説明

鍵盤楽器練習用具

【課題】前腕の回動を使った鍵盤楽器の演奏法を体得するための練習用具を提供する。
【解決手段】複数の鍵盤を模擬したタッチ板を遊具のシーソーのように中央部で支え、ある範囲で回動可能とする。例えばこのタッチ板の片端を親指で、他端を小指で手や指の形状を変えることなく、前腕の回動だけで交互に押し下げる練習を行うことで、前腕の回動を使った鍵盤楽器の演奏法を身に付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はピアノやオルガン等の鍵盤楽器の練習をするための用具に関する。
【背景技術】
【0002】
ピアノやオルガン等の初心者は演奏に適切な手の形や指の動かし方を頭で理解はできても、自分でその通りにするのは容易ではない。そのため演奏法の体得を補助するいくつかの発明がある。一例として特開平11−7234号の手の甲に丸みを持たせた演奏法を体得するためのピアノ練習用具がある。また特開2004−163781号は手や指全体の構えと適切な指の動かし方を効率よく練習できる指の上下運動練習用具である。また和音の演奏法を習得するための練習用具の発明である実用新案登録3107716号、3126504号がある。
【0003】
一般に鍵盤楽器の演奏は、親指から小指までの指を使い、個別に鍵盤を押さえるように弾く。しかしながら片手の各指を独立に動かすことは手指の構造上無理があり、独立に動かすことを意識した演奏法では手指に過度の緊張を招き、長時間の演奏が困難であるばかりでなく、腱鞘炎を引き起こす場合さえある。これらを防ぐために、前腕の回動を組み合わせた演奏法が有効であることが知られている。例えば片手で届く離れた2本の鍵盤を親指と小指で交互に弾く場合、親指と小指を独立に交互に上下させるのではなく手の甲と指の形を変えずに前腕(手首を含む・以後同じ)における左右の回動を利用して随伴的に弾く方が格段に効率よく楽に演奏できることが知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−7234号
【特許文献2】特開2004−163781号
【特許文献3】実用新案登録3107716号
【特許文献4】実用新案登録3126504号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】弓場真理子、「疲労・障害予防のためのピアノ打鍵動作のバイオメカニクス的研究」神戸大学修士論文(2004年8月)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の通り前腕手首の回動を組み合わせた演奏法が、演奏に伴う疲労を緩和させるのに有効であることが発明者により公開されていた。しかし、このような演奏法の体得を容易にすることを目的として、実際の鍵盤楽器とは別に前腕の回動のみを練習できる練習用具は存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、鍵盤楽器を演奏する際に使用する、指、手、前腕など、身体各部位の運動に着目し、音楽と切り離し運動生理学的側面から疲労の少ない演奏が円滑に行なわれるよう身体的運動機能を訓練強化する練習用具の提供を目的としている。
本練習用具は次の3つから構成される。
(1)鍵盤楽器の鍵盤と略同一幅サイズの鍵盤を複数整列させた形状のタッチ板。
(2)タッチ板を中央部分で回動自在に支える支持部材。
(3)タッチ板の回動範囲を制限する回動範囲規制手段。
タッチ板は長手方向の中心線上を支持部材に支持されており、支持部を中心として遊具のシーソーのように左右方向に回動自在である。また回動範囲は回動範囲規制手段が設けられているので一定範囲内に制限され、この規制範囲内を往復して回動できる。本練習用具は前腕を回動させる練習に好適であり、指先をタッチ板(模擬鍵盤)に接触させ前腕を回動させることでタッチ板は容易に一方の回動規制範囲限界に達し、前腕を逆回動させることで、他方の回動規制範囲限界に達する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記回動範囲規制手段の具体的機構についての発明である。基本的に回動範囲規制手段は、回動範囲が所望の範囲に設定できれば如何なる機構であっても構わない。
請求項1の実施可能な回動範囲規制機構として次の(1)〜(3)がある。これらは単独でも、組合せて使用することもできる。
(1)タッチ板の裏面中心部に鍵盤方向と同一方向の溝を設ける。また支持部材の頂部は前記タッチ板裏面の溝に回動自在に勘合できる。前記タッチ板は水平位置より左右何れかの方向に回動すると、下向きに回動したタッチ板の裏面が支持部材の台板に突き当たり回動が停止する。また、台板上に回動規制部材が載置されている場合は、回動規制部材に突き当たって回動が停止するので、タッチ板の回動範囲は狭まる。回動範囲は回動規制部材の位置、高さにより所望の回動範囲に設定できる。(図1参照)
(2)タッチ板の構成は(1)と同じであるが回動規制機構が異なる。支持部材が載置される台板の左右両端部にL字形回動範囲規制部材が、L字を転倒させた向きに立設される。タッチ板が水平位置より左右何れかの方向に回動すると、上方に回動したタッチ板端部の上面がL字形回動範囲規制部材に突き当たり回動が規制される。タッチ板の回動範囲は、L字形回動範囲規制部材の立設高さで決まり、この高さ寸法を変更することで所望の回動範囲に設定できる。(図2参照)
(3)前記タッチ板は支持部材のタッチ板搭載部上に適宜の方法で取付けられる。一方タッチ板搭載部は支持部材本体とシャフトで連結されており回動自在である。また、前記支持部材本体部には、前記タッチ板搭載部の回動範囲を所定範囲に規制できる回動範囲規制部材が設けられているのでタッチ板の回動を所望の回動範囲に設定できる。(図3参照)
【0009】
請求項3に記載の鍵盤楽器練習用具は、タッチ板と回動範囲規制手段の当接部に圧力センサが配置されている。従って、人がタッチ板に触れ練習動作を行うとタッチ板が回動範囲規制手段に当接し接触圧力に応じた電気出力信号が圧力センサより出力される。また、この圧力センサの出力信号はスピーカや電光表示装置に接続されているので使用者のタッチ圧力に応じた音や音楽を流すことや、タッチ圧力強さに応じた照明を点燈させることができる。これにより練習動作を可聴化或いは、可視化でき、練習状況が指や前腕の感覚だけでなく、聴覚や視覚でも確認できるので練習効果を一層高めることができる。この機能はリハビリ等の用具として使用する場合特に有効であると思われる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る練習用具を使い前腕の回動範囲の感覚を反復練習することで、指、手、腕を組み合わせた演奏法を容易に身に付けることができ、実際の鍵盤楽器などを用いた長時間の練習や演奏においても疲れを軽減でき、腱鞘炎等の演奏上の身体的トラブルの発生を抑えることができる。
また、本練習用具は構造が簡単で分解、組立てが容易であるので手軽に携行でき、練習用具の置ける台があれば場所を選ばずどこでも練習ができる。しかも構成部品の一部を若干変更するだけで、子供から大人までが共同して使用でき、製作も容易であるので安価である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】タッチ板の下方への回動を規制して回動範囲を確定させる練習用具。
【図2】タッチ板の上方への回動を規制して回動範囲を確定させる練習用具。
【図3】回動範囲規制部材によりタッチ板の回動範囲を確定させる練習用具。
【図4】タッチ板の使用状況説明図。
【図5】第1の変形例の練習用具。
【図6】第1の変形例におけるタッチ板裏面の構成。
【図7】スピーカや電光表示装置を具備する練習用具。
【発明を実施するための形態】
【0012】
前腕の回動を組み合わせた演奏法を身に付けるために、例えば片手の親指と小指で前腕の回動だけで交互に押し下げる練習ができる、遊具のシーソーを小型にしたような形状の練習用具を考案した。
<実施例1>
【0013】
図1を用い本発明に係る練習用具の第1の構成について説明する。
タッチ板1は5つの鍵盤を模擬する部分a〜eからなる。
タッチ板1はその中央部分が台板3の中央部に固定した支持部材2の頂部に回動自在に支えられる。また、タッチ板1を回動させる際にタッチ板の中央部分が支持部材2の頂部からずれないようにするため、タッチ板1の中央部分の裏面に、支持部材2の頂部形状に合わせて溝を設け、この溝を頂部にはめ合わせる。
タッチ板1は支持部材2の頂部(稜線部)を軸に、台板3上に載置されたスペーサ4,5にタッチ板左右端部裏面が接触するまで回動させることができる。タッチ板の回動範囲は右回動がタッチ板1の右端部裏面がスペーサ5に接触するまでであり、左回動はタッチ板1の左端部裏面がスペーサ4に接触するまでとなる。なお、この場合、スペーサの載置位置や高さを変更することで所望の回動範囲に変更することができる。また、スペーサなしとすることもでき、スペーサを使用しない場合が最も簡単な構成になる。
【0014】
次に図1の練習用具使用方法について図4を用いて説明する。
図4はタッチ板の使用状況の説明図である。練習開始準備としてまず、スペーサ4,5の位置の確認を行う。スペーサは練習する模擬鍵盤の直下に配置させる。タッチ板の回動範囲は鍵盤楽器の押し下げ深さに基づいて決めるのが効果的であるが、スペーサの移動により常に一定の押し下げ深さが設定できる。スペーサ4,5の固定や移動は例えば次により実施可能である。
(1)各模擬鍵盤真下に対応する台板3上の位置に穴を空け、スペーサ底面に設けた突起を抜き差しする。
(2)移動方向にレールを設け、スペーサ4,5をレール上で移動、固定させる。
練習では、例えば図4に示すように左手の小指をタッチ板の模擬鍵盤a上に置き、親指を模擬鍵盤e上に置く。前腕20を右回動させるとタッチ板は右回動してタッチ板右端裏面がスペーサ5に突き当たり右方向への回動が規制される。また、手と指の形を変えずそのままの状態で前腕だけを左回動させると、タッチ板左端裏面はスペーサ4に突き当たり、左方向への回動が規制される。練習ではこの回動範囲を反復して前腕を左右に回動させることで、実際の演奏における腕の回動の感覚を練習でき、鍵盤楽器初心者にも自然に前腕の回動を使った演奏法を体得させることができる。
【0015】
次に第1の実施例の変形例について説明を行なう。
タッチ板1の中央部分を支持部材2の頂部に回動自在に支えられる構成については図1に示す以外にも次の方法が可能である。
変形1:変形例1を図5に示す。支持部材2は一対の支持部材22aと22bで構成される。タッチ板1の中央部両端には、支持部材22a、22bの頂部を挿入可能な一対の溝24a、24bが設けられる。この挿入機構によりタッチ板は回動機能に加へ奥行き方向へのずれが規制される。一対のフック25a、25bは一対の支持部材22a、22bの外側面に設けられ、タッチ板1の上部より被せるようにバネやゴムひも等の伸縮材料を引っかけてタッチ板1と支持部材22a,22bとの位置ずれを防止する。本練習用具の初心者はこのはずれ防止機能に頼るが、上達するに伴い逐次不要となる。しかし、上級者であっても目的により本練習用具を活用できる場合もある。
図6は図5のタッチ板1の裏面である。鍵盤配置が表面の鍵盤配置に対し半ピッチシフトしている。このタッチ板1の表裏を使い分ければ偶数及び奇数離れた鍵盤を使用する練習に於いても、稜線を鍵盤位置の中心に配置でき、左右バランスの良い練習が実施できる。
変形2:タッチ板1と支持部材2との位置ずれ防止機構を溝によるはめ合いに替え、蝶番を用いて接続してもよい。
変形3:タッチ板1に支持部材2の支持部に沿って穴を空け、その穴に棒を通し、その棒を支持部材2で支える、あるいは逆にタッチ板1の中央部に棒を取り付け、支持部材2の支持部に沿って円筒を取り付け前記の棒を通してもよい。
変形4:タッチ板1と支持部材2とを粘着テープやゴム等の回動に合わせて変形可能な素材により接続してもよい。
<実施例2>
【0016】
図2を用い本発明に係る練習用具の第2の構成について説明する。
第2の実施例は第一の実施例と類似するので、同一構成の部材は同一符号とし説明を省略する。また相違点のみついて説明すると次になる。
台板3の両端部に一対のL形部材23a,23bが対向配置して立設される。タッチ板1を押し下げて右回動させると、溝6を中心としてタッチ板の反対側は押し上げられ表面がL形部材23aの張り出し部に接触して回動が止まる。更に腕を逆方向に左回動させてタッチ板を回動させるとタッチ板の右端部表面が対向するL形部材の張り出し部23bに接触して停止する。
タッチ板の回動範囲は、L形部材の立設高さで決まる。L形部材に設けられた取付けビス27a,27bの位置を変更することで所望の回動範囲の高さに変更することができる。
【0017】
<実施例3>
図3を用い本発明に係る練習用具の第3の構成について説明する。
第3の実施例についても第一の実施例と同一構成の部材は同一符号とし、またその説明を省く。相違点ついてのみ以下に説明する。
図3では新規部材としてタッチ板搭載部30が加えられる。タッチ板搭載部30はタッチ板を取り付けるための部材で両側に一対の回動板35a、35bが設けられる。一方台板3の両側面には一対の支持部材32aと32bが取り付けられる。
一対の回動板35a、35bと一対の指示部材32aと32bには夫々貫通孔が設けられ、これら4部材の貫通孔をシャフト31が貫通し、回動自在に一体化される。
支持部材32aには上下一対のストッパー33、34が間隔W(中心角θ2)だけ離隔し
て設けられる。
また、回動板35aには幅L(中心角θ1)のツメ36が設けられている。
タッチ板1はタッチ板搭載部30の上面に適宜の方法で固定される。また練習時のタッチ
板の回動規制範囲は回動板35a、35bが回動可能な角度範囲であるθ2−θ1である。な
おこの回動可能な角度範囲はツメ36の幅L(中心角θ1)を変更させることで所望の角度範
囲に設定することができる。ツメ36の幅Lを変更する方法として、例えばツメ部にキャップ
を被せる、異なる幅のツメ部材をビス止めするなど、様々な設計的手法が可能である。
また、回動可能な角度範囲の変更はストッパー33a、33bの間隔変更でも実現可能であ
る。ストッパー33a、33bの間隔変更には様々な設計的手法が適用可能で、例えば一方
のストッパーをビス止め構造とし、ビス止め位置をスライドさせ所望の位置に固定するなどの
方法がある。
【0018】
<実施例4>
図7を用い第4の実施例について説明する。
図7の基本構成は図1と同じであり、タッチ板1と、支持部材2と、台板3、とから構成され、スペーサ部は弾性部材41a、41bと圧力センサ42a、42bとが重ね合わされて台板3上に左右1対設置される。1対の圧力センサ配線46a・46bは、圧力センサへの電源供給配線と圧力センサからの出力用配線である。これら配線の他端部は制御部43に接続され、1対の圧力センサ42a、42b号は制御部43に於いて、周知技術を用いて増幅され、配線47aや、47bを介してスピーカ44や電光表示装置45を作動させる。これにより本練習具を用いて練習する人が、タッチ板に触れ前腕を回動させて練習動作を行うと、1対の弾性部材41a,41bを押す圧力の強度に応じてスピーカ44を介して音や音楽を流したり、電光表示装置45を点燈させることができる。なお、スピーカ44や電光表示装置45は左右1対の圧力センサ毎に設置することもできる。本練習具をリハビリ目的で使用する場合、スピーカや電光表示装置の付設は特に有効である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明にかかる練習用具は、鍵盤楽器の演奏法の練習用教材として普及可能である。しかし、これ以外にも、指、手、腕に身体的障害を持つ者、及び精神的な障害を持つ者に対する鍵盤楽器演奏に似たリハビリテーション用具としても適用できる。
【符号の説明】
【0020】
1 タッチ板
2 支持部材
3 台板
4,5 スペーサ
6 溝
30 タッチ板支持部材30
31 シャフト
32a,32b 支持部材
33,34 ストッパー
36 ツメ
a〜i 一本一本の鍵盤を模擬する部分
42a、42b 圧力センサ
44 スピーカ
45 電光表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍵盤楽器の演奏動作に伴い働く身体部位の練習用具であって、
複数の鍵盤を模擬したタッチ板と、
前記タッチ板を長手方向中央部で回動自在に支える支持部材と、
前記タッチ板の回動範囲を制限する回動範囲規制手段と、から構成され、
前記タッチ板が前記支持部材の支持部を略中心に遊具のシーソーのように回動自在であることを特徴とする鍵盤楽器練習用具。
【請求項2】
前記回動範囲規制手段が下記(1)〜(3)の何れか1つ又は、これらの組合せであることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器練習用具。
(1)前記タッチ板の裏面中心に、鍵盤の配向方向と同一方向の溝が設けられ、前記支持部材が、前記溝に回動自在に当接して勘合しており、前記タッチ板が水平位置より左右何れかの方向に所定の高さ回動するとき、前記支持部材の載置される台面に前記タッチ板裏面が当接するか、前記台面上に載置された回動範囲規制部材に前記タッチ板裏面が当接するか、して回動が規制される。
(2)前記タッチ板の裏面中心に、鍵盤方向と同一方向の溝が設けられ、前記支持部材が、前記溝に回動自在に当接して勘合しており、前記支持部材の載置される台面の左右両端部に設けられた回動範囲規制部材に、前記タッチ板の表面が当接して回動が規制される。
(3)前記支持部材がタッチ板搭載部と支持部材本体部で構成され、
前記タッチ板搭載部が前記タッチ板を支持固定可能で、且つ前記支持部材本体部とシャフトで回動自在に連結され、
前記部支持部材本体部に設けられた回動範囲規制部材により、前記タッチ板搭載部の回動範囲が所定範囲に規制される。
【請求項3】
前記タッチ板と前記回動範囲規制手段の当接部に圧力センサが配置され、前記タッチ板と前記回動範囲規制手段の当接圧力に応じた電気出力信号が出力され、該電気出力信号に応じて音量調整可能なスピーカ又は該電気出力信号に応じて発光強度が調節される電光表示装置が接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1項に記載の鍵盤楽器練習用具。






















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−186345(P2011−186345A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53910(P2010−53910)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(304026696)国立大学法人三重大学 (270)
【Fターム(参考)】