説明

釣銭準備金管理装置

【課題】適切な釣銭準備金を求め表示する。
【解決手段】実施形態の釣銭準備金管理装置は、入金検出部の検出出力と出金検出部の検出出力とに基づいて貨幣収納部253,257に収納されている貨幣の在高を金種別に求め、求めた在高を一取引毎に記憶領域に記憶させ、記憶領域に記憶されている在高の最大値と最小値との差を釣銭準備金として金種別に求め、金種別に求めた前記釣銭準備金の額を表示する釣銭準備金表示画面を表示装置に表示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣銭準備金を求める釣銭準備金管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、POS端末等に自動釣銭機が接続されて使用されることがある。自動釣銭機は、一般的に、貨幣(硬貨及び紙幣)の入金を許容し、入金された貨幣をその搬送過程で選別して金種別に収納し、収納された貨幣をPOS端末等からの払出指示に応じて出金する。
【0003】
店舗では、例えばレジチーフが経験に基づいて自動釣銭機毎に翌営業日分の釣銭準備金を予想して用意し、用意した釣銭準備金を自動釣銭機にセットする。
【0004】
【特許文献1】特開平7−129859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、釣銭準備金には適切な基準がないため、経験に基づいて用意した釣銭準備金に過不足が生じてしまうことが頻繁にある。例えば、釣銭準備金が少なすぎて釣銭が不足してしまった場合には、業務の進行が停止してしまう。また、釣銭不足を避けるために釣銭準備金を過剰にセットしようとすると、用意する現金が多量になって店舗の資金効率が悪化してしまう。
【0006】
なお、特許文献1には、翌営業日の釣銭準備金を金種別に予測算出する技術が記載されている。しかしながら、特許文献1には、釣銭準備金をどのように算出するかについての明確な記載はない。
【0007】
本発明の目的は、適切な釣銭準備金を求めることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の釣銭準備金管理装置は、貨幣の入金を許容する貨幣入金部と、前記貨幣入金部を介して入金された貨幣を金種別に収納する貨幣収納部と、前記貨幣収納部に収納されている貨幣を出金する貨幣出金部と、前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部に入金される貨幣を金種別に検出する入金検出部と、前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される貨幣を金種別に検出する出金検出部と、前記貨幣収納部に収納されている開店時の貨幣の金種別枚数の初期値を記憶し、前記入金検出部による金種別の入金検出回数が金種別に加算処理され、前記出金検出部による金種別の出金検出回数が金種別に減算処理される第1の記憶手段と、前記貨幣収納部に収納されている開店時の貨幣の金種別枚数の初期値を記憶し、前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部へ入金される顧客からの預かり金の金種別枚数が加算処理され、前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される顧客への釣銭の金種別枚数が減算処理され、前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部へ入金される顧客からの預かり金ではない貨幣の金種別枚数の加算処理及び前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される顧客への釣銭ではない貨幣の金種別枚数の減算処理は行なわない第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている金種別の最大値と最小値との差を各金種の釣銭準備金として求める手段と、前記金種別に求めた前記釣銭準備金の額を表示する釣銭準備金表示画面を表示装置に表示する手段と、を備えるようにした。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、金種別に求められた在高の最大値と最小値との差が釣銭準備金として求められるため、レジチーフ等の経験に基づくことなく、適切な釣銭準備金を求めて表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の一実施の形態を図1ないし図13に基づいて説明する。本実施の形態の釣銭準備金管理装置は、POSシステム101を構成するPOS端末211及び自動釣銭機241への適用例である。
【0011】
図1は、POSシステム101を示すシステム構成図である。本実施の形態のPOSシステム101は、店舗201に設置された店舗コンピュータ281と、各店舗201を統括する統括部301に設置された上位コンピュータ311と、契約によって各店舗201の警備等を担当する警備会社401に設置された警備会社コンピュータ411とを有する。店舗コンピュータ281と上位コンピュータ311と警備会社コンピュータ411とは、通信ネットワーク111を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
【0012】
店舗コンピュータ281は、店舗201のバックヤードに配置されている。店舗コンピュータ281には、LANケーブル291を介して、複数台のPOS端末211が接続されている。POS端末211は、店舗201の売場に配置されている。各々のPOS端末211には、自動釣銭機241がデータ通信可能に接続されている。
【0013】
図2は、POS端末211及び自動釣銭機241を示す外観斜視図である。POS端末211は、自動釣銭機241に載置されている。自動釣銭機241は、売場のレジ台(図示せず)に配置されている。
【0014】
POS端末211は、各部をその内部又は外部に配置するハウジング212を備える。ハウジング212の上面には、キーボード213が設けられている。キーボード213は、上面に数字が表示されたテンキー、上面に「小計」と表示された仮締めキー、上面に「預/現計」と表示された締めキー(いずれも図示せず)の他、上面に「補充回収」と表示された補充回収キー213a(図4参照)、上面に「釣銭準備金計算」と表示された釣銭準備金計算キー213b(図4参照)等を含む。キーボード213の上方位置には、キャッシャに対しての情報表示機能を有するキャッシャ用表示器215が配置されている。キャッシャ用表示器215は、一例として、液晶ディスプレイである。キャッシャ用表示器215の画面上には、タッチパネル214が設けられている。キャッシャ用表示器215の左側には、プリンタカバー217が設けられている。プリンタカバー217の前面には、レシート発行口217aが形成されている。プリンタカバー217の内部には、レシート用紙に印刷してレシートを発行するレシートプリンタであるプリンタ229(図4参照)が設けられている。キーボード213の右側には、カードスリット218が形成されている。カードスリット218は、ハウジング212に内蔵されたカードリーダ227(図4参照)によるカード情報の読み取りのために使用される。キャッシャ用表示器215の背面側には、買物客に対する情報表示機能を有する表示部としての客用表示器216がキャッシャ用表示器215よりも高い位置に配置されている。客用表示器216は、ハウジング212から突出した支柱に回転自在に取り付けられている。客用表示器216は、一例として、液晶ディスプレイである。さらに、POS端末211は、バーコードスキャナ219を有する。バーコードスキャナ219は、バーコードの形態で商品に付された商品コードを読み取る。
【0015】
自動釣銭機241は、各部をその内部又は外部に配置するハウジング242を備える。
ハウジング242の前面右側には、紙幣の入金を許容する紙幣投入口246が設けられている。紙幣投入口246の左側には、紙幣が払い出される紙幣払出口247が設けられている。ハウジング242の前面側中央部分には、上方に開口した硬貨投入口243が設けられている。硬貨投入口243は、複数枚の硬貨のまとまった投入を許容する。硬貨投入口243の左側には、硬貨が払い出される硬貨払出口244と、硬貨払出口244から払い出された硬貨を受ける硬貨受皿245とが設けられている。
【0016】
図3は、自動釣銭機241を示す機能ブロック図である。自動釣銭機241は、硬貨(1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨)についての入出金機能を有する硬貨入出金部241aと、紙幣(1000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)についての入出金機能を有する紙幣入出金部241bとを有する。
【0017】
まず、硬貨入出金部241aについて説明する。硬貨入出金部241aは、貨幣入金部としての硬貨入金部251、硬貨選別部252、貨幣収納部としての硬貨収納部253、及び貨幣出金部としての硬貨出金部254を含む。硬貨入金部251は、硬貨投入口243(図2参照)を含み、硬貨投入口243に投入された硬貨の入金を許容して硬貨を内部に搬送する。硬貨選別部252は、硬貨入金部251が入金を許容した硬貨をその搬送過程で金種に応じて選別する。硬貨収納部253は、硬貨選別部252が選別した硬貨を金種別に収納する。硬貨出金部254は、硬貨払出口244及び硬貨受皿245(図2参照)を含み、硬貨収納部253が収納している硬貨を、POS端末211からの払出指示に応じて硬貨払出口244から出金する。
【0018】
また、硬貨入出金部241aは、硬貨選別部252に金種毎に設けられて入金された硬貨を検出する入金検出部としての硬貨入金センサ268a(図4参照)を有し、硬貨出金部254に金種毎に設けられて出金される硬貨を検出する出金検出部としての硬貨出金センサ269a(図4参照)を有する。
【0019】
次に、紙幣入出金部241bについて説明する。紙幣入出金部241bは、貨幣入金部としての紙幣入金部255、紙幣選別部256、貨幣収納部としての紙幣収納部257、及び、貨幣出金部としての紙幣出金部258を含む。紙幣入金部255は、紙幣投入口246(図2参照)を含み、紙幣投入口246に投入された紙幣の入金を許容して紙幣を内部に搬送する。紙幣選別部256は、紙幣入金部255が入金を許容した紙幣をその搬送過程で金種に応じて選別する。紙幣収納部257は、紙幣選別部256が選別した紙幣を金種別に収納する。紙幣出金部258は、紙幣払出口247(図2参照)を含み、紙幣収納部257が収納している紙幣を、POS端末211からの払出指示に応じて紙幣払出口247から出金する。
【0020】
また、紙幣入出金部241bは、紙幣選別部256に設けられて入金された紙幣を検出する入金検出部としての紙幣入金センサ268b(図4参照)を有し、紙幣出金部258に設けられて出金される紙幣を検出する出金検出部としての紙幣出金センサ269b(図4参照)を有する。
【0021】
このような自動釣銭機241が有する各部の構造等については、その内容が周知なので、説明を省略する。
【0022】
なお、以下、硬貨入金センサ268aと紙幣入金センサ268bとを併せて入金センサ268と称することがある。また、硬貨出金センサ269aと紙幣出金センサ269bとを併せて出金センサ269と称することがある。
【0023】
図4は、POS端末211及び自動釣銭機241のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
図4に示すように、POS端末211は、各部を駆動制御する制御部221を備える。制御部221は、各部を集中的に制御するCPU222に、バスライン235を介して、制御プログラム等の固定的データを予め記憶するROM223と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM224とが接続されて構成されている。したがって、制御部221は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。RAM224は、その一部が、POS端末211の電源を切っても記憶内容が消失しない不揮発性メモリである。
【0025】
制御部221には、補充回収キー213aと釣銭準備金計算キー213bとを含むキーボード213及びタッチパネル214が接続された入力コントローラ225、キャッシャ用表示器215及び客用表示器216とが接続された表示コントローラ226、カードリーダ227が接続されたカードリーダコントローラ228、プリンタ229が接続されたプリンタコントローラ230、バーコードスキャナ219が接続されたスキャナコントローラ233、LANインターフェース231、接続インターフェース234、及び、HDD232がバスライン235を介して接続されている。
【0026】
入力コントローラ225は、キーボード213又はタッチパネル214からの入力信号を制御部221に取り込む。表示コントローラ226は、画像データに基づいてキャッシャ用表示器215又は客用表示器216を駆動制御し、画像データに応じた画像をキャッシャ用表示器215又は客用表示器216に表示させる。カードリーダコントローラ228は、カードリーダ227を駆動制御して、カードリーダ227が読み取ったカード情報等を制御部221に取り込む。プリンタコントローラ230は、印字データに応じた印刷をレシート用紙に対して行う。スキャナコントローラ233は、バーコードスキャナ219を駆動制御して、バーコードスキャナ219が読み取った商品コードを制御部221に取り込む。LANインターフェース231は、LANケーブル291(図1参照)を介して店舗コンピュータ281とのデータ通信を可能とする。接続インターフェース234は、通信ケーブル234aを介して自動釣銭機241の接続インターフェース273と接続されている。つまり、通信ケーブル234aを介して自動釣銭機241とのデータ通信を可能とする。HDD232には動作プログラム、PLUファイル、画像ファイル、音声ファイル、売上ファイル等の各種ファイルが記憶保存されている。これらの動作プログラム、各種ファイル等は、その全部又は一部がPOS端末211の起動時にRAM224に移されて使用される。PLUファイルは、各商品を特定する商品コードに対応させて、単価等を書き換え自在に記憶する。PLUファイルは、店舗コンピュータ281(図1参照)から配信されてHDD232に格納される。
【0027】
このように構成されたPOS端末211の制御部221は、検索処理と決済処理とを含む商品販売データ処理を実行する。
【0028】
検索処理は、商品に付されたバーコードがバーコードスキャナ219を用いて読み取られた場合、読み取られたバーコードにより特定される商品コードを認識し、PLUファイルを検索してその商品コードに対応する単価、重量及び商品表示を取得する処理である。
【0029】
決済処理は、検索処理で取得した単価に基づいて顧客が支払うべき合計金額を算出し、その合計金額の決済を実行する処理である。合計金額は、RAM224に仮登録されるか、あるいは売上ファイルに登録される。決済処理では、キーボード213のテンキーの押下により顧客からの預り金額を受け付け、合計金額と預り金額とに基づいて釣銭金額を求める。
【0030】
また、POS端末211の制御部221は、時系列在高ファイルF2(図9参照)を形成する。時系列在高ファイルF2は、例えば、RAM224に形成されてHDD232に格納保存される。
【0031】
次に、POS端末211とデータ通信可能に接続された自動釣銭機241のハードウェア構成について説明する。
【0032】
図4に示すように、自動釣銭機241は、各部を駆動制御する制御部261を備える。制御部261は、各部を集中的に制御するCPU262に、バスライン274を介して、制御プログラム等の固定的データを予め記憶するROM263と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM264とが接続されて構成されている。したがって、制御部261は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。RAM264は、その一部が、自動釣銭機241の電源を切っても記憶内容が消失しない不揮発性メモリである。RAM264には、硬貨収納部253(図3参照)及び紙幣収納部257(図3参照)に収納されている貨幣の在高を記憶する在高ファイルF1(図5参照)が形成されている。
【0033】
制御部261には、モータ類265が接続されたモータコントローラ266、ソレノイド類271が接続されたソレノイドコントローラ272、入金センサ268と出金センサ269とを含むセンサ類267が接続されたセンサコントローラ270、及び、接続インターフェース273がバスライン274を介して接続されている。
【0034】
モータコントローラ266は、モータ類265を駆動制御してモータ類265を回転させる。モータ類265は、自動釣銭機241の内部に設けられた搬送ベルト(図示せず)を回転させる駆動源である。搬送ベルトは、硬貨入金部251、硬貨出金部254、紙幣入金部255、紙幣出金部258等に設けられて、その回転により自動釣銭機241に対する貨幣の入出金等を行う。ソレノイドコントローラ272は、ソレノイド類271を駆動制御してソレノイド類271を変位させる。ソレノイド類271は、硬貨出金部254に設けられて、指示された枚数の硬貨の払い出しを行う。センサコントローラ270は、センサ類267の検出出力を制御部261に取り込む。接続インターフェース273は、通信ケーブル234aを介してPOS端末211の接続インターフェース234と接続されている。つまり、通信ケーブル234aを介してPOS端末211とのデータ通信を可能とする。
【0035】
このように構成された自動釣銭機241の制御部261は、入金センサ268の検出出力に基づいて入金貨幣の金種を特定する。また、自動釣銭機241の制御部261は、出金センサ269の検出出力に基づいて出金貨幣の金種を特定する。金種を特定する処理手順等については、その内容が周知なので、説明を省略する。
【0036】
図5は、在高ファイルF1のデータ構造を示す模式図である。在高ファイルF1は、貨幣の「金種」毎にその「在高」を記憶可能なデータ構造を有する。「在高」については、「生データ」と「補正データ」とを記憶する。「生データ」と「補正データ」との詳細については、図7に基づいて説明する。
【0037】
図6は、補充回収モードへの移行及び移行解除に際しての処理の流れを示すフローチャートである。POS端末211の制御部221は、POS端末211のキーボード213が有する補充回収キー213aの押下を待機している(ステップS101)。自動釣銭機241に対して貨幣を補充する場合、又は、自動釣銭機241から貨幣を回収する場合、店員等は補充回収キー213aを押下することになる。そして、補充回収キー213aが押下されたならば(ステップS101のY)、POS端末211の制御部221は、接続された自動釣銭機241に対して、顧客からの預り金以外の貨幣の入金と釣銭以外の貨幣の出金とをするための補充回収モードへの移行指示を送信する(ステップS102)。補充回収モードは、貨幣の補充回収をするためのモードである。
【0038】
自動釣銭機241の制御部261は、補充回収モードへの移行指示を受信したならば(ステップS107のY)、補充回収モードへと移行する(ステップS108)。補充回収モードに移行した状態で入金又は出金がされた際に自動釣銭機241で実行される処理については、図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0039】
次に、POS端末211の制御部221は、補充回収キー213aの再度の押下を待機している(ステップS103)。そして、補充回収キー213aが押下されたならば(ステップS103のY)、自動釣銭機241に対して、補充回収モードの移行を解除する解除指示を送信する(ステップS104)。自動釣銭機241の制御部261は、解除指示を受信したならば(ステップS109のY)、補充回収モードの移行を解除する(ステップS110)。
【0040】
そして、自動釣銭機241の制御部261は、在高ファイルF1(図5参照)に記憶されている金種毎の「在高」の「生データ」と「補正データ」とをPOS端末211に対して送信する(ステップS111)。POS端末211の制御部221は、在高のデータを受信したならば(ステップS105のY)、POS端末211のRAM224に形成されている時系列在高ファイルF2(図9参照)に記憶させていく(ステップS106)。
【0041】
図7は、在高ファイルF1の在高を加算する際の処理の流れを示すフローチャートである。自動釣銭機241の制御部261は、入金センサ268の検出出力があったならば(ステップS201のY)、検出出力に基づいて金種を特定する(ステップS202)。そして、補充回収モードに移行しているか否かを判定する(ステップS203)。補充回収モードに移行していなければ(ステップS203のN)、自動釣銭機241の制御部261は、特定した金種について、在高ファイルF1の「在高」の「生データ」と「補正データ」との両方に「1」を加算する(ステップS205)。一方で、補充回収モードに移行していたならば(ステップS203のY)、自動釣銭機241の制御部261は、特定した金種について、在高ファイルF1の「在高」の「生データ」のみに「1」を加算する(ステップS204)。
【0042】
なお、在高ファイルF1の「在高」を減算する場合についても同様の処理が実行される
。つまり、自動釣銭機241の制御部261は、出金センサ269の検出出力があったならば、検出出力に基づいて金種を特定する。そして、補充回収モードに移行しているか否かを判定する。補充回収モードに移行していなければ、自動釣銭機241の制御部261は、特定した金種について、在高ファイルF1の「在高」の「生データ」と「補正データ」との両方から「1」を減算する。一方で、補充回収モードに移行していたならば、自動釣銭機241の制御部261は、特定した金種について、在高ファイルF1の「在高」の「生データ」のみから「1」を減算する。
【0043】
つまり、図5に示した在高ファイルF1の「在高」の「補正データ」には、補充回収モードに移行した状態で入金された貨幣の枚数を減算した枚数が記憶され、同じく補充回収モードに移行した状態で出金された貨幣の枚数を加算した在高が記憶されることになる。
一方で、「生データ」には、補充回収モードに移行した状態での入金及び出金についても反映された在高が記憶される。
【0044】
補充回収キー213aは、自動釣銭機241同士で両替するような場合にも押下される。例えば、ある1台の自動釣銭機241について、1枚の5000円紙幣を5枚の1000円紙幣に両替したい場合である。この場合、この自動釣銭機241から5000円紙幣
を1枚出金させる。そして、出金された1枚の5000円紙幣を別の自動釣銭機241に入金してこの自動釣銭機241に1000円紙幣を5枚出金させる。次いで、この5枚の1000円紙幣を、先ほど5000円紙幣を出金させた自動釣銭機241に入金する。この間、2台の自動釣銭機241は、補充回収キー213aが押下されて補充回収モードに移行している。
【0045】
図8は、決済処理で実行される処理の流れを示すフローチャートである。POS端末211の制御部221は、前述したように、決済処理では釣銭金額を求める。POS端末211の制御部221は、求めた釣銭金額についての払出指示を自動釣銭機241に対して送信する(ステップS301)。自動釣銭機241の制御部261は、POS端末211
から払出指示を受信したならば(ステップS304のY)、モータ類265及びソレノイド類271を駆動制御して、受信した払出指示に基づく貨幣の払い出しを実行する(ステップS305)。
【0046】
次に、自動釣銭機241の制御部261は、所定時間の経過を待機する(ステップS306)。この間に、キャッシャは、顧客から預かった貨幣を自動釣銭機241に対して入金する。そして、所定時間が経過したならば(ステップS306のY)、在高ファイルF1に記憶されている金種毎の在高のデータをPOS端末211に対して送信する(ステップS307)。
【0047】
ここで、決済処理では、在高ファイルF1は、釣銭金額についての出金と預り金額についての入金により在高ファイルF1の「在高」は増減している。
【0048】
また、補充回収モードに移行していないため、在高ファイルF1の「在高」は、その「生データ」と「補正データ」とが、同様に増減している。
【0049】
POS端末211の制御部221は、受信した在高のデータを、POS端末211のRAM224に形成されている時系列在高ファイルF2(図9参照)に記憶させていく(ステップS303)。ここに、情報処理部である制御部221が、求めた在高を一取引毎に記憶領域であるRAM224に記憶させる手段が実現されている。
【0050】
図9は、時系列在高ファイルF2のデータ構造を示す模式図である。時系列在高ファイルF2は、自動釣銭機241から受信した在高の生データと補正データとを、その受信毎に記憶可能なデータ構造を有する。また、時系列在高ファイルF2は、金種別に設けられている。POS端末211の制御部221は、自動釣銭機241から在高のデータを受信したならば、順次、金種別に時系列在高ファイルF2に記憶させていく。つまり、時系列在高ファイルF2は、求めた在高が一取引毎に記憶される記憶領域を構成する。このとき、POS端末211の制御部221は、時系列在高ファイルF2に店舗201の開店から閉店までの「在高」のデータを記憶させる。
【0051】
図10は、釣銭準備金を求める際の処理の流れを示すフローチャートである。POS端末211の制御部221は、キーボード213が有する釣銭準備金計算キー213bの押下があったならば(ステップS401のY)、金種別に釣銭準備金を求める処理を実行する(ステップS402)。ステップS402では、時系列在高ファイルF2に記憶されている金種毎の「在高」の「補正データ」についての最大値と最小値との差を釣銭準備金として求める。前述したように、補正データの在高は、補充回収モードでの入金貨幣の枚数が減算され、補充回収モードでの出金貨幣の枚数が加算されている在高である。
【0052】
図11は、在高の時系列変化を示すグラフである。つまり、図11が示すグラフは、時系列在高ファイルF2に記憶されている開店から閉店までの在高のデータを、POS端末211が受信した順にプロットしたものである。図11中、黒丸が「生データ」のプロットであり、中抜きの四角が「補正データ」のプロットである。
【0053】
図11(a)は、10円硬貨の在高について示すグラフである。開店時(矢印A1)に100枚であった在高は、次第に減少している。このような在高の減少が続くと釣銭が不足してしまう。そこで、自動釣銭機241を補充回収モードに移行させて10円硬貨を20枚入金している(矢印A2)。矢印A2における生データのプロットを見ると、在高は20枚増加している一方で、補正データのプロットを見ると在高は変化していない。つまり、在高の補正データについては、補充回収モードに移行した状態での入金貨幣の枚数は減算されている。そして、閉店時(矢印A3)での在高は、補充回収モードでの入金及び出金が反映されている生データでは、84枚であるのに対して、補充回収モードでの入金貨幣の枚数が減算されている補正データでは、20枚少ない64枚となっている。
【0054】
図11(a)のグラフから、10円硬貨についての「在高」の「補正データ」の最大値は、開店時(矢印A1)の「100枚」であり、最小値は、閉店時(矢印A3)の「64枚」である。したがって、10円硬貨の釣銭準備金として、100(枚)−64(枚)が計算され、36枚が求められる。
【0055】
図11(b)は、50円硬貨の在高について示すグラフである。開店時(矢印B1)に50枚であった在高は、次第に増加している。そこで、自動釣銭機241を補充回収モードに移行させて50円硬貨を20枚出金している(矢印B2)。矢印B2における生データのプロットを見ると在高は20枚減少している一方で、補正データのプロットを見ると在高は変化していない。つまり、補正データは、20枚加算している。そして、閉店時(矢印B4)での在高は、生データでは、39枚であるのに対して、補正データでは、59枚となっている。
【0056】
図11(b)のグラフから、50円硬貨についての「在高」の「補正データ」の最大値は、矢印B3の時点での「62枚」であり、最小値は、開店時(矢印B1)での「50枚」である。したがって、50円硬貨の釣銭準備金として、62(枚)−50(枚)が計算され、12枚が求められる。
【0057】
つまり、翌営業日分の釣銭準備金として、10円硬貨については36枚、50円硬貨については12枚を用意してセットすればよいことになる。このように、本実施の形態では、経験に基づくことなく、適切な釣銭準備金を求めることが可能となる。
【0058】
図10のフローチャートの説明に戻る。POS端末211の制御部221は、ステップS402で求めた釣銭準備金をキャッシャ用表示器215に表示させる(ステップS403)。ステップS403では、POS端末211の制御部221は、釣銭準備金表示画面G(図12参照)を生成して、キャッシャ用表示器215の画面に表示させる。
【0059】
図12は、釣銭準備金表示画面Gの一例を示す模式図である。釣銭準備金表示画面Gは、各金種に対応させて釣銭準備金を表示する釣銭準備金表示エリアG1を含む。釣銭準備金表示エリアG1には、図10のフローチャートのステップS402で求めた釣銭準備金が表示される。
【0060】
さらに、釣銭準備金表示画面Gは、画面右側に複数のイベントキーG2を有する。イベントキーG2は、例えば、「特売日」と表示されたキーと、「祝祭日」と表示されたキーとを含む。イベントキーG2が表示されている領域に対応するタッチパネル214がタッチ操作されると、そのイベントキーG2に予め対応付けられている演算が釣銭準備金表示エリアG1に表示されている釣銭準備金に対して実行される。例えば、特売日には、より多くの釣銭準備金が必要とされることが予想される。そこで、「特売日」のイベントキーG2に対して「+30」という演算が対応付けられている。そして、「特売日」のイベントキーG2がタッチされたならば、釣銭準備金表示エリアG1に表示されている釣銭準備金に対して「30」を加算して、加算後の数値を新たな釣銭準備金として釣銭準備金表示エリアG1に表示させる。イベントキーG2に対応付けられる演算は、金種毎に異なるものであってもよいことは言うまでもない。
【0061】
また、釣銭準備金表示画面Gは、釣銭準備金表示エリアG1に隣接させて、「グラフ」と表示されたグラフ表示キーG3を金種毎に有する。グラフ表示キーG3がタッチされると、対応する金種について、在高の時系列変化を示すグラフを有する在高グラフ表示画面H(図13参照)がキャッシャ用表示器215に表示される。
【0062】
図13は、在高グラフ表示画面Hを示す模式図である。在高グラフ表示画面Hは、在高グラフH1を有する。在高グラフH1は、タッチされたグラフ表示キーG3(図12参照)に対応する金種についての開店時から閉店時までの在高の時系列変化を示すグラフである。在高グラフH1は、時系列在高ファイルF2(図9参照)に記憶されている「在高」の「生データ」と「補正データ」とに基づく。また、在高グラフ表示画面Hは、在高グラフH1の下方位置に、「戻る」と表示された戻るキーH2を有する。戻るキーH2がタッチされると、在高グラフ表示画面Hが消滅して、再び、釣銭準備金表示画面Gがキャッシャ用表示器215に出現する。
【0063】
図12の説明に戻る。釣銭準備金表示画面Gは、イベントキーG2の下方位置に、「印刷」と表示された印刷キーG4を有する。印刷キーG4がタッチされると、POS端末211の制御部221は、プリンタ229を駆動制御して、釣銭準備金表示エリアG1に表示されている釣銭準備金を金種と共にレシート用紙に印字して発行させる。
【0064】
なお、本実施の形態は、POS端末211の制御部221が釣銭準備金を求めるようにしたものであるが、自動釣銭機241の制御部261が釣銭準備金を求めるようにしたものであってもよい。この場合、時系列在高ファイルF2(図9参照)は、自動釣銭機241に形成される。
【0065】
また、釣銭準備金を求めるのは、POS端末211と接続された店舗コンピュータ281の制御部(図示せず)であってもよい。さらに、釣銭準備金を求めるのは、店舗コンピュータ281と接続された上位コンピュータ311の制御部(図示せず)、又は、警備会社コンピュータ411の制御部(図示せず)であってもよい。
【0066】
店舗コンピュータ281の制御部が釣銭準備金を求めるようにする場合、時系列在高ファイルF2(図9参照)は、店舗コンピュータ281に自動釣銭機241毎に形成される。この場合、図6のフローチャートのステップS105、又は、図8のフローチャートのステップS302で自動釣銭機241から在高のデータを自動釣銭機241から受信したPOS端末211の制御部221は、受信した在高のデータを店舗コンピュータ281に送信する。そして、店舗コンピュータ281の制御部は、受信した在高のデータを対応する時系列在高ファイルF2に順次記憶させる。店舗コンピュータ281の制御部は、時系列在高ファイルF2に記憶された「在高」の「補正データ」の最大値と最小値とに基づき釣銭準備金を求める。
【0067】
上位コンピュータ311の制御部が釣銭準備金を求めるようにする場合、時系列在高ファイルF2(図9参照)は、上位コンピュータ311に自動釣銭機241毎に形成される。この場合、図6のフローチャートのステップS105、又は、図8のフローチャートのステップS302で自動釣銭機241から在高のデータを自動釣銭機241から受信したPOS端末211の制御部221は、受信した在高のデータを店舗コンピュータ281に送信する。そして、店舗コンピュータ281の制御部は、受信した在高のデータを、さらに通信ネットワーク111を介して統括部301の上位コンピュータ311に送信する。そして、上位コンピュータ311の制御部は、受信した在高のデータを対応する時系列在高ファイルF2に順次記憶させる。上位コンピュータ311の制御部は、時系列在高ファイルF2に記憶された「在高」の「補正データ」の最大値と最小値とに基づき釣銭準備金を求める。
【0068】
警備会社コンピュータ411の制御部が釣銭準備金を求めるようにする場合、時系列在高ファイルF2(図9参照)は、警備会社コンピュータ411に自動釣銭機241毎に形成される。この場合、図6のフローチャートのステップS105、又は、図8のフローチャートのステップS302で自動釣銭機241から在高のデータを自動釣銭機241から受信したPOS端末211の制御部221は、受信した在高のデータを店舗コンピュータ281に送信する。そして、店舗コンピュータ281の制御部は、受信した在高のデータを、さらに通信ネットワーク111を介して警備会社401の警備会社コンピュータ411に送信する。そして、警備会社コンピュータ411の制御部は、受信した在高のデータを対応する時系列在高ファイルF2に順次記憶させる。警備会社コンピュータ411の制御部は、時系列在高ファイルF2に記憶された「在高」の「補正データ」の最大値と最小値とに基づき釣銭準備金を求める。このように警備会社コンピュータ411の制御部が釣銭準備金を求めることにより、警備会社401が自動釣銭機241毎に必要な釣銭準備金を用意し、用意した釣銭準備金を店舗201に持ち込み、店舗201の店員等を介することなく直接、自動釣銭機241に貨幣をセットするという運用を実行することができる。
このような運用は、釣銭準備金のセットに際して店舗201で現金を扱うことがなくなるため、防犯面から望ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】POSシステムを示すシステム構成図である。
【図2】POS端末及び自動釣銭機を示す外観斜視図である。
【図3】自動釣銭機を示す機能ブロック図である。
【図4】POS端末及び自動釣銭機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】在高ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図6】補充回収モードへの移行及び移行解除に際しての処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】在高ファイルの在高を加算する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】決済処理で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】時系列在高ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図10】釣銭準備金を求める際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】在高の時系列変化を示すグラフである。
【図12】釣銭準備金表示画面の一例を示す模式図である。
【図13】在高グラフ表示画面を示す模式図である。
【符号の説明】
【0070】
211…POS端末(釣銭準備金管理装置)、221…制御部(情報処理部)、241…自動釣銭機(釣銭準備金管理装置)、251…硬貨入金部(貨幣入金部)、253…硬貨収納部(貨幣収納部)、254…硬貨出金部(貨幣出金部)、255…紙幣入金部(貨幣入金部)、257…紙幣収納部(貨幣収納部)、258…紙幣出金部(貨幣出金部)、261…制御部(情報処理部)、268…入金センサ(入金検出部)、269…出金センサ(出金検出部)、F2…時系列在高ファイル(記憶領域)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣の入金を許容する貨幣入金部と、
前記貨幣入金部を介して入金された貨幣を金種別に収納する貨幣収納部と、
前記貨幣収納部に収納されている貨幣を出金する貨幣出金部と、
前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部に入金される貨幣を金種別に検出する入金検出部と、
前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される貨幣を金種別に検出する出金検出部と、
前記貨幣収納部に収納されている開店時の貨幣の金種別枚数の初期値を記憶し、前記入金検出部による金種別の入金検出回数が金種別に加算処理され、前記出金検出部による金種別の出金検出回数が金種別に減算処理される第1の記憶手段と、
前記貨幣収納部に収納されている開店時の貨幣の金種別枚数の初期値を記憶し、前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部へ入金される顧客からの預かり金の金種別枚数が加算処理され、前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される顧客への釣銭の金種別枚数が減算処理され、前記貨幣入金部を介して前記貨幣収納部へ入金される顧客からの預かり金ではない貨幣の金種別枚数の加算処理及び前記貨幣出金部を介して前記貨幣収納部から出金される顧客への釣銭ではない貨幣の金種別枚数の減算処理は行なわない第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されている金種別の最大値と最小値との差を各金種の釣銭準備金として求める手段と、
前記金種別に求めた前記釣銭準備金の額を表示する釣銭準備金表示画面を表示装置に表示する手段と、
を備える釣銭準備金管理装置。
【請求項2】
前記金種別に求めた前記釣銭準備金に対して予め対応づけられている演算の実行を指示する操作キーと、、
前記操作キーが操作された場合に、当該操作キーに対応づけられている演算を前記釣銭準備金に対して実行する手段と、を備え、
前記表示する手段は、前記釣銭準備金表示画面を構成する釣銭準備金表示エリアに前記演算の実行結果を表示する、
請求項1記載の釣銭準備金管理装置。
【請求項3】
前記操作キーに対応づけられた演算は、前記金種別に異ならせることが可能とされている、
請求項2記載の釣銭準備金管理装置。
【請求項4】
前記操作キーは、前記釣銭準備金表示画面に操作可能状態で表示される、
請求項2記載の釣銭準備金管理装置。
【請求項5】
金種別に前記釣銭準備金の在高の時系列変化を示すグラフの表示を指示するグラフ表示キーを備えた、
請求項1記載の釣銭準備金管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−69160(P2012−69160A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−279227(P2011−279227)
【出願日】平成23年12月21日(2011.12.21)
【分割の表示】特願2007−171696(P2007−171696)の分割
【原出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】