遺骨処理方法
【課題】遺骨を埋葬することなく、手間を省いて容易に遺骨を処理することができるとともに、近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止することができ、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができるようにする。
【解決手段】
空間40を確保する空間確保体10を、植物12が植えられた位置の周辺の地面11に埋設する第一工程と、人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、空間確保体10を地面11から除去する第二工程と、固化剤と遺骨粉粒体等を土に混入して乾燥することにより固化した固形土である肥料を、空間確保体10が地面11内に占めていた空間40に収容する第三工程とを有する。
【解決手段】
空間40を確保する空間確保体10を、植物12が植えられた位置の周辺の地面11に埋設する第一工程と、人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、空間確保体10を地面11から除去する第二工程と、固化剤と遺骨粉粒体等を土に混入して乾燥することにより固化した固形土である肥料を、空間確保体10が地面11内に占めていた空間40に収容する第三工程とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人又はペットの遺骨処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国では、人口の高齢化が一層進んで、現在年間約100万人の人が亡くなり、ピーク時には約140〜160万人に達すると予測されている。墓地埋葬法によれば、墓地以外の区域に埋葬してはならないと規定されており、これら人々の遺骨は、殆ど全てが墓地に埋葬されている。
【0003】
しかし、このまま墓地埋葬法に従って、亡くなった人々の遺骨を全て墓地に埋葬し続けると、墓地不足で益々墓地価格が高騰するとともに、墓地が益々遠隔地に造られるようになる。
【0004】
従って、墓地に埋葬する以外の方法で遺骨を処理する方法を考える必要性がある。
【0005】
最近では、埋葬以外の遺骨処理方法として、遺骨を粉にして海や山へ撒くという散骨が認知されつつある。
【0006】
また、下記特許文献1では、遺骨を、墓石、植木鉢又は肥料に添付して処理する遺骨処理方法を開示している。
【特許文献1】特開平9−314118
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、遺骨を処理する方法として、散骨を選択した場合には、海流や風等によって遺骨が散乱して、近隣の住民に嫌悪感を与え、且つ、遺骨の場所を特定することができなくなる。
【0008】
また、遺骨を処理する方法として、上記特許文献1記載の、遺骨を肥料として処理する方法を選択した場合にも、肥料を地面11に埋めない限り、風等よって遺骨が散乱して、近隣の住民に嫌悪感を与え、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができなくなる。また、この肥料を地面11に埋設する場合には、土を掘る必要があり、手間を要する。葬礼においては、できるだけ手間を要しないはいようにした方が好ましい。
【0009】
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、遺骨を埋葬することなく、手間を省いて容易に遺骨を処理することができるとともに、近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止することができ、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができる遺骨処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1態様における遺骨処理方法では、
土又は肥料を収容するための空間を確保する空間確保体を、植物が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面に埋設する第一工程と、
人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、該空間確保体を、該地面から除去する第二工程と、
該遺骨の粉粒体を含む肥料を、該空間確保体が該地面内に占めていた空間に収容する第三工程と、
を有する。
【0011】
なお、上記遺骨の粉粒体を含む肥料として、例えばこの粉粒体のみをもって肥料としてもよい。
【0012】
本発明の第2態様における遺骨処理方法では、
該遺骨の粉粒体を含む肥料は、固化剤と少なくとも該粉粒体とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土である。
【0013】
本発明の第3態様における遺骨処理方法では、第1又は第2態様において、
該第三工程の後に、該空間を蓋で閉じる第四工程を有する。
【0014】
本発明の第4態様における遺骨処理方法では、第1乃至第3態様のいずれかひとつの態様において、
該植物は樹木であって、該空間確保体は該樹木を囲繞する中空還状体であり、該中空還状体の上面及び底面には、孔が形成されている。
【0015】
本発明の第5態様における遺骨処理方法では、第4態様において、
該中空還状体は、中空円弧体を複数個連結して構成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の遺骨処理方法。
【0016】
本発明の第6態様における遺骨処理方法では、第4又は第5態様において、
該中空還状体は、上面開口を有し、該第一工程において該中空還状体を地面に埋設した後に、該上面開口を孔が形成された蓋で覆い、該第四工程で用いる蓋は該第一工程で用いる蓋と同一である。
【0017】
本発明の第7態様における遺骨処理方法では、第6態様において、
該上面開口を覆う蓋は、該孔に向かって下方へ傾斜するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遺骨処理方法。
【0018】
本発明の第8態様における遺骨処理方法では、第4乃至7のいずれか1つの態様において、
該第一工程と該第二工程との間においてさらに、該孔から水又は養液を注入する。
【発明の効果】
【0019】
上記第1態様の方法によれば、空間確保体が占めていた地面の空間に、遺骨粉粒体を含んだ肥料を収容するので、埋葬することなく、該肥料が散乱するのを防ぎ、もって近隣住民に嫌悪感を与えるのを防止することができ、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができるという効果を奏する。また、空間確保体を除去すると、遺骨粉粒体を含む肥料を収容する空間が即座に地面に出来上がるので、該地面を掘る手間を省くことができ、葬礼に適するという効果を奏する。
【0020】
上記第2態様の方法によれば、空間確保体が占めていた地面の空間に収容する肥料として、固化剤と該粉粒体等とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土を用いるので、該収容に必要な手間を省くことができ、葬礼に適するという効果を奏する。
【0021】
上記第3態様の方法によれば、遺骨粉粒体を含む肥料を収容した空間を蓋で閉じるので、該肥料が例え粉粒体であっても、該粉粒体が散乱するのを更に防ぐことができるという効果を奏する。
【0022】
上記第6態様の方法によれば、空間確保体の蓋と、遺骨粉粒体を含む肥料を収容した空間を覆う蓋が同一なので、該空間確保体を除去して該遺骨粉粒体を含む肥料を空間に入れる前後の地面の外観を同じ状態に保つことができ、近隣住民に嫌悪感を与えること更に防ぐことができるという効果を奏する。
【0023】
上記第7態様の方法によれば、地面に埋める蓋の形状を、この蓋にある孔に向かって下方へ傾斜するテーパ形状とすることで、地面表面の雨水等を該孔から空間確保体の中空部分へと集水することができるという効果を奏する。この結果、空間確保体の下面にある孔から多くの水を植物の根に供給することができる。
【0024】
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
【実施例1】
【0025】
図1(A)は、本発明に係わる空間確保体10の上面図であり、図1(B)は、この空間確保体10の結合側面図である。また、図1(C)は、この空間確保体10の分離側面図である。この空間確保体10は、材質が合成樹脂であって、例えば高さ10cm、外径30cm、内径25cmの中空環状である。
【0026】
図3(A)は、空間確保体10が地面11に埋設された状態における地面11の一部縦断面図である。
【0027】
空間確保体10とは、図3(A)に示すように、樹木等の植物12が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面11にその全部又は一部が埋設されるものであり、後述のように遺骨を処理して土に同化せしめたものを地面11内に収容する空間を確保するためのものである。
【0028】
空間確保体10が地面11に埋設された場合に、この中心部に植えられている植物12が枯れないように、空間確保体10の上面部20には、孔21が4つ設けられており、この孔21から空間確保体10の中空部へ水や養液を注入し、これらを底面部22下方に突設された養分供給部23の複数の供給孔24から植物12の根に供給する。
【0029】
地面11に埋設された空間確保体10を除去する場合に、植物12と干渉することなくこれを容易に行えるように、空間確保体10には、連結部25a及び25b並びに25c及び25dが設けられ、空間確保体10を半環状に分離可能となっている。
【0030】
図1(C)に示すように、一方の連結部25aにある突設部26aの爪部27aが、他方の連結部25bにある凹部28bに係合され、且つ、他方の連結部25bにある突設部26bの爪部27bが、一方の連結部25aにある凹部28aに係合されて、2つの半環状のものは、図1(B)に示すように空間確保体10となる。なお、連結部25c及び25dにおいても同様に係合される。
【0031】
図6は、本発明に係わる遺骨処理方法のフローチャートを示した図である。以下、括弧内は当該図中のステップ識別符号である。
【0032】
(S1)図3(A)に示すように、上記空間確保体10を、その表面が略地表面に一致するように地面11に埋設する。
【0033】
(S2)人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、その遺骨を粉砕し、パウダー(粉粒体)して、再度燃やす。
【0034】
(S3)そのパウダー(遺骨粉粒体)と、土と、窒素、燐酸又はカリ等を含む養分とを混ぜ合わせることにより、遺骨を土に同化せしめる。ここで、混ぜ合わせる遺骨粉粒体と土の量は、例えば遺骨粉粒体が5gで、土が4kgである。
【0035】
(S4)型取り用として例えば図2(A)に示すようなプランター30等に、その遺骨粉粒体を含む土を入れ、且つ、水や固化剤としての寒天等を入れて、それらを混ぜ合わせ、乾燥させる。
【0036】
(S5)乾燥後、その土を型取り用のプランター30から取り出す。図2(B)は、型取り用プランター30から取り出した土を示す図である。この土は、寒天によって固形化している。以下、この固形の土をブロック状固形土31と称す。このブロック状固形土31の大きさは例えば、縦10cm、横4cm、高さ7cmである。
【0037】
(S6)図3(A)に示す、予め地面11に埋設されている空間確保体10を手等で引き上げて、連結部25aと25bとの結合、及び、連結部25cと25dとの結合をそれぞれ取り外すことにより、地面11から空間確保体10を除去する。図3(B)は、空間確保体10を取り除いた後における、地面11の一部縦断面図であり、図3(C)は、空間確保体10を取り除いた後における、地面11の矩形領域外観斜視図である。なお、この空間確保体10を地面11に埋設して除去するまでの間において、植物12が枯れないように、空間確保体10の孔21へ水や養分を注入してもよい。
【0038】
(S7)図3(B)に示す、空間確保体10が占めていた地面11の溝(空間)40の全部又は一部に、ブロック状固形土31を肥料として収容する。図4(A)は、地面11の溝40の一部に、ブロック状固形土31を収容した地面11の矩形領域外観斜視図である。
【0039】
(S8)木の板50等の蓋で溝40を閉じる。図4(B)は、木の板50で溝40を閉じた状態における地面11の矩形領域外観斜視図である。
【0040】
本実施例1によれば、空間確保体10を予め地面11に埋設しておいて、遺骨を処理する必要がある時に、これを地面11から除去し、地面11にできた溝(空間)40に、遺骨粉粒体等を土に同化せしめたブロック状固形土31を肥料として入れることにより、遺骨が完全に自然に帰するので、遺骨を埋葬することなく、近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止することができる。
【0041】
また、この溝40に、遺骨粉粒体を土に同化せしめたブロック状固形土31を入れるので、散骨のように、風等により散乱することを防ぎ、もって近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止し、且つ、遺骨の場所を特定することができる。さらに、ブロック状固形土31を入れる必要がある場合に、空間確保体10を引き上げれば、即座にブロック状固形土31を、空間確保体10が占めていた溝40に入れることができるので、地面を掘る手間を省くことができ、葬礼において好ましい。
【0042】
さらに、空間確保体10が占めていた地面11の空間40に収容する肥料として、固化剤と遺骨の粉粒体等とを土に混入して乾燥することにより固化したブロック状固形土31を用いるので、該粉粒体の肥料を用いるよりも、収容に必要な手間を省くことができ、葬礼において好ましい。
【0043】
さらにまた、空間確保体10が中空であることにより、孔21から入る水等をこの中空部分に蓄えることができるので、水等を一旦孔21から注入すれば、一定期間それが孔21aから植物11の根に常に供給され、この植物11が水不足等で枯れることを防止することができるという効果を奏する。
【0044】
なお、本発明には他にも種々の変形例が含まれる。
【0045】
例えば、空間確保体10の大きさ又は形状は上記のものに限定されず、大きさに関しては、空間確保体10が占める溝40にブロック状固形土31を入れるので、ブロック状固形土31のそれよりも大きいことが望ましい。また、形状に関しては、三角柱状又は四角柱等であってもよい。さらに、材質に関しては、合成樹脂以外に、金属、セラミックス、木材等であってもよい。さらにまた、空間確保体10は既存の物を使用してもよく、例えば陶器、煉瓦、木等をそのまま空間確保体10として使用してもよい。
【0046】
図6(A)〜(C)は、それぞれ空間確保体10の変形例10aを示した上面図、側面図及び下面図である。図6(D)は、図6(A)において、VD−VD線に沿った縦断面図である。この空間確保体10aは、材質が合成樹脂であって、例えば外径14cm、内径70cm、高さ13.5cmの中空半環状である。空間確保体10aは、中央部へ向かって下方に傾斜するテーパー型の蓋100と、空間確保体10aの本体101とからなり、蓋100には孔21aが設けられ、本体101の底面部22aには植物の根に水や養液を供給する供給孔24aを有する養分供給部23aが下方に突設されている。上記空間確保体10aは、単体で植物12が植えられている位置の周辺の地面11に埋設してもよく、2つの空間確保体10aをセットにして埋設してもよい。上記蓋100は、上記工程S8における木の板50の代わりに、蓋として用いることが可能である。この場合、空間確保体10を除去してブロック状固形土31を空間40に入れる前後において、地面の外観が変化しないので、近隣住民に嫌悪感を与えること更に防ぐことができるという効果を奏する。また、テーパ型の蓋100を空間確保体10の蓋として用いることで、空間確保体10が地面11に埋設された時に、雨水をこの空間確保体10の中空部分へ集水することができるので、多くの水を空間確保体10の孔21aから植物11の根に供給することができる。
【0047】
また、空間確保体10は、2つの半環状のもの(中空円弧体)が連結されて構成される場合を説明したが、更に複数個の中空円弧体が連結されて構成されてもよい。
【0048】
さらに、植物12は、実施例1で説明した樹木に限られず、花、草又は人工芝生等の人工植物等であってもよい。
【0049】
さらにまた、ブロック状固形土31の大きさや形状は特に限定されず、例えば五角星形や人間の形のようなものであってもよい。
【0050】
また、工程S1において、地面11に空間確保体10を全部埋設する必要はなく、その一部のみを埋設するようにしてもよい。
【0051】
さらにまた、工程S2において、土と混ぜ合わせる遺骨粉粒体以外の養分として、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン又は塩素を含んでいてもよい。
【0052】
さらに、工程S3において、土と混ぜ合わせる遺骨粉粒体は、遺骨の全部を混ぜ合わせる必要はなく、その一部のみを混ぜ合わせるようにしてもよい。
【0053】
さらにまた、工程S7において、空間確保体が占めていた地面11の溝(空間)40に収容するものとして、ブロック状固形土31を固形のまま溝40に入れる場合を説明したが(図4(A)参照)、ブロック状固形土31を木槌等で粉砕したものを溝40に収容してもよい。また、工程S2における遺骨粉粒体のみ、又は、工程S3における遺骨粉粒体を含む肥料をそのまま溝40に収容してもよい。
【0054】
また、工程S8において、ブロック状固形土31を収容した溝(空間)40を蓋で閉じる場合を説明したが、蓋で閉じないようにしてもよく、又、その溝40を土で埋めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】(A)は、本発明に係わる空間確保体の上面図であって、(B)は、この空間確保体の結合側面図であり、(C)は、空間確保体の分離側面図である。
【図2】(A)は、型取り用プランターの外観を示した図であり、(B)は、型取り用プランターから取り出した土を示す図である。
【図3】(A)は、空間確保体が地面に埋設されている状態における地面の一部縦断面図であって、(B)は、空間確保体を取り除いた後における、地面の一部縦断面図であり、(C)は、空間確保体を取り除いた後における地面の矩形領域外観斜視図である。
【図4】(A)は、地面の溝の一部に、ブロック状固形土を入れた地面の矩形領域外観斜視図であり、(B)は、木の板で溝を閉じた状態における地面11の矩形領域外観斜視図である。
【図5】本発明に係わる遺骨処理方法のフローチャートを示した図である。
【図6】(A)は、実施例1の空間確保体の変形例を示した上面図であって、(B)は、この変形例の側面図であり、(C)は、この変形例の下面図である。
【符号の説明】
【0056】
10、10a 空間確保体
11 地面
12 植物
20 上面部
21、21a 孔
22 底面部
23、23a 養分供給部
24、24a 供給孔
25a、25b、25c、25d 連結部
26a、26b 突設部
27a、27b 爪部
28a、28c 凹部
30 プランター
31 ブロック状固形土
40 溝(空間)
50 木の板
100 テーパー型の蓋
101 本体
【技術分野】
【0001】
本発明は、人又はペットの遺骨処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国では、人口の高齢化が一層進んで、現在年間約100万人の人が亡くなり、ピーク時には約140〜160万人に達すると予測されている。墓地埋葬法によれば、墓地以外の区域に埋葬してはならないと規定されており、これら人々の遺骨は、殆ど全てが墓地に埋葬されている。
【0003】
しかし、このまま墓地埋葬法に従って、亡くなった人々の遺骨を全て墓地に埋葬し続けると、墓地不足で益々墓地価格が高騰するとともに、墓地が益々遠隔地に造られるようになる。
【0004】
従って、墓地に埋葬する以外の方法で遺骨を処理する方法を考える必要性がある。
【0005】
最近では、埋葬以外の遺骨処理方法として、遺骨を粉にして海や山へ撒くという散骨が認知されつつある。
【0006】
また、下記特許文献1では、遺骨を、墓石、植木鉢又は肥料に添付して処理する遺骨処理方法を開示している。
【特許文献1】特開平9−314118
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、遺骨を処理する方法として、散骨を選択した場合には、海流や風等によって遺骨が散乱して、近隣の住民に嫌悪感を与え、且つ、遺骨の場所を特定することができなくなる。
【0008】
また、遺骨を処理する方法として、上記特許文献1記載の、遺骨を肥料として処理する方法を選択した場合にも、肥料を地面11に埋めない限り、風等よって遺骨が散乱して、近隣の住民に嫌悪感を与え、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができなくなる。また、この肥料を地面11に埋設する場合には、土を掘る必要があり、手間を要する。葬礼においては、できるだけ手間を要しないはいようにした方が好ましい。
【0009】
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、遺骨を埋葬することなく、手間を省いて容易に遺骨を処理することができるとともに、近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止することができ、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができる遺骨処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1態様における遺骨処理方法では、
土又は肥料を収容するための空間を確保する空間確保体を、植物が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面に埋設する第一工程と、
人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、該空間確保体を、該地面から除去する第二工程と、
該遺骨の粉粒体を含む肥料を、該空間確保体が該地面内に占めていた空間に収容する第三工程と、
を有する。
【0011】
なお、上記遺骨の粉粒体を含む肥料として、例えばこの粉粒体のみをもって肥料としてもよい。
【0012】
本発明の第2態様における遺骨処理方法では、
該遺骨の粉粒体を含む肥料は、固化剤と少なくとも該粉粒体とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土である。
【0013】
本発明の第3態様における遺骨処理方法では、第1又は第2態様において、
該第三工程の後に、該空間を蓋で閉じる第四工程を有する。
【0014】
本発明の第4態様における遺骨処理方法では、第1乃至第3態様のいずれかひとつの態様において、
該植物は樹木であって、該空間確保体は該樹木を囲繞する中空還状体であり、該中空還状体の上面及び底面には、孔が形成されている。
【0015】
本発明の第5態様における遺骨処理方法では、第4態様において、
該中空還状体は、中空円弧体を複数個連結して構成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の遺骨処理方法。
【0016】
本発明の第6態様における遺骨処理方法では、第4又は第5態様において、
該中空還状体は、上面開口を有し、該第一工程において該中空還状体を地面に埋設した後に、該上面開口を孔が形成された蓋で覆い、該第四工程で用いる蓋は該第一工程で用いる蓋と同一である。
【0017】
本発明の第7態様における遺骨処理方法では、第6態様において、
該上面開口を覆う蓋は、該孔に向かって下方へ傾斜するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遺骨処理方法。
【0018】
本発明の第8態様における遺骨処理方法では、第4乃至7のいずれか1つの態様において、
該第一工程と該第二工程との間においてさらに、該孔から水又は養液を注入する。
【発明の効果】
【0019】
上記第1態様の方法によれば、空間確保体が占めていた地面の空間に、遺骨粉粒体を含んだ肥料を収容するので、埋葬することなく、該肥料が散乱するのを防ぎ、もって近隣住民に嫌悪感を与えるのを防止することができ、且つ、遺骨処理後の遺骨の場所を特定することができるという効果を奏する。また、空間確保体を除去すると、遺骨粉粒体を含む肥料を収容する空間が即座に地面に出来上がるので、該地面を掘る手間を省くことができ、葬礼に適するという効果を奏する。
【0020】
上記第2態様の方法によれば、空間確保体が占めていた地面の空間に収容する肥料として、固化剤と該粉粒体等とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土を用いるので、該収容に必要な手間を省くことができ、葬礼に適するという効果を奏する。
【0021】
上記第3態様の方法によれば、遺骨粉粒体を含む肥料を収容した空間を蓋で閉じるので、該肥料が例え粉粒体であっても、該粉粒体が散乱するのを更に防ぐことができるという効果を奏する。
【0022】
上記第6態様の方法によれば、空間確保体の蓋と、遺骨粉粒体を含む肥料を収容した空間を覆う蓋が同一なので、該空間確保体を除去して該遺骨粉粒体を含む肥料を空間に入れる前後の地面の外観を同じ状態に保つことができ、近隣住民に嫌悪感を与えること更に防ぐことができるという効果を奏する。
【0023】
上記第7態様の方法によれば、地面に埋める蓋の形状を、この蓋にある孔に向かって下方へ傾斜するテーパ形状とすることで、地面表面の雨水等を該孔から空間確保体の中空部分へと集水することができるという効果を奏する。この結果、空間確保体の下面にある孔から多くの水を植物の根に供給することができる。
【0024】
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
【実施例1】
【0025】
図1(A)は、本発明に係わる空間確保体10の上面図であり、図1(B)は、この空間確保体10の結合側面図である。また、図1(C)は、この空間確保体10の分離側面図である。この空間確保体10は、材質が合成樹脂であって、例えば高さ10cm、外径30cm、内径25cmの中空環状である。
【0026】
図3(A)は、空間確保体10が地面11に埋設された状態における地面11の一部縦断面図である。
【0027】
空間確保体10とは、図3(A)に示すように、樹木等の植物12が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面11にその全部又は一部が埋設されるものであり、後述のように遺骨を処理して土に同化せしめたものを地面11内に収容する空間を確保するためのものである。
【0028】
空間確保体10が地面11に埋設された場合に、この中心部に植えられている植物12が枯れないように、空間確保体10の上面部20には、孔21が4つ設けられており、この孔21から空間確保体10の中空部へ水や養液を注入し、これらを底面部22下方に突設された養分供給部23の複数の供給孔24から植物12の根に供給する。
【0029】
地面11に埋設された空間確保体10を除去する場合に、植物12と干渉することなくこれを容易に行えるように、空間確保体10には、連結部25a及び25b並びに25c及び25dが設けられ、空間確保体10を半環状に分離可能となっている。
【0030】
図1(C)に示すように、一方の連結部25aにある突設部26aの爪部27aが、他方の連結部25bにある凹部28bに係合され、且つ、他方の連結部25bにある突設部26bの爪部27bが、一方の連結部25aにある凹部28aに係合されて、2つの半環状のものは、図1(B)に示すように空間確保体10となる。なお、連結部25c及び25dにおいても同様に係合される。
【0031】
図6は、本発明に係わる遺骨処理方法のフローチャートを示した図である。以下、括弧内は当該図中のステップ識別符号である。
【0032】
(S1)図3(A)に示すように、上記空間確保体10を、その表面が略地表面に一致するように地面11に埋設する。
【0033】
(S2)人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、その遺骨を粉砕し、パウダー(粉粒体)して、再度燃やす。
【0034】
(S3)そのパウダー(遺骨粉粒体)と、土と、窒素、燐酸又はカリ等を含む養分とを混ぜ合わせることにより、遺骨を土に同化せしめる。ここで、混ぜ合わせる遺骨粉粒体と土の量は、例えば遺骨粉粒体が5gで、土が4kgである。
【0035】
(S4)型取り用として例えば図2(A)に示すようなプランター30等に、その遺骨粉粒体を含む土を入れ、且つ、水や固化剤としての寒天等を入れて、それらを混ぜ合わせ、乾燥させる。
【0036】
(S5)乾燥後、その土を型取り用のプランター30から取り出す。図2(B)は、型取り用プランター30から取り出した土を示す図である。この土は、寒天によって固形化している。以下、この固形の土をブロック状固形土31と称す。このブロック状固形土31の大きさは例えば、縦10cm、横4cm、高さ7cmである。
【0037】
(S6)図3(A)に示す、予め地面11に埋設されている空間確保体10を手等で引き上げて、連結部25aと25bとの結合、及び、連結部25cと25dとの結合をそれぞれ取り外すことにより、地面11から空間確保体10を除去する。図3(B)は、空間確保体10を取り除いた後における、地面11の一部縦断面図であり、図3(C)は、空間確保体10を取り除いた後における、地面11の矩形領域外観斜視図である。なお、この空間確保体10を地面11に埋設して除去するまでの間において、植物12が枯れないように、空間確保体10の孔21へ水や養分を注入してもよい。
【0038】
(S7)図3(B)に示す、空間確保体10が占めていた地面11の溝(空間)40の全部又は一部に、ブロック状固形土31を肥料として収容する。図4(A)は、地面11の溝40の一部に、ブロック状固形土31を収容した地面11の矩形領域外観斜視図である。
【0039】
(S8)木の板50等の蓋で溝40を閉じる。図4(B)は、木の板50で溝40を閉じた状態における地面11の矩形領域外観斜視図である。
【0040】
本実施例1によれば、空間確保体10を予め地面11に埋設しておいて、遺骨を処理する必要がある時に、これを地面11から除去し、地面11にできた溝(空間)40に、遺骨粉粒体等を土に同化せしめたブロック状固形土31を肥料として入れることにより、遺骨が完全に自然に帰するので、遺骨を埋葬することなく、近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止することができる。
【0041】
また、この溝40に、遺骨粉粒体を土に同化せしめたブロック状固形土31を入れるので、散骨のように、風等により散乱することを防ぎ、もって近隣の住民に嫌悪感を与えることを防止し、且つ、遺骨の場所を特定することができる。さらに、ブロック状固形土31を入れる必要がある場合に、空間確保体10を引き上げれば、即座にブロック状固形土31を、空間確保体10が占めていた溝40に入れることができるので、地面を掘る手間を省くことができ、葬礼において好ましい。
【0042】
さらに、空間確保体10が占めていた地面11の空間40に収容する肥料として、固化剤と遺骨の粉粒体等とを土に混入して乾燥することにより固化したブロック状固形土31を用いるので、該粉粒体の肥料を用いるよりも、収容に必要な手間を省くことができ、葬礼において好ましい。
【0043】
さらにまた、空間確保体10が中空であることにより、孔21から入る水等をこの中空部分に蓄えることができるので、水等を一旦孔21から注入すれば、一定期間それが孔21aから植物11の根に常に供給され、この植物11が水不足等で枯れることを防止することができるという効果を奏する。
【0044】
なお、本発明には他にも種々の変形例が含まれる。
【0045】
例えば、空間確保体10の大きさ又は形状は上記のものに限定されず、大きさに関しては、空間確保体10が占める溝40にブロック状固形土31を入れるので、ブロック状固形土31のそれよりも大きいことが望ましい。また、形状に関しては、三角柱状又は四角柱等であってもよい。さらに、材質に関しては、合成樹脂以外に、金属、セラミックス、木材等であってもよい。さらにまた、空間確保体10は既存の物を使用してもよく、例えば陶器、煉瓦、木等をそのまま空間確保体10として使用してもよい。
【0046】
図6(A)〜(C)は、それぞれ空間確保体10の変形例10aを示した上面図、側面図及び下面図である。図6(D)は、図6(A)において、VD−VD線に沿った縦断面図である。この空間確保体10aは、材質が合成樹脂であって、例えば外径14cm、内径70cm、高さ13.5cmの中空半環状である。空間確保体10aは、中央部へ向かって下方に傾斜するテーパー型の蓋100と、空間確保体10aの本体101とからなり、蓋100には孔21aが設けられ、本体101の底面部22aには植物の根に水や養液を供給する供給孔24aを有する養分供給部23aが下方に突設されている。上記空間確保体10aは、単体で植物12が植えられている位置の周辺の地面11に埋設してもよく、2つの空間確保体10aをセットにして埋設してもよい。上記蓋100は、上記工程S8における木の板50の代わりに、蓋として用いることが可能である。この場合、空間確保体10を除去してブロック状固形土31を空間40に入れる前後において、地面の外観が変化しないので、近隣住民に嫌悪感を与えること更に防ぐことができるという効果を奏する。また、テーパ型の蓋100を空間確保体10の蓋として用いることで、空間確保体10が地面11に埋設された時に、雨水をこの空間確保体10の中空部分へ集水することができるので、多くの水を空間確保体10の孔21aから植物11の根に供給することができる。
【0047】
また、空間確保体10は、2つの半環状のもの(中空円弧体)が連結されて構成される場合を説明したが、更に複数個の中空円弧体が連結されて構成されてもよい。
【0048】
さらに、植物12は、実施例1で説明した樹木に限られず、花、草又は人工芝生等の人工植物等であってもよい。
【0049】
さらにまた、ブロック状固形土31の大きさや形状は特に限定されず、例えば五角星形や人間の形のようなものであってもよい。
【0050】
また、工程S1において、地面11に空間確保体10を全部埋設する必要はなく、その一部のみを埋設するようにしてもよい。
【0051】
さらにまた、工程S2において、土と混ぜ合わせる遺骨粉粒体以外の養分として、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン又は塩素を含んでいてもよい。
【0052】
さらに、工程S3において、土と混ぜ合わせる遺骨粉粒体は、遺骨の全部を混ぜ合わせる必要はなく、その一部のみを混ぜ合わせるようにしてもよい。
【0053】
さらにまた、工程S7において、空間確保体が占めていた地面11の溝(空間)40に収容するものとして、ブロック状固形土31を固形のまま溝40に入れる場合を説明したが(図4(A)参照)、ブロック状固形土31を木槌等で粉砕したものを溝40に収容してもよい。また、工程S2における遺骨粉粒体のみ、又は、工程S3における遺骨粉粒体を含む肥料をそのまま溝40に収容してもよい。
【0054】
また、工程S8において、ブロック状固形土31を収容した溝(空間)40を蓋で閉じる場合を説明したが、蓋で閉じないようにしてもよく、又、その溝40を土で埋めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】(A)は、本発明に係わる空間確保体の上面図であって、(B)は、この空間確保体の結合側面図であり、(C)は、空間確保体の分離側面図である。
【図2】(A)は、型取り用プランターの外観を示した図であり、(B)は、型取り用プランターから取り出した土を示す図である。
【図3】(A)は、空間確保体が地面に埋設されている状態における地面の一部縦断面図であって、(B)は、空間確保体を取り除いた後における、地面の一部縦断面図であり、(C)は、空間確保体を取り除いた後における地面の矩形領域外観斜視図である。
【図4】(A)は、地面の溝の一部に、ブロック状固形土を入れた地面の矩形領域外観斜視図であり、(B)は、木の板で溝を閉じた状態における地面11の矩形領域外観斜視図である。
【図5】本発明に係わる遺骨処理方法のフローチャートを示した図である。
【図6】(A)は、実施例1の空間確保体の変形例を示した上面図であって、(B)は、この変形例の側面図であり、(C)は、この変形例の下面図である。
【符号の説明】
【0056】
10、10a 空間確保体
11 地面
12 植物
20 上面部
21、21a 孔
22 底面部
23、23a 養分供給部
24、24a 供給孔
25a、25b、25c、25d 連結部
26a、26b 突設部
27a、27b 爪部
28a、28c 凹部
30 プランター
31 ブロック状固形土
40 溝(空間)
50 木の板
100 テーパー型の蓋
101 本体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土又は肥料を収容するための空間を確保する空間確保体を、植物が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面に埋設する第一工程と、
人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、該空間確保体を、該地面から除去する第二工程と、
該遺骨の粉粒体を含む肥料を、該空間確保体が該地面内に占めていた空間に収容する第三工程と、
を有することを特徴とする遺骨処理方法。
【請求項2】
該遺骨の粉粒体を含む肥料は、固化剤と少なくとも該粉粒体とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土であることを特徴とする請求項1に記載の遺骨処理方法。
【請求項3】
該第三工程の後に、該空間を蓋で閉じる第四工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遺骨処理方法。
【請求項4】
該植物は樹木であって、該空間確保体は該樹木を囲繞する中空還状体であり、該中空還状体の上面及び底面には、孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の遺骨処理方法。
【請求項5】
該中空還状体は、中空円弧体を複数個連結して構成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の遺骨処理方法。
【請求項6】
該中空還状体は、上面開口を有し、該第一工程において該中空還状体を地面に埋設した後に、該上面開口を孔が形成された蓋で覆い、該第四工程で用いる蓋は該第一工程で用いる蓋と同一であることを特徴とする請求項4又は5に記載の遺骨処理方法。
【請求項7】
該上面開口を覆う蓋は、該孔に向かって下方へ傾斜するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遺骨処理方法。
【請求項8】
該第一工程と該第二工程との間においてさらに、該孔から水又は養液を注入することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1つに記載の遺骨処理方法。
【請求項1】
土又は肥料を収容するための空間を確保する空間確保体を、植物が植えられた又は植えられる位置の周辺の地面に埋設する第一工程と、
人又はペットの遺骨を処理する必要がある時に、該空間確保体を、該地面から除去する第二工程と、
該遺骨の粉粒体を含む肥料を、該空間確保体が該地面内に占めていた空間に収容する第三工程と、
を有することを特徴とする遺骨処理方法。
【請求項2】
該遺骨の粉粒体を含む肥料は、固化剤と少なくとも該粉粒体とを土に混入して乾燥することにより固化した固形土であることを特徴とする請求項1に記載の遺骨処理方法。
【請求項3】
該第三工程の後に、該空間を蓋で閉じる第四工程を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遺骨処理方法。
【請求項4】
該植物は樹木であって、該空間確保体は該樹木を囲繞する中空還状体であり、該中空還状体の上面及び底面には、孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の遺骨処理方法。
【請求項5】
該中空還状体は、中空円弧体を複数個連結して構成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の遺骨処理方法。
【請求項6】
該中空還状体は、上面開口を有し、該第一工程において該中空還状体を地面に埋設した後に、該上面開口を孔が形成された蓋で覆い、該第四工程で用いる蓋は該第一工程で用いる蓋と同一であることを特徴とする請求項4又は5に記載の遺骨処理方法。
【請求項7】
該上面開口を覆う蓋は、該孔に向かって下方へ傾斜するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の遺骨処理方法。
【請求項8】
該第一工程と該第二工程との間においてさらに、該孔から水又は養液を注入することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1つに記載の遺骨処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2008−178830(P2008−178830A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−15731(P2007−15731)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(503221908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(503221908)
【Fターム(参考)】
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