説明

配管架台及び該配管架台を用いた量水器の接続装置

【課題】 地上に設置される量水器や量水器外器具の設置場所の長さを一定に保て、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行え、地域性や用途によって接続部の多様性に対応する配管架台及び接続装置を提供する。
【解決手段】 配管架台30は、プレート状ベース部分を具備し、ベース部分はその長手方向の両端を下方に折曲してなる脚部31a、31bと、脚部の先端を水平に折曲してなる取付部37a、37bと、ベース部分の両端を下方に折曲してなる補強部36a、36bと、長手方向の両端に形成された脚部近傍に夫々設けられた複数の貫通孔を有する。取付部先端には取付切欠などを有し、両端間に突起部34、35が配置され、第2突起部35の上端には縦スリット35aが形成されている。配管架台30には、一次側及び二次側接続部をボルト19で固定し接続装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管架台及び該配管架台を用いた量水器の接続装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水道管の途中に接続する量水器は、定められた検定有効期限の経過によって取替える必要がある。そのため、量水器を所定の位置に固定するための接続装置を水道管の途中に接続し、この接続装置に量水器を着脱可能な状態で接続している。
従来の接続装置としては、例えば、特許文献1に開示された量水器の接続装置が知られている。この接続装置は、前後に対峙する一対の接続プレート部と、各接続プレート部を連結する連結部とを備え、各接続プレート部に、通水路を有する接続部を設けるとともに、各接続部の内端部間に量水器を接続可能に構成する。この場合、一枚のプレート部材の前部及び後部をプレス成形により直角に折曲起立させて、連結部の一部及び接続プレート部の一部又は全部を一体に形成するとともに、各接続プレート部間に連結用ステーを架設して、連結部の残部を構成する。全体の小型軽量化を図ると同時に、大幅な部品点数の削減と製造工数の低減により、量産性を高め、しかも、大幅なコストダウンを図ることができる。
【特許文献1】特許第2660813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した特許文献1に記載された量水器の接続装置は、接続装置を構成する一枚のプレート部材によるプレス加工品として一体成形される。即ち、プレート部材の前部及び後部をプレス成形により直角に折曲起立させて、下連結部及び主プレート部を一体に形成すると共に、下連結部の左部及び右部を下方へ略直角に折曲して脚部を一体に形成する。このような量水器の接続装置を配管に接続し、交換のために再接続する場合には、上水用配管以外にもガス管、電設配管など様々な配管が設置されており、その限られたスペース内で作業するには困難な状態にある。
量水器を交換する際には、既設配管では種々の応力が掛かっており、既設配管から量水器を外すと、再設置する場所の配管が広がったりあるいは狭まったり、捩じれてしまうなど容易に再設置し難いという問題があった。さらに、量水器には方向性があり、量水器の両端は、上流側端部と下流側端部を有し、各端部をそれぞれ上流側及び下流側に正しく配置して取付けることは限られたスペース内での作業として困難であった。
【0004】
このような量水器の接続装置は、その地域性や用途によって接続される部材及び部材接続形態が種々存在し、その都度それらに適合した部材を用意する必要があるという不都合があった。また、前記の限られたスペース内で設置される器具は量水器に限られた事でないにもかかわらず量水器以外の接続装置は存在しなかった。また、このような量水器の接続装置にプレート部材をプレス加工して一体成形した部材を連結部として用いる場合、機械的強度を維持する必要があり、さらに接続装置を連結部に確実に装着する必要がある。
本発明は、このような事情によりなされたものであり、地上に設置される量水器や量水器外器具の設置場所の長さを一定に保つことができ、量水器や量水器外器具の設置の際に、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行うことができ、地域性や用途によって接続部の多様性に柔軟に対応できる機械的強度の高い配管架台及び該配管架台を用いた量水器の接続装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配管架台の一態様は、剛性部材板からなるプレート状ベース部分を具備し、前記ベース部分は、その長手方向の両端を下方に折曲してなる脚部と、当該脚部の先端を水平に折曲してなる取付部と、前記ベース部分の幅方向両端を下方に折曲してなる補強部と、前記長手方向の両端に形成された前記脚部近傍に夫々設けられた複数の貫通孔を有することを特徴としている。前記取付部先端には取付用孔もしくは切欠を有し、前記長手方向の両端間に第1及び第2突起部が間隔をおいて配置され、当該第2突起部の上端には縦スリットが形成されているようにしても良い。
【0006】
本発明の量水器の接続装置の一態様は、水道管の中途に接続する対峙した一対の接続部及び各接続部を連結する連結部を具備し、前記一対の接続部間に量水器を着脱可能に構成してなる量水器の接続装置において、前記一対の接続部を、前記連結部に結合する一次側及び二次側の支持基部とこの各支持基部に支持される一次側の接続機構部及び二次側の接続機構部により構成し、一次側の前記接続機構部は、外端に水道管側に接続する接続端部を有する一次側外筒部と、この一次側外筒部に対して伸縮可能に挿通し、且つ内端に量水器を着脱する着脱端部を有する一次側内筒部と、この一次側内筒部を伸縮方向に変位させる操作部を備え、二次側の前記接続機構部は、外端に水道管側に接続する接続端部と、内端に量水器を着脱する着脱端部を有する取付孔を備え、前記連結部には、請求項1又は請求項2に記載の配管架台を用いることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の配管架台は、機械的強度が高く量水器や量水器外器具の接続装置を安定して搭載することができ、これらの器具を設置する際に、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行うことができる。更に、配管架台を剛性部材板から構成することにより、量水器や量水器外器具の接続装置の小型軽量化が図れ、ベース部の両端に形成された複数の貫通孔を用いて接続装置を搭載するので、多種多様な接続装置への換載も簡単に行え、大幅な部品点数の削減と製造工数の低減により、量産性を高め、しかも、大幅なコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0009】
図1乃至図10を参照して実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係る配管架台斜視図、図2は、図1に示された配管架台正面断面図、図3は、図1に示された配管架台正面図、図4は、図1に示された配管架台右側面図、図5は、実施例1に係る配管架台に設けられた量水器の接続装置正面断面図、図6は、図5に示す量水器の接続装置における接続部の取付を説明する正面断面図、図7は、図5に示す量水器の接続装置を構成する一次側接続機構部の作動を説明する部分正面断面図、図8は、図5に示す量水器の接続装置の斜視図、図9は、図5に示す量水器の接続装置に量水器を搭載した状態の正面図、X−X及びY−Y断面図、図10は、図5に示す量水器の接続装置に量水器を逆方向に搭載した状態の正面図及びY−Y断面図である。
【0010】
まず、図1乃至図4を参照して配管架台の構造を説明する。
配管架台30は、例えば、鉄、ステンレス、強化プラスチックス等の剛性部材板を材料とするプレート状ベース部分から構成されている。このベース部分の長手方向両端を下方に略直角に折曲して脚部31a、31bを形成する。さらに下方に折曲された当該脚部31a、31bの先端を略水平に折曲して取付部37a、37bを構成する。ベース部分の幅方向の両端は、下方に略直角に折曲されて補強部36a、36bを構成する。また、ベース部分上面には、脚部31a、31bの近傍に夫々複数の貫通孔32a、32b、33a、33bを有している。即ち、この実施例では、脚部31aの近傍には長手方向に並んだ2つの貫通孔32a、32bが形成され、脚部31bの近傍には長手方向に並んだ2つの貫通孔33a、33bが形成されている。補強部36a、36bは、剛性部材板からなるベース部分幅方向の幅方向長さ1/2以上の両端をそれぞれ略直角に折って形成する。
【0011】
取付部37a、37b先端部分には取付用切欠もしくは孔(この実施例では切欠を用いている)が設けられている。貫通孔32a、32b及び貫通孔33a、33bの間には、第1突起部34及び第2突起部35が間隔をおいて配置されている。第2突起部35の上端には縦スリット35aが形成されている。第1突起部34は、配管架台を量水器の接続装置に用いる場合、回転−直進変換用の回動規制機能を有する。第2突起部35は、量水器を搭載する際の逆付け防止機能を有する。
【0012】
次に、図5乃至図10を参照して量水器の接続装置を説明する。
量水器の接続装置は、対峙した一対の接続部(一次側接続部及び二次側接続部)及び各接続部を連結する連結部として用いられる配管架台30を備える。各接続部は、配管架台30に結合する支持基部5、15及び各支持基部5、15に支持される接続機構部によりそれぞれ構成される。各接続部の接続機構部の内端に、量水器を着脱する着脱端部1a、15aを配するとともに、外端に水道管側に接続する接続端部を配し、着脱端部1aと接続端部間、更には着脱端部15aと接続端部間には、それぞれ水路を設ける。この場合、一方の接続部は、一次側(上流側)となり、他方の接続部は、二次側(下流側)となる。
【0013】
以下、各構成部分の詳細について説明する。
図5及び図8に示すように、各接続部を構成する支持基部5、15は、それぞれ青銅鋳物等を用いて鋳造することができる。また、各支持基部には、底面に形成した取付孔5b、5c、15b、15cを夫々各2個有する。
【0014】
一方、一次側の接続部を構成する接続機構部は、外端に接続端部を設けた一次側外筒部7と、この一次側外筒部7に対して伸縮可能に挿通し、且つ内端に着脱端部1aを設けた一次側内筒部1と、この一次側内筒部1を伸縮方向に変位させる操作部4を備える。一次側外筒部7は、外端に設けられた接続端部の突出方向が変更可能で、一次側の支持基部5に固定可能なエルボ管を用いる。この場合、エルボ管はL形であり、一端に水道管側を接続する接続端部を有するとともに、他端には、一次側内筒部1端部を受容する開口になっている。一次側内筒部1及び一次側外筒部7は、水路を構成している。
一次側外筒部(エルボ管)7を支持基部5に取付ける際は、一次側外筒部7の先端を支持基部5の上部に設けた取付孔開口部に挿入し捩子8で固定する。
【0015】
一次側内筒部1は、一次側外筒部7に一端が挿通され、外部に露出した他端には着脱端部1aが設けられている。この場合、挿通された一次側内筒部1一端の外周面と一次側外筒部7の内周面間には、Oリングパッキン3を介在させてシールを行うとともに、着脱端部1aの端面には、パッキンを付設して量水器の接続口が当接(圧接)した際のシールを行う。また、一次側内筒部1の外周面であり、且つ一次側外筒部7に挿入しない部位にはネジ部を設ける。
【0016】
操作部4は、操作筒部とこの操作筒部の一端に設けたスクリューハンドルからなる。操作筒部の内周面は、一次側内筒部1の外周面に捩子接続し、操作筒部の外周面には、リング溝を設ける。支持基部5における上部の取付孔内周面には、操作筒部の外周面に設けたリング溝に対応するリング溝を設ける。
操作部4の操作筒部を支持基部5に取付ける際は、リングを操作筒部のリング溝に収容した状態で操作筒部を支持基部5の取付孔に挿入すれば、リング溝同士の位置が一致し、両リング溝間にリングが跨がって介在するように構成する。これにより、操作部4の操作筒部の回動変位は許容されるが、抜けは阻止される。
従って、操作部4のスクリューハンドルを回し操作することにより、回り止めされている一次側内筒部1を軸方向へストロークLsだけ前進又は後退変位させることができる(図7参照)。
【0017】
一方、二次側接続部を構成する支持基部15の接続機構部は、逆止弁ユニット20を収納する取付孔及びこの取付孔内端に設けた着脱端部15aを有している。着脱端部15aの端面には、パッキンを付設して量水器の接続口が当接(圧接)した際のシールを行うように構成されている。また、接続機構部の取付孔には、更に水平方向の第1接続端部及び垂直方向の第2接続端部とを有している。この実施例では、例えば、第1接続部はキャップ21により封止され、第2接続部には回転継手22が接続されている。
なお、逆止弁ユニット20は、通水時に水圧により弁体部が押圧されるため、弁体部は、スプリングの付勢力に抗して下流側(二次側)へ変位し、弁体部が弁座から離間することにより水路が開放される。一方、断水等により、通水が停止した場合には、上流側からの水圧が無くなるため、弁体部はスプリングの付勢力により弁座側へ変位し、弁座に当接(圧接)することにより下流側の水道管(図示しない)からの水道水の戻りが防止される。
【0018】
次に、図6を参照して一次側接続部及び二次側接続部を配管架台に取り付ける取付方法を説明する。一次側接続部は、配管架台30上に、支持基部5底部に設けた取付孔5b、5cが配管架台30のベース部分に設けた貫通孔32a、32bに対向するように載置する。そして、ボルト19を座金18及びブッシュ16と共に貫通孔32a、32bを貫通し、取付孔5b、5cに挿入してねじ込み一次側接続部を配管架台30に固定する。同じく、二次側接続部は、支持基部15底部に設けた取付孔15b、15cが配管架台30のベース部分に設けた貫通孔33a、33bに対向するように載置する。ボルト19を座金18及びブッシュ16と共に貫通孔33a、33bを貫通し、取付孔15b、15cに挿入してねじ込み二次側接続部を配管架台30に固定する。
【0019】
1つの接続部に複数の貫通孔(この実施例では2個)を用いて固定するので、一次側及び二次側接続部は強固に配管架台に取り付けられる。
次に、図7を参照して一次側内筒部1の動作を説明する。前述のように、操作部4の操作筒部の回動変位は行われる。操作部4のスクリューハンドルを回動操作することにより、回り止めされている一次側内筒部1を軸方向へストロークLsだけ前進又は後退変位させることができる。
【0020】
次に、図9及び図10を参照して量水器25の着脱方法について説明する。
量水器25は、接続装置における一次側の着脱端部1aと二次側の着脱端部15a間にて着脱することができる。まず、量水器25を装着する際には、操作部4のスクリューハンドルを一方側に回動操作し、一次側内筒部1を後退させる。この場合、一次側内筒部1は、回動方向変位が配管架台30の第1突起部34により規制されているため、一次側外筒部7方向(短縮方向)に後退変位する(図7(a)参照)。これにより、一次側着脱端部1aと二次側着脱端部15a間の間隔が広くなるため、用意した量水器25を、着脱端部1a、15a間に収容し、両端の接続口を着脱端部1aと着脱端部15aにそれぞれ対向させる。次いで、操作部4のスクリューハンドルを他方側に回動操作して、一次側内筒部1を伸長方向に前進変位させる(図7(b)参照)。これにより、量水器25の両端における接続口は、それぞれ着脱端部1aと着脱端部15a間挟まれて圧接して量水器25の装着は終了する。一方、量水器25の取外しも、装着時の操作と反対操作を行うことにより容易に取り外すことができる。
【0021】
このとき、配管架台30の第1突起部34は、回転−直進変換用の回動規制機能を有している(図9(a))。第2突起部35は、量水器の逆付けを防止する(図9(b))。量水器25はリブ25aを有している。量水器25が正規の向きで装着される場合には、図9(a)に示すように、量水器25の底部に設けたリブ25aが第2突起部35の縦スリット35aに収容されるため、正常な装着が許容される。しかし、図10に示すように、量水器25が逆向きに装着されようとした場合には、量水器25の底部が第2突起部35の上端に当接し、下方への変位が規制されることにより量水器25の逆付けが防止される。この場合、量水器25の二次側端部は、二次側着脱端部15aに密接しないで、垂直方向よりθだけ傾いて接するので逆付けが容易に見付けられる。
【0022】
以上、この実施例では、機械的強度の高い配管架台を用いることにより、地上に設置される量水器や量水器外器具の設置場所の長さを一定に保つことができ、量水器や量水器外器具の設置の際に、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行うことができ、地域性や用途によって接続部の多様性に柔軟に対応する事が可能になる。更に、量水器の接続装置の小型軽量化を図ることができると同時に、大幅な部品点数の削減と製造工数の低減により量産性を高め、しかも大幅なコストダウンを図ることができる。
【実施例2】
【0023】
次に、図11を参照して実施例2を参照する。
図11は、実施例2に係る配管架台が設けられた量水器の接続装置正面断面図である。二次側接続部の支持基部26底部は、実施例1の支持基部15底部と同様の取付孔を有し、本構成にすることにより、生産行程内においても容易に別機能の二次側接続部に換載する事が可能になる。尚、この実施例では、実施例1より簡素な二次側接続部を搭載した状態を説明する。二次側接続部は、支持基部26と接続機構部を備え、この接続機構部は、外端に水道管側に接続する接続端部と、内端に量水器を着脱する着脱端部を有する取付孔を備えていることを特徴とする。二次側接続部の接続機構部は、逆止弁ユニット23を収納する取付孔及びこの取付孔内端に設けた着脱端部及び接続端部を有している。着脱端部の端面には、パッキンを付設して量水器の接続口が当接(圧接)した際のシールを行うように構成されている。
【0024】
以上、この実施例では、機械的強度の高い配管架台を用いることにより、地上に設置される量水器や量水器外器具の設置場所の長さを一定に保つことができ、量水器や量水器外器具の設置の際に、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行うことができ、地域性や用途によって接続部の多様性に柔軟に対応する事が可能になる。更に、量水器の接続装置の小型軽量化を図ることができると同時に、大幅な部品点数の削減と製造工数の低減により量産性を高め、しかも大幅なコストダウンを図ることができる。
【実施例3】
【0025】
次に、図12を参照して実施例3を説明する。
図12は、建造物に図5に示す量水器の接続装置を設置した状態を示す正面図である。図12は、図5に示す量水器の接続装置に量水器を接続し、実際に配管に設置した場合を示している。配管架台30で結合された1対の接続部は、その間に量水器25が接続され、接続体部一次側外筒部7及び止水栓106を介して、水道管102から分岐した分岐管105が接合され、接続部の他端(下流側)には分岐管104、103が接合されている。建造物100内に配管された水道管102は、分岐管105に分岐され、分岐管105には量水器25が接続されている。水道管102から分岐した分岐管105側が上流側であり、その反対側すなわち分岐管103、104側が下流側である。
【0026】
次に、建造物に設けられたパイプシャフトあるいはパイプスペース内に量水器を設置した状況を説明し、既存の量水器を交換する方法を説明する。所定の時期が来て量水器を取り替える必要が生じた場合、まず、止水栓106を閉めて通水を停止させる。次に、操作部のスクリューハンドルを緩めると一次側内筒部が一次側接続機構部内側に後退するので、量水器を量水器の接続装置から外すことができる。既存の量水器を取り外し後、新しい量水器25を一次側接続端部及び二次側接続端部間に嵌め、操作部のスクリューハンドルを締めると一次側内筒部が一次側接続端部内側へ前進して、量水器25は固定設置される。その後、止水栓106を開いて通水状態にする。
以上、この実施例では、地上に設置される量水器や量水器外器具の設置場所の長さを一定に保つことができ、量水器や量水器外器具の設置の際に、配管ずれを生じず、正確、且つ容易に再設置を行うことができ、地域性や用途によって接続部の多様性に柔軟に対応する事が可能になる。
以上、発明の最良の実施形態について実施例を参照して詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成、形状、素材、数量、数値等において本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施例1に係る配管架台斜視図。
【図2】図1に示された配管架台正面断面図。
【図3】図1に示された配管架台正面図。
【図4】図1に示された配管架台右側面図。
【図5】実施例1に係る配管架台に設けられた量水器の接続装置正面断面図。
【図6】図5に示す量水器の接続装置における接続部の取付を説明する正面断面図。
【図7】図5に示す量水器の接続装置を構成する一次側接続機構部の作動を説明する部分正面断面図。
【図8】図5に示す量水器の接続装置の斜視図。
【図9】図5に示す量水器の接続装置に量水器を搭載した状態の正面図、X−X及びY−Y断面図。
【図10】図5に示す量水器の接続装置に量水器を逆方向に搭載した状態の正面図及びY−Y断面図。
【図11】実施例2に係る配管架台が設けられた量水器の接続装置正面断面図。
【図12】建造物に図5に示す量水器の接続装置を設置した状態を示す正面図。
【符号の説明】
【0028】
1・・・一次側内筒部
1a、15a・・・着脱端部
4・・・操作部
5、15、26・・・支持基部
7・・・一次側外筒部(エルボ管)
19・・・ボルト
30・・・配管架台
31a、31b・・・脚部
32a、32b、33a、33b・・・貫通孔
34、35・・・突起部
35a・・・縦スリット
36a、36b・・・補強部
37a、37b・・・取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
剛性部材板からなるプレート状ベース部分を具備し、前記ベース部分は、その長手方向の両端を下方に折曲してなる脚部と、当該脚部の先端を水平に折曲してなる取付部と、前記ベース部分の幅方向両端を下方に折曲してなる補強部と、前記長手方向の両端に形成され前記脚部近傍に夫々設けられた複数の貫通孔を有することを特徴とする配管架台。
【請求項2】
前記取付部先端には取付用孔もしくは切欠部を有し、且つ前記長手方向の両端間に第1及び第2突起部が間隔をおいて配置されており、当該第2突起部の上端には縦スリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管架台。
【請求項3】
水道管の中途に接続する対峙した一対の接続部及び各接続部を連結する連結部を具備し、前記一対の接続部間に量水器を着脱可能に構成してなる量水器の接続装置において、前記一対の接続部を、前記連結部に結合する一次側及び二次側の支持基部と当該各支持基部に支持される一次側の接続機構部及び二次側の接続機構部により構成し、一次側の前記接続機構部は、外端に水道管側に接続する接続端部を有する一次側外筒部と、この一次側外筒部に対して伸縮可能に挿通し、且つ内端に量水器を着脱する着脱端部を有する一次側内筒部と、当該一次側内筒部を伸縮方向に変位させる操作部を備え、二次側の前記接続機構部は、外端に水道管側に接続する接続端部と、内端に量水器を着脱する着脱端部を有する取付孔を備え、前記連結部には、請求項1又は請求項2に記載の配管架台を用いることを特徴とする量水器の接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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