説明

過電圧保護回路

【課題】本発明は簡易な構成で、過電圧時に負荷回路の破壊を確実に防止する。
【解決手段】本発明は、テレビジョン受像機100に過電圧が印加された場合、ツェナーダイオード111へ逆方向電流が流れ、FET113のゲートG1に電圧が印加されると、当該FET113のドレインD1からソースS1へドレイン−ソース間電流が流れることになり、その結果、直流電源2、ヒューズ3、DC−DCコンバータ4及びFET113により短絡経路が形成され、ヒューズ3にその定格電流よりも大きな電流が流れ、FET113が破壊されることなくヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ過電圧を印加させずに済み、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過電圧保護回路に関し、過電圧時に、例えばテレビジョン受信機における負荷回路の破壊を防止する場合に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、直流電圧回路においては、直流電圧回路における負荷回路の破壊を防止するため、当該直流電圧回路に過電圧保護回路が設けられたものがある。
【0003】
例えば図1に示すように、直流電源回路1では、直流電源2、ヒューズ3、DC−DC(Direct Current − Direct Current)コンバータ4が直列接続され、第1負荷回路5、第2負荷回路6、第3負荷回路7及びツェナーダイオード8がDC−DCコンバータ4の出力側に並列接続されており、ヒューズ3及びツェナーダイオード8により過電圧保護回路9が構成される。なお直流電源2の負極は、接地されている。
【0004】
またDC−DCコンバータ4は、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7をそれぞれ介して接地されている。さらにDC−DCコンバータ4と、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7との接続点は、ツェナーダイオード8のカソードに接続され、当該ツェナーダイオード8を介して接地されている。
【0005】
直流電源回路1は、直流電源2から供給される電源電圧をDC−DCコンバータ4によって所定レベルに降圧した後、当該降圧した電圧V1を第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7へ供給することにより、当該第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7を動作させるようになされている。
【0006】
ここで直流電源回路1では、例えばDC−DCコンバータ4の故障により当該DC−DCコンバータ4が短絡した場合、直流電源2から供給される電源電圧がDC−DCコンバータ4とツェナーダイオード8との接続点に供給される。すなわち直流電源回路1では、DC−DCコンバータ4とツェナーダイオード8との間に過電圧が印加された状態となる。
【0007】
ツェナーダイオード8は、そのツェナー電圧より大きな過電圧がDC−DCコンバータ4とツェナーダイオード8との接続点に印加された場合、当該ツェナーダイオード8に逆方向電流が流れる。
【0008】
このとき直流電源回路1では、直流電源2、ヒューズ3、DC−DCコンバータ4及びツェナーダイオード8により短絡経路が形成される。そのときヒューズ3は、当該ヒューズ3の定格電流より大きな電流が流れることによって破壊される。
【0009】
従って過電圧保護回路9は、過電圧時にヒューズ3が破壊されることにより、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7へ過電圧を印加させなることがなく、当該第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7の破壊を防止することができる。
【0010】
一方、過電圧保護回路のなかには、直流電源とDC−DCコンバータとの間にトランジスタが設けられ、DC−DCコンバータの入力側又は出力側に過電圧が印加されると、当該トランジスタをオフすることによって、過電圧が負荷回路へ供給されないようにするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
例えば図1との対応部分に同一符号を付した図2に示すように、直流電源回路10は、直流電源2、PNPトランジスタ11及びDC−DCコンバータ4が直列接続され、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7がDC−DCコンバータ4の出力側に並列接続されている。なお、直流電源2の負極は、接地されている。またDC−DCコンバータ4は、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7を介して接地されている。
【0012】
直流電源回路10は、直流電源2からPNPトランジスタ11を介して供給された電源電圧をDC−DCコンバータ4によって所定レベルに降圧した後、当該降圧した電圧V1を第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7へ供給することにより、当該第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7を動作させるようになされている。
【0013】
ところで過電圧保護回路20は、PNPトランジスタ11、抵抗12、13、ダイオード14、ヒューズ15、NPNトランジスタ16、ツェナーダイオード17、ダイオード18及び抵抗19により構成される。
【0014】
実際上、直流電源回路10では、直流電源2とPNPトランジスタ11のエミッタE1とが接続され、当該直流電源2とPNPトランジスタ11のエミッタE1との接続点とPNPトランジスタ11のベースB1とが抵抗12を介して接続され、DC−DCコンバータ4とPNPトランジスタ11のコレクタC1とが接続されている。
【0015】
またPNPトランジスタ11は、ベース電流を調節するための抵抗13、電流の逆流を防止するためのダイオード14及びヒューズ15を介してベースB1が接地されている。なおダイオード14は、そのアノードが抵抗13に接続され、カソードがヒューズ15と接続されている。
【0016】
PNPトランジスタ11では、直流電源2から供給された電源電圧がエミッタE1に印加すると同時に、抵抗12を介してベースB1に印加するため、エミッタE1とベースB1との間で電圧差が生じてエミッタE1からベースB1へ電流が流れ、その結果、エミッタE1からコレクタC1へ電流が流れる。
【0017】
またNPNトランジスタ16は、PNPトランジスタ11のコレクタC1とDC−DCコンバータ4との接続点にコレクタC2が接続され、DC−DCコンバータ4と、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7との接続点にツェナーダイオード17を介してベースB2が接続され、逆流を防止するためのダイオード18及びヒューズ15を介してエミッタE2が接地されている。なおNPNトランジスタ16のベースB2とエミッタE2は、抵抗19を介して接続されている。
【0018】
ツェナーダイオード17は、DC−DCコンバータ4と、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7との接続点にカソードが接続され、NPNトランジスタ16のベースB2にアノードが接続されている。
【0019】
ここで直流電源回路10では、DC−DCコンバータ4と、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7との接続点にツェナーダイオード17のツェナー電圧より大きな過電圧が印加した場合、ツェナーダイオード17に逆方向電流が流れる。
【0020】
これによりNPNトランジスタ16は、過電圧がツェナーダイオード17を介してベースB2に印加すると同時に、当該ベースB2に印加した電圧が抵抗19を介してエミッタE2に印加するため、ベースB2とエミッタE2との間で電圧差が生じてベースB2からエミッタE2へ電流が流れ、その結果、コレクタC2からエミッタE2へ電流が流れる。
【0021】
このとき直流電源回路10では、直流電源2、PNPトランジスタ11、NPNトランジスタ16、ダイオード18及びヒューズ15により短絡経路が形成される。そのときヒューズ15には、当該ヒューズ15の定格電流より大きな電流が流れることによって破壊される。
【0022】
従ってPNPトランジスタ11は、ヒューズ15が破壊されたことにより、ベース電流が流れないためオフになる。これにより過電圧保護回路20は、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7に対して過電圧を印加させることがなく、当該第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7の破壊を防止することができる。
【特許文献1】特開2000-201429公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
ところで上述した直流電源回路1(図1)では、過電圧時、直流電源2、ヒューズ3、DC−DCコンバータ4及びツェナーダイオード8により短絡経路を形成することによって、当該短絡経路に大きな電流が流れ、ヒューズ3と共にツェナーダイオード8が破壊される場合がある。このとき過電圧保護回路9は、ツェナーダイオード8へ与えられる破壊電流にばらつきがあるため、ヒューズ3が破壊される前にツェナーダイオード8が破壊されてしまうことがある。
【0024】
このとき、過電圧保護回路9では、ツェナーダイオード8が破壊されたとしてもヒューズ3が破壊されていないため、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7に対して過電圧を印加させることになり、第1負荷回路5、第2負荷回路6及び第3負荷回路7の破壊を防止できないという問題があった。
【0025】
また直流電源回路10(図2)においては、直流電源2とDC−DCコンバータ4との間に設けられた過電圧保護回路20のPNPトランジスタ11を過電圧時にオフするため、直流電源2とDC−DCコンバータ4との間にヒューズ3を設ける構成と比して多くの部品を設けなくてはならず、そのため構成が煩雑になってしまうという問題があった。
【0026】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で過電圧時に負荷回路の破壊を確実に防止し得る過電圧保護回路を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
かかる課題を解決するため本発明の過電圧保護回路においては、直流電源と直流電圧変換器との間に直列接続されたヒューズと、直流電圧変換器と負荷回路との接続点にカソードが接続され、直流電圧変換器と所定の負荷回路との接続点に印加した電圧が所定のツェナー電圧より大きな過電圧時、逆方向電流が流れるツェナーダイオードと、一方がツェナーダイオードのアノードと接続され、他方が接地された抵抗と、ツェナーダイオードのアノードと抵抗との接続点にゲートが接続され、直流電圧変換器と負荷回路との接続点にドレインが接続され、ソースが接地され、過電圧時にゲートに電圧が印加されると、ヒューズの定格電流よりも大きなドレイン−ソース間電流を流すようにした電界効果トランジスタとを設けるようにした。
【0028】
これにより、過電圧時にツェナーダイオードへ逆方向電流が流れると、電界効果トランジスタのゲートにゲート電圧が印加し、電界効果トランジスタのドレインからソースにドレイン−ソース間電流が流れるようになり、その結果、直流電源、ヒューズ及び電界効果トランジスタ等により短絡経路が形成されて、当該短絡経路にヒューズの定格電流よりも大きな電流が流れ、電界効果トランジスタが破壊されることなくヒューズだけを確実に破壊することができるので、負荷回路に過電圧を印加させずに済み、負荷回路の破壊を防止することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、過電圧時にツェナーダイオードへ逆方向電流が流れると、電界効果トランジスタのゲートにゲート電圧が印加し、電界効果トランジスタのドレインからソースにドレイン−ソース間電流が流れるようになり、その結果、直流電源、ヒューズ及び電界効果トランジスタ等により短絡経路が形成されて、当該短絡経路にヒューズの定格電流よりも大きな電流が流れ、電界効果トランジスタが破壊されることなくヒューズだけを確実に破壊することができるので、負荷回路に過電圧を印加させずに済み、負荷回路の破壊を防止することができ、かくして簡易な構成で過電圧時に負荷回路の破壊を確実に防止し得る過電圧保護回路を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0031】
(1)第1の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の構成
(1−1)テレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成
図1との対応部分に同一符号を付した図3に示すように、100は全体としてテレビジョン受像機フロントエンド部を示すが、その全てではなく、当該テレビジョン受像機フロントエンド部100に過電圧が印加された時、当該テレビジョン受像機フロントエンド部100の構成部品の破壊を防止するための構成部分について主に説明する。
【0032】
テレビジョン受像機フロントエンド部100は、直流電源2、ヒューズ3及びDC−DCコンバータ4が直列に接続され、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103がDC−DCコンバータ4の出力側に並列接続されている。なお直流電源2の負極は、接地されている。
【0033】
またDC−DCコンバータ4は、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を介して接地されている。
【0034】
テレビジョン受像機フロントエンド部100は、直流電源2から供給された電源電圧をDC−DCコンバータ4によって所定レベルに降圧した後、当該降圧した電圧V1を、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ供給することにより、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を動作させるようになされている。
【0035】
信号処理IC101は、放送局から放送されたデジタル又はアナログテレビジョン放送信号がチューナ(図示せず)を介して供給されると、当該テレビジョン放送信号に対して所定の処理を行い、その結果得られる映像データを映像処理IC102へ送出し、音声データを音声処理IC103へ送出する。
【0036】
また信号処理IC101は、例えばインターネットを介して受信部(図示せず)により受信した映像コンテンツ及び音声コンテンツや、ハードディスクドライブ(図示せず)等に記憶された映像コンテンツ及び音声コンテンツが供給されると、当該映像コンテンツ及び音声コンテンツに対して所定の処理を行い、その結果得られる映像データを映像処理IC102へ送出し、音声データを音声処理IC103へ送出する。
【0037】
映像処理IC102は、信号処理IC101からから供給された映像データに対応する映像を生成し、その生成した映像をディスプレイ(図示せず)に表示する。また音声処理IC103は、信号処理IC101から供給された音声データに対応する音声を生成し、その生成した音声をスピーカ(図示せず)を介して出力する。
【0038】
ところで過電圧保護回路110は、ヒューズ3、ツェナーダイオード111、抵抗112及び電界効果トランジスタ(以下、これをFET(Field Effect Transistor)と呼ぶ。)113により構成される。
【0039】
実際上、ツェナーダイオード111は、DC−DCコンバータ4と、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103との接続点にカソードが接続され、アノードが抵抗112を介して接地されている。
【0040】
FET113は、DC−DCコンバータ4と、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103との接続点にドレインD1が接続され、ツェナーダイオード111のアノードと抵抗112との接続点にゲートG1が接続され、ソースS1が接地されている。
【0041】
ところでツェナーダイオード111は、そのツェナー電圧より大きな過電圧がDC−DCコンバータ4とツェナーダイオード111との接続点に印加された場合、当該ツェナーダイオード111に逆方向電流が流れる。
【0042】
そのためツェナーダイオード111と抵抗112との接続点、及びFET113のゲートG1には、過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加されることになる。このとき抵抗112は、所定の抵抗値に設定されており、ツェナーダイオード111へ流れる逆方向電流を制限することにより、ツェナーダイオード111の破壊を防ぐことができる。
【0043】
FET113は、ゲートG1に電圧が印加されると、ドレインD1からソースS1へドレイン−ソース間電流が流れる。なおFET113は、ヒューズ3の定格電流より大きいドレイン−ソース間電流が流れるように設定されている。
【0044】
これによりテレビジョン受像機フロントエンド部100では、過電圧が印加されたとき、直流電源2、ヒューズ3、DC−DCコンバータ4及びFET113により短絡経路が形成され、その短絡経路にヒューズ3の定格電流より大きな電流が流れることになるため、ヒューズ3が破壊される。
【0045】
従って過電圧保護回路110は、過電圧時にFET113が破壊されることなくヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ過電圧を印加されることがなく、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を防止することができる。
【0046】
(1−2)動作及び効果
以上の構成において、過電圧保護回路110は、何らかの原因によりDC−DCコンバータ4と、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103との接続点にツェナーダイオード111のツェナー電圧より大きい過電圧が印加されると、当該ツェナーダイオード111へ逆方向電流が流れ、FET113のゲートG1に過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加される。
【0047】
過電圧保護回路110では、FET113のゲートG1に電圧が印加されると、当該FET113のドレインD1からソースS1へドレイン−ソース間電流が流れることになり、その結果、直流電源2、ヒューズ3、DC−DCコンバータ4及びFET113により短絡経路が形成され、ヒューズ3にその定格電流よりも大きな電流が流れ、当該ヒューズ3が破壊される。
【0048】
従って過電圧保護回路110は、過電圧時にFET113が破壊されることなくヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ過電圧を印加させずに済み、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。
【0049】
また過電圧保護回路110は、ツェナーダイオード111のアノードに抵抗112が接続されているため、過電圧時、ツェナーダイオード111へ流れる電流を制限でき、ツェナーダイオード111が破壊されることなく、ヒューズ3だけを確実に破壊することができる。
【0050】
さらに過電圧保護回路110は、過電圧時にFET113が破壊されることなくヒューズ3を確実に破壊して信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を防止する構成として、ヒューズ3、ツェナーダイオード111、抵抗112及びFET113を設けるだけでよく、直流電源回路10(図2)のように直流電源2とDC−DCコンバータ4との間にPNPトランジスタ11を設ける構成と比して部品点数を少なくすることができ、かつ構成を簡素化することができる。
【0051】
また過電圧保護回路110は、直流電源2とDC−DCコンバータ4との間にヒューズ3が接続されているため、当該ヒューズ3が過電圧時に破壊されるだけでなく、過電流時にもヒューズ3が破壊されるため、1つのヒューズ3を設けるだけで過電圧及び過電流から信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を保護することができ、かつ信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を過電流から保護するためのヒューズを設けなくてもよい分、部品点数を少なくすることができる。
【0052】
以上の構成によれば、テレビジョン受像機フロントエンド部100の過電圧保護回路110は、当該テレビジョン受像機フロントエンド部100に過電圧が印加された場合、FET113が破壊されることなくヒューズ3だけを確実に破壊するようにしたことにより、簡易な構成で、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。
【0053】
(2)第2の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の構成
(2−1)テレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成
図3との対応部分に同一符号を付した図4に示すように、200は全体としてテレビジョン受像機フロントエンド部を示し、過電圧保護回路210を有する構成となっており、第1の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部100のFET113とはFET211が異なる位置に配置されている。
【0054】
テレビジョン受像機フロントエンド部200は、第1の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部100と同様に、直流電源2、ヒューズ3及びDC−DCコンバータ4が直列に接続され、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103がDC−DCコンバータ4の出力側に並列接続されている。
【0055】
また過電圧保護回路210は、ヒューズ3、ツェナーダイオード111、抵抗112及びFET211により構成される。
【0056】
実際上、ツェナーダイオード111は、DC−DCコンバータ4と、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103との接続点にカソードが接続され、抵抗112を介してアノードが接地されている。
【0057】
FET211は、ヒューズ3とDC−DCコンバータ4の入力側との接続点にドレインD2が接続され、ツェナーダイオード111のアノードと抵抗112との接続点にゲートG2が接続され、ソースS2が接地されている。
【0058】
テレビジョン受像機フロントエンド部200では、DC−DCコンバータ4の出力側に過電圧が印加された場合、ツェナーダイオード111へ逆方向電流が流れ、ツェナーダイオード111と抵抗112との接続点、及びFET211のゲートG2に過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加されることになる。
【0059】
FET211は、ゲートG2に電圧が印加されると、ドレインD2からソースS2へドレイン−ソース間電流が流れる。なおFET211は、ヒューズ3の定格電流より大きいドレイン−ソース間電流が流れるように設定されている。
【0060】
これによりテレビジョン受像機フロントエンド部200では、過電圧が印加されたとき、直流電源2、ヒューズ3及びFET211により短絡経路が形成され、その短絡経路にヒューズ3の定格電流より大きな電流が流れることになるため、ヒューズ3が破壊される。
【0061】
従って過電圧保護回路210は、過電圧時にFET211が破壊されることなくヒューズ3が破壊されたことにより、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ過電圧を印加されることがなく、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。
【0062】
(2−2)動作及び効果
以上の構成において、テレビジョン受像機フロントエンド部200の過電圧保護回路210は、何らかの原因によりDC−DCコンバータ4と、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103との接続点にツェナーダイオード111のツェナー電圧より大きい過電圧が印加されると、当該ツェナーダイオード111へ逆方向電流が流れ、FET211のゲートG2に過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加される。
【0063】
過電圧保護回路210では、FET211のゲートG2に電圧が印加されると、当該FET211のドレインD2からソースS2へドレイン−ソース間電流が流れることになり、その結果、直流電源2、ヒューズ3及びFET211により短絡経路が形成され、ヒューズ3にその定格電流よりも大きな電流が流れ、当該ヒューズ3が破壊される。
【0064】
従って過電圧保護回路210は、過電圧時にFET211が破壊されることなくヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103へ過電圧を印加させずに済み、当該信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。
【0065】
また過電圧保護回路210は、ツェナーダイオード111のカソードに抵抗112が接続されているため、過電圧時、ツェナーダイオード111へ流れる電流を制限でき、ツェナーダイオード111が破壊されることなく、ヒューズ3だけを確実に破壊することができる。
【0066】
さらに過電圧保護回路210は、過電圧時にヒューズ3を確実に破壊して信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を保護する構成として、ヒューズ3、ツェナーダイオード111、抵抗112及びFET211を設けるだけでよく、直流電源回路10(図2)のように直流電源2とDC−DCコンバータ4との間にPNPトランジスタ11を設ける構成と比して部品点数を少なくすることができ、かつ構成を簡素化することができる。
【0067】
また過電圧保護回路210は、直流電源2とDC−DCコンバータ4との間にヒューズ3が接続されているため、当該ヒューズ3が過電圧時に破壊されるだけでなく、過電流時にもヒューズ3が破壊されるため、1つのヒューズ3を設けるだけで過電圧及び過電流から信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を保護することができ、かつ信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103を過電流から保護するためのヒューズを設けなくてもよい分、部品点数を少なくすることができる。
【0068】
ところでテレビジョン受像機フロントエンド部200では、過電圧が印加されたとき、直流電源2、ヒューズ3及びFET211により短絡経路が形成されるため、テレビジョン受像機フロントエンド部100(図3)に過電圧が印加されたときと比して、短絡経路を形成する構成としてDC−DCコンバータ4が含まれないため、短絡経路を流れる電流によってDC−DCコンバータ4が破壊されることを完全に回避することができる。
【0069】
以上の構成によれば、テレビジョン受像機フロントエンド部200の過電圧保護回路210は、当該テレビジョン受像機フロントエンド部200に過電圧が印加された場合、FET211が破壊されることなくヒューズ3だけを確実に破壊するようにしたことにより、簡易な構成で、信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103の破壊を確実に防止することができる。
【0070】
(3)第3の実施の形態
図4との対応部分に同一符号を付した図5に示すように、300は全体としてテレビジョン受像機フロントエンド部を示し、DC−DCコンバータ4、第2DC−DCコンバータ301及び第3DC−DCコンバータ302がヒューズ3を介して直流電源2に対して並列接続され、当該DC−DCコンバータ4、第2DC−DCコンバータ301及び第3DC−DCコンバータ302に対してそれぞれ過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320が設けられている。
【0071】
この場合、テレビジョン受像機フロントエンド部300では、直流電源2、ヒューズ3及び第2DC−DCコンバータ301が直列に接続され、信号処理IC303及びメモリIC313が第2DC−DCコンバータ301の出力側に並列接続されている。
【0072】
またテレビジョン受像機フロントエンド部300では、直流電源2、ヒューズ3及び第3DC−DCコンバータ302が直列に接続され、信号処理IC303及び外部メモリ用入力電源回路323が第3DC−DCコンバータ302の出力側に並列接続されている。
【0073】
テレビジョン受像機フロントエンド部300は、直流電源2から供給された電源電圧を第2DC−DCコンバータ301によって所定レベルに降圧した後、当該降圧した電圧V2を信号処理IC303及びメモリIC313へ供給することにより、当該メモリIC313が動作するようになされている。
【0074】
またテレビジョン受像機フロントエンド部300は、直流電源2から供給された電源電圧を第3DC−DCコンバータ302によって所定レベルに降圧した後、当該降圧した電圧V3を信号処理IC303及び外部メモリ用入力電源回路323へ供給することにより、当該外部メモリ用入力電源回路323が動作するようになされている。
【0075】
ここで信号処理IC303は、DC−DCコンバータ4から電圧V1、第2DC−DCコンバータ301から電圧V2、及び第3DC−DCコンバータ302から電圧V3が供給されることにより動作するようになされている。
【0076】
因みにメモリIC313は、例えば信号処理IC303から供給された映像データ及び音声データを一時的に記憶する。また外部メモリ用入力電源回路323は、図示しないメモリカード装着部にメモリカードが装着された場合、当該メモリカードに電圧V3を供給する。
【0077】
ところで第2過電圧保護回路310は、ヒューズ3、ツェナーダイオード311、抵抗312及びFET211により構成される。また第3過電圧保護回路320は、ヒューズ3、ツェナーダイオード321、抵抗322及びFET211により構成される。
【0078】
実際上、ツェナーダイオード311は、第2DC−DCコンバータ301と、信号処理IC303及びメモリIC313との接続点にカソードが接続され、抵抗312を介してアノードが接地されている。またツェナーダイオード321は、第3DC−DCコンバータ302と、信号処理IC303及び外部メモリ用入力電源回路323との接続点にカソードが接続され、抵抗322を介してアノードが接地されている。
【0079】
テレビジョン受像機フロントエンド部300では、第2DC−DCコンバータ301の出力側に過電圧が印加した場合、ツェナーダイオード311に逆方向電流が流れ、ツェナーダイオード311と抵抗312との接続点、及びFET211のゲートG2に過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加する。
【0080】
FET211は、ゲートG2に電圧が印加することにより、ドレインD2からソースS2へドレイン−ソース間電流が流れる。なおFET211は、ヒューズ3の定格電流より大きいドレイン−ソース間電流が流れるように設定されている。
【0081】
これによりテレビジョン受像機フロントエンド部300では、直流電源2、ヒューズ3及びFET211により短絡経路が形成され、その短絡経路にヒューズ3の定格電流より大きな電流が流れることになるため、ヒューズ3が破壊される。
【0082】
従って第2過電圧保護回路310は、過電圧時にヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC303及びメモリIC313へ過電圧を印加させないため、当該信号処理IC303及びメモリIC313の破壊を防止することができる。
【0083】
またテレビジョン受像機フロントエンド部300では、第3DC−DCコンバータ302の出力側に過電圧が印加した場合、ツェナーダイオード321に逆方向電流が流れ、ツェナーダイオード321と抵抗322との接続点、及びFET211のゲートG2に過電圧からツェナー電圧分だけ降圧した電圧が印加する。
【0084】
このとき第3過電圧保護回路320では、FET211のゲートG2に電圧が印加すると、当該FET211のドレインD2からソースS2へヒューズ3の定格電流より大きいドレイン−ソース間電流が流れ、その結果、直流電源2、ヒューズ3及びFET211により短絡経路が形成され、その短絡経路にヒューズ3の定格電流より大きな電流が流れることになるため、ヒューズ3が破壊される。
【0085】
従って第3過電圧保護回路320は、過電圧時にヒューズ3が破壊されることにより、信号処理IC303及び外部メモリ入力電源回路323へ過電圧を印加させないため、当該信号処理IC303及び外部メモリ入力電源回路323の破壊を防止することができる。
【0086】
このようにテレビジョン受像機フロントエンド部300では、DC−DCコンバータ4、第2DC−DCコンバータ301及び第3DC−DCコンバータ302が直流電源2に対して並列接続されている場合、1つのヒューズ3及び1つのFET211を用いることにより、過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320を構成することができる。そのため、過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320は、1つのFET211を設けるだけでよく、過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320に対してそれぞれFET211を設けなくてもよい分、部品点数を減らすことができるので、小型化が可能となり、かつ簡易な構成にすることができる。
【0087】
(4)他の実施の形態
なお上述した第3の実施の形態においては、過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320をヒューズ3を介して直流電源2に並列接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、過電圧保護回路210、第2過電圧保護回路310及び第3過電圧保護回路320を任意に組み合わせてヒューズ3を介して直流電源2に並列接続するようにしても良いし、また複数の過電圧保護回路をヒューズ3を介して直流電源2に並列接続するようにしても良い。
【0088】
この場合、例えば図4及び図5との対応部分に同一符号を付した図6に示すように、テレビジョン受像機フロントエンド部400は、DC−DCコンバータ4及び第2DC−DCコンバータ301がヒューズ3を介して直流電源2に対して並列接続され、当該DC−DCコンバータ4及び第2DC−DCコンバータ301に対してそれぞれ過電圧保護回路210及び第2過電圧保護回路310が設けられている。
【0089】
このようにテレビジョン受像機フロントエンド部400では、DC−DCコンバータ4及び第2DC−DCコンバータ301が直流電源2に対して並列接続されている場合、1つのヒューズ3及び1つのFET211を用いることにより、過電圧保護回路210及び第2過電圧保護回路310を構成することができ、第3の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部300と同様に、部品点数を減らすことができるので、小型化が可能となり、かつ簡易な構成にすることができる。
【0090】
また上述した実施の形態においては、直流電圧変換器としてDC−DCコンバータ4、第2DC−DCコンバータ301及び第3DC−DCコンバータ302等を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばシリーズレギュレータ等を設けるようにしても良い。
【0091】
さらに上述した実施の形態においては、負荷回路として信号処理IC101、映像処理IC102、音声処理IC103、メモリIC313及び外部メモリ用入力電源回路323等を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、イーサネット(登録商標)ドライバ、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ドライバ等を設けるようにしても良い。
【0092】
さらに上述した実施の形態においては、負荷回路として例えば信号処理IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103をDC−DCコンバータ4に対して並列接続するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、負荷回路として例えば信号処理回路IC101、映像処理IC102及び音声処理IC103のいずれか1つをDC−DCコンバータ4に接続するようにしても良く、また任意の数の負荷回路をDC−DCコンバータ4に対して並列接続するようにしても良い。
【0093】
さらに上述した実施の形態においては、ヒューズとしてヒューズ3、ツェナーダイオードとしてツェナーダイオード111、抵抗として抵抗112、電界効果トランジスタとしてFET113又はFET211によって本発明の過電圧保護装置110又は過電圧保護回路210を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなるヒューズ、ツェナーダイオード、抵抗、FETによって過電圧保護回路を構成するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明の過電圧保護回路は、例えばテレビジョン受像機フロントエンド部以外にも、パーソナルコンピュータ、カーオーディオ、ビデオレコーダ等のその他種々に実装された過電圧保護回路に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】従来の直流電源回路構成(1)を示す略線図である。
【図2】従来の直流電源回路構成(2)を示す略線図である。
【図3】第1の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成を示す略線図である。
【図4】第2の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成を示す略線図である。
【図5】第3の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成を示す略線図である。
【図6】他の実施の形態におけるテレビジョン受像機フロントエンド部の回路構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0096】
1、10……直流電源回路、2……直流電源、3、15……ヒューズ、4……DC−DCコンバータ、5……第1負荷回路、6……第2負荷回路、7……第3負荷回路、8、17,111、311、321……ツェナーダイオード、9、20、110、210……過電圧保護回路、11……PNPトランジスタ、12、13、19、112、312、322……抵抗、14、18……ダイオード、16……NPNトランジスタ、100、200、300、400……テレビジョン受像機フロントエンド部、101、303……信号処理IC、102……映像処理IC、103……音声処理IC、113、211……FET、301……第2DC−DCコンバータ、302……第3DC−DCコンバータ、310……第2過電圧保護回路、313……メモリIC、320……第3過電圧保護回路、323……外部メモリ用入力電源回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源と直流電圧変換器との間に直列接続されたヒューズと、
上記直流電圧変換器と所定の負荷回路との接続点にカソードが接続され、上記直流電圧変換器と上記負荷回路との接続点にツェナー電圧より大きな過電圧が印加された時、逆方向電流が流れるツェナーダイオードと、
一方が上記ツェナーダイオードのアノードと接続され、他方が接地された抵抗と、
上記ツェナーダイオードのアノードと上記抵抗との接続点にゲートが接続され、上記直流電圧変換器と上記負荷回路との接続点にドレインが接続され、ソースが接地され、過電圧時に上記ゲートへゲート電圧が印加されたとき、上記ヒューズの定格電流よりも大きなドレイン−ソース間電流を流すようにした電界効果トランジスタと
を具えることを特徴とする過電圧保護回路。
【請求項2】
直流電源と直流電圧変換器との間に直列接続されたヒューズと、
上記直流電圧変換器と所定の負荷回路との接続点にカソードが接続され、上記直流電圧変換器と上記負荷回路との接続点にツェナー電圧より大きな過電圧が印加された時、逆方向電流が流れるツェナーダイオードと、
一方が上記ツェナーダイオードのアノードと接続され、他方が接地された抵抗と、
上記ツェナーダイオードのアノードと上記抵抗との接続点にゲートが接続され、上記直流電源と上記直流電圧変換器との接続点にドレインが接続され、ソースが接地され、過電圧時に上記ゲートへゲート電圧が印加されたとき、上記ヒューズの定格電流よりも大きなドレイン−ソース間電流を流すようにした電界効果トランジスタと
を具えることを特徴とする過電圧保護回路。
【請求項3】
上記ツェナーダイオードは、
複数個設けられ、上記ヒューズを介して上記直流電源に対して並列接続された複数の上記直流電圧変換器と、当該複数の上記直流電圧変換器にそれぞれ接続された複数の上記負荷回路との接続点にそれぞれカソードが接続され、
上記抵抗は、
複数個設けられ、上記複数のツェナーダイオードのアノードとそれぞれ接続される
ことを特徴とする請求項2に記載の過電圧保護回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−177865(P2009−177865A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10670(P2008−10670)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】