説明

針安全装置および静脈内カテーテル装置

【課題】従来技術の不利な点を克服する針安全装置を提供する。
【解決手段】対向する顎部48の間で針20を受けることが可能で、かつ針20が作用することが可能な基部42を備える静脈内カテーテル装置10用の針安全装置40が提供される。顎部48は、静脈内カテーテル装置10のウィングハウジング14内において障害物34と相互に作用する拡張位置で移動する。顎部48は、拡張されたときに基部42とともに針20の相対的な移動を可能にし、針先端部22が顎部48を通過するときに針先端部22の周囲を閉じ、顎部48が収縮されたときに基部42とともに針20の相対的な移動を防止する。静脈内カテーテル装置10の針20は、針先端部22が針安全装置40内に収容され安全に処分される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静脈内カテーテルの針先端部の保護器具に関する。特に、本発明は、医療職業者との偶発的な接触を防止するために、患者から針を引き抜く際に針を自動的に覆う針安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療職業者は、患者に投与治療をする際に多くの職業上の危険に遭遇する。1つの深刻な危険は、静脈内カテーテルから針が取り除かれた後に針が偶発的に刺さってしまうことである。針先端部が、医療職業者が使用するラテックス製手袋を容易に貫通するので、医療職業者の皮膚を針が偶発的に刺すことは特に危険である。偶発的に刺さってしまうことへの懸念は、肝炎またはエイズのような血液感染する病気に関して特に顕著である。従来の針先端部の保護器具は、針先端部がカテーテルから引き抜かれているときに、針先端部を覆う必要性を理解して製造されてきた。従来技術では、針がカテーテルから引き抜かれた後に針先端部の保護器具が針上に配置されるが、組立が困難である。また、従来技術では、必要以上に大きな幅が要求される不適当なテーパの付いたウィングハウジングを利用し、複雑な構造を採用しており、他のいくつかの不利な点を備えている。これらの不利な点は、特許文献1および特許文献2を参照することにより明らかになる。
【特許文献1】米国特許第5,135,504号明細書(McLees)
【特許文献2】米国特許第6,117,108号明細書(Woehr)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の主な目的は、従来技術の不利な点を克服する針安全装置を提供することである。
【0004】
本発明の他の目的は、円筒形であり、かつテーパのないウィングハウジングシリンダが使用され、これにより、静脈内カテーテル装置の全体の大きさを減少させる静脈内カテーテル装置を提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、簡単な形状で製造および使用にコストがかからない針安全装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的は、独立請求項の内容によって満足される。
【0007】
本発明の針安全装置は、針を受けることが可能な基部と、針が作用することが可能な基部に取り付けられた2つの対向する顎部と、を備える。2つの対向する顎部はともに、リバースコレット機構を形成する。針が顎部の間にあるときに顎部の外径を効果的に増加させる拡張位置と、針が顎部の間にないときの収縮位置と、の間で顎部が移動可能である。針安全装置の顎部は、この顎部が拡張されたときに基部とともに針の相対的な移動を可能にする。針が顎部の間の空間を通って滑るときに、顎部は針先端部の周囲を閉じる。顎部は、この顎部が収縮されたときに基部とともに針の相対的な移動を防止する。
【0008】
針安全装置は、ウィングハウジングに取り付けられた可撓性のカテーテルを備える静脈内カテーテル装置で使用される。静脈内カテーテル装置は、ウィングハウジング内に内側障害物を備える。針先端部を備える針が、ウィングハウジングの可撓性のカテーテル内に設けられる。上述のように、顎部が針によって外側に移動され、かつ内側障害物によって移動を防止される拡張位置と、顎部が針先端部を収容している間に針安全装置が障害物を通過して移動することを可能にするように針先端部の周囲を閉じるときの収縮位置との間で針安全装置の顎部は移動可能である。
【0009】
本発明の他の特徴によると、針安全装置は、組立中に拡張位置にあるときに、静脈内カテーテル装置の障害物を通過した針安全装置の移動を可能にするように適合された傾斜部を備える。最も一般的な障害物は、ウィングハウジング内の環状のリングである。
【0010】
本発明の別の特徴によると、針安全装置が拡張位置にある間に、静脈内カテーテル装置の障害物を通過した後の移動を防止するウィングハウジングの円筒側に垂直な側部を顎部が備える。
【0011】
本発明の別の特徴によると、顎部は、基部から一定の距離に少なくとも1つのリンクによって互いに連結される。少なくとも1つのリンクは、2つの顎部が離間することを防止し、これにより、針安全装置に恒久的な損傷が生じる可能性がある。リンクは、顎部の一方の側のみに設けられてもよい。代替的に、第1のリンクおよび第2のリンクが、顎部の両側に設けられてもよい。好ましくは、少なくとも1つのリンクは、顎部がリンクの復元力に対して拡張できるように、ばねのような特性を備えて形成される。リンクは、保存期間(period of shelf live)にわたってばねのような特性を保持するように設計される。例えば、リンクは、「S」または「Z」のような形状の湾曲した形状を備えてもよい。代替的に、リンクは、実質的に真っ直ぐな形状を備えてもよい。針安全装置を簡潔であり、かつ経済的な製品にするために、基部、顎部および、好ましくは、少なくとも1つのリンクが一体に成形されてもよく、好ましくは、例えば、射出成形によってプラスチック材料から成形されてもよい。代替的に、基部、顎部および、好ましくは、少なくとも1つのリンクが金属材料から成形されてもよい。
【0012】
本発明の別の特徴によると、針安全装置は、14〜18ゲージの針を受けることが可能である。
【0013】
本発明の別の特徴によると、針安全装置は、18〜24ゲージの針を受けることが可能である。
【0014】
本発明の別の特徴によると、静脈内カテーテル装置は、円筒形のウィングハウジングを備える。針安全装置は、円筒形のウィングハウジング内で効果的に適合する。
【0015】
本発明の別の特徴によると、針安全装置が針ハブのチャンバ内の所定の位置に保持される。
【0016】
本発明のさらに別の特徴によると、針安全装置は、カテーテル基部に当接しながら位置する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1によると、本発明の静脈内(IV)カテーテル装置10が示されている。静脈内カテーテル装置10は、使用前の完成品として示され、針カバー12と、ウィングハウジング14と、このウィングハウジング14と一体化したアッセンブリを形成するポートキャップ16と、ウィングハウジング14に取り付けられた針ハブ18と、を含む。
【0018】
図2に示される断面図に見られるように、針20は、ウィングハウジングを貫通して針ハブ18から延びており、針カバー12内の針先端部22において終端する。
【0019】
針20は、中空であり、針先端部22は、一般的に斜めに切断されている。針先端部22が、患者に挿入されるときに、針先端部22および針20を通過し、さらにフラッシュバックチャンバ24に流入する流体圧力を針が受ける。
【0020】
カテーテル基部28によってウィングハウジング14に取り付けられたカテーテル26が、針の周囲に位置している。カテーテル26は、液体、栄養物または薬を投与するように使用者内にとどまる可撓性のチューブである。
【0021】
図3は、図2の針安全装置40の拡大図である。針ハブ18は、針安全装置40をウィングハウジング14内の所定の位置に保持するように使用される当接チャンバ30を備える。ウィングハウジング14は、針安全装置が配置されるウィングハウジングチャンバ32を備える。針安全装置40と相互に作用する障害物34が、ウィングハウジングチャンバ32内に位置する。図示された実施例では、障害物34は環状のリングである。
【0022】
カテーテル基部は、ウィングハウジング内に延びるとともに、針安全装置40と接触する。図示されるように、針安全装置40は、当接チャンバ30およびカテーテル基部28によって当接チャンバ30内の所定の位置に堅固に保持される。
【0023】
針安全装置40は、内部に針通路44を有する基部42を備える。針安全装置40は、障害物34に接触するように拡張し、かつ障害物34を避けるように収縮するように使用されるリバースコレット46を備える。
【0024】
リバースコレットは、針20が顎部48の間にあるときに、顎部の外径を効果的に増加させた拡張位置に移動可能な2つの顎部48を備える。顎部は、針20が顎部48の間にないときは、拡張位置から収縮位置に移動する。顎部48は、障害物34と相互に作用して、針安全装置40の基部42とともに針20の相対的な移動を可能にする。図2、図5、図7および図10における前進移動に見られるように、顎部48は、拡張位置にあるときに、この相対的な移動を可能にする。
【0025】
針20が顎部48を通過するときに、医療職業者による針先端部22の偶発的な接触を防止しながら針先端部22の周囲を閉じる。針先端部の周囲を閉じた状態で、顎部48は、針安全装置40の基部42とともに針20の相対的な移動を防止する。これは、障害物34が針安全装置40を引っかけることなく顎部48が障害物34を通過して滑るためである。針20が針安全装置40に対して移動するように、針安全装置40は、障害物によって所定の位置に保持されることが必要とされる。針安全装置40の針通路44は、針安全装置40が障害物34によって所定の位置に保持されない場合に、針20を掴む摩擦係数を備える。
【0026】
拡大図3,3A,8,8Aに見られるように、顎部48は傾斜部50を備える。組立中に、端部を針ハブ18に取り付け、その後、この端部を針ハブ18内に取り付けるように、針安全装置40が針20に一般的に配置される。したがって、針安全装置40は、ウィングハウジング14内に配置される以前に拡張される。針がカテーテル内に配置されるときに、針安全装置40は、ウィングハウジング内に挿入され、障害物34に接触する。傾斜部50は、障害物34を徐々に通過して乗り、その後、この障害物に嵌り、組立作業者に良い感触を与える。傾斜部50の反対側にある側部52によって、障害物34を通過して所定の位置に移動した後に、針安全装置40が後方へ移動することを防止する。
【0027】
顎部48は、基部42と傾斜部50との間の領域に位置する少なくとも1つのリンク49によって互いに連結される(図13および図13A)。リンクは、顎部48の一方の側のみに設けられてもよい。代替的に、第1のリンクおよび第2のリンクが顎部48の両方の側に設けられてもよい。顎部48がリンクの復元力に対して拡張できるように、少なくとも1つのリンクが、ばねのような特性を備えて形成される。例えば、リンクは、「S」または「Z」のような形状の湾曲した形状であってもよい。代替的に、リンクは、実質的に真っ直ぐな形状を備えてもよい。
【0028】
基部42、顎部48および、好ましくは、少なくとも1つのリンクは、一体に成形されてもよく、好ましくは、例えば、射出成形によってプラスチック材料から形成されてもよい。代替的に、基部42、顎部48および、好ましくは、少なくとも1つのリンクは、金属材料から形成されてもよい。
【0029】
リバーステーパ54が、顎部48に設けられる。リバーステーパ54は、針先端部22がリバーステーパ54を通過して移動することを可能にするように針先端部22と係合する。図3および図3Aを比較することによって分かるように、リバーステーパ54は、顎部48の一方または両方に位置してもよい。
【0030】
図9および図10に見られるように、針安全装置40は、この針安全装置40が針先端部22と保護した状態を保つようにするために、フレア状の針23およびテンションリング53を利用する。針20は、特定の場所で直径が効果的に増加するように針先端部付近に位置するフレア部を備える。フレア部23は、針安全装置40が針ハブ18に取り付けられる針20に配置された後に組立時に形成される。フレア部23は、針先端部22が針安全装置40内に閉じ込められた後に、針安全装置40から突出しないことを保証する。さらに、使用後に針20がカテーテル26から引き抜かれる際に、針先端部22が顎部48の前方を通過すると収縮する顎部上にテンションリング53が設けられる。
【0031】
使用中に、医療職業者は、図1および図2に見られるような保護用の針カバー12を備える静脈内カテーテル装置を受けて、針20およびカテーテル26は患者の静脈に挿入される。その後、図4および図5に見られるように、ウィングハウジング14を掴み、針ハブ18を引くことによって患者から針が引き抜かれる。針20は、カテーテル26および針安全装置40を通ってスライドする。
【0032】
針先端部22は、顎部が中立位置で収縮することが可能となるように顎部48を通過する。代替的に、顎部48のテンションリング53が顎部48を強制的に収縮させてもよい。顎部の中立位置では、顎部はウィングハウジング14の障害物34を通過することができる。代替的に、図8および図8Aのような針安全装置40が、障害物34に僅かに接触してもよいが、可撓性の材料から形成され、金属製の注射器22によって制限されない顎部48が障害物34を通過するために僅かに収縮することが可能である。この場合、基部42の針通路44は、針20を十分に掴み、顎部48が障害物34を通過する。代替的に、図9に示されるようなフレア部23は、針通路44内を通過せず、顎部48が障害物34を通過することを可能にする。
【0033】
図9および図10に見られるように、医療職業者は、ウィングハウジング14を通過した針安全装置を処分するために完全に除去する。この装置によって医療職業者が針先端部22で偶発的に刺されることが防止される。
【0034】
当接チャンバ30の針ハブ内で適合する基部42の後方部分を形状づけることによって、静脈内カテーテル装置10を作動させ、かつ機能させることなく、針安全装置40は図1に見られるような組立位置にとどまる。基部42が当接チャンバ30内にある場合は、針20が顎部48の間を適切に移動し、針安全装置40が適切に機能することを保証するように、顎部は針20と常に平行であることが保証される。
【0035】
針が針安全装置40内にある場合は、医療職業者、作業面(work surface)または他の物体に対して押されても針先端部は突出しない。針安全装置が所定の位置にある場合は、針20は処分するのに安全である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】静脈内カテーテル装置の平面図である。
【図2】線2−2に沿って取った図1の装置の断面図である。
【図3】図2の断面3の拡大図である。
【図3A】図3の針安全装置の代替の実施例を示す図である。
【図4】カテーテルおよびウィングハウジングから部分的に取り除かれた針を備える静脈内カテーテル装置の平面図である。
【図5】線5−5に沿って取った図4の断面図である。
【図6】カテーテルから針が引き抜かれ、かつこの針が針安全装置の間から外部に出された静脈内カテーテル装置の平面図である。
【図7】図6の線7−7に沿って取った断面図である。
【図8】図7の断面8の拡大図である。
【図8A】図8の針安全装置の代替の実施例を示す図である。
【図9】顎部が開位置にあり、フレア状の針およびテンションリングを備える針安全装置の代替の実施例の拡大した断面図である。
【図10】顎部が閉位置にあり、図9の針安全装置を示す図である。
【図11】針がカテーテルおよびウィングハウジングから引き抜かれた静脈内カテーテル装置の平面図である。
【図12】図10の線9−9に沿って取った断面図である。
【図13】リンクが顎部に連結した図8の針安全装置を示す図である。
【図13A】リンクが顎部に連結した図8Aの針安全装置を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静脈内カテーテル装置用の針安全装置であって、
針を受けることが可能な基部と、
前記基部に取り付けられ、該基部から一定の距離に少なくとも1つのリンクによって互いに連結され、かつ前記針が作用することが可能な2つの対向する顎部と、
を備え、
前記顎部は、前記針が該顎部を通過するときに前記顎部の外径を効果的に増加させる拡張位置と前記針が前記顎部を通過しないときの収縮位置との間で移動可能であり、
前記顎部は、拡張したときに前記基部とともに前記針の相対的な移動を可能にし、針先端部の周囲を閉じ、収縮したときに前記基部とともに前記針の相対的な移動を防止することを特徴とする針安全装置。
【請求項2】
前記リンクが、前記顎部の一方の側のみに設けられることを特徴とする請求項1に記載の針安全装置。
【請求項3】
第1のリンクおよび第2のリンクが、前記顎部の両側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の針安全装置。
【請求項4】
前記リンクつまり各リンクが、前記顎部が該リンクの復元力に対して拡張することができるようにばねのような特性を備えて形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項5】
前記リンクつまり各リンクが、例えば、「S」または「Z」のような形状の湾曲した形状、もしくは実質的に真っ直ぐな形状を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項6】
前記顎部は、該顎部が組立時に拡張位置にあるときに、前記静脈内カテーテル装置の障害物を通過するときに移動できるように適合された傾斜部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項7】
前記リンクつまり各リンクが、前記基部と前記傾斜部との間の領域に設けられることを特徴とする請求項6に記載の針安全装置。
【請求項8】
前記顎部は、該顎部が拡張位置にあるときに、前記静脈内カテーテル装置の障害物を通過した後の移動を防止するように適合された側部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項9】
前記基部が、14〜18ゲージの針を受けることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項10】
前記基部が、18〜24ゲージの針を受けることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項11】
前記顎部は、該顎部が収縮位置に移動した後に、針先端部の移動に対して障壁を形成するように適合されたリバーステーパを備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項12】
前記顎部が、該顎部を強制的に収縮させるテンションリングを備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の針安全装置。
【請求項13】
静脈内カテーテル装置であって、
ウィングハウジングに取り付けられた可撓性のカテーテルと、
前記ウィングハウジング内の内側障害物と、
前記可撓性のカテーテルおよび前記ウィングハウジング内の針と、
内部を針が貫通する基部および顎部を有する針安全装置と、
を備え、
前記顎部が、前記基部から一定の距離に少なくとも1つのリンクによって互いに連結され、前記針安全装置において、前記顎部が針によって外側に移動され、かつ前記内側障害物によって移動を防止される拡張位置と、針先端部を収容しつつ前記針安全装置が前記障害物を通過して移動することを可能にするように前記顎部が前記針先端部の周囲を閉じる収縮位置と、の間で前記顎部が移動可能なことを特徴とする静脈内カテーテル装置。
【請求項14】
前記リンクが、前記顎部の一方の側のみに設けられることを特徴とする請求項13に記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項15】
第1のリンクおよび第2のリンクが、前記顎部の両側に設けられることを特徴とする請求項13に記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項16】
前記リンクつまり各リンクが、前記顎部が該リンクの復元力に対して拡張することができるようにばねのような特性を備えて形成されることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項17】
前記リンクつまり各リンクが、例えば、「S」または「Z」のような形状の湾曲した形状、もしくは実質的に真っ直ぐな形状を備えることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項18】
前記顎部が、組立中に前記障害物を通過する前記針安全装置の移動を可能にするように傾斜部を備えることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項19】
前記リンクつまり各リンクが、前記基部と前記傾斜部との間の領域に設けられることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項20】
少なくとも1つの顎部が、該顎部が拡張されているときに、前記障害物を通過した針安全装置の移動を防止する側部を備えることを特徴とする請求項13〜19のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つの顎部が、前記針先端部が前記針安全装置から突出して偶発的に移動することを防止する障壁を形成するようにリバーステーパを備えることを特徴とする請求項13〜20のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項22】
前記顎部が、該顎部を収縮させるテンションリングを備えることを特徴とする請求項13〜21のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項23】
前記針に取り付けられた針ハブと、該針ハブ内の当接チャンバと、をさらに備え、該針とともに前記針安全装置を整列させるように該針安全装置を前記当接チャンバ内に適合することを特徴とする請求項13〜22に記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項24】
前記ウィングハウジング内にカテーテル基部をさらに備え、該ウィングハウジング内を移動する前記針安全装置を固定するように該針安全装置の顎部がカテーテル基部に当接することを特徴とする請求項13〜23のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項25】
前記障害物が、環状のリングであることを特徴とする請求項13〜24のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項26】
前記ウィングハウジングが、前記針および前記針安全装置が移動する概ね円筒形のチューブを備えることを特徴とする請求項13〜25のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。
【請求項27】
前記針が、フレア状の先端部を備えることを特徴とする請求項13〜26のいずれかに記載の静脈内カテーテル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13A】
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【公開番号】特開2009−22732(P2009−22732A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−82318(P2008−82318)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(508093573)ポリー メディキュア リミテッド (3)
【Fターム(参考)】