説明

開閉検知センサーを備えたカバー装置及び記録装置

【課題】カバー体を縦姿勢で閉状態とする構造のカバー装置において、開閉検知センサーにカバー体の開状態と閉状態を判別する機能に加えて、縦姿勢のカバー体の閉状態を維持する機能を兼ねさせて、構造の簡略化を図る。
【解決手段】カバー体3が基端を揺動支点4として開閉可能に取り取り付けられる被取付け部と、カバー体の開閉状況を検知する開閉検知センサー6とを備え、前記カバー体は、閉状態では前記揺動支点が下方に位置する縦姿勢を取り、開状態では横姿勢となるように構成され、前記開閉検知センサーは、前記カバーの閉状態と開状態に対応した第一位置と第二位置を取る揺動可能なセンサーレバー8と、前記センサーレバーに付勢力を付与する付勢部材10とを備え、前記付勢部材の付勢力は、前記センサーレバーが前記第一の位置にある状態で前記カバー体に対して閉じる方向に作用するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバー体と、該カバー体が基端を揺動支点として開閉可能に取り取り付けられる被取付け部と、前記カバー体の開閉状況を検知する開閉検知センサーとを備える開閉検知センサーを備えたカバー装置及び記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンター等の記録装置には、排紙スタッカーが設けられている。この排紙スタッカーは、通常開閉する構造になっていて、使用時は開状態となって記録された被記録材(以下代表的に単に「用紙」ともいう)を受けてスタックするスタック位置を取るが、非使用時には閉状態となって記録装置の内部を保護するカバー体として機能するようになっている。
【0003】
排紙スタッカーは、記録装置によって被記録材に記録が実行される際に、閉じられた状態(カバー体の状態)では記録された被記録材を排出することができない。そのため、排紙スタッカーの開閉状況を開閉検知センサーで検知することによって記録装置が自ら排紙スタッカーの開閉状態を把握し、開状態になっていないとき(閉状態であるとき)は、記録をスタートさせないように構成されている。
【0004】
排紙スタッカーの開閉状況を開閉検知センサーで検知する従来文献として、以下の特許文献1、特許文献2が挙げられる。これらの特許文献には、閉状態では揺動支点が下方に位置し自由端が上方に位置する縦姿勢を取り、開状態では自由端側が回動して横姿勢となるカバー体が開示されている。
このカバー体は、閉状態では揺動支点が下方に位置し自由端が上方に位置する縦姿勢をとる構造であるため、閉状態において縦姿勢のカバー体が不用意に開かないように自由端側にその閉位置を維持する磁力などを利用した閉状態維持装置が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−239993号公報
【特許文献2】特開2004−216657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の開閉検知センサーは、開閉可能な排紙スタッカーすなわち開閉可能なカバー体の開閉状態を検知して閉状態では記録のスタートをさせない制御を実行する限りの利用になっている。
すなわち、開閉検知センサーと前記閉状態維持装置は、全く無関係の状態で設けられている。そのため、部品点数が多く、コンパクト化の妨げとなる問題があった。
【0007】
本発明の目的は、カバー体を縦姿勢で閉状態とする構造のカバー装置において、開閉検知センサーにカバー体の開状態と閉状態を判別する機能に加えて、縦姿勢のカバー体の閉状態を維持する機能を兼ねさせて、構造の簡略化、或いは部品点数の減少、或いはコンパクト化を図れるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の第1の態様は、カバー体と、該カバー体が基端を揺動支点として開閉可能に取り取り付けられる被取付け部と、前記カバー体の開閉状況を検知する開閉検知センサーとを備え、前記カバー体は、閉状態では前記揺動支点が下方に位置し自由端が上方に位置する縦姿勢を取り、開状態では横姿勢となるように構成され、前記開閉検知センサーは、前記カバーの閉状態と開状態に対応した第一位置と第二位置をとる揺動可能なセンサーレバーと、該センサーレバーの揺動を検知する検知部と、前記センサーレバーに付勢力を付与する付勢部材とを備え、前記付勢部材の付勢力は、前記センサーレバーが前記第一の位置にある状態で前記カバー体に対して閉じる方向に作用するように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
ここで、「縦姿勢」とは、垂直である必要は全く無く、実質的に縦と言える範囲で傾斜していても良い意味で使われている。また、「横姿勢」とは水平の真横である必要は全く無く、実質的に横と言える範囲で傾斜していても良い意味で使われている。
【0010】
本態様によれば、付勢部材の付勢力は、前記センサーレバーが前記第一の位置にある状態で前記カバー体に対して閉じる方向に作用するように構成されている。従って、カバー体を縦姿勢で閉状態とする構造のカバー装置において、開閉検知センサーにカバー体の開状態と閉状態を判別する機能に加えて、縦姿勢のカバー体の閉状態を維持する機能を兼ねさせることができ、構造の簡略化、或いは部品点数の減少、或いはコンパクト化を図ることが可能になる。
【0011】
また、カバー体が縦姿勢であることで、該カバー体の閉状態を維持するに際して、当該カバー体の自重は揺動支点でほとんど全て支えられてその自重の影響はほとんど受けないので、当該付勢部材の付勢力は小さい力のもので足りる。従って、カバー体を開閉する際の操作性を低下させない。
【0012】
尚、付勢部材の付勢力をカバー体の開閉に支障の無い範囲で大きくすることにより、該付勢部材の付勢力だけでカバー体の閉状態を維持することが可能となり、従来の閉状態維持装置を省略することも可能になる。
【0013】
本発明の第2の態様は、前記第1の態様に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置において、前記付勢部材は、前記カバー体が閉状態から開状態に移行する際に、前記付勢力が漸次大きくなるように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
本態様によれば、カバー体が閉状態から開状態に移行すると、該カバー体の重心位置が前記揺動支点を通る垂直軸から遠ざかる方向に移動する。従って、カバー体自身の自重によって当該カバー体を開こうとする力が漸次大きくなる。
一方、前記付勢部材の付勢力も、前記カバー体が閉状態から開状態に移行する際に漸次大きくなるように構成されている。そして、この力は前記自重によってカバー体を開こうとする力と逆向きであるので、各力は互いに打ち消し合うように作用する。
従って、前記カバー体の閉状態から開状態への移行が急激になるのを防止し、その移行を滑らかに進ませることが可能となり、カバー体の操作性を向上できる。
【0015】
本発明の第3の態様は、前記第1の態様又は第2の態様に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置において、前記カバー体は、前記閉状態において前記揺動支点を通る垂直軸に対して閉じる側に僅かに傾斜した縦姿勢となるように構成されていることを特徴とするものである。ここで、「僅かに」とは、厳密な範囲を定める意味は無いのでそのように規定したもので、前記垂直軸Vに対して約15度程度まで、大きくても30度くらいまでの意味で使われている。
【0016】
本態様によれば、カバー体自信の自重が該カバー体を閉じる方向に作用するので、カバー体の閉状態の維持を一層安定化することができる。或いは付勢部材の付勢力を更に小さなものにすることが可能になる。
【0017】
本発明の第4の態様は、前記第1の態様から第3の態様のいずれか一つに係る開閉検知センサーを備えたカバー装置において、前記カバー体と前記センサーレバーは、カバー体側をカム、センサーレバー側をカムフォロアとするカム機構を成して互いに接触しており、該カム機構は、前記カムの揺動量に対して前記カムフォロアの揺動量が少なくなるように構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
本態様によれば、当該カム機構の構造によって、カバー体を開閉する操作性を向上することができる。或いは、付勢部材の付勢力として一層大きなものの使用が可能となり、もって、従来の閉状態維持装置を省略できる可能性も増す。
【0019】
本発明に係る記録装置の第5の態様は、記録実行部と、開閉検知センサーを備えたカバー装置を備える記録装置であって、前記開閉検知センサーを備えたカバー装置は、前記第1の態様から第4の態様のいずれか一つに記載されたものであることを特徴とする。
本態様によれば、記録装置として、前記各態様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例1に係る記録装置の全体斜視図。
【図2】実施例1に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の側断面図(A)および同拡大側断面図(B)でカバー体は閉状態。
【図3】実施例1に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の拡大側断面図でカバー体は開状態。
【図4】実施例2に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の拡大側断面図でカバー体は閉状態。
【図5】実施例3に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の要部拡大側断面図でカバー体は閉状態。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[実施例1](図1−図3参照)
以下、図1から図3に基いて、本発明に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の実施例を説明する。
図1に示すように、図示の記録装置1は、被記録材である用紙Pに記録を実行することが可能なインクジェットプリンター1(「記録装置」と同じ符号を使用する)である。
そして、図2に示すように、このインクジェットプリンター1は、インクを吐出する記録ヘッドを備える記録実行部2と、排紙スタッカーであるカバー体3と、該カバー体3が基端を揺動支点4として開閉可能に取り取り付けられる被取付け部5と、前記カバー体3の開閉状況を検知する開閉検知センサー6とを備えている。
【0022】
そして、前記カバー体3は、閉状態では前記揺動支点4が下方に位置し自由端部7が上方に位置する縦姿勢を取り、開状態では横姿勢となるように構成されている。
本実施例では、カバー体3は、閉状態において揺動支点4を通る垂直軸Vに対して開く側に僅かに傾斜した縦姿勢となるように構成されている(図2)。また、開状態における横姿勢は、自由端部7が基端部より上方となる少し傾斜した横姿勢にとなるように構成されている(図3)。
カバー体3の自由端7の内側(開状態では被記録材が載る面)に、縦姿勢(閉状態)のカバー体3が不用意に開かないようにその閉位置を維持する閉状態維持装置11を成す磁性体12が一例として設けられている。該磁性体12と対向する位置のプリンタ本体13側に閉状態維持装置11を成すマグネット14が設けられている。そして、磁性体12がマグネット14に吸引されることで、カバー体3の閉状態が維持されるようになっている。
【0023】
前記開閉検知センサー6は、前記カバー体3の閉状態と開状態に対応した第一位置P1(図2における位置)と第二位置P2(図3における位置)をとる揺動可能なセンサーレバー8と、該センサーレバー8の揺動を検知する検知部9と、前記センサーレバー8に付勢力を付与する付勢部材10とを備えている。そして、前記付勢部材10の付勢力は、前記センサーレバー8が前記第一の位置にある状態で前記カバー体3に対して閉じる方向に作用するように構成されている。
【0024】
前記センサーレバー8は、上部となる基端部15が回動支点16に保持され、下部となる自由端部17がカバー体3の内側であって、揺動支点4よりの下側の被付勢部19に付勢部材10によって押し付けられている。また、センサーレバー8は前記回動支点16の近傍に検知用突部18が設けられている(図2(B))。
【0025】
カバー体3が閉状態では、センサーレバー8の検知用突部18は検知部9から退避した位置にある(図2(B))。一方、開状態では前記被付勢部19によって自由端部17が押されて回動し、検知用突部18は検知部9内に進入するようになっている(図3)。そして、この検知部9内への進入によって、カバー体3が開状態になったことが検知され、その検知信号が制御部20に送られるようになっている。
【0026】
前記付勢部材10は、本実施例では、縮設されたコイルバネで構成されている。そして、前記カバー体3が閉状態から開状態に移行する際に、センサーレバー8が回動して該付勢部材10を更に押し縮めることによって当該付勢部材10の付勢力は漸次大きくなるようになっている。
【0027】
また、本実施例では、カバー体3とセンサーレバー8は、カバー体3の前記被付勢部19部分をカム21、センサーレバー8の自由端部17部分をカムフォロア22とするカム機構23を成して互いに接触している。そして、該カム機構23は、前記カム21の揺動量に対して前記カムフォロア22の揺動量が少なくなるように、自由端部17が凹んだ形状になっている。
【0028】
次に、本実施例に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置およびインクジェットプリンター1の作用を説明する。
本実施例によれば、付勢部材10の付勢力は、センサーレバー8がカバー体が閉状態である第一の位置P1にある状態で前記カバー体3に対して閉じる方向に作用する。従って、カバー体3を縦姿勢で閉状態とする構造のカバー装置において、開閉検知センサー6にカバー体3の開状態と閉状態を判別する機能に加えて、縦姿勢のカバー体3の閉状態を維持する機能を兼ねさせることができ、構造の簡略化、或いは部品点数の減少、或いはコンパクト化を図ることが可能になる。本実施例では、閉状態維持装置11のマグネット14が低コストの簡易なものに変えられている。
【0029】
更に、カバー体3が縦姿勢であることで、該カバー体3の閉状態を維持するに際して、当該カバー体3の自重は揺動支点4でほとんど全て支えられてその自重の影響はほとんど受けない。これにより、当該付勢部材10の付勢力は小さい力のもので足りる。従って、カバー体3を開閉する際の操作性を低下させない。
【0030】
ここで、付勢部材10の付勢力をカバー体3の開閉に支障の無い範囲で大きく設定すれば、該付勢部材10の付勢力だけでカバー体3の閉状態を維持することが可能となり、従来の閉状態維持装置を省略することも可能になる。
【0031】
また、本実施例では、前記付勢部材は、前記カバー体3が閉状態から開状態に移行する際に、前記付勢力が漸次大きくなるように構成されている。
ところで、カバー体3が閉状態から開状態に移行すると、該カバー体3の重心位置が前記揺動支点4を通る垂直軸Vから遠ざかる方向に移動する。従って、カバー体3自身の自重によって当該カバー体3を開こうとする力が漸次大きくなる。一方、前記付勢部材10の付勢力も、前記カバー体3が閉状態から開状態に移行する際に漸次大きくなるように構成されており、しかも、この力は前記自重によってカバー体3を開こうとする力と逆向きであるので、各力は互いに打ち消し合うように作用する関係になる。
これにより、前記カバー体3の閉状態から開状態への移行が急激になるのを防止し(一種のダンパー効果)、その移行を滑らかに進ませることが可能となり、カバー体3の操作性を向上できる。
【0032】
また、本実施例では、前記カバー体3と前記センサーレバー8は、カバー体3側をカム21、センサーレバー8側をカムフォロア22とするカム機構23を成して互いに接触している。そして、該カム機構23は、前記カム21の揺動量に対して前記カムフォロア22の揺動量が少なくなるように当該カムフォロア22が凹んだ形状に構成されている。
これにより、当該カム機構23によって、カバー体3を開閉する操作性を向上することができる。或いは、付勢部材10の付勢力として一層大きなものの使用が可能となり、もって、従来の閉状態維持装置を一層省略しやすくなる。
【0033】
[実施例2](図4参照)
以下、図4に基いて、本発明に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の他の実施例を説明する。
本実施例は、前記実施例1と、前記カバー体3と前記センサーレバー8は、カバー体3側をカム21、センサーレバー8側をカムフォロア22とするカム機構23を成して互いに接触している点は同じであるが、前記カム21の揺動量に対して前記カムフォロア22の揺動量が直線的関係に設定されている。具体的には、図4に示したように、カムフォロア22が凹んだ形状では無く、平坦な形状に構成されている。
【0034】
本実施例によれば、前記カバー体3の閉状態から開状態への移行が急激になるのを防止する前記ダンパー効果を一層大きく発現させることができ、その移行を一層滑らかに進ませることが可能となり、カバー体3の操作性を一層向上できる。
【0035】
[実施例3](図5参照)
以下、図5に基いて、本発明に係る開閉検知センサーを備えたカバー装置の他の実施例を説明する。
本実施例では、前記カバー体3は、前記閉状態において前記揺動支点4を通る垂直軸Vに対して閉じる側に僅かに傾斜(角度θ)した縦姿勢となるように構成されている。ここでは角度θは約10度に設定されている。
【0036】
本実施例によれば、カバー体3自信の自重が該カバー体3を閉じる方向に作用するので、カバー体3の閉状態の維持を一層安定化することができる。その他の効果は前記各実施例と同様である。
【0037】
[他の実施例]
本発明に係る記録装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、カバー体は排紙スタッカーに限られず、開閉検知センサーを備えるカバー装置を成すカバー体であれば、全て適用可能である。
また、付勢部材もコイルバネに限定されず、板バネや捻りコイルバネなども使用可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 インクジェットプリンター(記録装置)、2 記録実行部、3 カバー体、
4 揺動支点、5 被取付け部、6 開閉検知センサー、7 自由端部、
8 センサレバー、9 検知部、10 付勢部材、11 閉状態維持装置、
12 磁性体、13 プリンタ本体、14 マグネット、15 基端部、
16 回動支点、17 自由端部、18 検知用突部、19 被付勢部、
20 制御部、21 カム、22 カムフォロア、23 カム機構、V 垂直軸、
P1 第1の位置、P2 第2の位置、θ 角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー体と、
該カバー体が基端を揺動支点として開閉可能に取り取り付けられる被取付け部と、
前記カバー体の開閉状況を検知する開閉検知センサーと、を備え、
前記カバー体は、閉状態では前記揺動支点が下方に位置し自由端が上方に位置する縦姿勢を取り、開状態では横姿勢となるように構成され、
前記開閉検知センサーは、前記カバー体の閉状態と開状態に対応した第一位置と第二位置をとる揺動可能なセンサーレバーと、該センサーレバーの揺動を検知する検知部と、前記センサーレバーに付勢力を付与する付勢部材と、を備え、
前記付勢部材の付勢力は、前記センサーレバーが前記第一の位置にある状態で前記カバー体に対して閉じる方向に作用するように構成されていることを特徴とする開閉検知センサーを備えたカバー装置。
【請求項2】
請求項1に記載された開閉検知センサーを備えたカバー装置において、
前記付勢部材は、前記カバー体が閉状態から開状態に移行する際に、前記付勢力が漸次大きくなるように構成されていることを特徴とする開閉検知センサーを備えたカバー装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された開閉検知センサーを備えたカバー装置において、
前記カバー体は、前記閉状態において前記揺動支点を通る垂直軸に対して閉じる側に僅かに傾斜した縦姿勢となるように構成されていることを特徴とする開閉検知センサーを備えたカバー装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載された開閉検知センサーを備えたカバー装置において、
前記カバー体と前記センサーレバーは、カバー体側をカム、センサーレバー側をカムフォロアとするカム機構を成して互いに接触しており、
該カム機構は、前記カムの揺動量に対して前記カムフォロアの揺動量が少なくなるように構成されていることを特徴とする開閉検知センサーを備えたカバー装置。
【請求項5】
記録実行部と、開閉検知センサーを備えたカバー装置を備える記録装置であって、
前記開閉検知センサーを備えたカバー装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載されたものであることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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