説明

配管保持用コレット

【課題】接続する配管の保持性能を向上できる配管保持用コレットを得る。
【解決手段】コレット本体12には第1スリット24と第2スリット26が形成されており、内周には複数の周溝20が形成されている。第1スリット24は、コレット本体12の一方の傾斜部16の端部16Cに開口部24Aを備え、開口部24Aからコレット本体12の軸線12Aに沿ってコレット本体12の中央部14を越えて形成されており、その先端部14Bがコレット本体12の他方の傾斜部16に達している。一方、第2スリット26は、第1スリット24と反対側の傾斜部18の端部18Aに開口部26Aを備え、開口部26Aからコレット本体12の軸線12Aに沿ってコレット本体12の中央部14を越えて形成されており、その先端部16Bがコレット本体12の他方の傾斜部18に達している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の配管を接続するための配管用継手に適用される配管保持用コレットに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、流体の配管を接続するための継手に適用される配管保持用コレットとしては、例えば、特許文献1のように、第1スリットと第2スリットとをコレット本体の両端部から交互に設けることで、配管保持用コレットが複数サイズの配管に対応できるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−261438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、配管保持用コレットにおいては、接続する配管の保持性能のさらなる向上が望まれている。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、接続する配管の保持性能を向上できる配管保持用コレットを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明の配管保持用コレットは、配管を挿入するための挿入部が設けられた継手本体内部に拡縮可能に設けられ、前記配管の外周面と係合し、前記配管を保持する配管保持用コレットであって、円筒形とされたコレット本体と、前記コレット本体の長手方向中央に形成され、外周が前記コレット本体の軸線と平行な中央部と、前記コレット本体の中央部から長手方向両端部に向かってそれぞれ外径が小さくなる方向に傾斜した一対の傾斜部と、前記コレット本体の内周に周方向に沿って形成されたリング状の溝部と、前記コレット本体の一方の傾斜部の端部に開口部を備え、前記開口部から前記コレット本体の軸線に沿って形成され、前記中央部を越えた先端部が他方の傾斜部に達している第1スリットと、前記第1スリットが開口部を有する傾斜部と反対側の傾斜部の端部に開口部を備え、前記開口部から前記コレット本体の軸線に沿って形成され、前記中央部を越えた先端部が他方の傾斜部に達している第2スリットと、を有する。
【0007】
円筒形とされたコレット本体の長手方向中央には、外周がコレット本体の軸線と平行な中央部が形成されている。また、こコレット本体の中央部からは、コレット本体の長手方向両端部に向かってそれぞれ外径が小さくなる方向に傾斜した一対の傾斜部が形成されている。このため、こられの傾斜部に沿って、コレット本体を容易に縮径することができる。また、コレット本体の内周に周方向に沿ってリング状の溝部が形成されているため、コレット本体に対して配管が滑り難い。また、コレット本体の一方の傾斜部の端部に開口部を備えた第1スリットが、開口部からコレット本体の軸線に沿って形成され、第1スリットの先端部がコレット本体の中央部を越え他方の傾斜部に達していると共に、第1スリットが開口部を有する傾斜部と反対側の傾斜部の端部に開口部を備えた第2スリットが、開口部からのコレット本体の軸線に沿って形成され、第2スリットの先端部がコレット本体の中央部を越え、他方の傾斜部に達している。このため、コレット本体の第1スリットと第2スリットとの間となる部位が、コレット本体の長手方向に沿った広範囲で変形可能となっている。この結果、コレット本体の長手方向に沿った全域が均一で且つ容易に縮径するので、コレット本体の配管保持性能を向上できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配管保持用コレットにおいて、前記第1スリットと前記第2スリットとは、前記先端部から前記開口部に向かって徐々に幅広になっていることを特徴とする。
【0009】
第1スリットと第2スリットとが、先端部から開口部に向かって徐々に幅広になっているため、第1スリットと第2スリットとが、先端部から開口部に向かって同一幅になっている構成に比べて、コレット本体における隣接する第1スリットと第2スリットとの間の部位が拡縮方向へ変形し易くなる。この結果、締め付け時に締め付け易くなるため、締め付け作業性が向上する。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように請求項1に記載の本発明の配管保持用コレットは、接続する配管の保持性能を向上できる。
【0011】
請求項2に記載の本発明の配管保持用コレットは、締め付け作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る配管保持用コレットを示す半断面図である。
【図2】図1の2−2断面線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る配管保持用コレットを備えた配管用継手の組付け状態を示す半断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る配管保持用コレットを備えた配管用継手の組付け途中の状態を示す半断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る配管保持用コレットを備えた配管用継手の組付け前の状態を示す半断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る配管保持用コレットを示す半断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る配管保持用コレットを示す半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図1〜図5にしたがって本発明の第1実施形態を説明する。
図1には本実施形態に係る配管保持用コレットが半断面図で示されており、図2は図1の2−2断面線に沿った拡大断面図である。
【0014】
図2に示すように、本実施形態における配管保持用コレットとしてのコレット10は円筒形とされたコレット本体12を備えている。なお、本実施形態のコレット本体12は金属で構成されている。
【0015】
図1に示すように、コレット本体12の長手方向中央に形成された中央部14は、外周14Aがコレット本体12の軸線12Aと平行になっており、外径D1の円筒形となっている。
【0016】
また、コレット本体12の中央部14からは、コレット本体12の長手方向(軸線12Aに沿った方向)の両端部に向かってそれぞれ一対の傾斜部16、18が形成されている。これらの傾斜部16、18は、コレット本体12の中央部14から長手方向両端部に向かってそれぞれの外径D2、D3が小さくなる方向に傾斜している。
【0017】
また、コレット本体12における傾斜部16の外周16Aのコレット本体12の軸線12Aに対する傾斜角度θ1と、コレット本体12における傾斜部18の外周18Aのコレット本体12の軸線12Aに対する傾斜角度θ2とは等しくなっている。
【0018】
コレット本体12の内周12Bには、コレット本体12の周方向に沿ってリング状の溝部としての周溝20が複数形成されており、これらの周溝20は、コレット本体12の長手方向に沿って所定の間隔で形成されている。なお、本実施形態では、コレット本体12の長手方向中央と、長手方向中央から長手方向端部側へ等間隔の位置とに3箇所に周溝20が形成されている。
【0019】
なお、コレット本体12の中央部14、傾斜部16、18の内周14B、16B、18Bにおける周溝20を除く部位はコレット本体12の軸線12Aと平行になっている。
【0020】
図2に示すように、コレット本体12には2本の第1スリット24と4本の第2スリット26とが形成されており、各スリットがコレット本体12の周方向に等間隔で形成されている。なお、2本の第1スリット24は互いに対向する位置(直径上の位置)に配置されている。また、図1に示すように、第1スリット24は、コレット本体12の一方の傾斜部16の端部16Cに開口部24Aを備え、開口部24Aからコレット本体12の軸線12Aに沿ってコレット本体12の中央部14を越えて形成されており、その先端部24Bがコレット本体12の他方の傾斜部18に達している。一方、第2スリット26は、第1スリット24と反対側の傾斜部18の端部18Aに開口部26Aを備え、開口部26Aからコレット本体12の軸線12Aに沿ってコレット本体12の中央部14を越えて形成されており、その先端部26Bがコレット本体12の他方の傾斜部16に達している。
【0021】
また、第1スリット24及び第2スリット26は、それぞれ複数の周溝20と交差している。
【0022】
なお、本実施形態では、第1スリット24が先端部24Bから開口部24Aに向かって同一幅W1になっていると共に、第2スリット26が先端部26Bから開口部26Aに向かって同一幅W2になっている。また、第1スリット24の幅W1と第2スリット26のW2とが等しくなっている(W1=W2)。
【0023】
次に、本実施形態のコレット10を備えた配管用継手30について説明する。
【0024】
なお、図3は、本実施形態の配管用継手30の組付け状態を示す半断面図であり、図4は、本実施形態の配管用継手30の組付け途中の状態を示す半断面図である。また、図5は、本実施形態の配管用継手30の組付け前の状態を示す半断面図である。
【0025】
図3〜図5に示すように、配管用継手30の基体32は、ナット34と芯材36との2部材に分割されており、ナット34は配管33に締結され、芯材36は配管としてのパイプ(またはホース、チューブ等)35に連結されている。なお、ナット34の内周形状と芯材36の外周形状は円形となっている。
【0026】
より具体的に説明すると、ナット34における内周の軸線方向に沿った一方の端部(図面右側端部)には係合部34Aが形成されている。また、ナット34における内周の軸線方向に沿った他方の部位(図面左側の部位)は、雌螺子が形成された雌螺子部34Bとなっており、ナット34の雌螺子部34Bが、配管33の外周端部に形成された雄螺子部33Aに締結可能とされている。
【0027】
ナット34の係合部34Aは、ナット34の軸線方向中央から軸線方向端部(図面右側端部)に向かって内径が縮径する傾斜部となっている。一方、芯材36における外周部の軸線方向に沿った一方の端部(図面左側端部)には当接部36Aが形成されており、芯材36の軸心部には軸線方向に沿って貫通孔となった流路37が形成されている。
【0028】
なお、芯材36における軸線方向の当接部36A側の端面36Bと、配管33の端面33Bとの間にシール材41が配置されている。
【0029】
芯材36の当接部36Aは、芯材36の軸線方向中央から軸線方向端部(図面左側端部)に向かって外径が拡径する傾斜部となっており、芯材36の当接部36Aとナット34の係合部34Aとが当接し、芯材36がナット34から抜け落ちないようになっている。さらに、芯材36の当接部36Aとナット34の係合部34Aとが摺動することで、芯材36とナット34とが軸線回り方向へ回転可能となっている。
【0030】
一方、芯材36における外周部の軸線方向に沿った他方の部位(図面右側の部位)は、ナット34から突出する内筒部36Cとなっている。芯材36の内筒部36Cの外径は使用されるパイプ35の内径とほぼ同じ径の外径をなす筒状とされている。また、芯材36の内筒部36Cの外周部には軸線方向に沿ってそれぞれ間隔を開けて4本の周溝38、39、40、42が形成されており、これらの周溝38、39、40、42のうち、先端側(図面右側)の3本の周溝39、40、42には、それぞれ止水手段としてのOリング43、44、46が嵌め込まれている。
【0031】
また、芯材36の内筒部36Cに対し、軸径方向の外側に一定の隙間をもって外筒62が配置されており、外筒62の内周における軸線方向に沿った一方の端部(図面右側端部)は、端部先端方向(図面右側方向)に向かって拡径する傾斜部62Aとなっている。また、外筒62の外周部における軸線方向に沿った一方の端部(図面右側端部)側には雄螺子部62Bが形成されおり、この雄螺子部62Bにカバーナット66が締結されるようになっている。
【0032】
また、カバーナット66の内周における軸線方向に沿った一方の端部(図面右側端部)側には軸先端方向(図面右側方向)に向かって縮径する傾斜部66Aが形成されている。また、カバーナット66の内周における軸線方向に沿った他方の端部(図面左側端部)側には雌螺子部66Bが形成されており、雌螺子部66Bが外筒62の雄螺子部62Bに締結されるようになっている。
【0033】
なお、カバーナット66の外周部における軸線方向に沿った一方の端部(図面左側端部)66Cの外周形状は六角形となっており、カバーナット66の外周部における軸線方向に沿った他方の端部(図面右側端部)66Dは端部先端方向(図面右側方向)に向かって縮径する円錐台形状となっている。
【0034】
芯材36の内筒部36Cと外筒62との間には、図1及び図2に示すコレット10が配置されている。また、コレット10は、コレット本体12に形成した周溝20と、芯材36の内筒部36Cに設けたOリング43、44、46との間にパイプ35を挟んで嵌め込まれるようになっており、これにより、パイプ35の抜けが防止されると共に水漏れが防止されるようになっている。
【0035】
より具体的に説明すると、外筒62の雄螺子部62Bにカバーナット66の雌螺子部66Bを締結していくと、外筒62の傾斜部62Aとカバーナット66の傾斜部66Aとによって、コレット10におけるコレット本体12の傾斜部16と、傾斜部18とが押圧され、コレット10がパイプ35を芯材36の内筒部36Cの外周部に押し付け、コレット10と内筒部36Cとの間にOリング43、44、46を介在してパイプ35を挟持するようになっている。
【0036】
なお、芯材36の当接部36Aに最も接近した芯材36の内筒部36Cに設けられた周溝38には止め輪48が配置されており、外筒62における傾斜部62Aと反対側端部の内周には凸部62Cが突出形成されている。止め輪48は、断面円形の長尺状部材をリング状に湾曲した構成となっており、輪の径方向へ弾性変形可能となっている。このため、芯材36に外筒62をセットした状態で、止め輪48を押し広げながら移動することで、止め輪48を周溝38にセットできるようになっている。この結果、外筒62の凸部62Cが止め輪48に係合することで、外筒62が基体32の芯材36から抜け落ちないと共に、ナット34も基体32の芯材36から抜け落ちないようになっている。即ち、外筒62とナット34とが止め輪48によって、基体32の芯材36に保持されている。
【0037】
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態の配管用継手30では、配管33に基体32のナット34を締結し、配管33に基体32の芯材36を連結する。また、芯材36の軸線方向の他方の端部がナット34から突出した内筒部36Cとされており、内筒部36Cにパイプ35を連結し、外筒62の雄螺子部62Bにカバーナット66を締結することで、コレット10がパイプ35を挟んで芯材36の内筒部36Cに締付けられ、内筒部36Cにパイプ35が連結される。
【0038】
この際、本実施形態のコレット10には、図1に示すように、外周14Aがコレット本体12の軸線12Aと平行なコレット本体12の中央部14から、長手方向両端部に向かってそれぞれ外径D2、D3が小さくなる方向に傾斜した一対の傾斜部16、18が形成されている。このため、傾斜部16が外筒62の傾斜部62Aと摺動し、傾斜部18がカバーナット66の当接部66Aと摺動することによって、コレット本体12を容易に縮径することができる。
【0039】
また、本実施形態のコレット10では、コレット本体12の内周12Bに周方向に沿ってリング状の溝部としての複数の周溝20が形成されており、これらの周溝20によって、コレット本体12の内周12Bとパイプ35との接触面積を増やし、コレット本体12に対してパイプ35が滑り難くなっている。
【0040】
また、本実施形態のコレット10では、コレット本体12の一方の傾斜部16の端部16Cに開口部24Aを備えた第1スリット24が、開口部24Aからコレット本体12の軸線12Aに沿って形成され、この第1スリット24の先端部24Bがコレット本体12の中央部14を越え他方の傾斜部18の長手方向中央付近に達していると共に、第1スリット24が開口部24Aを有する傾斜部16と反対側の傾斜部18の端部18Cに開口部26Aを備えた第2スリット26が、開口部26Aからのコレット本体12の軸線12Aに沿って形成され、この第2スリット26の先端部26Bがコレット本体12の中央部14を越え、他方の傾斜部16の長手方向中央付近に達している。このため、コレット本体12の第1スリット24と第2スリット26との間となる部位が、コレット本体12の長手方向に沿った広範囲で変形可能となっている。この結果、コレット本体12の長手方向に沿った全域が均一で且つ容易に縮径するので、流体の逃げ道ができ難く、シール性を向上できると共に、配管保持性能(パイプ35の保持力)を向上できる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、本発明の配管保持用コレットの第2実施形態を図6に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図6には本実施形態に係る配管保持用コレットが半断面図で示されている。
【0042】
図6に示すように、本実施形態のコレット10では、コレット本体12に形成した第1スリット24の幅W1が先端部24Bから開口部24Aに向かって徐々に幅広になっていると共に、コレット本体12に形成した第2スリット26の幅W2が先端部26Bから開口部26Aに向かって徐々に幅広になっている。
【0043】
なお、徐々に幅広になっているとは、図6に示すように、スリット24、26の対向する辺24C、24D、26C、26Dが直線状に広がる構成に加えて、曲線状に広がる構成や階段状に広がる構成、さらに、対向する辺24C(26C)と辺24D(26D)の各形状(直線状、曲線状、階段状)や軸線12Aの方向に対する各開き角度が異なる構成も含まれる。
【0044】
従って、本実施形態のコレット10では、第1実施形態のコレット10の作用効果に加えて、第1スリット24と第2スリット24とが、先端部24B、26Bから開口部24A、26Aに向かって同一幅になっている第1実施形態の構成に比べて、コレット本体12における隣接する第1スリット24と第2スリット26との間の部位が拡縮方向へ変形し易くなる。この結果、本実施形態のコレット10は、第1実施形態のコレット10に比べて、締め付け時に締め付け易くなるため、組付け作業性を向上できる。
【0045】
[その他の実施形態]
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、コレット10の周溝20の本数は上記各実施形態の3本に限定されず、図7に示す第3実施形態のように周溝20を2本にしてもよく、また、他の本数としてもよい。また、第1スリット24と第2スリット26の本数も上記各実施形態の本数に限定されない。また、コレット本体12の材質も金属に限定されず、樹脂等の他の材質としてもよい。
【0046】
また、上記各実施形態におけるコレット本体12の傾斜部16の外周18Aの傾斜角度θ1と、傾斜部18の外周18Aの傾斜角度θ2とが異なっていてもよい。
【0047】
また、上記各実施形態では、本発明の配管保持用コレットを配管用継手30に適用した例を示したが、本発明の配管保持用コレットは、上記各実施形態の配管用継手30以外の配管用継手にも適用可能である。
【符号の説明】
【0048】
10 コレット(配管保持用コレット)
12 コレット本体
12A コレット本体の軸線
14 コレット本体の中央部
16 コレット本体の傾斜部
18 コレット本体の傾斜部
20 コレット本体の周溝(溝部)
24 コレット本体の第1スリット
26 コレット本体の第2スリット
30 配管用継手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管を挿入するための挿入部が設けられた継手本体内部に拡縮可能に設けられ、前記配管の外周面と係合し、前記配管を保持する配管保持用コレットであって、
円筒形とされたコレット本体と、
前記コレット本体の長手方向中央に形成され、外周が前記コレット本体の軸線と平行な中央部と、
前記コレット本体の中央部から長手方向両端部に向かってそれぞれ外径が小さくなる方向に傾斜した一対の傾斜部と、
前記コレット本体の内周に周方向に沿って形成されたリング状の溝部と、
前記コレット本体の一方の傾斜部の端部に開口部を備え、前記開口部から前記コレット本体の軸線に沿って形成され、前記中央部を越えた先端部が他方の傾斜部に達している第1スリットと、
前記第1スリットが開口部を有する傾斜部と反対側の傾斜部の端部に開口部を備え、前記開口部から前記コレット本体の軸線に沿って形成され、前記中央部を越えた先端部が他方の傾斜部に達している第2スリットと、
を有する配管保持用コレット。
【請求項2】
前記第1スリットと前記第2スリットとは、前記先端部から前記開口部に向かって徐々に幅広になっていることを特徴とする配管保持用コレット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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