説明

長葱処理システム

【課題】 別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せて長葱を処理する際に、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の間に長葱を滞留させることなく、長葱の切断・皮剥ぎ処理を行うことができる長葱処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 処理される長葱を搭載可能な複数のバケット13を移動させる搬送手段14が設けられており、長葱の根部を切断する根部切断手段を設けるとともに、長葱の葉部を切断する葉部切断手段16が設けられた長葱切断装置10と、長葱切断装置10によって切断処理された長葱の表面に圧縮空気を吹き付けて、長葱の皮や付着物を除去するノズル24,24を有する長葱皮剥ぎ装置20とを備えた長葱処理システム1であって、長葱皮剥ぎ装置20から出力された駆動指示信号に基づいて、各バケット13が一区間移動するように構成されていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長葱の根部および葉部を切断するとともに、長葱の皮や付着物を除去する長葱処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
長葱の根部および葉部を切断する長葱切断装置としては、処理される長葱の両端部を進行方向の側方に向けた状態で搭載可能な複数のバケットを移動させる搬送手段が設けられており、この搬送手段の一方の側部に、長葱の根部を切断する根部切断手段を設けるとともに、搬送手段の他方の側部に、長葱の葉部を切断する葉部切断手段を設けた長葱切断装置がある。この長葱切断装置では、各バケットに搭載された長葱が順次に各切断手段を通過することにより、連続して複数の長葱の根部および葉部を切断することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、長葱の古い皮や付着物を除去する長葱皮剥ぎ装置としては、2体のノズルの間に配置した長葱の表面に、各ノズルから圧縮空気を吹き付けながら、長葱を長手方向に移動させることにより、長葱の古い皮や付着物を除去する長葱皮剥ぎ装置がある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
そして、前記した長葱切断装置および長葱皮剥ぎ装置を用いて長葱の切断・皮剥ぎ処理を行う場合には、長葱切断装置を用いて長葱の根部および葉部を切断した後に、作業員が長葱切断装置から切断処理後の長葱を取り出し、長葱皮剥ぎ装置を用いて長葱の古い皮や付着物を除去している。
【特許文献1】特開平7−107953号公報(段落0005、図1)
【特許文献2】特開2000−135076号公報(段落0018〜0021、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、長葱の皮剥ぎ処理では、長葱に付着している古い皮の状態や汚れの程度に応じて、圧縮空気を吹き付ける時間が異なるため、皮剥ぎ処理に要する作業時間が長葱ごとに異なっている。一方、長葱の切断処理では、各長葱の切断処理に要する作業時間が一定であるため、長葱切断装置から所定の間隔で順次に長葱が排出されることになる。
このように、1本の長葱の皮剥ぎ処理が完了していないにも拘らず、長葱切断装置から順次に長葱が排出されてしまうため、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の間に大量の長葱が滞留してしまうという問題がある。
【0006】
なお、長葱の切断手段および皮剥ぎ手段を一体化し、長葱をバケットに搭載した状態で切断手段および皮剥ぎ手段を通過させることにより、長葱の切断・皮剥ぎ処理を連続して行うことができる長葱の切断・皮剥ぎ処理装置も存在するが、この装置は別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せて長葱の切断・皮剥ぎ処理を行うものではなく、装置全体の構成や各動作の制御が複雑になっているため、長葱の切断・皮剥ぎ処理装置の製造コストが高くなっている。
【0007】
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せて長葱を処理する際に、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の間に長葱を滞留させることなく、長葱の切断・皮剥ぎ処理を行うことができる長葱処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、処理される長葱の両端部を進行方向の側方に向けた状態で搭載可能なバケットを移動させる搬送手段が設けられており、搬送手段の一方の側部に、長葱の根部を切断する根部切断手段を設けるとともに、搬送手段の他方の側部に、長葱の葉部を切断する葉部切断手段が設けられた長葱切断装置と、長葱切断装置によって根部および葉部が切断された長葱の表面に圧縮空気を吹き付けて、長葱の皮や付着物を除去するノズルを有する長葱皮剥ぎ装置とを備えた長葱処理システムであって、長葱切断装置の搬送手段には、進行方向において所定区間ごとに複数のバケットが設けられており、長葱皮剥ぎ装置から出力された駆動指示信号に基づいて、各バケットが一区間移動するように構成されていることを特徴としている。
【0009】
このように、本発明の長葱処理システムでは、長葱皮剥ぎ装置から出力された駆動指示信号に基づいて、各バケットが一区間移動するように構成されている。そして、駆動指示信号が出力されるタイミングを適宜設定することにより、長葱切断装置の取り出し位置に移動したバケットから作業員が切断処理後の長葱を取り出して、長葱皮剥ぎ装置を用いて長葱の皮剥ぎ処理を開始した際に、切断処理後の長葱が搭載されたバケットを長葱切断装置の取り出し位置に移動させたり、長葱の皮剥ぎ処理を完了した際に、切断処理後の長葱が搭載されたバケットを長葱切断装置の取り出し位置に移動させることができる。
これにより、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置から順次に長葱が排出されてしまうことを防ぐことができ、別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せて長葱の切断・皮剥ぎ処理を行う場合であっても、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の間に長葱が滞留してしまうことを防ぐことができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の長葱処理システムであって、駆動指示信号は、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気が噴射された場合に出力されるように構成されていることを特徴としている。
【0011】
このように、本発明の長葱処理システムでは、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気が噴射された場合に、各バケットが一区間移動するように構成されている。これにより、長葱切断装置の取り出し位置に移動させたバケットから作業員が切断処理後の長葱を取り出し、長葱皮剥ぎ装置を用いて長葱の皮剥ぎ処理を開始した際に、切断処理後の長葱が搭載されたバケットを長葱切断装置の取り出し位置に移動させることができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の長葱処理システムであって、長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合に、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成された制御部を備えていることを特徴としている。
【0013】
このように、本発明の長葱処理システムの制御部は、長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合に、ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成されている。これにより、本発明では、別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の制御部の構成を僅かに変更して、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せることにより、長葱の切断・皮剥ぎ処理を連続して行うことができる長葱処理システムを構成することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の長葱処理システムであって、制御部は、長葱切断装置の各バケットが一区間移動した後に、所定時間内に長葱皮剥ぎ装置の操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気を噴射させるように構成され、所定時間の経過後に長葱皮剥ぎ装置の操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成されていることを特徴としている。
【0015】
このように、本発明の長葱処理システムの制御部は、長葱切断装置の各バケットを一区間移動させた後に、所定時間内に長葱皮剥ぎ装置の操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、ノズルから圧縮空気を噴射させるように構成され、所定時間の経過後に操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、長葱切断装置の各バケットを一区間移動させるように構成されている。これにより、本発明の長葱処理システムでは、長葱に付着している古い皮の状態や汚れの程度に応じて、長葱に圧縮空気を繰り返し吹き付ける場合や、皮剥ぎ処理中に長葱が作業位置から外れてしまった場合など、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、繰り返し操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合であっても、所定時間内であれば長葱切断装置の各バケットが移動しないため、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置から順次に長葱が排出されてしまうことを防ぐことができる。
なお、設定される所定時間は、1本の長葱の皮剥ぎ処理に要する平均時間に基づいて定められている。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の長葱処理システムであって、駆動指示信号は、長葱皮剥ぎ装置のノズルにおいて圧縮空気の噴射が停止した場合に出力されるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
このように、本発明の長葱処理システムでは、長葱皮剥ぎ装置のノズルにおいて圧縮空気の噴射が停止した場合に、各バケットが一区間移動するように構成されている。これにより、長葱切断装置の取り出し位置に移動したバケットから作業員が切断処理後の長葱を取り出し、長葱皮剥ぎ装置を用いて長葱の皮剥ぎ処理を完了した際に、切断処理後の長葱が搭載されたバケットを長葱切断装置の取り出し位置に移動させることができる。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の長葱処理システムであって、長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからのスイッチ信号の出力が停止した場合に、長葱皮剥ぎ装置のノズルからの圧縮空気の噴射を停止させるとともに、駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成された制御部を備えていることを特徴としている。
【0019】
このように、本発明の長葱処理システムの制御部は、長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからのスイッチ信号の出力が停止した場合に、ノズルからの圧縮空気の噴射を停止させるとともに、駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成されている。これにより、本発明では、別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の制御部の構成を僅かに変更して、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置を組み合せることにより、長葱の切断・皮剥ぎ処理を連続して行うことができる長葱処理システムを構成することができる。
【0020】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の長葱処理システムであって、制御部は、長葱皮剥ぎ装置のノズルからの圧縮空気の噴射が停止した後に、所定時間内に長葱皮剥ぎ装置の操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、長葱皮剥ぎ装置のノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、所定時間の経過後に駆動指示信号を長葱切断装置に出力するように構成されていることを特徴としている。
【0021】
このように、本発明の長葱処理システムの制御部は、長葱皮剥ぎ装置のノズルからの圧縮空気の噴射を停止させた後に、所定時間内に長葱皮剥ぎ装置の操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合には、ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、所定時間の経過後に長葱切断装置の各バケットを一区間移動させるように構成されている。これにより、本発明の長葱処理システムでは、長葱に付着している古い皮の状態や汚れの程度に応じて、長葱に圧縮空気を繰り返し吹き付ける場合や、皮剥ぎ処理中に長葱が作業位置から外れてしまった場合など、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、繰り返し操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合であっても、所定時間内であれば長葱切断装置の各バケットが移動しないため、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置から順次に長葱が排出されてしまうことを防ぐことができる。
なお、設定される所定時間は、1本の長葱の皮剥ぎ処理に要する平均時間に基づいて定められている。
【0022】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の長葱処理システムであって、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置との間には、長葱切断装置によって根部および葉部が切断された長葱を収容するバスケットが設けられていることを特徴としている。
【0023】
このように、本発明の長葱処理システムでは、長葱切断装置から排出された長葱を収容するバスケットが長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置との間に設けられており、作業員が長葱切断装置から切断処理後の長葱を取り損なった場合であっても、長葱が地面に落下してしまうことを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0024】
したがって、本発明の長葱処理システムによれば、長葱皮剥ぎ装置から出力された駆動指示信号に基づいて、各バケットが一区間移動して停止するように構成されているため、別々に構成された長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置とを組み合せた場合であっても、長葱切断装置と長葱皮剥ぎ装置の間に長葱を滞留させることなく、長葱の切断・皮剥ぎ処理を円滑に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の長葱処理システムを示した側面図である。図2は、本実施形態の長葱処理システムを示した平面図である。図3は、本実施形態の長葱処理システムの長葱切断装置を示した図で、(a)は根部切断手段を示した図2のA矢視断面図、(b)は葉部切断手段を示した図2のB矢視断面図である。図4は、本実施形態の長葱処理システムの長葱皮剥ぎ装置を示した平面図である。図5は、本実施形態の長葱処理システムの制御部を示した構成図である。
なお、以下の説明において、前方とは図1および図2の右側に対応し、後方とは図1および図2の左側に対応している。また、幅方向とは図2の上下方向に対応している。
【0026】
本実施形態の長葱処理システムは、圃場から収穫した長葱の根部および葉部を切断して所望の長さに加工する(以下、「切断処理」という場合がある。)とともに、長葱の古い皮や付着物を除去する(以下、「皮剥ぎ処理」という場合がある。)ためのものである。
まず、本実施形態の長葱処理システムの構成について説明し、その後、本実施形態の長葱処理システムを用いた長葱の切断・皮剥ぎ処理について説明する。
【0027】
(長葱処理システムの構成)
長葱処理システム1は、図1および図2に示すように、長葱の切断処理を行う長葱切断装置10と、長葱の皮剥ぎ処理を行う長葱皮剥ぎ装置20と、長葱切断装置10および長葱皮剥ぎ装置20の各種動作を制御する制御部30とを備え、長葱を収容可能なバスケット60を介して長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20とが連結されており、長葱切断装置10によって長葱の切断処理を行った後に、長葱皮剥ぎ装置20によって長葱の皮剥ぎ処理を行うように構成されている。
【0028】
(長葱切断装置)
次に、長葱処理システム1の長葱切断装置10について説明する。
長葱切断装置10は、図1および図2に示すように、4本の脚部11・・・を有する枠体であるベース架台12と、ベース架台12の上面で複数のバケット13・・・を移動させる搬送手段14と、搬送手段14の根側(図2の上側、請求項における「一方の側部」)に設けられた根部切断手段15と、搬送手段14の葉側(図2の下側、請求項における「他方の側部」)に設けられた葉部切断手段16とから構成されている。
【0029】
搬送手段14は、軸断面がV字形状で上方が開口された複数のバケット13・・・をベース架台12の上面で前方(図1および図2の右側)に移動させるように構成されており、このバケット13には長葱が搭載可能となっている。具体的には、長葱の両端部を進行方向の側方に各々向けた状態で、バケット13に1本の長葱が搭載されるように構成されている。
【0030】
バケット13は、その長手方向がベース架台12の幅方向に配置されており、処理する長葱をバケット13に搭載した際には、バケット13の根側(図2の上側)から長葱の根部が突出し、バケット13の葉側(図2の下側)から長葱の葉部が突出するように構成されている。
【0031】
また、搬送手段14では、軸方向が幅方向に配置された2本の回転軸14a,14aをベース架台12の前部(図1の右側)および後部(図1の左側)に配置しており、各回転軸14a,14aの両端部が軸受部材14b,14bによって軸周りに回転自在な状態でベース架台12に取り付けられている。
各回転軸14a,14aには、軸周りに歯面が形成された2体のスプロケット14c,14cが幅方向に所定間隔を空けて取り付けられており、各スプロケット14c,14cは回転軸14aの回転に伴って回転するように構成されている。
さらに、前部と後部で対峙している一対のスプロケット14c,14cには、各々無端チェーン14dが掛け渡されており、ベース架台12の後部に設けられた搬送用モータ(図示せず)によって、後部の回転軸14aが回転することにより、各無端チェーン14d,14dが図1の矢印C方向(右回り)に回転するように構成されている。
【0032】
そして、各無端チェーン14d,14dには、前後方向(図1の左右方向)において所定区間ごとにバケット13の下端部が取り付けられている。これにより、各無端チェーン14d,14dを図1の矢印C方向に回転させた際に、各バケット13・・・は、ベース架台12の上面で後部から前部に向けて移動し、ベース架台12の前部で回転軸14a周りに下方に向けて移動して反対方向に折り返すことにより、ベース架台12の上面に配置された各バケット13・・・の下方で前部から後部に向けて移動した後に、後部で回転軸14a周りに上方に向けて移動して反対方向に折り返して、再度ベース架台12の上面で後部から前部に向けて移動することになる。
【0033】
また、ベース架台12の前面には、側面視で凹状に形成されたバスケット60の後部がボルトによって取り付けられている。これにより、搬送手段14の前部でバケット13から長葱が取り出されることなく、バケット13が下方に向けて移動してしまった場合に、バケット13から落下した長葱はバスケット60内に収容されることになる。
【0034】
根部切断手段15は、搬送手段14の根側に配置されており、搬送手段14の前後方向の略中間部において、バケット13に搭載された長葱の根部を切断するものである。
具体的には、図3(a)に示すように、水平軸周りに回転自在な円板状の根部切断用カッタ15aを有しており、この根部切断用カッタ15aを根部切断用モータ15bによって回転させることにより、バケット13から突出した長葱Nの根部を切断するように構成されている。
また、根部切断用カッタ15aおよび根部切断用モータ15bはカバー部材15c内に収容されており、このカバー部材15cには、根部切断用カッタ15aによって長葱Nの根部が切断される際に、長葱Nの根側をバケット13の底面に押え付けるように付勢された円板状の押えローラ15dが設けられている。
【0035】
葉部切断手段16は、図2に示すように、搬送手段14の葉側に配置されており、搬送手段14の前後方向において、根部切断手段15よりも前方で、バケット13に搭載された長葱の葉部を切断するものである。
この葉部切断手段16は、根部切断手段15と同様の構成であり、図3(b)に示すように、水平軸周りに回転自在な円板状の葉部切断用カッタ16aを葉部切断用モータ16bによって回転させることにより、バケット13から突出した長葱Nの葉部を切断するように構成されている。
また、葉部切断用カッタ16aおよび葉部切断用モータ16bが収容されたカバー部材16cには、葉部切断用カッタ16aによって長葱Nの葉部が切断される際に、長葱Nの葉側をバケット13に押え付ける円板状の押えローラ16dが設けられている。
【0036】
(長葱皮剥ぎ装置)
次に、長葱処理システム1の長葱皮剥ぎ装置20について説明する。
長葱皮剥ぎ装置20は、図1および図2に示すように、バスケット60を介して長葱切断装置10の前方に配置されており、脚部21に支持された作業台22からなり、長葱切断装置10に取り付けられたバスケット60の前部が作業台22の後面にボルトによって取り付けられている。これにより、長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20とがバスケット60を介して連結された状態となっている。
【0037】
作業台22の上面には、幅方向に延長された凹溝23が設けられており、この凹溝内に長葱を収容可能となっている。そして、凹溝23の葉側(図2の下側)の底面には、2体のノズル24,24が前後方向に所定間隔を空けて立設されており、各ノズル24,24は作業台22の下面に取り付けられたコンプレッサ25とホースを介して接続されている。このようにして、コンプレッサ25から供給された圧縮空気が各ノズル24,24から噴射されるように構成されている。
【0038】
このような長葱皮剥ぎ装置20を用いて長葱の皮剥ぎ処理する際には、図4に示すように、作業員が長葱Nの葉部を把持し、その長葱Nを2体のノズル24,24の間に配置して、各ノズル24,24から圧縮空気を噴射して長葱Nの表面に吹き付けながら、凹溝23内で長葱Nを長手方向(図4の左右方向)に移動させることにより、長葱Nの古い皮や付着物を吹き飛ばして除去することができる。
【0039】
なお、凹溝23の上面開口部を塞ぐ遮蔽カバーを設けて圧縮空気の拡散を防ぐことにより、長葱Nの表面に圧縮空気が効率良く吹き付けられるように構成することができる。
また、凹溝23の根側の端部(図4の右側)に網状の袋体の開口部を取り付け、圧縮空気によって吹き飛ばされた古い皮や付着物を袋体に収容することにより、古い皮や付着物の飛散を防ぐことができる。
【0040】
さらに、作業台22の葉側の側面(図4の左側)には、2体のノズル24,24の間に長葱Nを配置した際に、長葱Nを検知する光電スイッチ26(請求項における「操作スイッチ」)が設けられている。この光電スイッチ26が長葱Nを検知した場合に、コンプレッサ25(図1参照)から各ノズル24,24に圧縮空気が供給され、光電スイッチ26の検知領域から長葱Nが外れた場合には、コンプレッサ25からの圧縮空気の供給が停止するように構成されている。
【0041】
(制御部)
次に、長葱処理システム1の制御部30について説明する。
長葱処理システム1の制御部30は、図1および図5に示すように、長葱切断装置10のベース架台12の脚部11に取り付けられた切断側制御部40と、長葱皮剥ぎ装置20の脚部21に取り付けられた皮剥ぎ側制御部50とから構成され、切断側制御部40と皮剥ぎ側制御部50とが有線によって接続されている。なお、各制御部40,50は、既存のリレー接点やタイマーを組み合せることによって構成されたものである。
【0042】
(皮剥ぎ側制御部)
皮剥ぎ側制御部50は、長葱を検出した光電スイッチ26から出力されたスイッチ信号が入力された際に、コンプレッサ25に供給開始信号を出力する供給開始信号出力手段51と、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力された際に、切断側制御部40に駆動指示信号を出力する駆動指示信号出力手段52とから構成されている。
【0043】
ここで、本実施形態の駆動指示信号出力手段52では、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力されてから、所定時間内に光電スイッチ26からスイッチ信号が入力された場合には、切断側制御部40に駆動指示信号を出力しないように構成されている。
また、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力されてから、所定時間を経過した後に、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力された場合には、駆動指示信号を切断側制御部40に出力するように構成されている。
なお、設定される所定時間は、1本の長葱の皮剥ぎ処理に要する平均時間に基づいて定められている。
【0044】
このような皮剥ぎ側制御部50が設けられた長葱皮剥ぎ装置20では、光電スイッチ26が長葱を検知した場合に、光電スイッチ26から出力されたスイッチ信号が、供給開始信号出力手段51および駆動指示信号出力手段52に入力される。
そして、スイッチ信号が入力された供給開始信号出力手段51から出力された供給開始信号がコンプレッサに入力され、この供給開始信号に基づいて、コンプレッサ25から各ノズル24,24に圧縮空気が供給されて噴射されることにより、長葱の表面に圧縮空気が吹き付けられることになる(図4参照)。
また、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力された駆動指示信号出力手段52では、光電スイッチ26からスイッチ信号が入力されてから、所定時間を経過している場合には、切断側制御部40に駆動指示信号を出力する。
【0045】
(切断側制御部)
切断側制御部40は、操作スイッチ14fから出力された駆動指示信号が入力された際、および皮剥ぎ側制御部50の駆動指示信号出力手段52から出力された駆動指示信号が入力された際に、根部切断用モータ15b、葉部切断用モータ16b、および搬送用モータ14eに駆動開始信号を出力する駆動開始信号出力手段41を備えている。
【0046】
このような切断側制御部40が設けられた長葱切断装置10では、作業員が操作スイッチ14fをONの状態にした場合に、操作スイッチ14fから出力された駆動指示信号が駆動開始信号出力手段41に入力されることになる。または、皮剥ぎ側制御部50の駆動指示信号出力手段52から出力された駆動指示信号が駆動開始信号出力手段41に入力されることになる。
そして、駆動開始信号が入力された駆動開始信号出力手段41から、根部切断用モータ15b、葉部切断用モータ16bおよび搬送用モータ14eに駆動開始信号が入力され、この駆動開始信号に基づいて、根部切断用モータ15bおよび葉部切断用モータ16bが所定時間駆動して、根部切断用カッタ15aおよび葉部切断用カッタ16a(図4参照)が回転することになる。また、駆動開始信号に基づいて、搬送用モータ14eが所定時間駆動して、搬送手段14の各バケット13・・・(図1参照)が前方に向けて移動して停止することになる。
【0047】
なお、1回の駆動開始信号によって、各モータ15b,16b,14eが駆動する所定時間は、搬送手段14のバケット13・・・が一区間移動するために要する時間に設定されている。
すなわち、1回の駆動開始信号によって、搬送手段14の各バケット13・・・が一区間移動し、根部切断手段15および葉部切断手段16を各々1体の長葱が通過することになる。
【0048】
ここで、切断側制御部40では、駆動開始信号出力手段41に皮剥ぎ側制御部50が接続された以外は、長葱切断装置10を単独で使用する場合の構成と同じになっている。
また、皮剥ぎ側制御部50では、長葱皮剥ぎ装置20を単独で利用する場合の構成に、リレー接点である駆動指示信号出力手段52を追加した構成となっている。
これにより、本実施形態の長葱処理システム1の制御部30は、別々に構成された長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20の各制御部40,50を僅かに加工するだけで構成することができる。
【0049】
(長葱処理システムを用いた長葱の切断・皮剥ぎ処理)
次に、前記長葱処理システム1を用いた長葱の切断・皮剥ぎ処理について説明する。
まず、図1および図2に示すように、長葱切断装置10の作業員は、ベース架台12の上面に配置された最後部のバケット13に長葱を搭載し、操作スイッチ(図示せず)を操作して各バケット13・・・を一区間前進させる。同様にして、順次に最後部のバケット13に長葱を搭載し、各バケット13・・・を前進させることにより、図3に示すように、バケット13に搭載された長葱が根部切断手段15および葉部切断手段16を通過して、長葱の根部および葉部が切断される。
【0050】
さらに、切断処理された長葱が搭載されたバケット13をベース架台12の上面の最前部D(以下、「取り出し位置」という場合がある。)まで移動させる。そして、長葱皮剥ぎ装置20の作業員は、ベース架台12の取り出し位置Dに移動させたバケット13から長葱を取り出す。
【0051】
続いて、長葱皮剥ぎ装置20の作業員は、長葱切断装置10から取り出した長葱の葉部を把持し、図4に示すように、長葱皮剥ぎ装置20の作業台22の凹溝23内に長葱Nを収容する。これにより、光電スイッチ26が長葱Nを検知し、各ノズル24,24から圧縮空気が噴射され、長葱Nの表面に吹き付けられる。このようにして、長葱Nの古い皮や付着物を圧縮空気によって吹き飛ばして除去することにより、長葱Nの切断・皮剥ぎ処理を完了する。
【0052】
また、光電スイッチ26が長葱を検知した際には、図5に示すように、皮剥ぎ側制御部50から切断側制御部40に駆動指示信号が出力され、この駆動指示信号に基づいて、長葱切断装置10の各モータ15b,16b,14eが駆動することにより、図2に示すように、各バケット13・・・が前進し、根部切断手段15および葉部切断手段16を通過した長葱の根部および葉部が切断されるとともに、切断処理後の長葱が搭載されたバケット13が取り出し位置Dに移動して停止することになる。
【0053】
このように、長葱切断装置10の取り出し位置Dに移動させたバケット13から長葱を取り出して、長葱皮剥ぎ装置20で長葱の皮剥ぎ処理を開始した際に、長葱切断装置10では、切断処理後の長葱が搭載されたバケット13が取り出し位置Dに移動して停止することになる。そのため、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置10から順次に長葱が排出され、長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20との間に長葱が滞留してしまうことがない。
【0054】
さらに、本実施形態の長葱処理システム1では、長葱切断装置10の各バケット13・・・を一区間移動させた後に、所定時間内に長葱皮剥ぎ装置20の光電スイッチ26が長葱を検知した場合には、各バケット13・・・を移動させることなく、各ノズル24,24から圧縮空気を噴射させており、所定時間の経過後に、光電スイッチ26が長葱を検知した場合には、各ノズル24,24から圧縮空気を噴射させるとともに、各バケット13・・・を一区間移動させるように構成されている。
これにより、長葱に付着している古い皮の状態や汚れの程度に応じて、長葱に圧縮空気を繰り返し吹き付ける場合や、皮剥ぎ処理中に長葱が光電スイッチ26の検知領域から外れてしまった場合など、長葱の皮剥ぎ処理中に繰り返し光電スイッチ26が長葱を検知した場合であっても、所定時間内であれば長葱切断装置10の各バケット13・・・が移動しないため、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置10から順次に長葱が排出されてしまうことが防止されている。
【0055】
また、本実施形態では、長葱切断装置10から排出された長葱を収容するバスケット60が長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20との間に設けられているため、作業員が長葱切断装置10から切断処理後の長葱を取り損なった場合であっても、長葱が地面に落下してしまうことが防止されている。
【0056】
したがって、本発明の長葱処理システム1では、長葱皮剥ぎ装置20の各ノズル24,24から圧縮空気が噴射された際に、長葱切断装置10の各バケット13・・・が一区間移動して停止するように構成されているため、別々に構成された長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20を組み合せた場合であっても、長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20の間に長葱を滞留させることなく、長葱の切断・皮剥ぎ処理を円滑に行うことができる。
また、別々に構成された長葱切断装置10と長葱皮剥ぎ装置20の各制御部40,50の構成を僅かに変更することにより、長葱の切断・皮剥ぎ処理を連続して行うことができる長葱処理システム1を構成することができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、図4に示すように、長葱皮剥ぎ装置20において、光電スイッチ26が長葱Nを検知することによって、各ノズル24,24から圧縮空気を噴射させているが、光電スイッチ26に限定されるものではなく、足踏みスイッチ等の各種スイッチを用いることができる。
【0058】
また、本実施形態では、長葱皮剥ぎ装置20の各ノズル24,24から圧縮空気が噴射された場合に、長葱切断装置10の各バケット13・・・が一区間移動して停止するように構成されているが、各ノズル24,24からの圧縮空気の噴射が停止した場合に、各バケット13・・・が移動するように構成してもよい。
このとき、制御部30の構成としては、各ノズル24,24からの圧縮空気の噴射が停止した後に、所定時間内に光電スイッチ26からスイッチ信号が出力された場合に各ノズル24,24から圧縮空気を噴射させるとともに、所定時間の経過後に駆動指示信号を長葱切断装置10に出力して各バケット13・・・を移動させるように構成することにより、長葱の皮剥ぎ処理中に繰り返し光電スイッチ26が長葱を検知した場合であっても、所定時間内であれば長葱切断装置10の各バケット13・・・が移動しないため、1本の長葱の皮剥ぎ処理中に、長葱切断装置10から順次に長葱が排出されてしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施形態の長葱処理システムを示した側面図である。
【図2】本実施形態の長葱処理システムを示した平面図である。
【図3】本実施形態の長葱処理システムの長葱切断装置を示した図で、(a)は根部切断手段を示した図2のA矢視断面図、(b)は葉部切断手段を示した図2のB矢視断面図である。
【図4】本実施形態の長葱処理システムの長葱皮剥ぎ装置を示した平面図である。
【図5】本実施形態の長葱処理システムの制御部を示した構成図である。
【符号の説明】
【0060】
1 長葱処理システム
10 長葱切断装置
12 ベース架台
13 バケット
14 搬送手段
15 根部切断手段
16 葉部切断手段
20 長葱皮剥ぎ装置
24 ノズル
25 コンプレッサ
26 光電スイッチ
30 制御部
40 切断側制御部
50 皮剥ぎ側制御部
60 バスケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理される長葱の両端部を進行方向の側方に向けた状態で搭載可能なバケットを移動させる搬送手段が設けられており、前記搬送手段の一方の側部に、長葱の根部を切断する根部切断手段を設けるとともに、前記搬送手段の他方の側部に、長葱の葉部を切断する葉部切断手段が設けられた長葱切断装置と、
前記長葱切断装置によって根部および葉部が切断された長葱の表面に圧縮空気を吹き付けて、長葱の皮や付着物を除去するノズルを有する長葱皮剥ぎ装置と、を備えた長葱処理システムであって、
前記長葱切断装置の前記搬送手段には、進行方向において所定区間ごとに複数の前記バケットが設けられており、前記長葱皮剥ぎ装置から出力された駆動指示信号に基づいて、前記各バケットが一区間移動するように構成されていることを特徴とする長葱処理システム。
【請求項2】
前記駆動指示信号は、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルから圧縮空気が噴射された場合に出力されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の長葱処理システム。
【請求項3】
前記長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからスイッチ信号が出力された場合に、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、前記駆動指示信号を前記長葱切断装置に出力するように構成された制御部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の長葱処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記長葱切断装置の前記各バケットが一区間移動した後に、
所定時間内に前記長葱皮剥ぎ装置の前記操作スイッチから前記スイッチ信号が出力された場合には、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルから圧縮空気を噴射させるように構成され、
前記所定時間の経過後に前記長葱皮剥ぎ装置の前記操作スイッチから前記スイッチ信号が出力された場合には、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、前記駆動指示信号を前記長葱切断装置に出力するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の長葱処理システム。
【請求項5】
前記駆動指示信号は、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルにおいて圧縮空気の噴射が停止した場合に出力されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の長葱処理システム。
【請求項6】
前記長葱皮剥ぎ装置に設けられた操作スイッチからのスイッチ信号の出力が停止した場合に、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルからの圧縮空気の噴射を停止させるとともに、前記駆動指示信号を前記長葱切断装置に出力するように構成された制御部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の長葱処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルからの圧縮空気の噴射が停止した後に、
所定時間内に前記長葱皮剥ぎ装置の前記操作スイッチから前記スイッチ信号が出力された場合には、前記長葱皮剥ぎ装置の前記ノズルから圧縮空気を噴射させるとともに、
前記所定時間の経過後に前記駆動指示信号を前記長葱切断装置に出力するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の長葱処理システム。
【請求項8】
前記長葱切断装置と前記長葱皮剥ぎ装置との間には、前記長葱切断装置によって根部および葉部が切断された長葱を収容するバスケットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の長葱処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate