配管用ジョイント
本発明はパイプを容易かつ迅速に分解および組立することができるくさび作用を利用した配管用ジョイントに関するものである。本ジョイントはストッパーを最大面積に設け、製品の引張阻止能を極大化し、最適のパッキングを採用して、パイプ挿入の容易性と気密効果を高め、さらに、ダスト防止機能を追加しようとすることである。このために、スプリングの入口側の最後のラウンドの形態は円を描くようにし、これにより、ストッパー収容能力は最大化する。また、パッキング材でＸリングを採用し、パイプが挿入される入口にダストシールを設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はパイプを容易かつ迅速に分解および組立することができるくさび作用を利用した配管用ジョイントに関するものであり、本ジョイントはストッパーを最大面積に設け、製品の引張阻止能を極大化し、最適のパッキングを採用して、パイプ挿入の容易性と気密効果を高め、さらにダスト防止機能を追加しようとすることである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、ねじ結合を利用するジョイントの場合には確実で、永久的な配管が可能であるが、狭い空間では、ねじ締結及び解除作業が困難であり、配管に多くの時間と労働が必要であるという難点がある。
【０００３】
これを改善してくさび作用を利用する配管用ジョイント（以下くさび型ジョイント）は、ねじ構造が無く、パイプの変形もなしにパイプをジョイントに挿入して結合を完了する。しかし、従来のくさび型ジョイント１０は、スプリングの入口側の最終のラウンドを台形状に作り、こちらにストッパーを挿入したが、これはストッパーのパイプ接触面を最大化できず、製品の引張阻止能が大きくなかった。
【０００４】
また、くさび型ジョイントの特性上、パイプ挿入時のパイプがパッキングを通過するように力を加えなければならないが、このためには、従来にはＹリングとＯリングを入れたり、Ｏリングを二つ入れて、本発明に比べ、本体が大きかった。この場合、パッキングの圧縮率を大きくすると、気密性は良くなるが、パイプ挿入が難しく、反対に、圧縮率を小さくすると、パイプの挿入は容易であるが、気密性が悪くなるという相反する現象を克服するのに困難があった。
【０００５】
また、従来のジョイントは、埋設時、ダストや汚水の流入を防止するために、別にキャップを覆うが、くさび型ジョイントは、ねじ構造が無いので、埋設時に必要なキャップを自体に取り付けられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたものであり、くさび型ジョイントの機能を向上させて実用性を高め、適用範囲も広げようと次のような課題を解決しようとする。
【０００７】
これにより、ストッパーのパイプ接触面積を最大にし、摩擦力を高めて製品の引張阻止能を最大にするために、ストッパー収容能力を最大化したスプリングを提供する配管用ジョイントの発明を目標とし、その次に、くさび型ジョイントに適するパッキング提供できる配管用ジョイントの発明を目標とし、最後に、ジョイント内部にダストや汚水が入らない配管用ジョイントの発明を目標とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記した目的及び他の目的は、本発明の側面によれば、下記の配管用ジョイントによって達成することができる。
【０００９】
配管用ジョイントは、中央から対称に形成されている本体２０であって、パイプ１０の挿入を防止するために中央から両端に形成されている係止突起２１と、前記パイプ１０を支持して密着させるために本体２０の一定範囲内で拡大された部分と、前記一定範囲内で拡大された部分から形成された凹溝部２２と、前記凹溝部２２の直径よりさらに大きな直径を有し、入口側に行くほど、次第に狭くなるテーパー部２３と、パイプ１０の挿入のために、前記テーパー部２３が終わる最も狭い部分で“Ｌ”状に曲がった入口２６とを有している本体２０と、本体２０内部の凹溝部２２に設けられて、気密性を加えるためにパイプ１０の外径に密着されているパッキング２７と、凹溝部２２の突出部により支持される下端と、本体２０の入口２６側に位置している他の下端とを有するスプリング２４であって、前記他の下端は、最後のラウンド２４aと、円の形状を形成する隣接ラウンドとを有し、当該隣接ラウンドは、パイプ１０の挿入方向と直角をなし、最後のラウンド２４aは隣接ラウンドとの一定間隔を維持して隣接ラウンドに対して平行に設計されているスプリング２４と、前記スプリングの最後のラウンド２４aとスプリング２４の隣接ラウンドの間に挿入されるストッパー２５であって、入口２６側に位置し、これによって、本体２０のテーパー部２３と接触する接触面を柔らかくし、パイプ１０と接触される面はパイプ１０からの摩擦力を最大化するために、のこぎり状を有し、本体２０の内部にある外周面とパイプ１０の外部にある外周面の間に、パイプ１０が挿入される時、パイプ１０を固定させるくさび作用をするように、本体２０あるいはパイプ１０より強度が強いストッパー２５とを含でいる。
【００１０】
好ましくは、スプリングの最後のラウンド２４aがスプリング２４から分離されている。
【００１１】
好ましくは、圧縮率を高め、パイプ１０が挿入しやすいように前記パッキング２７の断面がＸ状を有する。
【００１２】
好ましくは、入口２６部分にダストシール２８を採用し、外部から汚水やダストの流入を防止する。
【発明の効果】
【００１３】
従来のジョイントのスプリング入口側の最後のラウンドが台形状になっているため、スプリングの生産が複雑であり、ストッパーのパイプ接触面の最大化が難しかった。しかし、本発明によるスプリングは、ジョイント内にストッパーの流入が可能となり、引張阻止能を最大化する。
【００１４】
本発明は圧縮率や気密性を高め、Ｘリングを利用してパイプの挿入が容易である。
【００１５】
本発明は入口にダストシールを設けることにより、ダストや汚水の流入を防止する。また、本発明は、埋設時に必要なキャップを別に覆う工程を省略することができ、部品の寿命を延ばして、製品の寿命を延長させる作用をする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳しく説明すると、次のようである。
【００１７】
本発明は、連結具の両側本体にパイプを挿入して固定するようになっているくさび型ジョイントに関する。
【００１８】
本くさび型ジョイントは中央から対称に形成されている本体２０を有し、前記本体２０は、本体２０の中央から両端に形成されており、本体２０に挿入するためにパイプ１０の内部直径と同じ直径を有する係止突起２１と、前記係止突起２１から本体２０の入口側へ一定部分はパイプ１０を支持して、パイプの外径に密着され、前記一定部分を通ると内部が拡開されている凹溝部２２があり、凹溝部２２を通って、また拡開されて入口２６側に行くほど、次第に狭い直径を持つように傾斜して形成されたテーパー部２３と、テーパー部２３が終わる部分で“Ｌ”状に曲がり、パイプ１０が挿入される入口２６を形成する。
【００１９】
ここに、本発明は、本くさび型ジョイントの本体２０が対称に形成されているので、本体２０の片方の側面を基準にして説明する。
【００２０】
スプリング２４はテーパー２３に挿入される。この時、前記スプリング２４の本体入口２６側の最後のラウンド２４aは、隣接ラウンドと一定間隔を置いて平行して、これがなす円がパイプ挿入方向と垂直に設計され、隣接ラウンドとの間隔にパイプ１０を固定することができるストッパー２５が挿入される。
【００２１】
前記ストッパー２５には、ストッパー２５とパイプ１０の間の接触面に、スプリングの最後のラウンド２４aと、その隣接ラウンドに当たるように溝が掘られ、スプリング２４に挿入されると、前記ストッパー２５はスプリング２４から離脱しないように設計される。
【００２２】
スプリングの最後のラウンド２４aが円を描くように設計されると、スプリングの最後のラウンド２４aとスプリング２４の隣接ラウンドの間にパイプの接触面を最大にするように、パイプを殆どが取り囲むようにストッパー２５を挿入することができ、パイプ接触面が最大になると、パイプとの摩擦力も最大となり、引張力が加えられる時、ストッパーが本体に加える力も最大に引き上げることができるため、製品の引張阻止能を極大化できる。
【００２３】
前記スプリングの最後のラウンド２４aは、製造と組立の便宜によってスプリング２４から分離することができる。
【００２４】
前記ストッパー２５は、本体内壁とパイプ外壁の間に挿入され、本体２０と接するストッパー２５の部分は、スムーズに処理され、パイプ１０と接触される部分はのこぎり状の溝が掘られ、パイプ１０に対する摩擦力を最大化することができる。
【００２５】
また、ストッパー２５は、本体２０とパイプ１０より硬度が非常に高くてパイプ１０が外部から引っぱられる時、くさび作用をしてパイプ１０の脱落を防止する役割をする。
【００２６】
パッキング２７はジョイントの気密を維持するための凹溝部２２に位置している。
【００２７】
本体２０内部のパッキング２７は、ゴムまたはシリコーンなど材料で形成され、パイプ１０の外径に密着されて気密を維持するように構成されている。
【００２８】
くさび型ジョイントの特性上、パイプ１０を挿入する時、簡単であるが圧縮率が高くて気密が良くなる相反する機能を持たなければならないが、パッキング２７の断面形態がＸ状であるＸリングを設けたらこのような要求を満たすことができる。
【００２９】
Ｘリングは単純に二つのＯリング役割をするものではなく、パイプ１０の挿入時に発生することができる部分ねじれを防止することができ、また、四方に出ている溝は、パイプ挿入時にパッキングが収縮する空間を備え、これにより、圧縮率を十分に高めることができ、パイプが容易に挿入できるようにする。従って、Ｘリングはくさび型ジョイントに最適のパッキング材である。
【００３０】
もし、パッキング凹溝部２２の突出部を丸形のスナップリング２９に代替すると、加工と組立で経済性を高めることができる。
【００３１】
前記ストッパー２５がスプリング２４の弾力性によって動かされる部分の本体２０内面は、入口２６側に行くほど、次第に狭い直径を持つように傾斜してテーパー２３が形成され、テーパー２３が終わる狭い方の端は、前記ストッパー２５が入口２６の外に離脱できないように丸形の“Ｌ”状に曲がっている。
【００３２】
前記入口２６にダストシール２８（dust seal）を設けると、外部からダストや汚水が遮断され、埋設時に必要なキャップを別途に覆う工程を省略することができ、また、部品の寿命を延ばして、製品の寿命を延長させる作用をする。
【００３３】
前記ダストシール２８は、内部に金属支持物を収容し、ゴムで成形して、ここに本体２０の入口２６に嵌めて組立すると、経済的で堅固である。
【００３４】
本発明が上述した望ましい実施例と係わって説明したが、発明の要旨と範囲から脱することがなく、いろいろな変形及び改良が可能である。したがって、添付された実用新案登録請求の範囲は、本発明の要旨で属するこのような改良や変形を含む。
【産業上の利用可能性】
【００３５】
本発明はパイプを容易かつ迅速に分解および組立することができるくさび作用を利用した配管用ジョイントに関するものである。本ジョイントはストッパーを最大面積に設け、製品の引張阻止能を極大化し、最適のパッキングを採用して、パイプ挿入の容易性と気密効果を高め、さらにダスト防止機能を追加しようとすることである。
【図面の簡単な説明】
【００３６】
【図１】本発明の一実施例による配管用ジョイントの断面図。
【図２】従来の配管用ジョイントのスプリング上面及び側面図。
【図３】本発明のスプリング上面及び側面図。
【図４】本発明のＸリングの上面及び断面図。
【図５】本発明のダストシール上面及び断面図。
【技術分野】
【０００１】
本発明はパイプを容易かつ迅速に分解および組立することができるくさび作用を利用した配管用ジョイントに関するものであり、本ジョイントはストッパーを最大面積に設け、製品の引張阻止能を極大化し、最適のパッキングを採用して、パイプ挿入の容易性と気密効果を高め、さらにダスト防止機能を追加しようとすることである。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、ねじ結合を利用するジョイントの場合には確実で、永久的な配管が可能であるが、狭い空間では、ねじ締結及び解除作業が困難であり、配管に多くの時間と労働が必要であるという難点がある。
【０００３】
これを改善してくさび作用を利用する配管用ジョイント（以下くさび型ジョイント）は、ねじ構造が無く、パイプの変形もなしにパイプをジョイントに挿入して結合を完了する。しかし、従来のくさび型ジョイント１０は、スプリングの入口側の最終のラウンドを台形状に作り、こちらにストッパーを挿入したが、これはストッパーのパイプ接触面を最大化できず、製品の引張阻止能が大きくなかった。
【０００４】
また、くさび型ジョイントの特性上、パイプ挿入時のパイプがパッキングを通過するように力を加えなければならないが、このためには、従来にはＹリングとＯリングを入れたり、Ｏリングを二つ入れて、本発明に比べ、本体が大きかった。この場合、パッキングの圧縮率を大きくすると、気密性は良くなるが、パイプ挿入が難しく、反対に、圧縮率を小さくすると、パイプの挿入は容易であるが、気密性が悪くなるという相反する現象を克服するのに困難があった。
【０００５】
また、従来のジョイントは、埋設時、ダストや汚水の流入を防止するために、別にキャップを覆うが、くさび型ジョイントは、ねじ構造が無いので、埋設時に必要なキャップを自体に取り付けられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたものであり、くさび型ジョイントの機能を向上させて実用性を高め、適用範囲も広げようと次のような課題を解決しようとする。
【０００７】
これにより、ストッパーのパイプ接触面積を最大にし、摩擦力を高めて製品の引張阻止能を最大にするために、ストッパー収容能力を最大化したスプリングを提供する配管用ジョイントの発明を目標とし、その次に、くさび型ジョイントに適するパッキング提供できる配管用ジョイントの発明を目標とし、最後に、ジョイント内部にダストや汚水が入らない配管用ジョイントの発明を目標とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記した目的及び他の目的は、本発明の側面によれば、下記の配管用ジョイントによって達成することができる。
【０００９】
配管用ジョイントは、中央から対称に形成されている本体２０であって、パイプ１０の挿入を防止するために中央から両端に形成されている係止突起２１と、前記パイプ１０を支持して密着させるために本体２０の一定範囲内で拡大された部分と、前記一定範囲内で拡大された部分から形成された凹溝部２２と、前記凹溝部２２の直径よりさらに大きな直径を有し、入口側に行くほど、次第に狭くなるテーパー部２３と、パイプ１０の挿入のために、前記テーパー部２３が終わる最も狭い部分で“Ｌ”状に曲がった入口２６とを有している本体２０と、本体２０内部の凹溝部２２に設けられて、気密性を加えるためにパイプ１０の外径に密着されているパッキング２７と、凹溝部２２の突出部により支持される下端と、本体２０の入口２６側に位置している他の下端とを有するスプリング２４であって、前記他の下端は、最後のラウンド２４aと、円の形状を形成する隣接ラウンドとを有し、当該隣接ラウンドは、パイプ１０の挿入方向と直角をなし、最後のラウンド２４aは隣接ラウンドとの一定間隔を維持して隣接ラウンドに対して平行に設計されているスプリング２４と、前記スプリングの最後のラウンド２４aとスプリング２４の隣接ラウンドの間に挿入されるストッパー２５であって、入口２６側に位置し、これによって、本体２０のテーパー部２３と接触する接触面を柔らかくし、パイプ１０と接触される面はパイプ１０からの摩擦力を最大化するために、のこぎり状を有し、本体２０の内部にある外周面とパイプ１０の外部にある外周面の間に、パイプ１０が挿入される時、パイプ１０を固定させるくさび作用をするように、本体２０あるいはパイプ１０より強度が強いストッパー２５とを含でいる。
【００１０】
好ましくは、スプリングの最後のラウンド２４aがスプリング２４から分離されている。
【００１１】
好ましくは、圧縮率を高め、パイプ１０が挿入しやすいように前記パッキング２７の断面がＸ状を有する。
【００１２】
好ましくは、入口２６部分にダストシール２８を採用し、外部から汚水やダストの流入を防止する。
【発明の効果】
【００１３】
従来のジョイントのスプリング入口側の最後のラウンドが台形状になっているため、スプリングの生産が複雑であり、ストッパーのパイプ接触面の最大化が難しかった。しかし、本発明によるスプリングは、ジョイント内にストッパーの流入が可能となり、引張阻止能を最大化する。
【００１４】
本発明は圧縮率や気密性を高め、Ｘリングを利用してパイプの挿入が容易である。
【００１５】
本発明は入口にダストシールを設けることにより、ダストや汚水の流入を防止する。また、本発明は、埋設時に必要なキャップを別に覆う工程を省略することができ、部品の寿命を延ばして、製品の寿命を延長させる作用をする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳しく説明すると、次のようである。
【００１７】
本発明は、連結具の両側本体にパイプを挿入して固定するようになっているくさび型ジョイントに関する。
【００１８】
本くさび型ジョイントは中央から対称に形成されている本体２０を有し、前記本体２０は、本体２０の中央から両端に形成されており、本体２０に挿入するためにパイプ１０の内部直径と同じ直径を有する係止突起２１と、前記係止突起２１から本体２０の入口側へ一定部分はパイプ１０を支持して、パイプの外径に密着され、前記一定部分を通ると内部が拡開されている凹溝部２２があり、凹溝部２２を通って、また拡開されて入口２６側に行くほど、次第に狭い直径を持つように傾斜して形成されたテーパー部２３と、テーパー部２３が終わる部分で“Ｌ”状に曲がり、パイプ１０が挿入される入口２６を形成する。
【００１９】
ここに、本発明は、本くさび型ジョイントの本体２０が対称に形成されているので、本体２０の片方の側面を基準にして説明する。
【００２０】
スプリング２４はテーパー２３に挿入される。この時、前記スプリング２４の本体入口２６側の最後のラウンド２４aは、隣接ラウンドと一定間隔を置いて平行して、これがなす円がパイプ挿入方向と垂直に設計され、隣接ラウンドとの間隔にパイプ１０を固定することができるストッパー２５が挿入される。
【００２１】
前記ストッパー２５には、ストッパー２５とパイプ１０の間の接触面に、スプリングの最後のラウンド２４aと、その隣接ラウンドに当たるように溝が掘られ、スプリング２４に挿入されると、前記ストッパー２５はスプリング２４から離脱しないように設計される。
【００２２】
スプリングの最後のラウンド２４aが円を描くように設計されると、スプリングの最後のラウンド２４aとスプリング２４の隣接ラウンドの間にパイプの接触面を最大にするように、パイプを殆どが取り囲むようにストッパー２５を挿入することができ、パイプ接触面が最大になると、パイプとの摩擦力も最大となり、引張力が加えられる時、ストッパーが本体に加える力も最大に引き上げることができるため、製品の引張阻止能を極大化できる。
【００２３】
前記スプリングの最後のラウンド２４aは、製造と組立の便宜によってスプリング２４から分離することができる。
【００２４】
前記ストッパー２５は、本体内壁とパイプ外壁の間に挿入され、本体２０と接するストッパー２５の部分は、スムーズに処理され、パイプ１０と接触される部分はのこぎり状の溝が掘られ、パイプ１０に対する摩擦力を最大化することができる。
【００２５】
また、ストッパー２５は、本体２０とパイプ１０より硬度が非常に高くてパイプ１０が外部から引っぱられる時、くさび作用をしてパイプ１０の脱落を防止する役割をする。
【００２６】
パッキング２７はジョイントの気密を維持するための凹溝部２２に位置している。
【００２７】
本体２０内部のパッキング２７は、ゴムまたはシリコーンなど材料で形成され、パイプ１０の外径に密着されて気密を維持するように構成されている。
【００２８】
くさび型ジョイントの特性上、パイプ１０を挿入する時、簡単であるが圧縮率が高くて気密が良くなる相反する機能を持たなければならないが、パッキング２７の断面形態がＸ状であるＸリングを設けたらこのような要求を満たすことができる。
【００２９】
Ｘリングは単純に二つのＯリング役割をするものではなく、パイプ１０の挿入時に発生することができる部分ねじれを防止することができ、また、四方に出ている溝は、パイプ挿入時にパッキングが収縮する空間を備え、これにより、圧縮率を十分に高めることができ、パイプが容易に挿入できるようにする。従って、Ｘリングはくさび型ジョイントに最適のパッキング材である。
【００３０】
もし、パッキング凹溝部２２の突出部を丸形のスナップリング２９に代替すると、加工と組立で経済性を高めることができる。
【００３１】
前記ストッパー２５がスプリング２４の弾力性によって動かされる部分の本体２０内面は、入口２６側に行くほど、次第に狭い直径を持つように傾斜してテーパー２３が形成され、テーパー２３が終わる狭い方の端は、前記ストッパー２５が入口２６の外に離脱できないように丸形の“Ｌ”状に曲がっている。
【００３２】
前記入口２６にダストシール２８（dust seal）を設けると、外部からダストや汚水が遮断され、埋設時に必要なキャップを別途に覆う工程を省略することができ、また、部品の寿命を延ばして、製品の寿命を延長させる作用をする。
【００３３】
前記ダストシール２８は、内部に金属支持物を収容し、ゴムで成形して、ここに本体２０の入口２６に嵌めて組立すると、経済的で堅固である。
【００３４】
本発明が上述した望ましい実施例と係わって説明したが、発明の要旨と範囲から脱することがなく、いろいろな変形及び改良が可能である。したがって、添付された実用新案登録請求の範囲は、本発明の要旨で属するこのような改良や変形を含む。
【産業上の利用可能性】
【００３５】
本発明はパイプを容易かつ迅速に分解および組立することができるくさび作用を利用した配管用ジョイントに関するものである。本ジョイントはストッパーを最大面積に設け、製品の引張阻止能を極大化し、最適のパッキングを採用して、パイプ挿入の容易性と気密効果を高め、さらにダスト防止機能を追加しようとすることである。
【図面の簡単な説明】
【００３６】
【図１】本発明の一実施例による配管用ジョイントの断面図。
【図２】従来の配管用ジョイントのスプリング上面及び側面図。
【図３】本発明のスプリング上面及び側面図。
【図４】本発明のＸリングの上面及び断面図。
【図５】本発明のダストシール上面及び断面図。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
中央から対称に形成されている本体（２０）であって、
パイプ（１０）の挿入を防止するために中央から両端に形成されている係止突起（２１）と、
前記パイプ（１０）を支持して密着させるために本体（２０）の一定範囲内で拡大された部分と、
前記一定範囲内で拡大された部分から形成された凹溝部（２２）と、
前記凹溝部（２２）の直径よりさらに大きな直径を有し、入口側に行くほど、次第に狭くなるテーパー部（２３）と、
パイプ（１０）の挿入のために、前記テーパー部（２３）が終わる最も狭い部分で“Ｌ”状に曲がった入口（２６）と、
を有している本体（２０）と、
本体（２０）内部の凹溝部（２２）に設けられて、気密性を加えるためにパイプ（１０）の外径に密着されているパッキング（２７）と、
凹溝部（２２）の突出部により支持される下端と、本体（２０）の入口（２６）側に位置している他の下端とを有するスプリング（２４）であって、
前記他の下端は、最後のラウンド（２４a）と、円の形状を形成する隣接ラウンドとを有し、
当該隣接ラウンドは、パイプ（１０）の挿入方向と直角をなし、
最後のラウンド（２４a）は隣接ラウンドとの一定間隔を維持して隣接ラウンドに対して平行に設計されている
スプリング（２４）と、
前記スプリングの最後のラウンド（２４a）とスプリング（２４）の隣接ラウンドの間に挿入されるストッパー（２５）であって、
入口（２６）側に位置し、これによって、本体（２０）のテーパー部（２３）と接触する接触面を柔らかくし、パイプ（１０）と接触される面はパイプ（１０）からの摩擦力を最大化するために、のこぎり状を有し、本体（２０）の内部にある外周面とパイプ（１０）の外部にある外周面の間に、パイプ（１０）が挿入される時、パイプ（１０）を固定させるくさび作用をするように、本体（２０）あるいはパイプ（１０）より強度が強いストッパー（２５）と、
を含むことを特徴とする配管用ジョイント。
【請求項２】
前記スプリング（２４）の最後のラウンド（２４a）がスプリング（２４）から分離されたことを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【請求項３】
圧縮率を高め、パイプ（１０）が挿入しやすいように前記パッキング（２７）の断面がＸ状を有することを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【請求項４】
前記入口（２６）部分にダストシール（２８）を採用し、外部から汚水やダストの流入を防止することを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【請求項１】
中央から対称に形成されている本体（２０）であって、
パイプ（１０）の挿入を防止するために中央から両端に形成されている係止突起（２１）と、
前記パイプ（１０）を支持して密着させるために本体（２０）の一定範囲内で拡大された部分と、
前記一定範囲内で拡大された部分から形成された凹溝部（２２）と、
前記凹溝部（２２）の直径よりさらに大きな直径を有し、入口側に行くほど、次第に狭くなるテーパー部（２３）と、
パイプ（１０）の挿入のために、前記テーパー部（２３）が終わる最も狭い部分で“Ｌ”状に曲がった入口（２６）と、
を有している本体（２０）と、
本体（２０）内部の凹溝部（２２）に設けられて、気密性を加えるためにパイプ（１０）の外径に密着されているパッキング（２７）と、
凹溝部（２２）の突出部により支持される下端と、本体（２０）の入口（２６）側に位置している他の下端とを有するスプリング（２４）であって、
前記他の下端は、最後のラウンド（２４a）と、円の形状を形成する隣接ラウンドとを有し、
当該隣接ラウンドは、パイプ（１０）の挿入方向と直角をなし、
最後のラウンド（２４a）は隣接ラウンドとの一定間隔を維持して隣接ラウンドに対して平行に設計されている
スプリング（２４）と、
前記スプリングの最後のラウンド（２４a）とスプリング（２４）の隣接ラウンドの間に挿入されるストッパー（２５）であって、
入口（２６）側に位置し、これによって、本体（２０）のテーパー部（２３）と接触する接触面を柔らかくし、パイプ（１０）と接触される面はパイプ（１０）からの摩擦力を最大化するために、のこぎり状を有し、本体（２０）の内部にある外周面とパイプ（１０）の外部にある外周面の間に、パイプ（１０）が挿入される時、パイプ（１０）を固定させるくさび作用をするように、本体（２０）あるいはパイプ（１０）より強度が強いストッパー（２５）と、
を含むことを特徴とする配管用ジョイント。
【請求項２】
前記スプリング（２４）の最後のラウンド（２４a）がスプリング（２４）から分離されたことを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【請求項３】
圧縮率を高め、パイプ（１０）が挿入しやすいように前記パッキング（２７）の断面がＸ状を有することを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【請求項４】
前記入口（２６）部分にダストシール（２８）を採用し、外部から汚水やダストの流入を防止することを特徴とする請求項１記載の配管用ジョイント。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公表番号】特表２００７−５１８９４９（Ｐ２００７−５１８９４９Ａ）
【公表日】平成１９年７月１２日（２００７．７．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−５５０９３９（Ｐ２００６−５５０９３９）
【出願日】平成１７年１月２５日（２００５．１．２５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００５／０００２０６
【国際公開番号】ＷＯ２００５／０７１３０２
【国際公開日】平成１７年８月４日（２００５．８．４）
【出願人】（５０６２５５８９８）
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成１９年７月１２日（２００７．７．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１月２５日（２００５．１．２５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００５／０００２０６
【国際公開番号】ＷＯ２００５／０７１３０２
【国際公開日】平成１７年８月４日（２００５．８．４）
【出願人】（５０６２５５８９８）
【Ｆターム（参考）】
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