説明

運転整理支援システムおよび運転整理支援方法

【課題】指令員が最適な変更案を瞬時に選択可能な運転整理支援システムを得ること。
【解決手段】乗務員運用指令システム10および列車ダイヤ指令システム20を備え、乗務員運用指令システム10は、乗務員運用情報を記憶した乗務員運用情報記憶部3と、列車ダイヤ変更案により乗務員運用情報に発生する警報を抽出する警報抽出部4と、警報を解消するための乗務員運用情報および乗務員運用情報を評価した評価情報を乗務員運用情報変更案・評価情報として複数作成する提案評価部7と、乗務員運用情報変更案・評価情報等を表示する乗務員支援情報表示部6と、1つの乗務員運用情報変更案・評価情報が選択された場合に乗務員運用情報変更案の内容を置き換える提案実行部9と、を備え、提案評価部7は、複数の乗務員運用情報変更案・評価情報を一覧表形式で同時に乗務員支援情報表示部6に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、列車ダイヤの計画変更を支援する運転整理支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、列車の運行管理を行うときには、天候の影響や事故による遅延や運休等の様々な理由により列車のダイヤを変更することが一般的に発生する。列車ダイヤを変更する場合、列車の運行を管理・指令するシステムでは、自動で列車ダイヤの変更案を作成し、列車運行の指令員に提示することができる。例えば、下記特許文献1では、複数の列車ダイヤの変更案を作成し、各変更案を提示する際、それぞれの評価結果とあわせて提示する技術が開示されている。これにより、指令員は、最適な変更案を選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−072333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術によれば、列車ダイヤの変更に伴い乗務員等の運用計画も変更されるが、運用計画の変更案は1つに限定されず複数あると予測される。そのため、運用計画の指令を行う指令員において、各変更案についての効果を考慮しつつ最適な運用計画の変更案を瞬時に選択することができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、列車ダイヤを変更する際に指令員が最適な運用計画の変更案を瞬時に選択可能な運転整理支援システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、乗務員運用指令システム、および列車ダイヤ指令システムを備えた運転整理支援システムであって、前記乗務員運用指令システムは、現在の乗務員の運用計画である乗務員運用情報を記憶した乗務員運用情報記憶部と、前記列車ダイヤ指令システムから乱れた列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案の情報を受けた場合、列車ダイヤが当該列車ダイヤ変更案に変更されたときに、前記乗務員運用情報に発生する矛盾を警報として抽出する警報抽出部と、前記警報を解消するための乗務員運用情報変更案と、当該乗務員運用情報変更案を評価値で示した評価情報と、を含む乗務員運用情報変更案・評価情報を複数作成する提案評価部と、列車ダイヤ変更案、警報の内容、乗務員運用情報変更案・評価情報を表示する乗務員支援情報表示部と、複数の乗務員運用情報変更案・評価情報から1つの乗務員運用情報変更案・評価情報が選択された場合に、前記乗務員運用情報の内容を選択された乗務員運用情報変更案・評価情報における乗務員運用情報変更案の内容に置き換える提案実行部と、を備え、前記提案評価部は、作成した複数の乗務員運用情報変更案・評価情報を一覧表形式で同時に前記乗務員支援情報表示部に表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、列車ダイヤを変更する際に指令員が最適な運用計画の変更案を瞬時に選択することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、運転整理支援システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、運転整理支援システムの運転整理支援動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、警報の種類および判断条件を示す図である。
【図4】図4は、列車ダイヤ変更案およびそのときに発生する警報を示す図である。
【図5】図5は、列車ダイヤ変更案および乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明にかかる運転整理支援システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態.
図1は、本実施の形態の運転整理支援システムの構成例を示す図である。運転整理支援システムは、乗務員運用指令システム10と、列車ダイヤ指令システム20と、を備える。乗務員運用指令システム10は、現在の列車ダイヤに基づく乗務員運用計画に従って、乗務員の運用を指令するシステムである。列車ダイヤ指令システム20は、現在の列車ダイヤに従って列車の運行を指令するシステムである。
【0011】
列車ダイヤ指令システム20は、現在の列車ダイヤにおいて遅延等が発生したときには、乱れた列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案の情報を乗務員運用指令システム10へ提供する。乗務員運用指令システム10は、列車ダイヤ指令システム20から列車ダイヤ変更案を取得した場合、乗務員の運用計画を変更する処理を行う。以下、これらのシステムにおいて、列車ダイヤを変更する際の動作について説明する。
【0012】
つぎに、乗務員運用指令システム10の構成について説明する。乗務員運用指令システム10は、入出力部1と、マンマシンI/F部2と、乗務員運用情報記憶部3と、警報抽出部4と、警報一覧記憶部5と、乗務員支援情報表示部6と、提案評価部7と、乗務員運用情報変更案記憶部8と、提案実行部9と、を備える。
【0013】
入出力部1は、指令員等からの選択操作等を受け付ける。電子計算機(パーソナルコンピュータ)におけるマウスやキーボード等である。
【0014】
マンマシンI/F部2は、列車ダイヤ指令システム20から、遅延している列車の情報や、列車ダイヤ変更案等の情報を受け付けるインタフェースである。また、入出力部1からの選択情報を受け付ける。
【0015】
乗務員運用情報記憶部3は、現在の列車ダイヤにおいて使用されている乗務員の運用計画である乗務員運用情報を、乗務員運用情報(元)として記憶する。列車ダイヤの変更に伴い乗務員の運用計画が変更された場合は、その内容に更新される。
【0016】
警報抽出部4は、マンマシンI/F部2経由で運行管理システム20から列車ダイヤ変更案の情報を受けた場合、列車ダイヤが列車ダイヤ変更案の内容に変更されたときに、乗務員運用情報記憶部3に記憶されている乗務員運用情報(元)に発生する矛盾を警報として抽出する。
【0017】
警報一覧記憶部5は、警報抽出部4によって抽出された警報の一覧を記憶する。後述のように、乗務員支援情報表示部6に表示されている列車ダイヤ変更案において、該当個所を警報個所として表示できればよいので、表形式で記憶されていなくてもよい。
【0018】
乗務員支援情報表示部6は、乗務員運用情報(元)、列車ダイヤ変更案、警報の内容、後述の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)等を表示する。
【0019】
提案評価部7は、列車ダイヤの変更に伴い乗務員運用情報(元)を変更する場合に、警報を解消するための乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を複数(N個)作成する。乗務員運用情報変更案・評価情報(案)は、列車ダイヤ変更案に対する乗務員運用情報(元)の変更案である乗務員運用情報変更案と、この乗務員運用情報変更案にした場合において列車ダイヤを変更したことによる改善の大きさ等を示す評価値による評価情報と、を含む乗務員運用情報変更案・評価情報である。なお、乗務員運用情報変更案の作成方法については、例えば、特許第4508840号公報に記載の既存の方法に基づいて行うことができる。
【0020】
乗務員運用情報変更案記憶部8は、提案評価部7が作成した乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を記憶する。なお、図1において、乗務員運用情報記憶部3、警報一覧記憶部5、および乗務員運用情報変更案記憶部8をそれぞれ別々の記憶部にしているが、これに限定せず、システム全体として1つまたは2つの記憶部で構成してもよい。
【0021】
提案実行部9は、乗務員運用情報変更案記憶部8に記憶されている複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)の中から指令員によって1つの案が選択された場合に、乗務員運用情報(元)の内容を選択された乗務員運用情報変更案・評価情報(案)における乗務員運用情報変更案の内容に置き換える処理を行う。
【0022】
つづいて、運転整理支援システムにおける運転整理支援動作について説明する。図2は、運転整理支援システムの運転整理支援動作を示すフローチャートである。まず、遅延や運休等により乱れた列車ダイヤを変更して復旧する場合に、運転整理支援システムでは、乗務員運用指令システム10の警報抽出部4が、マンマシンI/F部2を経由して、列車ダイヤ指令システム20から乱れた列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案の情報を取得する(ステップS1)。取得する列車ダイヤの変更案は1つである。
【0023】
つぎに、警報抽出部4は、列車ダイヤ変更案に示された内容で列車ダイヤが変更された場合に、乗務員運用情報記憶部3に記憶されている現在の乗務員の運用計画である乗務員運用情報(元)に発生する矛盾を警報として抽出する(ステップS2)。
【0024】
ここで、警報の種類について説明する。図3は、警報の種類および判断条件を示す図である。警報の種類として、乗務キロ・乗務時間、最終下車駅、食事時間、乗務員遅延による時刻逆転、下車駅・乗車駅不一致、および乗務員資格がある。例えば、列車が遅延したことによって、乗務員の当日の乗務キロ・乗務時間があらかじめ設定されている基準値を上回ることになるときは、乗務キロ・乗務時間についての警報を行う。なお、図3に示す表は、特開2007−45216号公報の図5の乗務員運用に対しての部分と同一である。そのため、詳細な説明については省略する。
【0025】
このときの乗務員支援情報表示部6の表示について説明する。図4は、列車ダイヤ変更案およびそのときに発生する警報を示す図である。スジの上にある黒丸が警報を示す。例えば、複数の警報(黒丸)がある場合、指令員が入出力部1を用いて複数の黒丸の中から1つの黒丸を選択(クリック)すると、警報抽出部4が、乗務員支援情報表示部6に表示されている画面の右下に警報内容を表示する処理を行う。ここでは、警報の内容が図3における「乗務員遅延による時刻逆転」であることを示す。
【0026】
つぎに、図4の画面において、指令員が入出力部1を用いて警報内容の表示欄にある提案を選択(クリック)すると、提案評価部7が、選択された警報を解消するための乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を複数作成する(ステップS3)。そして、提案評価部7は、作成した複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を、乗務員支援情報表示部6において一覧表の形式で同時に表示する(ステップS4)。
【0027】
このときの乗務員支援情報表示部6の表示について説明する。図5は、列車ダイヤ変更案および乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を示す図である。1つの警報に対して、複数(ここではN=3個)の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を同時に表示する。乗務員運用情報変更案は、警報の種別を示す警報内容と、警報を解消する方法を示す提案内容と、から構成される。評価情報とは、各乗務員運用情報変更案について評価項目を設定し、それぞれの評価項目についての評価値(上段)、および各評価項目における列車ダイヤ変更前から変更後における変化量(下段)で表したものである。
【0028】
図5の表中に示す各評価項目について説明する。評価項目は、輸送力と、遅延回復時間と、警報残数と、から構成される。輸送力は、ある時間までに輸送することができる乗客数を表す。具体的には、「列車の定員×列車の走行区間」で算出することができる。輸送力は、値が大きい方がよい。遅延回復時間は、予測範囲における全列車全駅の予測着遅延、発遅延の総時間を加算して算出することができる。遅延回復時間は、値が小さい方がよい。警報残数は、それぞれの変更案を実施した場合に残る警報の数を示す。警報残数は、値が小さい方がよい。
【0029】
各評価項目における評価値は、いずれも現在の列車ダイヤ(変更前)から列車ダイヤ変更案によって変更された列車ダイヤ(変更後)における変化量を示すものである。しかしながら、乗務員運用情報変更案の内容がそれぞれ(図5の表では3つ)で異なることから、変更後の列車ダイヤに対してどの程度対応できるかかが異なる。そのため、それぞれの乗務員運用情報変更案ごとに評価値が異なることになる。
【0030】
なお、一例として、3つの評価項目について説明したが、これに限定するものではなく、いずれか1つの項目のみを用いてもよいし、さらに、他の項目を追加してもよい。
【0031】
図5に示すように複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)が表示されている場合、それぞれの乗務員運用情報変更案・評価情報(案)についての評価項目の評価値が一覧表の形式で表示されていることから、指令員は、それぞれの乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を容易に比較することができる。また、列車ダイヤを変更する前と変更した後の各評価項目における変化量が記載されていることから、各乗務員運用情報変更案・評価情報(案)の効果がより明確になるため、指令員は、それぞれの乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を容易に比較することができる。指令員は、例えば、特に重視すべき評価項目において最も顕著な効果が得られる乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を選択することができる。そのため、乗務員運用システムにおいて変更を担当する指令員は、各乗務員運用情報変更案・評価情報(案)に示された評価値に基づいて、どの乗務員運用情報変更案・評価情報(案)にすべきかどうかを瞬時に選択することができる。
【0032】
乗務員運用指令システム10では、指令員が入出力部1を用いて図5に示す乗務員運用情報変更案・評価情報(案)の中から最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を1つ選択(クリック)し、実行ボタンを押下(クリック)することにより、最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)の選択を受け付ける(ステップS5)。そして、乗務員運用指令システム10では、提案実行部9が、乗務員運用情報記憶部3に記憶されている乗務員運用情報(元)の内容を、選択された乗務員運用情報変更案・評価情報(案)における乗務員運用情報変更案の内容に置き換える(ステップS6)。これにより、乗務員運用指令システム10では、以降は、変更された乗務員運用情報(元)に基づいて乗務員の運用を行う。
【0033】
このように、指令員は、各乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を容易に比較、検討できることから、最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を瞬時に選択することができる。最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を瞬時に選択できることから、変更後の乗務員の運用計画を即時実行することができる。
【0034】
なお、1つの提案評価部7が複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を作成しているが、これに限定するものでない。例えば、複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)の候補をリストアップするまでの処理を1つの構成で行い、その後の具体的な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を作成する処理を行う構成を複数備え、それぞれが乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を並行して作成してもよい。これにより、全ての処理を提案評価部7で行うよりも、短時間で効率的に処理を実行することができる。
【0035】
また、提案評価部7において複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を作成したが、いずれの案も警報残数が多く残る、または評価値が低い等と指令員が判断した場合、その旨の評価を列車ダイヤ指令システム20へ返すことができる。この場合、評価を返す方法としては、乗務員運用指令システム10から自動的に列車ダイヤ指令システム20へ送信する方法、指令員が電話等により連絡する方法等あるがいずれの方法でもよい。これにより、列車ダイヤ指令システム20では、新たな列車ダイヤ変更案を作成して、乗務員運用指令システム10へ送信することができる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態では、運転整理支援システムにおいて、乱れた列車ダイヤを復旧する場合に、乗務員運用指令システムでは、列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案において乗務員運用情報(元)に発生する矛盾を警報として抽出し、発生した警報を解消するための乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を複数作成し、複数の乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を一覧表形式で表示することとした。これにより、指令員は、各乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を容易に比較、検討できることから、最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を瞬時に選択することができる。最適な乗務員運用情報変更案・評価情報(案)を瞬時に選択できることから、変更後の乗務員の運用計画を即時実行することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、乗務員運用指令システムを対象にして説明したが、これに限定するものではなく、車両運用指令システムにも適用することが可能である。この場合、警報の内容は異なるが、複数の車両運用情報・評価情報(案)を作成し、同時に表示することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 入出力部
2 マンマシンI/F部
3 乗務員運用情報記憶部
4 警報抽出部
5 警報一覧記憶部
6 乗務員支援情報表示部
7 提案評価部
8 乗務員運用情報変更案記憶部
9 提案実行部
10 乗務員運用指令システム
20 列車ダイヤ指令システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗務員運用指令システム、および列車ダイヤ指令システムを備えた運転整理支援システムであって、
前記乗務員運用指令システムは、
現在の乗務員の運用計画である乗務員運用情報を記憶した乗務員運用情報記憶部と、
前記列車ダイヤ指令システムから乱れた列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案の情報を受けた場合、列車ダイヤが当該列車ダイヤ変更案に変更されたときに、前記乗務員運用情報に発生する矛盾を警報として抽出する警報抽出部と、
前記警報を解消するための乗務員運用情報変更案と、当該乗務員運用情報変更案を評価値で示した評価情報と、を含む乗務員運用情報変更案・評価情報を複数作成する提案評価部と、
列車ダイヤ変更案、警報の内容、乗務員運用情報変更案・評価情報を表示する乗務員支援情報表示部と、
複数の乗務員運用情報変更案・評価情報から1つの乗務員運用情報変更案・評価情報が選択された場合に、前記乗務員運用情報の内容を選択された乗務員運用情報変更案・評価情報における乗務員運用情報変更案の内容に置き換える提案実行部と、
を備え、
前記提案評価部は、作成した複数の乗務員運用情報変更案・評価情報を一覧表形式で同時に前記乗務員支援情報表示部に表示する、
ことを特徴とする運転整理支援システム。
【請求項2】
前記評価情報の評価項目は、輸送力、遅延回復時間、および警報残数のうち、いずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の運転整理支援システム。
【請求項3】
前記評価情報には、列車ダイヤ変更前と前記列車ダイヤ変更案による変更後における各評価項目における変化量の情報を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の運転整理支援システム。
【請求項4】
乗務員運用指令システム、および列車ダイヤ指令システムを備えた運転整理支援システムにおける運転整理支援方法であって、
前記乗務員運用指令システムが、前記列車ダイヤ指令システムから乱れた列車ダイヤを復旧するための列車ダイヤ変更案の情報を受ける列車ダイヤ変更案取得ステップと、
前記乗務員運用指令システムが、列車ダイヤが当該列車ダイヤ変更案に変更されたときに、現在の乗務員の運用計画である乗務員運用情報に発生する矛盾を警報として抽出する警報抽出ステップと、
前記乗務員運用指令システムが、前記警報を解消するための乗務員運用情報変更案と、当該乗務員運用情報変更案を評価値で示した評価情報と、を含む乗務員運用情報変更案・評価情報を複数作成する提案評価ステップと、
前記乗務員運用指令システムが、作成した複数の乗務員運用情報変更案・評価情報を一覧表形式で同時に表示する表示ステップと、
前記乗務員運用指令システムが、複数の乗務員運用情報変更案・評価情報から1つの乗務員運用情報変更案・評価情報が選択された場合に、前記乗務員運用情報の内容を選択された乗務員運用情報変更案・評価情報における乗務員運用情報変更案の内容に置き換る提案実行ステップと、
を含むことを特徴とする運転整理支援方法。
【請求項5】
前記評価情報の評価項目は、輸送力、遅延回復時間、および警報残数のうち、いずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の運転整理支援方法。
【請求項6】
前記評価情報には、列車ダイヤ変更前と前記列車ダイヤ変更案による変更後における各評価項目における変化量の情報を含む、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の運転整理支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−35502(P2013−35502A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175124(P2011−175124)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】