型の型抜き方向とがそれぞれ異なるため、アンダーカットDにより取付孔Cを形成しなければならず、成形型のコストが高くなるという別の問題が生じることになる。
【0011】
そこで、成形型のコストが高くなることを回避するために、装飾部材Aの端縁から屈曲した状態に突設した取付部Bに、型抜き方向に開口する切欠溝(図示せず)を形成して、装飾部材の表面の凹凸と切欠溝とを、それぞれ同一となる型抜き方向に沿って形成することができるように構成して、切欠溝に止着部材を挿通させることで、遊技機の取付面に装飾部材を固着することが考えられる。
【0012】
このように構成すると、装飾部材を遊技機の取付面に固着する際には、切欠溝の開口より止着部材が容易に抜けてしまうため、装飾部材を所望の非対向状態となるように保持することが難しい。また、固着した後に、遊技機の取付面に対して上下方向と前後方向への位置ずれが生じるおそれはないが、切欠溝の構造上、その開口側である左右方向には位置ずれすることを十分に防止することができないという新たな問題が生じることになる。
【0013】
本発明は、以上のような従来の問題点に着目してなされたものであり、装飾部材の装飾性を高めるために装飾部材の正面側と側面側を別々の部材により構成した場合でも、装飾部材の遊技機の取付面に対する上下方向と前後方向のみならず、左右方向への位置ずれも確実に防止することができ、また、アンダーカットを不要にすると共に部材自体の高い精度も不要にすることでコスト低減が可能となり、さらに、装飾部材の遊技機の取付面に対する組み付け作業を極めて容易に行うことができる遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技機(1)を装飾する装飾装置(220)を備えた遊技機(1)において、
前記装飾装置(220)には、ベース部材(221)を介して取り付ける装飾のための装飾部材(222)を備え、
前記ベース部材(221)は、
前記遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対して、壁面が対向した状態に配置される対向壁(2210)と、
前記対向壁(2210)の端縁より突設され、前記遊技機(1)の前記所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に固着するための止着部材(224)を挿通可能な止着孔(2214)が形成された取付部(2212,2213)と、を有し、
前記装飾部材(222)は、
前記対向壁(2210)の壁面に対して、壁面が対向せずに連なる状態に配置される装飾壁(2220)と、
前記装飾壁(2220)のうち前記対向壁(2210)の壁面に連なる端縁より突設され、前記ベース部材(221)に組み合わせるための係合部と、を有し、
前記係合部は、
前記対向壁(2210)の端縁に対して、一側方より対向した状態で当接する側方当接面(2221a〜2224a)が形成された第1係合部(2221〜2224)と、
前記取付部(2212,2213)に対して、前方より対向した状態で当接する前方当接面(2231a,2232a)が形成されるとともに、該前方当接面(2231a,2232a)のうち前記止着孔(2214)に合致する箇所から前記取付部(2212,2213)の突出方向に向けて開口する切欠部(2233)が形成され、該切欠部(2233)の幅が前記止着部材(224)の軸径以上かつ頭径以下に設定された第2係合部(2231,2232)と、から構成され、
前記第2係合部(2231,2232)は、前記第1係合部(2221、2223)に対して一体に連なる状態に形成されることを特徴とする遊技機(1)。
【0015】
[2]前記装飾部材(222)の装飾壁(2220)には、その表面および/または裏面に凹凸状の装飾溝(2220a)が形成されることを特徴とする[1]に記載の遊技機(1)。
【0016】
[3]前記第1係合部(2221〜2224)には、前記第2係合部(2231,2232)が一体に連なる状態に形成された前記第1係合部(2221、2223)と、前記第2係合部(2231,2232)とは独立して形成される前記第1係合部(2222、2224)があることを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技機(1)。
【0017】
[4]前記第2係合部(2231,2232)とは独立して形成される前記第1係合部(2222,2224)は、前記対向壁(2210)の端縁に掛け止め可能に、前記側方当接面(2222a,2224a)を間にして屈曲した形状に形成されることを特徴とする[3]に記載の遊技機(1)。
【0018】
[5]前記ベース部材(221)の対向壁(2210)は、凹凸形状に形成され、
前記装飾部材(222)の装飾壁(2220)のうち前記対向壁(2210)の壁面に連なる端縁は、前記対向壁(2210)の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成されることを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載の遊技機(1)。
【0019】
[6]前記装飾部材(222)における前記係合部は、前記装飾壁(2220)の端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と、凸状態から凹状態になる箇所とに、それぞれ設けられることを特徴とする[5]に記載の遊技機(1)。
【0020】
[7]前記ベース部材(221)は、前記対向壁(2210)の端縁より屈曲して一体に延設され、前記遊技盤(1)の所定の取付面に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁(2211)を有することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]に記載の遊技機(1)。
【0021】
[8]前記ベース部材(221)および前記装飾部材(222)は、前記遊技盤(1)の所定の取付面に配置された表示装置(32)の表示領域を縁取る状態に取り付けられることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6]または[7]に記載の遊技機(1)。
【0022】
前記本発明は、次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技機(1)によれば、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に、ベース部材(221)を介して装飾部材(222)を取り付けるが、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対向するベース部材(221)の対向壁(2210)に対して、装飾部材(222)の装飾壁(2220)は、その壁面が対向せずに連なる状態に配置される。従って、装飾部材(222)の装飾壁(2220)は、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)にも対向しない状態となる。
【0023】
装飾部材(222)は、例えば、装飾装置(220)全体としてその側面側に相当する部材とすることができ、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対向する装飾装置(220)全体の正面側に相当する部材を後から別途組み合わせるようにすれば、装飾装置(220)全体の正面側と側面側とを、それぞれ成形型の型抜き方向が異なるように成形することができる。
【0024】
装飾部材(222)の取り付けに関しては、ベース部材(221)を止着部材(224)で遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に固着する際に、前記装飾部材(222)をその係合部によってベース部材(221)に組み合わせる。
すなわち、ベース部材(221)の対向壁(2210)の端縁に、装飾部材(222)の第1係合部(2221〜2224)にある側方当接面(2221a〜2224a)を当接させると共に、ベース部材(221)の取付部(2212,2213)に、装飾部材(222)の第2係合部(2231,2232)にある前方当接面(2231a,2232a)を当接させた状態で、止着部材(224)を第2係合部(2231,2232)の切欠部(2233)と取付部(2212,2213)の止着孔(2214)とに貫通させて遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に固着する。
【0025】
このような取り付け構造によれば、ベース部材(221)の止着孔(2214)に貫通した止着部材(224)によって、ベース部材(221)は、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)の上下方向および左右方向に位置ずれしない。
また、装飾部材(222)の切欠部(2233)の幅よりも頭径の大きい止着部材(224)により遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に固着されるので、装飾部材(222)およびベース部材(221)は、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に押し付けられて前後方向に位置ずれすることはない。
また、切欠部(2233)は、取付部(2212,2213)の突出方向(である側方)に向かって開口するだけであり、装飾部材(222)も遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)の上下方向に位置ずれすることもない。
【0026】
ここで切欠部(2233)は、取付部(2212,2213)の突出方向に向かって開口しているが、ベース部材(221)の対向壁(2210)の端縁に対して、装飾部材(222)の第1係合部(2221〜2224)にある側方当接面(2221a〜2224a)が一側方より対向した状態で当接する。
このため、止着部材(224)によりベース部材(221)が遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)の左右方向に位置ずれしないだけでなく、ベース部材(221)に対する装飾部材(222)の左右方向の位置ずれも、確実に防止することができる。
【0027】
以上のようなベース部材(221)と装飾部材(222)との組み合わせにおいて、正確に位置合わせする精度が求められるのは、取付部(2212,2213)の止着孔(2214)と第2係合部(2231,2232)の切欠部(2233)だけであり、しかも、切欠部(2233)は開口した溝であり、その全長に亘って止着部材(224)を貫通できるため、相互の位置関係に高い精度は必要なく、ベース部材(221)と装飾部材(222)とは比較的容易に成形することができる。
【0028】
また、ベース部材(221)の対向壁(2210)は、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対向するものであり、対向壁(2210)の端縁より突設する取付部(2212,2213)も、止着部材(224)で遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に固着する関係上、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対向する形状となる。
従って、ベース部材(221)の成型加工において、型抜き方向の基準とする対向壁(2210)に対して取付部(2212,2213)の止着孔(2214)は、そのままの状態で型抜きできる向きに形成することができ、アンダーカット処理を行う必要がなく、成形型のコストを低く抑えることができる。
【0029】
さらに、装飾部材(222)の装飾壁(2220)は、対向壁(2210)の壁面に対向せずに連なる状態に配置されるものであり、装飾壁(2220)の端縁より突設する第1係合部(2221〜2224)および第2係合部(2231,2232)は、それぞれ装飾壁(2220)と同一方向に型抜きできる形状とすることができる。
ここで第2係合部(2231,2232)の切欠部(2233)は、取付部(2212,2213)の突出方向に向けて開口させているため、切欠部(2233)に関してもアンダーカット処理を不要にすることができる。
また、装飾部材(222)において、第2係合部(2231,2232)を第1係合部(2221,2223)に対して一体に連なる状態に形成する。このように、2つの係合部をまとめて1つの形状として突設することもできる。なお、第1係合部(2221,2223)および第2係合部(2231,2232)は、1つに限られるものではなく複数設けても良い。
【0030】
前記[2]に記載の遊技機(1)によれば、装飾部材(222)の装飾壁(2220)の表面および/または裏面に凹凸状の装飾溝(2220a)を形成する。これにより、物理的質感のある立体的な装飾が施されて、よりいっそう高い装飾効果を得ることができる。装飾溝(2220a)の具体的な凹凸形状は、例えば、型抜き方向の基準とする対向壁(2210)に対して、そのままの状態で型抜きできるものとすれば、容易に成形することができる。
ここで装飾部材(222)を、前述したように装飾装置(220)全体としてその側面側に相当する部材として、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対向する装飾装置(220)全体の正面側に相当する部材を別途組み合わせるようにすれば、装飾装置(220)の正面側と側面側とに別々に多彩な凹凸状の装飾溝(2220a)を形成することが可能となり、今までにない高い装飾効果を得ることができる。
【0031】
前記[3]に記載の遊技機(1)によれば、装飾部材(222)において、前記第1係合部(2221、2223)と前記第2係合部(2231,2232)が一体に連なる状態に形成されるものの他に、第1係合部(2222,2224)と第2係合部(2231,2232)とを独立して形成する。
このように、2つの係合部をそれぞれ別々に2つの形状として突設するものがあっても良い。
なお、第1係合部(2221〜2224)と第2係合部(2231,2232)とは、一体に連なる状態に形成されたものと独立して形成されたものがそれぞれ1つに限られるものではなく、複数個ずつ設けても良い。
【0032】
前記[4]に記載の遊技機(1)によれば、装飾部材(222)の第2係合部(2231,2232)とは独立して形成される第1係合部(2222,2224)を、ベース部材(221)の対向壁(2210)の端縁に掛け止め可能に、側方当接面(2222a,2224a)を間にして屈曲した形状に形成する。
これにより、装飾部材(222)をベース部材(221)に組み合わせて止着部材(224)で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことが可能となり、しっかりと組み合わせた状態で容易に取り付け作業を行うことができる。
また、固着後においても、ベース部材(221)と装飾部材(222)との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。
【0033】
前記[5]に記載の遊技機(1)によれば、ベース部材(221)の対向壁(2210)を凹凸形状に形成し、装飾部材(222)の装飾壁(2220)のうち対向壁(2210)の壁面に連なる端縁を、対向壁(2210)の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成する。
このように、ベース部材(221)の対向壁(2210)と装飾部材(222)の装飾壁(2220)の端縁との噛み合いにより、それぞれ適正な組み付け状態に容易に位置決めすることができ、また、止着部材(224)で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことが可能となり、固着後においても、ベース部材(221)と装飾部材(222)との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。
【0034】
前記[6]に記載の遊技機(1)によれば、装飾部材(222)の係合部を、装飾壁(2220)の端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と、凸状態から凹状態になる箇所とにそれぞれ設ける。
このように、装飾部材(222)のうち突設する部位を、装飾壁(2220)の端縁の凹凸形状が切り替る箇所とすることで、前述したベース部材(221)の対向壁(2210)と装飾部材(222)の装飾壁(2220)の端縁との噛み合い関係と相俟って、ベース部材(221)に対する装飾部材(222)の上下方向の位置ずれを、よりいっそう確実に防止することができる。
また、止着部材(224)で固着する際の仮止め効果も高まり、取り付け時の作業効率が向上する。
【0035】
前記[7]に記載の遊技機(1)によれば、ベース部材(221)は、その対向壁(2210)の端縁より屈曲して一体に延設され、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁(2211)を有する。
これにより、ベース部材(221)に関しても、装飾性を付加した立体感のある形状とすることができ、装飾部材(222)との組み合わせによって、さらに多様性があるデザインが可能となり、装飾性を高めることができる。
【0036】
前記[8]に記載の遊技機(1)によれば、ベース部材(221)および装飾部材(222)を、遊技機(1)の所定の取付面(センターケース(200)の右縁側の上側半分)に配置された表示装置(32)の表示領域を縁取る状態に取り付ける。
これにより、表示領域の周囲における装飾性を高めることができ、ベース部材(221)および装飾部材(222)を、表示装置(32)を囲むセンターケース(200)の少なくとも一部として構成することができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明に係る遊技機によれば、遊技機の所定の取付面にベース部材を介して装飾のための装飾部材を取り付ける構成に関して、装飾部材およびベース部材の前記取付面に対する上下方向と前後方向のみならず、左右方向への位置ずれも確実に防止することができる。また、装飾部材およびベース部材におけるアンダーカットを不要にすると共に、各々の部材自体の高い精度も不要にすることで、コストの低減が可能となる。さらに、装飾部材およびベース部材の前記取付面に対する組み付け作業を極めて容易に行うことができる。
【0038】
また、装飾部材の装飾壁の表面および/または裏面に凹凸状の装飾溝を形成した場合には、物理的質感のある立体的な装飾が施されて、よりいっそう高い装飾効果を得ることができる。
【0039】
また、装飾部材の第1係合部を、ベース部材の対向壁の端縁に掛け止め可能に、側方当接面を間にして屈曲した形状に形成した場合には、装飾部材をベース部材に組み合わせて止着部材で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことが可能となり、しっかりと組み合わせた状態で容易に取り付け作業を行うことができ、また、固着後においても、ベース部材と装飾部材との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。
【0040】
また、ベース部材の対向壁を凹凸形状に形成し、装飾部材の装飾壁のうち対向壁の壁面に連なる端縁を、対向壁の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成した場合には、ベース部材の対向壁と装飾部材の装飾壁の端縁との噛み合いにより、それぞれ適正な組み付け状態に容易に位置決めすることができ、また、止着部材で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことが可能となり、固着後においても、ベース部材と装飾部材との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。
【0041】
また、装飾部材の係合部を、装飾壁の端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と凸状態から凹状態になる箇所とにそれぞれ設けた場合には、装飾部材のうち突設する部位を、装飾壁の端縁の凹凸形状が切り替る箇所とすることで、ベース部材の対向壁と装飾部材の装飾壁の端縁との噛み合い関係と相俟って、ベース部材に対する装飾部材の上下方向の位置ずれを、よりいっそう確実に防止することができ、また、止着部材で固着する際の仮止め効果も高まり、取り付け時の作業効率が向上する。
【0042】
さらにまた、ベース部材が、その対向壁の端縁より屈曲して一体に延設され、遊技機の所定の取付面に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁を有する場合には、ベース部材に関しても、装飾性を付加した立体感のある形状とすることができ、装飾部材との組み合わせによって、さらに多様性があるデザインが可能となり、装飾性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機における遊技盤上の遊技領域を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機において基板への装飾装置の取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機において基板への装飾装置の取り付け状態を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機における装飾装置のうち、ベース部材と装飾部材とを組み合わせた状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機における装飾装置のうち、ベース部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機における装飾装置のうち、装飾部材を表裏の別々の方向から見た状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機においてベース部材と装飾部材とを組み合わせ、遊技盤に取り付けた状態を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。
【図10】従来における装飾部材の成形型による成型方法の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の実施の形態に係る遊技機1を示している。
本実施の形態に係る遊技機1は、遊技盤2に形成された遊技領域3に遊技球を発射してゲームを行うパチンコ機である。
【0045】
先ず、遊技機1全体の概要を説明する。
図1は、遊技機1全体を示す正面図である。本遊技機1は、発射された遊技球が流下する遊技領域3を形成する遊技盤2と、遊技盤2の正面を覆うガラスを固定するガラス枠4等を有している。ガラス枠4には、装飾装置であるランプ・LED等が組み付けられている。ガラス枠4の下方には、遊技球である貸球や賞球を貯留する上受け皿5と、上受け皿5から溢れた遊技球を貯留する下受け皿6と、遊技球の発射操作を遊技者が行うためのハンドル7等が設けられている。
【0046】
図2は、遊技盤2上の遊技領域3を示す斜視図である。遊技盤2の正面には、下方より発射された遊技球を遊技領域3上部へ導くための誘導レール8と、遊技領域3に導かれた遊技球の流れに変化を与えるための遊技釘や風車(図示せず)と、各種の入賞口21〜26と、普通図柄作動ゲート11と、特別図柄表示を行う特別図柄表示装置31と、特別図柄表示に対応させる可変表示遊技を実行する可変表示装置32と、普通図柄表示を行う普通図柄表示装置33等が設けられている。
【0047】
各種の入賞口21〜26としては、始動入賞口21、上袖入賞口22、下袖入賞口23、右落とし入賞口24、左落とし入賞口25、大入賞口26等がある。各種の入賞口21〜26に遊技球が入賞すると、それぞれに付設されたスイッチにより検出される。スイッチとしては、図9に示すように、始動入賞口スイッチ121、上袖入賞口スイッチ122、下袖入賞口スイッチ123、右落とし入賞口スイッチ124、左落とし入賞口スイッチ125等が、それぞれの入賞口内部ないし経路上に設置されている。大入賞口26の内部には、カウントスイッチ126が設置されている。普通図柄作動ゲート11の内部には、普通図柄作動ゲートスイッチ111が設置されている。
【0048】
各スイッチ121〜126によって遊技球が検出されると、検出される度に入賞口21〜26ごとに割り当てられた所定数の賞球の払い出しが行われる。ただし、前記普通図柄作動ゲート11は通過ゲートであり、遊技球が通過しても賞球の払い出しはない。なお、遊技盤2の最下部には、遊技領域3内の何れの入賞口21〜26にも入らずに落下した遊技球を、外部に排出するためのアウト口27が設けられている。
【0049】
可変表示装置32は遊技領域3の略中央に配設され、可変表示装置32の表示領域(画面)は、センターケース200により縁取られている。センターケース200は、可変表示装置32の表示領域を囲む基板201(図3参照)上に、上縁側を成す演出装置210と、右縁側を成す本願発明の根幹である装飾装置220と、左縁側を成す左縁装飾部材240と、下縁側を成す遊技球のステージ部材250とから構成されている。
【0050】
演出装置210は、あるテーマに沿ったデザインを模した装飾のための装置である。演出装置210は、外装を成す主な部位を透光性を有する着色した合成樹脂により成形して、内部から光を照射して発光させたり、あるいは一部の部位を変位させて、所定の動作を行うように構成しても良い。
【0051】
装飾装置220は、センターケース200の右縁側の上側半分を成すものであり、例えば、前記演出装置210と一体感のあるデザインに構成される。装飾装置220は、本願発明の根幹を成すものであり、その詳細については後述する。なお、センターケース200の右縁側の下側半分には、遊技の演出効果を高める装飾ランプ230が被されるように設けられている。
【0052】
左縁装飾部材240は、センターケース200の左縁側の全体を成すものであり、前記装飾装置220と同様に、例えば、前記演出装置210と一体感のあるデザインに構成される。具体的には、上下方向に延びた図示した形状に一体成形できるものであれば良い。また、左縁装飾部材240には、次述するステージ部材250に遊技球を導くためのワープ通路を設けると良い。
【0053】
ステージ部材250は、遊技領域3から導かれた遊技球を左右方向に転動させた後、下方にある始動入賞口21に遊技球を所定確率で導入させるための部材である。ステージ部材250の中央の溝から落下する遊技球は、始動入賞口21に入賞する確率が高くなり、ステージ部材250の左右の湾曲凹部から落下する遊技球は、始動入賞口21に入賞する確率が低くなるように設定されている。
【0054】
また、遊技領域3には、その上端付近から前記誘導レール8と反対側の一側端に沿うようにレール状に延びる遊技球誘導路9と、該遊技球誘導路9を流下した遊技球を中央下方付近に導くための遊技球誘導樋10とが設けられている。遊技球誘導路9は、遊技球が転動・流下する割合が低い領域(図1中で遊技領域3の右半分)に設けられている。なお、遊技球誘導路9と可変表示装置32との間に遊技球が流下することがなく、このスペースを占めるように前記装飾装置220が配されている。
【0055】
次に、遊技盤2上の主要な構成要素について詳細に説明する。
前記始動入賞口21は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、始動入賞口21に入賞した遊技球が始動入賞口スイッチ121によって検出されると、可変表示装置32で表示遊技を実行する権利が獲得され、該権利に基づき表示遊技が実行される。始動入賞口21には一対の可動片が揺動可能に設けられている。各可動片は、普通電動役物ソレノイド131(図9参照)によって拡縮動作する。始動入賞口21は、各可動片の拡縮動作により、遊技球が入賞し難い縮状態と入賞し易い拡状態とに作動する普通電動役物として構成されている。
【0056】
始動入賞口21の各可動片は、前記普通図柄表示装置33における普通図柄表示の表示結果に基づき作動する。普通図柄表示の結果が「当たり」に相当すると、前記始動入賞口21の各可動片が、通常の縮状態から拡状態に所定時間の経過または所定個数の遊技球が入賞するまで作動する。普通図柄表示装置33では、前記普通図柄作動ゲートスイッチ111により遊技球の通過が検出されると、普通図柄表示の権利が獲得されて、該権利に基づいて普通図柄表示が実行される。なお、普通図柄表示の実行中に、普通図柄作動ゲートスイッチ111によって遊技球の通過が検出された場合は、普通図柄表示の権利を獲得するが保留とされ、現在進行中の普通図柄表示が終了した後、保留にされた権利が順次消化される。
【0057】
前記可変表示装置32は、表示遊技の結果に関わる識別情報(例えば数字)等の各種画像を変動表示させるものであり、例えば、液晶表示器等で構成される。表示遊技では、複数種類の識別情報が変動表示され、最終的に停止した識別情報の組み合わせが、予め定められた特定の組み合わせ(例えば「777」とぞろ目に揃った場合等)である特定表示態様(以下「大当たり」とも言う。)に確定すれば、特別遊技状態が発生する。
【0058】
表示遊技の結果が、識別情報のうち確変図柄(例えば奇数)の何れかで全て同一種類に揃う特定表示態様(確率変動大当たり)に確定した場合には、確率変動状態を伴う特別遊技状態が発生することになる。すなわち、確変図柄で揃った特定表示態様(確率変動大当たり)が確定すると、これに基づき発生した特別遊技状態が終了した後、次回の特別遊技状態が発生するまで、表示遊技の結果が特定表示態様に確定する大当たり確率が高確率に変化する。
【0059】
確率変動状態中には、可変表示装置32における表示遊技の変動時間が短縮される時間短縮状態も併せて発生するように設定しても良い。なお、表示遊技の結果が、識別情報のうち非確変図柄(例えば偶数)の何れかで全て同一種類に揃う特定表示態様(非確率変動大当たり)に確定した場合には、確率変動状態を伴わない特別遊技状態が発生することになる。この特別遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)を限度に、次回以降の表示遊技における変動時間が短縮されるように設定しても良い。
【0060】
前記特別図柄表示装置31は、前記可変表示装置32で実行される表示遊技の表示結果の基となる大当たり判定結果、および確率変動大当たりまたは非確率変動大当たりの区別が可能な特別図柄を、前記表示遊技の実行に対応させて同時に変動表示するものであり、例えば、7セグメントLED等を利用して構成されている。特別図柄表示装置31における特別図柄表示に併せて、前記可変表示装置32における表示遊技が実行されることになる。なお、表示遊技の実行中あるいは特別遊技状態の発生中に、始動入賞口21に遊技球が入賞した場合には、表示遊技を実行する権利が保留として獲得され、現在進行中の表示遊技等が終了した後、保留されていた権利が順次消化されるようになっている。
【0061】
前記大入賞口26は、一般にはアタッカーと称されるものであり、大入賞口ソレノイド132(図9参照)の作動により、遊技球が入賞し易い開状態(入賞可能状態)と、遊技球が入賞できない通常の閉状態(入賞不可能状態)とに変化するように構成されている。なお、大入賞口26の入賞口を開閉する扉は、その下端を揺動中心として前方に傾倒することで開くようになっている。
【0062】
大入賞口ソレノイド132は、前記特別遊技状態が成立した際に大入賞口26の扉の開閉動作を行うために作動する。すなわち、大入賞口26は、前記表示遊技の表示結果が特定表示態様となった場合に、特別遊技状態を形成するように開閉制御される。ここで特別遊技状態は、大入賞口26の扉が開いて遊技球が入賞し易い開状態となり、所定時間(例えば30秒)の経過または遊技球の所定個数(例えば10個)の入賞により扉が閉鎖されて入賞し難い閉状態となる動作を、所定の回数(例えば15回)を上限に繰り返す状態である。
【0063】
次に、本発明の根幹を成す装飾装置220について説明する。
図3は、基板201への装飾装置220の取り付け状態を示す斜視図であり、図4は、基板201への装飾装置220の取り付けを示す正面図である。基板201は、可変表示装置32の表示領域に合致する窓枠形状に構成されており、遊技盤2の遊技領域3に形成された開口部(図示せず)に、可変表示装置32と共に嵌め込むように固定される。
【0064】
基板201の四辺における各端縁には、図3に示すように、遊技盤2の前面と対向するように屈曲して延び、遊技盤2の前面にネジ止めするための取付ブラケット202〜207が外向きにそれぞれ突設されている。なお、図4においては、基板201の取付ブラケット202〜207を省略しており、基板201自体の構成も多少異なっているが、実質的に同一なものを示している。
【0065】
図1、図2に示すように、装飾装置220は、正面側と側面側とが別々の部材により構成されており、遊技盤2の前面側にベース部材221を介して取り付けられて、装飾装置220の側面側を成す装飾部材222と、該装飾部材222に対して略直角に配置されて、遊技盤2の前面に対向した状態に配置される正面装飾部材223とを組み合わせて構成される。
【0066】
ベース部材221および装飾部材222は、遊技盤2の前面側に配置された可変表示装置32の表示領域のうち右縁側の上側半分を縁取る状態に取り付けられる。正面装飾部材223は、図3および図4の中では図示省略したが、装飾部材222の前端縁に沿って左側端縁が合致する状態に、後から組み合わされるようになっている。なお、本実施の形態では、ベース部材221は、非透明な合成樹脂により成形され、装飾部材222と正面装飾部材223は、透明な合成樹脂により成形されている。
【0067】
図5は、装飾装置220のうち、ベース部材221と装飾部材222とを組み合わせた状態を示す斜視図であり、図6は、ベース部材221を示す斜視図である。図7は、装飾部材222を表裏の別々の方向から見た状態を示す斜視図である。また図8は、ベース部材221と装飾部材222とを組み合わせて、遊技盤2に取り付けた状態を示す正面図である。
【0068】
図6に示すように、ベース部材221は、遊技盤2の前面(図2参照)に対して、壁面が略平行に対向した状態に配置される対向壁2210と、この対向壁2210の左側端縁より屈曲して一体に延設され、遊技盤2の前面に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁2211とを有する。また、対向壁2210の右側端縁には、遊技盤2に固着するための止着部材である止着ネジ224を挿通可能な止着孔2214が形成された取付部2212,2213が突設されている。
【0069】
ベース部材221は、略鉛直に配置される遊技盤2に対して、全体的には上下方向に延びる図示した形状に一体成形されており、対向壁2210は、波状に湾曲した凹凸形状に形成されている。対向壁2210の左側端縁は、不規則な凹凸形状に湾曲しており、非対向壁2211が一体に連なるように延設され、非対向壁2211のうち遊技盤2の前面に連なる端縁は直線状に形成されている。
【0070】
対向壁2210の右側端縁は、正面視において直線状に形成されており、この右側端縁のうち上端と略中央の2箇所より、側方に向かって取付部2212,2213が遊技盤2の前面と平行に延びるように突設されている。各取付部2212,2213の先端側には、それぞれ止着孔2214が形成され、各取付部2212,2213は、遊技盤2の前面に当接する程度に前後方向に高さをかせぐためカラー(筒)形状に形成されている。
【0071】
図5、図7に示すように、装飾部材222は、前記ベース部材221の対向壁2210の壁面に対して、壁面が対向せずに連なる状態に配置される装飾壁2220と、この装飾壁2220のうち前記対向壁2210の壁面に連なる後端縁より突設され、前記ベース部材221に組み合わせるための係合部とを有する。
【0072】
装飾壁2220は、前記ベース部材221の対向壁2210の壁面に対して、略直角に連なる状態に組み合わされる。装飾壁2220の前端縁は、波状に湾曲した凹凸形状に形成されており、装飾壁2220の後端縁は、前記対向壁2210の凹凸形状に対して隙間なく連なるように噛み合う凹凸形状に形成されている。装飾部材222の係合部は、装飾壁2220の後端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と、凸状態から凹状態になる箇所とに設けられている。
【0073】
詳しく言えば係合部は、第1係合部2221〜2224と、第2係合部2231,2232とから構成されている。各第1係合部2221〜2224は、装飾壁2220の後端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と、凸状態から凹状態になる箇所とに、それぞれ所定間隔で並ぶように突設されている。各第1係合部2221〜2224には、前記ベース部材221における対向壁2210の右側端縁に対して、一側方より対向した状態で当接する側方当接面2221a〜2224aがそれぞれ形成されている。
【0074】
第1係合部2221は、装飾壁2220の後端縁の上端より側方に向かって突設されている。第1係合部2221の突設方向と略直角に形成された側方当接面2221aは、前記ベース部材221における対向壁2210の右側端縁のうち、取付部2212の傍らに設けられた被当接面2210a(図6参照)に当接するように設定されている。
【0075】
第1係合部2223は、装飾壁2220の後端縁の略中央より側方に向かって突設されている。第1係合部2222の突設方向と略直角に形成された側方当接面2223aは、前記ベース部材221における対向壁2210の右側端縁のうち、取付部2213の傍らに設けられた被当接面2210b(図6参照)に当接するように設定されている。
【0076】
第1係合部2222は、装飾壁2220の後端縁のうち、第1係合部2221と第1係合部2223との中間より側方に向かって突設されている。第1係合部2222の突設方向と略直角に形成された側方当接面2222aは、前記ベース部材221における対向壁2210の右側端縁に掛け止め可能に、該側方当接面2222aを間にして略コ字形に屈曲した形状に形成されている。
【0077】
第1係合部2224は、装飾壁2220の後端縁のうち、第1係合部2223と下端との中間より側方に向かって突設されている。第1係合部2224の突設方向と略直角に形成された側方当接面2224aは、前記ベース部材221における対向壁2210の右側端縁に掛け止め可能に、該側方当接面2224aを間にして略コ字形に屈曲した形状に形成されている。
【0078】
各第1係合部2221〜2224のうち、第1係合部2222,2224は、第2係合部2231,2232とは独立して形成されている。一方、第2係合部2231,2232は、第1係合部2221,2223に対して一体に連なる状態に形成されている。各第2係合部2231,2232には、前記取付部2212,2213に対して、それぞれ前方より対向した状態で当接する前方当接面2231a,2232aが形成されるとともに、該前方当接面2231a,2232aに切欠部2233が形成されている。
【0079】
切欠部2233は、前方当接面2231a,2232aのうち前記止着孔2214に合致する箇所から前記取付部2212,2213の突出方向に向けて開口している。図8に示すように、切欠部2233の幅は、前記止着ネジ224の軸部224bの軸径以上、かつ頭部224aの頭径以下に設定されている。
【0080】
また、装飾壁2220には、その表面および/または裏面に凹凸状の装飾溝2220aが形成されている。本実施の形態では、装飾壁2220は不規則に湾曲している薄板状に形成されており、表面における装飾溝2220aは、そのまま裏面における凸条として表われている。装飾壁2220に相当の厚みがある場合には、装飾壁2220の表裏面の少なくとも何れか一方に装飾溝2220aを形成すれば良いが、装飾壁2220が非透過性の材料で成形される場合には、裏面に設けても表側から見えることはない。もちろん、装飾溝2220aの具体的に形状は任意に定める設計事項であり、図示したものに限定されるわけではない。
【0081】
図9は、遊技機1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図9に示すように、本実施の形態では制御基板として、主基板1100、演出制御基板1200、払出制御基板1300、発射制御基板1400、電源基板1500、ランプ中継基板1600等を有している。主基板1100は、遊技機1全体の制御を掌る制御基板であり、演出制御基板1200は、可変表示装置32の表示制御、LED・ランプの点灯制御、スピーカーの音声制御をそれぞれ統括して行う制御基板である。
【0082】
以下、遊技機1の作用について説明する。
図1、図2に示すように、装飾装置220は、遊技盤2の前面に対して略直角となる側面側の装飾部材222と、遊技盤2の前面に略平行に対向する正面側の正面装飾部材223とが、別々の部材により構成されるので、これらの部材222,223は別々の成形型で成形する。これにより、装飾装置220の正面側と側面側における立体的な模様ないし外観形状に関して、それぞれアンダーカットを要しない範囲で、型抜き方向が異なるような多彩な模様を施すことが可能となり、今までにない高い装飾効果を得ることができる。
【0083】
本実施の形態では、図2に示す正面装飾部材223の凹凸状の装飾溝とは全く別に、図5に示す装飾部材222に凹凸状の装飾溝2220aを形成する。従って、型抜き方向が互いに異なる複雑な装飾溝を、それぞれに形成することが可能となり、多様性に富む物理的質感のある立体的な装飾を施すことができる。装飾溝2220aの具体的な凹凸形状は、例えば、型抜きの基準とする装飾壁2220の壁面に対して型抜き方向が同一であれば、どのような模様(立体形状)であっても良く、図示した模様(立体形状)に限られるものではない。
【0084】
装飾部材222は、遊技盤2の前面側にベース部材221を介して取り付けるが、遊技盤2の前面に対向するベース部材221の対向壁2210に対して、装飾部材222の装飾壁2220は、その壁面が対向せずに略直角に連なる状態に配置される。従って、装飾部材222の装飾壁2220は、遊技盤2の前面にも対向せずに略直角な状態となる。また、正面装飾部材223は、その左側端縁を前記装飾壁2220の前端縁に合致させて、遊技盤2の前面に平行に対向する状態に後から組み合わされる。なお、正面装飾部材223は、図3に示す取付ブラケット203に固着できるようになっている。
【0085】
図4に示すように、装飾部材222の取り付けに関しては、ベース部材221を止着ネジ224によって遊技盤2(正確にはセンターケース200の右縁側の上側半分)に固着する際、装飾部材222を、その係合部によってベース部材221に組み合わせておく。すなわち、図5に示すように、ベース部材221の対向壁2210の右側端縁に、装飾部材222の第1係合部2221〜2224にある側方当接面2221a〜2224a(図7参照)を当接させると共に、ベース部材221の取付部2212,2213に、装飾部材222の第2係合部2231,2232にある前方当接面2231a,2232aを当接させる。
【0086】
図7に示すように、各第1係合部2221〜2224のうち、第1係合部2222,2224は、第2係合部2231,2232とは独立しており、この第1係合部2222,2224は、前記対向壁2210の右側端縁に掛け止め可能に、側方当接面2222a,2224aを間にして屈曲した形状に形成されている。従って、装飾部材222をベース部材221に組み合わせて止着ネジ224で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことが可能となり、しっかりと組み合わせた状態で容易に取り付け作業を行うことができる。
【0087】
さらに、図5に示すように、ベース部材221の対向壁2210は凹凸形状に形成され、装飾部材222の装飾壁2220のうち対向壁2210に連なる後端縁は、対向壁2210の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成されている。従って、ベース部材221の対向壁2210と装飾部材222の装飾壁2220の後端縁との噛み合いにより、それぞれ適正な組み付け状態に容易に位置決めすることができ、また、止着ネジ224で固着する際に、互いに位置ずれしないように仮止めしておくことも可能となる。
【0088】
以上のように、ベース部材221と装飾部材222とを組み合わせた状態で、図8に示すように止着ネジ224を、第2係合部2231,2232の切欠部2233と取付部2212,2213の止着孔2214とに貫通させて遊技盤2に固着する。このような取り付け構造によれば、ベース部材221における2箇所の止着孔2214に貫通した止着ネジ224によって、ベース部材221自体は、遊技盤2の上下方向および左右方向に位置ずれすることはない。
【0089】
同じくネジ止めされている装飾部材222は、その切欠部2233の幅よりも頭部224aの頭径の大きい止着ネジ224によって遊技盤2側に固着されるので、装飾部材222およびベース部材221は、遊技盤2側に押し付けられて前後方向に位置ずれすることはない。さらに、切欠部2233は、各取付部2212,2213の突出方向である側方(図8中で右側)に向かって開口するだけであり、装飾部材222も、ベース部材221と同様に遊技盤2の上下方向に位置ずれすることはない。
【0090】
ここで切欠部2233は、取付部2212,2213の突出方向(図8中で右側)に向かって開口しているが、ベース部材221の対向壁2210の端縁に対して、装飾部材222の第1係合部2221〜2224にある側方当接面2221a〜2224aが一側方より対向した状態でそれぞれ当接している。従って、止着ネジ224によりベース部材221が遊技盤2の左右方向に位置ずれしないだけでなく、ベース部材221に対する装飾部材222の左右方向の位置ずれも、確実に防止することができる。
【0091】
しかも、前述したように各第1係合部2221〜2224のうち、第1係合部2222,2224は、対向壁2210の右側端縁に掛け止め可能な屈曲した形状に形成されているので、なおさらベース部材221と装飾部材222との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。さらに、ベース部材221の凹凸形状の対向壁2210と、この凹凸形状に合致する装飾部材222の装飾壁2220の後端縁との噛み合い関係によっても、ベース部材221と装飾部材222との相対的な位置ずれを確実に防止することができる。
【0092】
このようなベース部材221および装飾部材222の取り付け構造において、正確に位置合わせする精度が求められるのは、各取付部2212,2213の止着孔2214と、第2係合部2231,2232の切欠部2233だけである。しかも、切欠部2233は開口した溝であり、その全長に亘って止着ネジ224を貫通できるため、相互の位置関係に高い精度は必要なく、ベース部材221と装飾部材222とは比較的容易に成形することができる。
【0093】
また、装飾部材222における各第1係合部2221〜2224のうち、第1係合部2221,2223の側方当接面2221a,2223aは、ベース部材221における対向壁2210の右側端縁のうち、各取付部2212,2213の傍らにある被当接面2210a,2210bに対して、一部でも重なるように当接すれば良く、高い精度を必要とするものではない。第1係合部2222,2224に関しては、対向壁2210の右側端縁のうち対応する箇所に引っ掛かれば良く、なおさら高い精度を必要とするものではない。
【0094】
図6に示すように、ベース部材221の対向壁2210は、遊技盤2の前面に対向するものであり、対向壁2210の右側端縁より突設する取付部2212,2213も、止着ネジ224で遊技盤2に固着する関係上、遊技盤2の前面に対向する形状となる。従って、ベース部材221の成型加工において、型抜き方向の基準とする対向壁2210に対して取付部2212,2213の止着孔2214は、そのままの状態で型抜きできる向きに形成することができ、アンダーカット処理を行う必要がなく、成形型のコストを低く抑えることができる。
【0095】
図7に示すように、装飾部材222の装飾壁2220は、対向壁2210の壁面に対向せずに連なる状態に配置されるものであり、装飾壁2220の後端縁より突設する第1係合部2221〜2224および第2係合部2231,2232は、それぞれ装飾壁2220と同一方向に型抜きできる形状とすることができる。ここで第2係合部2231,2232の切欠部2233は、取付部2212,2213の突出方向に向けて開口させているため、切欠部2233に関してもアンダーカット処理を不要にすることができる。
【0096】
また、装飾部材222の第1係合部2221〜2224および第2係合部2231,2232を、装飾壁2220の右側端縁のうち凹凸形状が切り替る箇所に設けたことにより、前述したベース部材221の対向壁2210と装飾部材222の装飾壁2220の後端縁との噛み合い関係と相俟って、ベース部材221に対する装飾部材222の上下方向の位置ずれを、よりいっそう確実に防止することができる。また、止着ネジ224で固着する際の仮止め効果も高まり、取り付け時の作業効率が向上する。
【0097】
また、ベース部材221は、その対向壁2210の左側端縁より屈曲して一体に延設され、遊技盤2の前面に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁2211を有する。これにより、ベース部材221に関しても、装飾性を付加した立体感のある形状とすることができ、装飾部材222との組み合わせによって、さらに多様性があるデザインが可能となり、装飾性を高めることができる。さらに、ベース部材221および装飾部材222は、前述したようにセンターケース200の一部を成しており、遊技盤2の前面側に配置された可変表示装置32の表示領域を縁取る状態に取り付けられる。これにより、表示領域の周囲における装飾性を高めることができる。
【0098】
ところで、装飾装置220の側面側を成す装飾部材222と、正面側を成す正面装飾部材223とは、互いに略直角に交わるが、これらの角(二面接合部)に向けて光を照射するように、図3に示すよう装飾装置220の内部にはLED基板225が配設されている。すなわち、LED基板225上のLEDの光照射方向は、前記角(二面接合部)に向かって側面側と正面側に対して、それぞれ略45度の角度となるように斜めに配置される。これにより、光透過性を有する装飾部材222と正面装飾部材223の両面を、1つのLED基板225だけで効率良く十分に光照射することが可能となり、コスト低減を図ると共に装飾効果を高めることができる。
【0099】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前述した実施の形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった他の遊技機にも同様に本発明を適用することができる。
【0100】
また、前記実施の形態では、装飾装置220を、可変表示装置32の表示領域を縁取るセンターケース200の一部として構成したが、単体の装飾装置として構成しても良いことは言うまでもない。さらに、装飾部材222を装飾装置220の側面側を成す部材としたが、正面装飾部材223を省いて、ベース部材221と装飾部材222だけで装飾装置を構成するようにしても良い。
【0101】
また、前記実施の形態では、装飾装置220におけるベース部材221の対向壁2210を遊技領域3の前面に対して略平行に配置したが、前面に対して対向する範囲内であれば、厳密には略平行でなくても良い。また、装飾部材222の装飾壁2220を遊技領域3の前面に対して略直角に配置したが、前面に対して対向しない範囲内であれば、厳密には略直角でなくても良い。
【0102】
また、前記実施の形態では、ベース部材221の対向壁2210を、波状に湾曲した凹凸形状に形成し、装飾部材222の装飾壁2220のうち前記対向壁2210の壁面に連なる後端縁を、前記対向壁2210の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成したが、波状だけでなく山型の形状であっても良い。また、凹凸形状の繰り返しは必ずしも必要はなく、1つの凸型と1つの凹型との噛み合わせでも良い。
【0103】
さらにまた、前記装飾部材222における第1係合部2221〜2224の具体的な形状や突設位置ないし数は、図示したものに限定されるわけではない。第2係合部2231,2232の具体的な形状や突設位置ないし数も、図示したものに限定されるわけではない。また、第2係合部2231,2232を、第1係合部2221〜2224とは独立して形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明に係る遊技機は、パチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった他の遊技機にも適用することができる。
【符号の説明】
【0105】
1…遊技機
2…遊技盤
3…遊技領域
4…ガラス枠
5…上受け皿
6…下受け皿
7…ハンドル
8…誘導レール
9…遊技球誘導路
10…遊技球誘導樋
11…普通図柄作動ゲート
21…始動入賞口
22…上袖入賞口
23…下袖入賞口
24…右落とし入賞口
25…左落とし入賞口
26…大入賞口
31…特別図柄表示装置
32…可変表示装置
33…普通図柄表示装置
111…普通図柄作動ゲートスイッチ
121…始動入賞口スイッチ
122…上袖入賞口スイッチ
123…下袖入賞口スイッチ
124…右落とし入賞口スイッチ
125…左落とし入賞口スイッチ
126…カウントスイッチ
200…センターケース
201…基板
210…演出装置
220…装飾装置
221…ベース部材
222…装飾部材
223…正面装飾部材
224…止着ネジ
224a…頭部
224b…軸部
225…LED基板
230…装飾ランプ
240…左縁装飾部材
250…ステージ部材
1100…主基板
1200…演出制御基板
1300…払出制御基板
1400…発射制御基板
1500…電源基板
1600…ランプ中継基板
2210…対向壁
2211…非対向壁
2212…取付部
2213…取付部
2214…止着孔
2220…装飾壁
2220a…装飾溝
2221…第1係合部
2221a…側方当接面
2222…第1係合部
2222a…側方当接面
2223…第1係合部
2223a…側方当接面
2224…第1係合部
2224a…側方当接面
2231…第2係合部
2231a…前方当接面
2232…第2係合部
2232a…前方当接面
2233…切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機を装飾する装飾装置を備えた遊技機において、
前記装飾装置には、ベース部材を介して取り付ける装飾のための装飾部材を備え、
前記ベース部材は、
前記遊技機の所定の取付面に対して、壁面が対向した状態に配置される対向壁と、
前記対向壁の端縁より突設され、前記遊技機の前記所定の取付面に固着するための止着部材を挿通可能な止着孔が形成された取付部と、を有し、
前記装飾部材は、
前記対向壁の壁面に対して、壁面が対向せずに連なる状態に配置される装飾壁と、
前記装飾壁のうち前記対向壁の壁面に連なる端縁より突設され、前記ベース部材に組み合わせるための係合部と、を有し、
前記係合部は、
前記対向壁の端縁に対して、一側方より対向した状態で当接する側方当接面が形成された第1係合部と、
前記取付部に対して、前方より対向した状態で当接する前方当接面が形成されるとともに、該前方当接面のうち前記止着孔に合致する箇所から前記取付部の突出方向に向けて開口する切欠部が形成され、該切欠部の幅が前記止着部材の軸径以上かつ頭径以下に設定された第2係合部と、から構成され、
前記第2係合部は、前記第1係合部に対して一体に連なる状態に形成されることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記装飾部材の装飾壁には、その表面および/または裏面に凹凸状の装飾溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記第1係合部には、前記第2係合部が一体に連なる状態に形成された前記第1係合部と、前記第2係合部とは独立して形成される前記第1係合部があることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記第2係合部とは独立して形成される前記第1係合部は、前記対向壁の端縁に掛け止め可能に、前記側方当接面を間にして屈曲した形状に形成されることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記ベース部材の対向壁は、凹凸形状に形成され、
前記装飾部材の装飾壁のうち前記対向壁の壁面に連なる端縁は、前記対向壁の凹凸形状に噛み合う凹凸形状に形成されることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記装飾部材における前記係合部は、前記装飾壁の端縁のうち凹状態から凸状態になる箇所と、凸状態から凹状態になる箇所とに、それぞれ設けられることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記ベース部材は、前記対向壁の端縁より屈曲して一体に延設され、前記遊技盤の所定の取付面に対して壁面が対向せずに連なる状態に配置される非対向壁を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の遊技機。
【請求項8】
前記ベース部材および前記装飾部材は、前記遊技盤の所定の取付面に配置された表示装置の表示領域を縁取る状態に取り付けられることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−96112(P2012−96112A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−37795(P2012−37795)
【出願日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【分割の表示】特願2006−353586(P2006−353586)の分割
【原出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000127628)株式会社エース電研 (339)
【出願人】(000132747)株式会社ソフイア (2,465)
【Fターム(参考)】