説明

運搬用容器

【解決手段】平坦な平板状に形成された底板c1と該底板の各辺部から立設された側壁c2とからなる容器基体C1の前記底板の裏面に、平坦な平板状に形成された底板1と周壁2と交差リブ3とからなる底部材C2の前記交差リブと周壁とが、前記容器基体の底板の裏面に、当接するように取着することにより、前記容器基体と前記底部材とからなる運搬用容器の裏面を、平坦に形成したものである。
【効果】従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器の平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の物品を収容し、運搬、搬送するための運搬用容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、運搬用容器の底部裏面には、底部の強度や剛性を高めるために、互いに交差する交差リブが形成されている。このような運搬用容器は、一例として、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−273564公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の運搬用容器においては、底部裏面に、剥き出し状態で多数の交差リブが形成されているために、交差リブにより形成される隅部に、塵や土等が溜まりやすく、その洗浄に、時間と労力が係るという問題があった。
【0005】
また、運搬用容器を、床等の上面を、引きずりながら移動させるようなことが行われているが、底部裏面に、剥き出し状態で交差リブが形成されていると、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器の円滑な移動が阻止されるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の運搬用容器が有する課題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、平坦な平板状に形成された底板と該底板の各辺部から立設された側壁とからなる容器基体の前記底板の裏面に、平坦な平板状に形成された底板と周壁と交差リブとからなる底部材の前記交差リブと周壁とが、前記容器基体の底板の裏面に、当接するように取着することにより、前記容器基体と前記底部材とからなる運搬用容器の裏面を、平坦に形成したものであり、第2には、前記容器基体と前記底部材とが、接着剤を介して、或いは、溶着により、取着されているものであり、第3には、平坦な平板状に形成された底板と該底板の周縁より引っ込んだ前記底板部分に立設された外部周壁とを有する底部基体に、該底部基体の底板と同じ大きさの天板が配置された底部材を、インサート成形により成形することにより、運搬用容器の裏面を、平坦に形成したものであり、第4には、前記底部材の周壁に形成された凹部に、溶融樹脂が入り込んでいるものであり、第5には、前記底部材の裏面に、溶融樹脂が入り込んでいるものである。
【発明の効果】
【0008】
平坦な平板状に形成された底板と該底板の各辺部から立設された側壁とからなる容器基体の前記底板の裏面に、平坦な平板状に形成された底板と周壁と交差リブとからなる底部材の前記交差リブと周壁とが、前記容器基体の底板の裏面に、当接するように取着することにより、前記容器基体と前記底部材とからなる運搬用容器の裏面を、平坦に形成したので、従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器の平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。
【0009】
また、運搬用容器の裏面が、平坦に形成されているので、運搬用容器を、床等の上面上を、引きずりながら移動させるような場合にも、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器の円滑な移動が阻止されるようなことがなく、従って、運搬用容器を、円滑に移動することができる。
【0010】
更に、容器基体と記底部材とが、接着剤を介して、或いは、溶着により、取着されているで、別部材としての容器基体と記底部材とを、迅速に、且つ、確実に、取着することができる。
【0011】
更にまた、平坦な平板状に形成された底板と該底板の周縁より引っ込んだ前記底板部分に立設された外部周壁とを有する底部基体に、該底部基体の底板と同じ大きさの天板が配置された底部材を、インサート成形により成形することにより、運搬用容器の裏面を、平坦に形成したので、容器基体と記底部材との取着を、短時間に、且つ、確実に行うことができる。
【0012】
なお更に、底部材の周壁に形成された凹部に、溶融樹脂が入り込んでいるので、射出成形された運搬用容器の容器基体から、底部材が離脱するようなことを防止することができる。
【0013】
更になお、底部材の裏面に、溶融樹脂が入り込んでいるので、射出成形された運搬用容器の容器基体から、底部材が離脱するようなことを、より確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の運搬用容器の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の運搬用容器を構成する容器基体の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の運搬用容器を構成する底部材の上面斜視図である。
【図4】図4は、本発明の運搬用容器を構成する底部材の下面斜視図である。
【図5】図5は、本発明の運搬用容器の一部断面を含む拡大斜視図である。
【図6】図6は、本発明の運搬用容器を構成する別の実施例の底部材の斜視図である。
【図7】図7は、図6に示されている底部材を構成する天板の斜視図である。
【図8】図8は、図6に示されている底部材を構成する底部基体の斜視図である。
【図9】図9は、図8に示されている底部材を構成する底部基体の拡大斜視図である。
【図10】図10は、本発明の運搬用容器がインサート成形される際に使用される金型構造及び底部材の垂直断面図である。
【図11】図11は、図10と同様の本発明の運搬用容器がインサート成形される際に使用される金型構造及び底部材の垂直断面図である。
【図12】図12は、本発明の運搬用容器がインサート成形された状態の運搬用容器の垂直断面図である。
【図13】図13は、底部材を構成する底部基体の別の実施例の斜視図である。
【図14】図14は、図13に示されている底部基体の拡大斜視図である。
【図15】図15は、図10と同様の本発明の運搬用容器がインサート成形される際に使用される金型構造及び底部材の垂直断面図である。
【図16】図16は、本発明の運搬用容器がインサート成形された状態の運搬用容器の一部断面を含む拡大斜視図である。
【図17】図17は、本発明の運搬用容器を構成する別の実施例の底部材の斜視図である。
【実施例】
【0015】
先ず最初に、図1〜図5を用いて、本発明の実施例について説明する。
【0016】
C1は、平面形状が方形状で、平坦な平板状に形成された底板c1と、底板c1の各辺部から立設された側壁c2とからなる容器基体であり、C2は、容器基体C1の底板c1の裏面に取着された、容器基体C1とは別体の底部材であり、容器基体C1と、該容器基体C1の底板c1の裏面に取着された底部材C2とにより、運搬用容器Cが構成されている。なお、c3は、側壁c2の上端部から、外側に水平状に延在する上端フランジであり、c4は、側壁c2の下端部から、外側に水平状に延在する下端フランジである。また、上端フランジc3と下端フランジc4との間に位置する側壁c2の外壁には、適当数の垂直リブc5や水平リブc6が形成されている。
【0017】
底部材C2は、容器基体C1の底板c1と略同じ大きさの方形状の平坦な平板1を有している。また、平板1の周縁には、周縁に沿って、且つ、平板1に対して略垂直な周壁2が立設されている。更に、平板1と周壁2とにより囲まれた空間には、周壁2と同じ高さを有する交差リブ3が、複数、形成されている。
【0018】
容器基体C1の底板c1の裏面に、底部材C2の周壁2や交差リブ3が当接するように、底部材C2を配置した後、公知の熱溶着や振動溶着や適当な接着剤を用いて、容器基体C1の底板c1の裏面に、底部材C2を取着する。
【0019】
上述したように、容器基体C1の平板状に形成された底板c1の裏面に、底部材C2の平板1に形成された周壁2と交差リブ3が当接するように取着されているので、容器基体C1と底部材C2とから構成されている運搬用容器Cの裏面、換言すれば、底部材C2の平板1の裏面1aは、平坦に形成されることになる。従って、従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器Cの平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。
【0020】
また、運搬用容器Cの裏面が、平坦に形成されているので、運搬用容器Cを、床等の上面上を、引きずりながら移動させるような場合にも、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器Cの円滑な移動が阻止されるようなことがなく、従って、運搬用容器Cを、円滑に移動することができる。
【0021】
次に、図6〜図9を用いて、本発明の別の実施例について説明する。なお、容器基体C1は、上述した実施例と同じであるので、その説明は省略する。
【0022】
底部材C20は、容器基体C1の底板c1と略同じ大きさの方形状の平坦な平板状の天板C20’と、天板C20’が載置される、裏面が平坦に形成された底部基体C20”とから構成されている。
【0023】
底部基体C20”は、天板C20’と同じ大きさの平坦な平板状に形成された底板10と、底板10の周縁より、若干、引っ込んだ底板10部分に立設された外部周壁11と、底板10と外部周壁11とにより形成される隅部に形成された、適当数の垂直リブ12とを有しており、垂直リブ12の上端は、外部周壁11の上端と一致するように構成されている。
【0024】
次に、図10〜図12を用いて、上述した天板C20’と底部基体C20”とからなる底部材C20を、容器基体C1に取着する手段について説明する。
【0025】
図10及び図11において、m1は、固定金型であり、m2は、可動金型であり、m3は、側部スライド金型であり、固定金型m1と可動金型m2と側部スライド金型m3等により、運搬用容器Cを射出成形するための金型構造Mが構成されている。なお、m4は、固定金型m1の取付板であり、m5は、可動金型m2の取付板である。このような金型構造Mは、公知であるので、その詳細な説明は省略する。
【0026】
図6に示されているように、底部基体C20”に、天板C20’を載置した後、図11に示されているように、天板C20’と底部基体C20”とからなる底部材C20を、底部基体C20”の平坦な裏面が、固定金型m1の上面に載置されるように配置する。このようにして、底部材C20を、固定金型m1の上面に載置した後、公知のように、可動金型m2と側部スライド金型m3を移動させることにより形成されたキャビティーV1内に、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から溶融樹脂を注入する。このように、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から、キャビティーV1内に注入された溶融樹脂は、天板C20’の裏面と、底部基体C20”の底板10の上面と、底部基体C20”の外部周壁11と、垂直リブ12とにより区画された凹部13に入り、その後、キャビティーV1全体に注入されることになる。このようにして、上述した天板C20’と底部基体C20”とからなる底部材C20が、運搬用容器Cと一体的にインサート成形されることになる。また、運搬用容器Cが成形された際には、底部材C20の側部にも、樹脂が配置されることになる。なお、14は、底部基体C20”の外部周壁11内に形成された、互いに交差する交差リブである。
【0027】
上述したように、キャビティーV1内に注入された溶融樹脂が、天板C20’の裏面と、底部基体C20”の底板10の上面と、底部基体C20”の外部周壁11と、垂直リブ12とにより区画された凹部13に入り込むように構成されているので、射出成形された運搬用容器Cから、底部材C20が離脱するようなことを防止することができる。
【0028】
この実施例においても、底部基体C20”の裏面が平坦に形成されているので、成形された運搬用容器Cの裏面も平坦に形成されることになる。従って、従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器Cの平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。
【0029】
更に、運搬用容器Cの裏面が、平坦に形成されているので、運搬用容器Cを、床等の上面上を、引きずりながら移動させるような場合にも、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器Cの円滑な移動が阻止されるようなことがなく、従って、運搬用容器Cを、円滑に移動することができる。
【0030】
なお、底部基体C20”に、天板C20’を載置した後、公知の熱溶着や振動溶着や適当な接着剤を用いて、金型構造Mに配置する前に、予め、底部基体C20”と天板C20’とを取着しておくことが好ましい。
【0031】
次に、図13及び図14を用いて、本発明の更に別の実施例について説明する。なお、本実施例においては、上述した図6〜図12の実施例とは、底部基体C20”の構成が異なる以外は、同じであるので、底部基体C20”の相違点のみについて説明する。
【0032】
本実施例においては、上述した底部基体C20”の外部周壁11の内側に、外部周壁11と平行な内部周壁15が形成されており、外部周壁11と内部周壁15とを、連結リブ16により連結することにより、外部周壁11と内部周壁15との間には、複数の区画室17が形成されている。また、所定の区画室17を構成する外部周壁11に、縦長スリット18を形成することにより、縦長スリット18と区画室17とにより、平面形状が略T状や略V状や略L状の溶融樹脂注入空間19が、所定数、形成されている。
【0033】
上述したように、外部周壁11と内部周壁15との間に形成された溶融樹脂注入空間19を有する底部基体C20”に、天板C20’が載置された状態の底部材C20を、固定金型m1の上面に載置した後、公知のように、可動金型m2と側部スライド金型m3を移動させることにより形成されたキャビティーV1内に、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から溶融樹脂を注入する。このように、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から、キャビティーV1内に注入された溶融樹脂は、天板C20’の裏面と、底部基体C20”の底板10の上面と、底部基体C20”の外部周壁11と、垂直リブ12とにより区画された凹部13に入るとともに、縦長スリット18を経て、溶融樹脂注入空間19に注入され、更に、キャビティーV1全体に注入されることになる。このようにして、上述した天板C20’と底部基体C20”とからなる底部材C20が、運搬用容器Cと一体的にインサート成形されることになる。また、運搬用容器Cが成形された際には、底部材C20の側部にも、樹脂が配置されることになる。
【0034】
上述したように、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から、キャビティーV1内に注入された溶融樹脂は、天板C20’の裏面と、底部基体C20”の底板10の上面と、底部基体C20”の外部周壁11と、垂直リブ12とにより区画された凹部13に入るとともに、縦長スリット18を経て、溶融樹脂注入空間19に注入され、更に、キャビティーV1全体に注入されることになるので、射出成形された運搬用容器Cから、天板C20’と底部基体C20”とからなる底部材C20が離脱するようなことを、確実に防止することができる。
【0035】
この実施例においても、底部基体C20”の裏面が平坦に形成されているので、成形された運搬用容器Cの裏面も平坦に形成されることになる。従って、従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器Cの平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。
【0036】
更に、運搬用容器Cの裏面が、平坦に形成されているので、運搬用容器Cを、床等の上面上を、引きずりながら移動させるような場合にも、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器Cの円滑な移動が阻止されるようなことがなく、従って、運搬用容器Cを、円滑に移動することができる。
【0037】
図15及び図16に示されている実施例は、射出成形の際に、上述したように、底部基体C20”と天板C20’からなる底部材C20を、固定金型m1の上面に載置する代わりに、底部材C20の裏面と固定金型m1の上面との間に、所定の間隙Wが形成されるように、底部材C20を、金型構造M内に配置したものである。このように構成することにより、底部材C20の周囲及び底部材C20の裏面にも、溶融樹脂が注入されることになるので、射出成形された運搬用容器Cの容器基体C1から、底部材C20が離脱するようなことを、より確実に防止することができる。
【0038】
この実施例においても、底部材C20の裏面に形成された樹脂層20の裏面が、平坦に形成されることになるので、従って、従来の運搬用容器のように、底部裏面に形成された交差リブが、剥き出し状態になるようなことがなく、運搬用容器Cの平坦な裏面に、塵や土等が付着しても、洗浄により、簡単に、塵や土等を除去することができる。
【0039】
更に、運搬用容器Cの裏面が、平坦に形成されているので、運搬用容器Cを、床等の上面上を、引きずりながら移動させるような場合にも、床等に形成された突起等に、交差リブが引っ掛かり、運搬用容器Cの円滑な移動が阻止されるようなことがなく、従って、運搬用容器Cを、円滑に移動することができる。
【0040】
図17に示されている実施例は、底部材C20を構成する底部基体C20”と天板C20’とに、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1に対応して、凹部21を形成したものである。このように、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1に対応して、底部材C20に、凹部21を形成することにより、キャビティーV1への溶融樹脂の流れを円滑に行うことができる。
【0041】
なお、上述した実施例には、運搬用容器Cの全体が、射出成形等により、一体成形された、所謂、ボックス型の運搬用容器Cが示されているが、本発明の運搬用容器Cを、底部と、該底部に重なるよう倒すことができる相対する一方の側壁と、底部に重なるよう倒すことができる相対するもう一方の側壁とからなる、所謂、折り畳み運搬用容器の底部に適用することもできる。
【0042】
上述した図6〜図17に示されている実施例には、底部材C20を、固定金型m1の上面に載置した後、公知のように、可動金型m2と側部スライド金型m3を移動させることにより形成されたキャビティーV1内に、固定金型m1に形成された樹脂ゲートG1から溶融樹脂を注入することにより、底部材C20と射出成形により成形される容器基体C1とからなる運搬用容器Cが製造される実施例が記載されているが、図2に示されている容器基体C1を、予め、射出成形等により、底板c1のない底無し状の容器基体C1として準備しておき、底部材C20と底無し状の容器基体C1とを、金型構造M内に配置し、底部材C20と底無し状の容器基体C1とをインサート成形するように構成することもできる。
【符号の説明】
【0043】
C・・・・・・・・・・・・運搬用容器
C1・・・・・・・・・・・容器基体
C2、C20・・・・・・・底部材
C02’・・・・・・・・・天板
C02”・・・・・・・・・底部基体
G1・・・・・・・・・・・樹脂ゲート
M・・・・・・・・・・・・金型部材
V・・・・・・・・・・・・キャビティー
c1・・・・・・・・・・・底板
c2・・・・・・・・・・・側壁
2・・・・・・・・・・・・周壁
13・・・・・・・・・・・凹部
17・・・・・・・・・・・区画室
18・・・・・・・・・・・縦長スリット
19・・・・・・・・・・・溶融樹脂注入空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦な平板状に形成された底板と該底板の各辺部から立設された側壁とからなる容器基体の前記底板の裏面に、平坦な平板状に形成された底板と周壁と交差リブとからなる底部材の前記交差リブと周壁とが、前記容器基体の底板の裏面に、当接するように取着することにより、前記容器基体と前記底部材とからなる運搬用容器の裏面が、平坦に形成されていることを特徴とする運搬用容器。
【請求項2】
前記容器基体と前記底部材とが、接着剤を介して、或いは、溶着により、取着されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
【請求項3】
平坦な平板状に形成された底板と該底板の周縁より引っ込んだ前記底板部分に立設された外部周壁とを有する底部基体に、該底部基体の底板と同じ大きさの天板が配置された底部材を、インサート成形により成形することにより、運搬用容器の裏面が、平坦に形成されていることを特徴とする運搬用容器。
【請求項4】
前記底部材の周壁に形成された凹部に、溶融樹脂が入り込むように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の運搬用容器。
【請求項5】
前記底部材の裏面に、溶融樹脂が入り込むように構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の運搬用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−20699(P2011−20699A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166251(P2009−166251)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(591006944)三甲株式会社 (380)
【Fターム(参考)】