選択装置、選択方法、及びコンピュータプログラム
【課題】 検査リストから検査を選択する場合、状況によって選択したい検査グループが異なっている。そのため、簡易な方法で複数の項目を選択する必要がある。
【解決手段】 ディスプレイ1004に表示され複数の項目を含んだ患者情報を表示し、表示されたリストを指示することで項目を選択し、選択された項目の内容と、指示された項目内の位置とに応じてリスト内の項目の表示状態を変更する。
【解決手段】 ディスプレイ1004に表示され複数の項目を含んだ患者情報を表示し、表示されたリストを指示することで項目を選択し、選択された項目の内容と、指示された項目内の位置とに応じてリスト内の項目の表示状態を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、項目をまとめて選択する技術に関し、特に項目内の指示された位置に応じて選択する項目を変更する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リスト表示された情報をマウスのようなポインティングデバイスで操作し、入力に応じて選択状態にすることは既に公知であり、広く利用されている。リスト表示された情報は、名称やサイズ、更新日時など複数の項目を備えており、それらの情報もあわせて表示されていることも多い。
【0003】
リスト表示された情報は選択後、選択した情報に対して何か処理を実行するという処理の流れをたどる。実施したい処理内容によっては複数の項目を選択したい場合もある。例えば検査リストを表示する場合、これから検査を実施する場合は同じ患者IDをもつ検査は同時に複数選択した方がいい場合もあり、画像の出力においては未出力のものまとめて選択して出力操作したい。これらの情報を複数選択しようとした場合いくつかの方法が知られている。ポインティングデバイスのみで行う場合はドラッグ&ドロップ操作を行って範囲指定を行い複数指定する。ポインティングデバイスと共にキーボードなどの入力手段を備える場合は特定のキーを押下しながら選択操作を行うことで複数指定を行う方法もある。
【0004】
またこれらの項目を検索して特定条件を満たすものだけを絞りこみたい場合には、ソート方法の切り替えや、絞り込みする情報を選択する技術なども知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−161685
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リスト表示された情報をタッチパネルで複数選択する場合、非選択状態の情報を押下すると選択状態に変わり、もう一度押下すると非選択状態に戻るといったことが考えられる。ただし、多くの情報を選択する場合は、多くの操作を必要としてしまう。ドラッグ&ドロップ操作によって領域選択する場合は表示上で連続しているものしか選択できない。また、情報を検索しその結果を元に選択する場合でもタッチパネルでは操作が複雑になるという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、項目をまとめて選択する技術に関し、特に項目内の指示された位置に応じて選択する項目を変更する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、本発明の選択装置は以下の構成を備える。すなわち、
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択装置であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リスト表示された項目を複数選択することが容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
<システム構成の説明>
図1は、本実施例の構成図である。同図において1000は表示制御手段としてのCPUであり、メモリに格納された命令を実行することで、各装置の制御やデータの加工などを行う。本実施例においては、選択手段の判別や表示制御などを行う。1001はROMであり、起動時に必要となるプログラムが記憶されている。1002はRAMであり、補助記憶装置に記憶されているプログラムをコピーして実行する場合に用いられる。1003はハードディスクドライブであり、起動に必要なOSや制御用のプログラムなどが記憶されている。本実施例では、選択手段の判断や表示制御用のプログラムや画面イメージなどが記憶されている。1004は表示手段としてのディスプレイでありアイコンや文字などの表示要素を表示する。1005は選択手段としてのマウスであり、ディスプレイ1004に表示された表示要素を元に操作を入力できる。1006は選択手段としてのタッチパネルであり、ディスプレイ上に設置されて用いられる。画面上に表示された表示要素を直接触れる事で操作を入力し、その結果を表示画面上に反映させる。
【0011】
<全体の処理の説明>
図2は実施例1のシーケンス図である。まず表示制御手段1000はディスプレイ1004に患者情報をリスト表示する(S2001)。マウス1005もしくはタッチパネル1006からの指示の有無を判断し(S2002)、もし指示が入力されれば指示された座標をリスト内から取得する(S2003)。
【0012】
その後、表示制御手段1000は、指示された座標はGUI上の患者情報リストにおける項目内かどうかを判断し(S2004)、もし患者情報リストにおける項目外が指示された場合は入力の判断(S2002)に戻る。もし患者情報リストの項目内が指示された場合は、入力座標に該当する項目を取得し(S2005)、さらに項目内を指示する座標を取得する(S2006)。
【0013】
表示制御手段1000は、指示された座標から、指示された位置が選択項目全体の20%より左かどうか判断する(S2007)。20%より左と表示制御手段1000に判断された場合は、選択された項目が有する内容としての数値以下の内容を示す項目を含む患者情報をリストから選択する(S2008)。例えば、選択された項目の内容が2008.6.30であった場合には2008.6.30よりも小さい日付を有する項目が選択される。
【0014】
項目の内容が撮影枚数のように数値ならば数値がそれ以下のものを選択し、患者名などの文字列ならば文字列比較を行って該当する項目を含む情報を選択状態とする。
【0015】
そして、表示制御手段1000は、選択した患者情報の背景をパターンAで塗りつぶす(S2009)。その後、入力指示の判断(S2002)に戻る。もし、選択手段に指示された選択位置が選択項目全体の20%より左ではないと判断(S2007)された場合は、選択位置が選択項目全体の20%より右かどうか判断する(S2010)。20%より右と判断された場合は、選択項目以上の内容を含む患者情報をリストから選択する(S2011)。
【0016】
例えば、選択された項目の内容が2008.6.30であった場合には2008.6.30よりも大きい日付を有する項目が選択される。項目の内容が撮影枚数のように数値ならば数値がそれ以上のものを選択し、患者名などの文字列ならば文字列比較を行って該当する項目を含む情報を選択状態とする。
【0017】
そして選択状態にした患者情報の背景をパターンBで塗りつぶす(S2012)。その後、入力の判断(S2002)に戻る。もし、選択位置が選択項目全体の20%より右でもないと判断(S2010)された場合は、選択項目と同一内容を含む項目を患者情報のリストから選択する(S2013)。そして、表示制御手段1000は、選択状態にした患者情報の背景をパターンCで塗りつぶす(S2014)。その後、入力の判断(S2002)に戻る。
【0018】
このように、表示制御手段1000は、項目を選択した状態をしめす表示パターンを、前記項目内の選択された領域に応じて変える。
【0019】
<表示画面の説明>
図3は実施例1の入力例を示す図である。図中では3001は選択手段としてタッチパネル1006を用いた入力を表し、一覧表示された3002の検査情報のリストから検査日付の項目を選択している。
【0020】
図4は実施例1の選択方法を切り替えるための入力領域を示している。4001は患者情報に含まれる項目のひとつ検査日付であり、横方向に20%、60%、20%の割合で領域を識別する。左側20%に該当する領域を押下した場合は、選択項目以下を選択するという操作を意味し、右側20%に該当する領域を押下した場合は選択項目以上の検査日時を含む検査を選択するという意味となる。中央の60%に該当する部分を選択した場合は、選択項目と同じものを含む検査を選択するという意味となる。よって図3のように項目の左端を選択した場合は、検査日付「2008.6.30」以下の検査日付を含む患者情報を選択することとなる。
【0021】
図5は実施例1の選択検査情報を表すパターンである。項目の選択位置に応じて、選択ルールを変更するため、選択方法が分かるようにクリックした項目の背景パターンを選択方式によって変える。5001は選択項目以下、5002は選択項目以上、5003は選択項目と等しい場合に用いるパターンである。
【0022】
図6は実施例1の選択例を示す図である。6001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、患者IDの中心部分を押下している。この場合、同じ患者ID「0001001」を含む検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンCで6002のように背景が塗りつぶされる。
【0023】
図7は実施例1の選択例を示す図である。7001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、検査日付の左側を押下している。この場合、検査日付「2008.6.30」以前の検査日付を持つ検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンAで7002のように背景が塗りつぶされる。
【0024】
図8は実施例1の選択例を示す図である。8001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、検査枚数の右側を押下している。この場合、選択した撮影枚数「2」以上の撮影枚数の検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンBで8002のように背景が塗りつぶされる。
【0025】
本発明によれば、キーボードを備えない環境であっても、リスト表示された情報を選択する位置情報を用いて複数選択できる。その結果、これまで検索やソート方法を切り替えなければできなかった複数選択を操作回数を抑えて実施でき、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【実施例2】
【0026】
<全体の処理の説明>
図9は実施例2のシーケンス図である。表示制御手段1000は、まず患者情報をディスプレイ1004にリスト表示する(S9001)。マウス1005もしくはタッチパネル1006からの入力の有無を表示制御手段1000は判断し(S9002)する。もし、入力があれば指示された座標を取得する(S9003)。その後、入力座標はGUI上の患者情報リスト項目内かどうかを判断し(S9004)、もし患者情報リスト項目外が選択された場合は入力の判断(S9002)に戻る。もし患者情報リストの項目内を選択された場合は、入力座標に該当する項目を取得し(S9005)、さらに項目のどの位置が押されたか座標を取得する(S9006)。そして、選択項目ごとに定義された選択領域を切り換えるための切り替え領域情報を取得(S9007)する。その後、選択された位置が選択方法切り替え領域Aに含まれるかどうか判断し(S9008)、選択方法切り替え領域Aに含まれると判断された場合は、選択項目以下の内容を含む患者情報をリストから選択する(S9009)。そして、選択した患者情報の背景をパターンAで塗りつぶす(S9010)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。もし、選択位置が選択方法切り替え領域Aに含まれないと判断(S9008)された場合は、選択位置が選択方法切り替え領域Bに含まれるかどうか判断する(S9011)。選択方法切り替え領域Bに含まれると判断された場合は、選択項目以上の内容を含む患者情報をリストから選択する(S9012)。そして選択状態にした患者情報の背景をパターンBで塗りつぶす(S9013)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。もし、選択位置が選択方法切り替え領域Bにも含まれないと判断(S9011)された場合は、選択項目と同じ内容を含む患者情報をリストから選択する(S9014)。選択状態にした患者情報の背景をパターンCで塗りつぶす(S9015)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。
【0027】
<表示画面の説明>
図10は実施例2の選択方法を切り替えるための入力領域を示している。10001は検査日付項目の選択方法切り替え領域である。10002は患者名項目の選択方法切り替え領域である。検査日付と患者名は同じ幅の領域Aと領域Bを項目の両端に設け、残りを領域Cにしている。10003は出力状態項目の選択方法切り替え領域であり、項目全体を領域Cに設定している。領域Aは、選択項目以下を選択するという操作を意味し、領域Bは選択項目以上の検査日時を含む検査を選択するという意味となる。領域Cは選択項目と同じものを含む検査を選択するという意味となる。
【0028】
図11は実施例2の選択例を示す図である。11001はタッチパネル1006による入力を表し、検査枚数の右側を押下している。ただし、出力状態の項目はすべての領域が領域Cの項目と等しいものを選択するように設定されているため、選択した出力「未」と等しい出力状態の検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンCで11002のように背景が塗りつぶされる。
【0029】
以上、本発明にかかる実施形態を説明したが、上記実施形態は、その一例であって、画面表示項目は上記実施形態に限られるものではなく、適宜変更しても良い。また、本実施形態では、領域は最大3つにしたが、上限はこれに限らない。また、領域は左右に配置したが特に制限はなく上下や矩形以外の領域でも可能である。
【0030】
通常、コンピュータプログラムはCD−ROM等のコンピュータ可読記録媒体に格納され、それをシステムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になるので、そのようなコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に入る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態におけるシステムの構成図である。
【図2】第一の実施形態における上流システムからの入力時の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】患者情報入力画面の例を示す図である。
【図4】患者情報入力画面の選択方法切り替え領域の例を示す図である。
【図5】患者情報入力画面の選択方法ごとの塗りつぶしパターンの例を示す図である。
【図6】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図7】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図8】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図9】第二の実施形態における上流システムからの入力時の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】患者情報入力画面の選択方法切り替え領域の例を示す図である。
【図11】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1000 CPU
10004 ディスプレイ
10005 マウス
10006 タッチパネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、項目をまとめて選択する技術に関し、特に項目内の指示された位置に応じて選択する項目を変更する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リスト表示された情報をマウスのようなポインティングデバイスで操作し、入力に応じて選択状態にすることは既に公知であり、広く利用されている。リスト表示された情報は、名称やサイズ、更新日時など複数の項目を備えており、それらの情報もあわせて表示されていることも多い。
【0003】
リスト表示された情報は選択後、選択した情報に対して何か処理を実行するという処理の流れをたどる。実施したい処理内容によっては複数の項目を選択したい場合もある。例えば検査リストを表示する場合、これから検査を実施する場合は同じ患者IDをもつ検査は同時に複数選択した方がいい場合もあり、画像の出力においては未出力のものまとめて選択して出力操作したい。これらの情報を複数選択しようとした場合いくつかの方法が知られている。ポインティングデバイスのみで行う場合はドラッグ&ドロップ操作を行って範囲指定を行い複数指定する。ポインティングデバイスと共にキーボードなどの入力手段を備える場合は特定のキーを押下しながら選択操作を行うことで複数指定を行う方法もある。
【0004】
またこれらの項目を検索して特定条件を満たすものだけを絞りこみたい場合には、ソート方法の切り替えや、絞り込みする情報を選択する技術なども知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−161685
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リスト表示された情報をタッチパネルで複数選択する場合、非選択状態の情報を押下すると選択状態に変わり、もう一度押下すると非選択状態に戻るといったことが考えられる。ただし、多くの情報を選択する場合は、多くの操作を必要としてしまう。ドラッグ&ドロップ操作によって領域選択する場合は表示上で連続しているものしか選択できない。また、情報を検索しその結果を元に選択する場合でもタッチパネルでは操作が複雑になるという問題があった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、項目をまとめて選択する技術に関し、特に項目内の指示された位置に応じて選択する項目を変更する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、本発明の選択装置は以下の構成を備える。すなわち、
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択装置であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リスト表示された項目を複数選択することが容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
<システム構成の説明>
図1は、本実施例の構成図である。同図において1000は表示制御手段としてのCPUであり、メモリに格納された命令を実行することで、各装置の制御やデータの加工などを行う。本実施例においては、選択手段の判別や表示制御などを行う。1001はROMであり、起動時に必要となるプログラムが記憶されている。1002はRAMであり、補助記憶装置に記憶されているプログラムをコピーして実行する場合に用いられる。1003はハードディスクドライブであり、起動に必要なOSや制御用のプログラムなどが記憶されている。本実施例では、選択手段の判断や表示制御用のプログラムや画面イメージなどが記憶されている。1004は表示手段としてのディスプレイでありアイコンや文字などの表示要素を表示する。1005は選択手段としてのマウスであり、ディスプレイ1004に表示された表示要素を元に操作を入力できる。1006は選択手段としてのタッチパネルであり、ディスプレイ上に設置されて用いられる。画面上に表示された表示要素を直接触れる事で操作を入力し、その結果を表示画面上に反映させる。
【0011】
<全体の処理の説明>
図2は実施例1のシーケンス図である。まず表示制御手段1000はディスプレイ1004に患者情報をリスト表示する(S2001)。マウス1005もしくはタッチパネル1006からの指示の有無を判断し(S2002)、もし指示が入力されれば指示された座標をリスト内から取得する(S2003)。
【0012】
その後、表示制御手段1000は、指示された座標はGUI上の患者情報リストにおける項目内かどうかを判断し(S2004)、もし患者情報リストにおける項目外が指示された場合は入力の判断(S2002)に戻る。もし患者情報リストの項目内が指示された場合は、入力座標に該当する項目を取得し(S2005)、さらに項目内を指示する座標を取得する(S2006)。
【0013】
表示制御手段1000は、指示された座標から、指示された位置が選択項目全体の20%より左かどうか判断する(S2007)。20%より左と表示制御手段1000に判断された場合は、選択された項目が有する内容としての数値以下の内容を示す項目を含む患者情報をリストから選択する(S2008)。例えば、選択された項目の内容が2008.6.30であった場合には2008.6.30よりも小さい日付を有する項目が選択される。
【0014】
項目の内容が撮影枚数のように数値ならば数値がそれ以下のものを選択し、患者名などの文字列ならば文字列比較を行って該当する項目を含む情報を選択状態とする。
【0015】
そして、表示制御手段1000は、選択した患者情報の背景をパターンAで塗りつぶす(S2009)。その後、入力指示の判断(S2002)に戻る。もし、選択手段に指示された選択位置が選択項目全体の20%より左ではないと判断(S2007)された場合は、選択位置が選択項目全体の20%より右かどうか判断する(S2010)。20%より右と判断された場合は、選択項目以上の内容を含む患者情報をリストから選択する(S2011)。
【0016】
例えば、選択された項目の内容が2008.6.30であった場合には2008.6.30よりも大きい日付を有する項目が選択される。項目の内容が撮影枚数のように数値ならば数値がそれ以上のものを選択し、患者名などの文字列ならば文字列比較を行って該当する項目を含む情報を選択状態とする。
【0017】
そして選択状態にした患者情報の背景をパターンBで塗りつぶす(S2012)。その後、入力の判断(S2002)に戻る。もし、選択位置が選択項目全体の20%より右でもないと判断(S2010)された場合は、選択項目と同一内容を含む項目を患者情報のリストから選択する(S2013)。そして、表示制御手段1000は、選択状態にした患者情報の背景をパターンCで塗りつぶす(S2014)。その後、入力の判断(S2002)に戻る。
【0018】
このように、表示制御手段1000は、項目を選択した状態をしめす表示パターンを、前記項目内の選択された領域に応じて変える。
【0019】
<表示画面の説明>
図3は実施例1の入力例を示す図である。図中では3001は選択手段としてタッチパネル1006を用いた入力を表し、一覧表示された3002の検査情報のリストから検査日付の項目を選択している。
【0020】
図4は実施例1の選択方法を切り替えるための入力領域を示している。4001は患者情報に含まれる項目のひとつ検査日付であり、横方向に20%、60%、20%の割合で領域を識別する。左側20%に該当する領域を押下した場合は、選択項目以下を選択するという操作を意味し、右側20%に該当する領域を押下した場合は選択項目以上の検査日時を含む検査を選択するという意味となる。中央の60%に該当する部分を選択した場合は、選択項目と同じものを含む検査を選択するという意味となる。よって図3のように項目の左端を選択した場合は、検査日付「2008.6.30」以下の検査日付を含む患者情報を選択することとなる。
【0021】
図5は実施例1の選択検査情報を表すパターンである。項目の選択位置に応じて、選択ルールを変更するため、選択方法が分かるようにクリックした項目の背景パターンを選択方式によって変える。5001は選択項目以下、5002は選択項目以上、5003は選択項目と等しい場合に用いるパターンである。
【0022】
図6は実施例1の選択例を示す図である。6001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、患者IDの中心部分を押下している。この場合、同じ患者ID「0001001」を含む検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンCで6002のように背景が塗りつぶされる。
【0023】
図7は実施例1の選択例を示す図である。7001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、検査日付の左側を押下している。この場合、検査日付「2008.6.30」以前の検査日付を持つ検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンAで7002のように背景が塗りつぶされる。
【0024】
図8は実施例1の選択例を示す図である。8001はタッチパネル1006を用いた入力を表し、検査枚数の右側を押下している。この場合、選択した撮影枚数「2」以上の撮影枚数の検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンBで8002のように背景が塗りつぶされる。
【0025】
本発明によれば、キーボードを備えない環境であっても、リスト表示された情報を選択する位置情報を用いて複数選択できる。その結果、これまで検索やソート方法を切り替えなければできなかった複数選択を操作回数を抑えて実施でき、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【実施例2】
【0026】
<全体の処理の説明>
図9は実施例2のシーケンス図である。表示制御手段1000は、まず患者情報をディスプレイ1004にリスト表示する(S9001)。マウス1005もしくはタッチパネル1006からの入力の有無を表示制御手段1000は判断し(S9002)する。もし、入力があれば指示された座標を取得する(S9003)。その後、入力座標はGUI上の患者情報リスト項目内かどうかを判断し(S9004)、もし患者情報リスト項目外が選択された場合は入力の判断(S9002)に戻る。もし患者情報リストの項目内を選択された場合は、入力座標に該当する項目を取得し(S9005)、さらに項目のどの位置が押されたか座標を取得する(S9006)。そして、選択項目ごとに定義された選択領域を切り換えるための切り替え領域情報を取得(S9007)する。その後、選択された位置が選択方法切り替え領域Aに含まれるかどうか判断し(S9008)、選択方法切り替え領域Aに含まれると判断された場合は、選択項目以下の内容を含む患者情報をリストから選択する(S9009)。そして、選択した患者情報の背景をパターンAで塗りつぶす(S9010)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。もし、選択位置が選択方法切り替え領域Aに含まれないと判断(S9008)された場合は、選択位置が選択方法切り替え領域Bに含まれるかどうか判断する(S9011)。選択方法切り替え領域Bに含まれると判断された場合は、選択項目以上の内容を含む患者情報をリストから選択する(S9012)。そして選択状態にした患者情報の背景をパターンBで塗りつぶす(S9013)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。もし、選択位置が選択方法切り替え領域Bにも含まれないと判断(S9011)された場合は、選択項目と同じ内容を含む患者情報をリストから選択する(S9014)。選択状態にした患者情報の背景をパターンCで塗りつぶす(S9015)。その後、入力の判断(S9002)に戻る。
【0027】
<表示画面の説明>
図10は実施例2の選択方法を切り替えるための入力領域を示している。10001は検査日付項目の選択方法切り替え領域である。10002は患者名項目の選択方法切り替え領域である。検査日付と患者名は同じ幅の領域Aと領域Bを項目の両端に設け、残りを領域Cにしている。10003は出力状態項目の選択方法切り替え領域であり、項目全体を領域Cに設定している。領域Aは、選択項目以下を選択するという操作を意味し、領域Bは選択項目以上の検査日時を含む検査を選択するという意味となる。領域Cは選択項目と同じものを含む検査を選択するという意味となる。
【0028】
図11は実施例2の選択例を示す図である。11001はタッチパネル1006による入力を表し、検査枚数の右側を押下している。ただし、出力状態の項目はすべての領域が領域Cの項目と等しいものを選択するように設定されているため、選択した出力「未」と等しい出力状態の検査情報が選択状態となり、図5で示したパターンCで11002のように背景が塗りつぶされる。
【0029】
以上、本発明にかかる実施形態を説明したが、上記実施形態は、その一例であって、画面表示項目は上記実施形態に限られるものではなく、適宜変更しても良い。また、本実施形態では、領域は最大3つにしたが、上限はこれに限らない。また、領域は左右に配置したが特に制限はなく上下や矩形以外の領域でも可能である。
【0030】
通常、コンピュータプログラムはCD−ROM等のコンピュータ可読記録媒体に格納され、それをシステムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になるので、そのようなコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に入る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施形態におけるシステムの構成図である。
【図2】第一の実施形態における上流システムからの入力時の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】患者情報入力画面の例を示す図である。
【図4】患者情報入力画面の選択方法切り替え領域の例を示す図である。
【図5】患者情報入力画面の選択方法ごとの塗りつぶしパターンの例を示す図である。
【図6】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図7】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図8】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【図9】第二の実施形態における上流システムからの入力時の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】患者情報入力画面の選択方法切り替え領域の例を示す図である。
【図11】患者情報入力画面の選択例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1000 CPU
10004 ディスプレイ
10005 マウス
10006 タッチパネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択装置であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御手段と、
を有することを特徴とする選択装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記選択手段で選択された項目内の左側、中央、右側の3つの領域を識別し、
前記表示制御手段は、左側を選択された場合には選択された項目よりも小さい内容を有する項目を選択した状態とし、
前記表示制御手段は、中央を選択された場合には選択された項目と同一内容を有する項目を選択した状態とし、
前記表示制御手段は、右側を選択された場合には選択された項目よりも大きい内容を有する項目を選択した状態とし、
表示手段に表示するように表示パターンを変更することを特徴とする請求項1に記載の選択装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、表示パターンを変更する領域を項目ごとに変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の選択装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、項目を選択した状態をしめす色を、前記項目内の選択された領域に応じて変えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の選択装置。
【請求項5】
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択方法であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択工程と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御工程を有することを特徴とする選択方法。
【請求項6】
請求項5に記載の選択方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項1】
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択装置であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御手段と、
を有することを特徴とする選択装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記選択手段で選択された項目内の左側、中央、右側の3つの領域を識別し、
前記表示制御手段は、左側を選択された場合には選択された項目よりも小さい内容を有する項目を選択した状態とし、
前記表示制御手段は、中央を選択された場合には選択された項目と同一内容を有する項目を選択した状態とし、
前記表示制御手段は、右側を選択された場合には選択された項目よりも大きい内容を有する項目を選択した状態とし、
表示手段に表示するように表示パターンを変更することを特徴とする請求項1に記載の選択装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、表示パターンを変更する領域を項目ごとに変えることを特徴とする請求項1又は2に記載の選択装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、項目を選択した状態をしめす色を、前記項目内の選択された領域に応じて変えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の選択装置。
【請求項5】
表示手段に表示され複数の項目を含んだリストから項目を選択する選択方法であって、
前記表示されたリストを指示することで項目を選択する選択工程と、
前記選択手段で選択された項目の内容と、前記選択手段が指示した項目内の位置とに応じて前記リストの表示パターンを変更して表示手段に表示する表示制御工程を有することを特徴とする選択方法。
【請求項6】
請求項5に記載の選択方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−128922(P2010−128922A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−304597(P2008−304597)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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