説明

配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造

【課題】発明者は、外箱の基台と成っている、四辺形の枠体から成るベースの、前後側辺がアングル型鋼材を突き合わせて設けられており、この突き合わせ部に通風のために設けた隙間が有ることに着目し、ブラケットをこの隙間を利用して取り付ける構造を提供する。
【解決手段】ベース4の後側辺に設けられた隙間6にボルト9の頭体9aをベース4の外側に係止し、当該ボルト9の内側に伸びたねじ部に、前記ベース4の内側から間隔をあけて設けた平板部を有する支持体10を固定し、当該支持体10の平板部に、ブラケット11を支持固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、路上に設置されている配電機器を収納した外箱において、地中から立ち上げられたケーブルを支持固定するケーブルブラケットの取り付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電力需要家に、電力を供給するために路上等に配電機器を収納した外箱が設置されている。この外箱の中には、配電機器として開閉器や断路器等が収納設置されており、必要に応じて電力の供給を停止したり、又は再開するようになっている。そして、これらの開閉器や断路器は、電力会社が所有するものと、電力需要家が所有するものとに分かれている。
【0003】
この様な外箱内において、地中から立ち上げられ、前記開閉器や断路器等に接続されるケーブルをこれらの機器の下方で支持固定するためにブラケットが使用されている。このブラケットは、外箱の取り付け板や内側板に固定し、前記ケーブルを収束して支持している。図12は、この構成を示すものである。また、ブラケットとしては、特許文献1に示すものが有る。
【特許文献1】特開平11−89065号公報
【0004】
前記図12に示すように、外箱Aは、扁平な直方体形状を立設した形であり、左右で区画されており、左側が電力供給側で三相の断路器Bを2回路、右側が需要家側で同様の断路器Bが1回路設置されており、地中から立ち上げられたケーブル1を夫々接続している。これらの各ケーブル1は下方で3本ずつ収束されて外箱A内に水平に設けられた板体2にブラケット3で夫々支持固定されている。また、外箱Aの前面には、左右に開く開閉扉が設けられている(図示省略)。
【0005】
この外箱Aの下部のベース4は、左右方向に位置する相対向する短辺にチャネル型鋼材18を、その凹部18aを外側にして形成し、前後方向に位置する相対向する長辺に、二つのアングル型鋼材19を、その各一側片19aを間をあけて突き合わせて上下方向に重ねて略チャネル形状にし、左右の前記チャネル型鋼材18に溶接して形成している。
【0006】
それ故、このベース4の前側面と後側面には、図1に示すように、水平方向に隙間5、6が設けられている。この隙間5、6は、このベース4内の湿気を外部に逃がすためのものである。また、このベース4の上面の開口部には、底板7が設けられており、配電機器が収納設置された外箱A内の密封性が保持されている。
【0007】
地絡短絡事故が発生した場合、電力供給側幹線に波及しないよう、又は当該波及を極力少なくするために幹線から切り離すことが必要なときがある。しかし、外箱内に設置収納されているのが、断路器では、電力が供給されている間は、当該電力の供給を切り離すことが出来ない。
【0008】
この様なことから、昨今では、前記外箱に設置されている電力需要家の断路器に代えて、開閉器を設置することが進められているが、外箱において、断路器に代えて開閉器を設置する場合、図13に示すように、気中開閉器等は縦に長く、外箱内において、前記断路器より大きく場所を取る。
【0009】
しかしながら、外箱内において、開閉器の電線接続端子とブラケットまでの距離等は、安全等の観点から、一定の距離が求められている。それ故、断路器を開閉器に取り替えた場合、従来のケーブルをそのまま使用すると、適切な距離が確保出来ない。すなわち、外箱の底板より上の位置で、ブラケットを取り付けて使用することが出来ない。
【0010】
一方、ケーブルを取り替えるとなると、ケーブルヘッド等の端末処理をする等多額の費用と労力、また、時間を必要とし、経済的ではない。しかも、これは電力需要家側の負担となる。よって、出来ることなら、既存のケーブルをそのまま採用する、いわゆる、既存のケーブルを現採する構造が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、発明者等は、外箱の基台と成っている、四辺形の枠体から成るベースの、前後側辺がアングル型鋼材を突き合わせて設けられており、この突き合わせ部に通風のために設けた隙間が有ることに着目し、ブラケットをこの隙間を利用して取り付けることを発明した。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、地上に設置し、内部に配電機器を収納する外箱であって、当該外箱を載置するベースが、前後側辺が二つのアングル材を突き合わせ、当該突き合わせた端縁間に隙間を有する四辺形枠体から成り、前記配電機器にその一端を接続する、地中から立ち上げたケーブルを当該配電機器の下方で支持固定するブラケットの取り付け構造において、前記ベースの後側辺に設けられた隙間にボルトの頭体又は鈎型係止片の一片をベースの外側に係止し、当該ボルト又は鈎型係止片のベースの内側に伸びた部材に、前記ベースの内側から間隔をあけて設けた平板部を有する支持体を固定し、当該支持体の平板部に、前記ブラケット又は前記ブラケットを支持した位置調整用板体を支持固定する配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造とした。
【0013】
請求項2の発明は、前記ボルトは、頭部を有するボルトを使用し、前記外箱の外側から当該ボルト2本の各ねじ部を前記ベースの隙間に間隔をあけて夫々挿入して当該ボルトの頭部を前記隙間に係止し、間隔をあけて外箱の内側に突出した各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定する前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造とした。
【0014】
請求項3の発明は、前記ボルトは、頭部を一方向に扁平に設けたものを使用し、前記外箱の内側から当該ボルト2本を、前記ベースの隙間に間隔をあけて前記扁平な各頭部を水平にして夫々挿入後、当該各頭部を略直角に回して当該隙間に係止し、間隔をあけて外箱の内側に突出した各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定する前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造とした。
【0015】
請求項4の発明は、前記鈎型係止片は、アングル状の係止片を使用し、前記外箱の内側から当該係止片2つの各一側片を前記ベースの隙間に挿入して当該ベースの外側に突出させ、当該各一側片を当該ベースの外側で略一直線状に配置して当該ベース内の前記二つの係止片の他側片を重ねて当該係止片をベースの隙間に係止し、前記重ね合わせた他側片に予め設けた各貫通孔に、別途設けた頭部に貫通孔を穿ったボルトの当該頭部の貫通孔の位置を合わせ、これらの貫通孔にボルトを挿入してナットで締め付けて固定し、同様のものを間隔をあけて前記隙間にもう一つ設け、前記各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定する前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造とした。
【0016】
請求項5の発明は、前記支持体は、板体の両端部を屈曲させて段部とし、当該両端の平板部に貫通孔を設けたものから成り、当該貫通孔に、前記ボルトのベースの内側に伸びた部材を通して固定する前記請求項2又は3に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造とした。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、既存の地中から立ち上げられたケーブルをそのまま使用して、各種の規定を遵守して確実かつ容易に当該ケーブルを支持固定することが出来る。よって、ケーブルを取り替えないので、作業時間も少なく、費用も安価にして、経済的に作業を行うことが出来、電力需要家側の費用負担も少なくなる。また、外箱を一切、傷つけることがない。これらにより、配電機器を収納設置した外箱における電力需要家側の断路器から開閉器への取替えを推進するものであり、地絡短絡事故が発生した場合の電力供給側幹線への被害の波及を抑制、又は極力抑制することが出来、人々の安全にも貢献するものである。
【0018】
請求項2の発明によれば、前記ボルトとして、一般に使用されている頭部を有するボルトを用い、外箱の外側から当該ボルトの頭部をベースの隙間に係止固定し、外箱の内側において、これらのボルトのねじ部に支持体を介してブラケットを取り付けたので、外箱を一切、傷つけることなく、より確実、容易かつ強固にケーブルを支持固定することが出来る。
【0019】
請求項3の発明によれば、前記ボルトとして、頭部を一方向に扁平に設けた断面T字型のものをベースの隙間に係止固定して、これらのボルトのねじ部に支持体を介してブラケットを取り付けたので、外箱の内側からの作業のみでブラケットを取り付けることが出来、外箱の後側から作業が出来ない場合であっても、外箱を一切、傷つけることなく、より確実、容易かつ強固にケーブルを支持固定することが出来る。
【0020】
また、請求項4の発明によれば、前記請求項1に記載の鈎型係止片として、アングル状の係止片2つを使用し、これらの各係止片の一側片を前記ベースの水平な隙間に挿入し、これらの係止片に金具及び支持体を介してブラケットを取り付けたので、外箱の内側からの作業のみでブラケットを取り付けることが出来、外箱の後側から作業が出来ない場合であっても、外箱を一切、傷つけることなく、より確実、容易かつ強固にケーブルを支持固定することが出来る。
【0021】
さらに、請求項5の発明によれば、前記支持体は、板体の両端部を屈曲させて段部とし、当該両端の平板部に貫通孔を設けたものから成り、当該貫通孔に、前記ボルトのベースの内側に伸びた部材を通して固定するようにしたので、当該支持板を前記ボルトのベースの内側に伸びた部材に、より強固かつ容易に取り付けることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
地上に設置し、内部に配電機器を収納する外箱であって、当該外箱を載置するベースが、前後側辺が二つのアングル材を突き合わせ、当該突き合わせた端縁間に隙間を有する四辺形枠体から成り、前記配電機器にその一端を接続する、地中から立ち上げたケーブルを当該配電機器の下方で支持固定するブラケットの取り付け構造において、前記ベースの後側辺に設けられた隙間にボルトの頭体又は鈎型係止片の一片をベースの外側に係止し、当該ボルト又は鈎型係止片のベースの内側に伸びた部材に、前記ベースの内側から間隔をあけて設けた平板部を有する支持体を固定し、当該支持体の平板部に、前記ブラケットを支持固定する。
【0023】
これにより、既存の地中から立ち上げられたケーブルをそのまま使用して、各種の規定を遵守して確実かつ容易に当該ケーブルを支持固定することが出来る。
【実施例1】
【0024】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例1のベース内にブラケットを取り付けた状態の一部側面図である。図2は、この発明の実施例1のベース内にブラケットを取り付けた状態の一部平面図である。
【0025】
前記外箱A内に収納設置された断路器Bのうち、右側の需要家側の断路器Bを気中開閉器C(以下、「開閉器C」と言う。)に取り替え、既存のケーブル1を使用して当該取り替え作業を行う。
【0026】
図3は、この発明の実施例1のベースの後側面の隙間にボルトを挿入することを示した斜視図である。図4は、同ベースの後側面の隙間にボルトを係止した状態の斜視図である。図5は、この発明の実施例1使用する取り付け金具の斜視図である。
【0027】
前記図3に示すように、頭部9aを一方向に扁平に設けた断面略T字型のボルト9を2本用意し、また、図5に示す、取り付け金具10を用意する。この取り付け金具10は、長方形状の板体の両端部を屈曲させて段部とし、両端の平板部に貫通孔10aを穿ち、さらに、山型となった平板部にも2箇所、貫通孔10bを穿ったものである。
【0028】
ここで使用するブラケット11としては、従来から用いられているもので、図1及び2に示すように、支持部11aが円形状で、当該支持部11aを形成する半円形状部分を有する基部11bと、半円形状の押さえ部11cから成り、当該基部11bと押さえ部11cの半円形状部の両端の一部を夫々延ばして鍔状とし、その鍔状部を相互に合わせて双方に予め設けられたねじ切りされた貫通孔にボルト12を通して締め付けて固定するものとなっている。また、前記基部11bの支持部11aと反対側の端部は平坦な端縁となっており、その両端部には、貫通孔を夫々穿っている。
【0029】
そして、図3及び4に示すように、外箱Aの内側から、前記ボルト9を扁平な各頭部9aを水平にして前記ベース4の後側面の水平方向に設けられた隙間6に間隔をあけて挿入する。続いて、当該ボルト9の頭部9aを略直角に回し、ボルト9を外箱の内側に引っ張って、隙間6にボルト9の頭部9aを引っ掛けて係止する。残りの1本も同様に隙間6に係止する。
【0030】
さらに、図2に示すように、間隔をあけて外箱Aの内側に突出した各ボルト9のねじ部9bを前記取り付け金具10の両端部の貫通孔10aに嵌め入れてナット13で締めつけて固定し、当該取り付け金具10の山型となった平板部の2箇所の貫通孔10bに、ブラケット11の貫通孔の位置を夫々合わせて、ボルト14とナット15で固定する。
【0031】
その後、このブラケット11で、3本のケーブル1を支持固定すればよい。支持固定については、図1に示すように、3本のケーブルを外皮層で被覆した1本のCVケーブル26でも良い。また、3本を収束したトリプレックス形CVTケーブルでも良い。
【0032】
また、ブラケット11でCVケーブル26を支持固定する際、上下方向の高さをより適切な位置とするために、図10及び図11に示す長方形状の位置調整用板体27をブラケット11と取り付け金具10の間に介在させて、当該ブラケット11と取り付け金具10を固定することが出来る。この位置調整用板体27には、上下方向に2列の長孔27aを並設しており、これらの長孔27の適切な箇所で前記ブラケット11と取り付け金具10の位置を合わせ、夫々ボルト14を螺着してナット15で固定する。この位置調整用板体27を介在させてブラケット11と取り付け金具10を取り付けることにより、ブラケット11の上下方向の高さ調整において、より柔軟な対応が出来る。
【実施例2】
【0033】
次に、この発明の実施例2を図に基づいて説明する。
図6は、この発明の実施例2に使用する鈎型係止片、及びこれらの鈎型係止片に固定する頭部に貫通孔を穿ったボルトの斜視図である。図7は、この発明の実施例2の取り付け金具をベースに支持固定した状態の一部平面図である。図8同一部側面図である。
【0034】
ベース4の隙間に係止する鈎型係止片として、前記図6に示すように、アングル型鋼材から成る係止片16を2つ用意し、これらの係止片16の他側片16bの中央には、貫通孔16cを夫々穿っている。また、別途、頭部に貫通孔17aを穿ったボルト17を用意する。さらに、通常の六角ボルト21とナット22を用意する。また、ここで使用する取り付け金具20は、取り付け金具10ではなく、図7に示すように、当該取り付け金具10の両端の平板部を設けておらず、山型の平板部に4つの貫通孔20aを水平に並べて穿ったものから成る。
【0035】
これらの各係止片16の一側片16aを、前記ベース4の内側から前記ベース4の後側面の水平な隙間6に夫々挿入し、このベース4の外側に突出させ、図8に示すように、これらの各一側片16aを当該ベース4の外側で略一直線状に配置して当該ベース4内の前記二つの係止片16の他側片16bを重ねて当該係止片16をベース4の隙間6に係止する。そして、重ね合わせた係止片16の他側片16bの各貫通孔16cに、前記ボルト17を水平にして当該ボルト17の各貫通孔17aの位置を合わせて、これらの貫通孔16c、17aに、前記六角ボルト21を挿入してナット22で締め付けて固定する。同様のものを間隔をあけてもう一つ設けておく。
【0036】
前記各ボルト17のねじ部17bを前記取り付け金具20の左右の外側に位置する貫通孔20aに嵌め入れてナット23で締めつけて固定し、当該取り付け金具20の内側2箇所の貫通孔20aを用いて、前記実施例1と同様にブラケットを固定する。
【実施例3】
【0037】
続いて、この発明の実施例3を図に基づいて説明する。
図9は、この発明の実施例3の取り付け金具を支持固定した状態の一部平面図である。この実施例3では、一般的に使用されている頭部付きのボルト25を使用する。このボルト25を2本を用意し、これらのボルト25を外箱Aの外側から、ベース4の隙間6に間隔をあけて夫々挿入して当該ボルト25の頭部25aを係止し、間隔をあけて外箱Aの内側に突出した各ボルト25のねじ部25bに、前記取り付け金具10の両端部の貫通孔10aを嵌め入れてナット24で締めつけて固定する。
【0038】
この後、前記取り付け金具10の山型となった平板部の2箇所の貫通孔10bを用いて、前記実施例1と同様にブラケットを固定する。
【0039】
前記実施例1、2又は3においては、作業に入る前に、前記外箱Aの底板7を、一旦、外し、作業終了後、当該底板7を、再度、取り付けて外箱A内の密閉性を回復する。
【0040】
前記実施例では、設置されていた断路器Bに代えて、開閉器Cを設置した場合で、説明をしているが、この実施例の構造を用いるのは、この場合に限らず、この実施例が用いられる他の配電機器に用いても、もちろん良い。
【0041】
また、実施例1及び3において取り付け金具10を使用し、実施例2において取り付け金具20を使用しているが、これらの構成に限らず、ベース4の内側から間隔をあけて設けた平板部を有する支持体とし、この平板部にブラケットを取り付ける構成であれば良い。
【0042】
さらに、実施例2において、頭部に貫通孔17aを穿ったボルト17を使用しているが、頭部を鈎型に曲げて形成したボルトを用意し、このボルトの鈎型の頭部を各係止片16の貫通孔16cに挿入し係止して用いることもできる(図示省略)。また、さらに、前記実施例1において、取り付け金具10とブラケット11との間に位置調整用板体27を設けたが、これは、実施例2及び3においても使用出来ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の実施例1のベース内にブラケットを取り付けた状態の一部側面図である。
【図2】この発明の実施例1のベース内にブラケットを取り付けた状態の一部平面図である。
【図3】この発明の実施例1のベースの後側面の隙間にボルトを挿入することを示した斜視図である。
【図4】この発明の実施例1のベースの後側面の隙間にボルトを係止した状態の斜視図である。
【図5】この発明の実施例1に使用する取り付け金具の斜視図である。
【図6】この発明の実施例2に使用する鈎型係止片、及びこれらの鈎型係止片に固定する頭部に貫通孔を穿ったボルトの斜視図である。
【図7】この発明の実施例2の取り付け金具をベースに支持固定した状態の一部平面図である。
【図8】この発明の実施例2の取り付け金具をベースに支持固定した状態の一部側面図である。
【図9】この発明の実施例3の取り付け金具を支持固定した状態の一部平面図である。
【図10】この発明の実施例1の他の例の板体の斜視図である。
【図11】この発明の実施例1の他の例のベース内にブラケットを取り付けた状態の一部側面図である。
【図12】従来の、外箱内の電力供給側、及び需要家側に断路器を収納設置している状態の一部正面図である。
【図13】従来の、外箱内の電力供給側に断路器、及び需要家側に開閉器を収納設置した状態の一部正面図である。
【符号の説明】
【0044】
A 外箱 B 断路器
C 開閉器
1 ケーブル 2 板体
3 ブラケット 4 ベース
5 隙間 6 隙間
7 底板 8 ケーブルヘッド
9 ボルト 10 取り付け金具
11 ブラケット 12 ナット
13 ボルト 14 ボルト
15 ナット 16 係止片
17 ボルト 18 チャネル型鋼材
19 アングル型鋼材 20 取り付け金具
21 六角ボルト 22 ナット
23 ナット 24 ナット
25 ボルト 26 CVケーブル
27 位置調整用板体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上に設置し、内部に配電機器を収納する外箱であって、当該外箱を載置するベースが、前後側辺が二つのアングル材を突き合わせ、当該突き合わせた端縁間に隙間を有する四辺形枠体から成り、前記配電機器にその一端を接続する、地中から立ち上げたケーブルを当該配電機器の下方で支持固定するブラケットの取り付け構造において、
前記ベースの後側辺に設けられた隙間にボルトの頭体又は鈎型係止片の一片をベースの外側に係止し、当該ボルト又は鈎型係止片のベースの内側に伸びた部材に、前記ベースの内側から間隔をあけて設けた平板部を有する支持体を固定し、当該支持体の平板部に、前記ブラケット又は前記ブラケットを支持した位置調整用板体を支持固定することを特徴とする、配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造。
【請求項2】
前記ボルトは、頭部を有するボルトを使用し、前記外箱の外側から当該ボルト2本の各ねじ部を前記ベースの隙間に間隔をあけて夫々挿入して当該ボルトの頭部を前記隙間に係止し、間隔をあけて外箱の内側に突出した各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定することを特徴とする、前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造。
【請求項3】
前記ボルトは、頭部を一方向に扁平に設けたものを使用し、前記外箱の内側から当該ボルト2本を、前記ベースの隙間に間隔をあけて前記扁平な各頭部を水平にして夫々挿入後、当該各頭部を略直角に回して当該隙間に係止し、間隔をあけて外箱の内側に突出した各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定することを特徴とする、前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造。
【請求項4】
前記鈎型係止片は、アングル状の係止片を使用し、前記外箱の内側から当該係止片2つの各一側片を前記ベースの隙間に挿入して当該ベースの外側に突出させ、当該各一側片を当該ベースの外側で略一直線状に配置して当該ベース内の前記二つの係止片の他側片を重ねて当該係止片をベースの隙間に係止し、前記重ね合わせた他側片に予め設けた各貫通孔に、別途設けた頭部に貫通孔を穿ったボルトの当該頭部の貫通孔の位置を合わせ、これらの貫通孔にボルトを挿入してナットで締め付けて固定し、同様のものを間隔をあけて前記隙間にもう一つ設け、
前記各ボルトのねじ部に、前記支持体を固定することを特徴とする、前記請求項1に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造。
【請求項5】
前記支持体は、板体の両端部を屈曲させて段部とし、当該両端の平板部に貫通孔を設けたものから成り、当該貫通孔に、前記ボルトのベースの内側に伸びた部材を通して固定することを特徴とする、前記請求項2又は3に記載の配電機器を収納した外箱におけるケーブルブラケットの取り付け構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−183130(P2009−183130A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−22640(P2008−22640)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000144108)株式会社三英社製作所 (35)
【Fターム(参考)】