説明

鉄筋コンクリート造基礎梁及びコンクリート基礎梁組立方法

【課題】本発明は、施工に要する時間を短くすることができる鉄筋コンクリート造基礎梁を提供する。
【解決手段】鉄筋コンクリート造基礎梁Tは、第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に複数の略逆U字形状鉄筋が、第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に複数の略U字形状鉄筋が、それぞれ取り付けられる前に、第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋の内方から第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように貫通孔周囲補強筋4を設置することができる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリート造基礎梁及びコンクリート基礎梁組立方法に係り、特に、施工に要する時間を短くすることができる鉄筋コンクリート造基礎梁及びコンクリート基礎梁組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人通用又は設備用として、円形の貫通孔を有する鉄筋コンクリート造基礎梁がある。
この鉄筋コンクリート造基礎梁の貫通孔を補強するために、貫通孔の上の主筋を環状に上部環状筋で、貫通孔の下の主筋を環状に下部環状筋で、それぞれ形成し、該形成後、斜め補強筋を貫通孔の上の主筋の内方から前記貫通孔の下の主筋の内方に至らしめると共に、貫通孔の周囲を、例えば、4本の斜め補強筋で囲むようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の斜め補強筋の施工にあっては、斜め補強筋を貫通孔の上の主筋の内方から貫通孔の下の主筋の内方に至るようにする際、上部環状筋と下部環状筋が邪魔となるため、斜め補強筋を上部環状筋と下部環状筋を避けるように配筋しなければならず、斜め補強筋の設置に時間と手間がかかるという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮しなされたもので、施工に要する時間を短くすることができる鉄筋コンクリート造基礎梁及びコンクリート基礎梁組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の鉄筋コンクリート造基礎梁は、人通用又は設備用の貫通孔を形成する貫通孔形成部材を有する鉄筋コンクリート造基礎梁であって、前記貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第1の主筋と、前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第2の主筋と、前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を取り囲むように設けられた貫通孔周囲補強筋と、前記貫通孔形成部材の下に位置する前記複数の第1の主筋を載置する第1のユニットと、前記貫通孔形成部材の上に位置し、前記複数の第2の主筋に載置される第2のユニットとを備え、前記貫通孔形成部材は、前記鉄筋コンクリート造基礎梁の長手方向を横断する方向に設けられ、前記第1のユニットは、略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化されたものであり、前記第2のユニットは、略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化されたものであり、前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、複数の略逆U字形状鉄筋が取り付けられ、前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、複数の略U字形状鉄筋が取り付けられ、前記貫通孔周囲補強筋は前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように設置されているものである。
【0006】
また、請求項2記載の鉄筋コンクリート造基礎梁は、請求項1記載の鉄筋コンクリート造基礎梁において、貫通孔周囲補強筋は、第1の部材と第1’の部材を有し、前記第1の部材は、第1の水平頂部と、この第1の水平頂部の下方に位置する第1、第2の水平底部と、この第1の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第1の傾斜部と、前記第2の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第2の傾斜部とを有し、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とのなす角度は前記第1の水平頂部に向かって狭まる傾斜であり、前記第1’の部材は、第1’の水平底部と、この第1’の水平底部の上方に位置する第1’、第2’の水平頂部と、この第1’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第1’の傾斜部と、前記第2’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第2’の傾斜部とを有し、前記第1’の傾斜部と前記第2’の傾斜部とのなす角度は前記第1’の水平底部に向かって狭まる傾斜であり、正面視、前記第1の水平頂部の下方に前記第1’の水平底部が、前記第1の水平底部の上方に前記第1’の水平頂部が、前記第2の水平底部の上方に前記第2’の水平頂部が、それぞれ位置し、前記第1の傾斜部と前記第1’の傾斜部が、前記第2の傾斜部と前記第2’の傾斜部が、それぞれ交差し、該交差した傾斜部と前記第1の水平頂部と前記第1’の水平底部とで囲まれた部位の内方に貫通孔形成部材が位置しているものである。
【0007】
また、請求項3記載のコンクリート基礎梁組立方法は、人通用又は設備用の貫通孔形成部材を有し、この貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に複数の第1の主筋を、前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に複数の第2の主筋を、それぞれ設け、前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てる鉄筋コンクリート造基礎梁組立方法であって、略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化された第1のユニットと、前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略逆U字形状鉄筋と、略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化された第2のユニットと、前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略U字形状鉄筋とを備え、前記略U字形状鉄筋は、第1の水平鉄筋部と、この第1の水平鉄筋部の端部からそれぞれ立ち上がる第1、第2の立上鉄筋部を有し、前記略逆U字形状鉄筋は、第2の水平鉄筋部と、この第2の水平鉄筋部の端部からそれぞれ垂れ下がる第1、第2の立下鉄筋部を有し、前記貫通孔形成部材の周囲に前記貫通孔周囲補強筋が設置される前であって、前記第1のユニットの複数の前記第1の水平鉄筋部の上に前記複数の第1の主筋が位置すると共に、前記第2のユニットの複数の前記第2の水平鉄筋部の下に前記複数の第2の主筋が位置した状態は貫通孔周囲補強筋設置前状態であり、この貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、前記貫通孔周囲補強筋を前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように、前記貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立て、該組み立て後、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立下鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成し、該形成後、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立上鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成するものである。
【0008】
また、請求項4記載のコンクリート基礎梁組立方法は、人通用又は設備用の貫通孔形成部材を有し、この貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に複数の第1の主筋を、前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に複数の第2の主筋を、それぞれ設け、前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てる鉄筋コンクリート造基礎梁組立方法であって、略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化された第1のユニットと、前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略逆U字形状鉄筋と、略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化された第2のユニットと、前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略U字形状鉄筋とを備え、前記略U字形状鉄筋は、第1の水平鉄筋部と、この第1の水平鉄筋部の端部からそれぞれ立ち上がる第1、第2の立上鉄筋部を有し、前記略逆U字形状鉄筋は、第2の水平鉄筋部と、この第2の水平鉄筋部の端部からそれぞれ垂れ下がる第1、第2の立下鉄筋部を有し、前記貫通孔形成部材の周囲に前記貫通孔周囲補強筋が設置される前であって、前記第1のユニットの複数の前記第1の水平鉄筋部の上に前記複数の第1の主筋が位置すると共に、前記第2のユニットの複数の前記第2の水平鉄筋部の下に前記複数の第2の主筋が位置した状態は貫通孔周囲補強筋設置前状態であり、
この貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、前記貫通孔周囲補強筋を前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように、前記貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立て、該組み立て後、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立上鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成し、該形成後、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立下鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成するものである。
【0009】
また、請求項5記載のコンクリート基礎梁組立方法は、請求項3又は請求項4記載のコンクリート基礎梁組立方法において、貫通孔周囲補強筋は、第1の部材と第1’の部材を有し、前記第1の部材は、第1の水平頂部と、この第1の水平頂部の下方に位置する第1、第2の水平底部と、この第1の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第1の傾斜部と、前記第2の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第2の傾斜部とを有し、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とのなす角度は前記第1の水平頂部に向かって狭まる傾斜であり、前記第1’の部材は、第1’の水平底部と、この第1’の水平底部の上方に位置する第1’、第2’の水平頂部と、この第1’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第1’の傾斜部と、前記第2’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第2’の傾斜部とを有し、前記第1’の傾斜部と前記第2’の傾斜部とのなす角度は前記第1’の水平底部に向かって狭まる傾斜であり、正面視、前記第1の水平頂部の下方に前記第1’の水平底部が、前記第1の水平底部の上方に前記第1’の水平頂部が、前記第2の水平底部の上方に前記第2’の水平頂部が、それぞれ位置し、前記第1の傾斜部と前記第1’の傾斜部が、前記第2の傾斜部と前記第2’の傾斜部が、それぞれ交差し、該交差した傾斜部と前記第1の水平頂部と前記第1’の水平底部とで囲まれた部位の内方に貫通孔形成部材が位置しているものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の鉄筋コンクリート造基礎梁によれば、第1のユニットの複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に複数の略逆U字形状鉄筋が、第2のユニットの複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に複数の略U字形状鉄筋が、それぞれ取り付けられる前に、第1のユニットの複数の略U字形状鉄筋の内方から第2のユニットの複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように貫通孔周囲補強筋を設置することができるため、貫通孔周囲補強筋の一部を第1のユニット及び第2のユニットの内方へ位置させることが容易となり、施工に要する時間を短くすることができる。
【0011】
また、請求項3記載のコンクリート基礎梁組立方法によれば、貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、貫通孔周囲補強筋を第1のユニットの複数の略U字形状鉄筋の内方から第2のユニットの複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るようにして、貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てるため、つまり、第1のユニットの上部及び第2のユニットの下部が、それぞれ開放されているため、貫通孔周囲補強筋の一部を第1のユニット及び第2のユニットの内方へ位置させることが容易となり、施工に要する時間を短くすることができる。
【0012】
また、請求項4記載のコンクリート基礎梁組立方法によれば、貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、貫通孔周囲補強筋を第1のユニットの複数の略U字形状鉄筋の内方から第2のユニットの複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るようにして、貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てるため、つまり、第1のユニットの上部及び第2のユニットの下部が、それぞれ開放されているため、貫通孔周囲補強筋の一部を第1のユニット及び第2のユニットの内方へ位置させることが容易となり、施工に要する時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施例の鉄筋コンクリート造基礎梁の配筋状態の概略的斜視図である。
【図2】図2は、図1の鉄筋コンクリート造基礎梁の概略的正面図である。
【図3】図3は、図2の3−3線による概略的断面図である。
【図4】図4は、図1の鉄筋コンクリート造基礎梁を組み立てる鉄筋コンクリート造基礎梁組立方法の一部の概略的斜視図であり、第1のユニットを設置面に載置したものである。
【図5】図5は、図4の第1のユニットの第1の水平鉄筋部の上に複数の第1の主筋を位置させた状態の概略的斜視図である。
【図6】図6は、図5の複数の第1の主筋の上に複数の第2の主筋を位置させると共に、該複数の第2の主筋に第2のユニットを装着させる前後の状態の概略的斜視図である。
【図7】図7は、図6の第1のユニットと第2のユニットに軸方向補強筋をそれぞれ装着させた状態の概略的斜視図である。
【図8】図8は、図7の第1のユニットの内方と第2のユニットの内方との間に貫通孔周囲補強筋を位置させた状態の概略的斜視図である。
【図9】図9は、図8の9−9線による概略的断面図である。
【図10】図10は、図8の第1のユニットの開放端部と第2のユニットの開放端部とに、それぞれを閉じる部材を取り付けた状態の概略的斜視図である。
【図11】図11は、図10の11−11線による概略的断面図である。
【図12】図12は、図8の第1のユニットの略U字形状鉄筋の開放端部を閉じる前の状態の概略的斜視図である。
【図13】図13は、図12の概略的断面図である。
【図14】図14は、図8の第1のユニットの略U字形状鉄筋の開放端部を閉じた状態の概略的断面図である。
【図15】図15は、図14と異なる他の実施例の概略的断面図である。
【図16】図16は、図8の第2のユニットの略逆U字形状鉄筋の開放端部を閉じる前の状態の概略的斜視図である。
【図17】図17は、図16の概略的断面図である。
【図18】図18は、図8の第2のユニットの略逆U字形状鉄筋の開放端部を閉じた状態の概略的断面図である。
【図19】図19は、図18と異なる他の実施例の概略的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施例の鉄筋コンクリート造基礎梁及びコンクリート基礎梁組立方法を図面を参照して説明する。
図1に示すTは鉄筋コンクリート造基礎梁で、鉄筋コンクリート造基礎梁Tは、人通用又は設備用の貫通孔を形成する貫通孔形成部材1と、この貫通孔形成部材1の下にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第1の主筋2と、貫通孔形成部材1の上にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第2の主筋3と、貫通孔形成部材1に対して、正面視(図2参照)、貫通孔形成部材1の周囲を取り囲むように設けられた貫通孔周囲補強筋4と、軸方向補強筋5とを有している。10は、肋筋である。
なお、貫通孔形成部材1は、鉄筋コンクリート造基礎梁Tの長手方向を横断する方向に設けられ、図3に示すように、中実体の場合、コンクリートが固化した場合、抜き去るものである。また、貫通孔形成部材1は、図示しないが鋼管でも良い。
また、複数の第1の主筋2は、例えば、第1の主筋21、21で構成され、複数の第2の主筋3は、例えば、第2の主筋31、31で構成されている。
【0015】
また、図4に示す6は第1のユニットで、第1のユニット6は、貫通孔形成部材1の下に位置する複数の第1の主筋2を載置するもので、第1のユニット6は、略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋61と、この複数の略U字形状鉄筋61を間隔を有して平行に保持するために、複数の略U字形状鉄筋61の並設方向に平行に設けられると共に、複数の略U字形状鉄筋61に接合された複数の第1の直線状鉄筋62とで一体化されたものである。
また、第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋61のそれぞれの開放端部近傍には、図12〜図15に示すように、複数の略逆U字形状鉄筋63が取り付けられ、略逆U字形状鉄筋63は、第2の水平鉄筋部63aと、この第2の水平鉄筋部63aの端部からそれぞれ垂れ下がる第1、第2の立下鉄筋部63b、63cを有している。
【0016】
また、図6に示す7は第2のユニットで、第2のユニット7は、貫通孔形成部材1の上に位置し、複数の第2の主筋3に載置されるもので、第2のユニット7は、略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋71と、この複数の略逆U字形状鉄筋71を間隔を有して平行に保持するために、複数の略逆U字形状鉄筋71の並設方向に平行に設けられると共に、複数の略逆U字形状鉄筋71に接合された第2の直線状鉄筋72とで一体化されたものである。
また、第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋71のそれぞれの開放端部近傍には、図16〜図19に示すように、複数の略U字形状鉄筋73が取り付けられ、略U字形状鉄筋73は、第1の水平鉄筋部73aと、この第1の水平鉄筋部73aの端部からそれぞれ立ち上がる第1、第2の立上鉄筋部73b、73cを有している。
【0017】
また、貫通孔周囲補強筋4は第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋61の内方から第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋71の内方に至るように設置されているもので、貫通孔周囲補強筋4は、図2に示すように、例えば、第1の部材41と第1’の部材42を有し、第1の部材41は、第1の水平頂部41aと、この第1の水平頂部41aの下方に位置する第1、第2の水平底部41b、41cと、この第1の水平底部41bと第1の水平頂部41aを接続する第1の傾斜部41dと、第2の水平底部41cと第1の水平頂部41aを接続する第2の傾斜部41eとを有し、第1の傾斜部41dと第2の傾斜部41eとのなす角度は第1の水平頂部41aに向かって狭まる傾斜となっている。
また、第1’の部材42は、第1’の水平底部42aと、この第1’の水平底部42aの上方に位置する第1’、第2’の水平頂部42b、42cと、この第1’の水平頂部42bと第1’の水平底部42aを接続する第1’の傾斜部42dと、第2’の水平頂部42cと第1’の水平底部42aを接続する第2’の傾斜部42eとを有し、第1’の傾斜部42dと第2’の傾斜部42eとのなす角度は第1’の水平底部42aに向かって狭まる傾斜となっている。
そして、正面視(図2参照)、第1の水平頂部41aの下方に第1’の水平底部42aが、第1の水平底部41bの上方に第1’の水平頂部42bが、第2の水平底部41cの上方に第2’の水平頂部42cが、それぞれ位置し、第1の傾斜部41dと第1’の傾斜部42dが、第2の傾斜部41eと第2’の傾斜部42eが、それぞれ交差し、該交差した傾斜部と第1の水平頂部41aと第1’の水平底部42aとで囲まれた部位の内方に貫通孔形成部材1が位置している。
なお、第1の部材41に第1の水平頂部41aを設けているが、第1の水平頂部41aをなくして、第1の部材41の第1の傾斜部41dの先端と第1の部材41の第2の傾斜部41eの先端とを接続するようにしても良い。同様に、第1’の部材42に第1’の水平底部42aを設けているが、第1’の水平底部42aをなくして、第1’の部材42の第1’の傾斜部42dの先端と第1’の部材42の第2’の傾斜部42eの先端とを接続するようにしても良い。
【0018】
上述した鉄筋コンクリート造基礎梁Tの組立方法について、以下説明する。
先ず、貫通孔形成部材1の周囲に貫通孔周囲補強筋4が設置される前、この状態を貫通孔周囲補強筋設置前状態と定義する。貫通孔周囲補強筋設置前状態は、例えば、第1のユニット6の複数の第1の水平鉄筋部の上に複数の第1の主筋21、21が位置する(図5参照)と共に、第2のユニット7の複数の第2の水平鉄筋部の下に複数の第2の主筋31,31が位置した状態(図6及び図7参照)である。なお、図7の状態にあっては、複数の第2の主筋31,31は、図示しない手段で高さを保持され、上方に位置する軸方向補強筋5は、複数の第2の直線状鉄筋72に、下方に位置する軸方向補強筋5は、複数の第1の直線状鉄筋62に、それぞれ結束部材により取り付けられている。また、第1の主筋21、21、第2の主筋31、31は、肋筋10で囲まれている。
貫通孔周囲補強筋設置前状態時(例えば、図7参照)に、貫通孔周囲補強筋4を前方又は後方又は側方から入れると共に、第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋61の内方から第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋71の内方に至るように、貫通孔形成部材1の周囲を貫通孔周囲補強筋4で取り囲んで、例えば、軸方向補強筋5に結束部材(図示せず)を介して固定して組み立てる(図8参照)。
該組み立て後、図12〜図15に示すように、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立下鉄筋部63b、63cを図示しない結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図14及び図15参照)。閉じる際、図12に示すように、第1、第2の立下鉄筋部63b、63cの向きを交互に代えるのが望ましい。該形成後、図16〜図19に示すように、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立上鉄筋部73b、73cを結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図18及び図19参照)。閉じる際、図16に示すように、第1、第2の立上鉄筋部73b、73cの向きを交互に代えるのが望ましい。該形成後、図1に示す鉄筋コンクリート造基礎梁Tを図示しない型部材で挟持し、コンクリートを流し込んで、施工を終了する。
【0019】
従って、このコンクリート基礎梁組立方法によれば、貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、貫通孔周囲補強筋4を第1のユニット6の複数の略U字形状鉄筋61の内方から第2のユニット7の複数の略逆U字形状鉄筋71の内方に至るようにして、貫通孔形成部材1の周囲を貫通孔周囲補強筋4で取り囲んで組み立てるため、つまり、第1のユニット6の上部及び第2のユニット7の下部が、それぞれ開放されているため、貫通孔周囲補強筋4の一部を第1のユニット6及び第2のユニット7の内方へ位置させることが容易となり、施工に要する時間を短くすることができる。
【0020】
なお、上述した実施例においては、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立下鉄筋部63b、63cを図示しない結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図14及び図15参照)。該形成後、図16〜図19に示すように、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立上鉄筋部73b、73cを図示しない結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図18及び図19参照)ようにしたが、逆に構成しても良い。
即ち、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立上鉄筋部73b、73cを図示しない結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略逆U字形状鉄筋71の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図18及び図19参照)。
該形成後、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部近傍に、それぞれ第1、第2の立下鉄筋部63b、63cを図示しない結束部材(又は溶接)により取り付けて、複数の略U字形状鉄筋61の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する(図14及び図15参照)ようにしても良い。
【符号の説明】
【0021】
T 鉄筋コンクリート造基礎梁
4 貫通孔周囲補強筋
6 第1のユニット
7 第2のユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人通用又は設備用の貫通孔を形成する貫通孔形成部材を有する鉄筋コンクリート造基礎梁であって、
前記貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第1の主筋と、
前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に設けられた複数の第2の主筋と、
前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を取り囲むように設けられた貫通孔周囲補強筋と、
前記貫通孔形成部材の下に位置する前記複数の第1の主筋を載置する第1のユニットと、
前記貫通孔形成部材の上に位置し、前記複数の第2の主筋に載置される第2のユニットとを備え、
前記貫通孔形成部材は、前記鉄筋コンクリート造基礎梁の長手方向を横断する方向に設けられ、
前記第1のユニットは、略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化されたものであり、
前記第2のユニットは、略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化されたものであり、
前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、複数の略逆U字形状鉄筋が取り付けられ、
前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、複数の略U字形状鉄筋が取り付けられ、
前記貫通孔周囲補強筋は前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように設置されている
ことを特徴とする鉄筋コンクリート造基礎梁。
【請求項2】
貫通孔周囲補強筋は、第1の部材と第1’の部材を有し、
前記第1の部材は、第1の水平頂部と、この第1の水平頂部の下方に位置する第1、第2の水平底部と、この第1の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第1の傾斜部と、前記第2の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第2の傾斜部とを有し、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とのなす角度は前記第1の水平頂部に向かって狭まる傾斜であり、
前記第1’の部材は、第1’の水平底部と、この第1’の水平底部の上方に位置する第1’、第2’の水平頂部と、この第1’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第1’の傾斜部と、前記第2’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第2’の傾斜部とを有し、前記第1’の傾斜部と前記第2’の傾斜部とのなす角度は前記第1’の水平底部に向かって狭まる傾斜であり、
正面視、前記第1の水平頂部の下方に前記第1’の水平底部が、前記第1の水平底部の上方に前記第1’の水平頂部が、前記第2の水平底部の上方に前記第2’の水平頂部が、それぞれ位置し、前記第1の傾斜部と前記第1’の傾斜部が、前記第2の傾斜部と前記第2’の傾斜部が、それぞれ交差し、該交差した傾斜部と前記第1の水平頂部と前記第1’の水平底部とで囲まれた部位の内方に貫通孔形成部材が位置している
ことを特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート造基礎梁。
【請求項3】
人通用又は設備用の貫通孔形成部材を有し、この貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に複数の第1の主筋を、前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に複数の第2の主筋を、それぞれ設け、前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てる鉄筋コンクリート造基礎梁組立方法であって、
略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化された第1のユニットと、
前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略逆U字形状鉄筋と、
略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化された第2のユニットと、
前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略U字形状鉄筋とを備え、
前記略U字形状鉄筋は、第1の水平鉄筋部と、この第1の水平鉄筋部の端部からそれぞれ立ち上がる第1、第2の立上鉄筋部を有し、
前記略逆U字形状鉄筋は、第2の水平鉄筋部と、この第2の水平鉄筋部の端部からそれぞれ垂れ下がる第1、第2の立下鉄筋部を有し、
前記貫通孔形成部材の周囲に前記貫通孔周囲補強筋が設置される前であって、前記第1のユニットの複数の前記第1の水平鉄筋部の上に前記複数の第1の主筋が位置すると共に、前記第2のユニットの複数の前記第2の水平鉄筋部の下に前記複数の第2の主筋が位置した状態は貫通孔周囲補強筋設置前状態であり、
この貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、前記貫通孔周囲補強筋を前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように、前記貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立て、
該組み立て後、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立下鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成し、該形成後、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立上鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する
ことを特徴とするコンクリート基礎梁組立方法。
【請求項4】
人通用又は設備用の貫通孔形成部材を有し、この貫通孔形成部材の下にあって、間隔を有して平行に複数の第1の主筋を、前記貫通孔形成部材の上にあって、間隔を有して平行に複数の第2の主筋を、それぞれ設け、前記貫通孔形成部材に対して、正面視、前記貫通孔形成部材の周囲を貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立てる鉄筋コンクリート造基礎梁組立方法であって、
略U字形状に形成された複数の略U字形状鉄筋と、この複数の略U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略U字形状鉄筋に接合された複数の第1の直線状鉄筋とで一体化された第1のユニットと、
前記複数の略U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略逆U字形状鉄筋と、
略逆U字形状に形成された複数の略逆U字形状鉄筋と、この複数の略逆U字形状鉄筋を間隔を有して平行に保持するために、前記複数の略逆U字形状鉄筋の並設方向に平行に設けられると共に、前記複数の略逆U字形状鉄筋に接合された複数の第2の直線状鉄筋とで一体化された第2のユニットと、
前記複数の略逆U字形状鉄筋のそれぞれの開放端部近傍に、取り付けられる複数の略U字形状鉄筋とを備え、
前記略U字形状鉄筋は、第1の水平鉄筋部と、この第1の水平鉄筋部の端部からそれぞれ立ち上がる第1、第2の立上鉄筋部を有し、
前記略逆U字形状鉄筋は、第2の水平鉄筋部と、この第2の水平鉄筋部の端部からそれぞれ垂れ下がる第1、第2の立下鉄筋部を有し、
前記貫通孔形成部材の周囲に前記貫通孔周囲補強筋が設置される前であって、前記第1のユニットの複数の前記第1の水平鉄筋部の上に前記複数の第1の主筋が位置すると共に、前記第2のユニットの複数の前記第2の水平鉄筋部の下に前記複数の第2の主筋が位置した状態は貫通孔周囲補強筋設置前状態であり、
この貫通孔周囲補強筋設置前状態時に、前記貫通孔周囲補強筋を前記第1のユニットの前記複数の略U字形状鉄筋の内方から前記第2のユニットの前記複数の略逆U字形状鉄筋の内方に至るように、前記貫通孔形成部材の周囲を前記貫通孔周囲補強筋で取り囲んで組み立て、
該組み立て後、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立上鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略逆U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成し、該形成後、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部近傍に、それぞれ前記第1、第2の立下鉄筋部を溶接又は結束部材により取り付けて、前記複数の略U字形状鉄筋の開放端部をそれぞれ略環状に閉じるように形成する
ことを特徴とするコンクリート基礎梁組立方法。
【請求項5】
貫通孔周囲補強筋は、第1の部材と第1’の部材を有し、
前記第1の部材は、第1の水平頂部と、この第1の水平頂部の下方に位置する第1、第2の水平底部と、この第1の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第1の傾斜部と、前記第2の水平底部と前記第1の水平頂部を接続する第2の傾斜部とを有し、前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とのなす角度は前記第1の水平頂部に向かって狭まる傾斜であり、
前記第1’の部材は、第1’の水平底部と、この第1’の水平底部の上方に位置する第1’、第2’の水平頂部と、この第1’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第1’の傾斜部と、前記第2’の水平頂部と前記第1’の水平底部を接続する第2’の傾斜部とを有し、前記第1’の傾斜部と前記第2’の傾斜部とのなす角度は前記第1’の水平底部に向かって狭まる傾斜であり、
正面視、前記第1の水平頂部の下方に前記第1’の水平底部が、前記第1の水平底部の上方に前記第1’の水平頂部が、前記第2の水平底部の上方に前記第2’の水平頂部が、それぞれ位置し、前記第1の傾斜部と前記第1’の傾斜部が、前記第2の傾斜部と前記第2’の傾斜部が、それぞれ交差し、該交差した傾斜部と前記第1の水平頂部と前記第1’の水平底部とで囲まれた部位の内方に貫通孔形成部材が位置している
ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のコンクリート基礎梁組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−97437(P2012−97437A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244885(P2010−244885)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(396016788)木内建設株式会社 (7)
【Fターム(参考)】