説明

野菜類をレトルトパックをして常温で長期保存をする方法

【課題】野菜類の常温での長期保存と、特に調理時間の長い根物野菜の調理の短縮、ごみの軽減等を解決する方法を提供する。
【解決手段】澱粉類の変質を防ぐトレハロ−ス、ポリフェノール類の酸化反応を抑えるpH調整剤及び殺菌の作用のある塩化ナトリウムを含有する溶液に野菜を30分間程漬け込み、その後、低温にてレトルトパック加工を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、数種類の添加物を使用して、野菜類を常温で長期の保存をさせるものである。
(背景技術)
【0002】
現況では、野菜類の長期保存に関して、もっとも効果的な方法としては、レトルト加工が一般的方法ですが、何れにしても常温での長期保存は不可能です。この度の技術は、数種類の添加物の特性を利用して、その相乗効果をより発揮することにより、3ケ月間及び2年間の常温の長期の保存を実現させた技術です。
(発明の開示)
(発明が解決しようとする課題)
【0003】
野菜類の常温での長期保存と、特に調理時間の長い根物野菜の調理の短縮、ごみの軽減等を解決したい。
(課題を解決するための手段)
【0004】
本発明は、野菜の常温での長期保存、特に根物野菜長期保存に目的を置いています。トレハロース澱粉類の変質防腐剤としての効果、pH調整剤変色防止としての効果、塩化ナトリウム殺菌効果剤としての効果、この混合液に野菜を漬けこみ、その後低温でレトルトパック加工を行います。この温度管理と数種類の添加剤の持つ特性の相乗効果により、常温での品質保持と長期の保存を実現しました発明です。
(発明の効果)
【0005】
本発明の、この技術を使った野菜を供給する事により、旬の物を季節を問わずに供給出来ることと、保存の期間が長いため災害時の備蓄食糧としての利用も出来ます。また、レトルト加工のため調理の時間も短くてすむことから、人件費の削減、光熱費、配送運送費の削減、また、生ゴミの大幅な削減にも役立つこととなります。今後、一般家庭から業務用まで幅広く使用が可能で、主流の商品になります。
(発明を実施するための最良の形態)
【0006】
トレハロ−ス変質防止剤、pH調整剤の変色防止、塩化ナトリウムの殺菌効果剤の混合液に野菜を漬け込み、その後低温でレトルト加工を行います。この相乗効果により、常温での品質保持と長期の保存を実現しました。
(実施例1)
【0007】
この技術を使用して、北海道産じゃがいもレトルトパックと鹿児島のさつまいもレトルトパックを商品化して販売を行っています。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
澱粉類の変質を防ぐトレハロースと、ポリフェノール類の酸化反応を抑える働きをするpH調整剤と、殺菌の働きをする塩化ナトリウムを混合した液体の中に野菜類を30分程漬け込みその後低温でレトルト加工を行い、この相乗効果により、常温で野菜の品質保持を3ケ月間から2年間の長期保存を実現する。

【公開番号】特開2006−61145(P2006−61145A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−280586(P2004−280586)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(594049238)
【Fターム(参考)】