説明

金属球検知センサ及びそのコネクタ

【課題】金属球の通過を検知する金属球検知センサのコネクタにおいて、配線基板にコネクタベースを薄型化して取付けるだけでなく、そのコネクタベースを強固に配線基板に取付けることができる信頼性の高い金属球検知センサ及びそのコネクタを提供する。
【解決手段】、一側に金属球の通過を検知するセンサ部を有し、他側に前記センサ部に接続してなるセンサ回路を実装した配線基板と、該配線基板に電気的に配線接続されて設けられるコネクタベースとを搭載した金属球検知センサであって、前記配線基板に縦貫された状態に保持されて搭載されたコネクタベースの搭載面側の外周囲を絶縁性樹脂材により包み込んでモールド固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばパチンコ機などに内蔵されて遊技される金属球の通過の有無や通過数を検知する金属球検知センサに関し、さらに詳しくは配線基板上に電気的に配線接続されるコネクタを薄型化及び安定化して取付ける金属球検知センサ及びそのコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機には、遊技盤に備えられる入賞口に遊技用の金属球(以下球と称す)が入賞されたとき、あるいは払出し通路を球が通過したときは、その球の通過を金属球検知センサによって検知している。
【0003】
このような金属球検知センサは、球を管理する各々のユニットに組込まれて各ユニットでの球の通過を検知確認及び通過数を計数しているが、パチンコ機1台当りに対し、入賞から払出しまでの各部位に多数の金属球検知センサを必要としている。ことに、遊技性を高めるための工夫の1つとして入賞口を増やした場合は、その増設数に比例して金属球検知センサの配設数が増えることになり、遊技盤の裏側では増設された金属球検知センサの新たな介在によって液晶表示装置等の配設空間が十分にとれなくなる。
【0004】
例えば、大当たりの遊技状態で提供される大当たり入賞個数の払出し権利を得たとき、その入賞個数ごとに開閉する開閉入賞口の上部または下部の位置に、これに連動して短く開閉し、連続入賞時には、さらに入賞権利を増大させるという別の開閉入賞口を設け、これら上下の開閉入賞口を設けることにより、パチンコ機の遊技を一層楽しませるようにした機種が知られている。
【0005】
ところが、上下の位置に開閉入賞口を配設した場合は、これらの上下の位置に対応して同様に上下の位置に金属球検知センサをそれぞれ配設する必要があるため、遊技盤の裏側では上下の配設空間が狭められ、大型の液晶表示装置等の配設に制約を受けることになる。このため、各ユニットに組込まれる金属球検知センサの高さを低くして薄型化すれば、各ユニットでの薄型化が可能になり、ひいては遊技盤の裏側での配設空間を広とれることになる。それゆえ、金属球検知センサ自体の高さを低くする薄型化が望まれている。
【0006】
ところが、現状では金属球検知センサの薄型化を図る場合に、この金属球検知センサの電気的な配線接続部分である雄型と雌型とを着脱させるコネクタの構造が原因になって満足できる薄型化が得られなかった。
【0007】
例えば、先行出願の特許文献1に開示されている技術では、プリント基板に切欠き形成されたコ形部にコネクタハウジングを介在させ、該コネクタハウジングを若干沈み込ませた状態に取付けることによって、該コネクタハウジングの高さを抑えて電子スイッチの薄型化を図っている。
【0008】
しかし、コネクタハウジングの取付け高さを低くして電子スイッチを薄型化することには貢献できるが、コネクタハウジング自体の薄型化は図れなかった。また、プリント基板とコネクタハウジングとを一体化する接合力が乏しく、現状ではプリント基板にコネクタハウジングをはんだ付けすることで、プリント基板とコネクタハウジングとを電気的に配線接続する兼用した接合を施しているが、これらの接合面間の強度を十分に確保できないため、外力を受けて外れてしまうことがあった。例えば、コネクタハウジングに対して外部より挿脱される雌型側コネクタ(ソケット)の取扱いによって、該コネクタハウジングがプリント基板の上方に引っ張られ、プリント基板より浮き上がるなどして外れてしまうことがある。また、一時的に外力を受けて外れた後は、元に戻っても、そのはんだ付け部分が僅かに外れた時点で電気的に断線が生じ、使用不可になってしまう。このようなことからプリント基板とコネクタハウジングとの小さな部品間同士の接合でも強固な接合を確保することが要望されている。
【特許文献1】特開平10−308265号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこでこの発明は、配線基板にコネクタベースを薄型化して取付けるだけでなく、このコネクタベースを絶縁性樹脂材によって強固に配線基板に取付けることができる信頼性の高い金属球検知センサ及びそのコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、一側に金属球の通過を検知するセンサ部を有し、他側に前記センサ部に接続してなるセンサ回路を実装した配線基板と、該配線基板に電気的に配線接続されて設けられるコネクタベースとを搭載した金属球検知センサであって、前記配線基板に縦貫された状態に保持されて搭載されたコネクタベースの搭載面側の外周囲を絶縁性樹脂材により包み込んでモールド固定した金属球検知センサであることを特徴とする。
【0011】
この発明の態様として、前記配線基板に搭載された部品搭載面側を上方より平面的に覆ってモールド固定した絶縁性樹脂材の上面高さと、該配線基板に搭載されたコネクタベースの上面高さとを略同高さに揃えて構成することができる。
【0012】
またこの発明は、一側に金属球の通過を検知するセンサ部を有し、他側に前記センサ部に接続してなるセンサ回路を実装した配線基板と、該配線基板に電気的に配線接続されて設けられるコネクタベースとを搭載した金属球検知センサであって、前記コネクタベースの一側面に設けられる配線接続用の開放端側に配設される雄型または雌型のコネクタ部と、該コネクタ部と凹凸対応して外部より挿脱自在に配線接続されるソケットの雄型または雌型のコンタクトとの少なくとも雌型の凹部形状を、縦横の長さ比のうち、縦方向を短く、横方向を長くした横長の凹凸対応形状にしてなる金属球検知センサのコネクタであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、金属球検知センサのコネクタの部分を薄型化して構成した場合であっても、配線基板とコネクタベースとを絶縁性樹脂材により一体的にモールド固定できるためコネクタベースの取付けが強固になる。従って、コネクタベースが引っ張られるなどによる何らかの外力を受けても該コネクタベースは配線基板から浮き上がらなくなり、断線不良等のおそれがなくなる。このため、信頼性の高いコネクタベースの取付けができる。
【実施例】
【0014】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図面はパチンコ機に組込まれて球の通過を検知する金属球検知センサを示し、図1は金属球検知センサ11裏側の斜視図、図2は金属球検知センサ11にソケット12が接続された使用状態を示す斜視図、図3は金属球検知センサ11の裏側を斜め上方から見た分解斜視図、図4は金属球検知センサ11の裏側を斜め下方から見た分解斜視図を示す。
【0015】
以下の実施例は使用状態で記載すると、シールドカバーや部品搭載面側が下面になって搭載部品が見えなくなってしまうことから下面側を上面として説明する。金属球検知センサ11は、金属球の通過によりシールドカバーが変形しにくいように、シールドカバーや電子部品の搭載面側を下面にして使用する方が望ましい。
【0016】
この金属球検知センサ11は、静電気対策用に上面に設けられるシールドカバー13と、一側に内蔵されるセンサ部としてのコイルスプール14と他側に内蔵される配線基板15を連結してなる検知構成体16と、コネクタベース17と、これらを搭載するベース18と、該ベース18の上面に搭載した部品をモールド固定するための絶縁性樹脂材19とから構成される。
【0017】
前記検知構成体16を構成する一側のコイルスプール14は、コイル巻線20を巻回する巻胴部21の内側に、球Pを通過させる貫通孔22を有している。さらに、巻胴部21の上下両端に設けられたフランジ23,24間にコイル巻線20が巻かれる。
【0018】
また、垂直方向に貫通孔22を開口した巻胴部21からは水平方向に平板状の基板接続部25を延設している。この基端接続部25は端部にコ形部26が設けられ、このコ形部26のコ形空間に後述する配線基板15の端部が差し込まれて一体に連結される。また、基板接続部25の上面には、コイル巻線20側からの両端を配線基板15側に配線接続する際に掛け回すための一対の中継突部27を突設している。
【0019】
前記配線基板15は、上面にIC、抵抗、コンデンサ等の電子部品15aを実装して発振回路や検波回路、出力回路等が構成されている。そして、この配線基板15の一端部が前記基板接続部25のコ形部26に差し込まれて取付けられ、この指し込み部分の両側に、コイル巻線20の両端部をそれぞれ接続する突片28が突設されている。そして、これらの突片28に発振回路や信号出力用の回路パターンが接続される。
【0020】
配線基板15の他端部には凹形状に切欠いた切欠き開口部29を開口しており、この切欠き開口部29にコネクタベース17が取付けられる。コネクタベース17は一側面を開放した箱形状を有し、外周囲の3側面が切欠き開口部29に保持されて、該コネクタベース17が配線基板15に縦貫された状態に取付けられる。そして、このコネクタベース17を配線基板15に取付けたときの一側面に設けられる配線接続用の開放端側にコネクタピン41が並列して対向し、ここに、金属球検知センサ11を示す図5の平面図及び図6の側面図にも示すように、ソケット12が差し込まれて電気的に接続される。
【0021】
ベース18は上面を開放した長方体を有し、該ベース18の一側にコイルスプール14を搭載し、他側に配線基板15を搭載する。このベース18の一側には、コイルスプール14の貫通孔22と対応して開口するベース貫通孔30を有し、該ベース貫通孔30に前記コイルスプール14の巻胴部21の下部が嵌合して固定される。
【0022】
また、ベース18の中間部には位置決め溝31を有し、ここに基板接続部25の裏面中央に形成された位置決め突部32(図4参照)を嵌合させて位置決めしている。同じく、位置決め溝31に隣接して幅方向に長くコ型部26の嵌合用に凹部形成した凹型嵌合部33には、基板接続部25のコ形部26の下側が嵌合して同様に位置決めされる。
【0023】
さらに、ベース18の他側(配線基板15側)の端部にはコネクタベース嵌合用の凹部35を有しており、ここにコネクタベース17の下部が嵌まり込んで固定される。また、ベース18の外周囲側面のうち、コネクタベース17と対応する一側面は、外部よりソケット12を着脱する配線接続用に開放した段付き開放部36に開口している。
【0024】
また、ベース18の両外側面には小さな突起37や凹状段部37aを複数形成しており、後述する絶縁性樹脂材19をモールド固定した際に、該ベース18と絶縁性樹脂材19との連結性を高める役目を有している。
【0025】
前記シールドカバー13は、相互干渉や周囲金属の影響を抑制するのに適した銅材などの導電性を有する金属板で構成され、下面及び一側面を開放した箱形状を有している。そして、このシールドカバー13の上面中央部に、貫通孔22より少し大径のカバー貫通孔38を開口し、該カバー貫通孔38が前記貫通孔22と対応し、且つ貫通孔22の内周面を除く巻胴部21の外周囲を覆った状態でベース18に取付けられる。このシールドカバー13の一開放側面を除く、閉鎖された外周囲の3側面13a,13b,13cは、ベース18の同対応位置の3側面18a,18b,18cに対応して軽く嵌合させると共に、部分的にカシメて仮止めした状態に取付けられる。
【0026】
また、シールドカバー13の開放された一側面には、開放側の該シールドカバー13より端縁を少し延設させた樹脂連結片39を延設しており、後述する絶縁性樹脂材19によりモールド固定した際に、シールドカバー13側の開放面における該シールドカバー13と絶縁性樹脂材19との接触面積を増やして双方の連結性を高める役目を有している。
【0027】
そして、ベース18上に、検知構成体16とコネクタベース17とシールドカバー13を組付けた後、最後に絶縁性樹脂材19によって、図1及び図2と、図5をA−A断面して示す図7、及び図5をB−B断面して示す図8にも示すように、前記ベース18の他側に搭載されている配線基板15の上方及び前記コイル巻線20の外周面側に形成される環状隙間40を絶縁性樹脂材19によりモールド固定して封止する。
【0028】
前記絶縁性樹脂材19を用いてモールド固定した場合は、該絶縁性樹脂材19にて配線基板15の上面を封止できるため、配線基板15は外部からの静電気の悪影響を受けない。ことに、配線基板15の上面は電子部品15aなどを搭載しているが、該配線基板15の上面は絶縁性樹脂材19により上方より平面的に覆っているため、薄型化に適した平坦な封止形状に設けることができる。
【0029】
また、球Pが貫通孔22を通過する際に該球Pが貫通孔22の内周面に当って生じる振動を絶縁性樹脂材19によって抑制できるため電子部品15a間の共振を抑制する効果が得られる。また、絶縁性樹脂材19は、配線基板15の上面を保護するカバー兼用に設けることができる。このため、上面カバーは不要になり、カバーの高さ分だけ低くした薄型の金属球検知センサ11を構築できる。
【0030】
さらに、充填された絶縁性樹脂材19は、金属球検知センサ11を平面的に表した図5をC−C断面して示す図9、及び図5をD−D断面して示す図10にも見られるように、上面を閉鎖するシールドカバー13と、コイルスプール14の外周面と、その外周囲及び下面を閉鎖するベース18との間で囲まれる環状隙間40に行き渡る。このため、絶縁性樹脂材19がコイル巻線20を包み込んで保護すると共に、仮止め状態にあったシールドカバー13をベース18上に一体に固定することができる。また、コイル巻線20を細線化しても絶縁性樹脂材19により球Pが貫通孔22を通過する際に該球Pが貫通孔22の内周面に当って生じる振動から保護されるので、巻数を減らさずに細線化が可能になり、小さく収納できることから高さ方向を低くして金属球検知センサ11の薄型化に貢献することができる。
【0031】
前記シールドカバー13は図2に示すようにコイルスプール14の貫通孔22に球Pが上方から流入する該貫通孔22周辺の下面側及び貫通孔22周辺の外側面を静電気対策用に覆い、且つ安定電位と接続しないので、貫通孔22を通過する球Pが帯電していても、該シールドカバー13や絶縁性樹脂材19によって遮断し、内部のコイル巻線20を保護することができる。このため、コイルスプール14のコイル巻線20は外部からの静電気の悪影響を受けなくなる。従って、コイル巻線20は安定した検知感度を維持して正確に球の検知動作を実行する。ことに、シールドカバー13を外殻部材として設け、コイル巻線20との間に絶縁性樹脂材19を配設することでコイル巻線20の検知感度を保護することができる。このような検知感度の保護技術を確立することにより、コイル巻線20に貫通孔22の上面からの静電気を防止するためのシールド部材を省略することができ、そのシールド部材の高さ分だけ配設寸法を低くできる。このため、コイルスプール14側においても金属球検知センサ11を薄型化できる。
【0032】
さらに、シールドカバー13とコイルスプール14との球Pが流出される各上面13d,14a側を略同一の平面高さに揃えている。このため、これらの上面13d,14aとコイル巻線20までの距離が一定となり、各上面13d,14aが検知基準位置となり、球の検知開始位置が一定となる。従って、貫通孔22を通過し始める球Pに対するコイル巻線20での検知タイミングが常に正確にとれ、個々の球に対する正確な検知特性が得られる。
【0033】
この場合、コイルスプール14の上面14aを、シールドカバー13の上面13dより僅かに軸方向に突出させて設けても、該コイルスプール14の上面14aは外部に露出して球流入側の検知基準位置となるため、コイルスプール14の上面14aとシールドカバー13の上面13dとは同じか、もしくはコイルスプール14の上面14aを僅かに突出させて設けてもよく、何れにしても同様な作用効果が得られる。
【0034】
また、コイルスプール14の下面14b側も、該コイルスプール14を保持するベース18の下面18dと略同一の平面上に揃えている。このため、各下面14b,18dからコイル巻線20までの距離が一定であり、下面14b,18d側を検知基準位置に設定することもできる。
【0035】
さらに、コイルスプール14の上下面14a,14bから検知位置を特定できるため、球Pが貫通孔22を通過するときの検知開始位置から検知終了位置まで正確に検知できる。またこのときは、金属球検知センサ11の表裏の取付け方向に制限を受けず、取扱い性に優れ、高精度で信頼性の高い確かな球の検知ができる。
【0036】
この際、上面13d,14aからコイル巻線20までの距離は、上面のシールドカバー13からの金属としての影響を受けない距離に設定する。さらに、下面14b,18dからコイル巻線20までの距離も同様に金属としての影響を受けない一定の距離をとって設けている。例えば、2個の金属球検知センサ11を上下に連設して球の流下方向を検知するように構成した場合にでも、下部の金属球検知センサ11の上面に位置するシールドカバー13の金属による静電気の影響を、上部の金属球検知センサ11のコイル巻線20が受けない一定の距離をとって設けている。
【0037】
前記貫通孔22は単一のコイルスプール14を縦貫して開口しているため一部材で済み、他部材の存在がなく、それゆえ該貫通孔22の内周面には段差が生じず、球Pの円滑な流れを確保することができる。
【0038】
さらに、粘性の高い絶縁性樹脂材19を用いれば、コイル巻線20の充填部分においても、巻線空間への樹脂の侵入及び介在が少なくなり、コイル巻線20の性能を劣化させない利点がある。また、接着性の高い絶縁性樹脂材19を用いれば、部品の固定強度が高まり、剛性も高めることができる。従って、高粘性、高接着性及び電気絶縁性に優れた絶縁性樹脂材19を用いるのが適している。
【0039】
さらに、配線基板15側に絶縁性樹脂材19を充填して封止した際には、金属球検知センサ11を平面的に表した図5をE−E断面して示す図11、及び図5をF−F断面して示す図12のように、コネクタベース17の部分まで充填して各部品を強固にモールド固定する。また、図5をG−G断面して示す図13のように、コネクタベース17の外周囲の3側面を抱き込むようにモールド固定して、該コネクタベース17を配線基板15及びベース18に一体に固定する。
【0040】
特に、絶縁性樹脂材19により配線基板15やコネクタベース17を強固にモールド固定できるので配線基板15やコネクタベース17は外力を受けて簡単に外れなくなる。例えば、コネクタベース17に外部からソケット12を着脱するような場合に、コネクタベース17を配線基板15から剥離させて上方へ持ち上げる剥離力、あるいは引っ張るなどの剥離力が働いても、コネクタベース17の外周囲が絶縁性樹脂材19によりモールド固定されているため配線基板15及びベース18から容易に外れ難くなり、断線不良等のおそれがなくなる。
【0041】
ところで、このコネクタベース17自体についても、高さ抑制機能を持たせて薄型化を図っている。まず、コネクタベース17を配線基板15に縦貫させた状態に取付けることにより、コネクタベース17を若干沈み込ませた状態に取付けることができ、該コネクタベース17の搭載高さを低くすることができる。また、コネクタベース17の下面に対応するベース18の上面にもコネクタベース嵌合用の凹部35を形成しているため、ここに嵌合されるコネクタベース17をさらに沈み込ませて、コネクタベース17の搭載高さを一層低くして取付けることができる。
【0042】
これにより、ベース18上に封止される絶縁性樹脂材19の上面高さと、コネクタベース17の上面高さとの双方を低くして略同高さに揃えることができる。このため、金属球検知センサ11の配線基板15側の高さを抑えることができ、また外形状は長方体の平板状にできるため、上下方向を薄型化した金属球検知センサ11が得られる。
【0043】
さらに、コネクタベース17の雄型のコネクタピン41と、ソケット12の雌型のコンタクト42との凹凸対応させた接合に際しても薄型化を図るための工夫を施している。この配線接続部の薄型化に先立って、まずコネクタピン41とコンタクト42との接合構造について説明する。
【0044】
図14は陽極と陰極との左右一対のコネクタピン41に対応する左右一対のコンタクト42との接合部分の拡大斜視図を示す。これらは左右対称の同じ構造を有するため片方(図中左側)についてのみ説明し、他方の説明は同じのため省略する。
【0045】
前記コネクタピン41は導電性金属材により形成され、凹凸対応させる接合部の凸部として断面正方形の四角柱を有し、さらにこの四角柱の先端を面取りしてコンタクト42側への円滑な挿入を図っている。
前記コンタクト42は導電性金属材の壁板を折曲げて四角筒状に形成し、この四角筒状の軸方向の一側にピン接合部43を有し、他側に同材質で連なる電線圧着部44を有している。
【0046】
図15(A)はコネクタピン41とピン接合部43との接合状態を表す要部縦断側面図を示し、図15(B)はその要部縦断正面図を示している。
まず、ピン接合部43は四角筒状に折曲げた上下左右の壁板45,46,47,48を有し、これらの壁板45〜48で囲まれる四角筒状の内部空間に対し、上壁板45と下壁板46の各中央部から内向きにV字形に突出させた弾性接触片45a,46aを形成している。これらの上下に対向する弾性接触片45a,46a間が接合部の凹部として設けられ、ここに前記コネクタピン41が挿入されて該コネクタピン41が弾性接触片45a,46aに上下より弾性接触して支持される。これにより、コネクタピン41とピン接合部43とは凹凸対応状態に安定して電気的に接合される。
【0047】
前記電線圧着部44は、コンタクト42の軸方向の中央部に芯線圧着部49を有し、該軸方向の端部に被覆部圧着部50を有して構成される。
このうち、芯線圧着部49は、電線51の先端部から取り出された図示しない芯線を、一側壁49aと上下の圧着片49b,49cとで形成されたコ形状の空間部に介在させた状態で上下の圧着片(図14においては圧着後の折曲げ状態を示す)49b,49cで包み込むように強固に圧着して、電線51をコンタクト42に配線接続している。
【0048】
前記被覆部圧着部50は、一側壁50aと上下の圧着片(図14においては圧着後の折曲げ状態を示す)50b,50cとで電線51を挿通可能なコ形状の内部空間を形成し、ここに電線51を挿通させた後、上下の圧着片50b,50cで包み込むように強固に圧着して、電線51をコンタクト42に連結する。
【0049】
このような接合構成を有する前記ピン接合部43に対し、さらに薄型化を図るために、ピン接合部43を構成する四角筒状の上下左右の壁板45,46,47,48の縦横の長さ比のうち、縦方向を短く横方向を長くした横長のピン接合部43に形成している。また、電線圧着部44側においても電線51を絞り込むように圧着するので上下方向を十分に制限できる。
【0050】
さらに、ピン接合部43を差し込んで支持するソケット12側においても、縦横の長さ比のうち、縦方向を短く、横方向を長くして薄型に形成することができる。また、該ソケット12が差し込まれるコネクタベース17においても、縦横の長さ比のうち、縦方向を短く、横方向を長くして薄型に形成することができる。従って、ピン接合部43の高さ寸法を短縮することに基づいてコネクタベース17の高さを抑制することができる。この結果、該コネクタベース17を薄型化でき、ひいては金属球検知センサ11の薄型化につながる。また、コネクタベース17側とソケット12側との接続に際しては、何れか一方を雄型に、他方を雌型に設ければよい。
【0051】
次に、金属球検知センサ11の製造方法について説明する。
まず、コイルスプール14と配線基板15とを一体に連結してなる検知構成体16を、凹状に形成されたベース18の上面に搭載する。このとき、ベース18の一側にはコイル巻線20を巻いてなるコイルスプール14が搭載され、ベース18の他側には前記コイルスプール14に巻かれたコイル巻線20の両端を接続してなるセンサ回路を実装した配線基板15が搭載される。
【0052】
また、搭載時には、ベース貫通孔30にコイルスプール14の筒状に設けられた巻胴部21の下部を嵌合させることにより、コイルスプール14は正確に貫通孔22との芯合せが行われてベース18に搭載される。また、基板接続部25の位置決め突部32をベース18の位置決め溝31に嵌合させ、且つ該基板接続部25のコ形部26の下部をベース18の凹型嵌合部33に嵌合させることで、検知構成体16をベース18に正確に位置決めして搭載することができる。
【0053】
前記ベース18に検知構成体16を搭載した後、コイルスプール14側の上面及び貫通孔22周辺のベース18の外側面を、シールドカバー13で覆って仮固定した状態で、前記コイル巻線20の外周面側に形成される環状隙間40、及び配線基板15の上方を絶縁性樹脂材19によりモールド固定して平板状の長方体に封止することにより金属球検知センサ11を単一の部品として一体的に設けることができる。
【0054】
このときの絶縁性樹脂材19の充填方法としては内蔵部品に過剰なストレスを加えず、コイル巻線20を変形させないように熱可塑性樹脂を用いた後述する低圧充填工法を使用すればよい。
【0055】
前記絶縁性樹脂材19の充填時に、該絶縁性樹脂材19がコイル巻線20の線間に侵入すると、コイル巻線20の線間に誘電率の高い材料が存在することになり、コイル巻線20の線間容量が増すことになる。このために、金属球検知センサ11の検出デバイスとなるコイル巻線20の感度が低下する。もしくは、製造工程の環境条件によって絶縁性樹脂材19の浸入度合いがばらつき、検出性能そのものをばらつかせる(検出距離性能がばらつく)といったことが想定されることから、コイル巻線20の線間に充填された絶縁性樹脂材19が浸入しない条件が好ましい。これを実現するための条件としては、充填時もしくは低圧成型時の樹脂粘度が、充填される全域へ行き渡り、しかも樹脂粘度が高いことが必要である。例えば、溶解粘度2000Pa/S以上の熱可塑性樹脂が好ましい。
【0056】
また、成型圧力についてもコイル巻線20の線間に浸透しないように成型圧力を加えないことが好ましく、具体的には2MPa以下という低圧の成型もしくは充填のみで製造する低圧充填工法が適している。
【0057】
この結果、コイル巻線20に絶縁性樹脂材19を接触させることは避けられないが、検出感度の低下・検出性能の製造ばらつき等が最小限に抑えられ、コイル巻線20部分での絶縁性樹脂材19による剛性強化、薄型化を実現できる。さらに、粘度の高い樹脂を充填する場合、配線基板15に実装された電子部品15aと配線基板15の隙間に絶縁性樹脂材19が浸入せず、充填した絶縁性樹脂材19の膨張・収縮によって電子部品15aが剥離するおそれも解消できる。
【0058】
このような製造方法によれば、仮組立後に絶縁性樹脂材19を充填するだけなので金属球検知センサ11を簡単に製造することができ、且つ絶縁性樹脂材19の介在により配線基板15やコイル巻線20を気密に保護する安定した成形ができる。
【0059】
また、モールド工程で絶縁性樹脂材19に接する各部材は一体に固定されるため部材間の連結性を高めることができる。さらに、絶縁性樹脂材19を成形用の金型内に充填することによって、金属球検知センサ11の上面高さを平板状の同一の平面高さに容易に揃えて所望の形状に成形することができる。このため、金属球検知センサ11の検知開始位置となる上面高さを精度良く製造することができ、上面からコイル巻線20までの上下の距離が正確となり、コイル巻線20の検知特性を安定させて検知時のばらつきを抑えることができる。このため、金属球検知センサ11のセンサ性能の向上を図ることができる。
【0060】
次に、このように製造された金属球検知センサ11の使用状態について説明する。
金属球検知センサ11のコネクタベース17にソケット12が差し込まれ、該金属球検知センサ11に電源が供給されると、コイル巻線20が励磁され、その内側の貫通孔22に向けて磁束を発生させる。これにより、金属球検知センサ11は球Pの通過を検知する検知待機状態になる。この検知待機状態で、今、図2に示すように、この金属球検知センサ11の貫通孔22に上方から下方に向けて球Pが通過するとき、球Pが貫通孔22の上面に到達した時点でコイル巻線20の磁束が乱れ始め、これに基づいてセンサ回路側で検知動作を開始する。そして、球Pが貫通孔22を通過した時点で磁束の乱れは元の整然とした検知待機状態に戻り、球1個の検知が終了する。
【0061】
このとき、コイル巻線20側からは配線基板15側の図示しない発振回路、検波回路及び出力回路等からなるセンサ回路へと導かれ、これよりソケット12を介して球検知信号が図示しない制御部に出力され、球P1個が通過されたことを確認する。また、通過する球Pが帯電している際は、シールドカバー13や絶縁性樹脂材19によってコイル巻線20側に向かう静電気を遮断するため、コイル巻線20及び配線基板15に対しては静電気による悪影響をきたすことはない。このような検知動作が球Pの通過ごとに繰返され、球通過の有無及び、ここを通過した球の計数値が求められる。
【0062】
このように、金属球検知センサ11はコイル巻線20の外部の上面側に、シールドカバー13を上ケース及び磁気シールドを兼ねた外殻部材として配設することにより、内部のコイル巻線20を外部の静電気から保護することができる。また、シールドカバー13に対しては放電構造を省略することができる。
【0063】
さらに、絶縁性樹脂材19を用いて金属球検知センサ11をモールド固定するため、金属球検知センサ11はシールドカバー13側と配線基板15側との隣接する接続部間を絶縁分離することができる。このため、金属球検知センサ11は絶縁性樹脂材19が、配線基板15側のセンサ回路に対する静電気防止部材として機能し、該センサ回路に静電気が侵入(電気的ノイズ)するのを解消する信頼性の高い静電気対策が得られる。
【0064】
さらに、金属球検知センサ11の薄型化に際しても、コイル巻線20側にあっては、外部の球が流入する上面側をシールドカバー13で覆うだけでシールド機能が得られるため、ケースを兼ねたシールドカバー13を設けるだけでコイル巻線20側を薄型化できる。また、配線基板15側にあっては、その上面全体を絶縁性樹脂材19を用いてケースの代わりに兼用できるため、ケースを省略して配線基板15側の薄型化を実現することができる。
【0065】
[第2実施例]
この金属球検知センサ161は、第1実施例の金属球検知センサ11と比較して、ベース18全体を覆うシールドカバー162を用いる点と、絶縁性樹脂材19をコイル巻線20側だけに用いて、配線基板15側には用いない点が異なるだけで、他の構成は同じであるため、同一の構成については同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0066】
図16は金属球検知センサ161裏側の外観斜視図、図17は金属球検知センサ161の裏側を斜め上方から見た分解斜視図、図18は金属球検知センサ161の裏側を斜め下方から見た分解斜視図を示す。
【0067】
以下の実施例においても使用状態で記載すると、シールドカバーや部品搭載面側が下面になって搭載部品が見えなくなってしまうことから下面側を上面として説明する。金属球検知センサ161は、金属球の通過によりシールドカバーが変形しにくいように、シールドカバーや電子部品の搭載面側を下面にして使用する方が望ましい。
【0068】
前記シールドカバー162は、相互干渉や周囲金属の影響を抑制するのに適した銅材などの導電性を有する金属板で構成され、下面及び一側面を開放した箱形状を有している。そして、このシールドカバー162の上面中央部に貫通孔22より少し大径のカバー貫通孔38を開口し、該カバー貫通孔38が前記貫通孔22と対応し、ベース18の下面及び前記貫通孔22の内周面を除く、ベース上方の外周囲全体を該1枚のシールドカバー162により被覆する構成としている。このときのシールドカバー162とベース18との連結構造は、シールドカバー162の両側面に2個一対に開口した係合口163を有し、これらの係合口163をベース18の両側面に突設した小さな係合突起164に係合させて一体に連結する。
【0069】
このシールドカバー162を設けた場合は、ベース18に搭載した搭載部品の全体を外部からの静電気より保護することができる。また、絶縁性樹脂材19を省略することができる構成となるほか、該シールドカバー162を金属球検知センサ161の上面カバーに兼用させることができるため部品点数を削減することができる。
【0070】
[第3実施例]
この金属球検知センサ191は、第1実施例の金属球検知センサ11と比較して、モールド固定強化用の連結促進孔192を多数穿孔した多孔型シールドカバー193を設けた点が異なるだけで、他の構成は同じであるため、同一の構成については同一の符号を用いて、その説明を省略する。
【0071】
図19は金属球検知センサ191裏側の外観斜視図、図20は金属球検知センサ191の裏側を斜め上方から見た分解斜視図、図21は金属球検知センサ191の裏側を斜め下方から見た分解斜視図、図22は金属球検知センサ191裏側の多孔型シールドカバー取付け時の要部拡大平面図、図23は連結促進孔192に絶縁性樹脂材19が充填された状態を示す要部拡大縦断面図を示す。
【0072】
前記多孔型シールドカバー193は、小さな連結促進孔192をシールドカバーの上面全体に渡って多数設けることにより、モールド固定時に充填される絶縁性樹脂材19が各連結促進孔192に行き渡り、この結果、多孔型シールドカバー193は絶縁性樹脂材19を介してコイルスプール14及びベース18に強固に連結して固定される。また、連結促進孔192のほかに、連結促進用に切欠いた切欠き部などを形成して設けることもできる。
【0073】
前記第1〜第3実施例の金属球検知センサ11,161,191をパチンコ機に取付ける際、該金属球検知センサ11,161,191の何れか1つをホルダ(図示省略)により一体化して保持し、該ホルダを、パチンコ機の遊技盤面の入賞口に相当する金属球通過位置にビス止めして取付ければよい。
【0074】
前記遊技盤面に取付けられるホルダはセンサ保持機能に加えて、該ホルダについても静電気対策を施したセンサ保護機能を加えることができる。例えば、第1実施例の場合、前記ホルダ自体の外表面に、前記金属球検知センサ11のシールドカバー13と接触する導電性金属層(メッキ処理等)を形成し、該導電性金属層の一部に接触して、グランドに接続された静電気逃し用のリード線を接続すればよい。これにより、金属球通過位置からの静電気対策として備えられているシールドカバー13によって、内部のセンサ回路部を静電気から保護できるだけでなく、金属球検知センサ11の全体を覆うホルダからも静電気を分散させたり、静電気をグランドへと逃すという静電気対策を施すことができる。
【0075】
また、前記金属球検知センサ11は主にパチンコ機の入賞口に使用されることから、該金属球検知センサ11のセンサ回路部を改造して、多く入賞したように誤入賞信号を出力させるセンサ回路部の改造が行われるおそれがある。このような改造が行われたことを外観上で容易に発見できることが望まれている。
【0076】
それゆえ、内部のセンサ回路部の改造防止手段として、前記金属球検知センサ11のセンサ回路部を平板状にモールド固定して覆っている絶縁性樹脂材19の外表面に、製造日・場所などを表す文字や記号等による製品情報の印字(マーキング)を施すのが適している。これにより、センサ回路部の改造を試みようとしても、絶縁性樹脂材19が変形したり、印字も乱れたりするため一目で不正がなされたか否かを確認することができる。具体的には、絶縁性樹脂材19を剥がし、その後、絶縁性樹脂材19によるモールドの再現と、同じフォントによるマーキングの再現との2重の再現が必要になり、不正防止力(セキュリティ性)が高まる。さらに、この絶縁性樹脂材19を透明の絶縁性樹脂材にて形成すれば、正規の電子部品の配置や形状の適否を外観から一目で確認できる。
【0077】
この発明の構成と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明の導電部材は、実施例のシールドカバー13,162及び多孔型シールドカバー193に対応するも、この発明は上述の実施例のみに限定されるものではなく、請求項に記載された技術思想に基づいて応用することができる。
【0078】
例えば、前記実施例では貫通型の金属球検知センサを用いて球の通過を検知するものを示したが、これに限らず、球通路にセンサ部を近接させて球の通過を検知する近接センサに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】第1実施例の金属球検知センサの裏側を示す外観斜視図。
【図2】第1実施例の金属球検知センサの使用状態を示す外観斜視図。
【図3】第1実施例の金属球検知センサの裏側を斜め上方から見た分解斜視図。
【図4】第1実施例の金属球検知センサの裏側を斜め下方から見た分解斜視図。
【図5】第1実施例の金属球検知センサの裏側を示す平面図。
【図6】第1実施例の金属球検知センサのコネクタベース側を示す側面図。
【図7】第1実施例の図5のA−A線矢視断面図。
【図8】第1実施例の図5のB−B線矢視断面図。
【図9】第1実施例の図5のC−C線矢視断面図。
【図10】第1実施例の図5のD−D線矢視断面図。
【図11】第1実施例の図5のE−E線矢視断面図。
【図12】第1実施例の図5のF−F線矢視断面図。
【図13】第1実施例の図5のG−G線矢視断面図。
【図14】第1実施例のコネクタピンとコンタクトとの接合状態を示す拡大斜視図。
【図15】第1実施例のコネクタピンとピン接合部との接合状態を示す要部縦断面図。
【図16】第2実施例の金属球検知センサの裏側を示す外観斜視図。
【図17】第2実施例の金属球検知センサの裏側を斜め上方から見た分解斜視図。
【図18】第2実施例の金属球検知センサの裏側を斜め下方から見た分解斜視図。
【図19】第3実施例の金属球検知センサの裏側を示す外観斜視図。
【図20】第3実施例の金属球検知センサの裏側を斜め上方から見た分解斜視図。
【図21】第3実施例の金属球検知センサの裏側を斜め下方から見た分解斜視図。
【図22】第3実施例の金属球検知センサ裏側の多孔型シールドカバーの取付け状態を示す拡大平面図。
【図23】第3実施例の金属球検知センサ裏側の連結促進孔に絶縁性樹脂材が充填された状態を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
【0080】
11,161,191…金属球検知センサ
41…コネクタピン
42…コンタクト
15…配線基板
17…コネクタベース
19…絶縁性樹脂材
29…切欠き開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側に金属球の通過を検知するセンサ部を有し、他側に前記センサ部に接続してなるセンサ回路を実装した配線基板と、該配線基板に電気的に配線接続されて設けられるコネクタベースとを搭載した金属球検知センサであって、
前記配線基板に縦貫された状態に保持されて搭載されたコネクタベースの搭載面側の外周囲を絶縁性樹脂材により包み込んでモールド固定した
金属球検知センサ。
【請求項2】
前記配線基板に搭載された部品搭載面側を上方より平面的に覆ってモールド固定した絶縁性樹脂材の上面高さと、該配線基板に搭載されたコネクタベースの上面高さとを略同高さに揃えた
請求項1に記載の金属球検知センサ。
【請求項3】
一側に金属球の通過を検知するセンサ部を有し、他側に前記センサ部に接続してなるセンサ回路を実装した配線基板と、該配線基板に電気的に配線接続されて設けられるコネクタベースとを搭載した金属球検知センサであって、
前記コネクタベースの一側面に設けられる配線接続用の開放端側に配設される雄型または雌型のコネクタ部と、該コネクタ部と凹凸対応して外部より挿脱自在に配線接続されるソケットの雄型または雌型のコンタクトとの少なくとも雌型の凹部形状を、縦横の長さ比のうち、縦方向を短く、横方向を長くした横長の凹凸対応形状にしてなる
金属球検知センサのコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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