説明

録画装置

【課題】
著作権管理を配慮しつつ録画用資源を節約して利便性を向上させるために、複製が1回に制限されたコンテンツデータをネットワーク上の受信装置の個数分だけ複製可能とする、録画およびコンテンツデータ管理の仕組みを提供する。
【解決手段】
録画の間、連携機器の録画機能を制限して複製可能回数を1回とするか、または、複製が1回に制限されたコンテンツを録画可能な状態にあるネットワーク上の受信装置の個数から1を引いた数を複製可能回数とする。他機器にデータ転送する際は、複製可能回数が0回ならば転送後にコンテンツを削除し、1回以上ならば転送後に複製可能回数を1つ削減する。録画機器と連携機器の間でコンポーネント形式のプログラムを受け渡して連携動作する。ネットワーク内の重複する録画予約を統合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、著作権管理を配慮しつつ録画用資源を節約して利便性を向上させるために、複製が1回に制限されたコンテンツデータをネットワーク上の受信装置の個数分だけ複製可能とする、録画およびコンテンツデータ管理の仕組みに関する。
【背景技術】
【0002】
2003年12月1日より地上デジタルテレビジョン放送が開始されるなど、デジタル方式によるコンテンツ放送が広まりつつある。しかし、従来のアナログ方式で提供されたコンテンツならば、何度も複製するとコンテンツの質が低下するという技術的問題が違法な複製行為に制限をかけてきたところを、デジタル方式では従来のアナログ方式に比べて無劣化で複製することが容易であるため、デジタル方式のデータ向けに違法な複製行為を制限する新たな技術が必要である。
【0003】
この課題を解決する従来の方法として、DVD(Digital Versatile Disk)規格で採用されている著作権保護技術であるCPRM(Content Protection for Recordable Media)があり、この方法を利用すれば、コンテンツの複製を1回に制限することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、録画機器において録画を行おうとした際に、同時刻での録画予約が重なっている、放送電波の受信レベルが低い・不安定である、視聴処理・録画処理・データのコンバート処理が重なっており録画手段への負荷が高い、などで録画機器の録画用資源が不足・逼迫した状態にある場合がある。
この課題を解決する従来の方法として、ネットワーク接続された他の録画機器に代わりに録画させる代理録画機能がある(例えば、特許文献2参照)。
また、同一のデジタル放送コンテンツをHD(Hard Disk)およびDVDの両方に保存して視聴したい場合や、PC(Personal Computer)およびモバイル機器の両方に保存して視聴したい場合は、受信装置を2台用意し、各受信装置で受信してそれぞれ録画を行い、2つの録画コンテンツデータを得、片方のデータを移動またはダウンコンバートすることで実現可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-84271号公報(第1頁、図17)
【特許文献2】特開2000-285598号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のCPRMにより複製が1回に制限されたコンテンツは、近年、急速に普及しつつあるHD/DVD録画機では、コンテンツの受信直後に機器のHDに録画された段階で1回目の複製が行われたことになり、以降のコピーは2回目の複製とみなされ禁止される。このため、一度機器内に録画した(複製禁止状態にある)コンテンツのデータを他の媒体に記録させるためには、元の媒体のデータを残しておく「複製」ではなく、元の媒体のデータを削除する「移動」を行わなければならない。また、「移動」によりDVDに格納された、複製禁止状態にあるデータは、暗号化されたままではあってもPCなどの他の機器で読み取ることが可能であるため、「複製」防止のためにDVDからHDへの再移動が禁止されている。
【0007】
このため、代理録画機能を利用すると、代理録画サーバ機器内に保存されたコンテンツのデータは、代理録画クライアント機器に転送する際に「複製」ではなく「移動」しなければならない。これは、代理録画サーバ機器と代理録画クライアント機器の両方にデジタル放送の受信装置が備わっており、本来なら両機器それぞれにおいて「1回の複製が可能」であるにも関わらず、代理録画により受信装置1台分の複製の権利が失われることを意味する。
また、同一コンテンツをHDおよびDVD、または、PCおよびモバイル機器の両方に保存して視聴するために、2台の受信装置で2つの録画コンテンツデータを得、片方の移動またはダウンコンバートを行うと、同一コンテンツであるにも関わらず、一時的に録画コンテンツデータ2つ分の録画用資源を使用してしまう。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、著作権管理を配慮しつつ録画用資源を節約して利便性を向上させるために、複製が1回に制限されたコンテンツデータをネットワーク上の受信装置の個数分だけ複製可能とする、録画およびコンテンツデータ管理の仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明の録画機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、録画した制限コンテンツの複製可能回数を管理するコンテンツ管理手段と、ネットワーク接続された連携機器が制限コンテンツを録画しないように制限する連携機器制御手段とを有し、制限コンテンツの録画処理を実行している間、連携機器が制限コンテンツを録画しないように制限し、複製可能回数を1回として管理する。
【0010】
また、本発明の録画機器は、録画した制限コンテンツを連携機器に転送する際、複製可能回数が0回の場合、転送後に制限コンテンツを削除してコンテンツ管理手段の管理対象から削除し、複製可能回数が1回以上の場合、転送後に制限コンテンツを削除せずに複製可能回数を1つ削減する。
また、本発明の録画機器は、連携機器が制限コンテンツを録画しないように制限するコンポーネント形式のプログラムと、コンポーネントを連携機器に転送する手段とを有し、連携機器から受信した連携機器の機器種別を特定する固有番号から、連携機器に適したコンポーネントを選択して連携機器に送信する。
【0011】
また、本発明の録画機器が有するコンポーネントは、連携機器に転送されて動作すると、連携機器の録画制限を行い、録画機器に対して録画制限開始通知を送信し、録画機器から録画制限解除指令を受信すると録画制限を解除する機能を有し、本発明の録画機器は、連携機器から録画制限開始通知を受信したら録画処理を開始し、録画処理の完了後に連携機器に対して録画制限解除指令を送信する。
また、本発明の録画機器は、宅内でネットワーク接続された連携機器内で制限コンテンツを録画可能な状態にある受信装置の個数を調べる録画可能数調査手段を有し、コンテンツ管理手段は、録画可能数調査手段が取得した個数から1を引いた数を複製可能回数に設定して管理する。
【0012】
また、本発明の録画機器は、録画予約要求受け取って設定する録画予約手段と、連携機器で設定されている連携機器録画予約内容を調査する予約状況調査手段と、録画予約要求の録画予約内容と、連携機器録画予約内容を比較し、同一コンテンツの録画を予約している重複予約があるかどうか調べる重複確認手段と、受信録画手段が制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、重複予約がない場合に、録画予約手段が録画予約を設定し、重複予約がある場合に、重複予約を設定している連携機器が録画処理を実行している間、録画制限手段が録画制限する。
また、本発明の録画機器は、重複予約を設定している連携機器に対し、重複予約による録画コンテンツデータを削除しないよう削除防止要求を送信する要求手段を有し、重複予約がある場合は、録画制限を行う代わりに、連携機器に対して削除防止要求を送信する。
【0013】
また、本発明の録画機器は、重複予約を設定している連携機器に対し、重複予約による録画コンテンツデータを削除しないよう削除防止要求を送信する要求手段を有し、録画予約要求の対象であるコンテンツの録画データの複製が必要か否かを調べる複製要否調査手段を有し、重複予約がない場合に、録画予約手段が録画予約を設定し、重複予約があり複製が必要な場合に、重複予約を設定している連携機器が録画処理を実行している間、録画制限手段が録画制限し、重複予約があり複製が不要な場合に、重複予約を設定している連携機器に対して削除防止要求を送信する。
【0014】
また、本発明の録画システムは、互いに連携して動作する録画機器と連携機器から成り、連携機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、録画機器に対して連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求手段と、受信録画手段が制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、代理録画要求を送信後に録画制限手段が録画制限を開始し、代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら録画制限手段が録画制限を終了する。
また、本発明の録画システムの連携機器は、コンポーネントを受信するコンポーネント受信手段を有し、連携機器の機器種別を特定する固有番号を代理録画要求と共に録画機器に送信し、録画機器から受信したコンポーネントを録画制限手段として動作させる。
【0015】
また、本発明の録画システムは、複製がN回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、録画した制限コンテンツの複製可能回数を管理するコンテンツ管理手段と、ネットワーク接続された連携機器が制限コンテンツを録画しないように制限する連携機器制御手段とを有し、制限コンテンツの録画処理を実行している間、連携機器が制限コンテンツを録画しないように制限し、複製可能回数を(2*N-1)回として管理する。
【0016】
また、互いにネットワーク接続された録画機器と連携機器が連携して動作する本発明のネットワーク連携の録画方法は、連携機器が、録画機器に対して代理録画要求を送信して録画制限を行うステップと、録画機器が、前記代理録画要求を受信して代理録画を行い、録画コンテンツデータの複製可能回数を1回として管理するステップと、連携機器が、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら録画制限を終了するステップとから構成される。
【0017】
本発明によれば、録画機器が録画をしている間、連携機器の録画機能を制限して複製可能回数を1回とするか、または、複製が1回に制限されたコンテンツを録画可能な状態にあるネットワーク上の受信装置の個数から1を引いた数を複製可能回数とする。このため、ネットワーク上で同時に録画することができたはずの受信装置の個数を管理でき、著作権を考慮しつつ複製の権利を十分に行使できるようになる。
また、本発明によれば、録画データの実体は1つであっても、仮想的に前記個数分だけ録画コンテンツを保持しているかのように扱うことが可能となる。また、ネットワーク上で録画処理が重複しないように制御できる。このため、録画用資源である演算装置および記録媒体の節約となる。
【0018】
また、本発明によれば、録画機器は、複製可能なコンテンツデータを他の機器に転送し、複製可能な回数を1つ削減する。このため、実際は録画機器にコンテンツデータが残っていても、録画機器が録画機器自身の分として録画したコンテンツまたは連携機器の分として代理録画したコンテンツを他の機器に移動させた場合と同様の状態にすることが可能となる。
【0019】
また、本発明によれば、録画機器は、複製可能なコンテンツデータを1つ複製して、複製可能な回数を1つ削減する。このため、例えば、複製したコンテンツデータをDVDに移動したり、ダウンコンバートして他の機器に移動したりすることが可能となる。
また、本発明によれば、連携機器の録画機能を制限するためのプログラムをコンポーネント形式で有する。このため、連携機器ごとに適したコンポーネントを使うことで、連携機器の機種が変わっても、本方式を適用させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、著作権管理を配慮しつつ録画用資源を節約して利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態における、録画機器1の概略構成を示した図である。
【図2】本発明の実施形態における、連携機器2の概略構成を示した図である。
【図3】本発明の実施形態における、コンテンツ管理データベース125の例を示した図である。
【図4】本発明の実施例1における、録画機器1および連携機器2の動作を示したフロー図である。
【図5】本発明の実施例1における、録画機器1の転送処理を示したフロー図である。
【図6】本発明の実施例1における、録画機器1の複製処理を示したフロー図である。
【図7】本発明の実施例1において、指定されたコンテンツの複製が不可能である旨のエラーメッセージを利用者に示している画面の例である。
【図8】本発明の実施例2における、録画機器1の動作を示したフロー図である。
【図9】本発明の実施例3における、録画機器1の動作を示したフロー図である。
【図10】本発明の実施例3において、録画しようとしているコンテンツを将来複製する必要があるか否かを選択するよう、利用者に促している画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明の実施形態における録画機器1の概略構成について図1を用いて説明する。
図1に示す様に本実施例の録画機器1は、制御装置11と、記録装置12と、通信装置13と、録画装置14と、受信装置15と、入出力装置16とを有している。
制御装置11は、記録装置12が保持している処理プログラムを実行し、機器全体の動作を制御する装置である。
【0023】
記録装置12は、録画機器1の動作を制御する処理プログラムを記録する装置である。記録装置12の例としては、ディスク、テープ、半導体などがある。記録装置12が保持する処理プログラムには、機器制御処理部121と、連携機器連携処理部122と、連携機器制御コンポーネント123と、コンテンツ管理処理部124と、コンテンツ管理データベース125とがある。
【0024】
機器制御処理部121は、録画機器1の各装置を連携させ、録画機として動作させる処理部である。例えば、受信装置15にテレビ放送コンテンツを受信・デコードさせて入出力装置16に出力させる視聴機能や、受信したコンテンツデータを録画装置14に記録する受信録画機能や、コンテンツ管理処理部124と連携して録画装置14に記録してあるコンテンツデータを複製・移動・消去するコンテンツデータ処理機能や、録画予約の指示または要求を受け取って設定する録画予約機能や、連携機器と録画予約が重複しているかどうかを確認する重複確認機能や、録画機能を制限する録画制限機能を実現する。
【0025】
連携機器連携処理部122は、通信装置13を介してネットワーク接続した連携機器2と連携して動作するための処理部である。連携機器2が録画しないように制限する連携機器制御や、代理録画要求などへの応答や、録画利用していない受信装置の個数の問合せや、予約状況の問合せや、予約コンテンツの削除防止要求などを行う。
【0026】
連携機器制御コンポーネント123は、連携機器2上で動作するコンポーネント形式のプログラムで、連携機器連携処理部122と連携して連携機器2の動作を制御する。ここで、コンポーネントとは、プログラムの実装部分と、その実装を呼び出すためのインタフェイス部分から成り、プログラム全体を動作させる機器上で動的に交換可能とする仕組みを備えたプログラムである。
【0027】
コンテンツ管理処理部124は、録画装置14に記録してあるコンテンツデータの管理を行う処理部である。コンテンツの制御、複製可能回数の管理などを行う。
コンテンツ管理データベース125は、コンテンツ管理処理部124がコンテンツを管理するためのデータベースである。コンテンツを識別するためのコンテンツIDと、各コンテンツの複製可能回数とが対応づけられて保持されている。
【0028】
通信装置13は、連携機器2と通信を行ったり、連携機器制御コンポーネント123を転送したりする装置である。通信方式の例としては、USB、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線LANなどがある。
録画装置14は、コンテンツデータを録画しておくための装置である。録画装置14の例としては、ハードディスクドライブ、DVDドライブ、テープレコーダなどがある。
受信装置15は、テレビ放送電波を受信し、視聴可能なようにデコードする装置である。
入出力装置16は、利用者が、録画機器1を操作したり、録画機器1から情報を得たりするインタフェイス装置である。入出力装置16の例としては、ボタン、スイッチ、キー、ダイアル、スティック、パッド、マウス、リモートコントローラ、タッチパネル、モニタ、ランプ、スピーカ、バイブレータなどがある。
【0029】
次に、本発明の実施形態における連携機器2の概略構成について図2を用いて説明する。
図2に示す様に本実施例の連携機器2は、制御装置21と、記録装置22と、通信装置23と、録画装置24と、受信装置25と、入出力装置26とを有している。連携機器2は、記録装置22が記録している処理プログラム以外は、図1に示した録画機器1と同様であるため、記録装置22以外については詳細な説明は省略する。
【0030】
記録装置22は、連携機器2の動作を制御する処理プログラムを記録する装置である。記録装置22の例としては、ディスク、テープ、半導体などがある。記録装置22が保持する処理プログラムには、機器制御処理部221と、録画機器連携処理部222と、連携機器制御コンポーネント223とがある。
【0031】
機器制御処理部221は、連携機器2の各装置を連携させ、録画機として動作させる処理部である。例えば、受信装置25にテレビ放送コンテンツを受信・デコードさせて入出力装置26に出力させる視聴機能や、受信したコンテンツデータを録画装置24に記録する受信録画機能や、録画装置24に記録してあるコンテンツデータを複製・移動・消去するコンテンツデータ処理機能や、連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求機能や、録画機能を制限する録画制限機能や、録画コンテンツの削除防止機能を実現する。
【0032】
録画機器連携処理部222は、通信装置23を介してネットワーク接続した録画機器1と連携して動作するための処理部である。連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求機能や、録画状況の問い合わせに応じる録画状況応答機能や、予約状況の問い合わせに応じる予約状況応答機能を実現する。
連携機器制御コンポーネント223は、録画機器1から受信したコンポーネント形式の連携機器制御用プログラムで、録画機器連携処理部222として動作する。
【0033】
以下、本発明の実施形態において、記録装置12に保持されるコンテンツ管理データベース125の例について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、コンテンツ管理データベース125では、コンテンツID1251と、複製可能回数1252とが対応付けられて保持されている。
【実施例1】
【0034】
以下、本発明を実施するための第1の形態である実施例1について説明する。本実施例では、録画機器1が宅内でネットワーク接続された連携機器2の代理録画を実行する間、連携機器2の録画機能を制限することで、複製が1回に制限されたコンテンツを録画後にもう1回複製可能とする場合の例を説明する。
【0035】
以下、本実施例における録画機器1および連携機器2の動作について、図4を用いて説明する。
まず、連携機器2の制御装置21で実行される録画機器連携処理部222が、連携機器2の種別と代理録画要求を通信装置23経由で録画機器1に送信する(ステップ1001)。
【0036】
次に、録画機器1の制御装置11で実行される機器制御処理部121が、通信装置13経由で連携機器2から受信した機器種別に応じた連携機器制御コンポーネント123を、通信装置13経由で連携機器2に送信する(ステップ1002)。
次に、連携機器2の制御装置21で実行される機器制御処理部221が、通信装置23経由で録画機器1から受信した連携機器制御コンポーネント123で、録画機器連携処理部222を置き換える(ステップ1003)。置き換えられた連携機器制御コンポーネント123が、制御装置21で実行されて録画装置24の録画を制限し(ステップ1004)、録画制限開始通知を録画機器1に送信する(ステップ1005)。
【0037】
次に、制御装置11で実行される連携機器連携処理部122が、録画制限開始通知を受信すると、機器制御処理部121が、受信装置15で受信したコンテンツデータを、録画装置14に録画させる(ステップ1006)。この時、制御装置11で実行されるコンテンツ管理処理部124が、録画したコンテンツに識別IDを割り当て、そのコンテンツの複製可能回数を1回として、コンテンツIDと対応させてコンテンツ管理データベース125に登録する(ステップ1007)。次に、連携機器連携処理部122が、録画制限解除指令を連携機器2に送信する(ステップ1008)。
【0038】
録画機器1からの録画制限解除指令を受信すると、連携機器制御コンポーネント123が、録画装置24の録画制限を解除する(ステップ1009)。
その後、録画機器1は、連携機器2からの転送要求、または、利用者からの複製指示を受けると(ステップ1010)、転送処理または複製処理を行う(ステップ1011)。
【0039】
以下、本実施例における録画機器1の転送処理について、図5を用いて説明する。
まず、連携機器2から、コンテンツの転送要求が、そのコンテンツの識別IDと共に送られてくる(ステップ2001)。コンテンツIDは、事前に連携機器2が録画機器1に問い合わせて取得して示されたID一覧から連携機器2の利用者が選ぶなどして指定される。次に、コンテンツ管理処理部124が、受信したコンテンツIDと対応づけられた複製可能回数をコンテンツ管理データベース125で調べる(ステップ2002)。
【0040】
複製可能回数が0回だった場合(ステップ2002のNo)、コンテンツ管理処理部124が、受信したコンテンツIDのエントリをコンテンツ管理データベース125から削除し(ステップ2003)、そのコンテンツIDが指すコンテンツデータを、連携機器2に移動する(ステップ2004)。すなわち、録画機器1から連携機器2へのデータ転送後に、録画機器1内のデータを削除する。
【0041】
複製可能回数が1回以上だった場合(ステップ2002のYes)、コンテンツ管理処理部124が、受信したコンテンツIDと対応づけられた複製可能回数を1回削減し(ステップ2005)、そのコンテンツIDが指すコンテンツデータを、連携機器2に複製する(ステップ2006)。すなわち、録画機器1から連携機器2へのデータ転送後に、録画機器1内のデータを削除しない。
【0042】
以下、本実施例における録画機器1の複製処理について、図6を用いて説明する。
まず、録画機器1の利用者から、コンテンツの識別IDが指定され、そのコンテンツの複製が指示される(ステップ3001)。コンテンツIDは、録画機器1が示すID一覧から利用者が選ぶなどして指定される。次に、コンテンツ管理処理部124が、指定されたコンテンツIDと対応づけられた複製可能回数をコンテンツ管理データベース125で調べる(ステップ3002)。
【0043】
複製可能回数が0回だった場合(ステップ3002のNo)、機器制御処理部121が、指定されたコンテンツの複製が不可能である旨のエラーメッセージを、入出力装置16に表示させる(ステップ3003)。
複製可能回数が1回以上だった場合(ステップ3002のYes)、コンテンツ管理処理部124が、指定されたコンテンツIDと対応づけられた複製可能回数を1回削減し(ステップ3004)、機器制御処理部121が、そのコンテンツIDが指すコンテンツデータを複製する(ステップ3005)。すなわち、録画機器1の録画装置14内で、コンテンツデータが複製される。次に、機器制御処理部121が、複製され新しく生成されたコンテンツデータに識別IDを割り当て、そのコンテンツの複製可能回数を0回として、コンテンツIDと対応させてコンテンツ管理データベース125に登録する(ステップ3006)。
【0044】
図7は、ステップ3003において、機器制御処理部121が、指定されたコンテンツの複製が不可能である旨のエラーメッセージを、入出力装置16に表示させ、利用者に示している画面の例である。
なお、本実施例では、代理録画要求する連携機器と転送要求する連携機器は、同じ連携機器2として説明したが、別の機器であってもよい。
また、本実施例では、コンテンツIDと複製可能回数を対応づけた例を示したが、複製可能回数でなくとも連携機器の機器IDを対応づけてもよい。この場合は、実際は録画機器1が録画して保持しているコンテンツであっても、各機器が録画したコンテンツとして扱うことが可能となる。
【0045】
また、本実施例では、録画機器連携処理部222が連携機器制御コンポーネント123で置き換えられた後、録画が制限される場合を例に挙げて説明したが、録画制限は、置き換え直後でなくても、代理録画要求により録画機器1が録画を始める時刻の直前であってもよい。この場合、録画制限を行う時間が短くなり、連携機器2の受信装置25および録画装置24を有効に使うことができる。
また、本実施例では、連携機器2が、連携機器制御コンポーネント123を受信したら、録画機器連携処理部222が置き換えられて録画が制限される場合を例に挙げて説明したが、代理録画要求を出したら録画制限を行い、代理録画の録画終了時刻を過ぎたら録画制限を解除するプログラムを、最初から連携機器2に実装してもよい。
【0046】
また、本実施例では、録画機器1が連携機器2の代理録画を行う場合を例に挙げて説明したが、代理録画でなくても、録画機器1と連携機器2が連携して行う録画処理であれば、他の録画処理であってもよい。
また、本実施例では、複製が1回に制限されたコンテンツを録画する場合を例に挙げて説明したが、複製がN回に制限されたコンテンツを録画する場合にも適用することができる。この場合は、ステップ1007において、コンテンツ管理処理部124が、録画したコンテンツに識別IDを割り当ててコンテンツ管理データベース125に登録する際、そのコンテンツの複製可能回数を(2*N-1)回とする。
以上、本発明を実施するための第1の形態について説明した。
【実施例2】
【0047】
以下、本発明を実施するための第2の形態について説明する。録画機器1および連携機器2が有する受信装置1つ1つが、複製が1回に制限されたコンテンツをそれぞれ1回ずつ複製する(受信して録画する)権利を持つとし、録画機器1が録画している間に、ホームネットワーク上で録画に利用しなかった受信装置の数分だけ、複製が1回に制限されたコンテンツを録画後にもう1回複製する権利(複製権利)を得る場合の例を説明する。なお、以下では、実施例1に記述済みの内容と重複する内容を省略する。
【0048】
以下、本実施例における録画機器1の動作について、図8を用いて説明する。
まず、録画機器1の利用者から録画が指示される、または、ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2から代理録画要求を受ける(ステップ4001)。
次に、機器制御処理部121が、受信装置15で受信したコンテンツデータを、録画装置14に録画させる(ステップ4002)。この間、連携機器連携処理部122が、ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2に対して、録画に利用していない受信装置の台数を断続的に問合せ(ここでは、録画機器1または連携機器2が複数の受信装置を持つ場合も考慮する)、他の録画機器1または連携機器2は、自機器で録画に利用していない受信装置の台数を調べて録画機器1に答え、機器制御処理部121が、合計して複製権利のネットワーク内での総数を調査する(ステップ4003)。
【0049】
機器制御処理部121と連携機器連携処理部122は、録画が完了するまでステップ4002とステップ4003を繰り返す(ステップ4004のNo)。ここで、ある瞬間に、受信装置25Aが録画に利用されておらず、別の受信装置25Bが録画に利用されているとする。別の瞬間に、受信装置25Aが録画に利用されていても、その時に別の受信装置25Bが録画に利用されていなければ、受信装置25Aと受信装置25Bを合わせて、複製が1回に制限されたコンテンツを録画可能な状態にある受信装置が、1台分確保され続けているものとする。すなわち、ある瞬間に何台の受信装置が録画に利用されない状態にあるかを調べ続け、その台数が録画機器1が録画を行っている間に取る最小値を、宅内ネットワーク全体の複製権利の数とする。
【0050】
録画が完了すると(ステップ4004のYes)、コンテンツ管理処理部124が、録画したコンテンツに識別IDを割り当て、ステップ4003で得た宅内ネットワーク全体の複製権利の数から録画機器1が既に録画で使用した複製権利1つ分を削減した数をコンテンツの複製可能回数として、コンテンツIDと対応させてコンテンツ管理データベース125に登録する(ステップ4005)。
以降の転送処理または複製処理は、実施例1のステップ2001から2006、または、実施例1のステップ3001からステップ3006と同様である(ステップ4006およびステップ4007)。
以上、本発明を実施するための第2の形態について説明した。
【実施例3】
【0051】
以下、本発明を実施するための第3の形態について説明する。本実施例では、録画機器1が録画予約指示を受けた際、ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2が既に同じコンテンツの録画を予定していた場合に、利用者がコンテンツを複製する予定があるか否かで、録画機器1で録画制限を行い重複予約を設定している他の録画機器1または連携機器2と連携処理するか、それとも重複予約を設定している他の録画機器1または連携機器2の録画コンテンツの削除を防止するのかを選択する処理の例を説明する。なお、以下では、実施例1および実施例2に記述済みの内容と重複する内容を省略する。
【0052】
以下、本実施例における録画機器1の動作について、図9を用いて説明する。
まず、録画機器1の利用者から録画予約が指示されると(ステップ5001)、連携機器連携処理部122が、ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2に対して、録画開始・終了時刻、録画チャンネルなどの予約状況を問合せる(ステップ5002)。ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2は、自機器の予約状況を調べて録画機器1に答える。
【0053】
次に、機器制御処理部121が、利用者から指示された予約と、ネットワーク接続された他の録画機器1または連携機器2で設定された予約が重複するかどうかを調査し(ステップ5003)、予約が重複していない場合には(ステップ5003のNo)、利用者からの指示通りに録画機器1での録画予約を設定する(ステップ5004)。
予約が重複していた場合は(ステップ5003のYes)、機器制御処理部121が、録画しようとしているコンテンツを将来複製する必要があるか否かを利用者に尋ねるメッセージを、入出力装置16に表示させ(ステップ5005)、利用者が、表示された選択肢を選んで答える(ステップ5006)。
【0054】
利用者が、複製は不要だと答えた場合(ステップ5007のNo)、連携機器連携処理部122が、利用者が指示した予約と重複した重複予約を設定している他の録画機器1または連携機器2に対して、重複予約の録画コンテンツデータを削除しないように削除防止要求を転送する(ステップ5008)。削除防止要求を受信した他の録画機器1または連携機器2は、録画コンテンツを削除しないように管理する。
【0055】
ステップ5007において、利用者が、複製が必要だと答えた場合(ステップ5007のYes)、実施例1のステップ1004からステップ1009と同様に、機器制御処理部121および連携機器連携処理部122が、録画機器1の録画制限を行い、重複予約を設定した他の録画機器1または連携機器2と連携処理を行う(ステップ5009)。ここでは、録画機器1が、実施例1の連携機器側の処理を行い、重複予約を設定した他の録画機器1または連携機器2が、実施例1の録画機器側の処理を行う。
【0056】
図10は、ステップ5005において、機器制御処理部121が、録画しようとしているコンテンツを将来複製する必要があるか否かを選択するよう、利用者に促している画面の例である。
図10では、リモコンの上下ボタンなどで「はい」か「いいえ」を選択し、リモコンの「決定」ボタンを押して選択肢を確定する場合の例を示しているが、複製の要否が指定できさえすれば、リモコンの数字ボタンや色ボタンなどで指定する方式、ラジオボタン形式で選択してOKボタンをクリックする方式、ドロップダウンリストから選択する方式、3択以上の選択肢から選ぶ方式、などでも良い。
【0057】
なお、本実施例では、録画機器が録画予約を指示された場合を例に挙げて説明したが、指定時刻に指定チャンネルで録画させる録画予約指示でなくとも、現在設定中のチャンネルで即座に録画を開始させる録画指示であってもよい。
また、本実施例では、録画機器が利用者から録画指示された場合を例にとり説明したが、利用者からの録画指示でなくとも、ネットワーク接続された連携機器からの代理録画要求であってもよい。
また、本実施例では、連携機器に設定されている録画開始・終了時刻、録画チャンネルなどの予約状況を、録画機器が連携機器に問い合わせる場合を例に挙げて説明したが、利用者から指示された予約内容を録画機器が連携機器に転送し、連携機器が、連携機器内で重複する予約内容の有無を調べて答えてもよい。
【0058】
また、本実施例では、録画予約の重複の有無を確認した後、複製が必要かどうかを利用者に尋ねてその後の処理を分岐する場合の例を挙げて説明したが、予約が重複がしていた場合に複製の要否を利用者に尋ねずに録画制限・連携処理を行っても良い。
また、本実施例では、録画予約の重複の有無を確認した後、複製が必要かどうかを利用者に尋ねてその後の処理を分岐する場合の例を挙げて説明したが、予約が重複がしていた場合に複製の要否を利用者に尋ねずに、連携機器へ予約コンテンツの削除防止要求を送信しても良い。
以上、本発明を実施するための第3の形態について説明した。
【0059】
なお、本発明の実施形態では、連携機器を、録画機器と宅内でネットワーク接続された機器として説明したが、著作権法で認められている「私的使用のための複製」の範囲内であれば、宅内でネットワーク接続されていなくてもよい。
また、本発明の実施形態では、録画機器と連携機器を互いにネットワーク接続された別な機器である場合を例に挙げて説明したが、録画機器と連携機器は同一の機器であってもよい。例えば、同一機器内に複数の受信装置がある場合にも、本発明の実施形態を適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
【0060】
本発明の実施形態によれば、録画機器が録画をしている間、連携機器の録画機能を制限して複製可能回数を1回とするか、または、複製が1回に制限されたコンテンツを録画可能な状態にあるネットワーク上の受信装置の個数から1を引いた数を複製可能回数とする。このため、ネットワーク上で同時に録画することができたはずの受信装置の個数を管理でき、著作権を考慮しつつ複製の権利を十分に行使できるようになる。
【0061】
また、本発明の実施形態によれば、録画データの実体は1つであっても、仮想的に前記個数分だけ録画コンテンツを保持しているかのように扱うことが可能となる。また、ネットワーク上で録画処理が重複しないように制御できる。このため、録画用資源である演算装置および記録媒体の節約となる。
また、本発明の実施形態によれば、録画機器は、複製可能なコンテンツデータを他の機器に転送し、複製可能な回数を1つ削減する。このため、実際は録画機器にコンテンツデータが残っていても、録画機器が録画機器自身の分として録画したコンテンツまたは連携機器の分として代理録画したコンテンツを他の機器に移動させた場合と同様の状態にすることが可能となる。
【0062】
また、本発明の実施形態によれば、録画機器は、複製可能なコンテンツデータを1つ複製して、複製可能な回数を1つ削減する。このため、例えば、複製したコンテンツデータをDVDに移動したり、ダウンコンバートして他の機器に移動したりすることが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、連携機器の録画機能を制限するためのプログラムをコンポーネント形式で有する。このため、連携機器ごとに適したコンポーネントを使うことで、連携機器の機種が変わっても、本方式を適用させることができる。
【符号の説明】
【0063】
1…録画機器
11…制御装置
12…記録装置
13…通信装置
14…録画装置
15…受信装置
16…入出力装置
2…連携機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、
録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理するコンテンツ管理手段と、
ネットワーク接続された連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限する連携機器制御手段とを有し、
前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限し、前記複製可能回数を1回として管理する、ネットワーク連携の録画機器。
【請求項2】
前記録画した前記制限コンテンツを前記連携機器に転送する際、前記複製可能回数が0回の場合、転送後に前記制限コンテンツを削除して前記コンテンツ管理手段の管理対象から削除し、前記複製可能回数が1回以上の場合、転送後に前記制限コンテンツを削除せずに前記複製可能回数を1つ削減することを特徴とする請求項1に記載の録画機器。
【請求項3】
前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限するコンポーネント形式のプログラムを前記連携機器に転送する手段を有し、
前記連携機器から受信した前記連携機器の機器種別を特定する固有番号から、前記連携機器に適したコンポーネント形式のプログラムを選択して前記連携機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の録画機器。
【請求項4】
前記コンポーネント形式のプログラムは、前記連携機器に転送されて動作すると、前記連携機器の録画制限を行い、前記録画機器に対して録画制限開始通知を送信し、前記録画機器から録画制限解除指令を受信すると録画制限を解除する機能を有し、前記録画機器は、前記連携機器から前記録画制限開始通知を受信したら録画処理を開始し、録画処理の完了後に前記連携機器に対して録画制限解除指令を送信することを特徴とする請求項3に記載の録画機器。
【請求項5】
宅内でネットワーク接続された前記連携機器内で前記制限コンテンツを録画可能な状態にある受信装置の個数を調べる録画可能数調査手段を有し、前記コンテンツ管理手段は、前記録画可能数調査手段が取得した個数から1を引いた数を前記複製可能回数に設定して管理することを特徴とする請求項1に記載の録画機器。
【請求項6】
録画予約要求受け取って設定する録画予約手段を有し、
更に、前記連携機器で設定されている連携機器録画予約内容を調査する予約状況調査手段と、
前記録画予約要求の録画予約内容と、前記連携機器録画予約内容を比較し、同一コンテンツの録画を予約している重複予約があるかどうか調べる重複確認手段と、
前記受信録画手段が前記制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、
前記重複予約がない場合に、前記録画予約手段が録画予約を設定し、前記重複予約がある場合に、前記重複予約を設定している前記連携機器が録画処理を実行している間、前記録画制限手段が録画制限することを特徴とする請求項1に記載の録画機器。
【請求項7】
前記重複予約を設定している前記連携機器に対し、前記重複予約による録画コンテンツデータを削除しないよう削除防止要求を送信する要求手段を有し、
前記重複予約がない場合に、前記録画予約手段が録画予約を設定し、前記重複予約がある場合に、前記連携機器に対して前記削除防止要求を送信することを特徴とする請求項6に記載の録画機器。
【請求項8】
前記重複予約を設定している前記連携機器に対し、前記重複予約による録画コンテンツデータを削除しないよう削除防止要求を送信する要求手段と、
前記録画予約要求の対象であるコンテンツの録画データの複製が必要か否かを調べる複製要否調査手段とを有し、
前記重複予約がない場合に、前記録画予約手段が録画予約を設定し、前記重複予約があり複製が必要な場合に、前記重複予約を設定している前記連携機器が録画処理を実行している間、前記録画制限手段が録画制限し、前記重複予約があり複製が不要な場合に、前記重複予約を設定している前記連携機器に対して前記削除防止要求を送信することを特徴とする請求項6に記載の録画機器。
【請求項9】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段を有する録画機器とネットワーク接続され連携して動作する連携機器であって、
前記連携機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、
前記録画機器に対して前記連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求手段と、
前記受信録画手段が前記制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、
前記代理録画要求を送信後に前記録画制限手段が録画制限を開始し、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら前記録画制限手段が録画制限を終了するように構成されていることを特徴とする連携機器。
【請求項10】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段を有する録画機器とネットワーク接続され連携して動作する連携機器であって、
前記録画機器は、録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理する手段と、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限する制御手段とを有しており、前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限し、前記複製可能回数を1回として管理するように動作し、
前記連携機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、
前記録画機器に対して前記連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求手段と、
前記受信録画手段が前記制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、
前記代理録画要求を送信後に前記録画制限手段が録画制限を開始し、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら前記録画制限手段が録画制限を終了するように構成されていることを特徴とする連携機器。
【請求項11】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段を有する録画機器とネットワーク接続され連携して動作する連携機器であって、
前記録画機器は、録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理する手段と、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限するコンポーネント形式のプログラムを、前記連携機器に転送する手段とを有しており、前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように、前記連携機器から受信した前記連携機器の機器種別を特定する固有番号から、前記連携機器に適したコンポーネント形式のプログラムを選択して前記連携機器に送信して制限し、前記複製可能回数を1回として管理するように動作し、
前記連携機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、
前記録画機器に対して前記連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求手段と、
前記受信録画手段が前記制限コンテンツを録画しないように制限するために、前記コンポーネント形式のプログラムを受信するコンポーネント受信手段と、
前記代理録画要求を送信後に、前記連携機器の機器種別を特定する固有番号を前記代理録画要求と共に前記録画機器に送信し、前記録画機器から受信した前記コンポーネント形式のプログラムを用いて、録画制限を行う録画制限手段とを有し、
前記代理録画要求を送信後に前記録画制限手段が録画制限を開始し、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら前記録画制限手段が録画制限を終了するように構成されていることを特徴とする連携機器。
【請求項12】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段を有する録画機器とネットワーク接続された連携機器とで連携して動作するネットワーク連携の録画システムであって、
前記録画機器は、
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段と、
録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理する手段と、
前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限する制御手段とを有し、
前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限し、前記複製可能回数を1回として管理する、ことを特徴とするネットワーク連携の録画システム。
【請求項13】
複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する手段を有する録画機器とネットワーク接続された連携機器とで連携して動作するネットワーク連携の録画システムであって、
前記録画機器は、録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理する手段と、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限する制御手段とを有し、
前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限し、前記複製可能回数を1回として管理するように動作するものであり、
前記連携機器は、複製が1回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、前記録画機器に対して前記連携機器の代わりに録画を行うように要求する代理録画要求手段と、前記受信録画手段が前記制限コンテンツを録画しないように制限する録画制限手段とを有し、
前記代理録画要求を送信後に前記録画制限手段が録画制限を開始し、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら前記録画制限手段が録画制限を終了するように動作する、ことを特徴とするネットワーク連携の録画システム。
【請求項14】
互いにネットワーク接続された録画機器と連携機器が連携して動作するネットワーク連携の録画方法であって、
連携機器が、録画機器に対して代理録画要求を送信して録画制限を行うステップと、
録画機器が、前記代理録画要求を受信して代理録画を行い、録画コンテンツデータの複製可能回数を1回として管理するステップと、
連携機器が、前記代理録画要求の録画終了時刻を過ぎたら録画制限を終了するステップとを有することを特徴とするネットワーク連携の録画方法。
【請求項15】
互いにネットワーク接続された録画機器と連携機器が連携して動作するネットワーク連携の録画方法であって、
連携機器が、録画機器に対して連携機器の機器種別を特定する固有番号と代理録画要求を送信するステップと、
録画機器が、前記代理録画要求と前記固有番号を受信して、前記固有番号から前記連携機器に適したコンポーネントを選択して前期連携機器に送信するステップと、
連携機器が、前記コンポーネントを受信して録画制限手段として動作させるステップと、
録画機器が、代理録画を行い、録画コンテンツデータの複製可能回数を1回として管理するステップとを有することを特徴とするネットワーク連携の録画方法。
【請求項16】
複製がN回に制限された制限コンテンツを受信して録画する受信録画手段と、
録画した前記制限コンテンツの複製可能回数を管理するコンテンツ管理手段と、
ネットワーク接続された連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限する連携機器制御手段とを有し、
前記制限コンテンツの録画処理を実行している間、前記連携機器が前記制限コンテンツを録画しないように制限し、前記複製可能回数を(2*N-1)回として管理する、ネットワーク連携の録画機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−130083(P2012−130083A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−78872(P2012−78872)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【分割の表示】特願2011−82390(P2011−82390)の分割
【原出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】