説明

金融取引システム及びゲートウェイサーバ

【課題】先に接続要求を送信した自動取引装置が後に接続要求を送信した自動取引装置よりも後にホストコンピュータに接続される場合があるため、先に接続要求を送信した外部設置ATMのユーザを長時間待たせるときがあった。
【解決手段】ゲートウェイサーバ21は、ホストコンピュータ32との間の通信チャネルとして、通常利用に用いられる通常チャネル152と、優先利用に用いられる優先チャネル154とを備えており、通常チャネルによる自動取引装置12とホストコンピュータとの間の接続が、連続して、予め定められた規定回数以上行えなかった場合に、優先チャネルを用いて、自動取引装置とホストコンピュータとの間の接続を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関の金融取引システム、及び当該金融取引システムに用いるゲートウェイサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
銀行や郵便局等の金融機関の金融取引システムは、本店等の中央管理センタに設置されたホストコンピュータ(以下、「ホスト」と称する)と、本店や支店、出張店等に設置された自動取引装置(Automatic Teller Machine:ATM)とを有する構成となっている。
【0003】
ところで、ATMは、主に金融機関の施設(例えば、本店や支店、出張店等)に設置されていたが、近年では、金融機関の施設以外の場所、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗、地下街や街頭、駅、空港、市役所、病院等の公共施設、工場や事務所等の私企業、駐車場その他に設置されるようになってきた。
【0004】
金融機関の施設以外の場所に設置されたATM(以下、「外部設置ATM」と称する)は、ホストとの間で各種の取引処理を行う場合に、第3者機関に設置されているゲートウェイサーバ(以下、「ATM−GW」と称する)を介して、ホストと接続する。
【0005】
具体的には、外部設置ATMは、ホストとの接続要求をATM−GWに送信する。これに応答して、ATM−GWは、ホストとの間に通信チャネル(以下、「ホストチャネル」と称する)の空きがある場合に、外部設置ATMとホストとの間の接続を行う。これにより、外部設置ATMは、ホストと接続される。この後、外部設置ATMは、ホストとの間で各種の取引処理を行う。
【0006】
しかしながら、ATM−GWは、ホストチャネルの空きがない場合に、外部設置ATMとホストとの間の接続を行うことができない。そのため、ATM−GWは、ホストチャネルの空きがない場合に、空きが発生するまで、接続要求を送信した外部設置ATMを待機させる。
【0007】
一方、待機させられた外部設置ATMは、すでに送信した接続要求をATM−GWに繰り返し送信したり、又は、一定時間経過した後にすでに送信した接続要求をATM−GWに再度送信したりする。以下、待機させられた外部設置ATMがすでに送信した接続要求を送信する動作を「連続送信」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−078247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
金融取引システムは、以下に説明するように、先に接続要求を送信した外部設置ATMが後に接続要求を送信した外部設置ATMよりも後にホストに接続される場合があるため、先に接続要求を送信した外部設置ATMのユーザを長時間(例えば、3分以上)待たせるときがある、という課題があった。
【0010】
すなわち、従来の金融取引システムは、ATM−GWが、ホストチャネルの空きが発生した時点で各外部設置ATMから接続要求を受け付ける。しかしながら、ATM−GWは、待機させた外部設置ATMが複数台あると、タイミングによっては、先に接続要求を送信した外部設置ATM(以下、「先発のATM」と称する)とホストとの間の接続を、後から接続要求を送信した他の外部設置ATM(以下、「後発のATM」と称する)とホストとの間の接続よりも後に、行う場合がある。
【0011】
この場合に、従来の金融取引システムは、待機させていた先発のATMを、さらに、待機させ続ける。その結果、従来の金融取引システムは、先発のATMのユーザを長時間(例えば、3分以上)待たせるときがあった。これにより、従来の金融取引システムは、あたかも外部設置ATMの応答性が悪いかのような悪い印象を、外部設置ATMのユーザに与えることがあった。
【0012】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、ユーザを長時間(例えば、ユーザを待機させることが可能な時間として予め定められた規定時間よりも長い時間)待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行う金融取引システム、及び当該金融取引システムに用いるゲートウェイサーバを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するため、第1発明は、金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と、金融機関のホストコンピュータと、当該自動取引装置と当該ホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバとを有する金融取引システムであって、前記ゲートウェイサーバは、前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとして、通常利用に用いられる通常チャネルと、優先利用に用いられる優先チャネルとを備えており、前記通常チャネルによる前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続が、予め定められた規定回数以上連続して行われなかった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う構成とする。
【0014】
また、第2発明は、金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と、金融機関のホストコンピュータと、当該自動取引装置と当該ホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバとを有する金融取引システムであって、前記ゲートウェイサーバは、前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとしての、通常利用に用いられる通常チャネル、及び、優先利用に用いられる優先チャネルと、前記自動取引装置からの前記ホストコンピュータとの接続要求を受け付ける第1の制御部と、前記通信チャネルの使用状態を表すチャネル情報を格納する通信管理テーブルと、前記通信管理テーブルに格納されたチャネル情報に基づいて、前記通常チャネル及び前記優先チャネルの使用状態を管理し、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがある場合に、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う第2の制御部と、待機状態となった前記自動取引装置に関する情報を待機情報として格納する待機管理テーブルとを有し、前記第2の制御部は、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがない場合に、前記自動取引装置を待機させるとともに、当該自動取引装置の待機情報を前記待機管理テーブルに格納し、前記待機管理テーブルに格納された待機情報に基づいて、前記自動取引装置の連続待機回数を管理し、連続待機回数が規定回数以上になった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う構成とする。
【0015】
第1発明及び第2発明の金融取引システムは、いずれも、1回当たりの平均的な待機時間と規定回数との積が規定時間(すなわち、ユーザを待機させることが可能な時間として予め定められた時間)よりも若干小さな値となるように、「規定回数」の値が予め設定されることにより、規定時間を超えてユーザを待たせそうな場合に、優先チャネルによる接続を行う。これにより、この金融取引システムは、ユーザを長時間待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行うことができる。
【0016】
また、第3発明は、金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と金融機関のホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバであって、前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとして、通常利用に用いられる通常チャネルと、優先利用に用いられる優先チャネルとを備えており、前記通常チャネルによる前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続が、予め定められた規定回数以上連続して行われなかった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う構成とする。
【0017】
また、第4発明は、金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と金融機関のホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバであって、前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとしての、通常利用に用いられる通常チャネル、及び、優先利用に用いられる優先チャネルと、前記自動取引装置からの前記ホストコンピュータとの接続要求を受け付ける第1の制御部と、前記通信チャネルの使用状態を表すチャネル情報を格納する通信管理テーブルと、前記通信管理テーブルに格納されたチャネル情報に基づいて、前記通常チャネル及び前記優先チャネルの使用状態を管理し、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがある場合に、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う第2の制御部と、待機状態となった前記自動取引装置に関する情報を待機情報として格納する待機管理テーブルとを有し、前記第2の制御部は、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがない場合に、前記自動取引装置を待機させるとともに、当該自動取引装置の待機情報を前記待機管理テーブルに格納し、前記待機管理テーブルに格納された待機情報に基づいて、前記自動取引装置の連続待機回数を管理し、連続待機回数が規定回数以上になった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う構成とする。
【0018】
第3発明及び第4発明のゲートウェイサーバは、いずれも、第1発明の金融取引システムと同様に、1回当たりの平均的な待機時間と規定回数との積が規定時間(すなわち、ユーザを待機させることが可能な時間として予め定められた時間)よりも若干小さな値となるように、「規定回数」の値が予め設定されることにより、規定時間を超えてユーザを待たせそうな場合に、優先チャネルによる接続を行う。これにより、このゲートウェイサーバは、ユーザを長時間待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
第1発明によれば、ユーザを長時間待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行う金融取引システムを提供することができる。
また、第2発明によれば、第1発明の金融取引システムと同様に、ユーザを長時間待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行う金融取引システムを提供することができる。
また、第3発明によれば、第1発明の金融取引システムに用いるゲートウェイサーバを提供することができる。
また、第4発明によれば、第2発明の金融取引システムに用いるゲートウェイサーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施形態に係る金融取引システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態で用いる通信管理テーブルの構成を示す図である。
【図3】実施形態で用いる待機管理テーブルの構成を示す図である。
【図4】実施形態に係る金融取引システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】実施形態に係る金融取引システムの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0022】
[実施形態]
<金融取引システムの構成>
以下、図1を参照して、本実施形態に係る金融取引システムの構成につき説明する。図1は、本実施形態に係る金融取引システムの構成を示す図である。ここでは、外部設置ATMを連続して待機させる場合の上限回数を「規定回数」と称する。
【0023】
なお、各装置は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、各装置の一連の動作は、各装置の図示せぬ格納部に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、各装置の図示せぬ制御部によって実現する。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを格納部に一旦格納し、その後に、データを格納部から読み出すことによって、行われる。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0024】
図1に示すように、金融取引システム1は、複数のATM(自動取引装置)12、ゲートウェイサーバ21(以下、「ATM−GW21」と称する)、及び、ホストコンピュータ32(以下、「ホスト32」と称する)を有している。
【0025】
(ATMについて)
ATM12は、ホスト32との間で各種の取引処理を行う装置である。図1に示す例では、複数のATM12が、金融機関の施設以外の場所10に設置されている。なお、「金融機関の施設以外の場所10」とは、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗、地下街や街頭、駅、空港、市役所、病院等の公共施設、工場や事務所等の私企業、駐車場その他を意味している。以下、金融機関の施設以外の場所10に設置されたATM12を、「外部設置ATM12」と称する。外部設置ATM12は、ホスト32との間で各種の取引処理を行う場合に、ATM−GW21を介して、ホスト32と接続する。なお、図1に示していないが、複数のATM12の中には、当然ながら、金融機関の施設(例えば、本店や支店、出張店等)に設置されたものもある。金融機関の施設に設置されたATM12は、ATM−GW21を介さずに、図示せぬ専用の通信回線によってホスト32と接続される。
【0026】
図1に示す例では、外部設置ATM12は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の複数の店舗11に設置されている。以下、各店舗11を区別する場合に、それぞれ、第1の店舗11A、第2の店舗11B、…、第K(番目)の店舗11Kと称する。また、各外部設置ATM12を区別する場合に、それぞれ、第1のATM12A、第2のATM12B、…、第K(番目)のATM12Kと称する。なお、外部設置ATM12は、複数台が同一の店舗11に設置されている場合もある。
【0027】
(ATM−GWについて)
ATM−GW21は、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行う装置である。ATM−GW21は、第3者機関に設置されている。ATM−GW21は、外部設置ATM12とホスト32との間で各種の取引処理が行われる場合に、外部設置ATM12とホスト32との間の接続に介在し、外部設置ATM12とホスト32との間で伝送されるデータの伝送方法の変更やコードの変換等を行う。
【0028】
ATM−GW21は、ホスト32との間の通信チャネル(以下、「ホストチャネル」と称する)として、通常利用に用いられる通常ホストチャネル152と、優先利用に用いられる優先ホストチャネル154とを備えている。なお、図1に示す例では、ATM−GW21は、通常ホストチャネル152として第1〜第Iの通信チャネルを、また、優先ホストチャネル154として第m〜第pの通信チャネルを備えている。
【0029】
ATM−GW21は、ATM制御部110、ホスト制御部120、通信管理テーブル130、及び待機管理テーブル140を有している。これらの機能手段は、CPU、ROM、RAM、及び制御プログラムによって、実現される。
【0030】
ATM制御部110は、外部設置ATM12からの、ホスト32との接続要求を受け付ける第1の制御部として機能する機能手段である。
【0031】
ホスト制御部120は、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行う第2の制御部として機能する機能手段である。
【0032】
ホスト制御部120は、定期的にホストチャネル152,154の使用状態を検出して、ホストチャネル152,154の使用状態を表す情報(以下、「チャネル情報」と称する)132(図2参照)を作成し、そのチャネル情報132を通信管理テーブル130に格納する。そして、ホスト制御部120は、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132に基づいて、ホストチャネル152,154の使用状態を管理する。
【0033】
具体的には、ホスト制御部120は、ATM制御部110によって外部設置ATM12からの接続要求が受け付けられた場合で、かつ、通常ホストチャネル152の空きがある場合に、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行う。
【0034】
また、ホスト制御部120は、ATM制御部110によって外部設置ATM12からの接続要求が受け付けられた場合で、かつ、通常ホストチャネル152の空きがない場合に、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行わずに、外部設置ATM12を待機させる。この場合に、ホスト制御部120は、その都度、待機状態となった外部設置ATM12に関する情報(以下、「待機情報」と称する)142(図3参照)を作成して、待機管理テーブル140に格納する。
【0035】
ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152による外部設置ATM12とホスト32との間の接続が、予め定められた規定回数以上連続して行われなかった場合に、優先ホストチャネル154を用いて、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行う。
【0036】
通信管理テーブル130は、チャネル情報132(図2参照)を格納する格納手段である。図2は、実施形態で用いる通信管理テーブルの構成を示す図である。通信管理テーブル130は、ホストチャネル152,154毎に、チャネル情報132を格納する。
【0037】
図2に示す例では、通信管理テーブル130は、チャネル情報132として、「ホストチャネル固有情報」、「チャネル種別」、及び「通信状態」を格納している。
【0038】
「ホストチャネル固有情報」は、各ホストチャネルに固有に付された符号を表している。
「チャネル種別」は、各ホストチャネル152,154に設定された「通常(ホストチャネル)」又は「優先(ホストチャネル)」等の属性を表している。
「通信状態」は、各ホストチャネル152,154の「使用中」又は「空き」等の使用状態を表している。
【0039】
待機管理テーブル140は、待機情報142(図3参照)を格納する格納手段である。図3は、実施形態で用いる待機管理テーブルの構成を示す図である。待機管理テーブル140は、待機状態となった外部設置ATM12が発生する都度、ホスト制御部120に作成された待機情報142を格納する。
【0040】
図3に示す例では、待機管理テーブル140は、待機情報142として、「No」、「ATM固有情報」、「カウンタ」、「時刻」、及び「待機累計時間」を格納している。
【0041】
「No」は、待機情報142を格納した順番を表している。
「ATM固有情報」は、各外部設置ATM12に固有に付された符号を表している。ここでは、例えば、「ATM−2」は、「第2のATM12B」を意味しており、また、「ATM−8」は、「第8のATM12H(図示せず)」を意味しているものとする。
【0042】
「カウンタ」は、通常ホストチャネル152による外部設置ATM12とホスト32との間の接続が連続して行われなかったときの回数、すなわち、外部設置ATM12の連続して待機状態となっている回数を表している。この回数は、ホスト制御部120がカウントしている。ATM−GW21のホスト制御部120及びATM制御部110は、「カウンタ」の値が、予め定められた規定回数を超えた場合に、優先ホストチャネル154による外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行う。なお、「規定回数」の値は、1回当たりの平均的な待機時間との積がユーザを待機させることが可能な時間として予め定められた時間(以下、「規定時間」と称する)よりも若干小さな値となるように、設定されることが好ましい。
【0043】
「時刻」は、外部設置ATM12からの接続要求を受信した時刻を表している。
「待機累計時間」は、通常ホストチャネル152による外部設置ATM12とホスト32との間の接続が連続して行われなかったときの累計時間、すなわち、外部設置ATM12の連続して待機状態となっている時間を表している。
【0044】
(ホストについて)
ホスト32は、ユーザの口座情報等を管理するコンピュータである。ホスト32は、本店等の中央管理センタ31に設置されている。ホスト32は、ATM−GW21を介して、外部設置ATM12との間で取引処理を行う。また、ホスト32は、図示せぬ専用の通信回線によって、金融機関の施設に設置された図示せぬATM12と接続して、このATM12との間で取引処理を行う。
【0045】
<金融取引システムの動作>
以下、図4を参照して、金融取引システムの動作につき説明する。図4は、実施形態に係る金融取引システムの動作を示すフローチャートである。ここでは、ATM−GW21を主体にして、金融取引システム1の動作を説明する。また、ここでは、ATM−GW21のホスト制御部120が、定期的に、ホストチャネル152,154の使用状態を検出して、チャネル情報132(図2参照)を作成し、そのチャネル情報132を通信管理テーブル130に格納しているものとして説明する。
【0046】
ATM−GW21は、図示せぬ電源が投入されると、図4に示す動作を開始する。ここでは、いずれかの時点で、ユーザが、外部設置ATM12を操作して、各種の取引処理を指示するものとする。このとき、外部設置ATM12は、ホスト32との接続要求をATM−GW21に送信する。
【0047】
ATM−GW21は、ATM制御部110が、外部設置ATM12からのホスト32との接続要求を受信する(S105)と、ホスト制御部120が、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132を参照して、通常ホストチャネル152の空きがあるか否かを判定する(S110)。
【0048】
S110の判定で、通常ホストチャネル152の空きがあると判定された場合(“Yes”の場合)に、ホスト制御部120は、外部設置ATM12とホスト32との間の接続用のチャネルとして、空いている通常ホストチャネル152を割り当てる(S115)。これにより、ホスト制御部120は、割り当てた通常ホストチャネル152を用いて、外部設置ATM12とホスト32とを接続する。この後、処理は、S135に進む。その結果、S135で、外部設置ATM12とホスト32との間で、取引処理が行われる。
【0049】
一方、S110の判定で、通常ホストチャネル152の空きがないと判定された場合(“No”の場合)に、ホスト制御部120は、外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行わずに、外部設置ATM12を待機させる。この場合に、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140(図3参照)を参照して、当該外部設置ATM12が連続して待機状態となっていることを表す前回の待機情報142が存在するか否かを確認する。そして、ホスト制御部120は、前回の待機情報142が存在しない場合に、「カウンタ」の値を「1」とする待機情報142を作成し、一方、前回の待機情報142が存在する場合に、「カウンタ」の値を前回の待機情報142の「カウンタ」の値に「+1」分だけカウントアップされた値とする待機情報142を作成して、作成した待機情報142を待機管理テーブル140に格納(保持)する(S120)。
【0050】
なお、このとき待機させられた外部設置ATM12は、接続要求の連続送信(すなわち、すでに送信した接続要求をATM−GW21に繰り返し送信したり、又は、一定時間経過した後にすでに送信した接続要求をATM−GW21に再度送信したりする動作)を行う。
【0051】
S120の後、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140に格納された待機情報142を参照して、待機状態となった外部設置ATM12の「カウンタ」(図3参照)の値が予め定められた規定回数を超えているか否かを判定する(S125)。
【0052】
S125の判定で、「カウンタ」の値が予め定められた規定回数を超えていると判定された場合(“Yes”の場合)に、ホスト制御部120は、外部設置ATM12とホスト32との間の接続用のチャネルとして、空いている優先ホストチャネル154を割り当る(S130)。これにより、ホスト制御部120が、割り当てた優先ホストチャネル154を用いて、外部設置ATM12とホスト32とを接続する。その結果、外部設置ATM12とホスト32との間で、取引処理が行われる(S135)。
【0053】
一方、S125の判定で、「カウンタ」の値が予め定められた規定回数を超えていないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S105に戻る。この場合に、ATM制御部110は、S105で、ATM制御部110が、前回受信された接続要求から規定時間以内に、外部設置ATM12からのホスト32との接続要求を再度受信すると、受信された接続要求を連続送信された接続要求(すなわち、待機させられた外部設置ATM12によって繰り返し送信されたすでに受信済みの接続要求)と見なし、S110で、ホスト制御部120が、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132を参照して、通常ホストチャネル152の空きがあるか否かを再度判定する。
【0054】
そして、S110の判定で、再度、通常ホストチャネル152の空きがないと判定された場合(“No”の場合)に、S120で、ホスト制御部120が、再度、外部設置ATM12を待機させる。この場合に、ホスト制御部120は、「カウンタ」の値を前回よりも1つ増加させた待機情報142を作成して、待機管理テーブル140に格納(保持)する。
【0055】
このようにして、ATM−GW21は、S110の判定(すなわち、通常ホストチャネル152の空きがあるか否かの判定)で、通常ホストチャネル152の空きがないと判定される都度、「カウンタ」の値を前回よりも1つ増加させた待機情報142を待機管理テーブル140に格納する動作を繰り返す。そして、ATM−GW21は、「カウンタ」の値が規定回数を超えている待機情報142が待機管理テーブル140に格納された場合に、S130で、外部設置ATM12とホスト32との間の接続用のチャネルとして、優先ホストチャネル154を割り当てる。これにより、ホスト制御部120が、割り当てた優先ホストチャネル154を用いて、外部設置ATM12とホスト32とを接続する。その結果、S135で、外部設置ATM12とホスト32との間で、取引処理が行われる。
ATM−GW21は、このような一連の動作を、図示せぬ電源が切断されるまで行う。
【0056】
図5に、具体的な外部設置ATM12とホスト32との間の接続例を示す。図5は、実施形態に係る金融取引システムの動作を示す図である。図5は、3台の外部設置ATM12(以下、それぞれ、「第1のATM12A」、「第2のATM12B」、及び「第3のATM12C」と称する)が、ホスト32との接続要求をATM−GW21に送信した場合の金融システム1の動作を示している。ここでは、通常ホストチャネル152の数及び優先ホストチャネル154の数が、それぞれ、1つであるものとして説明する。また、ここでは、規定回数(すなわち、外部設置ATM12を連続して待機させる場合の上限回数)が「N回」であるものとして説明する。なお、図5中、「○」印は、ホスト32との接続が行われた状態を示しており、「×」印は、ホスト32との接続が行われなかった状態を示している。
【0057】
図5に示す例では、まず、第1のATM12Aが、1回目のホスト32との接続要求R1AをATM−GW21に送信している。このとき、ATM−GW21のホスト制御部120は、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132(図2参照)を参照して、通常ホストチャネル152が空き状態であるか否かを判定する。ここでは、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152が空き状態であると判定する。その結果、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152の通信状態を「使用中」とするチャネル情報132を作成して、そのチャネル情報132を通信管理テーブル130に格納するとともに、通常ホストチャネル152による第1のATM12Aとホスト32との間の接続を行う。
【0058】
次に、通常ホストチャネル152による第1のATM12Aとホスト32との間の接続が行われている間に、第2のATM12Bが、1回目のホスト32との接続要求R2AをATM−GW21に送信している。このとき、ATM−GW21のホスト制御部120は、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132(図2参照)を参照して、通常ホストチャネル152が空き状態であるか否かを判定する。ここでは、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152が使用中状態であると判定する。すると、ホスト制御部120は、待機回数を「1回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「1」とする)第2のATM12Bの待機情報142(図3参照)を作成して、その待機情報142を待機管理テーブル140に格納する。
【0059】
そして、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140に格納された第2のATM12Bの待機情報142を参照して、第2のATM12Bの待機回数(すなわち、「カウンタ」の値)が規定回数以上であるか否かを判定する。ここでは、待機回数を「1回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「1」とする)第2のATM12Bの待機情報142が待機管理テーブル140に格納されており、その待機回数が規定回数である「N回」未満であるため、ホスト制御部120は、第2のATM12Bの待機回数が規定回数未満であると判定する。その結果、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152による第2のATM12Bとホスト32との間の接続を行わずに、第2のATM12Bを待機させる。
【0060】
この後、通常ホストチャネル152による第1のATM12Aとホスト32との間の接続が終了している。このとき、ATM−GW21のホスト制御部120は、通常ホストチャネル152の通信状態を「空き」とするチャネル情報132を作成して、そのチャネル情報132を通信管理テーブル130に格納する。
【0061】
次に、第3のATM12Cが、1回目のホスト32との接続要求R3AをATM−GW21に送信している。このとき、ATM−GW21のホスト制御部120は、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132を参照して、通常ホストチャネル152が空き状態であるか否かを判定する。ここでは、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152が空き状態であると判定する。すると、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140に格納された第2のATM12Bの待機情報142を参照して、第2のATM12Bの待機回数が規定回数以上であるか否かを判定する。ここでは、待機回数を「1回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「1」とする)第2のATM12Bの待機情報142が待機管理テーブル140に格納されており、その待機回数が規定回数未満であるため、ホスト制御部120は、第2のATM12Bの待機回数が規定回数未満であると判定する。その結果、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152の通信状態を「使用中」とするチャネル情報132を作成して、そのチャネル情報132を通信管理テーブル130に格納するとともに、通常ホストチャネル152による第3のATM12Cとホスト32との間の接続を行う。
【0062】
次に、通常ホストチャネル152による第3のATM12Cとホスト32との間の接続が行われている間に、第2のATM12Bが、2回目のホスト32との接続要求R2BをATM−GW21に送信している。このとき、ATM−GW21のホスト制御部120は、通信管理テーブル130に格納されたチャネル情報132(図2参照)を参照して、通常ホストチャネル152が空き状態であるか否かを判定する。ここでは、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152が使用中状態であると判定する。すると、ホスト制御部120は、待機回数を「2回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「2」とする)第2のATM12Bの待機情報142(図3参照)を作成して、その待機情報142を待機管理テーブル140に格納する。
【0063】
そして、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140に格納された第2のATM12Bの待機情報142を参照して、第2のATM12Bの待機回数(すなわち、「カウンタ」の値)が規定回数以上であるか否かを判定する。ここでは、待機回数を「2回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「2」とする)第2のATM12Bの待機情報142が待機管理テーブル140に格納されており、その待機回数が規定回数である「N回」未満であるため、ホスト制御部120は、第2のATM12Bの待機回数が規定回数未満であると判定する。その結果、ホスト制御部120は、通常ホストチャネル152による第2のATM12Bとホスト32との間の接続を行わずに、第2のATM12Bを待機させる。
【0064】
以下、ATM−GW21のホスト制御部120は、同様の動作を行う。その結果、ホスト制御部120は、第2のATM12BがN回目のホスト32との接続要求R2NをATM−GW21に送信したときに、待機回数を「N回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「N」とする)第2のATM12Bの待機情報142(図3参照)を作成して、その待機情報142を待機管理テーブル140に格納する。そして、ホスト制御部120は、待機管理テーブル140に格納された第2のATM12Bの待機情報142を参照して、第2のATM12Bの待機回数(すなわち、「カウンタ」の値)が規定回数以上であるか否かを判定する。ここでは、待機回数を「N回」とする(すなわち、「カウンタ」の値を「N」とする)第2のATM12Bの待機情報142が待機管理テーブル140に格納されており、その待機回数が規定回数である「N回」以上であるため、ホスト制御部120は、第2のATM12Bの待機回数が規定回数以上であると判定する。その結果、ホスト制御部120は、優先ホストチャネル154による第2のATM12Bとホスト32との間の接続を行う。
【0065】
なお、待機管理テーブル140に格納された待機情報142(図3参照)は、最適な通常ホストチャネル152及び優先ホストチャネル154(図1参照)の数、「カウンタ」の値(図3参照)に対する規定回数(すなわち、通常ホストチャネル152による外部設置ATM12とホスト32との間の接続が連続して行われなかったときの規定回数)、「連続送信(すなわち、待機させられた外部設置ATM12がすでに送信した接続要求を送信する動作)」と見なすための規定時間等を算出するための統計情報として、利用することができる。これにより、金融取引システム1の運用者は、チャネル資源(ホストチャネル152,154)を効率的に利用する(すなわち、ユーザを長時間待たせることなく、チャネル資源を能力の限界近くまで利用する)ことができる。
【0066】
以上の通り、本実施形態によれば、外部設置ATM12のユーザを長時間(例えば、3分以上)待たせることなく、外部設置ATMとホストとの間の接続を行うことができる。そのため、あたかも外部設置ATM12の応答性が悪いかのような悪い印象を、外部設置ATM12のユーザに与えることを防止することができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、待機管理テーブル140に格納された待機情報142を統計情報として利用することにより、チャネル資源を効率的に利用することができる。
【0068】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
【0069】
例えば、通信管理テーブル130に格納するチャネル情報132(図2参照)や待機管理テーブル140に格納する待機情報142(図3参照)等は、適宜変更することが可能である。
【0070】
また、例えば、実施形態では、ATM−GW21は、待機回数(すなわち、図3に示す「カウンタ」の値)に基づいて、優先チャネル154による外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行っている。しかしながら、待機回数は、待機累計時間(図3参照)と相関関係にある。そのため、ATM−GW21は、待機回数の代わりに、待機累計時間に基づいて、優先チャネル154による外部設置ATM12とホスト32との間の接続を行うようにすることも可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 金融取引システム
10 金融機関の施設以外の場所
11(11A,11B,…,11K) 店舗
12(12A,12B,…,12K) 自動取引装置(外部設置ATM)
20 第3者機関
21 ゲートウェイサーバ(ATM−GW)
30 金融機関
31 中央管理センタ
32 ホストコンピュータ(ホスト)
110 第1の制御部(ATM制御部)
120 第2の制御部(ホスト制御部)
130 通信管理テーブル
132 チャネル情報
140 待機管理テーブル
142 待機情報
152 通信チャネル(通常ホストチャネル)
154 通信チャネル(優先ホストチャネル)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と、金融機関のホストコンピュータと、当該自動取引装置と当該ホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバとを有する金融取引システムにおいて、
前記ゲートウェイサーバは、
前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとして、通常利用に用いられる通常チャネルと、優先利用に用いられる優先チャネルとを備えており、
前記通常チャネルによる前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続が、予め定められた規定回数以上連続して行われなかった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う
ことを特徴とする金融取引システム。
【請求項2】
金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と、金融機関のホストコンピュータと、当該自動取引装置と当該ホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバとを有する金融取引システムにおいて、
前記ゲートウェイサーバは、
前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとしての、通常利用に用いられる通常チャネル、及び、優先利用に用いられる優先チャネルと、
前記自動取引装置からの前記ホストコンピュータとの接続要求を受け付ける第1の制御部と、
前記通信チャネルの使用状態を表すチャネル情報を格納する通信管理テーブルと、
前記通信管理テーブルに格納されたチャネル情報に基づいて、前記通常チャネル及び前記優先チャネルの使用状態を管理し、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがある場合に、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う第2の制御部と、
待機状態となった前記自動取引装置に関する情報を待機情報として格納する待機管理テーブルとを有し、
前記第2の制御部は、
前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがない場合に、前記自動取引装置を待機させるとともに、当該自動取引装置の待機情報を前記待機管理テーブルに格納し、
前記待機管理テーブルに格納された待機情報に基づいて、前記自動取引装置の連続待機回数を管理し、連続待機回数が規定回数以上になった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う
ことを特徴とする金融取引システム。
【請求項3】
金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と金融機関のホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバにおいて、
前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとして、通常利用に用いられる通常チャネルと、優先利用に用いられる優先チャネルとを備えており、
前記通常チャネルによる前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続が、予め定められた規定回数以上連続して行われなかった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う
ことを特徴とするゲートウェイサーバ。
【請求項4】
金融機関の施設以外の場所に設置された自動取引装置と金融機関のホストコンピュータとの間の接続を行うゲートウェイサーバにおいて、
前記ホストコンピュータとの間の通信チャネルとしての、通常利用に用いられる通常チャネル、及び、優先利用に用いられる優先チャネルと、
前記自動取引装置からの前記ホストコンピュータとの接続要求を受け付ける第1の制御部と、
前記通信チャネルの使用状態を表すチャネル情報を格納する通信管理テーブルと、
前記通信管理テーブルに格納されたチャネル情報に基づいて、前記通常チャネル及び前記優先チャネルの使用状態を管理し、前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがある場合に、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う第2の制御部と、
待機状態となった前記自動取引装置に関する情報を待機情報として格納する待機管理テーブルとを有し、
前記第2の制御部は、
前記第1の制御部によって前記接続要求が受け付けられた場合で、かつ、前記通常チャネルの空きがない場合に、前記自動取引装置を待機させるとともに、当該自動取引装置の待機情報を前記待機管理テーブルに格納し、
前記待機管理テーブルに格納された待機情報に基づいて、前記自動取引装置の連続待機回数を管理し、連続待機回数が規定回数以上になった場合に、前記優先チャネルを用いて、前記自動取引装置と前記ホストコンピュータとの間の接続を行う
ことを特徴とするゲートウェイサーバ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−53856(P2011−53856A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201272(P2009−201272)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】