説明

配管類接続システム

【課題】口径が400mmに及ぶ大容量送水ホースの接続であっても、結合を切り離す作業を容易かつ安全に行うことができ、また多分岐の分水、集水ができる配管類接続システムを提供する。
【解決手段】媒介金具10は、第1の管体12と第2の管体13及び第3の管体14の基端部を連通状態に結合する結合部15を有する媒介金具本体11と、結合部15に設けられ第1の管体12と第2の管体13または第1の管体12と第3の管体14を連通可能な三方弁16と、第1の管体12と第2の管体13及び第3の管体14の先端部に設けられ、ホースまたは配管18に設けられた接続金具19と接続可能な接続金具17とからなり、媒介金具22,23を少なくとも2組用意し、これら媒介金具22,23同士の接続金具17相互間を媒介管体22,23によって選択的に接続し、流体主流路Aと流体副流路Bを形成したことを特徴とする配管類接続システムにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、大量送水ホース相互の接続あるいは大口径配管相互を接続し、水、ガス、油等の流体を輸送する配管類接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、石油コンビナートの石油貯蔵タンクの火災発生時のような大火災に対応できる大容量泡放射システム等に使用される大容量送水ホースあるいは洪水等の天災の発生時に排水用ポンプに接続されて使用される大容量送水ホースが知られている。
【0003】
特に大容量送水ホースは、例えば、口径が400mm、ホースの標準長さが150m、質量が10kg/mもある。
【0004】
大容量送水ホースは、ホース本体の両端部に結合金具が設けられ、結合金具を介して複数本の送水ホース相互または送水ポンプと送水ホースとが結合される。このような大容量送水ホースは、通常は展張車のドラムに巻回されており、展張時にはドラムを回転駆動して大容量送水ホースを地上等に這わせる繰り出し操作とホースの両端部の結合金具同士を結合する操作を行って目的の場所に展張している。
【0005】
しかし、石油コンビナートの石油貯蔵タンクに火災が発生したことを想定した場合、大容量送水が要求されることは然る事ながら、水源から石油貯蔵タンクまで数kmという遠距離になり、数十本の大容量送水ホースを結合して延伸する必要がある。
【0006】
したがって、大容量送水ホース相互を結合する作業及び送水後の大容量送水ホース相互の結合金具の結合を切り離す作業は作業者にとって大きな負担になっている。特に、送水後の大容量送水ホース相互の結合を切り離す作業は、送水を停止してもホースの内部に大量の水が残っており、結合金具の結合を解除することは困難で、危険性も伴う。また、排水後においては、ホースの内部が負圧になっている場合も結合金具の結合を解除することは困難である。
【0007】
一方、消防ホース等のホースを相互に接続または液体輸送配管の配管相互の接続を行う、雌雄の区別のない一対の同一構造の結合金具本体から構成された結合金具は、本出願人が開発し、登録されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3107507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、口径が400mmの大容量送水ホースになると、質量が10kg/mもあるため、そのホースの端部に設けられる結合金具を、特許文献1に示す雌雄の区別のない結合金具を使用しても、ホースの内部に大量の水が残っていたり、排水後において、ホースの内部が負圧になっている場合は、結合金具の結合を解除することは困難である。
【0009】
本発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、口径が400mmに及ぶ大容量送水ホースの接続であっても、結合を切り離す作業を容易かつ安全に行うことができ、また多分岐の分水、集水ができる配管類接続システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、ホース相互または配管相互あるいはホースと配管とを接続する媒介金具を備えた配管類接続システムであって、前記媒介金具は、第1の管体と第2の管体及び第3の管体の基端部を連通状態に結合する結合部を有する媒介金具本体と、この媒介金具本体の結合部に設けられ前記第1の管体と第2の管体または第1の管体と第3の管体を連通可能な三方弁と、前記第1の管体と第2の管体及び第3の管体の先端部に設けられ、前記ホースまたは配管に設けられた接続金具と接続可能な接続金具とからなり、
前記媒介金具を少なくとも2組用意し、これら媒介金具同士の接続金具相互間を媒介管体を介して選択的に接続し、流体主流路と流体副流路を形成したことを特徴とする配管類接続システムにある。
【0011】
請求項2は、前記流体主流路及び流体副流路の少なくとも一方の前記媒介金具には、ストレーナ、計測機器、水抜き管等が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3は、ホース相互または配管相互あるいはホースと配管とを接続する媒介金具を備えた配管類接続システムであって、前記媒介金具は、主管体とこの主管体の途中から分岐する分岐管体とからなる媒介金具本体と、この媒介金具本体の主管体及び分岐管体の端部に設けられ、前記媒介金具相互を接続可能な接続金具とからなり、
前記媒介金具を複数個用意し、これら媒介金具同士の接続金具相互間を接続し、流体主流路とこの流体主流路と分岐する分岐流路を形成したことを特徴とする配管類接続システムにある。
【0013】
請求項4は、請求項1または3の前記接続金具は、円筒状の一対の接続金具本体と、これら接続金具本体の一方の外周面に設けられた内側シール部と、この内側シール部に嵌合されたシール材と、前記接続金具本体の他方の内周面に設けられ、前記シール材の放射方向と衝合される外側シール部と、この外側シール部を囲繞して前記一対の接続金具本体にそれぞれ設けられ、該接続金具本体の周方向に配列され軸方向に突設した複数の嵌合凸部と、これら嵌合凸部の間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対の接続金具本体の嵌合凸部と嵌合凹部は互いに相手側の接続金具本体の嵌合凹部と嵌合凸部に軸方向に嵌合し、これら嵌合凸部には相手側の接続金具本体の嵌合凹部に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の接続金具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5は、請求項4記載の接続金具は、前記媒介金具本体に対して軸方向及び周方向に移動可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、口径が400mmに及ぶ大容量送水ホースの接続であっても、結合を切り離す作業を容易かつ安全に行うことができ、また多分岐の分水、集水ができるという効果がある。さらに、通水を止めることなく、保守点検が可能な配管類接続システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図4は配管類接続システムの第1の実施形態を示し、図1に示す媒介金具10は、大容量送水ホース(例えば、口径400mmで、標準長さ150m、質量10kg/m)相互または配管相互あるいはホースと配管とを接続するものである。
【0018】
媒介金具10の媒介金具本体11は、例えばアルミニウム等の金属材料によって形成され、同一口径の第1の管体12と第2の管体13及び第3の管体14を有している。第1の管体12と第2の管体13及び第3の管体14の基端部は連通状態に結合された結合部15を有しており、この結合部15には公知の三方弁16が設けられている。
【0019】
第1の管体12と第2の管体13及び第3の管体14の先端部には同一構造の接続金具17が設けられ、この接続金具17は、ホースまたは配管類18の端部に設けられた接続金具17と同一構造の接続金具19と接続可能になっている。
【0020】
本実施形態においては、第1の管体12と第2の管体13は直線上に結合され、第3の管体14は、第1の管体12と第2の管体13とを結ぶ直線に対して直角に結合されている。さらに、第3の管体14の中途部には直角の折曲部14aが設けられ先端側は第2の管体12と平行に設けられている。
【0021】
このように構成された媒介金具10は、三方弁16を切り換えることにより、第1の管体12を第2の管体13に、あるいは第3の管体14に選択的に連通させることができる。
【0022】
また、前記接続金具17、19は、特許第3107507号公報で知られている結合金具と基本的に同一構造であり、図3に示すように、一対の環状の金具本体20を備えている。これら金具本体20の前端部には、それぞれ複数個の嵌合凸部21が一体に突設されている。これらの嵌合凸部21は金具本体20の周方向に等間隔に配列されている。
【0023】
また、これらの嵌合凸部21の間は嵌合凹部22として形成されており、嵌合凸部21の一方の側面21aには段形鉤状の係止鉤部23がそれぞれ形成されている。これらの嵌合凸部21の他方の側面21bの先端角部は円弧状に形成されてガイド部24が形成されている。
【0024】
また、これらの嵌合凸部21の他方の側面21bには、それぞれ付勢機構25が設けられている。これらの付勢機構25は、鋼球と、この鋼球を突出方向に付勢するスプリングとから構成されており、これらの付勢機構25はこれら嵌合凸部21の他方の側面21bに埋め込まれている。従って、これらの嵌合凸部21が相手側の嵌合凹部22内に嵌合されると、鋼球が互いに当接して互いに押圧付勢し、これら嵌合凸部21の他方の側面21bを互いに離反するように付勢する。この結果、これら嵌合凸部21の一方の側面21aは互いに近接するように付勢され、これらの一方の側面21aの係止鉤部23が互いに係合するように付勢されるようになっている。
【0025】
そして、一対の金具本体20の結合部が軸方向に衝合された場合には、例えば、一方の金具本体20の嵌合凸部21が他方の金具本体20の嵌合凹部22内に嵌合し、また他方の金具本体20の嵌合凸部21が一方の金具本体20の嵌合凹部22内に嵌合し、互いに相補形に嵌合する。同様に、一方の金具本体20の嵌合凸部21が他方の金具本体20の嵌合凹部22内に嵌合し、また他方の金具本体20の嵌合凸部21が一方の金具本体20の嵌合凹部22内に嵌合し、互いに相補形に嵌合する。
【0026】
前記接続金具17の金具本体20は媒介金具10の第1〜第3の管体12,13,14の管端部26の係合段部27に嵌合され、金具本体20は管端部26に対して軸方向及び周方向に移動自在であり、前記接続金具19の金具本体20はホースまたは配管類18の管端部28の係合段部29に嵌合され、金具本体20は管端部28に対して軸方向及び周方向に移動自在である。さらに、管端部26,28の端面には環状凹部30が設けられ、この環状凹部30にはゴム製のシール材としてのOリング31が嵌着され、Oリング31は接続金具17と19との接続時に衝合して流体密にシールされる。
【0027】
図2は媒介金具10を用いた配管類接続システムを示し、2組の媒介金具10を媒介管体32,33によって接続した状態を示す。媒介管体32,33は、同一構造であり、直管34の両端部に前記接続金具17,19と同一構造の接続金具35が設けられている。そして、2組の媒介金具10の第2の管体13相互及び第3の管体14相互は媒介管体32,33によって接続され、流体主流路Aと流体副流路(バイパス流路)Bとが形成されている。
【0028】
媒介管体32,33は、例えば、図4(a)に示すストレーナ内蔵管体36、(b)に示す水抜き付き管体37、(c)に示す計測機器付き管体38である。(a)に示すストレーナ内蔵管体36は、ストレーナ支持管体36aに異物を捕捉する円筒状のストレーナ36bがねじ込み式に着脱可能に設けられている。(b)に示す水抜き付き管体37は、分岐管体37aに公知のボール弁37bが設けられ、ボール弁37bを開弁することにより、水抜きできるようになっている。(c)に示す計測機器付き管体38は、雌ねじを有する接続ポート38aが設けられ、例えば温度計、圧力計、サイトグラス(スピンナ式)等の計器38bが取付けられている。
【0029】
また、媒介金具10の第1の管体12の接続金具17はホースまたは配管類18の端部に設けられた接続金具19と接続されている。
【0030】
ここで、例えば、媒介管体32,33に、図4(a)に示すストレーナ内蔵管体36を設け、流体主流路Aに流体を流通し、流体副流路Bを休止した状態で使用する形態の場合、流体主流路Aの媒介管体32に設けられたストレーナ36bを定期的に交換あるいは取り外して清掃する必要がある。しかし、この場合、三方弁16を切り換えて流体主流路Aを休止し、流体副流路Bに流体を流通する使用形態とすることにより、流体の流通を止めることなくストレーナ36bの交換を含む保守作業ができる。
したがって、媒介管体32,33に、図4(b)に示す水抜き付き管体37を設けることにより、送水停止後、媒介金具10の第1の管体12の接続金具17とホースまたは配管類18の接続金具19との接続部を外す際には、まず水抜き付き管体37のボール弁37bを開弁し、ホースまたは配管類18の内部の水を抜いてから接続部を外すことができる。また、排水後、ホースまたは配管類18の内部が負圧になっている場合もボール弁37bを開弁して正圧にして安全に接続部を外すことができる。
【0031】
また、媒介管体32,33に、図4(c)に示す圧力計等の計測機器付き管体38を設けることにより、流体主流路A、流体副流路Bを流通する流体の圧力等を計測でき、圧力等を常に監視する必要がある使用形態に有効である。
【0032】
図5及び図6は第2の実施形態を示し、図5は媒介金具の正面図、図6は媒介金具を用いた配管類接続システムの正面図である。媒介金具40の媒介金具本体41は、主管体42とこの主管体42の途中から分岐する分岐管体43とから構成されている。分岐管体43は主管体42の軸心に対して傾斜(例えば、60°)しており、主管体42の両端部及び分岐管体43の端部には媒介金具40相互を接続可能な第1の実施形態と同様の接続金具17が設けられている。
【0033】
図6は媒介金具40を複数個用意し、これら媒介金具40同士の接続金具17相互間を接続し、流体主流路Cとこの流体主流路Cと分岐する分岐流路Dを形成した状態を示す。流体主流路Cを構成する媒介金具40の主管体42の接続金具17及び分岐流路Dを構成する媒介金具40の分岐管体43の接続金具17に、ホースまたは配管類18の端部に設けられた接続金具19を接続することにより、多分岐の分水あるいは集水(合流)することができる。
【0034】
なお、第1及び第2の実施形態における接続金具17,19は、特許第3107507号公報で知られている接続金具を用いたが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、図7及び図8に示す接続金具を用いてもよい。図7は接続金具の正面図、図8は図7のA−B−C線に沿って断面した一対の接続金具を示す断面図であり、第1の実施形態の媒介金具10に嵌合されるストルツ接続金具55を示す。
【0035】
図7及び図8に示すように、ストルツ接続金具55は、同一の構造の一対の環状接続部材56a,56bから構成されており、これら環状接続部材56a,56bは、それぞれ筒本体57を備えており、これら筒本体57は円筒形をなし、その前端部における軸心Oを中心とする点対称位置には例えば2個の嵌合凸部58が軸方向に突出して設けられている。これら嵌合凸部58には筒本体57の外周方向に突出する略L字状の係止鉤部58aが設けられている。
【0036】
嵌合凸部58の右隣には該嵌合凸部58が嵌合されるように嵌合凸部58より広幅で深い嵌合凹部59が設けられている。この嵌合凹部59のさらに右隣には筒本体57の周方向に係合受け部60が設けられている。係合受け部60は嵌合凹部59から連続する円弧状の凹溝61と、この凹溝61の開口幅を狭めるように凹溝61の長手方向に沿って突出し、前記係止鉤部58aと係合する係合縁部61aとから構成されている。
【0037】
係合縁部61aには筒本体57の軸方向の肉厚が嵌合凹部59から時計方向に向うに従って漸次大きくなるように傾斜面62及びストッパ63が設けられている。そして、一方の環状接続部材56aの嵌合凸部58を、他方の環状接続部材56bの嵌合凹部59に嵌合し、環状接続部材56aと56bを相対的に時計回りに回すと、係止鉤部58aが係合縁部61aに係合し、係止鉤部58aが傾斜面62の上り勾配に差し掛かると、環状接続部材56aと56bが互いに軸方向に引き寄せられて互いに前端面が接合するようになっている。
本発明の配管類接続システムは、消防ホースの接続、冷媒配管やホースの接続あるいは水素やガソリン用の供給用配管、航空・宇宙機器用の配管や高圧ホースの接続等、広範囲に適用できる。
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、媒介金具の正面図。
【図2】同実施形態を示し、媒介金具の接続状態を示す正面図。
【図3】同実施形態を示し、接続金具の一部を断面した側面図。
【図4】同実施形態を示し、(a)〜(c)は媒介管体の異なる使用状態の図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示し、媒介金具の正面図。
【図6】同実施形態を示し、媒介金具の接続状態を示す正面図。
【図7】本発明の第3の実施形態を示し、環状結合部材の正面図。
【図8】同実施形態を示し、図7のA−B−C線に沿って断面した一対の環状結合部材を示す断面図。
【符号の説明】
【0039】
10…媒介金具、11…媒介金具本体、12…第1の管体、13…第2の管体、14…第3の管体、15…結合部、16…三方弁、17,19…接続金具、18…配管類、32,33…媒介金具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホース相互または配管相互あるいはホースと配管とを接続する媒介金具を備えた配管類接続システムであって、
前記媒介金具は、第1の管体と第2の管体及び第3の管体の基端部を連通状態に結合する結合部を有する媒介金具本体と、この媒介金具本体の結合部に設けられ前記第1の管体と第2の管体または第1の管体と第3の管体を連通可能な三方弁と、前記第1の管体と第2の管体及び第3の管体の先端部に設けられ、前記ホースまたは配管に接続可能な接続金具とからなり、
前記媒介金具を少なくとも2組用意し、これら媒介金具同士の接続金具相互間を媒介管体を介して選択的に接続し、流体主流路と流体副流路を形成したことを特徴とする配管類接続システム。
【請求項2】
前記流体主流路及び流体副流路の少なくとも一方の前記媒介金具には、ストレーナ、計測機器、水抜き管等が設けられていることを特徴とする請求項1記載の配管類接続システム。
【請求項3】
ホース相互または配管相互あるいはホースと配管とを接続する媒介金具を備えた配管類接続システムであって、
前記媒介金具は、主管体とこの主管体の途中から分岐する分岐管体とからなる媒介金具本体と、この媒介金具本体の主管体及び分岐管体の端部に設けられ、前記媒介金具相互を接続可能な接続金具とからなり、
前記媒介金具を複数個用意し、これら媒介金具同士の接続金具相互間を接続し、流体主流路とこの流体主流路と分岐する流体分岐流路を形成したことを特徴とする配管類接続システム。
【請求項4】
前記接続金具は、円筒状の一対の接続金具本体と、これら接続金具本体の一方の外周面に設けられた内側シール部と、この内側シール部に嵌合されたシール材と、前記接続金具本体の他方の内周面に設けられ、前記シール材の放射方向と衝合される外側シール部と、この外側シール部を囲繞して前記一対の接続金具本体にそれぞれ設けられ、該接続金具本体の周方向に配列され軸方向に突設した複数の嵌合凸部と、これら嵌合凸部の間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対の接続金具本体の嵌合凸部と嵌合凹部は互いに相手側の接続金具本体の嵌合凹部と嵌合凸部に軸方向に嵌合し、これら嵌合凸部には相手側の接続金具本体の嵌合凹部に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の接続金具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形成されていることを特徴とする請求項1または3記載の配管類接続システム。
【請求項5】
請求項4記載の接続金具は、前記媒介金具本体に対して軸方向及び周方向に移動可能であることを特徴とする配管類接続システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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