配送システム
【課題】個人情報が不正に取得されないように対象商品を配送する。
【解決手段】ショッピングサーバ12は、購入者端末11から、カードID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報、メールアドレスを受信し、商品IDを付与する。鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から、これらの情報を受信し、また、販売者端末13−1〜13−mから、販売IDと配送IDとを受信する。店舗端末14−1は、配送IDが付された対象商品が配送されて購入者が訪れたときに提示された非接触ICカードから、カードIDを読み取って、鍵サーバ15に送信する。鍵サーバ15は、店舗端末14−1に、このカードIDに対応する配送IDを送信する。このように、販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nは、購入者端末11と直接、データの送受信を行わない。
【解決手段】ショッピングサーバ12は、購入者端末11から、カードID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報、メールアドレスを受信し、商品IDを付与する。鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から、これらの情報を受信し、また、販売者端末13−1〜13−mから、販売IDと配送IDとを受信する。店舗端末14−1は、配送IDが付された対象商品が配送されて購入者が訪れたときに提示された非接触ICカードから、カードIDを読み取って、鍵サーバ15に送信する。鍵サーバ15は、店舗端末14−1に、このカードIDに対応する配送IDを送信する。このように、販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nは、購入者端末11と直接、データの送受信を行わない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等の通信回線(ネットワーク)を利用した通信販売(オンラインショッピング)等が普及しつつある。このような通信販売等においては、商品の購入者に、住所、氏名、電話番号等といったその者の個人情報が不正に取得されないように商品を配送するということが重要な問題となる。
【0003】
このような問題を考慮して、電子商取引システムの中で、商品の購入者の個人情報が不正に取得されないように、購入者に対し、商品を配送するようにした配送システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この配送システムでは、商品の購入者端末(買い手側)が、商品の売り手側である店舗の店舗端末に、通信ネットワークを介して、注文内容、電子メールアドレスを含む最小限の発注データを送信する。店舗端末は、購入者端末に商取引番号、本人確認用情報を含む受注データを、通信ネットワークを介して送信する。
【0005】
店舗は、物流会社を通じて商品受け取り場所に商品を配送し、この店舗の店舗端末は、通信ネットワークを介して購入者端末に配送完了通知を送信する。商品購入者は、この商品受け取り場所に訪れて、店舗端末から送信された本人確認用情報を提示することにより商品を受け取る。このようにして、商品の配送が完了する。
【0006】
このように、この配送システムでは、購入者端末と店舗端末との間で、直接、発注データ、受注データの送受信が行われることにより、匿名での商品の配送が行われている。
【特許文献1】特開2002−109409号公報(第5−9頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このような従来の配送システムでは、購入者端末と店舗端末との間で、直接、データの送受信が行われるため、発注データに含まれる電子メールアドレスも店舗端末に知られることになる。
【0008】
例えば、店舗側に悪意がある場合、この電子メールアドレスを利用して、購入者端末が不正にアクセスされるおそれもある。この場合、発注データに商品の購入者の住所、氏名、電話番号等の個人情報が含まれないとしても、店舗端末が購入者端末に不正アクセスして、個人情報が不正に取得されるおそれもある。
【0009】
特に、通信販売では、購入者端末は、商品によって複数の店舗端末とデータ送受信を行うようになるため、どの店舗端末が信頼できるものなのかを判別することは、難しい。従って、上記システムでは、個人情報の不正取得を防止するシステムとしては、不十分なものである。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、個人情報が不正に取得されないように商品を配送することが可能な配送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る配送システムは、
対象商品を購入する購入者に前記対象商品を配送する配送システムにおいて、
第1サーバと第2サーバとを備え、
前記第1サーバは、前記購入者の購入者端末から、前記購入者を識別するための購入者識別情報と前記対象商品の商品情報と配送場所を示す配送場所情報と配送日時を示す配送日時情報とを受信して、前記対象商品の販売元としての販売者の販売者端末に、前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、前記第2サーバに、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、
前記第2サーバは、前記第1サーバから、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを受信し、前記販売者端末から、配送される前記対象商品を識別するための前記配送識別情報を受信し、前記配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先端末に、前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信して、前記対象商品の配送手配処理を行うことを特徴とする。
【0012】
前記第1サーバは、前記購入者端末から受信した前記購入者識別情報に対して不可逆のコード化を行うようにしてもよい。
【0013】
前記購入者端末と前記配送先端末とは、前記購入者識別情報が記録された非接触カードから、前記購入者識別情報を読み取る非接触カード読み取り機を備えたものであってもよい。
【0014】
前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報と、前記販売者端末から受信した前記配送識別情報と、を記憶する記憶部を備えたものであってもよい。
【0015】
前記販売者端末は、前記第1サーバから受信した前記商品情報に基づいて前記対象商品を特定し、配送する前記対象商品に付された前記配送物識別情報を前記配送識別情報として、前記第2サーバに送信するようにしてもよい。
【0016】
前記第2サーバは、前記販売者端末から前記配送識別情報を受信したとき、前記配送先端末に予約情報を送信するようにしてもよい。
【0017】
前記第1サーバは、さらに前記購入者端末から、前記購入者の電子メールアドレスを受信して、前記第2サーバに前記電子メールアドレスを送信し、
前記第2サーバは、前記予約情報の送信に応答して、前記配送先端末から、予約を受け付ける旨の予約受付情報を取得した場合、前記第1サーバから受信した前記電子メールアドレスを用いて、前記購入者端末に、確定した前記配送場所情報と前記配送日時情報とを前記購入者端末に送信するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、個人情報が不正に取得されないように対象商品を配送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態に係る配送システムを図面を参照して説明する。
実施形態に係る配送システムの構成を図1に示す。
配送システム1は、購入の対象商品を購入する購入者から受注した商品を配送するためのものであり、購入者の個人情報が販売者、店舗等に不正に取得されないように匿名での決済を可能とするシステムである。
【0020】
配送システム1は、購入者端末11と、ショッピングサーバ12と、販売者端末13−1〜13−mと、店舗端末14−1〜14−nと、鍵サーバ15と、を備える。これらのものは、通信ネットワーク2を介して接続されている。
【0021】
購入者端末11は、購入者が対象商品を注文するためのコンピュータであり、図2に示すように、キーボード11aと、マウス11bと、ディスプレイ11cと、カード読み取り機11dと、通信インタフェース11eと、本体部11fと、を備える。
【0022】
キーボード11a、マウス11bは、商品情報等の入力を行うためのものである。キーボード11a、マウス11bは、購入者が入力した商品情報、配送場所情報、配送日時情報を取得して、本体部11fに供給する。
【0023】
商品情報は、購入者が入力した購入を希望する対象商品の商品名、購入数量等、対象商品に関する情報である。配送場所情報は、対象商品の配送場所を示す情報であり、配送日時情報は、対象商品の配送日時を示す情報である。
【0024】
キーボード11a、マウス11bは、これらの商品情報、配送場所情報、配送日時情報が入力されると、これらの情報を本体部11fに送信する。ディスプレイ11cは、商品情報、配送場所情報、配送日時情報等を表示するためのものである。
【0025】
カード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているデータを、無線通信により、非接触で読み取るものである。尚、無線通信には、例えば、Bluetooth、UWB (超広帯域無線)、(wireless LAN)等のような電波を用いる方式が用いられる。但し、無線通信は、赤外線のような光を用いる方式のものであってもよい。
【0026】
非接触ICカード21は、カードIDと購入者のメールアドレスとが記録されたものであり、さらに、例えば、購入者の氏名、住所、預金口座番号等の個人情報が記録されているものであってもよい。カードIDは、購入者を識別するための購入者識別情報である。
【0027】
本実施形態のカード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているカードIDと購入者のメールアドレスとのみを読み取るように構成されている。カード読み取り機11dは、読み取ったカードIDと購入者のメールアドレスとを、本体部11fに送信する。
【0028】
通信インタフェース11eは、データを送受信するためのものであり、通信ネットワーク2に接続される。本体部11fは、CPU、ROM、RAM、HDD等(図示せず)を備えたものである。本体部11fは、非接触ICカード21に記録されているカードIDとメールアドレスとを読み取るようにカード読み取り機11dを制御する。
【0029】
また、本体部11fは、キーボード11a、マウス11bから送信された対象商品に関する商品情報を取得し、カード読み取り機11dから送信されたデータを取得する。
【0030】
購入者端末11は、この本体部11fが取得したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を、通信インタフェース11eに供給し、通信ネットワーク2を介してショッピングサーバ12に送信する。
【0031】
図1に示すショッピングサーバ12は、購入者端末11から送信されたカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信するものである。
【0032】
ショッピングサーバ12は、図3に示すように、HDD12aと通信インタフェース12bと中央演算部12cとを内蔵する。
【0033】
HDD12aは、データを記憶するものであり、図4(a)に示すようなテーブル12taと、図4(b)に示すようなテーブル12tbと、を記憶する。テーブル12taは、複数の対象商品を受注した場合に、コード化したカードIDと商品IDとを書き込むためのものである。
【0034】
商品IDは、受注した対象商品に関する情報を識別するための情報であり、例えば、対象商品に関する問い合わせがあった場合に、受注した複数の対象商品の中から、問い合わせのあった対象商品を特定するために用いられる。
【0035】
テーブル12tbは、各商品IDに対応する商品情報、メールアドレス、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0036】
通信インタフェース12bは、データを送受信するためのものであり、通信ネットワーク2に接続される。
【0037】
中央演算部12cは、購入者端末11の本体部11fと同様に、CPU、ROM、RAMを備えたものである。中央演算部12cは、受信したカードIDに対して、例えば、ハッシュ関数を用いて、不可逆なコード化を行い(カードIDの暗号化)、購入者端末11から受信した商品情報等に商品IDを付与する。
【0038】
ショッピングサーバ12は、テーブル12taに、商品IDとコード化したカードIDとを書き込み、テーブル12tbに、付与した商品ID、商品情報、メールアドレス、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。
【0039】
ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して、販売者端末13−1〜13−mのうち、対象商品を扱っている販売者の端末に、商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。尚、ショッピングサーバ12は、販売者端末13−1〜13−mから個人情報が取得されないように、カードID、メールアドレスを送信しないようにする。
【0040】
また、ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に、商品ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。
【0041】
図1に示す販売者端末13−1〜13−mは、対象商品の販売元としての販売者の端末であり、ショッピングサーバ12から送信された商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信して、対象商品の発送処理を行う。
【0042】
販売者端末13−1〜13−mは、それぞれ、購入者端末11と同様のキーボード13aと、マウス13bと、ディスプレイ13cと、通信インタフェース13dと、本体部13eと、を備える(図示せず)。
【0043】
販売者端末13−1〜13−mの各本体部13eは、HDDを内蔵し、HDDは、図5(a),(b)にそれぞれ示すようなテーブル13ta,13tbを記憶する。テーブル13taは、販売IDと配送IDとの対応関係を示すものである。
【0044】
販売IDは、対象商品の販売に関する情報を識別するための情報である。配送IDは、発送される対象商品の配送に関する情報を識別するための情報であり、配送IDには、例えば、発送する対象商品又はその包装材等に取り付けられた荷札のIDが利用される。
【0045】
テーブル13tbは、受注した対象商品が複数の場合に、各販売IDに対応する商品ID、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0046】
尚、商品代金情報は、対象商品の代金を示す情報であり、キーボード13a等から販売者によって入力されたものであってもよいし、販売者端末13−1〜13−mが対象商品と商品代金情報との対応関係を示すテーブルを記憶しておいて、このテーブルから検索された情報であってもよい。
【0047】
販売者端末13−1が、購入者の対象商品を扱っている販売者のコンピュータであるとすると、ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して販売者端末13−1に、商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。販売者端末13−1の本体部13eは、ショッピングサーバ12から受信した商品ID等の情報に、販売IDと配送IDとを付与する。
【0048】
販売者端末13−1は、テーブル13taに、販売IDと配送IDとを書き込み、テーブル13tbに、商品ID、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。そして、販売者端末13−1は、販売ID、配送ID、商品代金情報を鍵サーバ15に送信する。
【0049】
図1に示す店舗端末14−1〜14−nは、配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先のコンピュータであり、購入者端末11と同様に、キーボード14aと、マウス14bと、ディスプレイ14cと、カード読み取り機14dと、通信インタフェース14eと、本体部14fと、を備える(図示せず)。
【0050】
店舗端末14−1〜14−nのそれぞれのカード読み取り機14dは、購入者によって提示された非接触ICカード21からカードIDを読み取る。店舗端末14−1〜14−nは、カード読み取り機14dが読み取ったカードIDを、不正に取得しないようにHDDに記憶することなく鍵サーバ15に転送する。
【0051】
図1に示す鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から、カードIDと商品情報と配送場所情報と配送日時情報とを受信し、販売者端末13−1〜13−mから、配送IDと販売IDとを受信して、配送の制御を行うものである。鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12と同様に、HDD15aと、通信インタフェース15bと、中央演算部15cと、等を内蔵する(図示せず)。
【0052】
鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から送信された商品ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信し、販売者端末13−1から送信された販売ID、配送ID、商品代金情報を受信する。
【0053】
HDD15aは、図6(a),(b)にそれぞれ示すようなテーブル15ta,15tbを有する。
【0054】
テーブル15taは、商品IDと配送IDとの対応関係を示すものである。テーブル15tbは、受注した対象商品の商品ID、販売ID、配送ID、コード化されたカードID、メールアドレス、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0055】
鍵サーバ15は、テーブル15taに、ショッピングサーバ12から受信した商品IDとコード化したカードIDとを書き込む。鍵サーバ15は、テーブル15tbに、商品ID、販売ID、配送ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。
【0056】
鍵サーバ15は、これらの情報を書き込んだテーブル15ta,15tbを利用して、購入者端末11とショッピングサーバ12と販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nとの間で情報交換を行う。
【0057】
このうち、購入者によって指定された店舗が、店舗端末14−1が配置された店舗である場合、鍵サーバ15は、店舗端末14−1に、通信ネットワーク2を介して予約情報を送信する。
【0058】
予約情報は、対象商品を配送する店舗を予約し、さらに配送日時を指定するための情報であり、配送IDと配送場所情報と配送日時情報とからなる。
【0059】
店舗端末14−1は、この予約情報を受信して応答し、予約を受け付ける旨の予約受付情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する。
【0060】
鍵サーバ15は、予約情報の送信に応答して、店舗端末14−1から、予約受付情報を受信すると、購入者端末11に対し、テーブル15tbに書き込んだメールアドレスを用いて、確定した対象商品の配送場所と配送日時とを通知する。
【0061】
鍵サーバ15は、対象商品が配送されたこの店舗に購入者本人が訪れた際に、店舗端末14−1からカードIDを受信すると、このカードIDに対応する配送IDと商品代金情報とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する。
【0062】
鍵サーバ15は、テーブル15taを参照して商品IDを取得し、テーブル15tbを参照して、この配送IDと商品代金情報とを取得する。そして、鍵サーバ15は、取得した配送IDと商品代金情報とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する。
【0063】
決済が行われた場合、店舗端末14−1には、決済情報が入力され、店舗端末14−1は、入力された決済情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する。この決済情報は、店舗に訪れた購入者本人に対象商品を引き渡し、商品代金が支払われることにより、購入者との間で決済が行われたことを示す情報である。鍵サーバ15は、この決済情報を受信して、配送が完了したことを判別する。
【0064】
次に実施形態に係る配送システム1の動作を説明する。
購入者が対象商品を購入する際、購入者が非接触ICカード21を購入者端末11のカード読み取り機11dに近接させると、カード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているカードIDと購入者のメールアドレスとを、無線通信により非接触で読み取る。
【0065】
図7に示すように、例えば、このカードID、購入者のメールアドレスを、それぞれ、「C−111」、「abc@def」とする。
【0066】
また、購入者によって、キーボード11a、マウス11bを用いて、希望する対象商品の商品名として「aaa」、数量として「1」等の商品情報、希望する配送場所として「店舗A」、配送日時として「5月31日」の情報が入力されるものとする。購入者端末11は、入力されたこれらのカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を、通信ネットワーク2を介してショッピングサーバ12に送信する(ステップS11)。
【0067】
ショッピングサーバ12の中央演算部12cは、購入者端末11から送信されたこれらの情報を受信して、図8に示すように、受信したカードID「C−111」を、HDD12aに記憶されているテーブル12taに書き込む。
【0068】
また、中央演算部12cは、この対象商品に商品ID「S−123」を付与して、付与した商品ID「S−123」を、カードID「C−111」に対応させてテーブル12taに書き込む。
【0069】
また、中央演算部12cは、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、メールアドレス「abc@def」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、テーブル12tbに書き込む。
【0070】
そして、ショッピングサーバ12は、これらのカードID「C−111」、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、メールアドレス「abc@def」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS12)。
【0071】
また、ショッピングサーバ12は、購入者の対象商品を扱っている販売者の端末が販売者端末13−1である場合、通信ネットワーク2を介して、この販売者端末13−1に、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を送信する(ステップS13)。
【0072】
販売者端末13−1の本体部13eは、図9に示すように、ショッピングサーバ12から受信したこれらの情報に、例えば、販売IDとして「H−234」を付与し、配送IDとして、「D−345」を付与する。この配送IDには、発送する対象商品としての商品22の荷札のIDが利用される。
【0073】
本体部13eは、販売ID「H−234」と配送ID「D−345」とをテーブル13taに書き込み、販売ID「H−234」、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」をテーブル13tbに書き込む。また、本体部13eは、商品22の代金を検索して、その商品代金情報として、例えば、「¥10000」をテーブル13tbに書き込む。
【0074】
販売者端末13−1は、商品ID「S−123」、販売ID「H−234」、配送ID「D−345」、商品代金情報「¥10000」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS14)。
【0075】
鍵サーバ15の中央演算部15cは、ショッピングサーバ12から送信されたこれらの情報を受信して、図10に示すように、HDD15aに記憶されているテーブル15taに、受信した商品ID「S−123」を書き込む。
【0076】
また、中央演算部15cは、テーブル15tbに、商品ID「S−123」、カードID「C−111」、メールアドレス「abc@def」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」をテーブル15tbに書き込む。
【0077】
また、中央演算部15cは、販売者端末13−1から送信された情報を受信して、テーブル15taに、商品ID「S−123」に対応させて配送ID「D−345」を書き込む。また、中央演算部15cは、テーブル15tbに、商品ID「S−123」に対応する配送ID「D−345」、商品代金情報「¥10000」を書き込む。
【0078】
鍵サーバ15は、店舗Aに配置された店舗端末14−1に、予約情報として、配送ID「D−345」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、通信ネットワーク2を介して送信する(ステップS15)。
【0079】
店舗端末14−1は、この予約情報を受信して、予約を受け付ける旨の予約受付情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS16)。
【0080】
鍵サーバ15は、店舗端末14−1から、予約受付情報を受信すると、テーブル15tbに書き込まれたメールアドレス「abc@def」を用い、確認のため、購入者端末11に通信ネットワーク2を介して、確定した配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を送信する(ステップS17)。
【0081】
この店舗に、商品22が配送会社によって配送された後、購入者が来店して非接触ICカード21が、店舗端末14−1のカード読み取り機14dの近傍に提示されると、カード読み取り機14dは、提示された非接触ICカード21から、記録されているカードID「C−111」を、無線通信により非接触で読み取る。
【0082】
店舗端末14−1は、読み取ったカードID「C−111」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に転送する(ステップS18)。
【0083】
鍵サーバ15は、店舗端末14−1からカードID「C−111」を受信して、テーブル15taを参照する。鍵サーバ15は、図11に示すように、受信したカードID「C−111」に対応する商品ID「S−123」を取得して、テーブル15tbを参照する。
【0084】
そして、鍵サーバ15は、商品ID「S−123」に対応する配送ID「D−345」と商品代金情報「¥10000」とを取得して、取得した配送ID「D−345」と商品代金情報「¥10000」とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する(ステップS19)。
【0085】
店舗端末14−1が受信した配送ID「D−345」と商品22の荷札に記載された配送ID「D−345」とが一致すれば、購入者本人に商品22が引き渡され、店舗端末14−1に決済情報が入力される。店舗端末14−1は、入力された決済情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS20)。鍵サーバ15は、この決済情報を受信して、配送が完了したことを判別する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態によれば、ショッピングサーバ12が、購入者端末11に代わって、販売者端末13−1〜13−mに商品情報等を送信する。また、鍵サーバ15が購入者端末11に代わって、店舗端末14−1〜14−nとの間で、配送ID等の送受信を行う。
【0087】
従って、販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nは、購入者端末11と直接、データの送受信を行えないので、購入者の個人情報が不正に取得されないようにしつつ、商品22を配送することができる。
【0088】
また、ショッピングサーバ12と鍵サーバ15との2つのサーバを備えるようにしたので、ショッピングサーバ12と鍵サーバ15と購入者端末11と販売者端末13−1〜13−mとの間では、情報の送信は、1方向のみとなる。また、店舗端末14−1〜14−nは、カードIDを読み取っても鍵サーバ15にすぐに転送する。このため、個人情報が不正に取得される機会をより少なくすることができる。
【0089】
また、店舗端末14−1〜14−nでは、カードIDの入力に非接触ICカード21とカード読み取り機14dとが用いられ、キーボード14a、マウス14bは、用いられないため、例えば、店舗員にカードIDが取得されるおそれもない。
【0090】
また、ショッピングサーバ12は、購入者端末11から受信したカードIDに対して不可逆なコード化を行うため、第三者がこのカードIDを取得しても、このカードIDを用いることができなくなる。
【0091】
また、鍵サーバ15は、メールアドレスを利用して、購入者端末11に確定した配送場所情報と配送日時情報を送信するので、購入者に対して確実に対象商品を配送することができる。
【0092】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
【0093】
例えば、鍵サーバ15は、店舗端末14−1から、決済情報を受信した場合、この対象商品に関する情報を削除するようにしてもよい。この場合、鍵サーバ15は、テーブル15ta,15tbから、この決済情報に対応する対象商品に関する情報を削除する。
【0094】
また、鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12、販売者端末13−1〜13−mに、この対象商品に関する情報を削除するように指示してもよい。この場合、鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12には、削除対象の商品IDを送信し、販売者端末13−1〜13−mには、削除対象の販売IDを送信する。
【0095】
また、ショッピングサーバ12、鍵サーバ15に、テーブル12ta,12tb,15ta,15tbへのアクセスを記録するログテーブルを備えるようにしてもよい。このようなログテーブルを備えておけば、例えば、第三者が、これらのテーブルに不正にアクセスしても、このログテーブルを参照することにより、この第三者を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の本実施形態に係る配送システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す購入者端末の構成を示す図である。
【図3】図1に示すショッピングサーバの構成を示す図である。
【図4】図1に示すショッピングサーバが記憶するテーブルを示す図である。
【図5】図1に示す販売者端末が記憶するテーブルを示す図である。
【図6】図1に示す鍵サーバが記憶するテーブルを示す図である。
【図7】図1に示す配送システムの動作を示す図である。
【図8】図1に示すショッピングサーバの動作を示す図である。
【図9】図1に示す販売者端末の動作を示す図である。
【図10】図1に示す鍵サーバの動作(1)を示す図である。
【図11】図1に示す鍵サーバの動作(2)を示す図である。
【符号の説明】
【0097】
1 配送システム
2 通信ネットワーク
11 購入者端末
12 ショッピングサーバ
13−1〜13−m 販売者端末
14−1〜14−n 店舗端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等の通信回線(ネットワーク)を利用した通信販売(オンラインショッピング)等が普及しつつある。このような通信販売等においては、商品の購入者に、住所、氏名、電話番号等といったその者の個人情報が不正に取得されないように商品を配送するということが重要な問題となる。
【0003】
このような問題を考慮して、電子商取引システムの中で、商品の購入者の個人情報が不正に取得されないように、購入者に対し、商品を配送するようにした配送システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この配送システムでは、商品の購入者端末(買い手側)が、商品の売り手側である店舗の店舗端末に、通信ネットワークを介して、注文内容、電子メールアドレスを含む最小限の発注データを送信する。店舗端末は、購入者端末に商取引番号、本人確認用情報を含む受注データを、通信ネットワークを介して送信する。
【0005】
店舗は、物流会社を通じて商品受け取り場所に商品を配送し、この店舗の店舗端末は、通信ネットワークを介して購入者端末に配送完了通知を送信する。商品購入者は、この商品受け取り場所に訪れて、店舗端末から送信された本人確認用情報を提示することにより商品を受け取る。このようにして、商品の配送が完了する。
【0006】
このように、この配送システムでは、購入者端末と店舗端末との間で、直接、発注データ、受注データの送受信が行われることにより、匿名での商品の配送が行われている。
【特許文献1】特開2002−109409号公報(第5−9頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このような従来の配送システムでは、購入者端末と店舗端末との間で、直接、データの送受信が行われるため、発注データに含まれる電子メールアドレスも店舗端末に知られることになる。
【0008】
例えば、店舗側に悪意がある場合、この電子メールアドレスを利用して、購入者端末が不正にアクセスされるおそれもある。この場合、発注データに商品の購入者の住所、氏名、電話番号等の個人情報が含まれないとしても、店舗端末が購入者端末に不正アクセスして、個人情報が不正に取得されるおそれもある。
【0009】
特に、通信販売では、購入者端末は、商品によって複数の店舗端末とデータ送受信を行うようになるため、どの店舗端末が信頼できるものなのかを判別することは、難しい。従って、上記システムでは、個人情報の不正取得を防止するシステムとしては、不十分なものである。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、個人情報が不正に取得されないように商品を配送することが可能な配送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る配送システムは、
対象商品を購入する購入者に前記対象商品を配送する配送システムにおいて、
第1サーバと第2サーバとを備え、
前記第1サーバは、前記購入者の購入者端末から、前記購入者を識別するための購入者識別情報と前記対象商品の商品情報と配送場所を示す配送場所情報と配送日時を示す配送日時情報とを受信して、前記対象商品の販売元としての販売者の販売者端末に、前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、前記第2サーバに、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、
前記第2サーバは、前記第1サーバから、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを受信し、前記販売者端末から、配送される前記対象商品を識別するための前記配送識別情報を受信し、前記配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先端末に、前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信して、前記対象商品の配送手配処理を行うことを特徴とする。
【0012】
前記第1サーバは、前記購入者端末から受信した前記購入者識別情報に対して不可逆のコード化を行うようにしてもよい。
【0013】
前記購入者端末と前記配送先端末とは、前記購入者識別情報が記録された非接触カードから、前記購入者識別情報を読み取る非接触カード読み取り機を備えたものであってもよい。
【0014】
前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報と、前記販売者端末から受信した前記配送識別情報と、を記憶する記憶部を備えたものであってもよい。
【0015】
前記販売者端末は、前記第1サーバから受信した前記商品情報に基づいて前記対象商品を特定し、配送する前記対象商品に付された前記配送物識別情報を前記配送識別情報として、前記第2サーバに送信するようにしてもよい。
【0016】
前記第2サーバは、前記販売者端末から前記配送識別情報を受信したとき、前記配送先端末に予約情報を送信するようにしてもよい。
【0017】
前記第1サーバは、さらに前記購入者端末から、前記購入者の電子メールアドレスを受信して、前記第2サーバに前記電子メールアドレスを送信し、
前記第2サーバは、前記予約情報の送信に応答して、前記配送先端末から、予約を受け付ける旨の予約受付情報を取得した場合、前記第1サーバから受信した前記電子メールアドレスを用いて、前記購入者端末に、確定した前記配送場所情報と前記配送日時情報とを前記購入者端末に送信するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、個人情報が不正に取得されないように対象商品を配送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態に係る配送システムを図面を参照して説明する。
実施形態に係る配送システムの構成を図1に示す。
配送システム1は、購入の対象商品を購入する購入者から受注した商品を配送するためのものであり、購入者の個人情報が販売者、店舗等に不正に取得されないように匿名での決済を可能とするシステムである。
【0020】
配送システム1は、購入者端末11と、ショッピングサーバ12と、販売者端末13−1〜13−mと、店舗端末14−1〜14−nと、鍵サーバ15と、を備える。これらのものは、通信ネットワーク2を介して接続されている。
【0021】
購入者端末11は、購入者が対象商品を注文するためのコンピュータであり、図2に示すように、キーボード11aと、マウス11bと、ディスプレイ11cと、カード読み取り機11dと、通信インタフェース11eと、本体部11fと、を備える。
【0022】
キーボード11a、マウス11bは、商品情報等の入力を行うためのものである。キーボード11a、マウス11bは、購入者が入力した商品情報、配送場所情報、配送日時情報を取得して、本体部11fに供給する。
【0023】
商品情報は、購入者が入力した購入を希望する対象商品の商品名、購入数量等、対象商品に関する情報である。配送場所情報は、対象商品の配送場所を示す情報であり、配送日時情報は、対象商品の配送日時を示す情報である。
【0024】
キーボード11a、マウス11bは、これらの商品情報、配送場所情報、配送日時情報が入力されると、これらの情報を本体部11fに送信する。ディスプレイ11cは、商品情報、配送場所情報、配送日時情報等を表示するためのものである。
【0025】
カード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているデータを、無線通信により、非接触で読み取るものである。尚、無線通信には、例えば、Bluetooth、UWB (超広帯域無線)、(wireless LAN)等のような電波を用いる方式が用いられる。但し、無線通信は、赤外線のような光を用いる方式のものであってもよい。
【0026】
非接触ICカード21は、カードIDと購入者のメールアドレスとが記録されたものであり、さらに、例えば、購入者の氏名、住所、預金口座番号等の個人情報が記録されているものであってもよい。カードIDは、購入者を識別するための購入者識別情報である。
【0027】
本実施形態のカード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているカードIDと購入者のメールアドレスとのみを読み取るように構成されている。カード読み取り機11dは、読み取ったカードIDと購入者のメールアドレスとを、本体部11fに送信する。
【0028】
通信インタフェース11eは、データを送受信するためのものであり、通信ネットワーク2に接続される。本体部11fは、CPU、ROM、RAM、HDD等(図示せず)を備えたものである。本体部11fは、非接触ICカード21に記録されているカードIDとメールアドレスとを読み取るようにカード読み取り機11dを制御する。
【0029】
また、本体部11fは、キーボード11a、マウス11bから送信された対象商品に関する商品情報を取得し、カード読み取り機11dから送信されたデータを取得する。
【0030】
購入者端末11は、この本体部11fが取得したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を、通信インタフェース11eに供給し、通信ネットワーク2を介してショッピングサーバ12に送信する。
【0031】
図1に示すショッピングサーバ12は、購入者端末11から送信されたカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信するものである。
【0032】
ショッピングサーバ12は、図3に示すように、HDD12aと通信インタフェース12bと中央演算部12cとを内蔵する。
【0033】
HDD12aは、データを記憶するものであり、図4(a)に示すようなテーブル12taと、図4(b)に示すようなテーブル12tbと、を記憶する。テーブル12taは、複数の対象商品を受注した場合に、コード化したカードIDと商品IDとを書き込むためのものである。
【0034】
商品IDは、受注した対象商品に関する情報を識別するための情報であり、例えば、対象商品に関する問い合わせがあった場合に、受注した複数の対象商品の中から、問い合わせのあった対象商品を特定するために用いられる。
【0035】
テーブル12tbは、各商品IDに対応する商品情報、メールアドレス、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0036】
通信インタフェース12bは、データを送受信するためのものであり、通信ネットワーク2に接続される。
【0037】
中央演算部12cは、購入者端末11の本体部11fと同様に、CPU、ROM、RAMを備えたものである。中央演算部12cは、受信したカードIDに対して、例えば、ハッシュ関数を用いて、不可逆なコード化を行い(カードIDの暗号化)、購入者端末11から受信した商品情報等に商品IDを付与する。
【0038】
ショッピングサーバ12は、テーブル12taに、商品IDとコード化したカードIDとを書き込み、テーブル12tbに、付与した商品ID、商品情報、メールアドレス、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。
【0039】
ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して、販売者端末13−1〜13−mのうち、対象商品を扱っている販売者の端末に、商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。尚、ショッピングサーバ12は、販売者端末13−1〜13−mから個人情報が取得されないように、カードID、メールアドレスを送信しないようにする。
【0040】
また、ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に、商品ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。
【0041】
図1に示す販売者端末13−1〜13−mは、対象商品の販売元としての販売者の端末であり、ショッピングサーバ12から送信された商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信して、対象商品の発送処理を行う。
【0042】
販売者端末13−1〜13−mは、それぞれ、購入者端末11と同様のキーボード13aと、マウス13bと、ディスプレイ13cと、通信インタフェース13dと、本体部13eと、を備える(図示せず)。
【0043】
販売者端末13−1〜13−mの各本体部13eは、HDDを内蔵し、HDDは、図5(a),(b)にそれぞれ示すようなテーブル13ta,13tbを記憶する。テーブル13taは、販売IDと配送IDとの対応関係を示すものである。
【0044】
販売IDは、対象商品の販売に関する情報を識別するための情報である。配送IDは、発送される対象商品の配送に関する情報を識別するための情報であり、配送IDには、例えば、発送する対象商品又はその包装材等に取り付けられた荷札のIDが利用される。
【0045】
テーブル13tbは、受注した対象商品が複数の場合に、各販売IDに対応する商品ID、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0046】
尚、商品代金情報は、対象商品の代金を示す情報であり、キーボード13a等から販売者によって入力されたものであってもよいし、販売者端末13−1〜13−mが対象商品と商品代金情報との対応関係を示すテーブルを記憶しておいて、このテーブルから検索された情報であってもよい。
【0047】
販売者端末13−1が、購入者の対象商品を扱っている販売者のコンピュータであるとすると、ショッピングサーバ12は、通信ネットワーク2を介して販売者端末13−1に、商品ID、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を送信する。販売者端末13−1の本体部13eは、ショッピングサーバ12から受信した商品ID等の情報に、販売IDと配送IDとを付与する。
【0048】
販売者端末13−1は、テーブル13taに、販売IDと配送IDとを書き込み、テーブル13tbに、商品ID、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。そして、販売者端末13−1は、販売ID、配送ID、商品代金情報を鍵サーバ15に送信する。
【0049】
図1に示す店舗端末14−1〜14−nは、配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先のコンピュータであり、購入者端末11と同様に、キーボード14aと、マウス14bと、ディスプレイ14cと、カード読み取り機14dと、通信インタフェース14eと、本体部14fと、を備える(図示せず)。
【0050】
店舗端末14−1〜14−nのそれぞれのカード読み取り機14dは、購入者によって提示された非接触ICカード21からカードIDを読み取る。店舗端末14−1〜14−nは、カード読み取り機14dが読み取ったカードIDを、不正に取得しないようにHDDに記憶することなく鍵サーバ15に転送する。
【0051】
図1に示す鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から、カードIDと商品情報と配送場所情報と配送日時情報とを受信し、販売者端末13−1〜13−mから、配送IDと販売IDとを受信して、配送の制御を行うものである。鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12と同様に、HDD15aと、通信インタフェース15bと、中央演算部15cと、等を内蔵する(図示せず)。
【0052】
鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12から送信された商品ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を受信し、販売者端末13−1から送信された販売ID、配送ID、商品代金情報を受信する。
【0053】
HDD15aは、図6(a),(b)にそれぞれ示すようなテーブル15ta,15tbを有する。
【0054】
テーブル15taは、商品IDと配送IDとの対応関係を示すものである。テーブル15tbは、受注した対象商品の商品ID、販売ID、配送ID、コード化されたカードID、メールアドレス、商品情報、商品代金情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込むためのものである。
【0055】
鍵サーバ15は、テーブル15taに、ショッピングサーバ12から受信した商品IDとコード化したカードIDとを書き込む。鍵サーバ15は、テーブル15tbに、商品ID、販売ID、配送ID、コード化したカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を書き込む。
【0056】
鍵サーバ15は、これらの情報を書き込んだテーブル15ta,15tbを利用して、購入者端末11とショッピングサーバ12と販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nとの間で情報交換を行う。
【0057】
このうち、購入者によって指定された店舗が、店舗端末14−1が配置された店舗である場合、鍵サーバ15は、店舗端末14−1に、通信ネットワーク2を介して予約情報を送信する。
【0058】
予約情報は、対象商品を配送する店舗を予約し、さらに配送日時を指定するための情報であり、配送IDと配送場所情報と配送日時情報とからなる。
【0059】
店舗端末14−1は、この予約情報を受信して応答し、予約を受け付ける旨の予約受付情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する。
【0060】
鍵サーバ15は、予約情報の送信に応答して、店舗端末14−1から、予約受付情報を受信すると、購入者端末11に対し、テーブル15tbに書き込んだメールアドレスを用いて、確定した対象商品の配送場所と配送日時とを通知する。
【0061】
鍵サーバ15は、対象商品が配送されたこの店舗に購入者本人が訪れた際に、店舗端末14−1からカードIDを受信すると、このカードIDに対応する配送IDと商品代金情報とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する。
【0062】
鍵サーバ15は、テーブル15taを参照して商品IDを取得し、テーブル15tbを参照して、この配送IDと商品代金情報とを取得する。そして、鍵サーバ15は、取得した配送IDと商品代金情報とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する。
【0063】
決済が行われた場合、店舗端末14−1には、決済情報が入力され、店舗端末14−1は、入力された決済情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する。この決済情報は、店舗に訪れた購入者本人に対象商品を引き渡し、商品代金が支払われることにより、購入者との間で決済が行われたことを示す情報である。鍵サーバ15は、この決済情報を受信して、配送が完了したことを判別する。
【0064】
次に実施形態に係る配送システム1の動作を説明する。
購入者が対象商品を購入する際、購入者が非接触ICカード21を購入者端末11のカード読み取り機11dに近接させると、カード読み取り機11dは、非接触ICカード21に記録されているカードIDと購入者のメールアドレスとを、無線通信により非接触で読み取る。
【0065】
図7に示すように、例えば、このカードID、購入者のメールアドレスを、それぞれ、「C−111」、「abc@def」とする。
【0066】
また、購入者によって、キーボード11a、マウス11bを用いて、希望する対象商品の商品名として「aaa」、数量として「1」等の商品情報、希望する配送場所として「店舗A」、配送日時として「5月31日」の情報が入力されるものとする。購入者端末11は、入力されたこれらのカードID、メールアドレス、商品情報、配送場所情報、配送日時情報を、通信ネットワーク2を介してショッピングサーバ12に送信する(ステップS11)。
【0067】
ショッピングサーバ12の中央演算部12cは、購入者端末11から送信されたこれらの情報を受信して、図8に示すように、受信したカードID「C−111」を、HDD12aに記憶されているテーブル12taに書き込む。
【0068】
また、中央演算部12cは、この対象商品に商品ID「S−123」を付与して、付与した商品ID「S−123」を、カードID「C−111」に対応させてテーブル12taに書き込む。
【0069】
また、中央演算部12cは、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、メールアドレス「abc@def」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、テーブル12tbに書き込む。
【0070】
そして、ショッピングサーバ12は、これらのカードID「C−111」、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、メールアドレス「abc@def」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS12)。
【0071】
また、ショッピングサーバ12は、購入者の対象商品を扱っている販売者の端末が販売者端末13−1である場合、通信ネットワーク2を介して、この販売者端末13−1に、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を送信する(ステップS13)。
【0072】
販売者端末13−1の本体部13eは、図9に示すように、ショッピングサーバ12から受信したこれらの情報に、例えば、販売IDとして「H−234」を付与し、配送IDとして、「D−345」を付与する。この配送IDには、発送する対象商品としての商品22の荷札のIDが利用される。
【0073】
本体部13eは、販売ID「H−234」と配送ID「D−345」とをテーブル13taに書き込み、販売ID「H−234」、商品ID「S−123」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」をテーブル13tbに書き込む。また、本体部13eは、商品22の代金を検索して、その商品代金情報として、例えば、「¥10000」をテーブル13tbに書き込む。
【0074】
販売者端末13−1は、商品ID「S−123」、販売ID「H−234」、配送ID「D−345」、商品代金情報「¥10000」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS14)。
【0075】
鍵サーバ15の中央演算部15cは、ショッピングサーバ12から送信されたこれらの情報を受信して、図10に示すように、HDD15aに記憶されているテーブル15taに、受信した商品ID「S−123」を書き込む。
【0076】
また、中央演算部15cは、テーブル15tbに、商品ID「S−123」、カードID「C−111」、メールアドレス「abc@def」、商品情報「商品名;aaa、数量;1」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」をテーブル15tbに書き込む。
【0077】
また、中央演算部15cは、販売者端末13−1から送信された情報を受信して、テーブル15taに、商品ID「S−123」に対応させて配送ID「D−345」を書き込む。また、中央演算部15cは、テーブル15tbに、商品ID「S−123」に対応する配送ID「D−345」、商品代金情報「¥10000」を書き込む。
【0078】
鍵サーバ15は、店舗Aに配置された店舗端末14−1に、予約情報として、配送ID「D−345」、配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を、通信ネットワーク2を介して送信する(ステップS15)。
【0079】
店舗端末14−1は、この予約情報を受信して、予約を受け付ける旨の予約受付情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS16)。
【0080】
鍵サーバ15は、店舗端末14−1から、予約受付情報を受信すると、テーブル15tbに書き込まれたメールアドレス「abc@def」を用い、確認のため、購入者端末11に通信ネットワーク2を介して、確定した配送場所情報「店舗A」、配送日時情報「5月31日」を送信する(ステップS17)。
【0081】
この店舗に、商品22が配送会社によって配送された後、購入者が来店して非接触ICカード21が、店舗端末14−1のカード読み取り機14dの近傍に提示されると、カード読み取り機14dは、提示された非接触ICカード21から、記録されているカードID「C−111」を、無線通信により非接触で読み取る。
【0082】
店舗端末14−1は、読み取ったカードID「C−111」を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に転送する(ステップS18)。
【0083】
鍵サーバ15は、店舗端末14−1からカードID「C−111」を受信して、テーブル15taを参照する。鍵サーバ15は、図11に示すように、受信したカードID「C−111」に対応する商品ID「S−123」を取得して、テーブル15tbを参照する。
【0084】
そして、鍵サーバ15は、商品ID「S−123」に対応する配送ID「D−345」と商品代金情報「¥10000」とを取得して、取得した配送ID「D−345」と商品代金情報「¥10000」とを、通信ネットワーク2を介して店舗端末14−1に送信する(ステップS19)。
【0085】
店舗端末14−1が受信した配送ID「D−345」と商品22の荷札に記載された配送ID「D−345」とが一致すれば、購入者本人に商品22が引き渡され、店舗端末14−1に決済情報が入力される。店舗端末14−1は、入力された決済情報を、通信ネットワーク2を介して鍵サーバ15に送信する(ステップS20)。鍵サーバ15は、この決済情報を受信して、配送が完了したことを判別する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態によれば、ショッピングサーバ12が、購入者端末11に代わって、販売者端末13−1〜13−mに商品情報等を送信する。また、鍵サーバ15が購入者端末11に代わって、店舗端末14−1〜14−nとの間で、配送ID等の送受信を行う。
【0087】
従って、販売者端末13−1〜13−m、店舗端末14−1〜14−nは、購入者端末11と直接、データの送受信を行えないので、購入者の個人情報が不正に取得されないようにしつつ、商品22を配送することができる。
【0088】
また、ショッピングサーバ12と鍵サーバ15との2つのサーバを備えるようにしたので、ショッピングサーバ12と鍵サーバ15と購入者端末11と販売者端末13−1〜13−mとの間では、情報の送信は、1方向のみとなる。また、店舗端末14−1〜14−nは、カードIDを読み取っても鍵サーバ15にすぐに転送する。このため、個人情報が不正に取得される機会をより少なくすることができる。
【0089】
また、店舗端末14−1〜14−nでは、カードIDの入力に非接触ICカード21とカード読み取り機14dとが用いられ、キーボード14a、マウス14bは、用いられないため、例えば、店舗員にカードIDが取得されるおそれもない。
【0090】
また、ショッピングサーバ12は、購入者端末11から受信したカードIDに対して不可逆なコード化を行うため、第三者がこのカードIDを取得しても、このカードIDを用いることができなくなる。
【0091】
また、鍵サーバ15は、メールアドレスを利用して、購入者端末11に確定した配送場所情報と配送日時情報を送信するので、購入者に対して確実に対象商品を配送することができる。
【0092】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
【0093】
例えば、鍵サーバ15は、店舗端末14−1から、決済情報を受信した場合、この対象商品に関する情報を削除するようにしてもよい。この場合、鍵サーバ15は、テーブル15ta,15tbから、この決済情報に対応する対象商品に関する情報を削除する。
【0094】
また、鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12、販売者端末13−1〜13−mに、この対象商品に関する情報を削除するように指示してもよい。この場合、鍵サーバ15は、ショッピングサーバ12には、削除対象の商品IDを送信し、販売者端末13−1〜13−mには、削除対象の販売IDを送信する。
【0095】
また、ショッピングサーバ12、鍵サーバ15に、テーブル12ta,12tb,15ta,15tbへのアクセスを記録するログテーブルを備えるようにしてもよい。このようなログテーブルを備えておけば、例えば、第三者が、これらのテーブルに不正にアクセスしても、このログテーブルを参照することにより、この第三者を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の本実施形態に係る配送システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す購入者端末の構成を示す図である。
【図3】図1に示すショッピングサーバの構成を示す図である。
【図4】図1に示すショッピングサーバが記憶するテーブルを示す図である。
【図5】図1に示す販売者端末が記憶するテーブルを示す図である。
【図6】図1に示す鍵サーバが記憶するテーブルを示す図である。
【図7】図1に示す配送システムの動作を示す図である。
【図8】図1に示すショッピングサーバの動作を示す図である。
【図9】図1に示す販売者端末の動作を示す図である。
【図10】図1に示す鍵サーバの動作(1)を示す図である。
【図11】図1に示す鍵サーバの動作(2)を示す図である。
【符号の説明】
【0097】
1 配送システム
2 通信ネットワーク
11 購入者端末
12 ショッピングサーバ
13−1〜13−m 販売者端末
14−1〜14−n 店舗端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象商品を購入する購入者に前記対象商品を配送する配送システムにおいて、
第1サーバと第2サーバとを備え、
前記第1サーバは、前記購入者の購入者端末から、前記購入者を識別するための購入者識別情報と前記対象商品の商品情報と配送場所を示す配送場所情報と配送日時を示す配送日時情報とを受信して、前記対象商品の販売元としての販売者の販売者端末に、前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、前記第2サーバに、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、
前記第2サーバは、前記第1サーバから、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを受信し、前記販売者端末から、配送される前記対象商品を識別するための前記配送識別情報を受信し、前記配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先端末に、前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信して、前記対象商品の配送手配処理を行う、
ことを特徴とする配送システム。
【請求項2】
前記第1サーバは、前記購入者端末から受信した前記購入者識別情報に対して不可逆のコード化を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の配送システム。
【請求項3】
前記購入者端末と前記配送先端末とは、前記購入者識別情報が記録された非接触カードから、前記購入者識別情報を読み取る非接触カード読み取り機を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配送システム。
【請求項4】
前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報と、前記販売者端末から受信した前記配送識別情報と、を記憶する記憶部を備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項5】
前記販売者端末は、前記第1サーバから受信した前記商品情報に基づいて前記対象商品を特定し、配送する前記対象商品に付された前記配送物識別情報を前記配送識別情報として、前記第2サーバに送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項6】
前記第2サーバは、前記販売者端末から前記配送識別情報を受信したとき、前記配送先端末に予約情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項7】
前記第1サーバは、さらに前記購入者端末から、前記購入者の電子メールアドレスを受信して、前記第2サーバに前記電子メールアドレスを送信し、
前記第2サーバは、前記予約情報の送信に応答して、前記配送先端末から、予約を受け付ける旨の予約受付情報を取得した場合、前記第1サーバから受信した前記電子メールアドレスを用いて、前記購入者端末に、確定した前記配送場所情報と前記配送日時情報とを前記購入者端末に送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の配送システム。
【請求項1】
対象商品を購入する購入者に前記対象商品を配送する配送システムにおいて、
第1サーバと第2サーバとを備え、
前記第1サーバは、前記購入者の購入者端末から、前記購入者を識別するための購入者識別情報と前記対象商品の商品情報と配送場所を示す配送場所情報と配送日時を示す配送日時情報とを受信して、前記対象商品の販売元としての販売者の販売者端末に、前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、前記第2サーバに、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信し、
前記第2サーバは、前記第1サーバから、前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報とを受信し、前記販売者端末から、配送される前記対象商品を識別するための前記配送識別情報を受信し、前記配送場所情報が示す配送場所に配置された配送先端末に、前記配送場所情報と前記配送日時情報とを送信して、前記対象商品の配送手配処理を行う、
ことを特徴とする配送システム。
【請求項2】
前記第1サーバは、前記購入者端末から受信した前記購入者識別情報に対して不可逆のコード化を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の配送システム。
【請求項3】
前記購入者端末と前記配送先端末とは、前記購入者識別情報が記録された非接触カードから、前記購入者識別情報を読み取る非接触カード読み取り機を備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配送システム。
【請求項4】
前記第2サーバは、前記第1サーバから受信した前記購入者識別情報と前記商品情報と前記配送場所情報と前記配送日時情報と、前記販売者端末から受信した前記配送識別情報と、を記憶する記憶部を備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項5】
前記販売者端末は、前記第1サーバから受信した前記商品情報に基づいて前記対象商品を特定し、配送する前記対象商品に付された前記配送物識別情報を前記配送識別情報として、前記第2サーバに送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項6】
前記第2サーバは、前記販売者端末から前記配送識別情報を受信したとき、前記配送先端末に予約情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配送システム。
【請求項7】
前記第1サーバは、さらに前記購入者端末から、前記購入者の電子メールアドレスを受信して、前記第2サーバに前記電子メールアドレスを送信し、
前記第2サーバは、前記予約情報の送信に応答して、前記配送先端末から、予約を受け付ける旨の予約受付情報を取得した場合、前記第1サーバから受信した前記電子メールアドレスを用いて、前記購入者端末に、確定した前記配送場所情報と前記配送日時情報とを前記購入者端末に送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の配送システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−338613(P2006−338613A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−165945(P2005−165945)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(591271450)株式会社ビー・ユー・ジー (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(591271450)株式会社ビー・ユー・ジー (9)
【Fターム(参考)】
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