説明

金メッキを剥がす工法

【課題】樹脂に下地金属層を介して金メッキされた金メッキ部分を、簡単かつ安全に樹脂から剥離し、金を回収、リサイクルする。
【解決手段】塩化第二鉄水溶液などのエッチング剤で樹脂3の下地金属層2を腐食させる事で金メッキ層1を樹脂から剥離し、分離された樹脂を取り除き、金を含む溶液をろ過して金のみを回収、リサイクルする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂表面の金メッキを剥がす工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
樹脂表面から金メッキの金を回収するのに、熱を加えて溶かしたりで、回収していた。危険かつ公害等の環境問題を解消しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
薬品、熱等で回収しようとすると環境問題など解決しなければならない問題で設備等巨大なものであった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするもので、より簡単にしかも安全に樹脂表面のメッキを剥がす工法を提供することを目的とするものである。
【0005】
本発明は、樹脂と金メッキの間にある金属膜を腐食させる事で金メッキを剥がす。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、金メッキされた樹脂を溶液に浸す事で、金のみを回収する事が出来る。
【実施例】
【0007】
本発明は約40度に暖めた約20パーセント塩化第二鉄水溶液を槽に入れ金メッキされた樹脂を槽に浸す、約35分程で樹脂表面の金メッキが剥離する。
【0008】
剥離した樹脂を取り除いて溶液と剥離された金をろ紙にてこして金のみを採取する。
【0009】
次に原理を説明する。塩化第二鉄水溶液は一般に知られているエッチング剤で金属を腐食させる働きをする薬品である。
【0010】
樹脂表面の金メッキは2層で樹脂に銅メッキした上に金メッキを施すので、金メッキの下の層の銅メッキを塩化第二鉄水溶液で腐食させる事で金メッキを剥離する。
【産業上の利用可能性】
【0011】
上述の発明は、金メッキの金を簡単かつ安全に回収でき金のリサイクルを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】樹脂金メッキの構造断面図
【符号の説明】
【0013】
1 金メッキ
2 銅メッキ
3 樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂と金メッキの間の金属を腐食させ金を回収する工法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−31760(P2007−31760A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−215445(P2005−215445)
【出願日】平成17年7月26日(2005.7.26)
【出願人】(302063503)
【Fターム(参考)】