説明

録音再生装置およびプログラム

【課題】比較的簡単な操作で正確なループ用音データを作成することができる録音再生装置を提供する。
【解決手段】CPU12は、RAM14の録音エリアに何も録音されていない無録音状態(初期状態)でREC/OVERDUBスイッチが押下操作された後に閾値を超える入力データが供給されると、一拍分の時間に相当する入力データをRAM14の入力バッファに録音し、それをユーザ指定の小節数分コピーしてRAM14の録音エリアRE中の録音トラックに展開したループデータを作成し、当該録音トラックに作成したループデータを繰り返し再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定時間録音した素材を繰り返し再生しながら、その繰り返し再生される素材に新たな素材を多重録音する録音再生装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一定時間録音した素材を繰り返し再生しながら、その繰り返し再生される素材(ループ用音データ)に新たな素材を多重録音する技術が知られている。この種の技術として、例えば特許文献1には、複数のレイヤ(トラック)から構成される録音エリアの中でイベント記録済みのレイヤを繰り返し再生し、この繰り返し再生中に新たに指定されるレイヤに、演奏操作に応じて生成されるイベントを記録する多重録音を行うことによって即興的な試行錯誤を繰り返してユーザ所望の音楽的修飾が施された伴奏パターンを作り上げる自動演奏装置が開示されている。
【0003】
上記特許文献1に開示の技術は、録音(記録)する素材として、演奏操作に応じて生成されるMIDIイベントを対象としているが、近年ではサンプリングした音声データや、音源が発生する楽音データなどを録音素材として一定時間録音し、それを繰り返し再生しながら新たな素材を次々と多重録音して楽曲を作成する、いわゆるルーパー(ループサンプラー)と呼ばれる録音再生装置も実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−112679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなルーパーに最初に録音する素材は、例えば1小節分の拍毎に刻まれる音であり、この録音された素材を繰り返し再生しながら新たな素材を次々と多重録音していくことになる。このように。最初に拍を刻む音を録音する理由は、その音を小節を刻む指標の音として用いることができるため、その後の新たな素材の録音についてテンポがとりやすくなるからである。
【0006】
しかしながら、小節の拍を正確に刻むことは、その演奏時間がたとえ1小節分であっても、演奏の熟達していない者にとっては困難である。この拍を刻む音のタイミングが本来の拍に対して前後にばらついていると、新たな素材をこのばらついたタイミングで多重録音することになり、安定感のなく品質の低い楽曲に仕上がってしまう。
【0007】
また、従来のルーパーでは、録音スイッチの操作により録音を開始して終了するまでの時間を1小節とみなし、この1小節分の録音データをループ用音データとして用いる。しかしながら、この1小節とみなした時間が拍子とテンポにより規定される正規の1小節分の時間と正確に一致するように、録音スイッチを操作することは困難である。
以上のように、従来のルーパーでは安定したリズムで高品質のループデータを作ることができないという問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、比較的簡単な操作で正確なループ用音データを作成することができる録音再生装置およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の録音再生装置は、外部から取得された音データのうち、拍に相当する時間分の音データをメモリ部に記憶させる初回記憶手段と、
前記初回記憶手段により記憶された音データを、複数連結して小節単位のループ用音データを作成して、前記メモリ部に記憶させるループ用音データ作成手段と、
前記メモリ部に記憶されたループ用音データを繰り返し読み出して再生する繰り返し再生手段と、
前記ループ用音データを繰り返し読み出して再生している最中に取得された音データを、前記再生されているループ用音データに重ね、当該重ねられた音データを前記メモリ部に記憶させる動作を繰り返す重ね録り手段と、
を具備する特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、ルーパーを用いて録音する際に、正確に拍を刻む音を発生するループ用音データを簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の一形態による録音再生装置を備えた電子楽器100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】録音再生装置に関する操作スイッチの構成例を示す図である。
【図3】RAM14のメモリ構成を示すメモリマップである。
【図4】録音再生装置の動作概略を説明するための状態遷移図である。
【図5】初期録音処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】初期録音処理の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による録音再生装置(ルーパー機能)を備えた電子楽器100の全体構成を示すブロック図である。この図において、鍵盤10は演奏操作(押離鍵操作)に応じたキーオン/キーオフ信号、鍵番号およびベロシティ等の演奏情報を発生する。スイッチ部11は、装置パネルに配設される各種操作スイッチを有し、操作されたスイッチ種に対応したスイッチイベントを発生する。本発明の要旨に係わる操作スイッチとしては、後述する初期録音処理の動作パラメータとなる「テンポ(BPM値)」、「拍子」および「展開小節数(後述する)」を設定する操作スイッチの他、録音再生装置(ルーパー機能)の操作スイッチを備える。
【0013】
ここで、図2を参照して録音再生装置(ルーパー機能)に関する操作スイッチの一例について説明する。図2において、REC/OVERDUBスイッチ11a、PLAY/STOPスイッチ11bおよびCLEARスイッチ11cが設けられる。REC/OVERDUBスイッチ11aは、押下操作に応じて、録音・オーバーダビングの開始/停止を指示するイベントEV_RECORDを発生する。このREC/OVERDUBスイッチ11aの近傍には、赤色LED11a−1が配設され、録音待機状態で点滅し、録音状態で点灯する。
【0014】
PLAY/STOPスイッチ11bは、押下操作に応じて、再生の開始/停止を指示するイベントEV_PLAYを発生する。このPLAY/STOPスイッチ11bの近傍には、青色LED11b−1が配設され、再生状態で点灯する。なお、再生しながら録音するオーバーダビング時には、上記赤色LED11a−1および青色LED11b−1が共に点灯する。CLEARスイッチ11cは、押下操作に応じて、録音されたループデータの消去を指示するイベントEV_CLEARを発生する。
【0015】
CPU12は、スイッチ部11が発生するスイッチイベントに応じて装置各部を制御する。本発明の要旨に係わるCPU12の特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM13には、CPU12にロードされる各種プログラムデータが記憶される。ここで言う各種プログラムとは、後述する初期録音処理を含む。
【0016】
RAM14は、図3に図示するように、ワークエリアWE、入力バッファIBおよび録音エリアREを備える。RAM14のワークエリアWEには、CPU12の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。RAM14の入力バッファIBには、CPU12の制御の下に、後述する入出力部16を介して取り込まれる音声データ又は音源17から出力される楽音データが一時記憶される。RAM14の録音エリアRE内には、拍に相当する時間分の音データを1小節にいたるまで複数連結させて作られるループデータが記憶されるループデータトラックを形成している(図示せず)。このループデータトラックは、読み出しながら書き込み可能となるよう複数の録音トラックを有し、録音時にはループデータトラックに上記入力バッファIBから読み出される音声データが重ねられて録音トラックに記録され、再生時にはこの録音トラックの音声データが繰り返し読み出されるようになっている。
【0017】
表示部15は、CPU12から供給される表示制御信号に応じて、装置の動作状態や設定状態などを画面表示する。入出力部16は、A/D変換器を有し、CPU12の制御の下に、例えば図示されていないマイクから入力される音声信号をサンプリングして得た音声データをRAM14の入力バッファIBにストアしたり、RAM14の録音エリアRE中の録音済みの各トラックから時分割に読み出される音声データをサウンドシステム18に出力したりする。
【0018】
音源17は、周知の波形メモリ読み出し方式によって構成され、鍵盤10から供給される演奏情報に従ってCPU12が発生する楽音コマンド(ノートイベント)に応じた楽音データを発生する他、ユーザ指定のリズムパターンに従ったリズム音データを発生する。サウンドシステム18は、音源17から出力される楽音データ又は入出力部16から出力される音声データをD/A変換した後、不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施してからレベル増幅してスピーカより発音させる。
【0019】
B.動作
次に、上記構成による電子楽器100が備える録音再生装置(ルーパー機能)の動作を説明する。以下では、図4を参照して録音再生装置の動作概略を説明した後、図5〜図6を参照して初期録音処理の動作について述べる。
【0020】
(1)録音再生装置の動作概略
図4は、録音再生装置の動作概略を説明するための状態遷移図である。この図において、初期録音処理では、何も録音されていない無録音状態(初期状態)でテンポを取るためのリズムガイド音を初回録音してループデータを作成する。初期録音処理の具体的動作については追って述べる。初期録音処理により初回録音してループデータを作成し終えると、再生状態ST_PLAYに遷移する。再生状態ST_PLAYでは、録音した素材を繰り返し再生する。
【0021】
再生状態ST_PLAYにおいてPLAY/STOPスイッチ11bを押下操作してイベントEV_PLAYが発生すると、繰り返し再生を停止する停止状態ST_STOPに遷移する。停止状態ST_STOPにおいてPLAY/STOPスイッチ11bを押下操作してイベントEV_PLAYが発生すると、録音した素材を繰り返し再生する再生状態ST_PLAYに復帰する。
【0022】
再生状態ST_PLAYにおいてREC/OVERDUBスイッチ11aを押下操作してイベントEV_RECORDが発生すると、録音した素材を繰り返し再生しながら、その繰り返し再生される素材に新たな素材をオーバーダビングする多重録音状態ST_OVERDUBに遷移する。多重録音状態ST_OVERDUBにおいてREC/OVERDUBスイッチ11aを押下操作してイベントEV_RECORDが発生すると、録音した素材を繰り返し再生する再生状態ST_PLAYに復帰する。
【0023】
多重録音状態ST_OVERDUBにおいてPLAY/STOPスイッチ11bを押下操作してイベントEV_PLAYが発生すると、繰り返し再生およびオーバーダビングを停止する停止状態ST_STOPに遷移する。停止状態ST_STOPにおいてREC/OVERDUBスイッチ11aを押下操作してイベントEV_RECORDが発生すると、録音した素材を繰り返し再生しながら、その繰り返し再生される素材に新たな素材をオーバーダビングする多重録音状態ST_OVERDUBに復帰する。
【0024】
(2)初期録音処理の動作
次に、図5を参照して初期録音処理の動作を説明する。この初期録音処理は、RAM14の録音エリアREに何も録音されていない無録音状態(初期状態)でREC/OVERDUBスイッチ11aが押下操作された場合に実行される。本処理が実行されると、CPU12は、図5に図示するステップS1〜S2において、RAM14の入力バッファIBをイニシャライズした後、閾値を超える入力データが供給されるまで録音待機状態を維持する。なお、ここで言う入力データとは、録音対象となるデータであり、具体的には入出力部16を介してサンプリングされる音声データや、音源17から出力される楽音データを指す。録音対象となる入力データの選択は、ユーザ操作により行われる。
【0025】
そして、入力データが閾値を超えると、ステップS2の判断結果が「YES」になり、ステップS3に進み、その入力データをRAM14の入力バッファIBにストアする録音動作を開始する。録音対象となる入力データは、テンポを取るためのリズムガイド音として聞きやすい音、例えばバスドラム音、ベース音あるいは前述したクリック音が望ましいが、これに限らず手拍子の音やタップした音であっても構わない。
【0026】
次いで、ステップS4では、録音を開始してから一拍分の時間が経過したか否かを判断する。なお、一拍分の時間とは、ユーザ操作により予め設定されるテンポ(BPM値)および拍子で決まる時間である。録音を開始してから一拍分の時間が経過していなければ、上記ステップS4の判断結果は「NO」になり、ステップS3の録音動作を継続する。
【0027】
そして、録音を開始してから一拍分の時間が経過すると、上記ステップS4の判断結果が「YES」になり、ステップS5に進む。ステップS5では、一拍分の時間にわたって録音した入力データ、すなわちRAM14の入力バッファIBにストアされた一拍分の入力データを、ユーザ操作により予め設定された展開小節数に達するまでRAM14の録音エリアRE中のループデータトラックにコピーする展開処理を実行する。
【0028】
この展開処理について図6を参照して具体的に説明する。先ず、上述したステップS3〜S4において、図6(a)に図示する一拍分の入力データを録音したとする。例えばユーザ操作により予め設定されるテンポが「120(BPM)」、拍子が4/4拍子であると、一拍分の時間は「0.5秒」となる。更にユーザ操作により予め設定された展開小節数が「1」であると、RAM14の入力バッファIBにストアされた一拍分「0.5秒」の入力データをコピーし、RAM14の録音エリアRE中のループデータトラックにに4回ペーストして連結させる。
【0029】
入力バッファIBの入力データを録音トラックにペーストする際には、コピーされた入力データ同士が不連続にならないようにする為、先に録音トラックに書き込まれた入力データの末尾と、続いて録音トラックに書き込まれ、拍頭に相当する入力データの先頭とが重なるように書き込みポインタをアドレッシングする。これにより、図6(b)に図示するように、入力データを1小節分に展開したループデータとなる。なお、テンポ「120」、3/4拍子の場合、事前設定される展開小節数が「1」であると、図6(c)に図示するループデータが形成され、更にテンポ「120」、6/8拍子の場合、事前設定される展開小節数が「1」であると、図6(d)に図示するループデータが形成される。
【0030】
こうして、何も録音されていない無録音状態(初期状態)でテンポを取るためのリズムガイド音を初回録音してループデータを作成し終えると、前述した再生状態ST_PLAYに遷移してループデータを繰り返し再生する。以後、この再生状態ST_PLAYにおいてREC/OVERDUBスイッチ11aを押下操作してイベントEV_RECORDが発生すると、ループデータを繰り返し再生しながら、その繰り返し再生されるループデータに新たな音声データ(又は楽音データ)をオーバーダビングする多重録音状態ST_OVERDUBに遷移するようになる。
【0031】
このように、本実施形態では、RAM14の録音エリアREに何も録音されていない無録音状態(初期状態)でREC/OVERDUBスイッチ11aを押下操作した後に閾値を超える入力データが供給されると、一拍分の時間に相当する入力データをRAM14の入力バッファIBに録音し、それをユーザ指定の小節数分コピーしてRAM14の録音エリアRE中のループデータトラックに展開したループデータを作成し、当該ループデータトラックに作成したループデータを繰り返し再生するので、正確なテンポの品質の高いループデータを作成することができる。さらに従来のルーパーのように、録音が終了したところで録音終了スイッチを押す手間も必要なくなり使用性も向上する。
【0032】
なお、上述した実施形態では、一拍分の時間に相当する入力データを録音し、それをユーザ指定の小節数分コピーして展開したループデータを作成するようにしたが、これに限らず、例えば所定の拍子の場合には、半拍分の時間に相当する入力データを録音し、それをユーザ指定の小節数分コピーして展開したループデータを作成する態様とすることも勿論可能である。
【0033】
加えて、本実施形態では、一拍分の入力データの音量をそのまま展開したが、これに限らず、特定の拍の音量を上げる、もしくは特定の拍の音量を下げる音量制御を施すことによって作成されるループデータのリズムにアクセントを付加することも可能であり、こうすることでテンポを取るためのリズムガイド音としてより好ましいものとなる。
【0034】
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下では、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
【0035】
(付記)
[請求項1]
外部から取得された音データのうち、拍に相当する時間分の音データをメモリ部に記憶させる初回記憶手段と、
前記初回記憶手段により記憶された音データを、複数連結して小節単位のループ用音データを作成して、前記メモリ部に記憶させるループ用音データ作成手段と、
前記メモリ部に記憶されたループ用音データを繰り返し読み出して再生する繰り返し再生手段と、
前記ループ用音データを繰り返し読み出して再生している最中に取得された音データを、前記再生されているループ用音データに重ね、当該重ねられた音データを前記メモリ部に記憶させる動作を繰り返す重ね録り手段と、
を具備する録音再生装置。
【0036】
[請求項2]
前記初回記憶手段は、
予め指定されたテンポおよび拍子により決定される拍分の記録時間を設定する記録時間設定手段と、
前記音データが閾値を超える記録開始時点から前記記録時間設定手段により設定された記録時間が経過するまでの間、当該入力音データを前記メモリ部に記録させる動作を実行する記録実行手段と、
を備える請求項1記載の録音再生装置。
【0037】
[請求項3]
外部から取得された音データのうち、拍に相当する時間分の音データをメモリ部に記憶させる初回記憶ステップと、
前記記憶された音データを、複数連結して小節単位のループ用音データを作成して、前記メモリ部に記憶させるループ用音データ作成ステップと、
前記メモリ部に記憶されたループ用音データを繰り返し読み出して再生する繰り返し再生ステップと、
前記ループ用音データを繰り返し読み出して再生している最中に取得された音データを、前記再生されているループ用音データに重ね、当該重ねられた音データを前記メモリ部に記憶させる動作を繰り返す重ね録りステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0038】
10 鍵盤
11 スイッチ部
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 表示部
16 入出力部
17 音源
18 サウンドシステム
100 電子楽器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から取得された音データのうち、拍に相当する時間分の音データをメモリ部に記憶させる初回記憶手段と、
前記初回記憶手段により記憶された音データを、複数連結して小節単位のループ用音データを作成して、前記メモリ部に記憶させるループ用音データ作成手段と、
前記メモリ部に記憶されたループ用音データを繰り返し読み出して再生する繰り返し再生手段と、
前記ループ用音データを繰り返し読み出して再生している最中に取得された音データを、前記再生されているループ用音データに重ね、当該重ねられた音データを前記メモリ部に記憶させる動作を繰り返す重ね録り手段と、
を具備する録音再生装置。
【請求項2】
前記初回記憶手段は、
予め指定されたテンポおよび拍子により決定される拍分の記録時間を設定する記録時間設定手段と、
前記音データが閾値を超える記録開始時点から前記記録時間設定手段により設定された記録時間が経過するまでの間、当該入力音データを前記メモリ部に記録させる動作を実行する記録実行手段と、
を備える請求項1記載の録音再生装置。
【請求項3】
外部から取得された音データのうち、拍に相当する時間分の音データをメモリ部に記憶させる初回記憶ステップと、
前記記憶された音データを、複数連結して小節単位のループ用音データを作成して、前記メモリ部に記憶させるループ用音データ作成ステップと、
前記メモリ部に記憶されたループ用音データを繰り返し読み出して再生する繰り返し再生ステップと、
前記ループ用音データを繰り返し読み出して再生している最中に取得された音データを、前記再生されているループ用音データに重ね、当該重ねられた音データを前記メモリ部に記憶させる動作を繰り返す重ね録りステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−50530(P2013−50530A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187351(P2011−187351)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】