説明

録画時間を動的に調整する方法及び関連装置

【課題】 従来の技術による諸問題を解決するため、録画時間を動的に調整する方法及び関連装置を提供する。
【解決手段】 方法は、(a)交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信し、(b)所定開始時間からデータ信号を保存し、(c)複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される第一映像コマと、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマとの間の画像音声特性を比較し、(d)第一映像コマと第二映像コマ間の画像音声特性の差が所定値を超えれば、データ信号の保存を停止するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は録画方法及び関連装置に関し、特に録画時間を動的に調整する方法及び関連装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビとビデオレコーダーなど周辺機器の普及に伴って、種々の新しい機能、例えば電源入り時間の指定、録画時間の指定、複数の番組を同時に表示する多重画面などが次々と導入された。そのうち、使用者の好みの番組を記録し、複数回再生することを可能にする録画機能は多用されている。目的番組を録画するためには、当該番組の情報、例えばチャンネル、開始時間、終了時間をすべて入力しなければならない。
【0003】
したがって、各チャンネルの番組情報を掲載する番組表は重要である。現在、紙に印刷された従来の番組表以外、EPG(電子番組ガイド)またはテレテキストなどデジタル形式の番組表も現れてきたので、番組表は新聞・雑誌のほか、インターネットからダウンロードすることも可能になっている。しかし、番組のジャンルによって、所定放送時間と実際の放送時間が相違する場合もある。例えば、スポーツ競技、コンサートまたは授賞式など生中継の番組の放送時間は必ずしも一定ではない。スポーツ競技を例に挙げると、野球やテニスなど非時間制の試合の放送時間が一定ではないことはもちろん、バスケットボール、サッカーやアイスホッケーなど時間制の試合でも、試合中のタイム、反則により延長となる場合もしばしばある。したがって、番組表を参考して録画時間を設定すれば、試合が延長となると延長部分は録画できなくなる。これは使用者にとって不便である。
【0004】
それに関して、アメリカ特許US6252629号は定時録画の制御システムを掲示している。同特許によれば、まず使用者が番組のジャンルに応じ、放送時間の一定でない番組を非定時番組として設定し、番組表に基づいて録画リストを作成する。その後システムは、録画予定番組の前の番組が非定時番組であるかどうかを判断する。録画予定番組の前の番組がいずれも非定時番組ではないとすれば、システムは番組表の時間通りに録画時間を設定する。録画予定番組のいずれかの前の番組が非定時番組であるとすれば、システムはすべての非定時番組を表示し、使用者に録画時間を延長しようとするものを選ばせる。この方法によれば、使用者は非定時番組を予定し、更に録画延長の時間を入力しなければならないので、便利とはいえない。
【0005】
なお、アメリカ特許公開US2004/0202453号は番組を全部録画する方法を掲示している。同特許によれば、番組を所定終了時間まで録画すると、システムはその後にコマーシャルの有無を判断する。コマーシャルがあると検出されれば、所定番組が時間通りに終了したと認定して録画を終了する。さもなければ所定番組が延長すると認定し、録画を継続する。その後、一定の時間ごとにコマーシャル検知を繰り返し、コマーシャルを検出するか、または最長録画時間が終わった後、録画を終了する。しかし、コマーシャルの形式は地域によって異なり、それに応じて別々の検出方法を設定しなければならない。のみならず、所定番組の延長時間内にコマーシャルを放送することもしばしばあるので、コマーシャル検知で番組の終了を判断することは必ずしも正確ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は前述の問題を解決するため、録画時間を動的に調整する方法及び関連装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は録画時間を動的に調整する方法を提供する。該方法は、(a)交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信し、(b)所定開始時間からデータ信号を保存し、(c)複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される第一映像コマと、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマとの間の画像音声特性を比較し、(d)第一映像コマと第二映像コマ間の画像音声特性の差が所定値を超えれば、データ信号の保存を停止するステップを含む。
【0008】
この発明は録画時間を動的に調整するその他も方法を提供する。該方法は、(a)交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信し、(b)所定開始時間からデータ信号を保存し、(c)複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される複数の映像コマの全体画像音声特性と、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される参考映像コマの参考画像音声特性を比較し、(d)全体画像音声特性と対象画像音声特性との差が所定値を超えれば、データ信号の保存を停止するステップを含む。
【0009】
この発明は更に録画時間を動的に調整できる電子装置を提供する。該電子装置は、交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信する受信装置と、データ信号を保存する保存装置と、複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される第一映像コマとそれに関連する第一画像音声特性と、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマとそれに関連する第二画像音声特性を比較する判断装置と、第一画像音声特性と第二画像音声特性の差に基づいて保存装置を制御する制御装置とを含む。
【発明の効果】
【0010】
この発明は録画中にコマーシャルを検知し、検出されたコマーシャル前後の映像コマ間の画像音声特性の差に基づき、録画予定番組が終了したかどうかを判断する。この発明による録画時間を動的に調整する方法は録画予定番組の延長または短縮に影響されることなく、実際の放送時間通りに録画できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図示を参照して以下に説明する。
【0012】
テレビ番組は「複数のコマーシャルで区切られた複数の映像コマ」と定義されうる。図1を参照する。図1は連続放送されるテレビ番組の構造を表す説明図である。そのうち横軸は時間を示す。番組1は交互に放送される映像コマA−Aとコマーシャルa−am−1を含み、番組2は交互に放送される映像コマB−Bとコマーシャルb−bn−1を含み、番組1と番組2の間に放送されるのはコマーシャルcである。ここで番組1が放送時間の一定でない録画予定番組である前提で、番組1の所定開始時間をTSTARTとし、所定終了時間をTENDとする。番組1の放送時間は一定ではないから、早めに終わる場合の実際終了時間をTADVANCEとし、遅めに終わる場合の実際終了時間をTDELAYとし、時間通りに終わる場合の実際終了時間をTENDとする。これらは図1の状況1、状況2、状況3にそれぞれ示される。
【0013】
番組1の所定終了時間TENDを考慮せずに録画する場合、番組1の録画中にコマーシャルを検出すると、当該コマーシャルは番組1(コマーシャルa−am−1とc)または番組2(コマーシャルb−bn−1)に属する。番組1の録画中に検出された1個目のコマーシャル(例えばb)の前の映像コマが番組2に属すれば、当該コマーシャルの前のコマーシャル(例えばc)が番組1の終了点であると判断できる。例えば、番組1が早めに終わる状況1では、実際終了時間TADVANCEの前に検出されたコマーシャルはいずれも番組1に属し、実際終了時間TADVANCEと所定終了時間TENDの間に検出されたコマーシャルは番組1に属しない。その代わりにコマーシャルcを検出したとき、番組1が終了したと判断できるので、録画を終了する。番組1が遅めに終わる状況3では、所定開始時間TSTARTと所定終了時間TENDの間に検出されたコマーシャルはいずれも番組1に属し、所定終了時間TENDと実際終了時間TDELAYの間に検出されたコマーシャルも番組1に属する。その代わりにコマーシャルcを検出したとき、番組1が終了したと判断できるので、録画を終了する。したがって、コマーシャル前後の映像コマが同じ番組に属するかどうかを判断すれば、録画予定番組が終了したかどうかを判断できる。
【実施例1】
【0014】
番組の画像音声特性はそのジャンルによって異なる。この発明は所定番組の録画中にコマーシャルを検知すると同時に、コマーシャル前後の映像コマの画像音声特性を分析する。両者の画像音声特性に大差がなければ、所定番組はまだ続いていると判断できるので、録画を継続する。さもなければ録画を終了する。図2を参照する。図2はこの発明の実施例1による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。その内容は以下の通りである。
ステップ210:所定番組の所定開始時間と所定終了時間に基づいて録画開始時間を設定する。
ステップ220:録画開始時間から所定番組を録画する。
ステップ230:所定番組の録画中にコマーシャルを検知する。
ステップ240:検出されたコマーシャルのすぐ前に放送された第一画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ250:検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される第二画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ260:第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を比較する。両者の画像音声特性の差が所定値を超えればステップ270に移り、所定値を超えていなければステップ230に戻る。
ステップ270:録画を終了する。
【0015】
如上の通り、実施例1による方法はまず所定番組の録画中にコマーシャルを検知し、検出されたコマーシャルの前後に放送される第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を分析し(ステップ240とステップ250)、更に両者間の画像音声特性の差を比較する(ステップ260)。両者の差が所定値を超えれば、所定番組が終了し、すなわち第一画像コマが所定番組の最後画像コマであり、第二画像コマが次の番組の最初画像コマであると判断できるので、録画を終了する(ステップ270)。第一画像コマと第二画像コマ間の画像音声特性の差が所定値を越えていなければ、所定番組がまだ終わっておらず、すなわち第一画像コマと第二画像コマが所定番組に属すると判断できるので、ステップ230に戻ってコマーシャル検知を再び実行する。
【実施例2】
【0016】
図3を参照する。図3はこの発明の実施例2による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。その内容は以下の通りである。
ステップ310:所定番組の所定開始時間と所定終了時間に基づいて、録画開始時間と、所定開始時間と所定終了時間の間にある検知開始時間を設定する。
ステップ320:録画開始時間から所定番組を録画する。
ステップ330:検知開始時間からコマーシャルを検知する。
ステップ340:検出されたコマーシャルのすぐ前に放送された第一画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ350:検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される第二画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ360:第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を比較する。両者の画像音声特性の差が所定値を超えればステップ370に移り、所定値を超えていなければステップ330に戻る。
ステップ370:録画を終了する。
【0017】
録画とコマーシャル検知を同時に実行する(前掲ステップ230参照)実施例1とは異なり、実施例2は所定開始時間と所定終了時間の間にある検知開始時間を別途に設定し(ステップ310)、検知開始時間になってからはじめてコマーシャル検知を行う(ステップ330参照)。所定番組の実際放送時間が一定ではないとはいえ、所定放送時間と大きくずれることも少ない。そのため、実施例2では所定終了時間よりやや早い時点を検知開始時間として設定することができる。その後、検知開始時間になってからコマーシャル検知を行い、コマーシャル前後の映像コマの画像音声特性の差に基づいて番組終了を判断する。
【実施例3】
【0018】
図4を参照する。図4はこの発明の実施例3による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。その内容は以下の通りである。
ステップ410:所定番組の所定開始時間と所定終了時間に基づいて録画開始時間を設定する。
ステップ420:録画開始時間から所定番組を録画する。
ステップ430:所定番組の録画中にコマーシャルを検知する。
ステップ440:検出されたコマーシャルのすぐ前に放送された第一画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ450:検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される第二画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ460:第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を比較する。両者の画像音声特性の差が所定値を超えればステップ470に移り、所定値を超えていなければステップ480に移る。
ステップ470:録画を終了する。
ステップ480:録画時間が上限時間を超えたかどうかを判断する。録画時間が上限時間を超えていればステップ470に移り、超えていなければステップ430に移る。
【0019】
第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性の差が所定値を超えていると判断(ステップ260)した後に録画を終了する(ステップ270)実施例1とは異なり、実施例3は第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性の差が所定値を超えていないと判断(ステップ460)した後、録画時間が上限時間を超えたかどうかを判断し(ステップ480)、録画時間が上限時間を超えた場合に録画を終了する(ステップ470)。当該上限時間はレコーダーのメモリー容量によって定められる。
【実施例4】
【0020】
図5を参照する。図5はこの発明の実施例4による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。その内容は以下の通りである。
ステップ510:所定番組の所定開始時間と所定終了時間に基づいて録画開始時間を設定する。
ステップ520:録画開始時間から所定番組を録画する。
ステップ530:所定番組の録画中にコマーシャルを検知する。
ステップ540:検出されたコマーシャルの前に放送された任意の第一画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ550:検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される第二画像コマの画像音声特性を分析する。
ステップ560:第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を比較する。両者の画像音声特性の差が所定値を超えればステップ570に移り、所定値を超えていなければステップ530に戻る。
ステップ570:録画を終了する。
【0021】
第一映像コマが検出されたコマーシャルのすぐ前の映像コマである実施例1、実施例2と実施例3とは異なり、実施例4では、第一映像コマは検出されたコマーシャルの前に放送された任意の映像コマである。第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性の差が所定値を超えれば、所定番組が終了したと判断できるので、録画を終了する(ステップ570)。
【実施例5】
【0022】
図6を参照する。図6はこの発明の実施例5による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。その内容は以下の通りである。
ステップ610:所定番組の所定開始時間と所定終了時間に基づいて録画開始時間を設定する。
ステップ620:録画開始時間から所定番組を録画する。
ステップ630:所定番組の録画中にコマーシャルを検知する。
ステップ640:検出されたコマーシャルの前に放送されたすべての画像コマの全体画像音声特性を分析する。
ステップ650:検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される参考画像コマの参考画像音声特性を分析する。
ステップ660:全体画像音声特性と対象画像音声特性を比較する。両者の画像音声特性の差が所定値を超えればステップ670に移り、所定値を超えていなければステップ630に戻る。
ステップ670:録画を終了する。
【0023】
検出されたコマーシャルのすぐ前に放送された第一映像コマの画像音声特性と、検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマの画像音声特性との差に基づいて録画を制御する実施例1とは異なり、実施例5は検出されたコマーシャルの前に放送されたすべての画像コマの全体画像音声特性と、検出されたコマーシャルのすぐ後に放送される参考画像コマの参考画像音声特性との差に基づいて録画を制御し、両者の差が所定値を超えた場合に録画を終了する(ステップ670)。
【0024】
以下はこの発明を更に詳しく説明する。スポーツ競技を例に挙げれば、スポーツ競技番組の画像音声特性は他のジャンルの番組とだいぶ異なる。図7を参照する。図7は主要競技種目の画像音声特性を例示している。図7によれば、スポーツ競技の主要カラー(多くの場合は競技場所の色)は画像特性とされ、試合中の選手または観客の声は音声特性とされている。ここで前掲実施例1を例に挙げ、番組1が録画予定のスポーツ競技番組であり、番組2が録画予定でない非スポーツ競技番組であるとする。コマーシャルがa−am−1のいずれかであると検出されれば(ステップ230)、その前後の第一映像コマと第二映像コマはいずれも番組1に属する。したがって、第一映像コマと第二映像コマは同様の画像音声特性を有すると分析され(ステップ240とステップ250)、両者の画像音声特性は所定値を超えていないと判断される(ステップ260)。そのため、ステップ230に戻り、録画を継続しながら次のコマーシャルを検知する。コマーシャルがcであると検出されれば(ステップ230)、その前後の第一映像コマと第二映像コマはそれぞれ番組1のAと番組2のBである。したがって、両者は別々の画像音声特性を有すると分析され(ステップ240とステップ250)、両者の画像音声特性は所定値を超えていると判断され(ステップ260)、番組1が終了したと認められるから、録画を終了する(ステップ270)。そうすると、番組の実際終了時間がTADVANCE、TEND、TDELAYのいずれであっても、この発明はコマーシャル前後の映像コマの画像音声特性を比較することで番組1の終了時間を正確に判断し、番組1の延長か短縮に影響されることなく、実際放送時間通りに録画できる。
【0025】
図7に掲げられた画像音声特性は例示に過ぎず、それ以外の画像音声特性を判断基準とすることも可能である。競技場の色のほかにも、例えば野球試合の中、ピッチャー、キャッチャー、球審及びバッター間の画面切替、または相撲の塩まきの場面などは利用可能である。なお、試合中継の中ではスコアボードや得点掲示が映る場面が多いので、スコアボードの画面または得点掲示(例えば野球試合中継のテロップ)を画像特性とすることもできる。その他のジャンルに応じる画像音声特性も考えられる。例えばコンサート中継の場合、特殊な照明を画像特性とし、大音量の音楽または観客の歓呼の声を音声特性とすることができる。スポーツ競技を内容とする図7は例示に過ぎず、この発明を制限するものではない。
【0026】
この発明によれば、使用者は新聞雑誌に載っている番組表を参考にしてステップ210、310、410、510、610の通りに録画開始時間を設定し、またはインターネットからEPG(電子番組ガイド)、IPG(インタラクティブ番組ガイド)、ESG(電子サービスガイド)、テレテキストをダウンロードして設定する。録画予定番組の画像音声特性は手動で設定され、または自動的に分析される。
【0027】
以上はこの発明に好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明は録画中にコマーシャルを検知し、検出されたコマーシャル前後の映像コマ間の画像音声特性の差に基づき、録画予定番組が終了したかどうかを判断する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】連続放送されるテレビ番組の構造を表す説明図である。
【図2】この発明の実施例1による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。
【図3】この発明の実施例2による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。
【図4】この発明の実施例3による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例4による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。
【図6】この発明の実施例5による録画時間を動的に調整する方法のフローチャートである。
【図7】主要競技種目の画像音声特性を表す説明図である。
【符号の説明】
【0030】
−A、B−B 映像コマ
−am−1、b−bn−1、c コマーシャル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画時間を動的に調整する方法であって、
(a)交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信し、
(b)所定開始時間からデータ信号を保存し、
(c)複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される第一映像コマと、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマとの間の画像音声特性を比較し、
(d)第一映像コマと第二映像コマ間の画像音声特性の差が所定値を超えれば、データ信号の保存を停止するステップからなることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法は更に、所定開始時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記方法は更に、複数のコマーシャルの中から参考コマーシャルを検出するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記方法は更に、第一映像コマと第二映像コマの画像音声特性を分析するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、番組に関連する画像音声特性を入力するステップを含み、前記ステップ(c)は入力された画像音声特性に基づいて第一画像コマと第二画像コマ間の画像音声特性を比較することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に、
データ信号に基づいて番組のジャンルを判断し、
番組のジャンルに基づいて参考画像音声特性を生成するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記ステップ(c)は更に、
第一映像コマの画像音声特性と参考画像音声特性間の第一差を計算し、
第二映像コマの画像音声特性と参考画像音声特性間の第二差を計算し、
第一差と第二差に基づいて第一映像コマと第二映像コマ間の画像音声特性を比較するステップを含むことを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に、データ信号を保存する時間が上限時間を超えているかどうかを判断するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に、
データ信号を保存する時間が上限時間を超えていれば、データ信号の保存を停止するステップを含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記方法は更に、
番組の所定放送時間、所定放送開始/終了時間及び所定放送チャンネルに関連する制御信号を受信するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記方法は更に、
該制御信号に基づいて所定開始時間及び所定終了時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に、
該番組の中から、所定終了時間に最も近いがそれを超えていない時点に放送される参考コマーシャルを検出するステップを含むことを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記方法は更に、
該制御信号に基づいて、該番組の所定開始時間と所定終了時間との間にある検知開始時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記方法は更に、
検知開始時間から該番組より参考コマーシャルを検知するステップを含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記方法は更に、
番組の所定放送時間、所定放送開始/終了時間及び所定放送チャンネルに関連するEPG(電子番組ガイド)、IPG(インタラクティブ番組ガイド)、ESG(電子サービスガイド)またはテレテキストを受信するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記ステップ(c)は、参考コマーシャルのすぐ前に放送される第一画像コマと、参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二画像コマとの間の画像音声特性を比較することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項17】
録画時間を動的に調整する方法であって、
(a)交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信し、
(b)所定開始時間からデータ信号を保存し、
(c)複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される複数の映像コマの全体画像音声特性と、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される参考映像コマの参考画像音声特性を比較し、
(d)全体画像音声特性と参考画像音声特性との差が所定値を超えれば、データ信号の保存を停止するステップからなることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記ステップ(c)は、複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送されるすべての画像コマの全体画像音声特性と、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される参考画像コマの参考画像音声特性を比較することを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記方法は更に、所定開始時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記方法は更に、複数のコマーシャルの中から参考コマーシャルを検出するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項21】
前記方法は更に、
参考コマーシャルの前に放送される複数の映像コマを分析して全体画像音声特性を取得し、
参考映像コマを分析して参考画像音声特性を取得するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項22】
前記方法は更に、データ信号を保存する時間が上限時間を超えているかどうかを判断するステップを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項23】
前記方法は更に、
データ信号を保存する時間が上限時間を超えていれば、データ信号の保存を停止するステップを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記方法は更に、
番組の所定放送時間、所定放送開始/終了時間及び所定放送チャンネルに関連する制御信号を受信するステップを含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項25】
前記方法は更に、
該制御信号に基づいて所定開始時間及び所定終了時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記方法は更に、
該番組の中から、所定終了時間に最も近いがそれを超えていない時点に放送される参考コマーシャルを検出するステップを含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記方法は更に、
該制御信号に基づいて、該番組の所定開始時間と所定終了時間との間にある検知開始時間を設定するステップを含むことを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項28】
前記方法は更に、
検知開始時間に該番組から参考コマーシャルを検知するステップを含むことを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記方法は更に、
番組の所定放送時間、所定放送開始/終了時間及び所定放送チャンネルに関連するEPG、IPG、ESGまたはテレテキストを受信するステップを含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
【請求項30】
録画時間を動的に調整できる電子装置であって、
交互に放送される複数の映像コマとコマーシャルを含んだ番組に関連するデータ信号を受信する受信装置と、
データ信号を保存する保存装置と、
複数のコマーシャルのうち参考コマーシャルの前に放送される第一映像コマとそれに関連する第一画像音声特性と、該参考コマーシャルのすぐ後に放送される第二映像コマとそれに関連する第二画像音声特性を比較する判断装置と、
第一画像音声特性と第二画像音声特性の差に基づいて保存装置を制御する制御装置とを含むことを特徴とする電子装置。
【請求項31】
前記電子装置は更に、
第一映像コマと第二映像コマを分析して第一画像音声特性と第二画像音声特性を生成する分析装置を含むことを特徴とする請求項30記載の電子装置。
【請求項32】
前記判断装置は、第一映像コマと参考コマーシャルの前に放送される第三映像コマ及び第一映像コマと第三映像コマに関連する第一画像音声特性を、第二映像コマの第二画像音声特性と比較することを特徴とする請求項30記載の電子装置。
【請求項33】
前記電子装置は更に、
第一映像コマと第三映像コマを分析して第一画像音声特性を生成し、第二画像コマを分析して第二画像音声特性を生成する分析装置を含むことを特徴とする請求項32記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−325246(P2007−325246A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273111(P2006−273111)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(502173785)訊連科技股▲ふん▼有限公司 (14)
【Fターム(参考)】