説明

金型

【課題】プレスブレーキに対して、金型の表裏を誤りなく選択して装着することのできる金型を提供する。
【解決手段】板材折曲げ加工機用の金型であって、前記板材折曲げ加工機に対する金型11の取付部11Aの表裏両面に、当該金型11の表裏を表わす情報を格納した工具情報媒体29A,29Bを備え、前記工具情報媒体29A,29Bは、金型11の幅方向の中央部又は端部側に備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばプレスブレーキのごとき板材折曲げ加工機に使用する上下の金型を収納するための金型収納装置及び当該金型収納装置に収納される金型に係り、さらに詳細には、金型収納装置に備えた金型係合凹部に対応した金型が当該金型係合凹部に係合支持されたことを確認して金型に備えた工具情報媒体の情報を読み取ることができる金型収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プレスブレーキ等の板材折曲げ加工機においては、板材のワークの折曲げ幅寸法に対応するように複数の分割金型を組合せることが行われている。上述のように複数の分割金型を組合せてワークの折曲げ幅寸法に対応する場合、予め複数の分割金型を組合せた状態に保持して、プレスブレーキに対して一括交換することや、金型収納部に収納されている金型をロボット等の搬送手段によって取り出してプレスブレーキへ装着することも行われている。
【0003】
上述のごとき金型交換は自動的に行われるものであり、全体的構成が大きくなるという問題がある。そこで、プレスブレーキに対する金型交換を手動的に行うために、プレスブレーキから取り外した金型を、移動自在な収納台車に収納することも行われている(特許文献1参照)。また、収納装置に金型を収納するに当り、当該収納装置における収納部の位置と収納されている金型の金型情報とを関連付けて管理することも行われている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−185665号公報
【特許文献2】特開2007−98561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の金型収納台車においては、プレスブレーキに対して金型交換を行う場合、金型収納台車における金型収納部を、プレスブレーキの高さ位置に対応して上下し、高さ位置を合わせて金型を水平に移動して交換しようとするものである。したがって、金型収納台車の各金型収納部に収納されている金型の工具情報を知るには、別個に管理表を作成する必要がある。
【0006】
前記特許文献2に記載の工具収納装置においては、当該工具収納装置に備えた引き出し内に工具を収納し、引出しを出し入れするときに、入口部に備えた情報読取手段によって各工具に備えた工具情報媒体の情報を読み取る構成である。したがって、出し入れするための引出しが必要であってその分構成が複雑化すると共に、工具情報を読み取るために引出しを出し入れする操作が必要であるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、板材折曲げ加工機用の金型であって、前記板材折曲げ加工機に対する金型の取付部の表裏両面に、当該金型の表裏を表わす情報を格納した工具情報媒体を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記金型において、前記工具情報媒体は、金型の幅方向の中央部又は端部側に備えられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、金型収納装置に備えた金型係合凹部に対応した金型が係合支持されたことを検知センサによって検知されたことを条件として金型に備えた工具情報媒体の工具情報を読み取るので、工具情報の読み取りが容易であると共に、金型係合凹部と係合支持されている金型とを関連付けての管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る金型収納装置の斜視説明図である。
【図2】金型収納領域の平面説明図である。
【図3】本実施形態において対象とする金型の説明図である。
【図4】金型係合凹部の寸法を変更することのできる構成を示す説明図である。
【図5】長尺の金型を収納する棚の正面説明図で一部破断してある。
【図6】長尺の金型を収納する棚の側面断面説明図である。
【図7】長尺の金型を収納する棚の平面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係る金型収納装置について説明するに、金型収納装置1は、図1に示すように、複数のキャスター3を備えた移動自在な移動台車に構成してある。上記移動台車を構成する架台5には、当該架台5を移動するための把持部7が備えられていると共に、当該金型収納装置1に収納保持されている金型情報を表示するための表示手段9が備えられている。上記表示手段9はタッチパネルによって構成してあり、表示されたソフトウェアスイッチに相当する画面に触れると、上記ソフトウェアスイッチの指示に相当する内容の情報が表示されるものであり、タッチパネルの構成や機能は一般的なものであるから表示手段9についての詳細な説明は省略する。
【0012】
前記架台5の上部に備えたテーブル10の上面には、幅寸法(長さ寸法)の比較的小さなパンチ,ダイ等の金型11を収納する金型収納領域13が設けられている。また、前記架台5において前記テーブル10の下方部には上下複数段に床部材15A,15Bを設けることによって複数段の棚17A,17Bに区画してある。
【0013】
前記テーブル10の上面の前記金型収納領域13には、図2に示すように、直線状の長い係合溝19が複数列備えられており、上記各係合溝19内に複数の仕切部材21を配置し、ボルト等のごとき固定具23によってそれぞれの仕切部材21を固定することによって、前記係合溝19を複数の長さ寸法の異なる金型係合凹部25A〜25Gに区画してある。前記各金型係合凹部25A〜25Gは、前記各金型11における幅寸法に対応した長さ寸法に区画してあるものである。したがって、前記金型係合凹部25A〜25Gの長さ寸法と金型11の幅寸法とが対応関係にあるときには、金型係合凹部25A〜25Gによって金型11を安定した状態に係合支持することができるものである。
【0014】
前記金型係合凹部25A〜25Gは、板材折曲げ加工機に対してパンチP,ダイD(図3参照)などの前記金型11を取付けるときの前記金型11の取付部11Aを係合支持するものであって、上記各金型係合凹部25A〜25Gには、当該金型係合凹部25A〜25Gに対応した金型が係合支持されたことを検知するための係合検知センサが備えられている。上記係合検知センサの構成としては、例えば金型係合凹部25A〜25Gに対応する各金型11の特定位置に備えた凹部や反射部などを機械的,電気的に又は光学的に検出する構成など、金型11との関係において種々のスイッチ手段を採用することができる。
【0015】
本実施形態においては、前記金型係合凹部25A〜25Gの長手方向の両端側にリミットスイッチ,近接スイッチなどのごときスイッチ手段27A,27Bを備えた構成であって、上記両スイッチ手段27A,27Bが共に金型11を検知して作動したときに、前記金型係合凹部25A〜25Gに対応した金型11が係合支持されたものとして検知動作するように構成してある。換言すれば、両スイッチ手段27A,27Bの一方のみが金型11を検知した場合には、金型係合凹部25A〜25Gに対応した金型11が係合支持されたものとしては検知動作しないように構成してある。
【0016】
なお、金型係合凹部25A〜25Gにおいて長さ寸法が最小の金型係合凹部25Gには、係合検知センサとしてスイッチ手段27Aのみが設けてある。すなわち、長さ寸法が最小の金型係合凹部25Gには幅寸法が最小の金型11が対応するのみであり、幅寸法の大きな金型11が係合することがないので、スイッチ手段27Aのみで充分なのである。
【0017】
前記パンチP,ダイDとしての前記金型11における前記取付部11Aの表裏両面には、図3に示すように、それぞれICタグなどのごとき工具情報媒体(ICタグ)29A,29Bが備えられており、各ICタグ29A,29Bにはそれぞれの金型11における形状,寸法など、金型管理に必要な一般的な金型情報が格納されていると共に、金型11の表裏を表わす情報が格納されている。上記ICタグ29A,29Bは、金型11の幅方向(図3において紙面に垂直な方向)の所定位置に設けることも可能であるが、本実施形態においては、金型11の幅方向(長手方向)の中央部に設けてある。
【0018】
そして、前記金型係合凹部25A〜25Gに金型11を係合支持したときに、当該金型11に備えた工具情報媒体としてのICタグ29A,29Bの工具情報を読み取るために、前記各金型係合凹部25A〜25Gの長手方向の中央部であって、各係合凹部25A〜25Gの一側には、前記工具情報媒体29A,29BとしてのICタグのデータの読み取り、ICタグに対してのデータの書き込みを行うリーダ/ライタなどのごとき工具情報読取手段31がそれぞれ備えられている。
【0019】
前記構成により、各金型係合凹部25A〜25Gに対応した金型11を係合支持すると、各金型11に備えたICタグ29A,29Bの一方は各金型係合凹部25A〜25Gに備えた工具情報読取手段31と近接し対向することになる。
【0020】
したがって、各金型係合凹部25A〜25Gにそれぞれ金型11が係合支持されて、各スイッチ手段27A,27Bが共に検知作動すると、例えばコンピュータのごとき制御装置(図示省略)において、係合検知センサ(27A,27B)の検知作動が確認され、係合検知センサが検知作動した条件により、前記工具情報読取手段31によって工具情報媒体29A,29Bの情報の読み取りが行われている。そして、前記係合検知センサが検知作動した金型係合凹部25A〜25Gの位置情報と読取られた工具情報とを関連付けて、前記制御装置に備えたメモリに格納される。このメモリに格納された工具情報は、一般的な表示操作によって前記表示手段9に表示することができるものである。
【0021】
既に理解されるように、係合検知センサとして金型係合凹部25A〜25Gの両側にスイッチ手段27A,27Bを備えた構成であって、両スイッチ手段27A,27Bが共に検知作動することによって係合検知センサが検知作動することとなるので、各金型係合凹部25A〜25Gに幅寸法の小さな金型11が係合された場合には、一方のスイッチ手段(27A又は27B)のみが検知作動することになる。したがって、各金型係合凹部25A〜25Gに対して幅寸法の小さな金型11を係合したときには、当該金型11に備えたICタグ29A,29Bの工具情報を読み取るようなことがないものである。
【0022】
また、例えば金型係合凹部25Aに対して幅寸法の小さな金型11を2個係合支持することにより、両側のスイッチ手段27A,27Bが作動された場合には、上記2個の金型11に備えたICタグ29A,29Bと金型係合凹部25Aに備えた工具情報読取手段31とが近接し対向することがないので、前記2個の金型11の工具情報の読み取りを行うことがないものである。
【0023】
したがって、各金型係合凹部25A〜25Gに適正な金型11の係合支持が行われたときにのみ、金型11に備えたICタグ29A,29Bの工具情報の読み込みが行われるものであり、各金型係合凹部25A〜25Gと係合支持されている金型11との関係は常に正確に保持されるものである。
【0024】
ところで、前述したように、各金型係合凹部25A〜25Gに整合した金型11を係合支持すると、整合した金型であることを表示するLEDなどのごとき指示灯33A〜33Gが各金型係合凹部25A〜25Gに対応して備えられている。上記指示灯33A〜33Gは、前述したごとく各金型11に備えたICタグ29A,29Bの工具情報の読み取りを行うときに点灯又は点滅することによって表示するものである。また、前記表示灯33A〜33Gは、前記表示手段9から検索すべき金型11のデータを入力し、該当する金型であるときには、金型の場所を示すためにも利用される。
【0025】
ところで、前記金型11の表裏にそれぞれICタグ29A,29Bを備えて表裏情報を格納してあるので、金型係合凹部25A〜25Gに係合支持されている各金型11の工具情報を前記表示手段9に表示することにより、各金型係合凹部25A〜25Gに係合支持されている各金型11の表裏を知ることができ、プレスブレーキに対して各金型11を装着するとき、金型11の表裏を誤りなく選択して装着することができるものであり、金型装着作業の能率向上を図ることができるものである。
【0026】
また、前記構成において、前記金型係合凹部25A〜25Gは、直線状の長い係合溝19内に仕切部材21を配置することによって複数の金型係合凹部25A〜25Gに区画してあるので、長さ寸法の異なる複数の金型係合凹部25A〜25Gを容易に形成することができるものである。そして、前記仕切部材21の厚さ(係合溝19の長手方向の厚さ寸法)は、各金型係合凹部25A〜25Gに係合支持されて隣接している金型11の間に指を入れる空間を確保する厚さに形成してあるので、各金型係合凹部25A〜25Gに係合支持されている金型11を幅方向(係合溝19の長手方向)から容易に把持することができ、各金型係合凹部25A〜25Gに対する金型11の着脱を容易に行うことができるものである。
【0027】
ところで、管理する金型11の幅寸法が種々変わることがあるので、前記仕切部材21を、前記係合溝19に対して位置調節可能に構成することが望ましいものである。
【0028】
すなわち、図4に示すように、テーブル10に備えた長い金型支持ブロック35に、前記係合溝19に相当する係合溝19TをT溝に形成し、この係合溝19Tの底部に、当該係合溝19Tよりも幅の狭いT溝37を形成した構成とする。そして、前記係合溝19TにT字形状の複数の可動ブロック39を係合溝19Tに沿って移動可能に係合して備えると共に前記各可動ブロック39に対応してT溝37に複数のTナット41を移動可能に係合する。そして、前記各可動ブロック39を貫通したボルトのごとき締付具43を前記Tナット41に螺入した構成とする。
【0029】
上記構成により、締付具43を緩めることにより、可動ブロック39を係合溝19Tに沿って移動することができ、前記締付具43を締め付けることにより、前記可動ブロック39を不動状態に固定することができるものである。
【0030】
前記係合溝19Tに係合した複数の可動ブロック39が互に対向する対向面(可動ブロック39の両対向面)にはそれぞれスイッチ手段27A,27Bが備えられており、かつ金型11における一側面の一端側に備えたICタグ29に対応して工具情報読取手段31が前記可動ブロック39の一側面に係合溝19Tに沿う方向へ突出して備えられている。上記構成においては、互いに対向した可動ブロック39の間の係合凹部25に臨んでいるスイッチ手段27A,27Bが対をなすもので、この対をなすスイッチ手段27A,27Bが係合凹部25に係合支持された金型11によって作動されると、当該金型11に備えたICタグ29の工具情報が前記工具情報読取手段31によって読み取られるものである。
【0031】
なお、図4に示した構成においては、金型11の前面にのみICタグ29を備えた構成でもって例示し、かつ各可動ブロック39には上記ICタグ29に対応する工具情報読取手段31のみを備えた構成にて例示してある。しかし、前述したように、金型11の前後両面の端部側にICタグ29を備えた構成とすることも可能である。
【0032】
前述のごとく、係合溝19Tに対して複数の可動ブロック39を位置調節可能に備え、かつ各可動ブロック39にスイッチ手段27A,27B及び工具情報読取手段31を備えた構成とすることにより、金型11の幅寸法が種々寸法の場合であっても、各金型11の幅寸法に対応して金型係合凹部25を容易に形成することができるものである。
【0033】
再び図1を参照するに、前記金型収納装置1における前記架台5に備えた前記棚17A,17Bの床部材15A,15B上には、比較的長い(幅寸法が大きい)金型45の取付部45A(図5参照)を係合支持する溝状の金型係合凹部47を上面に備えた金型支持台49が複数備えられている。上記金型支持台49には、前記金型45の長手方向(幅方向)の中央部で表裏両面に備えたICタグ29A,29Bの工具情報を読み取るための工具情報読取手段31が備えられている。
【0034】
したがって、前記工具情報読取手段31によって金型支持台49の係合凹部47に係合支持されている金型45の工具情報を読み取ることができると共に、金型45の表裏を読み取ることができるものである。
【0035】
図6に示すように、前記金型支持台49は、金型係合凹部47に係合支持する金型45の幅方向(長さ寸法)よりも短く構成してあり、この金型支持台49の前記金型係合凹部47に対して金型45の収納,取出し、すなわち出入を行う金型出入部側(図6において右側方の位置)には、前記金型係合凹部47に沿って金型45が水平に抜け出ることを防止するためのストッパ部材51が備えられている。そして、このストッパ部材51が前記金型支持台49に対向した部分には、前記金型支持台49が低くなるように傾斜した傾斜面51Sが形成してある。
【0036】
したがって、前記金型支持台49の金型係合凹部47に対して、金型出入部側から金型45が係合支持されるように挿入し、金型45の図6においての右端部を前記ストッパ部材51の傾斜面51Sに載置すると、金型45の自重による分力が、図6において左方向に作用し、金型45は金型係合凹部47に正確に係合保持されるように滑落移動するものである。
【0037】
前述のごとく、金型支持台49の金型係合凹部47に金型45を係合支持したとき、金型45が係合支持されたことを検知するための係合検知センサの一例としてのリミットスイッチなどのごときスイッチ手段53が前記金型支持台49の奥側(図6において左側)の端部に近接して設けられている。さらに、前記金型45の奥側の端面と当接するゴムなどのごとき弾性部材からなるストッパ55を備えたブラケット57が前記床部材15A,15Bから立設してある。
【0038】
したがって、金型支持台49の金型係合凹部47に金型45を係合支持すると、金型45はスイッチ手段53を作動すると共にストッパ55に当接して位置決めされる。上述のようにスイッチ手段53が検知作動したことを条件として前記工具情報読取手段31が金型45に備えたICタグ29A,29Bの工具情報の読み取りを行うものである。
【0039】
前述のごとく、金型支持台49の金型係合凹部47に金型45が係合支持され、かつ金型45がストッパ55に当接した状態にあるとき、金型45の金型出入部側(図6において右側)の端部は、前記金型支持台49から前記ストッパ部材51側へ突出した状態にあり、この金型45の突出部と前記床部材15A,15Bとの間には、作業者の手(4本の指)を入れることのできる空間部59が形成されている。したがって、上記空間部59へ手を入れて金型45の端部側を持ち上げ、金型支持台49の金型係合凹部47から金型45を取り出すことができるものである。なお、前記空間部59は、前記金型支持台49の一部に凹部を形成することによっても形成可能である。
【0040】
既に理解されるように、空間部59の存在により、金型支持台49の金型係合凹部47に対する金型45の着脱を容易に行うことができると共に、金型45と床部材15A,15Bとの間に手が挟み込まれるようなことがなく、安全性の向上を図ることができるものである。
【0041】
また、前記棚17A,17Bにおいて前記ストッパ部材51の表側(図6において右側)にはカバー部材61が配置してあり、このカバー部材61には、各金型支持台49に対応して、前記指示灯33A〜33Gと同様の指示灯(LED)63A〜63Gが備えられている。したがって、前述した指示灯33A〜33Gと同様に点灯又は点滅することができるものである。なお、指示灯63A〜63Gの点灯又は点滅による表示,利用は、前記指示灯33A〜33Gの説明と重複することとなるので詳細は省略する。
【0042】
以上のごとき説明より理解されるように、金型収納装置1においては、金型に備えられているICタグの読み取りを容易に行うことができると共に、各金型係合凹部と当該金型係合凹部に係合支持されている金型とを関連付けての管理を容易に行い得るものである。
【0043】
また、金型係合凹部に対して手動的に金型を着脱するとき、金型の把持が容易であると共に、金型が比較的長く重い場合であっても、金型の下側に手が挟み込まれるようなことがなく、安全に扱うことができるものである。
【符号の説明】
【0044】
1 金型収納装置
5 架台
9 表示手段
10 テーブル
11,45 金型
11A,45A 取付部
13 金型収納領域
15A,15B 床部材
17A,17B 棚
19 係合溝
21 仕切部材
25A〜25G,47 金型係合凹部
27A,27B,53 スイッチ手段
29A,29B 工具情報媒体(ICタグ)
31 工具情報読取手段
33A〜33G,63A〜63G 指示灯(LED)
35 金型支持ブロック
39 可動ブロック
49 金型支持台
51 ストッパ部材
51S 傾斜面
55 ストッパ
59 空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材折曲げ加工機用の金型であって、前記板材折曲げ加工機に対する金型の取付部の表裏両面に、当該金型の表裏を表わす情報を格納した工具情報媒体を備えていることを特徴とする金型。
【請求項2】
請求項1に記載の金型において、前記工具情報媒体は、金型の幅方向の中央部又は端部側に備えられていることを特徴とする金型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−35326(P2012−35326A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252393(P2011−252393)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【分割の表示】特願2007−288789(P2007−288789)の分割
【原出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(390014672)株式会社アマダ (548)
【Fターム(参考)】