説明

録画装置

【課題】複数の録画モードの中から使用する録画モードを選択する際におけるユーザの作業の負担を軽減することが可能な録画装置を提供する。
【解決手段】このDVD/BDレコーダ10(録画装置)は、テレビジョン放送を、画質の異なる複数の録画モードを選択的に使用して記録可能なハードディスク14を備え、複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、録画装置に関し、特に、記録部を備える録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録部を備える録画装置が知られている。
【0003】
一般に、録画装置の記録部は、テレビジョン放送を、画質の異なる複数の録画モードを選択的に使用して記録可能なように構成されている。近年、録画モードは、様々な圧縮規格の登場により約十種類まで増加している。このため、記録部にテレビジョン放送を録画したい場合、ユーザは、録画を行う毎に約十種類の録画モードから使用する録画モードを一つ選択する必要があるので、録画モードを選択する際のユーザの作業が煩雑になるという不都合がある。
【0004】
そこで、録画モードを容易に選択することが可能な放送受信装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
上記特許文献1には、ハードディスクドライブ(記録部)を備えるDVDレコーダ(録画装置)に接続される放送受信装置が開示されている。この放送受信装置では、DVDレコーダのハードディスクドライブにテレビジョン放送が録画される場合に、直前の録画時に設定された録画モードを自動的に選択して表示するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−94408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の放送受信装置では、自動的に選択された録画モードと異なる録画モードを選択したい場合、ユーザは約十種類の録画モード全ての中から1つの録画モードを選択し直す必要がある。この場合、ユーザは、目的の録画モードを選択するために、たとえばリモコンのキー操作により録画モードを1つずつ経由する必要がある。このため、選択された録画モードを変更する際のユーザの作業が煩雑になるという問題点がある。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の録画モードの中から使用する録画モードを選択する際におけるユーザの作業の負担を軽減することが可能な録画装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0009】
この発明の一の局面による録画装置は、テレビジョン放送を画質の異なる複数の録画モードを選択的に使用して記録可能な記録部を備え、複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成されている。
【0010】
この一の局面による録画装置では、上記のように、複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成することによって、録画モードを選択する際および選択された録画モードを変更する際におけるユーザの選択肢の数を少なくすることができる。これにより、複数の録画モードの中から使用する録画モードを選択する際におけるユーザの作業の負担を軽減することができる。
【0011】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、複数の録画モードの録画モード毎に、使用可能な録画モードとするか否かの設定を行うことが可能なように構成されている。このように構成すれば、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザが自由に録画モード毎に設定することができる。
【0012】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報を記憶する設定情報記憶部をさらに備える。このように構成すれば、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報を設定情報記憶部に記憶させておくことができるので、設定情報の管理を容易に行うことができる。
【0013】
上記一の局面による録画装置において、好ましくは、録画装置に接続される表示装置の表示内容を制御可能な制御部をさらに備え、制御部は、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われる場合において、複数の録画モードの一覧を含むとともに、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザに設定させる画面を表示装置に表示させるように構成されている。このように構成すれば、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザが画面を見ながら容易に設定することができる。
【0014】
この場合、好ましくは、制御部は、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われた場合において、複数の録画モードのうち、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示する録画モード選択画面を表示装置に表示させるように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、録画モード選択画面を見ることにより、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能であるかを容易に認識することができる。
【0015】
上記録画モード選択画面を表示装置に表示させる録画装置において、好ましくは、録画モード選択画面は、使用可能な録画モードを、ユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示するように構成されている。このように構成すれば、使用可能な録画モードが一つずつ録画モード選択画面に表示されるので、ユーザは、録画モード選択画面を見ることにより、現在表示されている選択対象の録画モードがどの録画モードであるかを誤りなく確実に認識することができる。
【0016】
上記録画モード選択画面を表示装置に表示させる録画装置において、好ましくは、録画モード選択画面は、使用可能な録画モードを画質の高い順に一覧表示するように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、録画モード選択画面を見ることにより、目的の録画モードの画質の高さの順番が、使用可能な録画モード全体の中でどの位置にあるのかを容易に確認することができる。
【0017】
上記録画モード選択画面を表示装置に表示させる録画装置において、好ましくは、録画モード選択画面は、複数の録画モードの全てを画質の高い順に一覧表示するとともに、一覧表示された全ての録画モードのうち、使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示し、使用不可能な録画モードを選択不可能な状態で表示するように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、録画モード選択画面を見ることにより、使用可能な録画モードの画質の高さの順番が、使用不可能な録画モードを含めた全ての録画モードの中でどの位置にあるのかを容易に確認することができる。
【0018】
この場合、好ましくは、全ての録画モードは、選択可能な状態であるか選択不可能な状態であるかをユーザが視覚的に識別することが可能なように表示されている。このように構成すれば、ユーザは、録画モード選択画面を見ることにより、録画モード選択画面に表示された全ての録画モードのうち、どの録画モードが選択可能であり、どの録画モードが選択不可能であるかを容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1〜第3実施形態によるDVD/BDレコーダの構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1〜第3実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モードを絞り込む設定が行われる場合における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1〜第3実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード設定画面を示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モードが切り替えられる場合における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード選択画面の録画モード切替前の状態を示した図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード選択画面の録画モード切替途中の状態を示した図である。
【図7】本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード選択画面の録画モード切替後の状態を示した図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード選択画面を示した図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるDVD/BDレコーダの録画モード選択画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダ10(Digital Versatile Disc/Blu−ray Discレコーダ)の構成について説明する。なお、DVD/BDレコーダ10は、本発明の「録画装置」の一例である。
【0022】
本発明の第1実施形態によるDVD/BDレコーダ10は、図1に示すように、チューナ11と、映像出力部12と、映像処理部13と、ハードディスク14と、DVD/BDドライブ15と、制御部16と、フラッシュメモリ17と、リモコン受信部18とから構成されている。なお、ハードディスク14は、本発明の「記録部」の一例であり、フラッシュメモリ17は、本発明の「設定情報記憶部」の一例である。DVD/BDレコーダ10は、映像出力部12を介して表示部41を有するテレビジョン装置40に接続されている。また、DVD/BDレコーダ10は、リモコン60により操作可能である。
【0023】
チューナ11は、アンテナ50を介してテレビジョン放送を受信するように構成されている。映像処理部13は、チューナ11が受信したテレビジョン放送を、画質の異なる複数の録画モードを使用して処理可能なように構成されている。複数の録画モードとは、たとえば、画質の高い順にDR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEPの8種類の録画モードである。ハードディスク14は、テレビジョン放送を、画質の異なる複数の録画モードを使用して記録可能に構成されている。具体的には、ハードディスク14は、チューナ11により受信され、映像処理部13により処理されたテレビジョン放送を記録可能に構成されている。
【0024】
DVD/BDドライブ15は、DVDまたはBDを挿入可能に構成されている。制御部16は、制御信号を伝送することによってDVD/BDレコーダ10全体の制御を行うように構成されている。また、制御部16は、映像処理部13および映像出力部12を介してテレビジョン装置40の表示内容を制御可能なように構成されている。リモコン受信部18は、リモコン60からの操作信号を受信するように構成されている。
【0025】
ここで、第1実施形態では、DVD/BDレコーダ10は、複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成されている。また、DVD/BDレコーダ10は、複数の録画モードの録画モード毎に、使用可能な録画モードとするか否かの設定を行うことが可能なように構成されている。また、DVD/BDレコーダ10には、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報を記憶するフラッシュメモリ17が設けられている。
【0026】
また、制御部16は、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われる場合において、複数の録画モードの一覧を含むとともに、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザに設定させる画面(図3参照)をテレビジョン装置40の表示部41に表示させるように構成されている。
【0027】
また、制御部16は、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われた場合において、複数の録画モードのうち、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示する録画モード選択画面41a〜41c(図5〜図7参照)をテレビジョン装置40の表示部41に表示させるように構成されている。第1実施形態では、録画モード選択画面41a〜41cは、使用可能な録画モードを、ユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示するように構成されている。すなわち、録画モード選択画面41a〜41cは、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードを、いわゆるトグル形式で一つずつ表示するように構成されている。なお、録画モード選択画面41a〜41cは、たとえばユーザがテレビジョン放送の録画予約を行う場合において、録画に使用する録画モードを指定する際に表示される。
【0028】
次に、図2および図3を参照して、第1実施形態によるDVD/BDレコーダ10の、ユーザにより録画モードを絞り込む設定が行われる場合における制御部16の制御動作について説明する。なお、DVD/BDレコーダ10は、初期状態でDR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEPの8種類の録画モードを使用可能であるとする。
【0029】
図2に示すように、ユーザにより録画モードを絞り込む設定が行われる場合においては、まず、ステップS1において、ユーザがリモコン60の操作を行うことにより、図3に示すような録画モード設定画面40aがテレビジョン装置40の表示部41に表示され、ステップS2に進む。図3の録画モード選択画面40aでは、DR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEPの8種類の録画モードが一覧表示されている。
【0030】
次に、ステップS2において、使用可能とする録画モードがユーザにより選択されたか否かが判断される。ステップS2においては、使用可能とする録画モードがユーザにより選択されるまでこの判断が繰り返され、使用可能とする録画モードがユーザにより選択されたと判断された場合に、ステップS3に進む。図3では、ユーザがリモコン60の十字キー60a(図1参照)を用いてカーソル40bを動かすとともに、リモコン60の選択決定キー60b(図1参照)を押下することにより、録画モードが選択される。
【0031】
次に、ステップS3において、ステップS2において選択された録画モードが使用可能に設定され、ステップS4に進む。図3では、ユーザがリモコン60の選択決定キー60b(図1参照)を押下してチェックボックス40cにチェックを入れることにより、選択された録画モードが使用可能な録画モードとして設定される。すなわち、ユーザは、8種類の録画モードの録画モード毎に、使用可能な録画モードとするか否かの設定を行うことが可能である。なお、図3では、DR、AFおよびXPの3種類の録画モードが使用可能に設定されている。
【0032】
次に、ステップS4において、録画モード設定情報がフラッシュメモリ17に記憶される。具体的には、初期状態でDVD/BDレコーダ10が使用可能な8種類の録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報が録画モード設定情報としてフラッシュメモリ17に記憶される。図3では、DR、AFおよびXPの3種類の録画モードが使用可能に設定されたという情報がフラッシュメモリ17に記憶される。そして、録画モードを絞り込む設定が行われる場合における制御部16の制御動作が終了する。
【0033】
次に、図4〜図7を参照して、第1実施形態によるDVD/BDレコーダ10において、ユーザの操作(リモコン60の操作)により使用する録画モードが切り替えられる場合における制御部16の制御動作について説明する。以下では、上記設定により、使用可能な録画モードが予めDR、AFおよびXPの3種類に絞り込まれているものとして、使用する録画モードがDRからXPへと切り替えられる場合について説明する。
【0034】
まず、図4〜図6を参照して、ユーザの操作(リモコン60の操作)により録画モードがDRからAFへと切り替えられる場合について説明する。
【0035】
図4に示すように、使用する録画モードがDRからAFへと切り替えられる場合においては、まず、ステップS11において、図5に示すような録画モード選択画面41aがテレビジョン装置40の表示部41に表示され、ステップS12に進む。図5の録画モード選択画面41aでは、使用可能な録画モードとしてDRが表示されている。また、図5の録画モード選択画面41aでは、録画モード(DR)が選択可能な状態で表示されている。図5では、ユーザによるリモコン60の選択決定キー60b(図1参照)の操作により、OKボタンが選択された場合、表示されている録画モード(DR)が選択される。
【0036】
次に、ステップS12において、ユーザにより録画モードの切替操作が行われたか否かが判断される。具体的には、ユーザによるリモコン60の選択決定キー60b(図1参照)の操作により、図5に示す録画モード選択画面41aの上ボタン410または下ボタン411が選択されたか否かが判断される。ステップS12においては、ユーザにより録画モードの切替操作が行われるまでこの判断が繰り返され、ユーザにより録画モードの切替操作が行われた場合に、ステップS13に進む。以下では、ユーザによるリモコン60の選択決定キー60b(図1参照)の操作により、図5に示す録画モード選択画面41aの下ボタン411が選択されたものとする。
【0037】
次に、ステップS13において、次の録画モードが使用可能に設定されているか否かが判断される。なお、次の録画モードとは、画質が一段階異なる録画モードのことである。たとえば、図5の録画モード選択画面41aに表示されているDRの下ボタン411が選択された場合の次の録画モードは、DRより画質が一段階低いAFである。ステップS13においては、次の録画モードが使用可能に設定されていると判断されるまでこの判断が繰り返され、次の録画モードが使用可能に設定されていると判断された場合に、ステップS14に進む。図5では、DRの次の録画モードであるAFが、予め使用可能な録画モードとしてユーザにより設定されているので、ステップS14に進む。
【0038】
次に、ステップS14において、切り替えた録画モードを録画モード選択画面41bに表示させる。たとえば、図5の録画モード選択画面41aにおいて、ユーザにより録画モードの切替操作が行われた場合には、図6に示すような録画モード選択画面41bがテレビジョン装置40の表示部41に表示される。図6の録画モード選択画面41bには、図5の録画モード選択画面41aと異なり、使用可能な録画モードとしてAFが表示されている。すなわち、録画モード選択画面41aおよび41bには、使用可能な録画モードが、ユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示される。そして、使用する録画モードがDRからAFへと切り替えられる場合における制御部16の制御動作が終了する。
【0039】
次に、図4、図6および図7を参照して、ユーザの操作(リモコン60の操作)により録画モードがAFからXPへと切り替えられる場合について説明する。
【0040】
図4に示すように、使用する録画モードがAFからXPへと切り替えられる場合においては、上記録画モードがDRからAFへと切り替えられる場合と同様に、まず、ステップS11において、図6に示すような録画モード選択画面41bがテレビジョン装置40の表示部41に表示され、ステップS12に進む。図6の録画モード選択画面41bでは、使用可能な録画モードとしてAFが表示されている。
【0041】
次に、ステップS12において、ユーザにより録画モードの切替操作が行われたか否かが判断される。ステップS12においては、ユーザにより録画モードの切替操作が行われるまでこの判断が繰り返され、ユーザにより録画モードの切替操作が行われた場合に、ステップS13に進む。以下では、ユーザによるリモコン60の選択決定キー60b(図1参照)の操作により、図6に示す録画モード選択画面41bの下ボタン411が選択されたものとする。
【0042】
次に、ステップS13において、次の録画モードが使用可能に設定されているか否かが判断される。ステップS13においては、次の録画モードが使用可能に設定されていると判断されるまでこの判断が繰り返され、次の録画モードが使用可能に設定されていると判断された場合に、ステップS14に進む。図6では、AFの次の録画モードであるANが使用可能な録画モードとして設定されていないので、ステップS13における判断が再度行われる。また、ANの次の録画モードであるAEも使用可能な録画モードとして設定されていないので、さらにステップS13における判断が行われる。そして、AEの次の録画モードであるXPは、予め使用可能な録画モードとしてユーザにより設定されているので、ステップS14に進む。
【0043】
次に、ステップS14において、切り替えた録画モードを録画モード選択画面41cに表示させる。具体的には、図6の録画モード選択画面41bにおいてユーザにより録画モードの切替操作が行われた場合、図7に示すような録画モード選択画面41cがテレビジョン装置40の表示部41に表示される。図7の録画モード選択画面41cには、図6の録画モード選択画面41bと異なり、使用可能な録画モードとしてXPが表示されている。すなわち、録画モード選択画面41bおよび41cには、使用可能な録画モードが、ユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示される。そして、使用する録画モードがAFからXPへと切り替えられる場合における制御部16の制御動作が終了する。
【0044】
第1実施形態によるDVD/BDレコーダ10では、上記のように、複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成している。これにより、録画モードを選択する際および選択された録画モードを変更する際におけるユーザの選択肢の数を少なくすることができるので、複数の録画モードの中から使用する録画モードを選択する際におけるユーザの作業の負担を軽減することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、上記のように、複数の録画モードの録画モード毎に、使用可能な録画モードとするか否かの設定を行うことが可能なように構成している。これにより、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザが自由に録画モード毎に設定することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報を記憶するフラッシュメモリ17を設けている。これにより、いずれの録画モードが使用可能な録画モードとして設定されたかという情報をフラッシュメモリ17に記憶させておくことができるので、設定情報の管理を容易に行うことができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、DVD/BDレコーダ10に接続されるテレビジョン装置40の表示内容を制御可能な制御部16を設け、制御部16を、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われる場合において、複数の録画モードの一覧を含むとともに、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザに設定させる画面をテレビジョン装置40に表示させるように構成している。これにより、複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを使用可能な録画モードとするかをユーザが画面を見ながら容易に設定することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部16を、ユーザにより使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われた場合において、複数の録画モードのうち、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示する録画モード選択画面41a〜41cをテレビジョン装置40に表示させるように構成している。これにより、ユーザは、録画モード選択画面41a〜41cを見ることにより、設定により絞り込まれた使用可能な録画モードのうち、いずれの録画モードが使用可能であるかを容易に認識することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、録画モード選択画面41a〜41cを、使用可能な録画モードがユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示されるように構成している。これにより、使用可能な録画モードが一つずつ録画モード選択画面41a〜41cに表示されるので、ユーザは、録画モード選択画面41a〜41cを見ることにより、現在表示されている選択対象の録画モードがどの録画モードであるかを誤りなく確実に認識することができる。
【0050】
(第2実施形態)
次に、図1〜図3および図8を参照して、本発明の第2実施形態によるDVD/BDレコーダ20について説明する。この第2実施形態では、上記使用可能な録画モードがいわゆるトグル形式で1つずつ録画モード選択画面41a〜41c(図5〜図7参照)に表示される第1実施形態と異なり、使用可能な録画モードが録画モード選択画面42(図8参照)に一覧表示される。
【0051】
第2実施形態によるDVD/BDレコーダ20では、制御部26は、使用可能な録画モードを画質の高い順に一覧表示する録画モード選択画面42(図8参照)を表示部41に表示させるように構成されている。なお、図1に示すように、第2実施形態のその他の構成は、上記した第1実施形態と同様である。また、図2および図3に示すように、第2実施形態の、ユーザにより録画モードを絞り込む設定が行われる場合における制御部26の制御動作は、上記した第1実施形態と同様である。
【0052】
ここで、図8を参照して、ユーザの設定により使用可能な録画モードが予めDR、AFおよびXPの3種類に絞り込まれている場合における録画モード選択画面42について説明する。
【0053】
図8に示すように、ユーザの設定により使用可能な録画モードが予めDR、AFおよびXPの3種類に絞り込まれている場合、録画モード選択画面42には、DR、AFおよびXPの3つの録画モードが画質の高い順に一覧表示される。なお、録画モード選択画面42は、たとえばユーザがテレビジョン放送の録画予約を行う場合において、録画に使用する録画モードを選択する際に表示される。この録画モード選択画面42では、ユーザは、リモコン60の十字キー60a(図1参照)の操作によりカーソル42aを動かすとともに、リモコン60の選択決定キー60b(図1参照)を押下することにより、目的の録画モードを選択する。図8では、DRが選択されている。
【0054】
第2実施形態によるDVD/BDレコーダ20では、上記のように、録画モード選択画面42を、使用可能な録画モードが画質の高い順に一覧表示されるように構成している。これにより、ユーザは、録画モード選択画面42を見ることにより、目的の録画モードの画質の高さの順番が、使用可能な録画モード全体の中でどの位置にあるのかを容易に確認することができる。
【0055】
(第3実施形態)
次に、図1〜図3および図9を参照して、本発明の第3実施形態によるDVD/BDレコーダ30について説明する。この第3実施形態では、上記使用可能な録画モードのみが録画モード選択画面42(図8参照)に一覧表示される第2実施形態と異なり、使用不可能な録画モードも録画モード選択画面43(図9参照)に一覧表示される。
【0056】
第3実施形態によるDVD/BDレコーダ30では、制御部36は、複数の録画モードの全てを画質の高い順に表示するとともに、一覧表示された全ての録画モードのうち、使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示し、使用不可能な録画モードを選択不可能な状態で表示する録画モード選択画面43(図9参照)を表示部41に表示させるように構成されている。また、制御部36は、全ての録画モードを、選択可能な状態であるか選択不可能な状態であるかをユーザが視覚的に識別することが可能なように表示する録画モード選択画面43(図9参照)を表示部41に表示させるように構成されている。なお、図1に示すように、第3実施形態のその他の構成は、上記した第2実施形態と同様である。また、図2および図3に示すように、第3実施形態の、ユーザにより録画モードを絞り込む設定が行われる場合における制御部36の制御動作は、上記した第2実施形態と同様である。
【0057】
ここで、図9を参照して、ユーザの設定により使用可能な録画モードが予めDR、AFおよびXPの3種類に絞り込まれている場合における録画モード選択画面43について説明する。なお、第3実施形態では、初期状態でDR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEPの8種類の録画モードを使用可能であるとする。
【0058】
図9に示すように、ユーザの設定により使用可能な録画モードが予めDR、AFおよびXPの3種類に絞り込まれている場合、録画モード選択画面43には、全ての録画モードが画質の高い順に一覧表示される。図9では、全ての録画モード(DR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEP)のうち、使用可能な録画モード(DR、AFおよびXP)が選択可能な状態で表示され、使用不可能な録画モード(AN、AE、SP、LPおよびEP)が選択不可能な状態で表示(いわゆるグレーアウト表示)されている。なお、録画モード選択画面43は、たとえばユーザがテレビジョン放送の録画予約を行う場合において、録画に使用する録画モードを選択する際に表示される。この録画モード選択画面43では、ユーザは、リモコン60の十字キー60a(図1参照)の操作によりカーソル43aを動かすとともに、リモコン60の選択決定キー60b(図1参照)を押下することにより、目的の録画モードを選択する。図9では、DRが選択されている。
【0059】
第3実施形態によるDVD/BDレコーダ30では、上記のように、録画モード選択画面43を、複数の録画モードの全てを画質の高い順に一覧表示するとともに、一覧表示された全ての録画モードのうち、使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示し、使用不可能な録画モードを選択不可能な状態で表示するように構成している。これにより、ユーザは、録画モード選択画面43を見ることにより、使用可能な録画モードの画質の高さの順番が、使用不可能な録画モードを含めた全ての録画モードの中でどの位置にあるのかを容易に確認することができる。
【0060】
また、第3実施形態では、上記のように、全ての録画モードを、選択可能な状態であるか選択不可能な状態であるかをユーザが視覚的に識別することが可能なように表示している。これにより、ユーザは、録画モード選択画面43を見ることにより、録画モード選択画面43に表示された全ての録画モードのうち、どの録画モードが選択可能であり、どの録画モードが選択不可能であるかを容易に認識することができる。
【0061】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0062】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、DVD/BDレコーダ内部のチューナにより受信されたテレビジョン放送を録画するDVD/BDレコーダを示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、テレビジョン装置などの外部機器に設けられたチューナを介して受信したテレビジョン放送を録画するDVD/BDレコーダであってもよい。
【0063】
また、上記第1〜第3実施形態では、初期状態でDR、AF、AN、AE、XP、SP、LPおよびEPの8種類の録画モードを使用可能なDVD/BDレコーダを示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、初期状態で7種類以下の録画モードを使用可能なDVD/BDレコーダであってもよいし、9種類以上の録画モードを使用可能なDVD/BDレコーダであってもよい。
【0064】
また、上記第1〜第3実施形態では、ユーザの設定により絞り込まれた録画モードがDR、AFおよびXPの3種類である例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、初期状態で使用可能な複数の録画モードの一部であれば、2種類以下であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0065】
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の録画装置としてDVD/BDレコーダを用いる例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、本発明の録画装置として、録画機能付きのテレビジョン装置を用いてもよい。
【符号の説明】
【0066】
10、20、30 DVD/BDレコーダ(録画装置)
14 ハードディスク(記録部)
17 フラッシュメモリ(設定情報記憶部)
40 テレビジョン装置(表示装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送を、画質の異なる複数の録画モードを選択的に使用して記録可能な記録部を備え、
前記複数の録画モードの一部を使用可能な録画モードとして絞り込む設定を行うことが可能なように構成されている、録画装置。
【請求項2】
前記複数の録画モードの録画モード毎に、前記使用可能な録画モードとするか否かの設定を行うことが可能なように構成されている、請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記複数の録画モードのうち、いずれの録画モードが前記使用可能な録画モードとして設定されたかという情報を記憶する設定情報記憶部をさらに備える、請求項1または2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記録画装置に接続される表示装置の表示内容を制御可能な制御部をさらに備え、
前記制御部は、ユーザにより前記使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われる場合において、前記複数の録画モードの一覧を含むとともに、前記複数の録画モードのうち、いずれの録画モードを前記使用可能な録画モードとするかをユーザに設定させる画面を前記表示装置に表示させるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の録画装置。
【請求項5】
前記制御部は、ユーザにより前記使用可能な録画モードを絞り込む設定が行われた場合において、前記複数の録画モードのうち、設定により絞り込まれた前記使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示する録画モード選択画面を前記表示装置に表示させるように構成されている、請求項4に記載の録画装置。
【請求項6】
前記録画モード選択画面は、前記使用可能な録画モードを、ユーザの操作に応じて切り替わりながら一つずつ表示するように構成されている、請求項5に記載の録画装置。
【請求項7】
前記録画モード選択画面は、前記使用可能な録画モードを画質の高い順に一覧表示するように構成されている、請求項5に記載の録画装置。
【請求項8】
前記録画モード選択画面は、前記複数の録画モードの全てを画質の高い順に一覧表示するとともに、一覧表示された前記全ての録画モードのうち、前記使用可能な録画モードを選択可能な状態で表示し、使用不可能な録画モードを選択不可能な状態で表示するように構成されている、請求項5に記載の録画装置。
【請求項9】
前記全ての録画モードは、選択可能な状態であるか選択不可能な状態であるかをユーザが視覚的に識別することが可能なように表示されている、請求項8に記載の録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−249949(P2011−249949A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118912(P2010−118912)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】