説明

録画装置、録画方法

【課題】録画装置を複数備え、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させたいという要求があった。このため、ある録画装置における録画動作を他の機器で実行させることを簡易に行える録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが課題になっていた。
【解決手段】実施形態の録画装置は、他機器において録画予約された番組の録画予約情報を受信する録画予約情報受信部を備える。また、前記受信した録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の番組を自機器で録画可能な場合に、この録画条件を出力する録画条件出力部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、録画装置、録画方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送を受信し、録画を行なう録画装置が普及している。
また近年、放送の形態も多様化し、例えば、同じ内容の番組(コンテンツ)が複数の放送経路で放送されるようになっている。
このため、例えば、ある番組(コンテンツ)を特定の時間帯に録画することができない場合でも、異なる放送経路で放送される同じ内容の番組(コンテンツ)を受信し、録画を行なうことができる場合がある。
【0003】
例えば、ある番組(コンテンツ)が地上波で放送された後に、衛星放送で上記ある番組と同じ内容の番組(コンテンツ)が放送されるケース等がこれに該当する。
以降、ここでは、例えば、複数の放送経路で放送される同じ内容の番組(コンテンツ)を実質的に同じ番組(コンテンツ)とも呼ぶ。
また、近年、放送電波による放送経路だけではなく、例えば、インターネットを利用した放送(IPTV等)も普及しており、これまでに増して、放送チャンネル数も多くなりつつあり、上記ある番組と実質的に同じ番組(コンテンツ)を異なる放送経路で受信し、視聴できる機会が増加している。
【0004】
そして、録画装置を複数備え、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させたいという要求があった。
しかし、録画装置はそれぞれが独立した機器であり、複数の録画装置が同じ放送を受信できなかったり、記録方式や記録能力が異なっていたりする場合がある。このような複数の録画装置間の調整を行なうことは、ユーザにとって煩雑である。
【0005】
このため、簡易に、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させることが可能な録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−199004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
録画装置を複数備え、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させたいという要求があった。しかし、録画装置はそれぞれが独立した機器であり、複数の録画装置が同じ放送を受信できなかったり、記録方式や記録能力が異なっていたりする場合がある。
【0008】
このため、ある録画装置における録画動作を他の機器で実行させることを簡易に行える録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の録画装置は、他機器において録画予約された番組の録画予約情報を受信する録画予約情報受信部を備える。
また、前記受信した録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の番組を自機器で録画可能な場合に、この録画条件を出力する録画条件出力部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係わる録画装置1および録画装置2がシステム構成されたシステム図。
【図2】図1に示すようにシステム構成された実施形態に係わる録画装置の構成の一例を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる録画装置1の予約情報記憶部に記憶された番組録画予約情報の一例を示す図。
【図4】実施形態に係わる録画装置1の予約情報記憶部に記憶された番組録画予約の一覧表示の一例を示す図。
【図5】実施形態に係わる録画装置1および録画装置2間における予約録画の移動シーケンスを説明するシーケンス図。
【図6】実施形態に係わる録画装置2から録画装置1に向けて出力され、録画装置1で表示される、録画装置2の録画条件の表示例を示す図。
【図7】実施形態に係わる録画装置1および録画装置2の動作を説明するフローチャート。
【図8】他の実施形態に係わる録画装置1および録画装置2、録画装置3がシステム構成されたシステム図。
【図9】図8に示すようにシステム構成された他の実施形態に係わる録画装置の構成の一例を示すブロック図。
【図10】他の実施形態に係わる録画装置1および録画装置2、録画装置3の動作の一部を説明するフローチャート。
【図11】他の実施形態に係わる録画装置1および録画装置2、録画装置3の上記図10の残りの動作を説明するフローチャート。
【図12】他の実施形態に係わる複数の録画装置がシステム構成されたシステム図。
【図13】他の実施形態に係わる複数の録画装置がシステム構成されたシステムにおける携帯端末と録画装置2を示す図。
【図14】他の実施形態に係わる携帯端末と録画装置2間における予約録画の移動シーケンスを説明するシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる録画装置1および録画装置2がシステム構成されたシステム図の一例である。
符号10は録画装置1、符号20は録画装置2、符号30はLAN、符号40はネットワーク(インターネット)、符号50はサーバである。
また、符号1は、例えば、録画装置1(10)に設けられるアンテナ1、符号2は録画装置2(20)に設けられるアンテナである。なお、この実施の形態においては、これらのアンテナ1、アンテナ2は地上波デジタル放送や衛星デジタル放送、CATVによる放送等を受信可能である。
【0012】
そして、図1に示すように、録画装置1(10)と録画装置2(20)は、例えば有線または無線のLAN(30)を介して接続される。また、例えば、ここでは、録画装置2(20)は、ネットワーク(インターネット)40を介してサーバ50に接続され、例えば、IPTV等のインターネット放送を受信することが可能である。
【0013】
また、この実施の形態においては、例えば、録画装置2(20)は、録画装置1(10)において録画予約された番組の録画予約情報を受信し、この受信した録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の番組を自機器(録画装置2(20))で録画可能な場合に、この録画条件を録画装置1(10)に対して出力する。
【0014】
また、録画装置1(10)は、この録画装置2(20)から出力された、録画装置2(20))で録画可能な録画条件を受信し、例えば、録画装置1(10)の表示部に表示出力する。
【0015】
図2は、図1に示すようにシステム構成された実施形態に係わる録画装置の構成の一例を示すブロック図である。
符号11は予約情報管理部、符号12は予約情報記憶部、符号13は予約情報表示部、符号14は予約移動指示部、符号15は予約情報送信部、符号16は予約情報受信部、符号17は予約情報変換部、符号18は予約録画実行部、符号19は制御部である。
【0016】
この実施の形態においては、録画装置1(10)は、予約情報受信部16、予約情報表示部13、制御部19、予約情報送信部15、予約録画実行部18を備えている。
【0017】
ここでは、予約録画実行部18は、例えば、HDDレコーダやBDレコーダ等の録画装置を備えている(図示せず)。そして、録画装置1(10)は、受信した放送等の映像コンテンツ等を録画することが可能である。
【0018】
また、上記制御部19は、予約情報変換部17、予約移動指示部14、予約情報管理部11、予約情報記憶部12を備えており、例えば、予約情報管理部11は、予約情報変換部17、予約移動指示部14、予約情報記憶部12を制御する。
【0019】
ここでは、例えば、録画装置1(10)の録画予約に関する録画予約情報は、録画予約部12に記憶される。
そして、例えば、上記予約情報管理部11は、録画予約部12に記憶された録画予約情報にアクセスし、録画予約情報の追加や削除、検索等を行う。
また、予約情報記憶部12は、録画装置(例えば、HDD等)に録画予約情報を格納、すなわち記憶する。
予約情報表示部13は、予約情報管理部11から、録画装置1(10)の録画予約に関する、例えば、上記録画予約情報の一覧情報を取得する。この録画予約情報の一覧情報は、例えば、図3の説明で後述するように、ユーザによって選択できるように、リスト形式で表示することが可能である。
【0020】
また、符号21は予約情報管理部、符号22は予約情報記憶部、符号23は予約情報表示部、符号24は予約移動指示部、符号25は予約情報送信部、符号26は予約情報受信部、符号27は予約情報変換部、符号28は予約録画実行部、符号29は制御部である。
【0021】
録画装置2(20)は、予約情報受信部26、予約情報表示部23、制御部29、予約情報送信部25、予約録画実行部28を備えている。
予約録画実行部28は、例えば、HDDレコーダやBDレコーダ等の録画装置を備えている。そして、録画装置2(20)は、受信した放送等の映像コンテンツ等を録画することが可能である。
【0022】
また、上記制御部29は、予約情報変換部27、予約移動指示部24、予約情報管理部21、予約情報記憶部22を備えており、例えば、予約情報管理部21は、予約情報変換部27、予約移動指示部24、予約情報記憶部22を制御する。
【0023】
例えば、録画装置2(20)の録画予約に関する録画予約情報は、録画予約部22に記憶される。
そして、例えば、上記予約情報管理部21は、録画予約部22に記憶された録画予約情報にアクセスし、録画予約情報の追加や削除、検索等を行う。
また、予約情報記憶部22は、録画装置(例えば、HDD等)に録画予約情報を記憶する。
この実施の形態においては、録画装置2(20)は、録画装置1(10)と同様の構成を備え、上記のように録画装置1(10)と接続される。
そして、この実施の形態においては、録画装置1(10)の予約移動指示部14は、例えば、予約情報表示部13に表示された録画装置1(10)の録画予約に対し、例えば、この録画予約の一部または全部を録画装置2(20)で行なうように、いわば、録画装置1(10)の録画予約を録画装置2(20)に移動することを指示する。
【0024】
この実施の形態においては、例えば、ユーザが、移動対象となる録画予約番組(録画予約の一部または全部)と録画予約の移動先(ここでは、録画装置2(20))を指定する。
【0025】
このユーザによる録画予約番組の指定は、例えば、番組録画予約情報の一覧表示から行われる(図3)。
この実施の形態においては、例えば、ユーザ操作により、録画装置1(10)に表示されたこの番組録画予約情報の一覧表示を見ながら、録画装置1(10)の録画予約情報が指定される。また、同様に、この録画予約情報の送信先機器が指定される。
【0026】
ここでは、例えば、上記予約移動指示部14で指定された録画予約情報が、指定された送信先機器(ここでは録画装置2(20))に送信される。
そして、録画装置2(20)の予約情報受信部26は、録画装置1(10)から送信された録画装置1(10)の録画予約情報を受信する。
録画装置2(20)の予約変換部27は、予約情報受信部26で受信された録画装置1(10)の録画予約情報を、録画装置2(20)において録画可能な条件に合うように、録画予約を変換する。例えば、指定された番組に係る放送が受信できない場合は、録画装置2(20)において、この番組と実質的に同じ内容の番組が受信可能な放送を検出し、この番組と実質的に同じ内容の番組を受信し、録画するように録画予約を変換する。この番組と実質的に同じ内容の番組は、例えば、地上波とBS等のように異なる放送経路であったり、また、異なる放送時間となったりすることもある。また、例えば、録画装置1(10)と録画装置2(20)の記録形式が異なる場合は、録画装置2(20)の記録形式に変換する。
【0027】
そして、この変換された録画予約、すなわち、録画装置2(20)において録画可能な条件に合わせた録画予約を、予約情報管理部11に登録する。
そして、図1および図2に示すように、録画装置1(10)と録画装置2(20)は、例えば有線または無線のLAN(30)を介して接続される。また、例えば、ここでは、録画装置2(20)は、ネットワーク(インターネット)40を介してサーバ50に接続され、例えば、IPTV等のインターネット放送を受信することが可能である。
【0028】
上記のように、録画装置1(10)における受信可能な放送や録画可能な方式等が録画装置2(20)における受信可能な放送や録画可能な方式等とは必ずしも一致しない場合がある。
【0029】
そこで、この実施の形態においては、例えば、録画装置1(10)と録画装置2(20)の受信可能な放送や録画可能な方式等が一致しない場合に、録画装置1(10)に記憶された録画予約情報を用い、録画装置2(20)において受信可能な放送や録画可能な方式に変換し、録画予約を実行することができないかを試みる。
【0030】
そして、録画装置1(10)と録画装置2(20)の受信可能な放送や録画可能な方式等が一致しない場合に、例えば、録画装置2(20)の予約変換部27は、予約情報受信部26で受信された録画装置1(10)の録画予約情報を、録画装置2(20)において録画可能な条件に合わせて録画予約の内容を変換する。
【0031】
この実施の形態においては、例えば、このとき、録画装置2(20)は録画装置1(10)に対して、変換された録画予約の内容を出力し、この変換された内容で録画予約を実行しても良いかを照会する。
【0032】
そして、例えば、録画装置1(10)から、この変換された内容で録画予約を実行しても良い旨の回答を受信した場合に、この録画装置2(20)において録画可能な条件を、録画装置2(20)の予約情報管理部21に登録する。
【0033】
録画装置2(20)の予約実行部28は、予約情報管理部21で管理された録画予約条件に従い、録画予約を実行する。
図3は、実施形態に係わる録画装置1の予約情報記憶部に記憶された番組録画予約情報の一例を示す図である。
ここでは、録画装置1(10)の予約情報記憶部12に記憶、すなわち、録画予約された番組録画予約情報が記憶されている。
図3に示すように、放送種別欄は、予約すべき番組がどの経路にあるかを表し、地上波・BS・CSなどのネットワークやIPTVの名称など受信経路に必要な名称が記憶される。なお、この放送種別は、個別の録画装置が受信できる経路である。このため、接続機器等、個別の録画装置で異なる。
【0034】
また、チャンネル欄は、予約すべき番組のチャンネルが格納される。なお、そのフォーマットは、上記放送種別欄の値により異なる。例えば、VODサービス形式の番組が対象の時は、番組を閉めるIDが格納される。
【0035】
また、開始日時欄は、番組の開始日時が、終了日時欄は番組の終了日時が記憶(格納)される。
また、タイトル欄は、番組のタイトルが、また、ジャンル欄には、番組の属するジャンルが記憶(格納)される。また、録画モード欄は、録画時のフォーマットが記憶される。
【0036】
また、優先度欄は、例えば、録画予約が重複した場合に、優先すべき録画を決定するために使用される。ここでは、例えば、優先度の高い順に、「高」「普通」「低」の3段階の値をとる。
【0037】
そして、符号301の番組録画予約は、放送種別は「地上波」、チャンネルは「122」、開始日時は「2011年1月11日の20時00分」、終了日時は「2011年1月11日の20時58分」、番組のタイトルは「あしたの希望2#1」、ジャンルは「ドラマ」、録画モードは「TS」、ユーザの優先度は「高」である。
【0038】
ここで、TSは(トランスポート・ストリーム)を示している。
また、符号302の番組録画予約は、放送種別は「BS」、チャンネルは「234」、開始日時は「2011年1月12日の12時00分」、終了日時は「2011年1月12日の13時00分」、番組のタイトルは「お昼のコメディーショー」、ジャンルは「コメディ」、録画モードは「TS」、ユーザの優先度は「普通」である。
【0039】
また、符号303の番組録画予約は、放送種別は「CS」、チャンネルは「833」、開始日時は「2011年1月12日の21時00分」、終了日時は「2011年1月12日の21時54分」、番組のタイトルは「ミュージックアワー」、ジャンルは「音楽」、録画モードは「DVD」、ユーザの優先度は「普通」である。
【0040】
また、符号304の番組録画予約は、放送種別は「VOD」、チャンネルは「12435」、開始日時は「−」、終了日時は「−」、番組のタイトルは「あしたの希望#4」、ジャンルは「ドラマ」、録画モードは「MPEG4」、ユーザの優先度は「普通」である。この放送は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)で逐次放送されるため、開始日時は「−」、終了日時は「−」となっている。
【0041】
図4は、実施形態に係わる録画装置1の予約情報記憶部に記憶された番組録画予約の一覧表示の一例を示す図である。
この一覧表示は、例えば、上記図3に示した録画装置1(10)の予約情報記憶部12に記憶された番組録画予約が、例えば、録画装置1(10)の予約情報表示部13に表示される。
【0042】
符号400は、例えば、録画装置1(10)の予約情報表示部13に表示される録画予約の一覧表示画面である。
符号401は、録画予約された番組「あしたの希望2#1」の録画予約に係る情報が表示されている。
ここでは、放送種別は「地上波」、チャンネルは「122」、開始日時は「2011年1月11日の20時00分」、終了日時は「2011年1月11日の20時58分」、ジャンルは「ドラマ」、録画モードは「TS」、ユーザの優先度は「高」が表示されている。
【0043】
符号402は、録画予約された番組「お昼のコメディーショー」の録画予約に係る情報が表示されている。
ここでは、放送種別は「BS」、チャンネルは「234」、開始日時は「2011年1月12日の12時00分」、終了日時は「2011年1月12日の13時00分」、ジャンルは「コメディ」、録画モードは「TS」、ユーザの優先度は「普通」が表示されている。
【0044】
符号403は、録画予約された番組「ミュージックアワー」の録画予約に係る情報が表示されている。
ここでは、放送種別は「CS」、チャンネルは「833」、開始日時は「2011年1月12日の21時00分」、終了日時は「2011年1月12日の21時54分」、ジャンルは「音楽」、録画モードは「DVD」、ユーザの優先度は「普通」が表示されている。
【0045】
符号404は、録画予約された番組「あしたの希望#4」の録画予約に係る情報が表示されている。
ここでは、放送種別は「VOD」、チャンネルは「12435」、ジャンルは「ドラマ」、録画モードは「MPEG4」、ユーザの優先度は「普通」が表示されている。
【0046】
上記のように、この放送は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)で逐次放送されるため、開始日時および終了日時は空欄で表示されている。
なお、上記においては、録画装置1(10)に録画予約された録画予約情報が全て表示される例を説明したが、例えば、録画装置1(10)が、ユーザに指定された所定の条件に合わせた絞り込みを行い、これを表示するように構成してもよい。
【0047】
図5は、実施形態に係わる録画装置1および録画装置2間における予約録画の移動シーケンスを説明するシーケンス図である。
ここでは、上記のように構成された録画装置1(10)および録画装置2(2)の2台の録画装置における、予約録画の移動シーケンスを示している。
ここでは、上記予約録画に係る情報の転送元は「録画装置1(10)」、転送先は「録画装置2(20)」である。また、符号1000は、この「録画装置1(10)」から「録画装置2(20)」へ予約録画を移動させることを操作するユーザである。
【0048】
ここでは、まず、ユーザ1000が図示しないリモコン等を用い、録画装置1(10)に対し、録画装置1(10)に録画予約されている番組に係る情報を表示するように指示する。
【0049】
すると、録画装置1(10)は、この指示を受け、例えば、録画装置1(10)の予約情報表示部13に、例えば、図4に示すような、録画予約一覧表示を表示する(501)。
【0050】
ユーザ1000は、この表示された録画予約一覧表示の予約録画情報から、一つまたは複数の番組を選択指定する。上記予約録画情報の転送先は、予め指定されていても良いし、この時、ユーザ1000が上記予約録画情報の転送先(この場合「録画装置2(20)」)を指定しても良い。(502)
【0051】
そして、これらの指定された情報が、録画装置1(10)から録画装置2(20)に向けて送信される。例えば、録画装置1(10)は、予約情報送信部15から、ネットワークを通じて録画装置2(20)の予約情報受信部26に、上記予約録画情報を送信する。これにより、予約録画の移動が要求される(503)。
【0052】
録画装置2(20)は、録画装置1(10)から送信された予約録画情報を受信する。そして、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能であるか否かを判別する。
【0053】
そして、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能である場合は、図5(b)に示すように、予約変更をせず、例えば、放送時間や圧縮モード等との変換を行なうことなく、受信した予約録画情報の内容で、予約情報管理部101にて予約を登録する(509)。
【0054】
また、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能ではない場合は、図5(a)に示すように、上記録画装置2(20)において予約録画可能な条件に変更した、録画装置2(20)における変更予約録画情報を、録画装置1(10)に向けて出力する(505)。
【0055】
録画装置1(10)は、この変更予約録画情報を受信する。そして、予約情報表示部13に、変更予約録画に係る情報(録画装置2(20)において録画可能な録画条件)の表示画面(例えば、後述する図6)を表示出力し、ユーザの確認を得る(506)。
【0056】
ユーザ1000は、例えば、この図6に示すような表示画面の内容を確認し、上記表示された変更予約録画に係る情報(録画装置2(20)において録画可能な録画条件)で予約録画を行なっても良いか否かを、図示しないリモコン等を用い、録画装置1(10)に入力する。そして、上記録画条件で予約録画を行なっても良い場合は、ユーザは、例えば、「はい」を指定し、入力する(507)。
【0057】
そして、上記「はい」が入力された場合は、録画装置1(10)は、上記変更予約録画が確認された旨を録画装置2(20)に向けて出力し、上記変更予約録画の実行を指示する(508)。
【0058】
録画装置2(20)は、この変更予約録画の実行指示を受信し、録画装置2(20)の予約情報管理部21にこの予約録画を登録する(509)。
図6は、実施形態に係わる録画装置2から録画装置1に向けて出力され、録画装置1で表示される、録画装置2の録画条件の表示例を示す図である。
符号600は、上記変更予約録画に係る情報(録画装置2(20)において録画可能な録画条件)の表示画面の一例であり、上記録画条件が表示される。この表示は、例えば、録画装置1(10)の予約情報表示部13に表示される。
【0059】
この実施の形態においては、上記変更された予約録画条件のどの部分が変更になったかがユーザにわかりやすいように、例えば、識別可能に表示される。
符号401は、変更前の予約録画条件、すなわち、元々録画装置1(10)に予約されていた録画条件である。
図6に示すように、ここでは、変更前の予約録画条件の放送種別は「地上波」、チャンネルは「122」、予約録画時刻は「2011年1月11日の20時00分−20時58分」、番組タイトルは「あしたの希望2#1」、ジャンルは「ドラマ」、録画モードは「TS」、ユーザの優先度は「高」である。
【0060】
また、符号601は、上記番組と実質的に同じ内容の番組を予約録画する場合の、変更後の予約録画条件である。上記のように、ここでは、録画装置2(20)において録画可能な録画条件であり、これが表示される。
【0061】
ここでは、変更後の予約録画条件の放送種別は、インターネットを経由する放送である「IPTV」に変更されている。また、符号610を付すように、この変更が識別可能に表示されている。
【0062】
また、チャンネルは、「732」に変更されている。符号620を付すように、同様に、この変更が識別可能に表示されている。
また、予約録画時刻は、「2011年1月11日」および「18時00分−18時58分」に変更されている。符号630、符号640を付すように、同様に、この変更が識別可能に表示されている。
【0063】
また、番組タイトルは、「あしたの希望2#1」であり、変更前の予約録画条件401に比べ変更はない。また、ジャンルは、「ドラマ」であり、変更前の予約録画条件401に比べ変更はない。
【0064】
また、録画モードは、「AVC」に変更されている。符号650を付すように、同様に、この変更が識別可能に表示されている。
また、ユーザの優先度は「高」であり、変更前の予約録画条件401に比べ変更はない。
また、図6に示すように、ユーザに対して変更予約録画の確認を表示し、変更予約録画を行っても良い場合は、符号660を付した「はい」が選択指定される。また、変更予約録画を行ってはいけない場合は、符号670を付した「いいえ」が選択指定される。
【0065】
ここでは、ユーザによって、符号660を付した「はい」が選択指定されている。
図7は、実施形態に係わる録画装置1および録画装置2の動作を説明するフローチャートである。
符号S100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、上記のように、ユーザ操作により、録画装置1(10)から録画装置2(20)に予約移動が指示されたステップである。続いて、ステップS102に進む。
【0066】
ステップS102は、録画装置1(10)から録画装置2(20)に、予め設定された予約録画予約情報を出力するステップである。続いて、ステップS103に進む。
【0067】
ステップS103は、録画装置2(20)は、予約内容受信部26で、録画装置1(10)の予約録画予約情報を受信するステップである。ここでは、予約情報受信部16から、上記必要に応じて変換する予約録画情報を受け取る。このとき受信した予約録画の内容は、予約内容記憶部12に記憶されたレコードと同じフィールドを持つ。続いて、ステップS104に進む。
【0068】
ステップS104は、放送形態が異なる番組は受信可能かを判別するステップである。放送形態が異なる番組は受信可能ではないと判別される場合は、ステップS105に進む(No)。放送形態が異なる番組は受信可能であると判別される場合は、ステップS106に進む(Yes)。ここでは、対象となる予約録画の「放送種別」が、実行中の機器で受信可能かを判別する。なお、この判別は、チューナーの有無ではなく、該当種別に対し、受信設定が終了しているか否かで判定しても良い。
【0069】
ステップS106は、受信した予約録画の内容が、録画装置2(20)において視聴可能なChかを判別するステップである。受信した予約録画の内容が、録画装置2(20)において視聴可能なChではないと判別される場合は、ステップS105に進む(No)。受信した予約録画の内容が、録画装置2(20)において視聴可能なChであると判別される場合は、ステップS107に進む(Yes)。ここでは、上記受信可能な場合に、「チャンネル」のレコードを参照し、録画が可能か否かを判別する。
【0070】
ステップS107は、番組の重複予約はないかを判別するステップである。番組の重複予約があると判別される場合は、ステップS105に進む(No)。番組の重複予約はないと判別される場合は、ステップS112に進む(Yes)。ここでは、上記録画可能ならば、例えば、予約情報管理部11に問い合わせ、重複する予約が存在するかを判定する。
【0071】
ステップS105は、録画装置2(20)がECG情報検索を行なうステップである。上記のように、ここでは、録画装置2(20)において、放送形態が異なる番組は受信可能ではないか、受信した予約録画の内容が録画装置2(20)において視聴可能なChではないか、番組の重複予約があるかのいずれかの判別が行なわれている。そこで、例えば、「タイトル」レコードに一致する番組を、放送種別毎に受信可能な番組を記録したECG(Electronic Content Guide)から検索する。続いて、ステップS108に進む。
【0072】
ステップS108は、録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組はないかを判別するステップである。録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組はないと判別される場合は、ステップS109に進む(Yes)。録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組はあると判別される場合は、ステップS110に進む(No)。
【0073】
ステップS109は、録画装置2(20)から録画装置1(10)に予約移動不可を出力するステップである。続いて、ステップS117に進む。すなわち、上記該当する番組がなければ、上記移動予約が不可能である旨を移動元の機器(録画装置1(10))へ通知し、移動元の機器(録画装置1(10))はこの旨のメッセージを表示する。
【0074】
ステップS110は、録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組は1つかを判別するステップである。録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組は1つであると判別される場合は、ステップS112に進む(Yes)。録画装置2(20)で予約録画可能な、実質的に同じ内容の番組は1つではないと判別される場合は、ステップS111に進む(No)。
【0075】
ステップS111は、例えば放送時間が早い等の所定のルールで、1つの放送番組を指定するステップである。また、実質的に同じ内容の番組が複数該当する場合は、次のような選択基準で指定を行なうことも可能である。選択基準の例として、例えば、予約完了時刻が最も早い、録画モードによる画質が近い、録画モードによる容量が近い等がある。
【0076】
また、ユーザ1000に提示する優先順位として、それぞれ「時刻重視」「画質重視」「容量重視」としてユーザに提示し「最も重視するもの」と「次に重視するもの」を選択させ、予約の選択を行うように構成することも可能である。
【0077】
例えば、ユーザの選択が、「画質」、「時刻」の順に重視するならば、可能な限り画質が近いパラメータを選択し、同一の画質のものが複数ある場合は、録画終了日時が最も早いものを選択するようにする。続いて、ステップS112に進む。
【0078】
ステップS112は、録画装置2(20)から録画装置1(10)に、録画装置2(20)で予約録画可能な変更予約録画情報を出力するステップである。続いて、ステップS113に進む。
【0079】
ステップS113は、録画装置2(20)で予約録画可能な変更予約録画情報を録画装置1(10)に出力表示するステップである。続いて、ステップS114に進む。
【0080】
ステップS114は、上記ユーザ1000の確認入力を受信し、変更予約録画はNGかを判別するステップである。例えば、ユーザ1000によって、「はい」660が入力された場合は、変更予約録画はNGではないと判別し、ステップS115に進む(No)。また、「いいえ」670が入力された場合は、変更予約録画はNGであると判別し、ステップS117に進む(Yes)。
【0081】
ステップS115は、録画装置2(20)に上記番組の変更予約録画指示するステップである。続いて、ステップS116に進む。
ステップS116は、録画装置2(20)で上記番組の変更予約録画を実行するステップである。続いて、ステップS117に進む。
ステップS117は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように構成することにより、この実施の形態においては、簡易に、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させることが可能な録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0082】
図8は、他の実施形態に係わる録画装置1および録画装置2、録画装置3がシステム構成されたシステム図である。
ここでは、上記説明に加え、録画装置3(30)を構成する。そして、録画装置1(10)と録画装置2(20)、および、録画装置1(10)と録画装置3(30)は、例えば、有線または無線のLAN(30)を介して接続される。また、例えば、ここでは、録画装置2(20)および録画装置3(30)は、ネットワーク(インターネット)40を介してサーバ50に接続され、例えば、IPTV等のインターネット放送を受信することが可能である。
【0083】
また、この実施の形態においては、例えば、録画装置1(10)において録画予約された番組と実質的に同じ内容の番組を、録画装置2(20)で録画できない場合に、録画装置3(30)で録画できないか否かを確認し、録画装置3(30)で録画可能な場合に、この録画条件を録画装置1(10)に対して出力する。
【0084】
また、録画装置1(10)は、この録画装置3(30)から出力された録画可能な録画条件を受信し、例えば、録画装置1(10)の表示部に表示出力する。
図9は、図8に示すようにシステム構成された他の実施形態に係わる録画装置の構成の一例を示すブロック図である。
この実施の形態においては、録画装置1(10)は、予約情報収集部90を備え、例えば、録画装置1(10)において録画予約された番組と実質的に同じ内容の番組を、録画装置2(20)で録画できない場合には、録画装置3(30)で録画できないか否かを確認し、録画装置3(30)で録画可能な場合に、この録画条件を録画装置1(10)に対して出力するよう制御する。
【0085】
上記と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
符号31は予約情報管理部、符号32は予約情報記憶部、符号33は予約情報表示部、符号34は予約移動指示部、符号35は予約情報送信部、符号36は予約情報受信部、符号37は予約情報変換部、符号38は予約録画実行部、符号39は制御部である。
【0086】
上記と同様に、録画装置3(30)は、予約情報受信部36、予約情報表示部33、制御部39、予約情報送信部35、予約録画実行部38を備えている。
予約録画実行部38は、例えば、HDDレコーダやBDレコーダ等の録画装置を備えている。そして、録画装置3(30)は、受信した放送等の映像コンテンツ等を録画することが可能である。
【0087】
また、上記制御部39は、予約情報変換部37、予約移動指示部34、予約情報管理部31、予約情報記憶部32を備えており、例えば、予約情報管理部31は、予約情報変換部37、予約移動指示部34、予約情報記憶部32を制御する。
【0088】
例えば、録画装置3(30)の録画予約に関する録画予約情報は、録画予約部32に記憶される。
そして、例えば、上記予約情報管理部31は、録画予約部32に記憶された録画予約情報にアクセスし、録画予約情報の追加や削除、検索等を行う。
また、予約情報記憶部32は、録画装置(例えば、HDD等)に録画予約情報を記憶する。
この実施の形態においては、録画装置3(30)は、録画装置1(10)と同様の構成を備え、上記のように録画装置1(10)と接続される。
そして、この実施の形態においては、録画装置1(10)の予約情報収集部90は、例えば、予約移動指示部14を制御する。
なお、この予約情報収集部90が予約を収集する先は、予めユーザに指定させておいても良いし、UPnPのように発見プロトコルを用いて、その時点でサービス可能な録画装置の一覧を取得し、この録画装置一覧にある録画装置から収集しても良い。
【0089】
そして、録画装置1(10)において録画予約された番組と実質的に同じ内容の番組を、録画装置2(20)で録画できない場合には、録画装置3(30)で録画できないか否かを確認し、録画装置3(30)で録画可能な場合に、この録画条件を録画装置1(10)に対して出力する。
【0090】
また、録画装置1(10)は、この録画装置3(30)から出力された録画可能な録画条件を受信し、例えば、録画装置1(10)の表示部に表示出力する。
図10は、他の実施形態に係わる録画装置1および録画装置2、録画装置3の動作の一部を説明するフローチャートである。
符号S200は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS201に進む。
ステップS201は、録画装置1(110)から他の録画装置に予約移動指示するステップである。続いて、ステップS202に進む。
ステップS202は、録画装置1(110)に接続する録画機器(ここでは録画装置2(120)と録画装置3(130))を確認するステップである。続いて、ステップS203に進む。
【0091】
ステップS203は、録画装置1(110)から録画装置2(120)に、予め設定された録画予約情報を出力するステップである。続いて、ステップS204に進む。
【0092】
ステップS204は、録画装置2(120)は予約内容受信部26で、録画装置1(110)の録画予約情報を受信するステップである。続いて、ステップS205に進む。
【0093】
ステップS205は、放送形態が異なる番組は受信可能かを判別するステップである。放送形態が異なる番組は受信可能であると判別される場合は、ステップS207に進む(Yes)。放送形態が異なる番組は受信可能ではないと判別される場合は、ステップS206に進む(No)。
【0094】
ステップS207は、録画装置1(110)に予約録画された番組は、視聴可能Chであるかを判別するステップである。録画装置1(110)に予約録画された番組は、視聴可能Chであると判別される場合は、ステップS208に進む(Yes)。録画装置1(110)に予約録画された番組は、視聴可能Chではないと判別される場合は、ステップS206に進む(No)。
【0095】
ステップS208は、重複予約はないかを判別するステップである。重複予約はないかと判別される場合は、ステップS213に進む(Yes)。重複予約はないかと判別されない場合は、ステップS206に進む(No)。
【0096】
ステップS206は、録画装置2(120)がECG情報検索を行なうステップである。続いて、ステップS209に進む。
ステップS209は、同じ内容の番組はないかを判別するステップである。同じ内容の番組はないと判別される場合は、ステップS211に進む(Yes)。同じ内容の番組はあると判別される場合は、ステップS210に進む(No)。
【0097】
ステップS211は、録画装置2(120)から録画装置1(110)に予約移動不可を出力するステップである。続いて、ステップS218に進む。
ステップS218は、録画装置1(110)の予約情報収集部90が、録画装置2(120)での予約移動不可通知を受信するステップである。続いて、図11のステップS219に進む。
【0098】
ステップS210は、上記同じ内容の番組は1つかを判別するステップである。同じ内容の番組は1つであると判別される場合は、ステップS213に進む(Yes)。同じ内容の番組は1つではないと判別される場合は、ステップS212に進む(No)。
【0099】
ステップS212は、例えば、放送時間が早い等の所定のルールで1つの放送番組を指定するステップである。続いて、ステップS213に進む。
ステップS213は、録画装置2(120)から録画装置1(110)に、番組の変更予約情報を出力するステップである。続いて、ステップS214に進む。
ステップS214は、番組の変更予約情報を録画装置1(110)に出力表示するステップである。続いて、ステップS215に進む。
ステップS215は、上記変更予約録画はNGかを判別するステップである。上記変更予約録画はNGであると判別される場合は、ステップS219に進む(Yes)。上記変更予約録画はNGではないと判別される場合は、ステップS216に進む(No)。
【0100】
ステップS216は、録画装置2(120)に上記番組の変更予約録画指示するステップである。続いて、ステップS217に進む。
ステップS217は、録画装置2(120)で上記番組の変更予約録画実行するステップである。続いて、ステップS236に進む。
ステップS219は、録画装置1(110)から録画装置3(130)に、予め設定された録画予約情報を出力するステップである。続いて、ステップS220に進む。
【0101】
ステップS220は、録画装置3(130)は予約内容受信部36で、録画装置1(110)の録画予約情報を受信するステップである。続いて、ステップS221に進む。
【0102】
ステップS221は、放送形態が異なる番組は受信可能かを判別するステップである。放送形態が異なる番組は受信可能であると判別される場合は、ステップS223に進む(Yes)。放送形態が異なる番組は受信可能ではないと判別される場合は、ステップS222に進む(No)。
【0103】
ステップS223は、視聴可能Chかを判別するステップである。視聴可能Chであると判別される場合は、ステップS224に進む(Yes)。視聴可能Chであると判別されない場合は、ステップS222に進む(No)。
【0104】
ステップS222は、録画装置3(130)がECG情報検索を実行するステップである。続いて、ステップS225に進む。
ステップS225は、同じ内容の番組はないかを判別するステップである。同じ内容の番組はないと判別される場合は、ステップS227に進む(Yes)。同じ内容の番組はないと判別されない場合は、ステップS226に進む(No)。
【0105】
ステップS227は、録画装置3(130)から録画装置1(110)に予約移動不可を出力するステップである。続いて、ステップS234に進む。
ステップS234は、録画装置1(110)の予約情報収集部90は、録画装置3(130)での予約移動不可通知を受信するステップである。続いて、ステップS235に進む。
【0106】
ステップS235は、録画装置1(110)は録画装置2(120)、録画装置3(130)への予約移動不可を表示するステップである。続いて、ステップS236に進む。
【0107】
ステップS226は、同じ内容の番組は1つかを判別するステップである。同じ内容の番組は1つであると判別される場合は、ステップS229に進む(Yes)。同じ内容の番組は1つではないと判別される場合は、ステップS228に進む(No)。
【0108】
ステップS228は、例えば、放送時間が早い等の所定のルールで1つの放送番組を指定するステップである。続いて、ステップS229に進む。
ステップS229は、録画装置3(130)から録画装置1(110)に、番組の変更予約情報を出力するステップである。続いて、ステップS230に進む。
ステップS230は、番組の変更予約情報を録画装置1(110)に出力表示するステップである。続いて、ステップS231に進む。
ステップS231は、上記変更予約録画はNGかを判別するステップである。上記変更予約録画はNGであると判別される場合は、ステップS236に進む(Yes)。上記変更予約録画はNGではないと判別される場合は、ステップS232に進む(No)。
【0109】
ステップS232は、録画装置3(130)に上記番組の変更予約録画を指示するステップである。続いて、ステップS233に進む。
ステップS233は、録画装置3(130)で上記番組の変更予約録画実行するステップである。続いて、ステップS236に進む。
ステップS236は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように構成することにより、この実施の形態においては、簡易に、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させることが可能な録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0110】
図12は、他の実施形態に係わる複数の録画装置がシステム構成されたシステム図である。
ここでは、図12に示すように、録画装置1(10)、録画装置2(20)、携帯端末230、TV240、STB250が、例えば、無線LANで接続されている。
【0111】
そして、この実施の形態においては、例えば、携帯端末230により、上記と同様に、録画予約の表示や録画予約の移動指示が行われ、録画装置2(20)において実行される。
【0112】
図13は、他の実施形態に係わる複数の録画装置がシステム構成されたシステムにおける携帯端末と録画装置2を示す図である。
この実施の形態においては、携帯端末230は、図13に示すように、予約情報受信部236、予約情報表示部233、制御部239、予約情報送信部235、予約録画実行部238を備えている。
【0113】
また、ここでは、予約録画実行部238は、例えば、HDDレコーダやBDレコーダ等の録画装置を備えている(図示せず)。そして、携帯端末230は、受信した放送等の映像コンテンツ等を録画することが可能である。
【0114】
また、上記制御部239は、予約情報変換部237、予約移動指示部234、予約情報管理部231、予約情報記憶部232を備えており、例えば、予約情報管理部231は、予約情報変換部237、予約移動指示部234、予約情報記憶部232を制御する。
【0115】
また、録画装置2(20)は、予約情報受信部26、予約情報表示部23、制御部29、予約情報送信部25、予約録画実行部28を備えている。
予約録画実行部28は、例えば、HDDレコーダやBDレコーダ等の録画装置を備えている。そして、録画装置2(20)は、受信した放送等の映像コンテンツ等を録画することが可能である。
【0116】
また、上記制御部29は、予約情報変換部27、予約情報管理部21、予約情報記憶部22を備えており、例えば、予約情報管理部21は、予約情報変換部27、予約情報記憶部22を制御する。
【0117】
例えば、録画装置2(20)の録画予約に関する録画予約情報は、録画予約部22に記憶される。
そして、例えば、上記予約情報管理部21は、録画予約部22に記憶された録画予約情報にアクセスし、録画予約情報の追加や削除、検索等を行う。
また、予約情報記憶部22は、録画装置(例えば、HDD等)に録画予約情報を記憶する。
図14は、他の実施形態に係わる携帯端末と録画装置2間における予約録画の移動シーケンスを説明するシーケンス図である。
ここでは、携帯端末230と録画装置2(2)間における予約録画の移動シーケンスを示している。
ここでは、上記予約録画に係る情報の転送元は「携帯端末230」、転送先は「録画装置2(20)」である。また、符号1000は、この「携帯端末230」から「録画装置2(20)」へ予約録画を移動させることを操作するユーザである。
【0118】
ここでは、まず、ユーザ1000が携帯端末230を操作し、携帯端末230に録画予約されている番組に係る情報を表示するように指示する。
すると、携帯端末230は、この指示を受け、例えば、携帯端末230の予約情報表示部233に、例えば、上記図4に示すような、予約録画一覧表示を表示する(501)。
【0119】
ユーザ1000は、この表示された予約録画一覧表示の予約録画情報から、一つまたは複数の番組を選択指定する。上記予約録画情報の転送先は、予め指定されていても良いし、この時、ユーザ1000が上記予約録画情報の転送先(この場合「録画装置2(20)」)を指定しても良い。(502)
【0120】
そして、これらの指定された情報が、携帯端末230から録画装置2(20)に向けて送信される。例えば、携帯端末230は、予約情報送信部235から、ネットワークを通じて録画装置2(20)の予約情報受信部26に、上記予約録画情報を送信する。これにより、予約録画の移動が要求される(503)。
【0121】
録画装置2(20)は、携帯端末230から送信された予約録画情報を受信する。そして、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能であるか否かを判別する。
【0122】
そして、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能である場合は、図14(b)に示すように、予約変更をせず、例えば、放送時間や圧縮モード等との変換を行なうことなく、受信した予約録画情報の内容で、予約情報管理部231にて予約を登録する(509)。
【0123】
また、受信した予約録画情報の内容で、録画装置2(20)で予約録画が実行可能ではない場合は、図14(a)に示すように、上記録画装置2(20)において予約録画可能な条件に変更した、録画装置2(20)における変更予約録画情報を、携帯端末230に向けて出力する(505)。
【0124】
携帯端末230は、この変更予約録画情報を受信する。そして、予約情報表示部233に、変更予約録画に係る情報(録画装置2(20)において録画可能な録画条件)の表示画面を表示出力し、ユーザの確認を得る(506)。
【0125】
ユーザ1000は、例えば、図6に示すような、この表示画面の内容を確認し、上記表示された変更予約録画に係る情報(録画装置2(20)において録画可能な録画条件)で予約録画を行なっても良いか否かを、携帯端末230に入力する。そして、上記録画条件で予約録画を行なっても良い場合は、ユーザは、例えば、「はい」を指定し、入力する(507)。
【0126】
そして、上記「はい」が入力された場合は、携帯端末230は、上記変更予約録画が確認された旨を録画装置2(20)に向けて出力し、上記変更予約録画の実行を指示する(508)。
【0127】
録画装置2(20)は、この変更予約録画の実行指示を受信し、録画装置2(20)の予約情報管理部21にこの予約録画を登録する(509)。
上記のように構成することにより、この実施の形態においては、簡易に、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させることが可能な録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0128】
また、上記実施の形態においては、録画装置2(20)は、他機器(携帯端末230)において録画予約された番組の録画予約情報を受信する録画予約情報受信部(予約情報受信部26)を備える。
【0129】
また、上記受信した録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の番組を自機器(録画装置2(20))で録画可能な場合に、この録画条件を出力する録画条件出力部を備える。
【0130】
また、制御部29は、上記受信した録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の番組を録画可能であるかの検出を行う。
また、録画装置2(20)は、上記出力した録画条件を拒絶する信号(例えば、図6に示す「いいえ」670の入力信号等)を受信しない場合は、上記出力した録画条件で録画を行なう。
【0131】
上記のように構成することによって、この発明の実施の形態においては、簡易に、ある録画装置に設定された録画予約を他の録画装置で実行させることが可能な録画装置を提供し、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0132】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0133】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0134】
1…アンテナ1、2…アンテナ2、10…録画装置1、11…予約情報管理部、12…予約情報記憶部、13…予約情報表示部、14…予約移動指示部、15…予約情報送信部、16…予約情報受信部、17…予約情報変換部、18…予約録画実行部、19…制御部、20…録画装置2、21…予約情報管理部、22…予約情報記憶部、23…予約情報表示部、24…予約移動指示部、25…予約情報送信部、26…予約情報受信部、27…予約情報変換部、28…予約録画実行部、29…制御部、30…LAN、40…ネットワーク(インターネット)、50…サーバ、600…録画条件表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他機器において録画予約された番組の録画予約情報を受信する録画予約情報受信部と、
前記受信した録画予約情報に係る録画予約と実質的に同じ内容の録画条件を自機器で実行可能であるかを検出する検出部を備える録画装置。
【請求項2】
前記他機器において録画予約された番組の録画予約情報は、前記他機器から出力される請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記受信した録画予約情報に係る録画予約と実質的に同じ内容の録画予約を実行可能な場合に、この録画条件を出力する録画条件出力部を備える請求項1または請求項2のいずれかに記載の録画装置。
【請求項4】
前記出力した録画条件を拒絶する信号を受信しない場合は、前記録画条件で録画を行なう請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の録画装置。
【請求項5】
他機器において録画予約された番組の録画予約情報を受信するステップと、
前記受信した録画予約情報に係る録画予約と実質的に同じ内容の録画予約を自機器で実行可能であるかを検出するステップを備える録画方法。
【請求項6】
自機器において録画予約された番組の録画予約情報を出力する録画予約情報出力部と、
前記出力された録画予約情報を他機器で受信し、前記録画予約情報に係る録画予約と実質的に同じ内容の録画予約を前記他機器において録画可能な場合に、前記他機器から出力される他機器の録画条件を受信する録画条件受信部と、
前記受信した他機器の録画条件を表示する録画条件表示部を備える録画装置。
【請求項7】
前記他機器において前記録画予約情報に係る録画予約と実質的に同じ録画を実行不可の場合に、第2の他機器から前記第2の他機器において録画可能な録画条件を受信する請求項6に記載の録画装置。
【請求項8】
前記自機器は携帯端末である請求項6または請求項7のいずれかに記載の録画装置。
【請求項9】
自機器において録画予約された番組の録画予約情報を出力するステップと、
前記出力された録画予約情報を他機器で受信し、前記録画予約情報に係る番組と実質的に同じ内容の録画予約を前記他機器において実行可能な場合に、前記他機器から出力される他機器の録画条件を受信するステップと、
前記受信した他機器の録画条件を表示するステップを備える録画方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−238928(P2012−238928A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104759(P2011−104759)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】